箱根町高齢者保健福祉計画・ 介護保険事業計画(素案) -...

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箱根町高齢者保健福祉計画・ 介護保険事業計画(素案) (第 7 期: 平成 30 年度から平成 32 年度) 平成 29 年 11 月

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箱根町高齢者保健福祉計画・

介護保険事業計画(素案)

(第 7 期: 平成 30 年度から平成 32 年度)

箱 根 町

平成 29 年 11 月

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目 次

第1 計画策定にあたって ..................................................................................... 1

1 計画策定の趣旨と背景 ..................................................................................... 1

2 計画の性格 ....................................................................................................... 2

3 計画の期間 ....................................................................................................... 2

4 地域包括ケアシステムの強化のための介護保険法等の一部を改正する法律の

ポイント .................................................................................................................. 3

第2 高齢者等の現状 ............................................................................................ 4

1 人口の推移 ....................................................................................................... 4

2 世帯数の推移 ................................................................................................... 6

3 アンケート調査による高齢者の状況 ................................................................ 7

4 介護保険給付費の構造 ................................................................................... 14

第3 高齢者等の将来推計 ................................................................................... 16

1 第1号被保険者数等の推計 ............................................................................ 16

2 要介護(要支援)認定者数の推計 ................................................................. 17

3 平成 37 年(2025 年)のまちの姿 ................................................................. 18

第4 計画の基本的な考え方 ............................................................................... 20

1 計画の基本理念 .............................................................................................. 20

2 本町の目指す長寿社会の姿 ............................................................................ 21

3 計画の基本目標 .............................................................................................. 22

第5 基本方針と重点項目 ................................................................................... 25

1 基本方針 ........................................................................................................ 25

2 重点項目 ........................................................................................................ 26

第6 計画の展開 ................................................................................................. 27

第7 介護保険サービスの提供目標量(見込み) ............................................... 29

第8 介護保険サービスの施設整備計画 .............................................................. 32

第9 第1号被保険者の介護保険料 33

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1

第1 計画策定にあたって

1 計画策定の趣旨と背景

本町は、超高齢社会を迎えている中で、「箱根町第6次総合計画」において「皆

が支えあう、誰もが元気なまちづくり」を基本目標の1つに掲げ、町民が年齢や性

別、障がいのあるなしに関わらず、住み慣れた地域で安心して生活できるよう、福

祉や医療のサービス提供とともに地域住民による支えあい活動を支援することを

目指しています。

平成 37(2025)年には、団塊の世代のすべてが後期高齢者(75歳以上)になり、

要支援・要介護認定者、認知症の高齢者、単身あるいは夫婦のみの高齢者世帯が増

加すると見込まれています。

本町においては、平成 29年 9月 30日現在の総人口は 11,991人で、平成 25年か

ら平成 29年までの4年間で 712人減少する一方、65歳以上の人口は 4,279人で 223

人の増加、割合は 35.7%となり、3.8ポイント上昇しています。

概ね 10年後の平成 37年には、総人口は約 1,800人減少し 10,217人程度、65歳

以上の高齢者人口は 4,149人、高齢化率は約 40%に達するものと推計されています。

このような背景から、平成 37年を見据えた計画とし、第6期計画(平成 27年度

~平成 29年度)の理念や考え方を引き継ぐとともに、「地域包括ケアの深化・推進」

や「認知症対策の充実」に取り組み、「持続可能な介護保険制度の運営」を実施す

る中で、高齢者が生きがいを感じ安心して生活を続けることができるように、高齢

者の暮らしを地域全体で支える地域共生社会の確立に向けた取組を進めていきま

す。

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2

2 計画の性格

本計画は、老人福祉法(第 20 条の8第1項)に規定された「高齢者福祉計画」

と、介護保険法(第 117条第1項)に規定された「介護保険事業計画」を一体的に

策定するものです。

本計画は、介護を必要とする高齢者だけでなく、すべての高齢者を視野に入れた

福祉全般にわたる計画とし、介護保険給付対象サービスのほか介護保険給付対象外

サービス等についても定めるものであり、介護保険事業計画と一体のものとして作

成されます。また、厚生労働大臣が定める基本指針等に基づいて、高齢者の心身・

生活状況やサービスの利用意向等の状況を踏まえています。

介護保険事業計画は、介護保険法制定の趣旨・目的を踏まえ、本町における介護

または介護予防を必要とするすべての高齢者が介護サービス等を十分に利用する

ことができるような社会の実現を目指し、介護サービス等を円滑に提供するための

計画として、サービス量の見込みやその確保の方策等について定めています。

また、いわゆる団塊の世代が 75 歳以上となり、介護の需要が増加すると見られ

る平成 37(2025)年の本町の状況を見据え、中長期的な視野に立ち、あるべき姿を求

めたうえで、平成 30年度~平成 32年度の計画として策定します。

3 計画の期間

本計画の期間は、介護保険法に基づき、平成 30年度を初年度とする平成 32年度

までの3年間を計画の期間とし、平成 29年度に策定します。

▲ 団塊世代が 75歳

第5期 計画期間

平成 24~26年

(2012~2014)

第6期 計画期間

平成 27~29年

(2015~2017)

第7期 計画期間

平成 30~32年

(2018~2020)

第8期 計画期間

平成 33~35年

(2021~2023)

第9期 計画期間

平成 36~39年

(2024~2026)

▲ 団塊世代が 65歳

2015 2025

地域包括ケアシステム

2025 年までの見通し

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3

4 地域包括ケアシステムの強化のための介護保険法等の一部を改正す

る法律のポイント

平成 29 年6月に介護保険法が改正されており、厚生労働省の発表資料によると

5つの柱で構成されています。

特に、「自立支援・重度化防止に向けた保険者機能の強化等の取組の推進」が掲

げられた背景には、高齢者数の増加と利用者の増加、サービス量の増加と介護費用

の増加などに伴う課題に対応するためであり、また、介護保険制度の持続可能性の

確保が必要となっているためであると思われます。

【介護保険法改正における5つの柱】

①自立支援・重度化防止に向けた保険者機能の強化

等の取組の推進(介護保険法)

②医療・介護の連携の推進(介護保険法、医療法)

③地域共生社会の実現に向けた取組の推進等

(社会福祉法、介護保険法、障害者総合支援法、児

童福祉法)

④2割負担者のうち特に所得の高い層の負担割合を

3割とする。(介護保険法)

⑤介護納付金への総報酬割の導入(介護保険法)

「地域包括ケアシステム」の

深化・推進

介護保険制度の持続可能性の

確保

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4

第2 高齢者等の現状

1 人口の推移

(1)人口の推移(年齢3区分別)

本町の総人口は減少傾向にあり、平成 29年には 11,991人となっており、平

成 25 年からの4年間で 712 人の減少となっています。しかし、老年人口(65

歳以上)は増加傾向にあり、平成 29年では 4,279人となり、平成 25年からの

4年間で 223人の増加となっています。

また、年齢3区分でみると、年少人口と生産年齢人口は微減し、65歳以上は

前期高齢者が微減、後期高齢者が増加しています。

単位 上段:人 下段:%

総人口 0~14歳 15~64歳 65歳以上

65~74歳 75歳以上 合計

平成25年 12,703 1,074 7,573 2,158 1,898 4,056

100.0 8.5 59.6 17.0 14.9 31.9

平成26年 12,542 1,011 7,331 2,265 1,935 4,200

100.0 8.1 58.5 18.1 15.4 33.5

平成27年 12,155 986 6,911 2,282 1,976 4,258

100.0 8.1 56.9 18.8 16.3 35.0

平成28年 12,016 930 6,764 2,264 2,058 4,322

100.0 7.7 56.3 18.8 17.1 36.0

平成29年 11,991 891 6,821 2,198 2,081 4,279

100.0 7.4 56.9 18.3 17.4 35.7

資料:「住民基本台帳」(各年9月末現在)

【年齢3区分別人口比率の推移】

8.5

8.1

8.1

7.7

7.4

59.6

58.5

56.9

56.3

56.9

31.9

33.5

35.0

36.0

35.7

0% 20% 40% 60% 80% 100%

平成25年

平成26年

平成27年

平成28年

平成29年

0~14歳

15~64歳

65歳以上

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5

平成 28 年の年齢3区分を、全国、神奈川県、本町と比較してみると、年少

人口は 10%を割っており5ポイント程度低くなっています。生産年齢人口は神

奈川県とでは 6.9ポイント低くなっており、一方 65歳以上老年人口では 10ポ

イント以上高くなっています。

単位 %

年齢区分 平成 25年 平成 26年 平成 27年 平成 28年

箱根町

0~14歳 8.5 8.1 8.1 7.7

15~64歳 59.6 58.5 56.9 56.3

65 歳以上 31.9 33.5 35.0 36.0

神奈川県

0~14歳 13.1 12.9 12.8 12.7

15~64歳 64.7 64.0 63.5 63.2

65 歳以上 22.2 23.1 23.7 24.2

全国

0~14歳 13.0 12.9 12.7 12.6

15~64歳 62.3 61.5 61.0 60.6

65 歳以上 24.7 25.6 26.3 26.8

資料:「住民基本台帳」(各年9月末現在)

※神奈川県、全国は「住民基本台帳」(各年3月末日)日本人のみの数字

【平成 28年 年齢3区分別人口比率の比較】

7.7

12.7

12.6

56.3

63.2

60.6

36.0

24.2

26.8

0% 20% 40% 60% 80% 100%

箱根町

神奈川県

全国

0~14歳

15~64歳

65歳以上

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6

2 世帯数の推移

世帯数の推移をみると、平成 27年国勢調査では、一般世帯 6,077世帯に対して、

65歳以上の高齢者のいる世帯は 2,640世帯(43.4%)となっています。高齢夫婦世

帯は 737 世帯(12.1%)、高齢単身世帯は 947 世帯(15.6%)となっており、神奈

川県と比べて高い結果となっています。一般世帯数に対する高齢夫婦世帯・高齢単

身世帯の割合は年々増加傾向にあり、特に高齢単身世帯の増加が目立ちます。

単位 上段:世帯 下段:%

一般世帯数

65歳以上の高齢者のいる世帯

ひとり暮らし

世帯 夫婦のみの

世帯 その他の 同居世帯

平成7年 8,672 2,001 571 445 985

100.0 23.1 6.6 5.1 11.4

平成12年 7,387 2,198 669 539 990

100.0 29.8 9.1 7.3 13.4

平成17年 6,805 2,307 739 591 977

100.0 33.9 10.9 8.7 14.4

平成22年 7,257 2,593 907 678 1,008

100.0 35.7 12.5 9.3 13.9

平成27年 6,077 2,640 947 737 956

100.0 43.4 15.6 12.1 15.7

神奈川県

平成27年

3,965,190 1,410,766 398,979 452,972 558,815

100.0 35.6 10.1 11.4 14.1

資料:「国勢調査」

【各高齢者世帯数の推移】

資料:「国勢調査」(各年 10月)

445539

591678

737

571

669 739

907 947

0

200

400

600

800

1,000

平成7年 平成12年 平成17年 平成22年 平成27年

(世帯)

高齢夫婦世帯

高齢単身世帯

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7

3 アンケート調査による高齢者の状況

第7期計画を策定するにあたり、高齢者の暮らしや健康の状況をお聞きしニーズ

の把握を行うなど計画策定の基礎資料とすることを目的として、平成 29 年6月7

日から6月 19日の調査期間で実施しています。

区分 介護予防・日常生活圏域

ニーズ調査 在宅介護実態調査

1 対象者 新しい介護保険・日常生活支援

総合事業対象者のうち、一般高

齢者及び要支援認定者(要支援

1・2)

要介護認定を受けている方

2 対象者数 1,000人 300人

3 抽出方法 無作為抽出 無作為抽出

4 調査方法 郵送による配布・回収 郵送による配布・回収

5 有効回収数

有効回収率

646

64.6%

165

55.0%

アンケートの実施概要

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(1)介護予防・日常生活圏域ニーズ調査

(1)介護予防や生きがい活動を支援するサービスで、機会があれば利用したいと

思うもの(利用しているものも含む)を教えてください(○は3つまで)

●「運動機能向上のための教室」が最も高い ●

「運動機能向上のための教室」(16.3%)が最も高く、次いで「介護が必要な状態

にならないための教室」(14.4%)、「生活習慣病予防のための運動教室」(13.9%)な

どの順となっています。

16.3%14.4% 13.9%

10.7% 9.3% 8.4% 8.2%4.2%

1.7% 1.4% 0.6% 1.3%

42.8%

14.8%

0.0%

10.0%

20.0%

30.0%

40.0%

50.0%

運動機能向上のための教室

介護が必要な状態にならないた

めの教室

生活習慣病予防のための運動教

食生活に関する教室

保健師、栄養士が行う生活習慣

病予防などの健康づくり教室

音楽、絵画、書道、演劇などの教

認知症を発見し、重度化を予防

する教室

閉じこもりや孤立にならないた

めの地域のつどいの場

むし歯・歯周病の予防や入れ歯

の手入れを学ぶ教室

食事のしたくや洗濯などを体験

する教室

介護等のボランティアを養成す

る教室

その他

特にない

無回答

全 体(n=646)

介護が必要な状態にならない

ための教室

生活習慣病予防のための

運動教室

保健師、栄養士が行う生活習慣病

予防などの健康づくり教室

認知症を発見し、重度化を

予防する教室

音楽、絵画、書道、演劇などの教室

閉じこもりや孤立にならないための

地域のつどいの場

むし歯・歯周病の予防や入れ歯の

手入れを学ぶ教室

食事のしたくや洗濯などを

体験する教室

介護等のボランティアを養成

する教室

その他

無回答

今 回

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(2)もし介護が必要となった場合、どこで介護を受けたいと思いますか

(○はひとつ)

●“自宅で介護してほしい”が5割程度 ●

「なるべく家族のみで、自宅で介護してほしい」(11.5%)と「介護保険制度のサ

ービスや福祉サービスを使いながら自宅で介護してほしい」(37.8%)を合わせた“自

宅で介護してほしい”が 49.3%となっています。

11.5%

14.3%

37.8%

39.5%

21.8%

24.4%

0.9%

1.1%

19.0%

15.9%

9.0%

4.8%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

今 回(n=646)

前 回(n=610)

なるべく家族のみで、自宅で介護してほしい

介護保険制度のサービスや福祉サービスを使いながら自宅で介護してほしい

老人ホームやグループホームなどの施設に入所したい

その他

わからない

無回答

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10

(2)在宅介護実態調査

(1)主な介護者が行っている介護

主な介護者が行っている介護については、「その他の家事(掃除、洗濯、買物 等)」

が 76.6%と最も高く、次いで「食事の準備(調理等)」が 73.4%、「外出の付き添い、

送迎等」が 70.2%、「金銭管理や生活面に必要な諸手続き」が 63.7%、「服薬」が 46.8%

等となっています

19.4%

14.5%

14.5%

25.0%

19.4%

31.5%

28.2%

70.2%

46.8%

21.0%

16.9%

73.4%

76.6%

63.7%

5.6%

0.0%

5.6%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

日中の排泄

夜間の排泄

食事の介助(食べる時)

入浴・洗身

身だしなみ(洗顔・歯磨き等)

衣服の着脱

屋内の移乗・移動

外出の付き添い、送迎等

服薬

認知症状への対応

医療面での対応(経管栄養、ストーマ 等)

食事の準備(調理 等)

その他の家事(掃除、洗濯、買物 等)

金銭管理や生活面に必要な諸手続き

その他

わからない

無回答

合計(n=124)

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11

(2)介護のための離職の有無

介護のための離職の有無については、「介護のために仕事を辞めた家族・親族はい

ない」が 59.7%と最も高くなっています。また、介護のために離職した方(「主な介

護者が仕事を辞めた(転職除く)」+「主な介護者以外の家族・親族が仕事を辞めた(転

職除く)」)がいた人は 7.3%となっています。

(3)在宅生活の継続のために充実が必要な支援・サービス

在宅生活の継続のために充実が必要な支援・サービスについては、「外出同行(通

院、買物等)」が 26.1%と最も高くなっており、次いで「移送サービス(介護・福祉

タクシー等)」が 24.8%、「特になし」が 23.6%、「見守り、声かけ」が 17.6%、「配食サ

ービス」が 16.4%等となっています。

6.5%

0.8%

1.6%

1.6%

59.7%

2.4%

29.0%

0% 20% 40% 60% 80%

主な介護者が仕事を辞めた(転職除く)

主な介護者以外の家族・親族が仕事を辞め

た(転職除く)

主な介護者が転職した

主な介護者以外の家族・親族が転職した

介護のために仕事を辞めた家族・親族はい

ない

わからない

無回答

合計(n=124)

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12

(4)主な介護者の方の働き方の調整の状況

主な介護者の方の働き方の調整の状況については、「特に行っていない」が 27.4%

と最も高く、次いで「介護のために、「労働時間を調整(残業免除、短時間勤務、遅

出・早帰・中抜け等)」しながら、働いている」が 21.9%、「介護のために、「休暇(年

休や介護休暇等)」を取りながら、働いている」が 16.4%等となっています。

16.4%

6.1%

12.1%

15.8%

13.9%

26.1%

24.8%

17.6%

8.5%

6.1%

23.6%

18.2%

0% 20% 40%

配食サービス

調理補助

掃除・洗濯

買物支援(宅配は含まない)

ゴミ出し

外出同行(通院、買物等)

移送サービス(介護・福祉タクシー等)

見守り、声かけ

サロンなどの定期的な通いの場

その他

特になし

無回答

合計(n=165)

27.4%

21.9%

16.4%

1.4%

15.1%

0.0%

28.8%

0% 20% 40%

特に行っていない

介護のために、「労働時間を調整(残業免

除、短時間勤務、遅出・早帰・中抜け等)」し

ながら、働いている

介護のために、「休暇(年休や介護休暇等)」

を取りながら、働いている

介護のために、「在宅勤務」を利用しながら、

働いている

介護のために、2~4以外の調整をしながら、

働いている

わからない

無回答

合計(n=73)

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(5)今後の在宅生活の継続に向けて、主な介護者が不安に感じる介護

今後の在宅生活の継続に向けて、主な介護者が不安に感じる介護については、「外

出の付き添い、送迎等」が 26.6%と最も高く、次いで「夜間の排泄」と「入浴・洗身」

が 23.4%、「日中の排泄」が 21.8%、「認知症状への対応」が 20.2%、「食事の準備(調

理等)」が 16.1%等となっています。

21.8%

23.4%

9.7%

23.4%

3.2%

5.6%

8.9%

26.6%

12.9%

20.2%

6.5%

16.1%

10.5%

5.6%

8.1%

4.0%

0.8%

14.5%

0% 20% 40%

日中の排泄

夜間の排泄

食事の介助(食べる時)

入浴・洗身

身だしなみ(洗顔・歯磨き等)

衣服の着脱

屋内の移乗・移動

外出の付き添い、送迎等

服薬

認知症状への対応

医療面での対応(経管栄養、ストーマ 等)

食事の準備(調理等)

その他の家事(掃除、洗濯、買物 等)

金銭管理や生活面に必要な諸手続き

その他

不安に感じていることは、特にない

主な介護者に確認しないと、わからない

無回答

合計(n=124)

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14

4 介護保険給付費の構造

(1)サービス別給付費構造

給付費構造を全体から捉えると、全国平均に比べ、本町の給付費は施設サー

ビス、居住系サービスが高くなっています。

また、在宅サービスは全体的に全国より低い水準となっていますが、短期系

の在宅サービスは約7割、訪問系の在宅サービスは約6割の水準となっており、

特に通所系の在宅サービスは約3割とかなり低い水準となっています。

136

132

63 27

67

90

0

50

100

150施設サービス

居住系サービス

在宅サービス(訪問系)

在宅サービス(通所系)

在宅サービス(短期系)

在宅サービス(その他)

全国平均

箱根町

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15

(2)第1号被保険者1人あたり給付月額

第1号被保険者1人あたりの給付月額における在宅サービスと施設及び居

住系サービスの関係性を全国平均と神奈川県内保険者と比較しました。

本町は、「在宅サービス 小・施設及び居住系サービス 大」の傾向がみえま

す。

全国

神奈川県

箱根町

横浜市

川崎市

相模原市

横須賀市平塚市

鎌倉市

藤沢市

小田原市茅ヶ崎市

逗子市

三浦市

秦野市厚木市

大和市伊勢原市

海老名市

座間市

南足柄市

綾瀬市

葉山町

寒川町

大磯町

二宮町

中井町

大井町

松田町

山北町

開成町

真鶴町湯河原町

愛川町

清川村

6,000

7,000

8,000

9,000

10,000

11,000

12,000

13,000

6,000 7,000 8,000 9,000 10,000 11,000 12,000 13,000 14,000

在宅サービス給付月額(円)

施設および居住系サービス給付月額(円)

第1号被保険者1人あたり給付月額(在宅サービス・施設および居住系サービス)

(平成28年(2016年))

全国 神奈川県 箱根町 その他

(時点)平成28年(2016年)

(出典)厚生労働省「介護保険事業状況報告」年報(平成28年度のみ「介護保険事業状況報告」月報)

A 在宅大・施設小 B 在宅大・施設大

C 在宅小・施設小 D 在宅小・施設大

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16

第3 高齢者等の将来推計

1 第1号被保険者数等の推計

総人口は今後も減少し、平成 32 年では 11,231 人と推計されています。しかし、

高齢者数は平成 31 年にピークを向かえ、緩やかに減少に転じ、しばらくは、ほぼ

横ばいで続く見込みです。

ただ、40 歳から 64 歳人口は減少で推移すると予測され(生産年齢人口そのもの

が減少)、高齢化率は平成 32年で 38.6%と上昇していくと推計されています。

また、前期・後期高齢者数でみると、前期高齢者が微減で推移していく反面、後

期高齢者は増加していき、平成 30 年から後期高齢者が前期高齢者を上回ると推計

されています。

単位 上段:人 下段:%

資料:「住民基本台帳」(各年9月末日)

実績値 推計値

平成 27年

平成 28年

平成 29年

平成 30年

平成 31年

平成 32年

総人口 (人) 12,155 12,016 11,991 11,622 11,427 11,231

(%) 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0

40~64歳 (人) 3,989 3,865 3,816 3,670 3,576 3,469

(%) 32.8 32.2 31.8 31.6 31.3 30.9

65歳以上 (人) 4,258 4,322 4,279 4,340 4,342 4,330

(%) 35.0 36.0 35.7 37.3 38.0 38.6

前期高齢者 (人) 2,282 2,264 2,198 2,158 2,096 2,061

(%) 18.8 18.8 18.3 18.6 18.3 18.4

後期高齢者 (人) 1,976 2,058 2,081 2,182 2,246 2,269

(%) 16.3 17.1 17.4 18.8 19.7 20.2

2,282 2,264 2,198 2,158 2,096 2,0611,976 2,058 2,081 2,182 2,246 2,269

3,989 3,865 3,816 3,670 3,576 3,469

4,258 4,322 4,279 4,340 4,342 4,330

0人

1,000人

2,000人

3,000人

4,000人

5,000人

平成27年 平成28年 平成29年 平成30年 平成31年 平成32年

前期高齢者 後期高齢者 40~64歳 65歳以上

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2 要介護(要支援)認定者数の推計

要支援・要介護認定者の推移をみると、平成 28年に 33人増加しましたが、平成

29 には 20 人減少し、平成 27~29 年の実績では 13 人の増加となっています。平成

29 年実績では、認定率は 16.1%で、要介護状態区分では「要支援1」と「要支援

2」が減少し、「要介護2」が 135 人と最も多くなっています。今後は、認定者と

なる可能性が高い後期高齢者が増加することから、要支援・要介護認定者数も増加

するものと予測され、平成 32年には 739人になるものと推計されます。

単位 人

実績値 推計値

平成 27年 平成 28年 平成 29年 平成 30年 平成 31年 平成 32年

要支援1 92 97 73 81 84 85

要支援2 68 81 75 80 83 84

要介護1 132 133 128 133 137 139

要介護2 117 125 135 122 127 128

要介護3 104 103 110 103 106 108

要介護4 92 98 99 103 106 108

要介護5 72 73 70 83 86 87

合計 677 710 690 705 729 739

認定率(%) 15.9 16.4 16.1 16.2 16.8 17.1

資料:「介護保険事業状況報告」(各年9月末日)

※数字は、2号被保険者の認定者を含む

92 97 73 81 84 85

68 8175 80 83 84

132 133128 133 137 139

117125

135 122 127 128

104103

110 103 106 108

9298 99 103 106 108

7273 70 83

86 87677

710 690 705 729 739

0人

250人

500人

750人

平成27年 平成28年 平成29年 平成30年 平成31年 平成32年

要支援1 要支援2 要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5

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3 平成 37年(2025年)のまちの姿

平成 37年の本町は、今より約 1,800人少ない 10,217人の総人口になるものと予

測されます。全国的には平成 37 年度に高齢者数が最も多くなるものと予測されて

いますが、本町では平成 31 年度の 4,342 人がピークで、以降緩やかに減少してい

く想定です。しかし、総人口の減少が高齢者数の減少よりも高い割合になるため、

高齢化率は上昇し続け、平成 37年で 40.6%になるものと予測されます。

40歳から 64歳の人口についても減少し続け平成 37年では 3,463人となっていま

す。

また、後期高齢者数は、平成 30年度に前期高齢者数を超え、以降も増加し続け、

平成 37 年には 2,566人に達して後期高齢化率が 25.1%となり、4人に1人が後期

高齢者というまちの姿が描かれます。

単位 上段:世帯 下段:%

実績値 推計値

平成 29 年

平成 30 年

平成 31 年

平成 32 年

平成 37 年

総人口 (人) 11,991 11,622 11,427 11,231 10,217

(%) 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0

40~64歳 (人) 3,816 3,670 3,576 3,469 3,463

(%) 31.8 31.6 31.3 30.9 33.9

65 歳以上 (人) 4,279 4,340 4,342 4,330 4,149

(%) 35.7 37.3 38.0 38.6 40.6

前期高齢者 (人) 2,198 2,158 2,096 2,061 1,583

(%) 18.3 18.6 18.3 18.4 15.5

後期高齢者 (人) 2,081 2,182 2,246 2,269 2,566

(%) 17.4 18.8 19.7 20.2 25.1

2,282 2,264 2,202 2,158 2,096 2,061

1,5831,976 2,058 2,128 2,182 2,246 2,269

2,566

3,989 3,865 3,774 3,670 3,5763,469

3,463

4,258 4,322 4,330 4,340 4,342 4,3304,149

0人

1,000人

2,000人

3,000人

4,000人

5,000人

平成27年 平成28年 平成29年 平成30年 平成31年 平成32年 平成37年

前期高齢者 後期高齢者 40~64歳 65歳以上

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19

要支援・要介護認定者については、後期高齢者数の増加に伴い増加し、平成 32

年には約 739 人となり、平成 37 年には 807 人に達するものと推測されます。認定

率も 19.5%となり、平成 37年に向けた取組を進めて行く必要があります。

単位 人

実績値 推計値

平成 29 年

平成 30 年

平成 31 年

平成 32 年

平成 37 年

要支援1 73 81 84 85 93

要支援2 75 80 83 84 92

要介護1 128 133 137 139 152

要介護2 135 122 127 128 140

要介護3 110 103 106 108 117

要介護4 99 103 106 108 117

要介護5 70 83 86 87 96

合計 690 705 729 739 807

認定率(%) 16.1 16.2 16.8 17.1 19.5

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20

第4 計画の基本的な考え方

1 計画の基本理念

平成 28 年の日本人の平均寿命は、男性が 80.98 歳、女性が 87.14 歳と過去最高

となっており(厚生労働省発表)、高齢社会白書「平均寿命の将来推計」によると

今後も伸びると予想され、2060年には男性が 84.19歳、女性が 90.93歳になるとい

われています。

高齢者においては、いわゆる現役引退後の期間の増加に伴い、生活に対する価値

観やニーズの多様化が見られ、高齢者一人一人が求める生活が実現できる環境づく

りが求められています。

自身の健康に対する関心が高まり、スポーツやレジャーへの取組や、ボランティ

ア活動などへの積極的な参加など、生きがいや目標を持って元気にいきいきと生活

している高齢者が増えています。

このような方たちが、住み慣れた地域で、生きがいを持って安心していつまでも

元気に暮らせるよう、それぞれのニーズに応じた健康づくりや社会参加の仕組みづ

くりを進めていく必要があります。

本町では、高齢になっても、現役時代の状態を維持できるよう健康生活を推進す

るとともに、できる限り介護が必要な状態とならずに元気に暮らせるよう介護予防

に対する取組を一層強化していくことに努め、仮に介護が必要な状態になっても、

高齢者の人権が尊重され、一人一人の状態や環境に応じた適切な支援が提供され、

要介護者の自立を支援していくことができる環境づくりを目指しています。

以上のようなことから、第6期で設定した基本理念を踏襲しつつ、取組を具現化

するためには、行政や関係機関、サービス提供事業者だけではなく、町民一人一人

が積極的に地域活動に参加することで、高齢者や子ども、障がいのあるなしに関わ

らず、すべての人たちが地域でいきいきと暮らしていける地域で支えあう社会を目

指すことが大切と考えます。

健康生活の推進と

多様な暮らし方の実現

社会での活躍と

自立生活への支援

地域で取り組む

支えあいの推進

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2 本町の目指す長寿社会の姿

超高齢社会に入っている本町においては、高齢者一人一人がいつまでも元気でい

きいきと活動でき、心豊かに安心して暮らすことができる、誰もが長寿であること

を心から喜べる社会にしていくことは、すべての町民の願いと言えます。

国際観光地である本町には、豊かな自然環境や温泉を求めて訪れる高齢者も多く、

また、観光を基幹産業としているため現役の働き手として活躍されている高齢者も

多くいらっしゃいます。本町に住む高齢者、また本町を訪れる高齢者が元気でいき

いきと活動できるまちをつくっていくことは大きな課題であり、そのためには、町

民・地域・行政などがそれぞれ自らの役割を認識し、協働することで箱根町にふさ

わしい長寿社会を築いていくことが求められています。

「箱根町第6次総合計画」の将来像は、「やすらぎとおもてなしのあふれる町-

箱根」です。「やすらぎ」とは、箱根の誇る美しい自然環境の保全を図っていき、

住む人、訪れる人すべてが癒しを感じられる町を目指していくことを意味し、「お

もてなし」とは、町民同士が相手を思いやる気持ちをもって日々ふれあうことので

きる町を目指すことで、地域コミュニティの維持向上につなげるとともに、国内外

から訪れるすべての人々に対してもおもてなしの心が伝わる町を目指すものです。

本計画では、「箱根町第6次総合計画」の将来像を踏まえるとともに、第6期ま

での『箱根町高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画』で目指してきた、本町の目

指す長寿社会の姿である「高齢者が元気で安心して暮らし、いきいきと活動できる

社会」を踏襲し、これからの高齢者福祉における町民・地域・行政の共通の目標と

します。

~高齢者が元気で安心して暮らし

いきいきと活動できる社会~

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22

3 計画の基本目標

本町では、長寿社会の姿「高齢者が元気で安心して暮らしいきいきと活動できる

社会」を実現するために、長期的な展望に立つ次の3つの基本目標を設定していま

す。本計画においても、第6期計画を踏襲した施策の方向性を明らかにし、総合的

な展開を図ります。

特に平成 37年(2025年)の団塊の世代が 75歳を迎えるまでに地域包括ケアシス

テムの実現に向けた取組を強化していきます。

安心して暮らせる地域社会づくりに資する仕組みである地域包括ケアシス

テム構築の取組は、第5期計画から進められていますが、団塊の世代が後期高

齢者に到達する平成 37年に向けて、更なる効果的な取組が必要です。

特に、地域ケア会議の開催により、多職種協働で高齢者個人に対する支援の

充実と、それを支える推進体制の基盤整備を同時に進めていくことが重要です。

また、第6期を引き継ぎ「地域包括ケアシステム」の深化と推進を図り、「生

活支援体制の整備」、「保健・医療・介護の連携」、「地域包括支援センターの機

能強化」などを重点事項として取り組むこととします。

● 生活支援体制の整備

介護予防・日常生活支援総合事業を活用するとともに、在宅での医療と介護の連

携体制の強化、認知症の早期発見・早期診断や相談体制等の強化及び民間事業所、

社会福祉法人、ボランティア(地域住民)など、多様な主体による生活支援・介護

予防サービスの体制整備について検討していきます。

● 保健・医療・介護の連携

介護予防・日常生活圏域ニーズ調査の結果によると、高齢者の約4割が、介護が

必要となった場合「介護保険サービスや福祉サービスを使いながら自宅で介護を受

けたい」と回答しています。

今後、医療ニーズと介護ニーズを併せ持つ高齢者を地域で支えていくためには、

地域における保健・医療・介護の関係機関が連携して、包括的かつ継続的な在宅医

療・介護の提供を行うことが必要です。

基本目標1 地域包括ケアシステムの深化と推進

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23

● 地域包括支援センターの機能強化

地域包括支援センターは、地域包括ケアシステム構築の中核機関として、その機

能の一層の強化を図る必要があり、基本指針・運営方針についてセンターと協働し

つつ、より具体的な内容を提示し、それぞれの役割を理解しながら一体的で効果的

な運営ができる体制の整備を図ります。

● 地域共生に向けた仕組みづくり

地域包括ケアシステムは、高齢期におけるケアが念頭に置かれていますが、必要

な支援を地域の中で包括的に提供し、地域での自立した生活を支援するという考え

方は、障害者の地域生活への移行や、困難を抱える地域の子どもや子育て家庭に対

する支援等にも応用することが可能な概念です。

また、地域共生社会は、地域のあらゆる住民が役割を持ち、互いに支えあいなが

ら、自分らしく活躍できるコミュニティを育成し、公的な福祉サービスと協働して、

助けあいながら暮らすことのできる社会として、その実現を目指すものです。

本町では、「食」、「運動」、「社会参加」を柱とした「未病を改善する」取組

を進め、関係機関が連携し効果的な健康づくりを推進することを、「箱根町第

6次総合計画」の「重点施策分野3:健康生活の推進」に掲げています。高齢

者の寝たきりや認知症への不安に対し、「自分の健康は自分で守る」というこ

とを基本に、できる限り健康な生涯を送れるよう健康度に応じた体系的・総合

的な健康づくりを推進するとともに、「介護予防」の強化を図ります。

また、自分らしい生活スタイルで活動的に過ごしたいと思う高齢者に対し、

社会参加の場や機会の拡大を図るとともに、長年培ってきた知識や経験を生か

し、社会を支える一員として生きがいを高めてその活力を発揮できる環境づく

りを目指します。

さらに、人口減少高齢化の中、コミュニティ機能の維持・向上を図り、地域

全体で高齢者や子ども、障がいのあるなしに関わらず、すべての人たちが地域

でいきいきと暮らし支えあう「地域共生社会」の整備に努めます。

基本目標2 健康で元気に生きがいをもって暮らせる地域づくり

(高齢者保健福祉計画)

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24

可能な限り住み慣れた自宅で生活を続けていくために、要支援・要介護認定

者一人一人の心身の状況に応じた、きめの細かい介護保険サービスが提供され

るよう、サービスの質の向上を図るとともに、介護給付を必要とする受給者の

適切な認定や受給者が真に必要とする過不足のないサービスの提供等を図り、

給付と負担のバランスの確立を図り持続可能な介護保険制度の運営に努めま

す。

さらに、地域の実情に応じた多様な主体によるサービスを提供する環境等を

整備し、在宅介護の支援体制を構築していきます。

基本目標3 持続可能な介護保険サービスの充実

(介護保険事業計画)

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25

第5 基本方針と重点項目

1 基本方針

高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の基本方針を次のように定めます。

高齢者が可能な限り住み慣れた地域で自立した生活を送る

ことができるよう、身近な地域において介護、介護予防、医療、

生活支援などのサービスが切れ目なく一体的に提供される「地

域包括ケアシステム」を推進し、町の実情に合せて深化させま

す。

····························

認知症高齢者の増加などを踏まえ、成年後見制度の利用や高

齢者の人権や財産を守るための支援体制、高齢者自らの意思や

主体性が尊重されるサービス提供等の体制づくりを推進しま

す。

····························

多様化した高齢者ニーズに対応し、社会全体で高齢者を支え

ていくためには、高齢者自身も含めた町民の参加と協力が不可

欠である。町民と行政が協働することで、より地域にふさわし

い福祉を創造する。

····························

高齢者がこれまでの人間関係や生活様式をできる限り維持

し、住み慣れた家庭や地域で暮らし続けられるよう、地域密着

型サービスなどの提供を充実させ、将来介護が必要になった場

合も持続可能な生活スタイルを実現できるようにします。

地域包括

ケアシステム の深化

高齢者の

人権と主体性の尊重

地域共生社会の実現に向けた行政と町民との協働

持続可能な生活スタイル

の実現

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26

2 重点項目

社会環境の変化や介護保険制度の改正などを踏まえ、次の4項目を重点項目とし

ます。

(1) 町の実情にあった地域包括ケアシステムの構築と具現化

本町は、山岳地形で地域が5つに分かれており、医療機関や介護保険サービ

ス提供事業所が町内には少なく、国が求める地域包括ケアシステムを確立して

いくためには、近隣自治体と連携するなど、町の実情に合った内容としていく

ことが必要であると考えています。

(2) 高齢者の人権や主体性が尊重されるサービス体制づくり

高齢者に対する虐待や高齢者を狙った犯罪が増えてきており、未然の防止策

や緊急対応、事後フォローが求められています。

また、介護保険サービスは、民間の事業所により提供されており、今後も引

き続き、介護保険事業を円滑に運営していくうえでは、必要な人材の確保や育

成、サービスの量的な確保に加えて、その質的な向上が必要となります。

的確なケアマネジメントや契約の下にサービスが提供されるようサービス

に関する十分な情報提供と不満や苦情への適切な対処、さらに、認知症も含め、

自己決定能力の低下した方などへのサービス利用の支援や権利擁護の対応を

図っていくこととします。

(3) 地域コミュニティとボランティアの育成

高齢化に伴って、一人暮らしの高齢者や高齢者のみの世帯が増加しているた

め、認知症の方や支援を必要とする方の増加も予想さています。

見守りに代表されるように、地域による地域のための支えあいを実現するた

めの施策を推進していく必要があり、生活支援コーディネーター(地域支え合

い推進員)を中心に生活支援サービスを担うボランティア団体の育成に取り組

むこととします。

(4) 高齢者の介護予防事業への参加勧奨

元気な高齢者が、いつまでも健康を維持できるよう介護予防事業への参加や

地域社会へ参加することでやりがいや生きがいを見つけ、知識や経験を活かす

ことができる仕組みづくりを目指していくこととします。

また、介護が必要になるおそれのある高齢者に対しては、介護予防教室等へ

の積極的な参加を求め、更なる勧奨が必要です。

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第6 計画の展開

1 「日常生活圏域」の設定

日常生活圏域は、地理的特性や公共交通等の実情を踏まえて、これまでと同

様に、全町で「1圏域」とする体制を維持していきます。

2 健康づくりの推進

「食」、「運動」、「社会参加」を柱とした「未病を改善する」取組を進め、「自

分の健康は自分で守る」ことを基本に、「生活の質」の向上を目指した積極的

な健康づくりを実践していきます。健康情報の提供や健康に関する学習の機会

の充実を図り、“健康寿命”を延ばしていきます。

3 介護予防の推進

高齢者が、できる限り要介護状態等にならないための予防や要介護状態等の

軽減・悪化の防止を促進するために、地域包括支援センター機能の強化を図り、

高齢者一人一人の心身の状態に応じた事業を提供することで、介護を必要とし

ない高齢者を増やしていきます。

4 安心して暮らせる環境づくり

単身又は夫婦のみの高齢者世帯等が、住み慣れた地域で自立した日常生活が

安心して営めるように支援する体制を整備していきます。また、地域のあらゆ

る住民が支えあいながら、自分らしく活躍できるコミュニティの維持・向上を

図り、すべての人たちが地域でいきいきと安心して暮らせる「地域共生社会」

の整備を促進します。

健康で元気に生きがいをもって暮らせる地域づくり

(「高齢者保健福祉計画」)

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1 介護保険サービスの推進

今回の制度改正のポイントや、施設・居住系サービス基盤整備計画のもと、

必要なサービス量の確保とサービスの質の向上に努めます。

2 介護保険サービス提供見込量・保険給付費の推計

各サービスの提供見込量・保険給付費の算定については、先に推計された要

支援・要介護認定者数を基に、これまでのサービス利用実績、将来の利用者数

などを勘案して設定します。これにサービスの単価を掛け合わせて介護保険給

付費を算出します。

3 地域支援事業の拡充

平成 29 年度から「介護予防・日常生活支援総合事業」、「包括的支援事業」、

「任意事業」の3つの事業からなる「地域支援事業」が始まっています。地域

のすべての高齢者の元気で自立した生活を支えていくとともに、介護に取り組

む家族等への支援の充実を図っていきます。

4 地域支援事業費の見込み

平成 29 年度から「介護予防・日常生活支援総合事業」が開始されているこ

とや地域包括支援センターの機能強化などを盛り込むことから、増額見込みを

しています。

5 市町村特別給付・保健福祉事業

市町村特別給付、保健福祉事業については、実施すると保険料に反映するこ

とから、第7期計画期間についても行わず、町の一般福祉施策で対応すること

とします。

6 第1号被保険者の介護保険料

第1号被保険者の保険料の基準月額を設定するとともに、公平な負担が実現

されるよう 100%の徴収を目指します。

介護保険サービスの充実(「介護保険事業計画」)

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第7 介護保険サービスの提供目標量(見込み)

第7期計画における介護保険サービスの提供目標量(見込み)は以下のとおりで

す。

(注: 次の表は、現在、算定中のため変更となることがあります。)

※「見える化システム」による算定

単位 平成

30年度 平成

31年度 平成

32年度

●介護予防サービス

介護予防訪問介護 人数(人)

介護予防訪問入浴介護 回数(回) 0 0 0

介護予防訪問入浴介護 人数(人) 0 0 0

介護予防訪問看護 回数(回) 288 288 336

介護予防訪問看護 人数(人) 72 72 84

介護予防訪問リハビリテーション 回数(回) 2,318 2,484 2,649

介護予防訪問リハビリテーション 人数(人) 168 180 192

介護予防居宅療養管理指導 人数(人) 96 96 96

介護予防通所介護 人数(人)

介護予防通所リハビリテーション 人数(人) 132 132 132

介護予防短期入所生活介護 日数(日) 129 129 129

介護予防短期入所生活介護 人数(人) 24 24 24

介護予防短期入所療養介護(老健) 日数(日) 0 0 0

介護予防短期入所療養介護(老健) 人数(人) 0 0 0

介護予防短期入所療養介護(病院等) 日数(日) 0 0 0

介護予防短期入所療養介護(病院等) 人数(人) 0 0 0

介護予防福祉用具貸与 人数(人) 552 576 600

特定介護予防福祉用具購入費 人数(人) 12 12 12

介護予防住宅改修 人数(人) 24 24 24

介護予防特定施設入居者生活介護 人数(人) 48 48 48

●地域密着型介護予防サービス

介護予防認知症対応型通所介護 回数(回) 0 0 0

介護予防認知症対応型通所介護 人数(人) 0 0 0

介護予防小規模多機能型居宅介護 人数(人) 0 0 0

介護予防認知症対応型共同生活介護 人数(人) 12 12 12

●介護予防支援 人数(人) 744 768 792

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30

(注: 次の表は、現在、算定中のため変更となることがあります。)

単位 平成

30年度 平成

31年度 平成

32年度

●居宅サービス

訪問介護 回数(回) 9,547 9,914 10,281

訪問介護 人数(人) 936 972 1,008

訪問入浴介護 回数(回) 360 360 360

訪問入浴介護 人数(人) 72 72 72

訪問看護 回数(回) 1,860 1,860 1,860

訪問看護 人数(人) 372 372 372

訪問リハビリテーション 回数(回) 2,496 2,496 2,976

訪問リハビリテーション 人数(人) 312 312 372

居宅療養管理指導 人数(人) 1,140 1,176 1,224

通所介護 回数(回) 4,902 4,674 4,332

通所介護 人数(人) 516 492 456

通所リハビリテーション 回数(回) 1,915 2,052 2,120

通所リハビリテーション 人数(人) 336 360 372

短期入所生活介護 日数(日) 3,057 3,166 3,166

短期入所生活介護 人数(人) 336 348 348

短期入所療養介護(老健) 日数(日) 518 518 604

短期入所療養介護(老健) 人数(人) 72 72 84

短期入所療養介護(病院等) 日数(日) 0 0 0

短期入所療養介護(病院等) 人数(人) 0 0 0

福祉用具貸与 人数(人) 1,536 1,596 1,656

特定福祉用具購入費 人数(人) 24 24 36

住宅改修費 人数(人) 24 24 36

特定施設入居者生活介護 人数(人) 804 852 912

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31

(注: 次の表は、現在、算定中のため変更となることがあります。)

単位 平成

30年度 平成

31年度 平成

32年度

●地域密着型サービス

定期巡回・随時対応型訪問介護看護 人数(人) 12 24 24

夜間対応型訪問介護 人数(人) 0 0 0

認知症対応型通所介護 回数(回) 0 0 0

認知症対応型通所介護 人数(人) 0 0 0

小規模多機能型居宅介護 人数(人) 0 0 0

認知症対応型共同生活介護 人数(人) 156 144 144

地域密着型特定施設入居者生活介

護 人数(人) 0 0 0

地域密着型介護老人福祉施設入所

者生活介護 人数(人) 0 0 0

看護小規模多機能型居宅介護 人数(人) 240 264 288

地域密着型通所介護 回数(回) 5,664 5,760 5,856

地域密着型通所介護 人数(人) 708 720 732

●施設サービス

介護老人福祉施設 人数(人) 1,464 1,500 1,548

介護老人保健施設 人数(人) 840 876 924

介護医療院(平成 37年度は介護療養

型医療施設を含む) 人数(人) 0 0 36

介護療養型医療施設 人数(人) 84 84 36

●居宅介護支援 人数(人) 2,436 2,520 2,616

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第8 介護保険サービスの施設整備計画

第7期計画における介護保険サービスの施設整備は以下のとおりです。

(注: 次の表は、現在、算定中のため変更となることがあります。)

※「見える化システム」による算定

項目・単位 平成 30年 平成 31年 平成 32年

介護老人福祉施設 (特別養護老人ホーム)

施設数(か所) 2 2 2

定員数(人) 166 166 166

介護老人保健施設 施設数(か所) 1 1 1

定員数(人) 54(92) 54(78) 54(78)

介護医療院 (介護療養型医療施設)

施設数(か所) 0 0 0

定員数(人) 0 0 0

認知症対応型共同生活介護事務所 (認知症高齢者グループホーム)

施設数(か所) 2 2 2

定員数(人) 18 18 18

有料老人ホーム 施設数(か所) 1 1 1

定員数(人) 150 150 150

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第9 第1号被保険者の介護保険料

第1号被保険者の介護保険料の算定は、総給付費に特定入所者介護サービス費等

給付額や高額介護サービス等給付費などを加えた標準給付費、さらに地域支援事業

費を加えた総費用額のうち、第1号被保険者が負担する分(23.0%)について、調

整交付金や保険料収納率などを加味し、所得段階に応じた被保険者数により算定し

ます。

●保険給付費の負担割合

※国から交付される調整交付金の交付率によって実質の負担割合は変化します。

(注: 次の表は、現在、算定中のため変更となることがあります。)

単位:千円

平成 30年度 平成 31年度 平成 32年度 合計

標準給付見込額 1,207,746 1,245,906 1,296,321 3,749,973

総給付費 1,116,606 1,152,102 1,199,352 3,468,060

特定入居者介護サービス費等給付額

56,490 58,160 60,160 174,810

高額介護サービス等給付費 29,820 30,710 31,760 92,290

高額医療合算介護サービス費等給付費額

4,210 4,294 4,379 12,883

算定対象審査支払手数料 620 640 670 1,930

地域支援事業費 (政令に基づく額)

56,843 58,529 65,041 180,413

施設等給付費以外 施設等給付費

第1号

被保険者

23.0%

第2号

被保険者

27.0%

12.5%

神奈川県

12.5%

25.0%

第1号

被保険者

23.0%

第2号

被保険者

27.0%

12.5%

神奈川県

17.5%

20.0%

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34

これにより、第7期介護保険事業計画期間中における第1号被保険者の介護保険

料を、年額(基準額)70,800円、月額(基準額)5,900円(暫定額)として設定し

ます。

第6期

第1号被保険者保険料(基準額)

第7期

第1号被保険者保険料(基準額)

5,100円(月額) 5,900円(月額)算定中

・第1号被保険者負担分相当額=総費用額×第1号被保険者負担分(23%)

※ 第1号被保険者、第2号被保険者の負担割合は、それぞれ 23%、27%となります。

・調整交付金相当額(標準給付費の 5.00%)

・調整交付金見込額(標準給付費の 3.70%)

・財政安定化基金拠出金見込額=標準給付費×財政安定化基金拠出率

※ 神奈川県では第7期中の財政安定化基金拠出率を 0%としています。

・準備基金取崩額

※ 本町では、準備基金のうち、6,000,000円を取り崩すこととします。

・保険料収納必要額=第1号被保険者負担分相当額+調整交付金相当額-調整交付金見込額

-準備基金取崩額

・保険料年額 =保険料収納必要額÷予定保険料収納率(97.50%)÷

所得段階別加入割合補正後被保険者数

・保険料月額 =保険料年額÷12か月

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●介護保険料段階について

被保険者の所得段階に応じて、介護保険料の負担割合を調整するもので、国の

標準は、9段階ですが、市町村の実情に応じて段階をより多くすることも可能と

なっており、本町では、12段階(調整中)とします。そして、「第5段階」の保

険料を基準額として、各段階の保険料の負担割合を調整します。最も所得の低い

第1段階については、平成 27年度から公費を投入して負担割合の軽減を図って

います。

(注: 次の表は、現在、算定中のため変更となることがあります。)

【第7期における介護保険料の多段階化(暫定)】

所得段階 負担割合 月額 年額 対象者

第1段階

基準額

×0.50

(0.45)

2,950円

(2,655円)

35,400円

(31,860円)

生活保護の受給者または老齢福祉年金の受給者で、

世帯全員が住民税非課税または世帯全員が住民税

非課税で、本人の課税年金収入と他の所得との合計

が80万円以下

第2段階 基準額

×0.70 4,130円 49,560円

世帯全員が住民税非課税で、本人の課税年金収入と他

の所得との合計が80万円を超え120万円以下

第3段階 基準額

×0.75 4,425円 53,100円

世帯全員が住民税非課税で、本人の課税年金収入と他

の所得との合計が120万円を超過

第4段階 基準額

×0.90 5,310円 63,720円

本人が住民税非課税(世帯内に住民税課税者がいる場

合)で、本人の課税年金収入と他の所得との合計が80

万円以下

第5段階 基準額 5,900円 70,800円

本人が住民税非課税(世帯内に住民税課税者がい

る場合)で、本人の課税年金収入と他の所得との

合計が80万円を超過

第6段階 基準額

×1.20 7,080円 84,960円 本人が住民税課税で、合計所得金額が120万円未満

第7段階 基準額

×1.30 7,670円 92,040円

本人が住民税課税で、合計所得金額が120万円以上

200万円未満

第8段階 基準額

×1.50 8,850円 106,200円

本人が住民税課税で、合計所得金額が200万円以上

300万円未満

第9段階 基準額

×1.70 10,030円 120,360円

本人が住民税課税で、合計所得金額が300万円以上

400万円未満

第10段階 基準額

×1.90 11,210円 134,520円

本人が住民税課税で、合計所得金額が400万円以上

600万円未満

第11段階 基準額

×2.10 12,390円 148,680円

本人が住民税課税で、合計所得金額が600万円以上

800万円未満

第12段階 基準額

×2.20 12,980円 155,760円 本人が住民税課税で、合計所得金額が800万円以上

注1:負担割合は、基準保険料(第5段階)に対する比率

注2:負担割合、月額、年額にあるカッコ内の数値は、軽減措置後の負担割合及び金額

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※ ご意見は平成 30 年1月 17 日(火)までにお寄せください。

※ いただいたご意見は、今後の計画の策定や施策の推進に生かし

ていきます。

箱根町高齢者保健福祉計画・

介護保険事業計画(素案)

《第7期:平成30年度~平成32年度》

箱根町福祉部福祉課

TEL 0460(85)7790

FAX 0460(85)8124

平成29年11月 発行