数値を⾃動計算して、計算結果を 表⽰してくれる計算フィールド … · 4...
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計算 数値を自動計算して、計算結果を
表示してくれる計算フィールドを
「注文管理アプリ」を例に解説します!
02 2020年 10 月版
いちいち自分で計算して
数値を入力するのは大変。
小計や合計金額を
自動で計算してくれないのかな・・?
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計算フィールド導入前
注文管理アプリ
・今までは、数値を手計算してから入力していた
→ 計算に時間がかかってしまう
→ 計算ミスが起こる可能性がある
小計・合計金額を一つずつ入力していた
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計算フィールド導入後
注文管理アプリ
・計算が必要なフィールドを計算フィールドで作成
→ あらかじめ設定した計算式で、自動計算してくれる!
→ 計算ミスを防げる!
小計・合計金額が自動計算される!
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計算フィールドの設定方法
kintone では、あらかじめ計算式を設定しておくことで、自動的に計算結果を表示してくれる「計算」フィールドという機能が用意されています。
計算にかかる手間を省き、入力の効率化を図りましょう。
【完成イメージ】
• 1. 数値フィールドを配置
計算には、数値を入力する「数値」フィールドと、計算結果を表示する「計算」フィールドを使います。
①数値フィールドを配置する
画面左側のパーツ一覧から[数値]を2つ配置します。
「数値フィールド」を配置する
① ①
「単価」×「数量」=「小計」
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②フィールド名とフィールドコードを設定する
数値フィールドの設定画面を開いて、「フィールド名」「フィールドコード」を設定します。
1つ目の数値フィールドは「単価」、2つ目を「数量」に変更して、[保存]をクリックします。 ※「フィールドコード」とは、フィールドを識別するための文字列です。計算するときに使用します。
• 2. 計算フィールドを配置
①計算フィールドを配置する
画面左側のパーツ一覧から[計算]を配置します。
計算に使うフィールドには、忘れずにフィールドコードも設定しましょう!
「計算」フィールドを配置する
①
「単価」に変更する 「数量」に変更する
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• 3. 計算式を設定
計算フィールドの計算式を使って、小計を自動計算して表示する設定をしましょう。
①フィールド名を変更する
計算フィールドの設定画面を開き、フィールド名に「小計」と入力します。
②計算式を設定する
小計の「計算式」を設定します。ここでは「単価」と「数量」を掛け合わせるので、「単価*数量」と入
力します。 ※計算式には、計算するフィールドのフィールドコードを利用します。
※計算式には、+ - * /(半角)を利用します。
③フィールドコードを変更して保存する
「フィールドコード」を「小計」に変更して、[保存]をクリックします。
「単価*数量」と、計算式を入力する
フィールドコードを「小計」に変更する
「保存」をクリックする
フィールド名に「小計」と入力する
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計算が完成しました!
| Letʼs Try 計算を使ってみよう! 単価と数量を入力して、「小計」に計算結果が表示されるか確認しましょう!
数値を入力する
自動的に「小計」が計算される
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テーブルを使った計算方法
テーブル機能と組み合わせると、テーブル内のフィールドの合計金額を計算することが可能です。
ここでは、小計の合計が「合計金額」に表示されるように設定しましょう。
【完成イメージ】
• 1. 計算フィールドを配置
①「計算」フィールドを配置する
画面左側のパーツ一覧から[計算]を配置します。
① 「計算」を配置する
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• 2. 計算フィールドを設定
①フィールド名を変更する
計算フィールドの設定画面を開き、フィールド名に「合計金額」と入力します。
②計算式を設定する
テーブル内の合計値を計算するには「SUM関数」を利用します。
ここでは「小計」フィールドの合計金額を計算するため、計算式に「SUM(小計)」と入力します。 ※SUM()は半角大文字で入力します。
※()の中に、計算したいフィールドコードを入力します。
③フィールドコードを変更して保存する
フィールドコードを「合計金額」に変更して、[保存]をクリックします。
計算式に「SUM(小計)」と入力する
②
フィールドコードに「合計金額」と入力する
「保存」をクリックする
③
フィールド名に「合計金額」と入力する
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テーブルの合計金額を表示する計算フィールドが完成しました!
| Letʼs Try 計算を使ってみよう! テーブル内の小計の合計が、合計金額フィールドに表示されるか確認しましょう。
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| Tips 応用テクニック • 日時・日付・時刻・時間の計算
計算フィールドでは、数値のほかに、日時・日付・時刻・時間も計算できます。
[例:対応時間の計算式(終了 ‒ 開始)]
• 文字列の結合
複数の「文字列」フィールドを結合することも可能です。
[例:姓名の計算式(姓&名)]
①結合結果を表示する「文字列(1行)」フィールド(姓名)を配置する
②フィールドの設定画面を開き、[自動計算する]にチェックを入れる
③表示される項目に、「姓&” ”&名」と計算式を入力する ※計算にはフィールドコードを利用します。
※文字列の結合には「&」(半角)を使います。
※任意の文字やスペース(空白)を追加するには「” ”」(半角)を使います。
終了-開始=対応時間
姓&” “&名=姓名
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| Sample 計算活用例 • 交通費精算
自動計算のため計算違い防止にも役立つ交通費管理に活用できます。
• 予算実績管理
見込、受注、粗利などを自動計算する予算実績管理に活用できます。
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• お問い合わせ管理
問い合わせ対応にかかった時間を自動計算するお問い合わせ管理として活用できます。
計算を使うとあっという間に計算結果が表示されるので、
とても便利ですね!
テーブルと組み合わせることで、様々なシーンでも活用できそうです!
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IF 関数の設定方法
kintoneでは、計算式に IF 関数を利用できます。(2020年 1月アップデート機能)
IF関数とは、設定した条件式にしたがって、表示する値を変化させる関数です。
合計金額により値引き割合を変更する。点数によって合否結果を変化させる。といった設定が可能にな
ります。
*数値型を比較する場合は、全て利用可能
*文字列型を比較する場合は、「=」, 「!=」, 「<>」のみ利用可能
ここでは、注文管理アプリを例に、合計金額によって仕切り価格を変更する計算式の設定方法を説明し
ます。
【完成イメージ】
「合計金額が 10万円以上であれば 15%引きの価格を表示、10万円未満であれば合計金額を表示」
IF(合計金額>=100000, 合計金額*0.85, 合計金額)
計算式:IF(条件式,真の場合,偽の場合)
条件式で利用できる演算子 「=」:文字列または数値の値が等しければ真、等しくなければ偽
「!=」:「=」の比較結果を反転させたもの
「<>」:「!=」と同様の結果
「<」:数値で左の値より小さければ真、大きければ偽
「>」:数値で左の値より大きければ真、小さければ偽
「<=」:数値で左の値以下であれば真、以上であれば偽
「>=」:数値で左の値以上であれば真、以下であれば偽
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• 1. 計算フィールドを配置
IF関数には、計算結果を表示する「計算」フィールドを使います。
① 計算フィールドを配置する
注文管理アプリのフォームの設定画面で、仕切り価格を表示するフィールド(計算フィールド)を配置
します。画面左側のパーツ一覧から[計算]を配置します。
• 2. 計算式を設定
計算フィールドの計算式を使って、IF関数を利用する設定をしましょう。
① フィールド名を変更する
計算フィールドの設定画面を開き、フィールド名に「仕切り金額」と入力します。
「計算フィールド」を配置する
①
フィールド名に「仕切り金額」と入力する
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② 計算式を設定する
「合計金額が 10万円以上であれば 15%引きの価格を表示、10万円未満であれば合計金額を表示」とす
る計算式を入力します。
計算式:IF(合計金額>=100000, 合計金額*0.85, 合計金額) *計算式には、計算するフィールドのフィールドコードを利用します。
*IF 関数は、大文字で入力してください。
*計算式には、+ - * /(半角)を利用します。
*チェックボックス、複数選択、プロセス管理のステータスは、IF 関数の計算式で利用できません。
③ 保存する
「フィールドコード」を「仕切り金額」に変更して、[保存]をクリックします。
「IF(合計金額>=100000, 合計金額*0.85, 合計金額)」と、計算式を入力する
フィールドコードを「仕切り金額」に変更する
「保存」をクリックする
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IF関数の設定が完成しました!
IF 関数は、「計算」フィールドだけでなく、「文字列(1 行)」フィールド
の計算式でも利用することができます!
このあとの Sampleの「採点の計算」で使い方を紹介しているので、試し
てみてください。
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| Letʼs Try IF 関数を使ってみよう! 合計金額が 10万円以上であれば仕切り金額に 15%引きの金額が表示されるか確認しましょう!
合計金額が 10万円より少ない場合:仕切り金額は合計金額と同額
合計金額が 10万円以上の場合:仕切り金額に 15%引きの金額が表示される
数値を入力する
15%引きの金額が表示されました
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| Sample IF 関数活用例 • 宿泊費の計算
朝食「あり」なら宿泊費 9,000円、朝食「なし」なら宿泊費 7,000円を表示します。
計算式:IF(朝食="あり", 9000, 7000) *「朝食」はドロップダウンフィールドまたはラジオボタンフィールドで、「あり」が選択されているかどうかを判定しています。ドロ
ップダウンまたはラジオボタンを条件に指定する際は、項目名を""(ダブルクォーテーション)で囲んで指定します。
• 採点の計算
IF関数はネスト(入れ子)が可能です。試験の点数が 100点であれば満点、試験の点数が 80点以上で
あれば合格、そうでなければ不合格と表示されます。
計算式:IF(点数=100,"満点",IF(点数>=80,"合格","不合格")) *結果が文字列のため、文字列(1行)フィールドに計算式を設定します。
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| Tips AND、OR、NOT 関数 • AND、OR、NOT 関数とは
IF関数の条件式を書きやすくするための関数として、AND、OR、NOTの関数を利用できます。
• 点数の計算(AND 関数)
「学科」と「実技」の結果が両方 80点以上であれば「合格」、そうでなければ「再テスト」と表示され
ます。
計算式:IF(AND(学科>=80,実技>=80),"合格","再テスト") *文字列は""(ダブルクォーテーション)で囲んで指定します。結果が文字列のため、文字列(1 行)フィールドに計算式を入力します。
*長い計算式は折り返し表示したり、改行して見やすく表示したりできます。
計算式:AND(条件式 1, 条件式 2, ...) すべての条件が真のとき真を返す。それ以外のときは偽を返す。
計算式:NOT(条件式 1, 条件式 2, ...) 条件式が偽のとき真を返す。条件式が真のとき偽を返す。
計算式:OR(条件式 1, 条件式 2, ...) いずれかの条件が真のとき真を返す。それ以外のときは偽を返す。
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• 点数の計算(OR 関数)
「学科」と「実技」の点数のどちらかひとつでも 80 点以上であれば「合格」、それ例外は「再テスト」
と表示されます。
計算式:IF(OR(学科>=80,実技>=80),"合格","再テスト") *文字列は""(ダブルクォーテーション)で囲んで指定します。結果が文字列のため、文字列(1 行)フィールドに計算式を入力します。
*長い計算式は折り返し表示したり、改行して見やすく表示したりできます。
• 点数の計算(NOT 関数)
「学科」と「実技」の合計点数が「160点以上ではない(NOT)場合に、「再テスト」と表示されます。
計算式:IF(NOT(学科+実技>=160),"再テスト","合格") *文字列は""(ダブルクォーテーション)で囲んで指定します。結果が文字列のため、文字列(1 行)フィールドに計算式を入力します。
*長い計算式は折り返し表示したり、改行して見やすく表示したりできます。
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| Tips その他の関数 • ROUND 関数
計算式に ROUND関数を設定すると、数値を四捨五入して指定の桁数まで求めることができます。
また、ROUNDDOWN 関数および ROUNDUP関数を設定して、切り捨てと切り上げも可能です。
*第 1引数の[数値]には数値フィールドのフィールドコードを指定します。
*第 2引数の[桁数]には四捨五入、切り捨て、切り上げしたい桁数を指定します。いずれの関数も、第 2引数の[桁数]は省略できます。
第 2引数を省略した場合は、「0」を指定したとみなされます。
例)単価*数量の合計を、小数点第一位で四捨五入して計算します。
計算式:ROUND(単価*数量, 1) *ROUND、ROUNDDOWN、ROUNDUPの関数は大文字で入力してください。
計算式:ROUND(数値[, 桁数]) 数値を「四捨五入」します。四捨五入する桁数を指定できます。
計算式:ROUNDUP(数値[, 桁数]) 数値を「切り上げ」します。切り上げる桁数を指定できます。
計算式:ROUNDDOWN(数値[, 桁数]) 数値を「切り捨て」します。切り捨てる桁数を指定できます。
300.69 円が四捨五入されました
お疲れ様でした!
いろいろな関数を使いこなして、自由自在に計算してみましょう!