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科研費・基盤研究(A) 成果報告会(2012/3/17)資料 (課題番号21249035(平成21~23年度) 研究代表者 石川澄 (広島大学病院) )
「患者情報の信憑性を阻害する要因の検証に基づく病院情報システムの再構築」
正確性・連続性を向上するための解決策
-電子カルテシステムの『連続性・正確性』向上への取り組み-
2012.03.17
富士通株式会社ヘルスケアソリューション事業本部
園田 武治
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園田 武治
発表の範囲(ソリューション2:具体的解決案)
科研費・基盤研究(A) 成果報告会(2012/3/17)資料 (課題番号21249035(平成21~23年度) 研究代表者 石川澄 (広島大学病院) )
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データの連続性・正確性を向上するソリューションへの取り組みCopyright 2012 FUJITSU LIMITED
物語性を実現するための前提
科研費・基盤研究(A) 成果報告会(2012/3/17)資料 (課題番号21249035(平成21~23年度) 研究代表者 石川澄 (広島大学病院) )
物語性は、データの単なる羅列ではない。
データは一つながりのプロセスの中での位置が明確になっており 更に何を意図して行ったデ タは つながりのプロセスの中での位置が明確になっており、更に何を意図して行った
行為か、その結果がどうなったかのつながりを持ち、知識として組織化されなければならない。
この「物語性 を実現するためにはこの「物語性」を実現するためには、
・ 「データ入力時」において「正確性、連続性」が担保されるべき
1. 診療の流れに沿って記録ができる。
無 行 ( )2. カルテの記事連携を無駄なく行える。(2重入力防止や事例再利用)
3. 関連する投薬等、診療行為情報と連携できる。
4 関連する画像・検査情報と連携できる。データ入力における 4. 関連する画像 検査情報と連携できる。
5. 経過を時系列で確認できる。
6. 重複や記載漏れを防ぐことができる。
における必要要件
(問題提起から)
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7. 入力データの一意性、関連性が保証できる。
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今回の実証研究の総括(データ入力時における「正確性、連続性」担保)
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今回の実証研究対象としたツール(eXchart)
科研費・基盤研究(A) 成果報告会(2012/3/17)資料 (課題番号21249035(平成21~23年度) 研究代表者 石川澄 (広島大学病院) )
電子カルテ上で日々入力されるデータを項目辞書を整備する事で、書式の中で自然に正確性・連続性を担保する情報として登録するツール
診療録(プログレスノート)診療録(プログレスノート)
<S>視力低下、痛み
□○△
連続性
共通項目辞書
正確性
<O>
×□○△・・・
視力
VA(R) 0.4
VA(L) 0 4プ ポ
過去文書 現在文書キーワード検索過去文書検索
<A>
右眼底炎症
<P>
VA(L) 0.4テンプレート・レポート
経過データ比較および活用項目辞書の利用した書式活用
電子カルテDB電子カルテDB時系列ビュー電子カルテDB電子カルテDB
チーム医療、 Clinical indicator、疾病マネージメント、臨床研究、
専門医認定申請 等々
通覧性過去文例選択
利用者最適辞書利用者最適辞書
関連データの取込
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グラフビュー データ利活用EXCEL,CSV出力
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データ入力ツール
テンプレート・レポート画像データ
利用者最適辞書利用者最適辞書
項目辞書の考え方と辞書を利用した書式作成(ツール概要)
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辞書=項目(グループ)を管理 書式を作成
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データ項目・書式関連性の確保
科研費・基盤研究(A) 成果報告会(2012/3/17)資料 (課題番号21249035(平成21~23年度) 研究代表者 石川澄 (広島大学病院) )
項目と書式
項目=項目名称+入力エリア+単位 例)
項目名称 入力エリア 単位
項目=項目名称+入力エリア+単位
書式としてデータ項目の関連性
例)
数値 画像数値 画像
文字列
日付
時刻
コンボボックス
ラジオボタン
チェックボックス
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過去文例・記載済データの検索と再活用
科研費・基盤研究(A) 成果報告会(2012/3/17)資料 (課題番号21249035(平成21~23年度) 研究代表者 石川澄 (広島大学病院) )
入力者の負荷を軽減する機能を合わせて提供★★ 文例、過去データの再利用して二重三重入力の防止 ★★
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7 Copyright 2012 FUJITSU LIMITED
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チーム医療の実践に適合した、データの連続性の向上定型的な 覧表示ではなく 利用者の必要とするデ タの時系列表示が可能
科研費・基盤研究(A) 成果報告会(2012/3/17)資料 (課題番号21249035(平成21~23年度) 研究代表者 石川澄 (広島大学病院) )
着目すべき情報の強調表示
定型的な一覧表示ではなく、利用者の必要とするデータの時系列表示が可能
横軸に時系列に着目すべき項目・データを表示
眼圧が「15以上」やコメントに【高め】のセルの背景を自動的に赤色にする。
数値情報のグラフ表示
ファイル出力による加工利用 グラフ表示加工利用
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正確なデータに基づく臨床研究のデータ収集(事例)
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中心静脈カテーテル感染に関する研究
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判明した課題と解決策 (その1)
科研費・基盤研究(A) 成果報告会(2012/3/17)資料 (課題番号21249035(平成21~23年度) 研究代表者 石川澄 (広島大学病院) )
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辞書項目関連付け・属性設定機能を開発Copyright 2012 FUJITSU LIMITED
データ入力の正確性に着目することで見えてくる課題
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情報の保持方式も,その手段(情報登録ツール)の目的に最適化されている
専用ツール ・・・ 構造的にデータを保持専用ツ ル 構造的にデ タを保持診療記録 ・・・ 自由記載(フリー入力)→非構造的にデータを保持
テンプレートを用いたとしても登録項目の定型化が目的でテンプレート横断でデータ利用するにはそれ相応の対応が必要テン 横断 デ タ利用する それ相応 対応 必要
利用側でシソーラス機能を準備する?
「入力語」に対し 「類義語」「広義語」「狭義語」「関連語」「関連語」「前方一致」「後方一致」
信憑性は大丈夫? 誰かの判断が必要?
項目の呼称,付加情報,属性の表現などを,より広い範囲で横断的に取り扱える様にせねば正確性が担保されない
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取り扱える様にせねば正確性が担保されない
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データ入力の正確性に着目することで見えてくる課題
科研費・基盤研究(A) 成果報告会(2012/3/17)資料 (課題番号21249035(平成21~23年度) 研究代表者 石川澄 (広島大学病院) )
入力データの多様性と正確性が混在する場合がある
「血圧」を例に挙げると・・・項目 名称とし項目の名称として 『収縮期血圧/拡張期血圧』『血圧(上)/血圧(下)』
採取部位の 記載/省略測定値表現として 『BP 120/80 mmHg』『血圧(上):120mmHg 血圧(下):80mmHg』『血圧:120/80mmHg』
などが混在した状態で保持されているなどが混在した状態で保持されている
例えばPSV(収縮期最大血流速度)に関しても PCA(後大脳動脈)、 MCA(中大脳動脈)、 ICA(内頸動脈)と部位により意味が異なる。部位により意味が異なる。
他にも以下のように項目に詳細な表現があるような場合がある。
「肺動脈圧」は、PAs(収縮期) 、 PAd (拡張期) 、 PAm (平均)
「大動脈圧」は、Aos (収縮期) 、 Aod (拡張期) 、 Aom (平均)
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大動脈圧」は、Aos (収縮期) 、 Aod (拡張期) 、 Aom (平均)
「右室圧」は、 RVs (収縮期) 、 RVd (拡張期) 、 RVm (平均)
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入力データ項目についての課題点
科研費・基盤研究(A) 成果報告会(2012/3/17)資料 (課題番号21249035(平成21~23年度) 研究代表者 石川澄 (広島大学病院) )
項目辞書で本来は同じ意味を持つ項目が複数登録され、様々な書式で使用
項目コ ド A000001 項目コ ド A000231 項目コ ド A004841
書式A 書式B 書式C
項目コード:A000001項目名称:収縮期血圧
項目コード:A000231項目名称:最高血圧
項目コード:A004841項目名称:血圧(上)
【課題点】【課題点】項目辞書中に同じ意味を持つ項目が複数存在する。
項目を関連づけすることで同じ項目として扱うことを
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可能としてはどうか? (後からでも!)
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解決策:入力データの正確性向上策(辞書項目関連付け機能)
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同じ意味を持つ、異なる辞書項目を関連付けることで、1つの意味を持つ項目として扱えるようにする。(発想の逆転)
関連名関連名
項目コ ド A000001 項目コ ド A000231 項目コ ド A004841
血圧血圧
項目コード:A000001項目名称:収縮期血圧
項目コード:A000231項目名称:最高血圧
項目コード:A004841項目名称:血圧(上)★★
主 辞書 定 連 辞書 中 主 辞書主たる辞書項目を設定することで、関連している辞書項目の中で、主たる辞書項目の利用を促すような仕組み
例:書式のレイアウト作成時に、検索項目の関連ガイダンス表示を行い利用を
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例:書式のレイアウト作成時に、検索項目の関連ガイダンス表示を行い利用を促せると、更に効果的。
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判明した課題と解決策(その2)
科研費・基盤研究(A) 成果報告会(2012/3/17)資料 (課題番号21249035(平成21~23年度) 研究代表者 石川澄 (広島大学病院) )
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これからの重要な課題Copyright 2012 FUJITSU LIMITED
解決策:ベンダの垣根を越えた共通情報基盤作りへ
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センター機能
今後これを発展させて
標準化辞書キーワード検索用
デ タ
医療圏内,さらには国の単位で
患者情報を連続的に/正確に
統一連携ID 患者基本情報
標準化辞書データ
クラウド/SaaSを利活用した共通情報連携基盤
管理活用していくためには・・・
項目 標準化(統 的辞書整備)と
連携ネットワーク
項目の標準化(統一的辞書整備)と
ベンダの垣根を越えた情報連携
を実現していくことが必要!を実現していくことが必要!
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地域医療連携・チーム医療・包括ケア 国内施設横断,さらには国をまたいだ疫学統計などへの利活用へ
デ タ入力時に正確性 連続性を担保する事により 更に利用価値が広がる
最後に
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サマリー
中間サ リ
データ入力時に正確性・連続性を担保する事により、更に利用価値が広がる。
中間サマリー
入院サマリー
疾患マネジメント疾患マネジメント
慢性疾患別
・糖尿病データベース等・糖尿病デ タベ ス等
がん診療支援システム
•がん登録、がん取扱規約
チーム医療
•感染対策チーム
褥瘡管理チ ム など•褥瘡管理チーム など
診療インディケータ
Quality indicator (医療の質)
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Quality indicator (医療の質)
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