(オープンデータ活用のための)アイディアソン・ハッカソンを成功させるには...
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2014年のインターナショナルオープンデータデイに向けて、アイディアソン・ハッカソンの運営に役立つ情報をまとめました。ASPICオープンデータ研究会での発表資料です。TRANSCRIPT
(オープンデータ活用のための)アイディアソン・ハッカソンを
成功させるには
庄司昌彦 Masahiko SHOJI国際大学 GLOCOM 主任研究員
一般社団法人オープン・ナレッジ・ファウンデーション・ジャパン 代表理事
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InternationalOpen Data Day
20142014年2月22日(土)開催
参加地域・参加者を募集しています!
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北海道札幌市、北海道旭川市、青森県、岩手県滝沢市、宮城県仙台市、福島県会津若松市、群馬県前橋市、千葉県千葉市、千葉県流山市、東京、東京2、東京都荒川区、二子玉川(東京都世田谷区)、神奈川県横浜市、神奈川県川崎市、神奈川県厚木市、長野県上田市、長野県須坂市、静岡県静岡市(静岡県立大学、三保松原)、静岡県湖西市、愛知県名古屋市、岐阜県、石川県金沢市・野々市市・内灘町、福井県鯖江市・越前市・福井市京都、大阪、兵庫県丹波市、徳島県福岡県北九州市、福岡県飯塚市、佐賀県佐賀市
目次
位置づけ• データ循環社会のプロセスの一部
• ハッカソン限界説• ハッカソンの意味• 前後のプロセスを考える• ハッカソン以外の方法
成功させるためのポイント• 場を作る
– 空間(色・音)、茶菓、備品– 開発環境、検索チーム
• 参加者の多様性• 対話の重視• 時間割
– チェックイン、インプット、アイディア出し、グループ形成、ワーク、シェア、次のステップ
• 記録3
(オープンデータ活用の)アイディアソン・ハッカソンを成功させるには
位置づけ
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データ循環社会のプロセスの一部
データ提供• 一元化
• 権利処理 課題発見分析• 対話と協働• リテラシー向上
開発• 解決、価値創出
事業化支援• 企業育成• 市民活動支援
データ生成• 活用を前提とした形式・内容 データ循環
社会
5筆者作成
ハッカソン限界説• 時間
– 週末だけでできることは限られる– マラソンというには短時間。むしろスプリント(短距離走)
• 社会的効果– 現実の社会課題を解決しただろうか?– いつも同じようなアプリを作っている– 市民・消費者向けの分かり易いものになりがち
• 経済効果– 市場性のあるアプリを全然作っていない– アドホックなチームでは本気のビジネスを作りにくい– そもそもスマホアプリが産業を作る可能性は低い
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ハッカソンの意味• 啓発・学習
– 社会課題やデータ、ツール– 異なる立場の人との対話からの気付き (官・民、業界、職
種)– 仕事から離れて自由な発想で課題に向き合う機会– イノベーションのヒントを見つける
• 人間関係– 後につながるネットワーキング
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プロダクトよりもプロセスが重要長期で捉える (例:ヘルシンキ)
前後のプロセスを考える• 社会課題設定+インキュベーション– 英国ODIはNESTA(科学・技術・
芸術基金)と組み2年で7課題にチャレンジ
– 予算は約 1.9 億円(運営費含む)– 課題設定、公開データの選定・評価、
コンテスト、インキュベーション等を一連のプロセスとして設計
– 各段階が参加型
• ポストハッカソンプロセス– 何度も改善
• 長期滞在型– Code for America / XX
• OGDチューリッヒの教訓1. OGDには政治的支援が必要2. OGD作成と活用は違う3. OGDは放置してても回るプロジェクトではない
4. OGDはコミュニケーション、コミュニケーション、コミュニケーション、コミュニケーション• ツイッター、ニューズレター、ラウンドテーブル、リーフレット
5. OGDの効果は数字に現れるものだけではない 8
ハッカソン以外の方法• ニュース作成
– データジャーナリズムキャンプ
• データ発掘・登録– データ発掘キャンプ
• エディットソン– Wikipediaタウン
• アーカイブづくり– Historypin 写真を用いた世代間対話
• ユーザ参加による既存サービスの改善– イノベーションキャンプ(デンマーク政府)
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JCEJ×GLOCOM データジャーナリズム実践データから社会問題を発見する(アイディアソン)• 概要
– 日時: 2012年7月28日– 会場:国際大学GLOCOM
– 参加者:約 40名
• プログラム– 「オープンデータについて」
• 庄司昌彦/国際大学GLOCOM
– 「データジャーナリズムの最先端(データジャーナリズムアワードの事例から)」• 赤倉優蔵/ JCEJ
• 成果– Data Journalism Award への応募を目指す
– 8 つのアイディアを提案10
テーマデータから見るクラブとクラブ風営法問題
原発補助金漬けの自治体は脱原発についていけるのか ?
浪速の無灯火自転車をなくそう
東京都幸せ向上プロジェクト
電動アシスト自転車のデータ公開を!
復興予算は必要なところで 使われているか~復興予算の流れを見せる~
知られざる保育所格差 - 貧困と子育て環境の負のスパイラル -
いじめをなくそう! Hack Against Ijime
11筆者撮影
JCEJ×GLOCOM データ発掘キャンプテーマ:防災
• 概要– 日時: 2012年9月1日13- 17時
– 会場:国際大学GLOCOM
– 参加者: 26名
• プログラム– クロストーク「防災とメディア:防災のために何を伝えるか」
– ワーク「防災に役立つデータを発見する」
• 成果– 20人が 2時間集中的に発掘
– 39種類のデータを発掘
– データポータルCKANに登録12
テーマ 発掘件数
一家に一枚!枚避難経路マップ 6 件
人の気持ちは冷める 10 件
災害による帰宅困難者支援のために
5 件
台風をやり過ごすための防災情報 6 件
災害弱者を助けよう 12 件
合計 39 件
筆者撮影
イノベーションキャンプ• 参加型デザイン
– ユーザーが使い易くなるよう、デザイン過程に積極的に利害関係者を巻込む
– 年金申請画面を改善し高齢者でもセルフサービスで手続きを完結させたい
– 行政、エンジニア、専門家、ユーザー(高齢者)が話合い、その場でデザインを改善
– 2チームの成果を会場とオンラインの投票で評価
– 今後のサイト改善に反映 13
筆者撮影
成功させるためのポイント
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成功させるためのポイント• 場を作る
– 空間• 備品、配置、色、音…
– 茶菓• 栄養ドリンク、おやつ
他– 開発環境
• ネット環境、電源• PC
– サポート体制• 検索チーム
• 参加者の多様性– エンジニア– 課題意識のある人– デザイナー– アナリスト・ジャーナリスト
– 事業モデルを考える人– 人数に枠を設ける– 役割を明示してもらう
• 対話の重視– 事前アイディアソン– 参加意識・満足度に影響
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成功させるためのポイント• 時間割
– チェックイン• アイスブレイク• 非日常な雰囲気を作る
– インプット• 課題設定• 使えるデータ・ツール等
– アイディア出し• 自分で考える• 対話しながら考える(ワールドカフェ等)
• 仲間を見つける– グループ形成
• この指とまれ形式• オープンスペーステクノロジー
– ワーク• 時間を区切る• 中間発表• 偵察タイム
– アウトプットとシェア• 発表フォーマット
• 次のステップ– コンテスト応募などの目標設定
– 次のアクションの宣言– 連絡グループの作成
• メーリングリスト• フェイスブックグループ
• 記録– 成果物の可視化と把握
• ブログ• Google ドキュメント
等• 参加者・登録データ等の数
– 記念• 写真撮影など 16
オープンデータデイ 2014サポート&メディアセンター
17Peatix