年度 山梨県学校教育指導重点 - 山梨県総合教育センター · 2020-02-10 ·...

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説明資料 山梨県学校教育指導重点 Essential Educational Points for Schools in Yamanashi Prefecture 山梨県教育庁義務教育課 年度 令和 Yamanashi Prefectural Board of Education

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Page 1: 年度 山梨県学校教育指導重点 - 山梨県総合教育センター · 2020-02-10 · Essential Educational Points for Schools in Yamanashi Prefecture 山梨県教育庁義務教育課

説明資料

山梨県学校教育指導重点 Essential Educational Points for Schools in Yamanashi Prefecture

山梨県教育庁義務教育課

年度 2 令和

Yamanashi Prefectural Board of Education

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山梨県学校教育指導重点 策定の基本方針 1

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山梨県学校教育指導重点 策定の基本方針 2

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家庭・地域との連携家庭・地域との連携授 業 改 善授 業 改 善教 員 の 資 質 向 上教 員 の 資 質 向 上

学力向上総合対策事業(案)学力向上総合対策事業(案)

⑪家庭学習習慣化促進事業家庭学習の習慣化を促すため,家庭学習連絡ファイルを作成・配付し,児童の学習習慣を推進し,主体的に学ぶ態度の育成を図る。

○(再掲)学力向上推進事業(学力向上キャラバン)家庭学習の充実,学力向上など,小・中学校が企画する講演会等に指導主事を派遣し,学校・家庭・地域による連携した取組の充実を図る。

⑫外国人児童生徒等支援事業【新規】増加する外国人児童生徒への支援を図るため,拠点校を設置し,日本語指導のモデル事業を進める。

⑪家庭学習習慣化促進事業家庭学習の習慣化を促すため,家庭学習連絡ファイルを作成・配付し,児童の学習習慣を推進し,主体的に学ぶ態度の育成を図る。

○(再掲)学力向上推進事業(学力向上キャラバン)家庭学習の充実,学力向上など,小・中学校が企画する講演会等に指導主事を派遣し,学校・家庭・地域による連携した取組の充実を図る。

⑫外国人児童生徒等支援事業【新規】増加する外国人児童生徒への支援を図るため,拠点校を設置し,日本語指導のモデル事業を進める。

⑬授業力養成事業優れた授業方法を実践的に学ぶ「授業力養成講座」を実施し,教員の実践的な授業力向上を図る。

⑭ミドルリーダー研修事業中堅の教員を対象に,全国規模の優れた実践に直接触れる体験的な研修を行い,学校におけるミドルリーダーとしての資質向上を図る。

⑮若手教員グローアップ事業退職教員の経験及び知識・技能を生かし,対象となる若手の教員に,専門的かつ継続的な指導を行うことにより,その資質向上を図る。

読解力・記述力に課題深い学びを実現する不断の授業改善

①学力向上推進事業(対策会議・フォーラム)研究者から学力調査等の結果に基づく指導助言を得て,授業改善等,課題改善の推進を図る。

②山梨県学力把握調査事業中2を対象とした調査によって学力を把握し,各学校の課題に対応した取組を推進する。

③学びのサイクル改善事業小学校で記述式の単元末テストを実施し,つまずきの原因と対策を明確にした授業改善を行う。

④主体的・対話的で深い学び推進事業学習指導要領の趣旨を生かす研究実践を行う市町村(学校)へ支援を行う。

⑤学力向上支援スタッフ配置事業学力向上を図るため,市町村が行う児童生徒の学習を支援する専門スタッフ任用の補助を行う。

⑥中学生英語力向上サポート事業中3で英検3級以上に挑戦する生徒の受検料を補助する市町村に補助の半額を助成する。

⑦読解力・記述力向上推進事業新聞記事を題材とした,読解力・記述力等を向上させるワークブックを作成,配付する。

⑧少人数教育推進事業【新規】少人数教育のよさを生かした授業の構想,個に応じた効果的な指導方法の研究を推進する。

⑨小学校プログラミング教育推進事業【新規】外部人材の活用によりプログラミング教育の研究実践を行う学校に支援を行う。

⑩英語教育改善プラン推進事業【新規】小・中・高等学校を通じた系統的な評価の在り方を研究し,授業改善を図る。

新学習指導要領の趣旨・内容を実現する指導力向上課題に対応し,教材の活用を図る組織的な取組きめ細かな質の高い教育環境の実現

家庭教育の促進充実学校・家庭・地域が連携した学力向上外国人児童生徒への対応

家庭教育の促進充実学校・家庭・地域が連携した学力向上外国人児童生徒への対応

新たな教育課題への実践力不足若手・中堅教員の育成に課題

家庭学習の習慣化幼小・小中ギャップへの対応が急務家庭学習の習慣化幼小・小中ギャップへの対応が急務

実践的な授業づくりの研修実施ミドルリーダーの育成退職教員による若手教員の資質向上県

内大学U

niv

ersity

県内大学U

niv

ersity

市町村

(組合)教育委員会

Bo

ard

of E

du

catio

n

市町村

(組合)教育委員会

Bo

ard

of E

du

catio

n

推進・支援推進・支援

連携・協力連携・協力

現状・課題

対応・視点

取組・内容

【目標】○きめ細かで質の高い教育環境を整え,学校・家庭・地域・行政機関等が連携し,児童生徒一人一人に寄り添った取組を推進する。○客観的な学力調査等の結果を踏まえ,教員研修と授業改善の充実を図り,確かな学力の向上を目指す。

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確かな学力の育成 4

< 指導重点 > 学習指導要領の趣旨や内容に基づいた適切な教育課程を編成し,

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善及び評価に取り組み,

新しい時代に必要となる資質・能力の育成に努める。

< 主な取組 > ◇授業の改善◇

○児童生徒に身に付けさせたい資質・能力を各教科等で明確にし,言語活動の充実や ICTの活用等を進めながら「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授

業改善を図る。 【小・中・高・特】

○少人数教育のよさを生かした授業構想,個に応じた指導の工夫等を行うことにより,きめ細かな指導を行う。【小・中】

(主対深) 「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善を推進する。

(少人数教育) 児童生徒一人一人に対してきめ細かな指導を行う。 要確認

主体的・対話的で深い学び推進事業【目的】 「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善を推進するとともに,効

果のあった取組を県内の学校に発信・普及することにより,学習指導要領の周知・徹底を図る。

推進校の主な役割

連携大学の主な役割

○校内研をオープン参加にした拡大研究会等の設定。

○研究授業の様子を定期的に地域の学校に向けて公開し,研究成果の普及や情報発信を図る。

○効果的な指導方法の開発,優れた授業実践や校内研修の実施に取り組む。

○1推進校に1人の大学教授が専属的に関わり,推進校への直接的な指導・助言を行う。

県教育委員会等の関わり

○主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善の在り方を示す。○3年間の組織的・計画的な事業の推進を図る。○県内大学と連携し,研究・実践への継続的な指導・支援に努める。○1推進校に1人の指導主事が担当する。

県下に4推進校を配置

1推進校に1人の大学教授と1人の指導主事による指導

効果的連携

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確かな学力の育成 5

< 指導重点 > 学習指導要領の趣旨や内容に基づいた適切な教育課程を編成し,

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善及び評価に取り組み,

新しい時代に必要となる資質・能力の育成に努める。

< 主な取組 > ◇授業の改善◇

○思考力や表現力を高めるため,授業や評価問題の中に,児童生徒が自らの考えを記述する内容を取り入れる。【小・中】

○プログラミング的思考をはじめとする情報活用能力の育成のため,各教科等の学習内容と関連付けながら,外部人材等を活用し,適切にプログラミング教育を取

り入れる。【小】

見取りの視点 (学びのサイクル) 学級の実態に応じた評価問題の選定,取組,実施結果の分析と評価結果の反映

要確認 (プログラミング教育) 各教科等の内容と関連付けながら,プログラミング教育を実施する。

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確かな学力の育成

< 指導重点 > 学習指導要領の趣旨や内容に基づいた適切な教育課程を編成し,

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善及び評価に取り組み,

新しい時代に必要となる資質・能力の育成に努める。

< 主な取組 > ◇教育課程の評価・改善◇

○幼児期の生活から小学校生活への円滑な接続を目指すため,接続を意識したスタートカリキュラムを実施し,評価・改善する。【幼・小】

○教育課程の接続を意識した授業改善を図るため,同一中学校区における小中学校合同の研究会等を開催する。【小・中】

(幼児期から小学校への接続)接続を意識したスタートカリキュラム実施後の評価・改善に向けた取組等

(小中連携)児童生徒の実態に基づいた具体的な授業改善のポイントを,同一中学校区の小中学校で共有するための研究会等の実施状況等 見取りの視点

連携:互いに連絡をとり協力して物事を行うこと 接続:二つ以上のものがつながること

44%

39%

5%12%

幼児と児童の交流

授業

学校行事

避難訓練

その他

32%

55%

13%

教職員の相互交流

授業参観

情報交換会

その他

幼児期の教育と小学校教育の円滑な接続

(令和元年度「幼・小及び小・中連携教育」実施状況調査より)

ステップ4

ステップ3

ステップ0

ステップ1

ステップ2 年数回の授業,行事,研究会などの交流があるが,接続を見通した教育課程の編成・実施は行われていない。

連携・接続に着手したいが,まだ検討中である。

連携の予定・計画がまだ無い。

授業,行事,研究会などの交流が充実し,接続を見通した教育課程の編成・実施は行われている。

接続を見通して編成・実施された教育課程について,実施結果を踏まえ,更によりよいものとなるよう検討が行われている。

連携から接続へと発展する過程のおおまかな目安(幼児期の教育と小学校教育の円滑な接続の在り方に関する調査研究協力者会議報告書より)

小中連携研究会【目的】小学校における教科担任制導入を見据えた,小中学校の効果的な連携の在り方や新た

な指導方法等についての研究を行う「小中連携研究会」を設置し,その研究の成果を県内の市町村や学校に普及し,小中連携,小中一貫教育の推進を図る。

【事業内容】1 小中連携研究会は,年間3回開催する。2 推進校には,中学校区ごとの小・中学校を指定する。3 小学校の教科担任制導入を見据え,小中学校の効果的な連携の在り方や新たな

指導方法等についての研究を行う。4 推進校は,次の取組を行う。○小中学校の9年間を通した系統的,継続的な教育課程等を編成し実施する。○同一中学校区における小中学校合同の研究会等を開催する。○各地域の拠点校として,拡大校内研究会の形で近隣の学校に取組を公開する。

【求められている取組内容】①小中学校で全国学力・学習状況調査結果の共有し,共通の課題を改善する。

(令和元年度に行った学校:58%)

②教育課程の接続を意識した授業改善に向けて,小中学校の教員が合同で参加する研究会等を実施する。

(令和元年度に行った学校:69%)

【全国の状況(令和元年度)】義務教育学校 : 94校小中一貫教育校:918校

小学校579校中学校339校

【山梨県の状況(令和元年度)】小中一貫教育校: 4校

小学校2校中学校2校B小学校 C小学校

A中学校

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豊かな心の育成

道徳教育推進運動とは

県内全ての公立小・中学校において,ふるさとを愛し,ふるさとを誇れる山梨の子供たちを育てるために,その基盤となる豊かな心を具体的な取組を通して育成する運動。

道徳教育の推進

◇道徳教育の全体計画や別葉,年間指導計画の見直しを行うなど道徳教育の充実に向けた校内の指導体制の整備

◇各教科等の学習を道徳の授業に生かすなど「特別の教科 道徳」の充実

◇地域に伝わる伝統や文化にふれる活動や生命の尊さに関する学習会等の道徳的実践活動の充実

積極的な生徒指導の取組 ⇛ 学校・学級の中で,一人一人の存在や思いが大切にされる環境の設定を図る。⇐ 人権尊重の理念に基づく教育活動

< 指導重点 > 豊かな心の育成を目指し,校種を越えた連携や学校教育活動全体を通じた取組を推進し,

いじめを許さない集団づくりと不登校児童生徒が生じない環境づくりに努める。

• 他の人の立場に立ってその人の考えや気持ちなどが分かるような想像力,共感的に理解する力

• 考えや気持ちを適切かつ豊かに表現し,伝え合い,分かり合うためのコミュニケーション能力や技能

• 自分の要求を一方的に主張するのではなく,他の人との人間関係を調整したり,自他の要求を共に満たせる解決方法を見いだし,実現させる能力や技能

人権教育の推進

自分の大切さとともに他の人の大切さを認めること

【SOSの出し方に関する教育の実践】

自己肯定感の低下

いじめ

暴力行為

不登校

対象への暴力

不安・焦り・苦しみ・怒り

自己指導能力の育成を目指した積極的な生徒指導の活動

< 主な取組 > ◇人権教育の推進◇

○児童生徒の個性や地域の実情に応じた個別の人権課題への取組,多様な価値観等を尊重できる人権感覚の涵養を促進する。【小・中・高・特】

○様々な困難や悩み,ストレス等への対処方法を身に付けるため,「SOSの出し方に関する教育」について取り組む。【小・中・高・特】

< 主な取組 > ◇道徳教育の推進◇

○児童生徒の実態や地域の実情を踏まえて道徳教育推進運動を実施する。【小・中】

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豊かな心の育成

角ゴシック UB14ポイント 青字

SOSの出し方に関する教育の実践

学級経営の充実【学習活動づくり】・誰もが自分の意見を持ち,仲間の中で意見が言える主体的・対話的で深い学びの実現【人間関係づくり】・自分の大切さとともに他の人の大切さを認める態度や行動の育成【環境づくり】・互いのよさや可能性を発揮できる取組を通し,安心して過ごせる学校・教室の創造

自己指導能力の育成

見取りの視点 いじめ防止や不登校に関する研修の実施状況,情報モラル教育の年間指導計画への位置付け,インターネットの使用状況に関する調査の実施等

< 指導重点 > 豊かな心の育成を目指し,校種を超えた連携や学校教育活動全体を通じた取組を推進し,

いじめを許さない集団づくりと不登校児童生徒が生じない環境づくりに努める。

いじめ対策

不登校対策

【学校いじめ防止基本方針の不断の見直し】・児童生徒・保護者への説明・WEB公表・児童生徒・保護者等と共に行う不断の見直し【情報モラル教育の推進】・アンケート調査等の実施によるインターネットの使用状況の把握と指導・家庭と連携した取組(家庭での約束やフィルタリング)【いじめを許さない集団づくりに関する校内研修の実施】・いじめ対策に係る事例集を活用した研修・各種研修会の還流報告

【不登校の未然防止】・児童生徒の実態に応じて楽しく学び合える魅力ある学校づくり・友人関係や家庭環境が変化した児童生徒,前年度欠席が目立った児童生徒に対する個別対応

【不登校児童生徒への組織的な対応】・個別の支援計画の作成によるきめ細やかな対応・SCによるカウンセリングやSSWによる家庭環境の改善・総合教育センター,こすもす教室,市町村教育支援センター等との連携【不登校児童生徒が生じない環境づくりに関する校内研修の実施】・SCによるカウンセリング手法等の研修

いじめ・不登校対策は,早期対応がカギ

< 主な取組 > ◇いじめ・不登校への対応◇

○スクールカウンセラー,スクールソーシャルワーカーの活用を推進し,教育相談や関係機関と連携した支援体制の充実を図る。【幼・小・中・高・特】

○幼児児童生徒が継続的な指導や支援が受けられるよう,異校種間で情報交換等の連携を行う。【幼・小・中・高・特】

○いじめを許さない集団づくりと不登校児童生徒が生じない魅力ある学校づくりを目指した研修を,校内研修計画に位置付ける。【小・中・高・特】

○インターネット上のいじめが重大な人権侵害に当たることを十分に理解させるために,情報モラル教育を年間指導計画に位置付ける。【小・中・高・特】

○不登校を未然に防止するため,欠席が続いている児童生徒への対応を保護者と連携し,組織的に行う。【小・中・高・特】

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健やかな体の育成

体力の向上に向けて

「体育の授業が楽しいと思う」児童「運動は健康にとって大切だと思う」生徒

体力合計点が高い

○「H28 小学校5年生」と「R1 中学校2年生」のシャトルラン平均値の比較(同じ児童生徒集団の3年後の変化)

運動の楽しさを実感する

体育・保健体育の実践

運動の価値について理解できる

体育理論・保健教育

・運動やスポーツへの肯定的な理解を促す機会を大切にする・既存の運動機会を,体力の向上につながるように工夫する

健康・体力向上を目指した

「一校一実践運動」の工夫

運動習慣をはじめとした

望ましい生活習慣の定着

・小学校高学年から中学校1年生にかけて,体力の改善が図られたことが分かる

47.04

82.9451.89

83.53

30

40

50

60

70

80

90

H28 小5男子 R1 中2男子

本県平均値 全国平均値

36.14

59.0441.29

58.31

30

35

40

45

50

55

60

65

H28 小5女子 R1 中2女子

本県平均値 全国平均値

< 指導重点 > 学校教育活動全体を通じて,自ら運動を実践する態度を育成し,体力向上を図り,

食育並びに心身の健康の保持増進及び安全に関する指導を相互に関連させながら,望ましい生活習慣の形成に努める。

児童生徒の体力・運動習慣の現状

H29 H30 R1 R1全国平均値 全国平均値との差

小学校男子 59.1% 56.9% 55.6% 51.5% +4.1

女子 33.3% 34.0% 31.6% 30.1% +1.5

中学校男子 88.0% 88.2% 86.2% 83.5% +2.7

女子 69.8% 65.3% 67.4% 61.7% +5.7

○体力合計点の推移

○1週間で420分以上運動している児童生徒の割合

全国体力・運動能力,運動習慣等調査報告書より

< 主な取組 > ◇体力の向上◇

○運動習慣,朝食摂取,十分な睡眠等,望ましい生活習慣の定着を通じて体力の向上を図る。【幼・小・中・高・特】

○各学校の課題を踏まえた「健康・体力つくり一校一実践運動」に取り組む。【小・中・高】

○体の基本的な動きを培っておくことが重要な時期に,投の運動遊び等,遊びの中から様々な体の動かし方を身に付けることに取り組む。【小】

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健やかな体の育成

英角ゴシック UB14ポイント 青字

10

< 主な取組 > ◇健康教育の充実◇

○健康に関する指導を,各教科や特別活動,総合的な学習の時間等と相互に関連させて実践する。【小・中・高・特】

○各学校の食に関する課題に応じた目標を設定し,課題解決に資する取組を計画的に行う。 【小・中】

< 主な取組 > ◇安全教育の推進◇

○自校の安全教育に係る取組を評価・検証し,学校安全計画及び危機管理マニュアルの改善を行う。 【幼・小・中・高・特】

○子供たちが自分で自分の身を守る能力を育むように,安全教育教材を活用した実践に取り組む。【小】

< 指導重点 > 学校教育活動全体を通じて,自ら運動を実践する態度を育成し,体力向上を図り,

食育並びに心身の健康の保持増進及び安全に関する指導を相互に関連させながら,望ましい生活習慣の形成に努める。

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グローバルに活躍する人材の育成

評価でつなぐ小・中・高等学校間で連携した外国語教育

県下への周知実践の共有化小中高の接続連携

目的・小学校における効果的な指導と評価の在り方を踏まえた質の高い指導体制の構築・中学・高校生の英語での発信力(話す・書く力)の強化

山梨県の3年後

パフォーマンス評価を実施し,適切に児童の「話すこと」の力を見取ることができる。また,評価に基づいた授業改善が行われる。

パフォーマンス評価の実施,分析により授業改善が行われ,「話すこと」「書くこと」が改善される。

中・高等学校

小学校

・全面実施における高学年の数値による評価・指導への不安

小学校

・「話すこと」「書くこと」 に課題・中学卒業時CEFR A1,高校卒業時CEFR A2取得者の割合が全国平均より低い

中・高等学校

研究指定校英語教育に関する小中連携について

小・中・高等学校連携が進んでいる地域は生徒の英語力が高い傾向が見られる。

H30小中連携の実施状況(複数回答可)・情報交換(例:授業参観,年間指導計画の交換)60・交流(授業参観後の研究協議,中学校教師の出前授業)56・小中連携カリキュラムの作成8

・振り返り表等の研究及び授業作りについての研究・評価改善W.G.で作成したパフォーマンス課題等の検証・授業改善のための研究

11

見取りの方法:英語教育実施状況調査,年間指導計画

< 指導重点 > 地域の特色を生かした学習活動に取り組むとともに外国語教育を適切に実施し,

ふるさとに誇りを持ち,地域や世界で活躍できる人材の育成に努める。

授業実践をする。

CAN-DOリストを基に指導と評価の一体化を!

CAN-DOリストの設定(5領域)

年間指導計画と関連付ける。学期に1回はパフォーマンステストを位置付ける。

言語活動を設定する。

言語活動の達成を見取るためのルーブリックを作成する。

ルーブリックを生徒と共有化する。

全ての学年で実施し,学年毎に児童生徒の英語力の状況を把握し,授業改善を進めましょう。

英語を使って具体的に何ができるようなるかという視点から,学習到達目標を「~することができる」という形で示したもの。

「CAN-DOリスト形式」による学習到達目標とは?

外国語科では,学習指導要領において,英語の目標を5つの領域別に示しているが,学年ごとの目標を示していない。各学校が児童生徒の実態等に応じて,5つの領域別の学年ごとの到達目標を適切に定める必要があるため。

なぜ必要なのか?

< 主な取組 > ◇伝統や文化等に関する教育の推進◇

○『ふるさと山梨』の活用や地域との連携等により,郷土学習を推進する。【小・中・高・特】

< 主な取組 > ◇外国語教育の充実◇

○「聞くこと」「読むこと」「話すこと[やり取り]」「話すこと[発表]」「書くこと」の5領域の言語活動を着実に実施し,コミュニケーション能力を育成する。【小・中・高・特】

○CAN-DO リスト形式による学習到達度目標を基にしたパフォーマンス評価を計画的に実施し,総括的評価に生かす。【小・中・高】

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特別支援教育の推進

支援を必要とする児童生徒への個別の教育支援計画の作成と校内委員会の実施

校内委員会に求められる役割実 態 把 握 と 教 育 的 ニ ー ズ の 把 握

支 援 内 容 の 検 討

状 態 や 支 援 内 容 の 評 価

ケ ー ス 会 議 の 開 催

個別の教育支援計画等の作成・活⽤及び合理的配慮の提供

専 門 家 チ ー ム 等 の 活 用 の 判 断

特別支援教育に関する校内研修計画の企画・⽴案

教育的支援ニーズのある子供の実態把握

個別の教育支援計画について本人・保護者へ情報提供

作 成 に 係 る 合 意 形 成

作成した内容及び関係機関等との連携に係る合意形成

PDCAサイクルによる評価及び改善

個 別 の 教 育 支 援 計 画 の 作 成

校内委員会におけるモニタリング及び評価

支 援 及 び 合 理 的 配 慮 の 提 供

発達障害を含む障害のある幼児児童生徒に対する教育支援体制整備ガイドライン(平成29年3⽉)⽂科省

個別の教育支援計画作成状況

小 学 校 中 学 校⼭ 梨 県 全 国 ⼭ 梨 県 全 国

特別支援学級 9 9 . 3% 97 . 2% 9 9 . 1% 9 6 . 1%通級による指導 2 5 . 5% 80 . 9% 3 4 . 7% 8 4 . 8%通 常 の 学 級 4 6 . 4% 74 . 3% 5 1 . 9% 7 2 . 0%

※算定方法:作成済みの児童生徒数/作成を必要とする児童生徒数※調査時点:平成30年5月1日時点

支援を必要とする児童生徒への個別の教育支援計画の作成と活⽤を推進する

個別の教育支援計画の作成及び活⽤について、支援内容の検討及び評価を校内委員会において適切に⾏う

12

< 指導重点 > 特別支援教育に関する専門性の向上を図り,

多様な学びの場(通常の学級・通級による指導・特別支援学級・特別支援学校)における教育の充実に努める。

幼・小・中・(高) 特別支援学校・学校間交流・居住地校交流

(・地域交流)通常の学級 特別支援学級

交流及び共同学習

交流及び共同学習において、共に尊重し合いながら協働して生活していく態度を育むようにする

交 流相互の触れ合いを通

じて豊かな人間性を育むことを目的とする

共同学習教科等のねらいの達成を目的とする

障害のある子供にとっても、障害のない子供にとっても、経験を深め、社会性を養い、豊かな人間性を育むと共に、お互いを尊重し合う⼤切さを学ぶ機会となる

それぞれの目的を明確にして取り組む交流の側面と共同学習の側面は分かちがたいものとして捉え推進することが重要

多 様 性 を 認 め 合 え る 集 団 づ く り の た め の 交 流 及 び 共 同 学 習

特別支援教育に関する理解の促進と専門性の向上のための研修実施

<校内研修の内容例> 障害等の特性に配慮した授業づくり、指導計画の作成について

「○○さん」の支援に関わる実態把握と留意事項の確認について

発達障害等に関する特性の理解と必要な支援について

ユニバーサルデザインの視点を生かした授業づくり、集団づくりについて

校内の特別支援教育を担当する教員の活用 特別支援学校のセンター的機能の活用 域内の福祉事業所等の専門家・担当者等の活用

医療機関・⼤学等との連携 教育委員会・総合教育センターの要請訪問等の活用

校内委員会等において、学校や地域のニーズに応じた必要な研修を企画する

< 主な取組 > ◇専門性の向上◇

○特別支援教育に関する理解の促進と専門性の向上のため,各学校の実情に応じた研修内容を検討し,実施する。【幼・小・中・高・特】

< 主な取組 > ◇教育内容の充実◇

○多様性を認め合える集団づくりのための交流及び共同学習等,障害(者)理解教育の機会を設定する。【幼・小・中・高・特】

○特別な支援が必要な幼児児童生徒には,個別の教育支援計画を作成し,支援内容の検討及び評価等を行うための校内委員会を適切に実施する。【幼・小・中・高】

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やまなしスタンダード

●授業づくりの7つの視点

①授業の始めに児童生徒に授業のめあて(目標)を示している

②話し合い,討論,発表などの言語活動を効果的に取り入れている

③児童生徒は,他の人の話や発表に耳を傾けている

④児童生徒は,ノートをとっている

⑤活用・探究など,学んだことを別の場面で使うようにしている

⑥授業や単元の終わりに,児童生徒がめあて(目標)を達成して

いるかを評価している

⑦家庭学習(宿題や課題)と授業が,有機的に結びついている

●家庭学習のすすめ

①学びの大切さを知る

②学びの計画を立てる

③学んだことを伝える

④学びの土台をつくる

⑤疑問をもつ

⑥学びをいかす

⑦体力をつける

⑧望ましい生活習慣を身につける

学びの甲斐善八か条

【表紙写真:提供】

公益財団法人やまなし観光推進機構(左・右)

甲斐市立竜王南小学校(中央左)

南アルプス市立櫛形中学校(中央右)

令和2年度

山梨県学校教育指導重点

山梨県教育庁義務教育課

2020