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Life Science Group Bio-Rad News Research. Together. Contents Vol.2 201210Bio-Plex 専用試薬ラインアップ 新製品 細胞サイズによる”ゲート機能”搭載       TC20™全自動セルカウンター 高速かつ増幅効率の良いリアルタイムPCRに最適な試薬  Sso Advanced™ SYBR ® Green Supermix 高感度な逆転写反応、大量RNAを用いた逆転写反応の両方に最適な試薬 iScript™ Advanced cDNA Synthesis Kit バイオ・ラッドの新しいケミルミ検出試薬の登場です     Clarity™ Western ECL Substrateバイオ・ラッドからのお知らせ 現在、開催中のキャンペーンのご案内 展示会・セミナーのご案内 特  集 デジタルPCRのアプリケーション ウェスタンブロッティングでのより正確な定量を可能にする 「定量ウェスタンV3ワークフロー」 アプリケーションの紹介 MIQEガイドラインに従わないと、間違ったqPCR (リアルタイム PCR)結果にサンプルプレパレーションで改善!まだまだ開拓できる      プロテオミクスの世界 製品紹介 Bio-Plex シリーズに新たな仲間が加わりました! デジタルPCRのアプリケーション 超高感度・高精度という特長を活かし、デジタルPCRは以下のアプリケー ションに威力を発揮します。 Rare Mutation検出 微量遺伝子定量解析 CNV (コピー数多型) 解析 次ページ以降、これらのアプリケーションについてご紹介します。 デジタルPCRの特長 デジタルPCRは、断片化されたサンプルDNAを限界希釈(各微小区画に DNA断片が1または0となるような希釈)して、微小区画に分散させるこ とにより、従来のリアルタイムPCRに比べてはるかに高感度・高精度な定 量を実現することができます。(詳細な原理についてはBio-Rad News vol.1をご参照ください) 特に、 Bio-RadQX100™ Droplet Digital™ PCRシステムは、 高感度: 0.001%オーダーの1塩基変異を検出可能 高精度: 1.1倍の希釈系列を検出可能 という特長を有します。 デジタルPCRのアプリケーション ポジティブ = 10 ポジティブ = 11 = 左の 1.1 倍濃度 デジタルPCRでの定量 (リアルタイムPCRで2倍以下の差を識別することは現実的には難しい) NEW NEW NEW

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Page 1: Bio-Rad NewsBio-Rad News Research. Together. Contents Vol.2 2012 年10月 Bio-Plex 専用試薬ラインアップ N 新製品 細胞サイズによる”ゲート機能”搭載 TC20

Life Science Group

Bio-Rad News

Research. Together.

Contents

Vol.22012年10月

■    Bio-Plex 専用試薬ラインアップ ■    新製品 細胞サイズによる”ゲート機能”搭載         TC20™全自動セルカウンター

■ 高速かつ増幅効率の良いリアルタイムPCRに最適な試薬  Sso Advanced™ SYBR® Green Supermix

■ 高感度な逆転写反応、大量RNAを用いた逆転写反応の両方に最適な試薬iScript™ Advanced cDNA Synthesis Kit

■ バイオ・ラッドの新しいケミルミ検出試薬の登場です     ーClarity™ Western ECL Substrateー

バイオ・ラッドからのお知らせ

■ 現在、開催中のキャンペーンのご案内 ■ 展示会・セミナーのご案内

特  集

■ デジタルPCRのアプリケーション ■ ウェスタンブロッティングでのより正確な定量を可能にする「定量ウェスタンV3ワークフロー」

アプリケーションの紹介

■ MIQEガイドラインに従わないと、間違ったqPCR(リアルタイムPCR)結果に…

■ サンプルプレパレーションで改善!まだまだ開拓できる     プロテオミクスの世界

製品紹介

■    Bio-Plex シリーズに新たな仲間が加わりました!

デジタルPCRのアプリケーション超高感度・高精度という特長を活かし、デジタルPCRは以下のアプリケー

ションに威力を発揮します。

・ Rare Mutation検出

・ 微量遺伝子定量解析

・ CNV (コピー数多型) 解析

次ページ以降、これらのアプリケーションについてご紹介します。

デジタルPCRの特長デジタルPCRは、断片化されたサンプルDNAを限界希釈(各微小区画に

DNA断片が1または0となるような希釈)して、微小区画に分散させるこ

とにより、従来のリアルタイムPCRに比べてはるかに高感度・高精度な定

量を実現することができます。(詳細な原理についてはBio-Rad News

vol.1をご参照ください)

特に、Bio-RadのQX100™ Droplet Digital™ PCRシステムは、

・ 高感度:0.001%オーダーの1塩基変異を検出可能

・ 高精度:1.1倍の希釈系列を検出可能

という特長を有します。

デジタルPCRのアプリケーション

ポジティブ = 10個 ポジティブ = 11個 = 左の 1.1倍濃度

デジタルPCRでの定量(リアルタイムPCRで2倍以下の差を識別することは現実的には難しい)

NEW

NEWNEW

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Bio-Rad News2

Rare Mutation検出

遺伝子変異の研究は、がん・遺伝子疾患・感染症など、数多くの研究分野

において行われており、リアルタイムPCRを用いたプローブアッセイが広

く用いられています。

リアルタイムPCRを用いた手法では、均質なサンプル中における、存在比

率の高い変異の検出(例:SNP解析)は比較的容易に行うことができます。

しかし、変異遺伝子の存在比率が少なくなるに従い、変異の検出は困難さ

を増します。例えば、大部分が正常細胞である生検サンプルや、変異を持つ

異常細胞がごく微量に存在する血液サンプルを用いた分析では、バックグ

ラウンドが非常に大きいため、微量のターゲット遺伝子を定量することは

困難になります。

実際、リアルタイムPCRを用いたプローブアッセイでは、存在比1%未満

のmutantのアッセイは困難です(図1)。

QX100 Droplet Digital PCRシステムを用いた解析では、サンプルを多

数の微小区画に分割し、一区画当りの変異存在比を上昇させることにより、

バックグラウンドに埋もれることなく微量のターゲット遺伝子を検出するこ

とが可能になります(図2)。

数多くのがんにおいて変異が確認されているBRAF V600Eの検出を実

際に行ったところ、0.001%オーダーの変異の検出に成功しました。これ

は、リアルタイムPCRの100~1,000倍の感度に相当します(図3)。

微量遺伝子定量解析

リアルタイムPCRで遺伝子定量解析を行う場合、PCR増幅効率を決定

するための検量線、全ての遺伝子およびサンプルでのCq(Ct)値、複数

プレートからのデータを結合させる際のプレート間キャリブレータ等が必

要です。微量な遺伝子を定量する際は、検量線作成やキャリブレータ補正

による誤差が影響します。

一方、デジタルPCRによる測定値は、サンプル間の相対値ではなく絶対値

(濃度)であるため、検量線は必要ありません。また、エンドポイント解析

のため、PCR増幅効率はほとんど影響しません。更に、絶対値(濃度)が算

出されるため、プレート間キャリブレータは必要ありません。

これらの要因により、デジタルPCRでは1桁オーダーのコピー数という非

常に微量な遺伝子を精度・感度良く定量することができます(図4)。

0 5 10 15 20 25 30 35 40

Rn

10%

1%

No TemplateControl

0%~0.1%

サイクル数

図1 リアルタイムPCRを用いたプローブアッセイでのMutant検出結果Mutantの比率が1%以上ではNo template controlと区別できるが、0.1%以下では区別できない。

図3 BRAF V600Eをターゲットとした変異検出結果TaqManプローブを用いたduplex PCRにより変異検出を行った。FAMプローブのターゲット遺伝子:BRAF V600E, VICプローブのターゲット遺伝子:wild type0.001%オーダーのMutantの検出に成功した。(上図赤枠部分)

図2 デジタルPCRを用いたMutant検出の原理QX100 Droplet Digital PCRシステムでは、1サンプルを20,000個の微小区画(ドロップレット)に分割することにより、1微小区画当りの変異存在比を上昇させる

バルクサンプル ー 20μLWild type:40,000コピーMutant:40コピー

白線:Wild type

40個のドロップレット(変異あり)

赤波線:Mutant

区画化サンプル ー 20,000個× 1nL

変異存在比 33%

変異存在比 0.1%

19,960個のドロップレット(変異なし)

No Template Control

FAM

inte

nsity

, AU

12,000

10,000

8,000

6,000

4,000

2,000

00 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000

0% Mutant (wild type only)

12,000

10,000

8,000

6,000

4,000

2,000

00 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000

0.1% Mutant12,000

10,000

8,000

6,000

4,000

2,000

00 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000

VIC intensity, AU

1% Mutant12,000

10,000

8,000

6,000

4,000

2,000

00 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000

VIC intensity, AU

Mutant Cell Line12,000

10,000

8,000

6,000

4,000

2,000

00 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000

VIC intensity, AU

0.001% Mutant

12,000

10,000

8,000

6,000

4,000

2,000

00 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000

Page 3: Bio-Rad NewsBio-Rad News Research. Together. Contents Vol.2 2012 年10月 Bio-Plex 専用試薬ラインアップ N 新製品 細胞サイズによる”ゲート機能”搭載 TC20

3Bio-Rad Laboratories 2012

CNV (コピー数多型) 解析ゲノムDNA中で、比較的長い領域(1kbp以上)でコピー数が異なることを

コピー数多型(CNV : Copy Number Variation)と呼びます。CNVは疾

患感受性、薬剤感受性等の形質に関与しています。またがん細胞でも染色

体異常によるコピー数の変異が起きていることが知られています。

リアルタイムPCRを用いてCNV解析を行った場合、適切な実験条件下に

おいては、1コピー~3コピーを区別することは可能です。しかし、コピー

数が高い領域ではコピー数別のCq値の違いが小さいため、リアルタイ

ムPCRの精度では識別が難しく、正確な測定を行うことは困難です。例え

ば、5コピー対6コピーではCq値で0.25サイクルの差、7コピー対8コピー

では0.15サイクルの差しかありません。

しかし、デ ジタル PCR はこのような 問 題 を 解 決 することが で きま

す。QX100 Droplet Digital PCRシステムは、1.1倍の希釈系列を絶対

定量できる精度を有するため、10コピーを超えるコピー数でも識別でき

ます(図5)。

更に、デジタルPCRと制限酵素を組み合せることにより、リアルタイム

PCRでは困難な、遺伝子のコピーが別々の染色体にあるのか/同じ染色

体にあるのか(タンデムコピーなのか)の解析ができます。

例えば、測定結果が2コピーで正常に見えるケースでも、実はタンデム+

欠失キャリアの組み合わせという異常なケースが存在し得ます。そこで、制

限酵素処理の有無で測定結果を比較します。タンデムコピーを含むサンプ

ルをデジタルPCRで測定した場合、制限酵素処理を行う前は制限酵素処

理を行った後と比較して、DNA断片が含まれる微小区画数が少ないため、

コピー数の測定結果が少なくなります(図6)。

実際に6つのサンプルを用いて制限酵素処理の有無でコピー数を比較し

たところ、タンデムコピーを含むサンプルの特定に成功しました(図7)。

まとめQX100 Droplet Digital PCRシステムの0.001%オーダーの1塩基変

異を検出可能な感度、1.1倍の希釈系列を検出可能な精度を利用すれ

ば、0.001%オーダーのRare Mutation検出、1桁オーダーの微量遺伝子

定量解析、10コピーを超えるCNV解析が可能です。また、CNV解析の応

用として、タンデムコピーを含むサンプルの特定も行うことができます。図5 CCL3L1遺伝子の定量結果CCL3L1遺伝子に関して、1~13までのコピー数を識別した。サンプルNA18507のコピー数については、次世代ゲノムシークエンシングを用いた際には5.7と算出されていた*が、QX100 Droplet Digital PCRシステムでは6.05とより整数に近い値で算出した。サンプルはCoriell Institute より入手した。エラーバーはポアソンの信頼区間 (Cl) を示す。*Alkan C et al. (2009). Nat Gen 41, 1061–1067.

図7 タンデムコピーを含むサンプルの特定結果Sample4, Sample5で、制限酵素未処理サンプルのコピー数が少なくなっており、タンデムコピーを含むことが示された。

図6 タンデムコピーを含むサンプル特定の原理制限酵素処理を行っていないサンプルのコピー数は、制限処理を行ったサンプルのコピー数よりも少なく測定される。

図4 GAPDH遺伝子の定量結果5コピー /ウェルから135,000コピー /ウェルまで正確に定量できた。1ウェルの体積は20μl。

制限酵素処理無し 制限酵素処理有り

-2 0 2 4 6 8 10 12 14 16

14

12

10

8

6

4

2

0

-2

-4

Log2(relative input cDNA amount)

Log2

(con

cent

ratio

n) c

opy/μ

l

0.25 copies/μl or5 copies/well

6765 copies/μl or135,000 copies/well

5

4

3

2

1

0

Sample

Cop

y N

umbe

r

Sample1 Sample2 Sample3 Sample4 Sample6Sample5Cut Cut Cut Cut Cut CutUncut Uncut Uncut Uncut Uncut Uncut

Cop

y nu

mb

er

14131211109876543210

NA185

73

NA185

16

NA128

73

NA108

51

NA192

04

NA185

52

NA185

01

NA185

02

NA188

54

NA189

16

NA192

39

NA191

08

NA188

53

NA191

09

NA192

05

NA192

21

NA119

94

NA185

07

NA128

72

Sample

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Bio-Rad News4

ウェスタンブロッティングデータの定量性ウェスタンブロッティングで得たデータの定量性については様々な見解が

存在します。

「定量性の期待はせず、有り無し判定(定性的)手法として利用」

「量的変動はシグナルとしてとらえられるから定量的である」

「相対定量である」

「コントロールをおけば定量性は担保される」

しかしながら、研究においては「増えた・減った」だけでは議論できないため

「○○に対してX倍増えた・減った」「○○よりは△△において多く発現し

ている」といった評価結果が必要であり、「相対定量」のための手法として

利用されていることは言うまでもありません。

ウェスタンブロッティングデータの不安定さウェスタンブロッティングはいくつもの処理・ステップを経て結果が得られ

る手法であるため、それぞれの処理やステップにおいてデータの再現性

やバラツキにつながる要因が多数存在します。

「定量ウェスタンV3ワークフロー」は、製品によるソリューションと新しい

ウェスタンブロッティングデータの補正方法の2つのアプローチにより、

ウェスタンブロッティングデータの精度をより高め、より確実に、そして迅

速に信頼性の高い実験を行える新しいウェスタンブロッティングワークフ

ローです(図1)。

このワークフローにより、相対定量手法としてのウェスタンブロッティング

実験、およびデータの質を高いものにし、より正確な結果の解釈が可能に

なります。

データ補正(ノーマライゼーション)の必要性ウェスタンブロッティング実験により何らかの量的変化を評価したい場

合、得られたシグナル強度をそのまま使用することは、間違った解釈につ

ながることがあります。

実際、ウェスタンブロッティングを行っている研究者の半数以上の方が何

らかのデータ補正を施した上で結果の解釈を行っていらっしゃいます。ま

た、ほとんどの研究者がハウスキーピングタンパク質(以下HKP)の検出

データをデータ補正に使用しています(図2)。

HKPによるデータ補正は論文でも一般的であり、広く標準的な方法として

認められていますが、このHKPの検出自体がウェスタンブロッティングに

よるものであり、目的タンパク質の検出と同様に不安定さ、バラツキなど

の問題を抱えています。また、ウェスタンブロッティングの補正用コントロー

ル(ローディングコントロール)としては不適切ではないか?という報告がい

くつかなされています1,2)。

HKPの代わりにローディングコントロールとして用いられるのが総タンパ

ク質量です。メンブレン上の総タンパク質量を定量(バンド染色強度の測

定)し、この値を用いて目的タンパク質シグナル値を補正できます3,4)。

これまで、メンブレン上の総タンパク質を測定するためには、ポンソー染

色やCBB染色を行う必要がありましたが、感度の低さ、有機溶媒によるメ

ンブレン上のタンパク質への影響が支障となっていました。

ウェスタンブロッティングでのより正確な定量を可能にする「定量ウェスタンV3ワークフロー」

図1 ウェスタンブロッティングプロセスの現在の課題とソリューション

電気泳動 ブロッティング 検出 データ補正

電気泳動状態の確認が難しい 均一に抗体反応できているか?

均一な転写が行えているか?転写状態の確認が難しい

高感度かつ広いダイナミックレンジでの検出が行えているか?

補正を行うべきか?正確な補正を行えるか?

V3ワークフローソリューション

V3ワークフローソリューション

簡便で短時間のウェスタンブロッティングで正確な定量

・3つのV(Visualization・Veri�cation・Validation)で、より正確な定量

・V3を実現するための製品

(Stain Freeゲル・トランスブロットTurbo・ChemiDoc MP・ImageLabソフトウェア)

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5Bio-Rad Laboratories 2012

バイオ・ラッドのミニプロティアンTGX StainFreeゲルは、泳動後のゲル

にUVを照射することでタンパク質が蛍光を発するようになり、泳動状態の

確認、転写状態の確認、そして総タンパク質量の測定に使用できます(Bio-

Rad News Vol.1, 2012, 5月)。

実際に同じサンプルを等量泳動し、ウェスタンブロッティングによる検出

値と総タンパク質量値を比較した場合、総タンパク質量値は抗体反応など

ウェスタンブロッティング特有の誤差やバラツキを生む要因が無いため、

非常に安定した値が得られます(図3)。

定量ウェスタンV3ワークフロー定量ウェスタンV3ワークフローは3つのV、Visualization(電気泳動パ

ターンの確認)、Verification(ブロッティング状態の確認、Validation(総

タンパク質量によるデータ補正)を行える、新しいウェスタンブロッティン

グ実験のワークフローです(図4)。

前述のStainFreeゲルを用いるだけで、確実で、迅速な、かつ正確なウェス

タンブロッティングデータを得ることができるようになります(2012年10月現在、ChemiDoc MPシステムおよびGelDocEZシステムがStainFreeゲル撮影を正式にサポートしています)(図5 次ページ)。

最新のImageLab 4.1ソフトウェアは、定量ウェスタンV3ワークフローを

強力にサポートしています。機器のコントロールや簡単操作の解析機能に

加え、総タンパク質量定量、そしてこの定量値を用いた目的バンド定量値

の自動補正機能まで備えています。

既に化学発光検出装置をお持ちの方は、GelDocEZシステムをワークフ

ローに取り入れるだけで、StainFreeゲルによる泳動パターンの確認、転

写状態の確認、そして総タンパク質量の定量を行うことが可能となります

(他社化学発光検出装置を使用した場合、補正作業は別途表計算ソフト

などで行います)。

Colellaらは、実際にβ-Actin検出値による補正やSypro Ruby染色によ

る総タンパク質検出法とStainFreeゲルを用いたV3ワークフローの比較

を行い、簡便に短時間でより正確なローディングコントロールを得られる

StainFreeゲルを用いた系の有用性を報告しています5)。

定量ウェスタンV3ワークフロー使用例ヒトリンパ芽球様細胞(LCL)におけるγ線照射によるMCM7(DNA

replication factor)のダウンレギュレーションの確認をV3ワークフロー

を用いて行いました6)。

LCLでは、高線量のγ線照射を行った場合にMCM7が50%、低線量のγ

線照射では20%ダウンレギュレートされることが2次元電気泳動の結果か

ら明らかにされています。

図2 ウェスタンブロッティング実験でのデータ補正の有無

図3 総タンパク質定量の安定性

電気泳動 ブロッティング 検出

ウェスタンブロッティングプロセス

Visualization電気泳動状態の確認 ブロッティング状態の確認 総タンパク質を利用した

データ補正

Veri�cation Validation

補正は行っていない43.4%

メンブレン染色し総タンパク質量による補正を行っている5.7%

その他1.6%

ハウスキーピングタンパク質による補正を行っている49.4%

N=316 バイオ・ラッドによる顧客アンケートより(2012年5月・6月実施)

図4 定量ウェスタン概略図

1 2 3 4 5 6 7抗体によるTubulin検出

メンブレン上の総タンパク質(Stain Freeゲルによる)

Tubulinシグナル 総タンパク質値1 1,084,275 103,631,2832 1,395,713 118,619,4073 1,558,052 122,994,0364 1,468,304 121,987,9435 1,174,660 125,677,3996 1,079,553 122,057,3047 1,019,670 133,095,582

Average 1,254,318 121,151,851SD 215,600 8,957,580CV 17.2% 7.4%

Bio-Rad社内データ

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Bio-Rad News6

高線量γ線照射を行ったLCLのMCM7量をウェスタンブロッティングに

より検出、およびGAPDHまたは総タンパク質量による補正を行った結

果、どちらも約50%程度のMCM7のダウンレギュレーションが確認され

ましたが、総タンパク質量による補正はp<0.008という極めて信頼性の

高い結果となっています(図6)。

低線量γ線照射実験では、人為的ミスが発生したことを想定し、未処理サ

ンプルをおよそ2割少ない量で泳動し、検出を行いました。

視覚的には等量検出されているように見えますが(図7A)、実際にメンブ

レン上のタンパク質量を測定することにより、予想値1:1.2に近い差が検

出されています。StainFreeゲルを用いた総タンパク質量検出は、高い精

度でローディング量の差を確認することができると言えます(図7B)。

続いて目的タンパク質の検出を行い、補正無し、GAPDHによる補正、およ

び総タンパク質量による補正を行いました(図8)。

コントロールサンプルの量を少なくしたため、補正を行わない場合は5%

図5 定量ウェスタンV3ワークフローシステム

StainFreeゲルを用いた電気泳動(最短15分)

泳動後、ChemiDoc MPシステムまたはGelDocEZシステムで電気泳動パターンの確認

転写後のメンブレンをChemiDoc MPシステム、またはGelDocEZシステムで撮影し、転写状態の確認を行う

データ補正用総タンパク質の検出と定量、および目的タンパク質シグナルの蛍光検出、または化学発光検出

抗体反応

UV照射後のゲルをトランスブロットTurboで高効率、かつ均一に低蛍光PVDFメンブレンに転写(最短3分、推奨7 ~ 10分)

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7Bio-Rad Laboratories 2012

のダウンレギュレーションという結果となり、ほとんど変化が無いという結

論となります。

GAPDHによる補正により、ローディング量の差は若干補正することがで

き、10%ほどのダウンレギュレーションが見られた結果となっていますが、

データ信頼性はp<0.21となっており、非常に低いものとなっています。

一方、総タンパク質量による補正を行った場合は、2次元電気泳動の結果

(20%のダウンレギュレーション)に非常に近い値が導き出され、データ

の信頼性もこの中では最も高いものとなっています。

このように、総タンパク質量による補正は、ローディング量の差や転写状態

(転写ムラ)なども補正し、より正確なウェスタンブロッティングデータを

導き出せる方法であることがわかります。

まとめHKPやその検出は、「量的変動の可能性がある(量的に一定では無い)」

「抗体による検出を複数行わなければならない」「もともと量が多いた

め、検出シグナルが飽和しやすい」といった問題点を抱えていますが、これ

を解決する方法が総タンパク質量の検出と定量です。

「定量ウェスタンV3ワークフロー」は、実験の各ステップで確認を行うこと

で失敗を未然に防ぎ、さらに効果的に総タンパク質量によるデータ補正を

行うことができる、新しいウェスタンブロッティングワークフローのスタン

ダードです。

引用論文1) Angela Dittmer and Jurgen Dittmer, β-actin is not a reliable loading

control in Western blot analysis, Electrophoresis 27, 2844-2845. (2006)

2) Roisean E. Ferguson et al., Housekeeping proteins: A preliminary study illustrating some limitations as useful references in protein expression studies, Proteomics 5, 566-571.(2005)

3) Georgina M. Aldridge et al., The use of total protein stains as loading controls: An alternative to high-abundance single-protein controls in semi-quantitative immunoblotting, J Neuroscience Methods 172, 250-254.(2008)

4) Isabel Romero-Calvo et al., Reversible Ponceau staining as a loading control alternative to actin in Western Blots., Analytical Biochemistry 401, 318-320.(2010)

5) Alex D. Colella et al., Comparison of Stain-Free gels with traditional immunoblot loading control methodology, Analytical Biochemistry(in press)

6) Ryan Short and Anton Posch, Stain-Free Approach for Western Blotting., Genetic Engineering & Biotechnology News, Vol.31 Number 20 November 15,(2011)

1.20

1.10

1.00

0.90

0.80

0.70

0.60

0.50

0.95±10%p<0.46

0.82±9%p<0.01

0.9±10%p<0.21

MC

M7

Reg

ulat

ion

Fact

or

補正なし 総タンパク質量による補正

HKP(GAPDH)による補正

予想される発現レベル

○ ○ * * ○ ○ * *

* LCL, irradiated○ LCL, control sample

* LCL, irradiated○ LCL, control sample

○ ○ * * ○ ○ * *

MCM7

GAPDH

* LCL, irradiated○ LCL, control sample

○ ○ * * ○ ○ * *

MCM7

GAPDH

図6 高線量γ線照射によるMCM7のダウンレギュレーションコントロールサンプル(o)、γ線照射サンプル(*)それぞれ30μgをStainFreeゲルで泳動後、メンブレンへの転写を行った。抗体反応後、総タンパク質 (A)、MCM7 (B)、GAPDH (C)の検出を行った。測定したMCM7量を総タンパク質量またはGAPDH量で補正しグラフを作成(D)した。

図7 ローディング量の差の総タンパク質量による検出コントロールサンプル(o)は25μg、γ線照射サンプル(*)は30μgをStainFreeゲルで泳動後、メンブレンへの転写を行った。メンブレン上の総タンパク質検出(A)では視覚的に差がわからないが、総タンパク質量値での比較(B)により予想値(1.2倍)に近い差を確認することができた。

図8 目的タンパク質の検出比較

Control Irradiation総タンパク質量値 総タンパク質量値

20,967,731 24,216,483Factor.1.15(期待値:1.2)

CV% CV%6.6 2.7

* LCL, irradiated○ LCL, control sample

○ ○ * * ○ ○ * *

1.00

0.90

0.80

0.70

0.60

0.50

0.40

0.30

0.20

0.10

0.00

MC

M7

Reg

ulat

ion

Fact

or

予想される発現レベル

0.48±35%p<0.02

0.44±24%p<0.008

0.59±28%p<0.03

補正無し

総タンパク質量による補正

GAPDHによる補正

A A

B

B

CD

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Bio-Rad News8

アプリケーションの紹介…ExperionMIQEガイドラインに従わないと、間違ったqPCR(リアルタイムPCR)結果に…

アプリケーションの紹介…ProteoMinerサンプルプレパレーションで改善!まだまだ開拓できるプロテオミクスの世界

2009年、リアルタイムPCRデータを含む論文投稿に際して、実験に

関する情報の提供が必要であるという提言(MIQE : The Minimum

Information for Publication of Quantitative Real-Time PCR

Experiments, Clinical Chemistry 2009)が発表されました。実際に

MIQEガイドラインで重要なポイントとされているステップについて従

わなかった場合にはどうなるのでしょうか?

今回紹介する技術資料(Bulletin 6245)では、実サンプルを使用して、MIQEガイドラインに従わなかった場合には間違った結果が導かれてしまうこと

を証明しています。MCM(minichromosome maintenance)7遺伝子

をターゲットとして、正常と腫瘍組織での発現定量の比較を行う際に、RNAサンプルの品質チェック、プライマーのバリデーション、リファレンス遺伝子

のバリデーションの各ステップでの問題を取り上げています。

下記のグラフは、RNAサンプルで低品質の場合と問題ない品質の場合

での発現量を比較した例ですが、品質が良い(Good Quality)サンプル

で比較したときには発現量に明らかに差が見られるのに対して、低品質

(Poor Quality ; RQI 7.4未満)では発現量に差がないという間違った

結果が示されています。

RNAの品質チェックには 「全自動電気泳動装置 Experionシステム」

マイクロ流路を利用した全自動電気泳動装置 Experionシステムを使用

することで、危険な試薬の使用を伴うRNAアガロース電気泳動に代わり、

迅速・簡単にRNAの分離・確認を行うことができます。また、RQI(RNA

Quality Index)も計算されるため、客観的指標によりRNAサンプルの品

質確認をすることも可能です。

■Bustin SA et al.,:MIQE:The Minimum Information for Publication of Quantitative Real-Time PCR Experiments, Clinical Chemistry 2009, 55:611-622

■今回ご紹介したMIQEケーススタディの技術資料:Bulletin 6245 A MIQE Case Study - Effect of RNA Sample Quality and Reference

Gene Stability on Gene Expression Data

ここ数年、マススペクトロメトリーによる解析技術の進歩により、プロテオミ

クスの世界もかなり深い領域まで解析が進んできましたが、まだまだ未知

の部分が多く存在していると言われています。

しかしながら、飛躍的な技術的革新が無い状況下でも、既存の方法を組

み合わせることで、検出が難しかった未知の領域を解析することが可能と

なります。

ここでは、ProteoMinerとSDS-PAGE、ProteoMinerと等電点電気泳動

を組み合わせた手法をご紹介します。

これまで、ProteoMinerは血清に代表される数種類のタンパク質が過剰

に存在する体液などに用いることでマイナー成分の濃縮と検出感度の上

昇に用いられていましたが、近年、細胞ライセートへの応用が進んできま

した。

ProteoMinerはヘキサペプチドライブラリーがビーズに固定されており、

高含量のタンパク質量を減らし、低含量タンパク質の濃縮を行う前処理に

用います(図1)。

Ordering Informationカタログ番号 品名 価格700-7001J1 Experionタンパク質/核酸分析PCシステム ¥2,750,000

図1 ヘキサペプチドライブラリーを利用したDRC(Dynamic Range Compression)複合サンプルをProteoMinerビーズで処理することにより、低含量タンパク質を濃縮回収するとともに、高含量タンパク質の濃度を低減できる。

溶出

過剰タンパク質

サンプル添加、結合カラムサンプル(ダイナミックレンジ大)

洗浄

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9Bio-Rad Laboratories 2012

細胞抽出液への応用HeLa細胞をPBS中で凍結融解を繰り返し可溶性画分と不溶性画分に分

離後、ProteoMinerで処理を行いました(図2)。

ProteoMiner(PM)未処理/処理サンプルそれぞれをトリプシン消化、

回収したペプチドをLC-MSで解析し、同定されたペプチド数を測定した

結果、可用性画分、不溶性画分共に飛躍的に同定数が上昇することがわか

りました(図3)。

ProteoMiner技術と等電点電気泳動の併用前述の方法と同様に回収したペプチドをIPGストリップとプロティアン

i12IEFを用いて等電点電気泳動で分離を行いました。泳動後、IPGストリッ

プを取り出した後、端から0.9cm長で切断し(計11断片)、それぞれの断片

からペプチドを回収しLC-MSで解析を行いました(図4)。

LC-MS解析の結果、それぞれの IPGストリップ断片から得られたペプチ

Ordering Informationカタログ番号 品名 価格 保存ProteoMinerタンパク質Enrichmentキット163-3006 ProteoMinerタンパク質Enrichmentキット(0.2ml用, 10回) ¥58,000 4℃

構成内容:10mg用スピンカラム(10)、洗浄バッファー、溶出バッファー、回収チューブ163-3007 ProteoMinerタンパク質Enrichmentキット(1ml用, 10回) ¥80,000 4℃

構成内容:50mg用スピンカラム(10)、洗浄バッファー、溶出バッファー、回収チューブ163-3008 ProteoMinerタンパク質Enrichmentスターターキット(0.2ml用, 2回) ¥20,000 4℃

構成内容:10mg用スピンカラム(2)、洗浄バッファー、溶出バッファー、回収チューブ163-3009 ProteoMinerタンパク質Enrichmentスターターキット(1ml用, 2回) ¥28,000 4℃

構成内容:50mg用スピンカラム(2)、洗浄バッファー、溶出バッファー、回収チューブ164-6000J1 プロティアンi12IEFシステム ¥2,500,000 -

ド数はProteoMiner未処理 /処理サンプル共にほぼ同数でしたが、同

定されたタンパク質を確認した結果、処理サンプルのみで確認・同定され

たタンパク質は全タンパク質3,007個のうち923個という結果になりました

(図5)。

このように、ProteoMinerをLC-MSの前処理やペプチド等電点電気泳動

の前処理として使用することで、今まで検出・確認ができなかった領域での

プロテオミクス解析が可能となることが示唆されました。

【実験の詳細】 実験条件や詳細については

http://www.bioradiations.com/focus-on-applications/50-protein-sample-preparation/1322-hexapeptide

をご覧ください。

図2  HeLa細胞抽出液の生化学的分画

図3 同定されたペプチド数。Untreated+PM Treatedは重複したペプチドを除いたそれぞれに特異的に検出されたペプチド数を表す。

図4 in-gel IEFによるペプチドの分離とペプチド回収からMS解析フロー

図5 タンパク質同定結果

Frozen HeLa cell pellet

Four rounds of freeze thaw lysis in PBS (supplemented with protease inhibitors)

20,000 × g centrifugation, 20 min

Insoluble (pellet) fractionSoluble fraction

Soluble fraction

Solubulze in 0.9% SDS/PBS (w/v) anddilute to 0.045% SDS in PBS

Benzonase treatment

20,0000 × g centrifugation, 20 min

Untreated (Untd)

Process directly (Unit) or afterProtecMiner (PM) treatment

ProteoMiner bead-treated (PM)

Soluble fraction

Supplement with SDS (0.022% w/v)

Untreated (Untd)

Process directly (Unit) or afterProtecMiner (PM) treatment

ProteoMiner bead-treated (PM)

453

136589

Untreated (Unt)

490

125615

PM treated (PM)

743

194

937

Untreated (Unt)+

PM treated (PM)

437

111548

Untreated (Unt)

391

101492

PM treated (PM)

644

164

808

Untreated (Unt)+

PM treated (PM)

Run 2Run 1

1,000

900

800

700

600

400

300

200

100

0

Tota

l pro

tein

s in

dens

fied

Hela soluble fraction Hela insoluble (pellet) fraction

Untreated (Unt) or ProteoMiner bead-treated (PM)

Peptides eluted by shaking 0.9 cm strips (�actions) sequentially in 0.1% TFA, followed by35% acetonitrile/0.1% TFA, followed dy 70% acetonitrile, 0.1% TFA and pnoling eluates.

ph 3.0

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11

ph 10.0

90μg

Trypsinize and purly peptides

IPG strip on PROTEAN i12 system

Cut out 11 tractions as 0.9 cm strips snd etute peptides

C18 pilfication of peptides in each fraction

Poci fractions based on expected peptide density (pooled shaded fraction 4-5, 6-7, 8-11)

LTQ Orbitrap Veics mass spectrometer analysis of individual (1, 2, 3)and pooled (4-5, 6-7, 8-11) fraction

3,007 total proteins

Untreated Sample(2,084 proteins)

ProteoMiner treated Sample(2,131 proteins)

876 1,208 923

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Bio-Rad News10

エントリーモデル Bio-Plex MAGPIXシステム最大50項目まで同時測定磁気ビーズ専用モデル※

測定時間 1時間/96ウェルプレート

スタンダードモデル Bio-Plex 200システム最大100項目まで同時測定磁気/ポリスチレンビーズ全てに対応測定時間 40分/96ウェルプレート

ハイエンドモデル Bio-Plex 3Dシステム最大500項目まで同時測定磁気/ポリスチレンに対応※

測定時間 20分/96ウェルプレート

Bio-Plex シリーズに新たな仲間が加わりました!

エントリーモデル Bio-Plex MAGPIXシステム

Bio-Plexシステムは、蛍光色素の量比を変えることで色分けされたビーズ

を用い、多項目の生体分子を同時測定することができる、Luminexテクノ

ロジーを用いたマルチプレックスシステムです。本システムは、サイトカイ

ンやケモカインをはじめ、疾患関連バイオマーカー因子や、リン酸化タン

パク質などの生体分子の同時測定、HLAタイピングの用途など様々な研

究エリアで利用されています。

これまでBio-Plexシステムは、スタンダードモデルのBio-Plex 200システ

ムとハイエンドモデルのBio-Plex 3Dシステムをご提供させていただいて

おりました。この度、エントリーモデルであるBio-Plex MAGPIXシステム

がラインアップに加わり、目的やご予算に合ったよりフレキシブルな選択

ができるようになりました。

Bio-PlexとELISAおよびWestern Blotと比較本テクノロジーの最大の魅力は、微量サンプルから一度に多くの情報を

得ることができる点です。例えばELISA法を用いたサイトカインの測定で

は、96ウェルプレートの1ウェルから1種類のサイトカインの測定をするこ

とが一般的ですが、Bio-Plexシステムでは1ウェルから複数種類のサイト

カインを同時測定することができます。これにより1回の測定から得られる

データ量が飛躍的に向上し、実験に用いられるサンプルの消費量を大幅

に削減(最少12.5μl)することができます。また、労力、コストの削減にも

つながるという利点もあります。

Bio-PlexとELISAとの比較(27種類のサイトカインを80サンプル測定する場合の比較)

ELISAの場合 Bio-Plexの場合

サイトカインの数 27サンプルの数 80総データ数 2,160必要な96ウェルプレート 27 1

データ数/96ウェルプレート 80データ 2,160データ

実験時間 60時間以上 3時間

必要なサンプル量 血清、血漿の場合 1ml以上

血清、血漿の場合 12.5μl

Bio-PlexとWestern Blotとの比較(5種類のリン酸化タンパク質を12サンプル測定する場合の比較)

Western Blotの場合 Bio-Plexの場合

リン酸化タンパク質の数 5

サンプルの数 12総データ数 60必要なゲルの枚数もしくは96ウェルプレート

5 1

データ数/ゲルもしくは96ウェルプレート

12 60

実験時間 8時間+オーバーナイトインキュベーション

3時間+オーバーナイトインキュベーション

必要なサンプル量 125μl 25μl※一部の磁気ビーズには対応しておりません。

NEW

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11Bio-Rad Laboratories 2012

Bio-Plex 専用試薬ラインアップ

バイオ・ラッドでは、主にサイトカインやケモカインなどのシグナ

ル伝達物質や、疾患関連タンパク質因子をキット化し、ご提供さ

せていただいております。今回新しく、ヒトTh17関連パネルおよ

び磁気ビーズ対応したリン酸化タンパク質検出用のアッセイパネ

ル“Cell Signaling I パネル”が製品ラインアップに加わりました。

Bio-Plex Pro ヒトサイトカインTh17アッセイパネル測定項目および測定レンジの例

Bio-Plex Pro Cell Signalingパネル測定項目および測定レンジの例

Ordering Informationカタログ番号 品名 価格システム関連※171-015033J1 Bio-Plex MAGPIX システム ¥4,650,000

構成内容:本体、PC、Calibrationキット、Verificationキット、Handheld Magnetic Washer、xPONENT、Bio-Plex Manager、EXCEL171-015033J2 Bio-Plex MAGPIX システム(Data Pro付) ¥4,800,000

構成内容:本体、PC、Calibrationキット、Verificationキット、Handheld Magnetic Washer、xPONENT、Bio-Plex Manager、Bio-Plex Data Pro、EXCEL※Bio-Plex200、3Dシステムに関してはお問い合わせください。

試薬関連※171-AA001M Bio-Plex Pro ヒト Th17サイトカイン 15-Plex パネル※※ ¥330,000171-AA001MF Bio-Plex Pro ヒト Th17サイトカイン 15-Plex パネル (フィルタープレート付)※※ ¥330,000※Cell Singaling関連パネルや、他の関連パネルは別途お問い合わせください。※※ご希望の項目を自由に組み合わせたカスタムパネルにも対応します。詳細はお問い合わせください。

NEW

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Bio-Rad News12

TC20全自動セルカウンターオートフォーカス機能搭載でご好評をいた

だいておりますTC10全自動セルカウンター

がこの度、TC20全自動セルカウンターとな

ります。お客様からご要望の多かった細胞サ

イズによるゲート機能を搭載し、複数種類の

細胞が混在した細胞懸濁液でも細胞サイズ

により区別してセルカウントすることができ

ます。

また専用ソフトウェアTC20 Data Analyzerソフトウェアをご使用いただくことで、TC20全自動セルカウンターで取得した画像デー

タをPC上で再カウントしたり、複数のサンプルデータをヒストグラムとして

比較する。またはPDFとしてレポートを作成することができます。

TC20全自動セルカウンターの特長・ オートフォーカス搭載によるOne-step Counting・ 光学系と検出アルゴリズムの刷新により従来よりも幅広い細胞種に対応

・ 細胞サイズによるゲート機能搭載

・ 6-50μmのトリパンブルー染色による生細胞数カウントに対応

・ TC20画像を再解析できる専用ソフトウェアTC20 Data Analyzerソフトウェア

 対応

・ 自動エクスポート/サンプル名入力機能対応

刷新された光学系と検出アルゴリズムTC20全自動セルカウンターではより幅広い細胞種に対応し、かつ検出精

度を向上するため、光学系と検出アルゴリズムを刷新しました。

これにより、TC10全自動セルカウンターでは検出が難しかった10μm以

下の生細胞数検出や検出精度が向上しています。

オートフォーカスとこれらの刷新により、手動でのカウントよりも簡単に迅

速に細胞カウントできる上、血球計算盤でのセルカウントに含まれる測定

者の主観性を排除した客観性のあるセルカウントを幅広い細胞種で実現

しています。

新機能“ゲート機能”幹細胞(Stem Cell)培養時には、フィーダー細胞と一緒に培養をします。

またPBMC(末梢血単核球)をカウントする場合は様々な種類が存在しま

す。このように目的の細胞以外の複数種類の細胞がサンプルに含まれる場

合、TC20全自動セルカウンターでは新機能の細胞サイズによるゲート機

能を用いて簡単に目的細胞をセルカウントすることができます。

TC20全自動セルカウンターではカウント後のヒストグラム表示でカウン

トしたい細胞のサイズ範囲を入力することで、簡単にカウントが実行でき

ます。右上図では黄色の線で挟まれた13-16μmの範囲をセルカウント

します。常に同じ細胞を測定される場合には、Gating Setupであらかじ

め設定を保存しておくことも可能です。

TC20 Data AnalyzerソフトウェアTC20全自動セルカウンター専用ソフトウェア「 TC20 Data Analyzerソ

フトウェア」は、TC20全自動セルカウンターで取得したサンプル画像ファ

イルをUSBメモリーでPC上に移し再解析することができます。

ソフトウェア上では、ドラッグ&ドロップでゲートを設定・解析アノテーショ

ンを付けた画像をエクスポート、レポートをPDF形式で出力することが可

能です。

新製品「TC20全自動セルカウンター」を是非お試しください。

新製品 細胞サイズによる”ゲート機能”搭載 TC20TM全自動セルカウンター

Ordering Informationカタログ番号 品名 通常価格145-0101J1 TC20全自動セルカウンター ¥550,000

構成内容:TC20本体、カウンティングスライド30枚(2チャンバー;60サンプル)、 1.5ml Trypan Blue、日本語マニュアル

145-0109J1 TC20全自動セルカウンタープリンター付 ¥625,000構成内容:TC20本体、サーマルプリンター、カウンティングスライド30枚

(2チャンバー;60サンプル)、1.5ml Trypan Blue、日本語マニュアル

TC20全自動セルカウンター

総細胞数カウント

TC20 Data Analyzer ソフトウェア

NEW

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13Bio-Rad Laboratories 2012

高速かつ増幅効率の良いリアルタイムPCRに最適な試薬SsoAdvancedTM SYBR® Green Supermix

高感度な逆転写反応、大量RNAを用いた逆転写反応の両方に最適な試薬iScriptTM Advanced cDNA Synthesis Kit

SsoAdvanced SYBR Green Supermixは、現在お使いのSYBRプロ

トコールを使用し、高速かつ増幅効率の良いリアルタイムPCRを実現で

きる画期的な製品であり、発売開始後大変多くのお客様にご好評をいた

だいております。

特長① 高速バイオ・ラッドの特許技術である

Sso7d(DNA結合タンパク質)を

用いた融合ポリメラーゼ(図1)によ

り、DNAポリメラーゼが鋳型DNAから脱落することなく伸長反応を行うことができます。

これにより、熱変性/アニーリング・伸長反応で1秒/1秒という超高速プロト

コールを実現できます(CFX96 リアルタイムPCR解析システム使用時)。

特長② 増幅効率が良い特長③ SYBRプロトコール最適化の必要なし鋳型DNAと強固に結合するSso7dテクノロジーにより、反応系中に含まれ

る阻害剤の影響が最小限に抑えられるため、効率の良い増幅が可能です。

他社製品と比較しても同濃度での蛍光の立ち上がりが早く、また良好な増

幅効率を示しています。また、Fast/標準プロトコールで、シグナルの立ち

上がり、増幅効率、直線性に大きな差は生じていません (図2)。

適合機種CFX96, CFX96 Touch, CFX384, CFX384 Touch, CFX Connect, MiniOpticon, MyiQ2, iQ5, iCycler iQ, MyiQ, Opticon, Opticon2, Chromo4Life Technologies, StepOne, StepOne Plus, Roche LightCycler480Eppendorf Mastercycler ep realplex, QIAGEN (Corbett) Rotor-Gene Q, Takara Dice Real Time System

Ordering Informationカタログ番号 品名 価格172-5260 SsoAdvanced SYBR Green Supermix 2ml (20μl×200反応) ¥25,000172-5261 SsoAdvanced SYBR Green Supermix 5ml (20μl×500反応) ¥55,000172-5261B02 SsoAdvanced SYBR Green Supermix 10ml (20μl×1,000反応) ¥98,000172-5261B05 SsoAdvanced SYBR Green Supermix 25ml (20μl×2,500反応) ¥230,000172-5261B10 SsoAdvanced SYBR Green Supermix 50ml (20μl×5,000反応) ¥450,000

L社推奨温度・保持時間

サイクル数初期熱変性 熱変性/アニーリング・伸長反応

L社 Fastプロトコール用製品 95℃ 20秒 95℃ 3秒/60℃ 30秒 40サイクル

L社 標準プロトコール用製品 95℃ 10分 95℃ 15秒/60℃ 60秒 40サイクル

  iScript Advanced cDNA Synthesis Kit/他社製品の低濃度域における比較iScript Advanced cDNA Synthesis Kitは、100fg(0.1pg)と少量のRNA からも非特異増幅なしに高感度な検出を行うことができる。10pg~100fgのHuman Reference Total RNAに対してGAPDH遺伝子の検出を行った。弊社CFX96リアルタイムPCR解析システムを使用。検出にはSsoAdvanced SYBR Green Supermixを用いた。増幅曲線: 10pg, 1pg, 100fg

100fg

iScript Advanced cDNA Synthesis Kit

100fgでも増幅

L社製品A

100fgでは増幅せず 100fgは非特異増幅

T社製品B

Ordering Informationカタログ番号 品名 価格170-8842 iScript Advanced cDNA Synthesis Kit(20μl×50反応) ¥30,000170-8843 iScript Advanced cDNA Synthesis Kit(20μl×250反応) ¥120,000

iScript Advanced cDNA Synthesis Kitは、100fg (0.1pg) という少量のRNAから7.5μgという大量のRNAまで逆転写できる、高性能な逆転写酵素です。

図 2   S s o A d v a n c e d SYBR Green Supermix/L社製品の、L 社推奨プロトコールにおける比較S s o A d v a n c e d S Y B R Green Supermixは、L 社推奨のプロトコールでも安定して、蛍光の立ち上がりが早くかつ増幅効率の良い反応を実現できる。20ng ~ 2pgのHuman cDNAに対してβ-actin遺伝子の検出を行った。解析にはCFX96リアルタイムPCR 解析システム用いた。プロトコールは、下記を参照。

Sso7dPolymerase

図1 Sso7d融合DNAポリメラーゼ

105

104

103

0 10 20Cycles

RFU

30 40

Ef�ciency=93.7%Ef�ciency=99.6%

L社 Fast プロトコール用製品 SsoAdvanced SYBR Green Supermix

105

104

103

0 10 20Cycles

RFU

30 40

Ef�ciency=96.3%Ef�ciency=98.9%

L社 標準 プロトコール用製品 SsoAdvanced SYBR Green Supermix

L社 Fastプロトコール用製品推奨プロトコール

L社 標準プロトコール用製品推奨プロトコール

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Bio-Rad News14

バイオ・ラッドの新しいケミルミ検出試薬の登場です—ClarityTM Western ECL Substrate—

バイオ・ラッドではここ数年ウエスタンブロッティングに特化した、新しい製

品ラインアップの拡充をしてきました。特に転写効率に着目し、TGXゲルや

トランスブロットTurboを用いることで、転写効率や時間を大幅に改善する

ことができるようになりました。今回、このウエスタンブロッティングのラ

インアップにケミルミ検出試薬“Clarity Western ECL Substrate”が加わ

ることになりました。

ケミルミ試薬は、検出感度に合わせいくつかのグレードが販売されていま

すが、今回新発売の“Clarity”は、最も汎用的に利用され使い勝手の良い、ミ

ドルレンジの検出感度を持つ、コストパフォーマンスに優れた製品です。

特長① 高感度検出Clarityは、バックグラウンドが低く、極めて高い検出感度を持ちます(図1)。

また、発光シグナルの安定性が高く、基質反応後90分後においても最大シグ

ナルの半分のシグナル強度を持ちます(図2)。そのため、長時間露光が必要

なサンプルの検出や、反応後の検出操作を余裕を持って安心して行うことが

可能です。

特長② 優れたコストパフォーマンスClarityは、非常に高いコストパフォーマンスを持ち、ウェスタンブロッティン

グのランニングコストを大幅に低減します。他社同等製品と比べ、メンブレ

ン一枚当たり、約4倍以上のコストを削減することができます(表1)。

品名 容量(ml) 価格使用可能面積

(cm²)

使用可能メンブレン枚数(ミニゲルサイズ※)

ミニゲル1枚分のランニングコスト

Clarity Western ECL Substrate

200 ¥20,000 2,000 33枚 ¥600

Clarity Western ECL Substrate

500 ¥40,000 5,000 84枚 ¥480

G社同等製品 100 ¥35,400 1,000 16枚 ¥2,124T社同等製品  100 ¥57,000 1,000 16枚 ¥3,420T社同等製品  103 ¥33,000 1,030 16枚 ¥1,922P社同等製品  130 ¥26,000 1,300 21枚 ¥1,200※ミニゲル:60cm2相当換算

Ordering Informationカタログ番号 品名 価格 保存 170-5060 Clarity Western ECL Substrate, 200ml ¥20,000 室温170-5061 Clarity Western ECL Substrate, 500ml ¥40,000 室温

測定条件サンプル プレシジョンPlusスタンダード検出抗体 ストレプトタクチン-HRP(×30,000)ゲル ミニプロティアンTGXゲル(12%, 12ウェル)転写装置 トランスブロットTurboメンブレン PVDFメンブレンブロッキング 1% Casei TBS検出器 ChiemiDoc MPシステム検出条件 露光時間 1分解析ソフトウェア ImageLab 4.1

測定条件 Clarityシグナル強度の経時変化(上図  内の強度)サンプル プレシジョンPlusスタンダード検出抗体 ストレプトタクチン-HRP(×30,000)ゲル ミニプロティアンTGXゲル(12%, 12ウェル)転写装置 トランスブロットTurboメンブレン PVDFメンブレンブロッキング 1% Casei TBS検出器 ChiemiDoc MPシステム検出条件 露光時間 1分解析ソフトウェア ImageLab 4.1

図1 Clarityと他社同等製品比較例

図2 Clarityを用いた発光シグナル値の経時変化

表1 Clarityと他社製品ランニングコスト比較例

バイオ・ラッド“Clarity”

□内シグナル値: 2,976,565 intensity

G社“同等製品”

□内シグナル値: 2,825,126 intensity

反応直後

反応5分後

反応10分後

反応20分後

反応30分後

反応60分後

反応120分後

3,500,000.00

3,000,000.00

2,500,000.00

2,000,000.00

1,500,000.00

1,000,000.00

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試薬添加後の時間(分)

シグナル値

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NEW

1研究室あたり、1回のサンプル品配布中です。取扱い代理店までお問い合わせください。

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15Bio-Rad Laboratories 2012

バイオ・ラッドより、新たにハイパフォーマンスでコストパフォーマンスに優れた新しい化学発光用検出試薬“Clarity”が販売されました。これを記念し、ChemiDoc XRS Plusと“Clarity”を組み合わせたお得なキャンペーンを実施いたします。

CFX ConnectリアルタイムPCR解析システム/HRM(High Resolution Melt)キャンペーン          期間:2012年12 月21 日まで

ゲル撮影解析装置キャンペーン期間:2012年 12月21日まで

96ウェル 2波長検出リアルタイムPCR解析システムCFX Connect リアルタイムPCR解析システム 33%OFF ¥4,800,000 ⇒ ¥3,200,000

HRM解析ソフトウェアPrecision Melt Analysisソフトウェア 20%OFF ¥600,000 ⇒ ¥480,000

ChemiDoc XRS Plus Western Blotting 40%OFF パッケージ 強力なバイオ・ラッドのWesternブロッティング関連機器・試薬を組み合わせたお得なパッケージ。ハイクオリティーなWestern Blottingを実現します! 

¥4,327,000 ⇒ ¥2,600,000[構成品]・ChemiDoc XRS Plus(本体、電源装置、コンピューター 一式、ImageLabソフト

ウェア)・トランスブロットTurbo・ミニプロティアンTetraレディーゲルセル・Clarity Western ECL Substrate(200ml)

ChemiDoc XRS Plus Clarity パッケージ 40%OFF[構成品]・ChemiDoc XRS Plus(本体、電源装置、コンピューター 一式、ImageLabソフト

ウェア)・Clarity Western ECL Substrate(200ml)

¥4,000,000 ⇒ ¥2,400,000

通常価格

通常価格

通常価格

通常価格

キャンペーン価格

キャンペーン価格

カメラ調整不要の簡便操作! ハイクオリティな画像撮影!幅広いゲル染色剤に対応!

ワンプッシュ ゲル撮影装置Gel Doc EZ 25%OFF ¥1,280,000 ⇒  ¥950,000[構成品]・Gel Doc EZ(本体、電源装置、コンピューター 一式、ImageLabソフトウェア) ※専用トレイは含まれません

ハイエンド ゲル撮影装置Gel Doc XR Plus 30%OFF ¥1,980,000 ⇒  ¥1,386,000[構成品]・Gel Doc XR Plus(本体、電源装置、コンピューター 一式、ImageLabソフトウェア)

通常価格

通常価格

キャンペーン価格

キャンペーン価格

キャンペーン価格

キャンペーン価格

ケミルミ検出試薬"Clarity"発売記念ウェスタン画像撮影解析装置キャンペーン

期間:2013年 3月15日まで

さらに!セットでお得リアルタイムPCRシステム+Precision Melt Analysisソフトウェアの組み合わせH R Mシステムで は P r e c i s i o n M e l t Analysisソフトウェアが30万円で付属します。

キャンペーン対象のリアルタイムPCRシステムには試薬が付属します。

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恒例 !Bio-Rad Fairがスタートしました !

お待たせいたしました。バイオ・ラッドの価値ある製品がお求め安いプラ

イスになっています。

定番商品のあの試薬、実験を加速させるこの装置、いろいろあります。

ぜひキャンペーンカタログをご覧ください!

キャンペーン期間:2012年10月15日~2013年3月28日

Bio-RadFair

Bio-RadFairキャンペーン期間キャンペーン期間

2012年10月15日

2013年3月28日

2012年10月15日

2013年3月28日

バイオ・ラッドの価値ある製品を

価値ある価格でご提供

核酸増幅/ PCR   P.1

クロマトグラフィーP.17

電気泳動とブロッティングP.22

タンパク質定量P.31

全自動セルカウントP.35

遺伝子導入P.15

NEW!

バイオ・ラッド ラボラトリーズ 株式会社ライフサイエンス事業部

取扱店

C10459 1209A

www.bio-rad.com 本   社 〒140-0002 東京都品川区東品川 2-2-24 TEL:03-6361-7000 FAX:03-5463-8480大阪営業所 〒532-0025 大阪市淀川区新北野 1-14-11 TEL:06-6308-6568 FAX:06-6308-3064福岡営業所 〒812-0013 福岡市博多区博多駅東 2-5-28 TEL:092-475-4856 FAX:092-475-4858                   * 学術的お問い合わせは TEL:03-6404-0331 FAX:03-6404-0334

*価格( 税抜き)、仕様などは予告無く変更することがありますので、ご了承ください。*価格は 2012年9月現在のもので、メーカー希望小売価格(税別)です。※本カタログに記載されている会社名、商品名は各社の商標または登録商標です。

展示会・セミナー のご案内

バイオ・ラッドは以下の学会へ製品展示、ランチョンセミナーの参加を予定

しております。

ぜひ、ブースへお越しいただき、新製品やアプリケーション情報をご確認く

ださい。

皆様のご来場をお待ちしております。

第35回 日本分子生物学会12月11日~14日 福岡国際会議場、他

展  示 デジタルPCRから遺伝子定量関連製品と

新世代クロマトグラフィー、電気泳動のワークフローセミナー 12月12日 12:00~13:00

第1会場失敗しないウェスタン!定量性の高いデータを得よう!~V3が新たに切り開く、 より正確な定量ウェスタンブロッティング~

第41回 日本免疫学会学術集会12月5日~7日 神戸国際会議場、他

展  示 Bio-Plex システム、他 セミナー 12月7日 12:00~13:00

K会場花粉特異的アレルギー性鼻炎モデルマウスの作成、

解析と応用

兵庫医科大学先端医学研究所アレルギー疾患研究部門

善本 知広 先生

第85回 日本生化学会大会12月14日~16日 福岡国際会議場、他

展  示 デジタルPCRから遺伝子定量関連製品と

新世代クロマトグラフィー、電気泳動のワークフロー