日本語指導が必要な児童・生徒への指導 · 日本語指導に関する資料...
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令和元年度の東京都公立学校における、日本語指導が必要な児童・生徒の状況等をまとめました。日本語指導が必要な児童・生徒が、基本的な日常会話に加え、学習活動に必要な日本語を身に付け、充実した学校生活を送ることができるよう、本資料を活用してください。
1 日本語指導が必要な児童・生徒の状況
(1)東京都公立学校における日本語指導が必要な児童・生徒の学校種別在籍状況
(2)東京都公立学校における日本語指導が必要な外国籍の児童・生徒の母語別在籍状況
平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 令和元年度
小学校 1,454 1,564 2,249 1,857 1,927 中学校 807 814 969 1,027 871 高等学校 430 526 736 722 691
中等教育学校 0 0 0 0 0 義務教育学校 16 11 27 17 特別支援学校 6 12 28 12 35
合 計 2,697 2,932 3,993 3,645 3,541
平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度 令和元年度
小学校 795 800
調査未実施
687 671
中学校 216 191 205 198 高等学校 92 80 46 51
中等教育学校 0 0 0 0 義務教育学校 6 0 0 特別支援学校 4 8 3 4
合 計 1,107 1,085 941 924
日本語指導に関する資料
日本語指導が必要な児童・生徒への指導
日本語指導が必要な児童・生徒とは、「日本語で日常会話が十分にできない児童・生徒」及び「日常会話ができても、
学年相当の学習言語能力が不足し、学習活動への参加に支障が生じている児童・生徒」を指します。
(単位:人)
東京都教育委員会
(令和元年5月1日現在)
年度 校種
【外国籍】
【日本国籍】
※平成28、30年度は文部科学省調査、平成27、29、令和元年度は東京教育委員会調査 ※小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%とはならない場合があります。 ※表における母語は、文部科学省の調査項目
平成27年度
【46言語】
平成28年度
【54言語】
平成29年度
【63言語】
平成30年度
【60言語】
令和元年度
【52言語】
450人
427人
633人
551人
441人
159人
172人
304人
200人
232人
16.7%
%
15.9%
14.6%
15.1%
12.5%
5.9%
%
7.6%
5.9%
5.5%
6.6% 125人
3.5%
116人
3.2%
127人
3.2%
125人
4.3%
165人
6.1%
79人 66人 2.2% 1.9%
73人 57人 2.0% 1.6%
66人 49人 1.7% 1.6%
59人 46人 2.0% 1.6%
44人 48人 1.6% 1.8%
591人
799人
782人
747人
21.1%
21.5%
20.0%
1,851人
1,866人
2,015人
1,512人
1,416人
52.3%
51.2%
50.5%
51.6%
52.5%
12.5% 441人
15.1%
551人
15.9%
633人
14.6%
427人
16.7%
%
450人
232人
6.6%
200人
5.5%
304人
7.6%
172人
5.9%
159人
5.9%
%
125人
3.5%
116人
3.2%
127人
3.2%
125人
4.3%
165人
6.1%
79人 66人 2.2% 1.9%
73人 57人 2.0% 1.6%
66人 49人 1.7% 1.6%
59人 46人 2.0% 1.6%
44人 48人 1.6% 1.8%
747人
21.1%
21.5%
782人
20.0%
799人
20.2%
591人
15.4%
415人
年度 校種
■中国語 ■フィリピノ語 ■英語 ■韓国・朝鮮語 ■ベトナム語 ■スペイン語 ■その他
令 和 2 年 3 月
「日本語指導ハンドブック その2」(中級者対象)
2 東京都教育委員会の資料
○初期指導に活用できる児童・生徒用資料
○日本語指導が必要な児童・生徒を指導する教職員用の資料
「日本語指導ハンドブック その1」(初級者対象)
外国人児童・生徒用日本語テキスト「たのしいがっこう」
【内容】
学校生活への適応指導に役立つ 22 言語対
応のテキストです。「あいさつ と へんじ」、
「からだの ちょうし」等、学校生活に合わ
せた日本語を学べます。
【内容】 日本語の定着を一層図るために、発展的な内容になっています。児童・生徒の日本語の習熟の程度に応じて、学習時間等を調整して活用することができます。
○進路に係る資料
学校のある場所や生活場面で使う言葉が分かる。
〇【第1時・第2時】
学校の施設を表す言葉(校庭・体育館・音楽室等) 〇【第3時】
簡単な動作や学校に関する言葉(「かして・みせて」、「いいよ・だめ」、勉強、掃除、給食、休み時間)
〇簡単な指示を表す言葉を理解して、動くことができるようにする。
漢字の「へん」や「つくり」に着目し、漢字を
組み立てることで、覚えられるようにする。 部首は、どのような事柄と関係があるかを理解させる。
〇【第1時・第2時】 ・「にんべん」を使っている漢字を表から探して書く。 ・「へん」が「木」、「つくり」が「木」の漢字は何があるか。
〇【第3時】 ・「まだれ」と「がんだれ」の漢字を探して組み立てる。
<目次>
1 挨拶と返事 7 私の学校
2 体の調子 8 学校の一日
3 頼む時 尋ねる時 9 時間割
4 学校の行き帰り 10 学校の一年
5 仲良く遊ぼう その他
6 持ち物
【内容】
来日直後の児童・生徒を指導する初任者を対
象としているテキストです。学校生活に最低限
必要な内容とし、徐々に主述の整った文章の習
得を学習できます。
【指導事例】
【指導事例】
目標
指導内容
本時の指導目標
目標
指導内容
指導計画
3 東京都教育委員会の取組 東京都教育委員会では、日本語指導が必要な児童・生徒に対する教育の充実に向け様々な取組を行っています。
取 組 内 容 問 合 せ
外国人児童・生徒のための教育 相談窓口の設置
通訳を介して、子供の教育に関わる電話相談・来所相談(来所相談は要予約)を実施しています。 ・毎週金曜日の午後1時から午後5時まで(受付は午後4時まで) ・対応言語:英語、中国語、韓国・朝鮮語
東京都 教育相談センター 電話:0120-53-8288
公立小・中学校における日本語 学級の設置の認証
通常の学級とは別に、日本語の習得を目的とする授業を行う通級指導学級の設置をしている区市町村に対して、認証を行っています。
東京都教育庁地域教育支援部義務教育課 電話:03-5320-6752
日本語指導外部人材活用事業 都立学校に通う日本語指導が必要な外国人生徒を対象に外部人
材による日本語指導を行っています。
東京都教育庁指導部 高等学校教育指導課 電話:03-5320-6845
都立高校入試相談コーナー
都立高校及び都立中高一貫教育校の入試、転入学・編入学に関す
る問合せに対応しています。
東京都教育庁 都立学校教育部 高等学校教育課 電話:03-5320-6745 入試問題等の工夫
日本に入国後3年以内の外国籍の志願者から申請があった場合
には、学力検査において、ひらがなのルビを振った問題での実施に加え、辞書の持込み等の対応を行っています(共通問題の場合)。 また、外国籍の生徒を対象とした「在京外国人生徒対象」の募集
枠を都立高校8校において設定しています。
はじめての日本語指導 ―日本語指導の現状と課題―
日本語指導の現状と課題を理解し、指導の基礎・基本を学びます。
東京都 教職員研修センター 研修部専門教育向上課 電話:03-5802-0296
初期段階の日本語指導を 学ぼう! ―文字表記、語彙、文型の指導―
初期段階の児童・生徒の日本語指導(サバイバル日本語、日本語基礎)に関する基礎・基本を学びます。
中期・後期段階の日本語 指導を学ぼう! ―読み・書きの指導―
中期段階・後期段階の児童・生徒の日本語指導(読み・書き)に関する基礎・基本を学びます。
日本語能力測定方法(DLA)を学ぼう! ―日本語の指導計画づくり、評価方法―
日本語能力測定方法(DLA)について概要を知り、日本語指導の内容や方法の決定に関する基礎・基本を学びます。
JSLカリキュラムを学ぼう! ―教科と日本語指導を統合した授業実践―
JSL カリキュラムに関する専門的な知識を習得し、教科と日本語指導を統合した授業を行う実践的な指導力を高めます。
日本語指導を必要とする 児童・生徒へのアプローチ ―全ての子供たちが輝く授業づくり―
外国籍の児童・生徒の生活及び学習上の課題について知り、個に応じた日本語指導の実践的な指導力を高めます。
資料は、東京都教育委員会のホームページからダウンロードできます。
進路関係
教科等・教育課題研修(令和2年度)
都立高等学校入学者選抜における 日本語指導が必要な生徒等に 対する措置
平成 31 年度東京都立高等学校入学者選抜
における学力検査問題の共通問題にひらが
なのルビを振る措置の変更点や、ルビを振る
措置を申請する上での注意点などが掲載さ
れています。
令和2年度(2020年度) 東京都立高等学校に入学を希望する皆さんへ(英語版、中国語版、韓国語版)
入試の仕組みや、都立高等学校等の種類と
内容等について知ることができます。
・学校教育の位置付け
・指導計画の作成、指導、評価 等
4 その他の資料
第1章 総則 第5款 生徒の発達の支援 2 特別な配慮を必要とする生徒への指導 (2) 海外から帰国した生徒などの学校生活への適応や、日本語の習得に困難のある生徒に対する日本語指導
イ 日本語の習得に困難のある生徒については、個々の生徒の実態に応じた指導内容や指導方法の工夫を組織的かつ計画的に行うものとする。
第1章 総則 第4 生徒の発達の支援 2 特別な配慮を必要とする生徒への指導 (2) 海外から帰国した生徒などの学校生活への適応や、日本語の習得に困難のある生徒に対する日本語指導
イ 日本語の習得に困難のある生徒については、個々の生徒の実態に応じた指導内容や指導方法の工夫を組織的かつ計画的に行うものとする。特に、通級による日本語指導については、教師間の連携に努め、指導についての計画を個別に作成することなどにより、効果的な指導に努めるものとする。
第1章 総則 第5 特別な配慮を必要とする幼児への指導 2 海外から帰国した幼児や生活に必要な日本語の習得に困難のある幼児の幼稚園生活への適応
海外から帰国した幼児や生活に必要な日本語の習得に困難のある幼児については、安心して自己を発揮できるよう配慮するなど個々の幼児の実態に応じ、指導内容や指導方法の工夫を組織的かつ計画的に行うものとする。
第1章 総則 第4 児童の発達の支援 2 特別な配慮を必要とする児童への指導 (2) 海外から帰国した児童などの学校生活への適応や、日本語の習得に困難のある児童に対する日本語指導
イ 日本語の習得に困難のある児童については、個々の児童の実態に応じた指導内容や指導方法の工夫を組織的かつ計画的に行うものとする。特に、通級による日本語指導については、教師間の連携に努め、指導についての計画を個別に作成することなどにより、効果的な指導に努めるものとする。
○幼稚園教育要領、小・中・高等学校学習指導要領における日本語指導の記載
○「特別の教育課程」の編成・実施について(概要)
○文部科学省における帰国・外国人児童生徒等に対する支援施策について
1 指導内容 児童生徒が日本語で学校生活を営み、学習に取り組めるようになるた
めの指導
2 指導対象 小・中学校段階に在籍する日本語指導が必要な児童生徒
3 指導者 日本語指導担当教員(教員免許を有する教員)及び指導補助者
4 授業時数 年間10単位時間から280単位時間までを標準とする
5 指導の形態及び場所 原則、児童生徒の在籍する学校における「取り出し」指導
6 指導計画の作成及び学習評価の実施 計画及びその実績は、学校設置者に提出
・児童生徒一人一人に応じた日本語指導計画の作成・評
価の実施 →学校教育における日本語指導の質の向上
・教職員等研修会や関係者会議の実施
→地域や学校における関係者の意識及び指導力の向上
・学校教育における「日本語指導」の体制整備
→組織的・継続的な支援の実現
・学校への指導助言 ・人的配置、予算措置
・研修の実施 等
・専門的な日本語指導 ・母語による支援
・課外での指導、支援 等
設置者 学 校 支援者
国の施策
(「令和元年度国際理解教育及び帰国・外国人児童生徒教育担当指導主事等連絡協議会」説明資料を基に東京都教育委員会で作成)
外国人児童生徒受入れの手引き 外国人児童生徒の体系的かつ総合的な受入れのガイドライン
(平成31年3月改訂)
情報検索サイト「かすたねっと」 教育委員会等作成の多言語文書や教材の検索サイト
(「令和元年度国際理解教育及び帰国・外国人児童生徒教育担当指導主事等連絡協議会」説明資料を基に東京都教育委員会で作成)
【平成26年4月1日に学校教育法施行規則の一部を改正】
第56条の2、第56条の3、第79条、第108条第1項、第132条の3
日本語指導に関する資料 「日本語指導が必要な児童・生徒への指導」
令和2年3月発行 東京都教育委員会印刷登録物 令和 31年度 第 213号
編集・発行 東京都教育庁指導部指導企画課
所 在 地 東京都新宿区西新宿二丁目8番1号 電 話 03(5320)6869
幼稚園
小学校
高等学校
中学校
制度の概要 制度導入により期待される効果
支援体制
就学ガイドブック 日本の教育制度や、就学の手続き等をまとめた就学ガイドブック
外国人児童生徒教育研修マニュアル 教育委員会が研修会を計画する際の参考となるもの
学校教育における JSLカリキュラム 日本語指導と教科指導を統合して指導するためのカリキュラム
外国人児童生徒のための JSL対話型アセスメント~DLA~ 日本語能力の把握と、その後の指導方針を検討する際の参考となるもの
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