3d-cad による穴あき平板モデル作成と 有限要素法による3次...

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1 演習資料(作成:江澤良孝) 3D-CAD による穴あき平板モデル作成と 有限要素法による3次元応力解析 - Creo Elements Pro によるデータ作成と3次元応力解析- ヤング率 : 2.1 × 10 5 N/mm 2 ポアソン比 : 0.3

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  • 1

    演習資料(作成:江澤良孝)

    3D-CADによる穴あき平板モデル作成と

    有限要素法による3次元応力解析

    - Creo Elements Pro によるデータ作成と3次元応力解析-

    ヤング率 : 2.1 × 105 N/mm2

    ポアソン比 : 0.3

  • 2

    演習資料(作成:江澤良孝)

    Creo Elements Proによるモデル作成

    1. パソコンを起動し、ログインする(デフォルトの仮想デスクトップ)

    2. Creo Elements/Proのワーキングフォルダを作成する

    (1)[スタート]>[Windowsシステムツール]>[エクスプローラー]をクリックする

    (2)[ドキュメント]をクリック

    (3)[ホーム]タブをクリック > [新しいフォルダー]をクリック

    (4)新しいフォルダー名を入力して、フォルダー作成

    <注意>日本語のフォルダー名にしないこと。(ギリシャ文字も不可)

    誤動作を起こすことがあります。長いフォルダー名もさけること。

  • 3

    3. Creo Elements/Proを起動する

    [スタート] > [PTC] > [Creo]

    4.Creo Elements/Pro が開いたら、ワーキングディレクトリーを指定する

    [ファイル]>[ワーキングディレクトリーを設定]をクリック

    選択したいワーキングディレクトリー内に移動して、 [OK]をクリックする

  • 4

    5. [ファイル]> [新規]をクリックする

    6. 下図が現れたら、[部品]、[ソリッド]にチェックが入っていることを確認し、[OK]をクリックす

    7. 下図の様な部品モードの初期画面が現れる

  • 5

    8. [ファイル]>[プロパティ]を選ぶ。

    9.モデル特性のパネルがでるので、「単位」の欄の「変更」をクリック

  • 6

    10.単位マネージャのダイアログボックスが表示される

    11.[単位マネージャ]ダイアログボックスで、「ミリメートルニュートン秒 (mmNs) 」を選んで、

    [設定]をクリック。

    12.[モデル単位を変更]ダイアログボックスが表示されるので、「寸法を変換(たとえば、1“は

    25.4mm になります」にチェックを入れ、[OK]をクリック

    13.[単位マネージャ]ダイアログボックスの[閉じる]ボタンをクリック

    14.「モデル特性」の「材料」の欄の「変更」をクリック

    材料のパネルがでるので、Steel.mtlを選んで、右三角▶▶▶をクリック

    鉛筆の形をした「選択した材料の特性を編集します」アイコンをクリック

  • 7

    材料定義パネルが表示されるので、ヤング率、ポアソン比を入力して、OKをクリック

    ヤング率 : 2.1 × 105 N/mm2

    ポアソン比 : 0.3

    (注意)1N/mm2= 1 MPa

    材料パネルで OKをクリック。「モデル特性」のパネルの「閉じる」をクリック

  • 8

    15.押し出しアイコンをクリックする

    16. [押し出しダッシュボード]の[配置]をクリックする。

    17. [定義]をクリックする。

  • 9

    18. 画面上で「FRONT」を選択する

    19.[スケッチ]ダイアログボックスの[平面]に「FRONT」が入る

    20. [スケッチ]ダイアログボックスの[スケッチ]ボタンをクリックして、[スケッチ]ダイアログボッ

    クスを閉じる

    画面は FRONT方向に自動的に変わる

    21.もし変わらない場合は

    「保存したビュー」アイコン

    をクリックして、ビュー方向「FRONT」をクリック

  • 10

    22.[長方形を作成します]アイコンをクリックする

    23. 適当な4角形を描く

    24.個別選択アイコンをクリック

    25.寸法が表示される

  • 11

    26.マウスを画面の左上から右下にドラッグ

    (2点で囲まれる4角形がスケッチ全体を包むようにドラッグ)

    27.寸法修正アイコンをクリック

    28.寸法修正ウィンドウ

    <注意>修正前に、「再生」のチェックを外すことをお勧めします

    下記のように寸法修正して、寸法修正ウィンドウの「断面を再生し、ダイアログを終了」アイコ

    ン をクリック

    200

    100

  • 12

    29. [カレントの断面を継続します]アイコンをクリック

    30.「保存したビュー」アイコン

    をクリックして、ビュー方向「デフォルト方向」をクリック

    31.押し出し寸法を「5」に修正

    (参考)

    ブラインド…深さを数値で指定…片側

    対称…深さを数値で指定…両側振り分け

    次へ…次のサーフェスまで

    全貫通

    サーフェス指定…指定したサーフェスまで

    選択項目まで…指定した点、カーブ、サーフェスまで

  • 13

    32.「フィーチャーツールへのすべての変更を適用して保存し、ツールダッシュボードを終了しま

    す」アイコンをクリック

    33. 押し出し(突起)ができる

  • 14

    34.[押し出し]ツールをクリックする

    35. [押し出し]ダッシュボードの[配置]をクリックする。

    36. [定義]をクリックする

  • 15

    37. 画面上で「FRONT」を選択し、クリック

    [スケッチ]ダイアログボックスの[平面]に「FRONT」が入る

    38.[スケッチ]ダイアログボックスの[スケッチ]ボタンをクリックして、[スケッチ]ダイアログボッ

    クスを閉じる

    39.表示向きが変わる

  • 16

    40.円のアイコンをクリックする

    41.中心に適当な円を描く(円の中心はxy軸の原点)

    42.[個別選択]アイコンをクリック。円の寸法が表示される

    43.寸法を選択してから、寸法修正アイコンをクリック

  • 17

    寸法修正ウィンドウが表示される

    直径寸法 100に修正し、寸法修正ウィンドウの「断面を再生し、ダイアログを終了」アイコン

    をクリック

    44. [カレントの断面を継続します]アイコンをクリック

    45.「保存したビューリスト」アイコン

    をクリックして、ビュー方向「デフォルト方向」をクリック

  • 18

    46.押し出しの関連のダッシュボードの変更

    (a)[押し出し]ダッシュボードの[カットを作成]アイコン をクリックする。

    (b)貫通指定アイコンの横の▽をクリックして[全貫通] を選択する

  • 19

    47.「フィーチャーツールへのすべての変更を適用して保存し、ツールダッシュボードを終了しま

    す」アイコンをクリック

    48.円の穴(カット)ができる

    これでモデル作成は完了です

  • 20

    演習資料 作成:江澤良孝

    MECHANICA による3次元応力解析

    1. MECHANICAの起動

    [アプリケーション]→[Mechanica(M)]を選択する

    2.[MECHANICAモデル設定]ウィンドウが表示されたら、モデルタイプが

    [Structure]、FEMモードにチェックが入ってないことを確認し、OKをクリックする。[MECHANICA

    モデル設定]ウィンドウが表示されない時は、「編集」→「Mechanicaモデル設定」をクリック

  • 21

    3.材料の選択

    材料指定アイコン

    をクリックする。

    4.材料指定ウィンドウが表示される。(CADで材料特性指定済みなので、ここで「OK」をクリックで

    可)

    5.(CADで材料特性指定済みなので、この手順は省略)「材料」の下の「詳細表示ボタン」をクリッ

    クすると、「材料」ウィンドウが表示されるので、材料パネルの左側の「ライブラリの材料」から材料

    を選択し(たとえば steel.mtl)、右向きの矢印をクリック

  • 22

    6.(CADで材料特性指定済みなので、この手順は省略)鉛筆の形をした「選択した材料の特性を編

    集します」アイコンをクリック→「材料定義」ウィンドウが表示される。ポアソン比、ヤング率を入力

    して OKボタンをクリック。

    7.「材料」ウィンドウの OKボタンをクリック。「材料指定」ウィンドウの OKボタンをクリック。

  • 23

    8.荷重の設定

    「フォース/モーメント荷重」アイコン をクリック

    「個別」が選択されていることを確認し、その下の「ジオメトリ参照を選択します」が黄緑色になって

    いることを確認する

    荷重をかける面をクリック

  • 24

    Y のフォースの値に 10を入力(サーフェス全体で 10Nの荷重がかかることになる)

    すべての設定が終わったら、ウィンドウ下の「プレビュー」ボタンを押して、正しく設定されている

    ことを確認して、「OK」をクリック

    <注意>荷重を入れたあとは、必ず「プレビュー」で確認すること。入力間違いがあれば気がつきま

    す。

    <参考>もし荷重が 10Nではなく、分布荷重の 10N/mm2だったら

    圧力(10N/mm2)×面積(200mm×5mm)=10000N

    なので 10000(正確には外向き荷重なのでマイナスをつける)を入力すること。または、分布荷重アイ

    コン

    をクリックして、荷重面をクリックした後、圧力を入力してもよい。

    (ただし、圧力荷重のときは力の向きは面に向かう方向がプラスになるので、面に外向きに荷重をかけ

    たいときは、マイナスをつけて「-10000」になることに注意)

  • 25

    9.拘束条件

    変位拘束アイコン をクリック

    拘束条件ウィンドウがでてくる

    「個別」が選択されていることを確認し、その下の「ジオメトリ参照を選択します」が黄緑色になっ

    ていることを確認

  • 26

    10.マウスの中ボタンを押しながらドラッグして、拘束する面を前面に表示させ、

    「サーフェス」「個別」になっていることを確認して、拘束する面をクリック

    11.座標系は「ワールド」、直線移動はすべて「固定」、回転移動はすべて「自由」にして、OKをク

    リック

  • 27

    12.トップレベルメニューの「解析」→「Mechanica解析/スタディ」を選択

    13.「解析および設計スタディ」ウィンドウがでてきたら、このウィンドウのプルダウンメニュー

    「ファイル」→「新規の静解析」を選択する

  • 28

    14.「静解析定義」ウィンドウが表示される。

    15.先に設定した拘束条件と荷重を選択されているのを確認して、OKボタンを押す

    16.「実行開始」アイコンをクリック

    17.「対話型診断を実行しますか」には「はい」をクリック

  • 29

    18.「診断」ダイアログで実行完了と表示されたら、「閉じる」をクリック。

    19.「解析および設計スタディ」ウィンドウで「スタディのステータスを表示」アイコン

    をクリックすると、解析結果をテキスト形式で確認できる。

    例えば、z方向(テーブル下向き)の最大変位は

    例: max_disp_z: 8.500802e-02

    モデルの質量は

    例:モデルの全質量: 3.304691e-01(=3.304691×10-1)

    <注意>

    ここで、どのような密度の単位を使ったかを思い出すこと

    「tonne/mm3」なら、上記の全質量の単位はトン(=1000kg)。

    解析でエラーになった時、エラー内容はこのリストに表示されるので

    このリストを見て、エラー原因を確認してください。

    ファイル書き込みができないというエラーは、個人のファイル容量制限に

    関係していることがあるので、不要なファイルを削除してみてください

    (削除するときは、ワーキングディレクトリー以外のところのファイルも削除する

    必要があるかもしれません)

  • 30

    20.「設計スタディまたは有限要素解析の結果をレビュー」アイコンをクリック

    21.「結果表示ウィンドウのための設計スタディ」ウィンドウがでてくるので、解析結果を選択して

    「開く」をクリック

    <注意>この画面が出てこない場合は、「新しい定義の挿入」アイコンをクリック

    22.「結果表示ウィンドウの定義」ウィンドウが表示される

  • 31

    23.表示タイプは「フリンジ」、量は「応力」と「最大主」を選択

    24.「表示オプション」タグをクリック、凡例レベルを「9」、「変形」と「荷重を表

    示」、「拘束条件を表示」をチェック

    25.「OKおよび表示」ボタンをクリック(「OK」を押すとグラフは表示されないので注意)

    26.等高線が表示される

    <注意>下の図中の値は、適当な荷重条件の結果なので参考にしないこと

  • 32

    27.メニューバーの「結果」アイコン (「新しい定義の挿入」)をクリック。

    →「結果表示ウィンドウのための設計スタディ」ウィンドウがでてくるので、解析結果を選択し

    て「開く」をクリック

    ここでエラーになる場合は、ワーキングディレクトリーの設定が

    おかしいことが多い。設定をやり直すこと。

    28.「結果表示ウィンドウの定義」ウィンドウで「量」は「変位」、コンポーネントは「マグニチュ

    ード」を選択し、「OKおよび表示」ボタンをクリック

  • 33

    29.結果の図が追加されて表示される

    <注意>図を並べるのではなく、フルウィンドウで表示したいときは

    メニューバーの「新しい定義の挿入」アイコンではなく、その隣の「選択した定義の編集」アイ

    コン

    をクリックすること

  • 34

    演習資料(作成:江澤良孝)

    3D-CADによるモデル作成と

    有限要素法による3次元応力解析

    対称性を考慮して楕円の穴のある平板の1/4を解析

    板厚 5mm

    荷重負荷をかける面積が半分なので、荷重のトータルも

    半分にして

    5N

    ヤング率 : 2.1 × 105 N/mm2

    ポアソン比 : 0.3

  • 35

    [モデル作成手順]

    手順1から手順28は円孔平板の場合と同じ。ここまでで四角が描画されている

    手順29 「中心/軸楕円」アイコンをクリック

    中心(xy軸の原点にする)をクリックしてから、水平方向に動かしてクリック、

    さらに下方向に動かしてクリック

    手順30 個別選択アイコンをクリック

    手順31 マウスを画面の左上から右下にドラッグ

    (2点で囲まれる4角形が楕円全体を包むようにドラッグ)

    200

    100

  • 36

    手順32 寸法修正アイコンをクリック

    手順33 寸法修正ウィンドウで寸法を修正

    <注意>修正前に「再生」のチェックを外すことをお勧めします

    手順34 寸法修正ウィンドウの「断面を再生し、ダイアログを終了」アイコン をクリック

    手順35 直線アイコンをクリックして楕円と四角を結ぶ直線を、下図の緑の線のように

    2本描く

    直線の描き方は、直線アイコンをクリックしてから、

    ①左クリック→②左クリック→③中ボタンで中止

    (注意)終点でダブルクリックしても終了できるが、意図しない短い直線を描いてしまうこと

    があるので、ダブルクリックは推奨しない。

  • 37

    手順36 [セグメントを削除]アイコンをクリック

    手順37 下図の破線部分をクリックして、削除

    手順38 [カレントの断面を継続します]アイコンをクリック

    (ヒント)「終了」アイコンを押したときにエラーが表示される場合は、その原因は

    (1)フィーチャーの角で節点がつながってない

    (2)ループを描いてない単独の線がある

    などです。ズームインアイコン を使ってフィーチャーの角を拡大して

    チェックしてみること。

  • 38

    手順39 「保存したビュー」アイコン

    をクリックして、ビュー方向「デフォルト方向」をクリック

    手順40 押し出し寸法を「5」に修正

  • 39

    手順41 「フィーチャーツールへのすべての変更を適用して保存し、ツールダッシュボードを終了し

    ます」アイコンをクリック

    手順42 押し出し(突起)ができる

  • 40

    [モデル解析手順]

    手順1から手順18は円孔平板の場合と同じ。ここで解析は完了している。

    <ヒント> 解析でエラーが表示された場合は、

    の「スタディのステータスを表示」をクリックして、原因を調べること。

    よくある原因は、境界条件でx方向の拘束とy方向の拘束が逆になっていること。

    <注意> 境界条件は違うので注意

    荷重条件の違い

    荷重は1/4モデルでは荷重面の面積は全体モデルの半分なので、全体モデルの1/2

    の荷重 5Nをかけること。

  • 41

    拘束条件の違い

    x=0の面は、x軸方向の直線移動は拘束 、y軸方向は自由 、z方向は拘束

    回転移動はすべて自由

    y=0の面は、x軸方向の直線移動は自由 、y軸方向は拘束 、z方向は拘束

    回転移動はすべて自由

  • 42

  • 43

    手順19 「設計スタディまたは有限要素解析の結果をレビュー」アイコンをクリック

    手順20 「結果表示ウィンドウのための設計スタディ」ウィンドウがでてくるので、

    「開く」をクリック

    <注意>出てこない場合は、「新しい定義の挿入」アイコンをクリック

  • 44

    手順21 「結果表示ウィンドウの定義」ウィンドウが表示される

    手順22 「表示タイプ」を「グラフ」に、縦軸を「応力」「YY」にする

    手順23 「グラフ位置」の下の矢印アイコンをクリックして、Y=0の面の

    エッジ(下図の赤い部分)を選択し、「一つまたは複数のアイテムを選択します」で「OK」

    をクリック

    このエッジをクリック

    ディスプレイの隅に表示されるので注意

  • 45

    手順24 「ハイライトされている点はグラフの始点に対応します」で「OK」をクリック

    (注意)「OK」をクリックする前に、「切り替え」をクリックすると

    グラフの始点が反転し、横軸の向きが逆になるので、通常は

    「切り替え」はクリックしないこと。

    手順25 「結果表示ウィンドウの定義」ウィンドウで「OKおよび表示」をクリック

    手順26 結果が表示される

    (図の値は、適当な荷重条件の結果なので参考にしないこと)