《3・4年生》 - 名古屋大学...1-3....

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《3・4年生》 ( )内に学科の指定のあるものは,該当する学科のシラバスを参照すること。 環境倫理学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 生物統計学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 応用数学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 食糧生産管理学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 構造機能解析法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(開講せず) 農学国際協力論 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 特許法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 食品工学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 農学部特別講義 科学ジャーナリズム論 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 農学部特別講義 科学史 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 農学部特別講義 バイオベンチャー論 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 農学部特別講義 農林行政論1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 農学部特別講義 農林行政論2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 農学部特別講義 食文化論 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(隔年開講のため平成30年度は開講せず) 職業指導 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(隔年開講のため平成30年度は開講せず) 〔生物環境科学科〕 生物圏環境学2 ・・・・・・・・・・・・・ 13 植物環境生理学 ・・・・・・・・・・・・・ 14 生態遺伝学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15 保全生物学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 生物環境計測学 ・・・・・・・・・・・・・ 17 緑地景観科学 ・・・・・・・・・・・・・・・ 18 地形情報学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19 流域保全学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20 資源循環システム学 ・・・・・・・・・ 21 森林生態学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22 森林保護学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23 森林計画学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24 森林環境人間学 ・・・・・・・・・・・・・ 25 環境政策学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26 バイオマス科学2 ・・・・・・・・・・・ 27 バイオマス変換化学1 ・・・・・・・ 28 樹木生化学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29 生物材料機能学 ・・・・・・・・・・・・・ 30 木質環境学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31 生物材料プロセス工学 ・・・・・・・ 32 バイオマス変換化学2 ・・・・・・・ 33 木質保存環境学 ・・・・・・・・・・・・・ (隔年開講のため平成30年度は開講せず) 設計製図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34 住宅科学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35 生物環境科学実験実習 ・・・・・・・ 36

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Page 1: 《3・4年生》 - 名古屋大学...1-3. 科学技術の発達に伴う環境負荷問題①②③(土川)レポート1 4-7. 工学倫理・CSR①②③④(松下)レポート2

目 次

《3・4年生》 ※( )内に学科の指定のあるものは,該当する学科のシラバスを参照すること。 環境倫理学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 生物統計学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 応用数学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3 食糧生産管理学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 構造機能解析法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(開講せず)

農学国際協力論 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 特許法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 食品工学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 農学部特別講義 科学ジャーナリズム論 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 農学部特別講義 科学史 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9

農学部特別講義 バイオベンチャー論 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 農学部特別講義 農林行政論1 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 農学部特別講義 農林行政論2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12

農学部特別講義 食文化論 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(隔年開講のため平成30年度は開講せず) 職業指導 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(隔年開講のため平成30年度は開講せず) 〔生物環境科学科〕

生物圏環境学2 ・・・・・・・・・・・・・ 13 植物環境生理学 ・・・・・・・・・・・・・ 14 生態遺伝学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15 保全生物学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 生物環境計測学 ・・・・・・・・・・・・・ 17 緑地景観科学 ・・・・・・・・・・・・・・・ 18 地形情報学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19 流域保全学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20 資源循環システム学 ・・・・・・・・・ 21 森林生態学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22 森林保護学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23 森林計画学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24 森林環境人間学 ・・・・・・・・・・・・・ 25

環境政策学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26 バイオマス科学2 ・・・・・・・・・・・ 27 バイオマス変換化学1 ・・・・・・・ 28 樹木生化学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29 生物材料機能学 ・・・・・・・・・・・・・ 30 木質環境学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31 生物材料プロセス工学 ・・・・・・・ 32 バイオマス変換化学2 ・・・・・・・ 33 木質保存環境学 ・・・・・・・・・・・・・ (隔年開講のため平成30年度は開講せず) 設計製図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34 住宅科学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 35 生物環境科学実験実習 ・・・・・・・ 36

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〔資源生物科学科〕

植物生理学3 ・・・・・・・・・・・・・・・ 37 動物生理学3 ・・・・・・・・・・・・・・・ 38 昆虫生理生化学 ・・・・・・・・・・・・・ 39 細胞工学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 40 植物保護学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 41 動物衛生学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 42 植物育種学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 43 動物育種学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 44 植物生産科学1 ・・・・・・・・・・・・・ 45 植物生産科学2 ・・・・・・・・・・・・・ 46 生産土壌学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 47 動物生産科学1 ・・・・・・・・・・・・・ 48

動物生産科学2 ・・・・・・・・・・・・・ 49 動物生産科学3 ・・・・・・・・・・・・・ 50

昆虫生産科学 ・・・・・・・・・・・・・・・ 51

持続的生物生産学 ・・・・・・・・・・・ 52 農業政策学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 53 農業組織学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 54 資源生物科学専門講義 ・・・・・・・ 55 資源生物科学実験実習 ・・・・・・・ 56 海外実地研修 ・・・・・・・・・・・・・・・ 57 国内実地研修 ・・・・・・・・・・・・・・・ 58

〔応用生命科学科〕

分子生物学2 ・・・・・・・・・・・・・・・ 59

栄養科学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 60

細胞生物学3 ・・・・・・・・・・・・・・・ 61 細胞生物学4 ・・・・・・・・・・・・・・・ 62 生命物理化学2 ・・・・・・・・・・・・・ 63 生物反応工学 ・・・・・・・・・・・・・・・ 64 微生物学2 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 65 微生物学3 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 66 遺伝子工学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 67 生物情報工学 ・・・・・・・・・・・・・・・ 68

植物機能学2 ・・・・・・・・・・・・・・・ 69

応用植物分子科学 ・・・・・・・・・・・ 70

生物有機化学 ・・・・・・・・・・・・・・・ 71 有機構造解析学 ・・・・・・・・・・・・・ 72 生理活性物質化学 ・・・・・・・・・・・ 73 生物制御化学 ・・・・・・・・・・・・・・・ 74 高分子化学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 75 高分子設計学 ・・・・・・・・・・・・・・・ 76 食品機能化学 ・・・・・・・・・・・・・・・ 77 微生物生態学 ・・・・・・・・・・・・・・・ 78 食品衛生学 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 79

Academic Presentation Skills ・・・ 80

応用生命科学実験実習1 ・・・・・ 81 応用生命科学実験実習2 ・・・・・ 82

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 全学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○原田一宏,松下泰幸,土川 覚 開 講 時 期 3,4年次 春学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

環境倫理学 (Environmental Ethics)

限りある資源問題,地球温暖化問題,人口問題を抱える現在,求められるのは持続可能な社会システムの早急な実現である。この講義では,現実的な問題解決を目指して「環境保全と資源利用のバランス」をどのように取るべきか環境倫理の視点から考える力を身につけることを目的とする。

1-3. 科学技術の発達に伴う環境負荷問題①②③(土川)レポート14-7. 工学倫理・CSR①②③④(松下)レポート28.  地域資源をめぐる共生社会―人と自然,人と人の関係を考える(原田)9.  自然資源は誰のためのものか(原田)10-11.人と自然の関係をみる視座(原田)12.  グループディスカッション(原田)13.  コモンズとしての資源の管理・利用(原田)14.  里山と人との関わり(原田)レポート315.  オフィスアワー

環境倫理,持続可能な社会システム,木質バイオマス,公害,企業倫理,コモンズ, 里山

生命と技術の倫理,資源循環システム学,木質環境学

原田一宏は,人と自然に関わる既存の理論や,人と人の関わりを通じた自然資源管理のあり方について講義し,環境倫理の社会への応用として松下泰幸は環境問題と産業のあり方に関する企業倫理と環境保全のありかたを講義し,土川覚は科学技術の発達と環境負荷の関連および今後の資源利用のあり方について講義する。

原田一宏  春学期 水木 15:00~17:00松下泰幸  春学期 月火水 15:00~17:00土川 覚  春学期 火   17:00~18:00

・3回のレポート試験および授業への取り組みにより評価を行う。・履修取り下げ制度を採用する。

原田一宏 e-mail: harada@松下泰幸 e-mail: ysmatsu@土川 覚 e-mail: st3842@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

プリント等配布

環境倫理学(鬼頭秀一,福永真弓編, 東京大学出版会)熱帯林の紛争管理―保護と利用の対立を超えて(原田一宏著,原人舎)はじめての工学倫理 第2版(斉藤了文,坂下浩司著,昭和堂)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 全学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○山本一清,中川弥智子,梶村 恒 開 講 時 期 3,4年次 秋学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

生物統計学 (Biostatistics)

生物学,特にフィールド・サイエンスにおける代表的な統計分析手法について理解する。

生物及びそれに関わる様々な因子を対象とした調査・実験結果を客観的に提示するためには,統計学の知識が不可欠である。逆に,統計学の知識があれば,より効率的な調査・実験計画をたてることが可能となる。この講義では,生物学,特にフィールド・サイエンスにおける代表的な統計分析手法について学ぶ。

授業計画01.概論02.統計学的なものの考え方03.データの視覚化(Excel)04.基本統計①05.基本統計②06.検定①07.検定②08.統計パッケージR入門09.分散分析・多重比較 ①10.分散分析・多重比較 ②11.分散分析・多重比較 ③12.相関・単回帰分析13.非線形回帰分析14.重回帰分析15. オフィスアワー,まとめ等

履修取り下げ制度を実施する。各回のレポート試験(80%)・授業への取り組み(20%)により評価。

山本 一清 e-mail:kazukiyo@中川弥智子 e-mail:miko@梶村 恒  e-mail:kajimura@              (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

 メールにて担当教員に問い合わせること。

記述統計量,確率分布,推定と検定,分散分析,回帰分析

プリント等配布

生物統計学入門(石居進著,培風館)

特になし

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 全学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○山本浩之 開 講 時 期 3, 4年次 春学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

メールにて担当教員に問い合わせること。

・履修取り下げ制度を採用する。・3回以上欠席した場合「欠席」。・定期試験を受験しないものは,「欠席」。・定期試験(80%),レポート(20%)など総合的な学習状況により判断する。

山本浩之 e-mail:hiro@             (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

図解による微分方程式(培風館—阿部寛治著)

応用数学(Applied Mathematics)

生命農学,生物応用科学において必要とされる数学の基礎知識を修得し,技術・研究への応用能力を高めることを目的とする。とくに,物理学や化学で現れる各種微分方程式について,現象例に基づいてその特徴を吟味し,数学的な解法を身につける。

授業計画01. 微積分学の復習102. 微積分学の復習203. 線形代数学の復習04. 1階常微分方程式 105. 1階常微分方程式 206. 2階常微分方程式 107. 2階常微分方程式 208. 2階常微分方程式 309. テーラー展開 110. テーラー展開 211. 物理学・化学・生物学への応用 112. 物理学・化学・生物学への応用 213. ラプラス変換による微分方程式の解114. ラプラス変換による微分方程式の解215. まとめ,質疑応答等

古典物理学,微分方程式,線形性,物理化学,運動方程式

物理と微積分(共立出版—物理学one point小出著)

生物材料力学,物理学基礎Ⅰ,Ⅱ

難解である微分方程式を図解による視覚表現で数学論理を解釈させる教科書を元に,微分方程式を解く方式を講義する。適宜,演習をあたえ,数学的技巧を取得する。

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 全学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○竹下広宣 開 講 時 期 3,4年次 春学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

適宜紹介する

食と農の経済学,農業政策学

食料需要と農業生産に関する経済理論を学びながら,現実の姿を多角的に把握する。とくに食料の生産と消費をつなぐフードシステムの理解を深める。ミクロ経済学の消費者行動や企業行動の基礎理論を習得するとともに,技術進歩やコモンズの悲劇などの中級のトピックスにも挑戦する。

メールにて直接問い合わせること。

・定期試験、小テスト、授業への取り組みによって総合的に評価する。・履修取り下げ制度を採用する。

竹下広宣 e-mail:awa@ (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

食糧生産管理学(Socioeconomic Science of Food Production)

消費者行動や企業行動の経済理論を習得する。農業生産の特質を理解する。食料問題を客観的に把握する態度を養う。

授業計画01. 世界の食料問題:マルサスの罠02. 経済成長と食生活の変化03. 食料需要のミクロ経済学(1)04. 食料需要のミクロ経済学(2)05. 農業の技術的・構造的特質06. 農業の生産関数と技術選択(1)07. 農業の生産関数と技術選択(2)08. 差額地代論と作目立地09. 農業の技術進歩:BC技術とM技術10. 資源管理とコモンズの悲劇11. 現代のフードシステム:日本農業の特質12. 現代のフードシステム:食品製造13. 現代のフードシステム:食品流通と外食14. 食料・食品の安全をめぐって15. 補論とまとめ

消費者行動,生産関数,技術進歩,地代論,コモンズの悲劇,フードシステム

特になし。

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 全学科 単位数 1 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○伊藤香純 開 講 時 期 3,4年次 集中

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

グループでの作業や議論を中心として行うため,全日程の受講が可能であることが望ましい。

グループでの議論・作業・プレゼンテーションを通じて,農学分野の国際協力について基礎から実務の演習までを学ぶ

メールにて担当教員に問い合わせること。

・グループワークへの取り組み70%,レポート試験30%・履修取り下げは認めない。・全て欠席の場合は「欠席」とし,一部のみ出席があり,報告書も未提出の場合には「F」とする。

伊藤香純 e-mail:kasumito@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

講義において適宜紹介する

農学国際協力論(International Cooperation in Agricultural Education)

1.開発途上国が直面する貧困,食糧不足,環境破壊など農学領域の諸問題を理解す  る2.問題を解決するための技術,教育,援助方法を考え,プロジェクトを立案する3.日本や先進国だけでなく,開発途上国を含めた世界を視野に入れた考え方が身に  つく

以下の内容を2日間で実施する

 1)農学国際教育協力研究センターの紹介 2)貧困・開発途上国の定義 3)国際協力とは   (1) JICAによる支援   (2) NGOによる支援   (3) 国際機関による支援 4)政府開発援助(ODA)とは 5)農業分野における国際協力の意義 6)プロジェクトの計画立案の手法   (1) プロジェクトの定義   (2) 計画立案の方法論   (3) プロジェクトの計画立案の実習 7) 大学による農業分野の国際協力:ケーススタディー   (1) カンボジア・王立農業大学の教育強化   (2) カンボジア農村における農産物加工業振興 8) 持続可能な農業とそのための支援

国際協力,貧困,開発途上国,農村開発,NGO,環境,農産物加工

講義において適宜紹介する

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 全学科 単位数 1 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○鬼頭 雅弘,伏本 正典 開 講 時 期 3,4年次 集中

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指導を受けられる時間)

特 許 法 (Patent Laws)

特許制度の基本的な知識と手法を習得し,特許を用いて研究成果を保護・活用する考え方と手法を学ぶ。これは,大学の研究でも企業の技術開発でも必要な能力である。 達成目標  1.特許制度の概要を理解する  2.特許出願の手続きと,特許明細書の書き方を理解する  3.特許調査の目的と調査方法を理解する  4.大学や産業界での特許の活用方法を理解する

01.はじめに:知的財産と特許の狙い02.日本の特許制度03.外国での特許取得,模倣品の話04.特許調査を体験する05.特許出願の書類の作成を体験する-106.特許出願の書類の作成を体験する-207.特許戦略、企業や大学の特許マネジメント08.グループ演習

特許権,知的財産権,イノベーション,国際標準化,知的財産戦略,特許侵害訴訟

 特になし

特になし

特になし

従来の特許教育が扱った基礎事項に加え,最近の社会ニーズに応えて次を追加①経済や研究のグローバル化に必要な外国特許取得②国際標準化と連動した特許活用③特許訴訟などの特許権の活用④共同研究における特許問題

メールにて担当教員に問い合わせること。

・授業中に実施するミニテストやグループ演習での発表等の結果で評価する。・履修取り下げ制度は認めない。・授業への取り組み:4分の3以下の出席の場合,欠席扱いとします。

中野秀雄  e-mail:hnakano@(@以下にagr.nagoya-u.ac.jpを付けてください)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 全学科 単位数 1 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○井上孝司,中山俊裕,小関 誠,小笠原靖 開 講 時 期 3,4年次 集中

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

食 品 工 学 (Food Engineering)

食品産業における,基本加工技術の理論的背景と生産現場を概観し,製造管理,品質保証などの考え方を理解する。

1. 加熱殺菌の理論と実際2. 食品保存の理論と実際3. 食品加工における抽出,分離操作の理論と実際4.乾燥技術の理論と実際5.工業的微生物培養,酵素変換の実際6.発酵食品の製造管理,品質保証7.食品産業の社会的責任,ISO,HACCP,トレーサビリティーなど8. 食品会社におけるマーケティングと商品開発,研究開発の実際

食品加工,殺菌,食品保存,HACCP,ISO

プリントを配布する

特になし

学部の微生物学,生化学,有機化学関連授業および生物反応工学を履修していることが望ましい。

東海地方の食品会社の研究者によるオムニバス形式の講義を行う。また各食品会社で行われた製品,技術開発などを紹介する。

メールにて担当教員に問い合わせること。

・レポート(4回)と授業への取り組みにより評価を行う。・履修取り下げは採用しない。

中野秀雄 e-mail:hnakano@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 全学科 単位数 1 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○元村有希子 開 講 時 期 3年次 集中

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指導を受けられる時間)

・レポート試験により評価する。・履修取り下げは認めない。・レポート提出のない場合は欠席とする。

メールにて担当教員に問い合わせること。

束村博子  e-mail:htsukamura@               (@以下に「nagoya-u.jp」を付けてください)

「科学者ってなんだ?」(丸善)

「理系思考 分からないから面白い」(毎日新聞社)

実際の科学報道記事を例に,現代における科学報道の社会における役割や責任について学び,受講者自らが科学記事を作成することにより,科学的成果を社会に伝えるためのコミュニケーションスキルを学ぶ。

農学部特別講義 科学ジャーナリズム論(Special Topics in Agricultural Sciences)

科学はそれ自体が創造的な営みだが,その意義や成果を社会に還元(提供)することで発展してきた経緯がある。しかし科学と社会との間には溝があり,必ずしもその財産を共有できていない。だとすれば,どこに問題があるのか? 発信する人(科学者),伝える人(ジャーナリズム),受け取る人(社会,市民)それぞれの視点から科学報道の現状を観察し,立場の違いを理解する。その上で,どうすればよりよい関係が構築できるのか議論を通して考える。

01. 科学報道とは何か02. 記事を書いてみよう03. 実際の記事から「伝える側・受け取る側」のギャップを考える04. 科学報道の現場05. 科学コミュニケーションについて

科学ジャーナリズム,科学コミュニケーション

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 全学科 単位数 1 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○戸田山和久 開 講 時 期 3年次 集中

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

「温故知新」という格言をご存じでしょう。我々は,つい科学の最先端の成果に目を奪われがちで,科学の歴史を学ぶことを軽視しがちです。しかし,どんな科学者も,彼/彼女らがじっさいに仕事をしていたときには,「最先端科学」を切り拓いていたのです。たとえば,ダーウィン,パスツール,メンデル,モーガン,ワトソン&クリックらは,彼らが生きた時代に何と闘い,何をなしとげ,そしてどのように受け入れられたり攻撃されたりしたのか。こうしたことを知ることは,将来,最先端研究にたずさわることになるみなさんにとって重要な示唆をもつはずです。そして,科学が迷路に迷い込むことを防ぐためにも,重要な教訓を含んでいると思われます。この授業では,いくつかのトピックを取り上げて,生物学の歴史のダイナミズムを描き出すことを試みます。

農学部特別講義 科学史(生物学史) (Special Topics in Agricultural Sciences)

生物学の歴史を理解し,自分の研究を歴史のパースペクティヴの中に置いて捉えることができるようになることを目標とします。

授業は大きく3つのパートに分かれています。

Part I 進化学の歴史的展開・ダーウィンの先駆者たち(ビュフォンとラマルク)・ダーウィンはどのようにして自然選択説に到達したのか・ダーウィン説への批判・総合説の成立・現代進化学の理論的基礎をめぐる論争Part II 遺伝学の歴史的展開・メンデル以前・メンデルによる遺伝の法則の発見・モーガンの遺伝子説・分子遺伝学の成立と「セントラル・ドグマ」・「遺伝情報」という考え方はいかにして成立したかPart III 発生学の歴史的展開・前成説と後成説・実験発生学の成立・発生学と遺伝学のビミョーな関係・evo-devoをめぐる現代の論争

ダーウィニズム,総合説,現代進化学,メンデル,分子遺伝学,遺伝情報,実験発生学,evo-devo,自然発生説

メールでアポイントメントを取ってください,随時応じます。

・授業中の課題とまとめのレポート試験による総合評価。・履修取り下げは認めない。・レポートを提出しないものは欠席とする。

戸田山和久 e-mail:todayama@            (@以下に「is.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

指定なし

溝口 元・松永 俊男 (著) 『生物学の歴史 (放送大学教材)』放送大学教育振興会,2005年

すべての講義,実験演習

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 全学科 単位数 1 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○河野 廉,森 典華 開 講 時 期 3年次 集中

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

農学部特別講義 バイオベンチャー論(Special Topics in Agricultural Sciences)

起業したい人・興味ない人に関係なく,バイオベンチャーを題材にして,今後社会で活躍するための考え方について理解する。

バイオベンチャー企業に関して,以下の内容を中心に講述する。1.社会経済の成り立ち   経済状況の推移と企業とは? -日本経済を紐解く―2.ベンチャー企業の作りかた・考え方              新しいことを考える方法について知る              ベンチャー企業と大企業の比較3.イノベーションとは?  イノベーション創出のプロセスや方法論の全体観4.バイオベンチャーとは? 日本のバイオベンチャーはなぜ育たなかったのか?              問題点をクリアした日本のバイオベンチャーの出現5.グループワーク     ケーススタディでアイデアを考える

ベンチャー,イノベーション,デザイン思考

特になし

『決定版!「ベンチャー起業」実戦教本』プレジデント社『なぜ,ベンチャーは失敗しやすいのか?』インデックス・コミュニケーションズ

現在の経済状況下において,ベンチャー企業を創出することは,妥当か?無謀か?バイオベンチャーの取り巻く環境について講義する。また,デザイン思考を取り入れ,新しい事業を考えるためのグループワークを実施する。

授業への取り組みとプレゼンテーション発表の総合評価集中講義のため,履修取り下げ制度は採用しない。また,一回でも欠席した場合,『欠席』とする

河野 廉 e-mail:kawano@           (@以下に「aip.nagoya-u.ac.jp」をつけてください)

- 10 -

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 全学科 単位数 1 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○幸田 淳 他 開 講 時 期 3,4年次 集中

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

農学部特別講義 農林行政論1(Special Topics in Agricultural Sciences)

21世紀に入り,世界的な潮流として,新興国が著しい経済成長を続ける一方,資源・エネルギー・食料の争奪等の問題が生じている。このような中,我が国の農業・農村では,農地の減少,農業者の高齢化,農村の疲弊等,深刻な状況が生じている。食と農をめぐる内外の状況や問題,農政の新たな展開方向等について理解を深めることを目的とする。

 講義内容はおおよそ以下のとおりであるが,講師によって変更することもありえる。これらの内容は「農林行政論1」あるいは「農林行政論2」で講義される。 1.農政の必要性と行政の役割2.我が国の農政をめぐる情勢と対応3.農林統計でみる我が国の農業構造4.攻めの農業を支える技術5.食の安全と消費者の信頼確保に向けた農林水産省の取組6.我が国における米・麦・大豆の需給について7.農業の強化に向けて8.農業農村整備事業の特性と社会的役割9.地域資源を活かした農村の振興・活性化

農政、行政、食料自給率、食の安全、6次産業化

特になし

適宜プリントを配布

様々な政策推進に直接関与している講師陣による"生"の「農林行政論」である。農学関係の研究者,公務員,企業への就職を目指し,将来の「食」と「地域」の再生を担う学生にとって,食と農をめぐる内外の状況や問題,農政の新たな展開方向等について考える機会となるような話題を提供する。

 メールにて担当教員に問い合わせること。

・原則として,全ての講義に参加すること。レポート試験と授業への取り組み状況により評価する。・履修取り下げ制度は採用しない。・レポートを提出しないものは欠席とする。

谷口光隆 e-mail:taniguti@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

- 11 -

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 全学科 単位数 1 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○幸田 淳 他 開 講 時 期 3,4年次 集中

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

適宜プリントを配布

様々な政策推進に直接関与している講師陣による"生"の「農林行政論」である。農学関係の研究者,公務員,企業への就職を目指し,将来の「食」と「地域」の再生を担う学生にとって,食と農をめぐる内外の状況や問題,農政の新たな展開方向等について考える機会となるような話題を提供する。

 メールにて担当教員に問い合わせること。

・原則として,全ての講義に参加すること。レポート試験と授業への取り組み状況により評価する。・履修取り下げ制度は採用しない。・レポートを提出しないものは欠席とする。

谷口光隆 e-mail:taniguti@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

農学部特別講義 農林行政論2(Special Topics in Agricultural Sciences)

21世紀に入り,世界的な潮流として,新興国が著しい経済成長を続ける一方,資源・エネルギー・食料の争奪等の問題が生じている。このような中,我が国の農業・農村では,農地の減少,農業者の高齢化,農村の疲弊等,深刻な状況が生じている。食と農をめぐる内外の状況や問題,農政の新たな展開方向等について理解を深めることを目的とする。

 講義内容はおおよそ以下のとおりであるが,講師によって変更することもありえる。これらの内容は「農林行政論1」あるいは「農林行政論2」で講義される。 1.農政の必要性と行政の役割2.我が国の農政をめぐる情勢と対応3.農林統計でみる我が国の農業構造4.攻めの農業を支える技術5.食の安全と消費者の信頼確保に向けた農林水産省の取組6.我が国における米・麦・大豆の需給について7.農業の強化に向けて8.農業農村整備事業の特性と社会的役割9.地域資源を活かした農村の振興・活性化

農政、行政、食料自給率、食の安全、6次産業化

特になし

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 生物環境科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○竹中千里,渡邉 彰 開 講 時 期 3年次 春学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

適宜紹介

生物圏環境学1,土壌学

物質循環という概念を説明したのち,水,炭素,窒素,リン,イオウといった生物の主要構成成分の循環について講義する。次に,人間活動によって撹乱された物質循環について,大気,土壌,水質の汚染という観点から講義する。最後に撹乱された生物環境を修復する考え方,手法について講義する。水質,P,Sの循環,大気汚染問題,環境修復については竹中が担当し,C,Nの循環,土壌汚染と水質汚濁に関しては渡邊が担当する。

 メールにて担当教員に問い合わせること。

・講義の中で実施する小テスト(20%),定期試験(80%)により成績を判定する。・履修取り下げは認めない。・定期試験を受験しない者は欠席とする。

竹中千里  e-mail:chisato@渡邉 彰  e-mail:akiraw@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

生物圏環境学2(Environmental Sciences in Biosphere 2)

生物圏と大気圏,水圏,土壌圏との関わりについて,生物圏環境学1で水・エネルギー循環の視点から学んだのに引き続き,本講義では物質循環という視点で理解することを目的とする。本講義では,ひとつの生態系から地球規模までさまざまなスケールでの物質循環のメカニズムと,その中で生物の果たす役割を学ぶ。また,人間活動によって環境に付加された有機および無機汚染物質が,どのように生物圏に影響を与えるかについて,環境中における物質の挙動から理解する。さらには,人間活動によって撹乱を受けた環境を修復する方策についても学ぶ。

01 ガイダンス02 水質の形成03 P,Sの循環04 Cの循環05 Nの循環06 環境変動と物質循環07 大気汚染108 大気汚染209 土壌汚染と水質汚濁110 土壌汚染と水質汚濁211 土壌汚染と水質汚濁312 土壌汚染と水質汚濁413 環境修復114 環境修復215 総括

物質循環,炭素,窒素,環境汚染,環境浄化,環境変動

なし

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 生物環境科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○竹中千里,三屋史朗,富岡利恵 開 講 時 期 3年次 秋学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

植物環境生理学(Plant Environmental Physiology)

植物はさまざまな環境ストレスを受けながら生育している。植物はそれらのストレス要因に対して,適応や耐性獲得といった戦略で対応しているが,ある閾値を超えると生理活性の衰退が始まり,枯死に至る。本講義では,植物生理学や生物圏環境学といった基礎を習得した学生が,さまざまなストレス要因に対する植物の応答を生理・生化学的観点から学び,植物における生命現象の柔軟性,多様性を理解することを目的とする。

授業計画01 植物にとって環境ストレスとは02 植物の耐塩性機構03 植物の水ストレス耐性(1)04 植物の水ストレス耐性(2)05 植物の温度ストレス耐性06 植物と温暖化07 植物の重金属ストレス耐性機構08 植物と大気汚染物質-硫黄酸化物,窒素酸化物-09 植物と大気汚染物質-光化学オキシダント,酸性雨-10 植物と放射能11 植物の酸性土壌耐性機構12 植物の酸性土壌耐性機構ーアルミニウムの影響ー13 植物を用いた土壌浄化14 植物を用いた大気浄化15 総括

ストレス,植物生理,適応,耐性,傷害

なし

適宜紹介

生物圏環境学2,植物生理学1,植物生理学2

植物が受けるさまざまなストレス(塩,乾燥,温度,重金属,大気汚染ガス,酸性土壌,アルミニウム)に対して,植物がどのような耐性機構をもち対処しているのかについて,毎回,ストレスの種類を変えて,順に説明していく。耐塩性,水,温度のストレスについては,三屋が担当し,重金属,酸性土壌,アルミニウムについては富岡が担当,全体の概要,大気汚染ガスおよび放射能の影響,植物の機能を利用した浄化に関する内容は竹中が担当する。

 メールにて担当教員に問い合わせること。

・講義中の発言等を考慮し,試験によって評価する。・履修取り下げは認めない。・定期試験を受験しない者は欠席とする。

竹中千里  e-mail:chisato@三屋史朗  e-mail:mitsuya@富岡利恵  e-mail:tomiokar@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 生物環境科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○戸丸信弘 開 講 時 期 3年次 春学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

生態遺伝学 (Ecological Genetics)

生態遺伝学は,自然集団に生じている表現型の進化や適応の過程を探求する学問であり,生態学,遺伝学,進化学の境界領域に位置している。この講義では,自然集団に生じている表現型の進化や適応の過程を理解するために,集団遺伝と量的遺伝の基礎を学ぶ。

授業計画01.はじめに:生態遺伝学とは何か02.遺伝的変異と遺伝マーカー03.任意交配とハーディ—ワインバーグ平衡04.同類交配05.近親交配と近交弱勢06.進化07.突然変異08.移住09.遺伝的浮動10.自然選択11.分子集団遺伝12.量的遺伝13.有性生殖と無性生殖

集団遺伝,量的遺伝,遺伝的変異,適応,進化

特になし(プリントを配布する)

講義の中で適宜紹介する。

遺伝学,生態学,保全生物学

以下の授業計画に沿って,集団遺伝の内容を中心に量的遺伝の内容も含めて講述する。

 メールにて担当教員に問い合わせること。

・定期試験90%,レポート10%・履修取り下げ制度を採用しない。・定期試験を受けない場合,欠席とする。

戸丸信弘  e-mail: tomaru@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 生物環境科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○肘井直樹,戸丸信弘 開 講 時 期 3年次 秋学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

「保全生態学入門」(鷲谷いづみ・矢原徹一;文一総合出版1996)

生態学(生物環境科学科必修),生態遺伝学,森林生態学,森林保護学

地域レベル,地球レベルで起こっている生態系・生物多様性に関わるさまざまな問題を,生態学,集団遺伝学を基礎として,プリントとpptスライドを用いて解説する。

メールにて担当教員に問い合わせること

・レポート試験90%,授業への取り組み10%・履修取り下げは認めないが,レポートを提出しない者は「欠席」とする

肘井直樹  e-mail: hijii@戸丸信弘  e-mail: tomaru@           (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

保全生物学 (Conservation Biology)

人為的な干渉や自然攪乱が,生物種の存続,生物の多様性にどのような影響をもたらすのかを明らかにし,適応進化の歴史のなかで多様化してきた地球上の生物とそれらを取り巻く環境を,どうすれば後世に受け継がせることができるのかを,具体的な事例をもとに考える。

01. 生物多様性とは何か-生物多様性の概念- 02. 生物多様性とは何か-種と種分化,多様性を創出する機構- 03. 生物多様性の危機-生物多様性の価値- 04. 生物多様性の危機-生物多様性を脅かすもの- 05. 小集団を絶滅に導く機構-人口学的変動と環境変動- 06. 小集団を絶滅に導く機構-遺伝学的要因- 07. 最小存続可能個体数と個体群存続可能性分析 08. メタ個体群の構造 09. メタ個体群の動態 10. 多様性をどのように測るのか-種数面積曲線と多様度指数- 11. 生物の侵入と絶滅-島的な環境とは- 12. 生物の侵入と絶滅-様々な侵入生物- 13. 多様性と安定性 14. 生物多様性・生態系の保全と修復 15. 生物多様性保全の様々な取り組み,まとめ

生態学,集団遺伝学,生物多様性,環境修復,生態系,メタ個体群

なし(プリント等を配布する)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 生物環境科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○山本一清 開 講 時 期 3年次 春学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

プリント等配布

生物環境計測学(Measurement for Bioresource and Environment)

森林を主とする陸域の資源計測・予測技術とその背景理論を理解する。

森林を主とした陸域の生物資源の計測では,その目的により計測の対象となる因子や測定項目が異なる。加えて,計測の対象とするスケールも様々であり,対象とするスケールによっても具体的な調査項目や調査方法も異なる。この講義では,森林を主とする陸域の資源計測・予測技術とその背景理論について学ぶ。

授業計画01. 序論02. 樹幹の形状と測定03. 樹幹解析04. 樹木の成長05. 樹木の物質生産構造06. 林分調査の基礎07. 森林標本調査法①08. 森林標本調査法②09. プロットレスサンプリング10. 画像解析基礎11. リモートセンシング基礎(1)衛星リモートセンシング①12. リモートセンシング基礎(2)衛星リモートセンシング②13. リモートセンシング基礎(3)航空機リモートセンシング14. リモートセンシング基礎(4)関連トピック15. オフィスアワー,まとめ等

森林計測,成長論,物質生産,標本調査,リモートセンシング

森林リモートセンシング 加藤正人編著(㈱日本林業調査会)

森林計測学講義 大隈眞一著(㈱養賢堂)

森林計画学

・レポート(20%)・定期試験(80%)により評価する。・履修取り下げ制度を採用する。

山本一清 e-mail:kazukiyo@              (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

 メールにて担当教員に問い合わせること。

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 生物環境科学科 単位数 2

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○橋本啓史 開 講 時 期3・4年次隔年・集中

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指導を受けられる時間)

生態学,植物分類・植生学,森林生態学,保全生物学

今日のランドスケープ分野が扱う“緑地”は,個人宅の庭から都市緑地,里地里山,自然公園,国土レベルまで,対象もスケールも多岐に渡る。それらの緑地のもつ様々な役割とその歴史的経緯や実態について学ぶ。また,造園設計についても触れ,実際に図面作成も体験する。

メールにて担当教員に問い合わせること。

・現地調査を伴うレポート試験(70%)と講義時間内に提出する課題(30%)による。・履修取り下げ制度を採用しない。・レポートを提出しない場合,欠席と評価する。

橋本啓史(名城大学農学部)  e-mail:hihashi@(@以下に「meijo-u.ac.jp」を付けてください)

・森本幸裕・白幡洋三郎(編)『環境デザイン学』(朝倉書店)・平田富士男『都市緑地の創造』(朝倉書店)・横張真・渡辺貴史『郊外の緑地環境学』(朝倉書店)・木村了『わかりやすい造園実務ポケットブック』(オーム社)・森本幸裕(編)『景観の生態史論』(京都通信社)                                     ほか,初回講義で紹介する。

緑地景観科学 (Landscape Architecture)

本講義は緑地を多角的に見る眼を養うことを目的とし,あわせてランドスケープ分野がどのように緑地景観の保全と創造に取り組んでいるのかを学ぶ。

授業計画01.緑地とは02.緑地の機能03.緑化植物の種類と用途04.造園図面の記号の描き方05.庭園史と公園史06.緑化植物の植栽・管理07.街路樹の歴史と管理08.造園設計図面の描き方09.ランドスケープ・エコロジーとは10.都市のランドスケープ・エコロジー11.里地里山のランドスケープ・エコロジー12.都市の水辺の緑地としての役割13.透視図の描き方14.都市の農地の緑地としての役割15.広域緑地計画

 実際に造園図面作成も体験してもらうので,日頃から意識して公園や広場をよく眺めておくこと。また,講義には鉛筆またはシャープペンシルと30cm程度の定規を持参すること。

造園,景観生態学,緑地計画,緑化植物,里山

特になし

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 生物環境科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○田中隆文 開 講 時 期 3年次 春学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指導を受けられる時間)

流域保全学

(1)様々な測量方法を学び,実際に測量機器に触れ,測量の体系を理解する。(2)景観論の基礎を学び,地形の知覚と認知そしてデザインについて学習を進める。

  メールにて担当教員に問い合わせてください。

・期末テスト(80%),毎回の小レポート(20%)・履修取り下げ制度を採用する。

田中隆文   e-mail:takafumi@              (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

田中隆文 著 環境問題はイメージでは解決しない。星雲社,p.125,2008.03(単行本)風景デザイン研究会 風景のとらえ方・つくり方,共立出版,p.241,2008.11(単行本)

地形情報学 (Topography and Forest Conservation)

測量の基礎を学ぶとともに,地形の知覚・認知・デザインについても学習を進める。

講義は以下のような内容で構成される。

01. 授業の進め方,前方交会法02.コンパスによる前進法,閉合誤差03.コンパス測量の閉合誤差とその図解的修正法04. 距離と視覚,名勝庭園における地形の利用05. 俯角・仰角と地形・景観,借景06. セオドライトの特徴,単測法,07. セオドライトのマイクロメータの使い方,調整法08. 内角測量の内業と経距・緯距の誤差修正方法09. 倍角法,スタジア測量10. 水準測量および山地における地形の把握11. カメラの利用12. 地形の認知と錯視13. シークエンス景観14. 地形のデザイン15. 日本庭園と地形

測量,地形情報,知覚と認知,景観論,日本庭園

授業時にプリントを配布する。

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 生物環境科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○田中隆文 開 講 時 期 3年次 秋学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

田中隆文 著 環境問題はイメージでは解決しない。星雲社,p.125,2008.03(単行本)田中隆文 編著 想定外を生まない防災科学,古今書院,p.299,2015.09(単行本)

資源循環システム学,地形情報学

わが国における流域管理の歴史を荒廃地の変遷やダム建設などの観点から解説する。また流域の保全は,地形・地質・気象・植生という流域特性だけではなく過去・現在・未来における人間活動と様々に関わるので,この授業では様々な観点から流域保全を捉え,調査し考察し説明する実力を養う。

メールにて担当教員に問い合わせること

・期末テスト(80%),毎回の小レポート(20%)・履修取り下げ制度を採用する。

田中隆文 e-mail:takafumi@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

流域保全学(Watershed Conservation)

荒廃と保全の歴史を概観し,災害の特性と人間社会の対応について学ぶ。土地利用履歴や地形・地質・気象・人為など様々な要因が関わり日常生活の積算では捉えきれない非日常現象である災害を,どのように捉え,どのように備えるべきかを,日常の生活・経済活動・文化活動との関わりから多面的・多層的に考察を深める。

講義は以下のような内容で構成される。

01. 荒廃と保全の歴史02. 災害の素因と誘因03. 洪水と治水行政04. はげ山と斜面緑化05. 土砂災害(崩壊・地すべり・土石流)06. 抗し難い大規模災害07. 治山・砂防事業08. 災害の「非日常性」を社会の「日常性」の中でどう捉えるか?09. 様々な自然観と流域保全10. 観光・景観と防災11. 防災啓発活動,警戒避難12. 人・意識・時代の流れと流域保全13. 森林水源涵養機能への期待と検証14. 科学に対する期待と過信15. 流域保全と科学コミュニケーション

自然災害,土砂災害,治山,砂防,森林水源涵養機能,科学コミュニケーション

授業時にプリントを配布する。

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 生物環境科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○土川 覚,近藤 稔,今井貴規 開 講 時 期 3年次 春学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

資源循環システム学 (Resouces Cycle System)

森林の持つ環境保全機能や木質資源の利活用は,21世紀の循環型社会を構築する上で基盤となる。本講義では,森林資源を持続的に生産・利用するための基盤整備計画,森林作業システムおよび木材生産技術について多面的な知識を身につける。また,生産された木質バイオマスの有効利用を組み込んだ持続可能社会の具現化を目指して,再生可能でカーボンニュートラルなバイオマス資源の循環システムについて学ぶ。これにより,循環型社会における森林資源のあり方に関する知識とそれを応用する能力を身につける。

授業計画01. 森林資源の減少と環境問題02. 森林基盤整備(1)03. 森林基盤整備(2)04. 木材生産技術(1)05. 木材生産技術(2)06. 森林資源のバイオマス利用07. 植物組織培養の基礎と応用08. 植物・作物遺伝子組み換えの基礎09. 遺伝子組み換え植物・作物の実際10. 林木のバイオテクノロジー11. 製材方法および製材機械12. エンジニアリングウッドの製造方法(合板,集成材)13. エンジニアリングウッドの製造方法(パーティクルボード,繊維板)14. これからのエンジニアリングウッド,リサイクルプロセスの現状と問題点15. まとめ

森林資源,バイオマス,多面的機能,森林作業システム,路網計画,持続可能社会,バイオテクノロジー, エンジニアリングウッド

生物材料機能学,環境倫理学,バイオマス科学1,木質環境学

森林施業が水・大気・土壌に及ぼす影響,立木の伐採・搬出技術,森林の経営・管理基盤である森林路網の整備の考え方,森林資源のバイオマス利用の現状と問題などについて解説する(近藤)。また,建築素材としての木質バイオマスの利活用に関して,その製造方法からリサイクルプロセスまでを紹介する(土川)とともに,植物バイオテクノロジー(主に,組織培養,遺伝子組み換え)の原理,実用例について解説する(今井)。

 メールにて担当教員に問い合わせること

・期末テスト(80%),小テストと授業への取組み(20%)で評価・履修取り下げ制度を採用する。・定期試験を受験しない者は欠席とする

土川 覚 e-mail:st3842@近藤 稔 e-mail:mkondo@今井貴規 e-mail:takaimai@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

特になし

講義時に紹介

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 生物環境科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○中川弥智子,小川一治 開 講 時 期 3年次 春学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

メールにて担当教員へ問い合わせること。

・授業への取り組みを考慮し(20%),定期試験(80%)により成績を判定する。・履修取り下げ制度を採用する。

中川弥智子  e-mail:miko@小川一治   e-mail:kazogawa@          (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

特になし

「森林生態学」(日本生態学会編;共立出版2011)「森林の生態学」(種生物学会編;文一総合出版2006)「樹木生理生態学」(小池孝良編;朝倉書店2004)

生態学,植物分類・植生学,保全生物学,森林保護学

講義中に配布する資料を主に用いて,下欄の授業計画に沿って講義を進める。中川が01から09までを,小川が10から14までの内容を担当する。

森林生態学 (Forest Ecology)

森林生態系の成立およびその構造と機能を理解するための生態学的専門知識を習得する。特に,各森林タイプの分布と特徴,樹木の個体群動態,樹木を中心とした生物間相互作用,および森林生態系における物質生産や物質循環について,これらに影響を及ぼす環境要因との関連を含めて理解する。

授業計画 01:森林を構成する樹木と非生物的環境 02:世界の森林群系の分布と特徴 03:日本の森林群系の分布と特徴 04:森林の生態遷移 05:樹木の個体群動態 06:樹木の繁殖成功 07:樹木の花をめぐる生物間相互作用 08:樹木の種子をめぐる生物間相互作用 09:熱帯雨林での高い生物多様性 10:森林の光環境と生産構造 11:森林における物質生産 12:森林における樹木の自己間引きと森林管理 13:樹木の光合成と呼吸 14:樹木の転流バランス

森林動態,生態遷移,繁殖成功,物質循環,物質生産

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 生物環境科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○梶村 恒 開 講 時 期 3年次 春学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

メールにて担当教員に問い合わせること。

・定期試験70%,授業への取り組み30%・履修取り下げ制度を採用する。

梶村 恒  e-mail:kajimura@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

特になし

「森林保護学」(鈴木和夫編;朝倉書店)「樹木医学」(鈴木和夫編著;朝倉書店)「森林微生物生態学」(二井一禎・肘井直樹編著;朝倉書店)「樹の中の虫の不思議な生活-穿孔性昆虫研究への招待-」(柴田叡弌・富樫一巳編著;東海大学出版会)「昆虫と菌類の関係」(F. E. Vega, M. Blackwell編,梶村 恒・佐藤大樹・弁屋勇人訳;共立出版)「地球からのおくりもの-生物多様性を理解するために-」(名古屋大学大学院環境学研究科しんきん環境事業イノベーション寄附講座編;風媒社)「教養としての森林学」(日本森林学会監修,井出雄二・大河内 勇・井上 真編;文永堂出版)

森林保護学 (Forest Protection)

森林や里山,都市緑地などの生態系を構成する昆虫,動物,微生物の生態がわかる。これらの生物と樹木・森林との相互関係の理解を通して,森林・緑地生態系のバランスを保つ方策を考える。

授業計画01. 森林における動物の役割02. 森林における動物の被害03. 野生動物の大発生04. 野生動物の保護管理05. 森林昆虫の分類06. 樹木の食害抵抗性07. 森林昆虫の大発生08. 穿孔性昆虫による材質劣化09. 昆虫による微生物の媒介1(マツ材線虫病)10. 昆虫による微生物の媒介2(ナラ類集団枯死)11. 昆虫と菌類の関係12. 森林菌類の分類13. 樹木の生育環境と発病14. 樹木の変色と腐朽15. 森林生態系からみた病虫害

森林昆虫,森林動物,森林微生物,生物間相互作用,樹木病害

保全生物学,生態学,森林生態学,木質保存環境学

昆虫や動物の大発生の要因,樹木の防御反応などについて,さらに森林生態系における微生物の役割,生物間の寄生や共生についても学ぶ。

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 生物環境科学科 単位数 1 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○山本一清 開 講 時 期 3年次 秋学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

メールにて担当教員に問い合わせること。

プリント等配布

森林組織計画 今田盛夫編著(九州大学出版会)

生物環境計測学

・各回のレポート試験(80%)・授業への取り組み(20%)により評価する。・履修取り下げ制度を採用する。

山本一清 e-mail:kazukiyo@              (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

森林計画学 (Forest Management)

森林計画に関わる様々な手法とその理論的背景を理解する

この講義では,木材・環境資源としての森林を,その多様な機能が十分に発揮されるように,時空間的に管理・組織化するための計画法について学ぶ。

授業計画01. 森林計画学概論02. 森林計画の基礎概念03. 輪伐期04. 収穫規整(Ⅰ)05. 収穫規整(Ⅱ)06. 減反率法07. 日本の森林計画制度08. 森林計画関連トピック

森林計画制度,収穫規整,オペレーションズ・リサーチ(OR)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 生物環境科学科 単位数  2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○山田容三 開 講 時 期 3,4年次 集中

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

森への働きかけ(湊 克之他編,海青社)

森林と人間のかかわりあいの変遷を学び,近視眼的な経済性原理によって左右される森林観について環境倫理の視点からの理解を深める。そして,生物環境科学におけるヒューマンファクターの視点から最新の科学的知見を人間社会の環境資源利用に活かし,持続可能な共生社会を実現するための基礎知識を得るとともに,森林管理の理念と考え方を身につける。

メールにて担当教員に問い合わせること。

・レポート:80%,授業への取り組み:20%・履修取り下げ制度を採用しない。・レポートを提出しない者は「欠席」とする。

原田一宏 e-mail: harada@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

森林環境人間学(Human and Forest Environmental Relationship)

自然環境と生態系に育まれた人間社会が歴史的に形成してきた森林景観を対象として,森林と人間の共生,あるいは環境保全と人間の利用のバランスを人間サイドの視点から総合的に捉え,持続可能な森林管理の手法を学ぶことを目的とする。

01. 環境倫理と森林管理(経済性原理による破綻)02. 林業機械の必要性03. 路網と機械システム04. システム生産性05. コスト計算06. 間伐と森林バイオマス07. サプライチェーンマネジメント(出口の開拓)08. ヒューマンファクター(熟練度と生産性)09. エルゴノミクス(安全作業)10. 林業労働力とモチベーション11. 環境への配慮(路網計画と残存木被害)12. 森林計画とゾーニング(意思決定)13. ICT利用による革新14. 新たな森林ビジネス15. まとめ

森林の機能,森林との共生,持続可能な森林管理,森林管理の理念,ヒューマンファクター

森林管理の理念と技術(山田容三著,昭和堂)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 生物環境科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○原田一宏 開 講 時 期 3年時 秋学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

環境政策学(Environmental Policy)

本講義では,アジアやアフリカといった途上国の自然資源管理と地域社会の関係に関する事例を紹介しながら,熱帯林をめぐるグローバルな森林保全政策を批判的にみる力を身につけることを目標とします。

 01.熱帯林の生態的社会的特性02.熱帯林減少とその要因03.気候変動と森林生態系04. 森林資源をめぐるグローバルとローカルの接点:ポリティカル・エコロジー論05.植林事業06.国立公園管理政策07.森林認証制度(1)08.森林認証制度(2)09.バイオ燃料とアブラヤシ農園(1)10.バイオ燃料とアブラヤシ農園(2)11.京都議定書における吸収源CDMと「ポスト京都」におけるREDD+12.酒の歴史と地域特性(1)13.酒の歴史と地域特性(2)14.アフリカにおける食事としての酒15.まとめと評価

熱帯林, ポリティカル・エコロジー, 国立公園, 森林認証, アブラヤシ, REDD+,酒

 使用しない

井上真編『東南アジア研究シリーズ 環境』(慶応義塾大学出版会)原田一宏著『熱帯林の紛争管理―保護と利用の対立を超えて』(原人舎)市川昌広・生方史数・内藤大輔編『熱帯アジアの人々と森林管理制度』(人文書院)

環境倫理学,森林環境人間学

地球温暖化防止や生物多様性保全,森林生態系保全に関わる国際的な動向について理解を深めるとともに,このような動向が地域社会に及ぼす影響について学ぶことにより,グローバルな森林保全の理念とローカルな資源利用が共生できる政策や制度のあり方について考えます。

メールにて担当教員に問い合わせること

定期試験(80%)によって評価するが,授業への取り組み(20%)も考慮する。履修取り下げ制度を採用する。

原田一宏 e-mail: harada@

            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 生物環境科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○山本浩之,吉田正人 開 講 時 期 3年次 秋学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

バイオマス科学2 (Biomass Science 2)

本講議では,樹木の成長と形態形成など,高等植物のバイオメカニックス挙動について,とくに構造の階層性との関連で理解を深める.そのことが,木質バイオマスの有効利用の基礎的知見を与えるからである.

授業計画01. 陸上植物の4億年の進化の歴史を物理的側面から概観する02. 高等植物の成長と水 1(水ポテンシャルの概念1)03. 高等植物の成長と水 2(水ポテンシャルの概念2)04. 高等植物の成長と水 3(蒸散の熱力学)05. 高等植物の成長と水 4(木材中の水分)06. 細胞壁微細構造と木材物性 1(二次木部形成の生理的意義)07. 細胞壁微細構造と木材物性 2(細胞壁形成のトポ化学)08. 細胞壁微細構造と木材物性 3(成分の力学的性質と補強マトリックス構造)09. 細胞壁微細構造と木材物性 4(微細構造に支配される材料物性)10. 負重力屈性の力学 1(成長応力と残留応力)11. 負重力屈性の力学 2(針葉樹あて材の組織と成長応力)12. 負重力屈性の力学 3(広葉樹あて材の組織と成長応力)13. 負重力屈性の力学 3(成長応力の発生機構)14. 負重力屈性の力学 5(樹形発現のメカニズム)15. まとめ

樹木,陸上植物,木材,細胞壁,セルロース,リグニン

 木質の形成 第2版 (福島他編集,海青社)

生物材料組織学,バイオマス科学1,生物材料機能学

植物の構造と機能分化の進化史,水分の吸収と運搬の仕組み,木材(樹木の二次木部)の組織構造の階層性と多様な材料挙動との関連性,内部応力(成長応力)とそのバイオメカニックス的意義について学ぶ。

メールでアポイントを取ってください。

・筆記試験,授業への取り組み・履修取り下げ制度を採用する。・定期試験を受験しない者は欠席とする。

山本浩之  e-mail:hiro@吉田正人  e-mail:yoshida@ (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

プリント配布

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 生物環境科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○福島和彦,今井貴規,松下泰幸 開 講 時 期 3年次 秋学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

木質の形成〜バイオマス科学への招待〜第2版(海青社),木質の化学(文永堂)

バイオマス科学1,バイオマス変換化学2,樹木生化学

木質バイオマスの主成分である,セルロース,ヘミセルロースおよびリグニンの解析方法,化学構造および反応性など,バイオマスの化学的利用のために必要となる基礎を学ぶ。さらに,木質バイオマスには主要3成分の他に抽出成分と呼ばれる副成分が含まれ,木質バイオマス利用において重要な役割を果たすので,その基礎および応用を学ぶ。

メールにて担当教員に問い合わせること。

・定期試験90%,授業への取組み10%・履修取り下げ制度を採用する。・定期試験を受験しないものは欠席とする。

福島和彦 e-mail:kazu@今井貴規 e-mail:takaimai@松下泰幸 e-mail:ysmatsu@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

バイオマス変換化学1 (Biomass Conversion Chemistry 1)

木質バイオマス成分を化学的に有効利用するためには,各成分の化学構造がどのようであるか,そして,それらがどのような反応性を示すかを理解しておかなければならない。本講義では,木質バイオマス構成成分の分析方法や化学修飾の理論を学び,バイオマスの化学変換について総合的に理解する。

授業計画01. 細胞壁構成成分,特にリグニンの構造02. リグニン分析方法(ニトロベンゼン酸化,チオアシドリシス)03. リグニン分析方法(2次イオン質量分析法)04. 植物抽出成分の化学構造と分類05. 植物抽出成分の生合成06. 植物抽出成分の組織内分布07. 単糖の構造および反応08. オリゴ糖および多糖類の構造09. 多糖類の構造および反応10. 総括

木質バイオマス,バイオリファイナリー,化学変換,構造決定,抽出成分

指定しない

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 生物環境科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○福島和彦,今井貴規 開 講 時 期 3年次 春学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

バイオマス科学1,バイオマス変換化学1,バイオマス変換化学2

樹木の特徴の一つに,二次壁を有する厚い細胞壁を持つことがあげられる。木部細胞壁の形成過程を細胞壁の分化として捉え,それぞれのステージで堆積する各種構成成分の生合成機構を分子レベルで理解する。

メールにて担当教員に問い合わせること。

・定期試験90%,授業への取組み10%・履修取り下げ制度を採用する。・定期試験を受験しないものは欠席とする。

福島和彦 e-mail:kazu@今井貴紀 e-mail:takaimai@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

木質生化学(文永堂),木質分子生物学(文永堂),木質の化学(文永堂)

樹木生化学 (Tree Biochemistry)

樹木生理機構,特に木部細胞壁の形成に関して,分子レベルでの知識を身につける。これに基づき,樹木の永年性・巨大化性の根源を生化学的・生理化学的に理解する。

授業計画01. 細胞壁の形成1(形成層)02. 細胞壁の形成2(植物の進化と形態形成)03. 炭水化物の化学04. セルロースの化学構造05. セルロースの生合成06. ヘミセルロースの化学構造07. ヘミセルロースの生合成08. ヘミセルロースの分布09. ペクチンの化学構造10. ペクチンの生合成11. ペクチンの分布12. リグニンの分布13. モノリグノール(リグニン前駆物質)の生合成14. リグニンの重合と構造

形成層,細胞壁,ヘミセルロース,セルロース,リグニン,バイオマス,木部分化

木質の形成〜バイオマス科学への招待〜第2版(海青社)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 生物環境科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○山本浩之 開 講 時 期 3年次 春学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

メールにて担当教員に問い合わせること。

・期末テスト(80%),小テストおよび授業中の態度(20%)で評価する。・履修取り下げ制度を採用する。・定期試験を受験しない者は欠席とする。

山本浩之 e-mail:hiro@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

適宜プリントを配布。

木質の物理(則元 京編 文永堂)

バイオマス科学1,バイオマス科学2,バイオマス変換化学1,バイオマス変換化学2,生物情報計測学,木質環境学

本講義では,1)材料科学的な視点で捉えた木質材料の特性,2)細胞壁構造体としての木質材料の物理的性質および力学特性,3)木質材料と水分の関係ならびにその他さまざまな物性について解説する。

生物材料機能学 (Biological Material Function)

代表的な生物材料である木質バイオマスの社会的な存在意義は,近年大きく変化した。地球気候変動,資源・エネルギー問題等の観点から再生可能な資源としての木質バイオマスの重要性が再認識されている。本講義により,木質バイオマスの構造材料としての機能・物性に関する基礎事項を身につける。

授業計画

01. 木質材料の組織構造 その102. 木質材料の組織構造 その203. 木質材料の物理的性質 その104. 木質材料の物理的性質 その205. 木質材料中の水分06. 木材への水分吸着現象07. 膨潤・収縮現象08. 木質材料の力学特性(弾性)その109. 木質材料の力学特性(弾性)その210. 木質材料の力学特性(粘弾性)その111. 木質材料の力学特性(粘弾性)その212. 成長応力13. 木質材料の熱特性14. 木質材料の電気特性15. まとめ

リグノセルロース,バイオマス,弾性・強度異方性,水,乾燥

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 生物環境科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○山崎真理子 開 講 時 期 3年次 春学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指導を受けられる時間)

木質環境学 (Wood Environmental Science)

木材資源は洗練された木造建築や工芸品などを生み出し,古くから木の文化として継承されてきた。この講義では,木材利用の環境効果を学び,マテリアル利用の方策と現在の最先端の利用状況を学ぶ。そのうえで,改めて森林資源としての木材のあり方を問い直すとともに,都市に木材を投入することで森林と都市を再生させるための考え方を修得し,技術の可能性と技術だけでは解決できないしくみにも目を向ける。

この講義では以下のテーマを予定している。

01.ガイダンスおよび日本の森林資源02.木材利用の環境効果03.木材の力学性能04.木材のマテリアル利用における工学的信頼性05.木材の力学性能に関する非破壊検査の理論と技術06.木質材料の種類と設計(1)軸材料07.木質材料の種類と設計(2)面材料08.木材・木質材料の温熱特性09.都市の木質化

木質構造,木質材料,都市の木質化

木質構造研究会「新・木質構造建築読本―ティンバーエンジニアリングの実践と展開」

日本木材学会編「ティンバーメカニクス」海青社

住宅科学,生物材料力学,バイオマス科学2,応用数学,生命系物理工学,物理学基礎Ⅰ

木質環境とは,人の生理的心理的機能によく適合し,安心・快適かつ構造的に安全な都市・住空間の創成を目指した環境デザインにその本質がある。このような木質環境を支える木材・木質系の材料は,その生産,利用,再利用,廃棄のライフサイクルにおいて省エネルギー的な環境調和型材料(エコマテリアル)と捉えることができることを学ぶ。

開講期間中の毎金曜日16時30分~17時(A-382号室)(電話・メールで問合せのこと。)

・発表およびレポート,ならびに定期試験による。・履修取り下げ制度を採用する。・定期試験を受験しない者は欠席とする。

山崎真理子 e-mail:marikoy@              (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 生物環境科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○土川 覚,稲垣哲也 開 講 時 期 3年次 秋学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

生物材料プロセス工学(Process Engineering for Biological Material)

農学および生命農学に関連する産業分野での製造プロセスに関わる基礎知識を習得するのが到達目標であり、農学と工学の境界領域についての知識を深めることが本講義のテーマである。

授業計画01. 機械学の基礎 102. 機械学の基礎 203. 機械学の基礎 304. 農学・生命農学分野における物理的変換プロセスの実例 105. 農学・生命農学分野における物理的変換プロセスの実例 206. 農学・生命農学分野における化学的変換プロセスの実例 107. 農学・生命農学分野における化学的変換プロセスの実例 208. 分光学の基礎 109. 分光学の基礎 210. 分光学の基礎 311. 農学・生命農学分野における分光学適用の実例 112. 農学・生命農学分野における分光学適用の実例 213. データ解析と実用例 114. データ解析と実用例 215. まとめ

機械工学、分光学、電気工学、分析化学、統計学

山口勝美・森 敏彦 著「計測工学」,共立出版、南 茂夫・木村一郎・荒木 勉 著 「はじめての計測工学」,講談社サイエンティフィク

物理学基礎Ⅰ,物理学基礎Ⅱ,化学基礎Ⅰ,生物材料力学,生物情報計測学

この講義の目的は、いろいろな生産プロセスおける生物材料の物理的あるいは化学的な変換の概要について学び、農学および生命農学における機械学的センスならびに分光学的センスの重要性を理解することである。知的好奇心を高めるとともに科学、技術、社会に対する視野を広げ,勉学に対する意欲の幅を一層広げることを主なねらいとしている。

 メールにて担当教員に問い合わせること。

・期末テスト(90%),小テストおよび授業中の態度(10%)で評価・履修取り下げ制度を採用する。・定期試験を受験しない者は欠席とする。

土川 覚 e-mail:st3842@稲垣哲也 e-mail:inatetsu@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

講義時にプリント等を配布

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 生物環境科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○松下泰幸,今井貴規 開 講 時 期 3年次 秋学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

 メールにて担当教員に問い合わせること。

・定期試験に加え、授業の取り組みを考慮して成績評価を行う。・履修取り下げ制度を採用する。・定期試験を受験しない者は欠席とする。

松下泰幸 e-mail:ysmatsu@今井貴規 e-mail:takaimai@             (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」をつけてください)

特に無し

紙とパルプの科学(京都大学学術出版会)機器分析の手引き(化学同人)

バイオマス変換化学2 (Biomass Conversion Chemistry 2)

紙・パルプの製造技術やエネルギー変換技術,木質バイオマス由来の生理活性物質の分離方法を理解し,バイオマスの有効利用方法について論理的・総合的に論じる力を養う。

授業計画01. バイオマス,紙・パルプの概論02. クラフトパルプの製造技術03. サルファイトパルプの製造技術04. メカニカルパルプの製造技術05. 再生パルプの製造技術06. 抄紙技術07. バイオマスのマテリアル・エネルギー変換技術08. 木質バイオマス抽出成分の溶媒分画09. 木質バイオマス抽出成分のクロマトグラフィー分離10. 木質バイオマス抽出成分のスペクトル分析

木質バイオマス,紙パルプ,化学変換,成分分離,機器分析

バイオマス科学1,バイオマス変換化学1,樹木生化学

本講義は,木質バイオマス構成成分の分離・機器分析法ならびにその具体的な変換方法について論じる。特に,紙・パルプの製造技術やエネルギー資源や化学原料への変換方法を中心に学ぶ。また,木質バイオマス抽出成分の生理活性等についても学ぶ。

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 生物環境科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○安藤幸世,河田克博 開 講 時 期 3年次 秋学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

武者英二,永瀬克己著「建築デザインの製図法から簡単な設計まで」彰国社図研究会著「図-建築表現の手法」東海大学出版会

木質環境学,住宅科学

木造住宅を設計するにあたっての基本的な事項を学習する。そのために,まずは基本的な製図器具を用いて実技実習を行うことにより,製図作業についての具体的な理解を深めながら,平面的・立体的空間設計法の基礎を学ぶ。授業は以下のステップで進むが,それぞれのステップで課題(図面)の作製を行う。課題製作のために講義時間外での実習が必要である。  1.製図器具の使い方および図面の描き方を習得する。  2.木造住宅の配置図・平面図・立面図・断面図をトレースする。  3.プレゼンテーション用図面を描く。  4.小規模な木造住宅を設計製図する。

メールにて担当教員に問い合わせること。

・課題(図面)などを総合的に評価する。・履修取り下げ制度を採用する。

安藤幸世  e-mail:musica@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

設計製図 (Architectural Design and Drawing)

建築設計の基本である製図表現技法を修得する。建築にとっての図面とは,人間にとっての“ことば”のようなものである。つまり建築に関わるということは,図面を通じて他人と相互にコミュニケーションできることが前提となる。具体的に建築設計を行う以前に,図面の様々な“文法”やその用法を学ぶことが必要となる。この講義では,木造建築の成り立ちを学びながら,空間デザインの楽しさを体現すること,および,頭の中のイメージを図面に表現する方法の修得等を目指す。

授業計画(カッコ内担当者名)01. 製図器具の使い方および建築の図面の基礎知識(河田)02~03. 製図器具の使い方に関する課題製作(安藤)04. 木造建築の構法(河田)05. 配置図に関する課題製作(安藤,河田)06. 平面図に関する課題製作(安藤)07. 住宅計画の基礎(河田)08. 立面図に関する課題製作(安藤)09. 住宅計画の実際(河田)10. 断面図に関する課題製作(安藤)11. 設計プロセス(河田)12~14. 小規模木造住宅の設計製図の課題製作(安藤,河田)15. プレゼンテーションおよび講師による講評(河田)

木造住宅,配置図,平面図,立面図,断面図,トレース

特に指定しない。授業に必要な資料は適宜プリントとして配布する。

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 生物環境科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○山崎真理子 開 講 時 期 3年次 秋学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

住宅科学 (Engineering Science for Timber Construction)

1.一般的な木造軸組住宅の基本的な構造を理解する2.構造材料の使用環境を理解し,その設計法(構造的・環境工学的)の概要を修得する3.持続可能な社会の構築を目指した,住宅および木材利用の在り方と評価手法を考える

授業計画01. ガイダンスおよび序論:木質構造物の概要02. 木質系住宅の構法03. 住宅における木材の品質評価04. 横架材の力学設計の概要05. 横架材における力学環境のモデル化(1)架構のモデル化06. 横架材における力学環境のモデル化(2)荷重のモデル化07. 横架材における力学環境のモデル化(3)部材断面のモデル化08. 材料のモデル化(1)木材・木質材料のモデル化09. 材料のモデル化(2)許容値の設定10. 横架材の力学設計11. 柱材の力学設計,せん断力に対する力学設計12. 木材の耐久性13. 既存構造物の構成部材に関する非破壊検査(1)部材の力学性能評価14. 既存構造物の構成部材に関する非破壊検査(2)構造解析

生物材料,力学設計,都市の木質化,循環型社会,森林資源

木質構造研究会「新・木質構造建築読本―ティンバーエンジニアリングの実践と展開」

腰原幹雄他著「都市木造のビジョンと技術」オーム社公益財団法人 日本住宅・木材技術センター「演習で学ぶ 入門 木造の許容応力度計算 ワークブック」小林正美他著「木造都市の設計技術」コロナ社倉渕 隆「建築環境工学」市ヶ谷出版社日本建築学会編著「木質構造設計基準・同解説 -許容応力度・許容耐力設計法-」丸善図解住居学編集委員会編 土居 正他著「図解住居学3 住まいの構法・材料」彰国社菊池重明編著「建築学構造シリーズ 建築木質構造」オーム社日本住宅・木材技術センター編「木材と木造住宅Q&A108」丸善有馬孝禮著「木材の住科学」東京大学出版会

生物材料力学,バイオマス科学2,木質環境学,森林環境人間学,設計製図

木質資源のマテリアル利用について,主な利用先である住宅とその集合体である都市環境を中心に,科学的および工学的な取扱い法を学ぶ.さらに,木質構造物の耐久性を向上させるために非破壊検査について理論と実践方法を学ぶ.

メールにて担当教員に問い合わせること質問対応時間:開講期間中の木曜日16時30分~17時(A-382号室)および応相談

・定期試験50%,小テストおよびレポート試験50%・履修取り下げ制度を採用する。・定期試験を受験しない者は欠席とする。

山崎真理子  e-mail: marikoy@          (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 必修

対 象 学 科 生物環境科学科 単位数 8 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) 生物環境科学科教員 (○山本浩之) 開 講 時 期 3年次 通年

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

生物環境科学セミナー,生物環境科学基盤実験実習

・レポートおよび平常点により評価する。・履修取り下げ制度を採用する。

 山本浩之 e-mail:hiro@           (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

 メールにて担当教員に問い合わせること

生物環境科学実験実習テキスト

実験項目ごとに指示する

生物環境科学実験実習 (Laboratory and Practice in Bioenvironmental Sciences)

生物環境の構造・機能・多様性を評価・解析する手法を学び,人間社会との関わりについて考察するとともに,生物資源の特性や機能の評価,持続的な利用に関する技術と手法を学ぶ。

実験実習は,生物系・環境系・資源利用系・資源情報系の系から構成され,各実験実習項目においては,その内容が様々な生物環境のどの部分を対象としたものであるか,その位置付けを明確にするようになっている。実験・解析は基礎的な内容を中心に行い,それらの基本原理についても詳しく解説する。

授業計画

Ⅰ.生物系実験実習:生態系を構成する生物の多様性・構造・機能を評価・解析する手法を学ぶ。

Ⅱ.環境系実験実習:生物圏を構成する3つの環境,すなわち土壌・水・大気の構造および構成成分を物理的,化学的に分析する技術を習得することを通して,それらの実態を評価し,人間活動が環境に及ぼす影響を解析する手法を学ぶ。

Ⅲ.資源利用系実験実習:森林を中心とした生物圏の実態を踏まえて,そこから生み出される木質系バイオマスなど生物資源の有効利用に関する具体的な物理的・化学的手法を修得する。

Ⅳ.資源情報系実験実習:地理的スケールにおける生物資源の現状把握とそれを取り巻く環境との関係を分析する技術を学ぶとともに,その保全管理や資源利用の計画立案に必要な手法を学ぶ。

生物多様性,土壌,水,大気,森林,木質系バイオマス,リモートセンシング,地理情報システム

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 資源生物科学科 単位数  2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○谷口光隆,白武勝裕,三屋史朗 開 講 時 期 3年次 春1期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

植物生理学1,植物生理学2,植物生産科学1

教科書「テイツ/ザイガー 植物生理学・発生学 原著第6版」の第8,9,16,20,24章の内容にそって,以下の授業計画に示すように学んでいく。三屋が第24章を,谷口が第8,9,16章を,白武が第16,20章を担当する。

 メールにて担当教員に問い合わせること。

・小テストを含む授業への取り組み10%,定期試験90%。・履修取り下げ制度を採用する。・定期試験を受験しない場合は「欠席」とする。

谷口光隆  e-mail: taniguti@白武勝裕  e-mail: shira@三屋史朗  e-mail: mitsuya@ (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

随時紹介する。

植物生理学3 (Plant Physiology 3)

植物は移動できないがゆえに,環境の変化を感知し,その変化に対する防御や適応を行う。植物生理学3では,環境変動の感知と応答の機構について学ぶ。特に,光合成,光の受容と応答,花成の調節,環境ストレス応答と環境適応,生体防御機構の各項目を理解する。

授業計画01.ストレス生理学:水ストレス02.ストレス生理学:塩ストレス03.ストレス生理学:強光ストレス04.ストレス生理学:温度ストレス05.光合成におけるCO2濃縮機構とC4光合成

06.C4光合成の多様性

07.CAM光合成08.光合成の生理学的・生態学的考察09.青色光反応10.赤色光/遠赤色光反応11.フィトクロム12.花成の調節Ⅰ(幼若性,光周性)13.花成の調節Ⅱ(花成ホルモン,春化)

環境,ストレス,応答,適応,防御

テイツ/ザイガー 植物生理学・発生学 原著第6版(講談社)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 資源生物科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者)○山本直之, 吉村崇, 村井篤嗣, 塚田光,中根右介

開 講 時 期 3年次 春1期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指導を受けられる時間)

メールにて担当教員に問い合わせること。

・期末試験(80%)と小テストや授業への取り組み(20%)から総合的に評価する。・履修取り下げ制度を採用する。・定期試験を受験しない者は欠席とする。

山本直之 e-mail:nyama@   (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」をつけてください)吉村 崇 e-mail:takashiy@     村井篤嗣 e-mail:atsushi@塚田 光 e-mail:tsuka@       中根右介 e-mail:nakane@

特になし

会田勝美・金子豊二 編 増補改訂版「魚類生理学の基礎」 恒星社厚生閣

動物生理学1,動物生理学2,動物組織・形態学

動物生理学3(Animal Physiology 3)

比較生理学の観点から,動物における系統進化および環境への適応などを念頭において魚類および鳥類の生理機構を理解する。

授業計画1.比較生理学とは何か? 魚類の位置づけ2.魚類の消化・呼吸・循環器系3.魚類の内分泌系4.魚類の感覚系5.魚類の運動系6.魚類の神経系I7.魚類の神経系II8.鳥類の感覚系(光受容器)9.鳥類の繁殖周期(光周性と就巣,換羽)10.鳥類の産卵生理 (排卵放卵周期)11.鳥類の卵形成 (卵黄,卵白,卵殻)12.鳥類の栄養素代謝 (成長期と産卵期)13.鳥類の内分泌,成長I14. 鳥類の内分泌,成長II15.まとめ

比較生理学,魚類,鳥類,感覚,神経,産卵,代謝,成長

比較生理学の観点から,動物における魚類および鳥類の位置づけと特徴について学ぶ。山本が魚類の基本的生理(消化・呼吸・循環器系,内分泌系,感覚,運動,神経系)を,鳥類に関しては吉村と中根が感覚系,繁殖,産卵,村井が卵形成と栄養素代謝,塚田が内分泌系と成長についての各項目を担当する。

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 資源生物科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○三浦 健,池田素子,水口智江可,山田早人 開 講 時 期 3年次 春1期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

昆虫生理生態学(朝倉書店),最新応用昆虫学(朝倉書店),分子昆虫学(共立出版)

昆虫科学,生体防御学,昆虫生産科学,資源微生物学,植物保護学

下欄の項目について,適宜最新の知見を織り交ぜながら解説する。1.-5.の項目を三浦,6.-12.の項目を水口,13.と14.の項目を池田と山田が担当する。担当については変更があり得る。

メールにて担当教員に問い合わせること。

・レポート試験を60%,小テストの合計を40%とする。・履修取り下げ制度を採用する。・定期試験を受験しない者は欠席とする。

e-mail 三浦 健:k-miura@     池田素子:mochiko@    水口智江可:c_mina@    山田早人:h_yamada@        (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

昆虫生理生化学(Insect Molecular Physiology)

昆虫類の持つ諸特性について,2年次の学習内容を基礎としてさらに発展させたレベルで学ぶことにより,これらの特性を支える分子的な基盤を理解することを目標とする。昆虫類を生物資源として利用する研究の一端についても学習する。

授業計画01.免疫システムの分子基盤Ⅰ02.免疫システムの分子基盤Ⅱ03.免疫システムの分子基盤Ⅲ04.免疫システムの分子基盤Ⅳ05.ホルモン作用の分子基盤Ⅰ06.ホルモン作用の分子基盤Ⅱ07.ホルモン作用の分子基盤Ⅲ08.ホルモン作用の分子基盤Ⅳ09.ホルモン作用の分子基盤Ⅴ10.殺虫剤の作用機序と抵抗性発達の分子基盤Ⅰ11.殺虫剤の作用機序と抵抗性発達の分子基盤Ⅱ12. 殺虫剤の作用機序と抵抗性発達の分子基盤Ⅲ13.生物資源としての昆虫の特性Ⅰ14.生物資源としての昆虫の特性Ⅱ15. オフィスアワー

項目の順序については変更があり得る

神経系,内分泌系,免疫系,殺虫剤,昆虫機能開発,分子的研究手法

適宜プリントを配布

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 資源生物科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者)○大川妙子,池田素子,石川明,上口美弥子, 上野山賀久, 佐塚隆志

開 講 時 期 3年次 春2期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

細胞工学入門 小田鈎一郎 共立出版細胞工学の基礎 永井和夫,冨田房男,長田敏行 東京化学同人生命工学 浅島誠,山村研一 共立出版

植物育種学,動物育種学

動植物細胞の単離と培養法,動植物の形質転換法,遺伝子の発現と機能解析,タンパク質の構造と機能解析,遺伝子改変生物,生殖工学,クローン生物などを理解する。

メールにて担当教員に問い合わせること。

レポート試験履修取り下げ制度を採用する。

大川 妙子 e-mail:tohkawa@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

細胞工学(Cell Technology)

この講義では,多様な生物機能を開発し,利用するため,最新の研究手法・技術を理解することを目的として,動植物のバイオテクノロジーを学ぶ。

授業計画01. 遺伝子の構造とDNA増幅(上口)02. 組換えDNAの作成と遺伝子のクローニング(上口)03. 遺伝子の発現解析(大川)04. タンパク質の構造と機能解析(プロテオーム)(上口)05. 昆虫への遺伝子導入,発現制御(池田)06. RNAi(池田)07. 植物細胞の培養(佐塚)08. 植物細胞への遺伝子導入,発現制御(佐塚)09. 動物細胞の培養(大川)10. 生殖工学(上野山)11. 単為発生とクローン動物,ES細胞(上野山)12. ゲノム編集(石川)13. 疾患遺伝子の同定(石川)14. まとめ(大川)15. オフィスアワー

遺伝子クローニング,トランスクリプトーム,プロテオーム,細胞培養,遺伝子導入,クローン

特になし

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 資源生物科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者)○竹本大吾,川北一人,三浦 健,吉岡博文,千葉壮太郎,佐藤育男

開 講 時 期 3年次 秋1期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

適宜紹介(WEBなどで農業現場での病虫害の実態と課題を把握すること)

資源微生物学,生体防御学,昆虫科学

病虫害防除の考え方と方法について,病虫害の成立に関わる要因,その要因を排除するための個別の防除技術,防除の総合化などの各項目を下欄に示す授業計画に沿って学ぶ。

メールにて担当教員に問い合わせること。

・レポート試験を80%,授業への取り組みを20%とする。・履修取り下げ制度を採用する。・レポートを提出せず,評価できない場合は「欠席」とする。

竹本大吾 e-mail:dtakemo@  川北一人 e-mail:kkawakit@三浦 健 e-mail:k-miura@  吉岡博文 e-mail:hyoshiok@千葉壮太郎 e-mail:k-miura@ 佐藤育男 e-mail:isato@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

植物保護学 (Plant Protection)

今日の農業は多くの矛盾と問題を抱えており,地球環境を守るという観点からも総合的有害生物管理システムを確立し,持続的な作物生産を行わなければならない。本講義では,1) 植物病虫害防除に関する既存の技術の理解と問題点の把握,2) 宿主植物と寄生者間の相互作用機構の理解, 3)これらを基盤とした防除技術の開発に向けた取り組み, について概説し,新しい病虫害防除のあり方について学ぶ。

授業計画01. はじめに:防除の必要性と課題02. 病原体の耕種的防除03. 病原体の物理的防除04. 病原体の生物的防除05. 病原体の化学的防除06. 植物における抵抗性誘導による防除07. 植物における抵抗性関連遺伝子導入による防除08. 雑草の防除09. 害虫の化学的防除10. 害虫の生物的防除11. 昆虫による制御機構12. おわりに:総合的有害生物管理システムと将来展望

宿主植物,害虫,病原体,相互作用,防除,総合的有害生物管理システム

特になし

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 資源生物科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○束村博子,上野山賀久 開 講 時 期 3年次 秋1期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

動物薬理,動物病理,安全性

本講義では,動物の衛生学の基礎となる薬理学・病理学等を通じて,畜産衛生や創薬・安全性試験などに必要な基礎的知識を概説する。前半(1〜9)は束村が,後半(10〜15)は上野山が担当する。

動物衛生学 (Animal Hygiene)

家畜を健康に維持するため,あるいは動物個体を用いた薬効・安全性試験のための薬理学・病理学・毒性学などの基礎を身につける。

01.序論 衛生の概念 02.薬理学概論 03.末梢神経系に効く薬物その1 04.末梢神経系に効く薬物その2 05.中枢神経系に効く薬物その1 06.中枢神経系に効く薬物その2 07.消毒薬 08.抗生物質・抗菌薬 09.駆虫薬 10.病理学概論 11.ウイルス感染その1 12.ウイルス感染その2 13.細菌感染 14.プリオン病 15.寄生虫感染

メールにて担当教員に問い合わせること。

・定期試験と授業への取り組みにより評価する。・履修取り下げは認めない。・定期試験を受験しない者は欠席とする。

束村博子  e-mail:htsukamura@上野山賀久 e-mail:uenoyama@            (@以下に「nagoya-u.jp」を付けてください)

必要に応じてプリントを配布する

新獣医薬理学第2版(近代出版),動物病理学総論(文永堂出版)

動物生理学1,2および3,動物組織・形態学,動物生産科学1および2,生体防御学

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 資源生物科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○中園幹生,土井一行, 北野英己, 松岡 信 開 講 時 期 3年次 春1期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

「植物遺伝育種学」(武田和義著 裳華房)

動物育種学を履修すること

1.人類と農耕,農耕の開始とともに行われた育種,作物の進化2.育種と育種学,育種目標,育種の組立3.新しい技術を組み込んだ育種・育種学の構築

メールにて担当教員に問い合わせること。

・定期試験の成績により評価をする(90%)が,授業への取り組みについても 考慮する(10%)。・履修取り下げは認めない。・定期試験を受験しないものは「欠席」とする。

中園幹生 e-mail:nakazono@土井一行 e-mail:kdoi@北野英己 e-mail:hdkitano@松岡 信 e-mail:makoto@           (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

植物育種学 (Plant Breeding)

作物の育種について,作物の成立から,品種が生み出されるまでの過程を明らかにし,これからの育種における目標と目標達成のための手順について理解する。また,分子生物学的な手法を用いた育種の組立について,今後の展望を学ぶ。

01. 育種(学)のこれまで:農耕の起源・生殖・遺伝・遺伝子組み換え・   育種事業02.栽培植物の進化:自然選択・栽培化に伴う生物学的変化・栽培植物の起源03. 栽培作物の進化(例):パンコムギ・イネ・トウモロコシ・ジャガイモ・   サツマイモなど04. 育種材料としての遺伝資源の保護・探索・導入05. 育種と育種学:学問分野としての育種学が育種事業の中で果たすべき役割や   育種学の目標を解説するとともに,育種の戦略・品種の定義・育種の基本操作   について概括する。06. これまでに開発された育種法:育種法の変遷を概括するとともに,   それぞれの育種法の特徴を講述する。   (加えて,種々の作物における特殊な育種法について解説する。)07. 育種目標の変遷:生産性・品質・適応性・体制と抵抗性等の育種目標の変遷   を概括するとともに,現代の育種事業における問題点についても解説する。08. 突然変異育種の成果09. 倍数性育種の成果10. 交雑育種の成果とこれから11. これからの育種学:MASと量的・質的遺伝形質12. これからの育種学:量的・質的遺伝形質のピラミディング13. これからの育種学:遺伝子組み換えによる作物育種・概念&実例14. オフィスアワー・まとめ

農耕の起源,農耕と育種,植物(作物)の進化,育種と育種学,育種の組立,形質の変異性,生殖,育種目標,育種法の変遷,新技術の育種への利用

特になし

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 資源生物科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○松田洋一,石川 明,山縣高宏 開 講 時 期 3年次 春1期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

動物育種学 (Animal Breeding)

家畜・家禽と実験動物の遺伝育種について,基礎理論から実際の遺伝育種法とその応用まで総合的な理解を目指す。さらに,様々なモデル動物を用いた遺伝学的研究の現状についても理解を深める。

授業計画01. 集団遺伝学(遺伝子型頻度と遺伝子頻度)02. 集団遺伝学(ハーディ・ワインベルグの法則)03. 集団遺伝学(集団の遺伝的構成の変化)04. 動物育種の基礎05. 家畜・家禽の品種06. 実験動物の種類と品質07. 実験動物の系統開発・改良の方法108. 実験動物の系統開発・改良の方法209. モデル動物を用いた質的形質の研究110. モデル動物を用いた質的形質の研究211. 量的形質の遺伝112. 量的形質の遺伝213. 選抜育種とゲノム育種14. 家畜・モデル動物を用いた量的形質の研究15. まとめ

家畜・家禽・実験動物,品種・系統,育種理論,育種操作,選抜育種,集団遺伝,遺伝資源

  なし (プリント資料を配布する)

動物遺伝育種学(祝前博明・国枝哲夫・野村哲郎・万年英之 編著)朝倉書店

植物育種学

動物遺伝育種の歴史的役割,集団・統計遺伝の基礎,育種素材,育種目標,育種操作,系統開発,品種・系統の分類,遺伝資源としての野生動物の利用,新たなモデル動物の作出法とその応用,ゲノム育種などについて幅広く講述する。

メールにて担当教員に問い合わせること。

・定期試験80%,授業への取り組み20%・履修取り下げ制度を採用する。・定期試験を受験しない者は欠席とする。

松田洋一  e-mail:yoimatsu@石川 明  e-mail:ishikawa@山縣高宏  e-mail:tyamag@ (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 資源生物科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○近藤始彦 矢野勝也 杉浦大輔 開 講 時 期 3年次 春2期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

作物学総論(朝倉書店),作物学各論(朝倉書店),栽培学(朝倉書店), 植物栄養学(文英堂出版),新植物栄養学・肥料学(朝倉書店)

植物生理学1,植物生理学2,植物生理学3,植物生産科学2,生産土壌学

人類が利用する作物の収量,品質を規定する生理的,生態的,遺伝的要因を講述する。作物の生産性の仕組みを細胞レベル,個体群レベル,地球レベルで横断的に理解する。気象や土壌環境の変動や作物改良の最新の知識も学ぶことで今後の持続的生産技術のあり方を考える。主として食用作物を対象とする。

 随時。メールにて担当教員に問い合わせること。

・期末試験60%,小テストおよび授業への取り組み40%。・履修取り下げ制度を採用する。・定期試験を受験しない者は欠席とする。

近藤始彦 e-mail: chokai@矢野勝也 e-mail: kyano@杉浦大輔 e-mail: dsugiura@             (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」をつけてください)

植物生産科学1 (Plant Production Science 1)

作物(イネ科,マメ科,イモ類)の特徴と生産力を規定する生理・生態要因を理解し,持続的生産技術の課題を考える力を養う。

01.作物の種類と特徴(近藤)02.光合成・シンクーソース関係(近藤)03.群落光合成(矢野)04.収量形成の作物比較(矢野)05.根系機能と水分生理(近藤)06.作物の栄養(近藤)07.作物の土壌養分獲得機構(矢野)08.気象環境,気候変動と作物(近藤)09.収量ポテンシャルと作物改良(近藤)10.物質循環と持続的生産(近藤)11.土壌環境ストレス(近藤)12.イネの栽培管理(近藤)13. 畑作物の栽培管理(矢野)

物質生産,耕地生態,光合成,植物栄養,共生,物質循環,栽培

特になし

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 資源生物科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○松本省吾,白武勝裕,太田垣駿吾,野田口理孝 開 講 時 期 3年次 秋1期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指導を受けられる時間)

 植物生産科学2 (Plant Production Science 2)

園芸作物(果樹,蔬菜,花き)の育種,栽培,ポストハーベストに関する基礎的内容を理解し,園芸作物の持つ多様な作物学的特性や栽培特性について理解する.また,そのメカニズムを生理・生化学・分子生物学的観点から理解するとともに,バイオテクノロジーを利用した応用展開についても理解する.

授業計画01. はじめに(授業の概要説明)02. 果樹の分類,果樹栽培の現状と将来03. 果実の由来器官,授粉と結実,単為結果,単為生殖04. 自家・交雑不和合性05. 果実成長,果樹の樹形制御06. 物質の輸送蓄積,果樹のポストハーベスト07. 花器官の形成,ABCDEモデル08. 蔬菜・花きの分類と可食部の由来器官09. 園芸作物の繁殖と育種(従来法,バイオテクノロジー,遺伝子組換え,ゲノム編集)10. 発芽と育苗,草丈と分枝の制御,球根と葉球の形成11. 花成のメカニズムと制御,性決定12. 果菜の結実生理13. 蔬菜・花きのポストハーベスト14. 施設栽培,植物工場15. これからの園芸産業と園芸学

園芸学,果樹,蔬菜,花き,園芸生理・生化学・分子生物学,ポストハーベスト

なし

植物生理学1,植物生理学2,植物生理学3,細胞生物学1,細胞工学,植物生産科学1,生産土壌学

園芸作物の作物学的特性や栽培特性の多様性とその活用や制御方法について,生理・生化学・分子生物学的観点の話を交えて講述する.主に果樹の内容を松本が,蔬菜・花きの内容を白武が講述する.また,施設栽培・植物工場と最新の園芸学分野の研究(新しい園芸学研究)について太田垣と野田口が講述する.

 メールにて担当教員に問い合わせること。

・定期試験 80%,小テスト 20%・履修取り下げ制度を採用する。・定期試験を受験しない場合は「欠席」

松本 省吾 e-mail: shogo@白武 勝裕 e-mail: shira@太田垣駿吾 e-mail: sotagaki@     (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)野田口理孝 e-mail: notaguchi.michitaka@       (@以下に「b.mbox.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

園芸生理学(文永堂出版),園芸学概論(文永堂出版)最新果樹園芸学(朝倉書店),新蔬菜園芸学(朝倉書店)花卉園芸学(川島書店)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 資源生物科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○浅川 晋,渡邉 彰 開 講 時 期 3年次 春学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

生産土壌学 (Soil Science for Crop Production)

土壌は地球上の植物生育にとって不可欠の基盤であり,健全な作物生育,環境を考慮した農業の実践において土壌を理解することは重要である。本講義では,まず作物生産にとって重要な土壌の諸性質を学ぶ。次いで,作物生産との関連で各種農耕地土壌の特徴を理解する。作物の生産活動は,他方で各種の地域環境問題,地球環境問題を引き起こしている。その現状と対策を理解し,最後に,世界の農耕地の現状を学び,持続的農業生産のためにどのように土壌の保全に努めるべきかを考える。なお,本講義は,講義「土壌学」で紹介される土壌の構造,機能に関する理解を基礎とするものであり,別途受講されたい。

作物生産にとって重要な土壌の諸性質の紹介 01. イントロダクション,土壌有機物,土壌微生物 02. 土壌の骨格とその成り立ち 03. 土壌の構造と水・空気,温度 04. 土壌による養分保持の機構 05. 土壌の酸性化の機構 06. 土壌肥沃度と作物生産 07. 作物養分の土壌中での動き(その1,その2)各種農耕地土壌の特徴と作物生産 08. 水田土壌 09. 畑土壌 10. 草地土壌,樹園地土壌 11. 作物生産に生かす土壌診断農業と環境 12. 農業生産が引き起こす環境問題 13. 持続的食糧生産と土壌保全 14. まとめ,オフィスアワー

土壌環境,土壌機能,植物養分,土壌水,土壌肥沃度,農耕地,作物生産,水田,畑,草地,樹園地,土壌保全

最初に,作物の生産にとって重要な土壌の物理的,化学的,生物学的,さらに鉱物学的性質・特徴を紹介する。次いで,各種農耕地土壌の特徴を土壌の諸性質と関連付けて作物生産の観点から講述する。最後に,現在の農業がもたらす環境問題を土壌学の視点から考える。

 メールにて担当教員に問い合わせること

・授業への取り組みを考慮し,試験結果により成績を判定する。・履修取り下げは認めない。・定期試験を受験しない者は欠席とする。

浅川 晋 e-mail:asakawa@渡邉 彰 e-mail:akiraw@              (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

松中照夫著「土壌学の基礎」(農文協)

三枝正彦・木村眞人編「土壌サイエンス入門」 (文永堂),久馬一剛編「最新土壌学」(朝倉書店),仁王以智夫・木村眞人他著「土壌生化学」(朝倉書店),木村眞人・波多野隆介編「土壌圏と地球温暖化」(名古屋大学出版会),吉田澪著「やさしい土の話」(化学工業日報社)

土壌学,微生物生態学,植物生産科学1,植物生産科学2

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 資源生物科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○束村博子,上野山賀久,井上直子 開 講 時 期 3年次 春2期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指導を受けられる時間)

メールにて担当教員に問い合わせること。

・定期試験と授業への取り組みにより評価する。・履修取り下げ制度を採用する。・定期試験を受験しない者は欠席とする。

束村博子  e-mail:htsukamura@上野山賀久 e-mail:uenoyama@            (@以下に「nagoya-u.jp」を付けてください)井上直子  e-mail:ninoue@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

繁殖生物学  編者 日本繁殖生物学会 出版社 (株)インターズー

動物生産科学1 (Science for Animal Production 1)

家畜の改良や効率的な生産において繁殖技術はもっとも重要な生産技術のひとつである。本講義では,動物繁殖学に関する基礎的な知識を学び,ウシやブタをはじめとする家畜の繁殖生理および人工繁殖技術,発生工学等を理解する。

01. 序論 02. 繁殖戦略 03. 生殖器官 04. 配偶子形成 05. 受精 06. 初期胚 07. 妊娠・着床 08. 乳腺・泌乳 09. 性周期 10. 内分泌系による調節 11. 中枢神経系にによる制御 12. 性分化

家畜,生殖器,繁殖生理,繁殖技術,生殖工学

哺乳類の生殖生物学 監修 高橋迪雄 学窓社,獣医生理学 高橋迪雄 監訳 文永堂

動物生理学1,2および3,動物組織・形態学,動物生産科学2,動物衛生学,生体防御学

本講義では,動物組織・形態学や動物生理学で学んだ知識を基礎に,動物繁殖学の基礎と繁殖をコントロールする生殖システムついて学ぶとともに,人工繁殖技術や発生工学について概説する。講義内容の1,2および12を束村,3〜6を井上,7〜11を上野山が担当する。

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 資源生物科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○堀尾文彦,村井篤嗣 開 講 時 期 3年次 秋1期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

時間を個別に調整しますので,講義時あるいはメールにて担当教員に問い合わせください。

・授業への参加姿勢(20%)と筆記試験(定期試験)(80%)により成績を評価する。・履修取り下げ制度を採用する。・定期試験を受験しない者は「欠席」とする。

堀尾文彦   e-mail:horiof@村井篤嗣   e-mail:atsushi@  (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」をつけてください)

栄養機能化学研究会編「栄養機能化学」(第3版)(朝倉書店)

唐澤豊・菅原邦生編「動物の栄養」(第2版)(文永堂出版)

動物生理学2,動物生産科学1,動物生産科学3

動物生産科学2 (Science for Animal Production 2)

哺乳類,鳥類における栄養素および非栄養素の生理機能と代謝を学び,栄養学的基礎知識を習得することを到達目標とする。そして,健康を獲得するための食生活や,産業動物に適した飼料組成などについて考えることができる素養を身につける。

前半(担当:堀尾)1.糖質の構造的特性と生理機能2.栄養学的に重要な糖質代謝についての解説3.アミノ酸とタンパク質の構造と機能4.アミノ酸の要求性とタンパク質の栄養学的評価5.コレステロールの生理機能とその代謝調節6.水溶性ビタミンの構造と機能7.脂溶性ビタミンの構造と機能8.食物繊維の分類と生理機能9.栄養素摂取と疾患の関係

後半(担当:村井)10.脂質の構造的特性と生理機能11.脂肪酸代謝産物の構造と生理機能12.栄養素の摂取と代謝変動13.飼料エネルギーの評価14.動物のエネルギー代謝15.飼料成分と飼料栄養価の価値判定

栄養素,非栄養素, 飼料栄養価, エネルギー代謝

本講義では,栄養素・非栄養素の生理機能,哺乳類,鳥類における栄養素の代謝特性と要求性の違い,エネルギー利用効率の観点から飼料栄養価を評価する方法などについて授業を進めていく。講義の前半は堀尾が担当し,後半は村井が担当する。

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 資源生物科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○大蔵 聡,井上直子,山本直之,森田康広 開 講 時 期 3年次 秋2期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

動物生産科学1,動物生産科学2

「最新畜産ハンドブック(講談社)」の内容を参考とし,わが国の畜産技術の理論と実際に関して,下欄の授業計画に示す項目について学ぶ。

メールにて担当教員に問い合わせること。

・定期試験80%,授業への取り組み20%・履修取り下げ制度は採用しない。・定期試験を受験しない者は欠席とする。

大蔵 聡  e-mail: saohkura@ 山本直之  e-mail: nyama@井上直子  e-mail: ninoue@ 森田康広  e-mail: ymorita@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

扇元敬司他編「最新畜産ハンドブック」(講談社)大久保忠旦他編「動物生産学概論」(文永堂出版)

動物生産科学3 (Animal Production Science 3)

本講義では,環境・社会との関わりの中で動物資源を効率的に生産するための畜産技術の理論と実際を講述する。畜産・水産資源動物管理の形態,草地・飼料の利用と管理技術,畜水産物の生産と機能および家畜生産に伴う環境問題を学ぶことを通じて,畜産技術の発展とその課題について考える。また,畜産・水産資源動物の環境要因への適応メカニズムおよび行動生理を学ぶとともに,動物福祉の視点からみた家畜管理技術の現状と課題を理解する。

授業計画

01. 畜産と生産技術/家畜・品種(大蔵)02. 飼料と飼養①(大蔵)03. 飼料と飼養②(大蔵)04. 飼料と飼養③(大蔵)05. 草地利用と保全/家畜の福祉衛生(森田)06. 水圏における動物生産①(山本)07. 水圏における動物生産②(山本)08. 家畜行動と管理①(大蔵)09. 家畜行動と管理②(大蔵)10. 家畜行動と管理③(大蔵)11. 畜産物の機能と安全性①(井上)12. 畜産物の機能と安全性②(井上)13. 畜産環境と排せつ物利用(井上)14. 畜産法規・制度(井上)15. まとめ

畜産,水産,家畜管理,草地,行動,畜産環境,動物福祉

特になし

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 資源生物科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○池田素子,水口智江可,山田早人 開 講 時 期 3年次 秋1期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

鈴木幸一他 著「昆虫機能利用学」(朝倉書店)/松本義明他 著「応用昆虫学入門」(川島書店)/日本蚕糸学会編「蚕糸学入門」(大日本蚕糸会)/日高・松本 監修「環境昆虫学」(東京大学出版会)/国見・小林 編「最新昆虫病理学」(講談社)

昆虫科学,昆虫生理生化学,資源微生物学,生体防御学

昆虫の機能開発と生物生産との関わりについて,下記の内容で学ぶ。

メールにて担当教員に問い合わせること。

・講義の中で実施する小テスト(20%)と期末試験(80%)により 成績を判定する。・履修取り下げ制度を採用する。・定期試験を受験しない場合は欠席とする。

e-mail:池田素子 mochiko@,水口智江可 c_mina@,山田早人 h_yamada@             (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

昆虫生産科学(Insect Production Science)

昆虫は地球最大の生物群である。地球最大の未利用資源である昆虫を,人類の福利に役立てるために,様々な視点から研究が推進されてきた。本講義では,これまでに行われてきた昆虫の特異機能の開発と利用に関する研究の現状と展望を生物生産との関連で学ぶ。本講義により,昆虫の繁栄を支える適応戦略や特異機能の進化,ならびに昆虫や昆虫関連微生物の遺伝子工学や細胞工学などについての理解も深めることができる。

授業計画01.昆虫と生物生産02.昆虫の生物学的特性と適応戦略03.昆虫の利用様態と生物生産の現状04.昆虫の生体機能の開発・利用と生物生産05.昆虫の生理機能の開発・利用と生物生産:(1)変態06.昆虫の生理機能の開発・利用と生物生産:(2)休眠07.昆虫の生理機能の開発・利用と生物生産:(3)生体防御08.昆虫生産物の開発・利用と生物生産:(1)カイコ09.昆虫生産物の開発・利用と生物生産:(2)ミツバチ10.昆虫関連微生物の開発と生物生産:(1)天敵微生物11.昆虫関連微生物の開発と生物生産:(2)バキュロウイルス12.昆虫関連微生物の開発と生物生産:(3)Bt (Bacillus thuringiensis)13.遺伝子組換え昆虫の作出と利用14.遺伝子組換えカイコの開発・利用と生物生産15.昆虫に関わる生物生産の展望と昆虫産業

 担当:水口(項目5),山田(項目8,9),池田(左記以外の項目)

昆虫,生物生産,生体機能開発,生理機能開発,遺伝子工学,細胞工学,昆虫素材,ホルモン

なし。プリントを配布する

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 資源生物科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○山内 章,大蔵 聡,川北一人,竹下 広宣 開 講 時 期 3年次 秋2期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

持続的生物生産学(Sustanable Agricultural Production Science)

農業とはそもそも自然における循環機能を最大限に活用しつつ,生物の機能を最大限に利用しつつ太陽エネルギーを人間が利用可能な形に変換する営みを持続的に行ってきた産業である。社会が農業に求めるものは時代とともに変遷し,またそれを研究する農学の役割も変わってきた。従来の農業の増産は農業技術の格段の進歩に支えられてきた。一方現在の農学は,環境保全も視野に入れた生産性の向上に加え,新しい機能や価値を作り出すことが求められている。本講義では,これまでの講義や実験実習で学んできたことを基盤にして,この高度な課題を,議論を通じて掘り下げ,自分のものとして理解できることを目的とする。

授業計画01. 持続的生物生産の考え方 —「循環と共生」に根ざした農業生産— 山内02. 安全・安心な食料と植物資源 山内03. 受講生によるプレゼンテーション 山内04. 教員と受講生によるディベート 山内05. 家畜の福祉に配慮した動物生産技術 大蔵06. 受講生によるプレゼンテーション 大蔵07. 教員と受講生によるディベート 大蔵08. 総合的病虫害防除の可能性 川北09. 受講生によるプレゼンテーション 川北10. 教員と受講生によるディベート 川北11. 食品安全に係る制度と生産の持続可能性 竹下12. 受講生によるプレゼンテーション 竹下13. 教員と受講生によるディベート 竹下14. 自然と人間を活かす食・農・環境のあり方と持続的生物生産の課題 全員15. オフィスアワー,まとめ 全員

資源管理,持続性,環境保全型農業,農業生態系,消費者ニーズ,環境負荷

特になし

森田ら編.栽培学 −環境と持続的農業−(朝倉書店),日本農業への提言 文化と技術の観点から 渡部忠世編著 農文協

すべての講義, 実験実習

私たちの暮らし(衣食住)を成り立たせている,農作物,木材,家畜,水産物などの生物資源は地球規模で生産されている。これまでの講義等では,こうした資源の生物学的特徴や性質を学び,またどこで誰がどのように生産し,それが流通し,また消費しているのか,について認識を深めてきた。本講義では,これらの資源(モノ)を手がかりに,以下のテーマに従いつつ,教員による講義,受講生によるプレゼンテ−ション,教員と受講生によるディベートを通じ,私たちと,生産者・消費者や,その人たちが住んでいる地域や環境との関わり合いを理解し,それを踏まえ,私たちの生き方のありようまでを考える。

メールにて担当教員に問い合わせること

・発表・議論への参加(50%),レポート試験(50%)による総合評価。・履修取り下げ制度を採用する。・授業を欠席し,レポートを提出せず,評価できない場合は「欠席」とする。

山内 章  e-mail:ayama@大蔵 聡  e-mail: saohkura@川北一人  e-mail:kkawakit@竹下広宣 e-mail: awa@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 資源生物科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○三浦 聡 開 講 時 期 3年次 秋学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

農業政策学 (Science of Agricultural Policies )

国際的な視野を踏まえながら,オーソドックスな経済理論の観点から食料・農業に関する政策の本質を理解する。

授業計画01. 食料自給率と日本の農業02. 食料自給率とフード・セキュリティ03. 農業政策のコントラスト:先進国と途上国04. 農業保護政策の帰結:EUの農政改革とWTO農業協定05. 農産物市場の特質と価格政策06. 農産物価格政策と生産調整問題07. 農業の構造問題と農地制度08. 農業の構造問題と経営政策09. 農業の多面的機能と条件不利地域政策10. 農業と環境:日本の見方・欧米の見方11. 環境政策の経済理論12. 土地改良政策と費用便益分析13. プロジェクト経済評価の理論14. 日本の農業政策を展望する15. 補論とまとめ

農産物価格政策,農業構造政策,農地制度,条件不利地域政策,農業環境政策

特になし

生源寺眞一『日本農業の真実』筑摩書房

食と農の経済学,食糧生産管理学

世界の食料・農業問題を俯瞰した上で,食料安全保障政策,農産物価格政策,農業構造政策,条件不利地域政策,農業環境政策の基本型について学ぶ。講義はオーソドックスな経済理論と経済政策論をベースに組み立てられており,必要に応じてEUの農業政策との比較に言及する。

メールにて直接問い合わせること

・レポート試験,授業への取り組みで総合的に評価する。・レポートを提出しない者は欠席とする。・履修取り下げ制度を採用する

三浦 聡  e-mail:miuranet@ (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 資源生物科学科 単位数 1 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○三浦 聡 開 講 時 期 3年次 集中

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

食と農の経済学,食糧生産管理学,農業政策学

集落の機能から現在の農業団体まで相互扶助の歴史的変遷をたどり,農業諸組織の役割を解説する。

 メールにて担当教員に問い合わせること。

・レポート試験,授業への取り組みで総合的に評価する。・レポートを提出しない者は欠席とする。・履修取り下げ制度を採用しない。

三浦 聡  e-mail:miuranet@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

適宜紹介する

農業組織学 (Agricultural Organizations)

農業生産と資源管理,農産物の流通・加工・販売および消費生活に関係する諸組織についての基礎的知識を得る。そのうえで,それら組織の役割と運営原理,関連する諸制度について国際比較を交えて理解を深め,農業・農村の維持・発展を展望する。

講義内容は大凡以下の通りであるが,社会情勢や学生の関心などによって変更することもあり得る。

1)集落の機能2)農業協同組合(1):成り立ちから役割まで3) 農業協同組合(2):その組織と課題4)農業生産における組織化5)地域資源と管理組織6)農業の多面的役割と関連組織7)組織化に関する国際比較8) まとめと補論

農業団体,JA,地縁的組織,機能的組織,アグリビジネス,農作業受委託

プリントを配布する

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 資源生物科学科 単位数 各2単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) 資源生物科学科教員 開 講 時 期3年次 秋学期4年次 春学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

*国際農学演習は海外実地研修・海外学生受入研修に参加する者を対象とする。

各研究分野における卒業研究にいたるまでの橋渡しとなるような講義である。

メールにて担当教員に問い合わせること。

科目によって評価方法を定める。履修取り下げ制度を採用する。

山本直之 e-mail: nyama@ 佐塚隆志 e-mail: sazuka@上野山賀久 e-mail: uenoyama@ 大蔵 聡  e-mail: saohkura@谷口光隆 e-mail: taniguti@              (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

資源生物科学専門講義(Specialized Lecture in Bioresource Sciences)

3年次までに学んできた専門的な知識をより深化・発展させる。

今年度は以下の科目の開講を予定している。詳細は追って公表する。

  ・モデル動物学(担当教員代表 山本直之)

 ・植物ゲノム利用学(担当教員代表 佐塚隆志)

 ・アイソトープ実験法(担当教員代表 上野山賀久)

 ・国際農学演習*(担当教員代表 大蔵 聡)

 ・海外学生受入研修(担当教員代表 大蔵 聡)

 ・生物データベース利用演習(担当教員代表 谷口光隆)(4年次春学期開講予定)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 必修

対 象 学 科 資源生物科学科 単位数 8 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) 資源生物科学科教員 (○土井一行) 開 講 時 期 3年次 通年

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

細胞,遺伝,生理,酵素,形態,微生物,植物,動物,昆虫,生物生産

資源生物科学は,地球上の動植物・微生物の巧みな生存戦略や多様性を理解し,その機能を高度に活用して,食糧生産,地球環境,人間の健康にまつわる問題の解決をめざす総合科学である。実験室内での分子生物学的実験からフィールドを使った生物生産実習まで幅広い実験や実習を行う。

資源生物科学実験実習(Laboratory and Practice on Bioresource Sciences)

資源生物科学科基盤実験実習および関連講義で学んだ内容をふまえ,さらに専門的に遺伝子からフィールドまでを取り扱う資源生物科学を理解する。

講義内容は最初のガイダンス時に1年間の予定表を配布する。

メールにて担当教員に問い合わせること

・実験実習への取り組みやレポート試験により評価する。・履修取り下げは認めない。・本科目の単位は一括して認定する。項目別に認定することはないので,未提出のレポートがあると[F]となるため注意すること。

土井一行(代表者) e-mail: kdoi@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

バイオ実験イラストレイテッド1 分子生物学実験の基礎 中山広樹西方敬人 秀潤社 ISBN:9784879621481また、必要に応じてプリントを配布する。

なし

1年及び2年次に履修する必修科目及び実験実習

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 資源生物科学科 単位数 1 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) 資源生物科学科教員 (○大蔵 聡) 開 講 時 期3,4年次

不定期・集中

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

特になし

資源生物科学専門講義(国際農学演習)として開講する6回程度の事前研修および1回の事後研修を含めた履修を条件とする。また,交換プログラムとして両国の学生を名古屋大学に受け入れて実施する「海外学生受入研修」への参加を履修条件とする。

3年次までに修得した自然科学,社会科学及び国内研修における農業現場の知識・経験等をもとに,異なる自然・文化・社会的背景をもった国の農業を直接視察し,その農業現場における問題点等を解析して学問を農業にどのように活かすを探る。

メールにて担当教員に問い合わせること。

・研修への取り組みおよび研修中のプレゼンテーションなどによる。・履修取り下げ制度は採用しない。・履修登録後に研修参加を取りやめた場合は「欠席」とする。

大蔵 聡  e-mail:saohkura@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

海外実地研修 (Overseas Training Program)

熱帯地域の農業を現地学生とともに観察・調査し,その成果を英語で発表することにより,これまで学んだ農学の知識を各自の中で体系づけるとともに,国際的視野と課題解決能力を身につける。

授業計画

 本研修では,東南アジアにおける対照的な2つの国,途上国としてのカンボジア王国または先進国としてのタイ王国で実施する。 まず事前研修では,タイとカンボジアの歴史や社会,文化,農業などの産業に関して基礎知識を得,そのプレゼンテーションを英語で行うとともに,現地学生とのやりとりを含めて実地研修の計画立案を行う。 実地研修では,タイ・カセサート大学あるいはカンボジア・王立農業大学の3年生と,イネ生産,灌漑,園芸,動物生産,食品加工といったテーマ別にグループを組む。政府機関での聞き取り調査,市場見学,農村・農業の観察,農民からの聞き取り調査や,農家でのホームステイなどを行い,その成果についてプレゼンテーションを行う。現地でのコミュニケーションはすべて英語を用いる。 さらに帰国後は事後研修を行い,研修を総括する。これらを通して,農業の原点である開発途上国,あるいは熱帯農業の現状への理解を深め,国際的視野を身につけようとする。  日程は8日間程度を予定している。参加費等を含めた詳細については,追って説明会を開催する。

熱帯農業,途上国,農業・農村開発,人材育成,国際的視野

特になし

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 資源生物科学科 単位数 1 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) 資源生物科学科教員 (○竹下広宣) 開 講 時 期3年次

不定期・集中

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

国内実地研修(On-the-Job Training Program)

農業生産の臨場感を味わうとともに,講義や実習で学んだことがどのように農業生産に結びついていくかを理解する。

30年度の研修予定は,まだ相手機関と調整中のために確定していないが, 基本的には29年度とほぼ同様の予定である。29年度の実施例として,愛知県農業総合試験場の各研究部,JAあいち経済連の各部,東海農政局の各部課,東栄町の農家において,実際に行われている研究や作業を体験する。各機関においては,以下のような部署での研修が可能である。

○ 愛知県農業総合試験場 環境基盤研究部,作物研究部,園芸研究部,畜産研究部,東三河農業研究所などで9月あるいは11月に3日間の研修

○ JAあいち経済連 畜産・食品コース,園芸・営農支援コース,米穀・生産資材コースで5日間の研修

○ 東海農政局 各部課には支所などがあるので,研修場所その他については,追って連絡する。夏休み中の2週間を使って実施し,研修後,各部署別に研修報告書を作成して報告会において発表を行う。

○ 農家宿泊研修 東栄町の農家において,2泊3日で日本の山間地に続いてきた「農林業」を生業とした「旧家」の暮らしを体験すると同時に,現在の農業・林業の日々の営みを「サポート(援農)」する。

特になし

特になし

農業生産の現場あるいは農業生産を支えるさまざまな活動の現場,さらに農業に直結する応用研究の現場などを実体験する。

メールにて担当教員に問い合わせること。

・研修結果の報告50%,レポート(報告書)50%。・履修取り下げ制度は採用しない。・報告会で発表しない者は,欠席。

竹下広宣 e-mail:awa@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 応用生命科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○石黒澄衞, 森田美代 開 講 時 期 3年次 春学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指導を受けられる時間)

レーニンジャーの新生化学(下)第6版(廣川書店)細胞の分子生物学 第6版(Newton Press)

細胞生物学1,細胞生物学2,分子生物学1,微生物学3,遺伝子工学

分子生物学1で学んだ主に微生物の分子生物学を基礎として,分子生物学2では動植物細胞における遺伝子発現のしくみとその調節機構について解説する。また,動植物の遺伝子の構造と機能を明らかにするための研究にはどのような新しい技術が使われるか,生物が示す現象が遺伝子の働きでどのくらい説明可能になったのかについても理解を深める。真核生物の分子生物学と分子遺伝学の基礎を講述する。

 随時受け付けます。講義時,あるいはメールにて事前に連絡を下さい。

・定期試験(85%),小テスト等(15%)・履修取り下げ制度を採用する。・定期試験を受験しない者は欠席とする。

石黒澄衞  e-mail:guronyan@森田美代  e-mail: mimorita@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

分子生物学2 (Molecular Biology 2)

ゲノムにはどのようなしくみで遺伝情報が詰め込まれているのか,細胞はどのような方法でそれを取り出すのか,そして遺伝子を働かせるか眠らせるかはどのようにして調節されているのかを理解する。卒論研究などで必要になる実践的な分子生物学の知識を修得する。

授業計画01. 真核生物遺伝子の転写のしくみ (前半担当:石黒)02. 真核生物遺伝子の転写調節03. クロマチンの構造変化と遺伝子発現調節04. 遺伝子構造および遺伝子発現の調べ方05. RNAスプライシング06. 翻訳段階での遺伝子発現調節 (後半担当:森田)07. 調節RNA08. RNA干渉09. DNAの部位特異的組換え10. 転位因子11. まとめ

真核生物の分子生物学,転写制御,転写後制御,遺伝情報の変化

ワトソン 遺伝子の分子生物学 第7版(東京電機大学出版局)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 応用生命科学科 単位数  2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○小田裕昭,下村吉治 開 講 時 期 3年次 春学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指導を受けられる時間)

レーニンジャーの新生化学[第6版],廣川書店

生物化学,細胞生物学

栄養素の消化や吸収,代謝について解説し,栄養素の生理機能を生化学的・分子生物学的に講述する。さらに,健康を維持するための食生活のあり方から生活習慣病など栄養素の量的・質的バランスと関連のある疾病などについて栄養学的見地から解説する。

メールにて担当教員に問い合わせること。

(1)定期試験とレポート90%,および授業への取り組み10%で評価する。(2)履修取り下げ制度を採用する。(3)定期試験を受験しないものは欠席とする。

小田裕昭:hirooda@下村吉治:shimo@           (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

栄養科学 (Nutritional Sciences)

食生活の基本となる栄養素の基本知識を習得し,実際の食生活の中で食品成分がどのような作用を体に与えるか,生化学的・分子生物学的基盤を習得する。その知識を活かして,食が疾患予防や健康へ与える影響を説明できるようにする。

授業計画(1)栄養素の代謝と栄養 01. 1-1.糖質の代謝と栄養 02. 1-2.脂質の代謝と栄養 03. 1-3.タンパク質の代謝と栄養 04. 1-4.ビタミンの代謝と栄養 05. 1-5.ミネラルの代謝と栄養 06. 1-6.非栄養素と栄養(2)栄養素による生体機能調節・疾患予防 07. 2-1.肥満と栄養 08. 2-2.動脈硬化と栄養 09. 2-3.糖尿病と栄養 10. 2-4.高血圧と栄養 11. 2-5.骨粗鬆症と栄養 12. 2-6.ガンと栄養 13. 2-7.寿命と栄養(3)ライフスタイルと健康 14. 3-1.ライフスタイルと栄養 15. 3-2.運動と栄養

栄養素,代謝,消化吸収,食生活,生活習慣病

 健康栄養学 第2版 -健康科学としての栄養生理化学-  共立出版

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 応用生命科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者)○人見清隆,牧 正敏, 柴田秀樹, MATURANA Andres Daniel

開 講 時 期 3年次 秋学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

細胞生物学3 (Cell Biology 3)

主に動物の組織や細胞を対象に,免疫学,細胞分化と増殖,シグナル伝達についての基本的知識を習得する。多彩な生命現象において,紹介する分子や細胞がどのように連携して機能するかについて考えると共に,方法論としての細胞培養技術,抗体や増殖因子など機能分子を用いた生化学・細胞生物学実験手法についても理解できるようにする。

1. 免疫学の基礎・自然免疫 2. 抗体を用いた生化学・細胞生物学実験手法 3. 抗体の多様性のメカニズム 4. 細胞融合によるモノクローナル抗体作製,抗体工学,医薬分野での活用 5. 細胞分化の制御機構と分化増殖因子,医薬品としての活用 6. 膜輸送1 7. 膜輸送2 8. シグナル分子と受容体の分類 9. 細胞周期とシグナル伝達 10. Gタンパク質共役型受容体を介するシグナル伝達経路 11. 酵素共役型受容体を介するシグナル伝達経路 12. がん細胞と正常細胞 13. がん遺伝子と腫瘍抑制遺伝子 14. 発がん機構、診断・抗癌剤

担当:1.~5. 人見 (1~4まで教科書不要),6.~7. Maturana 8.~11. 柴田,12.~14. 牧 の予定

動物細胞,免疫,抗体,分化増殖,膜輸送,がん,シグナル伝達

Essential Cell Biology (英語版)第4版 2014年 Bruce Albertsら Garland Publishing, Inc.

細胞生物学1,2,4

本講義では主に動物の組織や細胞を対象にして,細胞分化と増殖,シグナル伝達などを解説し,合わせて細胞培養技術や,関連する機能分子の構造と役割について講義する。また,免疫学の基礎と抗体を用いる実験技術・医薬品や診断への応用,ガンに関する分子細胞生物学についても講義する。

メールにて各担当教員に問い合わせること。

・期末試験70%,平常点30% で評価する。・履修取り下げ制度を採用する。・5回以上欠席した場合,あるいは定期試験を欠席した場合は「欠席」とする。

人見清隆 e-mail:hitomi@ (@以下に「ps.nagoya-u.ac.jp」をつけてください)    以下の教員については(@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」をつけてください)牧 正敏 e-mail:mmaki@柴田秀樹 e-mail:shibabou@MATURANA Andres Daniel  e-mail:maturana@

「細胞の分子生物学」(ニュートンプレス)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 応用生命科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○小田裕昭,松田 幹 開 講 時 期 3年次 秋学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

細胞生物学4 (Cell Biology 4)

生体を構成する臓器,組織とそれぞれを構成する細胞の構造や機能,分化,増殖などについて概観をつかむことを目指す。循環系(血液と血球系細胞),免疫系(リンパ球およびその他の免疫担当細胞)について「基本的な疑問に対して概要と要点を答えられるレベルの知識」を修得することを目標とする。

授業計画01. 本講義の概要02. 上皮細胞の構造03. 消化器系(1)胃,小腸,大腸04. 消化器系(2)肝臓,腺05. 表皮06. 幹細胞(1)上皮細胞07. 幹細胞(2)間葉系細胞08. 人工臓器と再生医療09. 循環系(1):血管の構造と機能,血管内皮細胞,血管新生,血液10. 循環系(2):血球系細胞(赤血球と白血球)の形態,機能,分化,増殖11. 循環系(3):リンパ球(B細胞とT細胞)の形態,機能,分化,増殖12. 免疫系(1):感染と免疫,自然免疫と獲得免疫,病原体の進入と増殖13. 免疫系(2):炎症反応,免疫応答(体液性と細胞性)14. 免疫系(3):自己免疫疾患,アレルギー15. 免疫系(4):補体,感染防御

消化器,幹細胞,上皮細胞,免疫担当細胞,感染防御

前半では,小田が,上皮系,消化器系,幹細胞と再生医療に関連した細胞の構造・分化・増殖・機能発現,また細胞が構築する組織や器官などの細胞生物学を担当する。後半では,松田が,循環器系,免疫系に関連する細胞の構造・分化・増殖・体内動態などの細胞生物学を担当する。

メールにて担当教員に問い合わせること。

・レポートと期末試験による(100%)。・履修取り下げ制度を採用する。・レポートを提出しない,もしくは定期試験を受験しないものは「欠席」とする。

小田裕昭 e-mail:hirooda@松田 幹 e-mail:tmatsuda@              (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

特になし

Molecular Biology of the Cell, 消化と吸収(第一出版)

生物化学1,2,3,細胞生物学1,2,3

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 応用生命科学科 単位数 2  単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○吉村 徹 開 講 時 期 3年次 秋学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

生命物理化学2 (Biophysical Chemistry 2)

タンパク質の構造と機能,およびその研究方法の学習を通じて,生命現象を理解する上に必要な物理化学的諸原理について学ぶ。本講義は,生命現象や様々な実験手法を物理化学的な原理に基づいて理解できるようになることを目的とする。

01. 生体分子に働く力―水分子と水素結合,静電的相互作用と疎水結合02. 酸,塩基と緩衝作用03. タンパク質の一次構造と高次構造,タンパク質の分類04. タンパク質の立体構造形成,変性と再生05. 分子シャペロン06. タンパク質の分離と精製―タンパク質のクロマトグラフィー07. タンパク質の分離と精製―クロマトグラフィーの原理,電気泳動08. タンパク質の一次構造研究法09. タンパク質の高次構造研究法10. タンパク質の機能I―分子認識,親和性とは何か11. タンパク質―タンパク質(リガンド)相互作用研究法12. タンパク質ータンパク質(リガンド)相互作用の定量的評価13. タンパク質の機能II―触媒作用,酵素機能の原理14. 酵素の反応機構15. 酵素反応の動力学

(タンパク質の)立体構造形成,分離と精製,分子認識,酵素,反応機構,動力学

なし

「アトキンス物理化学要論(5版または6版)」(東京化学同人)「レーニンジャーの新生化学(5版または6版)」(廣川書店)

化学基礎I,IIおよび生命物理化学1を履修していることが望ましい。

生命科学を研究する上で必要となる概念や手法を取り上げ,その原理となる物理化学的諸原理を解説する。教科書は使わず,適宜資料を配布する。

 メールにて,あるいは講義時に担当教員に問い合わせること。

・定期試験の結果に加え,講義中に行う質疑応答への取り組みを考慮して成績評価を行う。・履修取り下げ制度を採用する。・定期試験を受験しない者は欠席とする。

吉村 徹 e-mail:yosimura@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 応用生命科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○中野秀雄,岩崎雄吾 開 講 時 期 3年次 春学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

微生物学2 生命物理化学1

微生物反応プロセス及び酵素反応プロセスに関して,速度及び収支の概念を基礎とした合理的設計,操作,制御について講義し,生物反応を工業化プロセスとして成立させるための工学的基礎を理解する。また実際のバイオ産業の実用化の例を紹介する。

メールにて担当教員に問い合わせること。

・定期試験(80%),授業に対する取り組み(20%)により評価する。・履修取り下げ制度を採用する。・定期試験を欠席した場合,欠席とする。

中野秀雄  e-mail: hnakano@岩崎雄吾  e-mail: iwasaki@              (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

海野肇他著「新版生物化学工学」講談社サイエンティフィク

生物反応工学 (Bioreaction Engineering)

今日生化学的あるいは生物学的現象が中心的役割を果たす工業的な反応プロセスの種類と規模は,急速に増加している。この工業バイオテクノロジーの中核をなしている,微生物反応プロセスと酵素反応プロセスについて,その発展の歴史を理解すると共に,背後にある反応化学工学的知識を理解することを目的とする。

1. 微生物・酵素プロセスの歴史2. 微生物利用学の基礎(分類等)3. 微生物利用学の基礎(スクリーニング等)4. 化学工学の基礎概念5. 微生物の培養工学 (殺菌工学)6. 微生物の培養工学7. 微生物の培養工学 (バイオリアクター)8. 動物細胞の培養工学9.  酵素反応工学10. 酵素反応工学 (固定化酵素)11. 酵素反応の産業利用 (民間企業の研究員による講義を予定)12. 分子生物学に寄与するバイオテクノロジー13. 高峰譲吉とバイオテクノロジー14. 代謝工学と合成バイオロジー15. 総括

化学工学,酵素反応,微生物反応,速度論,収支,動物細胞培養

山根恒夫,中野秀雄,加藤雅士,岩崎雄吾,河原崎泰昌著「新版生物反応工学」(第1版)産業図書

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 応用生命科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○小林哲夫、木村真 開 講 時 期 3年次 春学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

Brock Biology of Microorganisms, Madiganら, Pearson, ISBN:9781292018317IFO 微生物学概論 発酵研究所監修 培風館 ISBN:9784563078119

微生物学1,微生物学3,分子生物学1,微生物生態学

主に微生物による有用物質生産に焦点を当て,低分子としてアルコール,有機酸,アミノ酸,抗生物質など,高分子として産業用酵素に関して講義する。アミノ酸については多様なアミノ酸の工業生産を可能にした代謝制御発酵について詳しく取り扱い,抗生物質については作用機作,耐性菌の持つ耐性メカニズムも取り扱う。

 希望により適宜設ける

・レポート(30%)及び筆記試験(70%)による評価・履修取り下げ制度を採用する。

小林哲夫 e-mail:koba@木村 真 e-mail:mkimura@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

微生物学2 (Microbiology 2)

微生物学1で学んだ,微生物の分類,形態,生育,細胞構造,代謝など微生物学の基礎を踏まえ,本講義では微生物機能がどのように応用され,人間生活に貢献しているかを実例を通して理解する。

01. 応用を支える微生物の多様性02. 応用微生物学の歴史,ヒトと微生物の関わり03. アルコール発酵と酒造04. 代謝経路と有機酸発酵(乳酸,クエン酸,酢酸,その他の有機酸)05. アミノ酸発酵ーグルタミン酸発酵のメカニズム06. アミノ酸発酵ー代謝制御発酵の概念07. 核酸関連物質の微生物生産08. 中間試験09. 産業用酵素10. 微生物と環境保全―物質循環における微生物の役割11. 微生物と環境保全―廃水処理,バイオレメディエーション12. 抗生物質―一次代謝と二次代謝,選択毒性,抗生物質の種類と標的13. 抗生物質―作用機作,抗生物質耐性14. 生理活性物質(ビタミン,ステロイドホルモン,酵素阻害剤)15. まとめ

醗酵,アルコール,有機酸,アミノ酸,抗生物質,産業用酵素,廃水処理

応用微生物学 塚越規弘編 朝倉書店 ISBN4-254-43086-8

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 応用生命科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○饗場浩文 開 講 時 期 3年次 春学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

微生物学3 (Microbiology 3)

酵母(真核微生物)は,発酵,醸造産業などにおいて重要な役割を果たしているのみならず,基礎生物学分野においては,生命現象の基本原理や分子メカニズムを解明する上で重要な研究材料となっている。またヒトなどの高等生物研究のモデル生物としても貢献している。本講義では,酵母ならびに関連微生物の研究から明らかになった重要な生物学的知見を学び,普遍的,基本的な生命現象の理解を深めることを目標とする。

授業計画01. ウイルス,ファージ02. 微生物の遺伝学03. モデル生物と酵母研究04. 酵母の生活環05. ゲノムプロジェクト06. レプリコン07. 染色体分配08. 遺伝子構造と遺伝子発現・調節機構09. 基本転写因子とDNA結合タンパク質10. 接合型変換11. 接合と情報伝達12. 細胞の分裂周期13. 細胞周期調節系の主要成分14. モデル生物における寿命・老化研究15. まとめ等

酵母,遺伝学,分子生物学,情報伝達,細胞周期,転写因子,寿命と老化

特になし。プリント配布

細胞の分子生物学, Essential細胞生物学, Brock微生物学, Lewin遺伝子

微生物学1,微生物学2,分子生物学1,分子生物学2

酵母ならびに関連微生物に関して以下の内容を主に取り上げ講義を行う。

メールにて担当教員に問い合わせること。

・定期試験の成績を主として、授業中の議論への参加状況等を考慮して総合的に評価する。・履修取り下げ制度を採用する。・定期試験を受験しないものは,欠席とする。

饗場浩文 e-mail:aiba@(@以下に「ps.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 応用生命科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○岩崎雄吾,服部束穂,武田 真 開 講 時 期 3年次 秋学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指導を受けられる時間)

山根恒夫ほか著「新版 生物反応工学」産業図書

微生物学1,微生物学2,微生物学3,分子生物学1,分子生物学2,細胞生物学1,応用植物分子科学,生物反応工学

遺伝子操作技術及びタンパク質工学を岩崎が担当し,植物の遺伝子工学を服部が担当し,遺伝子制御技術の基礎について武田が担当する。

 メールにて担当教員に問い合わせること。

レポート(25%),定期試験(75%)の成績を総合的に評価する。履修取り下げ制度を採用しない。定期試験を受験しない者は「欠席」とする。

岩崎雄吾   e-mail: iwasaki@服部束穂   e-mail: hattori@武田 真 e-mail: takeda@   (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

遺伝子工学 (Genetic Engineering)

原核・真核生物に備わる多様かつ特徴的な機能を高度利用するための方法論を遺伝子工学の観点から理解する。また,植物の遺伝子工学的な改良や,真核生物のクロマチンレベルでの遺伝子発現制御など,関連する生命現象を学ぶことにより,基礎研究と応用研究との接点についても理解を深める。

 01. 遺伝子操作技術1(遺伝子クローニング,宿主とベクター)02. 遺伝子操作技術2(塩基配列決定法,PCR)03. 遺伝子操作技術3(組換え微生物によるタンパク質生産,融合タンパク質)04. 遺伝子操作技術4(無細胞タンパク質合成)05. タンパク質工学1(遺伝子への変異導入法)06. タンパク質工学2(ラショナルプデザインによる高機能化)07. タンパク質工学3(進化分子工学によるタンパク質の高機能化)08. タンパク質工学4(遺伝子型と表現型とを関連づける様々なプラットフォーム)09. 植物の遺伝子工学1(遺伝子導入技術と関連する生命現象)10. 植物の遺伝子工学2(遺伝子導入による植物の改良)11. 植物の遺伝子工学3(有用遺伝子の探索と利用)12. 遺伝子制御技術の基礎1(新育種技術;DNA二本鎖切断の修復とゲノム編集)13. 遺伝子制御技術の基礎2(染色体領域と遺伝子の活性)14. 遺伝子制御技術の基礎3(遺伝情報の記憶と分化状態の変化,人工染色体)

遺伝子操作技術,タンパク質の大量生産,タンパク質の分泌生産,タンパク質工学,代謝工学,量的形質,エピジェネティック制御, ゲノム編集技術

特になし

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 応用生命科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○中野秀雄,芦苅基行,伊藤正樹 開 講 時 期 3年次 秋学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

生物情報工学 (Bioinformation Engineering)

本講義では,生命工学一般への計算機科学の応用について,基礎となる概念, 手法を講義するとともに,実際にコンピューターを用いた実習を通じて理解を深める。

01. 生物情報工学概論 (中野)02. 文献・特許データベース (伊藤)03. 遺伝子データベース (伊藤)04. 遺伝子解析のためのツール (伊藤)05. ゲノムデータベース (伊藤)06. 遺伝子の探索と遺伝子の機能予測 (芦苅)07. DNA配列の中から遺伝子を探す (芦苅)08. アラインメントと系統樹作成 (芦苅)09. 遺伝子解析ソフトの使い方 (芦苅)10. システムバイオロジー入門:KEGGの使い方 (芦苅)11. 立体構造のグラフィックス表示ソフトの使い方 (中野)12. 立体構造データベースの利用 (中野)13. 蛋白質の構造と機能(酵素の構造と機能について) (中野)14. 蛋白質の構造と機能(ホモロジーモデリング) (中野)15. まとめ (中野)

バイオインフォマティクス,分子グラフィックス,データベース,ホモロジー解析,ゲノム解析

特になし

バイオデータベースとウェブツールの手取り足取り活用法(羊土社)

・遺伝子工学,分子生物学1,分子生物学2,生物反応工学,生命物理化学1,2・サテライトラボでPCを使用するので,IDとパスワードを用意しておくこと。・NUCTのシステムを用いて行う。

遺伝子工学に対するコンピューターの応用として,遺伝子配列解析の手法について解説する。 さらにデータベースに蓄積された配列情報に対するホモロジー解析,それを利用した生体分子の構造予測と機能解析,およびゲノム解析に関して解説する。次に蛋白質工学に対する応用として, 構造データベースの利用,および分子グラフィックスについて解説する。各々の解説の後,コンピューターを用いた実習を行う。

メールにて担当教員に問い合わせること。

・出席,レポート等の平常点(100%)で総合的に評価する。・履修取り下げ制度を採用する。・授業を4回欠席した場合には「欠席」と判定する。

中野秀雄 e-mail: hnakano@芦苅基行 e-mail: ashi@伊藤正樹 e-mail: masakito@              (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 応用生命科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○小俣達男 開 講 時 期 3年次 春学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

植物機能学2 (Plant Physiology 2)

植物は強光・弱光,高温・低温,乾燥など様々な環境下で光合成による独立栄養成長を行うため,環境に応じた進化的適応を遂げてきた。また固着生活を行うため,光,温度などの物理的環境条件や無機栄養物質の存在量などの化学的環境条件の短期的・中期的な変化に応じて光合成を効率的に行えるよう,遺伝子発現の調節や酵素活性の翻訳後調節による種々の調節メカニズムを発達させている。本講義ではこのような独立栄養成長を支える調節・適応について,そのしくみや原理を解説し,植物の可能性と限界についての理解を得ることを目指す。

本講義は以下の内容からなる。01.光エネルギーの吸収と化学的エネルギーへの変換機構  (植物生理学1の内容の復習)02.強光への適応03.弱光への適応04.炭酸同化酵素の性質05.光呼吸の生理的意義06.微細藻類のCO2濃縮機構

07.高等植物のCO2濃縮機構

08.光環境に応答したCO2同化の制御

09.硝酸イオンの同化機構10.硝酸同化系の調節11.窒素固定酵素の性質12.共生的窒素固定の調節機構13.硫黄の同化機構14.硫黄同化の調節機構15.総括

注:上記15項目は,15回の講義を念頭においたものであるが,学生の質問,要望,理解度に応じ,進捗状況は変わり得るものである。

光阻害,光呼吸,CO2同化,窒素同化,硫黄同化,環境適応

特になし

植物機能学1,応用植物分子科学

資料として配付するプリントと板書により,講義する。不明の点に関する指摘,質問を大いに奨励する。私語・飲食は禁止であり,守れない者は退席してもらう。

 随時対応するので,メールにて担当教員に問い合わせること。

・講義中の質問・討論(10%)および定期試験(90%)による。・履修取り下げは認めない。・定期試験を受験しない者は欠席とする。

小俣達男 e-mail:omata@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

1. L.テイツ,E. ザイガー編「植物生理学・発生学」原著第6版(2017)講談社2. 桜井英博,柴岡弘郎,芦原 坦,高橋陽介著「植物生理学概論」(2008) 培風館3. H. Heldt著,金井龍二訳「植物生化学」(2012)丸善出版

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 応用生命科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○藤田祐一,伊藤正樹 開 講 時 期 3年次 秋学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

植物機能学I

本講義は,前半と後半に分け,各々次のような内容からなる。【前半】植物に特徴的な遺伝子操作法の原理,ゲノムプロジェクトとその品種改良への応用など,植物遺伝子を研究し利用するために必要な知識と技術を学ぶ。【後半】すでに実用化されているあるいは開発中のさまざまな遺伝子組換え植物の応用例をそれらの開発の背景となった分子機構を含めて紹介し,それらを通じて遺伝子組換え作物の可能性と安全性について学ぶ。

メールにて担当教員に問い合わせること。

・定期試験(80%)、授業への取り組み(20%)・履修取り下げ制度を採用する。・期末試験を受験しない者は欠席とする。

伊藤正樹 e-mail: masakito@藤田祐一 e-mail: fujita@             (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」をつけてください)

講義時に紹介する

応用植物分子科学(Applied Plant Molecular Biology)

植物に特有の遺伝子導入法や育種の方法について理解するとともに,RNAiをはじめとする植物で見つかり広く利用されるようになった技術についても理解を深める。現在,社会的キーワードとなっている「遺伝子組換え植物」の作出原理,利用の現状を理解し,今後の可能性について考える。食糧としても環境保全にも重要な植物の分子生物学,分子遺伝学,遺伝子工学など,植物の専門家を目指す人はもちろん,生命科学全般に関わる人の基礎知識となる内容を学ぶ。

授業計画01. ゲノム情報の基礎研究や育種(品種改良)への利用法02. 育種とは?,選抜と固定,突然変異の導入03. アグロバクテリウムの性質04. アグロバクテリウムの利用とバイナリーベクターの設計05. 植物への遺伝子導入法とその原理06. 遺伝子導入法のいろいろ07. 遺伝子発現の操作法とその原理08. 遺伝子組換え植物のデザイン法09. 遺伝子組換え作物の現状10. 食害抵抗性植物11. 除草剤耐性植物12. 花色改変の遺伝子工学13. 栄養成分強化の遺伝子工学14. バイオ燃料・遺伝子組換え植物の可能性15. 遺伝子組換え植物の安全性・食品表示

担当:01~08 伊藤,09~15 藤田

アグロバクテリウム,植物への遺伝子導入法,分子育種,遺伝子組換え植物,バイオ燃料, 安全性評価

なし

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 応用生命科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○西川俊夫,中崎敦夫 開 講 時 期 3年次 春学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

 メールにて担当教員に問い合わせること。

・中間試験(45%),期末試験(45%),演習解答の提出(10%)・履修取り下げ制度を採用する。・中間・期末試験のうち,一方でも欠席した場合「欠席」

西川俊夫 e-mail:nisikawa@中崎敦夫 e-mail:nakazaki@              (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

ボルハルト・ショアー著,古賀憲司ら監訳「現代有機化学 第6版(上)(下)」(化学同人)

特になし

基礎有機化学,有機化学1,有機化学2,有機構造解析学

生物有機化学 (Bioorganic Chemistry)

低分子有機化合物が関与した生物現象の研究や酵素特異的阻害剤などを活用した生体分子機構の解明や制御には,鍵となる有機化合物の化学合成による供給が欠かせない。本講義では,まず,有機化学反応の基礎を学び,次いで生理活性有機化合物がどのように合成されるか実例を理解することを目的とする。

授業計画01. アミンとその誘導体(21章)02. ベンゼンの置換基の反応性(22章)03. エステルエノラートとClaisen縮合(23章)04. ヘテロ環化合物(25章)05. 生理活性有機化合物の合成の実際06. 酵素反応の反応機構

化学合成,有機化学反応,生理活性物質,生物有機化学,アミン,エステルエノラート

有機化学2に引き続き,アミンとその誘導体,ベンゼンの置換基と反応性,エステルエノラートの化学,ヘテロ環化合物について系統的に学ぶとともに,生理活性有機化合物がどのように合成されるかの実例を学習する。毎回,演習問題による復習を課す。

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 応用生命科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○小鹿 一、北 将樹 開 講 時 期 3年次 春学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

基礎有機化学,有機化学1,有機化学2,生物有機化学

紫外・赤外吸収スペクトル,マススペクトル,NMRスペクトル(二次元NMRを含む)などの最新の機器の原理や解析法を中心に解説する。また,解析法に慣れるため演習も行う。

授業終了時または電子メールにより都合を聞くこと。

・主に期末試験によるが,演習の提出状況も考慮する。・履修取り下げ制度を採用する。・定期試験を受験しない者は欠席とする。

E-mail:小鹿 一 ojika@、 北 将樹 mkita@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

有機化合物のスペクトルによる同定法(第6版):R. M. Silverstein 他著,荒木峻ほか訳,東京化学同人有機化学のためのスペクトル解析法:M.Hesseほか著,馬場章夫ほか訳,化学同人

有機構造解析学 (Organic Structural Analysis)

未知の有機化合物の構造決定ができるようになる。紫外・赤外吸収スペクトル,マススペクトル,NMRスペクトル(二次元NMRを含む)などの最新の機器の原理や解析法を理解できるようになる。

01. 分子式02. 1H NMR(プロトン核磁気共鳴)スペクトル03. 13C NMR(カーボン13核磁気共鳴)スペクトル04. IR(赤外線吸収)スペクトル05. UV(紫外線吸収)スペクトル06. MS(質量)スペクトル

機器分析,有機化合物,NMR,IR,MS,スペクトル

ボルハルト・ショアー著,古賀憲司ら監訳「現代有機化学 第6版(上)」(化学同人)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 応用生命科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○小鹿 一,中川 優 開 講 時 期 3年次 秋学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

生理活性物質化学(Bioactive Natural Product Chemistry)

低濃度で生物の生理や行動に何らかの特有な作用を示す化学物質を生理活性物質という。生理活性物質にはホルモンやフェロモンのように個体内あるいは同一種内で活性を示す物質と,抗生物質のように異種間で活性を示す物質が知られている。本講義では,植物・微生物から発見された生理活性物質の歴史,化学構造,生合成,作用機構などを学ぶ。この講義を通じて,生理活性物質の本質を理解し,生物現象を司る化学分子を理解することを目的とする。

I.生理活性物質化学概論01. 生理活性物質とは02. 生理活性物質研究法03. 生合成

II.生理活性物質化学各論04. 生合成に基づく分類05. 内因性生理活性物質06. 外因性生理活性物質

生理活性物質,天然物,生物有機化学,ホルモン,フェロモン,抗生物質,受容体,生合成

資料を配付する

有機化学1,2,生物有機化学,生体分子化学,有機構造解析学

生理活性物質を対象とする学問は「天然物化学」とも呼ばれ,有機化学の原点ともいえる。天然物化学の内容,特に自然界にはどのような化合物が潜み,これらの物質はどのように研究され,さらにどのように人類に貢献したか,を解説する。

授業終了後または電子メールにより都合を聞くこと。

・主に定期試験によるが,演習の提出状況も加味する。・履修取り下げ制度を採用する。・定期試験を受験しない者は欠席とする。

小鹿 一 e-mail:ojika@中川 優 e-mail:yu@            (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

有機化学講座10 天然物化学(丸善),生物有機化学(東京化学同人)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 応用生命科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○横島 聡、北 将樹 開 講 時 期 3年次 秋学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

生物を制御する化学物質の構造,合成,作用機構に関して講義する。

生物制御化学 (Chemistry of Bioregulation)

農薬,医薬の中心は低分子化合物であり,生体内に含まれるタンパク質,核酸などの生体高分子と相互作用することで,その機能が発現される。本講義では農薬,医薬として使用されている,主に合成薬剤の化学構造と合成,作用機構に関して講義し,薬剤に関する化学的基盤の理解を目的とする。

01. 生物制御における有機化学的基礎(1)02. 生物制御における有機化学的基礎(2)03. 生物が制御する化学(1)生物による反応の制御04. 生物が制御する化学(2)生物による反応の制御05. 生物を制御する化学(1)共有結合による制御06. 生物を制御する化学(2)アセチルコリンエステラーゼ阻害剤07. 生物を制御する化学(3)その他の相互作用08. 生物制御物質(1)(ホルモンとフェロモン)09. 生物制御物質(2)(天然薬物・海洋天然物)10. 生物制御物質の生合成11. 生物制御物質の構造解析法(1)12. 生物制御物質の構造解析法(2)13. 抗がん剤タキソールの合成14. 生物制御とケミカルバイオロジー15. まとめ・討論

医薬,農薬,低分子化合物

随時:電話,メールなどで事前に時間を決めたいと思います。

・定期試験および授業への取り組みで評価する。・履修取り下げ制度を採用する。・定期試験を受験しないものは欠席とする。

横島 聡 e-mail:yokosima@(@以下に「ps.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)北 将樹 e-mail:mkita@(@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

 資料を配付する

随時紹介する

生物化学,有機構造解析学,食品機能化学,食品衛生学,有機化学1,有機化学2

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 応用生命科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○青井啓悟,野村信嘉 開 講 時 期 3年次 春学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

高分子化学 (Polymer Chemistry)

高分子化学は,高分子の構造,合成,性質,機能などに関する基礎学で,生命科学を理解するうえで,あるいは生命科学の今後の発展に寄与するために重要である。本講義では,高分子化合物の化学構造,立体化学,微細構造,高次構造,溶液物性,固体構造と性質についての基礎を習得することを目的とする。天然高分子の単離,構造,反応,応用についてもあわせて学ぶ。

高分子の構造,性質,機能に関して,以下の内容からなる。

授業計画01. 三大生体高分子について/生命科学と高分子02. 生体高分子の分子量と分子量分布03. 高分子の一次構造と高次構造04. 核酸,タンパク質の超構造05. 高分子の立体化学/高分子の分岐構造06. 共重合体/高分子の溶液中での構造と解析法07. 高分子の熱的性質と力学特性08. 高分子の熱分解とリサイクル09. 高分子の生分解性10. 環境と高分子11. 高分子の網目構造と機能12. 複数の構成成分からなる高分子13. 耐熱性高分子14. 高分子の機能化

生体高分子,天然高分子,分子量,立体化学,超構造,共重合体

基礎有機化学,有機化学1,有機化学2,生体分子化学

高分子は,生命現象の本質をつかさどる生体高分子として,あるいは衣食住にかかわるきわめて多くの素材として,多彩な機能を発揮している。また,自然界で生産される生物資源の多くも天然高分子である。本講義では,高分子の構造と化学の基礎を講述する。なお,高分子の化学合成についての系統的な解説は,後期の高分子設計学の中で行われ,継続的に履修することが望ましい。担当:前半01~07 青井,後半08~14 野村

メールにて担当教員に問い合わせること。

・試験(80%),レポート提出および授業への取り組み(20%)。・履修取り下げ制度を採用する。・定期試験を受験しない者は欠席とする。

青井啓悟 e-mail:aoi@野村信嘉 e-mail:nnomura@              (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

使用しない

高分子学会編「基礎高分子科学」(東京化学同人)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 応用生命科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○野村信嘉,青井啓悟 開 講 時 期 3年次 秋学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

高分子設計学(Polymer Design Chemistry)

高分子は,生命体を構成する主要物質であるとともに,現代生活を支える重要な物質である。高分子の構造を科学的あるいは生物学的に合成するうえで,構造を制御し,機能化させるために基本となる学理を修得する。分子構造および分子間相互作用に基づいて高分子の性質を理解し,望ましい性質・機能を備えた高分子化合物を分子設計するための基礎を学ぶ。

授業計画01.高分子設計の基礎02.バイオマテリアルの設計と合成03.医用高分子の設計と機能04.ラジカル重合05.アニオン重合06.カチオン重合07.リビング重合による構造制御08.重縮合09.重付加・付加縮合10.遷移金属触媒重合11.開環重合12.立体規則性13.分岐ポリマー14.精密制御と高分子の性質

重合化学,構造制御,立体規則性,材料化学,機能性高分子,バイオマテリアル,プラスチック

使用しない。

中條善樹 著「高分子 I 合成」(丸善),伊勢典夫 他共著 「新高分子化学序論」(化学同人),山下雄也 監修「高分子合成化学」(東京電機大学出版局),鶴田禎二,川上雄資 共著「高分子設計」(日刊工業新聞社)

有機化学1,有機化学2,高分子化学

身の回りにある機能性高分子について考え,いくつか重要な機能とその発現の原理について学ぶ。また,それら機能性高分子材料を設計するための高分子合成法の基礎を学ぶ。担当:前半01〜07 青井,後半08〜14 野村

随意。事前にメールで担当教員に問い合わせて下さい。

・試験(80%),レポート提出および授業への取り組み(20%)。・履修取り下げ制度を採用し,履修取り下げの場合は「欠席」とする。・履修取り下げせずに定期試験を欠席した者は「F(不合格)」とする。

野村信嘉 e-mail:nnomura@青井啓悟 e-mail:aoi@              (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 応用生命科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) 〇柴田貴広 開 講 時 期 3年次 春学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

現代の食品化学(並木,中村,川岸,渡邊共著)三共出版食品の機能化学(宮澤,五十嵐編著)アイ・ケイコーポレーション

生体分子化学、食品衛生学

糖質,脂質,タンパク質などの主要な食品成分の化学と機能を解説する。また,アミノカルボニル反応および脂質過酸化反応などの代表的な食品成分間反応について詳述する。さらに食品の機能性について,二次機能(嗜好性)及び三次機能(生体機能調節)の分子機構を中心に解説する。

 メールにて担当教員に問い合わせること。

・定期試験90%,授業への取り組み10%・履修取り下げ制度を採用する。

柴田貴広  e-mail:shibatat@         (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

食品機能化学 (Food Science and Biodynamics)

食品科学の基礎を化学的観点から理解する。また,様々な食品・生体成分間反応について学び,食品のみならず生体内における役割を理解する。さらに食品の機能性について,細胞調節機能との関連から理解する。

01. 食品成分の化学:糖質02. 食品成分の化学:脂質03. 食品成分の化学:タンパク質04. 食品成分間相互作用:アミノカルボニル反応105. 食品成分間相互作用:アミノカルボニル反応206. 食品成分間相互作用:酸素07. 食品成分間相互作用:脂質過酸化反応108. 食品成分間相互作用:脂質過酸化反応209. 食品の機能:アミノ酸の機能10. 食品の機能:二次機能(味覚)11. 食品の機能:二次機能(嗅覚)12. 食品の機能:二次機能(その他)13. 食品の機能:三次機能(抗酸化性)14. 食品の機能:変異原性,抗変異原性15. オフィスアワー,まとめ等

食品成分の化学,食品成分間相互作用,食品の機能性

「参考書」の欄を参照願います。

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 応用生命科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○村瀬 潤,浅川 晋 開 講 時 期 3年次 秋学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

微生物生態学 (Microbial Ecology)

微生物は地球上の生命と環境を支える大切な役割を果たしており,地球上における微生物の生態を理解することは重要である。本講義では,生命農学に最も関わりの深い微生物の生息環境として土壌を取り上げ,そこでの微生物の生態を理解することを目的とする。あわせて,微生物の生息場所としての土壌環境の特徴についての理解を深めることもねらいである。

授業計画01. 地球上の生命と環境を支える微生物(イントロダクション)02. 土壌の微生物,微生物の特徴03. 微生物にとっての土壌環境04. 土壌動物の種類と働き05. 元素の循環と土壌微生物06. 微生物バイオマス07. 世界の土壌,農業と微生物08. 水田の微生物09. 畑の微生物10. 草地の微生物11. 植物根と微生物12. 土壌微生物の研究法13. オフィスアワー

微生物,生態,土壌環境,元素循環,農耕地土壌

土壌学,生産土壌学,微生物学1,微生物学2,微生物学3

微生物にとっての土壌環境,土壌中の微生物の種類と特徴,元素循環を学ぶとともに,各種土壌中での微生物の働きを理解する。

最終回を予定するが,時間等はメールにて担当教員に問い合わせること。

・試験結果により成績を判定する。授業への積極的な取り組みを考慮する。・履修取り下げは認めない。・定期試験を受験しない者は欠席とする。

村瀬 潤 e-mail:murase@浅川 晋 e-mail:asakawa@             (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」をつけてください)

なし(プリント使用)

日本土壌微生物学会編「新・土の微生物」(博友社)服部勉・宮下清貴・齋藤明広共著「改訂版 土の微生物学」(養賢堂)木村眞人他12名共著「土壌生化学」(朝倉書店)M.T. Madiganら著「Brock微生物学」(オーム社)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 応用生命科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○松田 幹,柴田貴広 開 講 時 期 4年次 春学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

食品衛生学 (Food Hygiene and Safety)

食品の生産,製造,保蔵から最終的に人に消費(摂取)されるまでの各段階における,食品の安全性および健全性を確保するための重要な生物学的および化学的諸問題について学び,食品衛生に関する基礎を身につける。

01.食品衛生法と食品衛生行政02.食品の微生物汚染と微生物の生育に影響する因子03.食品衛生における重要な細菌群:その104.食品衛生における重要な細菌群:その205.微生物汚染と食中毒06.食品中の微生物とその産物の検査法07.食品アレルギーとアレルギー様食中毒08.毒性学序論09.毒性の予見と安全性評価10.化学物質の体内動態11.変異原性12.発癌性13.自然毒14.内分泌撹乱物質15. 総括

食中毒,病原微生物,化学毒性,化学発癌

特になし(プリント等配布)

特になし(食品衛生関連の図書)

食品機能化学,微生物学2,食品工学

食品衛生に関する法律や行政の概要,食品の微生物や化学物質,毒性物質などによる汚染や食中毒,さらに人体に負の影響を及ぼす食品因子の吸収や体内動態,生体への作用と防御応答について講義する。

 メールにて担当教員に問い合わせること。

・試験(定期試験および授業中の小テスト)による(100%)。・履修取り下げ制度を採用する。

松田 幹 e-mail:tmatsuda@柴田貴広 e-mail:shibatat@             (以下に「@agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 選択必修

対 象 学 科 応用生命科学科 単位数 2 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) ○Joyce A. Cartagena, Andres Daniel Maturana 開 講 時 期 4年次 春学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指

導を受けられる時間)

Academic Presentation Skills

The aim of this course is to introduce the basic techniques of delivering anoral presentation in English, in order to develop the students' presentationskills. The students will have the opportunity to practice and apply thetechniques during class and get immediate feedback from peers and from theprofessor.

1. Introduction to academic presentations 2. Oral presentations 3. Preparing for your talk (part 1) a. Know your audience b. Preparing the outline of presentation 4. Preparing for your talk (part 2) a. Preparing slides b. Preparing the cue cards and presentation scripts 5. Preparing for your talk (part 3) a. Managing time b. Pacing c. Pronunciation and intonation d. Body language and eye contact 6. Practice with an audience (part 1) Controlling nerves Useful expressions 7. Preparing for discussion 8. Practice with an audience (part 2) 9. Presentation by students10. Presentation by students11. Presentation by students12. Presentation by students13. Poster presentation14. Presentation by students15. Presentation by students

presentation skills, oral presentation, poster presentation

This course will be conducted in English. The class format will be workshopstyle wherein students will be able to execute and immediately apply thetechniques during practice sessions.本講義を受講する学生は,英語を用いた人前での発表ができることが望ましい。

各担当教員から個別に提示される予定

・class participation (20%), practice presentation (30%), final presentation(50%)・履修取り下げ制度を採用します。

  Joyce Cartagena   e-mail:joyce@Andres Daniel Maturana e-mail:maturana@              (@以下に「agr.nagoya-u.ac.jp」を付けてください)

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 必修

対 象 学 科 応用生命科学科 単位数 5 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) 応用生命科学科各教員 (○藤田 祐一) 開 講 時 期 3年次 春学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指導を受けられる時間)

各項目で説明

有機試料および無機試料からの無機成分の抽出と定量,有機化合物の定量,定性,合成に関する実験に取り組み,その原理とともに実験手法に習熟し,具体的なデータについて解析するとともに,反応機構に関しても考察を加える。また,生化学実験についても前期から後期にかけて行う(応用生命科学実験実習2を参照)。

希望により適宜設ける。

・履修取り下げ制度を採用する。・実験実施およびレポート試験により評価するが,全日程出席し,全レポートを提出 した者につき評価の対象とし,その条件を満たさない者は,欠席扱いとする。

藤田 祐一 e-mail: [email protected]

応用生命科学実験実習1(Research Methods in Applied Biosciences 1)

応用生命科学領域の基礎的な実験に関する概念と実際を習得する。後期の実験実習に連続する内容であり,実験実習1では,基本的な分析機器の取扱い,数値データの取扱いからスタートし,無機化学と有機化学実験に重点をおく。

1.実験基礎 ・測定器具,機器の取り扱い ・鉄の比色定量 ・実験データの取り扱い ・レポートのまとめ方2.無機化学実験 ・水分含量の測定 ・試料からの窒素抽出と定量 ・試料からのP,Ca,Kの抽出と定量3.有機化学実験 ・ガラス細工/薄層クロマト ・蒸留/有機化合物抽出 ・赤外紫外線スペクトル測定 ・脂質フラボノイド抽出 ・ジベレリン抽出,活性測定 ・有機合成反応4.生化学実験(一部) 応用生命科学実験実習2を参照

実験操作基礎,分析機器操作,無機化学分析,有機化学分析,有機合成,酵素活性,タンパク質抽出

 応用生命科学科実験実習テキスト

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科 目 区 分 専門科目 選択/必修 必修

対 象 学 科 応用生命科学科 単位数 5 単位

授業科目名

担当教員(○印代表者) 応用生命科学科各教員 (○藤田 祐一) 開 講 時 期 3年次 秋学期

授業の到達目標及びテーマ

授業の概要

具体的な講義内容

キーワード

教 科 書

参 考 書

関連性のある科目(あるいは履修条件)

成績評価の方法

担当教員連絡先

オフィスアワー(学生が学業について質問・相談をすることで個人的指導を受けられる時間)

各項目で説明

生化学実験ではタンパク質と酵素の分離,定量解析,定性解析を中心とし,分子生物学実験では微生物の培養と分類,遺伝子組換え,アミノ酸発酵,遺伝子増幅実験,分子遺伝学に関する実験を扱い,細胞生物学実験では,細胞内構造,細胞周期,分化と脱分化の観察を行い,多岐にわたる実験を実習する。

希望により適宜設ける。

・履修取り下げ制度を採用する。・実験実施およびレポート試験により評価するが,全日程出席し,全レポートを提出 した者につき評価の対象とし,その条件を満たさない者は,欠席扱いとする。

藤田 祐一 e-mail: [email protected]

応用生命科学実験実習2(Research Methods in Applied Biosciences 2)

応用生命科学領域での基礎となる生化学,分子生物学,細胞生物学の3大項目について,基本的な実験方法の原理,操作法,データ処理法を学び,自ら得たデータを多面的に考察する力を養う。

1.生化学実験 ・酵素抽出,精製 ・酵素活性測定/速度論的解析 ・タンパク質抽出と精製 ・イオン交換カラム ・タンパク質定量,電気泳動 ・免疫ブロッティング2.分子生物学実験 ・微生物取扱いの基礎 ・分子遺伝学/遺伝子組換え(lacオペロン) ・グルタミン酸醗酵/生物工学 ・微生物形態観察と分類3.細胞生物学実験 ・細胞周期の観察 ・細胞内構造の観察 ・植物細胞の脱分化の観察

タンパク質,酵素,微生物,遺伝子組換え,発酵,分子遺伝学,細胞

 応用生命科学科実験実習テキスト

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