宮田直彦のエリオット波動レポート · 2021. 1. 22. · 今年1 月4...

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1 © MONEY SQUARE, INC. This Report is for Authorized Recipients Only and Not for Public Distribution. 宮田直彦のエリオット波動レポート 【日経平均】 今年前半の高値へ向けた動き? 【当面の想定レンジ】 28,400~29,200 円 【NY ダウ】 ダウ輸送株平均と「未確認」か 【当面の想定レンジ】 30,500~31,500 ドル 【米ドル/円】 ドル高・円安のきっかけ待ち 【当面の想定レンジ】 103.280~104.742 円 2021 年 1 月 22 日(金)発行 マーケット見通し(短期アップデート) ※1 月 22 日更新

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Page 1: 宮田直彦のエリオット波動レポート · 2021. 1. 22. · 今年1 月4 日安値(12,543)以来の上昇は、2020 年10 月以来の上昇トレンドにおける5 つ目の波=

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宮田直彦のエリオット波動レポート

【日経平均】

今年前半の高値へ向けた動き?

【当面の想定レンジ】 28,400~29,200円

【NYダウ】

ダウ輸送株平均と「未確認」か

【当面の想定レンジ】 30,500~31,500 ドル

【米ドル/円】

ドル高・円安のきっかけ待ち

【当面の想定レンジ】 103.280~104.742円

2021年 1月 22日(金)発行

0

マーケット見通し(短期アップデート) ※1月 22日更新

Page 2: 宮田直彦のエリオット波動レポート · 2021. 1. 22. · 今年1 月4 日安値(12,543)以来の上昇は、2020 年10 月以来の上昇トレンドにおける5 つ目の波=

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【短期波動分析】 今年前半の高値へ向けた動き?

日経平均は 1月 18日の安値(28,114円)から大きく切り返す動きとなっています。1月 21日には 14

日高値(28,979円)からの下げ分の 74%を取り戻して引けました。一方 TOPIXの戻りは鈍く、14日高

値(1885.93)からの下げに対し 45%を戻すにとどまっています。

日経平均は年末年始に大小のトレンド転換を迎えることが多い、というアノマリー(1月 8日本レポート参

照)が今年も有効なら、第(1)波の高値を付けるのは今月中と思われます。

今月の営業日は本日(22日)を含め残り 6日間ですが、月末までに日経平均が年初来高値を更新する

チャンスはあるでしょう。一方 TOPIXの今月中の高値更新は、やや厳しくなってきたかもしれません。仮に

日経平均が高値を更新しても、TOPIXがそうならない「未確認」が形成された場合、全体相場の天井が示

唆されるでしょう。

【時間足分析】

26,361円(12/22)からの上昇は、第 v波に位置付けられます。

15000

16000

17000

18000

19000

20000

21000

22000

23000

24000

25000

26000

27000

28000

29000

30000

31000

32000

01/07 02/07 03/07 04/07 05/07 06/07 07/07 08/07 09/07 10/07 11/07 12/07 01/07 02/07

日経平均日足

(出所) Bloomberg

1

2

3

4

16,358.193/19

21,7107/31

22,948.4710/30

iii

i

ii

10/923,725.88

6/923,185.85

MACD

売り 売り

買い

iv

v5(1)

20/1/1724,115.25

買い

21/1/1428,979.53

26361.6612/22

日経平均

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28,979円(1/14)を以て、第 v波中第➂波は終了し、そこからは第➃波とカウントしています。28,114

円(1/18)からの上昇は、④波中 b波でしょう。あるいは既に、上昇第➄波に入ったかもしれません。

目先は小動きとなりそうですが、先に書いたように来週中に 28,979円を上回るチャンスがあります。この

見方は、28,402円(1/20)を終値ベースで維持する限り有効です。

反面、今後 28,402円を維持できないと、チャートは昨年末からの上昇チャネルラインから下放れ開始とな

ります。この場合は、第(2)波の調整に入った可能性を考慮する必要があるでしょう。

【1月 22日 7:30更新】

26000

26500

27000

27500

28000

28500

29000

29500

日経平均 15分足

('20/12/18~'21/1/21)

iv26,361.66

12/22

12/2927,602.52

27,002.181/6

1/1428,979.53

a of ④OR

28,114.541/18

Alt: ③ ④ ⑤v

(1)(出所) Bloomberg

1/2128,846.15

28,402.111/20

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【短期波動分析】 ダウ輸送株平均と「未確認」か

2020 年 10 月 30 日安値(26,143 ドル)から足元までの上昇波は、同年 3 月安値(18,213 ドル)を起

点とする上昇トレンド・第 1波の最終局面に位置付けられます。

1月 21日には一時 31,272 ドルまで上昇、過去最高値を更新しました。

強い動きに見えますが、過度の楽観は避けたいところです。過去 2 ヵ月続く「ダイアゴナル・トライアングル」

は、上昇トレンドの終盤を暗示していますし、今年 2021年は ITバブルの NYダウ天井(2000年 1月 14

日)から 21年(フィボナッチ数)後に当たり重要なターニングポイントになり得ます。

なお、1月 21日も昨年 10月 30日から 55営業日目(フィボナッチ数)に当たる変化日です。

この日は NYダウ工業株平均は 0.04%と小幅安でしたが、NYダウ輸送株平均は 1.73%と大きめの下げと

なりました。輸送株平均が過去最高値を付けたのは 1 月 14 日ですから、工業株平均との間で「未確認」

という弱気パターンは継続しています。

【ナスダック時間足分析】

ナスダック総合指数の 2020年 10月以来の上昇トレンドは、典型的な 5波構成で展開しています。

17000

18000

19000

20000

21000

22000

23000

24000

25000

26000

27000

28000

29000

30000

31000

32000

01/07 02/07 03/07 04/07 05/07 06/07 07/07 08/07 09/07 10/07 11/07 12/07 01/07 02/07

(4)

1

2

3

4

iii

i

ii

iv

v

5

26,143.7710/30

18,213.6520/3/23

20/2/1229,568.57

1

NYダウ 日足

(出所) Bloomberg

9/329,199.35

28,902.1311/12

3/2622,595.06

NYダウ

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今年 1 月 4 日安値(12,543)以来の上昇は、2020 年 10 月以来の上昇トレンドにおける 5 つ目の波=

第(v)波とカウントしています。

1 月 20 日にはギャップを空けて上昇し、史上最高値を更新しました。翌 21 日も上昇して連日で最高値

を更新しています(この日の高値は 13,560)。またナスダック 100、NYSE FANG+指数なども 1月 8日に

付けた高値を上回りました。このため、ナスダック総合指数と他指数の高値日が異なる「未確認」状態は

解消されました。

ナスダック総合指数は、第(i)高値・12,108(‘20/11/9)と、第(iii)波高値・12,973(12/29)を通る上

値トレンドラインを上回り(1/20)、上昇に勢いが出ているようにみえます。

昨年 10 月安値(10,822)から第(iii)波高値までの上昇幅と、第(v)波の上昇幅が黄金比(1:0.618)に

なる水準は 13,872。第(i)波と第(v)波の上昇幅が等しくなる水準は 13,829 です。これらが目先上昇し

た場合のターゲットです。

一方、19-20 日のギャップを埋めるようだと(13,206.86 でギャップ埋め)、上昇トレンド終了の可能性を

考慮する必要があります。

【1月 22日 9:15更新】

10500

10750

11000

11250

11500

11750

12000

12250

12500

12750

13000

13250

13500

13750

14000

ナスダック総合指数 60分足

('20/10/28-'21/1/21)

10,822.5710/30

12/2912,973.33

12,543.241/4

(iv)

(iii)

(i)

(ii)

(v)

11/912,108.07

12/912,607.14

(出所) Bloomberg

12,949.761/15

11,424.6111/10

21/1/1413,220.15

(i) = (v)

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【短期波動分析】

2020 年 3 月 24 日の 111.710 円からのドル安円高は、2015 年を起点とする大型トライアングル(A-

B-C-D-E)中、最後の E波に位置付けられます。大型トライアングル完成後には、中長期のドル高・円安ト

レンドが続くとみています。E 波の内部構造をみると、111.710 円(3/24)~104.190 円(7/31)までが

「ダブル・ジグザグ」、その後に「ダイアゴナル・トライアングル」が続く、混合型フォーメーションになっています。

102.590円(1/6)を以て、E波が完了した可能性に注目しています。この見方は 104.742円(2020年

3月・111.710円からの米ドル/円下落に対し 23.6%戻り水準)を明確に上回ることにより、さらに強めら

れます。104.742 円をブレイクしてからの米ドル/円は、次は昨年 11 月 11 日高値・105.680 円を目指

すでしょう。

足元、104.400 円(1/11)から反落していますが、103.280 円(1/6 からのドル高・円安の 61.8%押し)

付近では底固い動きとなりそうです。今は次のドル高・円安のきっかけ待ちです。

【1月 22日 9:45更新】

99

101

103

105

107

109

111

113

115

01/07 02/07 03/07 04/07 05/07 06/07 07/07 08/07 09/07 10/07 11/07 12/07 01/07

米ドル/円 日足

C

(x)

a

(w)

D

(y)

b

c a

b

c a

b

c

(z)

E

(x)

(出所) Bloomberg

101.1903/9

2/20112.230

3/24111.710

11/11105.680

d

e

102.5901/6

104.1907/31

8/13107.050

104.0009/21

10/7106.110

103.18011/6

9/3106.550

23.6% (104.742)

1/11104.400

米ドル/円

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115

120

125

130

2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021

米ドル/円 週足

C

D

E

A

B

15/6/5125.860

99.02016/6/24

101.19020/3/9

(出所) Bloomberg

3/24111.710

(A)

(B)

16/12/15118.660

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