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7
( ) - 1 6 5 稿 ( η ) ( 便 )

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「明

一号

(一九

・三

)

日本漢

字音

における喉内鼻音韻尾

-

清濁の対立との相関1

ード

一喉

濁音表記、法華

物名

悉曇要集記

65

のよ

に、外

の浸

り、

々な音

日本

の音

体系

の中

に新

に定

と言

る時

ても

で忠

に表

とす

には

の困

難が

じ、

々な表

の揺

れが

であ

の日

人が

し、

の発

んと

とす

の苦

ったわ

であ

本稿

、特

内鼻

(η韻

)

の表

の音

に関

いく

つか

の現

、当

日本

って、

の外

来音

よう

に把

固有

の音

と関

いた

かを

◎喉

を有

る漢

は、

いう

・江

・宕

・梗

・曾

の諸

に属

これ

の漢字

の現

の日本

よう

であ

るか

に示

のご

とく

であ

る。

(論

の便

のた

で示

。⑦

ア段

いう

であ

る。)

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66

【呉音

一等

三等

二等

一等

三等

二等

一等

【漢

一等

二等

一等

二等

四等

一等

三等

・◎

・◎

(⑳

・◎

・◎

・④

・④

・②

・④

・①

・④

・①

・①

ヨウ

ヨウ

の場

喉内鼻音韻尾に対応する箇

「ウ」

(漢

の梗

四等

の場

「イ

」)

いう

日本

の仮

って

いる。

ころが

「◎

「①

ウ」

「①

ユ」

の音

は、漢

の音

コ=

く■\↓」

と分

た場

E

(喉

尾)

一対

一に対

る部

って

いな

い。

のよ

な音

、表

の観

ら、

「非

記」

にす

る。

て、

「⑦

ウ」

の音

「独

立表

記」

にす

る。

て、

に整

には

いな

い、

(モサ)・

殿

(コキデ

ソ)

のご

の熟

に現

「⑳

の非

いう

う。

に用

いら

万葉

仮名

に由

漢字

は、

(ソ)

・良

(ラ)

のよ

に喉内

て日

に引

てた

と解

のが

本稿

は、

の種

の漢

は扱

いこ

て喉

の非

・独

いか

に関

わら

日本

(唐

を除

く)で

は、

って

た鼻

一切

され

いな

い。

しか

(平

る)

は、

にお

は鼻

て発

され

べき

であ

日本漢字音におけ る喉 内鼻音韻尾 の鼻音性 とそ の表記67

・敷

・流

・蟹

の陰

の諸

の漢

べき

のと

いた

こと

の字

の表

(特

に呉

にお

て、

の上

つ場

の鼻

の場

こる

っても

の場

こら

いと

)

こと

でき

て、

の喉

内鼻

の表記

るが

が実

であ

の問

いて

先学

によ

(1)

の蓄

積が

然詳

べき

であ

な資

網羅

に取

も準

えず

雑把

な見

とが

本稿

の目

ので

代表

な資

代表

な表

のみ

を取

にす

る。

にあ

る字

具体

、す

て複

・先

の調

を利

たも

のであ

る。

く、

を持

つ漢

を表

る方

は、

た通

の表

以外

、類

表記

と零

るも

のが

る。

十輪

元慶

七年

(八

三)

のよ

(2)

を持

つ漢

の音

一部

た)。

ア  ア 

撃蓋醸ソ 漠 梁

l l

名 令

-

-

-

-

-

(私

-

-

の例

は存

のも

のも

たが

の種

の表

は他

にも

るも

であ

に喉

を、

・零

で表

は、

に通

のウ

・イ表

し、

の漢

と表

は同

一にな

ってし

の音

の中

に、

に混

いる

るが

は、

(母

て、

こう

こと

にす

る)

べき

であ

った

のは

であ

ころ

で、

いて

は、

った

め零

た、

いう

る。

にそ

一面

では

本稿

「◎

・④

・①

ユ」

の喉

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68

「非

立表

記」

「零

記」

比較

た場

の表

の本

いよう

に思

われ

る。

「重

(チ

ウと

「竜

(リ

ウ)」

のご

「④

ウ」

の形

通常

「⑦

に、

「ウ

」と

て扱

われ

よう

に思

、「④

ウ」の

「ウ」

の部

、機

れば

、中

コ=

<■\↓」

「<■」

に相

であ

「◎

・④

ユ」

の形

と同

べき

であ

る。

の延

長線

で考

れば

「⑦

・②

る典

「零

記」

の場合

の鼻

は主

の方

に繰

上げ

て把

の発

ア段音

・オ

の後

に鼻

りも

段音

・オ

のも

のに鼻

を付

て発

ると

いう

メー

ジが

いた

可能

も十

に考

よう

は音

な把

し、

に中

の方

の中

内鼻

尾が

母音

の鼻

(3)

て実

いる

のも

、零

よう

であ

わけ

い。

・唇

鼻音

を持

つ漢

の表

「零

の例

、韻

た要

に属

っと

いえば

の変

調

た可

べき

であ

ろう

のよ

の下

に、

「⑦

・②

のご

とき

「零

本稿

では

内鼻

音韻

「非

立表

と捉

こと

にす

る。

に類

であ

るが

、あ

る漢

一様

に類

では

内鼻

の表

、あ

て類

ことが

は、

(4)

って指

いる

ころ

であ

る。

立さ

いと

いう

は、

「非

表記

いう

の場

を把

の仕

の表

々す

こと

でき

ので

別枠

で考

必要

に特

て喉

を表

る方

る。

これ

は大

二通

の方

一つ

た記

を用

るも

の、

一つ

は仮

に補

て鼻

であ

こと

るも

であ

て、

っと

は、

『金

(5)

王経

であ

ろう

の文

の冒

に、

いろ

は歌

濁音

の音

図が

られ

は周

こと

であ

の直

に次

のよう

な記

(声

は略

)。

日本漢字音 におけ る喉内鼻音韻尾 の鼻音性 とその表記69

方仙

レ>

借字

ハレ

レ音

ハ異

可知

セ>

>

ケ>

件音

ハ異

知之

(以

)

>

(以下

略)

つま

の原

に従

内鼻

「レ」、

「>

」、

「ム」

で表

に喉

は、

「宇

で表

であ

る。

の本

、類

音字

注が

の原

いる

であ

の意

、喉

内鼻

に特

り当

てら

るけ

「件

ハ異

よう

に、

の漢字

たわ

では

の二

であ

った

のも

であ

る。

つま

「ウ表

に存

て意

つ特

であ

ったと

であ

の種

の喉

の特

いら

める

は、

・十

一世

であ

り、

「ウ表

一般

であ

った

ので

ろが

の表

の喉

内鼻

に適

は、

の困

「レ」

た記

を用

は、

通常

の字

の仮

「ウ」

いう

た部

って

いる

であ

る。

の条

かな

のは

本稿

いう

「独

立表

「非

をす

「④

ウ」

の形

るも

であ

て、

「中

レ」

「重

レ」

『金

経音

義』

る。

「中

ユレ」

「重

ユレ」

の音

「レ表

の発

に基

たも

はな

「ウ

スに

のであ

と考

のが

であ

る。

「◎

・④

ユ」

つい

は対

る長

「◎

・④

ユゥ

ウ」

いれば

い時

こう

(6)

いは

の範

であ

って、

は起

こら

った

(7)

るが

九条

『法

よう

に独

の字

の場合

、す

の喉

に特

を適

とす

と、

不都

こと

にな

る。

『法

音』

、法

華経

・掲

た直

に、

のよ

を持

って

鼻声字

口声字

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m

ろが

は、

の表

は原

に存

これ

の表

めと

され

とが

る。

し、

の音

の表

う考

え方

は疑

い。

『法

て、

内鼻

三種

に分

「本

「末

(8)

「本唇

内」

の三

であ

る。

「本

つい

と推

され

「恭

・宮

・空

・共」

の諸字

編纂

にと

ってす

て長

であ

った

にし

いが

「本唇

に属

の扱

いは

っと

っか

であ

る。

に属

は、喉

鼻音

を有

るも

(蒙

)と

(無

・茂

・某

・務

・牟

.貿

)

(9)

の両

るが

これ

は吉

の指

に、韻

の混

いう

りも

る右

の諸

[ヨ

のご

一つのグ

ープ

であ

ろう

いず

ても

「ウ」・口声

「干

いう

は、

『法

の字

分類

はな

いも

のな

のであ

る。

した

って

よく

理解

た編

の原

の、

の運

放棄

った

可能

性も

るだ

ろう

のほ

の独

「>

・<

・]」

るが

る。

一つ

の喉

の表

の仮名

て鼻

であ

を表

の表

を持

つも

のと

っとも

なも

のは

『類

抄』

であ

智院

・図書

とも

に、

など

の喉

に、

『」』

いう

「ウ

・イ」

の右

に付

。細

に見

いけ

例外

いが

の記

を、

を持

つ漢

に付

の辞

の編

は意

のと考

であ

『類

義抄

のこ

の記

号が

、喉

の表

のみ

、濁

の表

にも

いら

く知

いる

る。

『類

の濁

は、

に濁

・濁声

によ

もあ

るが

一つ

の音

に同

の意

(濁音

・喉

)

日本漢字音 における喉 内鼻音韻 尾の鼻音性 とその表 記71

で使

った例

られ

(声

は略

す)。

紅従瓶

ヒ ー 主 一 ク ー

ヤ ウ ー ウ ー

ウ ー

紹強形

キ ー カ ー ソ ー

ヤ ウ ー ウ ー

ウ ー

(図

)

-」

ヤウ

謝 一

ウ 」

な表

る以

とが

まぎ

よう

にす

めに

は、

であ

必要

る。

は、

の仮

の記

いた例

で、

を表

とき

のみ

二字

の仮

であ

、確

に例

の通

にな

って

る。

二字

の仮名

っても

「④

の形

って

「④

ユ」

の形

(遇

る)、

の原

は単

に文

に基

いたも

なく

「ウ

(イ)」

によ

った

ので

尾表

に、

いら

いる

「鼻

いう

の共

こと

いが

の問

て、

や喉

の発

に、

に何

の要

て発

る仮

調

て発

音す

いう直

な理

(観智院本)

濁音表記と喉内鼻音韻尾

仮名音注が二字

濁音表記

の場合は

一字

喉内鼻音韻尾

てあ

った

こと

べき

であ

ろう

『類

にも

一であ

る文

いく

『大唐

西

記』

・高

山寺

『本

三年

の単

い、仁

『諸

八は

『類

(10

)

同様

に、」

いて

いる

こと

指摘

いる。

・五

のこ

ら、

・院

の人

々が

、特

な表

を用

いて

る場

にも

の仮

て理解

いた

とが

でき

る。

てそ

の発

「ウ

(イ)」

の変

たも

のと

て捉

いた

のであ

と考

のが

であ

る。

母語

の発

を基

て、

の変

理解

こと

、現

でも

に見

られ

(例

えば

、英

rも1

日本

ラ行

の変

のが

日本

であ

う)。

一~

喉内鼻音韻尾の発音は、通

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72

の仮

に、

の発

を変

、あ

は、

の要

て発

のと

いた

であ

るが

は日

め存

た濁

の清

に対

る関

に通

ころ

った

であ

る。

『類

はじ

めと

いく

つか

の文

で、

の表

の表

ので

う。

で、

と濁

を向

、そ

の表

の分

の枠

程度

は可

であ

つく

の表

であ

にょ

るも

の、

・濁

の補

によ

の、清

いも

のの

・レ

π

・レベ

ル皿

とす

る。も

一般

レベ

ルー

の音

に対

て全

る表

るも

の、

レペ

ル皿

一方

の音

の表

を加

工す

こと

りも

一方

の音

示す

るも

の、

レベ

ル皿

つの音

いも

のと

る。

東京

\パ\

"\∞>

\叶\"\σq\'\σq\"\O\

いう音

の対

に対

る表

の対

かり

の三

レベ

ルに引

らば

レベ

ルー

・レベ

ル皿

・レ

ル皿

に相

る。

たが

って、

では

レベ

ルー

上位

の対

レベ

π

は中

の対

レベ

ル皿

は下

の対

て把

た表

う見

しが

う。

ん表

うも

は歴

の産

であ

り、

に濁

の表

の場合

調

の表

いう他

の要

でく

ので、

レベ

ルが

のま

ま音

の主観

レベ

ルを反

いる

のだ

うが

、表

に音

の主観

ルを

いう

一面

のも事

であ

で、

で表

レベ

に基づ

いた整

こと

であ

ろう

を整

にす

よう

/レ

レベ

ル皿

濁音表記法

濁音仮名

濁音符

・濁声

音と区

別せず

に喉

の表

いて

に先

って、

レベ

ル皿

いな

の表

つい

て再

おく

稿

は、

「⑦

・②

・◎

ウ」

よう

立表

「◎

・④

ウ」

「⑦

・②

よう

のであ

るが

、非

立表

の中

日本漢字音 におけ る喉内鼻音韻尾の鼻 音性 とその表記

で、

「④

ウ」

の形

るも

のだ

レベ

ルー

・五

に相

る喉

で、

のグ

ープ

立表

のグ

ープ

「④

ウ」

「長

」、

の他

のも

のを

「短

音表

記」

こと

にす

る。

た、

「零

一括

て扱

ってき

「⑦

「②

のう

ち、

「⑳

は時

って

る音

(猛

モサ等

)、

「零

記」

いう

りも

て説

であ

ろう

ら、

一応

「⑦

「②

って

考慮

て喉

の表

ると

にな

/レ

n

レペ

ル皿

喉内鼻音韻尾表記法

類音表記

(レ

・くな

)

(」

・・な

)

・②

・◎

独立表記

◎など

な②ど

⑦など

非独立表記

長音表記

短音表記

73

よう

に、

と喉

の基

で分

わけ

だが

・喉

のそ

一文

でも

レベ

ルに

たが

って

こと

、さ

に、「日本

の音

であ

る濁

の表

国語

であ

る喉

鼻音

の表

記法

の相

を見

は、

の場

いこ

はあ

、あ

に取

上げ

た文

内鼻

尾表

レベ

ルを

『金

経音

義』

音表

・喉内

ルー

『類

の仮

レベ

・五

内鼻

レベ

ル皿

いう

こと

にな

のこ

、常

レベ

の表

いう

一般

は成

い。

の見

よう

に外

の表

レベ

の相

一様

でな

いほ

の表

にお

の位置

こと

る。

で表

の現

、清

に対

の関

の平

て指

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74

おけ

る掛

は清

の相

は許

るが

は、

の掛

ら、

の確

は意

に困

であ

る。

よう

ージ

たれ

は、

の掛

から

と言

りも

の掛

ち物

やそ

に準

る歌

で清

の相

され

こと

であ

ろう

は積

に清

たが

はな

かと

ほど

み込

る言

と歌

の中

の言

で清

い違

(歌

で数

らば

『古

の物

五十

二首

二十

四首

の食

い違

う箇

を含

る)。

は音

を詠

み込

だも

であ

から

よう

な清

一致

であ

と説

れ、

そう

うが

ハ行

一般

る前

の物

で、

の説

を適

用す

は、

し慎

であ

べき

、物

に詠

み込

まれ

る言

は、

ら和

いら

のな

い漢

まれ

り、

の中

を有

る語

『古

は次

三首

の例

であ

(表

を私

って改

た部

る)。

(薔

)

にぞ

つる花

をあ

る物

いふ

(四

)

(桔

)

のは

う野

にけ

つゆ

おけ

る草

りゆ

(四

四〇

)

(百和

香)

らず

に飽

かず

し風

いく

そば

がう

は思

(四

四)

の例

いず

に対

「ウ」

の方

で鼻

を持

「う」

に割

り振

られ

いる。

の受

は、

々な

レベ

ルが

るけ

の勅

の撰

よう

な知

にと

って

は、

は鼻

て発

され

べき

であ

った

ろう

つま

は、

の対

同様

、字

の韻

の鼻

の有

たが

て詠

み込

こと

いた

と考

であ

る。

一つ、

の対

と喉

の鼻

の問

よう

に扱

われ

るも

て、

『悉

に見

る音

の例

い。

の音

は現

五十

の行

日本漢字音 におけ る喉 内鼻音韻尾 の鼻音性 とその表記75

マヤ

ワ順

一致

い例

の方

かな

り奇

であ

いく

され

いな

った。

の配

の原

て、

(n)

こと

るが

「ア

・イ

.ウ

.オ

.

・ア

・ア

・ア

ク」

いう

よう

に悉

と関

た。

 

a

a

i

-

U

一U

e

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.㎝

{ウヂ

二 ←

一ア ウー

一1

三汀↑

アイ

アク

いこ

に対

の段

いて

いる

「直

にあ

の下

一つで

る喉

内鼻

を持

アウ

一括

に空

て整

、直

アウ

同時

に繰

った

と解

であ

る。

な誤

でな

いと

のよ

に解

釈す

のが

韻史

も穏

前稿

「さす

の場

『ウ』

の鼻

って

いた

いう曖

で逃

てし

った

であ

るが

悉曇

の問

敏感

の場

の時

よう

の日

のが

った

であ

の音

は清

の区

いな

から

の鼻

で捉

の際

に、

の鼻

の有

てら

であ

ると

こと

であ

って、

の作

の字

の鼻

って

とす

必要

はな

であ

る。

{ノ N

日本

おけ

る、

の表

の問

を、

の問

と絡

て論

てき

であ

の見

くす

、切

り捨

った問

いく

つか

本稿

喉内

の問題

を、

で外

ってき

たが

「う

め」"「む

め」、・「う

ま」"「む

の対

バ行

・マ行

段活

のウ音

便

と擾

便

の併存

段活

のイ音

便

を起

こす

、推

の助動

「む」

の発

や表

の問

、日

内鼻

の鼻

と関

と思

る現

いく

Page 7: 橡urayasu.meikai.ac.jp/japanese/meikainihongo/1/肥瓜...68 「 非 独 立 表 記 」 と 「 零 表 記 」 を 比 較 し た 場 合 、 そ の 表 記 方 法 の 本 質

76

かあ

る。

た、

三種

の鼻

ち、

・唇

の表

の問

は、

稿

一切

いな

いが

だ揺

る時

三種

の鼻

に、

に類

(詳

は略

)

こと

、後

の漢

て、「舌

と唇

」「喉

」の

は難

ったが

れぞ

のグ

ルー

プ間

まぎ

った、

う予

のは

すぎ

「判

(ハウグ

ワソ)」

(舌

)

「十

(シフ訓

)」

(唇

)

など

の特

の語

いら

にな

ころ

であ

る。

よう

こと

つも

の鼻

の問

と、

の対

の問

る種

の相

って把

れ、

れが

など

に反

こと

った

いう

日本

の音

の中

「濁

、他

言語

の母語

への受

れ方

いう

一般

を考

味深

い現

であ

いう

こと

にも

一度

おき

い。

(2)

(3)

(4)

( (6 5) )

( (8 7) )

(9)

(10)

(U) 沼

本克

『日本

歴史

(一九

六)

『古

点本

の国

語学

研究

・研

(一

)

る。

『漢

音』

所収

「漢

語方

(一九

)

に詳

報告

る。

小林芳規

「平安

時代

の平仮

名文の表記様式-

の漢字

表記を主としてl

I

・π」

『国語学』

44

・45

(一九

一)

『古辞書音義集成』(汲古書院)所収の複

製本

による。

沼本克明

「字音直読資料

の長音表記

の変遷-

音節構造

の関係1

」『訓点語と訓点資料』第

88輯

(一九九二)

「長音表記漢語

の史的背景-

詩歌

(シイカ)等ー

『小林芳規博

士退官記念国語学論集』(一九九二)

古典保存会複製本

による。

史典

「九条家本法華経音

脱落部

について」

『国語

学』第

79集

(一九

六九)

吉田金彦

「中古

日本

呉音

の表記史的考察-

法華経単字

の反

切と

字音

をめぐ

ってー

『静岡女子短期大学紀要』

4

(一九五七)

吉田金彦

「訓点

拾遺

五題」

『訓点語

訓点資料』第十

(一九五九)

築島

『平安時代訓点本論考』(一九八六)

拙稿

「悉曇要集

記奥文の

音図をめぐ

って」

『松村明先生

喜寿記念

国語研究』(一九九三)

《注》

(1)

各種

の文献

の喉内鼻

音韻尾

の表記を収集

・整

理したも

としては次

のようなも

のがあ

る。

築島

『興福寺本大慈恩寺三蔵法師伝古

点の国語学的研

究』研究篇

・第三章第三節第十項

(一九

六七)『平安時代

語新論』(一九六九)『平安

時代訓点本論考』

(一九

八六)