2015年の投資環境展望 - 投資信託・投資顧問の野村アセット...

8
当資料は情報の提供を目的としており、当資料による何らかの行動を勧誘するものではありません。当資料は信頼できると思われる情報に基づいて 作成されていますが、当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示された意見などは、当資料作成日現在の当社調査部の 見解であり、事前の連絡無しに変更される事もあります。投資に関する決定は、お客様御自身の判断でなさるようにお願いいたします。 投資環境レポート Vol.200 2015.1 1 2015年の投資環境展望 2015年の投資環境展望 ○2014年は、世界景気が回復しつつもそのペースは緩やかであったことを反映し、主 要国の債券利回りが低下する中、世界の株式市場は値上がりし、為替市場では米 ドル高が進展した。 ○2015年は、インフレ率が引き続き低位に留まる一方で成長率は緩やかに上昇する ことが期待されているが、米欧の金融政策は逆の方向を向き始めている。 ○原油安は世界経済の回復を支える一方でインフレ率を低位に留めることから、米国 の利上げは緩やかなペースで進む公算が高く、株式市場には好材料だ。 ○投資国の選別を行う上では、各国が原油価格下落という外部環境の改善を中長期的 な成長率引き上げに繋げられるか、見ていく必要があるだろう。 図1 主要金融市場の2014年の変化 (注) 為替相場はニューヨーク時間17時の値。為替相場の年間変化について、円/米ドル、円/ユーロ、円/豪ドル、円/ラジル・レアルのプラスは円安方向、米ドル/ユーロ、米ドル/豪ドルのプラスは米ドル安方向、ブラジル・レアル/米ルのプラスは米ドル高方向に動いたことをそれぞれ示している。 (出所) Bloombergデータより野村アセットマネジメント作成 13年末 14年末 年間変化 高値 (月/日) 安値 (月/日) 株式指数(ポイント) <変化率、%> 日本 TOPIX 1,302 1,408 8.1 1,448 (12/8) 1,133 (4/14) 米国 S&P500 1,848 2,059 11.4 2,091 (12/29) 1,742 (2/3) 欧州 ユーロ・ファースト300 1,316 1,369 4.0 1,405 (12/5) 1,246 (10/16) 中国 上海総合 2,116 3,235 52.9 3,235 (12/31) 1,991 (1/20) 香港 ハンセン 23,306 23,605 1.3 25,318 (9/3) 21,182 (3/20) インド CNX ニフティ 6,304 8,283 31.4 8,588 (11/28) 6,001 (2/4) ブラジル ボベスパ 51,507 50,007 -2.9 61,896 (9/2) 44,966 (3/14) 債券利回り(%) <前年差、%> 日本 10年国債利回り 0.74 0.33 -0.41 0.73 (1/6) 0.32 (12/25) 米国 10年国債利回り 3.03 2.17 -0.86 2.99 (1/3) 2.06 (12/16) ドイツ 10年国債利回り 1.93 0.54 -1.39 1.94 (1/3) 0.54 (12/30) 為替相場 <変化率、%> 円/米ドル 105.31 119.68 13.6 121.46 (12/5) 100.97 (2/3) 円/ユーロ 144.82 144.90 0.1 149.27 (12/5) 135.51 (10/14) 円/豪ドル 93.86 97.86 4.3 102.17 (11/21) 88.38 (2/3) 円/ブラジル・レアル 44.58 45.05 1.1 47.08 (11/26) 41.41 (2/3) 米ドル/ユーロ 1.37 1.21 -12.0 1.39 (3/18) 1.21 (12/31) 米ドル/豪ドル 0.89 0.82 -8.4 0.95 (7/1) 0.81 (12/23) ブラジル・レアル/米ドル 2.36 2.65 12.1 2.74 (12/16) 2.19 (4/10)

Upload: others

Post on 27-Jul-2020

5 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 2015年の投資環境展望 - 投資信託・投資顧問の野村アセット ...2015年の投資環境展望 投資の視点 図2 2014年の株価と債券利回り、為替 図3

当資料は情報の提供を目的としており、当資料による何らかの行動を勧誘するものではありません。当資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成されていますが、当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示された意見などは、当資料作成日現在の当社調査部の見解であり、事前の連絡無しに変更される事もあります。投資に関する決定は、お客様御自身の判断でなさるようにお願いいたします。

投資環境レポート Vol.200 2015.1 1

2015年の投資環境展望 2015年の投資環境展望

○2014年は、世界景気が回復しつつもそのペースは緩やかであったことを反映し、主

要国の債券利回りが低下する中、世界の株式市場は値上がりし、為替市場では米ドル高が進展した。

○2015年は、インフレ率が引き続き低位に留まる一方で成長率は緩やかに上昇することが期待されているが、米欧の金融政策は逆の方向を向き始めている。

○原油安は世界経済の回復を支える一方でインフレ率を低位に留めることから、米国の利上げは緩やかなペースで進む公算が高く、株式市場には好材料だ。

○投資国の選別を行う上では、各国が原油価格下落という外部環境の改善を中長期的な成長率引き上げに繋げられるか、見ていく必要があるだろう。

図1 主要金融市場の2014年の変化

(注) 為替相場はニューヨーク時間17時の値。為替相場の年間変化について、円/米ドル、円/ユーロ、円/豪ドル、円/ブラジル・レアルのプラスは円安方向、米ドル/ユーロ、米ドル/豪ドルのプラスは米ドル安方向、ブラジル・レアル/米ドルのプラスは米ドル高方向に動いたことをそれぞれ示している。

(出所) Bloombergデータより野村アセットマネジメント作成

13年末 14年末 年間変化 高値 (月/日) 安値 (月/日)

株式指数(ポイント) <変化率、%>

日本 TOPIX 1,302 1,408 8.1 1,448 (12/8) 1,133 (4/14)

米国 S&P500 1,848 2,059 11.4 2,091 (12/29) 1,742 (2/3)

欧州 ユーロ・ファースト300 1,316 1,369 4.0 1,405 (12/5) 1,246 (10/16)

中国 上海総合 2,116 3,235 52.9 3,235 (12/31) 1,991 (1/20)

香港 ハンセン 23,306 23,605 1.3 25,318 (9/3) 21,182 (3/20)

インド CNX ニフティ 6,304 8,283 31.4 8,588 (11/28) 6,001 (2/4)

ブラジル ボベスパ 51,507 50,007 -2.9 61,896 (9/2) 44,966 (3/14)

債券利回り(%) <前年差、%>

日本 10年国債利回り 0.74 0.33 -0.41 0.73 (1/6) 0.32 (12/25)

米国 10年国債利回り 3.03 2.17 -0.86 2.99 (1/3) 2.06 (12/16)

ドイツ 10年国債利回り 1.93 0.54 -1.39 1.94 (1/3) 0.54 (12/30)

為替相場 <変化率、%>

円/米ドル 105.31 119.68 13.6 121.46 (12/5) 100.97 (2/3)

円/ユーロ 144.82 144.90 0.1 149.27 (12/5) 135.51 (10/14)

円/豪ドル 93.86 97.86 4.3 102.17 (11/21) 88.38 (2/3)

円/ブラジル・レアル 44.58 45.05 1.1 47.08 (11/26) 41.41 (2/3)

米ドル/ユーロ 1.37 1.21 -12.0 1.39 (3/18) 1.21 (12/31)

米ドル/豪ドル 0.89 0.82 -8.4 0.95 (7/1) 0.81 (12/23)

ブラジル・レアル/米ドル 2.36 2.65 12.1 2.74 (12/16) 2.19 (4/10)

Page 2: 2015年の投資環境展望 - 投資信託・投資顧問の野村アセット ...2015年の投資環境展望 投資の視点 図2 2014年の株価と債券利回り、為替 図3

2015年の投資環境展望 2015年の投資環境展望 投資の視点

図2 2014年の株価と債券利回り、為替 図3 世界の実質GDP成長率とインフレ率

当資料は情報の提供を目的としており、当資料による何らかの行動を勧誘するものではありません。当資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成されていますが、当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示された意見などは、当資料作成日現在の当社調査部の見解であり、事前の連絡無しに変更される事もあります。投資に関する決定は、お客様御自身の判断でなさるようにお願いいたします。

投資環境レポート Vol.200 2015.1 2

1.0

1.2

1.4

1.6

1.8

2.0

4,000

4,200

4,400

4,600

4,800

5,000世界株式(左軸)

世界債券の利回り(右軸)(%)(ポイント)

1.20

1.25

1.30

1.35

1.40

1.45

100

105

110

115

120

125

14/1 14/3 14/5 14/7 14/9 14/11

円/米ドルレート(左軸)

米ドル/ユーロレート(右軸)

(年/月)

(円/米ドル) (米ドル/ユーロ)

(注) 世界株式はMSCIワールドインデックス(現地通貨ベース)、

世界債券はシティ世界国債インデックス。 (出所) FactSet、Bloombergデータより野村アセットマネジメント

作成

(注) 2014年、2015年のデータはIMFによる2014年10月時点

の見通し。 (出所) IMFデータより野村アセットマネジメント作成

2

3

4

5

6

7

-2 0 2 4 6実質GDP成長率 (%)

2011年

2012年

インフレ率

(%)

2007年

2008年

2009年

2010年

2013年 2015年2014年

●2014年の世界経済と金融市場回顧 2014年は、前年末の米連邦準備制度理事会(FRB)によ

る量的緩和策縮小の決定を、景気回復に対するFRBの自信の現れとして株式市場が好感する中で新年を迎えた。こうした中、1月半ばにはアルゼンチン・ペソが急落したことをきっかけに新興国通貨が全面安となり、7月末にもウクライナ情勢を巡る対ロシア制裁強化など地政学的リスクが意識され、金融市場でリスク回避の動きが強まる局面もあった。しかし、新興国で通貨防衛姿勢が強化されたことに加え、6月には欧州中央銀行(ECB)が預金ファシリティ 金 利 の マ イ ナ ス 化 、 目 的 を 絞 っ た 長 期 資 金 供 給(TLTRO)などの金融緩和策を決定したことで、金融市場の大きな混乱は回避された。また、主要国で緩慢ながらも景気改善の動きが続いたことも支援材料となり、年後半までの世界の株式市場は総じて上昇基調を継続した。

この比較的安定した世界の金融市場の状況を一変させ

たのが、原油価格の下落である。夏場以降、リビアなどで生産が増加したことで供給過剰懸念が広がり、原油価格は下落に転じた。これに加えて、10月半ばには米国の量的緩和終了を目前に、エボラ出血熱の感染拡大などにより世界景気の回復に対する懸念が広がり、一時債券利回りは大きく低下し、株式市場も調整を余儀なくされた。しかし、その後は米国で雇用の改善など堅調な経済指標が確認され続けたことに加えて、10月末に日本銀行が量的・質的緩和策第2弾を打ち出したことで市場のセンチメントは改善し、世界の株式市場は再び上昇に転じた。

原油価格の下落は、12月にも再び金融市場を混乱させ

た。11月末に石油輸出国機構(OPEC)が生産調整を行わ

ないと決定したことを受けて原油価格が急落し、さらにロシア・ルーブルも大きく下落した。金融市場には動揺が広がり、12月半ばにかけて世界の株式市場は急落した。その後は、FRBが利上げを急がないとの姿勢を明確にしたことをきっかけに市場は再反発し、米国株式が史上 高値を更新する形で年を終えた。

このような市場環境の下、1年を通してみると、世界景

気が回復しつつもそのペースは緩やかであったことを反映し、主要国の債券利回りが低下する中、世界の株式市場は値上がりした。株式市場では、現地通貨ベースでみて、中国株やインド株など一部新興国株が大きく値上がりした一方、ブラジル株は下落、欧州株も低調となった。為替市場では、米ドル高の流れが続き、米ドルは円やユーロ、新興国通貨に対して上昇した(図1、2参照)。

●景気サイクルと2015年の経済見通し 2014年の世界の実質国内総生産(GDP)成長率とイン

フレ率は、ともに2013年から殆ど横ばいで推移した。2015年は、インフレ率が引き続き低位に留まる一方で成長率は緩やかに上昇することが期待されている(図3参照)。

先進国では、雇用の改善が続く米国で堅調な成長が続

き、世界経済を牽引するだろう。日本経済は、消費増税による実質所得下押し要因が剥落する一方で賃金上昇は続くと期待され、個人消費や設備投資が回復するだろう。ユーロ圏の景気回復はごく緩やかなものとなるだろうが、世界経済の回復に支えられ再失速は回避されるだろう。

一方、新興国経済は、先進国景気の回復の恩恵が一

部で期待されるものの、構造改革の必要性に直面する国

Page 3: 2015年の投資環境展望 - 投資信託・投資顧問の野村アセット ...2015年の投資環境展望 投資の視点 図2 2014年の株価と債券利回り、為替 図3

0

2

4

6

8

10

12

05 06 07 08 09 10 11 12 13 14

スプレッド世界債券利回り世界株式益利回り

(%)

(年)

図4 世界株式と世界債券の利回り格差 図5 主要国の原油自給と経常収支

(注) 世界株式益利回りはMSCIワールドインデックスの益利回り(予想利益ベース)、世界債券利回りはシティ世界国債インデックスの利回り。スプレッドは(世界株式益利回り-世界債券利回り)で算出。

(出所) FactSetデータより野村アセットマネジメント作成

(注) 2014年の経常収支はIMFによる推計値。原油

純自給量の単位は千バレル/日、名目GDPの単位は10億米ドル。

(出所) BP、IMFデータより野村アセットマネジメント作成

当資料は情報の提供を目的としており、当資料による何らかの行動を勧誘するものではありません。当資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成されていますが、当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示された意見などは、当資料作成日現在の当社調査部の見解であり、事前の連絡無しに変更される事もあります。投資に関する決定は、お客様御自身の判断でなさるようにお願いいたします。

投資環境レポート Vol.200 2015.1 3

-8

-6

-4

-2

0

2

4

6

8

-3 -2 -1 0 1 2 3 4

経常収支、対名目GDP比、

2014年

(

%)

原油純自給量(生産―消費)/名目GDP、2013年

ロシア

インド 米国 メキシコ

中国

マレーシア

ドイツ

日本

タイ

トルコ

ニュージーランド英国

豪州

インドネシア

南アフリカ

ブラジル

も多いことから景気回復には時間がかかる可能性が高い。また、2014年後半に生じた原油価格の下落は世界経済全体には好影響を及ぼすと考えられるものの、資源輸出国の景気悪化や通貨下落、資源企業の資金繰り問題を誘発するリスクも残る。一方で、6月にはOPEC会合が予定されていることもあり、2015年半ば以降は原油の需給環境に変化が生じる可能性には注意する必要があるだろう。

●2015年は日米欧の金融政策がかい離 2014年は、米国で量的緩和の縮小が緩やかに進めら

れる一方で欧州と日本で追加緩和が実施されるなど、全体として主要国の金融政策の緩和的な環境が維持された。しかし、2015年はFRBが利上げを示唆する一方で、ECBは量的緩和の可能性を示唆するなど米欧の金融政策は逆の方向を向き始めている。

2014年を通じて米国債利回りは低下を続けた結果、

2014年末の10年債利回りは依然として歴史的低水準にある。米国の利上げは長期金利の上昇要因となろうが、一方で原油価格の下落によって米国のインフレ率が当面低水準で推移すると見込まれることは金利の抑制要因となる。長期金利上昇が限定的なものに留まるのであれば、米国の利上げが実体景気に悪影響を与えるリスクは限定的なものに留まるだろう。

原油安は世界経済の回復を支える一方でインフレ率の

上昇を抑えることから、米国の利上げは緩やかなペースで進む公算が高い。このような環境は、株式市場には好材料だ。ただし、2013年に引き続き2014年にも株式の値上がりが続き、株式の益利回りは過去10年で 低水準まで低下(利益の伸びよりも株価が大きく上昇)している(図4参照)。

2015年は、米国が金融引き締めに転換する中で企業の利益がどこまで伸びるか、株式市場が利益の伸びを評価する業績相場に入るかが引き続き注目されよう。また、新興国株は先進国株との対比で割安感が一段と強まっているが、資源国リスクが表面化する可能性は当面残るだろう。

為替市場では、米国と他国の金融政策の方向感の違

いが拡大することから、米ドル高が継続しやすい環境となるだろう。

●2015年の投資機会を探る このように、2015年はこれまでの緩和的な金融政策に

支えられた投資環境が一部で転換するタイミングとなる。米国の利上げが緩やかであれば、金融市場環境の悪化は、日欧の金融緩和の強化で一部相殺されることで限定的なものに留まると見られる。しかし、これまで主要国での緩和的な金融環境が長期化した結果、市場のリスクテイクが相当進んでいることも事実だ。金融政策の転換が市場のボラティリティを高める可能性には注意を払う必要があるだろう。

投資国別では、各国の経済情勢の変化に気を配るべき

だろう。新興国を中心に拡大した経常赤字リスクは依然として残るが、足元の原油価格下落はこの状況を一変させる可能性がある(図5参照)。原油輸入国は、原油価格下落で生じる経常収支の改善とインフレ率の低下という追い風を構造問題解決の契機にできるかどうか問われる1年となる。外部環境の改善を中長期的な成長率引き上げに繋げられるか、見ていく必要があるだろう。

藤田 亜矢子(経済調査部)

Page 4: 2015年の投資環境展望 - 投資信託・投資顧問の野村アセット ...2015年の投資環境展望 投資の視点 図2 2014年の株価と債券利回り、為替 図3

円 ユーロ

為替レート(対米ドル動向)

円 ユーロ

(出所) Bloombergデータより野村アセットマネジメント作成 (出所) Bloombergデータより野村アセットマネジメント作成

当資料は情報の提供を目的としており、当資料による何らかの行動を勧誘するものではありません。当資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成されていますが、当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示された意見などは、当資料作成日現在の当社調査部の見解であり、事前の連絡無しに変更される事もあります。投資に関する決定は、お客様御自身の判断でなさるようにお願いいたします。

投資環境レポート Vol.200 2015.1 4

ユーロ高

ユーロ安

円安

円高 100

105

110

115

120

125

2013/12 2014/3 2014/6 2014/9 2014/12

(年/月)

(円/米ドル)

1.20

1.25

1.30

1.35

1.40

1.45

100

110

120

130

140

150

2013/12 2014/3 2014/6 2014/9 2014/12

対円(左軸)

対米ドル(右軸)

(年/月)

(円/ユーロ) (米ドル/ユーロ)

2014年12月末の対米ドルの円相場は1米ドル=

119.7円となり、11月末の118.6円に対して0.9%の

円安となった。上旬に円安が進み、一時122円に

接近する局面もあったものの、月半ばにかけて円

高が進んだ。その後は再び円安となり、下旬には

概ね120円台での推移となった。

11月の米国の非農業部門雇用者数が市場予

想を上回る大幅な伸びとなり、労働市場における

スラック(需給の緩み)の縮小継続が示唆された。

しかし、月半ばにかけては、原油安やギリシャの

大統領選前倒し、低調な中国経済指標の発表な

どを受けて、リスク回避的な動きが強まると円高

が進む局面もあった。12月16-17日の米連邦公開

市場委員会(FOMC)後の声明で、低金利政策を

「相当な期間」続けるという文言が修正され、米連

邦準備制度理事会(FRB)が利上げに向けて歩み

を進めていることが確認された。これによって、金

融市場の一部で生じていた利上げ先送り期待が

後退し、円は対米ドルで下落した。

今後の円相場を見る上では、引き続き日米の

金融政策スタンスが重要だ。2015年に入ると、米

国の利上げ開始が近づくと見られる一方、日本で

は原油価格下落の影響等によってインフレ率が低

下し、追加金融緩和期待が生じる可能性もある。

2014年12月末の対米ドルのユーロ相場は、1ユ

ーロ=1.21米ドルとなり、11月末の1.25米ドルに対

して2.8%のユーロ安となった。上旬に下落した後、

月半ばにかけてユーロ高となる局面もあったが、

その後は再び下落基調で推移した。なお、対円で

は、米ドル高(円安)の影響もあり、1ユーロ=

147.7円から144.9円へ1.9%のユーロ安となった。

12月4日の欧州中央銀行(ECB)理事会後、ドラ

ギ総裁は、2015年早々に追加緩和の必要性につ

いて検討すると表明した。その後、2回目の目的を

絞った長期資金供給(TLTRO)への需要も1回目

に続き低調となったことが分かると、ECBが買入対

象資産に国債等を含み、量的緩和に踏み込んで

いくとの金融市場の期待が高まった。FRBが利上

げに慎重なスタンスを示すとの観測が金融市場の

一部で高まった局面でユーロ高が進んだものの、

FOMC声明文やその後のイエレンFRB議長会見を

受けて、再びユーロは対米ドルで下落し、月末に

はギリシャの政治問題などもあって、ユーロは1.21

米ドルを割り込んだ。

今後のユーロ相場を見る上では、欧米の景気

や金融政策スタンスが重要だ。米国では利上げ開

始が近づくと見られる。一方、ユーロ圏では原油

安の影響もあり、インフレ率が低位に留まる中、

ECBは金融緩和スタンスを強める可能性がある。

Page 5: 2015年の投資環境展望 - 投資信託・投資顧問の野村アセット ...2015年の投資環境展望 投資の視点 図2 2014年の株価と債券利回り、為替 図3

豪ドル

ブラジル・レアル

豪ドル ブラジル・レアル

(出所) Bloombergデータより野村アセットマネジメント作成 (出所) Bloombergデータより野村アセットマネジメント作成

当資料は情報の提供を目的としており、当資料による何らかの行動を勧誘するものではありません。当資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成されていますが、当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示された意見などは、当資料作成日現在の当社調査部の見解であり、事前の連絡無しに変更される事もあります。投資に関する決定は、お客様御自身の判断でなさるようにお願いいたします。

投資環境レポート Vol.200 2015.1 5

レアル高

レアル安

豪ドル高

豪ドル安 0.7

0.8

0.9

1.0

1.1

1.2

60

70

80

90

100

110

2013/12 2014/3 2014/6 2014/9 2014/12

対円(左軸)

対米ドル(右軸)

(年/月)

(円/豪ドル) (米ドル/豪ドル)1.8

2.0

2.2

2.4

2.6

2.825

30

35

40

45

50

2013/12 2014/3 2014/6 2014/9 2014/12

対円(左軸)

対米ドル(右軸)

(年/月)

(円/レアル) (レアル/米ドル)

2014年12月末の対米ドルの豪ドル相場は、1豪

ドル=0.82米ドルとなり、11月末の0.85米ドルに対

して3.9%の豪ドル安となった。豪ドルは月間を通

じて、概ね下落基調で推移した。なお、対円では、

米ドル高(円安)の影響もあり、1豪ドル=100.9円

から97.9円へ3.0%の豪ドル安となった。

月初は、7-9月期の豪州の実質国内総生産

(GDP)成長率が市場予想を大きく下回ったことを

受けて豪ドルは下落した。その後も、中国の11月

の貿易統計が軟調となった中で、原油価格の下

落を受け金融市場でリスク回避的な動きが強まっ

たことなどにより、豪ドルは下げ幅を広げた。また、

豪州準備銀行(中央銀行)総裁が地元紙とのイン

タビューの中で豪ドルが1豪ドル=0.75米ドルまで

下落することが望ましいとの見解を示したことも豪

ドル相場の重石となった。

今後の豪ドル相場は、米国の金融政策の動き

に左右されやすい展開になるだろう。これまで欧

米の緩和的な金融環境を背景に、相対的に高利

回りで信用力が高い豪州国債が金融市場で選好

され、豪ドルは底堅く推移してきたものの、足元で

市場はFRBの利上げ開始を織り込みつつある。ま

た、足元では豪州の主要輸出品である鉄鉱石を

含めた資源価格が軟調な推移を続けており、これ

が豪ドルに与える影響にも注意する必要がある。

2014年12月末の対米ドルのレアル相場は、1米

ドル=2.65レアルとなり、11月末の2.57レアルに対

して3.2%のレアル安となった。レアルは月半ばに

かけて下落基調で推移したものの、その後は下げ

止まった。なお、対円では、米ドル高(円安)の影

響もあり、1レアル=46.2円から45.1円へ2.5%のレ

アル安となった。

月半ばにかけては、10月の経済活動指数が市

場予想以上に落ち込んだことや、原油価格の下落

に伴うロシア・ルーブル急落で資源国通貨に対す

る売り圧力が強まったことからレアルは下落した。

しかしその後は、原油価格の下落が一服し市場の

リスク回避姿勢が後退したことや、財務相のレビ

氏が現地テレビでの就任前のインタビューの中で、

増税や歳出削減の必要性を強調するなど財政規

律を強化する姿勢を示したことが好感され、レア

ルは下げ止まった。

今後のレアル相場を見るうえでの注目点はルセ

フ大統領の政策運営姿勢だ。足元では一部の大

手格付機関が構造改革の遅れなどを背景にブラ

ジル国債の格下げを行っており、財政健全化の遅

れはさらなる格下げにつながる可能性がある。ま

た、足元では経常赤字が拡大傾向にあり、レアル

相場が外部環境の変化に左右されやすくなってい

る点にも注意を要する。

Page 6: 2015年の投資環境展望 - 投資信託・投資顧問の野村アセット ...2015年の投資環境展望 投資の視点 図2 2014年の株価と債券利回り、為替 図3

メキシコ・ペソ トルコ・リラ

為替レート(対米ドル動向)

メキシコ・ペソ トルコ・リラ

(出所) Bloombergデータより野村アセットマネジメント作成 (出所) Bloombergデータより野村アセットマネジメント作成

当資料は情報の提供を目的としており、当資料による何らかの行動を勧誘するものではありません。当資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成されていますが、当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示された意見などは、当資料作成日現在の当社調査部の見解であり、事前の連絡無しに変更される事もあります。投資に関する決定は、お客様御自身の判断でなさるようにお願いいたします。

投資環境レポート Vol.200 2015.1 6

リラ高

リラ安

ペソ高

ペソ安

12.5

13.0

13.5

14.0

14.5

15.04

5

6

7

8

9

2013/12 2014/3 2014/6 2014/9 2014/12

対円(左軸)

対米ドル(右軸)

(年/月)

(円/ペソ) (ペソ/米ドル)

1.6

1.8

2.0

2.2

2.4

2.630

35

40

45

50

55

2013/12 2014/3 2014/6 2014/9 2014/12

対円(左軸)

対米ドル(右軸)

(年/月)

(円/リラ) (リラ/米ドル)

2014年12月末の対米ドルのペソ相場は、1米ド

ル=14.76ペソとなり、11月末の13.93ペソに対して

6.0%のペソ安となった。ペソは月間を通じて下落

基調で推移した。なお、対円では、米ドル高(円

安)の影響もあり、1ペソ=8.5円から8.1円へ4.6%

のペソ安となった。

月前半は、11月の国内の名目賃金が3ヵ月ぶり

の高い伸びとなるなど、メキシコ経済の堅調さを示

す明るい材料も見られたものの、原油価格が下落

基調で推移したことで、産油国であるメキシコ経済

の不透明感が意識され、ペソは下落基調で推移し

た。その後は原油価格の下落基調が一服したこと

や、10月の小売売上高が市場予想を上回ったこと

が好感されペソの下落はやや落ち着いた。

今後のペソ相場を見る上では、原油価格の動

向が重要となろう。足元ではメキシコ経済の回復

が鮮明になりつつあるものの、今後も原油価格の

下落が続けば、拡大が見込まれているメキシコの

資源関連投資を下押しし、景気を腰折れさせる恐

れがある。また、市場では2015年の米国の利上げ

が意識され始めており、米国の金融政策を巡る予

想の変化もペソ相場を左右しよう。さらに、政府は

構造改革に積極的に取り組んでいるものの、足元

では政治スキャンダルが報道されており、今後政

治的不透明感が高まる可能性にも注意を要する。

2014年12月末の対米ドルのリラ相場は、1米ド

ル=2.33リラとなり、11月末の2.22リラに対して

5.2%のリラ安となった。リラは月半ばにかけて下

落基調で推移したものの、その後は下げ止まった。

なお、対円では、米ドル高(円安)の影響もあり、1

リラ=53.4円から51.2円へ4.2%のリラ安となった。

月半ばにかけては、警察当局がエルドアン大統

領に批判的なジャーナリストらを複数拘束したこと

を受けて、国内の政局不安が高まり、リラは下落

基調で推移した。また、トルコは石油の純輸入国

ではあるものの、月半ばにかけて原油価格が急

落したことを受け、金融市場でリスク回避的な動き

が強まったこともリラを下押しした。しかし、その後

は、原油価格が落ち着き、市場のリスク回避的な

動きが一服したことでリラは下げ止まった。

今後のリラ相場は、米国の金融政策の動きに

左右されやすい展開になるだろう。トルコ経済は

外部環境の悪化に対して依然脆弱だ。FRBの利

上げが市場で意識され、新興国に対するセンチメ

ントが悪化した場合、リラの下落圧力が高まる恐

れがある。また、足元で検察がエルドアン大統領

と対立関係にある有力者に逮捕状を取るなど、国

内では政治的不透明感が依然としてくすぶってお

り、その動向にも注意を要する。

Page 7: 2015年の投資環境展望 - 投資信託・投資顧問の野村アセット ...2015年の投資環境展望 投資の視点 図2 2014年の株価と債券利回り、為替 図3

データ・グラフ集

当資料は情報の提供を目的としており、当資料による何らかの行動を勧誘するものではありません。当資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成されていますが、当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示された意見などは、当資料作成日現在の当社調査部の見解であり、事前の連絡無しに変更される事もあります。投資に関する決定は、お客様御自身の判断でなさるようにお願いいたします。

投資環境レポート Vol.200 2015.1 7

金融市場の動き

<変化率、%> <変化率、%> ■株価指数 1ヵ月 3ヵ月 6ヵ月 1年 ■為替相場 1ヵ月 3ヵ月 6ヵ月 1年 日経平均(日本) -0.1 7.9 15.1 7.1 円/米ドル 0.9 9.1 18.1 13.6 TOPIX(日本) -0.2 6.1 11.5 8.1 円/ユーロ -1.9 4.6 4.4 0.1 日経ジャスダック平均(日本) 0.2 1.8 9.7 15.1 米ドル/ユーロ -2.8 -4.2 -11.6 -12.0 NYダウ工業株(米国) -0.0 4.6 5.9 7.5 円/英ポンド 0.4 4.9 7.5 7.0 S&P500(米国) -0.4 4.4 5.0 11.4 円/豪ドル -3.0 2.0 2.4 4.3 NASDAQ(米国) -1.2 5.4 7.4 13.4 円/カナダ・ドル -0.9 5.2 8.5 3.9 FTSE100種(英国) -2.3 -0.9 -2.6 -2.7 円/ブラジル・レアル -2.5 0.6 -1.6 1.1 DAX(ドイツ) -1.8 3.5 -0.3 2.7 円/トルコ・リラ -4.2 6.4 7.1 4.6 ハンセン指数(香港) -1.6 2.9 1.8 1.3 円/南アフリカ・ランド -3.4 6.6 8.8 3.2 上海総合(中国) 20.6 36.8 57.9 52.9 (注) マイナスは円高方向に動いたことを示す

(米ドル/ユーロの場合は米ドル高)

S&P/BSE SENSEX(インド) -4.2 3.3 8.2 29.9 MSCI新興国(米ドルベース) -4.8 -4.9 -9.0 -4.6 <%> ■債券利回り 11月末 12月末 前月差

<変化率、%> 日本10年国債 0.421 0.329 -0.092 ■商品・リート・債券 1ヵ月 3ヵ月 6ヵ月 1年 米国10年国債 2.164 2.171 0.007 ロイター/ジェフリーズCRB商品価格指数 -9.6 -17.4 -25.4 -17.9 ドイツ10年国債 0.700 0.541 -0.159 東証リート指数 3.9 13.6 18.7 25.3 S&P先進国リート指数 0.5 9.2 4.0 18.4 米国ハイイールド債券指数 -1.4 -1.0 -2.9 2.5 JPモルガン新興国債券指数 -2.9 -1.6 -3.3 5.5

記載されている市場データは野村アセットマネジメントのホームページでご覧になれます(一部掲載されていない場合があります)。

(注) 変化率は2014年12月末を基準として算出している。 (出所) Bloombergデータより野村アセットマネジメント作成

株価指数

為替

10年国債利回り

商品・リート・新興国債券

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

9,000

10,000

11,000

12,000

600

800

1,000

1,200

1,400

1,600

1,800

2,000

2,200

2012/12 2013/6 2013/12 2014/6 2014/12

TOPIX(左軸)S&P500(左軸)MSCI新興国(米ドルベース、左軸)DAX(右軸)

(ポイント) (ポイント)

(年/月)

0.0

0.5

1.0

1.5

2.0

2.5

3.0

3.5

4.0

2012/12 2013/6 2013/12 2014/6 2014/12

日本米国ドイツ

(%)

(年/月)

0.8

0.9

1.0

1.1

1.2

1.3

1.4

1.5

1.6

1.7

1.8

60

70

80

90

100

110

120

130

140

150

160

2012/12 2013/6 2013/12 2014/6 2014/12

円/米ドル(左軸)

円/ユーロ(左軸)

米ドル/ユーロ(右軸)

(円/米ドル)

(円/ユーロ)(米ドル/ユーロ)

(年/月)

100

200

300

400

500

600

700

800

2012/12 2013/6 2013/12 2014/6 2014/12

ロイター/ジェフリーズCRB商品価格指数S&P先進国リート指数JPモルガン新興国債券指数

(ポイント)

(年/月)

Page 8: 2015年の投資環境展望 - 投資信託・投資顧問の野村アセット ...2015年の投資環境展望 投資の視点 図2 2014年の株価と債券利回り、為替 図3

商 号:野村アセットマネジメント株式会社

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第373号

加入協会:一般社団法人投資信託協会/一般社団法人日本投資顧問業協会

www.nomura-am.co.jp/

経済カレンダー 2015年1月18日~2015年2月14日

当資料は情報の提供を目的としており、当資料による何らかの行動を勧誘するものではありません。当資料は信頼できると思われる情報に基づいて作成されていますが、当社はその正確性、完全性を保証するものではありません。ここに示された意見などは、当資料作成日現在の当社調査部の見解であり、事前の連絡無しに変更される事もあります。投資に関する決定は、お客様御自身の判断でなさるようにお願いいたします。

投資環境レポート Vol.200 2015.1 8

SUN MON TUE WED THU FRI SAT1/18 19 20 21 22 23 24

(独)1月ZEW景況感指数(中)10-12月期GDP (トルコ)金融政策発表

(日)金融政策発表 (米)12月住宅着工件数 (ブラジル)金融政策発表

(ユーロ圏)金融政策発表 (米)12月中古住宅販売件数

(米)12月景気先行指数 (ブラジル)12月経常収支

25 26 27 28 29 30 31 (日)12月貿易収支

(独)1月Ifo景況感指数 (米)12月耐久財受注 (米)11月S&Pケース・シラ

ー住宅価格指数 (米)12月新築住宅販売件

数 (米)1月コンファレンスボ

ード消費者信頼感指数

(米)金融政策発表 (豪)10-12月期消費者物

価指数

(南ア)金融政策発表 (メキシコ)金融政策発表

(日)12月失業率 (日)12月有効求人倍率 (日)12月家計調査 (日)12月消費者物価指数(日)12月鉱工業生産指数(日)12月新設住宅着工戸

数 (米)10-12月期GDP(速報

値) (ユーロ圏)12月失業率 (ユーロ圏)1月消費者物

価指数

2/1 2 3 4 5 6 7 (中)1月製造業PMI(購買担当者景気指数)

(米)12月個人消費支出 (米)1月ISM製造業景況感

指数 (ブラジル)1月貿易収支

(米)12月製造業受注 (豪)金融政策発表

(米)1月ADP雇用統計 (米)1月ISM非製造業景況

感指数

(米)12月貿易収支 (英)金融政策発表

(米)1月雇用統計 (独)12月鉱工業生産指数(ブラジル)1月消費者物価

指数(IPCA)

8 9 10 11 12 13 14 (中)1月貿易収支

(日)12月経常収支 (日)1月景気ウォッチャー

調査

(日)1月マネーストック (中)1月消費者物価指数(中)1月生産者物価指数(中)1月マネーサプライ

(2/10~15)

(日)1月国内企業物価指数

(日)12月機械受注

(米)2月ミシガン大学消費者信頼感指数

(ユーロ圏)10-12月期GDP

(出所) Bloombergデータより野村アセットマネジメント作成

※経済カレンダーは作成時点で利用可能な最新の情報を用いておりますが、経済指標等の発表日は変更される可能性があります。

日本・米国・欧州経済指標 <年間> <月次>

2012年 2013年 2014年2014年

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

日 本

日銀短観(大企業製造業)(ポイント) -12 16 12 - - 17 - - 12 - - 13 - - 12

実質GDP成長率(前期比年率、%) 1.8 1.6 - - - 5.8 - - -6.7 - - -1.9 - - -

消費者物価指数(前年同月比、%) 0.0 0.4 - 1.4 1.5 1.6 3.4 3.7 3.6 3.4 3.3 3.2 2.9 2.4 -

完全失業率(%) 4.3 3.7 - 3.7 3.6 3.6 3.6 3.5 3.7 3.8 3.5 3.6 3.5 3.5 -

米 国

実質GDP成長率(前期比年率、%) 2.3 2.2 - - - -2.1 - - 4.6 - - 5.0 - - -

消費者物価指数(前年同月比、%) 2.1 1.5 - 1.6 1.1 1.5 2.0 2.1 2.1 2.0 1.7 1.7 1.7 1.3 -

失業率(%) 7.9 6.7 - 6.6 6.7 6.7 6.3 6.3 6.1 6.2 6.1 5.9 5.8 5.8 -

欧 州

実質GDP成長率(前期比、%) -0.7 -0.5 - - - 0.3 - - 0.1 - - 0.2 - - -

消費者物価指数(前年同月比、%) 2.5 1.4 - 0.8 0.7 0.5 0.7 0.5 0.5 0.4 0.4 0.3 0.4 0.3 -

失業率(%) 11.8 11.8 - 11.8 11.8 11.7 11.6 11.6 11.6 11.6 11.5 11.5 11.5 - - (注) 欧州はユーロ圏。年間の値について、消費者物価指数は平均値、日銀短観、失業率は期末値。月次の値について、日銀短観、GDPは四半期。 (出所) 日本銀行等、当局データより野村アセットマネジメント作成 ※投資環境レポートでは作成時点で利用可能な最新の経済指標を用いておりますが、経済指標等は発表後に訂正や改定が行われることがあります。