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ネイチャー・リサーチの編集者が教える トップジャーナルに掲載される論文 科学論文執筆&出版ワークショップ masterclasses.nature.com

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ネイチャー・リサーチの編集者が教えるトップジャーナルに掲載される論文

科学論文執筆&出版ワークショップ

masterclasses.nature.com

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Glew R, Challa A, Gopalan V. (2014). Training in scientifi c manuscript writing. Current Science, 107(9), 1386-1392.

59%が「自身の執筆スキルに不安を感じている」と回答

54%が「正式な指導を受けたことはない / 先輩などの指導のみ」と回答

12%が「何の指導も受けたことがない」と回答

問題は指導不足にあった

ポスドク研究員を対象としたCurrent Scienceの調査によると:

自己流のトレーニングは、レベルにばらつきがある上、指導者にとっても大きな負担となります。

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1. Ware M, Mabe M. (2015). The STM report. An overview of scientifi c and scholarly journal publishing

Nature Masterclasses は、一流誌における論文出版プロセスを熟知したネイ

チャー・リサーチの編集者が指導する、自然科学分野の研究者向け論文執筆・出

版ワークショップです。オンライン講座と対面式ワークショップがあり、若手

からシニアレベルまで、あらゆるキャリアステージに対応しています。

なぜ正式なトレーニングが必要なのか科学誌の平均論文受理率は 50% 前後にすぎません。これに対して、研究者の人

数は毎年 4 ~ 5% ずつ増加しています。つまり、トップジャーナルに論文を発表

するためには、激しい競争を勝ち抜く必要があります 1。

なぜ論文の発表が重要なのか論文の発表は、研究者個人のキャリア形成や学術的評価を確立するだけではな

く、研究者が所属する機関の認知度を高め、適切なオーディエンスに科学的着

想を届けることによって、分野の発展にもつながります。

研究者のメリットライティングスキルの向上

一流誌の編集プロセスに関する知識

の吸収

編集者とのコミュニケーションスキル

向上

再現性の問題や、研究力を測る指標

の適切な使用法を学習

機関のメリット研究者支援

機関が発表する論文の品質向上

高品質な研究における機関の関与を

提示

指導者の労力軽減

論文が適切なオーディエンスの目に触れ、影響を与えるためには、効果的なアプローチと出版プロセスの理解が重要です。

NATURE MASTERCLASSES

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John PlummerSenior Managing Editor, Nature Partner Journals

Elisa De RanieriHead of Editorial Process and Data Analytics

Karl ZiemelisChief Physical Sciences Editor, Nature

Zoltan FehervariSenior Editor, Nature Immunology

Alexia-Ileana ZaromytidouChief Editor, Nature Cell Biology

Chris SurridgeChief Editor, Nature Plants

Liesbet LiebenSenior Editor, Nature Reviews Disease Primers

Cláudio Nunes-AlvesSenior Editor, Nature Microbiology

Catherine PotenskiSenior Editor, Nature Genetics

オンライン講座

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オンライン講座では、論文の執筆から出版までの全プロセスをカバーする、数多くのビデオやクイズなどのコースを提供

しています。それぞれのコースは、短時間で終えることができるようにデザインされているので、例えば研究室での 5 分

の空き時間を利用して、その時必要なコースだけを受講することができます。自分の決めた順序で学習することも、順番

どおりに受講して体系的に学ぶこともできます。

多忙な研究者に最適

科学論文出版の全工程をカバーするモジュールは、ネイチャー・リサーチの編集者が指導を行います。

全15のモジュールの合計学習時間は約15時間

計画/執筆 投稿 出版

What Makes a Great Paper「優れた論文の条件」

所要時間:75分  コース数:22

Data Presentation「データの表現法」

所要時間:75分  コース数:15

Understanding Peer Review「査読を理解する」

所要時間:90分  コース数:20

Elements of Writing Style「書き方の基礎」

所要時間:30分  コース数:14

Selecting a Journal for Publication「ジャーナルの選択」

所要時間:45分  コース数:13

Writing a Review Paper「総説論文を書く」

所要時間:90分  コース数:26

Titles and Abstracts「タイトルと要旨」

所要時間:60分  コース数:18

Submitting Your Paper「論文を投稿する」

所要時間:45分  コース数:13

Plagiarism and Other Ethical Issues「剽窃およびその他の倫理的問題」

所要時間:60分  コース数:18

From Introduction to Conclusions「序論から結論まで」

所要時間:60分  コース数:19

The Editorial Process「編集プロセス」

所要時間:30分  コース数:8

Authorship and Authors’ Responsibilities「オーサーシップと著者の責任」

所要時間:60分  コース数:19

Data Management「データ管理」

所要時間:75分  コース数:21

Journal Decisions「ジャーナル側の判断」

所要時間:60分  コース数:13

Measuring Impact「インパクトを測る」

所要時間:45分  コース数:10

モジュール・コース内容は予告なしに変更することがあります。

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年間契約

機関全体での受講(IPアドレスにもとづくアクセス管理)

サポート:

利用状況レポート

利用促進のためのプロモーションツール提供

専用アカウントサポート

オンライン講座

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モジュール名 概要 学習内容

What Makes a Great Paper「優れた論文の条件」

科学の進歩とキャリアの促進においては、研究を外部に向けて発信することが重要です。本モジュールでは、ネイチャー・リサーチの編集者が求める、「優れた論文」の要素について話し合います。

• 研究のライフサイクルにおける論文出版の位置づけ• 良い論文の必須条件とは• ネイチャー・リサーチの編集者が考える優れた論文とは

Elements of Writing Style「書き方の基礎」

読み手に対し情報を正確に伝えるためには、明確なコミュニケーションが重要です。正しく理解してもらうための技術を身につけるためには、繰り返し練習する必要があります。

• 論文を読みやすく書くための簡単なテクニック• さまざまなパラグラフや転換語を使いこなし、

原稿に焦点と流れを作り出す• ライティングスタイル向上エクササイズ 1

Titles and Abstracts 「タイトルと要旨」

論文のタイトルと要旨は、読者の興味を引き付ける大切な要素です。簡潔・端的でありながら、有益な情報を伝達する必要があり、論文を書きなれている研究者にとってもなかなか難しい課題です。

• 良いタイトルとはどのようなものか• すぐに活用することができる、使いやすい要旨の

テンプレート 2 種• タイトルと要旨を書くときに避けるべきこと

From Introduction to Conclusions 「序論から結論まで」

論文の本文をセクションごとに解説してゆきます。それぞれの役割を理解することで、しっかりとした骨組みの論文を執筆する技術を身につけます。

• 各セクションに何を書き、何を書かないようにするべきか• 自分の考えを効果的にまとめ上げ、よくある間違いを

犯さないようにする方法• 叙述に流れを作り、読者が論証を追いやすくする方法

Data Management 「データ管理」

アクセスしやすく、論理的に構築されたデータは、あなた自身にとってはもちろん、あなたの研究を再現し、これに基づいて研究を進めようとする人々にとっても役に立ちます。

• データを正確に記録、共有、保管することの重要性• 研究データを管理するための最良のアプローチ• データを共有することと、それを利用する人の重要性

モジュール:計画/執筆

1. エクササイズは頻繁に更新します。

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オンライン講座

年間契約

機関全体での受講(IPアドレスにもとづくアクセス管理)

サポート:

利用状況レポート

利用促進のためのプロモーションツール提供

専用アカウントサポート

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モジュール名 概要 学習内容

Data Presentation「データの表現法」

図表は、論文データの最も重要な部分を表したものであり、結論を裏付ける証拠となる、いわば科学論文のバックボーンです。

• わかりやすく魅力的な図表の四原則• 原稿に使う図表の選定方法• 生データの処理と画像の準備におけるベストプラクティス• 図の見た目を、美しいだけではなく、読者にとって

わかりやすく、使いやすいように調整する方法

Selecting a Journal for Publication「ジャーナルの選択」

査読付きジャーナルに論文を投稿する場合、投稿先の選択は悩ましい問題です。科学誌の数はゆうに 1 万を超え、数多くの考慮すべき要素が存在します。ここでは、最適なジャーナルを選ぶヒントとなる、いくつかのステップについて解説します。

• ジャーナル選択の基準を決める• 状況により優先順位が変更する可能性を考慮に入れる• 問題のあるジャーナルの見きわめ方

Submitting your Paper「論文を投稿する」

投稿プロセスや実務的な部分はジャーナルによりに異なりますが、投稿プロセスには、その論理を形成する基本的な原則があり、ほとんどのジャーナルがそれを実践しています。

• 編集者が有用と感じる情報• 編集者が有用と感じる情報をカバーレターに落とし込み、

要旨と重複することなく研究を要約する方法• 投稿先から追加的に要請される可能性のある情報や文書

The Editorial Process「編集プロセス」

論文出版を円滑に進めるために、編集プロセスを知っておきましょう。編集者の判断基準を理解することで、編集者が出版したいと思うような論文を書けるようになる可能性が高まります。

• ジャーナルにより異なる編集プロセス• 段階的に変わる原稿の取り扱い• 原稿に対する編集部の初期判断

Journal Decisions「ジャーナル側の判断」

このモジュールでは、審査、査読、判断プロセスにおける編集者、著者、査読者の役割について解説します。

• 経験豊富な編集者の忘れられない事例紹介• 編集上の判断を、一般的な言葉で解釈する• 査読者や読者からの批判に対する、感情的な反応と

分別のある反応の違い• 反論またはアピールするための手紙を書くときに

役立つ助言

モジュール:投稿

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オンライン講座

年間契約

機関全体での受講(IPアドレスにもとづくアクセス管理)

サポート:

利用状況レポート

利用促進のためのプロモーションツール提供

専用アカウントサポート

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モジュール名 概要 学習内容

Understanding Peer Review「査読を理解する」

査読は科学の進歩に大変に重要な役割を果たします。批判もあるものの、広い観点で見て、査読は科学論文の品質を管理する最も効果的な方法と言えます。

• 異なる査読モデル• 査読者のコメントへの返答の仕方• 編集者が査読者を選ぶ方法• 査読者になることの利点

Writing a Review Paper「総説論文を書く」

総説論文は、特定のトピックに対する理解が近年どのように進化したかを解説したもので、将来の研究の方向性を定める役割を果たしています。そのため総説論文は、信頼性と客観性に優れ、読者にインスピレーションを与えるものである必要があります。

• 総説論文の計画、組み立て、執筆方法• 適切な引用に裏付けられた、明快で説得力ある

文章の作り方• ネイチャー・リサーチの総説誌編集者が考える

良い総説論文の特徴• どのようにして査読者になるか、何をレビューするか

Plagiarism and Other Ethical Issues「剽窃およびその他の倫理的問題」

このモジュールでは、剽窃を中心に各種の科学的不正行為について概観します。剽窃にはどのようなものがあるのか、剽窃を防ぐためにジャーナルが行っているルーチンチェック、剽窃が疑われる場合の編集者の対応などについて説明します。

• 各種の不正行為• 不正行為の具体例• 論文を訂正または撤回すべき状況の見きわめ方• さらなる情報や助言が得られる場所

Authorship and Authors’ Responsibilities「オーサーシップと著者の責任」

科学論文に著者として名を連ねることは、研究に大きく貢献したことを意味します。オーサーシップは学術的、社会的、経済的な報酬に直結します。それと同時に、著者として出版された論文に対する責任が生じます。この報酬と責任は、例えば、その研究が何かの賞を受賞したときや、研究の結果が再現できなかったときなど、良くも悪くも大きな影響を与える可能性があります。

• 著者として記載するべきか、謝辞に含めるべきか―異なるケースにおける判断方法

• 科学研究の公正性の許容基準を逸脱したオーサーシップの慣行

• チーム内でオーサーシップと著者順について話し合うためのヒント

Measuring Impact「インパクトを測る」

研究力を測る指標は、適切に用いれば、研究アウトプットを比較・評価する便利なツールとして使うことができます。

• どのような指標が用いられていて、どんな人が使っているのか

• 論文、著者、機関、国の評価に用いられる各種指標• 指標の限界と、指標のあり方を変えようとする研

究コミュニティーの努力

モジュール:出版/オーサーシップ

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テロップ付きビデオ

モジュール内のビデオは、英語テロップを表示させることができ、またその全文テキストを表示することもできます。

テロップ表示は、英語が母国語ではないユーザーにとって、特に役に立つ機能です。

テロップ ON1. 右下の[CC]にカーソルを当てて 「English」を選択します。

テロップ OFF1. 右下の[CC]にカーソルを当てて「captions off 」を

選択します。

画像下の「Video transcript」を選択します。

テロップの表示方法 テロップのテキスト全文表示方法

オンライン講座

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ASK OUR EDITORS

編集プロセスや論文の書き方など、科学論文の執筆・出版に関する質問は、Ask Our Editors のページに投稿することで、

編集者から直接回答を得ることができます。

1. 画面左上の     をクリックし、メニューを表示させます。

2. 「Ask Our Editor」 を選択

3. ページ内に掲載の Q&A に該当の質問がない場合、右上の「Ask a question」 をクリックします。

4. 質問フォームに質問内容を入力し、「Post Question」 をクリックします。

5. Ask Our Editor にあなたの質問が投稿されます。

Ask Our Editors

編集者から回答が登録されると、メールでお知らせが

発送されます。

ご留意ください:投稿された質問は、あなたのプロフィールページへの

リンクと併せて、Nature Masterclasses サイト上で公

開されます。

便利な機能

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「自分が書いた要旨に対して、マンツーマンで指導を受けられたのが良かった」

上海市腫瘍研究所

「参加者全員にとって、実り多いワークショップだった」

ニューサウスウェールズ大学

対面式ワークショップ

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講師はネイチャー・リサーチの編集者講師は2名の経験豊富なサイエンスエ

ディターが務めます。少なくともその

うち 1 名は講師はネイチャー・リサー

チの編集者です。

受講者全員が、編集者から個人指導を

受けることができます。事前提出した

要旨の草稿について、細かい点まで編

集者と話し合うことができます。これ

によって、その草稿の長所と短所を理

解することができます。

実践的でインタラクティブNature Masterclassesは、講義だけで

はなく、エクササイズやグループディ

スカッション、編集者との質疑応答な

ど、実践的で双方向型のワークショッ

プです。

受講者の経験に合わせたプログラムワークショップの開催時には、受講者

のキャリアレベルに合わせて企画する

と効果的です。執筆・出版経験の浅い

研究者を対象とする場合には、執筆準

備やライティングに重点を置いた内容、

ポスドク研究員や教職員を対象とする

場合には、出版プロセスやノウハウに

特化した内容など、受講者に合わせた

プログラムをご提案します。

受講者の専門分野に合わせたプログラム分野に特化したワークショップも可能

です。キャリアレベルは異なっても、

それぞれの経験をグループで共有する

ことで、充実した内容とすることがで

きます。分野の近い受講者を対象とす

るワークショップは、そうではない場

合に比べて有益と感じられる傾向があ

ります。この場合、対象分野に対して

適切な専門の編集者が講師を務め、当

該分野の論文を実例として、執筆や構

成の指導を行います。

対面式ワークショップ

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一般的なワークショップ形式:

受講対象者:研究者

人数:25 名程度

開催場所:依頼主機関

期間:1 日または 2 日

対面式ワークショップ

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09:00 ウェルカムスピーチとイントロダクション

09:30 優れた論文とは?

10:00 編集者になってみよう!

10:15 書き方の基礎

10:45 休憩

11:00 タイトルと要旨

11:45 タイトルをつける

12:00 ライブ編集

12:30 昼食

13:30 序論から結論まで

14:00 図の見せ方

14:20 図の改良

14:30 オーサーシップと著者の責任

14:45 著者とするべきなのは誰?

15:00 休憩

15:15 剽窃などの倫理的問題

15:45 科学出版におけるベストプラクティス

16:00 質疑応答

16:30 閉会

一般的な論文執筆ワークショップ:1日

執筆のプロセスと、各セクションに何を書くべきかを学びます。構成・編集のプランニングや、より良い図を作成する方

法を学び、エクササイズで実践します。1 日ワークショップの場合、参加者が事前に提出した要旨から数編を例としてそ

の場で編集する「ライブ編集」が行われます。

プログラムはカスタマイズが可能です。1 日のワークショッ

プの場合には、短い講義を6~8 本と、付随するエクササ

イズ 2 ~ 5 本を推奨します。

サポート 専用アカウントサポート

ワークブック・受講証明書(参加者全員)

事後レポート

大人数(100名まで)をご要望の場合、セミナー形式での開催も可能です。

主催者となる機関に所属する研究者を対象とした「sponsored」ワークショップのほか、外部機関の研究者も参加することができる「open」ワークショップも可能です。

講義 エクササイズ

プログラムの例

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What Makes a Great Paper?

「優れた論文とは?」研究成果を外部に向けて発信すること

は、研究者のキャリア形成だけではな

く、科学全体の発展にとって、とても

重要です。ネイチャー・リサーチの編

集者が優れた論文に求める要素や、最

近取り扱った優れた論文について話し

合います。

You’re the Editor!

編集者になってみよう!提供された3 編の要旨を読み、どれが

ハイクラスのジャーナルに掲載された

ものかを特定するエクササイズです。編

集者になったつもりで、その研究が科

学コミュニティーに及ぼす影響の幅の

広さと重要性を考えて判断しましょう。

Elements of Writing Style

「書き方の基礎」科学的概念を広めるためには、明確な

コミュニケーションが重要です。ここ

では、効果的な文章の書き方を学びま

す。転換語の使い方、簡潔でありなが

ら有益な情報を伝達する文章の書き

方、原稿に焦点と流れを作り出す方法

について学びます。英語を母国語とし

ない研究者が、科学誌の編集者に対し

て求めることができるサポートについ

ても話し合います。

Titles and Abstracts

「タイトルと要旨」論文のタイトルと要旨は、読者の興味

を引き付ける大切な要素です。タイト

ルと要旨は、簡潔にして端的でありな

がら有益な情報を伝達するものでなく

てはなりませんが、それは論文を書き

なれている研究者にとってもなかなか

難しい課題です。ここでは、実際に送

られた要旨を例に、編集者が行う一般

的な文章変更を示し、その理由を説明

します。

Writing a Title タイトルをつける提供された要旨を読んで、タイトルを

考えるエクササイズです。研究の成果

を明確に表し、読み手の興味を引き付

けるタイトルを考えましょう。

Live Edit ライブ編集参加者の皆さまには、ワークショップ

開催の 4 週間前までに、未発表の要旨

を提出していただきます。その中から

編集者が選んだ 2、3 編の要旨を使っ

て、説明や話し合いをしながら、その

場で編集のデモンストレーションを行

います。

From Introduction to Conclusion

「序論から結論まで」ここでは、以下の内容を学びながら、

本文をセクションごとに検証してゆき

ます。

・ 明確な骨組みを作るための新しいテ

クニック

・ メッセージを正確で効果的に伝達す

る文章を書くために、それぞれのセ

クションにおいて有効な表現や専門

用語

・ (文章に論理的な流れを作り、読み手

一般的な論文執筆 1日ワークショップ

対面式ワークショップ

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が論証を追いやすいように)研究に

おける主要な疑問を、序論・論証・

結論に組み込む方法

・ (序論に情報を詰め込みすぎるなど)

ありがちな問題を回避する方法

Figure Presentation

「図の見せ方」図表は、論文データの最も重要な部分

を表した、いわば科学論文のバック

ボーンであり、読者の理解を促すため

に欠かすことのできない要素です。こ

こでは、参加者の専門分野に合わせた

作図の成功例紹介と、効果を最大限に

引 き 出 す方法を説明します。また、

データの透明性や頑健性に直接的に関

わる、研究の再現性についてもカバー

します。その重要性と、再現性確保の

ために出版社が行っている対策につい

て話し合います。

Improving Figures 図の改良参加者は 2 つの図を見て、必要な情報

がどれだけよく伝えられているかを考

え、それらを改良する方法について考

察します。

Authorship and Authors’

Responsibilities

「オーサーシップと著者の責任」著者は、論文の内容について(少なく

とも部分的には)責任があります。オー

サーシップに関する規定は、機関に

よって異なります。ここでは、オーサー

シップを主張できる条件や、論文に対

する異なる貢献の方法、それぞれの責

任、著者記載の順番の決め方について

学びます。

Who Should Be an Author?

著者とするべきなのは誰?このエクササイズでは、オーサーシップ

の問題について、グループメンバーや

編集者と話し合います。参加者は、オー

サーシップの問題が生じる2つのシナリ

オを与えられ、それぞれの状況におい

て、最善の行動は何かを考えます。

Plagiarism and Other Ethical

Issues

「剽窃などの倫理的問題」ここでは、科学におけるさまざまな不

正行為について学びます。特にもっと

も一般的な不正行為、剽窃に焦点をあ

てて話し合います。異なるタイプの剽

窃や、科学誌が行っているルーチン

チェック、剽窃が疑われる場合の編集

者の対応について学びます。科学論文

の執筆・出版における最善の行動を構

成する要素とは何か、出版倫理に関す

るリソースの探し方について考えてみ

てください。

Best Practice in Scientific

Publishing

科学出版におけるベストプラクティス科学出版におけるベストプラクティス

とは何か、グループメンバーや編集者

と話し合います。参加者は、倫理的問

題が起こりうる 3 つのシナリオを与え

られ、それぞれの状況でとるべき最善

の行動を決めます。

講演とエクササイズ

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A60477

masterclasses.nature.com

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