chi...丸善chiホールディングス株式会社 5 丸善雄松堂（株）経営理念...

第7期平成29年1月期

定時株主総会

平成29年4月27日丸善CHIホールディングス株式会社

事業報告 ◆市場環境

◆事業の計画及びその成果

◆事業別販売の状況

1

経済情勢について

【国内】政府の経済政策

日銀の金融緩和策

【海外】中国経済の減速

英国のEU離脱

トランプ新政権の政策

先行き不透明な状況が続く

2

緩やかな

回復基調

不確実性の

高まり

▶書籍・雑誌販売額 ⇒ 12年連続前年割れ

（前年比▲3.4％）

▶雑誌売上減により書籍と雑誌売上が逆転

▶書店数減少

▶電子書籍販売額 ⇒ 大幅な拡大

（2014年→2015年比＋29.4％）

出版流通市場について

市場は引き続き縮小傾向

変化も激しい

3



◆事業別販売の状況

4

（株）図書館流通センター

丸

善

出

版

（株）

（株）丸善ジュンク堂書店

当社グループについて

丸善ＣＨＩホールディングス株式会社

5

丸

善

雄

松

堂（株）

経営理念

知は社会の礎である

知の生成と流通に革新をもたらす企業集団となる

価値観

ビジョン

6

平成29年1月期の取り組み

大学向け事業の構造改革

書店収益力の改善

図書館を核にした地域活性化事業の推進

7

当社グループの総合力を最大に発揮できる施策に積極的に取り組むことで、平成29年1月期は前期比増収増益の業績を目指した

平成29年1月期業績：売上高

売上高 1,784億500万円

8

文教市場販売事業、図書館サポート事業が堅調に推移

店舗・ネット販売事業におけるフランチャイズ店向け新規売上が貢献

一方、既存店売上と出版事業売上が厳しい市場環境を反映して計画から乖離

その他事業も厳しい状況

対前年＋32億6,700万円（＋1.9％）

平成29年1月期業績：売上高 9

0

500

1,000

1,500

2,000

平成28年1月期平成29年1月期

（億円）

1,784億500万円 1,751億3,700万円

平成29年1月期業績：営業利益

図書館サポート事業の人件費コスト増

退職給付債務の算定方法の変更により当期一過性の原価・経費増が発生

店舗・ネット販売事業のフランチャイズ向け売上は利益率が低いため増益効果は限定的

営業利益 20億3,200万円

10

対前年 ▲1億7,100万円（▲7.8％）

平成29年1月期業績：営業利益 11

0

5

10

15

20


20億3,200万円 22億400万円

（億円）

対前年 ▲2億1,200万円（▲9.6％）

平成29年1月期業績：経常利益 12

0

5

10

15

20

25


20億1,300万円 22億2,600万円

（億円）

平成29年1月期業績：親会社株主に帰属する当期純利益

店舗・ネット販売事業が継続的に厳しい市場環境にあることから、計上すべき減損損失が増加

親会社株主に帰属する当期純利益 5億3,900万円

13

対前年 ▲4億8,600万円（▲47.4％）

平成29年1月期業績：親会社株主に帰属する当期純利益

14

0

2

4

6

8

10


5億3,900万円

10億2,500万円（億円）

平成29年1月期業績サマリー

平成29年1月期は増収減益

平成29年1月期対前年増減

売上高 1,784億500万円＋32億6,700万円

営業利益 20億3,200万円 ▲1億7,100万円

経常利益 20億1,300万円 ▲2億1,200万円

親会社株主に帰属する当期純利益

5億3,900万円 ▲4億8,600万円

15



◆事業別の状況

16

当社グループの事業分野 17

34%

43%

13%

2%8%

文教市場販売事業

店舗・ネット販売事業

図書館サポート事業

出版事業

その他の事業

売上構成比（平成29年1月期実績ベース）

Ⅰ．文教市場販売事業

公共図書館向け販売事業

大学・研究機関向け販売事業

研究者向け販売事業

事業内容

(株)図書館流通センター

丸善雄松堂(株)

18


公共図書館向け書籍販売が順調に推移

教育・研究施設、図書館などの設計・施工における大型案件の受注

当期の概況（売上高）

19

0

100

200

300

400

500

600

700


610億5,500万円 595億4,700万円（億円）

売上高

610億5,500万円（対前年＋15億800万円）


当期の概況（営業利益）

20

増収効果に加え、原価削減や経費削減効果により増益

0

5

10

15

20

25

30


29億9,400万円

18億800万円

（億円）

営業利益

29億9,400万円（対前年＋11億8,500万円）

増収増益

Ⅱ．店舗・ネット販売事業

書籍・雑誌／文具・雑貨販売

平成29年1月期末店舗数：91店

事業内容

(株)丸善ジュンク堂書店

21


５店舗を出店、４店舗を閉店

既存店売上が厳しく推移

新規フランチャイズ店への卸売上が増加


22

0

200

400

600

800


763億8,200万円

752億2,300万円

（億円）

売上高

763億8,200万円（対前年＋11億5,900万円）


当期の概況（営業損失）

23

既存店収益悪化。卸売増も利益貢献は限定的。

退職給付債務の算定方法の変更による一時的な経費増加

-12

-10

-8

-6

-4

-2

0平成28年1月期平成29年1月期

▲9億7,800万円

▲3億3,500万円

（億円）

営業損失

9億7,800万円（対前年▲6億4,300万円）

増収減益

Ⅲ．図書館サポート事業

業務受託（カウンター業務目録作成、蔵書点検等）

運営業務（指定管理者制度、 PFI(民間資金等活用事業)）

事業内容

(株)図書館流通センター（公共図書館）

丸善雄松堂(株)（大学図書館）

24


平成29年1月末時点の図書館受託館数は1,206館（期初から115館増加）


25

0

50

100

150

200

250


206億6,900万円

（億円）

228億100万円

売上高

228億100万円（対前年＋21億3,200百万円）



26

他社との競争激化による粗利率低下

人件費コスト増加

0

10

20


19億3,500万円

21億2,400万円

（億円）

営業利益

19億3,500万円（対前年▲1億8,900万円）

増収減益

Ⅳ．出版事業

大学テキスト等の専門書

絵本・童話等の児童書

事業内容

丸善出版(株)

(株)岩崎書店

(株)図書館流通センター子会社

27

Ⅳ．出版事業

当期新刊297点

映像メディア商品の取引減少

大型新刊の刊行時期後ずれ

当期の概況

28

0

10

20

30

40

50


44億6,700万円 45億7,100万円

（億円）

売上高

44億6,700万円（対前年▲1億400万円）

Ⅳ．出版事業

減収要因のほか、厳しい市場環境から在庫評価損を積み増したことにより原価増


29

0

1

2

3

4


1億6,000万円

3億2,500万円

（億円）

営業利益

1億6,000万円（対前年▲1億6,500万円）

減収減益

書店、中古書店ほか店舗向け什器・内装・デザイン

Ⅴ．その他事業：主な事業会社／事業部門

公共図書館ITサポート

Apple製品他スマートフォン・PC等修理サービス

グローバルソリューションサービス(株)

30

総合保育サービス／保育園・託児所運営業務請負

丸善雄松堂(株)ショップ・システム・プロデュース事業部

(株)明日香

編集工学を応用したコンサルティング、教育・研修事業

イシス編集学校の企画・開発および運営

(株)編集工学研究所

Ⅴ．その他事業

スマートフォン・PC修理サービス事業が市場環境の変化から減収

店舗内装業は顧客の出店抑制により減収


31

0

50

100

150


136億9,800万円 151億2,500万円

（億円）

売上高

136億9,800万円（対前年▲14億2,700万円）

Ⅴ．その他事業


32

コスト圧縮につとめたものの、減収分のカバーには至らず減益

0

5

10


5億1,800万円

7億5,500万円

（億円）

営業利益

5億1,800万円（対前年▲2億3,700万円）

減収減益

その他の事業報告につきましてはお手許の招集ご通知の添付書類

２ページから 26ページを

ご高覧くださいますよう

お願い申し上げます。

なお、対処すべき課題については

後ほど当期の取り組みとともに

ご説明いたします。

33

連結計算書類

◆連結貸借対照表

◆連結損益計算書

34

流動資産 98,932 流動負債 67,465

現金及び預金 21,367 支払手形及び買掛金 20,406

受取手形及び売掛金 19,702 短期借入金 27,750

商品及び製品 43,647 その他 19,309

その他 14,216 固定負債 29,070

固定資産 32,940 長期借入金 8,250

有形固定資産 19,552 その他　　 20,820

　建物及び構築物 6,830 負債合計 96,536

　土地 10,387 株主資本 34,784

　その他 2,335 資本金 3,000

無形固定資産 1,274 資本剰余金 14,217

　ソフトウェア 839 利益剰余金 17,568

　その他 435 自己株式 ▲1

投資その他の資産 12,113 その他の包括利益累計額 ▲567

繰延資産 120 非支配株主持分 1,239

純資産合計 35,456

資産合計 131,993 負債・純資産合計 131,993

連結貸借対照表（平成29年1月31日現在）

35

（単位：百万円）

連結損益計算書（平成28年2月1日～平成29年1月31日）

（単位：百万円）

36

売上高 178,405

売上原価 137,987

売上総利益 40,418

販売費及び一般管理費 38,385

営業利益 2,032

経常利益 2,013

特別利益 354

特別損失 942

税金等調整前当期純利益 1,426

親会社株主に帰属する当期純利益 539

計算書類の詳細

その他の計算書類の詳細につきましては

お手許の招集ご通知の添付書類

27ページから 48ページを

ご高覧くださいますよう

お願い申し上げます。

37

対処すべき課題 ◆対処すべき課題

◆これからの取り組み

◆平成30年1月期の計画

38

市場動向（マクロ経済）

▶米国トランプ政策の動向等、欧州重要選挙

▶個人消費横ばい

▶人手不足による人件費上昇

経済環境は引き続き不透明

39

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

2004 2005 2006 2013 2014 2015 2016

書籍雑誌2004年22,427億円（書籍9,429億円＋雑誌12,998億

2016年14,709億円

（書籍7,370億円＋雑誌7,339億円）

41年ぶりに雑誌が書籍を下回る

12年で34.4％の減少

市場動向（出版流通市場）～販売額 40

（億円）

出版物（書籍＋雑誌）販売額の推移

書店数も10年で▲約40％

（2015年10,855店）

656 651768

1,013

1,411

1,826

3,480

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

2010 2011 2012 2013 2014 2015 2020予測

雑誌

書籍

市場動向（出版流通市場）～電子書籍 41

＜出典：インプレス総合研究所＞

電子書籍の80％をコミックが占める。広告収入による無料モデルも増加

（億円）

電子書籍市場規模

対処すべき課題

【市場の変化】

書籍・雑誌販売額 →12年連続前年割れ

電子書籍 →急速な拡大

生活者の読書スタイル →多様化

42

【流通モデルの変化】

取次や書店を通さない →直送モデル

広告収入による →コミック無料モデル

雑誌の定額制 →読み放題モデル

グループ各社の相乗効果により、

新たな付加価値・事業モデルを創造する




43

Ⅲ．書籍を活用したコンテンツ創造

主要戦略テーマ

Ⅰ．書店収益力の改善

Ⅱ．学びと地域活性化による市場開拓

44





45

46

複合化・多角化による多様な情報発信


客層、地域性による企画・フェア・新刊等の売場見直し

ＰＯＳを利用したサービス向上と業務効率化

より魅力あるリアル書店への転換 → 収益体質へ

47 Ⅰ．書店収益力の改善



書籍

雑誌生活のシーンや場とより強い結びつき

“モノ”や“コト”とともに活用されるコンテンツ

生活者・読者のニーズの変化・多様化

リアル書店の強みを活かした売場作り




生活者・読者のニーズの変化・多様化

・来店頻度・滞在時間のUP

・新規顧客獲得と購買単価のUP

専門性に加え、訪れるたびに新たな発見のある店づくり


ＰＯＳを利用したサービス向上と業務効率化

ＦＣ店

グループ各店

品揃えの充実

品切れ防止

業務効率化

新書店POS システム開発

書籍流通

センター





50

51

・大学2018年問題

・2020年学習指導要領改訂

・大学入試改革

人口減少社会における、図書館

を核とした地域コミュニティ活性化

への期待

新しい「学び」の場作りに関わる事業創造

地域社会の発展に貢献する事業の拡大

大学の経営・教育改革へのソリューション支援

大学の教育・経営に大きな変化


図書館の社会的役割の変化

52

・新しい学びの場としての図書館提案事業の推進

・電子書籍の活用や電子教材の開発支援





53

・大学業務のアウトソーシングニーズへの対応。（資格試験の運用などの業務受託事業の拡大）

・大学職員研修やセミナーなどによる大学経営支援事業の強化。





54

・図書館運営とイベントスペースの企画・運営などの一括受託

・託児所など、市民ニーズの高いサービスの充実

・同施設出店のグループ書店との連携した企画展開









55

56 Ⅲ．書籍を活用したコンテンツ創造

書籍の持つコンテンツとしての価値を

引き出すことで、新たな付加価値づくりを行う

【消費とコンテンツ流通の変化】

消費の二極化効率重視の日常消費 × コトや楽しみのための消費

コミック無料モデルや雑誌定額読み放題モデル “コンテンツ”がネット集客の客寄せに使われている


デジタル化されたコンテンツを使って、子どもが自ら絵本を作れるデジタルえほんなど、図書館が読書の場としてだけでなく、子どもの創造力を育む、学びの場となる取り組み。

TRCが２０年に亘り後援する全国コンクール。子どもが自ら問いを立て、図書館を使って自ら調べて答えにたどり着く、アクティブラーニングにもつながる「学び」を図書館で自ら学ぶことの楽しさを体験することとともに支援する。

図書館へのデジタルえほんの導入

図書館を使った調べる学習コンクール

［TRC×DNP］

［図書館振興財団×後援：TRC］


科学者が持つ発見のための方法や、生きる姿勢を学ぶ「科学道」というコンセプトを理化学研究所と企画し選書。書店・図書館向けのフェアとして、当社グループを中心に全国で開催。

企業のブランディングや、従業員のコミュニケーションの場として、企業内ライブラリー作りを事業化。必要となる知を顧客ごとの切り口で選書し、内装・デザインも含めてトータルに提案。

科学道100冊フェア

企業ライブラリーの選書・空間デザイン

［編集工学研究所×MCHグループ各社］

［丸善雄松堂］





59




60

平成30年1月期計画 61




グループ各社の相乗効果により、

新たな付加価値・事業モデルを創造する

平成30年1月期計画：売上高

売上高 1,800億円（対前年＋15億9,500万円）

62

0

500

1000

1500

2000

平成28年1月期

実績

平成29年1月期

実績

平成30年1月期

予想

（億円）

1,800億円

1,784億500万円

1,751億3,700万円

平成30年1月期計画：営業利益

営業利益 22億5,000万円（対前年＋2億1,800万円）

63

0

5

10

15

20

25

平成28年1月期

実績

平成29年1月期

実績

平成30年1月期

予想

22億5,000万円

20億3,200万円

22億400万円

（億円）

平成30年1月期計画：経常利益

経常利益 20億円（対前年 ▲1,300万円）

64

0

5

10

15

20

25

平成28年1月期

実績

平成29年1月期

実績

平成30年1月期

予想

20億円

20億1,300万円

22億2,600万円

（億円）

平成30年1月期計画：親会社株主に帰属する当期純利益

当期純利益 9億円（対前年＋3億6,100万円）

65

0

2

4

6

8

10

12

平成28年1月期

実績

平成29年1月期

実績

平成30年1月期

予想

9億円

5億3,900万円

10億2,500万円

（億円）

以上、対処すべき課題について

ご説明申し上げました。

今後ともご指導、ご鞭撻を賜りたく、

宜しくお願い申し上げます。

第7期

定時株主総会

本総会でご審議いただく

議案の概要ご説明

第1号議案

剰余金の処分の件

【参考書類：52ページ】

第2号議案

取締役（監査等委員である取締役を除く）

7名選任の件【参考書類：53ページ～57ページ】

第7期

定時株主総会

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