2 大学生の生活実態 - berd.benesse.jp · ─ 48 ─ 第2章 大学生活について...

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48 第2章 大学生活について 48 メディアを中心とした趣味(私的時間)を 重視する現代大学生 大学生は、大学生活の中で学業はもちろ ん、様々な活動に傾倒し、それらを通じて 様々な力を身につけていく。限られた時間の 中で、学生はどのような活動に積極的に関 わっているのだろうか。ここでは、学生が経 験するであろう代表的な 10 の活動を取り上 げ、現代学生の特徴についてみてみたい。2-2-1によると、最も高かったのが「趣 味」(76.7%、「とても力を入れた」+「まあ 力を入れた」の %、以下同)で、次いで「大 学の授業」(71.8%)、「アルバイト」(57.3%) と続き、この 3 つの活動が 5 割を超えていた。 なお、この傾向(順位)は 2008 年調査と同 じ結果になっている。趣味、授業、アルバイ トは大学生の代表的な活動といえる。現代の 学生は忙しいといわれるが、その一方で学生 は個人の私的時間(プライベート)に多くの 時間を充てていることがわかる。具体的にど のような活動を行っているのかを直接うか がうことはできないが、1 週間の消費時間と いう量的側面から聞いている「ふだんの時間 の過ごし方」では、「テレビや DVD などの 視聴」は 18.6%(一週間に 11 時間以上の %、 以下同)、「インターネットや SNS」では 30.8% と、メディアに触れている割合が非 常に高いことがうかがえる *1 。なお、それ 以外の活動と比較してみると、「授業の予復 習や課題をやる時間」(5.1%)、「大学の授業 以外の自主的な勉強」(6.0%)、「サークルや 部活動」(13.0%)、「友だちづきあい」 (11.6%)、「読書(マンガ、雑誌を除く)」 (2.8%)と、いかにテレビやインターネット に時間を割いているかがわかる。特に、テレ ビを持たない学生(一人暮らし)が増えて いる一方で、簡単に大量の情報を得ること ができるインターネットの利用率は極めて 高く(21 時間以上、平均すると 1 日 3 時間 以上費やしている割合だけでも14.6%)、一 概に悪とは言えないものの、学習を阻害す る要因になっている可能性も否定できない。 正課外活動を重視する「農水産」「教育」系、 就職を重視する「社会科学」系 次に、学部系統別にみたものが表2-2 -1である。特徴的だったのは、第一に、「農 水産」において「サークルや部活動」(58.8%、 大学生の生活実態 1 大学生活で力を入れてきたこと 大学生活の中でどのような活動に傾倒しているのかについてたずねたところ、テレビやイン ターネット等のメディアを中心とした私的時間に多くの時間を費やしていることが確認され た。また、学部系統別では、「農水産」や「教育」はサークルや部活動、学内行事など正課外 活動に熱心に取り組んでいることが確認された。 * 1 第 2章第 2節「4 ふだんの時間の過ごし方-学習以外の生活時間」(p.55、図2-2- 12)を参照。 * 2 第 2章第 1節「2 大学生活への期待」(p.47、図2- 1 - 10)を参照。

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Page 1: 2 大学生の生活実態 - berd.benesse.jp · ─ 48 ─ 第2章 大学生活について メディアを中心とした趣味(私的時間)を 重視する現代大学生 大学生は、大学生活の中で

─ 48 ─

第2章 大学生活について

─ 48 ─

メディアを中心とした趣味(私的時間)を重視する現代大学生

 大学生は、大学生活の中で学業はもちろん、様々な活動に傾倒し、それらを通じて様々な力を身につけていく。限られた時間の中で、学生はどのような活動に積極的に関わっているのだろうか。ここでは、学生が経験するであろう代表的な 10 の活動を取り上げ、現代学生の特徴についてみてみたい。図2-2-1によると、最も高かったのが「趣味」(76.7%、「とても力を入れた」+「まあ力を入れた」の %、以下同)で、次いで「大学の授業」(71.8%)、「アルバイト」(57.3%)と続き、この 3 つの活動が 5 割を超えていた。なお、この傾向(順位)は 2008 年調査と同じ結果になっている。趣味、授業、アルバイトは大学生の代表的な活動といえる。現代の学生は忙しいといわれるが、その一方で学生は個人の私的時間(プライベート)に多くの時間を充てていることがわかる。具体的にどのような活動を行っているのかを直接うかがうことはできないが、1 週間の消費時間という量的側面から聞いている「ふだんの時間の過ごし方」では、「テレビや DVD などの

視聴」は 18.6%(一週間に 11 時間以上の %、以下同)、「インターネットや SNS」では30.8% と、メディアに触れている割合が非常に高いことがうかがえる* 1。なお、それ以外の活動と比較してみると、「授業の予復習や課題をやる時間」(5.1%)、「大学の授業以外の自主的な勉強」(6.0%)、「サークルや部 活 動 」(13.0%)、「 友 だ ち づ き あ い 」

(11.6%)、「読書(マンガ、雑誌を除く)」(2.8%)と、いかにテレビやインターネットに時間を割いているかがわかる。特に、テレビを持たない学生(一人暮らし)が増えている一方で、簡単に大量の情報を得ることができるインターネットの利用率は極めて高く(21 時間以上、平均すると 1 日 3 時間以上費やしている割合だけでも 14.6%)、一概に悪とは言えないものの、学習を阻害する要因になっている可能性も否定できない。

正課外活動を重視する「農水産」「教育」系、就職を重視する「社会科学」系  次に、学部系統別にみたものが表2-2-1である。特徴的だったのは、第一に、「農水産」において「サークルや部活動」(58.8%、

大学生の生活実態第2節

1 大学生活で力を入れてきたこと

大学生活の中でどのような活動に傾倒しているのかについてたずねたところ、テレビやインターネット等のメディアを中心とした私的時間に多くの時間を費やしていることが確認された。また、学部系統別では、「農水産」や「教育」はサークルや部活動、学内行事など正課外活動に熱心に取り組んでいることが確認された。

* 1 第 2 章第 2 節「4 ふだんの時間の過ごし方-学習以外の生活時間」(p.55、図2-2- 12)を参照。* 2 第 2 章第 1 節「2 大学生活への期待」(p.47、図2- 1 - 10)を参照。

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2章

第2節 大学生の生活実態

「とても力を入れた」+「まあ力を入れた」の %、以下同)、「学校行事やイベント」

(45.3%)など正課外活動にエネルギーを注いでいる学生が相対的に多かったことである

(いずれも全体平均より 10 ポイント以上高くなっている)。第二は、「教育」においても正課外活動への傾倒割合が高かったことである。特に、分野・カリキュラムの性質上でもあるが、「社会活動」への傾倒割合は 39.0%

と、全体平均より 20 ポイント以上高くなっていた。第三は、「社会科学」における「就職活動」への傾倒割合が高かったことである。

「社会科学」系は、入学時の大学生活に対する期待において就職や将来目標に関わる活動を希望している割合が高かった* 2 ことから、就職に比重を置いた学生生活を送る傾向が他分野に比べて高いことがうかがえる。

あなたは次の項目について、これまでの大学生活の中で、どのくらい力を入れてきましたか。それぞれについて、あてはまるもの1つをお選びください。Q

(%)

2.330.7

とても力を入れた

46.0

まあ力を入れた 大学生活ではやっていない

趣味

大学の授業

アルバイト

サークルや部活動

読書(マンガ、雑誌を除く)

大学の授業以外の自主的な勉強

学校行事やイベント

就職活動

卒業論文や卒業研究

0.017.0 54.8

14.719.2 38.1

24.619.4 27.6

7.911.9 34.3

8.29.4 32.6

14.27.6 26.1

50.38.1 18.3

55.16.6 19.4

44.713.34.3

(%)

2.330.7

とても力を入れた

46.0

まあ力を入れた 大学生活ではやっていない

趣味

大学の授業

アルバイト

サークルや部活動

読書(マンガ、雑誌を除く)

大学の授業以外の自主的な勉強

学校行事やイベント

就職活動

卒業論文や卒業研究

社会活動

0.017.0 54.8

14.719.2 38.1

24.619.4 27.6

7.911.9 34.3

8.29.4 32.6

14.27.6 26.1

50.38.1 18.3

55.16.6 19.4

44.713.34.3

社会活動(ボランティア、NPO活動などを含む)

注) 選択肢は「とても力を入れた」「まあ力を入れた」「あまり力を入れなかった」「全く力を入れなかった」「大学生活ではやっていない」の 5 段階。

図2-2-1 大学生活で力を入れてきたこと(全体)

表2-2-1 大学生活で力を入れてきたこと(学部系統別)

注 1)「とても力を入れた」+「まあ力を入れた」の %。注2) ○は全体よりも 5 ポイント以上、●は 10 ポイント以上高いものを示す。 注3)( ) 内はサンプル数。

全体(4,911)

人文科学(749)

社会科学(1,693)

理工(937)

農水産(216)

医・薬・保健(556)

教育(261)

その他(499)

大学の授業 71.8 75.5 65.5 74.5 79.6 74.7 70.5 76.5サークルや部活動 47.0 41.9 49.8 41.9 58.8 47.3 52.5 46.7卒業論文や卒業研究 26.0 28.7 22.9 27.5 31.5 19.5 36.0 29.0大学の授業以外の自主的な勉強 42.0 40.4 42.5 40.4 45.4 46.0 36.0 42.7学校行事やイベント 33.7 33.7 33.6 24.9 45.3 36.2 39.8 39.9アルバイト 57.3 59.4 61.3 49.3 60.6 52.7 64.0 55.7社会活動(ボランティア、NPO活動などを含む) 17.6 17.2 19.0 10.1 21.3 15.6 39.0 17.0趣味 76.7 78.1 75.9 77.9 80.1 73.4 77.1 77.6就職活動 26.4 28.3 34.3 18.3 26.8 13.5 26.5 26.0読書(マンガ、雑誌を除く) 46.2 51.0 48.0 40.2 47.7 41.5 47.1 48.3

(%)

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第2章 大学生活について

通学日数は変化なし、滞在時間は微減傾向  大学生が 1 週間に大学に通っている日数、大学での滞在時間は 2008 年調査から 2012年調査の 4 年間で変化しているのだろうか。全体と学年別の結果を図2-2-2と図2-2-3に示した。結果をみてみると、通学日数は全体で 2008 年、2012 年とも 4.4 日/週となっており、特に変化はみられなかった。滞在時間をみてみると、全体では 2008 年で25.1 時間/週であったものが、2012 年は24.5 時間/週となっており、この 4 年間で0.6 時間ほど減少している。 次に学年別に経年の変化をみてみると、通学日数は、各学年とも目立った変化はみられなかった。滞在時間は、各学年とも全体的に0.9 ~ 0.6 時間/週ほど減少している。また、1 年生ほど通学日数、滞在時間とも長く、学年が上がるにつれて双方とも短くなる傾向がみられている。 この 4 年の間には、就職活動開始時期の見直しの動きもみられたが、3、4 年生の大

学への通学日数や滞在時間がその分、延びたというわけではなく、大きな変化はみられないという結果となった。

「教育」で通学日数が減少。 「農水産」は滞在時間が減少。  続いて学部系統別に 1 週間あたりの通学日数をみてみると、「農水産」「医・薬・保健」が 4.9 日/週、「理工」が 4.7 日/週となっており、他の文系学部よりも通学日数が多くなっている。通学日数の経年変化をみてみると、全体的に微減傾向にある中で、「教育」が 0.3 日/週、減少している(図2-2-4)。 滞在時間については、こちらも全体的に減少傾向にあるが、「教育」(2.7 時間減)、「農水産」(2.5 時間減)、「人文科学」(2.3 時間減)の減少幅が他の学部系統に比べるとわずかに大きくなっている(図2-2- 5)。「教育」は通学日数、滞在時間とも、2008 年に比べると減少しているという結果となった。

2 通学日数・大学で過ごす時間

大学生の 1週間の通学日数は 4.4 日となっており、2008 年調査と 2012 年調査の間で変化はみられていない。一方、1週間あたりの大学での滞在時間は、25.1 時間から 24.5 時間に減少している。この間、就職活動開始時期見直しの動きもみられたが、3、4年生の通学日数、滞在時間にほとんど変化はみられなかった。

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2章

第2節 大学生の生活実態

◦あなたは1週間のうち、だいたい何日大学に通っていますか。◦1週間を通して大学で過ごす時間の合計をお答えください。Q

注)図2ー2ー4・5は学部系統の「その他」は省略している。

6(日/週)5431 20

人文科学

社会科学

理工

農水産

医・薬・保健

教育2008年(4,070)2012年(4,911)

4.34.14.24.1

4.84.74.94.95.04.9

4.54.2

40(時間/週)3020100

人文科学

社会科学

理工

農水産

医・薬・保健

教育 2008年(4,054)2012年(4,893)

23.621.321.620.9

28.327.6

33.230.7

34.0 32.3

26.523.8

図2-2-2 通学日数(全体、学年別・経年比較) 

図2-2-4 通学日数(学部系統別・経年比較)

図2-2-5 滞在時間(学部系統別・経年比較)

図2-2-3 滞在時間(全体、学年別・経年比較) 

6(日/週)

0 1 2 3 4 5

全体

1年生

2年生

3年生

4年生 2008年(4,070)2012年(4,911)

4.44.4

5.0 5.04.94.8

4.54.4

3.53.4

40(時間/週)

0 10 20 30

全体

1年生

2年生

3年生

4年生 2008年(4,054)2012年(4,893)

25.124.5

29.128.728.227.3

24.323.5

19.118.4

学年別

学年別

全体

全体

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第2章 大学生活について

授業出席時間は 4 年生で激減する  大学生たちはふだんどのような生活をしているのだろうか。ここでは学習にかかわる時間についてみていくこととする。まず、1 週間の授業出席時間をみてみると、全体では26.7%が「21 時間以上」、18.2%が「16 ~20 時間」、14.5%が「11 ~ 15 時間」と回答しており、約 6 割の学生は、1 週間に 11 時間以上、授業に出席しているという結果となっている(図2-2-6)。これを学年別でみてみると、1 年生では 41.1%が「21 時間以上」と回答しているが、学年が上がるほど授業出席時間は短くなっている(図2-2-7)。特に、4 年生になると一気に短くなっており、1週間に「3 ~ 5 時間以下」と回答している割合が 62.9%にもなっている。 学部系統別にみてみると、「医·薬·保健」「理工」「農水産」といった理系学部において、授業出席時間が長い傾向がみられている(図2-2-8)。特に「医・薬・保健」では、「21時間以上」と回答している割合が 52.0%と、他の学部よりも突出して長くなっている。

授業外学習時間は増加しているが、 全くしない層の割合は変化なし  次に、1 週間における授業外学習時間について、経年で比較したものを図2-2-9に示した。「授業の予復習や課題をやる時間」については、「3 ~ 5 時間」以上(「3 ~ 5 時間」+「6 ~ 10 時間」+「11 時間以上」、以下同)と回答している割合が、2008 年調査では26.6%であったものが今回調査では 33.3%となっており、6.7 ポイント上昇している。

一方、「大学の授業以外の自主的な勉強」については、「3 ~ 5 時間」以上と回答している割合は 2008 年調査では 19.2%であったものが、今回では 23.4%と、4.2 ポイントの増加となっており、全体的に授業外の学習時間は長くなっている傾向がみられている。しかし、相変わらず「0 時間」という回答割合は「授業の予復習や課題」で 2 割程度、「自主的な勉強」では 3 割以上存在しており、1週間のうち、授業以外の学習を全くしない学生の割合は、2008 年調査からほとんど減少していないという結果となっている。

理系学部では授業の課題、 自主的な学習時間とも大幅に増加  続いて、授業外学習時間が「3 ~ 5 時間」以上の割合を学年別に経年変化をみてみると、授業外学習時間は、いずれの学年でも増加傾向がみられており、特に 3 年生では「授業の予復習や課題」「自主的な勉強」とも、5 ポイント以上増加している(表2-2-2)。これは、授業やゼミ発表の準備に加えて、就職活動に付随する英語学習や一般教養試験対策の学習時間などが増加している可能性が考えられる。学部系統別にみてみると、「人文科学」「理工」「農水産」「医·薬·保健」において、「授業の予復習や課題」「大学の授業以外の自主的な勉強」のいずれも 5 ポイント以上増加している(表2-2-3)。特に理系学部の「授業の予復習や課題をやる時間」は 7 ポイント以上増加しており、この 4 年間において、授業で課される課題が増加していることが読み取れる。

3 ふだんの時間の過ごし方-学習時間

約6割の学生は1週間に11時間以上、授業に出席している。授業出席時間は学年差が大きく、4年生になると大幅に時間が短くなる。また、理系学部の授業出席時間が長い傾向がある。一方、授業外の学習時間は、2008 年調査よりも増加している傾向がみられている。反面、「0時間」という学生の割合は減少していない。

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2章

第2節 大学生の生活実態

ふだんの時間の過ごし方について、次の項目は1週間(月曜日〜日曜日)で何時間くらいになりますか。今学期の平均的な1週間を振り返って、それぞれについてあてまはるもの1つをお選びください。

Q

図2-2-7 1週間の授業出席時間(学年別) 図2-2-8 1週間の授業出席時間(学部系統別)(%)

11.9

3~5時間以下

8.9

6~10時間

13.6

11~15時間

24.2 0.1

16~20時間

41.1

21時間以上 不明

1年生(1,225)

2年生(1,227)

3年生(1,223)

4年生(1,236)

36.814.2 9.5 15.2 24.2 0.1

20.322.3 19.618.4 19.2 0.2

8.862.9 16.67.0 4.8

0.0

(%)

14.6

3~5時間以下

14.6

6~10時間

6.8

11~15時間

12.1 0.0

16~20時間

52.0

33.1

32.4

24.5

21時間以上 不明

27.5 11.010.0 18.2

13.0 19.423.2 12.0

31.8 13.8 13.8 16.1

医・薬・保健(556)

理工(937)

農水産(216)

その他(499)

教育(261)

人文科学(749)

社会科学(1,693)

0.1

0.0

21.118.7 20.726.8 12.6 0.1

16.718.4 20.029.5 15.4 0.1

27.713.2 15.630.4 12.8 0.2

0.0

図2-2-6 1週間の授業出席時間(全体)

図2-2-9 1週間の授業外学習時間(全体・経年比較)

注) 上から「21 時間以上」が多い順に並べている。

注) ○は 2008 年調査よりも 5 ポイント以上高いものを示す。

表2-2-2 授業外学習時間:「3〜5時間」以上の割合(学年別・経年比較)

1 年生 2 年生 3 年生 4 年生2008 年(1,017)

2012 年(1,225)

2008 年(1,013)

2012 年(1,227)

2008 年(1,017)

2012 年(1,223)

2008 年(1,023)

2012 年(1,236)

授業の予復習や課題をやる時間 29.6 38.7 30.4 37.8 28.1 35.0 19.0 22.2 大学の授業以外の自主的な勉強 15.2 17.7 16.4 20.4 20.4 27.3 25.0 28.1

(%)

注) ○は 2008 年調査よりも 5 ポイント以上高いもの、●は 10 ポイント以上の高いものを示す。

表2-2-3 授業外学習時間:「3〜5時間」以上の割合(学部系統別・経年比較)

人文科学 社会科学 理工 農水産 医・薬・保健 教育2008 年(837)

2012 年(749)

2008 年(1,553)

2012 年(1,693)

2008 年(980)

2012 年(937)

2008 年(125)

2012 年(216)

2008 年(283)

2012 年(556)

2008 年(143)

2012 年(261)

授業の予復習や課題をやる時間 30.7 36.2 17.7 20.8 35.1 42.1 28.8 41.2 35.4 46.1 21.0 33.0 大学の授業以外の自主的な勉強 15.8 22.1 24.0 24.5 15.8 21.2 15.2 29.9 16.3 22.2 22.4 25.2

(%)

(%)

26.9

3 ~ 5時間以下

13.5

6 ~ 10時間

14.5

11 ~ 15時間

18.2 0.1

16 ~ 20時間 不明21時間以上

26.7全体(4,911)

(%)

20.2

5.18.218.7 24.2 23.6 20.0

0 時間

28.5

1 時間未満

24.6

1~2時間

16.8 0.0

3~5時間 不明

6.6 3.2

6~10時間 11時間以上

2008年(4,070)2012年(4,911)

2008年(4,070)2012年(4,911)

授業の予復習や課題をやる時間

大学の授業以外の自主的な勉強

31.7 29.7 19.4 10.7

6.05.827.7 17.8 11.631.0

4.8 3.7

0.1

0.0

0.1

Page 7: 2 大学生の生活実態 - berd.benesse.jp · ─ 48 ─ 第2章 大学生活について メディアを中心とした趣味(私的時間)を 重視する現代大学生 大学生は、大学生活の中で

─ 54 ─

第2章 大学生活について

サークルに加入しているのは 57.2%  大学生の勉強以外の生活時間について、1週間のうち、「サークルや部活動」「アルバイト」「友だちづきあい」「社会活動(ボランティア、NPO 活動などを含む)」「読書(マンガ、雑誌を除く)」「テレビや DVD などの視聴」

「インターネットや SNS」に費やす時間はどのくらいかをたずねた。まず、大学生の課外活動として代表的な「サークルや部活動」については、全体の 57.2%が「所属している」と回答している(図2-2- 10)。1 週間で

「サークルや部活動」にかける時間はサークルや部に所属している学生のうち、47.3%は3 時間未満、52.6%が 3 時間以上(「3 ~ 5時間」+「6 ~ 10 時間」+「11 時間以上」の%、以下同)と回答している(図2-2- 11)。

アルバイトをしている学生の 43.7%は 1 週間に 11 時間以上働いている  アルバイトについては、全体の 63.8%が

「している」と回答しており、2008 年調査とほぼ同じ割合(2008 年:63.7%、巻末の基礎集計表を参照)となっている。1 週間のうち、アルバイトに費やす時間は、全体の43.7%が「11 時間以上」と回答しており、大学生にとってアルバイトは、大学生活において、授業の次に時間を費やす活動となっているようである(図2-2- 11)。

読書を全くしない大学生が増加  次に、「友だちづきあい」についてみてみると、全体の約半数は 1 週間に 3 時間以上の時間を使っている(図2-2- 12)。経年ではほとんど変化はみられない。 マンガや雑誌以外の「読書」をする時間については、全体的に減少傾向にある。特に「0時間」との回答割合が、2008 年調査では20.3%であったものが、2012 年調査では28.3%と 8.0 ポイントも増加しており、1 週間のうち、読書を全くしない大学生が増加している。一方で、「テレビや DVD などの視聴時間」も全体的に減少している。

大学生のインターネットや SNS 利用は 「1 週間に 5 時間以内」が約半数  続いて「インターネットや SNS」の 1 週間あたりの利用時間をみてみると、全体の49.0%は 0 ~ 5 時間以内の利用時間となっており、「11 時間以上」の利用は 3 割程度となっている。イマドキの大学生はインターネットや SNS に多くの時間を費やしているようなイメージがあるが、短時間の利用をしている学生が大半を占めているという結果となっている。

4 ふだんの時間の過ごし方-学習以外の生活時間

大学生の 57.2%はサークルに加入し、1週間あたり数時間程度の活動をしている。また、アルバイトをしている学生は、63.8%となっており、そのうちの半数は 1週間あたり 11 時間以上働いている。一方、マンガや雑誌以外の「読書」に費やす時間は「0時間」との回答割合が 2008 年調査よりも増加しており、大学生の 28.3%は読書を全くしてない。「インターネットや SNS」については、約半数の大学生は 1週間あたり 5時間未満の利用となっている。

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2章

第2節 大学生の生活実態

あなたのサークルや部活動、アルバイトの状況についてあてはまるもの1つをお選びください。Q

ふだんの時間の過ごし方について、次の項目は1週間(月曜日〜日曜日)で何時間くらいになりますか。今学期の平均的な1週間を振り返って、それぞれについてあてはまるものを1つお選びください。

Q

図2-2-10 サークル・部活動、アルバイトをしている割合(全体)

図2-2-12 日常の生活時間(全体・経年比較)

注)サンプル数は 4,911 名。

注)対象は「サークルや部活動に所属している」「アルバイトをしている」に「はい」と回答した人。( )内はサンプル数。

注)「インターネットや SNS」は 2008 年調査ではたずねていない。

(%)

38.0 51.9

6年生

4.1

その他

6.0

無答不明

サークルや部活動に所属している アルバイトをしている

いいえ42.8 はい

57.2

いいえ36.2 はい

63.8

(%)(%)

(%)

43.725.24.3 7.1 19.6

9.8

0時間

16.5

1時間未満

21.0

1~2時間

24.1

3~5時間

15.5

6~10時間

13.0

11時間以上

0.1

不明サークルや部活動

(所属している人 2,810)アルバイト

(アルバイトをしている人 3,135) 0.10.0

(%)

6.6

26.3 11.316.26.7 17.3 22.2

0 時間

17.4

1 時間未満

22.7

1 ~ 2時間

26.2

3 ~ 5時間

15.4

6 ~ 10時間 不明

11.6

11 時間以上

2008年(4,070)

2012年(4,911)友だちづきあい

81.2 9.7 4.22.41.3

8.8 3.683.62008年(4,070)

2012年(4,911)社会活動

29.8 20.3 13.528.3

22.5 15.429.920.3 7.7 4.2

5.2 2.8

2008年(4,070)

2012年(4,911)読書(マンガ、雑誌を除く)

0.11.1

0.0

0.1

0.0

0.1

0.61.12.3

18.8 22.39.4 13.4

22.318.67.6 13.2

17.3

16.6 21.6

18.6

2008年(4,070)

2012年(4,911)

2012年(4,911)

テレビやDVDなどの視聴

インターネットやSNS

0.0

0.1

0.0

7.5 15.2 24.1 0.1 30.820.12.2

図2-2-11 サークル活動・アルバイトの時間(全体)

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第2章 大学生活について

通学時間 15 分以内の近場に住む学生が増加  大学生の通学時間や居住形態は、2008 年調査と 2012 年調査の間において変化はあったのだろうか。 通学時間の経年変化を図2-2- 13 に示した。結果をみてみると、2008 年と 2012年では、目立った変化はみられなかった。図表は割愛するが、学部系統別にみてみると、

「農水産」「医・薬・保健」において、通学時間が「15 分以内」と回答する割合が突出して多くなっており、理系学部における大学での授業時間の多さ、滞在時間の長さという特性から、大学の近くに居住し、通学時間を短くする傾向があるものと考えられる(巻末の基礎集計表参照)。

女子で自宅通学が減少し、一人暮らし、 大学寮の利用が微増  次に居住形態についてみると、全体ではあまり変化がみられていない(図2-2- 14)が、性別でみてみると、男子よりも女子において「自宅」通学の割合が高く、「一人暮らし」の割合が低いという傾向がみられている。この傾向は 2008 年調査から変わっていない

が、「自宅」の割合については、2008 年は男女差が 5.8 ポイント(男子:55.8%、女子:61.6%)であったものが、2012 年調査においては 3.6 ポイント(男子:54.1%、女子:57.7%)となっており、居住形態の男女差は減少しつつあるようである(図2-2-15)。 性別に経年の変化をみてみると、特に女子において自宅通学が減少している(5.8 ポイント減)。また、女子の大学寮利用者がわずかではあるが増加(2008 年調査からみると倍増)していることにも注目できる。近年の学生支援の動きとして、各大学における学生寮の整備・充実が挙げられるが、女子学生にとっては、こうした大学寮の「安心・安全」といったイメージは魅力的であるのかもしれない。 また、学部系統別にみてみると、「農水産」

「医 · 薬 · 保健」では、「自宅」通学が他の学部系統よりも少なく、「一人暮らし」が多い傾向がみられる(巻末の基礎集計表を参照)。前述のように、理系学部の通学時間の短さから考えても、大学に長くとどまることの多い学部においては、大学の近くで一人暮らしをしている学生が多いものと推測できる。

5 通学時間・居住形態

2008 年調査の結果と比べると、全体では通学時間、居住形態とも目立った変化はみられていない。性別では、女子において「自宅」通学が減少し、「大学寮」の利用が増えている。

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2章

第2節 大学生の生活実態

大学への通学時間(片道)について、あてはまるもの1つをお選びください。Q

現在のあなたのお住まいについて、あてはまるもの1つをお選びください。Q

図2-2-13 通学時間(全体・経年比較)

35(%)302520155 100

15分以内

30分以内

45分以内

60分以内

75分以内

90分以内

120分以内

それ以上2008年(4,070)2012年(4,911)

30.727.6

13.914.0

9.29.4

14.615.4

8.38.8

10.311.4

9.710.0

3.33.5

(%)

58.1

自宅

1.60.9

37.1 2.3

一人暮らし 大学の寮大学以外の寮

その他

2008年(4,070)

2012年(4,911) 55.7 38.8 3.1 1.70.8

(%)

55.8

自宅

1.01.1

39.4 2.6

一人暮らし 大学の寮大学以外の寮

その他

男子(2,439)

女子(1,631) 61.6 33.7 2.40.61.8

54.1 1.20.8

41.4 2.6男子(2,791)

女子(2,120) 57.7 35.3 3.7 2.40.9

2008年

2012年

図2-2-14 居住形態(全体・経年比較)

図2-2-15 居住形態(性別・経年比較)

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第2章 大学生活について

大学生の 1 ヶ月の収入は減少傾向  大学生の経済状況は、この 4 年の間にどのような変化がみられるのだろうか。まず、1 ヶ月あたりの総収入の分布をみてみると、2008 年に比べて 2012 年においては、「2 万円以下」~「6 万円以下」の割合が 2008 年 42.6%→ 2012 年 46.1%とやや増加し、「14 万円以下」~「21 万円以上」の割合が、2008 年 21.2%→ 2012 年 17.0%と減少している(図2-2-16)。1 ヶ月あたりの総収入の平均を比較してみると、2008 年では 8.4 万円だったのが、2012 年では 8.0 万円となっており、4,000 円ほど減少している(図2-2- 17)。この 4 年間に大学生の収入は減少傾向にあるといえる。

「大学の寮」「一人暮らし」の学生の収入が 減っている  次に、大学生の居住形態別の収入についてみてみると、「一人暮らし」が 10.6 万円、「大学以外の寮」が 9.4 万円、「大学の寮」が 8.5 万円、

「自宅」が 6.1 万円となっており、「自宅」以外から通学している学生の収入が多くなっている

(図2-2- 17)。この 4 年間の変化を確認してみると、全体的に減少傾向にあるが、特に「大学の寮」(1.4 万円減)、「一人暮らし」(0.7 万円減)の学生の収入の減少幅が大きく、「自宅」の減少幅は 0.4 万円減と小さくなっている。

「アルバイト」「保護者などから」の収入が減少、「奨学金」の収入が増加  続いて、大学生の 1 ヶ月の収入源の内訳別に経年で示したものを表2-2-4に示した。まず、全体からの変化をみてみると、「アルバイト」(3.3 → 2.7 万円)、「保護者などから」

(2.9 → 2.7 万円)の減少幅が大きくなっており、「奨学金」は 2.0 万円から 2.4 万円に増加している。2008 年からのこの 4 年間は、リーマンショックによる不況に加えて、東日本大震災の影響もあり、各家庭の経済状況も厳しかったと考えられる。一方で、日本学生支援機構の奨学金受給者率は上昇傾向にあり* 1、今回の調査結果における大学生の経済状況の変化にも、こうした動きが反映されているものと思われる。 次に、収入源の各項目の平均収入を居住形態別にみると、「保護者などから」は「自宅」よりも、「一人暮らし」「大学以外の寮」のほうが高く、自宅外の保護者の負担が大きくなっている。その分、「一人暮らし」「大学の寮」は「奨学金」の収入が「自宅」の学生よりも多くなっている。「アルバイト」は「自宅」の学生の収入が高く、「大学の寮」「大学以外の寮」の学生の収入が低い傾向がみられている。次に、経年の変化をみてみると、「保護者などから」は「大学の寮」「一人暮らし」の減少幅が大きく、「自宅」では変化がない。「奨学金」も全体的に 0.4万円ほど増加している。「アルバイト」は「大学の寮」「自宅」の減少幅が大きくなっている。

6 大学生の経済状況

大学生の 1ヶ月の収入の平均は 8.0 万円であり、2008 年調査の 8.4 万円から 4,000 円ほど減少している。特に、「大学の寮」や「一人暮らし」の学生の収入の減少幅が大きい。また、収入源の項目別にみてみると、「アルバイト」や「保護者などから」の収入が減少している一方、「奨学金」からの収入が増加している。

* 1  日本学生支援機構 HP(http://www.jasso.go.jp/statistics/gakusei_chosa/documents/data10_outline.pdf)2012 年 2 月 1 日 .

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2章

第2節 大学生の生活実態

あなたの1ヶ月の収入をお答えください。Q図2-2-16 大学生の1ヶ月の総収入の分布(全体・経年比較)

図2-2-17 大学生の1ヶ月の総収入の平均値(全体・居住形態別、経年比較)

注 1) 総収入は「保護者などから」「奨学金」「アルバイト」「その他」の合計金額である。注 2) ( ) 内はサンプル数。以下同。

注 1) 総収入は「保護者などから」「奨学金」「アルバイト」「その他」の合計金額である。注 2) 居住形態の「その他」は省略している。

注 1) 居住形態の「その他」は省略している。「大学以外の寮」はサンプル数が少ないが、参考値として示している。注 2) < > は、経年で 0.5 万円以上の差異があることを示す。

表2-2-4 大学生の1ヶ月の収入の項目別平均(居住形態別・経年比較)(万円)

20(%)155 100

2万円以下

4万円以下

6万円以下

8万円以下

10万円以下

12万円以下

14万円以下

16万円以下

18万円以下

20万円以下

21万円以上2008年(4,064)2012年(4,891)

14.013.2

13.712.0

18.417.4

14.314.3

13.613.6

8.98.4

6.07.1

5.36.5

2.02.9

1.42.2

2.32.5

14(万円)6 8 10 122 40

全体

自宅

一人暮らし

大学の寮

大学以外の寮2008年(4,064)2012年(4,891)

8.08.4

6.16.5

10.611.3

8.59.9

9.49.9

居住形態別

全体

全体 自宅 一人暮らし 大学の寮 大学以外の寮2008 年(4,064)

2012 年(4,891)

2008 年(2,362)

2012 年(2,718)

2008 年(1,509)

2012 年(1,901)

2008 年(93)

2012 年(151)

2008 年(36)

2012 年(40)

保護者などから 2.9 2.7 1.0 1.0 5.7 5.0 3.8 2.8 4.3 5.1奨学金 2.0 2.4 1.5 1.9 2.6 3.0 3.6 4.1 3.0 2.6アルバイト 3.3 2.7 3.7 3.1 2.8 2.4 2.0 1.5 2.6 1.7その他 0.2 0.1 0.3 0.1 0.2 0.2 0.5 0.1 0.1 0.0

> >

> ><>

<

>