受託開発ビジネスはどうなるのか、どうすべきか
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2014年8月27日(水)18:30-20:30 会場 株式会社キャリアデザインセンター @赤坂TRANSCRIPT
斎藤昌義(さいとう まさのり) ネットコマース株式会社 代表取締役
v 1982年〜1995年、日本IBM、営業として大手電気電子製造業担当。
v 1995年、ネットコマース株式会社を設立、代表取締役に就任。 ü 産学連携事業やベンチャー企業の立ち上げのプロデュース ü ITソリューション・ベンダーの事業戦略の策定 ü 営業組織の改革支援 ü 人材育成やビジネス・コーチングなどに従事。 ü ユーザー企業の情報システムの企画・戦略の策定 ü IT企業とユーザー企業による「ITACHIBA(異立場)会議」を企画・運営。 ü 「IT x 災害」に参画。
1. 構造的不幸:ゴールの不一致と相互不信2. 生産年齢人口の減少3. 意志決定権のユーザー部門へのシフト
従来型SIビジネスが“ヤバイ”理由
プロジェクト企画 要件定義・仕様策定
1.構造的不幸:ゴールの不一致と相互不信
ビジネス価値の向上 v 売上・利益の増大
v 新規事業への参入 v 利便性の向上 など
納得するまで 改修要求
納得頂くまで 改修作業
SI事業者 エンドユーザー 情報システム部門
見積金額の提示
見積金額の評価
工数積算 × 単金
工数積算 × リスク% 客観的根拠を要求
低コスト開発の現場を支える
多重下請け構造
仕様通りのコード 誰が、何に、どう使うかが
見えないままに開発
瑕疵担保
ゴール 不一致
相互 不信
顧客の不満蓄積
開発現場の疲弊
2.生産年齢人口の減少
リーマン ショック
2015年 問題
2020年 オリンピック
特需
7682万人 7341万人 ▲341万人
生産年齢人口
IT業界の“7K” きつい、厳しい、帰れない、規則が厳しい、休暇がとれない、化粧がのらない、結婚できない
需要があっても人手不足は深刻化する
求められる「費用対効果の見える化」
3.意志決定権のユーザー部門へのシフト
IT部門
80%
非IT部門
20%
2019年
非IT部門
90%
IT部門
10% 2000年
ビジネスのあらゆるセグメントがデジタル化
R&D マーケティング
顧客接点 サポート
新規事業
教育
社会的責任の担保災害、セキュリティ・・・
事業成長へのIT投資グローバル、新規事業・・・
IT環境への対応モバイル、ビッグデータ・・・
コスト削減への継続的圧力
ユーザー企業とITベンダーの意識の乖離(1)
ユーザー企業とITベンダーの意識の乖離(2) ユーザー企業における情報システムが“IT企業に発注して開発するもの”から、
“サービスを選択して利用するもの”へと変化しているのに対して、 IT企業が必ずしもこの変化に対応していない
「IT人材白書2014」IPA ,2014/4/18
IT企業とユーザー企業の今後3年間の新規/拡大予定の事業内容
不確実性 増大
ビジネス・スピード 加速
ガバナンス 強化
ビジネス環境/ユーザー・ニーズ
短期間対応 変更前提 投資対効果 の見える化
情報システムに求められる要件
クラウド OSSなど
アジャイル DevOps
インソーシング/ アウトソーシング の最適化
情報システムとしての対応手段
ユーザー企業のITはどこへ向かうのか
最適化された 組合せの実現
人月単価の積算
+ 完成責任
従来型SIビジネスの因数分解
SIビジネス
収益モデルとしての
SIビジネス
顧客価値としての
SIビジネス
イノベーション ビジネス > テクノロジー
崩壊
テクノロジー 新たな収益モデル
ポストSIビジネス
拡大
新しい収益モデルの可能性
販売物品・ライセンス
工数人月積算
成果報酬
サブスクリプション
レベニューシェア
ソニックガーデン納品のない受託開発
日本ユニシスイオン・モール
NTTデータANA・新貨物基幹システム
v 経費化v 初期投資の軽減・削減v ビジネス変化への即応
v ストック収益化v 利益拡大v 顧客の囲い込み
ユーザー
ベンダー
ー
共有