新学習指導要領における キャリア教育の位置付け · 2020-03-17 · 7...
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新学習指導要領における キャリア教育の位置付け
広島県立西条特別支援学校 教 諭 山 根 亨 一
令和元年度 進路指導研修会
第1回:令和元年9月17日 第2回:令和元年11月20日
Ⅰ 新学習指導要領について
令和元年度 進路指導研修会
0 はじめに
ページ数が2倍以上に!!
1 目標
なぜこんなに増えたか理解する!!
目標
・新時代の資質・能力
・カリマネ
・キャリア教育
・etc
2 これからの社会
今の子供達が大人になるころ・・・
生産年齢
人口の減少
グローバル化の進展
絶え間ない
技術革新
予想が困難な時代に
3 今回の学習指導要領の改正理由
新学習指導要領
予想が困難 生きる力・・・
?
確かな学力
4 生きる力について
知
健やかな体
体
豊かな心
徳
生きる力
旧学習指導要領 新学習指導要領
具体的には?
生きる力 学びの,
その先へ
5 新しい時代に必要な三つの資質・能力
生きる力学びの,その先へ
三つの資質・能力
(3)学びに向かう力
人間性など
(1)知識及び技能 (2)思考力,判断力
表現力など
6 まとめると
生きる力学びの, その先へ
今までの時代
生きる力 (知・徳・体)
これからの時代
旧学習指導要領 新学習指導要領
三つの資質・能力
複雑化
改正
7 新学習指導要領の大きな三つの柱
三つの資質・能力
何ができるようになるか
主体的・対話的で
深い学び (アクティブ・ラーニング)
・各教科
・特別の教科道徳
・外国語
・総合的な探究の時間
何を学ぶか どのように学ぶか
新学習指導要領
社会に開かれた教育課程
「カリキュラム・マネジメント」
8 西条特別支援学校では?
目指す子供像(H28設定)
何ができるようになるか
・「主体的な学び」
例:教科関連シート(横断性)
例:アセスメントシート(系統性)
・独自の教育課程
・年間指導計画
・個別の指導計画
何を学ぶか どのように学ぶか
西条特別支援学校
三つの資質・能力をカバーしてる?
「様々なことに興味・関心をもち,進んで学ぶ児童生徒」
「自分を豊かに表現できる児童生徒」
新学習 指導要領
9 三つの資質・能力の各教科における位置づけ
高等部
各教科
中学部
各教科
小学部
各教科 目標・内容
目標・内容
(1)知・技 (2)思・判・表 (3)人間性など
目標・内容
旧学習 指導要領
生きる力 生きる力学びの,その先へ
10 具体例(旧学習指導要領:算数)
旧:知的算数(小学部)
1 目 標
〇〇〇を育てる。
2 内 容
〇1段階
(1)
(2)
(3)
〇2段階
(1)
(2)
(3)
〇3段階
(4)
(1)
(2)
(3)
(4)
半ページ分
だった
11 具体例(新学習指導要領:算数)
1 目 標
(2)
(3)
(1)
〇〇〇を目指す。
数量や~ようにする。
日常の事象の~を養う。
数学的活動の~~態度を養う。
知・技
思・判・表
人間性など
新:知的算数(小学部)
三つの資質・能力の
目標が追加
11 具体例(新学習指導要領:算数)
ア「・・・」
イ「・・・」
〇1段階
ウ「・・・」
(1)知・技
(2)思・判・表
(3)人間性など
(1) 目標
(2) 内容
ア「・・・」
イ「・・・」etc
ア「・・・」etc
知・技
思・判・表
〇2段階~3段階
ア「・・・」
新:知的算数(小学部)
(1) 目標
2 各段階の目標及び内容
11 具体例(新学習指導要領:算数)
3 指導計画の作成と内容の取扱い
・配慮事項等が数ページにわたって書いてある
13ページ分になった
新:知的算数(小学部) 旧には無かった。
11 具体例(新学習指導要領:算数)
知的算数(小学部)
半ページ分だった 13ページ分になった
ページ数が増大
12 振り返り
なぜこんなに増えたか理解する!!
目標
三つの資質・能力を 基にして, 教科の目標・内容等を 整理したから!!
一つの答え
Ⅱ キャリア教育について
令和元年度 進路指導研修会
1 目標
「キャリア教育の充実」を明文化
旧は明文化されて
なかったの?
「キャリア教育の充実」を理解する!!
①なぜ今「充実」? ②その内容は?
目標
2 キャリア教育とは
キャリア教育
社会的・職業的 自立
キャリア発達を促す
基礎的・汎用的能力 ①人間関係形成・社会形成能力 ②自己理解・自己管理能力 ③課題対応能力 ④キャリアプランニング教育
キャリア 「連なりや積み重ね」
3 キャリア教育と進路指導の関係
正しい記述はどれか?
問題1
① キャリア教育と進路指導は大きな違いがある
② キャリア教育と進路指導はほぼ違いがない
〇 小学部において
③ どちらでもない(その他)
3 キャリア教育と進路指導の関係(小)
③ どちらでもない(その他)
そもそも小学部に 進路指導は定義されていない
戦後,中・高卒業後の人生を切り開く力を
育てる教育として中・高に位置付いた。
(当時は「職業指導」と呼ばれていたよ)
答え
4 キャリア教育・進路指導の関係図
5 旧学習指導要領におけるキャリア教育
旧学習指導要領の記載
小学部 中学部 高等部
進路指導
キャリア教育
「キャリア教育の推進」
が記載 なぜ「無」なの?
定義
なし 有 有
無 無 有
5 旧学習指導要領におけるキャリア教育
実は・・・
旧の小・中にキャリア教育の記載がないのは?
問題2
「キャリア教育の推進」の閣議決定が,小・中の旧の改訂に間に合わなかったから。 高は小・中の後に改訂されるため間に合った。
6 新学習指導要領におけるキャリア教育
新学習指導要領の記載
小学部 中学部 高等部
進路指導
キャリア教育
「キャリア教育の充実」
小・中・高に記載
進路指導と
キャリア教育の違いは?
定義
なし 有 有
有 有 有
7 キャリア教育と進路指導の関係(中・高)
正しい記述はどれか?
問題3
① キャリア教育と進路指導は大きな違いがある。
② キャリア教育と進路指導はほぼ違いがない。
〇 中・高等部において
7 キャリア教育と進路指導の関係(中・高)
・進路指導は出口指導ではない!!
② キャリア教育と進路指導はほぼ違いがない。
答え
・キャリア教育,進路指導は 定義・概念・ねらいがほぼ同じ!! (キャリア教育の手引きより)
7 キャリア教育と進路指導の関係
・進路指導は中・高で行うものという 共通理解を打破できないから
(キャリア教育の手引きより)
中・高において 「キャリア教育と進路指導はほぼ違いがない。」 のになぜ,「キャリア教育」を定義したの?
問題4
実は・・・
8 振り返り①
「キャリア教育の充実」を理解する!!
①なぜ今「充実」?
目標
・旧:キャリア教育の推進(高)だった (小・中は改訂に間に合わなかった)
・新:キャリア教育の充実(小・中・高)
①の一つの答え
9 キャリア教育の充実のキーワード
新:「キャリア教育の充実」の内容
・資質・能力(基礎的汎用的能力)の育成
・特別活動を要として行う
・組織的かつ計画的な進路指導(中・高)
・主体的に進路を決定(中・高)
・関係機関との連携(高)
旧は無かった ・特別活動を要として行う
10 キャリア教育の要(特別活動)
特別活動(高:新学習指導要領)
(3)一人一人のキャリア形成と自己実現
2 ホームルーム活動の内容
ア ・・・
イ ・・・
ウ ・・・
エ ・・・
旧:(3)学業と進路
①特活がキャリア教育の要なので「キャリア形成」が記載されたよ。
②内容の「ア,イ,ウ,エ」は小・中・高のつながりを明確になるように整理したよ。
10 キャリア教育の要(特別活動)
(3)一人一人のキャリア形成と自己実現
知・技
思・判・表
人間性など
〇~~必要な知識及び技能を身に付ける・・。
〇~~進路決定ができるようにする。
〇~~自己実現を図ろうとする態度を養う。
育成すべき資質・能力の例(要領解説)
新学習指導要領「何ができるようになるか」 三つの資質・能力
11 「キャリア教育の充実」とは
特別活動(ホームルーム活動)
学校の教育活動全体
小学部 中学部 高等部
総探
学校行事
各教科・科目
教育相談等
道徳
進路指導
12 振り返り②
「キャリア教育の充実」を理解する!!
②その内容は?
目標
②の一つの答え
① 特別活動が要
② 小,中,高の系統性を意識
③ 教育活動全体で行う
13 西条特支のキャリア教育(これから)
① 特別活動が要
高等部
年計(総探)
キャリア教育
高等部
年計(特活)
現在 これから
キャリア教育
13 西条特支のキャリア教育(これから)
小学部
年計(特活)
キャリア教育
中学部
年計(特活)
高等部
年計(特活)
キャリア教育 キャリア教育
系統性を担保するツールが必要?
② 小,中,高の系統性
全体計画の見直しが必要?
③ 教育活動全体で行う
御清聴ありがとうございました
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