20151118 p-nk 吉良 [互換モード]消化管に定痪する 腸内細菌...
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乳酸菌&カテキン
研究用資料本資料はお得意様の研究用として作成したものです。販売時にお客様への広告物として直接しようしたり、資料の一部を抜粋しPOP、DMなど販促用への使用はしないでください。
研究用資料
消化管に定着する腸内細菌
�腸内細菌:消化管下部に存在する常在細菌。ヒトの腸内には一人当たり100種類以上、100兆個以上の腸内細菌が生息。
�腸内細菌叢(腸内フローラ):腸内細菌との間でバランスを保ちながら形成する、一種の生態系。
腸内フローラ
2) 光岡知足:「ヨーグルト健康法」、青春出版社
善玉菌と悪玉菌
善玉菌 日和見菌 悪玉菌
定義人体に有益な効果をもたらす腸内菌(有益菌)
有益か有害か分からない腸内菌
人体に有害な効果をもたらす腸内菌(有害菌)
比率 2 7 1
主な菌種
ビフィズス菌、乳酸菌など 大腸菌(非病原性)、バクテロイデスなど
ウェルシュ菌、フラギス菌、クロストリジウムなど
栄養源炭水化物 窒素化合物(蛋白質、アミノ酸な
ど)
産生物質
短鎖脂肪酸(酢酸、酪酸、プロピオン酸)、乳酸など
⇒腸内環境を酸性にする
アミン類(アンモニア、インドール、スカトール、ニトロソアミン) など
⇒腸内環境をアルカリ性にする⇒便を臭くする
�腸内には善玉菌、悪玉菌、日和見菌がいて、共生しています。
�腸内環境の変化は、便秘や下痢を引き起こすだけでなく、免疫異常、炎症、肥満・糖尿病などの各種疾患や、美容、性格にも影響します。
腸内細菌の加齢変化老年期になると、ビフィズス菌(善玉菌)が減り、ウェルシュ菌(悪玉菌)が増えてきます。
3) 「食と免疫」、学会センター関西より改変
腸管免疫① ~IgA~�腸管は、有益な栄養分を受け入れ、有害
な異物を排除する機構が備わっています。
�腸管には、免疫担当細胞の6~7割が集中し、絨毛と絨毛の間には、パイエル板というリンパ組織があります。
�腸の免疫担当細胞は、免疫グロブリンA(IgA)を産生しています。IgAは有害菌や毒素を排除する作用があるとされていましたが、近年、IgAは有益菌を粘液層に導き保護する役割を持っていることが分かってきました。
参考:「食と免疫」、学会センター関西「整腸力」、かんき出版「腸内フローラ10の真実」、主婦と生活社
腸管免疫② ~腸管バリア機能~
恵気素 2014年11月
腸管免疫② ~腸管バリア機能~�マクロファージや樹状細胞(抗原提示細胞)の表面には、トル様受容体(TLR)という異物を見分けるセンサーがあります。
�乳酸菌やビフィズス菌は、トル様受容体2を刺激し、腸管バリアを維持します。
認識される異物成分
TLR1, 2 病原菌のリポタンパク質
TLR2 グラム陽性菌の細胞壁成分(リポテイコ酸)
TLR3 一部のウイルスにある二本鎖RNA
TLR4 グラム陰性菌のリポ多糖(LPS)
TLR5 鞭毛のフラジェリンタンパク
TLR6, 2 マスコプラズマのリポタンパク
TLR7 ウイルスの一本鎖RNA
TLR8 ウイルスの一本鎖RNA
TLR9 病原菌やウイルスのDNA
TLR10 不明
(審良静男: Special Features 1「自然免疫」最前線より一部改変) (化学と生物 2008; 46(9): 590-2.)
トル様受容体(TLR)の種類 TLR2の腸管バリア保護作用メカニズム
腸管免疫② ~腸管バリア機能~腸内細菌のバランスが崩れると、毒素が漏れる
辨野義己: 細胞工学. 2011; 30(4): 404-8.
大腸
有害菌優勢の腸内環境
有害物質有害物質有害物質有害物質発がん物質発がん物質発がん物質発がん物質
発がん促進物質発がん促進物質発がん促進物質発がん促進物質細菌毒素など細菌毒素など細菌毒素など細菌毒素など
直接腸管を障害
免疫力の低下
粘膜バリアの機能低下
血中に移行
内臓に障害
がん、感染症、炎症性疾患、動脈硬化、肥満、糖尿病、認知症、自己免疫疾患
インドールインドールインドールインドールスカトールスカトールスカトールスカトールアンモニアアンモニアアンモニアアンモニアニトロソアミンニトロソアミンニトロソアミンニトロソアミン
菌・毒素菌・毒素菌・毒素菌・毒素
腸内環境の乱れ⇒万病のもと
※LPS:内毒素(Lipopolysaccharide)
LBP:LPS結合タンパク
腸管免疫② ~腸管バリア機能~糖尿病は全身の慢性的炎症
�2型糖尿病では腸内フローラのバランスが乱れている。
�2型糖尿病では、腸内でのみ生息している腸内細菌が血液中に検出される率が高い。⇒バリア機能が低下
TNF-α(炎症性サイトカイン)が白血球から分泌
News & Information 順天堂大学大学院医学研究科 代謝内分泌学講座 2014年6月、一部改変
TNF-αは悪玉アディポサイトカインでもある
腸管免疫③ ~免疫寛容~�「制御性T細胞(Treg)」は、免疫応答の抑制的制御(免疫寛容)を司るT細
胞の一種で、過剰な免疫応答を抑制するための負の制御機構や、免疫の恒常性維持で重要な役割を果たしています。
�腸内細菌が産生する酪酸(短鎖脂肪酸)は、制御性T細胞の分化を促進する作用のあることが分かりました。(Nature. 2014; 506(7487): 254.)
(Nature. 2014; 506(7487): 254.)
腸管免疫③ ~免疫寛容~アレルギーの子供はビフィズス菌や乳酸菌が少ない
( Björkstén B , et al: Clin Exp Allergy. 1999; 29(3): 342-6.)
腸内環境の乱れ⇒ 免疫寛容の破綻に繋がる可能性がある
善玉菌・短鎖脂肪酸の作用短鎖脂肪酸は、肥満や糖尿病を改善
(Kimura I, et al.: Nat Commun. 2013; 4: 1829. doi: 10.1038/ncomms2852.)
腸内細菌が産生する短鎖脂肪酸は、短鎖脂肪酸受容体(GPR43)と結合し、脂肪組織における脂肪蓄積を抑制し、筋肉や肝臓ではインスリン感受性を上げ、脂質や糖類の代謝を促進する作用のあることが分かってきました。
糖取り込み↑血糖値↓エネルギー産生↑
酢酸酢酸酢酸酢酸
プロピオン酸プロピオン酸プロピオン酸プロピオン酸
酪酸酪酸酪酸酪酸
� 短鎖脂肪酸や乳酸を産生し、腸内環境を酸性にする⇒善玉菌の増殖を助ける
� 悪玉菌の増殖を抑える⇒悪玉菌が出す悪臭や有害物質の産生を抑える
� 腸の運動を活発にする⇒便通改善
� 腸管免疫機能を正常化する� ビタミンを産生する� 肥満や糖尿病を改善する� アレルギーや自己免疫疾患を改善する etc
働き
善玉菌・短鎖脂肪酸の働き(まとめ)
乳酸菌: 炭水化物を分解して乳酸をつくる菌の総称。
ビフィズス菌: グラム陽性の偏性嫌気性桿菌で、Bifidobacterium属に属する細菌の総称。乳酸や酢酸を産生し腸内のpHを顕著に低下させる。
成分1:フェシウム菌(乳酸菌)Enterococcus faecium
■ビフィダム菌■フェシウム菌
エンテロコッカス属エンテロコッカス属エンテロコッカス属エンテロコッカス属
■ロンガム菌乳酸菌の種類
研究用資料
商品と開発. 2000; 35(2): 52-3.
・ウェルシュ菌(悪玉菌)の減少・ビフィズス菌(善玉菌)の増殖対象:便秘傾向の女性37名試験期間:2週間
ビフィズス菌
接種
フェシウム菌
添加
18 hhhh Cellカウントカウントカウントカウント
フェシウム菌による腸内細菌バランスの改善研究用資料
成分2:ビフィズス菌
ビフィダム菌(Bifidobacterium bifidum)、ロンガム菌(Bifidobacterium longum) は
乳児期から成人まで、ほぼ一定の割合で存在しているため、幅広いお客様のお役に立てます。
9) 腸内フローラと健康(学会センター関西)
研究用資料
ビフィズス菌によるビタミンB1の産生ビタミンは腸で作られます。ビフィズス菌の中でも、特にビフィダム菌は最もビタミンB1の産生量が多いという結果が出ています。
10) ビフィズス菌の研究(㈶日本ビフィズス菌センター)
研究用資料
ビフィズス菌の整腸作用
方法:試験デザインは、摂取前期、摂取期、非摂取期、プラセボ期の4期に分け、試験期間は各2週間、計8週間とした。対象は便秘傾向の女性41名で、ロンガム菌(2×109/日以上)を含む加糖ヨーグルト100gを摂取期に摂取させ、排便回数、便の性状などを調査した。
(健康・栄養食品研究. 1998; 23(3/4): 29-34.)
排便回数の変化
研究用資料
成分3:夕顔果実末
起源:ユウガオ (Lagenaria siceraria Standl. ウリ科)の果肉。
製法:ユウガオの果肉をそのまま乾燥させて、粉末にしたもの。ユウガオの果肉を薄い帯状に削り、天日で乾燥させたものが 「かんぴょう」。
特徴:①30%以上の食物繊維を含む。②ビフィズス菌増殖作用があり、腸内環境を整える。③ミネラルを豊富に含む。
12) 「食品分析表 2011」
13) 原料メーカー資料
研究用資料
夕顔果実末がビフィズス菌に及ぼす効果夕顔果実末がビフィズス菌に及ぼす効果夕顔果実末がビフィズス菌に及ぼす効果夕顔果実末がビフィズス菌に及ぼす効果
(原料メーカー資料)
夕顔果実末の作用研究用資料
成分4:緑茶
起源:茶 (Camellia sinemsis. ツバキ科)の葉
成分:カテキン類、テアニン、ビタミンC、カロチン、アミノ酸、ミネラル、カフェイン。
特徴:①抗菌作用と善玉菌増殖作用がある。②抗酸化作用、抗アレルギー作用、コレステロール低下作用などがある。
主要な緑茶カテキン
研究用資料
(臨床栄養. 1997; 91(2): 149-52.)
緑茶カテキンの腸内フローラに及ぼす影響
方法:要介護高齢者15名に茶カテキン100mgを含む栄養液を1日3回、3週間与え、糞便の微生物分析を行った。
腸内細菌の変化
研究用資料
(臨床栄養. 1997; 91(2): 149-52.)
緑茶カテキンの腸内フローラに及ぼす影響糞便中の有機酸量 糞便中のpH
糞便中のアンモニア含量 糞便中の悪臭代謝物量
研究用資料
プロバイオティクス(善玉菌の供給)
乳酸菌
E.feacium
ビフィズス菌
B.bifidumB.longum
プレバイオティクス(善玉菌の増殖)
夕顔果実末
緑茶
シンバイオティクス
プロバイオティクスとプレバイオティクスを一緒に摂る
+ =
「プレビジョン 乳酸菌&カテキン」のポイントは、腸内有用菌(善玉菌:乳酸菌+ビフィズス菌)に、これら腸内の善玉菌の増殖に役立つ緑茶エキスと夕顔果実を配合したことにあります。
(「湧永の“こだわり”」より)
湧永の“こだわり”(開発担当者)研究用資料
生きたまま善玉菌を腸に届けるため、錠剤にセラックコーティングを施しました。
(%%%%)
製剤担当者のこだわり
乳酸菌、ビフィズス菌は、錠に整形する際の圧力で菌が減少(死滅)するので、製剤化にあって、菌にダメージを与えない賦形剤の選択に苦労しました。
また、賞味期限内で菌の安定性を保つため、錠を乾燥させておくことが重要で、製造中の湿度管理、コーティング法の確立には何度も試作を繰り返し、大変苦労しました。
特にこの製品は、キャップをしっかり締めてご利用ください。
(「湧永の“こだわり”」より)
湧永の“こだわり”(製剤担当者)
セラックコーティング
研究用資料
腸内フローラの疑問あれこれ①
Q.1 乳酸菌やビフィズス菌を口から摂っても、腸に住み着くことができるのでしょうか?
A.1 腸に住み着く菌は厳選されているため、外来菌はほとんどの場合住み着かないと言われています。では、乳酸菌やビフィズス菌を摂取しても意味はないのでしょうか。そんなことはありません。食べ続ける限り、腸内に一定の菌数が保たれ、腸内環境を酸性にしてくれます。それにより常在する善玉菌が元気になり、腸内フローラのバランスが良い方向に変わります。
研究用資料
腸内フローラの疑問あれこれ②
Q.2 腸内環境を手軽に把握するには、どんな方法がありますか?
A.2 自分の腸内の状態を知るには、便をチェックするのが一番です。毎日決まった時間に排便し、便の量、かたさ、色、臭いをチェックしてください。
量1日120~180gが標準です。これはだいたい長さ15cmほどのバナナ1.5~2本分です。
かたさ通常の便には70~80%の水分が含まれています。これはちょうどバナナのやわらかさです。水分80%以上の泥状だと下痢、水分70%以下のコロコロ状、カチカチ状だと便秘といえます。
色本来は乳児のような黄色い便が理想的です。便の色が茶色から黒に近くなると腸内フローラのバランスはかなり荒れているといえます。
臭い便がくさいというのは腸内に悪玉菌が増えた証拠です。乳児の便は黄色でしかも甘酸っぱい臭いがします。
研究用資料
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5つの元気5つの元気5つの元気5つの元気
善玉菌の増殖を助ける
悪玉菌増殖抑制短鎖脂肪酸の産生腸運動を活発にする腸管免疫の正常化
便秘、肥満、糖尿病など様々な疾患の予防