月刊現代ギター (gendaiguitar) - [ lite版 ] 2011年1月号

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This is a free sample of 月刊現代ギター (gendaiguitar) issue "[ Lite版 ] 2011年1月号" Download full version from: Apple App Store: https://itunes.apple.com/us/app/id930013902?mt=8&at=1l3v4mh Google Play Store: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.presspadapp.gendaiguitar Magazine Description: クラシック・ギターの専門誌、月刊「現代ギター」は、現在国内外のギターを愛する人々に広く読まれており、特に毎月のユニークな特集記事や貴重な楽譜はたいへん好評です。取り上げる記事もルネサンスから現代音楽までと幅広く、フラメンコ、古楽、ウクレレ関係も連載されています。もちろん、国内ニュースや海外の話題、新刊書や新譜CDの案内、コンサートガイ... You can build your own iPad and Android app at http://presspadapp.com

TRANSCRIPT

GENDAI GUITAR MAGAZINEVol.45 No.1 January2011 No.561

J a n u a r yPHOTO REPORT

22 コンサート・フォト・レポート デイヴィッド・ラッセル

アナ・ヴィドヴィチ

大萩康司&松尾俊介

村治奏一

クリスティアン・リヴェ(G) & エマニュエル・パユ(Fl)

石村 洋(G) & 平田 宏(Fl)

門脇康一

中林淳眞

中峰秀雄

トリオ・ニテティス

第 53回弦楽器フェア

REPORT

36 第 22回日本ギター合奏フェスティバル39 第 1回飯鋼ムジカ・フェスタ 201042 第 56回九州ギター音楽コンクール

READING/ESSAY

46 濱田滋郎・鑑賞術[10] グラナドスの生涯と音楽①

50 ロンドン便り[20]

52 ニューヨーク便り[4]

54 巨匠の時代[4](富川勝智) ホセ・ルイス・ゴンサレス①

58 ナクソス・ギター・ライブラリー[10]

62 渡辺和彦の a tempo 日記[10](渡辺和彦)

TALK & LECTURE

18 愛器を語る[22]

加藤繁雄(サイモン・マーティー)

64 動画をクリック! テクニックレシピ[10]

(新井伴典)

INFORMATION

31 コンクールインフォメーション38 めもらんだむ66 新刊案内67 新譜案内68 外盤案内

EMSEMBLE

アンサンブルの広場70 あんさんぶる今月のイチオシ

71 ホットトーク&掲示板

4 特 集 ギタリストと作曲家      ギタリストの委嘱活動の歩み     新世紀ギターの潮流Ⅱ

   (鈴木大介・大萩康司・村治佳織・福田進一 座談会)インタビュー

12     村治佳織&アナ・ヴィドヴィチ

32     クリスティアン・リヴェ

C O N T E N T S表紙:大萩康司・福田進一・村治佳織・鈴木大介

写真:杉本吉駿

4 Gendai Guitar

――委嘱作品を通して見る関わり――

◆委嘱作品とは何か?

 ギタリストによる依頼を受けて作曲された作品がギター音楽に新しい視点や可能性を与えてきた。現在でも委嘱、もしくは献呈という形をもって、ギタリストと作曲家との親密なコミュニケーションから新作が生まれることが多い。 委嘱作品は英語で書くと「a commissioned work」となる。直訳すれば、依頼された作品ということになる。つまりギタリストがある作曲家に対して「こういう作品を書いてくれませんか」と依頼して出来上がったもの、もしくは特定の目的のために楽曲を書き下ろしてもらうことをいう。献呈という言葉もあるが、これは作曲家が

いわば自分の意思で、ある人に楽曲を「差し上げる」という気持ちで使う場合が多い。作曲家が一度も会ったことがない演奏家に対して、献呈という形をとることもある。そして、被献呈者は演奏家以外の人であることも少なくない。 つまり、委嘱作品という概念は、昨今の音楽界ではコンクールなどの課題曲やある特定のアーティストのリサイタルなどの記念などに新曲を“委嘱”するという使われ方をすることが多いのである。(以下、敬称略)

◆ギター音楽と作曲家

 では、クラシックギターの分野において、委嘱という

ギタリストの委嘱活動の歩み

特集

クラシックギターは 21 世紀の今なお、そのレパートリーが現代の作曲家によって拡張され続けている「現代に生きる」楽器である。それは、作曲家側からギタリストに作品を「献呈」する場合も、ギタリストが作曲家に働きかけて作品を「委嘱」する場合もある。しかしいずれにせよ、クラシックギター界にそのような作曲家と演奏家の友好的な結びつきがあるのは、先達が委嘱活動に腐心してきたこと、そしてその意志を受け継いだ現代のギタリストが委嘱活動を行なっているという土壌があることを見逃してはならない。今回の特集では、ギター界における委嘱活動の歴史、5 つの新作委嘱作を依頼する所沢ミューズ主催「新世紀ギターの潮流Ⅱ」を通してギタリストと作曲家の関わり合いを見ていくこととする。

文・富川勝智

12 Gendai Guitar

KaoKaoKaori Muraji ri Muraji ri Muraji & Ana& Ana& Ana Vidovic Vidovic Vidovic& Ana Vidovic& Ana& Ana& Ana Vidovic& Ana Vidovic& Ana Vidovic& Ana& Ana& Ana Vidovic& AnaA talk withA talk withA talk with

村治佳織とアナ・ヴィドヴィチ。今をときめく 2人の美人ギタリストの対談が実現した。意外にも初対面というお 2 人、すぐにうち解けて話が弾んだ。ほとんど通訳の必要もなく、英語で話を進めるうちに、いろいろな共通点が見えてきた。

■インタビュー:10 月 29 日■インタビュアー:編集部■写真撮影:満田 聡■翻訳:関塚亮司

村治佳織 & アナ・ヴィドヴィチ村治佳織 & アナ・ヴィドヴィチ村治佳織 & アナ・ヴィドヴィチ

愛器を語る

加藤繁雄 ◆サイモン・マーティー

(1997)

写真:木田新一

加藤繁雄 Shigeo Kato 北海道出身。先天性両股関節脱臼の再発により 12 歳で入院し、同時にギターを 4 年間独学。1982 年第 13 回全日本ギターコンクール独奏部門首席入賞。1991 年音楽監督を務めるアンサンブル ザ・ステア JGA 賞受賞。1996 年 CD「おいらはキャベツ作りの子」リリース。日本ギター合奏連盟のアンサンブル“OZ”コンサートマスターとして、CD を 6枚リリース。また、アンサンブルの委嘱作品初演を行なう。日本ギター合奏連盟事務局長。(社)日本ギター連盟正会員。

22 Gendai Guitar

Concertphoto report

デイヴィッド・ラッセル 6 年ぶりの来日公演は神戸、名古屋、東京の 3 箇所で行なわれた。プログラムはオリジナルと編曲をほどよく配したもので、とりわけバッハ作品が多いことにラッセルの意気込みが感じられる。独特の透き通るような美音、完璧な技巧に裏打ちされた深い音楽性に、聴衆の興奮は高まる一方。単に巧いという次元を超えた、彼の人格、精神性があってこそなし得る崇高な演奏であった。完全な満席で 3 曲のアンコールが終わるまで誰一人席を立つことがなかったこのリサイタルは、トッパンホール始まって以来の出来事だったという。プログラム:演奏会用断章 Op.54(ソル)、森の妖精(ロンドー)

~第 1 組曲より、神秘的なバリケード~第 6 組曲より、手品~第 6 組曲より(クープラン)、カンタータ「片足は墓穴にありてわれは立つ」 BWV 156 よりシンフォニア、3 つのシンフォニアBWV791、792、797(バッハ)、ショーロ、ヴァルサ、ビニェイラーダ(ネペス)、ソナタ第 2 番(フルートと通奏低音のための)BWV1034(バッハ)、カプリス形式のアラベスク〔タレガ讃歌〕Op.99(クレンジャンス)、キューバ、グラナダ、入り江のざわめき(アルベニス)。

〔11 月10 日/東京:トッパンホール〕ラッセルのインタビュー、マスタークラス・レポートは次号にて掲載。

デイヴィッド・ラッセル写真:東 昭年

David Russell