超音波流量計 us350シリーズ 製品ガイド · 1 1. はじめに ti 01g05g01-01 1....

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Technical Information <はじめに> <目次> <索引> TI 01G05G01-01 2003.03.31初版(YK) TI 01G05G01-01 超音波流量計 US350シリーズ 製品ガイド 超音波流量計 US350FM

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Page 1: 超音波流量計 US350シリーズ 製品ガイド · 1 1. はじめに ti 01g05g01-01 1. はじめに 横河電機は1970年代後半に超音波流量計f721/d521シ リーズを開発し,発売しました。

TechnicalInformation

<はじめに> <目次> <索引>

TI 01G05G01-012003.03.31 初版(YK)

TI 01G05G01-01

超音波流量計US350シリーズ製品ガイド

超音波流量計

US350FM

Page 2: 超音波流量計 US350シリーズ 製品ガイド · 1 1. はじめに ti 01g05g01-01 1. はじめに 横河電機は1970年代後半に超音波流量計f721/d521シ リーズを開発し,発売しました。

目次

i TI 01G05G01-01

目次

1. はじめに.............................................................................................. 1

2. 概要..................................................................................................... 2

3. 特長..................................................................................................... 3

4. 各部の名称と機能 ................................................................................ 44.1 主なハードウェア........................................................................................ 4

4.2 アクセサリ品............................................................................................... 6

5. 測定可能配管・流体............................................................................. 7

6. トランスデューサの選定・取付 ........................................................... 86.1 トランスデューサの選定 ............................................................................. 8

6.2 トランスデューサの補用品の選定................................................................ 8

6.3 配管上の取付位置の選定 ............................................................................. 9

7. 設置・操作ガイド .............................................................................. 117.1 設置ガイド ................................................................................................ 11

7.2 操作ガイド ................................................................................................ 13

8. 機能説明............................................................................................ 15

9. パラメータ一覧.................................................................................. 19

10. トラブルシューティング.................................................................... 29

11. Q & A................................................................................................. 31

12. 配管・流体リファレンス.................................................................... 36

関連資料:

下記資料も合わせてご参照ください。

カタログ Bulletin 01G05G02-01 (超音波流量計 US350FM)

一般仕様書 GS 01G05G02-01 (超音波流量計 US350FM)

Page 3: 超音波流量計 US350シリーズ 製品ガイド · 1 1. はじめに ti 01g05g01-01 1. はじめに 横河電機は1970年代後半に超音波流量計f721/d521シ リーズを開発し,発売しました。

1

1. はじめに

TI 01G05G01-01

1. はじめに

横河電機は1970年代後半に超音波流量計F721/D521シ

リーズを開発し,発売しました。このシリーズではま

だマイクロプロセッサは使われておらず,演算処理は

アナログ回路で実現されていましたが,流れを止めず

にゼロ点調整ができるなど,先進的な機能を備えてい

ました。

その後,改良を重ね,1984年にマイクロプロセッサを

搭載したYEWSONICシリーズを開発・発売しました。

このシリーズではアナログ回路で不可能であった設置

時の自動調整機能の実現など,操作性を大きく向上さ

せました。また,測定精度および安定性を向上させる2

測線機能の追加等,その後も製品の性能・機能アップ

に努めてきました。

一方,市場では超音波流量計に対するニーズが徐々に

高まり,より高精度・高性能を要求されるようになっ

て参りました。そこで今回,US350シリーズを開発し,

発売するに至りました。US350シリーズでは従来使用し

ていた汎用的なマイクロプロセッサに対し,より高速

演算処理が可能なデジタルシグナルプロセッサ(DSP)を

搭載し,独自開発の演算処理で高精度を実現し,ま

た,流体中の気泡・固形物に対して測定可能性を高め

るなど,高性能を実現しました。

以下に,超音波流量計US350シリーズの特長,機能,選

定方法,操作ガイド等をご紹介いたします。

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2 TI 01G05G01-01

2. 概要

2. 概要

流量計は測定対象・用途に応じていろいろな種類があ

り,測定方式で分類すると,下記のようなものがあり

ます。

測定量

体積流量

質量流量

測定方式

差圧式

電磁式

渦式

超音波

面積式

容積式

タービン式

コリオリ式

熱式

利用技術

絞り前後の圧力

電磁誘導

カルマン渦

超音波の伝播

絞り面積の変化

升(歯車)の回転

羽根車の回転

測定管のねじれ

加熱時の温度変化

T0201.EPS

この中で本製品は,流体中の超音波信号の伝播時の特

性を利用して流量を求める方式の流量計です。この測

定方式ではまず流速を求め,それに配管の断面積を掛

けて体積流量を求めます。このとき,流速を求める方

法によりさらに「伝播時間差式」と「ドップラ式」の2つの

方法があります。

本製品は前者の伝播時間差式ですが,以下にこの2つの

方式について説明します。伝播時間差式は配管内を流

れる流体に斜めに超音波を通し,流れに沿った方向と

流れに逆らった方向とで超音波信号の伝播時間に差が

生じることを利用します。一方,ドップラ式は流体中

に含まれる気泡や固形物に超音波信号を照射して反射

させ,そのときに生じる超音波信号の周波数変化(ドッ

プラ効果)を利用します。この様子を右図に示します。

伝播時間差式では配管の外側に1対のセンサ(本製品で

は「トランスデューサ」または「検出器」と呼びます)を取

付け,このセンサ間で超音波信号の送受信を行いま

す。これらのセンサは交互に送信器または受信器とし

て動作します。ドップラ式では1個のセンサを取付け,

これ自身で送受信を行います。

T1

T2

V

送受信センサ

送受信センサ

時間差(T2-T1)が 流速Vに比例する

周波数差(F2-F1)が 流速Vに比例する

伝播時間差式

ドップラ式

F1F2

V

送受信センサ

F0201.EPS

伝播時間差式は,流体中に多量の気泡や固形物が混入

すると超音波信号の伝播がさえぎられて測定不可能に

なりますが,一方,ドップラ式はそのような気泡・固

形物を利用するので,この2つの方式はお互いに補完的

な関係にあります。2つの方式の特長・用途を以下に示

します。

  方式       特長・用途

伝播時間差式 精度よく測定ができるが,気泡や固形物に

弱い。精度は一般に読値の1~2%。

測定流体は上水,下水,農水,工業用水,

飲料,薬品,オイルなど。

ドップラ式 気泡や固形物を含む流体に適しているが,

精度はあまりよくない。精度は一般にフル

スケールの2~5%。

測定流体は比較的気泡,固形物が多く含ま

れる下水,排水など。

T0202.EPS

なお,伝播時間差式では超音波信号を送受信するトラ

ンスデューサの配管への取付け構造により2つの形式が

あり,トランスデューサを配管の外側に取付ける「クラ

ンプオン形」と,配管に穴をあけてトランスデューサを

流体に接触させる「接液形」とがあります。これは測定

対象の流体とも関係があり,液体用には主にクランプ

オン形が,気体・蒸気用には主に接液形が使用されま

す。本製品は液体用のクランプオン形です。

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3 TI 01G05G01-01

3. 特長

3. 特長

本製品は,前述したように超音波信号の伝播時間の差

を利用する伝播時間差式の超音波流量計です。トラン

スデューサは配管の外側から取付けるクランプオン形

で,測定対象は液体です。トランスデューサが接液し

ないクランプオン形であるため,不純物混入の可能性

がなく,高純度流体の測定に適しています。また,危

険な流体においてはセンサ部の腐食の心配がありませ

ん。センサ部の取付けや更新の際に配管を切断したり

流れを止めたりせずに工事ができる利点があります。

超音波式

伝播時間差式 クランプオン形 (本製品)

接液形

ドップラ式 F0301.EPS

本製品の位置づけ

本製品は弊社従来品と比べ,演算処理においては独自

の相関法を採用して対気泡特性を向上させたほか,シ

ンプルな計算アルゴリズムにより設定するパラメータ

数を減らして設置を容易にし,精度も向上させまし

た。以下に特長を示します。

(1) ゼロ点調整不要

個々のトランスデューサにはセンサ素子の特性や出荷

時実流による調整データを書き込んだ「センサROM」が

付属します。また,受信した超音波信号を処理する受

信回路の低ノイズ化,低オフセット化を徹底しまし

た。これらにより,トランスデューサの設置・調整が

容易になるとともに,従来必要であった流量のゼロ点

調整が不要になりました。

(2) 対気泡特性の向上

相関法を用いたデジタル信号処理(ノイズ除去技術)に

より,流体中の気泡・固形物への耐性を大幅に向上し

ました。従来,一時的あるいは定常的な外部要因のた

めの気泡混入により,入力信号異常,出力揺動,出力

突変となる場合がありましたが,そのような問題が大

幅に軽減されました。

(3) 測定精度の向上

相関法のデジタル信号処理において,流量に比例する

値である伝播時間差を高速かつ正確に求めるために独

自の方法を開発し(特許出願中),高精度を実現しまし

た。

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4 TI 01G05G01-01

4. 各部の名称と機能

4. 各部の名称と機能

本製品について,主なハードウェアとアクセサリ品に

分けて,以下に紹介します。

4.1 主なハードウェア

本製品は,流量計本体,トランスデューサ,および専

用接続ケーブルから構成されます。

(注)流量計本体は「変換器」,トランスデューサは「検出

器」とも呼びます。

(1) 製品構成

F0401.EPS

流量計本体

トランスデューサケーブル 結合箱

専用接続ケーブル 検出端

上記の他に取付用金具など,いくつかアクセサリ品が

必要になりますが,これらはトランスデューサの仕様

コードに含めて指定可能です。

なお,本製品では検出端,トランスデューサケーブル

および結合箱が構造上一体になっており,これ全体を

指してトランスデューサと呼びます。

(2) 流量計本体

流量計本体のハウジングには従来から弊社現場計器で

実績のある頑強なものを使用しています。オプション

でステンレススチールタグプレートを付けることがで

きます。

F0402.EPS

表示窓

ステンレススチール タグプレート (オプション)

ドア開閉ノブ

ドア

配線口

ハウジングにはワンタッチで開閉できるドアが付いて

います。ハウジングの取付けは「壁取付け」または「パネ

ル取付け」が可能ですが,オプションで2Bパイプへの

「パイプ取付け」も可能です。詳細は7章を参照してくだ

さい。

2Bパイプ(お客様ご用意) ドア開閉ノブ

パイプ取付用金具

F0403.EPS

配線口には各種オプションを用意しています。下図は

「水防グランド」付きの配線口です。

F0404.EPS水防グランド

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5 TI 01G05G01-01

4. 各部の名称と機能

配線口にはこの他に「ユニオン付き水防グランド」,「JIS

G3/4めねじ付き水防グランド」,「エアパージ接続口」の

オプションが選択可能です。詳細は7章を参照してくだ

さい。

(3) 内部操作パネル

下図は流量計本体の前面のドアを開いた状態です。内

部操作パネルおよび端子台が現れます。

F0405.EPS

液晶画面 操作キー

RS232通信ポート (保守用)

トランスデューサ 接続端子

入出力信号端子 電源端子

ヒューズホルダ センサROM

オーダー時の指定により最大4測線での測定が可能で,

トランスデューサ接続端子はチャネルA~D用に4つまで

あります。

(4) トランスデューサ

F0406.EPS

一般口径用 (100~2,500 mm)

図は一般口径用(100~2,500mm)のものです。 

この他,超大口径用(2,000~6,500mm)も用意していま

す。この場合はケーブル部分の長さが大口径用のもの

よりも長くなります。

(5) 専用接続ケーブル

F0407.EPS

ケーブルは1~300mの範囲で1m単位で指定可能です。

図は30m長のもので,端末処理前の状態です。ケーブル

の端末処理はオーダー時に有無を指定可能です。端末

処理無しの場合は,設置現場での作業用に端末処理部

品が1セット添付されます。

また,端末処理の有無の指定に係わらず,別に端末処

理部品を必要なセット数(1~9)だけオプションで追加

指定することも可能です。予備が必要な場合や,ケー

ブルを現場で分割して使用する場合に利用できます。

端末処理部品はアクセサリ品としてもオーダーが可能

です。端末処理については7章を参照してください。

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6 TI 01G05G01-01

4. 各部の名称と機能

4.2 アクセサリ品

以下にアクセサリ品を示します。これらは単品でオー

ダーするものですが,通常必要となるものはすべて製

品(本体およびトランスデューサ)の仕様コード内でも

選択できるようになっています。

単品でオーダーする場合は,標準の仕様コード内で選

択できるアクセサリ品とは異なるものを選択したい場

合や,アクセサリ品が追加や予備として必要な場合で

す。

なお,アクセサリ品は仕様・外形が変更される場合が

ありますのでご了承ください。

(1) 流量計本体用 アクセサリ品

パイプ取付用金具 USPA501 流量計本体(変換器)の2Bパイプ取付用の金具。US350FM専用。

品名・外観 部番・用途

T0401.EPS

2Bパイプ (お客様ご用意)

(2) トランスデューサ用 アクセサリ品

固定用クリップ USPA012 固定用ストラップを止める金具。2個1組。 口径100~6,500 mm用。

品名・外観 部番・用途

固定用ストラップ USPA001(10 m長) USPA002(20 m長) トランスデューサを配管に固定するためのスチールのベルト。

カップラント常温用 USPA091 トランスデューサと配管の間に塗布する音響結合材。容量100 g。使用温度範囲-40~+130℃。

T0402.EPS

(3) 保守用・施工用・その他のアクセサリ品

端末処理部品(1セット) USPA432 専用接続ケーブルUS350FC用。ケーブル両端分。圧着端子(スリーブタイプ),導線,および熱収縮チューブが含まれる。(端末処理については7章を参照)

品名・外観 部番・用途

ペーパーゲージ USPA421(口径100~1,000 mm用) USPA422(口径1,000~3,000 mm用) ロール状のポリエステルフィルム製1 mm方眼紙。配管上のトランスデューサ位置決め用。

巻尺 USPA411 3 m長の巻尺。トランスデューサ設置間隔などの測定用。

T0403.EPS

圧着端子

熱収縮 チューブ

導線

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7 TI 01G05G01-01

5. 測定可能配管・流体

5. 測定可能配管・流体

本製品のメニューから選択可能な配管材質,流体種類

を以下に示します。配管材質のメニューはライニング

材質と共通です。メニューにない材質・流体の場合

は,その音速が既知であれば,Other Material(その他の

材質),Other Medium(その他の流体)にてその音速値を

入力して測定が可能です。

また,メニューに新たなものを名前を付けて登録する

こともできます。さらに,表示されるメニューを編集

して通常使用しないものは表示されないようにするこ

とも可能です。この機能を利用すると,特定の用途の

際に設定操作の効率を上げることができます。

重要

メニューにある材質の配管でも,個々の測定現場の条

件により,測定できない場合があります。

特に配管内面に錆びあるいは付着物がある場合には,

超音波信号の減衰が大きく,測定が難しいことがあり

ます。また,配管内面のライニングがはがれかけて配

管との間に隙間がある場合は測定が困難です。このよ

うな可能性のある場合,および配管条件等が不明な場

合には,事前にポータブル形超音波流量計(US300PM)

を用いて適用の可否をチェックするか,弊社営業にご

相談ください。

(1) 配管・ライニング材質

メニュー項目 配管・ライニング材質 Carbon Steel 炭素鋼 Stainless Steel ステンレス鋼 Plastic プラスチック Glass ガラス Copper 銅 Aluminum アルミニウム Brass 黄銅 Lead 鉛 Grey Cast Iron ねずみ鋳鉄 Ductile Iron ダクタイル鋳鉄 Asbestos Cement アスベストセメント PVC 塩化ビニル PE ポリエチレン PP ポリプロピレン

T0501-01.EPS

メニュー項目 配管・ライニング材質 Bitumen アスファルト(歴青) Rubber ゴム Perspex パースペックス(透明アクリル樹脂の 商品名) Teka PEEK PEEK(合成樹脂)の一種 Titan チタン Other Material その他の材質

T0501-02.EPS

(2) 流体種類

T0502.EPS

メニュー項目 流体種類

Water 水 Petrol ガソリン Ether エチルエーテル Methanol メタノール Acetone アセトン Toluene トルエン HCl 37% 塩酸37% Glycol エチレングリコール Vinylchloride 塩化ビニル Milk 牛乳 BP Transcal LT ベトロルブ・インターナショナル(BP) のオイル製品 BP Transcal N ベトロルブ・インターナショナル(BP) のオイル製品 R22 Freon R22フレオン CaCl2 -45C 塩化カルシウム -45℃ CaCl2 -15C 塩化カルシウム -15℃ R134 Freon R134フレオン H2O-Ethan.-Glyc. 水+エタノール+グリコール Oil 油 Ammonia (NH3) 液体アンモニア Copper Sulfate 硫酸銅 Cer Solution セリウム溶液 Tinchloride Sol 塩化すず溶液 Zinc Dust Susp 亜鉛粉末懸濁液 Shell Thermina B シェル社 オイル製品 30% Glycol / H2O 30%エチレングリコール水溶液 50% Glycol / H2O 30%エチレングリコール水溶液 80% H2SO4 80%硫酸 96% H2SO4 96%硫酸 SKYDROL 500-LD4 スカイドロール社 作動油 SKYDROL 500-B4 スカイドロール社 作動油 HLP32 燃料油 HLP46 燃料油 HLP68 燃料油 Quintolubric 200 クオカケミカル社(Quaker Chemical) 耐熱流体 Quintolubric 300 クオカケミカル社(Quaker Chemical) 耐熱流体 Other Medium その他の流体

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8 TI 01G05G01-01

6. トランスデューサの選定・取付け

6. トランスデューサの選定・取付

ここでは用途に応じたトランスデューサの選定,その

取付金具等の補用品の選定,さらに配管上の取付位置

の選定について説明します。

6.1 トランスデューサの選定

トランスデューサには用途に応じていくつかの種類が

ありますので,まずこれを選定します。

トランスデューサの種類は口径範囲(一般口径用と超大

口径用)と流体温度範囲で分類しています。流体温度範

囲は-40~+130℃です。下表にこれを示します。

種類(口径範囲) 流体温度範囲

一般口径用 100~2,500 mm 超大口径用 2,000~6,500 mm

(注1)これよりも高温の流体への対応が必要な場合はご相談ください。

-40~+130℃

T0601.EPS

(注1)

トランスデューサの選定の際には入力チャネル数(また

は測線数)も決定することが必要です。入力チャネル数

は,1,2または4からオーダー時に指定できます。

チャネル数を2または4チャネルにすると,各チャネル

独立に測定する他に,各チャネル間の加算,減算,ま

たは平均を取ることも可能です。電流出力を2点まで付

加すればこれらのいずれかを独立に2系統まで任意に出

力可能です。

特に同一配管で2チャネル測定してその平均を取る場合

は「2測線測定」,4チャネル測定してその平均を取る場

合は「4測線測定」とも呼びます。この場合は配管内の流

れの乱れを軽減し,精度や出力安定性を向上させるこ

とを目的とします。

6.2 トランスデューサの補用品の選定

トランスデューサの補用品にはカップラントと取付用

金具があります。

(1) カップラント

トランスデューサを配管に取付ける際には,必ずトラ

ンスデューサの配管接触面にカップラント(音響結合

材)を塗布します。カップラントは一般にグリース状の

もので超音波信号の伝播をよくする役目があり,これ

を塗布しないと通常は測定できません。

(2) 取付用金具

トランスデューサを実際に配管に取付ける際には,固

定用ストラップと固定用クリップを使います。下図は

取付例です。

F0601.EPS

固定用ストラップ

固定用クリップ

固定用ストラップでの取付例

固定用ストラップをトランスデューサの先端部の上面

の溝に通し,配管の周囲にストラップを回してその両

端を固定用クリップで締付け,全体を固定します。

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9 TI 01G05G01-01

6. トランスデューサの選定・取付け

6.3 配管上の取付位置の選定

トランスデューサの配管への取付においては,基本的

には下記の2点が必要です。

・ 流体の流れの乱れが少ない位置であること

・ 超音波信号の送受信が正常に行える位置であること

このためには下記のことが必要で,これらの項目を総

合して最終的な取付位置を決定します。

・ 配管の直管部の長さ(直管長)を確保する

・ 超音波信号を遮断するものを避ける

・ 超音波信号の伝播経路数を選定する

(1) 直管長を確保する

標準的な規定が日本電気計測器工業会規格の「超音波流

量計による流量測定方法(JEMIS 032-1987)」にあり,こ

れを下記に示します。

上流側直管長 区分

90° ベンド

10D 以上 5D 以上

ティー 50D 以上 10D 以上

拡大管 30D 以上 5D 以上

収縮管 10D 以上 5D 以上

各種弁 30D 以上 10D 以上

ポンプ

(注)Dは測定箇所の公称配管口径

50D 以上

下流側直管長

L 10D

L 50D

L 30D

L 50D

P

L 30D

L 10D

L 5D

L 10D

L 5D

L 5D

L 10D

T0602.EPS

なお,トランスデューサの選定のところで説明したよ

うに,複数のトランスデューサを使って(2測線または4

測線)測定することで流れの乱れの影響を軽減させるこ

とも可能です。

(2) 超音波信号を遮断するものを避ける

まず,配管内に空気があると超音波信号が遮断されま

す。従って,配管内は流体が充満していることが必要

です。そうでないと正しく測定できない(取付位置まで

は充満の時),あるいは測定不可能(取付位置において

非充満の時)になります。

これより,測定箇所の配管の施工・配置状態を確認

し,流体が充満しない可能性のあるところは取付を避

ける必要があります。これを下記に示します。

適切 区分

水平 配管

垂直 配管

曲がり のある 配管

不適切

配管の側面 配管の上部

下から上への流れ 上から下への流れ

下から上への流れ 上から下への流れ

(注) ここでは超音波信号の伝播経路数(次項参照)が2(V法)の場合を想定した図を用いていますが,他の場合も同様です。

T0603.EPS

上記に合わせて,水平配管内において気泡が発生した

場合は上部に,土砂などの堆積物が流れ込んだ場合は

下部に溜まりますので,このような位置を避けるため

に水平面から±45°以内の位置に取付けるようにしま

す。

水平配管 エア溜まり 45°

45° 土砂の堆積物

取付範囲

F0602.EPS

また,他に超音波信号を遮断するものとして配管のひ

ずみ,フランジ部分,溶接部分があります。これらは

避けるようにします。

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10 TI 01G05G01-01

6. トランスデューサの選定・取付け

F0603.EPS

溶接部 溶接部

配管

フランジまたは溶接部

検出器

また,あまり多くの気泡や固形物のあるところでは,

超音波信号がさえぎられて測定不可能になります。ポ

ンプや拡大管の下流側には気泡が発生する場合があり

ます。

(3) 超音波信号の伝播経路数を選定する

超音波信号の伝播経路数とは「配管内での超音波信号の

反射回数+1」のことを言い,下表のようになります。

伝播 経路数

1

3

伝播 経路数

2

4

信号伝播経路 信号伝播経路

対角モード 反射モード

T0604.EPS

本製品では測定を開始するときに設定した配管パラ

メータより伝播経路数(パラメータ名称:Sound Path)を

製品自身が自動判断しますので通常はそれに従えば十

分ですが,手動で伝播経路数を設定することも可能で

す。

伝播経路数が多くなると測定精度が向上しますが,超

音波信号の減衰も大きくなりますので,個々の配管の

条件に応じて測定可能な最大の伝播経路数を確認し,

選定する必要があります。

よく使われる呼び方として伝播経路数が1,2,4の場合

を各々Z法,V法,W法と呼びます。例えば大きな口径

の配管でV法では超音波信号の減衰が大きくて測定不可

能の場合は,Z法にして測定可能かを確認します。逆

に,小さな口径の配管でV法では伝播経路が短くて精度

が落ちる場合は,W法にして測定可能かを確認します。

この場合,表にはありませんが,さらに伝播経路数を5

や6に設定することも可能です。

なお,表にあるように,伝播経路数が奇数の場合を対

角モード,偶数の場合を反射モードと呼びます。取付

作業は反射モードの方が容易です。

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11 TI 01G05G01-01

7. 設置・操作ガイド

7. 設置・操作ガイド

本製品の設置および測定までの操作手順は,以下のよ

うになります。

F0701.EPS

接続作業:本体の設置,専用接続ケーブルの敷 設,トランスデューサのおおまかな取付け位置を決定し,これらを接続。

外部配線:必要に応じて外部への出力信号を配線。また,電源も配線。

電源オン:電源を入れる。

測定パラメータ設定:測定箇所の配管・流体パラメータを設定。

出力演算設定:表示物理量,ダンピング値,電流出力レンジ,パルス出力レート,アラーム動作内容などを設定。

システム機能設定:電流出力,接点出力(パルスまたはアラーム)に出力内容を割付け。

測定開始設定:画面の指示に従ってトランス デューサを配管に取付けて固定し,測定を開始。

測定は, キーを3回連続して押すと中断されます。

本製品は電源オン時に(既設定パラメータでの)測定状

態で立ち上がりますので, キーを3回押して測定を

中断することによりパラメータ設定が可能になりま

す。

補足

キーを押しても測定が中断されないようにするた

めに,プログラムコードと呼ぶ暗証番号を設定するこ

とが可能です。

システム機能設定,出力演算設定におけるパルス,ア

ラームに関する設定は,オプション「出力拡張機能

(/STX)」付きの場合のみです。

7.1 設置ガイド

(1) 流量計本体の設置

流量計本体は,壁取付け,パネル取付け,またはパイ

プ取付け(オプション)が可能です。下図にこれらを示

します。

238

126.5

壁取付け穴

φ6.5穴 または M5ねじ

壁取付けは取付け金具を利用し, M5ねじを使用します。

単位:mm

F0702.EPS

壁取付け

R8以下 ワッシャー

ねじ 取付け金具

クランプねじ

パネルカット

237+3 0

322

+4 0

取付け金具を外して計器をパネルにはめ込みます。その後取付け金具を再び取付け,2本のクランプねじで計器を固定します。

単位:mm

F0703.EPS

パネル取付け

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12 TI 01G05G01-01

7. 設置・操作ガイド

 ボルト

取付け金具に4本のボルトをねじ込み,2Bパイプを通した後に,ブラケットとナットを取付けます。

ワッシャー ねじ

2Bパイプ

ブラケット

ワッシャー ナット

取付け金具

(お客様ご用意)

F0704.EPS

パイプ取付け(オプション)

(2) ケーブルの端末処理

ケーブルの端末処理の有無はオーダー時に指定可能

で,指定が「無し」の場合は設置現場で端末処理を行い

ます。端末処理例を下図に示します。

流量計本体側 結合箱側

F0705.EPS

ケーブルの端末処理例

設置現場で端末処理を行う場合は,圧着端子の圧着用

工具が必要になります。使用できる工具例として,日

本ワイドミュラー社製の品名PZ4またはPZ1.5がありま

す。右上図はPZ4です。

F0706.EPS

圧着用工具例(品名 PZ4)

(3) 配線口とケーブルグランド処理

配線口は7つあります。標準品の他にいくつかオプショ

ンがあり,下記仕様から選択可能です。

T0701.EPS

標準品(JIS G 1/2 配線口)

標準品 オプションを何も指定しない場合は7つすべての配線口がこの仕様になります。配線口下部には埃よけのキャップが付きます。

T0702.EPS

オプション「水防グランド」付き(下記のいずれかを選択)

水防グランド (付加仕様 /EGG)

ユニオン付き 水防グランド (付加仕様 /ECU)

JIS G3/4 めねじ付き 水防グランド (付加仕様 /ECW)

T0703.EPS

オプション「エアパージ接続口」付き

エアパージ接続口 (付加仕様 /APC)

前述の「標準」または「水防グランド付き」の場合において,このオプションを指定すると,7つの配線口のうちの1ヵ所(下図の6番)がエアパージ接続口になる。

ハウジング底面

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13 TI 01G05G01-01

7. 設置・操作ガイド

水防グランドにおけるケーブルグランド処理の方法を

以下に示します。

ガスケット

ワッシャー

水防グランド

ケーブル

F0707.EPS

水防グランド (/ECG)

ガスケット

ワッシャー 締付けグランド

電線管あるいはフレキシブル管(G1/2のみ)による工事の場合

ケーブル G1/2

F0708.EPS

ユニオン付き水防グランド (/ECU)

ガスケット ワッシャー

電線管あるいはフレキシブル管(G3/4)による工事の場合

締付けグランド ケーブル

G3/4

G1/2

F0709.EPS

JIS G3/4 めねじ付き水防グランド (/ECW)

7.2 操作ガイド

前述のように本製品は電源を入れると測定状態で立ち

上がりますので, キーを3回押して測定を中断しま

す。各種設定操作についてはその際に表示されるメイ

ンメニュー画面の4つのメニューから行います。これら

設定操作と使用するメニューとの対応を次の表に示し

ます。

設定操作 メニュー

測定パラメータ設定 システム機能設定 出力演算設定 測定開始設定

>PAR< mea opt sfParameter

par mea opt >SF<Special Function

par mea >OPT< sfOutput Options

par >MEA< opt sfMeasuring

T0704.EPS

これらの各メニューでの設定内容(または操作内容)の

概要を以下に説明します。

(1) 測定パラメータ設定 (Parameter)

下記のような配管・流体に関するパラメータを設定し

ます。

パラメータ名称 内容

Outer Diameter 配管外径

Wall Thickness 配管厚さ

Pipe Material 配管材質

Lining ライニングの有無

Lining Material ライニング材質

Liner Thickness ライニング厚さ

Roughness 配管表面粗さ(内面)

Medium 流体種類

Medium Temperat. 流体温度 (注)配管材質,ライニング材質,流体種類は表示さ れるメニューから選択します。

T0705.EPS

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14 TI 01G05G01-01

7. 設置・操作ガイド

(2) システム機能設定(System Function)

下記のような下位メニューから各種パラメータを設定

または参照します。

T0706.EPS

メニュー名称 内容

System Settings システム設定

Instrum. Inform. 計器情報

Print Meas. Val. 測定値のオフライン出力

Delete Meas. Val. 保存した測定値の削除

Set Program Code 測定の中断に対する保護

Install Material ユーザ材質の登録

Install Medium ユーザ流体の登録

上記のうち,System Settings(システム設定)のメニュー

はさらに下記のメニューに分かれています。

T0707.EPS

メニュー名称 内容

Proc. Output 出力信号の割付け

Storing 測定値保存(データロギング)

の設定

Serial Transmis. シリアル出力の設定

Set Clock 時計の設定

Libraries ユーザ材質,ユーザ流体の

表示リストの編集

Dialog/Menus 表示・設定操作に関する

オプション設定

Remote Inputs リモート操作入力の割付け

Measuring 測定機能に関する設定

(3) 出力演算設定(Output Options)

下記のような出力演算に関するパラメータを設定しま

す。

T0708.EPS

パラメータ名称 内容

Physical Quantity 表示物理量の選択

(Quantity) in 表示単位の選択

Damping ダンピング値の設定

Store Meas. Data 測定値保存(データロギング)

の有無

Serial Output シリアル出力の有無

Storage Rate 保存周期の設定

これに続いて,前項の「システム機能設定」の「Proc. Out-

put(出力信号の割付け)」のメニューにて割付け済みの各

種出力ハードウェアがある場合は下記パラメータが現

れ,各々の起動(使用)の有無から始まり,電流出力レ

ンジ,パルス出力レート,アラーム動作内容などのパ

ラメータが表示されますので設定します。

T0709.EPS

パラメータ名称 内容

Current Loop 電流出力の起動の有無

Pulse Output パルス出力の起動の有無

Alarm Output アラーム出力の起動の有無

(4) 測定開始設定(Measuring)

下記のようなパラメータが表示されますので,各々に

対して操作する内容を示します。

T0710.EPS

パラメータ名称 操作内容

Sound Path Transd. Distance S=■■■ Transd. Distance ? Volume Flow または Flow Velocity または Mass Flow

自動判断の伝播経路数を確認する。必要に応じて手動で設定を変更する。 トランスデューサの取付け間隔の計算値が表示されるので,トランスデューサにカップラントを塗布し,表示された間隔で配管に取付ける。 超音波の受信波の信号強度Sがバーグラフで表示されるので確認する。 また,トランスデューサの位置を微調整し,Sが最大になる点があればそこで固定する。 トランスデューサの実際の取付け距離を入力する。デフォルトでは最初の計算値が表示されるので,変更していないときはそのまま入力する。 測定がスタートし,「出力演算設定」で選択された物理量が測定値として表示される。

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8. 機能説明

8. 機能説明

下記に本製品の演算ブロック図(概要)を示します。

流量検出 流量演算 チャネルA 表示・出力演算

配管・流体 パラメータ

ダンピング

流体音速測定 (オフライン)

測定値保存 (データロギング)

シリアル出力

チャネルB* (チャネルAと同様) チャネル 間演算

(多測線演算)

電流出力 (Ⅰ1, Ⅰ2*)

通信出力 (保守用)

積算計

0%シグナルロック 積算値リセット 多重レンジ切換

接点入力 (S5, S6)*

出力拡張機能*

パルス演算

アラーム検出

多重レンジ機能

パルス出力 アラーム出力 レンジ状態出力 (S1~S4)*

チャネルC* (チャネルAと同様)

チャネルD* (チャネルAと同様)

ダンピング

ゼロ・スパン調

上限リミット

ローカット

積算計

チャネルY,Z

F0801.EPS

出力拡張機能*

(注)*印のものはオプションです。

主な応用的機能について,以下に概要を説明します。

図中ブロック右下には設定に関係するメインメニュー

を示します。

(1) チャネル間演算(多測線演算)

チャネル間での演算(2測線または4測線の多測線演算を

含む)が可能です。具体的には以下のような選択が可能

です。

① 2測線または1測線×2

・ チャネルA,Bの平均演算

・ チャネルA,Bの2系統独立演算

② 4測線または2測線×2

・ チャネルA,B,C,Dの平均演算

・ 2つのチャネル間の平均演算を2系統独立演算

例:(A+B)/2 と (C+D)/2

③ 多測線でのチャネル間演算

・ 上記の多測線の場合において,任意の入力チャ

ネル間による絶対値・加算・減算の任意演算

これらの演算において,入力のいずれかが受信波エ

ラーになったときに,それを無視して他の正常なチャ

ネルのみで演算を続けるか,あるいはその時点でエ

ラーとして処理するかを選択することができます。前

者の場合で多測線演算(平均演算)を実行しているとき

は,エラーとなったチャネルを除いた入力のみで平均

演算を継続します。また,2系統独立演算を行う場合の

ために,標準で1点の電流出力を2点にすることができ

ます。

チャネル間演算(多測線演算)

チャネルA

チャネルB

チャネルC

チャネルD

Parameter

チャネルY

チャネルZ

加算

減算

絶対値

平均演算の有無

演算子の選択

F0802.EPS

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16 TI 01G05G01-01

8. 機能説明

(2) 出力拡張機能(オプション)

このオプションを選択すると接点出力4点,接点入力2

点が追加されます。接点出力に対して「パルス出力」,

「アラーム出力」,および多重レンジ切換における「レン

ジ状態出力」を任意に割付けることができます。これら

はパラメータ設定によるプログラマブル接点です。

個々の機能については下記の別項目で説明します。

接点入力2点については,上記と関連して多重レンジ切

換を外部から行うための接点入力の他,0 % シグナル

ロック機能,積算値リセット機能のための接点入力と

しても割付けが可能です。これらもパラメータ設定に

よるプログラマブル接点です。0%シグナルロック機能

は,測定流量がゼロ付近でふらつく時に出力(電流出

力,パルス出力)を強制的にゼロとするためのもので

す。その際,積算計もストップします。

(3) 積算/パルス出力機能

各チャネルごとに10桁の積算計(正方向・負方向各々独

立)があります。これらは数字キーと兼用の各操作キー

(QON,QOFF,Q+,Q-)により操作できます。また,

測定中断時に積算値を「保持する/しない」の選択や,

オーバーフロー時に積算値を「リミットする/ゼロから

再スタートする」の選択が可能です。パルス出力はこの

積算計が起動されると動作するようになります。

なお,パルス出力は前述の「出力拡張機能」をオプショ

ンで選択した場合に利用可能です。

積算/パルス出力機能

起動・リセット (QONキー)

停止 (QOFFキー)

積算計(10桁) 正方向・負方向

正・負 表示切換え (Q+, Q- キー)

測定中断時 の設定

オーバーフロ ー時の設定

パルス出力 (パルス出力起動時)

F0803.EPS

(4) アラーム出力機能

アラーム出力は前述の「出力拡張機能」のオプションを

選択した場合に利用可能です。その際,4点ある接点出

力(S1~S4)にアラームを自由に割付けることが可能で

すが,S1の場合を例にその手順を下表に示します。操

作メニューは接点出力への割付け(No.1, 2)とアラームの

機能等の設定(No.3)とで異なります。

T0801.EPS

1

2

3

接点出力S1に対してアラームを出す対象の入力チャネルをA~D,Y,Zから選択。

各入力チャネルは最大 3つまでのアラーム出力レジスタ(R1~R3)を持っており,このどれを利用するかを選択。

上記で選択した入力チャネルのアラーム出力の設定において選択したアラーム出力レジスタのためのアラーム動作設定画面が出てくるので,ここでアラームの機能や動作点を設定する。

システム機能設定 Special Function System Settings Proc. Output 上記から対象のS1を選択。

出力演算設定 Output Options 上記から対象の入力チャネル(A~D , Y, Z)を選択。

No. 設定内容 操作メニュー

上記のNo.3において,アラームに下記のような機能,

保持動作,接点方向を各々独立に指定できます。

T0802.EPS

上限値

下限値

符号の変化

流量限界値

測定エラー

測定値が上限値を超える。

測定値が下限値未満になる。

流れ方向の変化。

積算計が(たとえば,バッチ運転で)あらかじめ設定した限界値になる。

測定不可能(有効な受信波なし)

機 能 アラーム発生条件

T0803.EPS

非保持

保持

アラーム発生条件外になるとアラーム出力を解除。

アラーム発生条件外になってもアラーム出力は保持。この場合,Cキーを3回連続して押すとアラーム出力解除。

保持動作 アラーム出力動作

T0804.EPS

ノルマルオープン

ノルマルクローズ

アラーム発生時に「開」→「閉」

アラーム発生時に「閉」→「開」

接点方向 接点動作

上記のうち,「符号の変化(流れ方向の変化)」で保持動作

が「非保持」の場合は約1秒間アラーム発生状態になりま

す。

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17 TI 01G05G01-01

8. 機能説明

また,「測定値エラー」は流体中の気泡や固形物などで

一時的に有効な受信波が得られないときなどに発生し

ますが,この場合に電流出力をどうするかを下記の中

から選択することができます。

T0805.EPS

最小

ホールド

最大

その他

出力レンジの下限(4mA)にする。

エラー発生前の出力値を維持する。

出力レンジの上限(20mA)にする。

出力レンジ内の任意の値を設定する。

電流出力 動 作

また,エラー発生を検出してから実際に上記のような

エラー時出力に移行するまでの時間(秒数)を設定する

ことができます。

(5) 多重レンジ切換機能

多重レンジ切換は電流出力のレンジを測定値の範囲に

応じて切換えるもので,低流量時にレンジを拡大した

電流出力を出すことができます。

F0804.EPS

100%

出力

流量

自動または外部切換

第1 第2 第3 第4

0%

多重レンジ切換

外部接点による切換では正方向・逆方向各々最大4レン

ジまで,機器自身の内部判定による自動切換では正方

向のみの場合は最大4レンジ,正方向・逆方向をともに

使用する場合は各々最大2レンジまで切換えが可能で

す。外部接点切換では切換え動作のために2つの接点入

力を使います。

また,正・逆方向を両方とも使用する場合は,接点出

力に「レンジ状態出力」を割付けることにより,正・逆

どちら側のレンジになっているかを判断することがで

きます。

(6) 流体音速測定

音速が未知の流体に対し,トランスデューサを使って

音速を推定し,測定することができます。求めた音速

は,選択中の流体の音速データとして転送・保存する

ことができます。

音速測定機能

測定物理量の選択 「音速」

音速推定値の設定

トランスデューサの 取付・調整から音速 を推定・表示

Output Options

Parameter Measuring

音速パラメータ へのデータ転送

Parameter

F0805.EPS

(7) 測定値保存(データロギング)機能

約27,000点までの測定値を保存できます。保存レートは

メニューから選択(1秒,10秒,1分,10分,30分,1時

間など)できますが,任意の秒数(最大12時間分)を設定

することも可能です。保存対象データは,測定値の他

に正方向積算値,負方向積算値,流体音速,信号振幅

が指定できます。保存したデータは次項のシリアル出

力機能を使って外部コンピュータに取り出すことがで

きます。

測定値保存(データロギング)機能

起動する/しない

保存周期の設定

データロギング

Measuring

保存モードの設定 (サンプル値/平均値)

Output Options

Output Options

保存パラメータ選択

Special Function

Special Function

Special Function

データ保存時にビープ音 (オン・オフ選択可)

F0806.EPS

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18 TI 01G05G01-01

8. 機能説明

(8) シリアル出力機能(RS232通信)

外部コンピュータへのシリアル出力が可能です。Win-

dowsのパソコンでは付属ソフトのハイパーターミナル

が使用できます。

シリアル出力機能(RS232通信)

オンライン出力 (する/しない)

オフライン出力

(出力操作)

外部コンピュータ

へのシリアル出力

Measuring

出力フォーマットの 設定

Output Options

Special Function

Special Function

F0807.EPS

下記にハイパーターミナルを使った場合の操作手順を

紹介します。

① 本製品とパソコンをRS232ケーブルで接続します。

② パソコン上でハイパーターミナルを立上げ,「接続

の設定」ウィンドウにて本製品との接続設定の名前

を入力します。

③ 次に電話番号等の入力画面になりますが,「接続方

法」の欄の選択項目としてモデムの名称ではなく

「Com1へのダイレクト」などの通信ポートを表すも

のを選択します。

④ 次にポートの設定画面になりますので,ビット/

秒:9600,データビット:8,パリティ:偶数,ス

トップビット:2,フロー制御:ハードウェアと設

定します。

⑤ ここでハイパーターミナルのウィンドウが表示され

ますので,メニューから「転送」,「テキストのキャ

プチャ」を選択し,データの保存先のファイル名を

入力し,「開始」ボタンをクリックすると,通信がス

タートします。

⑥ オンライン通信の場合は,本製品の「出力演算設定」

メニューよりシリアル出力を出すように設定してあ

れば,パソコン画面上での出力データの表示がス

タートします。オフライン通信の場合は,本製品の

「システム設定機能」メニューのPrint Meas. Val. (測定

値のオフライン出力)を操作することにより,出力

データの送信がスタートします。

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19 TI 01G05G01-01

9. パラメータ一覧

9. パラメータ一覧

下記(1)は,主要な演算処理の流れとそれらに関連する設定パラメータを示したものです。図中のパラメータを表す各

ブロックの下側には設定の際に使用するメインメニューの名称を示します。(2)以降に,各メインメニュー内のパラ

メータを示します。

(1) 演算処理の流れ

チャネルY, Z

チャネルA~Dの各流量演算値

(多測線演算の場合)

表示・出力演算 流量演算 (オンライン) 流量検出

配管条件 流体条件 ケーブル長

Parameter

実流量信号

LCD 表示 体積流量

流量積算

質量流量

流速

音速

流体音速測定 (オフライン)

推定音速表示

表示物理量 表示単位 電流ゼロスケール 電流フルスケール エラー出力遅延

単位パルス量 パルス幅

アラーム仕様 アラーム動作 Output Options

電流出力

パルス出力

アラーム出力

保存・シリアル出力

保存 (データロギング)

シリアル出力

使用の有無 保存・出力周期 Output Options

接点入力割付

各入力端子への 機能割付 Special Function

仮想流量信号

ダンピング値

チャネル間演算 (和・差・平均等)

チャネルA, B, C, D

上記のチャネル A~Dの場合と同様

表示・出力演算

保存・シリアル出力

出力割付

電流出力 I2

パルス出力 アラーム出力

多重レンジ状態出力

接点出力S1

電流出力 I1

接点出力S2

多重レンジ切換入力 0%シグナルロック 積算値リセット

接点入力S5

接点入力S6

接点出力S3

接点出力S4

上記のチャネル A~Dの場合と同様 Output Options

Output Options

ダンピング値 Output Options

Output Options

各出力端子への出力チャネル および出力物理量の割付

Special Function

C

B

A

D

Y

Z

チャネル間 演算設定

Parameter

F0901.EPS

演算処理

ゼロ・スパン調整 正・逆ローカット値 正・逆 上限リミット値

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20 TI 01G05G01-01

9. パラメータ一覧

(2) 測定パラメータ設定

Parameter

Parameter for チャネルの選択

Outer Diameter配管外径の設定

Wall Thickness配管厚さの設定

Pipe Material配管材質の設定

Liningライニングの有無

Roughness配管表面粗さの設定

Medium流体種類の設定

Lining Materialライニング材質の設定

Liner Thicknessライニング厚さの設定

Medium Temperat.流体温度の設定

Fluid Pressure流体圧力の設定

Transducerトランスデューサの確認

Additional Cable接続ケーブル長の設定

c-Materialライニング材音速の設定

Other material の場合

Special Function にて 「圧力有り」に設定済み の場合

有りの場合

c-Medium MIN最小流体音速の設定

Other mediumの場合

c-Medium MAX最大流体音速の設定

Kinem. Viscosity動粘性係数の設定

Density密度の設定

実流量チャネルA~Dの場合

仮想流量チャネル Y, Zの場合

c-Material配管材音速の設定

Other material の場合

終了

>PAR< mea opt sf

Calculation現在の演算内容の表示

F0902.EPS

ΣINP1 Source入力1のチャネル選択

Ignore Fail INP.エラー時処理の選択

Calc Mean平均処理有無の選択

ΣINP1 Operat.入力1の演算子選択

ΣINP2 Source入力2のチャネル選択

ΣINP2 Operat.入力2の演算子選択

ΣINP3 Source入力3のチャネル選択

ΣINP3 Operat.入力3の演算子選択

ΣINP4 Source入力4のチャネル選択

ΣINP4 Operat.入力4の演算子選択

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21 TI 01G05G01-01

9. パラメータ一覧

(3) 測定開始設定

par >MEA< opt sfMeasuring

CH: A B C D Y Z使用するチャネルの指定

Meas. Point No.測定箇所名称の設定

Sound Path伝播経路数の設定

Transd. Distance取付け距離の算出

Output Options にて測定値保存(データロギング) またはシリアル出力を有効に設定済みの場合

S= ■■■ 信号強度の表示

S= ■■■ Q= ■■■■■■■■■■

DISPキー(3キー)操作

Transd. Distance ?取付け距離の確認

Volume Flow体積流量表示

使用すると指定された実流量チャネル(A~D)に対して 順次表示

Output Options で設定済みの「物理量」,「測定単位」にて 演算スタート

Flow Velocity流速表示

Mass Flow質量流量表示

par >MEA< opt sfMeasuring

BRKキー操作(3回)

(測定の中断) F0903.EPS

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22 TI 01G05G01-01

9. パラメータ一覧

(4) 出力演算設定

par mea >OPT< sfOutput Options

Output Options forチャネルの選択

Physical Quantity表示する物理量の選択

(物理量) in :表示単位の選択

仮想流量チャネル Y, Z の場合

Dampingダンピング値の設定

実流量チャネル A~D の場合

Store Meas. Data測定値保存(データ ロギング)の有無

Serial Outputシリアル出力の有無

Storage Rate保存周期の設定

上記項目にて測定値保存(データロギング) またはシリアル出力有りと設定済みの場合

電流出力の設定

電流出力の設定

Current Loop電流出力起動の有無

Special Function での各出力(I1, I2,S1~S4)の当該Channelへ割付けの 有無を自動判別

パルス出力の設定

アラーム出力の設定

割付け無しの場合 割付け有りの場合

Meas. Values逆方向流量符号処理の選択

Zero-scale val.ゼロスケール流量の設定

Full-scale val.フルスケール流量の設定

Error-val. delayエラー時出力遅延時間 の設定

終了

パルス出力の設定

Pulse Outputパルス出力起動の有無

Pulse Value単位パルス量の設定

終了 無し

多重レンジ有り

確認・変更の終了

有り

Pulse Widthパルス幅の設定

終了 無し

有り

INFO: Max-Value最大流量(目安)の表示

アラーム出力の設定

Alarm Outputアラーム出力起動の有無

アラーム仕様の設定

Inputアラーム対象物理量の選択

終了 無し

有り

xxxx Limitアラーム動作点の設定

xxxxはHigh, Low,またはQuantity

アラーム種類がMAX, MIN, または

アラーム出力 R1の場合のみ (R2, R3にはなし)

R2, R3の場合

QUANTITYの場合

Hystereseヒステリシスの設定

アラーム種類がMAXまたはMINの場合

xxxxアラーム仕様の表示

Cキーを押す

Special Functionにて「設定有り」と 設定済みの場合

終了

実流量チャネル A~D において 流体中の音速を選択した場合

割付け有りの場合

割付け有りの場合

Func Typ Mode

F0904.EPS

終了

終了

終了

Scale Valueスケーリングの有無

Scaling Slope

有りの場合

有りの場合

有りの場合

+Low cut value正方向ローカット値の設定

-Low cut value逆方向ローカット値の設定

Limit pos. values正方向リミット値の有無

Limit neg. Values逆方向リミット値の有無

スパン調整係数の設定

High limit val.正方向リミット値の設定

-High limit val.逆方向リミット値の設定

Scaling Offsetオフセット値の設定

Fwd Range 1正方向レンジ1の設定

Fwd Range 2正方向レンジ2の設定

Rev. Range 1逆方向レンジ1の設定

Rev. Range 2逆方向レンジ2の設定

Repeat Ranges設定内容の確認・変更

以下で表示される画面は多重レンジ数の設定により 異なる

多重レンジ無し

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23 TI 01G05G01-01

9. パラメータ一覧

(5) システム機能設定

par mea opt >SF<Special Function

System Settings各種システム設定

Storing測定値保存(データ ロギング)の設定

Proc. Outputs出力信号の割付

Serial Transmis.シリアル出力の設定

Set Clock時計の設定

Remote Inputsリモート操作入力の設定

Measuring測定機能に関する設定

Instrum. Inform.計器情報

Print Meas. Val.測定値のオフライン出力

Delete Meas. Val.保存した測定値の削除

Set Program Code測定の中断に対する保護

Install Materialユーザ設定の材質データ

Install Mediumユーザ設定の流体データ

Libraries材質・流体ライブラリ

1

2

3

4

F-NO. / Free工場番号とメモリ残量の表示

F-NO. / Ver.工場番号とVersionの表示

Send Header出力開始

■■■■■■■■

データ出力中

Really Delete ?操作実行の確認

Program Codeプログラムコードの設定

5

Dialog/Menus表示・設定操作に 関するオプション設定

F0905.EPS

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24 TI 01G05G01-01

9. パラメータ一覧

Proc. Outputs出力信号の割付

Install Outputs対象出力の選択 (I1, I2, S1~S4)

Enable 対象出力の割付け

Source Chann.電流出力の割付け先 チャネルの選択

Source Item出力物理量の選択

Output Range 電流出力レンジの設定

Error-valueエラー時出力値の設定

しない

する

電流出力I1, I2の場合 接点出力S1~S4の場合

Quantityオプション選択 (Q+, Q-, ΣQ)

Limitオプション選択 (R1, R2, R3)

Impuls fromオプション選択 (abs, 正, 負)

Miscellaneousオプション選択

(音速,信号振幅)

瞬時流量 (Flow)

積算値 (Quantity)

アラーム出力 (Limit)

パルス出力 (Impuls)

その他 (Miscellaneous)

Output Test電流出力動作テスト

Again ?繰返しテスト

Output Test電流出力テスト

Again ?繰返しテスト

Test Control Inp接点入力の動作テスト

Other Range の場合

電流0%出力値の設定

電流100%出力値の設定

4/20mAの場合

無し

自動切換 AUTO

無し

有り

外部接点 入力切換 EXTERN

有り

Source Chan.接点出力の割付け 先チャネルの選択

Status of Output I (n)対象電流出力の選択

(I1またはI2)

Use Sn for接点出力の用途の選択 (n=1, 2, 3, 4)

Control Input 1接点入力1の割付け (S5, S6, No Input)

Ctrl2 Ctrl1接点割付けおよび 動作状態の表示

Error-valueエラー時出力値の入力

Other value の場合

以下の場合 ・レンジの最小値 ・前回値 保持 ・レンジの最大値

Source Item出力内容の選択

アラーム出力 (Limit)

多重レンジ状態出力 (Output-status)

チャネル信号出力 (Channel Values)

パルス出力 (Impuls)

Output Test接点出力動作テスト

Multi Range ?多重レンジの設定

Range Controlレンジ制御方法の選択

Forward Ranges正方向レンジ数の設定

Reverse Ranges逆方向レンジ数の設定

Range Hysteresisレンジヒステリシスの設定

Zero Hysteresis

Low Output Limit下限出力制限値の設定

High Outp. Limit上限出力制限値の設定

Impuls fromオプション選択 (abs, 正, 負)

Limitオプション選択 (R1, R2, R3)

Again ?繰返しテスト

1

System Settings各種システム設定

F0906.EPS

終了

終了

終了

終了

ゼロヒステリシスの設定

Control Input 2接点入力2の割付け (S5, S6, No Input)

Output MIN

Output MAX

Status of I (n)出力状態ビットの割付け

(Status-Bit0 または Bit1)

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25 TI 01G05G01-01

9. パラメータ一覧

終了

2

終了

終了

System Settings各種システム設定

Storing 測定値保存(データ ロギング)の設定

Storage Mode 測定値保存モードの 設定(サンプル値/平均値)

Quantity Storage 積算値保存モードの 設定(片方/両方)

Store Amplitude 信号振幅保存の有無

Store c-Medium 流体音速保存の有無

Beep on Storage 保存時ビープ音の有無

Serial Transmis. シリアル出力の設定

Kill Spaces スペース削除の有無

Decimal Point 小数点文字の選択

Col-Separat. 列分割文字の選択

Set Clock 時計の設定

Time 時刻設定の有無

Time Set Time(時刻の設定)

Date 日付設定の有無

Date Set Date(日付の設定)

無し (OK)

無し (OK)

有り (New)

有り (New)

F0907.EPS

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26 TI 01G05G01-01

9. パラメータ一覧

Material List材質使用リストの選択 (Factory/User)

Material List操作選択

Current List =リスト内容のスクロール表示

Add Material追加材質の選択

Remove Material削除材質の選択

Save List ?リストの保存操作

材質用保存領域の設定

流体用保存領域の設定

USER-AREA

Format Now ?操作実行の確認

Formatting ...■■■■■■■■■■

実行する 実行しない

Medium List流体使用リストの選択 (Factory/User)

終了

Medium ListMaterial List Format USER-AREA Extended Library Go back

OFF / ON

3

System Settings各種システム設定

Libraries材質・流体ライブラリ (操作の選択)

工場出荷時 設定リスト (Factory)

ユーザリスト (User)

Show List (リスト表示)

Add Material (追加)

Remove Material (削除)

Remove All (すべて削除)

Add All (すべて追加)

End of Edit (操作終了)

左記のMaterial の 場合と同様

保存する / 保存しない

Format USER-AREA Material

Format USER-AREA Media

Format USER-AREA Heat-Coeffs(常に0を設定)

Format USER-AREA Steam-Coeffs(常に0を設定)

(常に0を設定)

Format USER-AREA Concentrat.

ユーザ使用領域の表示(%)

Extended Library(常にOFFで使用)

F0908.EPS

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27 TI 01G05G01-01

9. パラメータ一覧

F0909.EPS

(コピー元チャネルを選択)

Dialog / Menus表示・設定操作に 関するオプション設定

Pipe Circumfer.配管外周入力の 有効・無効

Fluid Pressure流体圧力入力の 有効・無効

Meas. Point No.測定箇所名称の 入力方法

Transd. Distanceトランスデューサ間距離 の表示方法

Signal Lock接点入力の指定 (S5, S6, No Input)

Clear Totals接点入力の指定 (S5, S6, No Input)

Error-Val. Delayエラー時出力遅延時間 の設定方法

Measuring測定機能に関する 設定

Flow Velocity流れ状態補正の 有効・無効

Cut-off Flow低流量カットオフ設定 (絶対値/符号付き)

Cut-off Flow低流量カットオフ設定 (工場出荷時/ユーザ)

Remote Inputsリモート操作入力の 設定

Remote Inputs for対象チャネルの選択 (A~D, Y, Z)

Edit対象チャネルに 対する設定

Copy from他チャネルからのコピー

Clear All対象チャネルに 対する設定のクリア

Remote-Func.対象リモート操作の選択 (ロック/クリア)

Quant. Wrapping積算計オーバーフロー時 の動作設定

Quantity Recall測定中断時の積算値 保持の有無

System Settings各種システム設定

Show Relais Statアラーム状態表示の 有効・無効

低流量カットオフ の設定(正側)

-Cut-off Flow低流量カットオフ の設定(負側)

Cut-off Flow低流量カットオフ の設定(正・負共通)

Velocity Limit流速上限設定

Really Delete ?操作実行の確認

終了

終了

終了

4

+Cut-off Flow

絶対値で ユーザ設定の場合

符号付で ユーザ設定の場合

0%シグナルロック 積算値クリア 終了 (go back)

工場 出荷時 設定の場合

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28 TI 01G05G01-01

9. パラメータ一覧

Install Materialユーザ設定の材質データ

Install Mediumユーザ設定の流体データ

Edit / Delete操作の選択

User Material領域番号の選択

Edit Text材質名称の設定

User MaterialNot Formatted !

c-Material材質音速の設定

Roughness表面粗さの設定

Edit / Delete操作の選択

User Medium領域番号の選択

Edit Text流体名称の設定

User MediumNot Formatted !

c-Medium MIN最小流体音速の設定

c-Medium MAX最大流体音速の設定

Kinem. Viscosity動粘性係数の設定

Density密度の設定

User Material材質名称の選択

Really Delete ?操作実行の確認

User Material材質名称の選択

Really Delete ?操作実行の確認

System Settings各種システム設定

5

終了

終了

System Settingsの Librariesにて 領域の設定を 未実施の場合

System Settingsの Librariesにて 領域の設定を 未実施の場合

削除 (Delete) 削除 (Delete)

設定 (Edit) 設定 (Edit)

F0910.EPS

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29 TI 01G05G01-01

10. トラブルシューティング

10. トラブルシューティング

(1) 測定がスタートしない

現象:

・ ディスプレイに値が表示されない。

・ ディスプレイの2行目に「?」が表示される。

チェック:

・ 配管と流体のパラメータはすべて正しく入力さ

れましたか?

特に,入力された音速(パラメータとして入力し

た場合)が正しいかどうか調整してください。

・ トランスデューサは正しく位置決めされました

か? (計算距離±5 mm)

・ 配管の表面に汚れ,塗料やさびなどの付着がな

いか確認してください。トランスデューサと配

管面の間にカップラントが塗布されていること

を確認してください。必要であれば,カップラ

ントを塗布し直してください。

・ より少ない伝播経路数を選択してください。流

体の粘性係数が高いことや,配管内壁に付着物

があることによって,信号減衰が高過ぎる場合

があります。

・ 該当の配管で,より適した測定箇所を選択して

ください。

・ 配管は完全に流体で満たされていますか?

・ 流れている流体の中の気泡や固体粒子の割合が

大き過ぎませんか? 粒子は液体中で分散し,超

音波を吸収しますので,信号が減衰します。固

体粒子や気泡の割合が10%以上の場合,測定は

不可能です。気泡が10%未満の場合は,特定の

条件によっては測定を行うことができます。

・ 配管内壁に付着物がありませんか? 付着物によ

り,超音波信号が大きく減衰する場合がありま

す。

・ ライニング付の配管でライニング材が配管内壁

に正しく接着していなかったり,音響特性の良

くない材質から構成されていたりする場合は,

ライニングされた配管によって測定が困難にな

ることがあります。そのような場合は,配管の

別の部分を測定するか,あるいは当社各営業拠

点もしくはご購入の代理店に連絡してくださ

い。

・ 配管材質は何ですか? 多孔質配管材料(たとえ

ば,コンクリートや鋳鉄)の測定は,特定の条件

下でしか行えません。当社各営業拠点もしくは

ご購入の代理店に連絡してください。

・ 流体の粘性係数はどのくらいの大きさですか? 

粘性係数の高い流体は,超音波信号を激しく減

衰させます。1000 mm2/sを超える粘性係数をもつ

流体の測定は,特定の条件下でしか行えませ

ん。当社各営業拠点もしくはご購入の代理店に

連絡してください。

・ トランスデューサは適切にアプリケーションに

使用されていますか?

・ 温度が高過ぎませんか(たとえば,常温用のトラ

ンスデューサの場合で130℃を超えていません

か)?

(2) 測定が途中から行われなくなった

現象:

・「?」が,ディスプレイの2行目で前回の測定値の

右側に表示される。

チェック:

・ 再度音響接触が確立されるまで,しばらく待っ

てください。流れている流体に一時的に大きな

割合の気泡や固体粒子が存在している可能性が

あります。

・ トランスデューサと配管面の間にカップラント

が十分に塗布されていることを確認してくださ

い。必要であれば,カップラントを塗布し直

し,再度トランスデューサを位置決めしてくだ

さい。トランスデューサを調整して,できる限

り高い音響接触が得られるようにしてくださ

い。

・ より少ない伝播経路数で測定するようにしてく

ださい。流体の粘性係数が高いことや,配管内

壁に付着物があることによって,信号減衰が高

過ぎる場合があります。

・ 該当の配管で,より適した測定箇所を選択して

ください。

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30 TI 01G05G01-01

10. トラブルシューティング

(3) 測定値が予想したものとかなり異なる

・ 流体の音速設定は正しくできていますか。音速

の値が間違っていると,配管壁から反射される

超音波信号を誤認識する場合があります。この

ような場合は,測定流量が常に非常に小さかっ

たり,あるいはゼロ付近で変動したりすること

になります。

・ 流速の設定上限値が低過ぎませんか?  この場

合,設定上限値を超える測定流速は無視され,

異常値として記されます。流速から導き出され

る物理量もすべて,同様に無視されます。ほと

んどの測定値が上限値よりも大きい場合,積算

値(たとえば,体積流量)は異常に小さくなりま

す。

・ 設定した低流量カットオフが高すぎませんか? 

低流量カットオフを下回る流速はすべてゼロに

設定されます。流速から導き出される物理量も

すべて,同様に無視されます。ほとんどの測定

流速が低流速カットオフ未満の場合,本器はほ

とんどの場合流量0を表示します。そして,積算

値は常に異常に小さくなります。

・ 設定した配管粗さをチェックしてください。

・ 測定箇所と,配管内の外乱発生源間の距離(必要

直管長)が短か過ぎませんか?

・ 流速が,0.01 m/s(測定可能範囲の下限)未満に

なっていませんか?

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31 TI 01G05G01-01

11. Q&A

11.Q&A

(1) 製品性能・仕様

Q1-1: ゼロ点調整が不要なのはなぜですか?

A1-1: 工場出荷前に全数実流検査し,各トランスデューサのゼロ点補正値をROM(センサROM)に書き込んであり

ますので,ゼロ点調整しないですぐに流量測定できます。ゼロ点補正用のデータが書き込まれたセンサ

ROMは,流量計本体(変換器)の端子部に接続されています。従ってトランスデューサ交換時にセンサROM

の交換も必要なのでご注意ください。

Q1-2: 精度はどのぐらいですか?

A1-2: 一般仕様書に記載してある通りです。

これは十分な直管長が確保され,流体の流れが安定した状態で,かつ入力した材質データ,流体データ,配

管口径や肉厚の設定誤差が十分に小さいといった条件が満足された場合の水道水またはそれに近い粘度の流

体での精度です。以上から,一般仕様書上の精度欄には「弊社試験装置による」と記載させていただいていま

す。水より粘度の高い流体においては,乱流から層流への流速分布の変化の影響で誤差が大きくなることが

あります。

Q1-3: 測定周期100~1000 Hzの意味は,どのようなものですか?

A1-3: 受信機が超音波を発信する周期です。 超音波流量計では1対のセンサ間で交互に超音波の送受信を繰り返し

ています。

この送受信の繰り返し周期を測定周期としています。一方のセンサから発信された超音波がもう一方のセン

サに到達する時間は,配管口径や音速によって異なるため,発信周期は100~1000 Hzの幅を持つことになり

ます。また,この測定によって得られた信号を元に相関法の高速演算を行っています。

Q1-4: 流体温度の変化の影響はありますか?

A1-4: 基本の原理式において温度の影響をほとんど受けないように工夫しています。

D

α

γ

β

Cγ:流体中の音速 Cα:検出器中の音速 Cβ:配管中の音速

検出器中の音速や伝播時間は出荷前の実流試験で知ることのできる数値です。 このデータを内蔵のセンサROMに出荷時に書き込んであります。  

超音波の伝播時間は T1=(D/cosγ)/(Cγ+Vsinγ)+τ1 T2=(D/cosγ)/(CγーVsinγ)+τ2 で求められ, 以上を使って,流速Vは  V=(Cγ/sinγ)(T2ーT1-dτ)/(T2+T1-(τ1+τ2 ))で求めることができます。                  ここで,スネルの法則によりCα/sinα= Cβ/sinβ= Cγ/sinγ                    V=(Cα/sinα)(T2ーT1-dτ)/(T2+T1-(τ1+τ2 ))

流体の音速は演算式 から無くなります。

F1101.EPS

τ1,τ2:検出器中の伝播時間

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32 TI 01G05G01-01

11. Q&A

Q1-5: 使用可能なカップラントの種類はどのようなものがありますか?耐久性はどのようなものですか?

A1-5: カップラント(音響結合剤)は,トランスデューサと配管の密着性を良好にして超音波の伝播を確実なものに

するために塗布されるもので,植物性油脂の常温用(-40~+130℃用)を用意しています。取付け後の寿命

については,通常の常温近くの水での実績では,汚れや凹凸のない配管面への取付けに対し,10年以上その

ままの状態で測定できている例があります。

Q1-6: 測定可能な流体にはどのようなものがありますか?

A1-6: 超音波の音速が500~3500 m/sの範囲内の液体であれば測定可能です。 ただし,超音波が伝播されることが

前提になりますので,多量の気泡や固形物を含む場合は測定できません。測定可能な気泡や固形物の量は,

その大きさによっても異なるため,定量的に示すことは困難ですが,1つの目安として濁度は10,000 g/L以下

と一般仕様書では規定しています。

Q1-7: 高粘度流体の測定において,粘度の影響はありますか?

A1-7: 測定流速に誤差が発生します。これは,粘度が高い流体では流れが層流になる場合があるためです。高粘度

流体の測定をする場合には,ご相談ください。

Q1-8: 配管内が空の時の指示はどうなりますか?

A1-8: 超音波が受信できませんから受信波エラーになります。測定中に配管が空になった場合,出力はホールドま

たは振り切れ(パラメータであらかじめ設定)になります。配管の一部が非満水になっているかどうかは,ト

ランスデューサの取付け位置を(水平配管の)水平方向では測定可能でも垂直に取付けると超音波の受信波エ

ラーになるかどうかで判断できます。

Q1-9: ダンピング機能はどのようなものですか?

A1-9: US350シリーズのダンピング機能は一次遅れ演算(63%応答)です。ダンピング値のデフォルトは10秒です。

流れの状況により,ダンピング値としては10から30秒ぐらいを入力しないと電流出力が安定しない場合があ

りますのでご注意ください。設定範囲は0~100秒です。

Q1-10:トランスデューサおよび流量計本体の耐水性はどうなっていますか?

A1-10:トランスデューサは,一般用としてIP67(JISC920 保護等級7・防浸形),水中用としてIP68(JISC920 保護等

級8・水中形)を用意しています。流量計本体のハウジングは,標準でIP66(JISC920 保護等級6・耐水形),オ

プションでIP67(JISC920 保護等級7・防浸形)です。

Q1-11:トランスデューサおよび流量計のアースの接続方法はどう行うのですか?

A1-11:トランスデューサのシールドは専用接続ケーブルのシールドを介して流量計本体のハウジングに落ちてい

ますので,流量計本体のアース接続を行えば全体のアースが取れることになります。接地はD種接地(接地

抵抗100Ω以下)相当で行ってください。

Q1-12:避雷機能はどのようになっていますか?

A1-12:電源および接点入出力ラインにバリスタが,電流出力ラインにツェナーダイオードが避雷素子として入って

います。対地間のサージ耐圧は電源端子が4 kV,その他が2 kVです。

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33 TI 01G05G01-01

11. Q&A

(2) 設置・調整

Q2-1: 気泡やスラリーがある流体の場合,どのようなことを考えたらよいですか?

A2-1: 超音波にとっていずれも信号強度を弱める要因になりますので,事前に実際の測定ラインでのテストを実施

することを推奨します。

Q2-2: 測定する配管への注意事項はありますか?

A2-2: 注意する必要があるのは,古い配管(とくにダクタイル鋳鉄管)とFRP配管です。古い配管の場合,内面にさ

びが付着していることがあります。FRP配管の場合は,材料内にガラス繊維状の物が積層されているため,

空隙があります。これらはいずれも超音波の信号強度を弱める要因になりますので,事前テストを実施して

検討してください。またコンクリートやセメントの配管も同様に注意が必要です。

Q2-3: 2測線または4測線は,どのような時に効果を発揮しますか?

A2-3: 直管長が短い,流体の流れが不安定等の場合に出力を安定化させることに寄与します。配管内のより安定し

た平均流速を求めるために,測線の数を増やし,適切な位置(揺動の方向が対象な場所)で両者を平均化する

ことで,効果を発揮します。ただし,精度については必ずしも改善になるとはかぎりませんので注意が必要

です。

Q2-4: 塗装のある配管でも測定できますか?

A2-4: 塗装の状態にもよりますが,2~3 mmの厚さの塗装であれば測定可能です。ただし,塗装が古く,錆が浮い

ているような状態では測定できない場合があります。特に古い水道用の配管に良く使われているタールエポ

キシ塗装では中に布を巻いてある場合 があり,そのままでは測定できない場合があります。このような場

合には塗装を剥いで測定してください。

Q2-5: 配管寸法測定で注意すべきことはありますか?

A2-5: 配管口径が小さい場合は,設定した配管寸法が正しくないと流量測定誤差に大きく影響しますので注意が必

要です。一般に,配管には図のようなゆがみや偏心が存在することがあります。したがって正確な流量が求

まるように,トランスデューサ取付部以外の各部の寸法を測定する必要があります。測定点は,トランス

デューサ取付部分とその反対側,さらにそれに直交する方向の計2方向の測定を行ってください。

トランスデューサ取付位置

ゆがみ(楕円) 偏心

F1102.EPS

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34 TI 01G05G01-01

11. Q&A

Q2-6: 厚さ計による配管厚さ測定で注意すべきことはありますか?

A2-6: 配管の厚さは基本的には配管の規格値となっているはずですが,前述したような偏心や溶接のビードなどで

規格とずれが生じる場合があります。そのため,下図に示した4点(トランスデューサ取付部の上下左右)の

厚さをすべて測定することを推奨します。

トランスデューサ取付位置

F1103.EPS

Q2-7: 測定流体が選択した流体種類と異なると,どうなりますか?

A2-7: 取付け位置の計算値に影響します。取付け時のトランスデューサの設置間隔に影響し,測定誤差になりま

す。

Q2-8: 配管材質の音速設定値が間違っていると,どうなりますか?

A2-8: 取付け位置の計算誤差になります。

Q2-9: 配管外径や配管厚さの設定値に誤差があると,どうなりますか?

A2-9: 配管外径や配管厚さの入力を間違えると最終的に流量指示誤差になります。超音波流量計では,求めた流速

にあらかじめ入力した配管断面積を乗算して求めます。従って,配管厚さや口径の入力誤差はこの配管断面

積の誤差になります。

測定中に数字キーの‘9’または[ENTER]キーを押すと,機器が認識している取付け間隔と入力した取付け間

隔の2つが表示されます。この差が±5 mm以下になるように設置します。入力した取付距離と,測定中の伝

播時間測定から逆算された実距離が一致していなければ,なんらかのデータの入力ミスがあることを示して

います。

入力した取付距離 伝播時間から逆算された実距離

L = (51.2) 50.8 mm

F1104.EPS

        

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35 TI 01G05G01-01

11. Q&A

Q2-10:トランスデューサの取付け方にはどのようなものがありますか?

A2-10:Z法,V法,W法という取付け方があります。基本的には配管口径等のパラメータを設定することにより機

器が最適な取付け方式を自動で指定しますので,通常は指定に従って設置すれば問題ありません。ただし,

設置の状況等によってこれを変更することも可能です。以下はV法とZ法を比較したものです。

取付容易性

精度達成

大口径への適用

小口径への適用

気泡への耐性

容易

容易

不適

適当

複雑

複雑

適当

不適

項目 V法 Z法

T1101.EPS

Q2-11:パラメータで配管内面の表面粗さの値を入力するのはなぜですか?

A2-11:配管内面の粗さは,流体の流れの状態に影響を与えますので,流れ状態を補正する際の計算に使用します。

粗さの値は,0.0から5.0 mmまで入力できます。

Q2-12:トランスデューサの設置の仕方によって流量計の精度が影響をうけることありますか?

A2-12:あります。とくにトランスデューサの配管表面との密着状況が重要です。以下に詳細を示します。

(1) 取付部の表面について

配管の取付予定部表面が汚れている場合,汚れを落とす必要があります。また,さびがある場合は,サ

ンドペーパーやグラインダーにより表面の凹凸を無くしてから設置を行う必要があります。トランス

デューサが大きく傾くと誤差になることがありますので,注意してください。

(2) トランスデューサの取付方法について

カップラントを塗布するときの注意点:

カップラントは容器から直接トランスデューサの配管接触面の中央に縦長に太く塗布してください。手

でのばすことはしません。そのままの状態でトランスデューサを配管に押し付けてください。傾きを発

生させると誤差要因となるため,配管になるべく平行に接触させる必要があります。

配管

×

×

ダスト

トランスデューサ カップラント

カップラント

カップラント

トランスデューサ

トランスデューサ

配管

配管

F1105.EPS

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36 TI 01G05G01-01

12. 配管・流体リファレンス

12. 配管・流体リファレンス

この章の内容一覧を以下に示します。

配管規格

(1)

(2)

(3)

(4)

(5)

(6)

(7)

(8)

(9)

(10)

(11)

(12)

(13)

(14)

(15)

(16)

(17)

水配管用亜鉛めっき鋼管

水輸送用塗覆装鋼管

ステンレス鋼サニタリー管

一般配管用ステンレス鋼管

配管用炭素鋼鋼管

配管用アーク溶接炭素鋼鋼管

配管用ステンレス鋼管

配管用溶接大径ステンレス鋼管

排水用鋳鉄管

ダクタイル鋳鉄管

ダクタイル鋳鉄異形管

銅および銅合金継目無管

一般工業用鉛および鉛合金管

硬質塩化ビニル管

水道用硬質塩化ビニル管

一般用ポリエチレン管

水道用ポリエチレン二層管

JIS G 3442:1997

JIS G 3443:1987

JIS G 3447:1997

JIS G 3448:1997

JIS G 3452:1997

JIS G 3457:1988

JIS G 3459:1997

JIS G 3468:1994

JIS G 5525:2000

JIS G 5526:1998

JIS G 5527:1998

JIS H 3000:1997

JIS H 4311:1993

JIS K 6741:1999

JIS K 6742:1999

JIS K 6761:1998

JIS K 6762:1998

SGPW

STW

SUS304TBS, SUS304LTBS, SUS316TBS, SUS316LTBS

SUS304TPD, SUS316TPD

SGP

STPY400, STPY41

SUS□□□TP, SUS□□□HTP, SUS□□□LTP, 他

SUS□□□TPY, SUS□□□LTPY, 他

CIP

D1, D1.5, D2, D2.5, D3, D3.5, D4, D4.5, DPF

接合形式で分類

C□□□□T, C□□□□TS

PbT-1, PbT-2, TPbT, HPbT4, HPbT6

VP, VM, VU

VP, HIVP

①(1種管), ②(2種管)

①W(1種二層管), ②W(2種二層管)

番 号 規 格 規格番号 記 号

T1201.EPS

材質データ

(18) 配管材質の音速 社内データ

番 号 内 容 参考文献

T1202.EPS

流体データ

(19) 各種液体の音速・密度 超音波技術便覧

(日刊工業新聞社)

番 号 内 容 参考文献

T1203.EPS

(1) 水配管用亜鉛めっき鋼管 (JIS G 3442 : 1997)

種類の記号

種類

水配管用亜鉛めっき鋼管

記号

SGPWT1204.EPS

亜鉛めっきを行う前の管の寸法および寸法許容差を示

す。

寸法および寸法許容差

管の呼び方 外径 mm

外径の許容差 mm

厚さ mm

厚さの許容差 A B10

15

20

25

32

40

50

65

80

90

100

125

150

200

250

300

3/8

1/2

3/4

1

1-1/4

1-1/2

2

2-1/2

3

3-1/2

4

5

6

8

10

12

17.3

21.7

27.2

34.0

42.7

48.6

60.5

76.3

89.1

101.6

114.3

139.8

165.2

216.3

267.4

318.5

±0.5 ±0.5 ±0.5 ±0.5 ±0.5 ±0.5 ±0.5 ±0.7 ±0.8 ±0.8 ±0.8 ±0.8 ±0.8 ±1.0 ±1.3 ±1.5

2.3

2.8

2.8

3.2

3.5

3.5

3.8

4.2

4.2

4.2

4.5

4.5

5.0

5.8

6.6

6.9

+規定しない –12.5%

T1205.EPS

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37 TI 01G05G01-01

12. 配管・流体リファレンス

(2) 水輸送用塗覆装鋼管 (JIS G 3443 : 1987)

種類の記号

SI 単位

種 類 の 記 号

STW 290

STW 370

STW 400

従来単位(参考)

STW 30

STW 38

STW 41T1206.EPS

寸法

T1207.EPS

種類の記号

呼び径 A

外 径 mm

STW 400 (STW 41)STW 290 (STW 30)

STW 370 (STW 38)

呼び厚さ A B

厚さmm 厚さmm厚さmm 厚さmm

80

100

125

150

200

250

300

350

400

450

500

600

700

800

900

1,000

1,100

1,200

1,350

1,500

1,600

1,650

1,800

1,900

2,000

2,100

2,200

2,300

2,400

2,500

2,600

2,700

2,800

2,900

3,000

89.1

114.3

139.8

165.2

216.3

267.4

318.5

355.6

406.4

457.2

508.0

609.6

711.2

812.8

914.4

1,016.0

1,117.6

1,219.2

1,371.6

1,524.0

1,625.6

1,676.4

1,828.8

1,930.4

2,032.0

2,133.6

2,235.2

2,336.8

2,438.4

2,540.0

2,641.6

2,743.2

2,844.8

2,946.4

3,048.0

4.2

4.5

4.5

5.0

5.8

6.6

6.9

4.5

4.9

5.1

5.5

6.4

6.4

6.4

6.0

6.0

6.0

6.0

6.0

7.0

8.0

8.0

9.0

10.0

11.0

12.0

14.0

15.0

15.0

16.0

17.0

18.0

19.0

20.0

21.0

22.0

23.0

24.0

25.0

26.0

27.0

29.0

6.0

7.0

7.0

8.0

8.0

9.0

10.0

11.0

12.0

12.0

13.0

14.0

15.0

16.0

16.0

17.0

18.0

18.0

19.0

20.0

21.0

21.0

22.0

(3) ステンレス鋼サニタリー管 (JIS G 3447 : 1997)

種類の記号

種 類 の 記 号

SUS304TBS

SUS304LTBS

SUS316TBS

SUS316LTBST1208.EPS

寸法

T1209.EPS

外径 mm

25.4

31.8

38.1

50.8

63.5

76.3

89.1

101.6

114.3

139.8

165.2

厚さmm

1.2

1.2

1.2

1.5

2.0

2.0

2.0

2.0

3.0

3.0

3.0

長さm

4 または 6

外径および厚さの許容差

外径の許容差 厚さの許容差

25.4

31.8

38.1

50.8

63.5

76.3

89.1

101.6

114.3

139.8

165.2

±10 %±0.15

±0.16

±0.19

±0.25

±0.25

±0.25

+0.30 –0.40

+0.40 –1.20

+0.40 –0.80

+0.40 –0.60

+0.35 –0.40

外  径

T1210.EPS

単位:mm

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38 TI 01G05G01-01

12. 配管・流体リファレンス

(4) 一般配管用ステンレス鋼管 (JIS G 3448 : 1997)

種類の記号

T1211.EPS

種類の記号

SUS304TPD

SUS316TPD

用 途(参 考)

通常の給水,給湯,排水,冷温水などの配管用

水質,環境などからSUS304よりも耐食性が要求される用途

寸法

呼び方 Su区  分

直管および コイル巻管

8

10

13

20

25

30

40

50

60

75

80

100

125

150

200

250

300

9.52

12.70

15.88

22.22

28.58

34.0

42.7

48.6

60.5

76.3

89.1

114.3

139.8

165.2

216.3

267.4

318.5

0 –0.37

±0.34 ±0.43 ±0.49 ±0.60 ±1 %

0.7

0.8

0.8

1.0

1.0

1.2

1.2

1.2

1.5

1.5

2.0

2.0

2.0

3.0

3.0

3.0

3.0

±0.12

±0.15

±0.30

±0.40

直   管

外 径 厚 さ 厚さの 許容差

外径の 許容差

単位:mm

T1212.EPS

(5) 配管用炭素鋼鋼管 (JIS G 3452 : 1997)

種類の記号

種類の記号

SGP

区 分

黒管

白管

備  考

亜鉛めっきを行わない管

黒管に亜鉛めっきを行った管 T1213.EPS

黒管の寸法および寸法許容差を示す。

寸法および寸法許容差

管の呼び方 外径 mm テーパねじ

を切る管

外径の許容差 厚さ mm

厚さの 許容差 A B

6

8

10

15

20

25

32

40

50

65

80

90

100

125

150

175

200

225

250

300

350

400

450

500

1/8

1/4

3/8

1/2

3/4

1

1-1/4

1-1/2

2

2-1/2

3

3-1/2

4

5

6

7

8

9

10

12

14

16

18

20

10.5

13.8

17.3

21.7

27.2

34.0

42.7

48.6

60.5

76.3

89.1

101.6

114.3

139.8

165.2

190.7

216.3

241.8

267.4

318.5

355.6

406.4

457.2

508.0

±0.5 mm

±0.5 mm

±0.5 mm

±0.5 mm

±0.5 mm

±0.5 mm

±0.5 mm

±0.5 mm

±0.5 mm

±0.7 mm

±0.8 mm

±0.8 mm

±0.8 mm

±0.8 mm

±0.8 mm

±0.9 mm

±1.0 mm

±1.2 mm

±1.3 mm

±1.5 mm

それ以外 の管

±0.5 mm

±0.5 mm

±0.5 mm

±0.5 mm

±0.5 mm

±0.5 mm

±0.5 mm

±0.5 mm

±1 %

±1 %

±1 %

±1 %

±1 %

±1 %

±1.6 mm

±1.6 mm

±0.8 %

±0.8 %

±0.8 %

±0.8 %

±0.8 %

±0.8 %

±0.8 %

±0.8 %

2.0

2.3

2.3

2.8

2.8

3.2

3.5

3.5

3.8

4.2

4.2

4.2

4.5

4.5

5.0

5.3

5.8

6.2

6.6

6.9

7.9

7.9

7.9

7.9

+規定しない –12.5 %

T1214.EPS

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39 TI 01G05G01-01

12. 配管・流体リファレンス

(6) 配管用アーク溶接炭素鋼鋼管

(JIS G 3457 : 1988)

種類の記号

種類の記号

STPY 400

従来記号(参考)

STPY 41T1215.EPS

寸法

T1216.EPS

呼び径

A

350

400

450

500

550

600

650

700

750

800

850

900

1,000

1,100

1,200

1,350

1,500

1,600

1,800

2,000

14

16

18

20

22

24

26

28

30

32

34

36

40

44

48

54

60

64

72

80

355.6

406.4

457.2

508.0

558.8

609.6

660.4

711.2

762.0

812.8

863.6

914.4

1016.0

1117.6

1219.2

1371.6

1524.0

1625.6

1828.8

2032.0

B6.0 6.4 7.1 7.9 8.7 9.5 10.3 11.1 11.9 12.7 13.1 15.1 15.9

外径 mm

厚さ mm

(7) 配管用ステンレス鋼管 (JIS G 3459 : 1997)

種類の記号

T1217.EPS

分  類 種類の記号

オーステナイト系 SUS304TP

SUS304HTP

SUS304LTP

SUS309TP

SUS309STP

SUS310TP

SUS310STP

SUS316TP

SUS316HTP

SUS316LTP

SUS316TiTP

SUS317TP

SUS317LTP

SUS836LTP

SUS890LTP

SUS32ITP

分  類 種類の記号

オーステナイト系

オーステナイト・ フェライト系

フェライト系

SUS321HTP

SUS347TP

SUS347HTP

SUS329J1TP

SUS329J3LTP

SUS329J4LTP

SUS405TP

SUS409LTP

SUS430TP

SUS430LXTP

SUS430J1LTP

SUS436LTP

SUS444TP

寸法

6

8

10

15

20

25

32

40

50

65

80

90

100

125

150

200

250

300

350

400

450

500

550

600

650

10.5

13.8

17.3

21.7

27.2

34.0

42.7

48.6

60.5

76.3

89.1

101.6

114.3

139.8

165.2

216.3

267.4

318.5

355.6

406.4

457.2

508.0

558.8

609.6

660.4

1.0

1.2

1.2

1.65

1.65

1.65

1.65

1.65

1.65

2.1

2.1

2.1

2.1

2.8

2.8

2.8

3.4

4.0

1.2

1.65

1.65

2.1

2.1

2.8

2.8

2.8

2.8

3.0

3.0

3.0

3.0

3.4

3.4

4.0

4.0

4.5

1.5

2.0

2.0

2.5

2.5

3.0

3.0

3.0

3.5

3.5

4.0

4.0

4.0

5.0

5.0

6.5

6.5

6.5

1.7

2.2

2.3

2.8

2.9

3.4

3.6

3.7

3.9

5.2

5.5

5.7

6.0

6.6

7.1

8.2

9.3

10.3

11.1

12.7

14.3

15.1

15.9

17.5

18.9

2.4

3.0

3.2

3.7

3.9

4.5

4.9

5.1

5.5

7.0

7.6

8.1

8.6

9.5

11.0

12.7

15.1

17.4

19.0

21.4

23.8

26.2

28.6

31.0

34.0

11.1

12.7

14.3

18.2

21.4

25.4

27.8

30.9

34.9

38.1

41.3

46.0

49.1

4.7

5.5

6.4

6.4

7.1

8.7

9.5

11.1

12.7

13.5

15.9

18.2

23.0

28.6

33.3

35.7

40.5

45.2

50.0

54.0

59.5

64.2

1/8

1/4

3/8

1/2

3/4

1

1-1/4

1-1/2

2

2-1/2

3

3-1/2

4

5

6

8

10

12

14

16

18

20

22

24

26

呼び径

A B5S

厚さ mm

10S

厚さ mm

20S

厚さ mm

40

厚さ mm

80

厚さ mm

120

厚さ mm

160

厚さ mm

外径

呼び厚さ(スケジュール番号 Sch)

T1218.EPS

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40 TI 01G05G01-01

12. 配管・流体リファレンス

(8) 配管用溶接大径ステンレス鋼管

(JIS G 3468 : 1994)

種類の記号

種 類 の 記 号

SUS304TPY

SUS304LTPY

SUS309STPY

SUS310STPY

SUS316TPY

SUS316LTPY

SUS317TPY

SUS317LTPY

SUS321TPY

SUS347TPY

SUS329J1TPYT1219.EPS

寸法

150

200

250

300

350

400

450

500

550

600

650

700

750

800

850

900

1000

165.2

216.3

267.4

318.5

355.6

406.4

457.2

508.0

558.8

609.6

660.4

711.2

762.0

812.8

863.6

914.4

1,016.0

2.8

2.8

3.4

4.0

4.0

4.5

4.5

5.0

5.0

5.5

5.5

5.5

6.5

3.4

4.0

4.0

4.5

5.0

5.0

5.0

5.5

5.5

6.5

8.0

8.0

8.0

8.0

8.0

8.0

9.5

5.0

6.5

6.5

6.5

8.0

8.0

8.0

9.5

9.5

9.5

12.7

12.7

12.7

12.7

12.7

12.7

14.3

7.1

8.2

9.3

10.3

11.1

12.7

14.3

15.1

15.9

17.5

17.5

17.5

17.5

17.5

17.5

19.1

26.2

6

8

10

12

14

16

18

20

22

24

26

28

30

32

34

36

40

呼び径

A B5S

厚さ mm

10S

厚さ mm

20S

厚さ mm

40

厚さ mm

外径

呼び厚さ(スケジュール番号 Sch)

T1220.EPS

(9) 排水用鋳鉄管 (JIS G 5525 : 2000)

管の種類

T1221.EPS

記号 接合形式 管の種類 呼び径

CIPメカニカル形

差込み形

1種管

2種管

RJ管

直 管

異形管

直 管

異形管

直 管

異形管

50–75–100–125–150–200

50–75–100–125–150–200

75–100–125

50–75–100–125

75–100–125

75–100–125

管の外径

T1222.EPS

呼び径

50

75

100

125

150

200

58

83

108

134

159

211

60

85

110

136

161

213

83

108

134

89

114

140

89

114

140

58

83

108

134

メカニカル形 1種管 2種管 RJ管

直 管 異形管 直 管 異形管 直 管 異形管

差込み形

単位:mm

管の厚さ

T1223.EPS

呼び径

50

75

100

125

150

200

4.0

4.0

4.0

4.5

4.5

5.5

5.0

5.0

5.0

5.5

5.5

6.5

4.0

4.0

4.5

4.5

4.5

4.5

4.5

4.5

4.5

4.0

4.0

4.0

4.5

メカニカル形 1種管 2種管 RJ管

直 管 異形管 直 管 異形管 直 管 異形管

差込み形

単位:mm

(10) ダクタイル鋳鉄管 (JIS G 5526 : 1998)

種類および記号

T1224.EPS

種  類 記  号

1 種管

1.5 種管

2 種管

2.5 種管

3 種管

3.5 種管

4 種管

4.5 種管

PF 種管(注)

D1

D1.5

D2

D2.5

D3

D3.5

D4

D4.5

DPF

注:PF種管は,KF形管およびUF形管の種類を示す。

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41 TI 01G05G01-01

12. 配管・流体リファレンス

接合形式および呼び径

T1225.EPS

接合形式 呼び径 mm

K 形

T 形

U 形

KF 形

UF 形

SII 形

S 形

US 形

PI 形

PII 形

75~2,600

75~2,000

700~2,600

300~ 900

700~2,600

75~ 450

500~2,600

700~2,600

300~1,350

300~1,350

寸法(K形他)

T1226.EPS

T

管  厚 呼び径

D D4.5D4D3.5D3D2.5D2D1.5D1

外径

D2

ライニ ング厚

t1

75

100

150

200

250

300

350

400

450

500

600

700

800

900

1,000

1,100

1,200

1,350

1,500

1,600

1,650

1,800

2,000

2,100

2,200

2,400

2,600

7.5

7.5

7.5

7.5

7.5

7.5

7.5

8.5

9.0

9.5

11.0

12.0

13.5

15.0

16.5

18.0

19.5

21.5

23.5

25.0

25.5

28.0

30.5

32.0

33.5

36.5

39.5

6.0

6.0

6.0

6.0

6.0

6.5

6.5

7.0

7.5

8.0

9.0

10.0

11.0

12.0

13.0

14.0

15.0

16.5

18.0

19.0

19.5

21.0

23.5

24.5

25.5

27.5

29.5

23.5

24.0

26.0

28.5

30.0

31.0

34.0

36.5

20.5

21.0

22.5

25.0

26.0

27.0

29.5

31.5

18.0

18.5

20.0

22.0

23.0

24.0

26.0

28.0

16.0

16.5

18.0

19.5

20.5

21.5

23.0

25.0

8.5

9.0

10.0

11.0

12.0

13.0

13.5

15.0

16.5

17.5

18.0

19.5

21.0

22.0

23.0

25.0

27.0

7.5

8.0

8.5

10.0

11.0

12.0

13.0

14.5

15.5

17.0

18.5

20.5

22.0

22.5

24.0

26.5

28.0

29.0

31.5

34.0

4

4

4

4

4

6

6

6

6

6

6

8

8

8

10

10

10

12

12

15

15

15

15

15

15

15

15

93.0

118.0

169.0

220.0

271.6

322.8

374.0

425.6

476.8

528.0

630.8

733.0

836.0

939.0

1,041.0

1,144.0

1,246.0

1,400.0

1,554.0

1,650.0

1,701.0

1,848.0

2,061.0

2,164.0

2,280.0

2,458.0

2,684.0

単位:mm

寸法(KF形)

T1227.EPS

管  厚 ライニング厚 外  径 呼び径

T t1 D2

DPFD

300

350

400

450

500

600

700

800

900

9.5

9.5

10.0

10.5

12.0

13.0

14.0

15.0

16.0

322.8

374.0

425.6

476.8

528.0

630.8

733.0

836.0

939.0

6

6

6

6

6

6

8

8

8

単位:mm

寸法(UF形)

T1228.EPS

管  厚 ライニング厚 外  径 呼び径

T t1 D2

DPFD

700

800

900

1,000

1,100

1,200

1,350

1,500

1,600

1,650

1,800

2,000

2,100

2,200

2,400

2,600

14.0

15.0

16.0

18.0

19.0

20.0

21.5

24.0

25.0

25.5

28.0

30.5

31.5

32.5

34.5

36.5

733

836

939

1,041

1,144

1,246

1,400

1,554

1,650

1,701

1,848

2,061

2,164

2,280

2,458

2,684

8

8

8

10

10

10

12

12

15

15

15

15

15

15

15

15

単位:mm

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42 TI 01G05G01-01

12. 配管・流体リファレンス

参 考

1. ダクタイル鋳鉄管モルタルライニング

(JIS A 5314 : 1998)

ライニングの厚さ

T1229.EPS

管の呼び径 ライニングの厚さ 平均最小厚さ 1点の最小厚さ

75~250

300~600

700~900

1,000~1,200

1,350~1,500

1,600~2,600

4

6

8

10

12

15

3.5

5.5

7.0

8.5

10.0

13.0

3.0

5.0

6.0

7.0

8.0

11.0

備考:管端から50mm以内は,テーパがついても差し支えない。

単位:mm

2. ダクタイル鋳鉄管内面エポキシ樹脂粉体塗装

(JIS G 5528 : 1984)

塗料の組成は,エポキシ樹脂,硬化剤および顔料

を主とする原料を用いた熱硬化性の粉体塗料とす

る。塗膜の厚さは0.3 mm以上であること。

(11) タグタイル鋳鉄異形管 (JIS G 5527 : 1998)

接合形式および呼び径

T1230.EPS

接合形式 呼び径 mm

K 形

T 形

U 形

KF 形

UF 形

SII 形

S 形

US 形

PI 形

PII 形

フランジ形

75~2,600

75~ 250

700~2,600

300~ 900

700~2,600

75~ 450

500~2,600

700~2,600

300~1,100

300~1,100

75~2,600

K形(他)

T1231.EPS

呼び径

D TD2

75

100

150

200

250

300

350

400

450

500

600

700

800

900

1,000

1,100

1,200

1,350

1,500

1,600

1,650

1,800

2,000

2,100

2,200

2,400

2,600

93.0

118.0

169.0

220.0

271.6

322.8

374.0

425.6

476.8

528.0

630.8

733.0

836.0

939.0

1,041.0

1,144.0

1,246.0

1,400.0

1,554.0

1,650.0

1,701.0

1,848.0

2,061.0

2,164.0

2,280.0

2,458.0

2,684.0

8.5

8.5

9.0

11.0

12.0

12.5

13.0

14.0

14.5

15.0

16.0

17.0

18.0

19.0

20.0

21.0

22.0

24.0

26.0

27.5

28.0

30.0

32.0

33.0

34.0

36.0

37.5

単位:mm

外 径 管 厚

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43 TI 01G05G01-01

12. 配管・流体リファレンス

S形(継ぎ輪)

T1232.EPS

呼び径

D LT

500

600

700

800

900

1,000

1,100

1,200

1,350

1,500

1,600

1,650

1,800

2,000

2,100

2,200

2,400

2,600

23

24

25

27

28

29

30

31

33

35

36

37

39

41

42

43

46

48

2,000

2,000

2,000

2,000

2,000

2,000

2,000

2,000

2,000

2,000

2,000

2,000

2,000

2,000

2,000

2,000

2,000

2,000

L

650

650

800

800

800

800

800

800

850

850

900

900

900

900

950

950

950

1,000

単位:mm

寸 法 寸法(長尺) 管 厚

US形(継ぎ輪)

T1233.EPS

呼び径

D LT

700

800

900

1,000

1,100

1,200

1,350

1,500

1,600

1,650

1,800

2,000

2,100

2,200

2,400

2,600

19

21

22

23

25

26

28

30

31

32

34

37

38

39

42

45

1,960

1,960

1,960

1,870

1,870

1,870

1,790

1,900

1,860

1,860

1,860

1,990

1,830

1,910

1,750

1,890

L

840

840

840

890

890

890

930

980

960

960

960

1,010

1,030

1,050

1,090

1,150

単位:mm

寸 法 寸法(長尺) 管 厚

(12) 銅および銅合金継目無管 (JIS H 3300 : 1997)

種類の記号

T1234.EPS

種 類 等 級 記 号(注)

合金番号

C1020

C1100

C1201

C1220

無酸素銅

タフピッチ銅

りん脱酸銅

普通級

特殊級

普通級

特殊級

普通級

特殊級

普通級

特殊級

C1020 T

C1020 TS

C1100 T

C1100 TS

C1201 T

C1201 TS

C1220 T

C1220 TS

形 状 名 称

注:導電用のものは,この記号のあとにCを付ける。   また,記号の番台には以下のものもある。    C2200,C2300:丹銅    C2600,C2700,C2800:黄銅    C4430,C6870,C6871,C6872:復水器用黄銅    C7060,C7100,C7150,C7164:復水器用白銅

管の標準寸法 (C 1020・C 1100・C 1201・C 1220・

C 2200・C 2300・C 2600・C 2700・C 2800)

T1235.EPS

備考:太線内は,製造範囲で,○印は,標準寸法を示す。

単位:mm

外径 肉    厚

4

5

6

6.35

8

9.52

10

12

12.7

14

15

15.9

16

18

19.1

20

22

22.2

25

25.4

28

31.8

32

35

38.1

40

45

50

50.8

75

100

125

150

200

250

0.25 0.3 0.35 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 1 1.2 1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5 6 8 10

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44 TI 01G05G01-01

12. 配管・流体リファレンス

配管用および水道用銅管の寸法 (C 1220)

T1236.EPS

呼び径

(A) (B) 基準径

8

10

15

20

25

32

40

50

65

80

100

125

150

1/4

3/8

1/2

5/8

3/4

1

1-1/4

1-1/2

2

2-1/2

3

4

5

6

9.52

12.70

15.88

19.05

22.22

28.58

34.92

41.28

53.98

66.68

79.38

104.78

130.18

155.58

0.89

1.24

1.24

1.24

1.65

1.65

1.65

1.83

2.11

0.76

0.89

1.02

1.07

1.14

1.27

1.40

1.52

1.78

2.03

2.29

2.79

3.18

3.56

0.64

0.71

0.81

0.89

1.07

1.24

1.47

1.65

1.83

2.41

2.77

3.10

±0.03 ±0.03 ±0.03 ±0.03 ±0.03 ±0.04 ±0.04 ±0.05 ±0.05 ±0.05 ±0.05 ±0.05 ±0.08 ±0.08

許容差 Kタイプ Mタイプ Lタイプ

外径 mm 肉厚 mm

熱交換器用合金管の標準寸法 (C 4430・C 6870・C 6871・

C 6872・C 7060・C 7100・C 7150・C 7164)

T1237.EPS

外径 肉    厚

0.9 1 1.2 1.4 1.6 1.8 2 2.1 2.5 2.6 2.8 3 3.7

10

12

15

16

19

20

22.2

25

25.4

28.2

28.6

31.8

40.9

44.4

単位:mm

(13) 一般工業用鉛および鉛合金管

(JIS H 4311 : 1993)

種類の記号

T1238.EPS

種  類 記  号

工業用鉛管1種

工業用鉛管2種

テルル鉛管

硬鉛管4種

硬鉛管6種

PbT-1

PbT-2

TPbT

HPbT4

HPbT6

工業用鉛管1種およびテルル鉛管の標準寸法

T1239.EPS

内 径 mm

肉  厚 mm

4.5 6.0 8.0 10.0

20

25

30

40

50

65

75

90

100

工業用鉛管2種の標準寸法

T1240.EPS

内  径 mm

肉  厚 mm

3.0 4.5

20

25

30

40

50

65

75

90

100

125

150

硬鉛管4種および6種の標準寸法

T1241.EPS

内  径 mm 肉  厚 mm

25

30

40

50

65

75

90

100

4.5

6

8

10

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45 TI 01G05G01-01

12. 配管・流体リファレンス

(14) 硬質塩化ビニル管 (JIS K 6741 : 1999)

寸法

T1242.EPS

基準 寸法

呼び径

区 分

種 類

最大・ 最小 外径の 許容差

最小 概略 内径

平均 外径の 許容差

許容差 基準 寸法

最小 概略 内径

平均 外径の 許容差

許容差 基準 寸法

最小 概略 内径

平均 外径の 許容差

許容差

外径 厚さ 厚さ 厚さ 参考 参考 参考 外径 外径

VP VM VU

13

16

20

25

30

40

50

65

75

100

125

150

200

250

300

350

400

450

500

600

700

800

18.0

22.0

26.0

32.0

38.0

48.0

60.0

76.0

89.0

114.0

140.0

165.0

216.0

267.0

318.0

±0.2 ±0.2 ±0.2 ±0.2 ±0.3 ±0.3 ±0.4 ±0.5 ±0.5 ±0.6 ±0.8 ±1.0 ±1.3 ±1.6 ±1.9

±0.2 ±0.2 ±0.2 ±0.2 ±0.2 ±0.2 ±0.2 ±0.3 ±0.3 ±0.4 ±0.5 ±0.5 ±0.7 ±0.9 ±1.0

2.2

2.7

2.7

3.1

3.1

3.6

4.1

4.1

5.5

6.6

7.0

8.9

10.3

12.7

15.1

13

16

20

25

31

40

51

67

77

100

125

146

194

240

286

370.0

420.0

470.0

520.0

339

385

431

477

48.0

60.0

76.0

89.0

114.0

140.0

165.0

216.0

267.0

318.0

370.0

420.0

470.0

520.0

630.0

732.0

835.0

1.8

1.8

2.2

2.7

3.1

4.1

5.1

6.5

7.8

9.2

10.5

11.8

13.2

14.6

17.8

21.0

23.9

44

56

71

83

107

131

154

202

250

298

348

395

442

489

592

687

783

+0.4

+0.4

+0.6

+0.6

+0.8

+0.8

+0.8

+1.0

+1.2

+1.4

+1.4

+1.6

+1.8

+2.0

+2.8

+3.2

+3.8

±0.2 ±0.2 ±0.3 ±0.3 ±0.4 ±0.5 ±0.5 ±0.7 ±0.9 ±1.0 ±1.2 ±1.3 ±1.5 ±1.6 ±3.2 ±3.7 ±4.2

±1.2 ±1.3 ±1.5 ±1.6

14.3

16.2

18.1

20.0

+2.0

+2.2

+2.6

+2.8

+0.6

+0.6

+0.6

+0.8

+0.8

+0.8

+0.8

+0.8

+0.8

+1.0

+1.0

+1.4

+1.4

+1.8

+2.2

単位:mm

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46 TI 01G05G01-01

12. 配管・流体リファレンス

(15) 水道用硬質塩化ビニル管 (JIS K 6742 : 1999)

種類および記号

T1243.EPS

種  類

硬質塩化ビニル管

耐衝撃性硬質塩化ビニル管

VP

HIVP

記  号

管の寸法およびその許容差

T1244.EPS

単位:mm

呼び径 基準寸法

平均外径 の許容差

最大・最小 外径の許容差

許容差 基準寸法 基準寸法 許容差 1m当たりの質量(kg)

耐衝撃性硬質 塩化ビニル管

硬質塩化 ビニル管

外  径 厚  さ 参  考 長  さ

13

20

25

30

40

50

75

100

150

18.0

26.0

32.0

38.0

48.0

60.0

89.0

114.0

165.0

2.5

3.0

3.5

3.5

4.0

4.5

5.9

7.1

9.6

4,000

4,000 または 5,000

0.174

0.310

0.448

0.542

0.791

1.122

2.202

3.409

6.701

0.170

0.303

0.439

0.531

0.774

1.098

2.156

3.338

6.561

+30 –10

±0.2

±0.3

±0.4 ±0.5 ±0.6 ±1.0

±0.2

±0.3

±0.4

±0.5 ±0.6

±0.2

±0.3

(16) 一般用ポリエチレン管 (JIS K 6761 : 1998)

管の種類

T1245.EPS

種 類

1種管

2種管

備考:材料の種類でのPE50,PE80およびPE100は,ISO12162 に従って分類された材料の呼び方である。

PE50,低密度または中密度ポリエチレン

PE80,PE100または高密度ポリエチレン

記 号 材料の種類

1種管の寸法およびその許容差

T1246.EPS

呼び径

10

13

20

25

30

40

50

65

75

100

125

150

1.1

1.3

1.7

2.1

2.6

2.9

3.6

4.6

5.4

6.9

8.4

9.9

2.0

2.7

3.0

3.0

3.5

3.5

4.0

5.0

5.5

6.0

6.5

7.0

±0.20

±0.25

±0.30

±0.40

±0.45

±0.50

17

21.5

27

34

42

48

60

76

89

114

140

165

17.00

21.50

27.00

34.00

42.00

48.00

60.00

76.00

89.00

114.00

140.00

165.00

±0.15

±0.20

±0.25 ±0.30 ±0.35 ±0.45 ±0.55 ±0.65 ±0.75

呼び外径 基準寸法 基準寸法 平均外径 の許容差

許容差 だ円度

(参考) 外  径 厚  さ

単位:mm

2種管の寸法およびその許容差

T1247.EPS

呼び径

10

13

20

25

30

40

50

65

75

100

125

150

200

250

300

1.2

1.3

1.4

1.5

1.6

1.8

2.3

2.8

3.3

4.4

9.4

11.2

2.0

2.4

2.4

2.6

2.8

3.0

3.5

4.0

5.0

5.5

6.5

7.0

8.0

9.0

10.0

±0.20

±0.25

±0.30

±0.40

±0.50 ±0.55 ±0.60 ±0.65 ±0.70

17

21.5

27

34

42

48

60

76

89

114

140

165

216

267

318

17.00

21.50

27.00

34.00

42.00

48.00

60.00

76.00

89.00

114.00

140.00

165.00

216.00

267.00

318.00

±0.15

±0.20

±0.25 ±0.30 ±0.35 ±0.45 ±0.55 ±0.65 ±0.75 ±1.00 ±1.25 ±1.45

呼び外径 基準寸法 基準寸法 平均外径 の許容差

許容差 だ円度

(参考) 外  径 厚  さ

単位:mm

平均外径の許容差とは,任意の断面における相互に等

間隔な2方向の外径測定値の平均値(平均外径)と基準寸

法との差をいう。

だ円度とは,管の任意断面における外径測定値のうち

の最大値と最小値の差をいう。

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47 TI 01G05G01-01

12. 配管・流体リファレンス

(17) 水道用ポリエチレン二層管

(JIS K 6762 : 1998)

管の種類

T1248.EPS

種 類

1種二層管

2種二層管

二層管:外側がカーボンブラックを配合したポリエチレン層 (以下,外層という。),内側がカーボンブラックを 配合しないポリエチレン層(以下,内層という。) によって構成されている管。

①W

②W

低密度または中密度ポリエチレン

高密度ポリエチレン

記 号 材  料

1種二層管の寸法およびその許容差

T1249.EPS

呼び径

13

20

25

30

40

50

1.3

1.7

2.1

2.6

2.9

3.6

3.5

4.0

5.0

5.6

6.5

8.0

±0.30

±0.35 ±0.40 ±0.45 ±0.55

21.5

27.0

34.0

42.0

48.0

60.0

±0.15

±0.20

±0.25 ±0.30

基準寸法 基準寸法 平均外径 の許容差

許容差 だ円度

外  径 全体厚さ

単位:mm

2種二層管の寸法およびその許容差

T1250.EPS

呼び径

13

20

25

30

40

50

1.2

1.3

1.4

1.5

2.5

3.0

3.5

4.0

4.5

5.0

±0.20 ±0.25

±0.30

±0.35

21.5

27.0

34.0

42.0

48.0

60.0

±0.15

±0.20

±0.25 ±0.30

基準寸法 基準寸法 平均外径 の許容差

許容差 だ円度

外  径 全体厚さ

単位:mm

平均外径の許容差とは,任意の断面における相互に等

間隔な2方向の外径測定値の平均値(平均外径)と基準寸

法との差をいう。

だ円度とは,管の任意断面における外径測定値のうち

の最大値と最小値の差をいう。

(18) 配管材質の音速

T1251.EPS

材   質

ダクタイル鋳鉄

鋳鉄

ステンレス鋼

アルミニウム

黄銅

塩化ビニル

アクリル

モルタル

タールエポキシ

ポリエチレン

テフロンPFA

3,230

2,650

2,650

3,230

2,260

2,200

3,100

2,100

2,395

2,730

2,400

2,500

1,950

1,185

音速 m/s

(19) 各種液体の音速・密度

T1252.EPS

液 体 名

アセトン

アニリン

アルコール

エーテル

エチレングリコール

n–オクタン

o–キシロール

クロロフォルム

クロルベンゼン

グリセリン

酢酸

酢酸メチル

酢酸エチル

シクロヘキサン

ジキオサン

重水

四塩化炭素

水銀

ニトロベンゼン

二硫化炭素

プロモフォルム

n–プロピルアルコール

n–ペンタン

n–ヘキサン

軽油

変圧器油

スピンドル油

石油

ガソリン

海水(塩分 35%)

20

20

20

20

20

20

20

20

20

20

20

20

20

20

20

20

20

20

20

20

20

20

20

20

25

32.5

32

34

34

13.5

16

0.7905

1.0216

0.7893

0.7135

1.1131

0.7021

0.871

1.4870

1.1042

1.2613

1.0495

0.928

0.900

0.779

1.033

1.1053

1.5942

13.5955

1.207

1.2634

2.8904

0.8045

0.6260

0.654

0.81

0.859

0.905

0.825

0.803

1

1

1,190

1,659

1,168

1,006

1,666

1,192

1,360

1,001

1,289

1,923

1,159

1,181

1,164

1,284

1,389

1,388

938

1,451

1,473

1,158

931

1,225

1,032

1,083

1,324

1,425

1,342

1,295

1,250

1,460

1,510

Vm/sρg/cm3T℃

(注)T:温度,ρ:密度,V:音速