早稲田大学大学院商学研究科 - waseda university ·...

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2014.01 表紙の絵:藪野 健/早稲田大学理工学術院教授 早稲田大学大学院商学研究科[商学専攻] Graduate School of Commerce WASEDA UNIVERSITY 169 8050 東京都新宿区西早稲田 1 6 1 早稲田キャンパス 11 号館 3 階 3rd Floor, Bldg11 Waseda Campus, 1-6-1 Nishi-Waseda, Shinjuku-ku, Tokyo 169-8050 TEL. 03 3202 4369 FAX. 03 5273 4371 E-mail [email protected] http://www.waseda.jp/gradcom/ 2014. 05 早稲田大学大学院商学研究科 商学専攻[修士課程・博士後期課程] Graduate School of Commerce WASEDA UNIVERSITY

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Page 1: 早稲田大学大学院商学研究科 - Waseda University · 早稲田大学政治経済学部経済学 科卒業、東京工業大学大学院理 工学研究科経営工学専攻博士課

2014.01表紙の絵:藪野 健/早稲田大学理工学術院教授

早稲田大学大学院商学研究科[商学専攻]Graduate School of CommerceWASEDA UNIVERSITY

〒 169 —8050東京都新宿区西早稲田 1— 6 —1早稲田キャンパス 11号館3階3rd Floor, Bldg11 Waseda Campus, 1-6-1 Nishi-Waseda, Shinjuku-ku, Tokyo 169-8050

TEL. 03 — 3202 — 4369  FAX. 03 — 5273 — 4371

E-mail [email protected] http://www.waseda.jp/gradcom/

2014.05

早稲田大学大学院商学研究科商学専攻[修士課程・博士後期課程]

Graduate School of CommerceWASEDA UNIVERSITY

Page 2: 早稲田大学大学院商学研究科 - Waseda University · 早稲田大学政治経済学部経済学 科卒業、東京工業大学大学院理 工学研究科経営工学専攻博士課

国際的に活躍できる、深い知識に裏づけられたビジネスパーソン。

それが、日本の私学で最も長い商学教育の歴史を持つ早稲田大学に

世紀を超えて受け継がれてきた人材育成の目指すべき姿です。

大学院商学研究科でもこの理念を礎に創設以来 60 年の長きにわたり

欧米流の教育手法にもとづく商学系大学院の先駆けとして

商学・ビジネスの多彩な領域を牽引する人材を輩出してきました。

その主な人材像は「研究者」と「高度専門職業人」の2つ。

幅広い視野と豊かな知見、高度に研ぎ澄まされた専門性を持ち

グローバルな視点から研究を深める学術界のリーダーと、

多様化・グローバル化するビジネスの世界でそれらを生かし

活力ある事業を生み出す実業界のリーダーを養成しています。

次代を切り拓く真の国際人の姿が、そこにあります。

Diploma Policy学位授与方針(要約)

早稲田大学の総合性や伝統の下、多様な学問の知識を教授し、グローバル化する社会において主体的に貢献できる人材を育成する。とくに商学とその関連領域についての高度で専門的な学術の理論・応用について研究と教授を行い、その深奥を究めることで、広い視野と的確な判断力を備えたリーダーとなるべき学生の教育に努める。

Curriculum Policyカリキュラム方針(要約)

経営管理、会計、産業・経済の3コースとこれに属する6専修を中心に広く商学全般について研究、教授を行う。修士課程では、講義科目で多角的な研究方法を学び、研究指導・演習科目を通じて、指導教員のもとで修士論文の完成に励む。博士後期課程では、指導教員の研究指導に基づき、十分な時間を割いて学位論文の完成に専念する。

Admission Policy入学者受入方針(要約)

高い基礎学力を備え、知的好奇心が旺盛で、進取の精神に富む学生を広く国内外から迎え入れる。修士課程では、商学分野の基礎知識を必須とし、修士論文作成に向けて研究に真摯に取り組む姿勢が求められる。博士後期課程では、商学分野の専門的知識はもとより、自立した研究者としての意識・態度が形成されていることが求められる。

総合力・専門力を兼ね備えた 真のグローバル人材の育成

2

 当研究科商学専攻の特色をひと言で表すなら、それは「総合性と専門性」の有機的な結びつきにあります。3コース 6専修にわたる多彩なカリキュラムは横の連携を保ちながら商学領域のすべてを網羅し、各分野の第一線を担う教授陣による最先端の研究成果と、100 年を超える当学商学教育の歴史の中で培われた豊富な学術資産に触れる場を提供しています。その広大で多様な学問のフィールドから個々の関心に合致する研究テーマを見出し、国際的な視点に立ってそれを深く掘り下げ専門性を究めることで、総合的で幅広い視野と高度で独創的な知識・技能が養われていきます。ここで身につけた力は、研究者への道を歩む人にとっても、近年ますます専門性が求められるビジネス界で有為の人材となることを目指す人にとっても、大きな強みとなるでしょう。 商学専攻は商学部と直結した、いわゆる2階建ての大学院ですが、門戸は広く他学部や他大学の出身者、そして社会人や外国人にも開かれています。また、当研究科ビジネス専攻(ビジネススクール)との英語による授業もあり、その人材と教育研究環境の多様性においてもまた日本をリードする大学院であると自負しています。 加えて、伝統や現状に甘んじることのない不断の努力により、2014 年度からは新しいカリキュラムや入試制度をスタートさせました。これからも、当研究科への期待に応えるための改革を続けてまいります。

商学研究科長 守口 剛

学問の深淵を究める専門性

商学研究科の歩み

    1882 早稲田大学創設

   1920  商学部(旧制)・大学院商学研究科(旧制)創設

  1951  大学院商学研究科(新制修士)創設

 1953  大学院商学研究科(新制博士)創設

2009  新校舎11号館完成

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研究者へ  高度専門職業人へ

修士課程 ・ 博士後期課程

Profile守口 剛(もりぐち・たけし)

早稲田大学政治経済学部経済学科卒業、東京工業大学大学院理工学研究科経営工学専攻博士課程修了、博士(工学)。財団法人流通経済研究所、立教大学を経て、2005 年から早稲田大学商学学術院教授、12 年 9 月から商学研究科長。日本消費者行動研究学会会長、日本商業学会副会長などを歴任。専攻はマーケティング・サイエンス、消費者行動論。

多彩な領域をカバーする総合性

会 計コース

産業・経済コース

● 会計● 理論・計量● 公共政策・経済史

経営管理コース

● 経営● マーケティング・国際ビジネス● 金融・保険

商 学 研 究 科 商 学 専 攻

Overview

ご 挨 拶

理 念

Page 3: 早稲田大学大学院商学研究科 - Waseda University · 早稲田大学政治経済学部経済学 科卒業、東京工業大学大学院理 工学研究科経営工学専攻博士課

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 取得学位

修士(商学)/ M.A. in Commerce

 取得学位

博士(商学)/ Doctor of Commerce博士後期課程  Doctoral Program

 博士後期課程では、修士課程において修得した学術的な知識や思考能力をさらに伸ばし、研究者として自立的・継続的に研究できる能力を養成します。学生は指導教員のもとで自らが設定する研究テーマについて国際的な視野から調査・研究を進め、博士号を授与するに足る研究成果であると認められたとき、学位を得て課程を修了することができます。 当研究科では第一線の実務家によるセミナーや学会等に参加する機会も頻繁にあり、研究者を目指すための環境が整備されています。

国際的・独創的な領域を拓く研究者を

修士課程のコースと専修・研究指導

産業・経済コース

会計コース

経営戦略/組織・戦略/企業戦略/経営組織/経 営 戦 略と IT/競争戦略/企業社会論/企業法

マーケティング理論/マーケティング戦略/マーケティング・サイエンス/広告理論/国際マーケティングマネジメント/国際経営/貿易商務

ファイナンス理論/国際金融経済/金融構造史/企業金融/損害保険/生命保険/リスクマネジメント

財務会計/財務報告/財務諸表監査・企業監査/管理会計/会計情報/財務会計情報

行動経済学/厚生経済学/応用マクロ経済学/開発経済学/計量経済学/企業経済学/応用ミクロ計量

現代日本産業論/経済政策/労働経済/経済学史/現代日本経済論・経済史/比較経済思想/近代日本経済史/欧州経済史

マーケティング・国際ビジネス専修

経営管理コース

経営専修

金融・保険専修

会計専修

理論・計量専修

公共政策・経済史専修

博士学位申請論文提出要件

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●日本企業のダイバシティマネジメント〜資生堂の人的資源戦略を通じて〜

●ベジタリアン・マーケットにおけるダイバーシティマーケティング戦略とCSR戦略

●新規公開企業の利益増加型調整と長期パフォーマンス

●ゴーイング・コンサーン情報と経営者の裁量行動

●EU諸国における雇用・生活保障政策の展開

修士論文(2013年度題目一覧より抜粋)

4 月

9 月

1年 2年

12 月

6 月

1 月

7 月

7 月

12 月

12 月

6 月

1 月

7 月

3 月

9 月

修士論文計画書提出

題目案の決定

審査員3名の決定

研究計画概要の決定

修士論文中間指導

進捗状況の中間報告

完成までの

スケジュール確認

修士論文最終指導

提出前の最終報告

修士論文提出

修士論文口述試験

修士論文合否判定

「修士論文作成の手引き」

配布

修士論文仮指導

計画書作成指導

審査員3名(指導教員

および副査2名)の選定

学 年

4 月入学者

9 月入学者

スケジュール

修士論文完成までのスケジュール

課程博士の学位取得プロセス

学位授与

Step 1

Step 2

Step 3

Step 4

Step 5

Step 6

学位申請論文提出要件の充足

研究指導を受けながら、学会発表、

論文発表、セミナー参加、文献研究、

実地調査などを重ね、博士学位申請

論文を執筆します。

論文指導委員会設置の申請

入学後、1セメスター以上研究指導

を受けた後(論文計画書提出)

学位申請論文および概要書の提出

3カ月以上の論文指導委員会の指導

を受け、入学後4セメスター以上研

究指導を受けた後

申請月:6月、12月

公開報告会の実施

研究科の定める日

予備審査の実施

本審査用学位申請論文および

概要書の提出

本審査

 (論文審査および口頭試問)

最終合否判定

3月修了の場合は2月

9月修了の場合は7月

Step 7

博士学位申請スケジュール

学外のレフェリー付き学術雑誌または学会誌もしくはそれに相当する学術雑誌に掲載した論文

学内のレフェリー付き学術雑誌(『商学研究科紀要』『WB & ES』『産業経営』『早稲田商学』等)に掲載した論文

その他の学術雑誌(『商経論集』等)に掲載した論文または専門書の 1 章を担当した分担執筆等

1 ポイント

[1]論文等(合計 4 ポイント以上)

1 ポイント

0.5 ポイント

原則として全国年次大会レベルの学会発表

[2]学会発表(合計 1 ポイント以上)

1 ポイント

※その他論文指導委員会の設置、4セメスター以上の研究指導が必要です。

教 育 課 程教 育 課 程Program

修士課程  Master's Program

 商学専攻の教育目的は、学術的研究に裏づけられた商学領域の高度な専門性を養うことにあります。これを実現するため、「経営管理」「会計」「産業・経済」の3コースに 6つの専修および約 60 の研究指導を設け、各分野に関する集中的で高度な教育研究の機会を提供しています。 修士課程の学生は、指導教員のもとで履修計画を立て、研究基礎科目群と専門科目群からなる講義科目および演習科目を履修し、2年次から研究指導を通じて修士論文を完成させます。授業は平日昼間を中心に開かれ、数名から多くとも20名程度の少数主義で濃密な教育を行います。修士論文は修士課程において修得した専門知識および思考力の集大成であり、極めて高い学術性を備えたアウトプットです。その過程では指導教員だけでなく、関連分野を専門とする教員を副査として、複眼的な視点から指導を仰ぐことができる体制が整っています。

広く深く高度に究める3コース 6 専修

カリキュラム・修了要件

履修項目・科目区分 概   要 修了要件(単位)

統計基礎(必修科目)

統計関連科目

研究法関連科目

論文作成・発表法関連科目

外国語文献研究科目

コア科目(所属専修)

発展科目

外国語による専門科目

指導教員のもとで関心のあるテーマを研究し、発表・討論を行う

研究

基礎科目群

専門科目群

演習科目

ビジネスに関する海外の文献を輪読

専修ごとの基礎能力をつける科目

専門領域の知識を深め、視野を広げる科目

英語による講義科目

研究のための方法や技術を学ぶ科目

4以上

4以上

4以上

14 以上

研究指導

32以上合計

2 年次より履修。指導教員のもとで修士論文執筆の指導を受ける 合格

2014年度より新しくなりました

※この見開きページの内容は変更される場合があります

Page 4: 早稲田大学大学院商学研究科 - Waseda University · 早稲田大学政治経済学部経済学 科卒業、東京工業大学大学院理 工学研究科経営工学専攻博士課

ゼ ミ 紹 介Seminar

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自律的な学びがもたらす「真の実力」大学院の演習科目(ゼミ)は、自ら学ぶ姿勢が問われる場であり、同時に、学問のおもしろさを最大限に享受できる場でもある。

「財務会計演習」の授業は、まさにその2つを体現している。

 金曜の5時限目。商学研究科の教室は心地よい緊張感に包まれている。この日、研究報告をする修士課程 1年の学生が壇上に立ち、板書を終えたところで授業がスタートした。 「財務会計演習」の授業では、いわゆる知識のインプットに時間を割くことはない。学生たちには予め参考文献が指定され、入学までに読んでくるのが前提だ。授業も、初回から学生たちの研究報告をもとに討論を行うというから、少々面食らう学生もいるだろう。指導にあたる広瀬義州教授は、野球にたとえて、こう話す。 「ゼミに入ってきても、基本的にバットとボールは持たせません。持ったとしても、打てない球を投げ、向こうが投げてきたらホームランで打ち返す。つまり、初めからあえて教えることはせずに研究報告というグラウンドに立たせ、窮地に追い込まれた状況のなか

から、自分に何が足りないのかを認識させるのです」 研究報告を発展させ、修士論文にまとめていく過程でも、厳しく矛盾点を指摘するが、どうするべきかは教えない。まずは「自分で考える」ことが広瀬ゼミの鉄則だからだ。日が経つにつれて学生たちにはあせりが見え始める。その段階まできてようやく、論点が何かを理解できるようになるというのだ。 「そこまで考察が深まれば、こちらがポイントを示すだけで、学生たちは霧が晴れたように論文を進めていきますよ」

 取材に訪れた授業では、学生の研究報告が続いている。今日の発表テーマは「IFRS における包括利益に関する考察」というもの。IFRS(国際財務報告基準)とは IASB(国際会計基準審議会)が定める世界共通の会計基準の

ことで、このたび IASBが公表した「財務報告のための概念フレームワークの見直し」に関する討議資料をもとに、IFRS が抱える諸問題を追究するのが、今回の発表のねらいだ。 レジュメに沿って、まずは討議資料の概要から解説する。広瀬教授は、レジュメでわかりにくい部分があれば適宜質問をはさみ、学生たちの理解を促していく。あいまいな表現や専門用語の日本語訳についても確認を重ねるなど、用語の正確さに対するこだわりは徹底している。 学生の発表が「考察」へと進む。ここでも論旨の甘い部分は見逃さず、時には別の学生にも意見を求めながら、ひとつひとつをクリアにしていく。すべての発表が終わったところで、学生たちから質疑を受けつけることになった。 「討議資料のこのセクションでは、IASB は純損益の表示について、どういうスタンスをとっていると考えますか? 私は純損益をもっとも重視していると思うのですが」

大学院の学びの基本は「自分で考える」こと

「基準」ですら疑えクリティカルな視点を

 このゼミは、新しい時代に即応した経営戦略とそれに対応した組織のあり方を、実践的かつ理論的に考察する思考力育成を目標としています。教材として読む文献は、経営戦略論と組織論に関するものが多いですが、それに限定せず経営学の幅広いテーマのものを取り上げます。また、実社会でも活用できる定量的および定性的な研究方法のトレーニングも重視しており、和気藹々としつつも厳しい雰囲気のなかで、ゼミ生同士が刺激しあっています。 「素朴な疑問」程度でいいので自分の問題意識を持っている人、謙虚だけど意志の強い人を歓迎します。

藤田 誠 教授 経営管理コース経営専修

社会が求める「理論と実践」の思考力を

Focus on Seminars

藤 田 ゼ ミ [ 組織・戦略 ]

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 「私も純損益に価値を見いだしていると考えます。なぜなら……」 そのような議論のなかで印象的だったのは、広瀬教授が何度か「基準が必ずしも正しいわけではない」と話していたことだ。「自分でものを考える」ことを重視する広瀬ゼミでは、会計基準ですらクリティカルな視点で見ることが要求されるのである。

 この「財務会計演習」では修士課程の学生が8名、博士後期課程の学生が1名学んでいる。発表の回数は決まっていない。内容が良くなければ、発表の途中で打ち切られることもあり、発表は「完成」するまで何度でも行うと

いう。学生にとっては、決して楽な道のりではないはずだ。 「大学院で学ぶ意義は、ものを考える力が養われること、そして、プレゼン力が鍛えられることではないかと思います。広瀬ゼミで学ぶ学生たちは、それに加えて、礼儀正しさ、勝ち抜いていく力を身につけて巣立っていく。『今の若者は』などといった揶揄にはあてはまらない学生たちばかりです」(広瀬教授) たとえ研究者にならなくても、修士課程まで進学して大いに学んでほしい、と語る広瀬教授。各分野の専門知識はもちろんのこと、社会で生き抜くために必要な「真の実力」を養える場が、早稲田大学商学研究科には大きく広がっている。

壇上に立つ学生だけでなく、発表を聞く学生たちも真剣勝負。自分の意見をまとめて人に伝える訓練は、社会でも役立つ経験となる。

「知る喜び」を体感しよう

 若い頃はいろいろなことを勉強しました。専門は財務会計ですが、数学や法律などの隣接学問などについて勉強した。そうやって自分で学んだ「借り物ではない知識」は、何ものにも代えがたい武器となるものです。間違うことは恥ではありませんが、知らないで社会に出ることが恥である。自分の無知が解消されていくのは、大いなる喜びです。ぜひ大学院に進学して、視野を大きく広げてほしいと願っています。

広瀬義州 教授会計コース会計専修

自分の武器は「考える力」

高田 征 さん修士課程

 早稲田の商学部から広瀬ゼミで学んでいましたが、「自分の頭で考える」ことをさらに追求したいと考え、大学院に進みました。この分野では会計基準がひとつのメルクマールになりますが、それを無条件に受け入れるのではなく、多面的に分析できるようになったのは、このゼミならでは。証券会社への就職が決まっていますが、自分の価値が何かと問われれば、それは会計の知識以上に、自分でものを考える力に他ならないと思っています。

大学院は自分との戦い

古賀麻実子 さん修士課程

 学部の専攻分野にあまり興味が持てず、まったく違うことをやってみようと商学研究科への進学を希望しました。学部ではグループ発表が多かったのですが、大学院ではまさに「自分との戦い」。発表の前は今も必死ですが、それでも以前に書いたレジュメを読み返すと、確実に成長できているのかなと感じます。将来は、広瀬ゼミで学んだ「常識を疑う力」と、学部のバックグラウンドの違いを強みととらえ、金融業を目指したいと思います。

 ゼミ新入生の学習のバックグラウンドは多様です。学部でマーケティングを勉強した者、海外の大学で他の専門分野を学んだ人、また日本語専攻だった外国籍の人も少なくありません。イメージとしては修士課程の2年間を次の4つの時期に分けています。①基礎的学習(基礎的文献や論文の輪読と論文の書き方を学ぶ)、②ゼミの上級学年や修了者の修士論文の学習、③研究テーマの選定と計画書策定、④修士論文への本格的着手。 4番目の時期が最も長く、本人にとって重要であることは言うまでもありませんが、それまでの推移が成果に大きく影響します。商研の研究資料や制度を活用しながら、先輩のアドバイスも得て研究に励んでいます。

武井 寿 教授 経営管理コースマーケティング・国際ビジネス専修

先輩とのつながりを大切に進める研究武 井 ゼ ミ [ マーケティング理論 ]

社会で生き抜くための真の力を身につけよう

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 高校生のときに旅行で来て以来ずっと日本が好きで、大学では英語と日本語を学んでいました。ただ、語学は何かをやるための「ツール」に過ぎない、それを使って何か専門性を身につけたい、という思いがずっとあって。それで大学卒業後、日本の大学院に進学して、かねてから興味があった経済を学ぼうと決めたのです。 大学院進学となればもっと日本語をブラッシュアップしなくてはなりませんから、来日後は予備校で受験準備を進めながら、日本語学校にも通い続けていました。進学先にここ商学研究科を選んだのは、ある教授が中国経済の分析をテーマに書かれた論文を読んで、「この教授のもとで学びたい」と思ったから。今、指導教官をしていただいているのがその教授です。

 大学で経済をやっていたわけでもなく、まったく一からのスタートなので、

勉強は正直なところとてもハード。学校で専門的な研究をするのと並行して、自分で本を読んだりと基礎的な知識を身につけるための努力が欠かせません。大学の図書館では資料が自由に借りられるし、自分では持っていないコンピュータソフトなども使えるので、とても助かっています。 応用マクロ経済学は、国の経済政策が人々の生活にどんな影響を与えるのか、国家間の経済格差を縮小していくためにはどんな政策が必要なのかといったことを分析・研究するもの。今は教授に指導いただきながら修士論文のテーマを検討しているところですが、一番興味があるのは「経済成長」、それも日本のバブル経済です。 近年、中国は急速な経済成長を遂げていますが、そのスピードの速さゆえに、経済格差が拡大するなどさまざまな面で「バランスが取れていない」危うさがあります。好景気はいつまでも続くものではないし、それが途切れたときにどうなるのか……。同じような状況にあったバブル期の日本経済を分析することで、見えてくること、参考になることがたくさんあるのではない

かと考えています。

 ゼミ以外の講義では、実際に企業や工場などを見学する機会がたくさんあるのが魅力です。中国の企業との違いも見えて興味深いし、自分の学んでいることが実社会と「つながっている」実感が持てますね。計量分析ソフトの使い方など、修了後にも役立つ実用的な講義があるのも助かります。 学部時代との違いは、やはり「より深く学ぶ」場だということ。周囲の友人たちもみんな、それぞれの専門分野でとても努力しています。その姿を見ているだけで刺激になるし、同じ中国や他の国からの留学生も多いので、視野が広がる出会いもたくさんありますね。 修了後は、日本での就職を考えています。将来的には中国に戻るつもりですが、その前に自分が研究してきたことが本当に実経済に当てはまるのかを、この目で確かめてみたい。そして、グローバルな経済の動きを、もっともっと目の前で見てみたいと思っています。

語学を「ツール」に専門性を身につけたかった

バブル時代の日本を通じて現代中国の課題を見つめたい

研究と実社会とが「つながっている」実感がある

Profile王 欣瓊(オウ・キンキョウ)●中国湖北省の武漢出身。長江大学で英語と日本語を学び、卒業後の 2011 年 10 月に来日した。約 10 カ月間、日本語学校に通いながら大学院進学の準備を進め、13 年4月に早稲田大学大学院商学研究科商学専攻修士課程に入学。

日本の経済成長の軌跡から中国の未来が見えてきます

王 欣瓊さん 修士課程2年生産業・経済コース理論・計量専修応用マクロ経済学研究指導

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学びを深め、社会に生かす絶好の研究フィールド

 大学卒業後は就職するつもりで、ある銀行から内定もいただいていました。でも、就職活動を終えて時間ができて、改めて「自分のやりたいこと」を見つめ直してみたら、違うんじゃないか? という気がしてきてしまった。学部時代から「一つのことを極めていく」面白さを実感していたし、企業で働くのではなく研究者になりたい、今の自分はまだまだ力不足だから、もっと学びたいという思いがどんどん大きくなっていったんですね。 進学を決意した後は、他の大学院も検討したのですが、早稲田で学部時代に受けた講義にはおおむね満足していたし、「この先生について学びたい」と思える教授もいた。ここでならやりたい研究ができて自分の力を伸ばしていけると考え、そのまま商学研究科に進学することを決めたのです。

 修士時代から研究のテーマにしてい

るのは、病院の経営戦略です。医療機関の経営は国の法律などに左右される部分も大きいし、「戦略などでどうにかなるものではない」というイメージを抱かれがちですが、実際にはやはり経営的に成功している病院と失敗している病院がある。そこから成功のカギ、ひいては「戦略」が必ず導き出せるはずだし、そうした病院の経営マネジメントは、今後ますます発展していく分野だと考えています。 具体的には、診療科目、医師の数やバランス、院内のレイアウトやサービス……さまざまな条件に着目し、個別の事例や数値データの分析を重ねていきます。実際に病院の現場を見せていただくこともしばしばですが、データから予測していた状況とまったく違ったりもして、それが難しさであり面白さでもあります。経営というのは単なる机上の学問ではなくて、実際に社会の中で生かしていくものなんですよね。 研究の上では、常に最新の論文を参照しておくことも重要です。商学研究科では、主な専門誌などを一括で購読して、学生なら誰でも自由に読めるようにしてくれているので、費用や手間

の面でとても助かります。非常に恵まれた研究環境にいると感じますね。

 将来は、大学の教員を目指しています。研究者としては企業のシンクタンクなどに就職するという道もありますが、私は企業のためにというよりは、純粋に「自分がやりたい」テーマで研究を続けたい。加えて、研究の面白さを次の世代に伝えたい、もっと多くの学生に研究の道に入ってきてほしいという思いも強くあるので、企業より大学に籍を置きたいと考えています。 今、私のように早稲田の商学部を出て、そのまま大学院に進学する学生は、それほど多くありません。もちろん、いったん就職して学問の場に戻ってくるのも一つの道ですが、もし卒業時点で「学んだことをもっと深めてみたい」と思ったら、ぜひ進学の道も考えてみてほしい。ここ早稲田大学の商学研究科商学専攻は、自分のやりたい研究をするフィールドとしては、最適の場だと思います。

就職から一転、進学早稲田で学びを深める道へ

もっと多くの学生に後に続いてきてほしい

現場に足を運びながら病院の経営戦略を考える

Profile伊藤泰生(いとう・たいき)●神奈川県厚木市出身。2011 年に早稲田大学商学部を卒業後、早稲田大学大学院商学研究科商学専攻修士課程に進学。経営管理コース経営専修で経営戦略を学び、特に医療機関の経営戦略について研究してきた。13 年 4 月から博士後期課程に在籍。

学びを深め、自分も成長できる恵まれた研究環境です

メッセージMessage

研究の先に見えてくる社会と経済の実像を確かめたい

在学生から 在学生から

伊藤泰生さん 博士後期課程2年生経営管理コース経営専修経営戦略研究指導

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メッセージMessage 修了生から

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 私が研究の道へ進んだきっかけは、学部時代に何気なく履修した「会計基準の研究」に関する授業でした。会計基準とは会計処理の基軸となるルール。ビジネスをとりまく環境は絶えず変化していますので、例えば「CO2 排出量取引が開始する」などといった動きがあれば、それに合わせて会計上のルールも見直さなければなりません。授業は、こうした基準づくりの背景にある経済状況や社会問題に目を向けながら最新の研究について学ぶ内容で、あっという間に会計の奥深さに引き込まれました。同時に「もっと究めたい」という思いが高まり、大学院進学を決意したのです。 しかし、進む方向が決まったときはすでに大学 4年生の春。それまでぼんやりと過ごしており、進学準備を始めるにはずいぶんと後れをとっていました。学部で開講する経営・経済関連の授業を受講するかたわら、図書館に通っては経営学・経済学の専門書を読みこむなど、まずは難しい専門用語を自分自身になじませることを最優先に知識を増やしていきました。

 いくつか進学先を検討した中で、早稲田大学商学研究科商学専攻を選んだ一番の決め手は、教授陣の層の厚さ。特に、実際に会計基準づくりに携わる多くの会計学者が、早稲田で最先端の研究をされている点は大きな魅力でしたね。 大学院では学部に比べて教授とのかかわりが深く、どの教授のもとで研究するかは非常に大事なポイントとなります。私が修士・博士後期課程で研究指導をお願いしたのは、会計界の中心的存在である故加古宜士教授、川村義則教授、辻山栄子教授でした。「大局的に物事をとらえなさい」というのが先生方の口癖。深い部分までつきつめて考察するのが研究ですから、どうしても局部にばかり目がいきがちなのですが、大枠の中でいえばそれは実は重要ではないかもしれない。研究のノウハウや知識だけでなく、そういった研究者として大切な姿勢も教えていただきました。

 修士課程に進学した当初は、討論や論文発表など、大学院の発信型の学習スタイルについていけず苦労しました。消極的な性格だったため、とにかく人に伝えるということに苦痛を感じる毎日。発信ができずに研究者としてやっていけるのか、と不安になっていた私を支えてくれたのは研究仲間の先輩や同期生でした。大学院には専用のコモンルームがあり、研究の合間にみんなで議論したり、悩みを相談したり、冗談を言いあったり。こうした時間は私を励まし、思考力や伝達力を伸ばしてくれたと感じています。おかげで博士後期課程に進むと、半年に一度のペースで論文を発表するほど、発信することが日常になっていました。 現在は他校で助教として学生の指導と研究活動をしながら、早稲田大学のゼミにも参加し、博士論文の作成に取り組んでいます。大学院時代に親身になって面倒を見てくださった教授や仲間の姿をお手本に次世代の教育に力を入れつつ、将来的には自分の研究を通して社会貢献がしたい——それが今の目標です。

会計の世界に引き込まれ進路を定めた大学4年生の春

大局的な視点を持つことをいつも心にとめて

消極的な自分を乗り越え発信することが日常に

Profile山下 奨(やました・しょう)● 慶應義塾大学商学部を卒業後、2004 年 4 月、早稲田大学大学院商学研究科商学専攻修士課程に進学。会計コース会計専修で財務会計の研究指導を受ける。07 年 4 月に博士後期課程へ。10 年 3 月単位取得満期退学、同年 4 月から跡見学園女子大学マネジメント学部助教。専門分野は財務会計、国際会計。

周りの支えがあったから教員としての今があります

指導教授から教えられた研究者に必要な姿勢

山下 奨さん 跡見学園女子大学マネジメント学部助教

11

 「私の専門分野はこれです」と、胸を張って就職先の会社に言える自分でありたい。それには学部の勉強だけでは足りないように思えて、大学院への進学を決めました。学部課程は早稲田の商学部で会計学を専攻していましたが、財務分析などの定量的な側面だけでなく、文化や人材、組織といった定性的な面にも目を向けて、企業の「顔」が見えるような研究を進めてみたい。そんな思いも進学の動機にありました。商学研究科では専攻を変え、経営専修を選んだのもそのためです。 「組織・戦略」を専門とする藤田誠教授のもとで取り組んだ修士論文のテーマは、「非営利組織の経営戦略」。一般に非営利組織は政府からの補助金に頼る部分が大きいのですが、それだけではいつか行き詰まるはず。ではどうすべきか——。アメリカでは 70 年代に一定の区切りを見たといわれる研究ですが、普段からよく博物館などに足を運ぶ私の個人的な興味も手伝って、日本ではあまり注目されないこの分野を突き詰めてみようと考えました。

 博物館館長へのインタビューやアンケート調査、内外の文献調査によって見えてきたのは、果たして商業化に踏み切れない日本の非営利組織の現実でした。そこには利益を取るか補助金を取るかのジレンマもあり、経営者の意識改革とスタッフの教育、プロモーションの必要性が感じられたのです。

 このような研究生活の中で得られたことは、「なぜそう思うのか」と絶えず自問自答しながら深く論理的に物事を考え抜く習慣です。大学院では、教員が手取り足取り教えてくれることはあり得ません。自分自身で調べ、考えをまとめて発表し、議論を通じてフィードバックを得る。その繰り返しの中で、とかく分散しがちな議論の方向性を集約する力も身についていくように思います。この習慣化された思考力は、経営コンサルタントとしての今の仕事にもとても役立っています。 ただし、独りよがりでは優れたアウトプットは期待できません。「いい論文を書きたいのなら、ガス抜きも大切」と教えてくれたのは博士後期課程の先

輩たちでした。異分野の仲間との交流の中から、ふとしたきっかけで新しいアイデアが浮かぶことも少なくないのです。幸い、早稲田は人材の宝庫です。私は毎週月曜の夜、十数人の留学生と食事会を開き、たっぷりと刺激をもらうことができました。目的を同じくする人たちと結びつき、ネットワークを築く術。それも、商学研究科で手にした大きな収穫のひとつです。

 修士課程を終えて「職業人」の道を選択したのは、これまで学んできたことが実践の場でどれだけ生かせるか試したかったから。クライアントの課題を探り、戦略を立て、ソリューションを見出し、必要なシステムを導入する。そうした一連のスキームにかかわり自分の考えを織り込むことが、今の私にとって一番のやりがいです。 もしかしたら、これから別の道に進むことがあるかもしれません。実社会で得た成果を携えて学究の場に戻る手もあるでしょう。選択肢は多いほど楽しい。大学院で学んだことで、人生の視野も広げることができました。

会計学から組織・戦略論へ学問の幅を広げた大学院進学

実践の場でも生かされる人と人を結ぶ力と思考力

学問・人・職との出会いで生き方の選択肢も拡がった

Profile寺尾圭代(てらお・たまよ)● 早稲田大学商学部で会計学を専攻し、2008 年卒業後、同大学院商学研究科商学専攻修士課程に進学。経営管理コース経営専修で組織・戦略の研究指導を受ける。10 年3月修了、アクセンチュア株式会社に入社。製造・金融・通信など幅広い分野で経営コンサルティングに従事。

「なぜ」「どうして」と自問するその先に本当の自分が見えてきます

修士課程の先に開かれた研究者、職業人としての未来

寺尾圭代さん アクセンチュア株式会社勤務

修了生から

Page 7: 早稲田大学大学院商学研究科 - Waseda University · 早稲田大学政治経済学部経済学 科卒業、東京工業大学大学院理 工学研究科経営工学専攻博士課

教 員 紹 介Faculty

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貿易商務(修士・博士)

田口尚志 TAGUCHI, Naoshi

教授 Professor

博士(商学)同志社大

国際経営(修士・博士)

谷口真美 TANIGUCHI, Mami

教授 Professor

博士(経営学)神戸大

国際マーケティングマネジメント(修士・博士)

太田正孝 OTA, Masataka

教授 Professor

博士(商学)早大

デザイン&ブランドイノベーション・マネジメント(博士)

長沢伸也 NAGASAWA, Shinya

教授 Professor

工学博士(早大)

広告理論(修士・博士)

嶋村和恵 SHIMAMURA, Kazue

教授 Professor

マーケティング・サイエンス(修士・博士)

守口 剛 MORIGUCHI, Takeshi

教授 Professor

博士(工学)東京工大

マーケティング戦略(修士・博士)

恩藏直人 ONZO, Naoto

教授 Professor

博士(商学)早大

マーケティング理論(修士・博士)

武井 寿 TAKEI, Hisashi

教授 Professor

博士(商学)早大

マーケティング・国際ビジネス専修

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経 営 専 修

競争戦略(修士・博士)

井上達彦 INOUE, Tatsuhiko

教授 Professor

博士(経営学)神戸大

経営戦略と IT(修士・博士)

根来龍之 NEGORO, Tatsuyuki

教授 Professor

経営組織(修士・博士)

大月博司 OTSUKI, Hiroshi

教授 Professor

博士(商学)早大

企業戦略(修士・博士)

蛭田 啓 HIRUTA, Satoru

准教授 Associate Professor

組織・戦略(修士・博士)

藤田 誠 FUJITA, Makoto

教授 Professor

博士(商学)早大

経営戦略(修士・博士)

坂野友昭 SAKANO, Tomoaki

教授 Professor

企業社会論(修士・博士)

谷本寛治 TANIMOTO, Kanji

教授 Professor

経営学博士(神戸大)

競争戦略(博士)

山田英夫 YAMADA, Hideo

教授 Professor

博士(学術)早大

アントレプレヌールシップとクリエイティビティプロセス(博士)

東出浩教 HIGASHIDE, Hironori

教授 Professor

Ph. D(ロンドン大)

経営戦略と産業組織(博士)

淺羽 茂 ASABA, Shigeru

教授 Professor

Ph. D (Management) UCLA

組織工学(博士)

平野雅章 HIRANO, Masaaki

教授 Professor

工学博士(東京工大)

企業法(修士・博士)

中村信男 NAKAMURA, Nobuo

教授 Professor

経 営 管 理 コ ー ス

金融・保険専修

不動産経済学・不動産ファイナンス(博士)

川口有一郎KAWAGUCHI, Yuichiro

教授 Professor

工学博士(東大)

生命保険(修士・博士)

江澤雅彦 EZAWA, Masahiko

教授 Professor

博士(商学)早大

損害保険(修士・博士)

中出 哲 NAKAIDE, Satoshi

教授 Professor

企業金融(博士)

岩村 充 IWAMURA, Mitsuru

教授 Professor

博士(国際情報通信学)早大

企業金融(修士・博士)

広田真一 HIROTA, Shinichi

教授 Professor

博士(経済学)同志社大

金融構造史(修士・博士)

藤原洋二 FUJIWARA, Yoji

教授 Professor

国際金融経済(修士・博士)

谷内 満 TANIUCHI, Mitsuru

教授 Professor

経済学博士(ブラウン大)

ファイナンス理論(修士・博士)

谷川寧彦 TANIGAWA, Yasuhiko

教授 Professor

ファイナンス理論(修士・博士)

大村敬一 OMURA, Keiichi

教授 Professor

経済学博士(法政大)

リスクマネジメント(修士・博士)

李 洪茂 LEE, Hongmu

教授 Professor

博士(商学)早大

経 営 管 理 コ ー ス

会 計 専 修財務会計(修士・博士)

広瀬義州 HIROSE, Yoshikuni

教授 Professor

博士(商学)早大

管理会計(修士・博士)

長谷川惠一HASEGAWA, Keiichi

教授 Professor

財務諸表監査・企業監査(修士)

鳥羽至英 TOBA, Yoshihide

教授 Professor

商学博士(早大)

財務報告(修士・博士)

山内 暁 YAMAUCHI, Aki

准教授 Associate Professor

博士(商学)早大

財務会計(修士・博士)

川村義則 KAWAMURA, Yoshinori

教授 Professor

財務会計(修士・博士)

辻山栄子 TSUJIYAMA, Eiko

教授 Professor

博士(経済学)東大

会計情報(修士・博士)

河 榮徳 HAH, Young

教授 Professor

商学博士(早大)

管理会計(修士・博士)

伊藤嘉博 ITO, Yoshihiro

教授 Professor

博士(商学)早大

管理会計(修士・博士)

清水 孝 SHIMIZU, Takashi

教授 Professor

博士(商学)早大

会計情報(修士・博士)

大鹿智基 OSHIKA, Tomoki

教授 Professor

財務会計情報(修士・博士)

奥村雅史 OKUMURA, Masashi

教授 Professor

博士(商学)早大

会 計 コ ー ス

※記載内容は2014年 5月時点のものです。

研 究 指 導 教 員 一 覧

Page 8: 早稲田大学大学院商学研究科 - Waseda University · 早稲田大学政治経済学部経済学 科卒業、東京工業大学大学院理 工学研究科経営工学専攻博士課

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欧州経済史(修士・博士)

矢後和彦 YAGO, Kazuhiko

教授 Professor

歴史学博士(パリ第10大)

近代日本経済史(修士・博士)

花井俊介 HANAI, Shunsuke

教授 Professor

計量経済学史・比較経済思想(修士・博士)

池尾愛子 IKEO, Aiko

教授 Professor

博士(商学)早大

現代日本経済論・経済史(修士・博士)

宮島英昭 MIYAJIMA, Hideaki

教授 Professor

博士(商学)早大

経済学史(修士・博士)

大森郁夫 OMORI, Ikuo

教授 Professor

博士(商学)早大

労働経済(修士・博士)

小倉一哉 OGURA, Kazuya

准教授 Associate Professor

博士(商学)早大

経済政策(修士・博士)

横山将義 YOKOYAMA, Masanori

教授 Professor

博士(商学)早大

現代日本産業論(修士・博士)

鵜飼信一 UKAI, Shinichi

教授 Professor

公 共 政 策 ・経 済 史 専 修

応用ミクロ計量(修士・博士)

片山 東 KATAYAMA, Hajime

准教授 Associate Professor

Ph. D(ペンシルバニア州立大 )

企業経済学(修士・博士)

久保克行 KUBO, Katsuyuki

教授 Professor

Ph. D(ロンドン大 )

計量経済学(修士・博士)

坂野慎哉 SAKANO, Shinya

教授 Professor

博士(経済学)京都大

開発経済学(修士・博士)

高瀬浩一 TAKASE, Koichi

教授 Professor

Ph. D(ボストン大)

応用マクロ経済学(修士・博士)

片岡孝夫 KATAOKA, Takao

教授 Professor

Ph. D(ロチェスター大)

厚生経済学(修士・博士)

山本哲三 YAMAMOTO, Tetsuzo

教授 Professor

経済学博士(筑波大)

行動経済学(修士)

晝間文彦 HIRUMA, Fumihiko

教授 Professor

理 論 ・ 計 量 専 修

15

—専門分野について教えてください。 国際ビジネス研究における多国籍企業の戦略と組織の問題、特に海外の進出市場でいかにして文化や慣習の壁を乗り越えながらビジネスを進化させるかという「異文化マネジメント」が最大の研究テーマです。三十数年前、私が大学院生の時にこの問題に取り組み始めた頃は日本の大半の研究者が見向きもしなかったのですが、経済・産業のグローバル化が進んだ今では不可欠の領域になりました。その背景には大きく2つの要因があります。 1つは、中国、ASEAN、インドをはじめとするアジアの新興市場が台頭したこと。欧米日を中心に展開した 20 世紀の国際ビジネスが頭打ちとなり、先進国市場が飽和状態となる中で、世界人口の6割以上が暮らすアジアに照準を合わせない限りビジネスの進展は望めなくなりました。そこでは地域によって異なる価値観との共生や、貧困層を含む新たなニーズへの対応が求められるのです。 他方、市場が飽和状態になった結果、文化や生活様式の違いに関係なく技術的優位性をアピールできるテクノロジカル・プッシュ型のモノづくりに代わり、ツーリズムやホスピタリティ、教育をも含むさまざまなサービスビジネスへの関心が国際的に高まっています。これらはヒトが資本となる産業であり、また現地のライフスタイルにも深く根ざしているだけに、それをふまえたグローバル人材の活用が欠かせません。 異文化マネジメントは、こうした 21世紀的課題にフィットした問題の解決方法を探求するわけです。

—なぜ関心を持たれたのですか?  建設会社を経営していた祖父の影響もあるでしょうか。戦後、アメリカ関係の受注が多かったため、幼い頃から日常的に外国の文化と接する機会があり、自然と海外に目が向くようになりました。最初は外交官か商社マンになるつもりだったのですが、早稲田の商学部に進んで国際ビジネスにも文化の問題が介在するのではないかと気づいたとき、それを科学的に解き明かしたいと強く思うようになったのです。 幸い、修士課程と博士後期課程の指導教授が未知の領域だったこの命題に理解を示し、応援してくれました。「将来、それで身を立てられるのか」と心配する周囲の声もありましたが、結果的に社会のニーズに合致したのですから、目先の損得勘定ではなく「自らの関心」でテーマを選ぶことが研究者にとっては最も大切だと思います。——商学研究を志す人にメッセージを。 自分自身が強く惹かれるテーマを選び、どこまでも深く情熱を持って掘り下げてください。たとえそれが今の時流から外れるものであったとしても、方法論を組み替えれば必ず道は開けます。平均的なものの見方をするより、ある視点に偏るくらいに独創的であるほうがいい。それは孤独な作業ですが、研究者とは元来そういうものです。 反面、別の視点を持つ研究者や実務家との接点を絶やさず、互いに補完し合うことも大切。そうした知の連携に触発されて、思いもよらない展開が望めるかもしれません。早稲田大学には、その両方を可能にする環境があります。

多国籍企業に求められる「文化」の視点

情熱を持てる研究そこにこそ未来がある

太田正孝 教授 経営管理コースマーケティング・国際ビジネス専修

Profile太田正孝(おおた・まさたか)● 商学学術院教授。博士(商学)。1976 年早稲田大学第一商学部卒業後、82 年同大学院商学研究科博士後期課程満期退学。94 年商学部教授。99 年〜2001 年 MIT Sloan School of Management 客員研究員。04 年〜 08 年商学研究科長、08 年〜 10 年本学常任理事(教務・国際・研究推進担当)。専門は国際マーケティングマネジメント、異文化マネジメント。近著に『多国籍企業と異文化マネジメント』(同文舘出版、2008)などがある。

未知の分野に果敢に挑む

孤高のパイオニアであれ

産 業・経 済 コ ー ス

教員インタビューClose Up

国際ビジネスの成否を握る「異文化マネジメント」の先駆者

教 員 紹 介Faculty

Page 9: 早稲田大学大学院商学研究科 - Waseda University · 早稲田大学政治経済学部経済学 科卒業、東京工業大学大学院理 工学研究科経営工学専攻博士課

学術交流・情報発信Network

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海外留学世界に拡がる学術交流ネットワーク 当研究科では海外トップクラスのビジネス系大学院と独自の交流協定を締結し、修業年限を延長せずに参加できる交換留学制度を設けるなど、積極的に学術交流を行っています。また、早稲田大学が全学的に提供する多彩な留学プ

ログラムに参加することも可能です。当学では現在、世界 79カ国 421 の大学・学術機関との間で大学間協定を結んでおり、その広大なネットワークを存分に活用した人材交流、研究交流が実現しています。

刊行物教員・学生の研究成果を広く世界に発信

WASEDA BUSINESS &

ECONOMIC STUDIES(WB & ES)

商学研究科が発行する英文学術誌。研究成果や学術情報を世界に向けて発信するための媒体で、当研究科の国際的な発展を支える基盤の1つとなっています。毎年 1 回(3 月)、商学研究科運営委員および商学研究科博士後期課程の英文原稿を掲載して刊行しています。

商学研究科紀要商学研究科で学ぶ大学院生のための論文発表の場として、年 2 回(11 月、3 月)発行しています。毎号 10 編を超える大学院生の論文を中心に、商学研究科の研究発表会における特別講演に基づく論文や、博士学位審査報告要旨も掲載されています。

商学研究科事務所窓口で配付しています。

①シカゴ大学ブース経営大学院②ワシントン大学フォスター経営大学院③カリフォルニア大学ロサンゼルス校  (UCLA)アンダーソン経営大学院④南カリフォルニア大学(USC) マーシャル経営大学院⑤ブランダイス大学国際経済大学院⑥クレアモント大学院大学 ドラッカー・スクール・オブ・マネジメント⑦クイーンズ大学クイーンズ経営大学院⑧ WHU 経営大学院⑨テュービンゲン大学大学院⑩エセック経済商科大学院大学⑪リヨン経営大学院⑫ ESCP ヨーロッパビジネススクール⑬ボッコーニ大学大学院⑭コペンハーゲン ビジネススクール

⑮ブリュッセル自由大学 ソルベイ・ブリュッセル経済経営学院⑯北京大学光華管理学院⑰清華大学経済管理学院⑱中欧国際工商学院(CEIBS)⑲復旦大学管理学院⑳長江商学院㉑上海交通大学安泰経済与管理学院㉒香港中文大学ビジネススクール㉓国立台湾大学管理学院㉔国立政治大学商学院㉕高麗大学校経営大学院㉖延世大学校経営管理大学院㉗成均館大学校経営管理大学院㉘ナンヤン理工大学経営大学院㉙チュラロンコーン大学 チュラロンコーン・ビジネススクール㉚モナシュ大学経営大学院

商学研究科のグローバルネットワーク

17

近 年 の 主 な 就 職 先

 当研究科では、インターンシップ説明会や採用説明会の実施、採用・インターンシップ募集情報の配信など、さまざまなキャリアサポートを行っています。 また、早稲田大学キャリアセンターでも修士課程1年生、2年生向けの多彩なイベントを開催し、学生の皆さんの就職を力強くバックアップしています。

商学研究科のキャリアサポート

業種別 就職状況(2012 年度)

修士課程修了生の就職状況(2012 年度)

金融・保険業

SMBC 日興証券株式会社株式会社ジェーシービー株式会社損害保険ジャパン大和証券投資信託委託株式会社日興アセットマネジメント株式会社日本銀行日本興亜損害保険株式会社株式会社日本政策金融公庫日本生命保険相互会社野村證券株式会社株式会社三井住友銀行株式会社三菱東京 UFJ 銀行株式会社ゆうちょ銀行株式会社横浜銀行

製造業

旭化成株式会社花王株式会社キリンビバレッジ株式会社コニカミノルタ ホールディングス株式会社サントリーホールディングス株式会社株式会社三陽商会シャープ株式会社新日鐵住金株式会社住友スリーエム株式会社ソニー株式会社ダイキン工業株式会社日本鋳造株式会社

日本ロレアル株式会社ハリマ化成グループ株式会社富士通株式会社株式会社ブリヂストン古河電気工業株式会社三菱電機株式会社

情報通信業

株式会社インテージNTT データソフィア株式会社ジスインフォテクノ株式会社株式会社東洋経済新報社株式会社ビープラス株式会社読売新聞グループ本社楽天株式会社株式会社ワークスアプリケーションズ

サービス業

株式会社ジェイ・エム・アール生活総合研究所独立行政法人日本学生支援機構日本郵政株式会社一般社団法人日本労働者信用基金協会三菱 UFJ リース株式会社

学術研究、専門・技術サービス業

アクセンチュア株式会社有限責任あずさ監査法人KPMG 税理士法人デロイトトーマツコンサルティング株式会社

就職 71%

進学 11%

その他18%

学術研究・専門・技術サービス 16%

製造 22%教育 4% その他 4%

商社・卸売・小売 11%

サービス 13%金融・保険 20%

情報通信 9%

株式会社電通有限責人監査法人トーマツ株式会社博報堂DYメディアパートナーズバリューマネジメント株式会社税理士法人平成会計社

商社・卸売・小売業

CBC 株式会社株式会社髙島屋豊田通商株式会社株式会社モルトベーネ株式会社リンク・セオリー・ジャパン

建設業

清水建設株式会社大成建設株式会社

生活関連サービス業、娯楽業

株式会社ホリプロ

複合サービス事業

全国農業協同組合連合会日本郵便株式会社

運輸業

山九株式会社

その他

町田市職員

進 路Career

就職実績研究・ビジネスの幅広いフィールドで活躍

Page 10: 早稲田大学大学院商学研究科 - Waseda University · 早稲田大学政治経済学部経済学 科卒業、東京工業大学大学院理 工学研究科経営工学専攻博士課

入 学 案 内Admission

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入試概要入試区分と出願資格修士課程

入試区分 出 願 資 格

一般入試

外国学生入試

推薦入試

(他学部生対象)

推薦入試

(商学部生対象)

*詳細は必ず入試要項をご確認ください。

出 願 資 格

博士後期課程

a)修士または修士(専門職)もしくは法務博士(専門職)の学位を得た者、および商学研究科入学までに取得見込の者

b)文部科学大臣の指定した者

c)国際連合大学の課程を修了し、修士の学位に相当する学位を授与された者、または商学研究科入学までに取得見込の者

d)個別の入学資格審査により、修士または修士(専門職)もしくは法務博士(専門職)の学位を有する者と同等以上の学力があると認めた者で、商学研究科入学までに 24 歳に達する者

外国において修士またはこれに相当する学位を得た者、および当研究科入学までに修士の学位またはこれに相当する学位を取得見込の者。※日本において大学院正規課程を修了した外国人留学生は、 一般入試への出願となります

一般入試

入試区分

外国学生入試

1 先取り履修制度

商学部在学中に、当研究科修士課程の設置科目を履修することができます。卒業後、当研究科に進学する場合、これらの履修単位を当研究科の修了要件単位として算入を申請することができます。

2 推薦入試出願サポート

ゼミに所属していない場合でも、推薦入試に出願することができます。出願前に商学研究科事務所にご相談ください。また、成績基準や指導教員からの推薦状についてなど、不明な点は気軽にお尋ねください。

評 価 GP

A+ 4A 3B 2C 1

不合格 0

GPA の計算法

[推薦入試]*対象全科目の Grade Point と単位数との積を合計して得られた値を、対象全科 目の単位数総計で除した値を推薦入試での成績基準として使用します。

各評価の Grade Point(GP:表参照)と

単位数との積の合計単位数の合計÷

試験科目

一般入試 筆記試験(専門科目)

外国学生入試 口述試験

博士後期課程

商学研究科では、通常より短期間で修了できる制度や奨学金制度などを設け、当学商学部からの推薦入学を積極的に後押ししています。

早稲田大学商学部からの進学を希望する方へ

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学 費 2015 年 4 月入学者

*学費は予定額です。今後変更になる可能性があります。 *演習料は2014年度実績を掲載しています。 *早稲田大学出身者は入学金が免除されます。

修士課程 博士後期課程 [初年度] [2年次]

入学金 200,000 円 —

授業料 545,000 円 549,000 円

教育環境整備費 120,000 円 120,000 円

演習料 3,000 円 3,000 円

諸会費 10,500 円 7,500 円

合計 878,500 円 679,500 円

[初年度] [2年次] [3年次]

入学金 200,000 円 — —

授業料 450,000 円 453,000 円 456,000 円

教育環境整備費 80,000 円 80,000 円 80,000 円

演習料 3,000 円 3,000 円 3,000 円

諸会費 10,500 円 7,500 円 7,500 円

合計 743,500 円 543,500 円 546,500 円

*「日本人等」は、日本人・永住者・定住者・配偶者・子を含みます。

*「外国人留学生」は、在留資格が「留学」に限ります。

*給付とは返済の必要のない奨学金です。

奨学金名 種別 奨学金額

小野梓記念外国人留学生奨学金 給付 (年額) 400,000 円(単年度)

私費外国人留学生授業料減免奨学金 給付 (年額) 年間授業料の 50% 相当額を減免(単年度)

日本学生支援機構奨学金学習奨励費 給付 (月額) 65,000 円(単年度)

商学研究科(商学専攻)奨学金 給付 (年額)250,000 円(単年度)2014年度新設

大学院博士後期課程若手研究者養成奨学金 給付 (年額)400,000 円(単年度)

私費外国人留学生を対象とした主な奨学金

奨学金制度 ※2014年 5月現在のものであり、変更される可能性があります。日本人等を対象とした主な奨学金

奨学金名 種別 奨学金額

大隈記念奨学金 給付 (年額)400,000 円(単年度)

小野梓記念奨学金 給付 (年額)400,000 円(単年度)

商学研究科(商学専攻)奨学金  給付 (年額)250,000 円(単年度)2014年度新設

大学院博士後期課程若手研究者養成奨学金 給付 (年額)400,000 円(単年度)

日本学生支援機構第一種(無利子) 貸与 (月額)50,000 円または 88,000 円より選択(修業年限内)

日本学生支援機構第二種(有利子) 貸与 (月額)50,000 円〜 150,000 円より選択(修業年限内)

3 推薦入学奨学金

推薦入試によって商学部から進学する学生を対象とした、給付型奨学金です。● 寺尾巖奨学金

支給額:年額 30 万円/1名● 商学部寄附講座大学院進学奨学金

支給額:年額 20 万円/ 25 名

4 小川洌奨学金

故小川洌教授の関係者からの寄附金をもとに、会計学分野の研究者育成を目的に設立された奨学金です。支 給 額:修士課程 年額 20 万円/1名

博士後期課程 年額 30 万円/1名選考対象:当研究科会計コースに在学する当学商学

部または当研究科修士課程の出身者

5 学部・修士5年一貫修了制度2015 年4月入学者より

商学部在学中に修士課程の早期修了制度適用資格審査と推薦入学試験に合格した学生は、「大学院科目先取り履修制度」を活用して、学部4年・修士1年の通算5年で修士学位修得を目指すことができます。

a)学士の学位を得た者および商学研究科入学までに学士の学位を取得見込の者

b)大学評価・学位授与機構により、学士の学位を授与された者、および当研究科入学までに授与される見込のある者

c)文部科学大臣の指定した者

外国において通常の課程による 16 年の学校教育を修了した者、または当研究科入学までに修了見込の者。※日本において大学(学部)正規課程を修了した外国人留 学生は、一般入試への出願となります。

早稲田大学商学部に在学中で、商学研究科入学までに卒業が可能であり、出願時の商学部における通算学業成績(GPA)が上位 30%以内の者。※成績基準については、入試要項をご確認ください。

早稲田大学に在学中で、商学研究科入学までに標準修業年限内で所属学部を卒業することが可能であり、出願時における通算学業成績が優秀である者。※成績基準については、入試要項をご確認ください。

入試過去問題 → http://www.waseda.jp/gradcom/about/admissions/past.html

入試要項 → http://www.waseda.jp/gradcom/about/admissions/guideline.html

一般入試 1 次試験:専門科目

外国学生入試 2 次試験:口述試験

推薦入試 口述試験

修士課程

*修士・博士後期課程とも、一般・外国学生入試は 2014 年度実施入試より英語試験が廃止され、語学能力証明書(TOEFL、TOEIC、IELTS のいずれか)の提出が必須となります。