第759号 - yamagata.med.or.jp · がん疼痛緩和と医療用麻薬の...

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平成261110日発行(毎月10日発行)昭和27年8月21日第3種郵便物認可〔山形県医師会会報〕 第759号

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Page 1: 第759号 - yamagata.med.or.jp · がん疼痛緩和と医療用麻薬の 適正使用推進のための講習会 (公財)麻薬・覚せい剤乱用防止センター 察03-3581-7436

第759号 昭和27年8月21日第3種郵便物認可〔山形県医師会会報〕 平成26年11月10日発行平成26年11月10日発行(毎月10日発行)昭和27年8月21日第3種郵便物認可〔山形県医師会会報〕

第759号

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表 紙 写 真

「チャップリンも見たかもしれない電車」

 レマン湖の北東部にあるVevey(ヴヴェー)はチャールズ・チャップリンが晩年を

過ごしたという小さな町。国鉄Vevey駅で小さな電車(MOB鉄道)に乗り、4つ目

のChateau-d’Hauteville駅で降りると、レマン湖を見下ろす小高い丘の上にチャッ

プリン邸があります。

 11月、そのチャップリンの邸宅へ続く並木道から見た、朝日にぎらり輝くかわい

い電車はとても印象的でした。

酒田市 島 貫 隆 夫

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生 涯 教 育 の お 知 ら せ

会の名称及び主催者又は連絡先取得単位主な演題及び講師開催日時及び場所

循環器検診研修会

山形県医師会察023-666-5200 (鈴木)

日医生涯教育

   2単位

「Brugada型心電図に出会ったら」

 山形大学医学部附属病院第一内科病院教授 渡邉 哲

「冠動脈および全身のカテーテルインターベンション治療」

 山形県立中央病院循環器内科 玉田芳明

12月3日㈬ 18:30~20:30鶴岡市 鶴岡地区医師会館

山形県医療ADR学術研究会第八回講演会

山形県医療ADR学術研究会事務局察023-628-5007 (城守)

日医生涯教育

   2単位

「医療事故調査機構(仮)創設の意義と課題」

山形大学学長特別補佐 嘉山孝正

12月4日㈭ 16:00~18:00山形市 山形大学医学部 大講義室

高尿酸血症と心腎連関セミナーin山形

㈱三和化学研究所東北支店察022-212-1560 (三輪)

日医生涯教育

   1.5単位

「高尿酸血症の新しい展開」

 東京慈恵会医科大学名誉教授

  慢性腎臓病病態治療学教授 細谷龍男

12月4日㈭ 19:00~20:45山形市 山形国際ホテル

第24回日本循環薬理学会

山形大学医学部薬理学講座察023-628-5234 (小原)

日医生涯教育

   3.5単位

「山形県コホート研究で分ったこと」

 山形大学医学部附属病院長、同医学部内科学第一講座

                  主任教授 久保田 功

12月5日㈮ 9:00~18:00山形市 山形テルサ 【参加費:4,000円】

パーキンソン病学術講演会

大塚製薬㈱察023-643-3879 (糸数)

日医生涯教育

   1.5単位

「パーキンソン病治療における新規薬剤の位置付けについて」

 東北大学大学院医学系研究科神経内科内科学分野

                  講師 長谷川隆文

12月5日㈮ 18:40~20:30山形市 山形国際ホテル

日医生涯教育協力講座セミナー

山形県医師会察023-666-5200 (渋谷)

日医生涯教育

   3単位

「山形県におけるCOPDの現状と喫煙対策」

 山形県健康福祉部医療統括監 阿彦忠之

「取り残された生活習慣病“COPD”」

 山形大学医学部内科学第一講座講師 井上純人

「地域で診るCOPD:かかりつけ医、基幹病院、そして地域の病院」

 市立岸和田市民病院呼吸器内科部長 加藤元一

12月6日㈯ 15:00~18:00山形市 山形国際ホテル

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生 涯 教 育 の お 知 ら せ

会の名称及び主催者又は連絡先取得単位主な演題及び講師開催日時及び場所

小野薬品工業・アストラゼネカWeb講演会

アストラゼネカ㈱察022-722-2171 (近藤)

日医生涯教育

   1単位

「糖代謝における腎臓の役割

       ~SGLT2阻害薬の基礎データが示す可能性~」

 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科

  糖尿病性腎症治療学准教授 小川大輔

「フォシーガの適した患者像とは!~使用経験からの提言~」

 杏林大学大学院医学研究科

  糖尿病・内分泌・代謝内科講師 保坂利男

12月10日㈬ 19:30~20:30山形市 アストラゼネカ山形分室

第36回山形県医師会学校医大会

山形県医師会察023-666-5200 (栗原)

日医生涯教育

   1単位

「学校における食物アレルギー対応 学校医の役割」

 山形市立病院済生館小児科長 清水行敏

12月13日㈯ 15:00~16:30山形市 県産業創造支援センター

がん疼痛緩和と医療用麻薬の    適正使用推進のための講習会

(公財)麻薬・覚せい剤乱用防止センター察03-3581-7436 (冨澤)

日医生涯教育

   3単位

「がん疼痛治療法の基本と実際」

 仙台ペインクリニック院長 伊達 久

「疼痛緩和医療における薬剤師の役割」

 山形大学医学部附属病院薬剤部 志田敏宏

「在宅緩和ケアと医療用麻薬」

 アーク調剤薬局 生澤俊朗

「医療用麻薬の適正管理について」

 山形県健康福祉部健康福祉企画課薬務感染症対策室 結城克行 

12月13日㈯ 15:00~18:00

山形市 山形ビッグウィング

塩野義製薬・アストラゼネカ Web講演会

アストラゼネカ㈱察022-722-2171 (近藤)

日医生涯教育

   1単位

「心臓CTで診る冠動脈硬化症の診断と治療の未来

              ~CTPerfusion/FFRCT~」

 聖路加国際病院心血管センター循環器内科医長 新沼廣幸

12月17日㈬ 18:30~19:30山形市 アストラゼネカ山形分室

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がんネットTVカンファレンス

会の名称及び申込先取得単位会  場開催日時及びテーマ(担当)

多地点合同メディカルカンファレンス

山形県立がん・生活習慣病センター

察023-685-2616 (平田)

日医生涯教育

   1.5単位

山形県立中央病院

第4会議室(3階)

12月11日㈭ 17:30~19:00「直腸がん手術における機能温存」 (埼玉)

12月25日㈭ 17:30~19:00「高齢者のがん治療を考える」 (中央)

産 業 医 研 修 会

実施主体者及び申込先取得単位主な演題及び講師開催日時及び場所

山形産業保健総合支援センター

察 023-624-5188生涯研修 更新 1.0単位     専門 1.0単位

「働く女性をとりまく職場環境について」

 山形労働局雇用均等室長 宮村雅江

「働く女性の健康管理~母性健康管理を中心に~」

 山形産業保健総合支援センター産業保健相談員(産業医学)

                       医師 神村裕子

12月4日㈭ 18:30~山形市 山形市医師会館

山形産業保健総合支援センター

察 023-624-5188生涯研修 専門 2.0単位

「過重労働対策」

 山形産業保健総合支援センター産業保健相談員(産業医学)

                      医師 武田由美子

「職場のメンタルヘルス対策~対応に苦慮する事例等~」

 山形産業保健総合支援センター産業保健相談員(メンタルヘルス)

                      医師 東谷慶昭

12月17日㈬ 18:30~山形市 食糧会館

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生涯教育のお知らせ

がんネットTVカンファレンス産業医研修会

お知らせ

PMDA医療安全情報 ………………………………………………………………………………………………… 2 YBCラジオ番組「ドクターアドバイスできょうも元気」放送中 ……………………………………………… 5 山形県医師会会員専用ページのアカウント及び

   メールによる周知文書の自動配信・メーリングリストについて ……………………………………… 6表彰

厚生労働大臣表彰  中嶋 凱夫先生 ………………………………………………………………………… … 7地域医療情報ネットワークのご紹介

「べにばなネット」への期待~より最適な「安心と信頼の医療」の享受を目指して~

…………………………………………………………………………山形県立中央病院副院長 間中 英夫 … 8勤務医のページ

医療情勢の荒波にもまれて ……………………………………………………本間病院理事長 本間  修 … 9郡市地区医師会コーナー

モラトリアムからアイデンティティーへ ……………………………天童市東村山郡医師会 藤田登志也 … 11寄 稿

身元不明者、わたしはだれ? ……………………………………………………………山形市 武田 和夫 … 12 山形県の偉人奥「佐藤鐵太郎」 ………………………………………………………… 山形市 武田 昌孝 … 13 姿を変えた幸福 ………………………………………………………………………… 山形市 木村  理 … 14 ディアーナ応援記 ……………………………………………………………………… 山形市 島﨑 朋司 … 15 ある映画通信 …………………………………………………………………………… 上山市 渡辺 好博 … 17郡市地区医師会会報より

「7年後」 ……………………………………………………………… 南陽市東置賜郡医師会 五十嵐浩太郎 … 19筆 硯

走ることの楽しみ方 …………………………………………………………山形県医師会監事 根本  元 … 20県医師会だより

知事と県医師会との懇談会 ……………………………………………………………………………………… … 21 第5回常任理事会 ………………………………………………………………………………………………… … 34 第9回全理事会 …………………………………………………………………………………………………… … 38 TV会議システム導入検討特別委員会 …………………………………………………………………………… 43 県医日誌 ……………………………………………………………………………………………………………… 44 会員異動 ……………………………………………………………………………………………………………… 46医師国保だより ……………………………………………………………………………………………………………… 47医師信用組合だより ………………………………………………………………………………………………………… 49医師会協同組合だより ……………………………………………………………………………………………………… 50厚生年金基金だより ………………………………………………………………………………………………………… 51編集後記 ……………………………………………………………………………………………………………………… 52

1山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

目     次

〔ホームページ〕http://www.yamagata.med.or.jp/ 〔Eメール〕[email protected]

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2 山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

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 医薬品医療機器総合機構PMDA医療安全情報から、No.45 2014年8月「静脈留置針操作時の注意について」掲載します。

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3山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

写真提供 東郷メディキット(株)

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4 山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

写真提供 東郷メディキット(株)

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5山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

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 山形県医師会では、月曜日から金曜日まで下記の時間、県民向けにYBCラジオで健康情報番組「ドク

ターアドバイスできょうも元気」を放送中です。

 健康に役立つ楽しい番組ですので、患者さんに聴取をお勧めください。

 12月の放送予定は下記のとおりです。

【放送時間:月曜日から金曜日 6時30分~6時45分、16時15分~16時30分】

医療機関名出演者テーマ放送日

中 井 こ ど も 医 院中井 伸一インフルエンザあれこれ12月1日~5日

山 形 済 生 病 院武田 博明肺炎球菌ワクチンの定期接種について

12月8日~12日

山 形 済 生 病 院高崎  聡膠原病について12月15日~19日

県 立 中 央 病 院小池 修治頸が腫れたとき12月22日~26日

県 立 中 央 病 院山川 美樹子麻酔科とペインクリニックのしごと12月29日~1月2日

山形県医師会会報への投稿についてお願い

1.投稿者は、本会の会員または会員との共著者であることを原則とします。

2.内容は、学術論文、随想、短歌、趣味に関するものなど、なんでも結構です。

3.原稿は横書きとし(短歌、俳句等は除く)、当用漢字、現代かなづかいを使って

ください。

  明らかな誤字・脱字等は、情報広報部にて訂正いたします。(外国語はパソコン

か活字体でとくに明瞭に。)

4.原稿用紙は、原則として県医師会所定のもの(一行22字×21行)をご使用くだ

さい。ご希望の方にはお送り致します。(4枚で1頁)

5.パソコン使用の場合は、Eメール添付、FD・CDを送付して頂いても結構です。

6.学術関係のものは、臨床医家向きにお書きください。

7.原稿の締切は毎月月末です。

8.原稿の採否は情報広報部できめさせていただきます。

9.別刷希望の方はあらかじめお申し出ください。(30部以上の場合は、実費をいた

だきます。)

10.その他については、事務局(023-666-5200)にご照会ください。

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6 山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山山形形形形形形形形形形形形形形形形形形形形形形形形形形形形形形形形形形形形形形形形形県県県県県県県県県県県県県県県県県県県県県県県県県県県県県県県県県県県県県県県県県医医医医医医医医医医医医医医医医医医医医医医医医医医医医医医医医医医医医医医医医医師師師師師師師師師師師師師師師師師師師師師師師師師師師師師師師師師師師師師師師師師会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会会員員員員員員員員員員員員員員員員員員員員員員員員員員員員員員員員員員員員員員員員員専専専専専専専専専専専専専専専専専専専専専専専専専専専専専専専専専専専専専専専専専用用用用用用用用用用用用用用用用用用用用用用用用用用用用用用用用用用用用用用用用用ペペペペペペペペペペペペペペペペペペペペペペペペペペペペペペペペペペペペペペペペペーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーージジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジジのののののののののののののののののののののののののののののののののののののののののアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカカウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンントトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトト及及及及及及及及及及及及及及及及及及及及及及及及及及及及及及及及及及及及及及及及及山形県医師会会員専用ページのアカウント及びびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびびメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーールルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルににににににににににににににににににににににににににににににににににににににににによよよよよよよよよよよよよよよよよよよよよよよよよよよよよよよよよよよよよよよよよるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる周周周周周周周周周周周周周周周周周周周周周周周周周周周周周周周周周周周周周周周周周知知知知知知知知知知知知知知知知知知知知知知知知知知知知知知知知知知知知知知知知知文文文文文文文文文文文文文文文文文文文文文文文文文文文文文文文文文文文文文文文文文書書書書書書書書書書書書書書書書書書書書書書書書書書書書書書書書書書書書書書書書書ののののののののののののののののののののののののののののののののののののののののの自自自自自自自自自自自自自自自自自自自自自自自自自自自自自自自自自自自自自自自自自動動動動動動動動動動動動動動動動動動動動動動動動動動動動動動動動動動動動動動動動動配配配配配配配配配配配配配配配配配配配配配配配配配配配配配配配配配配配配配配配配配信信信信信信信信信信信信信信信信信信信信信信信信信信信信信信信信信信信信信信信信信・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・メメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメメーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンングググググググググググググググググググググググググググググググググググググググググリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリススススススススススススススススススススススススススススススススススススススススストトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトトにににににににににににににににににににににににににににににににににににににににににつつつつつつつつつつつつつつつつつつつつつつつつつつつつつつつつつつつつつつつつついいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいメールによる周知文書の自動配信・メーリングリストについてててててててててててててててててててててててててててててててててててててててててて

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 山形県医師会では、会員専用ページを開設して

おります。このページでは会員および医療機関の

情報、県医師会および各地区医師会の行事などを

公開しております。会員の先生方の専用ページと

なっており、アクセスするためにはアカウントが

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※準会員の方は、本会までお申し込みください。

周知文書の自動配信

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着文書」をメールにて配信いたします。ご希望の

会員は、是非お申し込みください。

花笠メーリングリスト

 会員専用のメーリングリスト「花笠ML」

[email protected])を立ち上げ

ております。

 花笠MLは、県医師会会員どうしが情報・意見交

換を行う場を提供します。また、この趣旨を通じ

て地域医療の発展、更には医療全体の向上に寄与

することを願うものです。

 未加入の会員は、これを機会に是非ご参加くだ

さい。

申し込み先

 周知文書の自動配信、メーリングリスト「花笠

ML」への参加を希望される先生は、本会宛メール

[email protected])にてお申し込み

ください。

山形県医師会ホームページ:

 http://www.yamagata.med.or.jp/

メールアドレス:

 [email protected]

花笠MLアドレス:

 [email protected]

◇花笠メーリングリストでは、現在、下記のようなことについて、意見交換をしております◇

斬インフルエンザ 斬A型インフルエンザによる学年閉鎖 斬介護保険かかりつけ医意見書 

斬村山地区べにばなネット つながりました。

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7山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

表  彰

中 嶋 凱 夫 先生

  厚生労働大臣表彰に輝く

 中嶋凱夫先生(天童市東村山郡医師会)は、多

年にわたり医療保険制度の発展に貢献されたご功

績が認められ、去る10月29日、厚生労働大臣より

表彰されました。

 まことにおめでとうございます。

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 平成26年10月、当村山地域においてもようやく地域医療情報ネットワーク「べにばなネット」の

運用がスタートしました。当地区の運用により山

形県全域に情報ネットワーク網が整備されたこと

となり、今後、いかにネットワークを利活用し、

地域連携の取組みを一層強化していくかが課題と

考えています。

 べにばなネットの特徴は、情報開示病院が複数

であるため、HumanBridge(富士通)、ID-Link(SEC)の2つのシステムが併存するネットワークであることです。昨年10月の協議会設立以降、運用規程等について関係機関で検討を重ねて運用がスター

トしましたが、それぞれのシステムの強みを生か

しながらよりよいネットワークの運用を図ること

ができるよう、今後も検討が必要と考えています。

 当院は、県民の健康と生命を支える安心と信頼

の医療を提供することをミッションに、県全域を

診療圏とする高度先進医療の提供を担う三次医療

機関に位置づけられています。今後、高度急性期

病院としての機能強化を図るとともに、ドクター

ヘリの運用も含めた救急救命医療、災害時医療、

高度周産期医療等の拠点病院としての役割を十二

分に果たしていくうえで、地域医療機関との連携

と機能分担は、現在の当院にとって最重点課題と

なっています。

 一方、国においても、先の社会保障・税一体改

革の中で、「必要な時に必要な医療・介護サービス

を受けられる社会」を目指し、病床機能の役割の

分化・連携強化を図りつつ、 在宅医療の充実と地

域包括ケアシステムの構築を進めることが示され

ております。今後、急性期から在宅復帰まで、切

れ目ない医療を提供するための医療機関の機能分

化と相互の連携強化や患者の在宅生活の支援充実、

介護福祉部門との連携がさらに重視されることと

なります。

 こうした状況を踏まえ、当院では、今後べにば

なネットを最大限活用し、病病連携、病診連携を

図っていきたいと考えています。

 現在、ネットワークを利用した画像活用のニー

ズが高い一方で、転送に時間がかかるなどの課題

もありますが、関係機関とも連携しながら早急に

有効的な運用を図りたいと考えています。また、

べにばなネットを利用される病院・診療所への紹

介・逆紹介の際は、当方で同意書を取得するなど、

よりスムーズな連携を図ることも検討しています。

また、今後、地域連携パスの利用促進への活用な

どを提案・検討していきます。

 将来的には、転院支援、在宅支援、介護福祉分

野等の連携も必要と考えています。県内で既に運

用されている「ちょうかいネット」、「OKI-net」、「もがみネット」における、病病連携、病診連携、

介護福祉分野との連携などの運用を参考にしなが

ら、べにばなネットの効果的運用を進めていきます。

 こうした取組みを進めていく上で、地域の医療

機関の皆様のご協力は必要不可欠です。このべに

ばなネットを核とした地域医療の連携の輪が広が

り、だれもがより最適な「安心と信頼の医療」を

享受できることを大いに期待します。

8 山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

利用状況※登録者数登録施設数情報提供施設

10月から運用を開始しました6べにばなネット

895187151もがみネット

138,0159,5798611OKI−net

367,50513,6791395ちょうかいネット

       地域医療情報ネットワーク利用情報              平成26年10月1日現在

       ※利用状況はクリック数

「べにばなネット」への期待

~より最適な「安心と信頼の医療」の享受を目指して~        

 山形県立中央病院副院長 間 中 英 夫

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 医師として3年目に地元の酒田に帰り、この病

院で30数年間勤務医として医療活動を行ってきた

ことになります。(途中数年間の外科研修期間はあ

りますが…)

 私ども医療法人健友会は、酒田市のかつての中

心商店街であった中町にあります。市の中心市街

地再開発の事業計画で「医療福祉を中心とした街

づくり」をテーマに、医療福祉複合体(病院、診

療所、介護老人保健施設)と商店街、マンション、

市のふれあい広場、駐車場が一体となった複合ビ

ルが完成して10年目を迎えようとしています。現

在は、一般病床150床、老健100床の規模で地域医

療を中心とした医療福祉の活動を行っています。

 今回の診療報酬の改定及び2025年に向けた医

療介護の提供体制の改革の動きはすべての医療機

関にまったなしの対応と選択を迫るものです。こ

の状況の中で、私どもの施設のこれからの方向性

を検討していく中で、これまで60年近い歴史の中

で健友会が地域に果たしてきた役割を振り返り、

今後どのような形で地域医療に貢献していけるか

ということについて考えていることをお話しした

いと思います。

<歴史>

 まず、大変大雑把ですが10年スパンで歴史を振

り返ることにします。

 昭和32年に内科医と外科医2名体制で医療法人

健友会を設立。まだまだ戦後の欠乏と回復の時代

といわれ白黒テレビが珍しい時代、結核の患者会

などを組織しながら地域に溶け込み外来診療を中

心に活動を行っていました。

 1960年代に入り、結核病棟20床を持つ80床規模

の病院として体制が整ってきた時期には、忙しい

診療の合間に往診をこなし、農村地域に出掛けて

行っては農業の労働実態調査、農村健診、家族健

診などを行っていたようです。

 時代は高度成長期に入り、昭和36年に国民皆保

険も実施され、地域住民の健康や医療に対する考

え方も変化していく中で外来も病床数も拡大して

いきました。

 1970年代は、高血圧や糖尿病など様々な患者会

の組織に支えられて本間病院は友の会という組織

を立ち上げました。患者さんや地域に支えられ、

また資金面での協力を得ながら120床規模に拡大。

この時期、結核病棟から透析施設への転換を行い、

術後の急性腎不全や維持透析への対応が可能とな

りました。当時の庄内地域の腎不全の患者さんた

ちは新潟や秋田で透析を受けていたということで

した。

 全国的な傾向として、この時期は病院の大規模

化、医療の専門分化を目指した時期であり、また

医師に限らず職種の専門分化も進みました。

 1980年代、更なる病院の拡大計画が検討中でし

たが、診療報酬の改定の影響による経営状態の停

滞、更に医療圏内に二つの新たな病院開設が重な

り、拡大計画を再検討することになりました。

 この反省から、自院所の地域での役割を明確に

することが重要と判断し、地域医療の活動内容を

見直しました。その結果、更なる病院拡大、それ

による地域の医療機関との競合の方向ではなく、

自院所の果たすべき役割としての診療所開設、デ

イケア、産業医活動、在宅総合ステーション、健

診強化へと方針転換を行っています。

 平成6年からの本格的な診療報酬のマイナス改

定の影響は大きく、経営状態も悪化し病院の運営

山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

医療情勢の荒波にもまれて

         医療法人健友会本間病院理事長  本 間   修

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体制の強化を迫られました。外部からの事務幹部

の協力を受けた時期もありました。また、このよ

うな慢性疾患や介護分野への活動のシフトが、専

門性の発揮を期待していた医師たちの退職という

ことにつながる経験もありました。

 医師体制や経営面での困難はありつつも地域に

支えられて、医療活動を維持、発展してこられた

と思っています。しかし、施設の老朽化や医療法

の改定などから、病院の建て替えかまたは移転を

検討しなければならない時期に来ていました。

 2000年代、平成13年に酒田市市街地再開発計画

が出され、検討の結果何とか市の中心地に病院を

残して医療を続けたいという思いで決断し、平成

15年から医療福祉の複合体としてのスタートを切

りました。

 長くなりましたが、以上のような経過で現在に

至っています。

 酒田地域は二つの公立病院が統合され、高度急

性期の医療を担う病院が一つに絞られる形となり

ました。このような状況の中、庄内地域で健友会

が担うべき役割は何かということを検討する際、

次のような点が重要だと考えています。

 第一に、医療福祉の複合体として、地域の医療

と介護の橋渡しとしての役割です。前方連携とし

て中核病院や他の医療機関との連携、後方連携と

して介護福祉施設との連携の強化です。

 第二に、医療・福祉の活動を通じての街づくり、

地域づくりへの積極的参加が必要と考えています。

高齢化率の極めて高い地域で日常的な活動の意識

の中から地域の状態を把握し行政に働きかけるこ

とも役割の1つと考えています。

 第三には、このような法人の役割と方向性につ

いて、医師をはじめ職員、スタッフの理解を深め

るために討議を重ねていくことが大切と考えます。

 2025年に向けての国の方針では、適切な医療介

護の提供体制の実現のために、地域の医療機関相

互の協議で役割分担連携を推進していくとなって

います。

 この方針による制度設計で一方的な効率化適正

化の流れにならないように、地域や患者さんに

とってあるべき医療介護の体制が構築されること

を願っています。

 この紙面を借りて、医療情勢の荒波の中でもま

れ続けてきた中小病院の悩みを書かせていただき

ました。この機会をいただいて多少なりとも自分

の考えをまとめることができたと思います。

10 山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

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 何を今さら青臭いことを言っているのかと、思

われるかもしれません。一般的にはアイデンティ

ティーがとっくに確立していなければならない齢

になってきたにもかかわらず、また自分の中では

終活をそろそろ考えなくてはならない時代になっ

てきているのに、未だモラトリアムの時代から脱

していないような気がするのです。そんな経緯を

書かせて頂ければと思います。

 大学入学までの時代は、まずまずの所謂“良い

子”だったと思います。世の中の価値観も多様性

はなく“個より公”なのでがむしゃらに勉強と野

球に邁進していたのではないかと思います。進路

については何にも悩むことなく疑問もなく高校に

入学しました。ただ、高校生ぐらいになって初め

てその一直線の純情が何か怪しくなってきました。

このまま人生の平凡なレールの上を進んで行って

いいのだろうか。自分の可能性は他にないのか。

そこで、異色なところではプロ野球の入団テスト

を受けたり、航空大学校を受験したり、タレント

キャラバンのオーディションを受けたりしました。

結果はともかく、そこで自分の中で憑き物が落ち

たというか納得したというか、一旦心の整理がつ

きました。ただ、山形大学の合否が発表される前

に、すでにICU国際基督教大学に合格しており学校の学生寮も決まっていました。比較しては山形

大学に申し訳ありませんが、ICUは冬でも青々とした芝生が印象的な夢に描いていたアメリカの

キャンパスで、教室も机もアメリカそのものでし

た。あの時そのまま入学していたらと今でも思う

のは、間違いなく全く別の人生になっていたに違

いないという一抹の心残りがあるからかもしれま

せん。

 私の大学生活で最も大きなエポックは、サンタ

バーバラUCSBへの留学だったと考えます。それはわずか2か月余りの滞在期間でしたが、私にとっ

てはその後の人生観を大きく転換させた経験でし

た。今考えると、その時のアメリカは日本の20年先を走っていたと思います。ただ生活水準が高い

だけではなく、精神的なゆとりがありました。“個

と公”が絶妙のバランスで共生している社会とし

て、私の眼には映りました。銀行にお勤めのご家

庭にホームステイをしたのですが、とてもよくし

て頂き私にとって第二の故郷となっております。

この経験が、その後の私の考え方に大きく影響し

ていると痛感しています。

 大学を卒業し、山形大学医学部脳神経外科学教

室に大学院生として入局させて頂いた時の最初の

決意を、今も覚えています。それは、“インターナ

ショナルに力を発揮できる脳神経外科医になりた

い”という壮大なものでした。今となっては気恥

ずかしく無鉄砲なものだったかもしれません。し

かしその時の私の偽らざる気持ちでありましたし、

真剣な気持ちでした。そのため、できるだけ英文

ペーパーに仕上げて発表することを心がけました。

研究分野では大学院の後半で第二病理学教室にお

世話になっていた時に、免疫染色から遺伝子研究

の黎明期の技術を習得させていただきました。そ

の後、臨床に戻ってアポトーシスやがん遺伝子の

脳腫瘍での応用研究をしていた矢先に、病のため

大学での研究生活を断念せざるを得なかったので

す。それまでは、一生大学での研究生活を考えて

いましたから、今現在の開業医の文字は全く頭に

なかったのです。その時点で、私は自分の人生設

計を大きく転換させることとなり、最初の決意は

頓挫しました。この時から私の中では再びモラト

リアムの時代に戻ってしまいました。

 開業してから、あっという間に12年が過ぎました。アメリカで過ごした穏やかな時の流れは、一

度も感じられない世界に入り込んでしまいました。

患者さんのためにと自分の時間を削って、毎日朝

から夜遅くまで診療に当たり今日に至っています。

でもこの生活をいつまで続けられるのか、また後

悔はしないのか。自問自答を繰り返しています。

自分は何のためにこの世に生を受けたのか。今後

どのような生き方を求めていけばいいのだろうか。

きっとその問いに対する答え、すなわちアイデン

ティティが確立された境地に辿りつくには、まだ

まだ時間がかかるのでしょう。

山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

モラトリアムからアイデンティティーへ

天童市東村山郡医師会        やまのべ藤田クリニック 藤田登志也

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 御嶽山の噴火で亡くなられた方の遺体の身元は全

員判明したが、東日本大震災で亡くなられた方の身

元が分からず、仮埋葬されている遺体もかなりある

らしい。

 あなたは誰と問いかけても、亡くなった方は無言

である。だが、お元気に歩き回ったあげくの身元不

明者が、全国的にかなりいるらしい。筍や茸を採り

に山に入り、帰れなくなるのではなく、認知症の方

が家を出た後、帰ろうと思っても自分の家が分から

なくなり、家に帰れなくなる。徘徊老人の現在位置

を知るために、GPS付きの携帯電話をいつも身に

つけさせたい。しかしそれを煩がり外して、どこで

外したか分からなくなることもあるようだ。住所氏

名とは行かずとも、せめて名前が分かるだけでも助

かる。

 ベトナム戦争の時、アメリカ兵が刺青を手にも足

にも背中にも、文字通り全身に入れていた者がいた。

地雷を踏んで吹き飛ばされ、身体がバラバラになっ

た時、俺だと分かったら集めてくれよということで

ある。日本の兵士は硬貨より少し大きい数字を打ち

込んだ金属の、小判形認識票を胸に肩から掛け、戦

死したときは認識票を回収して戦死の確認とした。

だが空襲の後、遺体を処理した人の話では、編上げ

靴の中に足があったり、鉄兜の下に首があったり、

爆風は全て引きちぎってしまうというのである。

 東日本大震災の津波で流された身元不明の遺体は、

身元が分かるものをほとんどの人が身に着けていな

かった。それで思い出したのは戦時中、小学生も大

人も服に名前と住所を墨書きした布切れを縫い付け

させられていた。服どころか防空頭巾にも鞄にも名

前である。

 高校や大学の運動部などでは、みんな同じ様な運

動着で、汗を掻いて乾しておいたものが、悪意でな

くとも取り替えられてしまうことがある。軍隊など

では員数合わせに、これは承知で人のものを無断で

もってくる。対策は気を付けること、しっかり名前

を大きく書いておくこと。名前が書いてあれば運が

良ければ自分の所に帰って来ることもある。

 小学校では教科書にもノートにも、鉛筆にはお尻

の塗料をちょっと削って名前を書いた。ランドセル

や手提げにも大きく名前を書いていたのが、名前を

知られると見知らぬ人から名前で呼び止められる危

険があるという。ちょっと見えないように名前を書

いて下さいと指導される。いやな時代だ。

 しかし名前を書くのは大賛成である、しかも

ちょっと見えないところに。下着のランニングやT

シャツの裾の裏側や、パンツの裾に名前を書いてお

く。これならちょっと分からないし、津波でもシャ

ツやパンツまで失うことはないだろう。ボケがひど

くなって自分の名前も思い出せなくなっても、下着

に名前があれば保護してくれた人に、有力な情報を

提供できる。費用は掛からない。用事をよく忘れる

ようになったら、下着に名前を書くことにしよう。

12 山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

  身元不明者、わたしはだれ?  

山形市 武 田 和 夫

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13山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

 

山形市 

武 

田 

昌 

孝   

  

日清   日露   船艦 に 立 ち

にっしん

にちろ

せんかん

濤波 を 駆逐 し 旭旌 を 飜 す

とうは

くちく

きょくせい

ひるがえ

大陸 の 侵残   異議 を 申 し

たいりく

しんざん

いぎ

もう

国防 は 専守   夢 は 成 り 難 し

こくぼう

せんしゅ

ゆめ

がた

         

(庚韻平起・起句踏み落し)

佐 藤 鐵 太郎

とう

(一八六六~一九四二)海軍中将

てつたろう

鶴岡市山王町生れ。海軍兵学校卒業後、日清戦争・日露戦争に従軍し、日本艦隊がロシ

アのバルチック艦隊を破った日本海海戦では軍艦の艦長として参加した。戦史研究家で

『帝国国防史論』を記し、日本の海軍国防思想の生みの親といわれる。国防を政治・外

交・経済の面から多角的に考え、島国日本は『海洋国家』『貿易立国』として専守防衛

の道をとるべきだと説き、当時の陸軍が主張した大陸進出政策を批判した。大正五年海

軍中将となる。昭和三年勲一等瑞宝章受章。昭和九年貴族員議員勅宣。また、『藍渓』

の雅号を持つ書家としても知られる。

参考資料 

・山形新聞記事 

平成十九年十一月一日

     

・鶴岡市大宝館資料

二 ‖

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 あるコラムに disguised happiness というのが

あると書かれていた。disguise という単語を辞書

で引いてみると動詞で「<人・物を>変装させる」

「身をやつさせる」「<事実・意図・感情などを>

外観を変えて偽る、隠す、顔に出さない」、名詞で

「変装、偽装、見せかけ、擬態、隠れみの、まやか

し」などとある。

 すなわち「これは『姿を変えた幸福』と訳すの

が正しい」。

 人間には「姿を変えた幸福」というのがあって、

ある人が一見、非常に不幸な状態にあるのをみて

いても、あとからみるとそのことが後の大層な幸

福をもたらす原因になることがある、それをバネ

にして大成功した、そのようなことをたびたび見

聞きしたことがある、というのである。そのよう

な経験から、その筆者は他の人が(一時的に)不

幸な状態にあると見えてもそれは「姿を変えた幸

福」の可能性があると考え、その人のことをそん

なにかわいそうに思ったり、哀れに思ったりしな

いようにしている、というのである。

 中国の詩人、蘇東波は60数年の人生の中で2度

も左遷の憂き目に合っている。しかし60歳すぎの

二度目の左遷のときに歌われた詩は、彼の唱った

詩のなかでも最もすぐれており、千年以上を超え

る現在でも愛唱される詩となっている。左遷を嘆

いた詩を書きながらも、その土地で皆と混ざり合

い、酒をのみ、けっこう楽しい生活をおくってい

たという。これは「姿を変えた幸福」といっても

いいのだろうか。

 人間万事塞翁が馬、という成句もある。逆境こ

そチャンスともいう。

「姿を変えた幸福」というのは本当にあるのだろう。

私もある人がつらい状態にあるのをみて可哀想だ

と思ったりするのはやめよう。その人はまさに『姿

を変えた幸福』状態にあるのかもしれないから。

 しかし、自分に与えられる幸福は、べつに『姿

を変えている』必要はない。なにも『姿を変えて』

くれなくてもよい。

14 山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

姿を変えた幸福

山形市                           

                 山形大学副医学部長                     

                 山形大学外科学第一講座 教授                

                 (消化器・乳腺甲状腺・一般外科学)主任教授 木 村   理

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15山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

 すでに過去形で書いた方が良いかと思いますが

娘は学生時代、勉強の出来があまりよくありませ

んでした。娘の恥を晒すようですが、小中学校の

成績は中の中といったところだったでしょうか。

案の定大学受験は、1勝4敗だったか5敗だった

か、辛うじて受かった短大の英語科に進学するも

のの、2年という月日はあっという間に過ぎ去り、

英語を武器に就職させようと思っていたものの

TOEICの点数は目を覆いたくなるような散々なも

のでした。仕方がないのでさらに1年、英語の専

門学校に通わせることにしたのですが、またまた

月日はあっという間に過ぎ去り、就職のことで悩

まなくてはいけない時期になりました。しかし

「おーい、就職どうするんだー」と聞いたところで

「だってー、やりたいこと見つからないしー」と煮

え切らない返事を繰り返すばかりでした。

 そんなある秋の日、娘から「プロ野球のチアガー

ルに応募してみるつもり」、というメールが入りま

した。娘は一応、幼稚園の頃から数年間クラシッ

クバレエを習い、中学校は新体操部、高校はダン

スドリル部とダンスだけは続けていたのでした。

といってもかけっこは遅いし、宙返りができるわ

けでもなく、とてもプロのダンサーが務まるとは

思えません。まあ華やかな世界に一度挑戦してみ

るのも良い思い出になっていいかも、という程度

の気持ちで、「がんばれよー」と返しておきました。

ところが年が明けて1月の20日、娘から「受かっ

たよー。すごくうれしいー。」のメール。後から分

かったことですが、12球団の中でも最もレベルの

高いチームのひとつ、横浜DeNAベイスターズの

チアチーム、ディアーナのメンバーとして採用さ

れたのでした。これには本当に驚きました。なぜ

か上杉鷹山の「為せば成る。為さねば成らぬ、何

事も」の格言を思い出しました。そして2月から

練習が始まったわけですが、やはり現実は甘くは

なかったようで随分コーチからは叱られ、先輩か

らは怒られの毎日だったようで、久しぶりに休み

をもらって山形に帰ってきた時など、「自分がプロ

のダンサーのレベルでないことがよーく分った

わ」などと泣きが入り、「まあ、余程ふて腐って踊っ

たりでもしない限り、いきなりクビは無いだろう

からひとシーズン何とか頑張れよ。」と励ましたこ

ともありました。

 そして4月から試合が始まったわけですが、い

くら野球中継を見てもチェンジの時はコマーシャ

ルになってしまい、チアガールはほとんど映して

もらえません。そこで自分の趣味にしている自転

車のメインの大会も終わった8月16日、いよいよ

横浜スタジアムに出かけることにしました。試合

開始の1時間半前にスタジアムの前に作られたス

テージの前の芝生に陣取り、ショーの開始を待っ

ていると、大音量の激しいダンス音楽とともにそ

れは始まりました。ひとりずつステージの上に飛

び出してきて、次第に数が増えてくると、最後は

見事に全員の息が揃ったダンスの始まりです。そ

の中に半分は自分の遺伝子から成っているとは思

えない、満面の笑みを浮かべ、他の仲間とともに

激しい振りのダンスを繰り広げる娘が確かにおり

ました。思わず娘に向かって手を振りました。

 最後の曲、ベイスターズの球団歌ではYOU

TUBEで多少振りも覚えていたので、自分も一緒

になって拳を突き上げたりしました。その日は本

番の試合も阪神に快勝するというおまけも付き、

大満足の一日となりました。

ディアーナ応援記

山形市 島 﨑 朋 司

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 野球中継には殆ど映らないので、殆どの方がご

存じないと思いますが、チアガールは競争倍率数

十倍の難関をくぐり抜けた精鋭で、特にディアー

ナはコーチの方が素晴らしく、振り付けのセンス

の良さ、選曲のバラエティー、全員の動きが揃っ

ていること、どれをとっても12球団の中ではトッ

プクラスだと思います。少々体調が悪くても、昨

日の練習でコーチからしこたま怒られても、本番

では満面の笑みで観客の声援に応えなくてはいけ

ません。安い給料にもめげずダンスが大好きとい

うその一念だけで頑張っているのです。もし興味

を持たれた方がいらっしゃったら、YOU TUBEで

ディアーナと検索するとたくさんアップされてい

ますので、ぜひご覧になって下さい。また横浜に

行かれる機会があって、少し時間に余裕のできた

方、ぜひ横浜スタジアムに足を向けてみて下さい。

試合開始の1時間半前頃にディアーナのステージ

があります。スタジアムの外ですので、ステージ

を見るだけならタダです。目の前で見るとその動

きの激しさ、鋭さに圧倒されます。ヒュッヒュッ

と体が風を切る音が聞こえてくるようです。本当

です。

16 山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

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17山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

 今年も入学映研メンバーによる会合が11月上旬

に志水氏の幹事で無事に開催され、喧々諤々大い

に映画に関する意見を述べ合いました。明年もや

るようです。

 李香蘭こと山口淑子が亡くなりました。戦中「支

那の夜」「熱砂の誓い」で長谷川一雄と戦後は池部

良と「暁の脱走」で、黒澤明監督で三船敏郎と

「醜聞(スキャンダル)」で吾々を喜ばせた女優を

皆忘れられない。彼女の著書「李香蘭を生きて」

を購入して彼女を追悼した。名女優ではなかった

が、思い出深い女優であった。波瀾万丈の人生を

送った彼女を映画女優としてどう評価するか、難

しかろう。私にとってはまことに魅力的な一人の

女優であったと評価する。“満映”や“東宝”は彼

女をうまく利用したが、それはそれでよしとした

い。一映画ファンとしては、「支那の夜」や「醜

聞」「暁の脱走」で大いに楽しませてもらった。原

節子とは違った面で代表的な日本女優の一人では

なかっただろうかと私は評価したい。

 先号でも言及したのですが、「八甲田山 死の彷

徨」を見る機会があり、改めて原作を読ませても

らった。

 日露戦争前夜、極寒の八甲田山中で過酷な人体

実験が強いられ、青森第5連隊が、指揮系統の混

乱から、199名の死者を出した。陸軍省は遭難事件

発生直後、取調委員会を設け、9名の委員を任命

した。委員会の正式発表は行われなかったが、陸

軍大臣に数項目の意見は上申した。最も強調した

のは装備に関する件であった。第2は遭難者と遭

難遺族に対する処置で、これは国民の納得できる

ものでなければ士気に影響を与えると述べた。第

3は責任者の処罰であるが、日露戦争直前でもあ

り、将校兵卒を温存すべき時なので、追求すべき

ではないと述べた。事実この事件の直接の関係者

は一人として責任を問われることもなく転任され

ることもなかった。そのまま日露戦争に入って

いった。この事件は、長く国民に知らされないま

まになっていた。陸軍の秘密主義、責任にふれて

もらいたくないという恐れもあったであろう。新

田次郎のこの記録文学が掘り起こして初めて真相

が明らかにされたのである。本書の解説者 山本

健吉はいっている。この事件は「明治の暗さ」を

代表しているようだ。一部の人は明治は良かった

時代というが、私の印象では少しもよくはなく、

暗い時代という印象であった。八甲田山遭難事件

は明治35年に起きているが、その年に野口男三郎

という人物が11歳の少年の臀部の肉を切り取って

殺害したという事件があった。時代の暗さを反映

するものだった。

“もう一度 天気待ち 監督・黒澤明とともに” 

野上照代著 草思社版 2014

 第1章 三船敏郎と黒澤明から日本映画の黄金

時代の始まりを見るような素晴らしい物語・場面

が次々に出てくる。 第2章 仲代達也と三船敏

郎 第3章 伝説の黒沢映画 第8章の黒沢組事

件簿まで、よくぞこれを残してくれたと感涙咽ぶ

気持ちである。昭和時代の映画ファンは勿論のこ

ある映画通信

上山市 渡 辺 好 博

 私は年に数回、学生時代に共に映画を語り合った友人に映画通信を送っている。今年も当時の映画研究部の

面々に映画通信を送った。その一部をあえて公表して老マニアぶりの一端を示したい。

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と、全映画ファンに是非見て読んで欲しい書である。

 著者の野上照代は黒沢映画のスクリプター(映

画撮影の記録係)を勤めた人物で、黒沢映画の体

験を後生に伝えるため活躍中。黒沢監督がいかに

苦しみ、いかに死にもの狂いで努力して映画を

作ったかを伝えている。

“哀しすぎるぞ、ロッパ 古川ロッパ日記と消えた

昭和” 山本一生著 講談社 2014

 私が子供の頃、エノケンと並び人気のあった

ロッパ。昭和十年代のわが国において最も人気の

高い喜劇俳優であったが、敗戦(昭和20年)後し

ばらくすると人気が凋落し、仕事が減って生活難

に陥り、その上病魔(結核)に冒され昭和36年永

眠。性格は非常にわがままで暴君的であり関係者

の多くは反感を抱いていた。この我がままは出自

と才能から考えると合点が行くという。近年歴史

書などで頻繁に名前が出、日記の刊行については、

一世を風靡した喜劇俳優の日記は、ロッパの没後

しばらくは関係者に迷惑が掛かると未亡人が日記

の出版をさし止めていたが、それが解けて今回刊

行されることになった。

 本書の目次は、以下のようになっている(一部

省略)華麗なる一族の喜劇役者

第1章 華麗なる一族の喜劇役者

第2章 東宝古川緑波一座

   1 「笑いの王国」の不協和音

   2 東宝のドル箱「古川ロッパ一座」

   3 「ロッパ若し戦わば」と戦争の始まり

第3章 戦時時下の名作、名舞台

   1 十二月八日の『男の花道』

   2 菊田一雄との別れ

   3 ロッパ終戦ものがたり

第4章 変わる時代、変わらぬロッパ

   1 一座独立と『東京五人男』

   2 人気凋落を告げる手紙

   3 『三人は帰った』の見果てぬ夢

第5章 哀しき晩年、そして日記

     「さくらんぼ大将」の運命の日

終 章 日記は俺の情熱、いのち

     心遣いをする人たち 日記への執着 

     日記の終焉

(なかなかロッパを知る旧い映画ファンには面白

い貴重な本であった)

18 山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

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19

 「じぇじぇじぇ!」。9月8日の日曜日の早朝、

何気なく点けたテレビを観て驚いた。全てのテレ

ビ局で、「まもなく2020年のオリンピック開催都

市の発表で〜す!」と司会者やアナウンサーが叫

んでいた。時差の関係で月曜日に開催都市が決定

すると勝手に思い込んでいた私には、突然の出来

事だった。サッカー日本代表の長谷部誠選手のよ

うに心を整える余裕は、テレビの前でとてもな

かった。東京に決定した時は、水泳選手の北島康

介選手と同じく、「何も言えねえ!」という気持ち

であった。

 その日の午後、オリンピックのサッカー会場の

ひとつである宮城スタジアムの側を車で偶然に通

り過ぎ、7年後の東京オリンピックがより身近で

開催される事を実感した瞬間だった。

 7年後、そのとき私はどうなっているのだろ

う?20歳台の頃は、マニュアル車での長距離ドラ

イブでも全然苦にならなかったのに……。最近で

は、車の運転は疲れるし楽しくないし、ハンドル

を握りたくない時もあり、タクシー以外でも後部

座席に座る事もある。個人的に大腸内視鏡検査は、

自分独りで操作する検査のため車の運転と同じ感

覚を持っている。急カーブやクランクあり、残便

という障害物あり、このまま進んで良いのか一旦

戻り進行方向を確認した方が良いのか、時には目

的地に到着できず引き返すこともある。幸いなが

ら現在のところ、大腸内視鏡検査は疲労を感じる

ことなく自分が無心になれる貴重な時間となって

いる。しかし、7年後の私は車の運転と同じく、

「大腸内視鏡検査が面倒になっているのかなあ。」

と思いをはせ日々スコープを握っている。

 国立社会保障・人口問題研究所によると、これ

から7年で高齢化はさらに急速に進む。2010年に

は23.0%だった65歳以上の高齢化率は、2020年に

は29.1%とほぼ3割となる。毎年の死亡数は150万

人台に達し出生数の2倍になり多死時代となり、

団塊の世代が75歳以上の後期高齢者に突入し、高

齢化への本格的な対応が求められることから

「2020年問題」とも呼ばれているそうだ。

 一方、東京オリンピック開催決定後に行った調

査では、10−30歳代の男女の8割が「7年後の日

本は明るいと思う」と感じており、6割が「自分

自身の手で日本をよりよく変えていきたい」と考

えているそうだ。私も若者にならい7年後が、今

の日本より“倍返し”で明るい日本であることを

期待しよう(100倍返しも可)。

 短い時間で視点を移すと、気象庁が発表した長

期予報によると、今年の冬も「寒い冬」となる見

込みである。さらに日本海側を中心に大雪の予想

も出ている。冬将軍から身も心も温まる「お・も・

て・な・し」に期待しよう。

 冬?オリンピック?そうだ冬季オリンピックが

あった。確認すると2014年2月7日から2月23日

まで冬季オリンピックがソチ(ロシア)で開催さ

れるではないか!冬季オリンピックでの日本人選

手の活躍と感動を期待しよう。

 余談であるが、「いつやるの?今でしょ!」と応

募した東京マラソンだったが、落選のメールが届

いた。応募した満足感と落選した安堵感だけが

残った。当分、「とっても楽しい42.195キロでした」

と私が宣言することはないと確信した。

山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

南陽市東置賜郡医師会だより(平成25年10月25日 第151号)から

「 7 年 後 」

南陽市東置賜郡医師会         いがらし内科クリニック 五十嵐浩太郎

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 「走る楽しみは何ですか?」とよく聞かれます。

「自分を元気にするためです。」と答えていました。

マラソンは長井市立病院時代から、トライアスロンは開業してからで、20年近くになります。まだ走っています。

 2年前に足を骨折して、去年はフルマラソンを走りませんでしたが、今年復活しました。今年は、フ

ルマラソン1回、ハーフマラソン3回、トライアスロン2回に参加しました。10月の山形まるごとマラソンから長井マラソンそして11月の天童ラ・フランスマラソンとハーフ・フル・ハーフと2週間毎に走ったのは、初めてです。60歳を超えて、年々記録は落ちる一方で、今年は不本意な成績の一年でしたが、走れるだけで満足といった気分でもあります。

 走ることは、萎えた自分を元気にするためと考えて、トレーニング、レースをしてきました。自分の

元気がなくなったと思ったら、レースにエントリーして、トレーニングを積み、本番に臨んで、自分を

リフレッシュすることで、また患者さんと向き合える。そして患者さんに元気を与えることができると

やってきました。

 そういう中で新たなレースの楽しみを見つけました。自分がレースに出ることで、周りの人に元気を

与えることが出来る。周りの人から元気をもらえる。それ気付かせてくれたのが、山形まるごとマラソ

ンでした。去年、今年と参加して、とっても素晴らしいレースと感じました。数ある大会の中で昨年の

全国ランニング大会100選のベスト8に選ばれています。 沿道の人たちが一生懸命声援を送ってくれ、その中に知っている人を見つける。娘の小学時代の担任

の先生を見つけて一言声を掛けたり、何年も会っていなかった知人を見かけて、近づいてハイタッチを

する。気持ちが高揚しているから普段出来ないような行動も取れます。山形市内至る所に知り合いがい

るのだと気付かせてくれます。駅前通りから山大通り、馬見ヶ崎通りにかけては、本当に多くの知って

いる顔がありましたが、その大半は当院の患者さんでした。3000人以上の選手が走っているので、沿道の方からは選手を識別するのはなかなか分かり難くく、当方から声を掛けて気付いてもらう方が多いの

です。白衣姿しか見てない患者さんからしたら、キャップとサングラスを掛け、ランニングスタイルの

当方に気付かないのも無理ないと思います。時には沿道に座っているおばあちゃんに、「誰だかわか

る?」、「ねもとクリニックの根本だよ」と声を掛けてもすぐには反応がなく、しばらく通り過ぎてから、

「ねもとセンセー」と返事が帰ってくることもあります。馬見ヶ崎通りは折り返し4kmあり、このコースの中で最もきつい地点ですが、この沿道は、顔見知りの患者さんばかりです。昨年走って、今回も参

加することが知れていたためか、今年は昨年以上に患者さんが増えたように思いました。レース前の外

来診察室でも、「先生 今年も走るの? 応援に行くから」と何人もの患者さんから言われました。本

当の楽しく走れました。自分が応援してもらって、楽しく走り、そして応援して頂いた方に元気を返す

といった気分で走り終えました。レース翌日からは、「マラソン ごくろうさま!」と言ってもらい、

「先生から元気もらったぁ!」と喜んでくれるおばあちゃんがいて、しばらくレースの余韻に浸ってい

ました。今までと一味違った新たな感動です。

 練習時間を確保することが大変になってきて、年々走ることのつらさを感じるようになりましたが、

この楽しみは格別なものです。走れるだけ走って、もう少しこの感動を味わいたいと思っています。

20 山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

走ることの楽しみ方

山形県医師会監事 根 本   元

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21山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

Ⅰ 挨 拶

○吉村県知事 県医師会の皆

様こんにちは。皆様方には日

夜県民の命を守り、健康の維

持増進のためにご尽力をいた

だいておりますことに厚く御

礼を申し上げます。

 また、本日お集まりの皆様

には県の各種審議会や委員会

を通して県政各般にわたり貴

重なご意見やご提言をいただいておりますことに

も重ねて御礼を申し上げます。

 さて、少子高齢化が進行し、疾病構造の変化や

国民の医療ニーズが多様化するなど、医療・介護

を取り巻く環境が大きく変化してきております。

こうした中、今年6月に効率的かつ質の高い医療

提供体制を構築するとともに、地域包括ケアシス

テムを構築することを通し、地域における医療・

介護の総合的な確保を推進するため、いわゆる医

療介護総合確保推進法が成立いたしました。既に

その一部が施行されているところです。

 県としましても、県民が安心して地域で暮らし

て行くためには、医療・介護の安定的な提供が重

要な課題だと考えております。医療と介護の連携

体制の整備など保健・医療・福祉の充実に向けた

各般の施策を展開して参りますので、引き続き皆

様方のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げ

ます。

 本日のように県と県医師会の皆様と意見交換の

場が設けられますことは、直面するいろいろな課

題の解決に向けて連携しながら取り組むために非

常に重要な懇談会だと考えております。限られた

時間ではありますけれども、忌憚のないご意見を

賜りますようよろしくお願い申し上げまして挨拶

といたします。どうぞよろしくお願いいたします。

知事と県医師会との懇談会

日 時、平成26年8月25日㈪    会 場、ホテルメトロポリタン山形

出 席 者 名 簿

【山形県】【山形県医師会】

吉村美栄子知 事德永 正靱会  長

菅野  滋教 育 長中目 千之副 会 長

新澤 陽英病院事業管理者清治 邦夫〃

白田 洋一危 機 管 理 監中條 明夫〃

柴田 智樹子育て推進部長大内 清則常 任 理 事

石川 由美子育て推進部次長(兼)子育て支援課長齋藤 忠明〃

中山 順子健康福祉部長島貫 隆夫〃

阿彦 忠之医 療 統 括 監深尾  彰〃

駒林 雅彦健康福祉部次長吉岡 信弥〃

船田 孝夫病院事業局長渡辺 眞史〃

早坂 勝治県立病院課長江口 儀太理  事

加藤  亮危 機 管 理 課消防救急主幹折居 和夫〃

柏倉 昭夫スポーツ保健課保健・食育主幹加藤 修一〃

須藤 勇司健康福祉企画課長神村 裕子〃

長岡 満夫地域福祉推進課長齋藤  聰〃

渡邊 丈洋地域医療対策課長小林 正義監  事

沼沢 弘幸健康長寿推進課長佐藤  顕議  長

笹原 真一長寿安心支援室長島田 耕司副 議 長

山口 真二障がい福祉課長鈴木  勉事 務 局 長

県医師会だより

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○德永会長 今年から山形県

医師会の会長をさせていただ

くことになりました德永正靱

と申します。これまでの10年間、山形市医師会長として大

変お世話になりました。10年間の感謝を申し上げ、またこ

れからのさらなるご協力をお

願い申し上げたいと思います。

 私は本日の知事と県医師会との懇談会に出席さ

せていただくのは初めてです。それで、いつから

始まったのかというのを調べてみました。第1回

は昭和40年の3月でした。その時の知事は安孫子藤吉知事、県医師会長は岡田恒吉会長でした。今

からちょうど50年前になります。設立の趣旨は諸問題の解決、それから衛生・民生行政に対する推

進と協力を挙げております。その頃は民生という

言葉、民生行政というのがありました。戦後の名

残だったんでしょう。それから50年経過し、今は在宅医療を含む高齢者時代の介護医療の時代とな

りました。目指すのは健康長寿の延長、言いかえ

ますと健康長寿の国・山形を作ろうという言葉に

なると思います。

 それは高齢者の介護医療という分野と思います

が、特に介護においては多業種の人材の育成が最

も大切ではないかと思っています。またそれとは

別に、県医師会には12の郡市地区医師会があります。それぞれに歴史と医療資源が異なっておりま

すので、それぞれに郡市地区医師会らしさを出し

た医療を促して、郡市地区医師会の意見をまとめ

ていくのがわれわれの仕事の一つではないかと思

います。よろしくお願いして挨拶といたします。

Ⅱ 協 議

 敢 県提出議題

 陰 医療・介護制度改革と県の施策の方向に

  ついて

 ⅰ)医療制度改革に係る病床の機能分化・

   連携について

○須藤県健康福祉企画課長 

 私からは先の国会で関係の

法律が成立しました医療・介

護制度改革の概要、それから

県の施策について簡単にご説

明させていただきます。

 このたびの改革の背景です

けれども、今後の人口構造の

変化として、2025年にはいわゆる団塊の世代、昭和22年から24年生まれの方を指しておりますけれども、この方々が医療・介護需要の高い75歳以上の後期高齢者になることが最も大きなものです。

こうした人口構造の変化を見据えた医療や介護の

提供体制に変えて行こうというのが今回の改革の

背景です。資料には人口構造の変化の推計など、

あるいは病床機能の図なども入れてありますので

ご参考にしていただきたいと思います。

 現在の医療機関の病床の多くは全国ベースでも

急性期病床が大半を占めているという状況になっ

ておりまして、回復期、あるいは慢性期の病床が

少ないということで、このままの状況ですと2025年には慢性期の入院患者が非常に増えるというこ

とで、恒常的に急性期病床が埋まってしまうので

はないか、救急患者への対応に支障をきたすので

はないかといった懸念、それから医療・介護のニー

ズが飛躍的に高まってくるといったこと、それに

加えまして人口構造を見ますと生産年齢の人口が

非常に減少して行くということと相まって、医療・

介護の人材確保が難しくなるという懸念があると

ころです。

 こうしたことを踏まえまして、国では6月に医

療法、あるいは介護保険法などの関係法令の改正

をしまして、国全体で在宅への早期復帰に向けた

効率的な医療提供体制を整備して行く、あるいは

在宅での療養生活を支える地域包括ケアシステム

を構築して行くことにしております。

 医療制度改革関係ですけれども、患者の状態に

応じて適切な医療を提供して、出来るだけ早く在

宅に移行する体制にするために、医療機関の病床

機能を現在の高度急性期、あるいは急性期が中心

となっているものからリハビリなどの回復期病床

へ相当程度の病床の転換を促進して行こうという

ことが1点です。

 こうした病床転換を促進するために医療機関が

病床機能の現在の状況と、加えまして6年後、

2020年を見通した予定、あるいは現在の医療設備、人員配置の状況、具体的な医療提供の内容につい

て県にご報告いただく、病床機能報告制度が6月

の改正の中で創設されております。この制度に

よって各医療機関からご報告をいただいた内容も

踏まえながら、将来の医療需要の分析と併せまし

て、県が来年度中に二次医療圏ごとに2025年に目指すべき医療提供体制、あるいはこれを実現する

ための施策を盛り込んだ地域医療ビジョンを策定

して行くことになっております。今後のビジョン

策定に当たりましては、医師会の先生方をはじめ

22 山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

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23山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

関係団体の方々からさまざまなご意見をいただき

ながら、策定作業を進めて参りたいと考えており

ます。皆様には是非この改革の趣旨をご理解いた

だきまして、まずはこの10月から始まることになっている病床機能報告制度へのご対応、来年度

のビジョン策定、さらにはそのビジョンの実現に

ついてご協力をお願いします。

 介護制度改革は住み慣れた地域で安心して暮ら

し続けるための体制ということで、加えてその在

宅復帰する患者さんの受け皿といった意味も含め

まして医療、介護、予防、住まい、生活支援を一

体的に提供する地域包括ケアシステムの構築を目

指すものです。いわば地域ぐるみでの支え合いづ

くりというものを進めるということです。

 このため法制度面の見直しとしては、在宅医療

と介護連携の推進、認知症施策の推進といったこ

とを市町村が中心となって取り組むべき事業とい

うことで、法的に位置づけをされております。加

えまして要支援者に対する訪問介護及び通所介護

を全国一律の介護保険事業から市町村の事業に移

行することで、全体として市町村が中心となって

地域包括ケアシステムの構築を進めて行くことに

なっております。県としては、引き続き市町村の

取組みに対する支援を行って行くこととしており

ますが、これまでは市町村では、どちらかと言う

と医療分野への関わりが非常に薄かった部分があ

ります。特に在宅医療、介護連携の推進について

は、具体的な今後の事業の検討、あるいはその実

施に対して各郡市地区医師会の皆様方からのご指

導、ご協力が不可欠であると考えております。県

も各保健所や総合支庁を中心に市町村と一緒にそ

れぞれの地域の状況に合った在宅医療、介護の仕

組みを考えて参りますけれども、皆様には各地域

における市町村との連携協力につきまして、今後

特段のご理解とお力添えを賜りますようお願いし

ます。

 こうした医療・介護制度改革の取組みを推進す

るということで、新たな基金による財源が確保さ

れております。これは消費税増税分を財源とした

ものです。この基金を活用して行う事業としては、

1つは先ほど申し上げた病床機能の分化連携に要

する事業、それから在宅医療の推進・介護サービ

スの充実といった分野の事業、医療従事者等の確

保・養成といった3つの分野がその対象となって

おり、この基金は毎年度予算措置がなされるとい

うことになっております。

 今年度の事業につきましては、既に現在、県医

師会の中目副会長さんに取りまとめ役をお願いし

ており、県医師会、県歯科医師会、県看護協会な

ど関係団体と協議を進めているところですが、今

後、県の保健医療推進協議会にもご報告をしなが

ら、今年度の事業計画として決定をして参りたい

と考えております。中目先生には大変お骨折りを

いただいておりまして、改めて感謝申し上げる次

第です。県としましては2025年を見据えた各地域の実情に合った医療・介護サービスの提供体制を

しっかりと作って参りたいと考えておりますので、

皆様には今後ともご理解とご協力を賜りますよう

よろしくお願い申し上げます。

ⅱ)在宅医療・介護連携体制の整備促進について

○渡邊県地域医療対策課長 

 私からは、須藤健康福祉企

画課長から説明ありました医

療制度改革の中で、特にこれ

から作業等をお願いしなけれ

ばいけない「病床機能報告制

度」と「地域医療ビジョン」

の策定について、現時点での

国からの情報等、分かっている範囲内での最新の

情報をお話させていただきたいと思います。

 まず、病床機能報告制度についてご説明申し上

げます。医療機関がその有する病床において担っ

ている現状と今後の方向についてご報告いただく

内容になっており、病院と病床を持つ診療所が対

象になります。

 報告いただく内容につきましては、大きく分け

て3つあります。1つ目は「医療機能」で、今年

の7月1日現在の現状と今後6年後の予定を報告

いただく内容になっております。区分につきまし

ては、これまでもいろいろな場面でお聞きになっ

ているかと思いますが、「高度急性期機能」、「急性

期機能」、「回復期機能」、「慢性期機能」の4つの

機能ごとに、それぞれの医療機関はどのような現

状か、そして6年後はどのような予定かというこ

とを報告いただくことになります。

 機能の内容につきましては、まだ1つの言葉で

の定義、定性的な内容になっており、なかなか分

かりにくいところがありますが、まずはこの文言

を解釈いただきまして、自分の病院はこの機能だ

ろうということをご報告いただければと思います。

 今後、国では定量的な定義にしていくという方

針になっているようです。例えば、高度急性期で

あれば入院患者は何日以内に退院する、入院期間

は何日以内だとか、重症患者はどれくらいだとか、

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手術の件数はどれくらいしたとか、具体的な内容

の量的なもので判断していくように変わっていく

と承知しております。

 併せて、今年度につきましては、その6年後の

予定のほかに、今後1~2年間に転換の予定があ

る場合は、その内容も報告することになります。

また、2025年度、今から11年後の目標の予定についても報告ができる内容になるとお聞きしており

ます。

 次に、構造設備・人員配置に関する内容です。

許可病床数、それぞれ診療科の名前、医師、看護

師、コメディカル等の職員の数、CT、MRI、

PET等の設備の設置状況等をご報告いただきます。

 3つ目は具体的な医療の内容ということで、手

術件数や重症患者の対応状況、リハビリテーショ

ンの状況、長期入院患者の状況等をご報告いただ

くことになります。

 基本的には病棟ごとの報告ですが、一部病院全

体で報告する項目もあります。なお、詳しくは厚

生労働省のホームページに現在進めております国

の検討会の資料が逐次アップされております。既

に国の検討会につきましては概ね終了しておりま

して、この3つの報告項目の詳細について、この

ような内容になるだろうというものが出ておりま

すので、ご参考にしていただければと思います。

 報告の方法ですが、「医療機能」と「構造設備・

人員配置等」につきましては、国が整備する予定

の専用ホームページに掲載される予定ですが、各

医療機関が全国共通のサーバシステムから様式等

をダウンロードしていただき報告することになっ

ております。

 「具体的な医療の内容」につきましては、医療機

関の手間を少なくする趣旨で、7月審査分のレセ

プトデータから国が自動的に集計し、全国の共通

サーバにおいて、その他の報告事項と統合して整

理する。その後、整理された内容が県に提供され

るという予定と聞いております。

 報告の時期ですが、早速10月1日から1カ月間の期間で始まります。8月末には国から医療機関

に対して制度内容について通知される予定となっ

ております。そして9月上旬には先ほど申し上げ

ました国のホームページでその入力様式が記載さ

れております専用のホームページがアップされ、

そちらで報告していただくことになると聞いてお

ります。その後、11月以降、報告されていない病院への催促や、報告内容の不備の修正等を行いま

して、12月ごろに集計データが県に送付されるというスケジュールが組まれているようです。

 なお、このような日程につきましては、国でも

まだ確定されたものではなく、少し動くかもしれ

ないという話もしております。私どもの方で情報

を入手し次第、情報提供させていただく機会を設

けたいと考えておりますので、今後ともよろしく

お願いします。

 なお、県で入手しましたデータにつきましては、

法律に従いまして県ごとに分かりやすく加工して

県民の方に公表するという段取りになっておりま

すので、こちらの作業も進めていきたいと考えて

おります。

 地域医療構想(ビジョン)につきましては、県

医師会の先生方も何度も耳にしていることと思い

ますが、おさらいを含めまして簡単にご説明させ

ていただきます。

 内容としましては、現時点での人口の将来推計

や高齢化率、患者の動向など、いろいろな医療環

境のデータ、それに加えて先ほど説明しました病

床機能報告制度で報告いただいた内容を踏まえ、

二次医療圏ごとの地域医療ビジョンを平成27年度に県で策定させていただく予定としています。ビ

ジョンの内容としては、3つの項目が予定されて

いると国からお聞きしております。

 一つは「2025年の医療需要」、二つ目は「2025年に目指すべき医療提供体制」ですが、ここが大

きなミソになるわけですけれども、先ほどお示し

しました4つの機能別の必要量をこちらの方で決

めていくということになります。

 三つ目は「目指すべき医療提供体制を実現する

ための施策」で、施設整備や医療従事者の確保・

養成等、実現するための様々な施策を策定するも

ので、県の山形県保健医療推進協議会にお諮りし、

関係各団体の皆様方からの意見をお聞かせいただ

いた上で策定していくということになります。当

然、ビジョンの原案の策定過程の中では、山形大

学でもいろんな研究をしておりますが、県医師会

様からもご意見を頂戴しながらと考えております。

このビジョン策定プロセスの中でも多くのご協力

をお願いすることもあろうかと思いますので、よ

ろしくお願いします。ビジョンが出来ましたら、

その後、各医療機関ではビジョンの目標に近づく

ように4つの病床機能への分化・連携に向けて自

主的な選択で整備をしていただくことになるわけ

ですけれども、必ずしもそれぞれの医療機関の自

主的な選択だけで整備されないことも考えられま

す。そのため、地域医療ビジョンの実現の仕組み

としまして、二次医療圏ごとに「協議の場」を設

置することが法律に明記されております。協議の

24 山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

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25山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

場におきましては、構成員として医療関係者、医

療保険者等の関係者、こちらの方にもそれぞれの

地区医師会の先生方からご参画いただきまして、

また主だった病院の代表の方々からもご参画いた

だくような形で、二次医療圏ごとに決められたそ

の機能別の必要量が実現されるように、お互いの

協議を進めて行く場ということで設置させていた

だく予定です。

 なお、この協議の場で円滑に進めばよろしいの

ですが、なかなかこの協議の場だけでは進まない

場合も想定し、法律上、知事が行うことのできる

主な措置権限ということで、いろいろな命令や要

請の権限が付与されております。出来ればこう

いった権限を使うことなく、円滑円満に二次医療

圏ごとの機能分化が進む方向で進めて行きたいと

思いますので、ご理解、ご協力をお願いします。

 最後に今後のスケジュールとしまして、この地

域医療ビジョンをつくるに当たってのガイドライ

ンが今年度末に国から示されます。その中にビ

ジョンを作る上でのいろいろな策定過程とか注意

事項を示されると思いますので、それに従って進

めて行きたいと考えております。それを踏まえて

27年度中にビジョンを作り、出来上がった後、28年の4月から「協議の場」ということで、それぞ

れの地域ごとにビジョンの実現に向けた協議を進

めていきたいと考えております。医師会の先生方

にはいろいろな場面でご協力、ご理解を引き続き

よろしくお願いします。

○笹原県長寿安心支援室長 

 私の方からは先ほど説明の

ありました介護制度改革の地

域包括ケアシステムの構築に

向けた取組みの中から在宅医

療・介護連携の推進について

補足して説明させていただき

ます。

 疾病を抱えても、自宅等の住み慣れた生活の場

で療養し、自分らしい生活を続けられるためには、

地域における医療・介護の関係機関が連携し、包

括的かつ継続的な在宅医療・介護の提供が必要と

されています。県の支援のもと市町村が中心と

なって地域の医師会等と緊密に連携しながら、地

域の関係機関の連携体制の構築を図ることが求

められています。

 在宅医療と介護の連携推進につきましては、こ

れまでも在宅医療連携拠点整備事業等で進められ

てきたところですけれども、先ほどの説明の通り、

先般成立しました医療介護総合確保推進法におき

まして、介護保険法の中でこの連携事業が制度と

して位置づけられることになりました。今後、介

護保険制度の中で市町村の地域支援事業として全

国的に取り組むこととされたところです。市町村

が事業に取り組むスケジュールとしては、法施行

の来年、平成27年4月から実施可能な市町村から順次取り組みを開始することとされております。

猶予期間があり、平成30年4月にはすべての市町村で実施することとされております。猶予期間は

ありますが、市町村において実施時期を遅らせる

場合には条例を作って開始時期を設定することと

されております。

 現実に市町村が取り組む事業項目ですが、8項

目について、すべて実施することが求められてい

るところです。現段階では個別の内容につきまし

て詳細な事業内容が示されておりませんので、今

後、省令等において具体的な内容が提示される見

込みですので、本日はこの8項目の中から4つほ

ど簡単に説明させていただきます。

 最初に在宅医療・介護連携の課題と抽出の対応

の協議につきましては、地域において医療機関、

介護事業所等がそれぞれ抱えるさまざまな課題を

双方で持ち寄って連携するためのルールや考え方

を出し合うための場、いわゆる協議の場をつくる

事業となります。こういった協議の場をつくって

協議することにより関係者間の合意形成の醸成と

ともに、地域でのルールづくり、手順書やマニュ

アル作成などが期待されるということです。

 次に在宅医療・介護サービス等の情報の共有支

援につきましては、在宅医療・介護連携の課題と

抽出の対応のところで協議されました連携のため

の共通のルール、手順といったマニュアル的なも

のについては、実際運用してはじめて実が出てく

るということですので、情報を共有できるような

さまざまな支援を医療機関・介護事業所に対して

行う事業となります。具体的には鶴岡地区医師会

の Net4Uなどの取り組みをイメージしていただければ結構かと思います。

 続きまして、24時間365日の在宅医療・介護サービスの提供体制の構築ですけれども、在宅医療や

介護を利用している患者様や利用者の緊急の相談

等に対応できるよう、医療機関や訪問看護事業所、

介護事業所間の連携によりまして、24時間連絡を受けられまして、またサービスを提供できる体制

を構築して行くということになります。まさに地

域包括ケアシステムの中心をなすものということ

が出来ますけれども、ハードルが高いということ

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も言われているところです。そうは言っても今後

すべての地域におきまして、その実施について検

討するということが求められているところです。

 最後に、二次医療圏内・関係市町村の連携につ

きましては、介護に比べまして医療については、

どうしても広域的な場合が多いということでして、

必要に応じて二次医療圏や隣接する市町村との連

携を検討する事業となります。お互い課題の抽出

などを通じまして隣接市町村と連携を図っていた

だくということです。

 以上、市町村が取り組むことになるもののうち、

いくつかを紹介させていただきました。なお、県

では在宅医療・介護連携につきまして、今年2月

から3月にかけて、隣接市町ごとに保健医療協議

会を母体とした会議を開催して、在宅医療・介護

連携につきます広域調整をする場を設けさせてい

ただいたところです。また、各医師会にお伺いし

て意見交換等もさせていただいているところです。

4月に入りましては新たな財政支援制度による地

域連携拠点整備に関して市町村の方に検討をお願

いしていたところです。現在、全市町村において

団塊の世代が後期高齢者となる2025年を見据えて、来年度からの3カ年の第6次介護保険事業計

画の策定を進めているところです。いま申し上げ

ました在宅医療・介護の連携につきましても、こ

の計画の中に盛り込みまして市町村が今後取り組

んで行かなければならないということになってお

りますけれども、先ほども須藤課長から申し上げ

ましたが、どちらかと言えば、これまで在宅医療

と介護の連携に関する取り組みを行っている市町

村というのは少ない状況ということで、なかなか

ノウハウもないという状況です。各地区医師会に

おかれましては、地域市町村への助言とか連携に

つきまして、これまでもご協力いただいているわ

けではありますが、なお一層のご協力につきまし

てご配慮いただきますようお願いします。

○中目副会長 地域医療対策

課の渡邊さんにご質問させて

いただきたいんですが、まだ

国から細部にわたっては下り

てきていないと思いますので、

分かる範囲と、イメージ的な

もので結構なんですけれども、

高度急性期機能から慢性期機

能まで、病床機能の4つのカテゴリーがあります

が、この中でこれから病床を増やそうとする回復

期機能と慢性期機能というのは、実は実際の医療

としては一次医療圏の問題なんです。つまり、こ

れから増やそうとする回復期機能と慢性期機能が

二次医療圏で行われてはいないので、わかりやす

く言いますと酒田市民が週3回、鶴岡にあるリハ

ビリテーション病院に通うということはあり得な

いし、これからも行われないわけなので、酒田市

民は酒田市にある回復期や慢性期の病院に通うわ

けですし、鶴岡市民は鶴岡市の中にある病院に通

うということなので、これから増やそうとする病

床は結局のところ一次医療圏の再配分にまで話が

行ってしまうということなので、それを前提での

質問なんですが、県が国から下りてくる算定方法

に従って、各二次医療圏のあるべきと言いますか、

理想的な人口動態をもとにした病床を4つ出して

きた時に、併せて一次医療圏、あるいは各地区医

師会のエリアの医療圏を一次医療圏と定義します

と、その部分の病床も合わせてデータとして出し

てくるのか、あるいはそこは伏せて二次医療圏だ

け出すという形に将来なるのかというのが1点で

す。2点目はこちらの方がもっと大事なんですけ

れども、県はあくまでも二次医療圏の病床を、あ

るべき病床数を提示したら、それ以降、つまり二

次医療圏で提示された数値を今度は一次医療圏で

さらに分配する。今度はさらにその一次医療圏の

中の病院同士でさらに分配するというところは一

切タッチしませんよという姿勢なのか。もしそう

であれば、そういうことを再調整とか病院間の調

整役を行う組織と言いますか、委員会というもの

が一次医療圏、あるいは二次医療圏で作らなけれ

ばいけませんので、そうしないと病院同士が利害

関係でなかなかまとまらないということになりま

すので、そこはどういうふうに今の段階ではなっ

ているのか、わかる範囲内で教えていただきたい

と思います。

○渡邊県地域医療対策課長 本当にわかる範囲内

での答えとなり大変申し訳ないのですが、いま中

目先生おっしゃるとおり、回復期機能、慢性期機

能というものは、二次医療、三次医療ではなくて

一次医療であろうと思います。ここが地域の介護

の事業と大きな連携、密接な関係を持ってくるだ

ろうということは、いま先生おっしゃったとおり

であると思います。そういったことで、この病院

機能報告制度を受けて次の段階の地域医療ビジョ

ンを作っていく段階では、当然二次医療圏ごとに

地域医療ビジョンを作るのではありますが、それ

ぞれ一次医療として担う病院・診療所がどれくら

い地域に存在するのか、それぞれベッドをどれぐ

26 山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

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27山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

らい持っているのか、将来のあるべき姿としてど

れぐらいの必要量が必要なのかというところを決

めていく際は、その辺の実情を十分に踏まえなが

ら決めて行かなければならないだろうと思います。

そのためには、やはりビジョンを作る過程の中で

も、それぞれの地域の実情、医療資源がどれぐら

いあるのかということを十分踏まえた形で、地域

の医療機関の実態、そして医師会の先生方のご意

見等を十分踏まえ、策定過程の中でいろいろお聞

きしながらして行かなければいけないだろうと想

定しております。国のガイドラインがこれから示

されますので、その策定過程の中でどういったス

キームでやっていくのかというところはまだまだ

見えないところがあるのですが、私どもの今の意

識としては、その策定過程の中でも地域の実情、

また医師会の先生方のいろいろな考え、ご意見を

聴きながら進めて行かなければならないだろうと

思います。どういった形、どういった組織を作る

かということまではまだ決めておりませんが、ビ

ジョンを策定する過程の中でもそういう配慮をし

ていかなければならないだろうと考えております。

 ビジョンを作った後は、その数値目標に向けて

地域内の医療機関をどんなふうに、例えば病床転

換が必要なところがあるのであれば、どういうふ

うに転換して行くのか、そしてその転換をどの医

療機関に求めて行くのかというところは、まさに

協議の場ということで、それぞれの地域の関係者

の方々からの議論を踏まえて決めていくことにな

ると思います。ただ、その中で県が傍観者になる

のではなく、県の方でビジョンを作る過程におい

ていろいろ議論してきた内容も十分に反映させな

がら、お互いの医療機関が大きな対立関係になら

ないように、十分われわれも関わっていきますし、

ビジョンの方で作ってきた過程の中でこんな議論

がされたんだと、ですからここにはこういうもの

が必要だと、その際も一次医療として提供してい

る医療機関と二次医療、三次医療を提供している

医療機関の役割は、こういう形になるべきではな

いだろうかという考え方も、十分、県の方からも

関わらせていただきながら進めていかなければな

らないだろうと思っております。

○齋藤聰理事 それに関連してお願いですが、平

成になってから民間病院を中心に廃院がすすみ、

この25年で千以上の民間病院がなくなっております。今はどうなっているか、その数は落ち着いた

かと思いますが、病床機能報告制度で県の方とし

ていろいろ調整していただく時に、山形県は公的

病院が半分以上ですから、ま

ず公的病院から襟を正して、

民間病院にしわ寄せがいかな

いようにして、民間病院の生

きる道をきちんと残して行っ

てほしいというのがお願いの

1つです。僕は病院を持って

ないので関係はないですが。

 それともう1つは、これもお願いですが、地域

包括ケアシステムの構築の際、生活支援介護予防

の時に、地域のボランティアの方を組織しましょ

うと言われています。山形県は農業県ですので、

とにかく死ぬまで畑を耕したいとか、農業に夢中

になる方がいて、なかなかボランティアは集まり

にくいです。60歳を過ぎたらサラリーマンを退職してボランティアやるという他の都市型の地域と

は違います。特に私は白鷹で仕事していますが、

置賜や庄内地区の農業の特に盛んな所は、とにか

くじいちゃん、ばあちゃんの腰の曲がった人の手

まで借りたいということで、そういう方がボラン

ティアで介護の方に来ていただけるというのは、

私も10年間介護に携わっていますがなかなか難しいです。そこのところを考慮してこれから検討し

て行っていただきたいと思います。

 最後に在宅医療・介護連携の推進事業で、笹原

室長さんもおっしゃいましたが、1日24時間365日在宅医療・介護サービス提供の構築は、現場と

しては絶対に無理であります。まずマンパワーが

必要ですが、山形県は圧倒的にマンパワーが少な

いです。特に民間は実に少ないです。しかし、無

理だと言って諦めるということではなくて、少し

でもそれに近づけるように、われわれ医師会と県

の方々で頑張って行きたいと思いますのでよろし

くお願いします。

○渡邊県地域医療対策課長 地域医療ビジョンを

作るにあたって、官と民のそれぞれの病院を公平

にというご意見ですが、これについてはこの地域

医療ビジョンを実現していくための財政的な支援

制度ということで、先ほど須藤課長から話があり

ましたとおり、国からの交付金を受けて基金を

作って、いろいろご支援していく予定です。この

基金による支援について、国の方からも官民公平

に、官民バランスをきちんと踏まえてということ

を口酸っぱく言われておりますので、当然、地域

医療ビジョンを実現していくにあたっても公立病

院、民間病院、それぞれどちらかに偏ることなく、

平等な考え方で対応していくことを心がけたいと

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思っております。

○笹原県長寿安心支援室長 1つ目は地域包括ケ

アシステムの中で生活支援、介護予防のところで

ボランティアの活用はなかなか難しいというお話

をいただいたところです。これにつきましては、

私どもの方も、あと市町村の方も今回のデイサー

ビス、訪問ヘルプサービスが市町村事業に位置づ

けられることによって、格差が生じてしまうので

はないかということで、非常に懸念して課題とし

て捉えているところです。国ではそれぞれの市町

村に、そういった地域資源としてどのようなNP

Oボランティアがいらっしゃるのかというところ

の掘り起こしも含めて、地域のいろいろなニーズ

にどうやって結びつけて行くかという形のコー

ディネーターを設置して行きましょうということ

で、人材の養成や確保について今後動いて行くの

ですけれども、県としては市町村と一緒になって

いろいろやって行きたいと思っておりますので、

よろしくお願いいたします。

 2点目の365日24時間のサービス提供ということですが、これは本当にご意見いただいたとおり、

大変一番難しいところだと考えております。全国

的に見れば、例えば主治医、副主治医制や後方ヘッ

ドの確保とか、多職種の連携ということで、何ら

かの形で取り組んでいる事例もありますので、そ

の辺も参考にしながら、山形県それぞれの地域、

市町村でどのような形で取り組めるのかについて、

県も一緒になって検討して行きたいと思いますの

で、よろしくご協力をお願いします。

② 県立河北病院における休日・夜間の小児救急

  医療の再開について

○早坂県立病院課長 県立河

北病院における休日・夜間の

小児救急医療の再開について

です。平成21年4月から休日・夜間における小児救急患者の

診療を休止させていただいて

おりました。特に寒河江市西

村山郡医師会、あるいは北村

山地区医師会の協力、また関係自治体、医療機関

等の協力を得まして、本年6月1日から休日・夜

間の小児救急医療を再開することができました。

 再開後の救急患者数ですが本年6月581人、うち時間外は345人、うち小児救急患者数は44人、これは平成25年度同時期の状況と比較しますと21

人から44人に増加しております。7月については救急患者数681人、うち時間外救急患者数393人、うち小児救急患者数48人、平成25年度と比較しますと13人から48人に増えております。6月と7月を比較しますと44人から48人に増えている状況です。地域の皆様からは、その小児救急の再開に

ついて強い要望が寄せられておりましたが、特に

医師会の先生方のご協力によりまして、要望に応

えることが出来たと考えております。この場をお

借りしまして御礼を申し上げたいと思います。

③ 山形県ドクターヘリの運航状況について

○早坂県立病院課長 山形県ドクターヘリの運航

状況についてです。平成24年11月15日から稼働しましたが、平成24年度の出動件数は93件、1日当たりの平均は0.7件になります。平成25年度の1年間は262件の出動件数、1日平均は同じく0.7件でした。本年度、7月末までのデータですが、出動

件数145件、1日平均1.2件で、大分増加しております。全体でトータルしますと出動件数500件になります。

 福島県との広域連携をしておりますけれども、

平成25年4月からですが、25年度に出動したのが2件、26年度は1件、既に山形県の方から出動させていただいております。

 地域別出動割合について、25年度のデータですが、一番多いのは村山地域67.6%、2番目は庄内地域11.1%、3番目は置賜地域10.7%、最上地域が9.9%です。 年齢別患者数については、1番目は70代が20%、2番目が80代17.7%、3番目が60代16.3%という状況です。

 主な疾患別患者数ですが、43%が外傷で、交通事故等のけがです。2番目が脳血管疾患で16%、3番目が心大血管、心筋梗塞・狭心症等で14%、その他27%となっております。 なお、出動件数の平成24年度、うち基地件数というのがあります。基地病院である県立中央病院

では大体6割近い搬送件数がありまして、中央病

院とすれば厳しい数字だと言われております。24年度は56.5%、平成25年度が58.0%でしたが、本年度は48.0%ということで5割を切っております。患者の受け入れ等についてご協力をいただいてい

る結果であると考えております。今後ともご協力

よろしくお願い申し上げます。

28 山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

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29山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

 柑 県医師会提出議題

  ① 妊婦健康診査の公費負担について

○渡辺常任理事 私からは、

山形県の妊婦健康診査に対す

る公的負担が全国で5番目に

低いという現状をお話したい

と思います。妊婦健康診査は、

もちろん妊娠期間を通して正

常なお産を迎えるために妊婦

に対して必要不可欠なものに

なっており、しかも異常を早期に発見して新生児

の疾患の予防にもつながっていきます。これに対

して日本産婦人科医会は標準的な健康診査の実施

時期、回数、内容について、それをまとめて妊婦

健康診査に必要な金額は、平成26年度は11万7,660円に設定しています。山形県の場合には8万2,790円、全国平均では9万7,494円となります。ちなみにワースト10は、神奈川県、愛媛県、東京都、兵庫県、山形県、大阪府と続きます。逆にベ

スト10は岐阜県、山口県、長野県、徳島県、高知県、福島県と続きます。

 山形県の置かれている立場が、東京都や神奈川

県と違うことは明らかだと思います。その差額は

どうなのかというと、妊婦自身に支払いをお願い

しているか、あるいはその病院・診療所のいわゆ

るサービス的な検査という形になってしまいます。

必要な外注とかいろいろな検査に対しては妊婦の

負担がそれだけ多くなっているということになり

ます。そういう現状と併せて、山形県の新生児死

亡はこの数年で全国最下位に近いという状態が続

いています。この原因については私たちも調べて

はいますが、22~24週の非常に生存限界と言われる週数の分娩数の出生率が全国に比べて非常に高

くなっています。ですからこの時期の妊婦健診に

重点的に力を入れないと、今の全国最下位に近い

新生児死亡率を改善させるのは難しいのではない

かと周産期グループで話し合っております。ただ、

そのために今の妊婦健康診査の公費負担の状態で

は、20週前後の健診に力を入れてほしいと言っても難しいのではないかということになります。で

すから、妊婦健診の公費負担を全国平均レベルに

上げて、そして胎児のエコー検査をしっかりやれ

るような補助をつけて、22週~24週の早い時期の出産を抑えるようにする。そして妊婦健診を受け

るお金がもったいないからと言って妊婦健診を受

けないお母さんたちも結構増えています。これは

市町村の事業になっていると聞いております。公

費負担を県としてすぐに介入するのは難しいのか

もしれませんが、県としての指導をよろしくお願

いしたいと思います。

○石川県子育て推進部次長 

 妊婦健康診査の公費負担に

ついては、妊婦の健康管理の

充実と経済的負担の軽減を図

るため、これまで地方財政措

置に加えて臨時特例交付金の

創設積み増しによりまして、

回数あるいは内容が拡充され

てきております。そして平成25年度からは地方財政措置の拡充ということで、市町村の単独事業で

すべて交付税措置がされております。本県の妊婦

健康診査への公費負担の回数、内容、金額の設定

につきましては、厚生労働省の通知に基づきまし

て県医師会、そして実施主体である市町村の意向

を踏まえて、これまで県の方で調整を図ってきた

ところです。これまでの経過としましては、平成19年に健診の回数を2回から5回、平成21年には5回から14回と増加してきました。また、平成23年度からは子宮頸がん検査等の検査項目を追加して、

標準的な金額の設定や引き上げを図ってきたとこ

ろです。

 ただ、いまお話がありましたように、公費負担

額は全国で5番目に低い額ということです。この

公費負担の内容につきましては、厚生労働省から

示された標準的な検査項目は満たしておりまして、

また受診の回数も全国平均が11.1回ですが、県内では1人平均13.3回ということで、全国平均は上回っています。ただ、妊婦健診につきましては、

自由診療ということで、医療機関によって独自の

検査項目の追加、あるいはエコー検査料の別途徴

収など、自己負担額が生じるということは認識し

ております。また医療機関によってエコー検査料

も回数を個人負担ということではなく見ていただ

いている所もあるということで、お話を聞いてお

ります。

 今後、具体的に妊婦健康診査の実施内容や、受

診する人たちの満足度、問題意識などを把握する

必要があると考えており、いま、県の母性衛生学

会への研究委託などで情報収集ができないかと検

討しております。公費負担のあり方につきまして

は、検査内容の充実、それから妊婦さん、また新

生児の死亡率の改善という面、妊婦さんの健康管

理、そういう点から実施主体である市町村と具体

的に話を進めて参りたいと考えておりますので、

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今後ともなお一層のご指導をお願いします。

② 看護師不足とその地域間格差解消への取り組

  みについて

○齋藤聰理事 まず私の方から看護師不足と地域

間格差についてご質問させていただきます。その

前に山形県の皆様におかれましては看護師不足と

医師不足に対して必死に取り組んでいただいて、

効果も少しあるようですし、感謝申し上げます。

ただ、先ほど知事さんもおっしゃいましたように、

今年、地域医療介護総合確保推進法が出来まして、

来年度からは特別養護老人ホーム新規入所者の条

件は、特例もありますけれども、要介護Ⅲ以上に

なって、要介護のⅡ以下の要介護者は在宅で見な

さいという方針が示されています。山形県は2025年に向けて後期高齢者がものすごく増えてきます

し、実際問題、平成12年には2万人だった在宅サービスの受給者が平成23年は4万8千人まで増えて、この10年で約2倍以上になっている。これから2025年に向けてもっと増えますから、医療の方もそうですけれども、在宅の方に看護師が取られる

ということが容易に想像されるわけです。特に国

は訪問看護を充実させろと言っていますし、第6

次山形県保健医療計画の中でもいろいろ策が練ら

れて解消が図られています。第6次山形県保健医

療計画の中では平成27年でなお450名不足するということですが、この新しく出た法律に従って行

けばもっと足りなくなります。

 山形県の現状を見ますと、山形県の看護学校か

らは毎年450人ぐらい巣立って行っていますが、去年、一昨年は、県内に就職する看護師は62.3%、3人に1人は他県へと山形県からいなくなってい

ます。それから、山形県内の看護師の平均年齢を

調べたところ、40.6歳です。平均ですから半分は40歳以上、女性特有の更年期障害が近い方もいっぱ

いいらっしゃいますし、やはり40歳過ぎると夜勤も非常に苦しくなります。さらに今後どんどん退

職したり、平均年齢が高くなって働けなくなる看

護師も増えますので、私の予想ではもっと看護師

不足が進行するのではないかと思っております。

山形県ではいろいろやっていただいていますが、

第6次山形県保健医療計画に基づいて行っている

対策として、現状はどうなっているのかを質問さ

せていただきます。

 それから地域間格差ですが、私がいる所は置賜

の白鷹町です。置賜地区は看護師が人口10万人当たり993.4人で、県内4地域の中で一番少ないです。

本当に看護師不足を身近に感じております。看護

学校が置賜には1つもない。山形県で卒業した看

護師がどこに行っているかというと、宮城県、東

京都、神奈川県の3つが一番多いです。人間の気

持ちとしては、大都市に行きたい、都会に行きた

いという人が多いのです。置賜地区では米沢市が

一番大きい都市ですが、そこより大きな山形市の

看護学校に通っていたらやはり山形市に勤めたい

と思って、戻って来る人は少なくなります。置賜

地区に看護学校を作っていただきたいと要望する

次第です。

③ 公立置賜総合病院への看護学校新設について

○島田副議長 看護師数が非

常に重要だと思います。医者

はこれ以上増えることはない

ので、看護師を増やしてもら

えれば医者が指示をすること

によって介護医療がうまく動

くようになると思います。県

全体として総定員343名の看護師養成のうち、村山地区が228名養成しています。最上地区は現在ゼロです。昔新庄東が准看を養成

したことがあります。置賜地区は米沢市立病院が

置賜病院時代に養成したのですが、みんな東京へ

行ってしまって院長が怒って辞めてしまったとい

う話も聞きました。三友堂病院だけが頑張って

やっています。急性期病院は大体自分のところで

看護学校を作って、養成して補充しているのです。

10年前から公立置賜総合病院が出来、置賜の中心になりましたので、看護師を養成していただいて、

自分の病院を充実させる、病棟閉鎖にならないよ

うに運営していただきたいというのが要望です。

 今回のレジメには、県の対応として2025年の医療需要の増加を見据えた医療従事者の確保のあと

に「養成」とありましたので、実現を期待したい

と思います。

○渡邊県地域医療対策課長 お二人の先生からご

意見を賜りましたけれども、大きく分けて内容は

2つあると理解させていただきました。1つは県

でいま強力に進めております山形方式の看護師サ

ポートプログラムの現時点での成果はどうなって

いるのか、今後どのように進めていくのかという

ところが1つ。もう1つは看護師の地域間格差と

いうことで、置賜地域に新しい看護学校の新設は

どうだろうかというご意見の2つかと思いますの

30 山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

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31山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

で、併せてお答えしたいと思います。

 まず、「山形方式・看護師等サポートプログラム」

の成果と今後の取り組みについてですけれども、

ご案内のとおり、本県の看護師不足が深刻だとい

うことで、全国に先駆けて山形方式のプログラム

を平成23年度中に作らせていただきました。このプログラムの4つのポイントを「学生の確保・定

着」、「キャリアアップ」、「離職の防止」、「再就業

促進」としまして、看護学校や病院関係団体一丸

となって対策に取り組んでいるところです。

 これまでの成果について少しご紹介したいと思

います。1つ目の「学生の確保・定着」というこ

とですが、いわゆる県内定着率については先ほど

齋藤先生からも6割ちょっとしか県内に勤めない

のではないかということでご指摘がありました。

確かに平成23年度まで、サポートプログラムを実施する前までは60%ちょっとというところで推移しておりましたところ、サポートプログラムを開

始した24年度以降、かなり伸びております。24年度は68.3%、25年度は64.4%ということでパーセンテージが上がりました。25年度は分母の数、卒業生の数が例年より若干多かったことも原因とな

りまして、率としては下がりましたけれども、23年度に200名ちょっとだった実人員が24年度、25年度は既に50名以上増えております。このような形で県内定着率も少しずつ上がってきております。

 また「キャリアアップ」ですが、本県としては

認定看護師数を指標にしておりますけれども、こ

ちらの方も認定看護師数がトータルで140名ということで、県の方の支援制度も活用しながら養成

に努力しているところです。

 「離職の防止」ですが、主に新卒の職員の離職率

は毎年凸凹あるものの、全国平均が7%を越えて

いるところを、本県の離職率はサポートプログラ

ム実施以降4.2%とかなり低い水準で推移しております。こちらの方も今後全国一番目を目指して

いきたいと思っております。

 最後に、「再就業促進」です。看護協会に委託し

て実施しているナースセンターに登録した看護師

の免許を持っている方が、どれだけ復職したかと

いう再就業率を掲げておりますが、サポートプロ

グラムで看護協会からもご努力いただいた結果、

25年度は37.6%まで上げることが出来ております。実人数も100名近く増加している現状です。 このように、サポートプログラムの効果は相当

出てきております。実際、各病院が毎年看護師の

募集をするわけですけれども、26年度春の募集は510名程度で23年度からは40名ほど減ってきてい

る。それだけ現場の方に少しずつ確保できてきて

いると考えているところです。ただ、お二人の先

生からご指摘がありましたとおり、依然として課

題がないわけではありません。県内定着率も60数%、去年の高いところでは68%まで上がったわけですけれども、全国の平均は70%を超えておりますので、本県もこれを目指すべく今後もっと努力

していかなければいけないと考えております。

 また、出産・育児・介護や本人の健康問題等で

離職する方も毎年かなりおります。こちらの離職

者の防止も課題の1つと思っております。ご意見

を頂戴しましたとおり、看護学生の進路決定まで

の学生の意識が大事と思っております。そこで、

県としても今年、特に卒後の県内定着率が低い看

護学校の学生を対象として、普段実習で訪問した

ことのない病院の見学や看護職員との交流会に

よって地域医療、いわゆる都市部ではない病院、

中小病院の方にも目を向けていただく、理解を深

めていただくため、学生の県内就業を促進してい

く取り組みを強化しております。これからも続け

させていただくとともに、今後は新たな財政制度

も活用しながら、県外に行ってしまった看護学生

さん、または県外に就職してしまった看護師さん

を県内に戻っていただく、いわゆるUターンの数

も今後増やしていきたいということと、そのため

のいろいろな情報発信をしていきたいということ、

また、先ほどナースセンターの再就業率の話をし

ましたが、こちらのナースセンターの機能強化、

いわゆる今回の法律でも潜在看護師さんの届け出

制度が始まりますので、そちらも十分活用させて

いただいて、ナースセンターの方の機能を強化し

て、再就業の促進などにも力を入れていきたいと

考えております。

 サポートプログラムはそれなりの成果が出てき

ておりますので、これまでの取り組みを引き続き

継続させていただくとともに、内容によってはい

ろいろな検証や評価を加えながら修正等もさせて

いただいて、新たな事業にも取り組んでいきたい

と考えております。今後ともご協力のほどよろし

くお願いします。

 2つ目の看護職員の地域偏在の解消と1つの例

として、置賜地域への看護学校の新設についての

ご意見でした。県内看護師の地域偏在はわれわれ

も大きな問題だと認識しておりまして、この解消

に向けて何らかの手立てをしなければいけないと

いうことで取り組んでおります。1つの例として、

県内の病院職場の説明会で、看護学校の1、2年

生を対象としたフレッシュ説明会、また3年生、4

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年生を対象とした病院職場説明会、ガイダンスを

開催しております。当然大きな病院もあるのです

が、中小病院の方にも出来るだけ足を向けていた

だいて、そういった取り組みや、その病院の状況

もご理解いただくように、中小病院も回っていた

だくような配慮をしながら、事業を行わせていた

だいております。

 また看護学生は、実習病院に就職する例が多い

ということがありますので、いま看護学校の担当

者や病院の担当者と併せてネットワーク会議を開

かせていただき、実習病院等を拡大する方向で、

どんなことをやればいいのかいま検討しておりま

す。こういった取り組みも今後進めていきたいと

思います。今は山形市内の看護学校に通っている

学生さんが圧倒的に多いわけですけれども、就職

するにあたっては村山地域の病院だけでなく、村

山地域以外の病院にも就職につながるような取り

組みを引き続き検討していきたいと考えております。

 また、看護学校の新設の話がありました。看護

師不足、または地域偏在の解消のために、看護学

校における養成、看護師養成数の増員というのは

1つの方法として当然考えられるわけです。県と

しては、まず来年度から県立保健医療大学の入学

定員について、県内出身者を対象とした10名の地域の募集枠を新たに増やす方向で進めております。

また、県立保健医療大学以外の看護学校に対して

も、現在の入学定員の増加をしていただきたく毎

年働きかけているところです。なかなか条件が整

わず現実としては増員まで至っていませんが、引

き続き働きかけをして進めていきたいと思ってお

ります。

 看護学校の新設については、このたびの医療制

度改革によりまして、病床の機能転換が進むとい

うことも見えております。有識者から、今後の看

護職員の需給状況も大きく変わってくる可能性も

あるのではないかと聞こえてくるので、そういう

動向も注意しながら検討して行く必要があると思

います。ちょうど今年度から来年度にかけて、次

の第8次看護職員需給見通しが策定することにな

りますので、こちらの方で地域の病院、地域の状

況を十分にお聞かせいただき、データも踏まえな

がら、学校の新設について引き続き検討していき

たいと考えております。

○齋藤聰理事 よく分かりました。どうもありが

とうございました。これからも置賜に看護学校の

建設を目指していただけるようよろしくお願いします。

 山形経済同友会によりますと、今後25年間に山

形県の35市町村中28市町村が20歳から39歳の子供を産める女性の数が50%減るということです。看護師は給料が非常にいいです。ですから女性を

引き止めて、そこで子供をいっぱい産ませるには、

看護師の数を増やして山形に引き止めることが、

女性減少対策にも大きな効果があると思います。

そちらの観点からも、これから検討していただき

たいと思います。

○小林監事 いま対策を聞い

ていて、逃げる人を逃がさな

いようにしようというだけに

聞こえたのですけれども、例

えば東京都や神奈川県で働い

ている人を山形県に引っ張っ

てくるという発想は出ませんか。

○渡邊県地域医療対策課長 そういう発想も大変

重要なのかと思っております。先ほど申し上げま

したように、まずは県内出身者で他県に行ってい

る方を、Uターンを促すように情報発信をしてい

きたいと思いますが、看護師さんは先輩後輩のつ

ながりも深いという話も聞いております。県外に

出て行った本県出身者の看護師さんからいろいろ

な情報が、周りの看護師さんにも伝わって、山形

県の魅力が伝えられればと思いますので、裾野を

拡げながら取り組んでいけるような方策も考えて

みたいと思います。

○座 長(中山健康福祉部長)

 あと1つは、置賜公立病院

に来年度から看護師の就学資

金を創設する予定になってお

りまして、これも置賜公立病

院への看護師確保という意味

では1つの大きな手段になる

と考えております。

○島田副議長 看護学生への奨学資金は結局借金

になるので、そういうシステムではなくて、看護

師養成の絶対数を増やすべきだと思います。青森

県と福島県は1千人養成していますし、秋田県も

470人も養成しています。絶対養成数を増やさないと恐らく2025年までに間に合わないのではないかと思います。医者は増やさなくていいので、看

護師を増やしてほしいと思います。山大医学部が

出来て山形県の医師は山大が5割を超えておりま

すので県は山形大学を大事にしてください。

32 山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

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33山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

○吉村県知事 本日は熱心にご議論賜りまして誠

にありがとうございました。県医師会の先生方か

ら直接このようにお会いして、貴重なご意見、ご

提案などを賜りましたこと、本当に有意義な時間

であったと思っております。本日皆様方から頂戴

しましたご意見やご提案については、出来るかぎ

り県政に反映するように努めて参りたいと思って

おります。

 県としても、地域の医療を守るために全力で取

り組んで参りますので、県医師会の先生方には今

後とも引き続きご支援ご協力を賜りますようよろ

しくお願い申し上げます。今日は本当にありがと

うございました。

○德永会長 熱心なご質疑ありがとうございまし

た。山形県の行政の方々の考える目標と、私ども

医師会の目標は同じものが結構あると思いますが、

実施されるまで行かないというのが数多いと思い

ます。これはお互いにワーキンググループやこう

いう打ち合わせ会議を続けることによって、恐ら

く解決されて行くことだろうと思います。よろし

くお願い申し上げて挨拶といたします。ありがと

うございました。 

閉 会

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 出席者会  長 德永 正靱副 会 長 中目 千之、清治 邦夫、中條 明夫常任理事 大内 清則、齋藤 忠明、島貫 隆夫     吉岡 信弥、渡辺 眞史 事 務 局 鈴木事務局長他事務局員

〔Ⅰ〕報告事項

1.訃 報敢 会員氏名 岩淵美恵子先生 87歳

【米沢市医師会】 死亡年月日 9月1日㈪ 会員氏名 岩淵 愼助先生 86歳

【米沢市医師会】 死亡年月日 9月9日㈫ 喪  主 遠藤 珠美様

中條副会長が参列し、弔意を表しました。

柑 会員氏名 齋藤  博先生 93歳【山形市医師会】

 死亡年月日 9月24日㈬ 喪  主 齋藤 博昭様

山形市医師会にお願いし、弔意を表しました。

桓 会員氏名 菅原 一郎先生 78歳【酒田地区医師会十全堂】

 死亡年月日 9月28日㈰ 喪  主 菅原 貴子様

佐藤代議員会議長が参列し、弔意を表しました。

棺 会員氏名 金子 郁子先生 80歳【南陽市東置賜郡医師会】

 死亡年月日 10月2日㈭ 喪  主 金子  誠様

齋藤(忠)常任理事が参列し、弔意を表しました。

2.第38回東北・北海道医師会共同利用施設連絡協議会9月27日㈯・28日㈰ ホテルメトロポリタン盛岡 清治・中條副会長、 大内・吉岡常任理事 神村理事出席

 中條副会長より、「災害と医師会共同利用施設―医師会活動も含めて―」をメインテーマに岩手県で開催され、シンポジウムには本会から神村理事が参加された。なお、次回は北海道が担当する旨報告。

3.第58回社会保険指導者講習会10月1日㈬・2日㈭ 日本医師会館 中條副会長出席

 中條副会長より、「痛みのマネジメント」を主題に講習が進められるとともに、講演では厚生労働省から2025年の人口構造問題及び平成26年の診療報酬改定の目指すところについて説明があった旨報告。

4.医療情報に関する研修会10月4日㈯ 山形国際ホテル 清治副会長、島貫・渡辺常任理事出席

 清治副会長より、各地区における地域ネットワークの状況について報告がなされるとともに、基調講演では、日本医師会総合政策研究機構の矢野主任研究員より医師資格証の現状と展望について講演がなされた旨報告。なお、併せて清治副会長より、本会での受付審査局の開設等今後の方向性について、引き続き前向きに検討していくこととした。

5.母体保護法指定医師研修会10月4日㈯ 鶴岡地区医師会館 中目副会長、三條理事出席

 中目副会長より、8名の参加があり全員に受講証明書を配布した旨報告。

6.第6回災害等の救急・救護活動に関する四師会打合せ会

10月7日㈫ 県医師会館 大内・吉岡常任理事、齋藤(聰)理事出席

 吉岡常任理事より、今回の会議には、県看護協会訪問看護ステーション、県作業療法士会、県理学療法士会及び県臨床心理士会をゲストとして迎え8団体が参加した。東日本大震災時の活動報告やそれから確認された課題等について協議するとともに、今後とも密接な連携を図ることを確認した旨報告。なお、併せて吉岡常任理事より、災害

34 山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

第 5 回 常 任 理 事 会

日 時、平成26年10月8日㈬ 午後3時30分~会 場、県医師会館役員室         

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35山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

時等に着用するビブスへの資格表示の種類等について、作業療法士、理学療法士など新たな職種を追加作成することの提案があり全員一致で承認された。

7.保険医療機関の個別指導9月30日㈫ 山形ビッグウイング

 大内常任理事より報告。

8.会議・行事等敢 第1回在宅輸血に関する調査委員会

9月25日㈭ 県赤十字血液センター 大内常任理事、折居理事出席報告。

柑 文部科学大臣感謝状伝達式並びに第39回山形大学医学部慰霊祭

9月26日㈮ 山形大学医学部 德永会長出席報告。

桓 第1回救急電話相談事業検討会議9月26日㈮ 山形市医師会館 大内常任理事出席報告。

棺 山形県医療機関厚生年金基金第56回代議員会9月26日㈮ ホテルメトロポリタン山形 鈴木事務局長出席報告。

款 本間清和先生 日本対がん協会賞受賞記念祝賀会

9月27日㈯ ガーデンパレスみずほ 德永会長出席報告。

歓 松下鈆三郎先生叙勲受賞祝賀会9月28日㈰ タスパークホテル 德永会長出席報告。

汗 第1回山形県保健医療推進協議会9月30日㈫ 山形県庁 德永会長、中目副会長出席報告。

漢 第45回日本看護学会−在宅看護− 学術集会10月2日㈭ 山形テルサ 德永会長出席報告。

澗 山形県バイオクラスター形成推進会議10月2日㈭ 山形県庁 德永会長出席報告。

潅 第37回全国医師信用組合連絡協議会10月4日㈯・5日㈰ 長崎市 德永会長、小林監事出席報告。

    

〔Ⅱ〕通知事項

1.病院の耐震改修の状況の調査について 

 中目副会長より、日本医師会常任理事から、標記調査への協力依頼がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知することと決定。(本会ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)

2.東日本大震災に関連する診療報酬の特例取扱いの期間延長等について

  中條副会長より、日本医師会副会長から、平成27年3月31日まで延長されるとの標記通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知することと決定。(本会ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)

3.「地域における医療及び介護の総合的な確保の促進に関する法律」に基づく都道府県計画及び地域医療介護総合確保基金について

  中目副会長より、日本医師会副会長から、標記活用の留意事項について通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知することと決定。(本会ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)

4.「介護給付費請求書等の記載要領について」等の一部改正について

  中目副会長より、日本医師会常任理事から、中国残留邦人等の円滑な帰国の促進等に関する法律の一部改正に伴う標記等の一部改正について通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知することと決定。(本会ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)

5.院内感染対策サーベイランス事業(JANIS)に係る参加医療機関の募集について

  清治副会長より、日本医師会長から、標記通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知することと決定。(本会ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)

6.天童市立中学校に通う生徒が死亡した事案に関する調査委員会委員について

  清治副会長より、天童市教育委員会教育長から、標記調査委員会設置要綱の全部を改正したことにより、推せんの委員候補者についても委嘱できないとの通知がある旨説明があり、了知することと決定。

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7.「定期の予防接種等による副反応の報告等の取扱いについて」の一部改正について

 清治副会長より、日本医師会感染症危機管理対策室長から、ヒトパピローマウイルス感染症に係る標記一部改正について通知がある旨説明があり、了知することと決定。(本会ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)

8.平成26年度「津波防災の日」について  大内常任理事より、日本医師会長から、標記通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知することと決定。(本会ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)

〔 III 〕協議事項

1.日本アイバンク協会第7回「今泉賞」について

 中目副会長より、日本医師会長から、標記推薦依頼がある旨説明があり、山形県眼科医会に推薦依頼することと決定。

2.第16回山形県歯科保健大会の開催について11月15日㈯ 山形ビッグウイング

  中目副会長より、県歯科医師会長から、標記開催案内がある旨説明があり、德永会長出席することと決定。(本会ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)

3.戴帽式のご案内 11月12日㈬ 鶴岡准看護学院

 中目副会長より、鶴岡准看護学院長から、標記開催案内がある旨説明があり、欠席並びに祝電を打電することと決定。 

4.山形県医療ADR学術研究会講演会へのご出席について

12月4日㈭ 山形医学交流会館  島貫常任理事より、県医療ADR学術研究会会長から、標記出席案内がある旨説明があり、德永会長出席することと決定。 5.後援名義借用の御願い 

12月4日㈭ 山形医学交流会館

 島貫常任理事より、県医療ADR学術研究会会長から、第8回講演会への名義後援依頼がある旨説明があり、後援了承。

6.山形県臨床内科医会学術講演会への後援のお願いについて

11月28日㈮ ホテルキャッスル  島貫常任理事より、県臨床内科医会会長から、標記後援依頼がある旨説明があり、後援了承。

7.各種検診委員会委員の推薦について委嘱 東海林 佳兼 呼吸器検診委員会

  清治副会長より、山形市医師会長から、呼吸器検診委員会委員の推薦がある旨説明があり、委嘱することと決定。

8.山形空港SCU設置・運営訓練の参観について11月8日㈯ 山形空港貨物ビル

  大内常任理事より、県危機管理監から、標記案内がある旨説明があり、欠席することと決定。

追 加 要 項

〔 II 〕通知事項

1.「感染症対策特別促進事業の実施について」等の一部改正について

  清治副会長より、日本医師会常任理事から、肝炎治療に関する医療費助成等に係る標記一部改正について通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知することと決定。(本会ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)

2.「予防接種後健康状況調査実施要領」の一部改正について

 清治副会長より、日本医師会感染症危機管理対策室長から、定期の予防接種対象疾病に水痘及び高齢者の肺炎球菌感染症が追加されたことに伴う標記一部改正について通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知することと決定。(本会ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)

3.新たな難病医療費(指定難病)助成制度にかかる指定医の申請について

 中目副会長より、県障がい福祉課長から、標記通知がある旨説明があり、了知することと決定。(本会ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)

4.病床機能報告制度における医療機能情報提供制度(山形県医療機関情報ネットワークシステム)を通じた医師数の取扱いについて

 中目副会長より、県地域医療対策課長から、標記通知がある旨説明があり、了知することと決定。

36 山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

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37山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

5.在宅医療連携関係事業の進め方

 中目副会長より、県地域医療対策課から、標記通知がある旨説明があり、了知することと決定。(本会ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)

6.エボラ出血熱に関する対応について  清治副会長より、日本医師会感染症危機管理対策室長から、エボラ出血熱が疑われる患者が発生した場合の連絡体制等について通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知することと決定。(本会ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)

7.厚生労働省「平成26年度 動物由来感染症対策(狂犬病予防を含む。)技術研修会」の開催について

11月7日㈮ 赤坂区民センター

 清治副会長より、日本医師会感染症危機管理対策室長から、標記開催案内がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知することと決定。(本会ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)

8.デング熱の国内感染症例について(第二十七報)

 清治副会長より、日本医師会感染症危機管理対策室長から、標記通知がある旨説明があり、了知することと決定。(本会ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)

〔 III 〕協議事項

1.平成26年度日本医師会医療情報システム協議 会の開催について

2月14日㈯・15日㈰ 日本医師会館  渡辺常任理事より、日本医師会長から、標記開催案内がある旨説明があり、清治副会長、渡辺常任理事出席することと決定。(本会ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)

2.東北医学雑誌への広告掲載について

 渡辺常任理事より、東北医学会会長から、標記依頼がある旨説明があり、広告掲載することと決定。

3.置賜地区三医師会親善麻雀大会の助成について11月8日㈯ 長井市西置賜郡医師会館 

 吉岡常任理事より、長井市西置賜郡医師会長から、標記依頼がある旨説明があり、助成することと決定。

4.在宅医療の推進に向けた取り組みへの支援について

 中目副会長より、県地域医療対策課長から、平成27年度の在宅医療推進事業費の補助対象者募集の案内がある旨説明があり、本会事業としての計画を策定のうえ申請することとし、内容は中目副会長に一任することと決定。

5.ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関の選定について

 清治副会長より、日本医師会感染症危機管理対策室長から、標記協力依頼がある旨説明があり、山形大学医学部附属病院及び山形済生病院を協力医療機関候補とすることと決定。

6.ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状の診療に係る研修の実施について

 清治副会長より、日本医師会感染症危機管理対策室長から、当該患者の診療体制の強化を図ることを目的として標記依頼がある旨説明があり、研修会を開催することと決定。

7.山形県対脳卒中治療研究会顧問ご就任の依頼11月9日㈰ 大手門パルズ

 島貫常任理事より、県対脳卒中治療研究会会長から、標記依頼がある旨説明があり、德永会長の顧問就任を承諾することと決定。

8.山形県消化器内視鏡技師研究会へのご支援ご協力方お願いについて

10月19日㈰ 県立中央病院

 清治副会長より、県消化器内視鏡技師研究会会長から、標記依頼がある旨説明があり、助成することと決定。

9.平成26年度都道府県災害医療コーディネート研修受講者について3月20日㈮・21日㈯・22日㈰ 日本医師会館

 大内常任理事より、県健康福祉部長から、標記受講者の推薦依頼がある旨説明があり、大内常任理事を推薦することと決定。

10.『スミセイさわやか介護セミナー』開催に伴うご後援のお願い

11月16日㈰ 山形国際交流プラザ

 大内常任理事より、山形新聞社から、標記後援依頼がある旨説明があり、名義後援了承。

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 出席者

副 会 長 中目 千之、清治 邦夫、中條 明夫

常任理事 大内 清則、齋藤 忠明、島貫 隆夫

     吉岡 信弥、渡辺 眞史

理  事 江口 儀太、折居 和夫、加藤 修一

     神村 裕子、齋藤  聰、三條 典男

監  事 小林 正義、根本  元、福原 晶子

議  長 佐藤  顕

副 議 長 島田 耕司

事 務 局 鈴木事務局長他事務局員

〔Ⅰ〕報告事項

1.訃 報

 会員氏名 蘇武 世棋先生 91歳【山形市医師会】

 死亡年月日 10月12日㈰ 告 別 式 10月15日㈬ 午後2時 会  場 セレモニーホール山形

 喪  主 蘇  孟龍様

 大内常任理事より、会長の名代で参列し弔意を

表してきた旨報告。

2.第5回常任理事会

10月8日㈬ 県医師会館 德永会長ほか役員出席

 中目副会長より、既に理事会メールで報告しご

覧いただいているとおりである旨報告があり、了承。

3.診療に関する相談状況

 中目副会長より、先月の相談は4件であった旨

報告。

 

4.大学医学部・医学会女性医師支援担当者連絡会

9月26日㈮ 日本医師会館 神村理事出席

 神村理事より、日医における女性医師支援・男

女共同参画に関する取り組みの周知と大学若手女

性医師を支援するための各大学医学部等の取り組

みについての情報交換を行った旨報告。

5.TV会議システム導入検討特別委員会

10月8日㈬ 県医師会館 德永会長、中目・清治・中條副会長

 島貫・渡辺常任理事出席

 清治副会長より報告。(詳細は本誌別掲。)

6.第36回産業保健活動推進全国会議10月9日㈭ 日本医師会館 齋藤(忠)常任理事、神村理事出席

 齋藤(忠)常任理事より、各県の産業保健活動の事例報告が行われるとともに、厚生労働省からは最

近の労働行政の動向や治療と就労の両立支援の今

後の方向性等について説明があった旨報告。

7.都道府県医師会難病・小児慢性特定疾病担当

理事連絡協議会

10月15日㈬ 日本医師会館  渡辺常任理事出席

 渡辺常任理事より、難病・小児慢性特定疾病と

も対象疾病の拡大により、多くの医師が関係する

こととなる。専門医のみならず、専門医を持って

いない医師でも講習会に参加することで指定医の

資格を得られるので、より多くの先生方の申請を

お願いしたい旨報告。

8.第26回山形県産業保健セミナー10月16日㈭ 山形ビッグウイング清治副会長、齋藤(忠)常任理事出席

 齋藤(忠)常任理事より、セミナーを開催し医師112名、事業所85名の参加があった旨報告。

9.第1回地域医療対策委員会

10月16日㈭ 日本医師会館 中目副会長出席

 中目副会長より、地域医療対策委員会の副委員

長に就任したこと、及び日医会長から諮問があっ

た「地域医療構想(ビジョン)・第7次医療計画に

38 山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

第 9 回 全 理 事 会

日 時、平成26年10月22日㈬ 午後3時30分~会 場、県医師会館役員室          

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39山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

向けての医師会の役割について」は、今後、2か

月に1回程度の会合を重ね答申することとなった。

なお、地域医療構想策定に当たっては、郡市地区

医師会及び県医師会の役割がより重要である旨報告。

 

10.第1回予防接種・感染症危機管理対策委員会10月17日㈮ 日本医師会館 三條理事出席

 三條理事より、エボラ出血熱、新型インフルエ

ンザ及びヒトパピローマウイルス予防接種への対

応等について説明、討議があった旨報告。

11.女性医師サポート体制強化のための懇談会10月18日㈯ パレスグランデール 島貫・吉岡・渡辺常任理事、神村理事出席

 島貫常任理事より、山形大学医学部附属病院及

び米沢市立病院に勤務する若手女性医師8名及び

同大医学部の女子学生4名と県関係者が集い意見

交換した。職場で抱える課題や保育ニーズなど生

の声を聴くことができ有意義な会合であった旨報告。

12.日本医師会女性支援センター事業北海道・東北ブロック会議

10月18日㈯・19日㈰ 山形国際ホテルほか 德永会長ほか役員出席

 神村理事より、日本医師会女性支援センター及

び各道県の事業報告会形式で開催されたが、和や

かな雰囲気のうちに終了した旨報告。

13.山形県医師会産業医研修会10月20日㈪ 長井市保健センター 齋藤(忠)常任理事 神村・齋藤(聰)理事出席

 齋藤(聰)理事より、南陽市東置賜郡医師会の会員を含め28名の参加が得られ、盛会に開催された旨報告。

14.保険医療機関の個別指導敢 10月7日㈫ わくわく新庄    三條理事より報告。

柑 10月15日㈬ 鶴岡協立リハビリテーション病院   佐藤議長より報告。

桓 10月21日㈫ わくわく新庄    三條理事より報告。

15.会議・行事等敢 第47回日本薬剤師会学術大会開会式及び懇親会

10月12日㈰ 山形市民会館ほか 德永会長出席報告。

柑 第38回全国育樹祭10月12日㈰ 山形県遊学の森 中目副会長出席報告。

桓 やまがたピンクリボンフェスタ2014開会式10月12日㈰ 山形市役所前広場 大内常任理事出席報告。

棺 県医師信用組合理事会

10月22日㈬ 県医師会館 德永会長ほか役員出席報告。

〔 Ⅱ 〕通知事項

1.平成26年度の医療法第25条第1項の規定に基づく立入検査の実施及び同要綱の一部改正につ

いて 

 中目副会長より、日本医師会長から、標記通知

がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知

することと決定。(本会ホームページ・会員メ

ニュー「新着文書」に掲載。)

2.社団たる医療法人と財団たる医療法人の合併

について

 

 中目副会長より、日本医師会常任理事から、標

記通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長

宛通知することと決定。(本会ホームページ・会員

メニュー「新着文書」に掲載。)

3.平成26年度第3回山形県公立大学法人評価委員会の開催について

11月6日㈭ 県庁  

 中目副会長より、県公立大学法人評価委員会委

員長から、標記開催案内がある旨説明があり、中

目副会長出席することと決定。

4.東北医科薬科大学医学部 教育運営協議会委員への就任について

 中目副会長より、東北薬科大学理事長から、標

記就任依頼がある旨説明があり、德永会長の委員

就任を承諾することと決定。

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5.東北医科薬科大学医学部 第1回教育運営協議会の開催について

10月22日㈬ ウェスティンホテル仙台  中目副会長より、東北薬科大学理事長から、標

記開催案内がある旨説明があり、德永会長出席す

ることと決定。

6.「2014年度診療報酬改定に係る診療所調査~かかりつけ医機能と在宅医療を中心に」ご協力の

お願い 

 中條副会長より、日本医師会長から、標記依頼

がある旨説明があり、了知することと決定。(本会

ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)

7.医薬品の妥結率に関する報告について 

 中條副会長より、日本医師会常任理事から、標

記に関するQ&A等について通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知することと決定。

(本会ホームページ・会員メニュー「新着文書」に

掲載。)

8.厚生労働省「疑義解釈資料の送付について

(その10)」の送付について 

 中條副会長より、日本医師会常任理事から、標

記通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長

宛通知することと決定。(本会ホームページ・会員

メニュー「新着文書」に掲載。)

9.母子保健法施行規則の一部を改正する省令の

公布及び母子健康手帳の記載事項の取扱い等に

ついて 

 中目副会長より、日本医師会長から、水痘に係

る予防接種が定期接種の対象になったことによる

標記取扱い等の通知がある旨説明があり、各郡市

地区医師会長宛通知することと決定。(本会ホーム

ページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)

10.「介護サービス情報公表システムの機能充実について(平成26年10月1日リリース)」の送付について

 中目副会長より、日本医師会常任理事から、標

記機能の改善をおこなったとの通知がある旨説明

があり、各郡市地区医師会長宛通知することと決

定。(本会ホームページ・会員メニュー「新着文

書」に掲載。)

11.老人福祉施設等における医薬品の使用の介助について(老人福祉施設等への注意喚起および

周知徹底依頼)

 中目副会長より、日本医師会常任理事から、標

記通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長

宛通知することと決定。(本会ホームページ・会員

メニュー「新着文書」に掲載。)

12.第41回山形県公衆衛生学会の開催について3月5日㈭ 県立保健医療大学 

 清治副会長より、学会長から、標記開催案内が

ある旨説明があり、了知することと決定。(本会

ホームページ・会員メニュー「新着文書」に掲載。)

〔 Ⅲ 〕協議事項

1.新春名刺交換会開催のご案内 

1月5日㈪ 山形グランドホテル

 中目副会長より、山形商工会議所から、標記開

催案内がある旨説明があり、德永会長出席するこ

とと決定。

2.平成26年度山形県自殺対策推進会議の開催について

11月7日㈮ 県建設会館

 中目副会長より、県地域福祉推進課長から、標

記開催案内がある旨説明があり、出席者について

は、中目副会長に一任することと決定。

3.やまがた被害者支援センター創立10周年記念「犯罪被害者支援 県民のつどい2014の開催について」

11月20日㈭ 山形テルサホール

 中目副会長より、やまがた被害者支援センター

理事長から、標記開催案内がある旨説明があり、

欠席することと決定。

4.日本医師会認定産業医制度産業医学研修会の

申請書提出について

12月4日㈭ 山形市医師会館 

 齋藤(忠)常任理事より、山形産業保健総合支援センター所長から、標記指定申請がある旨説明があ

り、日本医師会に申請することと決定。

40 山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

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41山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

5.平成26年度家族計画・母体保護法指導者講習会の開催について

12月6日㈯ 日本医師会館 

 中目副会長より、日本医師会長から、標記開催

案内がある旨説明があり、三條理事出席するとと

もに、各郡市地区医師会長宛通知することと決定。

追 加 要 項

〔Ⅰ〕報告事項

1.訃 報

 会員氏名 飯野  正 先生 79歳【長井市西置賜郡医師会】

 死亡年月日 10月17日㈮  告 別 式 10月21日㈫ 午後1時30分 会  場 博英社ホール あやめ

 喪  主 飯野 徳子様

 長井市西置賜郡医師会にお願いし、弔意を表し

ました。

〔 Ⅱ 〕通知事項 1.「地域における医療及び介護の総合的な確保を

推進するための関係法律の整備等に関する法

律」の一部の施行について

 中目副会長より、日本医師会長から、標記通知

がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛通知

することと決定。(本会ホームページ・会員メ

ニュー「新着文書」に掲載。)

2.外国医師等が行う臨床修練に係る医師法十七

条等の特例等に関する法律の一部改正の施行等

について

 中目副会長より、日本医師会常任理事から、標

記通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長

宛通知することと決定。(本会ホームページ・会員

メニュー「新着文書」に掲載。)

3.医療従事者の勤務環境改善等に関する事項の

施行について

 島貫常任理事より、日本医師会副会長から、標

記法律改正の主旨・概要等について通知がある旨

説明があり、各郡市地区医師会長宛通知すること

と決定。(本会ホームページ・会員メニュー「新着

文書」に掲載。)

4.「山形県看護師等確保推進会議」第2回会議の

開催について

10月27日㈪ 県自治会館

 吉岡常任理事より、県健康福祉部長から、標記

開催案内がある旨説明があり、吉岡常任理事出席

することと決定。

5.労働安全衛生法施行令の一部を改正する政令

及び労働安全衛生規則等の一部を改正する省令

の施行について

 齋藤(忠)常任理事より、日本医師会長から、標記通知がある旨説明があり、各郡市地区医師会長宛

通知することと決定。(本会ホームページ・会員メ

ニュー「新着文書」に掲載。)

6.デング熱の国内感染症例について(第三十一、

三十二報)

 清治副会長より、日本医師会感染症危機管理対

策室長から、標記通知がある旨説明があり、了知

することと決定。(本会ホームページ・会員メ

ニュー「新着文書」に掲載。)

〔 Ⅲ 〕協議事項

1.三師会役員懇談会の開催について 11月12日㈬ 山形グランドホテル

 中目副会長より、県薬剤師会長から、標記開催

案内がある旨説明があり、正副会長及び常任理事

が出席することと決定。

2.「交通事故傷害保険」ご継続のご案内

 

 中目副会長より、県医師会協同組合から、標記

案内がある旨説明があり、契約を継続することと

決定。

3.第36回山形県医師会学校医大会の開催及び学校保健功労者表彰について

12月13日㈯ 県産業創造支援センター 

 清治副会長より、標記について説明があり、原

案のとおり開催及び表彰することと決定。

4.後援名義使用承諾申請書

12月21日㈰ 霞城セントラル  

 大内常任理事より、県喫煙問題研究会会長から、

『受動喫煙防止のための市民公開講座』への後援依

頼がある旨説明があり、後援了承。

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5.厚生労働省のセーフティネット保証5号(緊

急保証制度)に係る業況調査への協力のお願い

 中目副会長より、日本医師会常任理事から、「無

床診療所」の区分において来年1月以降の業種指定を行うための標記協力依頼がある旨説明があり、

了知することと決定。

 

6.会費減免申請書 

 清治副会長より、新庄市最上郡医師会長から、

会員の疾病を理由に会費減免申請がある旨説明が

あり、減免することと決定。

7.日本医師会認定産業医制度産業医学研修会の

申請書提出について

12月17日㈬ 食糧会館

 齋藤(忠)常任理事より、山形産業保健総合支援センター所長から、標記指定申請がある旨説明があ

り、日本医師会に申請することと決定。

 

8.日本医師会認定産業医制度産業医学研修会の

申請書提出について

1月16日㈮ 山形ビッグウイング

 齋藤(忠)常任理事より、山形産業保健総合支援センター所長から、標記指定申請がある旨説明があ

り、日本医師会に申請することと決定。

9.日本医師会認定産業医の研修会指定申請につ

いて

1月15日㈭ 酒田市民健康センター

 齋藤(忠)常任理事より、酒田地区医師会十全堂会長から、標記指定申請がある旨説明があり、日本

医師会に申請することと決定。

10.世界糖尿病デー広告掲載のご案内 

 渡辺常任理事より、山形新聞社から、標記案内

がある旨説明があり、広告掲載することと決定。

11.日本医師会認定産業医の認定申請(新規・更新)について

 齋藤(忠)常任理事より、5名の会員及び1名の非会員から新規申請並びに、30名の会員及び1名の非会員から更新申請がある旨説明があり、日本

医師会に申請することと決定。

12.日本医師会認定健康スポーツ医の認定申請(更新)について

 大内常任理事より、3名の会員から更新申請が

ある旨説明があり、日本医師会に申請することと

決定。

〔 Ⅳ 〕医師連盟関係

1.協議事項

 敢 第17回武見セミナーのご案内 11月6日㈭ ホテルオークラ東京

 中目委員長より、発起人から、標記案内がある

旨説明があり、パーティー券を購入することと決定。

 柑 えんどう利明政経セミナーのご案内

11月17日㈪ 山形国際ホテル

 中目委員長より、発起人から、標記案内がある

旨説明があり、中目委員長出席するとともに、パー

ティー券を購入することと決定。

42 山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

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43山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

 本会TV会議システム導入検討特別委員会は、去

る10月8日㈬午後5時15分より県医師会館にお

いて開催された。

 初めに德永会長より「現在のシステムを導入し

てから十数年が経過している。今の機器は機能も

良くなり使いやすくなっていると思う。更新検討

をするにあたり、本日は短い時間ではあるがよろ

しくお願いしたい。」との挨拶があり、清治委員の

司会で取扱業者よりTV会議システムの説明を受

けた。

斬出席者

会  長 德永 正靱

委  員 中目 千之、清治 邦夫、中條 明夫

     島貫 隆夫、渡辺 眞史

斬要 項

1.TV会議システム導入に向けてのプレゼンテー

 ション

 ① 東日本電信電話株式会社

  営業担当 齊藤氏、SE担当 生天目氏より資

  料を用いて説明。

   斬 多地点接続サーバ(MCU)を導入すれ

     ば、時間を気にすることなくいつでも

     12拠点を接続可能。

   斬 テレビ画面は60インチ、音声自動追尾

     カメラでの提案。

 ② 株式会社日立ハイテクノロジーズ

  日立ハイテクノロジーズ柳氏、日立システム

  ズ林氏より資料を用いて説明。

   斬 8拠点接続であれば多地点接続サーバ

     (MCU)不要。

   斬 音声自動追尾カメラの機能はない。

   斬 12拠点での構築費用は概算で2,500万

     位(サーバ込、TV含まず)である。

   斬 重量課金のサービスもある。

2.今後の進め方について

 NTTより導入実績を出してもらい、各社からデ

モをしていただくこととし、価格等も含め検討し

ていくこととする。

TV会議システム導入検討特別委員会

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斬10月1日・2日 第58回社会保険指導者講習会

が日本医師会館で開催され、中條副会長出席。

斬 〃 高齢者に対するインフルエンザ予

防接種について、各郡市地区医師会長宛通知。

斬 〃 高齢者に対する肺炎球菌感染症予

防接種について、各郡市地区医師会長宛通知。

斬 2日 第45回日本看護学会―在宅看護―

学術集会が山形テルサで開催され、德永会長

出席。

斬 〃 山形県バイオクラスター形成推進

会議が山形県庁で開催され、德永会長出席。

斬 〃 平成26年度学校心電図検診読影の

結果集計及び平成25年度追跡調査の依頼につ

いて、各郡市地区医師会長宛通知。

斬 4日 医療情報に関する研修会を山形国

際ホテルで開催。

斬 〃 母体保護法指定医師研修会を鶴岡

地区医師会館で開催。

斬 6日 会報編集会議を県医師会館他で開催。

斬 〃 高齢者に対するインフルエンザ予

防接種について(変更)、各郡市地区医師会長

宛通知。

斬 7日 第6回災害等の救急・救護活動に

関する四師会打合せ会を県医師会館で開催。

斬 8日 第5回常任理事会を県医師会館で

開催。

斬 〃 TV会議システム導入検討特別委

員会を県医師会館で開催。

斬 9日 第36回産業保健活動推進全国会議

が日本医師会館で開催され、齋藤(忠)常任理事、

神村理事出席。  

斬 10日 院内感染対策サーベイランス事業

(JANIS)に係る参加医療機関の募集について、

各郡市地区医師会長宛通知。

斬 〃 「感染症対策特別促進事業の実施

について」等の一部改正について、各郡市地

区医師会長宛通知。

斬 〃 「予防接種後健康状況調査実施要

領」の一部改正について、各郡市地区医師会

長宛通知。

斬 〃 エボラ出血熱に関する対応につい

て、各郡市地区医師会長宛通知。

斬 〃 平成26年度「津波防災の日」につ

いて、各郡市地区医師会長宛通知。

斬 〃 東日本大震災に関連する診療報酬

の特例取扱いの期間延長等について、各郡市

地区医師会長宛通知。

斬 〃 「介護給付費請求書等の記載要領

について」等の一部改正について、各郡市地

区医師会長宛通知。

斬 〃 病院の耐震改修の状況の調査につ

いて、各郡市地区医師会長宛通知。

斬 〃 「地域における医療及び介護の総

合的な確保の促進に関する法律」に基づく都

道府県計画及び地域医療介護総合確保基金に

ついて、各郡市地区医師会長宛通知。

斬 12日 第47回日本薬剤師会学術大会開会

式及び懇親会が山形市民会館ほかで開催され、

德永会長出席。

斬 〃 第38回全国育樹祭が山形県遊学の

森で開催され、中目副会長出席。

斬 〃 やまがたピンクリボンフェスタ

2014開会式が山形市役所前広場で開催され、

大内常任理事出席。

斬 15日 都道府県医師会難病・小児慢性特

定疾病担当理事連絡協議会が日本医師会館で

開催され、渡辺常任理事出席。

斬 16日 第26回山形県産業保健セミナーを

山形ビッグウイングで開催。

斬 〃 第1回地域医療対策委員会が日本

医師会館で開催され、中目副会長出席。

斬 17日 第1回予防接種・感染症危機管理

44 山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

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45山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

対策委員会が日本医師会館で開催され、三條

理事出席。

斬 18日 女性医師サポート体制強化のため

の懇談会がパレスグランデールで開催され、

島貫・吉岡・渡辺常任理事、神村理事出席。

斬 19日 日本医師会女性支援センター事業

北海道・東北ブロック会議が山形国際ホテル

ほかで開催され、德永会長ほか役員出席。

斬 20日 産業医研修会を長井市保健セン

ターで開催。

斬 22日 県医師信用組合理事会が県医師会

館で開催され、役員出席。

斬 〃 第9回全理事会を県医師会館で

開催。

斬 〃 東北医科薬科大学医学部第1回教

育運営協議会がウェスティンホテル仙台で開

催され、德永会長出席。

斬 23日 産業医研修会を酒田市民健康セン

ターで開催。

斬 24日 米沢市医師会館創立93周年記念式

典並びに永年勤続職員表彰と祝賀会が米沢市

医師会館ほかで開催され、德永会長出席。

斬 〃 観楓会がベルナール鶴岡で開催さ

れ、中目副会長出席。

斬 〃 厚生労働省「疑義解釈資料の送付

について(その10)」を、各郡市地区医師会長

宛送付。

斬 〃 医薬品の妥結率に関する報告につ

いて、各郡市地区医師会長宛通知。

斬 〃 医療従事者の勤務環境改善等に関

する事項の施行について(情報提供)、各郡市

地区医師会長宛通知。

斬 〃 母子保健法施行規則の一部を改正

する省令の公布及び母子健康手帳の記載事項

の取扱い等について、各郡市地区医師会長宛

通知。

斬 〃 第36回山形県医師会学校医大会に

おける学校保健功労者の受賞者の決定につい

て、各郡市地区医師会長宛通知。

斬 〃 「介護サービス情報公表システム

の機能充実について(平成26年10月1日リ

リース)」を、各郡市地区医師会長宛送付。

斬 〃 老人福祉施設等の整備に関する制

度の活用について(情報提供)、各郡市地区医

師会長宛通知。

斬 〃 労働安全衛生法施行令の一部を改

正する政令及び労働安全衛生規則等の一部を

改正する省令の施行について、各郡市地区医

師会長宛通知。

斬 〃 平成26年度の医療法第25条第1項

の規定に基づく立入検査の実施及び同要綱の

一部改正について、各郡市地区医師会長宛通知。

斬 〃 社団たる医療法人と財団たる医療

法人の合併について、各郡市地区医師会長宛

通知。

斬 〃 「地域における医療及び介護の総

合的な確保を推進するための関係法律の整備

等に関する法律」の一部の施行について、各

郡市地区医師会長宛通知。

斬 〃 外国医師等が行う臨床修練に係る

医師法十七条等の特例等に関する法律の一部

改正の施行等について、各郡市地区医師会長

宛通知。

斬 25日 第59回山形県国保地域医療学会が

ホテルメトロポリタン山形で開催され、清治

副会長出席。

斬 27日 「山形県看護師等確保推進会議」第

2回会議が県自治会館で開催され、吉岡常任

理事出席。

斬 〃 医療介護サービスの提供体制改革

のための新たな財政支援制度について、各郡

市地区医師会長宛通知。

斬 〃 新たな財政支援制度に関する事業

提案の募集について、各郡市地区医師会長宛

通知。

斬 29日 第49回優良従業員表彰式が山形市

医師会館で開催され、德永会長出席。

斬   29日〜11月3日 第30回山形県医家美術

展を大沼山形本店で開催。

斬 29日 「日本医師会生涯教育制度学習単

位取得証」を、各郡市地区医師会長宛送付。

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46 山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

会 員 異 動

10月31日現在会員数 1,631名      A会員 698名 B会員 933名 C会員 0名 準会員 119名            

備   考氏   名会員区分郡市地区医師会月 日

会員区分変更佐々木 良一郎A→B山 形 市10. 1

新規開業二藤部 丈 司B→A山 形 市〃

医師会異動松 田   剛B山 形 市〃

  〃中 澤 雄 一準山 形 市〃

施設異動安孫子 純 夫B新 庄 市 最 上 郡〃

  〃舟 山   達B米 沢 市〃

○ 異    動

備   考氏   名会員区分郡市地区医師会月 日

盛 合 正 浩B北 村 山 地 区6. 1

小 林 真 紀B山 形 大 学10. 1

丸 山 真 博B山 形 大 学〃

小 泉   優B山 形 大 学〃

佐々木 千 晶B山 形 市〃

横 山   智準山 形 市〃

岩 間 英 範B天童市東村山郡〃

伊 藤 純 一準寒河江市西村山郡〃

吉 田 元 樹B酒田地区医師会十全堂〃

菅 原 心 平B長井市西置賜郡〃

西 村 杏 子準米 沢 市〃

塩 見   朗B山 形 市10. 2

○ 入    会

○ 会 員 訃 報

享 年氏  名郡市地区医師会死亡月日

80歳金  子  郁  子南陽市東置賜郡10月2日

91歳蘇  武  世  棋山 形 市10月12日

79歳飯  野  正  典長井市西置賜郡10月17日

備   考氏   名会員区分郡市地区医師会月 日

有 浦 義 照B北 村 山 地 区9. 9

荒 木 吉 朗B山 形 市9.30

中 村 雅 将B山 形 市〃

中 村 智栄子B山 形 市〃

齋 藤 裕 之B長井市西置賜郡〃

小 泉   優B山 形 大 学10.31

河 合   功A酒田地区医師会十全堂〃

藤 波 まさ子B鶴 岡 地 区〃

○ 退    会

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47山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

医師国保だより

平成26年7月分の保険給付費の状況

 本組合被保険者にかかる7月分の療養諸費及びその他の諸給付については、次のとおりです。

1.療養諸費

 7月分の療養諸費の状況は、組合負担額で入院8,005千円、入院外8,728千円、歯科2,644千円、診療費合計

で19,378千円となりました。平成26年度組合負担額の前年度同期比では入院45.58%増、入院外2.69%減、歯

科0.12%増、診療費計で13.94%増と高い水準で推移しています。

 一方、調剤は19.1%増となっています。

 療養諸費1 人 当 り費 用 額

1 件 当 り費 用 額

他 法負 担 額

一 部 負 担 金組合負担額費 用 額日数件数区  分

薬剤一部負担金円円円円円円円

入 院第 1 種組 合 員医 

  

5,885443,5900-987,5982,561,1223,548,720938

7,74918,69129,69601,367,2133,275,7914,672,700361250入 院 外

4,456398,417254,310-1,871,7895,443,8217,569,92034819入 院第 2 種組 合 員及 び世 帯 員 4,54110,745212,26402,050,2195,452,6677,715,1501,031718入 院 外

10,21123,625496,27006,276,81916,733,40123,506,4901,833995計

1,6639,1151,9700296,964703,6961,002,630187110第1種組合員歯 

科1,6229,70548,5320767,0241,940,6042,756,160457284第2種組合員

1,6339,54050,50201,063,9882,644,3003,758,790644394計

4,30218,864618,51402,313,0046,971,9129,903,430(630)525調 剤

32228,48232,760-254,340453,434740,534(回数)1,12026入院時食事療養費

00-------訪 問 看 護

475,4280-32,57175,992108,563-20療 養 費

000-000-0移 送 費

16,51519,6581,198,04609,940,72226,879,03938,017,807-1,934療 養 諸 費 合 計

64,09119,8764,000,025039,677,860105,334,151149,012,036-7,497本 年 度 累 計

117.1116.9105.7-113.9115.1114.5-97.9前 年 度 同 期 比

 その他組合の諸給付備 考金 額件 数種  別

2,063,99932高 額 療 養 費

第2種組合員1人第1種世帯員1人

840,0002出産育児一時金

--葬 祭 費

--傷 病 手 当 金

2,903,99934合 計

2.その他組合の諸給付

 7月分のその他の諸給付は、高額療養費32件

2,063,999円、出産育児一時金2件840,000円を給

付しました。

〜医師国保からのお知らせ〜 ◎インフルエンザ予防接種助成金の申請はお早めに

 インフルエンザ予防接種助成金の申請は、接種年度内の申請となっておりますので、 予防接種を受けまし

たら、すぐの申請をお願いいたします。

 なお、助成の対象者は、医師国保加入者(医師国保の被保険者証・第3種組合員証をお持ちの方)です。

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48 山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

 共済会の諸給付金の状況備     考金額件数種   別

会員1人215,0002傷 病 見 舞 金

--傷 病 給 付 金

会員1人350,0001死 亡 弔 慰 金

--出 産 給 付 金

--介 護 手 当 金

会員2人200,0002高齢者褒賞給付金

--生存退会給付金

765,0005合      計

3.保険給付費支払額の状況

 7月分の保険給付費は29,783千円で、前年に比

べ3,522千円の増加となりました。予算月平均より

も高い水準で推移しています。

4.共済会の諸給付金の状況

 7月分の共済会の諸給付は、傷病見舞金2件

215,000円、死亡弔慰金1件350,000円、高齢者褒

賞給付金2件200,000円を給付しました。

平成26年度 保険給付費支払額の状況

30,265 30,72528,078 29,783

27,654

平成25年度平成26年度25年度実績月平均26年度当初予算月平均

28,355

◎医療法人設立の認可が決定しましたら医師国保までご連絡ください。

 医師国保加入者が、一人医師医療法人設立の認可を受け法人事業所として医院を開始した際には、健康保険

を引き続き医師国保とする為、日本年金機構から、「健康保険被保険者適用除外承認(適用除外)」を受ける必

要があります。

 適用除外の申請用紙は組合にございますので、法人化が決定しましたらすぐに組合までご連絡ください。

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49山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

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50 山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

医師会協同組合だより

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総合監査のご報告

 平成25年度決算に係る総合監査は去る8月28

日実施され、すべて適正に行われているとのご意

見をいただきましたのでご報告いたします。

平成25年度決算のお知らせ

 去る9月26日、第56回代議員会において平成25

年度決算が承認され、9月末日付で東北厚生局を

とおし厚生労働大臣あて届出しましたのでお知ら

せします。

平成25年度 年金資産運用環境総括

 平成25年度投資収益率(市場指数)は以下のと

おりとなりました。国内債券0.58%、国内株式

18.56%、外国債券15.28%、外国株式32.43%。

 当基金の年金資産運用利回りは9.71%でした。

 この結果、平成25年度は当年度余剰金2億9千

4百万円を計上することができました。別途積立

金4億6千9百万円と合わせて平成26年度へ繰越

します。

51山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

厚生年金基金だより( No.228)

損益計算書(自 平成25年4月1日 至 平成26年3月31日)

〔単位:円〕

収 益 勘 定費 用 勘 定

決算額科 目決算額科 目

1,356,537,104掛 金 収 入461,015,260年 金 給 付 費

26,102,041受 換 金73,496,336一時金給付費

64,309,242政 府 負 担 金90,512,558移 換 金

1,463,625,228信託資産運用収益5,422,255離婚分割移換金

235,844,943保険資産運用収益66,508,636固有の信託報酬

32,934費用計上超過額13,213,421固有の保険事務費

10,000,000業務会計からの受入金22,809,745業 務 委 託 費

840,000指定年金数理人費

276,074,000責 任 準 備 金(プラスアルファ部分)増加額

1,202,625,000最低責任準備金増加額

649,479,000最低責任準備金調整額増加額

294,455,281当年度余剰金

3,156,451,492計3,156,451,492計

《年金経理》

貸借対照表(平成26年3月31日現在)

〔単位:円〕

負 債 勘 定資 産 勘 定

決算額科 目決算額科 目

35,541,813未払運用報酬等9,126,855預 貯 金

11,178,416未払業務委託費193,766,760未 収 掛 金

105,616,881未 払 給 付 費1,801,772未 収 受 換 金

74,499,351未 払 移 換 金15,305,985未収政府負担金

3,439,378,000責 任 準 備 金(プラスアルファ部分)

16,023,355,478信 託 資 産

3,554,223,161保 険 資 産

14,218,885,000最低責任準備金

1,149,404,000最低責任準備金調整額

468,621,269別 途 積 立 金

294,455,281当年度剰余金

19,797,580,011計19,797,580,011計

損益計算書(自 平成25年4月1日 至 平成26年3月31日)

〔単位:円〕

収 益 勘 定費 用 勘 定

決算額科 目決算額科 目

53,981,905事 務 費 掛 金10,616,400役 職 員 給 与

22,354受取利息・配当収入3,549,154役職員諸手当

80,276雑 収 入707,850旅 費

2,201,300退職手当引当費

12,783,337需 用 費

258,865会 議 費

646,680代 議 員 旅 費

83,753代議員会需用費

283,547代議員会会議費

10,000,000年金経理へ繰入

969,984雑 支 出

11,983,665当年度剰余金

54,084,535計54,084,535計

《業務経理・業務会計》

貸借対照表(平成26年3月31日現在)

〔単位:円〕

負 債 勘 定資 産 勘 定

決算額科 目決算額科 目

22,456,100引 当 金172,063現 金

1,668,760基 本 金125,813,230預 貯 金

100,170,913繰 越 剰 余 金8,625,385未収事務費掛金

11,983,665当年度剰余金1,668,760権 利 金 敷 金

136,279,438計136,279,438計

平成25年度決算

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 時の立つのは早いもので、今年もあと1か月余。

11月からはインフルエンザ予防接種が本格的に開

始され、多忙極まりない日々が続きます。しかし、

国際政治大好き人間の私にとっては、11月は何と

いってもアメリカの中間選挙。アメリカの分断よ

りもさらに分裂しているにもかかわらず(茶会系

と穏健派の対立)共和党が地すべり勝利したのは、

国民の政治不信とくにワシントンの党派対立とそ

の結果からくる決められない政治への不信がすべ

てオバマ大統領に向けられた結果でした。頑固、

失敗から学ばない、優柔不断、政治的妥協の重要

性がわからない、と演説だけしか能がないような

レッテルをはられ、チェンジ(変革)を唱えて登

場したオバマ大統領がチェンジ(交代)をつきつ

けられたことは皮肉という表現を超えて、国のあ

るいは組織のトップリーダーの在り方に関する貴

重な教訓を示している。政治的実績のない、演説

だけで国のトップに躍り出た人間の末路は、あら

ためて、人は実績で評価されて初めて真の評価に

なりうることを物語っている。

(中目 千之)

52 山形県医師会会報 平成26年11月 第759号

    平成26年11月5日 印刷    平成26年11月10日 発行

      山 形 県 医 師 会 会 報 第759号

   ¥ 540

 本会会誌の誌代540円は、山形県医師

会会費賦課微収規程第2条別表に定め

る会費の中に含まれる。

  発 行 者 德  永  正  靱  編 集 委 員 中  目  千  之   〃    清  治  邦  夫   〃    中  條  明  夫   〃    渡  辺  眞  史

     発 行 所 一般社団法人山形県医師会〒990-2473 山形市松栄一丁目6番73号  TEL 023-666-5200  FAX 023-647-7757  

     印 刷 所 ㈱ 誠 文 堂 印 刷 山形市本町一丁目7番50号           

編 集 後 記

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