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平成20年7月
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プレゼンテーションソフトについて ·······································2 学習の進め方···························································3 各部分の名称と役割·····················································4
1 PowerPointを起動しよう···············································5 PowerPointの起動
2 テンプレートを選ぼう·················································5 テンプレートの選択
3 レイアウトを選ぼう ··················································6 レイアウトの選択
4 文字を入力しよう ····················································7 文字の入力
5 新しいスライドを作ろう···············································8 新しいスライドの作成
6 イラストや写真を入れよう·············································9 イラストの挿入 イラストのサイズ変更 写真の挿入 写真の移動
7 スライド一覧で全体を確認しよう·······································12 スライド一覧の表示 スライド順序の入れ替え
8 人を引きつけるスライドにしよう·······································13 画面切り替えの設定 テキストのアニメーション設定 オブジェクトのアニメーション設定 スライドショーの実行
9 保存しよう ··························································17 ファイルの保存
10 授業の中での子どもによるプレゼン作成について ·························18
目 次
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プレゼンテーションソフト(PowerPoint)について
プレゼンテーションとは?
「販売や会議における説得力のある説明の技法。従来、スライドや写真な
どを使って行われることが多かったが、最近はプレゼンテーションソフト
を用いることが多くなってきている。」(辞書より)
教育の場面でも、これまでのプレゼンテーションの形態としては、スラ
イド、OHP、ビデオを利用した研究発表などが主流でしたが、近年パソ
コンの普及とともに、プレゼンテーションソフトを使った発表形態が、増
えてきています。
これから先も増加の傾向は続くものと思われます。ただ「Power Point」
の場合、子ども達が模造誌や画用紙代わりに、日頃の学習の中での発表に
気軽に利用できるところまで操作性が簡便化されていないので、今のとこ
ろ教師向けのプレゼンテーションソフトということができるでしょう。
解説書によると、「Power Point」を使う上での難しさは………
「その機能や操作ではなく『自分の頭にある考えをスライドにしていく』
作業 にあるのです。」
とあります。その解説どおり、見る人にわかりやすくするために、どのよ
うなスライドを組み立てるかを イメージしながら取り組んでみましょう。
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学習の進め方
このテキストではMicrosoft PowerPointを使ったプレゼンテーションの作成方法を学習しま
す。ここでは学校の自由課題をテーマに、わかりやすいプレゼンテーションをつくります。
《本日の研修の予定》
(1) スライドの2枚目として使う、写真をデジタルカメラを使って用意する
(2)「Power Point」を使って1枚目のスライドを作成する
(3)「Power Point」を使って2枚目のスライドとして写真画像を取り込む
【スライド1】 【スライド2】
【スライド3】
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編集用 完成用
《 標準表示 》 アウトライン、スライド、ノートの3ペインを同時に表
示して編集できます。
《 スライド一覧表示 》 発表者用のノートを作成するためのモードです。スライ
ドの
《 スライドショー 》 スライドショーを実行する時のモードです。
[3つの表示モード]
各部分の名称と役割
アウトラインペイン プレゼンテーションのアウトラインを表
示します。
スライド番号をクリックすると、該当する
スライドが表示され
ます。
スライドペイン プレゼンテーションのスライドを表示します。
ノートペイン プレゼンテーションのメモ書きができます。
※標準表示モードの画面で説明しています。
スライド番号
作業ウィンドウ プレゼンテーション作成のためのレイアウト
のデザイン選択やアニ
メーションの設定など
の作業の効率化を図る
のに役立ちます。
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1 PowerPointを起動しよう
■ PowerPointの起動
1.WINDOWS XPのタスクバーの[スタート]を
クリックします。
2.[すべてのプログラム]-[Microsoft
PowerPoint]を選択します。
2 テンプレートを選ぼう PowerPointには、あらかじめデザインやスタイルが登録されているテンプレートが多数用意されています。
これらを使うことで簡単に作業を進めることができます。
■ テンプレートの選択
1.[PowerPoint]が起動したら、画面上段のツールバー[書式]から[スライドのデザイン]をクリッ
クします。
一度、Microsoft PowerPointを起動しますと、次回よりよく使用するプログラムとして、Microsoft
PowerPointのショートカットアイコンが[スタート]メニューに表示されます。
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2.画面右側に表示された[作業ウィンドウ]の中の
[使用できるデザインテンプレート]の一覧から使
いたいデザインを選択し、クリックします。
3 レイアウトを選ぼう
スライドのデザインが決まったら、次にスライドに表示される「タイトル」「項目」などの文字の配列
(レイアウト)を決めましょう。
■ レイアウトの選択
1. スライドのレイアウトも、先ほどの
デザインと同じように簡単に選ぶこと
ができます。
まず、画面上段のツールバー[書式]か
ら[スライドのレイアウト]をクリック
します。
ツールバーの表示
使用しているパソコンの状況によって、ツー
ルバーの見え方に差があります。今回、操作
上の便宜から以下のツールバーを表示させ
ましょう。
標準 書式設定 図形描画
メニューバーから[表示(V)]-[ツー
ルバー(T)]を選択し、[標準][書式
設定][図形描画]にチェックを入れまし
ょう。
ツールバーの表示方法
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4 文字を入力しよう
日本語入力システムを使い、タイトルやテキスト
を入力します。
■ 文字の入力
1.タイトルを入力するために、『クリックして
タイトルを入力』部分をクリックします。
2.「春の遠足」と入力します。
3.サブタイトルを入力するために、『クリック
してサブタイトルを入力』部分をクリックしま
す。
4.「~飛鳥を歩こう~」と入力します。
文字のフォントを変える場合は下のヒント
を参照にすると変更できます。
ヒント
変更したい文字列をマウスでドラッグする
ツールバーの[書式(O)]→[フォント(F)]を
順にクリックしていくと・・
・フォント、スタイル、サイズ、色などの
の変更が可能。
ヒント
PowerPointの起動時には、日本語入力シス
テムはオンの状態になっています。
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5 新しいスライドを作ろう 2枚目のスライドを作成します。1枚目を作成したときと同じように、レイアウトやデザインを選んで作
成していってもよいですが、ここでは、もっと簡単に1枚目のスライドのコピーを作成し文字などの修正
を加えていく方法を紹介します。
■ 新しいスライドの作成
1. 2枚目のスライドを作成するため
に、メニューバーから
[挿入(I)]→ [スライドの複製(D)]
を順にクリックします。
2.修正を加えたい文字列内でクリックし、文字の
修正をします。
3.『春の遠足』部分をクリック、文字を削除の上「オ
リエンテーリングの注意事項」と入力します。
4.『~飛鳥を歩こう~』部分をクリックし、「・班
でそろって行動すること」「・班長はチェック
ポイントでチェック印をもらうこと」「・道路
では交通ルールを守ること」・・・などの注意
事項を入力します。
5.同じように[挿入(I)]→ [スライドの複製(D)]
をそれぞれクリックして、3枚目のスライドも
作ってみましょう。
他の方法
ツールーバーから[新しいスライド(N)]クリック
→画面右の作業ツールから、2枚目に使いたいスライドの[デザイン]を選択します。
ヒント
『クリックしてテキストを入力』の部分を選択した
状態では、その部分をドラッグすると文字列全体を
好きな場所へ移動できます。
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6 イラストや写真を入れよう PowerPointのプレゼンテーションにとって、イラストや写真は不可欠な素材です。スライドにイラストや
写真を入れると、注意を引きつけ、わかりやすいプレゼンテーションにできます。
■ イラストの挿入
1.イラストを挿入するスライドを表示するために、画
面右の作成済みスライドタブをクリック。スライド
一覧からのイラストを挿入したいスライドの番号を
クリックします。
2.イラストを挿入したいスライドが表示されたら、メ
ニューバーから
[挿入(I)]→[図(P)]→[クリップアート(C) ]
をクリックします。 *クリップアートが表示されない場合は、検索ボタン
をクリック。
3.画面右の作業ウィンドウに表示されたクリップアー
トから、挿入したいイラストを選びダブルクリック
します。
■ イラストのサイズ変更
1.イラストをクリックし、操作対象にします。
イラストの6箇所に○印がつきます。
2.イラストの図のサイズを変更するために、
頂点部のハンドルにカーソルをあわせ、斜
め方向にドラッグします。イラストが縦横
同じ比率で拡大・縮小します。
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■写真の挿入 1.写真を挿入するスライドを表示するために、画面右
の作成済みスライドタブをクリック。スライド一覧
からのイラストを挿入したいスライドの番号をクリ
ックします。
2.写真を挿入したいスライドが表示されたら、メニュ
ーバーから
[挿入(I)]→[図(P)]→[ファイルから(F)] をクリッ
ク。
[図の挿入]ダイアログボックスが
開いたら、写真データーを保存し
てある場所を指定して写真を選び、
挿入ボタンを押します。
(例:3.5インチFD、マイドキュメント 等)
*ここでは先生機の中の[読み
書き(W)]を指定します
■ 写真の移動
1. 挿入されたイラストをクリックし、
操作対象とします。
2. 写真の図を移動するために、写真の
中にマウスをあわせ、適当な位置ま
でドラッグします。
ヒント
イラストや写真は図としてすべて同じ扱いをします。
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(補足)
<デジカメでプレゼン用の写真を撮ってみましょう> (FUJIFILM FinePixシリーズの例)
《手順》
①電源を「ON」にする。
②XDピクチャーカード(画像を記憶するメモリ)を挿入する。
③撮影モードを「オート」にし、絞りやピント合わせを全て自動化する。
④被写体を決め、シャッターボタンを押す。
⑤デジカメとパソコン本体をUSBケーブルで接続する。
⑥デジカメのモードを再生モードにして、写真画像をパソコンに取り込む。
⑦パソコン内の指定したフォルダに写真画像を保存する。
《撮影時の注意》
①シャッターを押す時は、両手でカメラを持って力を入れすぎないように。
(強く長く押すとブレる。軽すぎるとシャッターが切れないので、力を入れ
気味で押す。)
②ズームアップは最後の手段。基本は被写体に近づいて撮る。
③撮影時に失敗したデータファイルは、その場で削除する。
④プリントアウトせず、パソコン上で写真を見るだけなら、撮影モードは高画質
より標準モード(画像の容量が小さいもの)の設定でよい。
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7 スライド一覧で全体を確認しよう スライドが完成したら、一覧表示をすると全体を把握できます。また、スライドのストーリーの流れを確
認し、修正することができます。
■ スライド一覧の表示
1.スライド一覧を表示するために、[スラ
イド一覧表示]ボタン( )をクリ
ックします。
■ スライド順序の入れ替え
1.スライドの順序を入れ替えるために、移動
するスライドである、3枚目の「スライド」
をクリックします。
2.スライドにマウスをあわせ、移動先の1枚
目と2枚目の間へドラッグします。
他の方法
メニューバーから、[表示(V)]-[スライド一覧(D)]を選択します。
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8 人を引きつけるスライドにしよう
実際のプレゼンテーションを行う場合、スライドの切り替え時やスライド上のオブジェクトにビジュアル
な動きやサウンドを設定して、よりインパクトのあるスライドショーにすることができます。
■ 画面切り替えの設定
1. スライド効果を設定するために、ツールバーの右
よりの[画面切り替え(R)]ボタン( )をク
リックします。
2. 画面右の[画面切り替え]作業ウィンドウの中で
スライドを表示する際の効果が設定できます。
ここでは、メニューから「ボックスワイプアウト」
を選択し、速度は「速く」、サウンド「喝采」を
選択し、画面の切り替えタイミングを「クリック
時」で「すべてのスライドに適用」してみます。
3.スライド左下の☆型アイコンをクリックし、
画面切り替え効果を確認します。
他の方法
メニューバーから、[スライドショー(D)]
→[画面切り替え(T)]を選択します。
「ボックスワイプアウト」とは、スライドの中心
部から外側に向かって徐々に画面を切り替えて
いく効果です。
参考
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■テキストのアニメーション設定
(スライド2のテキストにアニメーション効果を入れます)
1. スライド一覧モードから、スライド2を選びダブルクリックします。
2. スライド2の「○○先生がいます。まっすぐ進も
う!」と書かれたテキスト上でクリックし、テキスト
を選択します。
3. メニューバーから[スライドショー(D)]-[ア
ニメーションの設定(M)]を選択し、作業ウィン
ドウを表示させます。
4.画面右作業ウィンドウ中の[アニメーションの設定]
から[効果の追加]をクリックし、[開始(E)]から、
「1.スライドイン」など好きなパターンをを選択しま
す。
5.同様に[強調(M)]や[終了(X)]のパターンも選
択できます。
6.[OK]ボタンをクリックします。
ヒント
その他、テキストが表示される方向や速さも選択でき
ます。
作業ウィンドウ下の[再生]ボタンをクリックすると、
動作の確認ができます。
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■ オブジェクトのアニメーション設定
(スライド2のオブジェクト写真にアニメーション効果を入れます)
1. スライド一覧モードから、スライド2を選
びダブルクリックします。
2. 写真上でクリックし、写真を選択します。
3. スライド2を表示し、メニューバーから
[スライドショー(D)]-[アニメーシ
ョンの設定(M)]を選択します。
4. オブジェクトを自動的に動作させるため、
画面右作業ウィンドウ中の[アニメーショ
ンの設定]から[効果の追加]をクリックし、
[開始(E)]から、「2.チェッカーボー
ド」など好きなパターンをを選択します。
5. 作業ウィンドウ下の[再生]ボタンをクリ
ックすると、動作の確認ができます。
ヒント
オブジェクトの写真が複数ある時、
アニメーションを付けるオブジェク
トが異なる場合があります。プレビ
ュー画面で白いハンドルが付いてい
るかどうか確認してください。
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■ スライドショーの実行
1.プレゼンテーションを実行するために、1枚目のスライドをクリックします。
2.スライドショーを実行するために、[スライドショー]
ボタン( )をクリックします。
3.マウスをクリックするか、[Enter]キーを押すと
アニメーション(テキストやオブジェクトの)が
設定されているとアニメーションが表示されま
す。アニメーションの設定がないページでは、次
の2枚目スライドへ進みます。
4.各スライドを確認しながら最後まで進めます。
または、マウスの右クリック→ポップアップメニ
ューから[スライドショーの終了(S)]をクリック
することで、終了し編集画面に戻ります。
他の方法
メニューバーから[表示(V)]-[スライドショー(W)]を選択することでもスライドシ
ョーができます。
他の方法
カーソルキーの → または ↓ を押します。
ヒント
スライドショーを途中で終了させるときは、Esc を押
します。
ヒント
スライドショーは、選択されているスライドから開始されます。
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9 保存しよう
作成したプレゼンテーションを保存します。
■ ファイルの保存
1.作成したファイルを保存するために、[ファイ
ル(F)]-[名前を付けて保存(A)]を選
択します。
2.[名前を付けて保存]ダイアログボックスの[保
存先(I)]横の▼をクリックし、その中から
「3.5インチFD(A:)」を選択し、[ファイル名
(N)]テキストボックスに「(例)プレゼン
研修」と入力し、[保存(S)]ボタンをクリ
ックします。
3.5インチFD(A:)への保存が
終わったら、バックアップの
練習として教師機の読み書き
(W)へも保存をしてください。
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10、授業の中での子どもによるプレゼン作成について
市内小学校では、統合ソフト「ジャストスマイル」の中に「発表名人」という、子ども
向けのプレゼン作成ソフトが入っています。機能的には「パワーポイント」ほど高度なも
のはありませんが、子ども向けに分かりやすく、視覚に訴えたつくりになっており「パワ
ーポイント」の研修を受けられた先生方でしたら、違和感がなく子どもたちに指導できる
かと思います。経験から申しますと、ワープロが使える高学年の子ども達でしたら、我々
教師が案ずるよりも簡単に、取り組み始めることができました。
これからの、情報化社会に生きる子ども達に十分習熟させ、調べ活動の発表場面などに、
従来からある模造紙に替わって、<かっこよく>プレゼンソフトを活用させてあげてくださ
い。
プレゼンテーション作成時の留意点
○ スライド1枚につき主題は一つ ○ スライドのイメージを統一する
○ テキストは短文に(箇条書き、体言止め) ○ 視線の動きに注意した配置
○ 強調技法を多用しない (視線は上から下、左から右へと移動する)