20140621 日本健康・栄養システム学会 指定発言資料

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Copyright (C) 2014 Meditur Co., Ltd. All Rights Reserved. 大東文化大学 非常勤講師、株式会社メディチュア 渡辺 優 シンポジウム 2 臨床栄養システムとコミュニケーション 臨床栄養士の価値ある介入を評価するには (抜粋・一部改変)

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Nutrition Care and Management 2014

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大東文化大学非常勤講師、株式会社メディチュア

渡辺優

シンポジウム 2

臨床栄養システムとコミュニケーション

臨床栄養士の価値ある介入を評価するには

(抜粋・一部改変)

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院内データから管理栄養士の積極的な介入を促す

背景

病院、特に急性期医療を提供している病院において、在院日数の短縮等、効率性の向上が求められている

病院における取り組み

早期離床・早期退院を促すため、各職種ができることを考え、入院計画・パス等へ反映

看護師以外の職種も病棟に常駐し、積極的に患者に介入

⇒より積極的な介入ができないか、院内データ等から病院を支援

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栄養指導における診療報酬点数

B001_10 入院栄養食事指導料 点数 時間 頻度 備考

イ 入院栄養食事指導料1 130点

概ね15分以上週1回

入院中2回

病院

ロ 入院栄養食事指導料2 125点 診療所

入院中の患者であって、別に厚生労働大臣が定める特別食を医師が必要と認めた者に対し、当該保険医療機関の管理栄養士が医師の指示に基づき、患者ごとにその生活条件、し好を勘案した食事計画案等を必要に応じて交付し、概ね15分以上、療養のため必要な栄養の指導を行った場合に入院中2回を限度として算定する。ただし、1週間に1回を限度とする。

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他職種の主な患者介入による診療報酬点数との比較

1時間あたり点数※

点数の段階設定

医学管理の難易度・リスク

対象疾患 施設基準 加算

管理栄養士 260~390点 ー ー ー ー

薬剤師650~1,300点

以上 ○ ー ー ○

リハビリ 600~735点 ー ○ ○ ○1時間あたり点数管理栄養士:入院栄養食事指導2件~3件実施を想定薬剤師:薬剤管理指導料2件~4件実施を想定リハビリ:脳血管リハ(Ⅱ)3単位~脳血管リハ(Ⅰ)3単位を想定

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他職種から学ぶ

リハビリテーション エビデンスを示し、新たな加算を創設

より積極的な介入を評価

薬剤師 薬学管理の重要な患者とそうでない患者を区別

負担に応じた点数をつけ段階化

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Copyright (C) 2014 Meditur Co., Ltd. All Rights Reserved.出所:日本脳卒中学会脳卒中治療ガイドライン2009

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エビデンスのあるものに対し、診療報酬が後押し

出所:厚生労働省 2012年診療報酬改定資料

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早期介入の実績が伸びている

出所:厚生労働省中医協総会 2013/12/4資料

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薬剤管理指導料は介入・指導負担に応じ点数がついている

B008 薬剤管理指導料 点数 時間 頻度 備考

1 救命救急入院料等を算定している患者に対して行う場合

430点

規定なし

週1回、月4回6日以上の間隔

2 特に安全管理が必要な医薬品が投薬又は注射されている患者に対して行う場合( 1に該当する場合を除く。)

380点 次頁参照

3 1及び2の患者以外の患者に対して行う場合

325点

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薬剤管理指導料2(ハイリスク薬)

以下の薬剤が投薬又は注射されている患者

抗悪性腫瘍剤

免疫抑制剤

不整脈用剤

抗てんかん剤

血液凝固阻止剤(ワルファリンカリウム、チクロピジン塩酸塩、クロピドグレル硫酸塩及びシロスタゾール並びにこれらと同様の薬理作用を有する成分を含有する内服薬に限る。)

ジギタリス製剤

テオフィリン製剤

カリウム製剤(注射薬に限る。)

精神神経用剤

糖尿病用剤

膵臓ホルモン剤

抗HIV薬

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臨床栄養師がより活躍するには

臨床栄養師の介入に対するアウトカムの評価 他の栄養士と異なることを、エビデンスで示すことはできないか

価値ある患者に加入できないか 行政・保険者が点数をつけたくなる取り組みをアピールすべき

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対象疾患に応じて事前準備等の作業負荷が異なるのでは⇒指導料の段階化?

腎臓食

肝臓食

糖尿食

胃潰瘍食

貧血食

膵臓食

脂質異常症食

痛風食

フェニールケトン尿症食

楓糖尿症食

ホモシスチン尿症食

ガラクトース血症食

治療乳

⇒臨床栄養師が関与することで、より高い価値があることを証明できるのであれば、新たな加算や、施設基準の創設につながるのでは

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若年層への介入は医療経済学的に価値が高いのでは⇒年代別の加算?

0%

10%

20%

30%

40%

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60%

70%

80%

90%

100%

栄養指導状況

(特別食あり患者)

栄養指導あり 栄養指導なし

データ上は90歳以上の患者に栄養指導最高齢は100歳を超えているケースも

⇒指導自体は無駄ではないが、医療経済学的な価値を考えると、若年層への介入・指導ほど価値が高いのでは

(価値が高いものに対し、より高い診療報酬を求めるのは納得性が高いはず)

出所:弊社分析資料(A病院レセプトデータ特別食提供患者)

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