10月・11月の活動報告について - taka-ichi-h.ed.jp10月・11月の活動報告について...
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10 月・11 月の活動報告について 『Introductory Science』
「フィールドワーク」:10 月 29 日(月) <目的>
環境問題の一つとして「生物多様性の保全」に対する関心が高くなっている。これをより身近な問題として考えるた
めにアリという題材を用いた。さらに、校内や森林でのフィールドワークを行うことで、場所による多様性の違いなどが実
感できることを目的とした。 また,通常の授業の中でのフィールドワークの導入についても検討した。
<実施内容> 1 時間目に校内のアリを吸虫管やふるい等を使って採集した。藤尾神社でのフィールドワークを実施済みで
あったため生徒はスムーズに実習に取り組んでいた。また,採集したアリを実体顕微鏡での観察し,体のつく
りや特徴を捉え,香川大学農学部の伊藤文紀先生に作成していただいた「高松第一高等学校限定 アリ検索表」
を用いて,種の同定をした。昨年度の実施時期よりもかなり遅く,十分に採集できるかどうかが心配であった
が,昨年までよりも個体数は少なかったものの種類は多く,藤尾神社との比較も十分できるサンプルを採集で
きた。
「生物多様性について考える②」:11 月 5 日(月) 香川大学農学部 伊藤 文紀 先生 <目的>
環境問題の一つとして「生物多様性の保全」に対する関心が高くなっている。これをより身近な問題として考えるた
めにアリという題材を用いた。さらに、校内や森林でのフィールドワークを行うことで、場所による多様性の違いなどが実
感できることを目的とした。今回は,10 月の藤尾神社のサンプルと校内のサンプルとの比較を通して,生物の多様性
について考察する。
<実施内容> 藤尾神社のアリの標本と校内のアリの標本を用いて,多様性について考えた。藤尾神社のアリについては前回の農
学部での実習の際に同定した後,大学の方で種類とサンプル数をまとめたデータを持参してもらった。また,校内のア
リについては同定ができていないものについては講座の中で再度確認した。 校内のアリについては昨年度までと採集時期などが異なっていたため,活動時期に当たるアリの種も異なっており,
今年新しく見つかったものがあった。 この一連の講座ではアリを題材として生物の多様性を考えてきたが,人間は様々な生物の多様性の恩恵を受けながら
生きており,食べ物や薬などにも利用されていることを学んだ。
「マイクロスケールケミストリー」:11 月 26 日(月) 香川大学教育学部 高木 由美子 先生 東北大学名誉教授 荻野 和子 先生
<目的> 実験のスケールを小さくすることで,環境に優しい化学実験を行うことができる「マイクロスケールケミス
トリー」を実験を行って体感する。
<実施内容> 冒頭に高木先生より,環境に留意して行う実験(グリーンケミストリー)の手法の一つである,「マイクロケ
ミストリー」を題材に講義と実験が行われた。まず,グリーンケミストリーの概念として,廃棄物を出さない,
原料を無駄にしない,人体と環境に害の少ない反応物を用いるなど,グリーンケミストリーの12か条につい
て説明があった。
それに引き続き荻野先生より,小・中・高等学校や大学の実験向けに開発された実験キットを用いて,電気
分解と電池のマイクロスケール実験についての講義・実験を行った。理科の中では実際に実験を行い,その現
象を確認することが重要であるが,簡略化された実験操作の中,しっかりと現象が確認できており,通常の授
業の中での取り組みに発展させられる可能性を感じた。
『Advanced Science Ⅰ』 「プレゼンテーションについて」:11 月 7 日(水) 香川大学工学部 澤田 秀之 先生 <目的>
課題研究の中間発表会や海外研修でのプレゼンテーションをひかえ,プレゼンテーションとはどういうものかを知り,
発表資料や原稿の作り方,および発表の仕方について学ぶことを目的とした。
<実施内容> プレゼンテーションの目的とは?
研究成果を発表する 成果の価値が伝わらなければ意味がない
伝えたいことを的確に伝えるために ・聞き手の立場でプレゼンをつくる ・聞き手は専門家ではないので、専門家でなくても分かるように簡単な説明が必要 ・明瞭な論旨とプレゼン構成
3 行書いたら題を読め! プレゼンテーションの基本構成とは? 「タイトル」・・・結論を明確・的確に表す 1.研究目的、背景、従来研究 2.解決策、理論、アイディア 3.システム構築、実験、計測 (実験手順) 4.結果、データ解析、考察 5.まとめと今後の展望・課題
1 つの結論を意識して聞き手の理解を促すように、一方向に進める。 文字サイズ: タイトル 40pt 本文 32pt 程度(28pt 未満は使わない) フォント 英字は Times New Roman
「バイオディーゼル燃料を作ろう」:11 月 21 日(水) 香川大学農学部 川浪 康弘 先生 <目的>
バイオディール燃料の合成を通して,環境に関して,「カーボンニュートラル」の観点からバイオディーゼル燃料が優
れている点や、バイオディーゼル燃料が実際にどのように使われているか、さらに普及させるための課題などを学部こ
とを目的とした。
<実施内容> 市販の植物油から,メタノールと水酸化カリウムを使った化学反応により,バイオディーゼル燃料(BDF)
の合成を行った。現在化学の授業では,エステル化やけん化を学習しているが,その既存の知識を用いて今回
のバイオディーゼル燃料の合成時にどのような反応が起こっているのかを班ごとに考え,プレゼンテーション
した。ほとんどの班が正しい反応(エステル交換)を導くことができ,分かりやすいプレゼンテーションがで
きた。
●第 2 回自然科学講演会について 講師:東海大学教育開発研究所 教授 滝川 洋二 先生 演題:「氷を入れると沸騰!? ―温度と熱の世界―」 対象:1,2 年生+保護者+県内高校教員 日時:平成 24 年 11 月 12 日(月)13:30~15:20 会場:第1体育館
●香川大学 男女共同参画事業について 日時:11 月 16 日(金)放課後
(①講演+②香川大学の研究科の紹介:90 分 ③香川大学学生によるキャンパス相談 30 分) 場所:ムジカホール 講師:菅原 香代子 氏(日本女性技術者フォーラム運営委員長)
元日本 IBM(株),東京農工大学非常勤講師 参加生徒:1 年 1 組 4 人/4 人 1 年 2 組 16/17 1 年 3 組 10/10 1 年 4 組 10/12
1 年 5 組 10/12 1 年 6 組 9/11 1 年 7 組 12/12 2 年 3 組 15/15 2 年 5 組 16/19 2 年 6 組 19/20 2 年 7 組 19/19 合計 140 人/151 人