2014年冬期消費動向調査 - rcn.or.jp€¦ · 新潟経済社会リサーチセンター...

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新潟経済社会リサーチセンター センター月報 2014.12 03 1.収入の推移 ─収入は、わずかながら低下─ 〈半年前と比較した収入について〉 半年前と比べて収入が「増えた」と回答した人の割合 は13.2%、「減った」と回答した人の割合は20.1%となり、 収入CSIは▲6.9となった(図表1)。収入CSIは2014年夏 の調査と比べて1.8ポイントとわずかながら低下した。 〈今後半年間の収入について〉 今後半年間の収入が「増えそう」と回答した人の割 合は7.1%、「減りそう」と回答した人の割合は21.0% となり、収入予想CSIは▲13.9となった(図表1)。収 入予想CSIは、足元の収入を示す収入CSIと比べて7.0 ポイント低下する見通しが示されている。 2.消費支出の推移 ─消費支出は4期ぶりに低下したが、 高水準を維持─ 〈半年前と比較した消費支出について〉 半年前と比べて消費支出が「増えた」と回答した人 の割合は38.8%、「減った」と回答した人の割合は8.4% となり、消費支出CSIは30.4となった(図表2)。消費 支出CSIは14年夏の調査と比べて4.1ポイント低下し た。4期ぶりに低下したが、依然高水準を維持して いる。 2014年冬期消費動向調査 「消費支出」は4期ぶりに低下したが、高水準を維持[定例調査]県内勤労者世帯の消費意識と 今冬のボーナスについて 注)CSI(Consumer Survey Index) アンケートの回答結果を指数化したもので、ここでは「増えた・増えそう」と回答した人の割合から「減った・減りそう」と回答した 人の割合を差し引いた数値のことをいう。CSIは、収入・消費支出・生活実感が増加(改善)基調か減少(悪化)基調かといった「変化 の方向」と、拡張・後退が速いか遅いかといった「変化のテンポ」を示すものである。 50 40 30 20 10 0 10 20 (%) ▲50 ▲40 ▲30 ▲20 ▲10 0 10 20 (CSI) 09 10 10 11 11 12 12 13 13 14 14 15 13.2 20.1 ▲6.9 ▲13.9 増えた 減った 収入CSI(右軸) 収入予想CSI(右軸) 図表1 収入CSIと収入予想CSIの推移 20 10 0 10 20 30 40 50 (%) ▲20 ▲10 0 10 20 30 40 50 (CSI) 09 10 10 11 11 12 12 13 13 14 14 15 38.8 8.4 30.4 28.0 増えた 減った 消費支出CSI(右軸) 消費支出予想CSI(右軸) 図表2 消費支出CSIと消費支出予想CSIの推移

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新潟経済社会リサーチセンター センター月報 2014.12

03

調査

03

1.収入の推移

─収入は、わずかながら低下─

〈半年前と比較した収入について〉 半年前と比べて収入が「増えた」と回答した人の割合

は13.2%、「減った」と回答した人の割合は20.1%となり、

収入CSIは▲6.9となった(図表1)。収入CSIは2014年夏

の調査と比べて1.8ポイントとわずかながら低下した。

〈今後半年間の収入について〉 今後半年間の収入が「増えそう」と回答した人の割

合は7.1%、「減りそう」と回答した人の割合は21.0%

となり、収入予想CSIは▲13.9となった(図表1)。収

入予想CSIは、足元の収入を示す収入CSIと比べて7.0

ポイント低下する見通しが示されている。

2.消費支出の推移

─ 消費支出は4期ぶりに低下したが、高水準を維持─

〈半年前と比較した消費支出について〉 半年前と比べて消費支出が「増えた」と回答した人

の割合は38.8%、「減った」と回答した人の割合は8.4%

となり、消費支出CSIは30.4となった(図表2)。消費

支出CSIは14年夏の調査と比べて4.1ポイント低下し

た。4期ぶりに低下したが、依然高水準を維持して

いる。

2014年冬期消費動向調査─「消費支出」は4期ぶりに低下したが、高水準を維持─

[定例調査]県内勤労者世帯の消費意識と     今冬のボーナスについて

注)CSI(Consumer Survey Index) アンケートの回答結果を指数化したもので、ここでは「増えた・増えそう」と回答した人の割合から「減った・減りそう」と回答した人の割合を差し引いた数値のことをいう。CSIは、収入・消費支出・生活実感が増加(改善)基調か減少(悪化)基調かといった「変化の方向」と、拡張・後退が速いか遅いかといった「変化のテンポ」を示すものである。

50

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0

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20(%)

▲50

▲40

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▲10

0

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20(CSI)

09冬

10夏

10冬

11夏

11冬

12夏

12冬

13夏

13冬

14夏

14冬

15夏

収入が増えた

収入が減った

13.2

20.1

▲6.9

▲13.9

増えた 減った収入CSI(右軸) 収入予想CSI(右軸)

図表1 収入CSIと収入予想CSIの推移

20

10

0

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50(%)

▲20

▲10

0

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50(CSI)

09冬

10夏

10冬

11夏

11冬

12夏

12冬

13夏

13冬

14夏

14冬

15夏

消費支出が増えた

消費支出が減った

38.8

8.4

30.428.0

増えた 減った消費支出CSI(右軸) 消費支出予想CSI(右軸)

図表2 消費支出CSIと消費支出予想CSIの推移

フ�ックid8.indb 03フ�ックid8.indb 03 14/11/21 14:2814/11/21 14:28プロセスシアンプロセスシアンプロセスマゼンタプロセスマゼンタプロセスイエロープロセスイエロープロセスブラックプロセスブラック

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新潟経済社会リサーチセンター センター月報 2014.12

04

調査2014年冬期消費動向調査

04

〈今後半年間の消費支出について〉 今後半年間の消費支出が「増えそう」と回答した人

の割合は37.2%、「減りそう」と回答した人の割合は

9.2%となり、消費支出予想CSIは28.0となった(図表

2)。消費支出予想CSIは、足元の消費を示す消費支

出CSIと比べて2.4ポイント低下しており、先行きに対

してやや慎重な見通しが示されている。

3.生活実感の推移

─生活実感は、悪化傾向─

〈半年前と比較した生活実感について〉 半年前と比べて生活実感が「良くなった」と回答し

た人の割合は3.0%、「悪くなった」と回答した人の割

合は26.3%となり、生活実感CSIは▲23.3となった(図

表3)。生活実感CSIは14年夏の調査と比べて4.1ポイ

ント低下しており、消費税率引き上げ後、2期連続で

悪化した。

〈今後半年間の生活実感について〉 今後半年間の生活実感が「良くなりそう」と回答し

た人の割合は2.8%、「悪くなりそう」と回答した人の

割合は34.3%となり、生活実感予想CSIは▲31.5となっ

た(図表3)。生活実感予想CSIは、足元の生活実感を

示す生活実感CSIと比べて8.2ポイント低下しており、

先行きに対して一段と慎重な見通しが示されている。

4. 今後半年間における消費支出項目

─ 「増えそう」は「食費」「交通・自動車関係費」などが上昇─

 今後半年間の消費支出について「増えそう」な支出

項目と「減りそう」な支出項目をそれぞれ尋ねた(複

数回答)。

〈消費支出が増えそうな項目〉 「増えそう」と回答した割合が最も高かったのは「食

費(外食費を除く)」で、以下「教育費(学費・教材

費等)」「交通・自動車関係費」「保健医療費」などの

順となっている(図表4)。

 13年冬の調査と比べると、「食費(外食費を除く)」

「交通・自動車関係費」などの割合が上昇している。

50

40

30

20

10

0

10(%)

▲50

▲40

▲30

▲20

▲10

0

10(CSI)

09冬

10夏

10冬

11夏

11冬

12夏

12冬

13夏

13冬

14夏

14冬

15夏

生活実感が良くなった

生活実感が悪くなった

3.0

26.3

▲23.3

▲31.5

良くなった 悪くなった生活実感CSI(右軸) 生活実感予想CSI(右軸)

図表3 生活実感CSIと生活実感予想CSIの推移

0

10

20

30

40

50(%)

食費(外食費を除く)

教育費

(学費・教材費等)

交通・自動車関係費

保健医療費

住居費(修繕・

維持管理費・家賃等)

衣料・履物

娯楽費(趣味・書籍・

旅行等)

通信費(電話代等)

家具・家事用品

外食費

小遣い(含む交際費)

その他(理美容・

仕送り等)

35.0

27.8

20.2

26.423.1

16.1 14.4 16.3 16.0

9.35.5 5.2

38.0

25.6 25.1 24.620.1

16.2 14.3 13.8 13.5 12.8

5.9 4.1

13年冬 14年冬

図表4 消費支出が増えそうな項目(複数回答)

フ�ックid8.indb 04フ�ックid8.indb 04 14/11/21 14:2814/11/21 14:28プロセスシアンプロセスシアンプロセスマゼンタプロセスマゼンタプロセスイエロープロセスイエロープロセスブラックプロセスブラック

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新潟経済社会リサーチセンター センター月報 2014.12

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調査2014年冬期消費動向調査

05

〈消費支出が減りそうな項目〉 「減りそう」と回答した割合が最も高かったのは「娯

楽費(趣味・書籍・旅行等)」で、以下「外食費」「小

遣い(含む交際費)」「衣料・履物」などの順となって

いる(図表5)。

 なお、13年冬の調査と比べると、各項目の回答割合

に大きな違いはみられない。

5. 今後半年間に購入・支出を予定している商品等

─ 耐久消費財では「スマートフォン」がトップ─

 今後半年間で購入・支出を予定している商品等を、

耐久消費財と非耐久消費財に分けて尋ねた(複数回答)。

〈耐久消費財〉 耐久消費財では「スマートフォン(高機能型携帯電

話)」の回答割合が最も高くなり、13年冬の調査以来

2期ぶりにトップとなった(図表6)。以下「家電製

品(冷蔵庫等)」「家具・インテリア用品」「パソコン・

周辺機器」などの順となっている。

 13年冬の調査と比べると、「スマートフォン(高機

能型携帯電話)」「家電製品(冷蔵庫等)」「パソコン・

周辺機器」「乗用車」などで回答割合が低下した。

 耐久消費財では、消費税率引き上げ後の反動減が続

いており、大半の品目で回答割合が低下している。

〈非耐久消費財〉 非耐久消費財では「婦人物衣料品」の回答割合が最

も高く、以下「国内旅行」「紳士物衣料品」「子供用衣

料品」などの順となった(図表7)。

 13年冬の調査と比べると、「婦人物衣料品」「国内旅

行」「紳士物衣料品」などの割合が上昇している。

0

10

20

30

40(%)

婦人物衣料品

国内旅行

紳士物衣料品

子供用衣料品

娯楽費(趣味・書籍等)

教育費(学習塾・

家庭教師等)

スポーツ・

アウトドア活動費

自己啓発(稽古事・

資格取得等)

海外旅行

貴金属・

ハンドバック・靴

27.021.3 20.5 20.4

13.6 14.48.1 6.9 6.1 4.5

29.224.6 24.2

19.714.4 13.3

8.1 5.9 5.8 4.6

13年冬 14年冬

図表7 今後半年間に消費を予定しているもの    ─非耐久消費財─(複数回答)

0

5

10

15

20(%)

スマートフォン

(高機能型携帯電話)

家電製品(冷蔵庫等)

家具・インテリア用品

パソコン・周辺機器

乗用車

冷暖房機器

薄型テレビ

DVD・ブルーレイディスク

(レコーダー・プレーヤー)

デジタルカメラ

携帯電話

(スマートフォン除く)

17.3

12.911.3 12.5

10.68.1

5.32.8 3.5 2.3

14.6

11.1 11.0 10.88.6

6.34.4 3.4 3.2 2.4

13年冬 14年冬

図表6 今後半年間に消費を予定しているもの    ─耐久消費財─(複数回答)

0

10

20

30

40

50(%)

娯楽費(趣味・書籍・

旅行等)

外食費

小遣い(含む交際費)

衣料・履物

その他

(理美容・仕送り等)

食費(外食費を除く)

家具・家事用品

交通・自動車関係費

通信費(電話代等)

教育費(学費・

教材費等)

住居費(修繕・

維持管理費・家賃等)

保健医療費

37.332.1 31.7

19.6

11.3 10.8 9.35.9 5.2 4.6 3.1 2.6

35.732.3 29.7

21.2

10.2 9.6 8.0 5.3 5.3 4.4 3.4 2.2

13年冬 14年冬

図表5 消費支出が減りそうな項目(複数回答)

フ�ックid8.indb 05フ�ックid8.indb 05 14/11/21 14:2814/11/21 14:28プロセスシアンプロセスシアンプロセスマゼンタプロセスマゼンタプロセスイエロープロセスイエロープロセスブラックプロセスブラック

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新潟経済社会リサーチセンター センター月報 2014.12

06

調査2014年冬期消費動向調査

06

6.ボーナス支給予想

─ボーナス支給予想は、4期ぶりに低下─

 今冬のボーナスが昨年の冬と比べて「増えそう」と

回答した人の割合は7.3%、「減りそう」と回答した人

の割合は16.6%となり、ボーナス支給予想CSIは▲9.3

となった(図表8)。

 14年夏の調査と比べて「増えそう」と回答した人の

割合が3.6ポイント減少したことに加え、「減りそう」

と回答した人の割合が2.7ポイント増加したため、ボー

ナス支給予想CSIは、4期ぶりに低下した。

 今冬のボーナス支給予想CSIが低下した要因を年代

別にみると、10~20代で「増えそう」と回答した人の

割合が10ポイント近く減少したことや、30代、40代で

「減りそう」と回答した人の割合が増加したことなど

にある(図表9)。

▲ セブン-イレブン店頭では、セルフ式ドリップコーヒー「SEVEN CAFÉ(セブンカフェ)」の販売が好調。華やかな香りと雑味のないすっきりとした後味を提供している

(セブン-イレブン・ジャパン)

50

40

30

20

10

0

10

20(%)

▲50

▲40

▲30

▲20

▲10

0

10

20(CSI)

09冬

10夏

10冬

11夏

11冬

12夏

12冬

13夏

13冬

14夏

14冬

増えそう

減りそう

7.3

16.6

▲9.3

増えそう 減りそう ボーナス支給予想CSI(右軸)

図表8 ボーナス支給予想CSIの推移

30

20

10

0

10

20

30(%)

10~20代 30代 40代 50代 60代以上(歳)

14年夏増えそう 14年冬増えそう14年夏減りそう 14年冬減りそう

増えそう

減りそう

図表9 ボーナス支給予想の年代別比較

▲ 今冬のトレンドのチェスターコート。フォーマルな雰囲気をもちながらカジュアルな着こなしにも対応できる活用度の高さが、男女を問わず支持されている

(GLOBAL WORK ラブラ万代)

フ�ックid8.indb 06フ�ックid8.indb 06 14/11/21 14:2814/11/21 14:28プロセスシアンプロセスシアンプロセスマゼンタプロセスマゼンタプロセスイエロープロセスイエロープロセスブラックプロセスブラック

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新潟経済社会リサーチセンター センター月報 2014.12

07

調査2014年冬期消費動向調査

07

7.ボーナスの使途

(1)ボーナスの使途

─「預貯金等」が5割でトップ─ 今冬にボーナス支給があると回答した1,172人を対

象に、ボーナスの使途について尋ねたところ(複数回

答)、「預貯金等」の回答割合が53.3%となり最も高

かった(図表10)。以下「生活費の補填」「買い物」な

どの順となっている。

 13年冬の調査と比べて「預貯金等」「買い物」「旅

行・レジャー」の回答割合が上昇した。一方、「生活

費の補填」「教育資金」の回答割合は低下した。

 ボーナスの使途を年代別にみると、すべての年代で

「預貯金等」が第1位となった(図表11)。また、10~

20代では「買い物」が第2位となっており、その他の

年代では「生活費の補填」が第2位となった。

▲ スマートフォンの新モデルが続々と登場。4Kムービーや画面の大型化といった機能充実により、ハイスペックと使いやすさを実現している

(ケーズデンキ 女池インター本店)

▲ 旅行会社各社では、国内旅行向けにテーマパークの新アトラクションや列車での旅などを提案。豊富なプランを取り揃え、消費者の多様なニーズに対応している

(旅行代理店各社のパンフレット)

0

10

20

30

40

50

60(%)

10 11 12 13 14(年)

53.3

27.5

21.3

17.018.9

10.5

預貯金等 生活費の補填買い物 クレジット・借入金返済旅行・レジャー 教育資金

n=1,172(注)上位項目のみ

図表10 冬のボーナスの使途の推移(全体・複数回答)

図表11 ボーナスの使途(年代別・複数回答)第1位 第2位 第3位 第4位 第5位

10~20代(n=257) 預貯金等 買い物 旅行・

レジャークレジット・借入金返済

生活費の補填

回答率(%) 57.2 30.7 30.0 17.1 16.030代

(n=265) 預貯金等生活費の補填 買い物 旅行・

レジャークレジット・借入金返済

回答率 61.9 28.7 20.4 17.7 13.640代

(n=316) 預貯金等生活費の補填

クレジット・借入金返済 教育資金 買い物

回答率 50.0 34.8 26.3 19.6 19.3

50代(n=258) 預貯金等

生活費の補填 買い物 教育資金

クレジット・借入金返済旅行・レジャー

回答率 50.8 30.2 16.3 14.3 12.460代以上(n=72) 預貯金等 生活費の

補填旅行・レジャー 買い物 小遣い

回答率 33.3 22.2 19.4 18.1 11.1

フ�ックid8.indb 07フ�ックid8.indb 07 14/11/21 14:2814/11/21 14:28プロセスシアンプロセスシアンプロセスマゼンタプロセスマゼンタプロセスイエロープロセスイエロープロセスブラックプロセスブラック

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新潟経済社会リサーチセンター センター月報 2014.12

08

調査2014年冬期消費動向調査

08

(2)預貯金等の内訳

─ 「普通預金」「定期預金」は低下。一方、「投資信託」「外貨預金・外債」は増加─

 今冬のボーナスの使途で「預貯金等」と回答した

625人を対象に、その内訳を尋ねたところ(複数回答)、

「普通預金」と回答した人の割合が61.6%で最も高かっ

たほか、「定期預金」も38.9%となり、引き続き高い

割合を維持した(図表12)。

 13年冬の調査と比べると、「普通預金」「定期預金」

などの割合は低下した。一方、「投資信託」「外貨預

金・外債」などの割合は上昇した。

8.まとめ 今回の調査結果によると、足元の「収入」「消費支

出」「生活実感」は、14年夏の調査と比べていずれも

低下した。

 いわゆるリーマン・ショック以降、県内景気の緩や

かな回復を背景に、県内勤労者の「収入」「消費支出」

には上昇傾向がみられ、「生活実感」も底堅く推移し

てきた。しかし、「収入」が減少したことに加え、消

費税率引き上げや物価上昇などによる生活防衛意識の

高まりが「消費支出」を抑制し、結果として「生活実

感」の悪化につながったものと思われる。

 県内経済をみると、消費税率引き上げ後の反動減の

影響が弱まり、緩やかな回復基調にある。足元の「収

入」や「消費支出」は低下したが、依然高水準を維持

している。こうしたなか、県内の「消費支出」が再び

上向くのか、その動向を注視したい。

(2014年11月 阿部 亮平)

調査の要領1.調査の対象者 ■県内の勤労者またはその同居家族2,000人  総回答1,679人(回答率84.0%)  有効回答1,670人(有効回答率83.5%)

2.調査方法 ■ 第四銀行の本支店の店頭、各企業・各家庭におい

て無記名で記入

3.調査時期 ■2014年9月下旬~10月上旬

人数 構成比(%)合計(内訳) 1,670 100.0

性別

男性 699 41.9 女性 942 56.4 無回答 29 1.7

年代

10~20代 293 17.5 30代 326 19.5 40代 381 22.8 50代 356 21.3 60代以上 307 18.4 無回答 7 0.4

婚姻

未婚 423 25.3 既婚 1,193 71.4 無回答 54 3.2

(注)四捨五入の関係で、内訳と合計が一致しない場合がある

0

10

20

30

40

50

60

70(%)

普通預金

定期預金

投資信託

保険

郵便貯金

株式

外貨預金・

外債

国債・社債

その他

64.7

40.4

7.52.3

5.0 2.5 0.2 1.0 0.5

61.6

38.9

10.6

3.8 3.7 2.6 2.1 1.1 0.6

13年冬 14年冬

n=625

図表12 預貯金等の内訳(複数回答)

フ�ックid8.indb 08フ�ックid8.indb 08 14/11/21 14:2814/11/21 14:28プロセスシアンプロセスシアンプロセスマゼンタプロセスマゼンタプロセスイエロープロセスイエロープロセスブラックプロセスブラック