no.April 2003 発 行 ： 京セラ株式会社

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KYOCERA IMPLANT TODAY

KYOCERA Colloquiumin 2003

POI System Implant Course

POIシステム研修会日程

再生療法のニューコンセプトPRPとImplant

東京都目黒区開業

加 藤 英 治

Report

Report●1 KITnews

東京都目黒区開業

再生療法のニューコンセプトPRPとImplant

加 藤 英 治

ＰＲＰの基礎と臨床

　はじめにＰＲＰはＢＭＰのような異所性骨

形成を強く発現するようなサイトカイン療法

ではなく、あくまでも治癒促進のアップレギ

ュレーターであり再生療法に必要な生物学的

要素を無視した使用法は奨められない。（図2、

3）

　これらの要素との組み合わせで現在のとこ

ろ決定的な使用法は解明されていない。

　自家骨との組み合わせは最も研究応用され

ている方法である。ブロック骨や砕粉骨との

併用では、成熟促進とひきかえに早期吸収に

よる歯槽堤増大量減少の報告もある。

�つまり他のスペースメーキング法との組み

合わせを考慮する必要が在るのかもしれない。

�・�ＰＲＰの最も注目されている点は血小板

中のα顆粒中の高濃度サイトカイン（TGF

β PDGF VEGF）で、この作用がターゲッ

ト細胞の遊走・分裂・成長を促す最初のフ

ァクターである。

�・�2番目にその担体としての役割、グラフト

材をまとめたり、吸収性メンブレン様の

使用方法が報告されている。血小板中の

と期待を覚えました。

　97年、UCLA大に西村一郎先生がワイン

トロープ（再生工学）研究所を設立されました。

学生時代よりお世話になりついでに厚かま

しくもお邪魔させていただいた折、ティシュ

エンジニアリングについて熱心に語られ、よ

ほど興味深いサイエンスなのだろうと感じ

たものです。当時日本で紹介されていた、エ

ムドゲインのお話をしたところ、「臨床的に

は解らないが、こちらではＰＲＰというのが

取り上げられているよ」とサンディエゴでの

学会のサマリーを頂き、また興味があるのな

らとＲ．MARX先生らの著書をファクスし

ていただいたりしたのがこの分野の扉を叩

くきっかけとなりました。

　さっそく日本赤十字のＰＲ製剤や自己輸

血マニュアルをもとにＱバックシステムを

用いた作成を試みました。近年は少量分離シ

ステムが紹介され骨造成のみならず歯周組

織欠損や形成外科領域の皮膚移植のドナー

側への応用などが発表され、現在手術野や創

傷治癒へのアップレギュレーターとしての

働きに注目が集まっております。（図1）

インプラントと再生療法

　1985年、仄暗い東京歯科大の旧水道橋病

院の手術室、スウェーデンより帰校された小

宮山彌太郎先生と故重松知寛教授が行ったブ

ローネマルクシステムを病院勤務の研修で見

学させていただいたのが、わたくしとインプ

ラントとのファ－ストコンタクトとなりまし

た。

　90年の開業に際し当時本邦で入手可能で

あったチタン製2パーツ歯根型インプラン

ト

（4～5社）の導入を検討しました。バイオセラ

ムに加えラインナップされた、POIシステム

の中川寛一先生の講習を受講させていただき

導入はしたものの、当院でインプラントを望

む患者さんは顎堤の高さや幅のない症例ばか

りで、すぐに壁にぶつかりました。

　93年にGTR法を導入し、96年に先行臨床

させていただいていたPOI３ピースとe-

PTFE膜を併用してみました。当時のエピデ

ンスでは骨移植材は併用せずピン等でスペー

スメイキングをして8～9ヶ月間メンブレン

が露出しないことを祈り、リエントリーを待

図2. （1）骨芽・線維芽細胞やその上流の未分化間葉細胞（MSC）等

　　 （2）コラーゲン・骨ミネラル・人工合成剤

　　 （3）グロースファクター（BMP等）・形態形成因子・接着因子等

　　 （4）血液・組織液・人工等張液・培養液・溶解ミネラル

　　 （5）時間・安定したスペース・電荷・温度・物理的刺激

図1

図3

●2KITnews

Fibroblast様の細胞が2W目より観察され、

同様に3W目以降Dexにての分化・培養を

試みた。これも、同様に培養した口腔粘膜

培養細胞とコントロールとともにALP測

定を行い、骨髄と骨由来の細胞は高値を認

めている。　また、別の細胞源についても、

現在検討中である。(図9、10)

　　以上より、自己血漿にての自己細胞の培養

は可能であり、今後チェアーサイドで、より

閉鎖的・非感染的でポータブルな培養増殖

システムを模索し、自己細胞を用いたグラ

フトのためのシステムを検討したい。

※�本項の一部は、第21回及び第22回関東甲信越インプラン

ト学会、平成1３年度日本歯周病学会秋季大会（Luncheon

Seminar）２００１京セラコロキュウムにて発表したもの

である。

持試験と、vivo (臨床)での応用及び生検

(GBR5か月後)病理染色等を行った。

　 (図4～6)

③�次に、通常PRP分離の際、廃棄されるPPP（低

血小板血漿)を用いた自己細胞培養液作製を

試みた。ミリポアフィルターでろ過を行い、

FBS(Fetal Bovine Serum)との比較を行

った。遜色なく増殖を認め、歯槽骨細胞にお

いては分化のためサプリメントとして、Dex(デ

キサメサゾン)を3W後から加えた。(図10)

④�次に、口腔内より骨髄液が採取可能かどう

か検討を行った。インプラント埋入骨形成

窩や、ドナーサイトより採取した骨内液を

フローサイトメーターにて、骨髄造血幹細

胞のマーカーであるCD34を測定し、これ

を認めたため、同様の方法でPPPとFBS

下で培養を行った。歯槽骨細胞と同様の

能や血漿液性因子中の線維素のクロスリンキ

ングを利用したものである。（図8）

�・�サイトカインの臨床応用や生産が発展解

明途上のため、自己移植的な用法はウイル

ス感染や免疫的問題やコストをクリアす

る方法として現在大変期待をもたれている。

�　問題点としては

�・�ＤＤＳ（ドラックデリバリーシステム）が

確立しておらず個々の選択やアイデアに

ゆだねられており小さな欠損ではそのプ

レイスメントや徐放化に問題がある。

�・�臨床評価にばらつきがあり大きな欠損（下

顎区域欠損等）でのＸ線診断以外ではコン

トロールを用いたバイオプシーによる病

理診での評価が難しい。

�・�血液製剤への認識や理解が浅く取り扱い

に不慣れである。等があげられる。（ITDN-

Report）注1最期に、まことに稚拙で未完成

ではあるが、筆者らのグループでの臨床化

のための試みをご紹介したい。サイトカイ

ンを直接患部に応用するサイトカイン療

法と、担体としての機能を有するPRP（高

血小板血漿）法についての試みとして、

①�冷凍保存による血小板数と、その治癒促進

部分のPDGF-AB、TGF-β１の測定を1W、

1M、6M行った。その結果、-20℃での自己

静脈血との数量比較においての濃縮は、維

持されていた。(図7)

②�他家・他種血液製剤であるトロンビンを使

用しないデリバリーシステムとして、アテ

ロコラーゲン・スポンジや、3%アテロコラ

ーゲン・ゲルとCaCl2を用いた。疑似体液中

(37℃ハンクス液相中)での48時間形態維

図4.　8mmピンを支柱にして、骨内へ2mm埋入。

　　　PRP含有コラーゲンスポンジを、e-PTFE膜内へ。

　　　5ヶ月後の、生検トルイジンブルー染色。

図5.　PRP併用GBR術前・後と、インプラント2次ope後。 図6.　PRP自家骨、コラーゲンジェル使用GBR。

図7 図8

図9 図10

（注1） Implant and Tissue Engineering Dental

Network-Tokyo

●3KITnews

POIシステム研修会

POI System Implant Course

※： 本コース内容につきましては、別途お問い合わせください。

GTR・GBR手術見学会※

GBR（リカバリー）手術見学会※

GBR・OPE見学会※

長崎特別講演会※

講演会※

アシスタントセミナー※

アドバンスコース※

GTR・GBR講習会※

ベーシック I コース

ベーシック II コース

ベーシックOPE見学会

ソケットリフト手術見学コース※

2003年

2003年

2003年

2003年

2003年

2003年

2003年

2003年

2003年

2003年

2003年

2003年

2003年

2003年

2003年

2003年

2003年

2003年

2003年

2003年

2003年

5月25日（日）

4月20日（日）

5月18日（日）

5月25日（日）

6月22日（日）

7月21日（祝）

6月7日（土）・8日（日）

5月31日（土）・6月1日（日）

7月12日（土）・13日（日）

9月6日（土）・7日（日）

4月20日（日）

5月18日（日）

7月26日（土）

6月15日（日）

6月8日（日）

8月24日（日）

5月17日（土）

7月6日（土）

5月24日（土）

6月22日（日）

7月5日（土）

富　山

石　川

東　京

名古屋

大　阪

名古屋

札　幌

福　岡

東　京

東　京

東　京

東　京

東　京

東　京

東　京

東　京

長　崎

福　岡

大　阪

東　京

福　岡

泉　照雄 先生

泉　照雄 先生

糸瀬正通 先生

村井健二 先生

覚本嘉美 先生

村井健二 先生

元　永三 先生

元　永三 先生

張　在光 先生

加藤英治 先生

加藤英治 先生

加藤英治 先生

張　在光 先生

加藤英治 先生

山道信之 先生

加藤英治 先生

山道信之 先生

高橋常男 先生 ・ 渡辺幸夫 先生

大森あかね 先生

林　美穂 先生

糸瀬正通 先生　他

コース内容 日　程 開催地講　師

ベーシック I コース

・外科術式（植立実習）

・質 疑 応 答

・症 例 紹 介

・検 査・診 断

・システム概要・インプラント基礎知識

・補 綴 術 式

￥70,000（教材費・実習費・昼食費及び消費税を含む）

●研修内容

●参 加 費

これからインプラントを始めようとお考えの先生に、POIシステムについて、

顎模型を用いた植立実習などを交えながら、わかりやすく解説します。

●定　員　15名

●定　員　15名￥100,000（教材費・実習費・昼食費及び消費税を含む）●参 加 費

POIシステムのベーシックIコースに加えて、磁性アタッチメント(TESLOX

System)についても詳しく解説します。

●定　員　10名￥100,000（教材費・実習費・昼食費及び消費税を含む）●参 加 費

ベーシックIコースと同じ内容の講議及び模型実習に加え、ライブオペの見

学を通じてより理解を深めていただけます。

●定　員　6名￥50,000（消費税を含む）●参 加 費

ライブオペを見学していただけます。手術に添って、各ステップを解説しま

・前歯部補綴物の作製 ・間 接 印 象 ・質 疑 応 答・可撤性補綴物の作製

￥30,000（教材費・昼食費及び消費税を含む）

●研修内容

●参 加 費

POIシステムは少ないパーツ類で、様々な症例に合った形態の上部構造を

作製することが可能です。このコースでは印象方法や多数歯に及ぶ欠損症

例での上部構造作製について詳しく解説します。

●定　員　30名

●定　員　6名￥70,000（消費税を含む）●参 加 費

サイナスリフトとフィクスチャー埋入を同時に行い、さらにGBRを施す症

例の手術見学です。

●定　員　30名￥30,000（昼食費及び消費税を含む）●参 加 費

インプラント治療におけるトラブルを具体的な症例を提示し、そのリカバ

リー方法について詳しく解説します。

－1日間－

ベーシックII コースオペ見学付き－2日間－

ベーシック III コース－2日間－

手術見学 コース－半日間－

アドバンス 補綴コース－1日間－

サイナスリフト手術見学会

アドバンス リカバリーコース －1日間－

実践インプラントの実践4ヶ月

ベーシックコース― 診断からメインテナンスまで ―

実践インプラントの実践4ヶ月

マスターコース― 進みゆくインプラント治療 ―

お問い合せ

京セラ株式会社 原宿事業所 バイオセラム事業部

〒150-8303 東京都渋谷区神宮前6-27-8

TEL 03-3797-4616 FAX 03-3486-2739

（折返し受講に関するご案内を送付致します。）

● 会　場：

● 定　員：

● 参加費：

京セラ株式会社 原宿事業所 2F

東京都渋谷区神宮前6-27-8

TEL 03-3797-4616

15名 （先着順）

50万円 （昼食・実習材料費を含む）

糸 瀬 正 通 先 生（福岡市開業）

元　 永 三 先 生（福岡市開業）

張　 在 光 先 生（福岡市開業）

林 　美 穂 先 生（福岡市開業）

馬 場 夏 樹 先 生（エイトデンタル開業）

その他、技工士、衛生士数名

第2期日程

第1回 平成15年 5 月24日（土）・ 25日（日）

第2回 平成15年 6 月21日（土）・ 22日（日）

第3回 平成15年 7 月26日（土）・ 27日（日）

第4回 平成15年 8 月30日（土）・ 31日（日）

講 師

● 会　場：

● 定　員：

● 参加費：

京セラ株式会社 原宿事業所 2F

東京都渋谷区神宮前6-27-8

TEL 03-3797-4616

15名 （先着順）

60万円 （昼食・実習材料費を含む）

（ただし、ベーシック4ヶ月卒業生は55万円）

山 道 信 之 先 生（福岡市開業）

水 上 哲 也 先 生（福岡県宗像郡開業）

糸 瀬 正 通 先 生（福岡市開業）

その他、外来講師

第1期日程

第1回 平成15年 5 月24日（土）・ 25日（日）

第2回 平成15年 6 月21日（土）・ 22日（日）

第3回 平成15年 7 月26日（土）・ 27日（日）

第4回 平成15年 8 月30日（土）・ 31日（日）

講 師

POI System Implant Course

2003年

2003年

2003年

2003年

2003年

2003年

2003年

2003年

8月2日（土）・3日（日）

9月6日（土）・7日（日）

10月4日（土）・5日（日）

11月8日（土）・9日（日）

8月2日（土）・3日（日）

9月6日（土）・7日（日）

10月4日（土）・5日（日）

11月8日（土）・9日（日）

福　岡

福　岡

コース内容 日　程 開催地講　師

糸瀬正通 先生

元　永三 先生

張　在光 先生

山道信之 先生

水上哲也 先生

糸瀬正通 先生 他

第２０期インプラントの実践4ヶ月コース

第3回インプラントの実践4ヶ月マスターコース

第1回

第2回

第3回

第4回

第1回

第2回

第3回

第4回

製品に関するお問い合せは下記へ

東京営業所�〒150-8303�東京都渋谷区神宮前6-27-8（京セラ原宿ビル2F）� TEL 03-3797-4616�FAX 03-3486-2739

名古屋営業所�〒460-0003 名古屋市中区錦3-4-6（桜通大津第一生命ビル10F） TEL 052-962-7477�FAX 052-962-7439

京都営業所�〒612-8501�京都市伏見区竹田鳥羽殿町6� TEL 075-604-3449�FAX 075-604-3450

大阪営業所�〒532-0003�大阪市淀川区宮原3-5-24（新大阪第一生命ビル3F）� TEL 06-6350-4696�FAX 06-6397-8233

九州営業所�〒812-0016�福岡市博多区博多駅南2-9-11（福岡山善ビル9F）� TEL 092-472-6933�FAX 092-472-6938

A7T030423T/013203

バイオセラム事業部〒612-8501 京都市伏見区竹田鳥羽殿町6番地Tel:075-604-3449 Fax:075-604-3450

http://www.kyocera.co.jp/

①下記申込書に必要事項をご記入の上、ご返送ください。

②ご返送後、下記口座に参加費をお振り込みください。

③ご入金を確認したのち、参加票をお送りいたします。

　　　●振込先　UFJ銀行 京都支店

　　　　　　　　普通預金口座：1348506

　　　　　　　　口座名：京セラ（株）コロキウム

お申し込み方法

●恐れいりますが、お振り込み手数料は各自でご負担ください。

　また、参加費のご返却はいたしかねますのでご了承ください。