取 扱 説 明 書...3.配線方法と設定方法 3-1 接続形態...

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:SIユニット :EX120-SDN1 EX121-SDN1 EX122-SDN1 EX124D/U-SDN1 :EX※※-OMA0003-H

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Page 1: 取 扱 説 明 書...3.配線方法と設定方法 3-1 接続形態 デバイスネットは,T分岐,マルチ分岐,支線分岐,マルチドロップ接続が可能です。

取 扱 説 明 書

製品名称:SIユニット

適用品番:EX120-SDN1

EX121-SDN1

EX122-SDN1

EX124D/U-SDN1

文書番号:EX※※-OMA0003-H

Page 2: 取 扱 説 明 書...3.配線方法と設定方法 3-1 接続形態 デバイスネットは,T分岐,マルチ分岐,支線分岐,マルチドロップ接続が可能です。

目 次

1.ご使用になられる前に ……………………………………………………… P2

2.製品仕様

 2-1 一般仕様 ……………………………………………………… P4

 2-2 電気・ネットワ-ク仕様 ……………………………………………………… P4

 2-3 適用電磁弁シリーズ ……………………………………………………… P5

 

3.配線方法と設定方法

 3-1 接続形態 ……………………………………………………… P5

 3-2 アドレス設定 ……………………………………………………… P8

 

4.LED表示と概略外観

 4-1 LED表示 ……………………………………………………… P9

4-2 概略外観 ……………………………………………………… P9

5.トラブルシュ-ティング ……………………………………………………… P12

Page 3: 取 扱 説 明 書...3.配線方法と設定方法 3-1 接続形態 デバイスネットは,T分岐,マルチ分岐,支線分岐,マルチドロップ接続が可能です。

1.ご使用になられる前に

これらの安全導入事項は危険な状態・設備機器破損を防ぐ事を目的としています。 ここでは,“危険”・

“警告”・“注意”によって危険状態のレベルを示しています。

安全確保のためには,ISO・JISの安全慣習を参照してください。

警告 : 誤った取扱いをすると,人が死亡または重傷を負う可能性が想定される内容を示します。

注意 : 誤った取扱いをすると,人が傷害を負ったり,物的損害の発生が想定される内容を示します。

警告

① 本製品は一般的なFA機器への使用を意図しています。 本製品を直接人命に関わるような機器・装置,および

誤動作や故障により膨大な損害が発生する様な機器・装置への使用は避けてください。

② 本製品を分解して修理・改造をしないでください。

注意 ○ 本説明書をよくお読みになり,注意事項を厳守の上,仕様の範囲内でご使用ください。

設計・選定について

① 仕様をご確認ください。

仕様(電圧,使用周囲温度,衝撃など)範囲外でのご使用は,破壊や作動不良,火災の原因となりますので,仕様を

熟読され正しくお使いください。

② 保守スペースを確保してください。

保守点検に必要なスペースを考慮した設計をしてください。

取付け・調整・配線について

① 落としたり,打ち当てたりしないでください。

取扱いの際,落としたり,打ち当てたり,過大な衝撃(100m/s2 以上)を印加しないでください。SIユニット内部が破損し

誤動作する可能性があります。

② 誤配線にご注意ください。

配線によりましては,SIユニットが破壊する可能性があります。

③ 動力線・高圧線との同一配線はしないでください。

動力線・高圧線からの信号ラインのノイズ・サージの混入防止の為,SIユニットの配線と動力線・高圧線は,別配線

(別配管)にしてください。

④ 配線の絶縁性を確認してください。

絶縁不良(他の回路と混蝕,端子間の絶縁不良 etc)があると,SIユニットへの過大な電圧の印加または電流の

流れ込みにより,SIユニットが破壊する可能性があります。

⑤ 締付トルク守ってください。

締付トルク範囲を越えて締付けると,端子台ネジおよび端子台を破損する可能性があります。

⑥ ケーブルに繰返しの曲げや引張力が加わらないようにしてください。

ケーブルに繰返し曲げ応力および引張力が加わるような配線は,断線の原因となります。

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Page 4: 取 扱 説 明 書...3.配線方法と設定方法 3-1 接続形態 デバイスネットは,T分岐,マルチ分岐,支線分岐,マルチドロップ接続が可能です。

使用環境について ① 爆発性ガス雰囲気中では,絶対に使用しないでください。

SIユニットは,防爆構造になっていません。 爆発性ガス雰囲気で使用した場合は,爆発災害を引起こす可能性が

ありますので,絶対に使用しないでください。

② 温度サイクルが掛かる環境下での使用はしないでください。

通常の気温変化以外の温度サイクルが掛かるような場合は,SIユニット内部に悪影響をおよぼす可能性があります。

③ サージ発生源がある場所では使用しないでください。

SIユニット付マニホールド電磁弁の付近に,大きなサージを発生させる装置機器(電磁式リフター・高周波誘導炉・

モータ等)がある場合,スイッチ内部回路素子の劣化または破壊を招く恐れがありますので,発生源のサージ対策を

考慮頂くと共にラインの混蝕にご注意くだい。

⑥ 本製品内部に,配線クズ等の異物が入らないようにしてください。

火災や故障,誤動作の原因となりますので,SIユニット内部に,配線クズ等の異物が入らないようにしてください。

⑦ 保護構造により使用環境を考慮してご使用ください。

IP20仕様SIユニットの場合は,水や油等の飛散する場所でのご使用は避けてください。

IP65SIユニットの場合は,マニホールド電磁弁に適正に取付け,配線取出し口を適正に処理する事によりIP65が

達成されます。

保守点検 ① 意図しない誤動作の未然防止のため,保守点検を定期的に実施してください。

意図しない誤動作や誤操作で,安全が確保できなくなる可能性があります。

② 通電中は端子や内部基板に触らないでください。

通電中に端子や内部基板に触ると,誤動作,ユニットの破損および,感電の恐れがあります。

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Page 5: 取 扱 説 明 書...3.配線方法と設定方法 3-1 接続形態 デバイスネットは,T分岐,マルチ分岐,支線分岐,マルチドロップ接続が可能です。

2-1 一般仕様 項 目 仕 様

使用周囲温度 0~+55℃(バルブ 8点ON時) 0~+50℃(バルブ16点ON時)

使用周囲湿度 35~85%RH(結露なきこと) 保存周囲温度 -20~+60℃ 耐振動 50m/s2(JIS C 0911に準拠) 耐衝撃 100m/s2(JIS C 0912に準拠)

耐ノイズ性 ノ-マルモ-ド ±1500Vパルス幅 1μs コモンモ-ド ±1500Vパルス幅 1μs ラジエ-ション ±1000Vパルス幅 1μs

耐電圧 外部端子一括とケース間 AC1000V1分間 絶縁抵抗 外部端子一括とケース間 DC500V2MΩ以上 使用雰囲気 腐食性ガスがなく,塵埃がないこと

2.製品仕様

2-2 電気・ネットワーク仕様 項 目 仕 様

適用システム DeviceNet

通信電源電圧 DC11V~DC25V(通信コネクタより供給)

電磁弁供給電圧 DC24V +10% -5%(電磁弁電源コネクタより供給)

通信電源 DC24Vにて0.1A以下

消費電流

電磁弁供給電源 DC24Vにて1.5A以下

出力方式 N-ch Mos-FETローサイドスイッチ(NPN出力)

接続負荷 DC24V,2.1W以下のランプ・サージ電圧保護回路付

ソレノイドバルブ(当社製)

電磁弁

接続仕様

絶縁方式 フォトカプラ絶縁方式

残留電圧 0.4V以下

適合DeviceNet仕様 Volume1(CIP Edition 2.1)

Volume3(CIP Edition 1.0)

MAC ID設定範囲 0~63(ディップスイッチにより設定)

通信速度 500kbps,250kbps,125kbps

(ディップスイッチにより設定)

スレ-ブ(子局)タイプ Group 2 Only Server

接続形態 T分岐方式,マルチドロップ方式

デバイスタイプ 16

プロダクトコ-ド 288

リビジョン EDSファイル参照の事

ベンダID 7

Consumed Connection Size

(受信バイト数) 2(Polled I/O Connection 2バイト占有)

Produced Connection Size

(送信バイト数) 2(Polled I/O Connection 2バイト占有)

対応メッセ-ジ Polledコマンド(I/Oメッセ-ジ),Explicitメッセ-ジ

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Page 6: 取 扱 説 明 書...3.配線方法と設定方法 3-1 接続形態 デバイスネットは,T分岐,マルチ分岐,支線分岐,マルチドロップ接続が可能です。

3.配線方法と設定方法

3-1 接続形態  デバイスネットは,T分岐,マルチ分岐,支線分岐,マルチドロップ接続が可能です。  幹線,支線の総延長が通信速度により異なります。  また,通信ケーブルの太線・細線によっても異なりますので,ご注意ください。

2-3 適用電磁弁シリーズ 適用シリーズ

EX120 VQ1000シリーズ,VQ2000シリーズ,SV1000シリーズ,SV2000シリーズ,

SV3000シリーズ,SV4000シリーズ

EX121 VQ1000シリーズ,VQ2000シリーズ,SX3000シリーズ,SX5000シリーズ

EX122 SY3000シリーズ,SY5000シリーズ

EX124※ VQ2000シリーズ,VQ4000シリーズ,VQ5000シリーズ

○配線長 通信速度 総斡線長 支線長 総支線長

500kbps 100m以下 39m以下

250kbps 250m以下 78m以下 太線

125kbps 500m以下 6m以下

156m以下

通信距離

細線 共通 100m以下

終端抵抗 121Ω(1/2W)

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Page 7: 取 扱 説 明 書...3.配線方法と設定方法 3-1 接続形態 デバイスネットは,T分岐,マルチ分岐,支線分岐,マルチドロップ接続が可能です。

配線上の注意

・マルチドロップ接続を行う場合、別途T型分岐用プラグのコネクタをお客様にて ご用意ください。ただし、EX124※-SDN1には、取付けできません。 (参考 TMSTBP 2.5...-STF-5.08フェニックスコンタクト(株)製) ・通信ケーブルはDeviceNet専用ケーブルをご使用ください。 ・幹線の両端には必ずDeviceNet専用終端抵抗を接続してください。

○通信ケーブル仕様

太線 細線 項目

信号系 電源系 信号系 電源系

導体断面積 0.82mm2 1.65mm2 0.20mm2 0.33mm2

色 青、白 赤、黒 青、白 赤、黒

インピーダンス 120Ω±10% ― 120Ω±10% ―

伝搬遅延 1.36ns/ft ― 1.36ns/ft ―

減衰率

500K:0.25dB/ft

125K:0.13dB/ft

1.00M:0.40dB/ft

500K:0.50dB/ft

125K:0.29dB/ft

1.00M:0.70dB/ft

導体抵抗 6.9Ω/1000ft 3.6Ω/1000ft 28Ω/1000ft 17.5Ω/1000ft

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Page 8: 取 扱 説 明 書...3.配線方法と設定方法 3-1 接続形態 デバイスネットは,T分岐,マルチ分岐,支線分岐,マルチドロップ接続が可能です。

通信コネクタ 端子名 線色 接続先 V- 黒 回線(通信・内部電源)(-)側

CANL 青 通信線(Low)側 FG - 接地線/シ-ルド線

CANH 白 通信線(High)側 V+ 赤 回線(通信・内部電線)(+)側

電磁弁電源コネクタ 端子名 線色 接続先 24V - 電磁弁電源供給電源(+)側 0V - 電磁弁電源供給電源(-)側

配線上の注意

・配線作業は、必ず電源を切った状態で行ってください。

・コネクタのネジはM3です。締付トルクは、0.5~0.6[N.m]で確実に締付けてください。

・SIユニットは電磁弁用電源の監視は行っていません。

・通信ケーブルは動力線等の高圧線、強電線との近接配線は行わないでください。

○ 電磁弁電源用ケーブル・通信ケーブルの配線

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Page 9: 取 扱 説 明 書...3.配線方法と設定方法 3-1 接続形態 デバイスネットは,T分岐,マルチ分岐,支線分岐,マルチドロップ接続が可能です。

通信速度設定

最大伝送距離(m) 設定

幹線長 SW7 SW8

通信速度 (kbps)

太線 細線 支線長 縦支線長

0 0 125 500 156 1 0 250 250 78 0 1 500 125

100 6 39

1 1 未使用

ノードアドレス設定 SW1 SW2 SW3 SW4 SW5 SW6

ノードアドレス 1 2 4 8 16 32

#0 0 0 0 0 0 0 #1 1 0 0 0 0 0 #2 0 1 0 0 0 0

#62 0 1 1 1 1 1 #63 1 1 1 1 1 1

3-2 アドレス設定 ディップスイッチを設定する際には,SIユニットの通信電源を“OFF”に してから設定を行ってください。 カバ-内のディップスイッチにより,ノ-ドアドレス・通信速度の設定(2進数)を 行います。 1)ノ-ドアドレスの設定(00~63) 2)通信速度の設定(125kbps・250kbps・500kbps) ディップスイッチの各ビットと各設定の対応は,下表を参照してください。

・工場出荷は,ノ-ドアドレス63,通信速度125kbpsに設定してあります。 ・通信異常発生時、出力はすべてOFFとなります。

注意

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4.LED表示と概略外観

4-1 LED表示

EX120-SDN1EX121-SDN1EX122-SDN1

EX124D-SDN1EX124U-SDN1

LED名 内 容 PWR 通信電源投入時に緑色点灯

消 灯 本ユニットがオンラインでないか通信電源がオフの場合

緑色点滅 コネクション待機中(オンライン状態)の場合

緑色点灯 コネクション確立完了(オンライン状態)の場合

赤色点滅 コネクションタイムアウト発生(回復可能な通信異常)の場合

MOD/NET

赤色点灯 MAC ID重複エラ-,もしくはBUSOFFエラ-(重度の通信異常)の場合

4-2 概略外観

○ EX120-SDN1

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Page 11: 取 扱 説 明 書...3.配線方法と設定方法 3-1 接続形態 デバイスネットは,T分岐,マルチ分岐,支線分岐,マルチドロップ接続が可能です。

○ EX121-SDN1

○ EX122-SDN1

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Page 12: 取 扱 説 明 書...3.配線方法と設定方法 3-1 接続形態 デバイスネットは,T分岐,マルチ分岐,支線分岐,マルチドロップ接続が可能です。

○ EX124D-SDN1 ○ EX124U-SDN1

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5.トラブルシュ-ティング

MOD/NET LED 原因、対策

消 灯

PWR LEDが消灯している場合

<対策>

SIユニットの通信電源が供給されているか確認してください。

通信ケーブルが正しく配線されているか確認してください。

上記、対策を施しても状態が改善されない場合はSIユニットを交換してください。

PWR LEDが点灯している場合

<対策>

通信速度が正しく設定されているか確認してください。

通信速度が正しく設定されているにもかかわらず消灯している場合、SIユニットを

交換してください。

緑 点滅

コネクション待機中

SIユニットとマスタとの間での通信待機中の状態を表します。

<対策>

マスタが正しく動作しているか確認してください。

スキャンリストを使用している場合、そのスレーブがスキャンリストに正しく登録されて

いるか確認してください。

赤 点滅

通信ライン断線エラ-

<対策>

通信線が断線していないかを確認してください。

<備考>

通信中にマスタの電源がOFFになった場合も赤色点灯となります。

赤 点灯

ノ-ドアドレス重複エラ-

<対策>

ノ-ドアドレスが重複していないか確認してください。

BUS OFFエラ-

通信異常を検知しました。

<対策>

ノイズによる通信異常が考えられる場合

通信ケーブル周辺にノイズを発生させるような機器、高圧線等がないか

確認してください。

通信ケーブルをノイズ源から離す等の対策を行ってください。

通信ケーブルの配線に問題があると考えられる場合

通信ケーブルの幹線にあたる通信ケーブルの両端に終端抵抗(121Ω)

が接続されているか確認してください。

上記、対策を施してもMOD/NET LEDが赤色点灯する場合、

SIユニットを交換してください。

・MOD/NET LEDが赤色点灯した場合、問題となる原因を解消しても、SIユニ ットは自動復帰しません。その場合、通信電源を再投入してください。 ただし、再投入する場合、最低5秒間のインタ-バルを必要とします。 ・SIユニットは電磁弁電源の供給状態の監視は行っていません。

注意

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