平成28年度 pta指導者研修資料平成28年度 茨城県pta指導者研修会開催要項 部...

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平成28年度 PTA指導者研修資料

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平成28年度

P T A 指 導 者 研 修 資 料

目 次

○ はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

○ 平成 28年度茨城県PTA指導者研修会開催要項 ・・・・・・・・・・・・・・ 2

Ⅰ 研修テーマ

「学校,家庭,地域社会の連携を担うPTA活動の在り方」

-青少年に豊かな人間性を培うために-

1 子どもをめぐる諸問題について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

2 学校,家庭,地域社会の連携について ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

3 PTA活動について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

Ⅱ 研修内容及び話し合いのための具体的な項目

1 幼稚園PTA部会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4,5

(1) 好ましい人間関係を築くために

(2) 子どもの安全確保を図るために

(3) 家庭の教育力を高めるために

2 小・中学校PTA部会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6,7

(1) 好ましい人間関係を築くために

(2) 子どもの安全確保を図るために

(3) 家庭の教育力を高めるために

3 高等学校PTA部会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8,9

(1) 好ましい人間関係を築くために

(2) 子どもの安全確保を図るために

(3) 心の教育の充実を図るために

Ⅲ 資料編

1 PTA活動の学習活動

学習活動のすすめ方 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10

学習活動の実践事例 ~家庭教育学級プログラムを参考にする~ ・・・・・・ 11

2 家庭教育支援資料 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12

3 家庭の教育力に関する意識 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13

4 子育てについての悩みや不安 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13

5 家庭でのコミュニケーションと学力との関係 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 13

6 朝食の摂取と学力・体力との関係 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13

7 児童虐待について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14

8 茨城県メディア教育指導員について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14

9 思春期の子どもの心に寄り添うために ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15

10 家庭用いじめ発見チェックリスト ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15

11 いじめの相談・情報について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15

12 茨城県いじめ防止基本方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16

13 携帯電話・インターネットについて ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16

14 特別支援教育について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17

15 交通安全・薬物乱用防止について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17

16 子どもや子育てに関する相談窓口 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18

※本資料は,県教育委員会のホームページからダウンロードできます。「茨城県 PTA指導者研修資料」で検索

は じ め に

家庭は,子どもたちの健やかな育ちの基盤であります。乳幼児期から

の親子の関わりや家庭での触れ合いを通じて,基本的な生活習慣や豊か

な情操,人に対する思いやり,善悪の判断などの基本的な倫理観や社会

的なマナー,自立心や自制心などが育まれるもので,家庭での教育は,

すべての教育の出発点です。子どもにとっても,家庭は,最も身近に接

する「社会」であり,常に心のよりどころとなる重要な役割を担ってい

ます。

しかしながら,近年,少子化や核家族化,都市化,雇用環境の変化などにより,地縁的つながり

や人間関係が希薄化し,地域の身近な人から子育てを学んだり,助け合う機会が減少し,家庭の孤

立化が進んでいます。さらには,家庭の様々な要因を背景として,子育てや家庭をめぐる問題が複

雑化・深刻化し,個々の家庭だけでは,解決できない問題も生じています。

こうした社会情勢等を踏まえ,県では,本年度からの5年間を計画期間とする,新たな「いばら

き教育プラン」を策定しました。「一人一人が輝く教育立県を目指して~子どもたちの自主性・自

立性を育もう~」という基本テーマの下,学校・家庭・地域がそれぞれの役割を十分に果たしなが

ら,社会全体で子どもたちを守り育てる体制を構築することとしております。

特に,生涯にわたる人格形成の基礎を培う乳幼児期において,家庭のしつけの徹底などにより,

自主性・自立性に富み,優しさや思いやりを持って,強くたくましく生きられる子どもを育て,そ

の上にたって「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」のバランスの取れた子どもたちの育成を

目指しております。

そのため,「家庭の教育力の向上」と「就学前教育の充実」を最重要課題に位置づけ,重点的に

推進し,これまで以上に取組を充実させてまいります。

今年度の新たな取組として「親の学び」や「家庭のルールづくり」が充実するよう「家庭教育支

援ポータルサイト」の開設や「いばらきっ子わが家のお約束8か条」の作成を実施してまいります。

また,地域の人材や保健福祉部局等と協働して,訪問型の家庭教育支援のモデル事業を行い,家

庭や子どもを地域で支える取組を推進,強化してまいります。

さらに,引き続き,企業等との連携を強化し,従業員向けの家庭教育学級等の開催の支援や,企

業における家庭教育の充実を図るとともに,子どもの発達段階(0歳~小学校6年生)に応じた「家

庭教育支援資料4部作」を作成・配布することで,県内市町村や各PTA団体と連携・協力して,

家庭教育の重要性や親の役割などについて,保護者の啓発を図ってまいります。

本資料「子どもの幸せと健全育成のために」は,PTAの皆様の活動が,今後,更に充実される

よう考慮して作成いたしました。各地区研修会をはじめとするPTA活動や各種研修会など,様々

な機会において,活用していただけるよう願っております。

PTA会員の皆様におかれましては,今後も,子どもたちの明るい笑顔と未来のために,ますま

すの御発展と御活躍をお願い申し上げます。

最後になりますが,本資料の作成にあたり,御協力いただきました関係者の皆様に心から感謝申

し上げます。

平成28年5月 茨城県教育委員会教育長 小野寺 俊

-1-

平成 28 年度 茨城県PTA指導者研修会開催要項 部 会 幼稚園PTA 小・中学校PTA 高等学校PTA

趣 旨

PTAが社会教育関係団体としての活動を活発に行うために,県内各幼稚園・こども園,各小・中学校,各高等学校で組織されているPTA(以下「単位PTA」という。)の指導的役割を果たしている者を対象として,青少年の健全な育成を図ることをねらいとしたPTA活動の在り方等について研究協議し,指導者としての資質の向上を図る。

主 催

茨城県教育委員会

茨城県国公立幼稚園・こども園 PTA連絡協議会

各地区PTA連絡協議会

茨城県PTA連絡協議会 各地区PTA連絡協議会

茨城県高等学校PTA連合会 各地区PTA連絡協議会

参加人員 各単位PTA指導者(教員を含む。)5人から10人程度とする。

実施地区 幼稚園PTA・5地区に分けて

実施することとする。 小・中学校PTA・5地区に分けて実

施することとする。 高等学校PTA・5地区に分

けて実施することとする。

日 程

年間をとおして,研修時間を確保できるように,各地区,各市町村PTA連絡協議会の協議により決定する。

年間をとおして,研修時間を確保できるように,各地区の協議会により決定する。

参加者が研修内容を各単位PTAに伝達し,学習成果を生かせるようにするため,地区別研修会は12月末までに実施する。

研 修 テ ー マ

「学校,家庭,地域社会の連携を担うPTA活動の在り方」 ― 青少年に豊かな人間性を培うために ―

研修内容

1 好ましい人間関係を築くために 子どもたちの健やかな心の成長を促し,良好な人間関係を保つために,保護者として何ができるか考え

てみよう。

2 子どもの安全確保を図るために

子どもたちの健康と安全を守るために,教育環境の整備や交通安全の意識付けについて考えてみよう。

3 家庭の教育力を高めるために 子どもたちの基本的な生活習慣や社会性を育成するために,学校,家庭(しつけ等),地域の役割について考えてみよう。

3 心の教育の充実を図るために 高校生の問題行動の背景につ

いて理解するとともに,基本的な生活習慣や規範意識の高揚を図るため,学校,家庭(しつけ等),地域の役割について考えてみよう。

※ 研修内容については,研修時間内において可能な場合は,上記研修内容と併せて地域の実情に応じたテーマを設定することができるものとする。

研修方法

1 PTA指導者の資質向上に資する内容にするよう留意し,各地区で創意工夫して実施すること。

2 参加者への動機付けと参加意識の高揚を図り,時間を有効に活用し,効率的に運営する。 (1) 全体会 ・ 研修会の趣旨の確認と運営の方向付け ・ 分科会,分散会の報告,意見交換,話し合い事項の確認,評価等 (2) 分科会,分散会 ・ 研修テーマの解決を図るため,分科会,分散会を設定する。また,研修内容については,事例発

表,研究発表等をとおして内容を深められるよう配慮する。 ・ 司会者,助言者及び記録者を置く。

助言者及び発表者

助言者,発表者については,会員等に依頼する。

そ の 他

研修会当日の要項,発表資料等は会場ごとに作成し,単位PTA連絡協議会の事例等を多く掲載する。

研修では, ・「PTA指導者研修資料」 ・「家庭教育ブックひよこ」 ・「家庭教育ブック」 (茨城県教育委員会発行)

等を積極的に活用する。

研修では, ・「PTA指導者研修資料」 ・「家庭教育ブック」 ・「家庭教育ブックつばさ」 (茨城県教育委員会発行)

等を積極的に活用する。

研修では, ・「PTA指導者研修資料」 (茨城県教育委員会発行)

等を積極的に活用する。

上記の資料は,茨城県教育委員会ホームページからダウンロードできます。

-2-

Ⅰ 研修テーマ

「「「学学学校校校,,,家家家庭庭庭,,,地地地域域域社社社会会会ののの連連連携携携ををを担担担うううPPPTTTAAA活活活動動動ののの在在在りりり方方方」」」

- 青少年に豊かな人間性を培うために -

11 子子どどももををめめぐぐるる諸諸問問題題ににつついいてて

22 学学校校,,家家庭庭,,地地域域社社会会のの連連携携ににつついいてて

33 PPTTAA活活動動ににつついいてて

・「自他の生命の尊重」や「自尊感情(自己肯定感・自己有用感)」を養う。

・自己の存在感を実感し,精神的な充実感を得られる「心の居場所」をつくる。

学 校 教 育 の 充 実 家庭・地域の教育力の向上

子どもたちの問題行動の背景 ○他者を思いやる心の低下 ○規範意識や社会性の低下 ○基本的生活習慣の乱れ ○各家庭の抱える問題

各家庭の抱える問題が複雑化・深刻化する現状→社会全体の問題と捉え,家庭の教育力の充実を図る必要がある。

・基本的な生活リズムの向上→「早寝・早起き・朝ごはん」国民運動の推進

・自然体験,社会体験,生活体験などの実体験の機会や場を意図的・計画的に設定し,人間,社会,

自然などと直接関わり,実感し,生き方などを深める各種体験活動を一層推進する。

PTA活動(学校・家庭・地域を結ぶ架け橋)

保護者として,時代や社会状況に応じた

PTA活動に積極的に参加する。

○家庭と学校とが連携・協力して行う活動

○家庭教育に関する学習活動

○地域の教育環境の改善のための取組

○家庭での会話 ○コミュニケーション能力の育成 ○地域活動への積極的な参加 ○道徳から学んだ「豊かな心」の実践

子どもの日々の

生活や学校での生

活に関心をもつ

-3-

子どもたちを取り巻く様々な問題 ○都市化・少子化 ○情報化の進展 ○ライフスタイルや価値観の多様化 ○地縁的なつながりの希薄化 ○交通事故の危険性 ○不審者等による活動範囲の限定 ○ゲーム機普及による遊び形態の変化 ○生活体験・自然体験の不足 ○人とふれあう機会の減少 ○いじめ・体罰 ○ネットトラブル

家庭での問題点(家庭の教育力の低下) ○保護者の過保護・過干渉, ○放任・虐待 ○学校と家庭の連携・協力 ○家庭間の連携・協力

Ⅱ 研修内容及び話し合いのための具体的な項目

1 幼稚園PTA部会

(1) 好ましい人間関係を築くために

*話し合いのための視点*

1 たくさんの友だちといろいろな遊びを通して触れ合う中で,ルールを守ることの大切さに

気付くことができるよう話し合う。

2 言語の発達にともなって,自分の思いをはっきりと伝え,他人の思いをしっかりと受け止

めるといったコミュニケーション能力を育むことができるよう話し合う。

(2) 子どもの安全確保を図るために

*話し合いのための視点*

1 幼稚園をはじめ警察,消防署,市役所等の関係機関へ協力を要請したり,民生委員・児

童委員,青少年相談員,地域の自警団等と協力したりして,情報の交換や連携していくこ

とができるよう話し合う。

2 幼稚園・家庭・地域社会が連携するため,PTAとして積極的に働きかけていくため

の手立てを考える。

(3) 家庭の教育力を高めるために

*話し合いのための視点* ○ 様々な関係団体の協力を得て,食生活,睡眠,遊び,人とのかかわりに視点をあて,

家庭教育のさらなる充実を図るための手立てを考える。

○生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要な時期である。

○安定した情緒のもとで個性を十分に発揮し,集団生活の中で,

周囲から認められる体験をすることによって,自信をもって

行動できるようにすることが必要である。

幼児期

◎互いにかかわりを深め,協

同して遊び,試行錯誤しな

がら活動を展開する楽し

さや共通の目的が実現す

る喜びを味わうなど,人と

かかわる力を養うことが

求められている。

幼稚園内外での事件や事故

○不審者侵入 ○災害時の行動

○登降園時の安全確保 ○降園後の遊び

○交通事故

◎将来を担う大切な子どもを守り育て,子どもの居場所をつくり,子どもの安全確保を

図るために幼稚園・家庭・地域社会が連携して活動していくことが求められている。

基本的な生活習慣(「よく体を動かし,よく食べ,よく眠る」)が乱れている。

○知的好奇心の低下 ○体力,気力の低下

家庭教育は,乳幼児期の親子のきずなの形成に始まる家族との触れ合いを通じ,「生きる力」の基礎的な資質や能力

を育成するものであり,すべての教育の出発点である。

家庭教育

社会の中で身に付けなければならない社会性,人間性,価値観等を培う。 ・ 基本的な生活習慣 ・ 思いやりや善悪の判断 ・ 社会的なマナー

※ 「早寝,早起き,朝ごはん」国民運動の推進

-4-

(1) 好ましい人間関係を築くために

○ いろいろな友達と遊べるようにするために,どのような機会づくりをしていますか。

○ 「善悪を判断する力」,「だめなことはだめ」,「我慢すること」等,規範意識をどのよう

に教えていますか。

○ 心の安定・安心感をもたせ,たくましく生きる力を育むために,どのようにかかわっていま

すか。

○ 言語能力が未熟な幼児が,自分の考えや思いを伝える力を育むと共に,相手の言葉に興味を

もって聞く等「伝え合い」ができるようにするためにどのようにしていますか。

○ 命の大切さをどのように教えていますか。

(2)子どもの安全確保を図るために

○ 子どもがどこで何をして遊んでいるのか,どのように把握していますか。

○ 自宅周辺や園内,地域の危険箇所を,どのように把握していますか。

○ 保護者の監督範囲内での自転車の乗り方や交通ルールについては,どのように教えています

か。

○ 不審者や連れ去り等の事故を防止するために,家庭や地域でどのような注意をしていますか。

○ 幼稚園での安全確保について,協力体制はどのようにしていますか。

○ 保護者同士や地域住民との情報交換が素早くできる体制づくり,どのように整えていますか。

○ 幼児虐待の疑いをもったときに,園内,地域,保護者は,どのように対応したらよいでしょ

うか。

○ 不審者情報掲示板(http://fushinsha.ibk.ed.jp/m/)の利用等,子どもの安全確保にどのように協

力していますか。

(3)家庭の教育力を高めるために

○ あいさつ等の基本的な生活習慣を身に付けるために,どのようなことに気をつけていますか。

○ 家族が一緒に食事を摂るために,どのような工夫をしていますか。

○ 家庭内での「お手伝い」の分担をどのように決めてやっていますか。

○ 健康的な生活のリズムを身に付けるために,どのようなことに心がけていますか。

(早寝・早起き・朝ごはん,排泄等)

○ テレビや DVD の視聴,ゲームなどの利用時間や内容を,どのように決めていますか。

○ 地域でのレクリエーション・自然体験的な活動等,さまざまな体験活動を行う機会をどのよ

うにつくっていますか。

○ 時間や内容をどのように工夫して,体を使った遊びをしていますか。

○ 豊かな心を育てるために,絵本の読み聞かせ等,どのようなことをしていますか。

○ 家庭では,どのようなスキンシップをとるように心がけていますか。

-5-

2 小・中学校PTA部会

(1) 好ましい人間関係を築くために

*話し合いのための視点*

1 異年齢集団など,子ども同士の交流や自然体験を多く取り入れるように,社会性を身に付けさせる

ための手立てを考える。

2 自己を見つめさせ,人間としての生き方や社会の一員として自立した生活を営む力を育成すること

ができるよう話し合う。

3 法律や社会のきまりの意義について理解を深め,公徳心を醸成させることができるよう話し合う。

(2) 子どもの安全確保を図るために

*話し合いのための視点*

1 学校をはじめ警察,消防署,市役所等の関係機関へ協力を要請したり,民生委員・児童委員,

青少年相談員,地域の自警団等と協力したりして,情報の交換や連携していくことができるよう

話し合う。

2 学校・家庭・地域社会が連携するため,PTAとして積極的に働きかけていくための手立てを

考える。

3 携帯電話やスマートフォンについて,フィルタリングの設定や家族での約束事(「スマホ家庭

のルールづくり」等)を決め,ネット犯罪・被害の未然防止等のための方策を家庭へ周知する手

立てを考える。(個人情報の扱い,安易な流出)

(3) 家庭の教育力を高めるために

*話し合いのための視点* ○ 様々な関係団体の協力を得て,食生活,睡眠,遊び,メディアとのかかわり,人とのかかわりに

視点をあて,家庭教育のさらなる充実を図るための手立てを考える。

基本的な生活習慣(「よく体を動かし,よく食べ,よく眠る」)が乱れている。

○学習意欲の低下 ○体力,気力の低下

家庭教育は,乳幼児期の親子のきずなの形成に始まる家族との触れ合いを通じ,「生きる力」の基礎的な資質や能

力を育成するものであり,すべての教育の出発点である。

家庭教育

社会の中で身に付けなければならない社会性,人間性,価値観等を培う。 ・ 基本的な生活習慣

・ 思いやりや善悪の判断 ・ 社会的なマナー

※ 「早寝,早起き,朝ごはん」国民運動の推進

-6-

○知能,社会性,自立性が著しく発達する。 ○活発に活動し,遊びの仲間集団をつくり,他者が同じ仲間であるという心理的な意 識を共有する。

○遊びの面においては大人からの干渉に対して自己主張が出てくる。

小学生 ◎人として,自立

していくこと

を促すととも

に,自立してい

く子どもの心

を感じ取って,

受け入れてい

くことが求め

られている。

○第二次性徴が始まり,男性的,女性的な体つきが目立ち始め,この変化が 心に動揺を与え,不安を引き起こすことがある。

○友人関係が重要になってきて,一層親密度を増し,自己を形成していく上で重要な

ものとなってくる。 ○保護者とは距離を置き,心理的に独立しようとする。 ○周囲の大人や権威に対しても,拒否的・反抗的態度を示すようになる。

○自己愛が高まる時期である。

中学生

インターネットの普及による不適切な

情報の急増

○ネット依存

○ネット犯罪・被害

○性描写の氾濫

学校内外での事件や事故

○不審者侵入

○登下校での諸問題

○交通事故 ○いじめなど

○薬物の乱用 ○犯罪の深刻化

◎将来を担う大切な子どもを守り育て,子どもの居場所をつくり,子どもの安全確保を図るために学

校・家庭・地域社会が連携して活動していくことが求められている。

○携帯電話やスマートフォン,インターネットの特性を理解し,利用の実態を把握することは子ども

たちがネット犯罪やネットいじめに巻き込まれることの未然防止・早期対応するうえで重要である。

(1) 好ましい人間関係を築くために

○ 子どもの心理や行動の変化をいち早く察知するために,家族のふれあいや団らんの機会をど

のようにつくっていますか。

○ 子どもとのコミュニケーションの時間を確保するために,どのようにしていますか。

○ 子どもの成長にあわせた保護者の役割を理解していますか。

○ 子どもの社会性を十分身に付けさせるために,どのように子ども同士の交流活動や自然体験

をさせていますか。

○ 子どもの訴える不満や不安をどのように受け止めていますか。

○ 子どもの「安心する居場所」づくりのために,どのようにかかわっていますか。

○ 弱い立場の友達を助けることのできる正義感を育むために,どのようにしていますか。

○ 情報モラルを身につけるための取組について,家族で話し合っていますか。

○ ネット上の誹謗や中傷の書き込みも含め,子どもが加害者にならないために,家族と話し合

っていますか。

(2) 子どもの安全確保を図るために

○ 安全を確保するために,通学路等の危険な場所をどのようにチェックしていますか。

○ 交通事故から守るために,学校や地域の関係機関との連携や対策はどのようにしていますか。

○ 地域や学校の不審者対策のために,地域の方々とどのような連携をとっていますか。

○ 虐待等の相談等があったときに,学校や地域としてどのように対応していますか。

○ 携帯電話やパソコンでのメールのやりとりなどの利用実態と,それらによる被害について,

どのように対応していますか。

○ 「自分の身は,自分で守る」ことに対して,どのように取り組んでいますか。

○ 不審者情報掲示板 (http://fushinsha.ibk.ed.jp/m/),緊急情報メールを活用するなど,子ども

の安全確保についてどのように取り組んでいますか。

○ 子どもを守るために,いじめの未然防止にどのように取り組んでいますか。

(3) 家庭の教育力を高めるために

○ 「早寝・早起き・朝ごはん」といった生活習慣を身に付けさせるために,どのようなことに

気をつけていますか。

○ 自主性を尊重し行動に責任をもたせるために,どのようなことに心がけていますか。

○ 家族の一員として進んで手伝いをさせるために,どのようなことをしていますか。

○ テレビやDVDの視聴,ゲーム,携帯電話,インターネット等の利用時間や内容を考えさせ

るために,どのようなことに心がけていますか。

○ 地域でのレクリエーション・自然体験的な活動等,さまざまな体験活動を行う機会をどのよ

うにつくっていますか。

○ 読書の習慣を身に付けさせるためにはどのようにしていますか。

○ 毎日のあいさつや声かけをどのように行っていますか。

○ 子どもたちが,地域の人と普段からコミュニケーションを図るために,どのような取組をし

ていますか。

-7-

3 高等学校PTA部会

(1) 好ましい人間関係を築くために

*話し合いのための視点*

1 限られた仲間集団だけで活動するのではなく,年代の異なる人とも関わる活動に参加し,視野を

広げることができるよう話し合う。

2 将来に向けて,責任ある発言や行動をとれるよう,集団の中において積極的に発言し,行動する

機会を設定するための手立てを考える。

(2) 子どもの安全確保を図るために

*話し合いのための視点*

1 学校をはじめ警察,消防署,市役所等の関係機関へ協力を要請したり,民生委員・児童委員,青

少年相談員,地域の自警団等と協力したりして,情報の交換や連携していくことができるよう話し

合う。

2 学校・家庭・地域社会が連携するため,PTAとして積極的に働きかけていくための手立てを考

える。

3 携帯電話やスマートフォンについて,フィルタリングの設定や家庭での約束事(「スマホ家庭の

ルールづくり」等)を決め,ネット犯罪・被害の未然防止等のための方策を家庭へ周知する手立て

を考える。(個人情報の扱い,安易な流出)

(3) 心の教育の充実を図るために

*話し合いのための視点*

○ 家庭において,どのように子どもとコミュニケーションをとるか考える。

1 身近な事例や社会的な事件等をもとに,家庭内で実践できる手立てを考える。

<例> ・ 規範意識を高めるためには,家庭内において何ができるのかを考える。

・ 食事を一緒にとりながら,就職や進学など社会的な自立について話し合う。

・ 携帯電話やスマートフォンの使い方について話し合う。

・ ニートや引きこもり,不登校の原因は何かについて話し合う。

2 子どもたちの体験活動を企画運営する。

<例> ボランティア活動や各種体験活動の企画等

○保護者の保護のもとから自立した大人になるための最終的な移行時期 である。

○内省的傾向が顕著になり,自意識が一層強まるため,保護者への反抗や様々 な葛藤を経験する。

○第二次性徴による体の変化に伴い,異性への興味関心が高まる。

高校生

◎保護者からの情

緒的自立を図り,

進学や就職とい

った自らの進路

を決定すること,

好ましい人間関

係を築くことが

求められている。

インターネットの普及による

不適切な情報の急増

○ネット依存

○ネット犯罪・被害

○性描写の氾濫

学校内外での事件や事故

○不審者侵入

○登下校での諸問題

○交通事故 ○いじめなど

○薬物の乱用 ○犯罪の深刻化

◎将来を担う大切な子どもを守り育て,子どもの居場所をつくり,子どもの安全確保を図るために学校・

家庭・地域社会が連携して活動していくことが求められている。

○携帯電話・スマートフォンやインターネットの特性を理解し,利用の実態を把握することは,子ども

たちがネット犯罪やネットいじめに巻き込まれることの未然防止・早期対応するうえで重要である。

○規範意識や公共心の低下

○自立心の低下

○他人を思いやる心や社会貢献の精神の希薄化

○不登校 ○引きこもり ○ニート ○青少年による事件

◎個性を伸ばしながら,精神的な自立を成し

遂げつつ大人へと成熟し,社会で活躍する

人材となるための心の教育が重要な課題

である。

「豊かな心」の育成・道徳教育の充実

○家庭において基本的な生活習慣を身に付けさせ,積極的に会話するなどコミュニケーションを図り,豊か

な心をもった自立した子どもを育成していく。

○保護者が子育てについて学ぶ機会をもち,豊かな心をもてるよう心がけ,家庭の教育力を高めていく。

-8-

(1) 好ましい人間関係を築くために

○ 家族のふれあいや団らんの場をつくる等,コミュニケーションを図るよう努めていますか。

○ 子どもと適切な距離を置き,子どもの言葉や思いを聞く努力をしていますか。

○ 限られた仲間とだけ活動するのではなく,異年齢の人ともかかわれるようアドバイスしてい

ますか。

○ 他人の立場や意見を受け入れながら,発言や行動ができるようにするために,どのようなか

かわりをしていますか。

○ 学校生活について,子どもの話しを聞いていますか。

○ きちんとした服装や公共の場におけるマナーについて確認していますか。

○ 情報モラルを身に付けるための取組について,家族で話し合っていますか。

○ ネット上の誹謗や中傷の書き込みも含め,子どもが加害者にならないために,家族と話

し合っていますか。

(2) 子どもの安全確保を図るために

○ 事件・事故など緊急時に備え,保護者間・関係機関との協力体制をどのように構築していま

すか。(事故は夜間に多発)

○ 高校生へのあいさつや声かけ等,日ごろからどんな取組をしていますか。

○ 子どもが交通事故に遭わないために,日ごろから交通安全についてどのように教えています

か。(歩きスマホ,自転車乗車中のヘッドホンの禁止)

○ 薬物の乱用の実態や薬物被害の恐ろしさを把握し,薬物防止のための方策をとっていますか。

○ 携帯電話やスマートフォン,パソコンによる有害サイトの被害を認識し,子どもの利用状況

に気を配るとともに,子どもが被害や犯罪に巻き込まれないための対応をしていますか。

○ 不審者情報掲示板(http://fushinsha.ibk.ed.jp/m/),緊急情報メールを利用し,情報を入手して

いますか。

○ 子どもを守るために,いじめの未然防止にどのように取り組んでいますか。

(3) 心の教育の充実を図るために

○ 社会人としてのルールやマナーの意義を理解させ,責任ある行動をさせるために,子どもと

どのような話し合いをしていますか。

○ それぞれの夢や希望の実現を目指し,あきらめずに忍耐強く取り組ませるために,一社会人

としてのアドバイスをしていますか。

○ 思いやりの心をもたせ,自他の生命や人権を尊重する精神と態度を培うために,どのような

ことが必要か話し合っていますか。

○ 社会の一員としての自覚を持たせ,社会の発展に貢献するためにどのように接していますか。

○ 引きこもりやニート等,社会的な問題をもとに,人間としての在り方や生き方について,子

どもと語り合っていますか。

○ 授業参観や学校行事等に積極的に参加するなど,学校での子どもの様子を知ろうとしていま

すか。

○ 様々な体験活動をするために,どのような働きかけをしていますか。

-9-

1 学習活動のすすめ方

社会教育関係団体のPTAの場合は,特に会員の学習活動(実践活動を含む)が目的のひとつとしてあげ

られており,「学習に始まり学習に終わる」といわれるように重要視されています。

ここに紹介したものは一般的なものですが,単位PTAの学習を企画するときの参考にしてください。

(1) 学習形態

*講演会・フォーラム ・・・・・・・ 会員のだれでも自由に参加できるもの(主として全会員対象)

*講 習 会 ・・・・・・・ 子ども会育成,広報紙発行,レクリエーション指導者等養成のための

技術面を内容としたもの

*研 修 会 ・・・・・・・ 各種研修会への参加や単位PTAで企画したもの

*学 級 講 座 ・・・・・・・ 家庭教育学級,PTA講座,教養を高めるための定期的講座等

*学 級 ・ 学 年 集 会 ・・・・・・・ PTA活動の基本であり,成人教育の場

*地 区 懇 談 会 ・・・・・・・ 通学区域をいくつかに分け,地区ごとに集会をもつもの

*資 料 収 集 ・・・・・・・ 各種調査,視察研修等

*広 報 活 動 ・・・・・・・ 会報新聞,通信等

*ク ラ ブ 活 動 ・・・・・・・ 文化,体育,趣味等のクラブ活動

*そ の 他 ・・・・・・・ 地域の関係団体,機関等との共催によるもの

(2) 学習の方法の例 ※講演会・フォーラム・研修会・学級講座等の場合

☆講演会型・・・・・・講師が一定のテーマで,講義して述べる形式

・テーマに適した講師を依頼し,専門的な話をしてもらうなど,課題に応じた学びの場を設定する。 ・市町村の家庭教育担当者や学校(園)に相談し,テーマに適した講師を選定する。 ・保護者が参加しやすい開催時間や場所などを設定する。

☆井戸端会議型(フリートーク型)・・・・・・一定のテーマについて少人数で話し合う形式

・話をすることによって悩みや不安を軽減・解消することができ,自分の子育てに安心感や自信をもつことができる。

・保護者同士のつながりができやすくなる。 ・グループの人数はだれもが話せるよう7人程度とし,進行役をおくとよい。事前にテーマを設定し,

伝えておくと意見を引き出しやすくなる。

☆体験学習型・・・・・・活動の目的に従い,実際に身体を動かしたり,物をつくったりする活動

・体験学習をとおして,家族のふれあいができる。 ・楽しみだけで終わることなく,家庭教育に関する講話や情報交換を取り入れ,学びにつなげる。 ・父親の参加を促すなど,家庭でのふれあいが深まり,その後の発展が期待されるような工夫をする。

☆シンポジウム型

・2人またはそれ以上の人が同一の問題の異なった面をあらわすように講演し,おのおの意見を述べ,聴衆または司会者が質問し,講演者がこれに答えるもの。講演がメインになっていること,講演者同士よりも,講演者と聴衆との質疑応答に重点がおかれている。

☆ワークショップ型

・一定のテーマについて,これまでの体験や考え方をもとに自由に意見を交換する。

資料1 PTA活動の学習

◆◇◆ 講演会・研修会・家庭教育学級等の内容や講師等のご相談は・・・ ◆◇◆

各市町村生涯学習担当課または下記までお問い合わせください。 水 戸 生 涯 学 習 セ ン タ ー 029-228-1313 〒310-0011 水戸市三の丸1-5-38

県 北 生 涯 学 習 セ ン タ ー 0294-39-0012 〒319-1304 日立市十王町友部2581

鹿 行 生 涯 学 習 セ ン タ ー 0299-73-3877 〒311-3824 行方市宇崎1389

県 南 生 涯 学 習 セ ン タ ー 029-826-1101 〒300-0036 土浦市大和町9-1

県 西 生 涯 学 習 セ ン タ ー 0296-24-1151 〒308-0843 筑西市野殿1371

茨城県教育庁総務企画部生涯学習課 029-301-5322 〒310-8588 水戸市笠原町978-6

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2 学習活動の実践事例

~家庭教育学級のプログラムを参考にする:「家庭教育学級 親の学びナビ」より~

実際に実践された事例が紹介されています。家庭教育学級をはじめ,他の学習活動においても参考に

してください。

テ ー マ 「思いやりの心」を育てる

参加対象 幼稚園(年少~年長園児保護者)

講座実施のポイント

1 参加者が,家庭教育学級は親の学びの時間であるということを意識できるように

し,子育てに必要な情報交換の場を大切にして講座を組み立てる。

2 学習内容・ワークシート・司会進行等に保護者のアイディアを活かし,事前の話し

合いと準備を十分に行う。

学習の形 フリートーク 準備物 進行表,ワークシート

時間(分) 学 習 内 容

導 入 (10)

1 開会のことば

・「思いやりの心」についての提案

話し合い (10)

2 フリートーク①(グループ)

(1)テーマについて感想を出し合う。

(2)言葉かけの体験を行う。

・母親役と子役を設定し,子どもが元気の無い表情で帰ってきたと

きの親の言葉かけ(快い言葉かけと不快な言葉かけ)を行う。

記 入 (5)

(3)振り返り

・どのような気持ちだったか,ワークシートに記入する。

話し合い

(10)

3 フリートーク②(グループ)

(1)聞き手の態度の体験を行う。

・快い態度と不快な態度を行う。

記 入 (5)

(2)振り返り

・その後,どのような気持ちになるか,ワークシートに記入する。

話し合い (10)

4 フリートーク③(グループ)

(1)「言葉かけ」と「態度」に分けて,学んだことを話し合う。

・親の言動を見て,子どもたちがどのように思い,成長している

かを話し合う。

記 入 (5)

(2)振り返り

・各グループのまとめをワークシートに記入する。

発 表 (15)

5 グループ発表(全体)

・各グループの書記が「言葉かけ」と「態度」及びプログラムを

通して気づいたことを発表する。

テ ー マ 父親の子育てを学ぶ

参加対象 幼稚園(年少~年長園児保護者〔父親〕)

講座実施のポイント

1 子育てや家庭教育について,学ぶ機会の少ない父親を対象とした家庭教育学級である。

2 ロールプレイングなどの体験活動を取り入れ,子どもの気持ちや自分自身の振り返

りの時間を設定したことで,学習内容を充実させる。

学習の形 講演および

体験活動 準備物 ビデオデッキ,ホワイトボード,

CDプレーヤー等

時間(分) 学 習 内 容

開 会 (5)

1 開会行事

(1)開会のことば(運営委員)

(2)学級長あいさつ(家庭教育学級長)

(3)講師紹介(運営委員)

導 入

(3)

2 アイスブレイク

(1)講師による自己紹介

(2)開会前に視聴したビデオの紹介

・父親と子どもの関わり方について

(3)アイスブレイクの実施

講演会 (20)

3 講演

(1)子育ての基本は夫婦

(2)子育てについて

①子どもの特徴 ・発達段階に応じて

②子どもへの接し方 ・自己肯定感 ・コミュニケーション能力

体験活動

(25)

4 ロールプレイング

(1)聴くことの大切さ

(2)体験活動

①子どもとの会話のしかた ②私は木です

(3)リフレーミングについて

まとめ

(5)

5 本時の振り返り

・子育てに対する意欲付け(詩の朗読)

閉 会 (2)

6 閉会行事

(1)謝辞(運営委員)

(2)閉会のことば(運営委員)

Ⅰ 家庭教育学級を進める皆さんへ

Ⅱ 家庭教育学級プログラム例 ① 「総合的な内容を網羅した家庭教育学級」

② 「思春期に関する内容を中心とした家庭教育学級」

③ 「公民館が主体となって行う家庭教育学級」

④ 「小規模校が実施できる家庭教育学級」

⑤ 「複数校が連携した家庭教育学級」

⑥ 「食育を中心とした家庭教育学級」

⑦ 「ワークショップを中心とした家庭教育学級」

⑧ 「体験活動を中心に,郷土愛を育む家庭教育学級」

⑨ 「NPO団体と連携した家庭教育学級」

⑩ 「防災に関する内容を中心とした家庭教育学級」

Ⅲ 家庭教育学級講座実践例 ① 「思いやりの心」を育てる

② 父親の子育てを学ぶ

③ あなたの身体守ります!~健腸生活してますか~

④ 子どもの人権

⑤ 震災と心のケア

Ⅳ 家庭教育学級領域例

「家庭教育学級 親の学びナビ」(H23/水戸生涯学習センター)は,ホームページからダウンロードできます。

「茨城の生涯学習」 → 「調査・報告書」 → 「生涯学習研究開発―学習プログラム開発―」で検索

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「あなたは,世の中全般に家庭の教育力が低下していると思いますか」との問いに,約6割の親が「家庭の教育力が低下して

いる」と実感しています。(資料3参照)

このような声を受け,県では子どもの発達段階に合わせた家庭教育支援資料を作成・配布しています。

資料2 家庭教育支援資料

「家庭教育ブック ひよこ」 【幼児期の子の保護者向け】

家庭教育やしつけの重要性について考え,楽しく子育てに取り組むためのアドバイスブックです。

*家庭教育とは

*親子の絆

*子育てのすばらしさ

*お父さんの子育て

*幼児期(3歳~5歳)の特徴

*幼児とのかかわり ・あいさつと返事の習慣を

・生活リズムの確立 ・きまりを守る心を育てる ・子どもの話をしっかり聴きましょう ・メディアの視聴 ・食育の大切さ

・いろいろな体験活動を ・積極的にお手伝いをさせましょう

「家庭教育ブック」【就学前~小学4年生の児童の保護者向け】 親の役割と責任,子どもへの接し方等を簡潔に記載した家庭教育支援

のためのアドバイスブックです。 *親として ・「たくましい心」を育てる ・親ってなんだろう? ・「手の知恵・頭の知恵」を育てる ・子育ての責任は? ・「進んで学習する心」を育てる

・親も仲間をつくりましょう *子育ての心得 *子どもとかかわる ・少子社会での子育て ・待って見ていられますか? ・父親の子育て

・子どもの話に耳を傾けていますか? ・祖父母の子育て ・一方通行のことばで話をしていませんか? ・一人親の子育て ・お子さんのことを喜べますか? ・子どもがつまずいた時の子育て

・しかるってむずかしいですか? *子育ての参考に・・・ ・心の安全基地になっていますか? ・「早寝・早起き・朝ごはん」 *子どもの心を育てる ・ケータイは安全なものだと思っていませんか?

・「自分のことは自分でする心」を育てる ・入学前にできているといいですね ・「がまんの心」を育てる ・コラム・メディアとの接し方を考えましょう ・「きまりを守る心」を育てる ・小学校は楽しいところ!

・「思いやりの心」を育てる ・小学校にはたくさんの行事があります ・「公共心」を育てる ・こんなときどうしたら ・「努力する心」を育てる ・困ったときには

「家庭教育ブック つばさ」 【小学4~6年生の児童の保護者向け】 心身共に発達が顕著になる小学校上学年の保護者の子育てを支援するためのアドバイスブックです。 *問題行動 ・近頃,急に言葉遣いや態度が乱暴になってきた。どうしちゃったの?

*容姿・健康 ・子どもが急に「ヤセたい!」と言い出した。ちっとも太ってないよ? *異性への関心 ・好きな子ができたのかな?休みの日に出かけることも・・・ *スマートフォン・携帯電話・インターネット ・「ケータイ,みんな持っているのに!」携帯電話が欲しいとせがまれて・・・ *家庭学習 ・家にいるとテレビやゲームばかり。ついつい「勉強しなさい!」と口うるさくなってしまいます。

*交友関係

・ここ数日,口数が少なく表情が暗い 学校で何かあったのかしら・・・ ・うちの子,最近知らない友達と よく一緒にいるみたい・・・ *子育てのヒント

・ひとりで頑張っている子育て。これから子どもが成長するにつれて不安・・・ ・見て・聞いて・触れて・やってみよう~自然体験・社会体験活動のすすめ~

家庭教育支援資料は,県教育委員会ホームページからダウンロードできます。

「茨城県 家庭教育」で検索 http://www.edu.pref.ibaraki.jp/board/syogai/katei/book.html

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○約6割が,家庭の教育力が低下していると実感しているようです。 約4割の保護者が悩みや不安を抱えているようです。

家の人と学校での出来事について話をしている児童生徒ほど学力調査の平均正答率が高い傾向にあるようです。

【出典】全国学力・学習状況調査(H22/文部科学省) 科目Aは主として「知識に関する問題」,科目Bは主として「活用」に関する問題

毎日朝食をとる児童生徒ほど,学力調査の得点が高い傾向にあるようです。

【出典】全国学力・学習状況調査(H22/文部科学省) 科目Aは主として「知識に関する問題」,科目Bは主として「活用」に関する問題

資料3 家庭の教育力に関する意識 資料4 子育てについての悩みや不安

資料5 家庭でのコミュニケーションと学力の関係

資料6 朝食の摂取と学力の関係

問 あなたは,世の中全般において,家庭の教育力が低下していると思いますか。

か。

【出典】平成 27年度県政世論調査(平成 27年 8月,茨城県実施) 【調査対象】20歳以上の県民,無作為抽出 1,500名,聞き取り調査

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資料4~6については,文部科学省ホームページより統計資料がダウンロードできます

「子どもたちの未来をはぐくむ家庭教育」で検索 http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/katei/1312143.htm ○子育てについての悩みや不安 ○子どもの頃の「地域活動」と「意欲・関心」の関係

○平日に親が子どもと接する時間の割合 ○子どもの頃の「家事・お手伝い」経験と「職業意識」の関係

○地域とのつながりと子育ての不安や悩みとの関係 ○子を持つ親にとってあればいいと思う地域活動

○朝食摂取と体力の関係 ○家庭でのコミュニケーションと学力との関係

○子どもの頃の「友だちとの遊び」と「自尊感情」の関係 以上の資料も掲載されています。

※【そう思わない】が,18.1% ※【そう思う】が,56.5%

資料7 児童虐待について

児童虐待については,県ホームページ 「子ども家庭課」→「結婚・子育てポータルサイト」→「子どもを守る」で検索

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「茨城県における児童虐待の状況」より:保健福祉部子ども政策局子ども家庭課

資料8 茨城県メディア教育指導員について

-14-

資料 10 家庭用いじめ発見チェックリスト 資料9 思春期の子どもの心に寄り添うために

資料は,県教育委員会のホームページからダウンロードできます。

資料9「茨城県 思春期の子どもの心に寄り添うために」で検索

資料 10,11「いじめ・体罰解消サポートセンター」で検索

-15-

資料 11-1 いじめの相談・情報について 資料 11-2 いじめの相談・情報について

資料 13 携帯電話・インターネットについて

資料は,県教育委員会のホームページからダウンロードできます。

「親子で読もう!インターネット読本」で検索

http://www.edu.pref.ibaraki.jp/board/gakkou/koukou/shido/tokuhon/index.html

資料 12 茨城県いじめ防止基本方針 資料は,県教育委員会のホームページからダウンロードできます。

「茨城県いじめ防止基本方針」で検索

http://www.edu.pref.ibaraki.jp/board/gakkou/koukou/shido/

ijimekihon/index.html

「茨城県いじめ防止基本方針」より

「親子で読もう!インターネット読本」について 電子書籍形式(epub3)による提供です。スマートフォン,タブ

レットの電子書籍閲覧アプリ(epub3対応)で閲覧が可能です。 パソコンでも対応しているアプリケーションソフトウェアを利用し閲覧が可能です。

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資料 14 特別支援教育について

資料 15-1 交通安全について

「特別支援学校活用ガイドブック」,「食事指導ガイドブック」,「特別な教育的支援を必要とする子供へのサポートブック」は県教育委員会のウェブページからダウンロードできます。 「茨城県 特別支援教育に関する資料」で検索 http://www.edu.pref.ibaraki.jp/board/gakkou/tokubetsushien/siryou1.html

交通安全に関する資料は,「茨城県警察 交通安全」で検索 http://www.pref.ibaraki.jp/kenkei/a02_traffic/index.html 薬物乱用防止に関する資料は,「茨城県警察 安全安心くらし」で検索 http://www.pref.ibaraki.jp/kenkei/a01_safety/index.html -17-

■特別な教育的支援が必要な

子どもへの具体的な支援内容

や方法等をまとめた冊子です。

「特別な教育的支援を必要とする子供へのサポートブック」より

:教育庁学校教育部特別支援教育課

■地域の幼稚園,小・中学校,

高等学校と特別支援学校との

連携により,特別支援教育が推

進されるよう,特別支援学校の

取組等をまとめた冊子です。

■摂食・燕下指導についての正

しい理解や児童生徒等の的確

な実態把握,自立活動との関連

を図った食事指導の在り方等

についてまとめた冊子です。

「食事指導ガイドブック~安全で楽しい食事をするために~」より

:教育庁学校教育部特別支援教育課

「特別支援学校活用ガイドブック」より

:教育庁学校教育部特別支援教育課

資料 15-2 薬物乱用防止について

教育・子育て電話相談

教育や子育てに関するいろいろな悩みや心配ごとなど 人権に関する相談

いじめなど人権問題に係わることなど

●子どもの教育相談

TEL 029-225-7830 〔8:00~22:00〕 FAX 029-302-2161 〔24時間〕

Eメール [email protected]〔24時間〕

●発達が気になる子どもの教育相談

TEL 0296-78-2777

〔月~金 9:00~16:30〕 ●児童相談所全国共通ダイヤル TEL 189(いちはやく) ・管轄の児童相談所に電話が転送されます。

●水戸地方法務局人権擁護課 TEL 029-227-9920

●日立支局 TEL 0294-21-2253

●常陸太田支局 TEL 0294-73-0221

●土浦支局 TEL 029-821-0792

●龍ケ崎支局 TEL 0297-64-2607

●鹿嶋支局 TEL 0299-83-6000

●下妻支局 TEL 0296-43-3935

〔月~金 8:30~17:15〕 ●茨城県人権啓発推進センター

TEL 029-301-3136 ●子どもの人権110(全国共通フリーダイヤル)

TEL 0120-007-110

子どもホットライン(子ども専用)

子どものいろいろな悩みなど

TEL 029-221-8181〔24時間〕

FAX 029-302-2166〔24時間〕 メール〔24時間〕[email protected]

http://www.edu.pref.ibaraki.jp/board/kodomo/

生徒指導相談室

不登校,いじめ,性格,行動,進路など(面接も可) 茨城県警少年相談コーナー

子どもの非行,犯罪被害など(電話・メール・面接も可) ●いじめ・体罰解消サポートセンター

・いじめ,体罰等

・Eメール,ホームページ上の「いじめなくそう!

ネット目安箱」への書き込み〔24時間〕

https://www.edu.pref.ibaraki.jp/ijimekaisho/index.html

・電話及び面接

火・木・金 9:00~18:30

月・水 9:00~16:30

・水戸教育事務所内 TEL 029-221-5550

・県北教育事務所内 TEL 0294-34-4652 ・鹿行教育事務所内 TEL 0291-33-6317 ・県南教育事務所内 TEL 029-823-6770 ・県西教育事務所内 TEL 0296-22-7830 ●生徒指導相談室 不登校,学業,進路,交友関係,習慣,性格等 ・電話相談及び面接は上記,いじめ・体罰解消サポートセントセンターと同じ

* 医師による相談有(要予約)

●少年サポートセンター〔月~金 8:30~17:15〕 ・水戸 TEL 029-231-0900(まるくおさまる)

・つくば TEL 029-847-0919(まるくいく) メール〔24時間〕[email protected]

※平成 27 年 5 月 15 日~<水戸・つくば>開所 医療機関の相談・案内

子どもの急な病気,医療機関の案内など

●茨城子ども救急電話相談

TEL 029-254-9900 プッシュ回線・携帯電話からは,#8500

〔平日18:30~23:30 休日9:00~17:00〕 ●救急医療情報システム TEL 029-241-4199

薬に関する相談

●(公社)茨城県薬剤師会「くすりの相談室」

TEL 029-306-8945

福祉相談

養育上の悩み,非行,虐待,障害など(面接も可) 誤飲など中毒に関する相談

●茨城県福祉相談センター

中央児童相談所 TEL 029-221-4150

日立児童分室 TEL 0294-22-0294

鹿行児童相談所 TEL 0291-33-4119

土浦児童相談所 TEL 029-821-4595

筑西児童相談所 TEL 0296-24-1614

●同仁会児童家庭支援センター TEL 0293-22-0318(相談専用)

●子ども家庭支援センター「どうしん」 TEL 029-824-3715(みないいこ)

●中毒110番 ・つくば〔毎日9:00~21:00〕

TEL 029-852-9999(つくば) ・大阪〔毎日24時間対応〕 TEL 072-727-2499(大阪)

児童虐待が疑われる場合

●いばらき虐待ホットライン〔24時間対応〕

TEL 0293-22-0293

その他の相談

●茨城いのちの電話 ・つくば〔24時間対応〕

TEL 029-855-1000 ・水戸〔毎日13:00~20:00〕

TEL 029-350-1000 ●自殺予防フリーダイヤル TEL 0120-738-556 〔毎月10日8:00~翌11日8:00〕

資料 16

子子どどももやや子子育育ててにに関関すするる相相談談窓窓口口ををおお知知ららせせししまますす

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◆◇◆ 「訪問型家庭教育支援事業」の取組 ◆◇◆

家庭や子どもを地域で支える取組を推進,強化するために,地域の幅

広い人材,保健福祉部局等と協働して訪問型支援(アウトリーチ)等の

幅広い支援を行う家庭教育支援体制を構築する。

①事業全体に係る総合調整,評価・助言

→協議会等を設置し,関係機関等との連携・協力を推進、各地域にお

ける取組の評価・助言

②訪問型家庭教育支援員の養成

→各地域における取組の中核となる人材を対象に必要な知識・ノウハ

ウ等を習得するための養成講座を実施

③訪問型家庭教育支援

→家庭教育を主体的に行うことが困難な家庭に対する訪問型家庭教育

支援の実施(市町村モデル事業:2市)

【表紙】:いばらき教育の日シンボルマーク

<いばらき教育の日とは> 「いばらき教育の日を定める条例」より抜粋

・県民の教育に対する関心と理解を深め,学校,家庭及び地域社会が連携して本県教育の充実と発展

を図ることにより,豊かな心と確かな学力を備えた明日の茨城を担う子どもたちを育成するととも

に,生涯にわたって自ら学び,郷土を愛し,地域社会の形成に主体的に参画する人づくりを進める

ため,いばらき教育の日を設ける。

・いばらき教育の日は,11月1日とする。

・いばらき教育の日の趣旨にふさわしい取組を行う期間として,毎年11月をいばらき教育月間とする。

◆◇◆ 「家庭教育充実支援事業」の取組 ◆◇◆

社会全体で子どもの自主性:自立性の育成を図り,強くたくましく生きら

れる子どもを育てるために,生涯にわたる人格形成を培う乳幼児期において,

「親の学び」や「家庭のルールづくり」など家庭教育の充実を支援する。

①家庭教育に関する学習機会と情報

→家庭教育支援ポータルサイトの開設(11 月開設予定)

家庭教育コラム,家庭教育に関する講座・イベント情報,いばらきっ子

わが家のおやくそく8か条,ツイッターによる情報発信,等

②家庭のルールづくり支援 ※公募:7~8月,決定:9月,表彰・配付:11月予定

→いばらきっ子わが家のおやくそく8か条の作成(公募制)・配付

【資 料 作 成 委 員】 ◎は編集委員長

黒田さえ子 茨城県PTA連絡協議会副会長 仲田 郁夫 茨城県保健福祉部子ども政策局子ども家庭課主査

菊池 優子 東海村立舟石川幼稚園主任教諭 阿部 裕美 茨城県県北教育事務所主任社会教育主事

◎早瀬 昌良 茨城県立結城第二高等学校教頭 山野邉義紀 教育庁学校教育部義務教育課指導主事

西野 浩章 小美玉市立美野里中学校教頭 髙野 太一 教育庁学校教育部高校教育課生徒指導推進班長

篠崎 昌子 土浦市立大岩田小学校教頭 舘 美穂子 教育庁学校教育部特別支援教育課指導主事

神賀 利之 茨城県女性青少年課主事 事務局:教育庁総務企画部生涯学習課社会教育主事 鈴木 猛

子どもの幸せと健全育成のために

発 行 年 月 平成28年5月

発 行 茨城県教育庁総務企画部生涯学習課

水戸市笠原町978番6

電話 029(301)5322 FAX 029(301)5339