低粘度用レオメータrv10000a · 1 低粘度用レオメータrv10000a...

27
1 低粘度用レオメータRV10000連続的にシアレートを変更し、0.3mPasからの 非ユートン流体の測定を実現 2014.09.04 株式会社 エー・アンド・デイ

Upload: others

Post on 03-Oct-2020

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 低粘度用レオメータRV10000A · 1 低粘度用レオメータRV10000A 連続的にシアレートを変更し、0.3mPa・sからの 非ユートン流体の測定を実現

1

低粘度用レオメータRV10000A

連続的にシアレートを変更し、0.3mPa・sからの

非ユートン流体の測定を実現

2014.09.04

株式会社 エー・アンド・デイ

Page 2: 低粘度用レオメータRV10000A · 1 低粘度用レオメータRV10000A 連続的にシアレートを変更し、0.3mPa・sからの 非ユートン流体の測定を実現

2

内容

1.はじめに2.測定原理について3.製品外観4.単位について5.製品仕様6.測定事例7.まとめ

Page 3: 低粘度用レオメータRV10000A · 1 低粘度用レオメータRV10000A 連続的にシアレートを変更し、0.3mPa・sからの 非ユートン流体の測定を実現

3

1.はじめに

・音叉振動式粘度計を約10年くらい前から販売 → 世界に唯一となる方式 → 0.3mPa・s~10,000mPa・sの測定範囲 → 試料に加わるエネルギーが小さい → 短時間での安定した測定が可能

・近年、新しく粘性を評価する場面が増加 → 血液や胆汁の粘度測定 → 喉越しを決める清涼飲料水の粘度測定 → 「摂食・嚥下」に関する粘度測定

Page 4: 低粘度用レオメータRV10000A · 1 低粘度用レオメータRV10000A 連続的にシアレートを変更し、0.3mPa・sからの 非ユートン流体の測定を実現

4

1.はじめに

・液体(流体)の特性を評価方法 → ずり速度を変更しながらの粘度測定 → ニュートン流体、非ニュートン流体の判別

・音叉振動式レオメータの開発 → 振幅を変化させ、ずり速度を変更 → コントローラから自動で振幅変更し、リアルタイムでグラフ化

RV-10000Aの紹介

Page 5: 低粘度用レオメータRV10000A · 1 低粘度用レオメータRV10000A 連続的にシアレートを変更し、0.3mPa・sからの 非ユートン流体の測定を実現

5

2.測定原理 

理論モデル 液体から振動子が受ける機械的インピーダンスRz

 f:振動周波数(Hz)、A:振動子の両面面積、 η:液体の粘度、ρ:液体の密度

 電磁駆動部が振動片に一定の振動速度Veiωtを与え ている力をFとすると

  電磁駆動部が与える力は、粘度ηと密度ρの積に 比例している。 電磁駆動部で発生するFは以下の式となる。

  I:駆動電流(A)、B:磁束密度(T)、l:コイル長(m)

ηρfARz π=

ηρω fAVe

FR tiz π==

lBIF ××=

板ばね

変位センサ

電磁駆動部

温度センサ

振動子

試料

振動方向

(感応板)

板ばね

変位センサ

電磁駆動部

温度センサ

振動子

試料

振動方向

(感応板)

Page 6: 低粘度用レオメータRV10000A · 1 低粘度用レオメータRV10000A 連続的にシアレートを変更し、0.3mPa・sからの 非ユートン流体の測定を実現

6

3.製品外観とセンサ部詳細 

RV-10000A

センサ部拡大コントローラ部測定部 表示部

Page 7: 低粘度用レオメータRV10000A · 1 低粘度用レオメータRV10000A 連続的にシアレートを変更し、0.3mPa・sからの 非ユートン流体の測定を実現

7

4.単位について 

①細管式: 動粘度 = 粘度 ÷ 密度

②回転式: 粘度

③振動式: 静粘度 = 粘度 × 密度

Page 8: 低粘度用レオメータRV10000A · 1 低粘度用レオメータRV10000A 連続的にシアレートを変更し、0.3mPa・sからの 非ユートン流体の測定を実現

8

5.製品仕様 

測定方式 音叉型振動式/固有振動数 30Hz

振幅レンジ 0.07~1.2mm(振動子先端にて)

粘度測定範囲

振幅(振動子先端にて、ピークツーピーク[P-P])

粘度範囲

0.07mm~0.1mm(0.07mm以上0.1mm未満) 2,000~25,000mPa・s

0.1mm~0.2mm(0.1mm以上0.2mm未満) 20~25,000mPa・s

0.2mm 0.3~25,000mPa・s0.2mm~0.4mm

(0.2mm超過0.4mm以下) 0.3~12,000mPa・s

0.4mm~0.8mm(0.4mm超過0.8mm以下) 0.3~5,000mPa・s

0.8mm~1.2mm(0.8mm超過1.2mm以下) 0.3~3,000mPa・s

粘度測定精度繰り返し性 (※1) 1%(標準偏差)

確度(※2) ±3%(1~1000mPa・s)振幅0.4mm設定時

試料温度測定部0~99℃/ 0.1℃表示 (※4)100~160℃/ 1℃表示

温度測定精度

0~20℃ : ±1℃20~30℃: ±0.5℃30~100℃ : ±2℃

100~160℃: ±4℃

Page 9: 低粘度用レオメータRV10000A · 1 低粘度用レオメータRV10000A 連続的にシアレートを変更し、0.3mPa・sからの 非ユートン流体の測定を実現

9

5.製品仕様:粘度測定範囲とずり速度の関係 

振動子にサイン波での繰り返し振動を与えている。

振動式のずり速度は、実効値に換算して表記している。

各振幅での粘度測定範囲とニュートン流体(水、粘度校正用標準液)測定時のずり速度(実効値)の関係

0.1

1

10

100

1000

10000

100000

0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2

振動子の振幅値(mm)

粘度

値(m

Pa・s)

(0.07 , 25000)

(0.2 , 0.3) (1.2 , 0.3)

(0.6 , 5000)(1.2 , 3000)

粘度測定範囲

10s- 1 50 s- 1

1 00s- 1

500s- 11 000s

- 1

20 s- 1

30 s- 1

40 s- 1

5 s- 1

60 s- 1

8 0s- 1

2 00s- 1

3 00s- 1

400s- 1

6 00s- 1

8 00s- 1

Page 10: 低粘度用レオメータRV10000A · 1 低粘度用レオメータRV10000A 連続的にシアレートを変更し、0.3mPa・sからの 非ユートン流体の測定を実現

10

5.製品仕様:粘度値-ずり速度の関係 

ニュートン流体(水、粘度校正用標準液)の振幅、粘度、ずり速度(実効値)の関係

1

10

100

1000

10000

0.1 1 10 100 1000 10000 100000

粘度値(mPas)

ずり

速度

(1/s)

JS20 JS200 JS2000 JS14000

振幅0.07mm

振幅0.1mm

振幅0.2mm

振幅0.4mm

振幅0.6mm

振幅0.8mm

振幅1.0mm

振幅1.2mm

イオン交換水

Page 11: 低粘度用レオメータRV10000A · 1 低粘度用レオメータRV10000A 連続的にシアレートを変更し、0.3mPa・sからの 非ユートン流体の測定を実現

11

5.製品仕様:測定モード 

Page 12: 低粘度用レオメータRV10000A · 1 低粘度用レオメータRV10000A 連続的にシアレートを変更し、0.3mPa・sからの 非ユートン流体の測定を実現

12

5.製品仕様:測定モード 

Page 13: 低粘度用レオメータRV10000A · 1 低粘度用レオメータRV10000A 連続的にシアレートを変更し、0.3mPa・sからの 非ユートン流体の測定を実現

13

6.測定事例 ①精製水 クイックモード

測定時間-粘度、温度 測定時間-粘度、振幅

振幅-粘度、温度

Page 14: 低粘度用レオメータRV10000A · 1 低粘度用レオメータRV10000A 連続的にシアレートを変更し、0.3mPa・sからの 非ユートン流体の測定を実現

14

6.測定事例 ②肌用保湿クリーム クイックモード

測定時間-粘度、温度 測定時間-粘度、振幅

振幅-粘度、温度

Page 15: 低粘度用レオメータRV10000A · 1 低粘度用レオメータRV10000A 連続的にシアレートを変更し、0.3mPa・sからの 非ユートン流体の測定を実現

15

6.測定事例 ②肌用保湿クリーム スタンダードモード

測定時間-粘度、温度 測定時間-粘度、振幅

振幅-粘度、温度

Page 16: 低粘度用レオメータRV10000A · 1 低粘度用レオメータRV10000A 連続的にシアレートを変更し、0.3mPa・sからの 非ユートン流体の測定を実現

16

6.測定事例 ②肌用保湿クリーム ファインモード

測定時間-粘度、温度 測定時間-粘度、振幅

振幅-粘度、温度

Page 17: 低粘度用レオメータRV10000A · 1 低粘度用レオメータRV10000A 連続的にシアレートを変更し、0.3mPa・sからの 非ユートン流体の測定を実現

17

6.測定事例 ②肌用保湿クリーム 

肌用保湿クリーム

0

1000

2000

3000

4000

5000

6000

7000

8000

-0.2 0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2振動子の振幅値(mm)

粘度

(mP

a・s)

25℃

35℃

40℃

45℃

Page 18: 低粘度用レオメータRV10000A · 1 低粘度用レオメータRV10000A 連続的にシアレートを変更し、0.3mPa・sからの 非ユートン流体の測定を実現

18

6.測定事例  ③CMC(カルボキシメチルセルロース)1%

測定時間-粘度、温度 測定時間-粘度、振幅

振幅-粘度、温度

Page 19: 低粘度用レオメータRV10000A · 1 低粘度用レオメータRV10000A 連続的にシアレートを変更し、0.3mPa・sからの 非ユートン流体の測定を実現

19

6.測定事例 ④CMC(カルボキシメチルセルロース)

②濃度と粘度/CMC

0100020003000400050006000700080009000

100001100012000

0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2

振幅(mm)

粘度

(mP

a・s)

粘度1% 粘度3% 粘度5% 粘度10%

2013.08.21

循環水ジャケット25℃設定前壁から5mmの位置13mlガラス容器使用

10707mPa・s/10%10533mPa・s/10%(-1.6%)

2070mPa・s/5% 2004mPa・s/5%(-3.2%)

483mPa・s/3% 463mPa・s/3%(-4.2%)

44mPa・s/1% 42mPa・s/1%(-4.1%)

×250

Page 20: 低粘度用レオメータRV10000A · 1 低粘度用レオメータRV10000A 連続的にシアレートを変更し、0.3mPa・sからの 非ユートン流体の測定を実現

20

6.測定事例  ③ヨーグルト クイックモード

測定時間-粘度、温度 測定時間-粘度、振幅

振幅-粘度、温度

Page 21: 低粘度用レオメータRV10000A · 1 低粘度用レオメータRV10000A 連続的にシアレートを変更し、0.3mPa・sからの 非ユートン流体の測定を実現

21

6.測定事例  ③ヨーグルト スタンダードモード

測定時間-粘度、温度 測定時間-粘度、振幅

振幅-粘度、温度

Page 22: 低粘度用レオメータRV10000A · 1 低粘度用レオメータRV10000A 連続的にシアレートを変更し、0.3mPa・sからの 非ユートン流体の測定を実現

22

6.測定事例  ③ヨーグルト ファインモード

測定時間-粘度、温度 測定時間-粘度、振幅

振幅-粘度、温度

Page 23: 低粘度用レオメータRV10000A · 1 低粘度用レオメータRV10000A 連続的にシアレートを変更し、0.3mPa・sからの 非ユートン流体の測定を実現

23

9)実験結果 ④コーンスターチ

コーンスターチ

0

500

1000

1500

2000

2500

0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2

振動子の振幅値(mm)

粘度

(mP

a・s)

濃度 62%(重量比)

濃度 60%(重量比)

⑤ダイラタント流体の測定例 その1

Page 24: 低粘度用レオメータRV10000A · 1 低粘度用レオメータRV10000A 連続的にシアレートを変更し、0.3mPa・sからの 非ユートン流体の測定を実現

24

9)実験結果 ⑤生クリーム

純生クリーム脂肪分36%

8

10

12

14

16

18

20

22

24

26

28

0 0.2 0.4 0.6 0.8 1 1.2

振幅(mm)

粘度

(mPa・

s)粘度値

2013.06.27循環水ジャケット5℃設定前壁から5mmの位置13mlガラス容器使用

⑤ダイラタント流体の測定例 その2

9.21mPa・s

17.89mPa・s(+94.2%)

Page 25: 低粘度用レオメータRV10000A · 1 低粘度用レオメータRV10000A 連続的にシアレートを変更し、0.3mPa・sからの 非ユートン流体の測定を実現

25

6.測定事例 ⑥化粧水

Page 26: 低粘度用レオメータRV10000A · 1 低粘度用レオメータRV10000A 連続的にシアレートを変更し、0.3mPa・sからの 非ユートン流体の測定を実現

26

7.まとめ

・広範囲な粘性測定を自動化し、ずり速度に対する粘度値を計測して流体としての物性評価を可能としました。

・同時に測定結果のリアルタイムグラフ化を実現しました。

・音叉振動式の特性を生かして、より広範囲な、非ニュートン流体解析ツールとしての製品開発を進めます。

・ポリマー溶液から界面活性剤、生体(血液など)、医薬品・食品、化粧品、塗料まで、広範囲な分野での材料開発ツールとして提案していきます。

Page 27: 低粘度用レオメータRV10000A · 1 低粘度用レオメータRV10000A 連続的にシアレートを変更し、0.3mPa・sからの 非ユートン流体の測定を実現

27

ブース番号

5B-002

レオメータの他、分析天びんなどの展示をしております。

是非、お立ち寄り下さい。

9月5日 15:50~16:15

A-3会場

疲労低減を目標とした新しい電動ピペットMPAシリーズ

人差し指でのピペッティングと機器の耐久性向上を実現した

電動ピペットを提案