ameba流 scrumを浸透させていく方法
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2014年3月の発表資料 2014年7月の資料 => http://www.slideshare.net/hiroosak/ca-36830962TRANSCRIPT
Ameba 流 Scrum を浸透させていく方法
株式会社サイバーエージェント大﨑 浩崇
自己紹介
•大﨑 浩崇 (2012 年 4 月入社 )
•アメーバ事業本部 コミュニティ事業部
•24LOG のシステム責任者
•ウェブアプリケーション , JavaScript
アジェンダ•組織に Scrum が浸透するまでの歴史
• 黎明期 (2007-2011)• 混乱期 (2011-2012 前半 )• 普及期 (2012 後半 -2014/03)• 統一期 (2014/04- 現在 )
• 組織に Scrum を浸透させるためのTips
Scrum が浸透するまでの歴史
約 3 年でエンジニア比率が10%→45% に増加!
約 3 年でエンジニア比率が10%→45% に増加!
黎明期 (2007-2010)
黎明期 (2007-2010)
当時何が起きていたか当時何が起きていたか
• システム品質のばらつきが大きい• 全体的には品質は二の次でその場しのぎのスピード開発の空気• ハイレベルなエンジニアがいるチームは品質が高い
• システム品質のばらつきが大きい• 全体的には品質は二の次でその場しのぎのスピード開発の空気• ハイレベルなエンジニアがいるチームは品質が高い
開発チーム E開発チーム B 開発チーム C 開発チーム D開発チーム A
まだチームも少なくお互いを知っているため情報共有のコストが低い状態まだチームも少なくお互いを知っているため情報共有のコストが低い状態
おおよその体制
目の前の火消しで精一杯目の前の火消しで精一杯
なぜ開発プロセスが注目されなかったのかなぜ開発プロセスが注目されなかったのか
混乱期(2011-2012 前半 )
混乱期(2011-2012 前半 )
ビジネス拡大の総力戦の真っ只中ビジネス拡大の総力戦の真っ只中
開発チーム
開発チーム開発チーム
開発チーム開発チーム
開発チーム開発チーム 開発チーム 開発チーム 開発チーム開発チーム 開発チーム 開発チーム 開発チーム開発チーム
開発チーム開発チーム 開発チーム 開発チーム 開発チーム開発チーム 開発チーム 開発チーム 開発チーム開発チーム
開発チーム開発チーム 開発チーム 開発チーム 開発チーム開発チーム 開発チーム 開発チーム 開発チーム開発チーム
開発チーム開発チーム 開発チーム 開発チーム 開発チーム開発チーム 開発チーム 開発チーム 開発チーム開発チーム
急激にプロジェクト数が増加
急激にプロジェクト数が増加
開発チーム
開発チーム開発チーム
開発チーム開発チーム
開発チーム開発チーム 開発チーム 開発チーム 開発チーム開発チーム 開発チーム 開発チーム 開発チーム開発チーム
開発チーム開発チーム 開発チーム 開発チーム 開発チーム開発チーム 開発チーム 開発チーム 開発チーム開発チーム
開発チーム開発チーム 開発チーム 開発チーム 開発チーム開発チーム 開発チーム 開発チーム 開発チーム開発チーム
開発チーム開発チーム 開発チーム 開発チーム 開発チーム開発チーム 開発チーム 開発チーム 開発チーム開発チーム
開発チーム
開発チーム開発チーム
開発チーム開発チーム
開発チーム開発チーム 開発チーム 開発チーム 開発チーム開発チーム 開発チーム 開発チーム 開発チーム開発チーム
開発チーム開発チーム 開発チーム 開発チーム 開発チーム開発チーム 開発チーム 開発チーム 開発チーム開発チーム
開発チーム開発チーム 開発チーム 開発チーム 開発チーム開発チーム 開発チーム 開発チーム 開発チーム開発チーム
開発チーム開発チーム 開発チーム 開発チーム 開発チーム開発チーム 開発チーム 開発チーム 開発チーム開発チーム
いくつかのチームが動き出したいくつかのチームが動き出した
必要なのは「秩序」必要なのは「秩序」
何人かが自分のプロジェクトにスクラム開発を導入しはじめた
開発の優先順位がわからない!
作業を優先順位付けましょう作業を優先順位付けましょう
開発の終わりが見えない!
計測して予測しましょう計測して予測しましょう
何が生まれたか
透明な進捗状況透明な進捗状況
強いチーム強いチーム
自律的なコミュニケーション自律的なコミュニケーション
噂が広まる噂が広まる
あのチームなんであのチームなんでうまくいってんの?うまくいってんの?
あのチームなんであのチームなんでうまくいってんの?うまくいってんの?
普及期(2012 後半 -
2014/3)
普及期(2012 後半 -
2014/3)
サービス開発のノウハウも増えてきた
リリースのサイクルをもっと速く!リリースのサイクルをもっと速く!
増え続けるサービスの品質を担保したい増え続けるサービスの品質を担保したい
中央集権的な管理から自律的なチームへ中央集権的な管理から自律的なチームへ
組織課題組織課題
Scrum!!Scrum!!Scrum!!Scrum!!
役員陣が興味を持ち始めてくれた役員陣が興味を持ち始めてくれた
社内研究レポートで受賞社内研究レポートで受賞
社内勉強会が多く開催される社内勉強会が多く開催される
Ameba の Scrum の普及Ameba の Scrum の普及
混乱の中での小さな改善が結果として組織全体が真似し始めた混乱の中での小さな改善が
結果として組織全体が真似し始めた
統一期(2014/04 〜 )
経緯
•ボトムアップでスクラムを取り入れるところが増えてきた
•組織課題に、人材の流動性を高めるために、開発の統一化が検討されていた
開発支援ツールの統一
•チケット管理
•アジャイル補助
•コミュニケーション
•ドキュメント作成
3 日間かけた説明会
ゲーム・ブログコミュニティで
最適な開発手法を改善中
Scrum を組織に浸透させる Tips
組織をまるごと変えてやる!組織をまるごと変えてやる!
なぜ変えられないか•アジャイルな開発を行うためには、
自律的な組織にならなければいけない
強制されると萎縮する
真似されることによって自律的な浸透を促す
真似されることによって自律的な浸透を促す
なぜ変えられないか•アジャイルな開発を行うためには、
自律的な組織にならなければいけない
•組織の目標と Scrum 開発が競合する場合がある
組織のミッション•KPI などの目標数値の達成が組織の
ミッション
•開発手法の改善は、防御的な仕事
•成果を最大化を最優先にするために折り合いが必要
どう折り合うか?
パターンを作ってひとつずつ試す
自動化
•Jenkins を使った自動ビルドや自動デプロイ
•ほとんどのプロジェクトで導入済み
チーム内で分割•人数・チーム状況に応じて管理を分ける
デザイナーチーム
開発チーム
カンバンで管理
スクラムで管理プロジェクト
進行中のタスクの生存期間は1 日に固定
(一日以内に終わらせる粒度)
進行中のタスクの生存期間は1 日に固定
(一日以内に終わらせる粒度)
タスクの粒度と WIP(work in progress) 制限
タスクの粒度と WIP(work in progress) 制限
タスクの粒度と WIP 制限タスクの粒度と WIP 制限
翌日の朝会で進行中のままになっているタスクがあった場合は、その場で粒度について議論する
翌日の朝会で進行中のままになっているタスクがあった場合は、その場で粒度について議論する
ストーリー着手の直列化ストーリー着手の直列化
ストーリーの並列着手をやめるストーリーの並列着手をやめる
ストーリー着手の直列化ストーリー着手の直列化
ストーリー着手の直列化ストーリー着手の直列化
ストーリー着手の直列化ストーリー着手の直列化
ストーリー着手の直列化ストーリー着手の直列化
ストーリー着手の直列化ストーリー着手の直列化
ストーリー着手の直列化ストーリー着手の直列化
一つのストーリーを全員で着手してひとつひとつ確実につぶしていく
•不安や悩みはその場で相談・解決•結果として開発速度向上•開発者の不安をなくす•ペアプログラミング導入
パターンの取り扱い•チームに馴染むもの・馴染まないも
のがある
•有効なものを取り入れて、そうでないものを捨てていく
まとめ
真似により Scrum やアジャイルが浸透
真似により Scrum やアジャイルが浸透
成果目線で最適な開発を各所で改善中成果目線で最適な開発を各所で改善中
Ameba の Scrum はカオスから始まった
Ameba の Scrum はカオスから始まった
Ameba の Scrum の歴史Ameba の Scrum の歴史
ご清聴ありがとうございました
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Special Thanks
渡辺 雄作