かち べ ふ どう たき 勝部不動滝sanin-geo.jp/images/1802kachibe.pdf鷲峰山 日本海 n...
TRANSCRIPT
不動滝コース※時間は徒歩
約7分 約350m
約3分 約150m
約20分 約1000m
①かちべ伝承館
②不動滝(一ノ滝)
③湯原滝(二ノ滝)
④妙円滝(三ノ滝)
①かちべ伝承館
スタート!
総移動時間 約45分全行程約2.1km
八葉寺コース※時間は徒歩
①かちべ伝承館
②採石場跡
③建山神社
④子守神社
①かちべ伝承館
スタート!
総移動時間 約45分全行程約2.4km
採石場跡への立ち入りは禁止されています。道路からご覧ください。
34
②採石場跡(安山岩の大露頭)2
2
③湯原滝(二ノ滝)
④妙円滝(三ノ滝)
②不動滝(一ノ滝)1
①かちべ伝承館
3
③建山神社
八葉寺の五輪塔群
田原谷の湧水
大善院
八葉寺の水田石垣
④子守神社
4
勝部川
不動川
至鉢伏山
歩道がありません。通行には十分にお気を付け下さい。
尾後鼻
長尾鼻
山陰本線
浜村駅宝木駅
青谷駅
湯梨浜町
鳥取市
泊駅
青谷・羽合道路
999
鉢伏山
トイレ
駐車場 撮影スポット
田道 順
不動滝コース 八葉寺コース
はっ しょう じ
START
八葉寺コース
不動滝コース
溶岩流と滝、信仰の歴史をめぐる
勝部不動滝コース勝部地域周辺では、火山活動によって大量の溶岩が流れ、台地状の地形をつくっています。その溶岩からなる台地が浸食された谷壁には、多くの滝が見られます。中でも、不動滝、湯原滝、妙円滝の3つの滝は、滝をつくる溶岩の割れ方や水量によって、異なった表情を見せています。また、古くから霊場として知られ、多くの信者が訪れています。滝の周辺は、良好な自然が残されており、特にシダの種類が多く、格好の観察地となっています。
山陰海岸ジオパーク散策モデルコース
お問い合せ/山陰海岸ジオパーク推進協議会 TEL 0796-26-3783 FAX 0796-26-3785 HPアドレス http://sanin-geo.jp/
かち べ ふ どう たき
子守神社に彫刻してある竜神様には、ある特徴があります。どんな特徴でしょうか。(答えは裏面を見てね)
約15分 約600m 約2分 約200m
約10分 約450m
約15分 約830m
約18分 約950m
八葉寺の子守神社境内には、切り立った崖の基部がえぐられてできた、大きな岩窟があります。この岩窟は、境内にある大イチョウとともに、鳥取市の天然記念物に指定されています。また、このような地形は県内でも珍しく、昔から「希有の絶境」として知られています。
八葉寺ホタルの里公園
はっ しょう じ
た わら だに
はち ぶせ やま
ゆ ばら だき
みょう えん だき
たて やま
はっ しょう じふ どう だき
凡 例
初版:2016.3.31
美しい自然を守るため、砂や動植物は観察するだけにしましょう。危険な場所や立ち入り禁止の場所には入らないようにしてください。持って帰るのは楽しい思い出と写真、そして地元のおみやげ!!
クイズその1
子守神社の境内にある大イチョウの樹齢は、およそ何年と考えられているでしょうか。(答えは裏面を見てね)
クイズその2
200m
鷲峰山
日本海 N
鉢伏山
長尾鼻
砂丘砂
礫・砂・泥
安山岩
玄武岩
火砕岩
花こう岩
みどころいっぱい勝部の自然
勝部地域の地形を作った火山活動
①かちべ伝承館
お
たき
さん
だい
ぜん
いん
たて やま
ゆ
ばら
たき
みょう
えん
だき
はち
ぶせ
やま
ふ ど う だ き
ジオコラム①
かちべ伝承館は、平成10年(1998年)にオープンした、農村の生活体験を味わうことのできる施設です。横を流れる不動川の岸には公園が整備されており、ここを拠点に不動滝などの滝巡りや、周辺の自然を散策をすることができます。(問)0857-87-0515/8時30分~17時15分/休館日:月曜日、年末年始(12/29~1/3)
②御滝山大善院 不動滝(一ノ滝)
御滝山大善院は、
「田原谷のお不動さ
ん」と呼ばれていま
す。その奥の院が不
動滝で、一の滝とも
呼ばれています。こ
こでは、6月と8月の
第1日曜に「湯三
昧」、7月の第1日曜
に「柴灯護摩」の行
事が行われています。「湯三昧」は、護摩木に
よって大釜で沸かした熱湯を、笹の葉で身体
に振りかけるもので、「柴灯護摩」は、祈願が書
かれた護摩木を火にくべて、災厄を火によっ
て焼き払う行事です。
③湯原滝 (二ノ滝)
湯原滝は、約20mの高さから水が滝つぼに一気に流れ落ちる滝です。二の滝とも呼ばれています。水量が多くなると、二筋の滝となります。滝の周りの溶岩には、規則正しい割れ目(柱状節理)が見られます。
④妙円滝
(三ノ滝)
妙円滝は、約20mの高さから岩の割れ目に沿って水が流れ落ちる滝です。三の滝とも呼ばれています。3つの滝の中では、岩肌に水模様を描く美しい滝で、滝を作る崖の角度や、岩の割れ方、水量などによって、滝の表情が異なることを実感させてくれます。
おすすめ
:
鉢伏山
鉢伏山は、湯梨浜町との境にある標高513.9mの山です。勝部地域の山地をつくる岩石は、県中部の県境及び鉢伏山付近から日本海に向けて流れた溶岩だと考えられており、「鉢伏山板状安山岩」と呼ばれています(ジオコラム①参照)。鉢伏山の山頂には、テレビや無線のアンテナが立ち、展望台も整備されています。
②採石場跡
安山岩の大露頭
かちべ伝承館の前にある大きな採石場跡です。この岩石は、鉢伏山板状安山岩と呼ばれる溶岩です。数百万年前の火山噴火によって、大量の溶岩が流れて当時の谷を埋めた後、溶岩の周辺が侵食されて谷になり、硬く侵食されにくい溶岩が丘状に残りました。採石された崖を見ると、谷を埋め尽くした溶岩の規模に圧倒されます。(ジオコラム①参照)【注意】採石場内には立ち入り禁止。
③建山神社
2本の大きな杉の木が迎える171段の急な階段を上ると、この建山神社があります。608年に現在の地に勧請されたと伝えられています。この神社のある建山は、鷲峰山と大山の背比べの説話の中に登場する山です。(ジオコラム②参照)
勝部川の支流の八葉寺川には、6月中旬~7月初旬頃になると天然のゲンジボタルが飛び交います。昔に比べて数は少なくなりましたが、鳥取市でも屈指の鑑賞スポットです。子守神社境内周辺は八葉寺ホタルの里公園となっています。写真:勝部地区探訪マップより
鳥取市西部から三朝町にかけての中国山地から日本海側にかけて、安山岩の溶岩が
広く分布しています(右図の濃い緑色)。これは今から数百万年前に中国山地付近に存在
した火山から流れ出た溶岩だと考えられています。溶岩は当時の谷を埋めながら流れ下
りました。その後、長い時間をかけ、溶岩の周辺が侵食されて現在の谷になり、硬く侵食に
強い溶岩は海抜200~300mのなだらかな台地状の地形として残りました。この台地の崖
には多くの滝が見られます。また、勝部地域を含む鳥取市青谷町の安山岩溶岩は板状の
割れ目(板状節理)が発達しているのが特徴で、鉢伏山付近に最も厚く分布するため「鉢
伏山板状安山岩」と呼ばれます。
鷲峰山と大山の背比べ
ジオコラム②
鳥取市鹿野町の鷲峰山(920m)と鳥取県西部の大山(1729m)が背比べをしたと
いう伝説がいくつも残っています。その中のひとつは次のようなお話しです。
全国の神様達が集う出雲の国の行事が終わった帰り道、鷲峰山と大山の神様が互
いに自分の方が背が高いと言い争いになり、背比べをした結果、鷲峰山が勝ちまし
た。負けた大山の神様は悔しがり、杓子で鷲峰山の頭をすくい取りました。これに鷲峰
山の神様は大いに怒り、それに気づいた大山の神様が慌てて逃げようとした途端、杓
子についていた土が落ち、鳥取市青谷町の建山になりました。さらに、鷲峰山の神様
が「土はもうないのか」と怒鳴ったので、大山の神様は袖を振ってみせたところ、残って
いた土がどさっと落ち北栄町の振袖山になりました。
④子守神社
子守神社は、弘長2年(1262年)に勧請されたと伝えられ、明治元年(1868年)に現在の地に奉還されました。高さ約30mもある溶岩の崖の岩窟には、拝殿が埋め込まれたように建てられ、崖の約20m上には、地区の人が紀州(和歌山県)の熊野大社から「分身」を授かって建立したと伝えられるミニ権現社があります。また、境内にある大イチョウと岩窟は、鳥取市の天然記念物に指定されています。
八葉寺川の谷筋をさかのぼり、子守神社を過ぎると、八葉寺の集落があります。この集落には、よく手入れがなされた大小さまざまな石を積み上げた石垣が数多く見られます。石垣に使われている石は、周辺の山地を作る鉢伏山板状安山岩です。複雑に組み合わさった石積みは、写真愛好家の被写体にもなっています。
クイズの答え ① 左目がない。(左目のない竜神伝説)② 樹齢約500年
おすすめ
:
八葉寺川のホタル
おすすめ
:
八葉寺の石垣
●不動滝コース
はっ しょう じ
●八葉寺コース
鹿野町から見た鷲峰山
夏泊に見られる板状節理
鳥取市西部青谷町付近の地質図(参考:鳥取県水理地質図)夏泊に見られる板状節理
鉢伏山から見た大山
じゅう ぼう さんかち べ
だい せん
制作:鳥取県、鳥取市、山陰海岸ジオパーク推進協議会
ばんじょう
さい とう ご ま
ご ま き