特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目...

113
専門科目 特別演習(民事執行・保全) 1 赤西 芳文 専門科目 民事裁判と事実認定 4 赤西 芳文 専門科目 民事訴訟実務の基礎 7 赤西 芳文 専門科目 特別演習(損害賠償責任法) 11 飯田 俊二 専門科目 民事弁護演習 15 飯田 俊二 専門科目 商法演習A(会社法各論1) 19 岩本 文男 専門科目 商法演習B(会社法各論2) 23 岩本 文男 専門科目 特別演習(企業活動におけるコン プライアンス) 27 大川 治・野村 祥子 専門科目 労働法A(個別的労働関係法) 30 奥田 香子 専門科目 労働法B(集団的労働関係法) 34 奥田 香子 専門科目 労働法事例演習 38 奥田 香子 専門科目 労働法判例演習 41 奥田 香子 専門科目 行政法A(行政法総論) 44 海道 俊明 専門科目 行政法演習 48 海道 俊明 専門科目 知的財産法B(特許・実用新案・ 意匠) 52 小橋 専門科目 知的財産法事例演習 56 小橋 専門科目 知的財産法判例演習 59 小橋 専門科目 民事法総合演習 63 下村 信江・岩本 文男・渡辺 森児 専門科目 民法事例演習 67 下村 信江 専門科目 刑事訴訟実務の基礎 71 賢太郎・中園 江里人・安原 専門科目 経済犯罪 74 賢太郎 専門科目 憲法演習B(憲法訴訟) 77 田近 専門科目 公法総合 81 田近 肇・上田 健介・海道 俊明 専門科目 司法審査論演習 84 田近 専門科目 法理学 87 松島 裕一 専門科目 刑事法事例演習 90 山本 雅昭 専門科目 刑事法総合演習 94 山本 雅昭・中園 江里人 専門科目 刑法A(総論) 99 山本 雅昭 専門科目 刑法演習 103 山本 雅昭 専門科目 民事訴訟法B(上訴・複雑訴訟) 107 渡辺 森児 専門科目 民事訴訟法演習 110 渡辺 森児 教員氏名 科目区分 科目名 目 次

Upload: others

Post on 26-Aug-2020

8 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

専門科目特別演習(民事執行・保全) 1赤西 芳文

専門科目民事裁判と事実認定 4赤西 芳文

専門科目民事訴訟実務の基礎 7赤西 芳文

専門科目特別演習(損害賠償責任法) 11飯田 俊二

専門科目民事弁護演習 15飯田 俊二

専門科目商法演習A(会社法各論1) 19岩本 文男

専門科目商法演習B(会社法各論2) 23岩本 文男

専門科目特別演習(企業活動におけるコン

プライアンス)

27大川 治・野村 祥子

専門科目労働法A(個別的労働関係法) 30奥田 香子

専門科目労働法B(集団的労働関係法) 34奥田 香子

専門科目労働法事例演習 38奥田 香子

専門科目労働法判例演習 41奥田 香子

専門科目行政法A(行政法総論) 44海道 俊明

専門科目行政法演習 48海道 俊明

専門科目知的財産法B(特許・実用新案・

意匠)

52小橋 馨

専門科目知的財産法事例演習 56小橋 馨

専門科目知的財産法判例演習 59小橋 馨

専門科目民事法総合演習 63下村 信江・岩本 文男・渡辺 森児

専門科目民法事例演習 67下村 信江

専門科目刑事訴訟実務の基礎 71瀧 賢太郎・中園 江里人・安原 浩

専門科目経済犯罪 74瀧 賢太郎

専門科目憲法演習B(憲法訴訟) 77田近 肇

専門科目公法総合 81田近 肇・上田 健介・海道 俊明

専門科目司法審査論演習 84田近 肇

専門科目法理学 87松島 裕一

専門科目刑事法事例演習 90山本 雅昭

専門科目刑事法総合演習 94山本 雅昭・中園 江里人

専門科目刑法A(総論) 99山本 雅昭

専門科目刑法演習 103山本 雅昭

専門科目民事訴訟法B(上訴・複雑訴訟) 107渡辺 森児

専門科目民事訴訟法演習 110渡辺 森児

頁教員氏名科目区分科目名

目 次

Page 2: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100038

特別演習(民事執行・保全)科目名 :

Remedies英文名 :

赤西 芳文担当者 :

展開・先端科目群/民事法系開講学科:

前期2単位 開講期: 選択必修科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 2~3年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

 法的権利の確定までに権利を保全する民事保全手続,権利確定後にその強制的実現を図る強制執行手続及び担保価値の実現を

図る担保執行手続について,その構造と機能を理解することを目的とする。講義形式と判例,事例を用いた質疑応答形式を併用

する。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 民事訴訟実務の全体的な理解のためには,保全・執行の理解が不可欠である。本授業では,手続全般にわたり,基礎的な概念

や法的な構成を学習する。

 この科目の修得は,本法科大学院の定めるディプロマポリシー1,2の達成に関与している。

■成績評価方法および基準

 期末試験 70%

 平常点(授業での質疑応答及び授業参加の積極的態度を考慮要素とする。) 30%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 期末試験の答案は,写しを事務課から返却します。

■教科書

 [ISBN]9784641136519 『民事執行・保全入門 補訂版』 (中野 貞一郎, 有斐閣 : 2013)

 [ISBN]9784641115088 『民事執行・保全判例百選 第2版 (別冊ジュリスト208)』 (有斐閣 : 2012)

■参考文献

 [ISBN]9784785717018 『民事執行・保全判例インデックス』 (霞総合法律事務所, 商事法務 : 2009)

■関連科目

 倒産処理法A、倒産処理法B、民事訴訟実務の基礎

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

 B館8D

 [email protected]

■オフィスアワー

 前期:火曜4限、火曜5限

 後期:火曜3限、火曜4限

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

第1回 民事保全法の概要

予習内容:教科書・レジメ,判例の該当箇所を読み,質問に答えられるようにする。

予習時間:120分

復習内容:レジメや判例を読み返し,整理する。

復習時間:120分

 民事保全の意義・種類・要件・手続

《参照判例》

 別に配布する資料に掲示する。以下同じ。

1

Page 3: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

第1回 民事保全法の概要

予習内容:教科書・レジメ,判例の該当箇所を読み,質問に答えられるようにする。

予習時間:120分

復習内容:レジメや判例を読み返し,整理する。

復習時間:120分

 民事保全の意義・種類・要件・手続

《参照判例》

 別に配布する資料に掲示する。以下同じ。

第2回 民事保全法の概要・手続

予習内容:教科書・レジメ,判例の該当箇所を読み,質問に答えられるようにする。

予習時間:120分

復習内容:レジメや判例を読み返し,整理する。

復習時間:120分

 立担保・保全取消し・保全執行・保全異議等

第3回 仮差押

予習内容:教科書・レジメ,判例の該当箇所を読み,質問に答えられるようにする。

予習時間:120分

復習内容:レジメや判例を読み返し,整理する。

復習時間:120分

 仮差押の意義・要件・手続等

第4回 係争物に関する仮処分・仮の地位を定める仮処分

予習内容:教科書・レジメ,判例の該当箇所を読み,質問に答えられるようにする。

予習時間:120分

復習内容:レジメや判例を読み返し,整理する。

復習時間:120分

 各仮処分の意義・要件・手続等

第5回 民事執行制度の概要・特色

予習内容:教科書・レジメ,判例の該当箇所を読み,質問に答えられるようにする。

予習時間:120分

復習内容:レジメや判例を読み返し,整理する。

復習時間:120分

 執行制度の構造,特色,執行方法の概要,権利能力なき社団に対する強制執行等

第6回 強制執行の要件

予習内容:教科書・レジメ,判例の該当箇所を読み,質問に答えられるようにする。

予習時間:120分

復習内容:レジメや判例を読み返し,整理する。

復習時間:120分

 債務名義の意義・機能・種類

第7回 強制執行の要件

予習内容:教科書・レジメ,判例の該当箇所を読み,質問に答えられるようにする。

予習時間:120分

復習内容:レジメや判例を読み返し,整理する。

復習時間:120分

 執行文の意義・機能・種類,手続開始要件

第8回 執行救済

予習内容:教科書・レジメ,判例の該当箇所を読み,質問に答えられるようにする。

予習時間:120分

復習内容:レジメや判例を読み返し,整理する。

復習時間:120分

 違法執行・不当執行に対する救済手段,請求異議,第三者異議

第9回 不動産強制競売Ⅰ

予習内容:教科書・レジメ,判例の該当箇所を読み,質問に答えられるようにする。

予習時間:120分

復習内容:レジメや判例を読み返し,整理する。

復習時間:120分

 手続の概要・差押え

2

Page 4: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

第10回 不動産強制競売Ⅱ

予習内容:教科書・レジメ,判例の該当箇所を読み,質問に答えられるようにする。

予習時間:120分

復習内容:レジメや判例を読み返し,整理する。

復習時間:120分

 売却条件・売却準備手続

第11回 不動産強制競売Ⅲ

予習内容:教科書・レジメ,判例の該当箇所を読み,質問に答えられるようにする。

予習時間:120分

復習内容:レジメや判例を読み返し,整理する。

復習時間:120分

 売却実施

第12回 不動産強制競売Ⅳ

予習内容:教科書・レジメ,判例の該当箇所を読み,質問に答えられるようにする。

予習時間:120分

復習内容:レジメや判例を読み返し,整理する。

復習時間:120分

 配当手続・引渡命令

第13回 担保権の実行としての競売等,不動産の強制管理・動産執行

予習内容:教科書・レジメ,判例の該当箇所を読み,質問に答えられるようにする。

予習時間:120分

復習内容:レジメや判例を読み返し,整理する。

復習時間:120分

 担保権の実行としての競売手続の特色・強制管理の意義・機能,動産執行手続

第14回 債権及びその他の財産権に対する執行

予習内容:教科書・レジメ,判例の該当箇所を読み,質問に答えられるようにする。

予習時間:120分

復習内容:レジメや判例を読み返し,整理する。

復習時間:120分

 金銭債権に対する強制執行

第15回 非金銭執行

予習内容:教科書・レジメ,判例の該当箇所を読み,質問に答えられるようにする。

予習時間:120分

復習内容:レジメや判例を読み返し,整理する。

復習時間:120分

 引渡し・明渡し・立退きの強制執行,作為・不作為の強制執行,意思表示擬制の強制執行等(破産手続開始決定と差押え)

■ホームページ

■実践的な教育内容

3

Page 5: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100027

民事裁判と事実認定科目名 :

Civil Procedure and Finding of Fact英文名 :

赤西 芳文担当者 :

実務基礎科目群開講学科:

後期2単位 開講期: 選択必修科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 2~3年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

 具体的な事案の分析を基礎として,民事事実認定の基礎的な考え方,証拠の評価方法などを学ぶ。様々な裁判例を通して,裁

判上,どのようなことが問題とされるのかを学ぶ。講義形式と質疑応答形式を併用する。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 民事裁判における事実認定の基本構造,証拠の評価の基礎的な基準を習得する。様々な事件類型における事実認定の実際につ

いて理解を深める。

 この科目の修得は,本法科大学院の定めるディプロマポリシー1,2の達成に関与している。

■成績評価方法および基準

 期末試験 70%

 平常点(授業での質疑応答及び授業参加の積極的態度、課題の結果を考慮要素とする) 30%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 期末試験の答案は写しを事務課から返却する。

 課題(レポート)提出物は授業内で返却する。

■教科書

 [ISBN]9784908108259 『事例で考える民事事実認定』(司法研修所,法曹会2015)

 [ISBN]なし 『民事事実認定教材 -貸金請求事件』(司法研修所,司法協会:2003)

■参考文献

 [ISBN]9784641113923 『〈判例から学ぶ〉民事事実認定 (ジュリスト増刊)』 (伊藤 真, 有斐閣 : 2006)

 [ISBN]9784641135970 『ステップアップ民事事実認定』 (土屋 文昭, 有斐閣 : 2010)

 [ISBN]9784865561579 『紛争類型別 事実認定の考え方と実務』 (田中 豊, 民事法研究会 : 2017)

■関連科目

 民事訴訟実務の基礎

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

 B館8D

 [email protected]

■オフィスアワー

 前期:火曜4限、火曜5限

 後期:火曜3限、火曜4限

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

4

Page 6: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

第1回 事実認定総論

予習内容:レジメ掲載の判例等を検討し,質問に応答できるように準備する。

予習時間:120分

復習内容:授業内容のレジメを見直し,授業内容を定着させる。

復習時間:120分

 認定対象事実 心証度等

《参照判例》

 レジメにおいて適宜指示。以下同じ。

第2回 事実認定総論 認定構造 経験則等

予習内容:レジメ掲載の判例等を検討し,質問に応答できるように準備する。

予習時間:120分

復習内容:授業内容のレジメを見直し,授業内容を定着させる。

復習時間:120分

 主張立証責任の転換 認定構造(認定 推認) 経験則

第3回 書証1

予習内容:レジメ掲載の判例等を検討し,質問に応答できるように準備する。

予習時間:120分

復習内容:授業内容のレジメを見直し,授業内容を定着させる。

復習時間:120分

 書証の意義・種類 形式的証拠力

第4回 書証2

予習内容:レジメ掲載の判例等を検討し,質問に応答できるように準備する。

予習時間:120分

復習内容:授業内容のレジメを見直し,授業内容を定着させる。

復習時間:120分

 推定を破る反証 実施的証拠力

第5回 人証等

予習内容:レジメ掲載の判例等を検討し,質問に応答できるように準備する。

予習時間:120分

復習内容:授業内容のレジメを見直し,授業内容を定着させる。

復習時間:120分

 人証の特徴 裁判例検討

第6回 争点整理と事実認定

予習内容:レジメ掲載の判例等を検討し,質問に応答できるように準備する。

予習時間:120分

復習内容:授業内容のレジメを見直し,授業内容を定着させる。

復習時間:120分

 要件事実的整理と事実認定の関係 経験則 事例による検討

第7回 事例による検討

予習内容:レジメ掲載の判例等を検討し,質問に応答できるように準備する。

予習時間:120分

復習内容:授業内容のレジメを見直し,授業内容を定着させる。

復習時間:120分

 相続法基礎知識 遺言書の文言が不明確な裁判例

第8回 事例による検討

予習内容:レジメ掲載の判例等を検討し,質問に応答できるように準備する。

予習時間:120分

復習内容:授業内容のレジメを見直し,授業内容を定着させる。

復習時間:120分

 公正証書遺言,死因贈与契約書,自筆証書遺言など複数の被相続人作成書面があり,それぞれ食い違う場合の事実認定例

第9回 事例による検討

予習内容:レジメ掲載の判例等を検討し,質問に応答できるように準備する。

予習時間:120分

復習内容:授業内容のレジメを見直し,授業内容を定着させる。

復習時間:120分

 保証契約 書証の成立 保証意思の認定 5

Page 7: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:レジメ掲載の判例等を検討し,質問に応答できるように準備する。

予習時間:120分

復習内容:授業内容のレジメを見直し,授業内容を定着させる。

復習時間:120分

 保証契約 書証の成立 保証意思の認定

第10回 事例による検討

予習内容:レジメ掲載の判例等を検討し,質問に応答できるように準備する。

予習時間:120分

復習内容:授業内容のレジメを見直し,授業内容を定着させる。

復習時間:120分

 売買契約 契約書のない場合 売買か賃貸借か

第11回 事例による検討

予習内容:レジメ掲載の判例等を検討し,質問に応答できるように準備する。

予習時間:120分

復習内容:授業内容のレジメを見直し,授業内容を定着させる。

復習時間:120分

 請負契約 下請契約の問題点 未完成時点での契約解除等

第12回 評価的認定

予習内容:レジメ掲載の判例等を検討し,質問に応答できるように準備する。

予習時間:120分

復習内容:授業内容のレジメを見直し,授業内容を定着させる。

復習時間:120分

 無断転貸借 背信性 借家解約申入れ 正当事由等

第13回 評価的認定

予習内容:レジメ掲載の判例等を検討し,質問に応答できるように準備する。

予習時間:120分

復習内容:授業内容のレジメを見直し,授業内容を定着させる。

復習時間:120分

 交通事故の過失 信頼の原則 医療事故と因果関係

第14回 民事事実認定教材を使用して

予習内容:上記教材を読み込み,認定構造,証拠評価で学んだことを当てはめる。

予習時間:120分

復習内容:上記教材を読み込み,認定構造,証拠評価で学んだことを当てはめる。

復習時間:120分

 具体的事案について,証拠の分類,信用性評価を行う。

第15回 総まとめ

予習内容:従前の授業内容を整理する。

予習時間:120分

復習内容:授業内容の整理

復習時間:120分

 授業全体を振り返り,重要なポイントを再度確認する。

■ホームページ

■実践的な教育内容

経営者、技術者、研究者、行政官等の実務経験がある教員が行う授業

6

Page 8: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100025

民事訴訟実務の基礎科目名 :

Basics of Civil Law Practice英文名 :

赤西 芳文担当者 :

実務基礎科目群開講学科:

前期2単位 開講期: 必修科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 3年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

 民法,民事訴訟法,要件事実の一応の理解を基礎として,基本的な民事訴訟実務の流れを学習する。具体的な事案や模擬記録

に基づき,訴状・答弁書の作成の仕方,主張整理,争点の見出し方,証拠の収集・評価,事実認定,和解・判決などについて学

ぶ。授業は講義形式と質問応答形式を併用する。課題を出して理解を確認する。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 民事訴訟実務について基本的な知識を習得する。具体的な事実関係に対して要件事実的な分析を行い,争点を見出す。証拠の

評価,事実認定の構造を実務的な観点から学ぶ。

 この科目の修得は,本法科大学院の定めるディプロマポリシー1,2の達成に関与している。

■成績評価方法および基準

 期末試験 70%

 小テスト(2回) 20%

 平常点(授業における取組に対する評価) 10%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 期末試験(および小テスト)の答案は,写しを事務課から返却します。

■教科書

 [ISBN]9784641115279 『民事訴訟法判例百選 第5版 (別冊ジュリスト 226)』 (有斐閣 : 2015)

 [ISBN]9784641115019 『民事訴訟法判例百選 第4版 (別冊ジュリスト 201)』 (有斐閣 : 2010)

 [ISBN]なし 『民事演習教材2』(司法研修所,司法協会:2004)

 [ISBN]9784335357589 『民事訴訟実務の基礎 第4版』 (前田 惠三, 弘文堂 : 2019)

 [ISBN]9784908108228 『紛争類型別の要件事実』(司法研修所,法曹会:2006)

 [ISBN]9784908108464 『新問題研究 要件事実』(司法研修所,法曹会:2011)

■参考文献

 [ISBN]9784908108211 『4訂 民事訴訟第一審手続の解説』(司法研修所,法曹会:2001)

 [ISBN]9784785722449 『民事訴訟法判例インデックス』 (中島 弘雅, 商事法務 : 2015)

■関連科目

 民法A,民法B,民法C,民事訴訟法A,民事訴訟法B,要件事実論,民事裁判と事実認定,特別演習(民事執行・保全)

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

 B館8D

 [email protected]

■オフィスアワー

7

Page 9: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

■オフィスアワー

 前期:火曜4限、火曜5限

 後期:火曜3限、火曜4限

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

第1回 民事裁判概要

予習内容:「民事訴訟実務の基礎」を通読しておくこと。レジメの該当箇所を予習しておくこと。ただし,教科書の通読は予め

しておく。

予習時間:120分

復習内容:レジメ,授業内容(特に事例について)の整理

復習時間:120分

 裁判所の組織,民事訴訟の概要

第2回 訴状作成

予習内容:「民事訴訟実務の基礎」を通読しておくこと。レジメの該当箇所を予習しておくこと。ただし,教科書の通読は予め

しておく。

予習時間:120分

復習内容:レジメ,授業内容(特に事例について)の整理

復習時間:120分

 訴訟物,請求の趣旨,請求原因,訴状作成等

第3回 訴状審査・被告の応訴等

予習内容:「民事訴訟実務の基礎」を通読しておくこと。レジメの該当箇所を予習しておくこと。ただし,教科書の通読は予め

しておく。

予習時間:120分

復習内容:レジメ,授業内容(特に事例について)の整理

復習時間:120分

 訴状審査・期日指定・答弁書作成・抗弁と否認等

第4回 第1回期日・審理手続等

予習内容:「民事訴訟実務の基礎」を通読しておくこと。レジメの該当箇所を予習しておくこと。ただし,教科書の通読は予め

しておく。

予習時間:120分

復習内容:レジメ,授業内容(特に事例について)の整理

復習時間:120分

 第1回口頭弁論期日における手続・処分権主義,弁論主義,証書提出・自白撤回等

第5回 争点整理手続

予習内容:「民事訴訟実務の基礎」を通読しておくこと。レジメの該当箇所を予習しておくこと。ただし,教科書の通読は予め

しておく。

予習時間:120分

復習内容:レジメ,授業内容(特に事例について)の整理

復習時間:120分

 争点整理の意味・弁論準備手続・釈明等

第6回 争点整理演習:教材2第1使用

予習内容:「民事訴訟実務の基礎」を通読しておくこと。レジメの該当箇所を予習しておくこと。ただし,教科書の通読は予め

しておく。

予習時間:120分

復習内容:レジメ,授業内容(特に事例について)の整理

復習時間:120分

 建物収去・土地明渡請求事案,賃貸借契約とその解除

第7回 争点整理演習:教材2第2使用

予習内容:「民事訴訟実務の基礎」を通読しておくこと。レジメの該当箇所を予習しておくこと。ただし,教科書の通読は予め

しておく。

予習時間:120分

復習内容:レジメ,授業内容(特に事例について)の整理

復習時間:120分

 所有権に基づく所有権移転登記請求事案,虚偽表示,善意第三者,解除等

第8回 第1回小テストの解説,討論

予習内容:第1回小テストを読み返す。

予習時間:120分

復習内容:第1回小テスト解説を整理する。

復習時間:120分

 第1回小テストの解説,討論を行う。

8

Page 10: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:第1回小テストを読み返す。

予習時間:120分

復習内容:第1回小テスト解説を整理する。

復習時間:120分

 第1回小テストの解説,討論を行う。

第9回 事例演習:詐害行為取消

予習内容:「民事訴訟実務の基礎」を通読しておくこと。レジメの該当箇所を予習しておくこと。ただし,教科書の通読は予め

しておく。

予習時間:120分

復習内容:レジメ,授業内容(特に事例について)の整理

復習時間:120分

 相当対価による処分,過大な代物弁済,請求の趣旨等

第10回 事例演習:譲受債権・保証債権

予習内容:「民事訴訟実務の基礎」を通読しておくこと。レジメの該当箇所を予習しておくこと。ただし,教科書の通読は予め

しておく。

予習時間:120分

復習内容:レジメ,授業内容(特に事例について)の整理

復習時間:120分

 訴訟物,保証債権の要件事実,債権譲渡の対抗要件,譲渡禁止特約等

第11回 事例演習:請負

予習内容:「民事訴訟実務の基礎」を通読しておくこと。レジメの該当箇所を予習しておくこと。ただし,教科書の通読は予め

しておく。

予習時間:120分

復習内容:レジメ,授業内容(特に事例について)の整理

復習時間:120分

 報酬請求の要件事実,同時履行の抗弁権,相殺等

第12回 事実認定

予習内容:「民事訴訟実務の基礎」を通読しておくこと。レジメの該当箇所を予習しておくこと。ただし,教科書の通読は予め

しておく。

予習時間:120分

復習内容:レジメ,授業内容(特に事例について)の整理

復習時間:120分

 事実認定の基礎,経験則,証拠の分類

第13回 第2回小テストの解説,討論

予習内容:第2回小テストを読み返す。

予習時間:120分

復習内容:第2回小テストの解説を整理する。

復習時間:120分

 第2回小テストの解説,討論を行う。

第14回 和解・判決

予習内容:「民事訴訟実務の基礎」を通読しておくこと。レジメの該当箇所を予習しておくこと。ただし,教科書の通読は予め

しておく。

予習時間:120分

復習内容:レジメ,授業内容(特に事例について)の整理

復習時間:120分

 訴訟上の和解,和解の無効主張,和解案起案

第15回 事例演習:不動産賃貸借契約の解除,所有権に基づく明渡請求

予習内容:「民事訴訟実務の基礎」を通読しておくこと。レジメの該当箇所を予習しておくこと。ただし,教科書の通読は予め

しておく。

予習時間:120分

復習内容:レジメ,授業内容(特に事例について)の整理

復習時間:120分

 所有権に基づく明渡請求と賃貸借契約解除に基づく明渡請求,背信性の位置づけ等の確認

■ホームページ

■実践的な教育内容

経営者、技術者、研究者、行政官等の実務経験がある教員が行う授業9

Page 11: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

経営者、技術者、研究者、行政官等の実務経験がある教員が行う授業

10

Page 12: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100040

特別演習(損害賠償責任法)科目名 :

Damages英文名 :

飯田 俊二担当者 :

展開・先端科目群/民事法系開講学科:

前期2単位 開講期: 選択必修科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 2~3年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

 適用される法律・判例・規則等を検索し要件事実を把握して、義務内容、故意・過失及び損害をどのように主張し、立証するか

をいろいろな立場から分析発表させる。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

自主学習支援(e‐learning等を活用)

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 具体的紛争を素材として、双方向型授業により、法曹としての争点把握能力、法律解釈能力と併せて事実認定能力を養成する

ことを目的とする。

 この科目の修得は、本法科大学院の定めるディプロマポリシー1、2の達成に関与している。

■成績評価方法および基準

 期末試験 80%

 平常点(授業での質疑応答および授業参加の積極的態度を考慮要素とする) 20%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 期末試験の答案は、写しを事務課から返却します。

■教科書

 教材を配布する。

■参考文献

 指定しない。

■関連科目

 なし

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

 B館9B

 [email protected]

■オフィスアワー

 前期:月曜2限、月曜3限

 後期:月曜1限、月曜3限

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

第1回 第1回  土地建物売買契約と売買対象土地のずれ

予習内容:基本書の該当ページ及び判例を読み、設問の回答を準備する。

予習時間:120分

復習内容:復習課題を義務内容、過失及び損害を整理する。

復習時間:120分

 売買対象土地の確定。現地において当該土地の所在確認。買主は,真実の土地所有者に対して,どのような根拠でどのような

請求するか。また,買主は,売主・仲介業者に対し、どのような根拠でどのような請求することができるか。

《参照判例》

 最判昭和31年12月28日民集10巻12号1639頁,最判昭和42年12月26日民集21巻10号2627頁,

 大審院判決大正13年10月7日民集3巻11号476頁,最判昭和35年7月27日民集14巻10号1871頁

11

Page 13: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:基本書の該当ページ及び判例を読み、設問の回答を準備する。

予習時間:120分

復習内容:復習課題を義務内容、過失及び損害を整理する。

復習時間:120分

 売買対象土地の確定。現地において当該土地の所在確認。買主は,真実の土地所有者に対して,どのような根拠でどのような

請求するか。また,買主は,売主・仲介業者に対し、どのような根拠でどのような請求することができるか。

《参照判例》

 最判昭和31年12月28日民集10巻12号1639頁,最判昭和42年12月26日民集21巻10号2627頁,

 大審院判決大正13年10月7日民集3巻11号476頁,最判昭和35年7月27日民集14巻10号1871頁

第2回 建築請負契約と雨漏

予習内容:基本書の該当ページ及び判例を読み、設問の回答を準備する。

予習時間:120分

復習内容:復習課題を義務内容、過失及び損害を整理する。

復習時間:120分

 結露と雨漏りの区別、欠陥と水ぬれの区別、欠陥の主張・立証方法、瑕疵担保か不完全履行か。施主は、どのような根拠でどの

ような請求ができるか。

《参照判例》

 大阪高裁判昭和58年10月27日判タ524号231頁・判時1112号67頁,

 東京地裁判昭和57年4月28日判時1057号94頁,横浜地裁判昭和50年5月23日判タ327号236頁,

 東京地裁判平成2年2月9日判時136号71頁,札幌高裁判昭和51年8月23日判タ349号232頁,

 最判平成9年2月14日民集51巻2号339頁,

 最判平成14年9月24日判時1801号77頁,

 最判平成15年10月10日判時1840号18頁

第3回 医療契約と医療過誤

予習内容:基本書の該当ページ及び判例を読み、設問の回答を準備する。

予習時間:120分

復習内容:復習課題を義務内容、過失及び損害を整理する。

復習時間:120分

 救急指定病院で午前4時ごろ内科医の診察を受け入院、血糖値が582mg/dlと高かったが、本人が風邪気味、糖尿病の既往歴

も家族歴もないと申告。

 内科医は、入院を指示し、点滴と抗生剤等の投与をし、夜間当直(外科医)に引継ぎ。同19時30分糖尿病性昏睡をおこし、心肺

停止して死亡。病院と内科医と外科医の責任。

《参照判例》

 最判昭和44年2月6日民集23巻2号195頁,最判昭和57年3月30日判時1039号66頁,

 最判平成7年6月9日民集49巻6号1499頁,最判平成12年9月22日民集54巻7号2574頁

第4回 駐車場契約と盗難・損壊等に対する駐車場経営者の責任

予習内容:基本書の該当ページ及び判例を読み、設問の回答を準備する。

予習時間:120分

復習内容:復習課題を義務内容、過失及び損害を整理する。

復習時間:120分

 駐車場の種類と契約の内容。車輌所有者は、駐車車輌が盗難や損壊されたとき、駐車場経営者に損害賠償の請求ができるか。

 駐車場から盗難された車輌により怪我をさせられた第三者は駐車場経営者に損害賠償の請求ができるか。

《参照判例》

 最判昭和48年12月20日交通民集6巻6号1705頁

第5回 雇用契約と不当解雇

予習内容:基本書の該当ページ及び判例を読み、設問の回答を準備する。

予習時間:120分

復習内容:復習課題を義務内容、過失及び損害を整理する。

復習時間:120分

 医療法人が診療所の院長を人事介入を理由に解雇。懲戒解雇から通常解雇への転換、解雇時に表明しなかった解雇理由の追

加、管理医師制度の実質。院長と医療法人の契約の種類。院長は医療法人にどのような請求ができるか。

《参照判例》

 最判平成8年11月28日裁集民180号857頁・判時1589号136頁,

 東京地裁判平成8年7月26日労判699号22頁,最判昭和50年4月25日民集29巻4号456頁,

 最判昭和52年1月31日裁集民120号23頁,最判平成8年9月26日判時1582号131頁

第6回 雇用契約と安全配慮義務違反

予習内容:基本書の該当ページ及び判例を読み、設問の回答を準備する。

予習時間:120分

復習内容:復習課題を義務内容、過失及び損害を整理する。

復習時間:120分

 従業員が作業効率を高めるため、プレス機から防護板をはずして作業中、手指をはさまれて中指と薬指を第二関節から切断し

た。債務不履行、過失の立証方法。従業員は、雇主等にどのような請求ができるか。

《参照判例》

 最判昭和50年2月25日民集29巻2号143頁,最判平成3年4月11日労判590号14頁,

 最判昭和63年4月21日民集42巻4号243頁,最判平成4年6月25日民集46巻4号400頁,

 最判平成12年3月24日民集54巻3号1155頁,最判平成元年4月11日民集43巻4号209頁,

 最判平成5年3月24日民集47巻4号3039頁,最判平成11年10月22日民集53巻7号1211頁

12

Page 14: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:基本書の該当ページ及び判例を読み、設問の回答を準備する。

予習時間:120分

復習内容:復習課題を義務内容、過失及び損害を整理する。

復習時間:120分

 従業員が作業効率を高めるため、プレス機から防護板をはずして作業中、手指をはさまれて中指と薬指を第二関節から切断し

た。債務不履行、過失の立証方法。従業員は、雇主等にどのような請求ができるか。

《参照判例》

 最判昭和50年2月25日民集29巻2号143頁,最判平成3年4月11日労判590号14頁,

 最判昭和63年4月21日民集42巻4号243頁,最判平成4年6月25日民集46巻4号400頁,

 最判平成12年3月24日民集54巻3号1155頁,最判平成元年4月11日民集43巻4号209頁,

 最判平成5年3月24日民集47巻4号3039頁,最判平成11年10月22日民集53巻7号1211頁

第7回 賃貸借契約と用法違反

予習内容:基本書の該当ページ及び判例を読み、設問の回答を準備する。

予習時間:120分

復習内容:復習課題を義務内容、過失及び損害を整理する。

復習時間:120分

 居住用マンションに腰の高さまでごみを積み込み、その中で居住していた。賃借人と保証人の賃貸人に対する責任内容。

 通常損耗と異常損耗の区別。保証人に明渡しを求めることができるか。

《参照判例》

 最判昭和31年6月26日民集10巻6号730頁

第8回 交通事故

予習内容:基本書の該当ページ及び判例を読み、設問の回答を準備する。

予習時間:120分

復習内容:復習課題を義務内容、過失及び損害を整理する。

復習時間:120分

 自動2輪に乗り退勤途中、信号機による交通整理の行われていない交差点において、原付と衝突死亡。原付は盗難車であり、

同運転手は16歳の少年。

 誰が、誰に、どのような根拠で、どのような請求ができるか。

《参照判例》

 最判昭和49年3月22日民集28巻2号347頁,最判昭和49年7月16日民集28巻5号732頁,

 最判昭和48年12月20日交民6巻6号1705頁

第9回 医療過誤における担当医の責任

予習内容:基本書の該当ページ及び判例を読み、設問の回答を準備する。

予習時間:120分

復習内容:復習課題を義務内容、過失及び損害を整理する。

復習時間:120分

 研修医が指導医の不在中に5歳の男子の盲腸炎の手術。その際腰椎麻酔がききすぎ呼吸が停止し、酸素欠乏のため脳障害。

 誰が、誰に、どのような根拠で、どのような請求ができるか。

《参照判例》

 横浜地裁判昭和58年5月20日判タ506号167頁,最判平成7年6月9日民集49巻6号1499頁,

 東京地裁判昭和28年12月4日下民集4巻12号1815頁,東京地裁判平成7年4月11日判時1548号79頁

第10回 工作物責任

予習内容:基本書の該当ページ及び判例を読み、設問の回答を準備する。

予習時間:120分

復習内容:復習課題を義務内容、過失及び損害を整理する。

復習時間:120分

 隣地上に存する擁壁下の土地が崩落して、法面の下にあった建物が損壊。同擁壁は○市が市道の路肩の崩落防止のために隣地

所有者の同意を得て建設したもの。建物の所有者は、誰に、どのような根拠で、どのような請求ができるか。

《参照判例》

 最判昭和46年4月23日民集25巻3号351頁,最判昭和45年8月20日民集24巻9号1268頁

第11回 製造物責任

予習内容:基本書の該当ページ及び判例を読み、設問の回答を準備する。

予習時間:120分

復習内容:復習課題を義務内容、過失及び損害を整理する。

復習時間:120分

 建築現場で従業員がアルミ製の墜落防護柵にもたれたところ、同柵が折れて転落。脊髄損傷にて四肢マヒ。元請建築会社、同

柵のリース会社、同柵の製造会社の責任。

《参照判例》

 東京高裁判平成6年9月13日判時1514号85頁,最判平成3年4月11日判時1391号3頁,

 大阪地裁判平成6年3月29日判時1493号29頁,東京地裁判平成5年4月28日判時1480号92頁13

Page 15: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:基本書の該当ページ及び判例を読み、設問の回答を準備する。

予習時間:120分

復習内容:復習課題を義務内容、過失及び損害を整理する。

復習時間:120分

 建築現場で従業員がアルミ製の墜落防護柵にもたれたところ、同柵が折れて転落。脊髄損傷にて四肢マヒ。元請建築会社、同

柵のリース会社、同柵の製造会社の責任。

《参照判例》

 東京高裁判平成6年9月13日判時1514号85頁,最判平成3年4月11日判時1391号3頁,

 大阪地裁判平成6年3月29日判時1493号29頁,東京地裁判平成5年4月28日判時1480号92頁

第12回 営造物責任

予習内容:基本書の該当ページ及び判例を読み、設問の回答を準備する。

予習時間:120分

復習内容:復習課題を義務内容、過失及び損害を整理する。

復習時間:120分

 町の子供会のドッジボール大会にて町立体育館に来ていた小学校3年生の子供が待機中、2階明りとり窓に乗っていて下に転

落。下にいた人の上に墜落して、同人に頚髄損傷を負わせた。受傷者は、誰にどのような根拠で、どのような請求ができるか。

《参照判例》

 最判昭和45年8月20日民集24巻9号1268頁,最判昭和53年7月4日民集32巻5号809頁,

 最判平成5年3月30日民集47巻4号3226頁

第13回 独禁法違反(カルテル)

予習内容:基本書の該当ページ及び判例を読み、設問の回答を準備する。

予習時間:120分

復習内容:復習課題を義務内容、過失及び損害を整理する。

復習時間:120分

 市に対する化学薬品納入業者が入札の業者及び価格を決めて、順に入札していた。公正取引委員会の調査が入り、勧告応諾。

市民、市はどのような請求ができるか。損害をどのように立証するか。また、納品業者は、責任及び損害をどのように争うか。

《参照判例》

 最判昭和62年7月2日民集41巻5号785頁,最判平成元年12月8日民集43巻11号1259頁

第14回 祭主催者・共催者の責任(安全配慮法違反、工作物責任)

予習内容:基本書の該当ページ及び判例を読み、設問の回答を準備する。

予習時間:120分

復習内容:復習課題を義務内容、過失及び損害を整理する。

復習時間:120分

 祭りに設置したテントの飛散により、参加した人が死亡した時の祭主催者・共催者(市)の責任。

《参照判例》

 大判大正5年6月1日民録22輯1088頁,最判昭和37年4月26日民集16巻4号975頁,

 最判昭和59年11月29日民集38巻11号1260頁

第15回 金先物取引

予習内容:基本書の該当ページ及び判例を読み、設問の回答を準備する。

予習時間:120分

復習内容:復習課題を義務内容、過失及び損害を整理する。

復習時間:120分

 母親(56才)は、三男が交通事故による高次脳機能障害として賠償を受けた金銭を管理していたところ、二男から金の現物

の購入を勧められ、2000万円にて業者から金の現物を購入した。業者は当初から金の先物取引を勧め、しぶる母親に投機と

して同取引の有利性を強調し、期間を限り、金額に限度を設けることによりこれに応じさせた。取引の開始から金の価格が低下

し、追証につぐ追証で冷静さを失った母親に期間・金額の限度を超えて取引を勧め、さらに、いままでの損を取り戻すためとし

て価格変動による利益・損失の大きい白金の先物取引を勧めこれに応じさせた。白金価格も低下し、同取引でも損失を被り、管

理していた金銭のほとんどを失った。業者、業者の担当者に損害賠償の請求ができるか。どのような事実をもって、違法性、過

失を根拠付けるか。

《参照判例》

 最判平成7年7月4日NBL590号60頁

■ホームページ

■実践的な教育内容

経営者、技術者、研究者、行政官等の実務経験がある教員が行う授業

14

Page 16: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100028

民事弁護演習科目名 :

Seminar in Trial Advocacy (Civil)英文名 :

飯田 俊二担当者 :

実務基礎科目群開講学科:

後期2単位 開講期: 選択必修科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 3年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

 予め調査をして検討を加え(以下チェックリスト等という)を作成して授業に臨み、調査結果等をもとに発表し、他の受講生

と見解の交換をする。チェックリスト・契約書・通知書・意見書等については、授業の都度提出させ、添削の上翌週返還する。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

自主学習支援(e‐learning等を活用)

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 民事弁護を行う上で必要な法情報調査・事実調査・訴訟物の選択・立証計画の立案・紛争の予知予防と契約交渉・紛争の解決

への戦略の立案と結果予測等の各能力を涵養し、交渉術 民事訴訟における尋問技術の基礎を身につけることを目的とする。

 この科目の修得は、本法科大学院の定めるディプロマポリシー1、2の達成に関与している。

■成績評価方法および基準

 期末試験 80%

 平常点(授業での質疑応答および授業参加の積極的態度を考慮要素とする) 20%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 期末試験の答案は、写しを事務課から返却します。

■教科書

 [ISBN]なし 『民事弁護における立証活動』(司法研修所,日本弁護士連合会:1984)

 [ISBN]9784582853858 『論理と心理で攻める 人を動かす交渉術 (平凡社新書)』 (荘司雅彦, 平凡社 : 2007)

■参考文献

 指定しない。

■関連科目

 なし

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

 B館9B

 [email protected]

■オフィスアワー

 前期:月曜2限、月曜3限

 後期:月曜1限、月曜3限

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

第1回 損害賠償請求等― 法情報調査

予習内容:法情報調査を行って、チェックリスト等を作成。

予習時間:120分

復習内容:調査内容を確認して、チェックリスト等を点検する。

復習時間:120分

 視覚障害者のXがYの経営する鉄道の駅のプラットホームから線路に転落して電車に轢過され死亡。

 Xは損害賠償の請求及び今後視覚障害者がプラットホームから線路に転落しない適当な措置を希望している。

 Yは、Xの今回の転落は同人の一方的過失であるから賠償責任はなく、プラットホームの構造・費用負担額等からみて相当な転

落防止措置がとられていると考えている。

 法情報(法律 条例 規則 ガイドライン 約款 判例等)を調査せよ。

15

Page 17: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:法情報調査を行って、チェックリスト等を作成。

予習時間:120分

復習内容:調査内容を確認して、チェックリスト等を点検する。

復習時間:120分

 視覚障害者のXがYの経営する鉄道の駅のプラットホームから線路に転落して電車に轢過され死亡。

 Xは損害賠償の請求及び今後視覚障害者がプラットホームから線路に転落しない適当な措置を希望している。

 Yは、Xの今回の転落は同人の一方的過失であるから賠償責任はなく、プラットホームの構造・費用負担額等からみて相当な転

落防止措置がとられていると考えている。

 法情報(法律 条例 規則 ガイドライン 約款 判例等)を調査せよ。

第2回 損害賠償請求等―事実調査・訴訟物選択・立証計画等

予習内容:法情報調査を行って、チェックリスト等を作成。

予習時間:120分

復習内容:調査内容を確認して、チェックリスト等を点検する。

復習時間:120分

(1)法情報調査を踏まえて事実調査事項選択の指針・基準を明らかにし、調査項目を摘示。

(2)調査事項ごとに調査方法・時期・調査先を摘示。

(3)Xの法情報調査・事実調査を踏まえた訴訟物の選択と立証計画。

(4)Yは法情報調査・事実調査を踏まえた反論と反証計画。

(5)Xがとりうる訴訟以外の紛争解決手段その特徴。

(6)もし、XがYと交渉するとしたときどのような交渉方法・交渉条件の設定がXにとって有利か。

第3回 離婚訴訟―法情報調査 事実調査 訴訟物の選択 立証計画等

予習内容:法情報調査を行って、チェックリスト等を作成。

予習時間:120分

復習内容:調査内容を確認して、チェックリスト等を点検する。

復習時間:120分

 妻Xは夫Yと不仲となっているが、幼い子供が二人いるのでできることなら親子4人で生活をやり直したいが、不可能であれ

ば、離婚し適当な財産分与と子供の養育料の支払を希望している。

(1)妻Xから相談を受けた弁護士の立場に立って、法情報調査。

(2)妻Xから相談を受けた弁護士の立場に立って、事実調査事項を摘示し、その調査をする目的、方法・時 期・調査先を摘

示。

(3)法情報調査・事実調査を踏まえて紛争解決手段の選択と立証計画。その紛争解決手段の特徴を示せ。

(4)交渉の場においてどのようなやりとりが想定されるか。

(5)財産分与請求権の保全の方法を示せ。

(6)養育料請求権の強制執行の方法を示せ。

第4回 遺言無効確認等請求―法情報調査 事実調査 訴訟物の選択 立証計画等

予習内容:法情報調査を行って、チェックリスト等を作成。

予習時間:120分

復習内容:調査内容を確認して、チェックリスト等を点検する。

復習時間:120分

 Xは父Aの唯一の子であるが、母Bは平成5年に死亡し、父Aはしばらく一人で生活していたが平成7年頃からY女と同棲し平成

18年10月1日に死亡した。 A死亡時にはAの遺産として住み家である土地建物のほかに財産はなく、Yは入籍されておらな

かったが、Yに同土地建物を遺贈する旨のAの自筆証書遺言をもっている。

(1)Xから相談を受けた弁護士の立場に立って、法情報調査 事実調査 訴訟物の選択 立証計画等立てる。

(2)遺留分減殺請求の可否も検討する。

第5回 保険金請求事件―法情報調査 事実調査 訴訟物の選択 立証計画等

予習内容:法情報調査を行って、チェックリスト等を作成。

予習時間:120分

復習内容:調査内容を確認して、チェックリスト等を点検する。

復習時間:120分

 Xは保険会社である。 Y1女は自己の所有する車を被保険車としてXと自動車保険契約を締結した。

 Y2女はY1女の友人であり、Y1の運転する車の助手席に同乗中の平成15年5月1日午前0時頃車が道路中央の市電待避帯

に衝突し、顔面挫創の傷害を負った。

 XはY2に対し治療費や休業損害等の支払をしてたが、匿名にて同事故はY1とY2が居酒屋にて飲酒後Y2の家に行く途中にお

こったものであるとの通報を受けた。

(1)Xから相談を受けた弁護士の立場に立って、法情報調査 事実調査 訴訟物の選択 立証計画等立てる。

(2)XのY1に対する保険金支払義務、Y2に対する損害賠償金・搭乗者保険金の支払を免れるか。免れるとすればその条件。

第6回 継続的売買契約書の作成―紛争の予想・予防と契約交渉

予習内容:法情報調査を行って、チェックリスト等を作成。

予習時間:120分

復習内容:調査内容を確認して、チェックリスト等を点検する。

復習時間:120分

 「事実関係と関係者の要望」をもとに

(1)起こりうる問題を想定・予想し(業界や取引実情に精通)、チェックリストを作成・

(2)その問題にかかる法律、判例等を調査して継続的動産売買契約書(製作物供給契約書)等を作成。

16

Page 18: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

第6回 継続的売買契約書の作成―紛争の予想・予防と契約交渉

予習内容:法情報調査を行って、チェックリスト等を作成。

予習時間:120分

復習内容:調査内容を確認して、チェックリスト等を点検する。

復習時間:120分

 「事実関係と関係者の要望」をもとに

(1)起こりうる問題を想定・予想し(業界や取引実情に精通)、チェックリストを作成・

(2)その問題にかかる法律、判例等を調査して継続的動産売買契約書(製作物供給契約書)等を作成。

第7回 金銭消費貸借契約・抵当権設定契約等―紛争の予想・予防と契約交渉

予習内容:法情報調査を行って、チェックリスト等を作成。

予習時間:120分

復習内容:調査内容を確認して、チェックリスト等を点検する。

復習時間:120分

 設定の事案を読み、起こりうる事態を予測して、甲銀行の立場に立って金銭消費貸借契約書及び抵当権設定契約書等の担保権

設定契約書を作成。

第8回 土地賃貸借契約1―紛争の予想・予防と契約交渉

予習内容:法情報調査を行って、チェックリスト等を作成。

予習時間:120分

復習内容:調査内容を確認して、チェックリスト等を点検する。

復習時間:120分

(1)弁護士として、地主に対し、チェックリストを作成し、ファミリーレストラン経営会社・戸建て分譲会社・マンション賃

貸業者・駐車場経営アドバイザー・隣地でマンション建築工事を予定している建築会社からの各提案を地主の関心事である土地

の返還の可能性・返還時期・返還方法、土地の収益性の観点から説明する。

(2)各種の土地利用契約の社会経済的効用と法律上の要式・要件・効果・有益的契約事項・有害的契約事項を把握し、各種契

約書を作成。

第9回 土地賃貸借契約2―通常の借地契約―紛争の予想・予防と契約交渉

予習内容:法情報調査を行って、チェックリスト等を作成。

予習時間:120分

復習内容:調査内容を確認して、チェックリスト等を点検する。

復習時間:120分

(1)地主にとって借地権利者と現在新たに契約書を作成するどのようなメリットが考えられるか。(いままで契約書がない

ケース)また、どのようなデメリットが考えられるか。

(2)地主は借地権者が契約書の作成を拒否したとき、契約書の作成をどのように説得するか。交渉術を参考にせよ。

(3)借地権者との契約による当該借地契約に適用される法律変更の可否。

(4)チェックリストを作成し、地主の立場に立って借地権利者に提案する借地契約書案を作成。

第10回 建物賃貸借契約―定期建物賃貸借契約等―紛争の予想・予防と契約交渉

予習内容:法情報調査を行って、チェックリスト等を作成。

予習時間:120分

復習内容:調査内容を確認して、チェックリスト等を点検する。

復習時間:120分

 定期建物賃貸借契約等を利用する社会的需要がどこにあるのかを検討し、その要式・要件・効果を確認しながらチェックリス

トを作成し甲の立場に立って契約書を作成。

 また、同じ需要を他の契約にて満たしうる可能性を探る。

 特別な要式・手続をとる必要のあるときには、それを指摘せよ。

第11回 建物建築請負契約―紛争の予想・予防と契約交渉

予習内容:法情報調査を行って、チェックリスト等を作成。

予習時間:120分

復習内容:調査内容を確認して、チェックリスト等を点検する。

復習時間:120分

 建物建築請負契約を、

(1)起こりうる問題を想定・予想し(業界や取引実情に精通)、チェックリストを作成し

(2)その問題にかかる法律、判例等を調査し

(3)当事者の希望を勘案して問題解決基準、解決方法の立案して施主並びに建築業者の立場に立ってそれぞれ作成する。

第12回 通知書―紛争の解決への戦略

予習内容:法情報調査を行って、チェックリスト等を作成。

予習時間:120分

復習内容:調査内容を確認して、チェックリスト等を点検する。

復習時間:120分

 簡単な設定事例をもとに各種通知の要式・手続・要件・効果を検討して通知書を作成。

 それらの通知を出す時期についても検討。

(1)売買契約の解除通知書等

 ア 甲社の乙社に対する売買代金支払督促書、イ 乙社の甲社に対する瑕疵通知書、

 ウ 乙社の甲社に対する売買契約解除通知書、エ 乙社の甲社に対する相殺通知書、

 オ 甲社の乙社に対する債権譲渡通知書

(2)更新拒絶通知等

 ア 借地契約

  ①甲の乙に対する更新拒絶通知書 ②甲の乙に対する使用継続に対する異議通知書

 イ 建物賃貸借契約

  ① 甲の乙に対する建物賃貸借契約の解除通知 ② 甲の乙に対する更新拒絶通知

  ③ 甲の乙に対する使用継続に対する異議通知書

(3)通行妨害の差止通知

 甲はA土地を所有し、乙はB土地を所有している。

 A土地とB土地は隣り合い、もと一筆の土地であった。

 ① 甲の乙に対する通行妨害差止通知書

 ② A土地とB土地はもと一筆の土地ではなかったときの

  甲の乙に対する通行妨害差止通知書

  民事訴訟実務研究会編 「証拠収集実務マニュアル」 ぎょうせい

17

Page 19: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:法情報調査を行って、チェックリスト等を作成。

予習時間:120分

復習内容:調査内容を確認して、チェックリスト等を点検する。

復習時間:120分

 簡単な設定事例をもとに各種通知の要式・手続・要件・効果を検討して通知書を作成。

 それらの通知を出す時期についても検討。

(1)売買契約の解除通知書等

 ア 甲社の乙社に対する売買代金支払督促書、イ 乙社の甲社に対する瑕疵通知書、

 ウ 乙社の甲社に対する売買契約解除通知書、エ 乙社の甲社に対する相殺通知書、

 オ 甲社の乙社に対する債権譲渡通知書

(2)更新拒絶通知等

 ア 借地契約

  ①甲の乙に対する更新拒絶通知書 ②甲の乙に対する使用継続に対する異議通知書

 イ 建物賃貸借契約

  ① 甲の乙に対する建物賃貸借契約の解除通知 ② 甲の乙に対する更新拒絶通知

  ③ 甲の乙に対する使用継続に対する異議通知書

(3)通行妨害の差止通知

 甲はA土地を所有し、乙はB土地を所有している。

 A土地とB土地は隣り合い、もと一筆の土地であった。

 ① 甲の乙に対する通行妨害差止通知書

 ② A土地とB土地はもと一筆の土地ではなかったときの

  甲の乙に対する通行妨害差止通知書

  民事訴訟実務研究会編 「証拠収集実務マニュアル」 ぎょうせい

第13回 意見書―戦略の立案と結果予測

予習内容:法情報調査を行って、チェックリスト等を作成。

予習時間:120分

復習内容:調査内容を確認して、チェックリスト等を点検する。

復習時間:120分

 具体的事例をもとに交通事故にかかる損害賠償の責任の有無・損害の内容に関する意見書の作成。

 総合的被害者救済の観点も加味せよ。

 もし、以下の事実に一定の事実が付加されることにより請求の可否・内容に違いが生じると考えるときには、その事実と結論

も記載せよ。

 民事訴訟実務研究会編 「証拠収集実務マニュアル」 ぎょうせい

第14回 交渉術

予習内容:教材にある文献を読み、法交渉に一応の理解を持つ。

予習時間:120分

復習内容:法交渉術を整理する。

復習時間:120分

 下記文献の抜粋を読んで、交渉の進め方を議論する。

 ラリー・クランプ 「日本人のためのハーバード流交渉術」 19頁から22頁日本能率協会マネイジメントセンター

 竹内康二 「交渉者としての法律家」 小島武司編 法交渉学入門 175頁から181頁社団法人商事法務研究会

 日本交渉学会編 「交渉ハンドブック」 東洋経済新報社

 荘司雅彦「論理と心理で攻める人を動かす交渉」平凡社新書

第15回 民事訴訟における尋問技術

予習内容:教材にある文献を読み、尋問準備・方法につき一応の理解を持つ。

予習時間:120分

復習内容:尋問準備・方法につき整理する。

復習時間:120分

 下記文献の該当箇所を読んで、民事訴訟における尋問の準備・進め方を議論する。

 司法研修所編 「第4章民事訴訟における尋問技術」民事弁護における立証活動139頁以下 日本弁護士連合会

 加藤新太郎編著 「新版民事尋問技術」 ぎょうせい

 加藤新太郎編 「民事事実認定と立証活動 第Ⅱ巻」 判例タイムズ社

■ホームページ

■実践的な教育内容

経営者、技術者、研究者、行政官等の実務経験がある教員が行う授業

18

Page 20: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100011

商法演習A(会社法各論1)科目名 :

Seminar in Commercial Law A (Corporate Law1)英文名 :

岩本 文男担当者 :

法律基本科目群/民事法系開講学科:

前期2単位 開講期: 必修科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 2年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

 商法Aの知識を前提として、会社法分野の応用的内容を学ぶ科目である。教科書の該当部分と参考裁判例を事前に読んでいる

ことを前提に、予め配布するレジュメを用いて進行する。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

自主学習支援(e‐learning等を活用)

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 1年次商法Aを履修し、当該科目の知識を有することを前提として、会社法の規律や主要な争点につき、制度・判例を正しく

理解し、的確に説明できる。複数の争点が組み合わされた会社法に関する事案を、自己の法律知識をもとに適切に処理できる。

 この科目の修得は、本法科大学院の定めるディプロマポリシー1、2の達成に関与している。

■成績評価方法および基準

 期末試験 80%

 平常点(授業での質疑応答および授業参加の積極的態度を考慮要素とする) 20%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 期末試験の答案は、写しを事務課から返却します。

■教科書

 [ISBN]9784335357534 『会社法 <第2版>』 (髙橋 美加, 弘文堂 : 2018)

 [ISBN]9784641137837 『商法判例集 第7版』 (有斐閣 : 2017)

■参考文献

 [ISBN]9784641115309 『会社法判例百選 第3版 (別冊ジュリスト 229)』 (有斐閣 : 2016)

 [ISBN]9784641179356 『会社法 第4版 (LEGAL QUEST)』 (伊藤 靖史, 有斐閣 : 2018)

 [ISBN]9784335315459 『会社法 第21版 (法律学講座双書)』 (神田 秀樹, 弘文堂 : 2019)

■関連科目

 商法A

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

 B館8A

 [email protected]

■オフィスアワー

 前期:水曜3限、水曜5限

 後期:火曜1限、火曜2限

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

19

Page 21: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

第1回 株式会社の設立

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 株式会社の設立手続とその瑕疵、発起人の権限、変態設立事項

《参照判例》

 最判昭和33年10月24日(商判Ⅰ‐19)、最判昭和61年9月11日(商判Ⅰ‐20)、大判昭和2年7月4日(商判Ⅰ‐21)

第2回 株主の権利

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 自益権と共益権、株主平等原則

《参照判例》

 最判昭和45年11月24日(商判Ⅰ‐26)、最判平成7年4月25日(商判Ⅰ‐43)、最判平成21年2月17日(商判Ⅰ‐44)、

 最決平成19年8月7日(商判Ⅰ‐63)

第3回 株主の地位・株式の共有・種類株式

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 株式の引受けと株主たる地位との関係、共有状態における株主権の行使方法、種類株式制度の概要

《参照判例》

 最判昭和42年11月17日(商判Ⅰ‐22)、最大判昭和45年7月15日(商判Ⅰ‐23)、最判平成9年1月28日(商判Ⅰ‐24)、

 最判平成2年12月4日(商判Ⅰ‐25)、最判昭和45年11月24日(商判Ⅰ‐26)、

 最判平成27年2月19日民集69巻1号25頁(百選12事件)

第4回 株主名簿・株券の発行

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 株主たる地位の会社・第三者への対抗要件、名義書換え未了の株式の処理

《参照判例》

 最判昭和41年7月28日(商判Ⅰ‐27)、最判昭和35年9月15日(商判Ⅰ‐30)、最判平成19年3月8日(商判Ⅰ‐31)、

 最大判昭和47年11月8日(商判Ⅰ‐33)、最判平成5年3月30日(商判Ⅰ‐34)、最判昭和48年6月15日(商判Ⅰ‐35)

第5回 株式譲渡制限、全部取得条項付種類株式、株式の併合・分割・無償割当て

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 従業員持株制度、MBOにかかる価格決定の申立て、各制度の概要

《参照判例》

 最判平成7年4月25日(商判Ⅰ‐43)、最判平成21年2月17日(商判Ⅰ‐44)、

 大阪高決昭和58年10月27日(商判Ⅰ‐45)、最決平成21年5月29日(商判Ⅰ‐38)、

 大阪地決平成24年4月13日(商判Ⅰ‐39)

第6回 募集株式の発行等(1)

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 制度の概要、有利発行の基準

《参照判例》

 最判昭和46年7月16日(商判Ⅰ‐48)、最判平成9年1月28日(商判Ⅰ‐49)、最判昭和50年4月8日(商判Ⅰ‐50)、

 東京高判昭和48年7月27日(商判Ⅰ‐51)、東京高判平成25年1月30日(商判Ⅰ‐56)、

 最判平成27年2月19日民集69巻1号51頁(百選23事件)

20

Page 22: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 制度の概要、有利発行の基準

《参照判例》

 最判昭和46年7月16日(商判Ⅰ‐48)、最判平成9年1月28日(商判Ⅰ‐49)、最判昭和50年4月8日(商判Ⅰ‐50)、

 東京高判昭和48年7月27日(商判Ⅰ‐51)、東京高判平成25年1月30日(商判Ⅰ‐56)、

 最判平成27年2月19日民集69巻1号51頁(百選23事件)

第7回 募集株式の発行等(2)

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 新株発行の差止め、新株発行無効の訴え(手続・無効原因)

《参照判例》

 東京地判平成元年7月25日(商判Ⅰ‐52)、東京高決平成16年8月4日(商判Ⅰ‐53)、

 東京高決平成24年7月12日(商判Ⅰ‐54)、東京地決平成16年6月1日(商判Ⅰ‐55)、

 最判平成5年12月16日(商判Ⅰ‐57)、最判平成6年7月14日(商判Ⅰ‐58)、最判平成24年4月24日(商判Ⅰ‐61)

第8回 新株予約権

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 制度の概要

《参照判例》

 最決平成22年12月7日(商判Ⅰ‐40)、最決平成24年3月28日(商判Ⅰ‐41)、

 東京高決平成17年3月23日(商判Ⅰ‐62)、最決平成19年8月7日(商判Ⅰ‐63)、

 東京高決平成17年6月15日(商判Ⅰ‐64)

第9回 株主総会(1)

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 招集手続、株主提案権(議題提案権・議案提案権など)、議決権行使の方法(代理行使を含む)

《参照判例》

 最判平成10年11月26日(商判Ⅰ‐67)、最判昭和60年12月20日(商判Ⅰ‐68)、

 東京高決平成24年5月31日(商判Ⅰ‐71)、最判昭和43年11月1日(商判Ⅰ‐72)、

 最判昭和51年12月24日(商判Ⅰ‐81)

第10回 株主総会(2)

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 取締役の説明義務、決議、瑕疵を争う訴え(1)

《参照判例》

 東京高決昭和61年2月19日(商判Ⅰ‐74)、最判平成8年11月12日(商判Ⅰ‐76)、

 東京地判平成19年12月6日(商判Ⅰ‐78)、最判昭和42年9月28日(商判Ⅰ‐79)、

 最判昭和45年4月2日(商判Ⅰ‐82)、最判昭和58年6月7日(商判Ⅰ‐83)

第11回 株主総会(3)

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 瑕疵を争う訴え(2)

《参照判例》

 最判昭和51年12月24日(商判Ⅰ‐81)、東京高判平成23年9月27日(商判Ⅰ‐84)、

 最判昭和46年3月18日(商判Ⅰ‐85)、最判昭和53年7月10日(商判Ⅰ‐87)、

 最判平成2年4月17日(商判Ⅰ‐88)、最判昭和54年11月16日(商判Ⅰ‐89)

21

Page 23: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 瑕疵を争う訴え(2)

《参照判例》

 最判昭和51年12月24日(商判Ⅰ‐81)、東京高判平成23年9月27日(商判Ⅰ‐84)、

 最判昭和46年3月18日(商判Ⅰ‐85)、最判昭和53年7月10日(商判Ⅰ‐87)、

 最判平成2年4月17日(商判Ⅰ‐88)、最判昭和54年11月16日(商判Ⅰ‐89)

第12回 役員等の選解任、役員等の一般的義務

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 手続の概要、一時取締役・取締役職務代行者の取扱い、善管注意義務

《参照判例》

 最判平成21年4月17日(商判Ⅰ‐90)、最判昭和57年1月21日(商判Ⅰ‐91)、最判平成20年2月26日(商判Ⅰ‐92)

 最判昭和45年11月6日(商判Ⅰ‐93)、最判昭和50年6月27日(商判Ⅰ‐94)

第13回 取締役・代表取締役(1)

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 権限、代表権の制限、代表権の濫用、表見代表取締役

《参照判例》

 最判昭和40年9月22日(商判Ⅰ‐95)、最判昭和52年10月14日(商判Ⅰ‐96)

第14回 取締役会

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 取締役会非設置会社との比較、権限、運営

《参照判例》

 最判平成6年1月20日(商判Ⅰ‐109)、最判平成21年4月17日(商判Ⅰ‐110)、最判昭和44年12月2日(商判Ⅰ‐111)、

 東京高判平成12年5月30日(商判Ⅰ‐112)、最判昭和44年3月28日(商判Ⅰ‐113)

第15回 取締役・代表取締役(2)

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 違法行為差止請求権、報酬規制

《参照判例》

 東京地決平成16年6月23日(商判Ⅰ‐103)、最判平成15年2月21日(商判Ⅰ‐104)、

 最判昭和39年12月11日(商判Ⅰ‐105)、最判平成4年12月18日(商判Ⅰ‐106)、

 最判平成21年12月18日(商判Ⅰ‐107)、最判平成22年3月16日(商判Ⅰ‐108)

■ホームページ

■実践的な教育内容

22

Page 24: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100012

商法演習B(会社法各論2)科目名 :

Seminar in Commercial Law B (Corporate Law2)英文名 :

岩本 文男担当者 :

法律基本科目群/民事法系開講学科:

後期2単位 開講期: 必修科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 2年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

 商法Aの知識を前提として、会社法分野の応用的内容を学ぶ科目である。教科書の該当部分と参考裁判例を事前に読んでいる

ことを前提に、予め配布するレジュメを用いて進行する。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

自主学習支援(e‐learning等を活用)

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 1年次商法Aを履修し、当該科目の知識を有することを前提として、会社法の規律や主要な争点につき、制度・判例を正しく

理解し、的確に説明できる。複数の争点が組み合わされた会社法に関する事案を、自己の法律知識をもとに適切に処理できる。

 この科目の修得は、本法科大学院の定めるディプロマポリシー1、2の達成に関与している。

■成績評価方法および基準

 期末試験 80%

 平常点(授業での質疑応答および授業参加の積極的態度を考慮要素とする) 20%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 期末試験の答案は、写しを事務課から返却します。

■教科書

 [ISBN]9784641179356 『会社法 第4版 (LEGAL QUEST)』 (伊藤 靖史, 有斐閣 : 2018)

 [ISBN]9784641137837 『商法判例集 第7版』 (有斐閣 : 2017)

■参考文献

 [ISBN]9784641115309 『会社法判例百選 第3版 (別冊ジュリスト 229)』 (有斐閣 : 2016)

 [ISBN]9784335315459 『会社法 第21版 (法律学講座双書)』 (神田 秀樹, 弘文堂 : 2019)

■関連科目

 商法A、商法演習A

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

 B館8A

 [email protected]

■オフィスアワー

 前期:水曜3限、水曜5限

 後期:火曜1限、火曜2限

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

第1回 取締役の競業避止義務・利益相反取引規制

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 義務の内容、承認の方法、取引の類型

《参照判例》

 東京地判昭和56年3月26日(商判Ⅰ‐97)、最判昭和49年9月26日(商判Ⅰ‐98)、

 最大判昭和46年10月13日(商判Ⅰ‐99)、最大判昭和43年12月25日(商判Ⅰ‐100)、

 大阪地判平成14年1月30日(商判Ⅰ‐101)

23

Page 25: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

第1回 取締役の競業避止義務・利益相反取引規制

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 義務の内容、承認の方法、取引の類型

《参照判例》

 東京地判昭和56年3月26日(商判Ⅰ‐97)、最判昭和49年9月26日(商判Ⅰ‐98)、

 最大判昭和46年10月13日(商判Ⅰ‐99)、最大判昭和43年12月25日(商判Ⅰ‐100)、

 大阪地判平成14年1月30日(商判Ⅰ‐101)

第2回 監査役、会計参与、会計監査人、監査等委員会設置会社、指名委員会等設置会社

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 監査の範囲、会社組織の比較、責任論

《参照判例》

 最判昭和61年2月18日(商判Ⅰ‐114)、大阪地判平成20年4月18日(商判Ⅰ‐145)

第3回 役員等の会社に対する責任

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 法令違反、善管注意義務違反、内部統制システム構築義務違反、責任免除

《参照判例》

 東京高決平成25年1月30日(商判Ⅰ‐56)、東京地決平成16年9月28日(商判Ⅰ‐115)、

 最判平成20年1月28日(商判Ⅰ‐116)、大阪高判平成18年6月9日(商判Ⅰ‐118)、

 最判平成12年7月7日(商判Ⅰ‐119)、最判平成22年7月15日(商判Ⅰ‐120)、

 最判平成18年4月10日(商判Ⅰ‐121)、大阪地判平成12年9月20日(商判Ⅰ‐123)、

 最判平成21年7月9日(商判Ⅰ‐124)、福岡高判平成24年4月13日(商判Ⅰ‐127)

第4回 株主代表訴訟の法的問題、役員等の第三者に対する責任

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 法的性質、対会社責任との関係、損害の類型と第三者性、登記簿上の取締役の責任

《参照判例》

 最判平成21年3月10日(商判Ⅰ‐132)、最大判昭和44年11月26日(商判Ⅰ‐136)、

 最判昭和48年5月22日(商判Ⅰ‐137)、東京高判平成17年1月18日(商判Ⅰ‐139)、

 最判昭和47年6月15日(商判Ⅰ‐142)、最判昭和62年4月16日(商判Ⅰ‐143)

第5回 会計慣行論、会計帳簿閲覧謄写請求権、剰余金配当規制

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 公正な会計慣行の意義、制度の概要と拒絶事由、財源規制違反の配当の効果

《参照判例》

 東京高決平成20年6月12日(商判Ⅰ‐65)、名古屋高決平成22年6月17日(商判Ⅰ‐66)、

 最判平成20年7月18日(商判Ⅰ‐146)、最判平成16年7月1日(商判Ⅰ‐147)、

 東京地判平成19年9月20日(商判Ⅰ‐149)、最決平成21年1月15日(商判Ⅰ‐150)

第6回 社債、新株予約権付社債

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 手続の概要、社債管理者、社債権者集会

《参照判例》

 大判昭和7年4月30日(商判Ⅰ‐154)、最判平成15年2月21日(商判Ⅰ‐155)、

 名古屋高判平成21年5月28日(商判Ⅰ‐156)、大判昭和3年11月28日(商判Ⅰ‐157)、

 東京地決平成19年11月12日(商判Ⅰ‐158)

24

Page 26: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 手続の概要、社債管理者、社債権者集会

《参照判例》

 大判昭和7年4月30日(商判Ⅰ‐154)、最判平成15年2月21日(商判Ⅰ‐155)、

 名古屋高判平成21年5月28日(商判Ⅰ‐156)、大判昭和3年11月28日(商判Ⅰ‐157)、

 東京地決平成19年11月12日(商判Ⅰ‐158)

第7回 事業譲渡、合併

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 事業譲渡の法的性質、両者の異同、合併無効事由など

《参照判例》

 最大判昭和40年9月22日(商判Ⅰ‐159)、東京高判平成2年1月31日(商判Ⅰ‐168)、

 名古屋地判平成19年11月21日(商判Ⅰ‐169)、最決平成27年3月26日民集69巻2号365頁

第8回 会社分割、株式交換、株式移転

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 手続の概要、事業譲渡と会社分割の異同、濫用的会社分割の処理など

《参照判例》

 名古屋地判平成16年10月29日(商判Ⅰ‐171)、東京高判平成22年10月27日(金判1355号42頁)、

 最判平成24年10月12日(商判Ⅰ‐173)、最決平成23年4月19日(商判Ⅰ‐163)、

 最決平成23年4月26日(商判Ⅰ‐164)、最決平成24年2月29日(商判Ⅰ‐165)

第9回 企業買収と防衛策

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 いわゆる主要目的ルール、新株予約権を利用した買収防衛策など関連する諸問題

《参照判例》

 東京高決平成17年3月23日(商判Ⅰ‐62)、最決平成19年8月7日(商判Ⅰ‐63)、

 東京高決平成17年6月15日(商判Ⅰ‐64)、最決平成16年8月30日(商判Ⅰ‐174)、

 東京地判平成18年1月17日(商判Ⅰ‐175)

第10回 会社の組織に関する訴え

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 手続・法的効果、株式振替制度との関連

《参照判例》

 最決平成22年12月7日(商判Ⅰ‐40)、最決平成24年3月28日(商判Ⅰ‐41)

第11回 委任状争奪戦と利益供与、MBO

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 企業買収との比較、株主総会での議決権行使の方法、利益供与の類型、MBOの仕組み

《参照判例》

 最決平成21年5月29日(商判Ⅰ‐38)、大阪地決平成24年4月13日(商判Ⅰ‐39)、

 東京地判平成19年12月6日(商判Ⅰ‐78)

25

Page 27: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 企業買収との比較、株主総会での議決権行使の方法、利益供与の類型、MBOの仕組み

《参照判例》

 最決平成21年5月29日(商判Ⅰ‐38)、大阪地決平成24年4月13日(商判Ⅰ‐39)、

 東京地判平成19年12月6日(商判Ⅰ‐78)

第12回 募集株式の発行等・新株予約権の発行の瑕疵

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 差止事由と無効事由の比較整理、公開会社・非公開会社の異同

《参照判例》

 最判平成9年1月28日(商判Ⅰ‐49)、東京高判平成25年1月30日(商判Ⅰ‐56)、

 東京高決平成24年7月12日(商判Ⅰ‐54)、最判平成5年12月16日(商判Ⅰ‐57)、

 最判平成6年7月14日(商判Ⅰ‐58)、東京地決平成18年6月30日(商判Ⅰ‐60)、

 最判平成24年4月24日(商判Ⅰ‐61)、最判平成27年2月19日民集69巻1号51頁(百選23事件)

第13回 新株予約権の利用法(ストック・オプション、買収防衛策)

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 報酬として用いる場合の手続、買収防衛策として用いる場合の論点

《参照判例》

 東京高決平成17年3月23日(商判Ⅰ‐62)、最決平成19年8月7日(商判Ⅰ‐63)、

 東京高決平成17年6月15日(商判Ⅰ‐64)

第14回 株主総会の運営(招集手続・議事・議決権行使・特別利害関係人)

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 株主総会の招集手続、議決権のカウント方法、議事整理、特別利害関係人の議決権行使と取消事由

《参照判例》

 東京高決平成24年5月31日(商判Ⅰ‐1)、神戸地尼崎支判平成12年3月28日(商判Ⅰ‐73)、

 東京地判平成16年5月13日(商判Ⅰ‐75)、東京地判平成14年2月21日(商判Ⅰ‐77)

第15回 組織再編・少数株主の締出しと少数株主・債権者保護

予習内容:教科書の該当部分及び参照判例を読み、レジュメを検討しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返すとともに、必要に応じて教科書や参照判例を読み直して、講義の内容を的確に説明

できるまで理解を深めること。

復習時間:120分

 会社分割と債権者保護、株式買取請求権、全部取得条項付種類株式の導入手続と価格決定、株式等売渡請求

《参照判例》

 最決平成23年4月19日(商判Ⅰ‐163)、最決平成22年12月7日(商判Ⅰ‐40)、

 最決平成24年3月28日(商判Ⅰ‐41)

■ホームページ

■実践的な教育内容

26

Page 28: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100039

特別演習(企業活動におけるコンプライアンス)科目名 :

Business Compliance英文名 :

大川 治・野村 祥子担当者 :

展開・先端科目群/民事法系開講学科:

後期2単位 開講期: 選択必修科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 2~3年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

 コンプライアンス、コーポレート・ガバナンスその他の概念とこれに関連する問題を取り上げることにより、会社法等に関す

る理解・知識を深めることを目標とする。講義においては、資料等に事前に目を通している、ということを前提にしつつ、適

宜、双方向で講義を進める。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 企業不祥事が後を絶たない今日、企業不祥事がなぜ起きるのか、どうすれば防止できるのか、企業不祥事が起きれば誰にどう

いう影響があるのか、会社法その他の法律がこれらの「企業不祥事」に対してどのような規制を及ぼしているのか等の学習を通

じて、「コンプライアンス」の重要性を認識し、企業不祥事等に対する問題解決能力の獲得を目指す。

 この科目の修得は、本法科大学院の定めるディプロマポリシー1、2の達成に関与している。

■成績評価方法および基準

 期末試験 80%

 平常点(授業での質疑応答および授業参加の積極的態度を考慮要素とする) 20%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 期末試験の答案は、写しを事務課から返却します。

■教科書

 テキスト配布

■参考文献

 指定しない。

■関連科目

 なし

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

 連絡がある場合は事務課を通じて連絡を受けつけます。

■オフィスアワー

 質問等については、授業時間前後に対応します。

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

第1回 総論「コンプライアンス」とは何か

予習内容:配布するテキストに目を通しておいてください。

予習時間:120分

復習内容:配布したレジュメに目を通しておいてください。

復習時間:120分

 「コンプライアンス」という概念と、コーポレートガバナンスその他の概念との関係等を解説し、その概要を理解する。

27

Page 29: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:配布するテキストに目を通しておいてください。

予習時間:120分

復習内容:配布したレジュメに目を通しておいてください。

復習時間:120分

 「コンプライアンス」という概念と、コーポレートガバナンスその他の概念との関係等を解説し、その概要を理解する。

第2回 内部統制システム(1)~会社法を中心にして~

予習内容:配布するテキストに目を通しておいてください。

予習時間:120分

復習内容:配布したレジュメに目を通しておいてください。

復習時間:120分

 会社法の採用する内部統制システムについて解説し、その構造を理解する。

第3回 内部統制システム(2)~金商法を中心にして~

予習内容:配布するテキストに目を通しておいてください。

予習時間:120分

復習内容:配布したレジュメに目を通しておいてください。

復習時間:120分

 金融商品取引法の採用する内部統制システムについて解説し、その構造を理解する。

第4回 会社法とコーポレートガバナンス

予習内容:配布するテキストに目を通しておいてください。

予習時間:120分

復習内容:配布したレジュメに目を通しておいてください。

復習時間:120分

 会社法のガバナンス構造や株主総会について解説し、その構造を理解する。

第5回 リスクマネジメントとは何か

予習内容:配布するテキストに目を通しておいてください。

予習時間:120分

復習内容:配布したレジュメに目を通しておいてください。

復習時間:120分

 リスクマネジメントの概念、その必要性等を解説する。

第6回 ステークホルダーとの関わり(1)(株主コンプライアンス)

予習内容:配布するテキストに目を通しておいてください。

予習時間:120分

復習内容:配布したレジュメに目を通しておいてください。

復習時間:120分

 企業を取り巻くステークホルダーとの関わりの中で「コンプライアンス」の理解を深める。MBOを題材として、株主の利益と

経営者の利益が衝突する場面での利害調整のありようを検討する。

第7回 ステークホルダーとの関わり(2)(消費者コンプライアンス)

予習内容:配布するテキストに目を通しておいてください。

予習時間:120分

復習内容:配布したレジュメに目を通しておいてください。

復習時間:120分

 食品偽装等の企業不祥事が後を絶たない中、これら消費者と関わる不祥事が生じた際の取締役の責任等について判例をもとに

概観する。

《参照判例》

 大阪高判平成18年6月9日判タ1214号115頁(ミスタードーナツ肉まん事件)

第8回 ステークホルダーとの関わり(3)(取引先コンプライアンス)

予習内容:配布するテキストに目を通しておいてください。

予習時間:120分

復習内容:配布したレジュメに目を通しておいてください。

復習時間:120分

 独占禁止法その他、企業の取引を巡る関係法令を概説し、その構造を理解する。

第9回 ステークホルダーとの関わり(4)(従業員コンプライアンス)

予習内容:配布するテキストに目を通しておいてください。

予習時間:120分

復習内容:配布したレジュメに目を通しておいてください。

復習時間:120分

 解雇、雇止めの問題を中心に、企業内における従業員をめぐる問題について検討する。労働基準法、労働契約法などにも言及

する。28

Page 30: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:配布するテキストに目を通しておいてください。

予習時間:120分

復習内容:配布したレジュメに目を通しておいてください。

復習時間:120分

 解雇、雇止めの問題を中心に、企業内における従業員をめぐる問題について検討する。労働基準法、労働契約法などにも言及

する。

第10回 金融・証券取引とコンプライアンス

予習内容:配布するテキストに目を通しておいてください。

予習時間:120分

復習内容:配布したレジュメに目を通しておいてください。

復習時間:120分

 金融・証券取引に関するコンプライアンスを考える。

第11回 ステークホルダーとの関わり(5)(社会コンプライアンス)

予習内容:配布するテキストに目を通しておいてください。

予習時間:120分

復習内容:配布したレジュメに目を通しておいてください。

復習時間:120分

 反社会的勢力との関わりに関し、暴力団排除条例や各企業での取組等について概観する。その他,企業と社会とが交わる場面

について考察する。

第12回 個人情報保護法とコンプライアンス

予習内容:配布するテキストに目を通しておいてください。

予習時間:120分

復習内容:配布したレジュメに目を通しておいてください。

復習時間:120分

 個人情報保護法の解説を通じ、後を絶たない個人情報流出事故の防止策等への理解を深める。

第13回 公益通報者保護法とコンプライアンス

予習内容:配布するテキストに目を通しておいてください。

予習時間:120分

復習内容:配布したレジュメに目を通しておいてください。

復習時間:120分

 公益通報者保護法の解説を通じ、コンプライアンスにおける情報伝達の仕組みの重要性を理解する。

第14回 知的財産権・情報化社会とコンプライアンス

予習内容:配布するテキストに目を通しておいてください。

予習時間:120分

復習内容:配布したレジュメに目を通しておいてください。

復習時間:120分

 知財立国、高度情報化社会におけるコンプライアンスを考える。

第15回 コーポレート・ガバナンスを巡る現代的課題

予習内容:配布するテキストに目を通しておいてください。

予習時間:120分

復習内容:配布したレジュメに目を通しておいてください。

復習時間:120分

 比較的最近のトピックに基づいて、株式会社とは何か、誰のための存在かを考えることを通じて、コンプライアンス、コーポ

レート・ガバナンス等を総括的に理解する。

■ホームページ

■実践的な教育内容

経営者、技術者、研究者、行政官等の実務経験がある教員が行う授業

29

Page 31: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100034

労働法A(個別的労働関係法)科目名 :

Labor Law A (Individual Labor Relations)英文名 :

奥田 香子担当者 :

展開・先端科目群/民事法系開講学科:

前期2単位 開講期: 選択必修科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 2~3年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

 授業では、レジュメ・教科書・判例資料を用いて、基礎知識の整理、論点の確認を行う。授業は教科書の該当箇所および判例

資料の該当判例をを予習していることを前提に進めるので、必ず予習してくること。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

自主学習支援(e‐learning等を活用)

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 個別的労働関係法に関する基礎知識を習得するとともに、主要な論点を確認・検討することにより、労働法の基本理念、個別

的労働関係に関する法律・判例を正確に理解し、あわせて事案について考察する能力を養う。

 この科目の修得は、本法科大学院の定めるディプロマポリシー1、2の達成に関与している。

■成績評価方法および基準

 期末試験 80%

 平常点(授業中の発言や質問に対する解答内容などで評価) 20%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 期末試験の答案は、評価基準および各答案へのコメントを添付して、写しを事務課から返却する。

■教科書

 [ISBN]9784641243095 『労働法 第7版』 (水町 勇一郎, 有斐閣 : 2018)

 [ISBN]9784641115316 『労働判例百選 第9版 (別冊ジュリスト No.230)』 (有斐閣 : 2016)

■参考文献

 授業中に適時指示する。

■関連科目

 労働法B(集団的労働関係法)、労働法判例演習、労働法事例演習

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

 C館4T

 monika‐[email protected]

■オフィスアワー

 前期:水曜2限、水曜5限

 後期:木曜2限、木曜5限

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

第1回 個別的労働関係法における「労働者」

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 労基法および労契法上の「労働者」概念

《参照判例》

 横浜南労基署長(旭紙業)事件・最一小判平8・11・28(労判714号14頁)

30

Page 32: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 労基法および労契法上の「労働者」概念

《参照判例》

 横浜南労基署長(旭紙業)事件・最一小判平8・11・28(労判714号14頁)

第2回 労働関係の成立

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 採用の自由とその制限、採用内定の法律関係、試用期間の法律関係

《参照判例》

 三菱樹脂事件・最大判昭48・12・12(民集27巻11号1536頁)

 大日本印刷事件・最二小判昭54・7・20(民集33巻582頁)

第3回 労働条件の決定

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 労働法規の効力、労働条件決定の要素および相互関係

《参照判例》

 秋北バス事件・最大判昭43・12・25(民集22巻13号3459頁)

 フジ興産事件・最二小判平15・10・10(労判861号5頁)

 商大八戸ノ里ドライビングスクール事件・大阪高判平5・6・25(労判679号32頁)

第4回 労働契約上の権利・義務(1)

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 労働契約に基づく労働者および使用者の基本的権利義務、指揮命令権、労働義務の特質など

《参照判例》

 国鉄鹿児島自動車営業所事件・最二小判平5・6・11(労判632号10頁)

 片山組事件・最一小判平10・4・9(労判736号15頁)

第5回 労働契約上の権利・義務(2)

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 秘密保持義務、競業避止義務、労働者への損害賠償請求など

《参照判例》

 ダイオーズサービシーズ事件・東京地判平14・8・30(労判838号32頁)

 茨城石炭商事事件・最一小判昭51・7・8(民集30巻7号689頁)

第6回 人事

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 配転、出向、転籍、降格をめぐる問題など

《参照判例》

 東亜ペイント事件・最二小判昭61・7・14(労判477号6頁)

 新日本製鐵(日鐵運輸第2)事件・最二小判平15・4・18(労判847号14頁)

 アーク証券(本訴)事件・東京地判平12・1・31(労判785号45頁)

第7回 服務規律と懲戒

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 懲戒権の根拠、懲戒処分の有効性をめぐる問題など

《参照判例》

 横浜ゴム事件・最三小判昭45・7・28(民集24巻7号1220頁)

 ネスレ日本事件・最二小判平18・10・6(労判925号11頁)

 トナミ事件・富山地判平17・2・23(労判891号12頁)

31

Page 33: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 懲戒権の根拠、懲戒処分の有効性をめぐる問題など

《参照判例》

 横浜ゴム事件・最三小判昭45・7・28(民集24巻7号1220頁)

 ネスレ日本事件・最二小判平18・10・6(労判925号11頁)

 トナミ事件・富山地判平17・2・23(労判891号12頁)

第8回 労働条件の変更

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 個別合意による労働条件変更、就業規則の不利益変更など

《参照判例》

 ウィンザーホテルズインターナショナル事件・札幌高判平24・10・19(労判1064号37頁)

 第四銀行事件・最二小判平9・2・28(民集51巻2号705頁)

 山梨県民信用組合事件・最二小判平28・2・19(民集70巻2号123頁)

第9回 労働関係の終了

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 解雇権濫用規制、有期労働契約の更新拒否(雇止め)など

《参照判例》

 高知放送事件・最二小判昭52・1・31(労判268号17頁)

 東洋酸素事件・東京高判昭54・10・29(労民集30巻5号1002頁)

 日立メディコ事件・最一小判昭61・12・4(労判486号6頁)

第10回 雇用平等

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 性別、雇用形態等を理由とした労働条件格差をめぐる問題など

《参照判例》

 兼松事件・東京高判平20・1・31(労判959号85頁)

 ハマキョウレックス事件・最二小判平30・6・1(労判1179号20頁)

第11回 賃金

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 賃金請求権の根拠、賃金支払原則をめぐる問題など

《参照判例》

 日新製鋼事件・最二小判平2・11・26(民集44巻8号1085頁)

 小田急電鉄(退職金請求)事件・東京高判平15・12・11(労判867号5頁)

第12回 労働時間

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 労働時間の概念、時間外・休日労働の規制と契約上の義務など

《参照判例》

 三菱重工長崎造船所事件・最一小判平12・3・9(民集54巻3号801頁)

 日立製作所武蔵工場事件・最一小判平3・11・28(民集45巻8号1270頁)

 医療法人康心会事件・最二小判平29・7・7

第13回 休暇・休業

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 年次有給休暇に関する問題、休暇・休業と不利益取扱いなど

《参照判例》

 時事通信社事件・最三小判平4・6・23(民集46巻4号306頁)

 広島中央保健生活協同組合事件・最一小判平26・10・23(民集68巻8号1270頁)

32

Page 34: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

第13回 休暇・休業

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 年次有給休暇に関する問題、休暇・休業と不利益取扱いなど

《参照判例》

 時事通信社事件・最三小判平4・6・23(民集46巻4号306頁)

 広島中央保健生活協同組合事件・最一小判平26・10・23(民集68巻8号1270頁)

第14回 労働契約上の「使用者」

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 労働契約における「使用者」概念の拡大など

《参照判例》

 黒川建設事件・東京地判平13・7・25(労判813号15頁)

 パナソニックプラズマディスプレイ(パスコ)事件・最二小判平21・12・18(民集63巻10号2754頁)

第15回 企業組織再編と労働契約

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 事業譲渡、会社解散、会社分割にともなう労働契約関係など

《参照判例》

 東京日新学園事件・東京高判平17・7・13(労判899号19頁)

 第一交通産業(佐野第一交通)事件・大阪高判平19・10・26(労判975号50頁)

 日本アイ・ビー・エム(会社分割)事件・最二小判平22・7・12(民集64巻5号1333頁)

■ホームページ

■実践的な教育内容

33

Page 35: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100035

労働法B(集団的労働関係法)科目名 :

Labor Law B (Collective Labor Relations)英文名 :

奥田 香子担当者 :

展開・先端科目群/民事法系開講学科:

後期2単位 開講期: 選択必修科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 2~3年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

 授業では、レジュメ・教科書・判例資料を用いて、基礎知識の整理、論点の確認を行う。授業は教科書の該当箇所および判例

資料の該当判例を予習していることを前提に進めるので、必ず予習してくること。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

自主学習支援(e‐learning等を活用)

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 集団的労働関係法に関する基礎知識を習得するとともに、主要な論点を確認・検討することにより、労働法の基本理念、集団

的労働関係に関する法律・判例を正確に理解し、あわせて事案について考察する能力を養う。

 この科目の修得は、本法科大学院の定めるディプロマポリシー1、2の達成に関与している。

■成績評価方法および基準

 期末試験 80%

 平常点(授業中の発言や質問に対する回答内容などで評価) 20%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 期末試験の答案は、評価基準および各答案へのコメントを添付して、写しを事務課から返却する。

■教科書

 [ISBN]9784641243095 『労働法 第7版』 (水町 勇一郎, 有斐閣 : 2018)

 [ISBN]9784641115316 『労働判例百選 第9版 (別冊ジュリスト No.230)』 (有斐閣 : 2016)

■参考文献

 授業中に適時指示する。

■関連科目

 労働法A(個別的労働関係法)、労働法判例演習、労働法事例演習

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

 C館4T

 monika‐[email protected]

■オフィスアワー

 前期:水曜2限、水曜5限

 後期:木曜2限、木曜5限

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

第1回 労働組合(1)

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 労働組合への加入・脱退の自由をめぐる問題など

《参照判例》

 三井倉庫港運事件・最一小判平元・12・14(民集43巻12号2051頁)

 東芝労働組合小向支部・東芝事件・最二小判平19・2・2(民集61巻1号86頁)

34

Page 36: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 労働組合への加入・脱退の自由をめぐる問題など

《参照判例》

 三井倉庫港運事件・最一小判平元・12・14(民集43巻12号2051頁)

 東芝労働組合小向支部・東芝事件・最二小判平19・2・2(民集61巻1号86頁)

第2回 労働組合(2)

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 労働組合の統制権、チェック・オフをめぐる問題など

《参照判例》

 国労広島地本事件・最三小判昭50・11・28(民集29巻10号1698頁)

 エッソ石油事件・最一小判平5・3・25(労判650号6頁)

第3回 労働協約(1)

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 労働協約の成立・概念、余後効をめぐる問題など

《参照判例》

 都南自動車教習所事件・最三小判平13・3・13(民集55巻2号395頁)

 鈴蘭交通事件・札幌地判平11・8・30(労判779号69頁)

第4回 労働協約(2)

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 労働協約の不利益変更をめぐる問題

《参照判例》

 朝日火災海上保険(石堂)事件・最一小判平9・3・27(労判713号27頁)

 朝日火災海上保険(高田)事件・最三小判平8・3・26(民集50巻4号1008頁)

第5回 組合活動

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 組合活動の正当性(就業時間中の組合活動、施設管理権との関係など)をめぐる問題

《参照判例》

 大成観光事件・最三小判昭57・4・13(民集36巻4号659頁)

 国鉄札幌運転区事件・最三小判昭54・10・30(民集33巻6号647頁)

第6回 不当労働行為(1)

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 不利益取扱いの不当労働行為をめぐる問題(1)

《参照判例》

 北辰電機製作所事件・東京地判昭56・10・22(労民集32巻5号674頁)

 JR北海道・JR貨物事件・最一小判平15・12・22(民集57巻11号2335頁)

第7回 不当労働行為(2)

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 不利益取扱いの不当労働行為をめぐる問題(2)

《参照判例》

 中労委(オリエンタルモーター)事件・東京高判平15・12・17(労判868号20頁)

35

Page 37: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 不利益取扱いの不当労働行為をめぐる問題(2)

《参照判例》

 中労委(オリエンタルモーター)事件・東京高判平15・12・17(労判868号20頁)

第8回 不当労働行為(3)

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 団体交渉拒否の不当労働行為

《参照判例》

 カール・ツァイス事件・東京地判平元・9・22(労判548号64頁)

 根岸病院事件・東京高判平19・7・31(労判946号58頁)

第9回 不当労働行為(4)

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 支配介入の不当労働行為

《参照判例》

 プリマハム事件・東京高判昭56・9・28(労経速1134号5頁)

 オリエンタルモーター事件・最二小判平7・9・8(労判679号11頁)

第10回 不当労働行為(5)

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 使用者の中立保持義務と不当労働行為をめぐる問題

《参照判例》

 日産自動車事件・最三小判昭60・4・23(民集39巻3号730頁)

 NTT西日本事件・東京高判平22・9・28(労判1017号37頁)

第11回 不当労働行為(6)

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 不当労働行為の救済と労働委員会制度

《参照判例》

 第二鳩タクシー事件・最大判昭52・2・23(民集31巻1号93頁)

 ネスレ日本(東京・島田)事件・最一小判平7・2・23(民集49巻2号281頁)

第12回 不当労働行為(7)

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 不当労働行為と申立期間、救済利益など

《参照判例》

 紅屋商事事件・最三小判平3・6・4(民集45巻5号984頁)

 旭ダイヤモンド工業事件・最三小判昭61・6・10(民集40巻4号793頁)

第13回 集団的労働関係における「労働者」・「使用者」

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 労働組合法上の「労働者」概念と「使用者」概念

《参照判例》

 INAXメンテナンス事件・最三小判平23・4・12(労判1026号27頁)

 朝日放送事件・最三小判平7・2・28(民集49巻2号559頁)36

Page 38: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 労働組合法上の「労働者」概念と「使用者」概念

《参照判例》

 INAXメンテナンス事件・最三小判平23・4・12(労判1026号27頁)

 朝日放送事件・最三小判平7・2・28(民集49巻2号559頁)

第14回 争議行為(1)

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 争議行為の正当性、ロックアウトなど

《参照判例》

 御國ハイヤー事件・最二小判平4・10・2(労判619号8頁)

 丸島水門事件・最三小判昭50・4・25(民集29巻4号481頁)

第15回 争議行為(2)

予習内容:教科書の該当箇所、判例資料の該当判例を読むこと

予習時間:120分

復習内容:授業で指示した「復習ポイント」を整理すること

復習時間:120分

 争議行為と賃金をめぐる問題など

《参照判例》

 三菱重工長崎造船所事件・最二小判昭56・9・18(民集35巻6号1028頁)

 ノース・ウエスト航空事件・最二小判昭62・7・17(民集41巻5号1283頁)

■ホームページ

■実践的な教育内容

37

Page 39: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100037

労働法事例演習科目名 :

Seminar in Labor Law英文名 :

奥田 香子担当者 :

展開・先端科目群/民事法系開講学科:

後期2単位 開講期: 選択必修科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 3年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

 第1回~第5回は、事例問題を事前に配付し、①受講生が授業までに論点を整理し、②整理した論点案を報告し、③全体で討

論した上で、④担当教員が解説を加える。配付した事例問題は必ず事前にしっかりと検討してくること。第6回~第15回は、

当日に事例問題を配付し、①受講生が20分程度で論点を整理し、②③④は前半と同様に行う。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

自主学習支援(e‐learning等を活用)

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 労働法の基本理念・法律・判例の理解を前提に、具体的な問題について論点を発見し、各自の結論を論理的に整理して述べる

能力を身につけ、向上させることを目的とする。

 この科目の修得は、本法科大学院の定めるディプロマポリシー1、2の達成に関与している。

■成績評価方法および基準

 期末試験 70%

 平常点(解答案、報告内容、討論での発言内容など) 30%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 期末試験の答案は、評価基準および各答案へのコメントを添付して、写しを事務課から返却する。

■教科書

 指定しない。適時事例を配付する。

■参考文献

 授業中に適時指示する。

■関連科目

 労働法A、労働法B、労働法判例演習 ※労働法A・Bは2年次に履修することが望ましい。

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

 C館4T

 monika‐[email protected]

■オフィスアワー

 前期:水曜2限、水曜5限

 後期:木曜2限、木曜5限

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

第1回 個別的労働関係法に関する事例(1)

予習内容:配付した事例について、論点を整理して検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で検討した内容を確認し、できるだけ文章化してみること

復習時間:120分

 項目に関する事例を配付して検討する。

38

Page 40: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:配付した事例について、論点を整理して検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で検討した内容を確認し、できるだけ文章化してみること

復習時間:120分

 項目に関する事例を配付して検討する。

第2回 個別的労働関係法に関する事例(2)

予習内容:配付した事例について、論点を整理して検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で検討した内容を確認し、できるだけ文章化してみること

復習時間:120分

 項目に関する事例を配付して検討する。

第3回 個別的労働関係法に関する事例(3)

予習内容:配付した事例について、論点を整理して検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で検討した内容を確認し、できるだけ文章化してみること

復習時間:120分

 項目に関する事例を配付して検討する。

第4回 個別的労働関係法に関する事例(4)

予習内容:配付した事例について、論点を整理して検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で検討した内容を確認し、できるだけ文章化してみること

復習時間:120分

 項目に関する事例を配付して検討する。

第5回 個別的労働関係法に関する事例(5)

予習内容:配付した事例について、論点を整理して検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で検討した内容を確認し、できるだけ文章化してみること

復習時間:120分

 項目に関する事例を配付して検討する。

第6回 個別的労働関係法に関する事例(6)

予習内容:指示するテーマについて、主な論点・判例を検討してくること

予習時間:120分

復習内容:授業で検討した内容を確認し、できるだけ文章化してみること

復習時間:120分

 項目に関する事例を配付して検討する。

第7回 個別的労働関係法に関する事例(7)

予習内容:指示するテーマについて、主な論点・判例を検討してくること

予習時間:120分

復習内容:授業で検討した内容を確認し、できるだけ文章化してみること

復習時間:120分

 項目に関する事例を配付して検討する。

第8回 集団的労働関係法に関する事例(1)

予習内容:指示するテーマについて、主な論点・判例を検討してくること

予習時間:120分

復習内容:授業で検討した内容を確認し、できるだけ文章化してみること

復習時間:120分

 項目に関する事例を配付して検討する。

第9回 集団的労働関係法に関する事例(2)

予習内容:指示するテーマについて、主な論点・判例を検討してくること

予習時間:120分

復習内容:授業で検討した内容を確認し、できるだけ文章化してみること

復習時間:120分

 項目に関する事例を配付して検討する。

第10回 集団的労働関係法に関する事例(3)

予習内容:指示するテーマについて、主な論点・判例を検討してくること

予習時間:120分

復習内容:授業で検討した内容を確認し、できるだけ文章化してみること

復習時間:120分

 項目に関する事例を配付して検討する。

39

Page 41: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:指示するテーマについて、主な論点・判例を検討してくること

予習時間:120分

復習内容:授業で検討した内容を確認し、できるだけ文章化してみること

復習時間:120分

 項目に関する事例を配付して検討する。

第11回 集団的労働関係法に関する事例(4)

予習内容:指示するテーマについて、主な論点・判例を検討してくること

予習時間:120分

復習内容:授業で検討した内容を確認し、できるだけ文章化してみること

復習時間:120分

 項目に関する事例を配付して検討する。

第12回 集団的労働関係法に関する事例(5)

予習内容:指示するテーマについて、主な論点・判例を検討してくること

予習時間:120分

復習内容:授業で検討した内容を確認し、できるだけ文章化してみること

復習時間:120分

 項目に関する事例を配付して検討する。

第13回 集団的労働関係法に関する事例(6)

予習内容:指示するテーマについて、主な論点・判例を検討してくること

予習時間:120分

復習内容:授業で検討した内容を確認し、できるだけ文章化してみること

復習時間:120分

 項目に関する事例を配付して検討する。

第14回 複合問題(1)

予習内容:指示するテーマについて、主な論点・判例を検討してくること

予習時間:120分

復習内容:授業で検討した内容を確認し、できるだけ文章化してみること

復習時間:120分

 項目に関する事例を配付して検討する。

第15回 複合問題(2)

予習内容:指示するテーマについて、主な論点・判例を検討してくること

予習時間:120分

復習内容:授業で検討した内容を確認し、できるだけ文章化してみること

復習時間:120分

 項目に関する事例を配付して検討する。

■ホームページ

■実践的な教育内容

40

Page 42: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100036

労働法判例演習科目名 :

Case Studies in Labor Law英文名 :

奥田 香子担当者 :

展開・先端科目群/民事法系開講学科:

前期2単位 開講期: 選択必修科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 3年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

 労働法の基本テーマごとに、具体的な事例を素材に、論点の抽出、事実の整理・評価、結論の検討を行う。事例問題について

は、受講生が事前に検討して内容を報告する。各テーマに関連する代表的な判例によって形成されている判断枠組みや、新たな

裁判例の傾向も確認する。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

自主学習支援(e‐learning等を活用)

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 事例・裁判例を素材に事実関係の把握・整理・評価を行う能力を身につけることを目的とする。労働法A・Bで修得した基本

知識を確認しつつ、「労働法事例演習」で応用力を養う前提として、事例・裁判例を読む能力を向上させるための科目である。

 この科目の修得は、本法科大学院の定めるディプロマポリシー1、2の達成に関与している。

■成績評価方法および基準

 期末試験 70%

 平常点(授業での報告や発言の内容など) 30%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 期末試験の答案は、評価基準および各答案へのコメントを添付して、写しを事務課から返却する。

■教科書

 [ISBN]9784641243309 『事例演習労働法 第3版補訂版』 (水町 勇一郎, 有斐閣 : 2019)

■参考文献

 授業中に適時指示する。

■関連科目

 労働法A、労働法B、労働法事例演習 ※労働法A・Bは2年次に履修することが望ましい。

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

 C館4T

 monika‐[email protected]

■オフィスアワー

 前期:水曜2限、水曜5限

 後期:木曜2限、木曜5限

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

第1回 労働法上の「労働者」

予習内容:テキストUnit1を読むこと

予習時間:120分

復習内容:テキストUnit1のCheckpointsを確認すること

復習時間:120分

 各回のテーマについて事例問題を素材に事実の整理・評価・検討を行った上で、関連する判例の確認を行う。

 なお、参照判例は適宜指示する。

41

Page 43: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:テキストUnit1を読むこと

予習時間:120分

復習内容:テキストUnit1のCheckpointsを確認すること

復習時間:120分

 各回のテーマについて事例問題を素材に事実の整理・評価・検討を行った上で、関連する判例の確認を行う。

 なお、参照判例は適宜指示する。

第2回 労働法上の「使用者」

予習内容:テキストUnit2を読むこと

予習時間:120分

復習内容:テキストUnit2のCheckpointsを確認すること

復習時間:120分

 各回のテーマについて事例問題を素材に事実の整理・評価・検討を行った上で、関連する判例の確認を行う。

 なお、参照判例は適宜指示する。

第3回 強行法規・就業規則

予習内容:テキストUnit3・Unit4を読むこと

予習時間:120分

復習内容:テキストUnit3・Unit4のCheckpointsを確認すること

復習時間:120分

 各回のテーマについて事例問題を素材に事実の整理・評価・検討を行った上で、関連する判例の確認を行う。

 なお、参照判例は適宜指示する。

第4回 労働契約・雇用関係の成立

予習内容:テキストUnit5・Unit6を読むこと

予習時間:120分

復習内容:テキストUnit5・Unit6のCheckpointsを確認すること

復習時間:120分

 各回のテーマについて事例問題を素材に事実の整理・評価・検討を行った上で、関連する判例の確認を行う。

 なお、参照判例は適宜指示する。

第5回 人事

予習内容:テキストUnit7を読むこと

予習時間:120分

復習内容:テキストUnit7のCheckpointsを確認すること

復習時間:120分

 各回のテーマについて事例問題を素材に事実の整理・評価・検討を行った上で、関連する判例の確認を行う。

 なお、参照判例は適宜指示する。

第6回 懲戒

予習内容:テキストUnit8を読むこと

予習時間:120分

復習内容:テキストUnit8のCheckpointsを確認すること

復習時間:120分

 各回のテーマについて事例問題を素材に事実の整理・評価・検討を行った上で、関連する判例の確認を行う。

 なお、参照判例は適宜指示する。

第7回 解雇

予習内容:テキストUnit9を読むこと

予習時間:120分

復習内容:テキストUnit9のCheckpointsを確認すること

復習時間:120分

 各回のテーマについて事例問題を素材に事実の整理・評価・検討を行った上で、関連する判例の確認を行う。

 なお、参照判例は適宜指示する。

第8回 解雇以外の終了事由

予習内容:テキストUnit10を読むこと

予習時間:120分

復習内容:テキストUnit10のCheckpointsを確認すること

復習時間:120分

 各回のテーマについて事例問題を素材に事実の整理・評価・検討を行った上で、関連する判例の確認を行う。

 なお、参照判例は適宜指示する。

第9回 労働者の人権・雇用差別

予習内容:テキストUnit11・Unit12を読むこと

予習時間:120分

復習内容:テキストUnit11・Unit12のCheckpointsを確認すること

復習時間:120分

 各回のテーマについて事例問題を素材に事実の整理・評価・検討を行った上で、関連する判例の確認を行う。

 なお、参照判例は適宜指示する。

42

Page 44: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

第9回 労働者の人権・雇用差別

予習内容:テキストUnit11・Unit12を読むこと

予習時間:120分

復習内容:テキストUnit11・Unit12のCheckpointsを確認すること

復習時間:120分

 各回のテーマについて事例問題を素材に事実の整理・評価・検討を行った上で、関連する判例の確認を行う。

 なお、参照判例は適宜指示する。

第10回 賃金・労働時間

予習内容:テキストUnit13・Unit14を読むこと

予習時間:120分

復習内容:テキストUnit13・Unit14のCheckpointsを確認すること

復習時間:120分

 各回のテーマについて事例問題を素材に事実の整理・評価・検討を行った上で、関連する判例の確認を行う。

 なお、参照判例は適宜指示する。

第11回 休暇・休業

予習内容:テキストUnit15を読むこと

予習時間:120分

復習内容:テキストUnit15のCheckpointsを確認すること

復習時間:120分

 各回のテーマについて事例問題を素材に事実の整理・評価・検討を行った上で、関連する判例の確認を行う。

 なお、参照判例は適宜指示する。

第12回 労働組合・労働協約

予習内容:テキストUnit17・Unit19を読むこと

予習時間:120分

復習内容:テキストUnit17・Unit19のCheckpointsを確認すること

復習時間:120分

 各回のテーマについて事例問題を素材に事実の整理・評価・検討を行った上で、関連する判例の確認を行う。

 なお、参照判例は適宜指示する。

第13回 団体交渉

予習内容:テキストUnit18を読むこと

予習時間:120分

復習内容:テキストUnit18のCheckpointsを確認すること

復習時間:120分

 各回のテーマについて事例問題を素材に事実の整理・評価・検討を行った上で、関連する判例の確認を行う。

 なお、参照判例は適宜指示する。

第14回 不当労働行為

予習内容:テキストUnit21を読むこと

予習時間:120分

復習内容:テキストUnit21のCheckpointsを確認すること

復習時間:120分

 各回のテーマについて事例問題を素材に事実の整理・評価・検討を行った上で、関連する判例の確認を行う。

 なお、参照判例は適宜指示する。

第15回 団体行動

予習内容:テキストUnit20を読むこと

予習時間:120分

復習内容:テキストUnit20のCheckpointsを確認すること

復習時間:120分

 各回のテーマについて事例問題を素材に事実の整理・評価・検討を行った上で、関連する判例の確認を行う。

 なお、参照判例は適宜指示する。

■ホームページ

■実践的な教育内容

43

Page 45: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100003

行政法A(行政法総論)科目名 :

Administrative Law A英文名 :

海道 俊明担当者 :

法律基本科目群/公法系開講学科:

前期2単位 開講期: 必修科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 2年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

 行政法総論に関する基礎的知識を取得していることを前提に、行政活動の違法事由の発見方法を中心に検討を行う。 また、

行政活動の実効性確保手段についても扱う予定である。講義は基本的に対話型で行う。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

自主学習支援(e‐learning等を活用)

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 行政争訟の本案主張における要となる、行政活動の違法事由を的確に指摘できるようになることを目指す。

 なお、この科目の修得は、本法科大学院の定めるディプロマポリシー1、2の達成に関与している。

■成績評価方法および基準

 期末試験 80%

 平常点(授業での質疑応答及び授業参加の積極的態度を考慮要素とする) 20%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 期末試験の答案は、写しを事務課から返却する。

■教科書

 指定しない。適時資料を配布する。

■参考文献

 [ISBN]9784417016090 『行政法総論』 (藤田 宙靖, 青林書院 : 2013)

 [ISBN]9784335357978 『行政法 第6版』 (櫻井 敬子, 弘文堂 : 2019)

■関連科目

 法学基礎(行政法)、行政法B、行政法演習、公法総合

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

 B館8B

 [email protected]

■オフィスアワー

 前期:月曜5限、金曜4限

 後期:水曜5限、金曜4限

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

第1回 行政法総論の再確認

予習内容:1年次に通読した基本書の行政法総論部分を見直すこと

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努めること

復習時間:120分

 1年次において行政法に関する基本書を通読していることを前提に、基礎知識について簡単に概観する。

《参照判例》

 特になし。

44

Page 46: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:1年次に通読した基本書の行政法総論部分を見直すこと

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努めること

復習時間:120分

 1年次において行政法に関する基本書を通読していることを前提に、基礎知識について簡単に概観する。

《参照判例》

 特になし。

第2回 法令解釈の誤り(その1)

予習内容:レジュメの該当部分を通読し、Qに対する回答を準備すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努めること

復習時間:120分

 行政機関が法令解釈を誤る場合について、判例を素材に検討を行う。

《参照判例》

 最判昭和56年2月26日民集35巻1号117頁、東京地判昭和44年7月8日行集20巻7号842頁、

 福岡地判平成元年3月22日行裁集40巻3号268頁、札幌高判平成9年10月7日行裁集48巻10号753頁、

 最判平成12年3月21日判時1797号112頁等。

第3回 法令解釈の誤り(その2)

予習内容:レジュメの該当部分を通読し、Qに対する回答を準備すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努めること

復習時間:120分

 同上。

《参照判例》

 最判昭和63年6月17日判時1289号39頁、最判平成16年1月15日民集58巻1号226頁、

 最判昭和28年2月18日民集7巻2号157頁、最判昭和31年4月24日民集10巻4号417頁、

 最判昭和35年3月31日民集14巻4号663頁等。

第4回 裁量判断の合理性欠如(その1)

予習内容:レジュメの該当部分を通読し、Qに対する回答を準備すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努めること

復習時間:120分

 行政機関による裁量判断に合理性が認められない場合につき、判例を素材に検討を行う。

《参照判例》

 最判平成9年1月28日民集51巻1号147頁、東京高判平成11年3月31日判時1689号51頁、

 最判昭和48年9月14日民集287巻8号925頁、最判昭和52年12月20日民集31巻7号1101頁、

 最判平成18年9月14日裁時1420号1頁、最判昭和49年7月19日民集28巻5号790頁等。

第5回 裁量判断の合理性欠如(その2)

予習内容:レジュメの該当部分を通読し、Qに対する回答を準備すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努めること

復習時間:120分

 同上。

《参照判例》

 最判平成8年3月8日民集50巻3号469頁、最判昭和53年10月4日民集32巻7号1223頁、

 最判平成18年2月7日民集60巻2号401頁、最判平成19年12月7日民集61巻9号3290頁、

 最判平成4年10月29日民集46巻7号1174頁、最判平成17年5月30日民集59巻4号671頁、

 最判平成5年3月16日民集47巻5号3483頁、最判平成9年8月29日民集51巻7号2921頁、

 東京高判昭和48年7月13日行集24巻6=7号533頁、最判平成18年11月2日民集60巻9号3249頁等。

第6回 委任立法の違法無効(その1)

予習内容:レジュメの該当部分を通読し、Qに対する回答を準備すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努めること

復習時間:120分

 委任立法が違法となる場合につき、判例を素材に検討を行う。

《参照判例》

 最判昭和46年1月20日民集25巻1号1頁、最判平成2年2月1日民集44巻2号369頁等。

第7回 委任立法の違法無効(その2)

予習内容:レジュメの該当部分を通読し、Qに対する回答を準備すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努めること

復習時間:120分

 同上。

《参照判例》

 最判平成3年7月9日民集45巻6号1049頁、最判平成14年1月31日民集56巻1号246頁、

 最判平成25年1月10日民集67巻1号1頁等。

45

Page 47: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

第7回 委任立法の違法無効(その2)

予習内容:レジュメの該当部分を通読し、Qに対する回答を準備すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努めること

復習時間:120分

 同上。

《参照判例》

 最判平成3年7月9日民集45巻6号1049頁、最判平成14年1月31日民集56巻1号246頁、

 最判平成25年1月10日民集67巻1号1頁等。

第8回 自主条例の違法無効

予習内容:レジュメの該当部分を通読し、Qに対する回答を準備すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努めること

復習時間:120分

 いわゆる自主条例が違法・無効となる場合につき、判例を素材に検討を行う。

《参照判例》

 最判平成12年3月17日判時1708号62頁、最判昭和50年9月10日刑集29巻8号4889頁、

 福岡高判昭和58年3月7日行集34巻3号394頁、神戸地判平成5年1月25日判タ817号177頁、

 最判昭和53年12月21日民集32巻9号1723頁等。

第9回 手続違反(その1)

予習内容:レジュメの該当部分を通読し、Qに対する回答を準備すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努めること

復習時間:120分

 行政活動に手続的違反がある場合につき、判例を素材に検討を行う。

《参照判例》

 最判昭和60年1月22日民集39巻1号1頁、最判平成4年12月10日判時1453号116頁、

 最判昭和38年5月31日民集17巻4号617頁、大阪地判昭和55年3月19日行集31巻3号483頁、

 最判昭和46年10月28日民集25巻7号1037頁、最判昭和50年5月29日民集29巻5号662頁等。

第10回 手続違反(その2)

予習内容:レジュメの該当部分を通読し、Qに対する回答を準備すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努めること

復習時間:120分

 同上。

《参照判例》

 東京高判平成13年6月24日判時1757号51頁、大阪地判平成20年1月31日判タ1268号152頁、

 最判平成23年6月7日民集65巻4号2081頁、東京地判平成17年6月24日(LEX25410434)、

 富山地判平成19年8月29日判タ1279号146頁等。

第11回 法の一般原則

予習内容:レジュメの該当部分を通読し、Qに対する回答を準備すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努めること

復習時間:120分

 行政活動が法の一般原則違反として違法となる場合につき、判例を素材に検討を行う。

《参照判例》

 東京地判昭和40年5月26日行集16巻6号1033頁、東京高判昭和41年6月6日行集17巻6号607頁、

 最判昭和62年10月30日判時1262号91頁、最判平成8年7月2日判時1578号51頁、

 最判昭和53年6月16日刑集32巻4号605頁、最判平成16年12月24日民集58巻9号2356頁等。

第12回 行政処分の前段階行為の違法(その1)

予習内容:レジュメの該当部分を通読し、Qに対する回答を準備すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努めること

復習時間:120分

 行政処分に先行する前段階行為(処分を除く)に違法が認められる場合につき、判例を素材に検討を行う。

《参照判例》

 最判昭和33年3月28日民集12巻4号624頁、最判平成18年7月21日判時1946号37頁、

 最判昭和53年10月4日民集32巻7号1223頁、最判平成4年10月29日民集46巻7号1174頁、

 最判平成10年7月16日判時1652号52頁、最判平成11年7月19日判時1688号123頁、

 さいたま地判平成14年12月4日判例地方自治246号99頁等。

46

Page 48: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:レジュメの該当部分を通読し、Qに対する回答を準備すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努めること

復習時間:120分

 行政処分に先行する前段階行為(処分を除く)に違法が認められる場合につき、判例を素材に検討を行う。

《参照判例》

 最判昭和33年3月28日民集12巻4号624頁、最判平成18年7月21日判時1946号37頁、

 最判昭和53年10月4日民集32巻7号1223頁、最判平成4年10月29日民集46巻7号1174頁、

 最判平成10年7月16日判時1652号52頁、最判平成11年7月19日判時1688号123頁、

 さいたま地判平成14年12月4日判例地方自治246号99頁等。

第13回 行政処分の前段階行為の違法(その2)

予習内容:レジュメの該当部分を通読し、Qに対する回答を準備すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努めること

復習時間:120分

 同上。

《参照判例》

 最判平成3年4月26日動労判例587号6頁、最判平成13年4月26日判時1751号173頁、

 最判平成19年2月27日民集61巻1号291頁、最判昭和53年11月14日判タ375号73頁、

 最判平成18年9月4日判時1948号26頁、最判平成18年11月2日民集60巻9 号3249頁、

 最判平成16年1月15日判時1849号30頁、大阪地判昭和59年11月30日行集35巻11号1906頁、

 浦和地判昭和59年10月29日判タ564号225頁、最判昭和63年3月31日判時1276号39頁等。

第14回 行政指導・行政契約に関する違法

予習内容:レジュメの該当部分を通読し、Qに対する回答を準備すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努めること

復習時間:120分

 行政指導・行政契約に関する違法が認められる場合につき、判例を素材に検討を行う。

《参照判例》

 最判昭和59年2月24日刑集38巻4号1287頁、最判昭和60年7月16日民集39巻5号989頁、

 最判平成5年2月18日民集47巻2号574頁、最判平成18年10月26日判時1953号122頁、

 最決平成元年11月8日判時1328号16頁、最判平成11年1月21日民集53巻1号13頁、

 最判平成21年7月10日判時2058号53頁等。

第15回 行政活動の実効性確保

予習内容:レジュメの該当部分を通読し、Qに対する回答を準備すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努めること

復習時間:120分

 強制執行制度、即時強制及び制裁について、個別法を交えて解説を行った上で、判例も素材に検討を行う。

《参照判例》

 最判平成3年3月8日民集45巻3号164頁、最判平成14年7月9日民集56巻6号1134頁、

 最判昭和57年7月15日民集36巻6号1169頁、最大決昭和41年12月27日民集20巻10号2279頁、

 最決平成20年3月6日判時2003号36頁、最判平成12年3月21日判時1797号112頁等。

■ホームページ

■実践的な教育内容

47

Page 49: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100005

行政法演習科目名 :

Seminar in Administrative Law英文名 :

海道 俊明担当者 :

法律基本科目群/公法系開講学科:

前期2単位 開講期: 必修科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 3年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

 曽和=金子編『事例研究行政法』を教科書として用い、行政法の事例演習を行う。同書の第1部(行政の基本課題)の問題1~

8(及び各関連問題)、第2部(行政法の主要領域)の問題1~7(及び各関連問題)を取り扱う。あわせて、同書の該当箇所で

参照を指示されている判例・裁判例についても理解を深める(なお、最新判例については適宜補充する)。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

自主学習支援(e‐learning等を活用)

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 行政法の基本的な事例演習問題について、関係する判例を理解していることを前提に、論理的で説得力のある解答を提示でき

るようになることが到達目標である。

 なお、この科目の修得は、本法科大学院の定めるディプロマポリシー1、2の達成に関与している。

■成績評価方法および基準

 期末試験 80%

 平常点(授業での質疑応答及び授業参加の積極的態度を考慮要素とする) 20%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 期末試験の答案は、写しを事務課から返却する。

■教科書

 [ISBN]9784535521940 『事例研究行政法』 (曽和 俊文, 日本評論社 : 2016)

■参考文献

 [ISBN]9784641115354 『行政判例百選I 第7版 (別冊ジュリスト 235)』 (有斐閣 : 2017)

 [ISBN]9784641115361 『行政判例百選II 第7版 (別冊ジュリスト 236)』 (有斐閣 : 2017)

■関連科目

 法学基礎(行政法)、行政法A、行政法B、公法総合

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

 B館8B

 [email protected]

■オフィスアワー

 前期:月曜5限、金曜4限

 後期:水曜5限、金曜4限

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

第1回 予備校設置認可をめぐる紛争

予習内容:教科書の該当箇所を読み、問いに対する回答を用意すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努め、起案の修正も試みるこ

復習時間:120分

 設問1:審査基準を公にせずになされた処分は違法か。

 設問2:予備校設置認可の審査において「適正配置」は考慮すべきでない事項か。

48

Page 50: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

第1回 予備校設置認可をめぐる紛争

予習内容:教科書の該当箇所を読み、問いに対する回答を用意すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努め、起案の修正も試みるこ

復習時間:120分

 設問1:審査基準を公にせずになされた処分は違法か。

 設問2:予備校設置認可の審査において「適正配置」は考慮すべきでない事項か。

第2回 ラブホテル建築規制条例をめぐる紛争

予習内容:教科書の該当箇所を読み、問いに対する回答を用意すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努め、起案の修正も試みるこ

復習時間:120分

 設問1:ラブホテル建築規制条例に基づく市長の不同意は取消訴訟の対象となるか。

 設問2:建築主事が建築確認申請に対する処分を留保することは適法か、これに不服がある申請者はどのような訴訟を提起す

べきか。

第3回 住民票の記載をめぐる紛争

予習内容:教科書の該当箇所を読み、問いに対する回答を用意すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努め、起案の修正も試みるこ

復習時間:120分

 設問:子について住民票の記載の申出をしたところ、これを拒否された親および子は、どのような訴訟を提起し、どのような

主張をすべきか。

第4回 開発許可をめぐる紛争

予習内容:教科書の該当箇所を読み、問いに対する回答を用意すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努め、起案の修正も試みるこ

復習時間:120分

 設問:開発許可処分に対する取消訴訟につき、近隣住民の原告適格は認められるか。

第5回 砂利採取計画の認可をめぐる紛争

予習内容:教科書の該当箇所を読み、問いに対する回答を用意すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努め、起案の修正も試みるこ

復習時間:120分

 設問1:砂利採取計画の不認可処分を受けた者は、どのような訴訟を提起し、どのような違法を主張すべきか。

 設問2:砂利採取計画の認可処分の取消処分に対する取消訴訟は、いかなる時点で訴えの利益が消滅するか。また、同訴訟に

おいて主張すべき本案主張としてはどういったものが考えられるか。

第6回 食品の回収命令をめぐる紛争

予習内容:教科書の該当箇所を読み、問いに対する回答を用意すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努め、起案の修正も試みるこ

復習時間:120分

 設問1:食品の回収命令処分を受けた者は、誰を被告として、いかなる訴訟を提起すべきか。その際問題となる訴訟要件はど

ういったものか。

 設問2:設問1の訴訟において、当該処分につきどのような違法を主張すべきか。

第7回 飲食店における食中毒をめぐる紛争

予習内容:教科書の該当箇所を読み、問いに対する回答を用意すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努め、起案の修正も試みるこ

復習時間:120分

 設問:飲食店における食中毒被害を受けた者が、県に対して国家賠償請求をする場合、どのような主張をすべきか。

49

Page 51: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

第8回 学校での事故・生徒間トラブルをめぐる紛争

予習内容:教科書の該当箇所を読み、問いに対する回答を用意すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努め、起案の修正も試みるこ

復習時間:120分

 設問1:学校内施設の欠陥により傷害を負った者が国家賠償請求訴訟を提起する場合、どのような主張を行うことができる

か。

 設問2:生徒間トラブルによって傷害を負った者が国家賠償請求訴訟を提起する場合、どのような主張を行うことができる

か。

第9回 土地買収価格の公開をめぐる紛争

予習内容:教科書の該当箇所を読み、問いに対する回答を用意すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努め、起案の修正も試みるこ

復習時間:120分

 設問1-1および1-2:土地の買収価格は非公開情報に該当するとした非公開決定は適法か。

 設問1-3:買収価格が非公開情報に該当するか否かについて、証明責任を負うのは誰か。

 設問2-1および2-2:非公開決定の取消訴訟において、被告側が新たな理由を付加することは許されるか。

 設問2-3:公開決定の義務付け訴訟において、被告側が新たな理由を付加することは許されるか。

 設問2-4:理由の追加が認められず、非公開決定の取消判決がなされた場合、行政庁は新たな理由に基づいて再度非公開決

定をすることができるか。

第10回 耐震偽装マンションをめぐる紛争

予習内容:教科書の該当箇所を読み、問いに対する回答を用意すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努め、起案の修正も試みるこ

復習時間:120分

 設問1:構造計算適合性判定および建築確認を受けたマンションの建築阻止を求める者は、どのような訴訟を提起すべきか。

 設問2:マンションが完成した場合、係属中の訴訟につき、訴えの利益は認められるか。

 設問3:マンションが完成した段階で、マンションに反対するものが提起し得る訴訟はあるか。

第11回 公共施設管理者の不同意をめぐる紛争

予習内容:教科書の該当箇所を読み、問いに対する回答を用意すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努め、起案の修正も試みるこ

復習時間:120分

 設問1:公共施設管理者の不同意の違法性を争い、同意を得るためには、いかなる訴訟を提起すればよいか。

 設問2:開発不許可処分の違法性を争い、許可を得るためには、いかなる訴訟を提起すればよいか。

第12回 宅造法の適用をめぐる紛争

予習内容:教科書の該当箇所を読み、問いに対する回答を用意すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努め、起案の修正も試みるこ

復習時間:120分

 設問1-1:本件土砂搬入が宅造法2条2号にいう「宅地造成」に当たるか。

 設問1-2:原告は、被告の主張を争いたい場合、どのような行政訴訟を提起すべきか。

 設問2-1:宅造法8条1項本文の許可申請に対する不許可処分の適法性。

 設問2-2:宅造法8条1項本文の許可処分に対して第三者は取消訴訟を提起できるか。

第13回 スーパー出店規制をめぐる紛争

予習内容:教科書の該当箇所を読み、問いに対する回答を用意すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努め、起案の修正も試みるこ

復習時間:120分

 設問1:届出書類の返戻に対して、原告はどのような訴訟を提起して争うことができるか。

 設問2-1:大店立地法8条及び9条に基づく意見・勧告につき、原告はどのような訴訟を提起して違法性を争うべきか。

 設問2-2:勧告に従わない旨の公表がなされそうな場合に、どのような訴訟を提起し、どのような本案の主張をすべきか。

 設問2-3:仮に公表がされてしまった場合、どのような訴訟を提起し、どのような本案を主張すべきか。

50

Page 52: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:教科書の該当箇所を読み、問いに対する回答を用意すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努め、起案の修正も試みるこ

復習時間:120分

 設問1:届出書類の返戻に対して、原告はどのような訴訟を提起して争うことができるか。

 設問2-1:大店立地法8条及び9条に基づく意見・勧告につき、原告はどのような訴訟を提起して違法性を争うべきか。

 設問2-2:勧告に従わない旨の公表がなされそうな場合に、どのような訴訟を提起し、どのような本案の主張をすべきか。

 設問2-3:仮に公表がされてしまった場合、どのような訴訟を提起し、どのような本案を主張すべきか。

第14回 条例によるパチンコ店の規制をめぐる紛争

予習内容:教科書の該当箇所を読み、問いに対する回答を用意すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努め、起案の修正も試みるこ

復習時間:120分

 設問1:パチンコ店の除却命令に係る代執行を阻止するためには、行政機関のいかなる行為を捉えて、いかなる訴訟を提起す

べきか。またどのような仮の救済を申し立てるべきか。

 設問2:設問1で考えられる各訴訟において、どのような本案の主張をすべきか。

第15回 フェリー運航の事業停止命令をめぐる紛争

予習内容:教科書の該当箇所を読み、問いに対する回答を用意すること

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートの整理及び読返しを行い、理解が不十分であったところの復習に努め、起案の修正も試みるこ

復習時間:120分

 設問1-1:フェリー運航の業務停止命令によって営業停止に陥ることを阻止するためには、どのような法的手段が考えられ

るか。

 設問1-2:業務停止命令に対する当該法的手段において、どのような本案の主張をすべきか。

 設問2:観光業者によって結成された組織の代表者は、どのような訴訟を提起することができるか。

■ホームページ

■実践的な教育内容

51

Page 53: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100031

知的財産法B(特許・実用新案・意匠)科目名 :

Intellectual Property Law B (Patent, Utility Model and Design)英文名 :

小橋 馨担当者 :

展開・先端科目群/民事法系開講学科:

後期2単位 開講期: 選択必修科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 2~3年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

 各回のテーマに関するさまざまな論点について、教員と受講者、あるいは受講者同士の討論を通じて理解を深めていく。受講

者には事前に資料が配布されるので、十分準備をして出席することが求められる。資料は、裁判例や文献など、理論的な理解を

深めるのに適するものを配布する。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 特許法、実用新案法および意匠法を対象とする。特許法を中心として創作性の強い産業財産権法の基礎を身につけ、さらに応

用する能力を養うことを目的とする。

 この科目の修得は、本法科大学院の定めるディプロマポリシー1、2の達成に関与している。

■成績評価方法および基準

 期末試験 70%

 ほぼ各回の授業に行う復習小テスト 20%

 平常点(授業での質疑応答および授業参加の積極的態度を考慮要素とする) 10%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 期末試験の答案の写し、解答の指針、採点基準を事務課から配布する。

 小テストは答案の写しを返却し、必要に応じ解説を行う。

■教科書

 [ISBN]9784641243064 『標準特許法 第6版』 (高林 龍, 有斐閣 : 2017)

 [ISBN]9784641243019 『特許法 第2版』 (茶園成樹,有斐閣 : 2017)

■参考文献

 [ISBN]9784335315503 『特許法 第4版 (法律学講座双書)』 (中山 信弘, 弘文堂 : 2019)

■関連科目

 「知的財産法判例演習」(3年:前期)および「知的財産法事例演習」(3年:後期)は、本科目および「知的財産法A(著作

権・商標・不正競争)」を修得後でなければ履修できない(但し、並行して履修することは認める)。

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

 C館5I

 [email protected]

■オフィスアワー

 前期:水曜4限、木曜4限

 後期:水曜4限、木曜3限

52

Page 54: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

第1回 〔総論・特許法〕特許制度の概要・特許法の学習

予習内容:教科書の該当ページを読み、講義範囲について基本的な理解を得る

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、講義内容を正確に身につける

復習時間:120分

 特許制度の概要について講義する。特許法の学習のしかたと授業の進めかたについて説明する。

第2回 〔特許法〕特許権の保護対象

予習内容:教科書の該当頁と参照判例を読み、授業内容に関する知識を得る

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートと判例を読み返し、発明に対する理解を確かなものにする

復習時間:120分

 特許を取得するためにはまず発明が存在しなければならない。特許制度が前提とする発明がどのようなものかを理解する。ま

た、特許法が定める発明のカテゴリーについても言及する。

《参照判例》

 最判平成12年2月29日判例タイムズ1028号173頁

 最判昭和52年10月13日判例タイムズ355号265頁

第3回 〔特許法〕特許の要件

予習内容:教科書の該当頁と参照判例を読み、授業内容に関する知識を得る

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートと判例を読み返し、特許要件に対する理解を確かなものにする

復習時間:120分

 発明に特許が付与されるには産業上の利用可能性・新規性・進歩性といった要件が必要になる。これら要件について考察を行

うとともに、不特許発明についても言及する。

《参照判例》

 東京高判平成14年4月11日判例時報1828号99頁

 東京高判昭和38年10月31日行集14巻10号1844頁

第4回 〔特許法〕権利の主体

予習内容:教科書の該当頁と参照判例を読み、授業内容に関する知識を得る

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートと判例を読み返し、発明者制度に対する理解を確かなものにする

復習時間:120分

 特許法における発明者の位置づけについて考察する。さらに、従業者発明について理解を深める。

《参照判例》

 最判平成13年6月12日判例タイムズ1066号217頁

 最判平成15年4月22日判例タイムズ1121号104頁

第5回 〔特許法〕出願手続

予習内容:教科書の該当頁と参照判例を読み、授業内容に関する知識を得る

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートと判例を読み返し、特許出願手続に対する理解を確かなものにする

復習時間:120分

 特許を取得するには所定の手続に従う必要がある。特許出願の方式と、出願ならびに出願公開の法的効果について考察する。

さらに、出願内容を訂正する補正の手続と、審査手続の終結および特許権の成立に至るまでの手続きを考察する。

《参照判例》

 最判昭和63年7月19日判例タイムズ681号117頁

 最判平成3年3月19日判例タイムズ755号101頁

第6回 〔特許法〕審判手続

予習内容:教科書の該当頁と参照判例を読み、授業内容に関する知識を得る

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートと判例を読み返し、審判手続に対する理解を確かなものにする

復習時間:120分

 特許庁において行われる拒絶査定不服審判、無効審判、延長登録無効審判、訂正審判のそれぞれについて考察を加える。

《参照判例》

 最判平成12年1月27日判例タイムズ1024号165頁

 最判平成20年7月10日判例タイムズ1279号110頁

53

Page 55: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

第7回 〔特許法〕審決取消訴訟手続

予習内容:教科書の該当頁と参照判例を読み、授業内容に関する知識を得る

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートと判例を読み返し、審決取消訴訟手続に対する理解を確かなものにする

復習時間:120分

 審判手続の審決に対する不服申立てとして、知的財産高等裁判所に審決取消訴訟を提起することが認められている。審決取消

訴訟の手続について理解を深める。

《参照判例》

 最判昭和51年3月10日民集30巻2号79頁

 最判平成4年4月28日判例タイムズ784号178頁

第8回 〔特許法〕特許権の効力

予習内容:教科書の該当頁と参照判例を読み、授業内容に関する知識を得る

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートと判例を読み返し、特許権の効力に対する理解を確かなものにする

復習時間:120分

 特許権の効力は特許発明の実施に及ぶ。特許発明の実施とはどのような内容か、また特許権の効力が制限される場合かを考察

する。

《参照判例》

 最判平成11年7月16日判例タイムズ1010号245頁

 最判平成19年11月8日判例タイムズ1258号62頁

第9回 〔特許法〕特許発明の技術的範囲(1)

予習内容:教科書の該当頁と参照判例を読み、授業内容に関する知識を得る

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートと判例を読み返し、特許発明の技術的範囲に対する理解を確かなものにする

復習時間:120分

 特許権の効力の及ぶ範囲(特許発明の技術的範囲)がどのように認定されるかについて理解を深める。

《参照判例》

 東京地判平成10年12月22日判例タイムズ991号230頁

 最判平成27年6月5日判例タイムズ1417号75頁

第10回 〔特許法〕特許発明の技術的範囲(2)

予習内容:教科書の該当頁と参照判例を読み、授業内容に関する知識を得る

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートと判例を読み返し、技術的範囲の認定手法および均等論に対する理解を確かなものにする

復習時間:120分

 技術的範囲の認定手法および均等論について考察する。

《参照判例》

 最判平成3年3月8日判例タイムズ754号141頁

 最判平成10年2月24日判例タイムズ969号105頁

第11回 〔特許法〕間接侵害・特許権の効力の制限

予習内容:教科書の該当頁と参照判例を読み、授業内容に関する知識を得る

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートと判例を読み返し、関節侵害および特許権の効力の制限に対する理解を確かなものにする

復習時間:120分

 間接侵害および特許権の効力の制限について理解を深める。

《参照判例》

 知財高裁平成17年9月30日判例タイムズ1188号191頁

 最判平成11年4月16日判例タイムズ1002号83頁

第12回 〔特許法〕特許権の利用

予習内容:教科書の該当頁と参照判例を読み、授業内容に関する知識を得る

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートと判例を読み返し、実施権に対する理解を確かなものにする

復習時間:120分

 通常実施権・専用実施権によって他人に特許発明を実施させることも特許権の有効な活用方法である。

《参照判例》

 最判平成17年6月17日判例タイムズ1183号208頁

 最判昭和61年10月3日判例タイムズ627号105頁

54

Page 56: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

第13回 〔特許法〕権利侵害に対する救済

予習内容:教科書の該当頁と参照判例を読み、授業内容に関する知識を得る

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートと判例を読み返し、特許権侵害における救済に対する理解を確かなものにする

復習時間:120分

 特許権が侵害された場合の救済措置および訴訟手続法上の特別規定について理解を深める。

《参照判例》

 知財高判平成25年2月1日判例タイムズ1388号77頁

 知財高判平成23年12月22日判例タイムズ1399号181頁

第14回 〔実用新案法〕実用新案制度の概要

予習内容:配布された資料を読み、講義範囲について基本的な理解を得る

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、講義内容を正確に身につける

復習時間:120分

 実用新案法について概説する。実用新案制度は元来特許制度とたいへん類似したものであったので、特許制度との相異点を中

心に説明する。

第15回 〔意匠法〕意匠制度の概要

予習内容:配布された資料を読み、講義範囲について基本的な理解を得る

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、講義内容を正確に身につける

復習時間:120分

 デザインの保護は、知的財産制度の重要な領域の1つである。意匠制度の概要および意匠登録の要件や手続について理解を深

める。

■ホームページ

■実践的な教育内容

55

Page 57: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100033

知的財産法事例演習科目名 :

Seminar in Intellectual Property Law英文名 :

小橋 馨担当者 :

展開・先端科目群/民事法系開講学科:

後期2単位 開講期: 選択必修科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 3年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

 事前に配布した設例をもとに討論を行い、特許法、著作権法の分野における総合的な理解とこれら知識の具体的な適用につい

ての能力の向上を目指す。受講者は、これら設例について設問等の指示に従い事前に解答を準備しておくものとする。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 実際の事例に対応できるような応用力をできる限り身につけることを目標とする。また、所与の事実関係に法規を適用するだ

けでなく、どのように事件として構成していくかという点についても配慮したい。

 この科目の修得は、本法科大学院の定めるディプロマポリシー1、2の達成に関与している。

■成績評価方法および基準

 期末試験 70%

 平常点(授業での質疑応答および授業内課題の結果を考慮要素とする) 30%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 期末試験の答案の写し、解答の指針、採点基準を事務課から配布する。

■教科書

 指定しない。設例、設問、参考文献等を記載した教材を適時配布する。

■参考文献

 指定しない。

■関連科目

 この科目は、「知的財産法A(著作権・商標・不正競争)」および「知的財産法B(特許・実用新案・意匠)」を修得後でなけ

れば履修できない(但し、並行して履修することは認める)。

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

 C館5I

 [email protected]

■オフィスアワー

 前期:水曜4限、木曜4限

 後期:水曜4限、木曜3限

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

第1回 特許法事例演習(1)

予習内容:設例に対する解答を作成し、自分の知識を確認して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、知識と理解を確かなものにする

復習時間:120分

 特許法の事例問題を検討することによって特許法の事案に対する問題解決能力を養う。

56

Page 58: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:設例に対する解答を作成し、自分の知識を確認して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、知識と理解を確かなものにする

復習時間:120分

 特許法の事例問題を検討することによって特許法の事案に対する問題解決能力を養う。

第2回 著作権法事例演習(1)

予習内容:設例に対する解答を作成し、自分の知識を確認して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、知識と理解を確かなものにする

復習時間:120分

 著作権法の事例問題を検討することによって特許法の事案に対する問題解決能力を養う。

第3回 特許法事例演習(2)

予習内容:設例に対する解答を作成し、自分の知識を確認して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、知識と理解を確かなものにする

復習時間:120分

 特許法の事例問題を検討することによって特許法の事案に対する問題解決能力を養う。

第4回 著作権法事例演習(2)

予習内容:設例に対する解答を作成し、自分の知識を確認して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、知識と理解を確かなものにする

復習時間:120分

 著作権法の事例問題を検討することによって特許法の事案に対する問題解決能力を養う。

第5回 特許法事例演習(3)

予習内容:設例に対する解答を作成し、自分の知識を確認して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、知識と理解を確かなものにする

復習時間:120分

 特許法の事例問題を検討することによって特許法の事案に対する問題解決能力を養う。

第6回 著作権法事例演習(3)

予習内容:設例に対する解答を作成し、自分の知識を確認して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、知識と理解を確かなものにする

復習時間:120分

 著作権法の事例問題を検討することによって特許法の事案に対する問題解決能力を養う。

第7回 特許法事例演習(4)

予習内容:設例に対する解答を作成し、自分の知識を確認して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、知識と理解を確かなものにする

復習時間:120分

 特許法の事例問題を検討することによって特許法の事案に対する問題解決能力を養う。

第8回 著作権法事例演習(4)

予習内容:設例に対する解答を作成し、自分の知識を確認して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、知識と理解を確かなものにする

復習時間:120分

 著作権法の事例問題を検討することによって特許法の事案に対する問題解決能力を養う。

第9回 特許法事例演習(5)

予習内容:設例に対する解答を作成し、自分の知識を確認して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、知識と理解を確かなものにする

復習時間:120分

 特許法の事例問題を検討することによって特許法の事案に対する問題解決能力を養う。

第10回 著作権法事例演習(5)

予習内容:設例に対する解答を作成し、自分の知識を確認して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、知識と理解を確かなものにする

復習時間:120分

 著作権法の事例問題を検討することによって特許法の事案に対する問題解決能力を養う。

57

Page 59: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:設例に対する解答を作成し、自分の知識を確認して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、知識と理解を確かなものにする

復習時間:120分

 著作権法の事例問題を検討することによって特許法の事案に対する問題解決能力を養う。

第11回 特許法事例演習(6)

予習内容:設例に対する解答を作成し、自分の知識を確認して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、知識と理解を確かなものにする

復習時間:120分

 特許法の事例問題を検討することによって特許法の事案に対する問題解決能力を養う。

第12回 著作権法事例演習(6)

予習内容:設例に対する解答を作成し、自分の知識を確認して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、知識と理解を確かなものにする

復習時間:120分

 著作権法の事例問題を検討することによって特許法の事案に対する問題解決能力を養う。

第13回 特許法事例演習(7)

予習内容:設例に対する解答を作成し、自分の知識を確認して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、知識と理解を確かなものにする

復習時間:120分

 特許法の事例問題を検討することによって特許法の事案に対する問題解決能力を養う。

第14回 著作権法事例演習(7)

予習内容:設例に対する解答を作成し、自分の知識を確認して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、知識と理解を確かなものにする

復習時間:120分

 著作権法の事例問題を検討することによって特許法の事案に対する問題解決能力を養う。

第15回 特許法事例演習(8)

予習内容:設例に対する解答を作成し、自分の知識を確認して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、知識と理解を確かなものにする

復習時間:120分

 特許法の事例問題を検討することによって特許法の事案に対する問題解決能力を養う。

■ホームページ

■実践的な教育内容

58

Page 60: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100032

知的財産法判例演習科目名 :

Case Studies in Intellectual Property Law英文名 :

小橋 馨担当者 :

展開・先端科目群/民事法系開講学科:

前期2単位 開講期: 選択必修科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 3年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

 毎時間数件の判例を取り上げ、それを素材に討議・検討して知的財産法の理解を深める。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 知的財産法の各分野における重要判例を対象として討議・検討を行うことにより、具体的事例に対処しうる応用力を養う。

 この科目の修得は、本法科大学院の定めるディプロマポリシー1、2の達成に関与している。

■成績評価方法および基準

 期末試験 70%

 ほぼ各回の授業に行う復習小テスト 20%

 平常点(授業での質疑応答および授業参加の積極的態度を考慮要素とする) 10%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 期末試験の答案の写し、解答の指針、採点基準を事務課から配布する。

 小テストは答案の写しを返却し、必要に応じ解説を行う。

■教科書

 指定しない。素材となる判例等を適時配布する。

■参考文献

 指定しない。

■関連科目

 この科目は、「知的財産法A(著作権・商標・不正競争)」および「知的財産法B(特許・実用新案・意匠)」を修得後でなけ

れば履修できない(但し、並行して履修することは認める)。

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

 C館5I

 [email protected]

■オフィスアワー

 前期:水曜4限、木曜4限

 後期:水曜4限、木曜3限

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

第1回 〔特許法〕特許権の効力

予習内容:対象となっている判例を読み、事実関係や論点について整理して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、対象判例に対する知識をを確かなものにする

復習時間:120分

 特許権の効力に関する判例を取り上げ、討議・検討を行う。

《参照判例》

 最判平成11年7月16日民集53巻6号957頁

 最判平成19年11月8日民集61巻8号2089頁

 最判平成11年4月16日民集53巻4号627頁

 最判平成23年4月28日民集65巻3号1654頁

59

Page 61: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:対象となっている判例を読み、事実関係や論点について整理して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、対象判例に対する知識をを確かなものにする

復習時間:120分

 特許権の効力に関する判例を取り上げ、討議・検討を行う。

《参照判例》

 最判平成11年7月16日民集53巻6号957頁

 最判平成19年11月8日民集61巻8号2089頁

 最判平成11年4月16日民集53巻4号627頁

 最判平成23年4月28日民集65巻3号1654頁

第2回 〔特許法〕技術的範囲の解釈

予習内容:対象となっている判例を読み、事実関係や論点について整理して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、対象判例に対する知識をを確かなものにする

復習時間:120分

 特許発明の技術的範囲の解釈に関する判例を取り上げ、討議・検討を行う。

《参照判例》

 最判昭和39年8月4日民集18巻7号1319頁

 最判平成3年3月8日民集45巻3号123頁

 最判平成3年3月19日民集45巻3号209頁

 最判平成27年6月5日判タ1417号75頁

第3回 〔特許法〕均等論(1)

予習内容:対象となっている判例を読み、事実関係や論点について整理して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、対象判例に対する知識をを確かなものにする

復習時間:120分

 均等論に関する判例を取り上げ、討議・検討を行う。

《参照判例》

 最判平成10年2月24日民集52巻1号113頁

 東京地判平成10年10月7日判タ987号255頁

 東京高判平成12年10月26日判タ1059号202頁

 知財高判平成21年6月29日判時2077号123頁

第4回 〔特許法〕均等論(2)・間接侵害

予習内容:対象となっている判例を読み、事実関係や論点について整理して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、対象判例に対する知識をを確かなものにする

復習時間:120分

 均等論および間接侵害に関する判例を取り上げ、討議・検討を行う。

《参照判例》

 大阪地判平成10年9月17日知的裁集30巻3号570頁

 知財高判平成21年8月25日判タ1319号246頁

 大阪地判平成12年10月24日判タ1081号241頁

 知財高判平成17年9月30日判タ1188号191頁

第5回 〔特許法〕侵害訴訟における抗弁

予習内容:対象となっている判例を読み、事実関係や論点について整理して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、対象判例に対する知識をを確かなものにする

復習時間:120分

 特許権侵害訴訟における抗弁に関する判例を取り上げ、討議・検討を行う。

《参照判例》

 最判平成12年4月11日民集54巻4号1368頁

 最判平成20年4月24日民集62巻5号1262頁

 最判昭和61年10月3日民集40巻6号1068頁

 最判昭和44年10月17日民集23巻10号1777頁

第6回 〔特許法〕侵害に対する救済(1)

予習内容:対象となっている判例を読み、事実関係や論点について整理して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、対象判例に対する知識をを確かなものにする

復習時間:120分

 差し止め請求等侵害に対する救済に関する判例を取り上げ、討議・検討を行う。

《参照判例》

 最判平成11年7月16日民集53巻6号957頁

 東京地判平成16年8月17日判タ1172号302頁

 大阪地判昭和59年10月30日判タ543号263頁

 東京高判平成11年6月15日判時1697号96頁

60

Page 62: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:対象となっている判例を読み、事実関係や論点について整理して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、対象判例に対する知識をを確かなものにする

復習時間:120分

 差し止め請求等侵害に対する救済に関する判例を取り上げ、討議・検討を行う。

《参照判例》

 最判平成11年7月16日民集53巻6号957頁

 東京地判平成16年8月17日判タ1172号302頁

 大阪地判昭和59年10月30日判タ543号263頁

 東京高判平成11年6月15日判時1697号96頁

第7回 〔特許法〕侵害に関する救済(2)

予習内容:対象となっている判例を読み、事実関係や論点について整理して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、対象判例に対する知識をを確かなものにする

復習時間:120分

 損害額の算定等侵害に対する救済に関する判例を取り上げ、討議・検討を行う。

《参照判例》

 東京地判平成10年10月7日判タ1657号122頁

 東京地判平成11年7月16日判タ1698号132頁

 最判平成9年3月11日民集51巻3号1055頁

 最判平成21年1月27日民集63巻1号271頁

第8回 〔特許法〕実施権

予習内容:対象となっている判例を読み、事実関係や論点について整理して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、対象判例に対する知識をを確かなものにする

復習時間:120分

 実施権に関する判例を取り上げ、討議・検討を行う。

《参照判例》

 最判昭和48年4月20日民集27巻3号580頁

 知財高判平成21年1月28日判タ1303号277頁

 東京地判平成10年5月29日判タ990号251頁

 最判平成17年6月17日民集59巻5号1074頁

第9回 〔著作権法〕著作物

予習内容:対象となっている判例を読み、事実関係や論点について整理して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、対象判例に対する知識をを確かなものにする

復習時間:120分

 著作物に関する判例を取り上げ、討議・検討を行う。

《参照判例》

 東京地判平成7年12月18日知的裁集27巻4号787頁

 大阪高判平成17年7月28日判タ1205号254頁

 大阪地判平成11年9月21日判時1732号137頁

 最判平成9年7月17日民集51巻6号2714頁

第10回 〔著作権法〕著作権の主体

予習内容:対象となっている判例を読み、事実関係や論点について整理して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、対象判例に対する知識をを確かなものにする

復習時間:120分

 著作権の主体に関する判例を取り上げ、討議・検討を行う。

《参照判例》

 最判平成5年3月30日判タ820号65頁

 東京地判平成10年10月29日知的裁集30巻4号812頁

 最判平成15年4月11日判タ1123号94頁

 東京高判平成5年9月9日判時1477号27頁

第11回 〔著作権法〕著作権の内容

予習内容:対象となっている判例を読み、事実関係や論点について整理して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、対象判例に対する知識をを確かなものにする

復習時間:120分

 著作権の内容に関する判例を取り上げ、討議・検討を行う。

《参照判例》

 最判昭和59年1月20日民集38巻1号1頁

 最判平成14年4月25日民集56巻4号808頁

 最判平成13年6月28日民集55巻4号837頁

 最判平成13年10月25日判タ1077号174頁

61

Page 63: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:対象となっている判例を読み、事実関係や論点について整理して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、対象判例に対する知識をを確かなものにする

復習時間:120分

 著作権の内容に関する判例を取り上げ、討議・検討を行う。

《参照判例》

 最判昭和59年1月20日民集38巻1号1頁

 最判平成14年4月25日民集56巻4号808頁

 最判平成13年6月28日民集55巻4号837頁

 最判平成13年10月25日判タ1077号174頁

第12回 〔著作権法〕著作権の制限

予習内容:対象となっている判例を読み、事実関係や論点について整理して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、対象判例に対する知識をを確かなものにする

復習時間:120分

 著作権の制限に関する判例を取り上げ、討議・検討を行う。

《参照判例》

 最判昭和55年3月28日民集34巻3号244頁

 東京高判昭和60年10月17日無体裁集17巻3号462頁

 名古屋高判平成16年3月4日判時1870号123頁

 東京地判平成13年7月25日判タ1067号297頁

第13回 〔著作権法〕著作権の取引・保護期間

予習内容:対象となっている判例を読み、事実関係や論点について整理して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、対象判例に対する知識をを確かなものにする

復習時間:120分

 著作権の取引・保護期間に関する判例を取り上げ、討議・検討を行う。

《参照判例》

 知財高判平成18年8月31日判時2022号144頁

 東京高判平成10年7月13日知的裁集30巻3号427頁

 東京高判平成16年8月25日判タ1212号133頁

 最判平成19年12月18日民集61巻9号3460頁

第14回 〔著作権法〕著作者人格権

予習内容:対象となっている判例を読み、事実関係や論点について整理して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、対象判例に対する知識をを確かなものにする

復習時間:120分

 著作者人格権に関する判例を取り上げ、討議・検討を行う。

《参照判例》

 東京地判平成12年2月29日判タ1028号232頁

 最判平成13年2月13日民集55巻1号87頁

 東京高判平成12年4月25日判時1724号124頁

 最判平成10年7月17日判タ984号83頁

第15回 〔著作権法〕著作権の侵害と救済

予習内容:対象となっている判例を読み、事実関係や論点について整理して授業に備える

予習時間:120分

復習内容:講義で作成したノートを読み返し、対象判例に対する知識をを確かなものにする

復習時間:120分

 著作権の侵害と救済に関する判例を取り上げ、討議・検討を行う。

《参照判例》

 最判昭和63年3月15日民集42巻3号199頁

 最判平成23年1月20日民集65巻1号399頁

 最判昭和61年5月30日民集40巻4号725頁

 最判平成13年3月2日民集55巻2号185頁

■ホームページ

■実践的な教育内容

62

Page 64: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100016

民事法総合演習科目名 :

Comprehensive Seminar in Civil Law and Procedure英文名 :

下村 信江・岩本 文男・渡辺 森児担当者 :

法律基本科目群/民事法系開講学科:

前期2単位 開講期: 必修科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 3年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

(1)授業概要

 民法、商法、民事訴訟法の諸制度に関する基本的な理解を前提に、実際に起こりうる民事紛争等の事例を取り上げて総合的な

検討を加える。本授業では、これまで習得した法規、判例、学説などの法的知識を総合して,法的推論の方法を身につけ、当該

事案に即した法的思考を経て、当該事案に即した具体的に妥当な解決を導く能力を涵養することを目的とする。

(2)講義の方法

 授業は、教員が事前に提示した事例問題につき、受講者があらかじめ検討を加え、書面化していることを前提として、受講者

との間で問題点等につき双方向的・多方向的に議論を行う形で授業を進める。

 取り上げる事例問題は、可能な限り、民事実体法と民事手続法の両観点からの検討が必要であると考えられる民事法に関する

総合的な問題を予定している。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 民法、商法、民事訴訟法の諸制度に関する基本的な知識の修得及び理解を前提として、現実に見られる民事紛争に近い事例問

題を検討し、それにつき、どのような事実が法的に重要なのか、それが紛争の解決にいかなる意味を持つのか等を正確に整理・

分析する能力を養い、それらの事実に対して法規を適用し、事例解決に導くための法律構成、法的な論証を行う能力の涵養を目

的とする。

 この科目の修得は、本法科大学院の定めるディプロマポリシー1、2の達成に関与している。

■成績評価方法および基準

 期末試験 70%

 小テスト(3回) 20%

 平常点(授業での質疑応答及び授業参加の積極的態度を考慮要素とします) 10%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 期末試験(及び小テスト)の答案は、写しを事務課から返却します。

 期末試験(及び小テスト)において出題の趣旨や論じるべきポイントを記載した解説を配付します。

■教科書

 指定しない。適時教材を配布する。

■参考文献

 指定しない。

■関連科目

 民法事例演習

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

[下村]

 C館4A

 [email protected]

[岩本]

 B館8A

 [email protected]

[渡辺]

 C館4Q

 [email protected]

63

Page 65: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

[下村]

 C館4A

 [email protected]

[岩本]

 B館8A

 [email protected]

[渡辺]

 C館4Q

 [email protected]

■オフィスアワー

[下村]

 前期:木曜2限、木曜4限

 後期:木曜2限、金曜3限

[岩本]

 前期:水曜3限、水曜5限

 後期:火曜1限、火曜2限

[渡辺]

 前期:水曜3限、水曜4限

 後期:水曜3限、水曜4限

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

第1回 総合事例演習(1)

予習内容:各科目の教科書や講義ノートなどを見直し、民事法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民事紛争等の事例問題の検討を通じて、民事法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成する。

《参照判例》

 授業中に指示します。

第2回 総合事例演習(2)

予習内容:各科目の教科書や講義ノートなどを見直し、民事法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民事紛争等の事例問題の検討を通じて、民事法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成する。

《参照判例》

 授業中に指示します。

第3回 総合事例演習(3)

予習内容:各科目の教科書や講義ノートなどを見直し、民事法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民事紛争等の事例問題の検討を通じて、民事法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成する。

《参照判例》

 授業中に指示します。

第4回 総合事例演習(4)

予習内容:各科目の教科書や講義ノートなどを見直し、民事法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民事紛争等の事例問題の検討を通じて、民事法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成する。

《参照判例》

 授業中に指示します。

第5回 総合事例演習(5)

予習内容:各科目の教科書や講義ノートなどを見直し、民事法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民事紛争等の事例問題の検討を通じて、民事法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成する。

《参照判例》

 授業中に指示します。

64

Page 66: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:各科目の教科書や講義ノートなどを見直し、民事法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民事紛争等の事例問題の検討を通じて、民事法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成する。

《参照判例》

 授業中に指示します。

第6回 総合事例演習(6)

予習内容:各科目の教科書や講義ノートなどを見直し、民事法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民事紛争等の事例問題の検討を通じて、民事法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成する。

《参照判例》

 授業中に指示します。

第7回 総合事例演習(7)

予習内容:各科目の教科書や講義ノートなどを見直し、民事法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民事紛争等の事例問題の検討を通じて、民事法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成する。

《参照判例》

 授業中に指示します。

第8回 総合事例演習(8)

予習内容:各科目の教科書や講義ノートなどを見直し、民事法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民事紛争等の事例問題の検討を通じて、民事法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成する。

《参照判例》

 授業中に指示します。

第9回 総合事例演習(9)

予習内容:各科目の教科書や講義ノートなどを見直し、民事法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民事紛争等の事例問題の検討を通じて、民事法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成する。

《参照判例》

 授業中に指示します。

第10回 総合事例演習(10)

予習内容:各科目の教科書や講義ノートなどを見直し、民事法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民事紛争等の事例問題の検討を通じて、民事法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成する。

《参照判例》

 授業中に指示します。

第11回 総合事例演習(11)

予習内容:各科目の教科書や講義ノートなどを見直し、民事法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民事紛争等の事例問題の検討を通じて、民事法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成する。

《参照判例》

 授業中に指示します。

第12回 総合事例演習(12)

予習内容:各科目の教科書や講義ノートなどを見直し、民事法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民事紛争等の事例問題の検討を通じて、民事法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成する。

《参照判例》

 授業中に指示します。

65

Page 67: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:各科目の教科書や講義ノートなどを見直し、民事法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民事紛争等の事例問題の検討を通じて、民事法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成する。

《参照判例》

 授業中に指示します。

第13回 総合事例演習(13)

予習内容:各科目の教科書や講義ノートなどを見直し、民事法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民事紛争等の事例問題の検討を通じて、民事法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成する。

《参照判例》

 授業中に指示します。

第14回 総合事例演習(14)

予習内容:各科目の教科書や講義ノートなどを見直し、民事法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民事紛争等の事例問題の検討を通じて、民事法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成する。

《参照判例》

 授業中に指示します。

第15回 総合事例演習(15)

予習内容:各科目の教科書や講義ノートなどを見直し、民事法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民事紛争等の事例問題の検討を通じて、民事法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成する。

《参照判例》

 授業中に指示します。

■ホームページ

■実践的な教育内容

66

Page 68: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100017

民法事例演習科目名 :

Seminar in Civil Law英文名 :

下村 信江担当者 :

法律基本科目群/民事法系開講学科:

後期2単位 開講期: 選択科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 3年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

 (1) 授業概要

民法の諸制度に関する基本的な理解を前提に、民事紛争等の事例を取り上げて総合的な検討を加えます。本授業では、これまで

修得した法規、判例、学説などの法的知識を総合して、法的推論の方法を身につけ、当該事案に即した法的思考を経て、当該事

案に即した具体的に妥当な解決を導く能力を涵養することを目的とします。

 (2) 講義の方法

授業は、教員が提示した事例問題につき、受講者が授業時間内に検討を加え、担当教員と受講者、あるいは、受講者相互間にお

ける問題点等についての双方向的・多方向的な議論を行う形で進めます。

取り上げる事例問題は、最新の重要判例知識を前提とする事例問題を予定していますが、必要に応じて、民事手続法の知識が必

要となるものもありえます。また、論点の分析に必要と思われる場合には、判例の総合的な検討を行うことも考えられます。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 民法の諸制度に関する基本的な知識の修得及び理解を前提として、現実に生起しうる事例問題を検討し、正確に整理・分析す

る能力を養うことを目標とします。また、このことにより、法規を適用し、事例解決に導くための法律構成、法的な論証を行う

能力の涵養を行い、実務に対応できる能力を習得することを最終的な目標とします。

■成績評価方法および基準

 期末試験 70%

 平常点(授業での質疑応答及び授業参加の積極的態度を考慮要素とします) 30%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 期末試験の答案は、写しを事務課から返却します。

 期末試験において出題の趣旨や論じるべきポイントを記載した解説を配付します。

■教科書

 指定しない。適時教材を配布する。

■参考文献

 指定しない。

■関連科目

 民事法総合演習

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

 C館4A

 [email protected]

■オフィスアワー

67

Page 69: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

■オフィスアワー

 前期:木曜2限、木曜4限

 後期:木曜2限、金曜3限

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

第1回 民法事例演習(1)

予習内容:共通的な到達目標モデルなどを見直し、民法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民法の事例問題を検討することを通じて、民法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成します。

《参照判例》

 授業中に指示します。

第2回 民法事例演習(2)

予習内容:共通的な到達目標モデルなどを見直し、民法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民法の事例問題を検討することを通じて、民法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成します。

《参照判例》

 授業中に指示します。

第3回 民法事例演習(3)

予習内容:共通的な到達目標モデルなどを見直し、民法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民法の事例問題を検討することを通じて、民法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成します。

《参照判例》

 授業中に指示します。

第4回 民法事例演習(4)

予習内容:共通的な到達目標モデルなどを見直し、民法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民法の事例問題を検討することを通じて、民法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成します。

《参照判例》

 授業中に指示します。

第5回 民法事例演習(5)

予習内容:共通的な到達目標モデルなどを見直し、民法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民法の事例問題を検討することを通じて、民法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成します。

《参照判例》

 授業中に指示します。

第6回 民法事例演習(6)

予習内容:共通的な到達目標モデルなどを見直し、民法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民法の事例問題を検討することを通じて、民法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成します。

《参照判例》

 授業中に指示します。

第7回 民法事例演習(7)

予習内容:共通的な到達目標モデルなどを見直し、民法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民法の事例問題を検討することを通じて、民法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成します。

《参照判例》

 授業中に指示します。

68

Page 70: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:共通的な到達目標モデルなどを見直し、民法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民法の事例問題を検討することを通じて、民法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成します。

《参照判例》

 授業中に指示します。

第8回 民法事例演習(8)

予習内容:共通的な到達目標モデルなどを見直し、民法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民法の事例問題を検討することを通じて、民法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成します。

《参照判例》

 授業中に指示します。

第9回 民法事例演習(9)

予習内容:共通的な到達目標モデルなどを見直し、民法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民法の事例問題を検討することを通じて、民法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成します。

《参照判例》

 授業中に指示します。

第10回 民法事例演習(10)

予習内容:共通的な到達目標モデルなどを見直し、民法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民法の事例問題を検討することを通じて、民法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成します。

《参照判例》

 授業中に指示します。

第11回 民法事例演習(11)

予習内容:共通的な到達目標モデルなどを見直し、民法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民法の事例問題を検討することを通じて、民法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成します。

《参照判例》

 授業中に指示します。

第12回 民法事例演習(12)

予習内容:共通的な到達目標モデルなどを見直し、民法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民法の事例問題を検討することを通じて、民法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成します。

《参照判例》

 授業中に指示します。

第13回 民法事例演習(13)

予習内容:共通的な到達目標モデルなどを見直し、民法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民法の事例問題を検討することを通じて、民法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成します。

《参照判例》

 授業中に指示します。

第14回 民法事例演習(14)

予習内容:共通的な到達目標モデルなどを見直し、民法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民法の事例問題を検討することを通じて、民法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成します。

《参照判例》

 授業中に指示します。

69

Page 71: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:共通的な到達目標モデルなどを見直し、民法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民法の事例問題を検討することを通じて、民法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成します。

《参照判例》

 授業中に指示します。

第15回 民法事例演習(15)

予習内容:共通的な到達目標モデルなどを見直し、民法の事例解析のための準備をすること

予習時間:120分

復習内容:講義で配付された資料等を読み返し、講義で取り上げられた問題について整理すること

復習時間:120分

 民法の事例問題を検討することを通じて、民法の事案についての事例解析能力と問題解決能力を養成します。

《参照判例》

 授業中に指示します。

■ホームページ

■実践的な教育内容

70

Page 72: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100026

刑事訴訟実務の基礎科目名 :

Basics of Criminal Law Practice英文名 :

瀧 賢太郎・中園 江里人・安原 浩担当者 :

実務基礎科目群開講学科:

前期2単位 開講期: 必修科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 3年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

 裁判・検察・弁護各別の担当教員により,刑事手続の流れに従って,各段階ごとの法文書の検討・作成及び諸問題の研究を双

方向学習により実施する。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

自主学習支援(e‐learning等を活用)

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 「共通的到達目標モデル(コア・カリキュラム)第2次案:刑事訴訟実務の基礎」の各項目について,体系的かつ実践的に理

解することを目的とする。

 この科目の修得は,本法科大学院の定めるディプロマポリシー1,2の達成に関与している。

■成績評価方法および基準

 期末試験 70%

 平常点(授業での質疑応答及び授業参加の積極的態度を考慮要素とする) 30%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 期末試験の答案は、写しを事務課から返却します。

 期末試験の採点基準をTKCにて公表します。

■教科書

 法務総合研究所作成の事件記録教材

■参考文献

 [ISBN]9784335313660 『刑事訴訟法 第7版(法律学講義シリーズ)』 (田口 守一, 弘文堂 : 2017)

 [ISBN]9784641115323 『刑事訴訟法判例百選 第10版〈別冊ジュリスト232号〉』 (有斐閣 : 2017)

■関連科目

 刑法演習,刑事訴訟法演習,刑事法総合演習

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

[瀧]

 B館9A

 taki‐[email protected]

[中園]

 B館8C

 nakazono‐[email protected]

[安原]

 [email protected]

■オフィスアワー

71

Page 73: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

■オフィスアワー

[瀧]

 前期:月曜3限、月曜4限

 後期:月曜2限、月曜3限

[中園]

 前期:月曜2限、月曜3限

 後期:水曜3限、水曜4限

[安原]

 質問等については,授業時間前後に対応します。

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

第1回 捜査手続1

予習内容:記録教材の指定部分を読み,授業で質問する項目を準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,捜査手続について整理すること

復習時間:120分

 コア・カリキュラム 第1章 1-1

第2回 捜査手続2

予習内容:記録教材の指定部分を読み,授業で質問する項目を準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,起訴前弁護ついて整理すること

復習時間:120分

 コア・カリキュラム 第1章 1-2

第3回 捜査弁護

予習内容:記録教材の指定部分を読み,授業で質問する項目を準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,被疑者(被告人)の身柄拘束手続について整理すること

復習時間:120分

 コア・カリキュラム 第1章 1-3

第4回 刑事訴訟実務における現代的課題 1

予習内容:指定判例を読み込み,違法捜査抑制のために何が必要かについて自分なりの見解を発表できるように準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,違法捜査抑制のための諸制度について整理すること

復習時間:120分

 捜査の現状と課題

第5回 被疑者(被告人)の身柄拘束手続

予習内容:記録教材の指定部分を読み,授業で質問する項目を準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,被疑者被告人の身柄拘束をめぐる防御について,整理すること

復習時間:120分

 コア・カリキュラム 第1章 1-3

第6回 公訴提起・追行及び審判対象をめぐる問題1

予習内容:記録教材の指定部分を読み,授業で質問する項目を準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,公訴提起・訴因をめぐる裁判所の活動について整理すること

復習時間:120分

 コア・カリキュラム 第1章 1-4

第7回 公訴提起・追行及び審判対象をめぐる問題2

予習内容:記録教材の指定部分を読み,授業で質問する項目を準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,訴因変更をめぐる検察官の活動について整理すること

復習時間:120分

 コア・カリキュラム 第1章 1-4

第8回 刑事訴訟実務における現代的課題 2

予習内容:最高裁判決(平成23年11月16日大法廷判決)を参照するなどして,裁判員裁判のメリット,デメリットについ

て自分の考えを根拠を示して議論できるように準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,裁判員裁判に関する問題について整理すること

復習時間:120分

 刑事裁判制度の現在の問題点

72

Page 74: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:最高裁判決(平成23年11月16日大法廷判決)を参照するなどして,裁判員裁判のメリット,デメリットについ

て自分の考えを根拠を示して議論できるように準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,裁判員裁判に関する問題について整理すること

復習時間:120分

 刑事裁判制度の現在の問題点

第9回 公判審理及び証拠・証拠調べ手続1

予習内容:記録教材の指定部分を読み,授業で質問する項目を準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,公判前整理手続について整理すること

復習時間:120分

 コア・カリキュラム 第1章 1-5

第10回 公判審理及び証拠・証拠調べ手続2

予習内容:記録教材の指定部分を読み,授業で質問する項目を準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,公判手続における検察官の活動について整理すること

復習時間:120分

 コア・カリキュラム 第1章 1-6

第11回 公判審理及び証拠・証拠調べ手続3

予習内容:記録教材の指定部分を読み,授業で質問する項目を準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,公判手続における弁護人の活動について整理すること

復習時間:120分

 コア・カリキュラム 第1章 1-6

第12回 刑事訴訟実務における現代的課題 3

予習内容:最近の最高裁判例(平成24年2月13日第2小法廷判決,平成29年3月10日第2小法廷判決)を読み込み,事

実認定上留意すべき事項について意見を述べられるよう準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,事実認定に関する問題について整理すること

復習時間:120分

 刑事裁判における事実認定の在り方

第13回 事実認定

予習内容:記録教材の指定部分を読み,模擬公判手続の準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,公判手続の諸問題について整理すること

復習時間:120分

 模擬公判手続

第14回 公判前整理手続

予習内容:記録教材の指定部分を読み,模擬公判手続の準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,公判手続の諸問題について整理すること

復習時間:120分

 模擬公判手続

第15回 訴訟関係文書起案

予習内容:記録教材・講義ノート・配付資料等を読み,各種文書の起案方法を理解すること

予習時間:120分

復習内容:起案した文書及び解説資料を読み返し,訴訟関係文書の起案について整理すること

復習時間:120分

 配付資料をもとに訴訟関係文書(起訴状等)を起案する

■ホームページ

■実践的な教育内容

経営者、技術者、研究者、行政官等の実務経験がある教員が行う授業

オムニバス形式で多様な企業等から講師を招いて行う授業

73

Page 75: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100041

経済犯罪科目名 :

Economic Crimes英文名 :

瀧 賢太郎担当者 :

展開・先端科目群/刑事法系開講学科:

後期2単位 開講期: 選択必修科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 2~3年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

 具体的な裁判事例を通じ,企業活動と経済取引の中で,どのような経済犯罪が生じているか,それに対しどのような刑罰によ

る規制が行われているのかの具体例を理解させることにより,経済活動の統制のための刑罰の機能とその限界を学ばせること。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

双方向授業(クリッカー、タブレット端末等を活用)・自主学習支援(e‐learning等を活用)

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 どのような行為を経済犯罪として処罰するべきか,また,その処罰によってどのような効果がもたらされるのかを学び,刑罰

の謙抑性と必要性の調和を理解させるとともに,刑事裁判あるいは企業法務の現場での,法の具体的適用の実情を学ばせる。

 この科目の修得は,本法科大学院の定めるディプロマポリシー1,2の達成に関与している。

■成績評価方法および基準

 期末試験 80%

 平常点(授業における質疑応答及び授業参加の態度等) 20%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 期末試験の答案は,写しを事務課から返却します。

 期末試験の採点基準をTKCにて公表します。

■教科書

 [ISBN]9784641042803 『ケースブック経済刑法 第3版』 (芝原 邦爾, 有斐閣 : 2010)

■参考文献

 指定しない。

■関連科目

 刑法A,刑法B,刑事訴訟法

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

 B館9A

 taki‐[email protected]

■オフィスアワー

 前期:月曜3限、月曜4限

 後期:月曜2限、月曜3限

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

第1回 第1章 経済刑法総説

予習内容:教材の指定部分を読み,レジュメに示した質問項目を準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,整理すること

復習時間:120分

 経済刑法の概念とその解釈の判断枠組み(犯罪体系,構成要件,両罰規定,行政制裁,刑事手続と行政手続,公益通報制度)

74

Page 76: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:教材の指定部分を読み,レジュメに示した質問項目を準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,整理すること

復習時間:120分

 経済刑法の概念とその解釈の判断枠組み(犯罪体系,構成要件,両罰規定,行政制裁,刑事手続と行政手続,公益通報制度)

第2回 第2章 独占禁止法犯罪(入札談合)

予習内容:教材の指定部分を読み,レジュメに示した質問項目を準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,整理すること

復習時間:120分

 入札談合をめぐる独占禁止法違反,談合罪,偽計入札妨害罪,官製談合罪

第3回 第3章 金融商品取引法犯罪(証券犯罪)

予習内容:教材の指定部分を読み,レジュメに示した質問項目を準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,整理すること

復習時間:120分

 証取法改正の流れ,虚偽有価証券報告書提出罪,相場操縦罪,インサイダー取引罪,損失保証補填罪

第4回 第4章 租税犯罪

予習内容:教材の指定部分を読み,レジュメに示した質問項目を準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,整理すること

復習時間:120分

 典型的な脱税の構成要件,「偽りその他不正な行為」,故意,立証方法(B/S立証,P/S立証),犯則調査

第5回 第5章 会社犯罪1

予習内容:教材の指定部分を読み,レジュメに示した質問項目を準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,整理すること

復習時間:120分

 特別背任罪

第6回 第5章 会社犯罪2

予習内容:教材の指定部分を読み,レジュメに示した質問項目を準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,整理すること

復習時間:120分

 業務上横領,利益供与罪

第7回 第6章 公務員犯罪

予習内容:教材の指定部分を読み,レジュメに示した質問項目を準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,整理すること

復習時間:120分

 公金流用,あっせん利得処罰法,汚職事件(単純収賄,事前収賄,事後収賄,加重収賄,贈賄等)

第8回 第7章 信用・業務犯罪

予習内容:教材の指定部分を読み,レジュメに示した質問項目を準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,整理すること

復習時間:120分

 信用毀損罪,偽計威力妨害罪,公務執行妨害罪,「業務」と「公務」

第9回 第8章 情報犯罪1

予習内容:教材の指定部分を読み,レジュメに示した質問項目を準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,整理すること

復習時間:120分

 情報犯罪(産業スパイ事件等)と窃盗罪,横領罪,背任罪,不正競争防止法違反罪

第10回 第8章 情報犯罪2(コンピューター犯罪)

予習内容:教材の指定部分を読み,レジュメに示した質問項目を準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,整理すること

復習時間:120分

 不正アクセス禁止法,平成16年法改正による児童買春・ポルノ禁止法,「犯罪の国際化及び組織化並びに情報処理の高度化

に対処するための刑法等の一部を改正する法律案」,インターネット犯罪と犯罪行為の終期

75

Page 77: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:教材の指定部分を読み,レジュメに示した質問項目を準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,整理すること

復習時間:120分

 不正アクセス禁止法,平成16年法改正による児童買春・ポルノ禁止法,「犯罪の国際化及び組織化並びに情報処理の高度化

に対処するための刑法等の一部を改正する法律案」,インターネット犯罪と犯罪行為の終期

第11回 第9章 金融犯罪1(預金)

予習内容:教材の指定部分を読み,レジュメに示した質問項目を準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,整理すること

復習時間:120分

 預金の占有権限乱用による小切手・手形の振出・換金,誤振込,預金口座を悪用する組織的詐欺・恐喝事犯への対処

第12回 第9章 金融犯罪2(クレジット)

予習内容:教材の指定部分を読み,レジュメに示した質問項目を準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,整理すること

復習時間:120分

 クレジットカードの不正取得事犯,自己名義のクレジットカード不正使用事犯,他人名義のクレジットカード不正使用事犯,

ショッピングクレジット取引をめぐる犯罪(特に加盟店の不正事案),ローンカードの詐取

第13回 第10章 不動産犯罪

予習内容:教材の指定部分を読み,レジュメに示した質問項目を準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,整理すること

復習時間:120分

 不動産犯罪の類型・手口,地面師詐欺と不動産登記法改正,不動産占有総論,不動産侵奪罪,不動産の二重譲渡,二重抵当と

背任,横領後の横領

第14回 第11章 債権回収犯罪

予習内容:教材の指定部分を読み,レジュメに示した質問項目を準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,整理すること

復習時間:120分

 破産犯罪(詐欺破産罪等),封印等破棄罪,強制執行妨害罪,競売入札妨害罪

第15回 第12章 刑罰による消費者保護

予習内容:教材の指定部分を読み,レジュメに示した質問項目を準備すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,整理すること

復習時間:120分

 利殖勧誘商法,悪質訪問販売商法,ねずみ講・マルチ商法の連鎖販売商法,貸金業法

■ホームページ

■実践的な教育内容

経営者、技術者、研究者、行政官等の実務経験がある教員が行う授業

76

Page 78: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100002

憲法演習B(憲法訴訟)科目名 :

Seminar in Constitutional Law B (Constitutional Litigation)英文名 :

田近 肇担当者 :

法律基本科目群/公法系開講学科:

後期2単位 開講期: 必修科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 2年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

 これまでに学習したことを確認しつつ、憲法判例の検討を中心に、憲法訴訟にかかわる諸問題を取り扱う。授業は、対話形式

で行う。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

自主学習支援(e‐learning等を活用)

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 憲法訴訟に関わる論点について、判例および通説の考え方を正確に理解するとともに、これまでに学習したことの定着を図る

こと。

 この科目の修得は、本法科大学院の定めるディプロマポリシー1、2の達成に関与している。

■成績評価方法および基準

 期末試験 70%

 小テスト 10%

 平常点(授業での質疑応答及び授業内課題の結果等を考慮要素とする) 20%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 授業内課題は授業内に返却し、期末試験および小テストの答案は写しを事務課から返却する。

■教科書

 教材を配布する。

■参考文献

 [ISBN]9784000613224 『憲法 第七版』 (芦部 信喜, 岩波書店 : 2019)

 [ISBN]9784641115453 『憲法判例百選I〔第7版〕』 (有斐閣 : 2019)

 [ISBN]9784641115460 『憲法判例百選II〔第7版〕』 (有斐閣 : 2019)

 [ISBN]9784904228609 『憲法 事例問題起案の基礎』 (岡山大学法科大学院公法系講座, 岡山大学出版会 : 2018)

■関連科目

 憲法A(統治機構・人権総論)、憲法B(人権各論)、憲法演習A(基本的人権)

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

 C館4M

 [email protected]

■オフィスアワー

 前期:火曜3限、木曜4限

 後期:火曜3限、水曜3限

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

77

Page 79: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

第1回 憲法訴訟の実体論 (1) 違憲審査基準論と三段階審査

予習内容:レジュメに「予習チェックシート」として示した事項に答えられるようにしておくこと

予習時間:120分

復習内容:「予習チェックシート」に示した事項につき、予習時点で準備した解答を必要に応じて修正すること

復習時間:120分

 わが国の学説上通説的地位を占めてきた違憲審査基準を用いた論証の方法と、近時学説上有力に主張されている三段階審査に

よる論証の方法と、それぞれの考え方を検討する。

《参照判例》

 最大判平成4・7・1民集46・5・437(成田新法事件)

 最大判昭和47・11・22刑集26・9・586(小売市場事件)

 最大判昭和50・4・30民集29・4・572(薬事法違憲訴訟)

第2回 憲法訴訟の実体論 (2) 防禦権の違憲審査

予習内容:レジュメに「予習チェックシート」として示した事項に答えられるようにしておくこと

予習時間:120分

復習内容:「予習チェックシート」に示した事項につき、予習時点で準備した解答を必要に応じて修正すること

復習時間:120分

 表現の自由を素材に、防禦権の侵害が争われる場合の違憲審査のあり方について検討する。

《参照判例》

 最大判昭和32・3・13刑集11・3・997(チャタレー事件)

 最二判平成2・9・28刑集44・6・463(渋谷暴動事件)

 最二判昭和56・6・15刑集35・4・205(戸別訪問の禁止違反事件)

第3回 司法権の意義・司法権の範囲

予習内容:レジュメに「予習チェックシート」として示した事項に答えられるようにしておくこと

予習時間:120分

復習内容:「予習チェックシート」に示した事項につき、予習時点で準備した解答を必要に応じて修正すること

復習時間:120分

 憲法76条1項にいう「司法権」とは何かを考察し、あわせて司法権の範囲についても検討する。

《参照判例》

 最大判昭和27・10・8民集6・9・783(警察予備隊事件)

 最三判昭和56・4・7民集35・3・443(板まんだら事件)

 最三判昭和41・2・8民集20・2・196(技術士国家試験合格変更請求訴訟)

第4回 司法権の限界

予習内容:レジュメに「予習チェックシート」として示した事項に答えられるようにしておくこと

予習時間:120分

復習内容:「予習チェックシート」に示した事項につき、予習時点で準備した解答を必要に応じて修正すること

復習時間:120分

 司法権の限界に関するリストについて確認し、とくに団体の内部事項に関する限界(部分社会論)の問題について検討する。

《参照判例》

 最大判昭和37・3・7民集16・3・445(警察法改正無効事件)

 最三判昭和52・3・15民集31・2・234(富山大学事件)

 最三判昭和63・12・20判時1307・113(共産党袴田事件)

第5回 違憲審査制の基本的枠組み

予習内容:レジュメに「予習チェックシート」として示した事項に答えられるようにしておくこと

予習時間:120分

復習内容:「予習チェックシート」に示した事項につき、予習時点で準備した解答を必要に応じて修正すること

復習時間:120分

 憲法81条が定める違憲審査制について、判例・通説は付随的違憲審査制であると解している。この点について確認したうえ

で、そこから導かれる憲法訴訟の基本的枠組みを検討する。

《参照判例》

 最大判昭和27・10・8民集6・9・783(警察予備隊事件)

 札幌地判昭和42・3・29下刑集9・3・359(恵庭事件)

 最大決平成25・9・4民集67・6・1320

第6回 客観訴訟

予習内容:レジュメに「予習チェックシート」として示した事項に答えられるようにしておくこと

予習時間:120分

復習内容:「予習チェックシート」に示した事項につき、予習時点で準備した解答を必要に応じて修正すること

復習時間:120分

 客観訴訟の可否と位置づけについて、具体的事件争訟性の要件との関係、また憲法訴訟の意義との関係から検討する。

《参照判例》

 最大判昭和51・4・14民集30・3・223

 最大判昭和52・7・13民集31・4・533(津地鎮祭事件)

 最大判昭和63・6・1民集42・5・277(殉職自衛官合祀事件)

78

Page 80: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:レジュメに「予習チェックシート」として示した事項に答えられるようにしておくこと

予習時間:120分

復習内容:「予習チェックシート」に示した事項につき、予習時点で準備した解答を必要に応じて修正すること

復習時間:120分

 客観訴訟の可否と位置づけについて、具体的事件争訟性の要件との関係、また憲法訴訟の意義との関係から検討する。

《参照判例》

 最大判昭和51・4・14民集30・3・223

 最大判昭和52・7・13民集31・4・533(津地鎮祭事件)

 最大判昭和63・6・1民集42・5・277(殉職自衛官合祀事件)

第7回 憲法訴訟の実体論 (3) 平等権の違憲審査

予習内容:レジュメに「予習チェックシート」として示した事項に答えられるようにしておくこと

予習時間:120分

復習内容:「予習チェックシート」に示した事項につき、予習時点で準備した解答を必要に応じて修正すること

復習時間:120分

 平等原則違反が問題となる場合の違憲審査のあり方を検討する。

《参照判例》

 最大判昭和48・4・4刑集27・3・265(尊属殺人重罰規定違憲判決)

 最大判平成20・6・4民集62・6・1367(国籍法違憲判決)

第8回 憲法訴訟の当事者適格

予習内容:レジュメに「予習チェックシート」として示した事項に答えられるようにしておくこと

予習時間:120分

復習内容:「予習チェックシート」に示した事項につき、予習時点で準備した解答を必要に応じて修正すること

復習時間:120分

 付随的違憲審査制の枠組みの中で、誰が違憲性を争うことができるかという問題(憲法訴訟の当事者適格)について検討す

る。

《参照判例》

 最大判昭和37・11・28刑集16・11・1593(第三者所有物没収事件)

 最大判昭和28・12・23民集7・13・1561(皇居前広場事件)

 最大判昭和50・9・10刑集29・8・489(徳島市公安条例事件)

第9回 憲法訴訟の対象 (1) 条約・立法不作為など

予習内容:レジュメに「予習チェックシート」として示した事項に答えられるようにしておくこと

予習時間:120分

復習内容:「予習チェックシート」に示した事項につき、予習時点で準備した解答を必要に応じて修正すること

復習時間:120分

 何が憲法訴訟の対象となるかという問題について検討する。

《参照判例》

 最大判昭和34・12・16刑集13・13・3225(砂川事件)

 最大判平成17・9・14民集59・7・2087(在外日本人選挙権訴訟)

 最三判平成元・6・20民集43・6・385(百里基地訴訟)

第10回 憲法訴訟の対象 (2) 統治行為論

予習内容:レジュメに「予習チェックシート」として示した事項に答えられるようにしておくこと

予習時間:120分

復習内容:「予習チェックシート」に示した事項につき、予習時点で準備した解答を必要に応じて修正すること

復習時間:120分

 憲法訴訟の対象をめぐる問題について、とくに政治的問題の法理(統治行為論)を取り上げて検討する。

《参照判例》

 最大判昭和35・6・8民集14・7・1206(苫米地事件)

 最大判昭和34・12・16刑集13・13・3225(砂川事件)

第11回 憲法判断の方法 (1) 違憲審査の類型・文面審査・適用違憲

予習内容:レジュメに「予習チェックシート」として示した事項に答えられるようにしておくこと

予習時間:120分

復習内容:「予習チェックシート」に示した事項につき、予習時点で準備した解答を必要に応じて修正すること

復習時間:120分

 違憲審査の類型を確認したうえで、文面審査という手法、適用違憲という手法について検討する。

《参照判例》

 最大判昭和59・12・12民集38・12・1308(札幌税関事件)

 旭川地判昭和43・3・25下刑集10・3・293(猿払事件第一審判決)

 最二判平成20・4・11刑集62・5・1217(自衛隊官舎ビラ配布事件)

第12回 憲法判断の方法 (2) 部分違憲

予習内容:レジュメに「予習チェックシート」として示した事項に答えられるようにしておくこと

予習時間:120分

復習内容:「予習チェックシート」に示した事項につき、予習時点で準備した解答を必要に応じて修正すること

復習時間:120分

 前回に引き続き憲法判断の手法のうち、部分違憲という手法について検討する。

《参照判例》

 最大判平成14・9・11民集56・7・1439(郵便法事件)

 最大判平成20・6・4民集62・6・1367(国籍法事件)

79

Page 81: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

第12回 憲法判断の方法 (2) 部分違憲

予習内容:レジュメに「予習チェックシート」として示した事項に答えられるようにしておくこと

予習時間:120分

復習内容:「予習チェックシート」に示した事項につき、予習時点で準備した解答を必要に応じて修正すること

復習時間:120分

 前回に引き続き憲法判断の手法のうち、部分違憲という手法について検討する。

《参照判例》

 最大判平成14・9・11民集56・7・1439(郵便法事件)

 最大判平成20・6・4民集62・6・1367(国籍法事件)

第13回 憲法判断の方法 (3) 合憲限定解釈

予習内容:レジュメに「予習チェックシート」として示した事項に答えられるようにしておくこと

予習時間:120分

復習内容:「予習チェックシート」に示した事項につき、予習時点で準備した解答を必要に応じて修正すること

復習時間:120分

 前回に引き続き憲法判断の手法のうち、合憲限定解釈という手法について検討する。

《参照判例》

 最大判昭和50・9・10刑集29・8・489(徳島市公安条例事件)

 最大判昭和59・12・12民集38・12・1308(札幌税関事件)

 最三判平成19・9・18刑集61・6・601(広島市暴走族条例事件)

第14回 憲法判断の方法 (4) 処分違憲

予習内容:レジュメに「予習チェックシート」として示した事項に答えられるようにしておくこと

予習時間:120分

復習内容:「予習チェックシート」に示した事項につき、予習時点で準備した解答を必要に応じて修正すること

復習時間:120分

 前回に引き続き憲法判断の手法のうち、処分違憲という手法について検討する。

《参照判例》

 最三判平成9・8・29民集51・7・2921(第三次家永訴訟)

 最大判昭和58・6・22民集37・5・793(よど号ハイジャック記事墨塗り事件)

 最二判平成8・3・8民集50・3・469(神戸高専事件)

第15回 憲法訴訟の実体論 (4) 積極的権利の違憲審査

予習内容:レジュメに「予習チェックシート」として示した事項に答えられるようにしておくこと

予習時間:120分

復習内容:「予習チェックシート」に示した事項につき、予習時点で準備した解答を必要に応じて修正すること

復習時間:120分

 積極的権利が問題となる場合の違憲審査のあり方を検討する。

《参照判例》

 最大判昭和42・5・24民集21巻5号1043頁(朝日訴訟)

 最大判昭和57・7・7民集36巻7号1235頁(堀木訴訟)

 最三判平成24・2・28民集66巻3号1240頁

■ホームページ

■実践的な教育内容

80

Page 82: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100007

公法総合科目名 :

Advanced Public Law英文名 :

田近 肇・上田 健介・海道 俊明担当者 :

法律基本科目群/公法系開講学科:

後期2単位 開講期: 選択科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 3年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

 憲法および行政法の基本的な理解を前提に、公法に関わる事例を取り上げて総合的な検討を加える。

 授業は、教員が事前に提示した事例につき、受講者があらかじめ検討を加えてきていることを前提として、受講者との間で問

題点等につき双方向的・多方向的に議論を行う。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

自主学習支援(e‐learning等を活用)

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 憲法および行政法の基本的な知識の習得および理解を前提として、具体的事案における問題の発見・分析、解決提示能力を涵

養することを目的とする。

 この科目の修得は、本法科大学院の定めるディプロマポリシー1、2の達成に関与している。

■成績評価方法および基準

 期末試験 90%

 平常点(授業での質疑応答および授業参加の積極的態度を考慮要素とする) 10%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 期末試験の答案は、写しを事務課から返却します。期末試験の採点基準を、TKCにて公表します。

■教科書

 指定しない。適時教材を配布する。

■参考文献

 [ISBN]9784641115453 『憲法判例百選I〔第7版〕』 (有斐閣 : 2019)

 [ISBN]9784641115460 『憲法判例百選II〔第7版〕』 (有斐閣 : 2019)

 [ISBN]9784641115354 『行政判例百選I 第7版 (別冊ジュリスト 235)』 (有斐閣 : 2017)

 [ISBN]9784641115361 『行政判例百選II 第7版 (別冊ジュリスト 236)』 (有斐閣 : 2017)

■関連科目

 憲法A、憲法B、憲法演習A、憲法演習B、行政法A、行政法B、行政法演習、司法審査論演習

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

[田近]

 C館4M

 [email protected]

[上田]

 B館8G

 [email protected]

[海道]

 B館8B

 [email protected] 81

Page 83: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

[田近]

 C館4M

 [email protected]

[上田]

 B館8G

 [email protected]

[海道]

 B館8B

 [email protected]

■オフィスアワー

[田近]

 前期:火曜3限、木曜4限

 後期:火曜3限、水曜3限

[上田]

 前期:木曜5限、金曜4限

 後期:水曜5限、木曜5限

[海道]

 前期:月曜5限、金曜4限

 後期:水曜5限、金曜4限

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

第1回 憲法事例演習(1)

予習内容:あらかじめ示された事例問題について、法的構成等の準備を行う

予習時間:120分

復習内容:授業での検討を踏まえ、関連事項の整理、法的構成のやり直し、起案等を行う

復習時間:120分

 憲法に関わる事例問題の検討を通じて、具体的事案における問題の発見・分析、解決提示能力の向上を目指す。

第2回 行政法事例演習(1)

予習内容:あらかじめ示された事例問題について、法的構成等の準備を行う

予習時間:120分

復習内容:授業での検討を踏まえ、関連事項の整理、法的構成のやり直し、起案等を行う

復習時間:120分

 行政法に関わる事例問題の検討を通じて、具体的事案における問題の発見・分析、解決提示能力の向上を目指す。

第3回 憲法事例演習(2)

予習内容:あらかじめ示された事例問題について、法的構成等の準備を行う

予習時間:120分

復習内容:授業での検討を踏まえ、関連事項の整理、法的構成のやり直し、起案等を行う

復習時間:120分

 憲法に関わる事例問題の検討を通じて、具体的事案における問題の発見・分析、解決提示能力の向上を目指す。

第4回 行政法事例演習(2)

予習内容:あらかじめ示された事例問題について、法的構成等の準備を行う

予習時間:120分

復習内容:授業での検討を踏まえ、関連事項の整理、法的構成のやり直し、起案等を行う

復習時間:120分

 行政法に関わる事例問題の検討を通じて、具体的事案における問題の発見・分析、解決提示能力の向上を目指す。

第5回 憲法事例演習(3)

予習内容:あらかじめ示された事例問題について、法的構成等の準備を行う

予習時間:120分

復習内容:授業での検討を踏まえ、関連事項の整理、法的構成のやり直し、起案等を行う

復習時間:120分

 憲法に関わる事例問題の検討を通じて、具体的事案における問題の発見・分析、解決提示能力の向上を目指す。

第6回 行政法事例演習(3)

予習内容:あらかじめ示された事例問題について、法的構成等の準備を行う

予習時間:120分

復習内容:授業での検討を踏まえ、関連事項の整理、法的構成のやり直し、起案等を行う

復習時間:120分

 行政法に関わる事例問題の検討を通じて、具体的事案における問題の発見・分析、解決提示能力の向上を目指す。

第7回 憲法事例演習(4)

予習内容:あらかじめ示された事例問題について、法的構成等の準備を行う

予習時間:120分

復習内容:授業での検討を踏まえ、関連事項の整理、法的構成のやり直し、起案等を行う

復習時間:120分

 憲法に関わる事例問題の検討を通じて、具体的事案における問題の発見・分析、解決提示能力の向上を目指す。82

Page 84: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:あらかじめ示された事例問題について、法的構成等の準備を行う

予習時間:120分

復習内容:授業での検討を踏まえ、関連事項の整理、法的構成のやり直し、起案等を行う

復習時間:120分

 憲法に関わる事例問題の検討を通じて、具体的事案における問題の発見・分析、解決提示能力の向上を目指す。

第8回 行政法事例演習(4)

予習内容:あらかじめ示された事例問題について、法的構成等の準備を行う

予習時間:120分

復習内容:授業での検討を踏まえ、関連事項の整理、法的構成のやり直し、起案等を行う

復習時間:120分

 行政法に関わる事例問題の検討を通じて、具体的事案における問題の発見・分析、解決提示能力の向上を目指す。

第9回 憲法事例演習(5)

予習内容:あらかじめ示された事例問題について、法的構成等の準備を行う

予習時間:120分

復習内容:授業での検討を踏まえ、関連事項の整理、法的構成のやり直し、起案等を行う

復習時間:120分

 憲法に関わる事例問題の検討を通じて、具体的事案における問題の発見・分析、解決提示能力の向上を目指す。

第10回 行政法事例演習(5)

予習内容:あらかじめ示された事例問題について、法的構成等の準備を行う

予習時間:120分

復習内容:授業での検討を踏まえ、関連事項の整理、法的構成のやり直し、起案等を行う

復習時間:120分

 行政法に関わる事例問題の検討を通じて、具体的事案における問題の発見・分析、解決提示能力の向上を目指す。

第11回 憲法事例演習(6)

予習内容:あらかじめ示された事例問題について、法的構成等の準備を行う

予習時間:120分

復習内容:授業での検討を踏まえ、関連事項の整理、法的構成のやり直し、起案等を行う

復習時間:120分

 憲法に関わる事例問題の検討を通じて、具体的事案における問題の発見・分析、解決提示能力の向上を目指す。

第12回 行政法事例演習(6)

予習内容:あらかじめ示された事例問題について、法的構成等の準備を行う

予習時間:120分

復習内容:授業での検討を踏まえ、関連事項の整理、法的構成のやり直し、起案等を行う

復習時間:120分

 行政法に関わる事例問題の検討を通じて、具体的事案における問題の発見・分析、解決提示能力の向上を目指す。

第13回 憲法事例演習(7)

予習内容:あらかじめ示された事例問題について、法的構成等の準備を行う

予習時間:120分

復習内容:授業での検討を踏まえ、関連事項の整理、法的構成のやり直し、起案等を行う

復習時間:120分

 憲法に関わる事例問題の検討を通じて、具体的事案における問題の発見・分析、解決提示能力の向上を目指す。

第14回 行政法事例演習(7)

予習内容:あらかじめ示された事例問題について、法的構成等の準備を行う

予習時間:120分

復習内容:授業での検討を踏まえ、関連事項の整理、法的構成のやり直し、起案等を行う

復習時間:120分

 行政法に関わる事例問題の検討を通じて、具体的事案における問題の発見・分析、解決提示能力の向上を目指す。

第15回 憲法事例演習(8)

予習内容:あらかじめ示された事例問題について、法的構成等の準備を行う

予習時間:120分

復習内容:授業での検討を踏まえ、関連事項の整理、法的構成のやり直し、起案等を行う

復習時間:120分

 憲法に関わる事例問題の検討を通じて、具体的事案における問題の発見・分析、解決提示能力の向上を目指す。

■ホームページ

■実践的な教育内容

83

Page 85: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100006

司法審査論演習科目名 :

Seminar on Judicial Review英文名 :

田近 肇担当者 :

法律基本科目群/公法系開講学科:

前期2単位 開講期: 選択科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 2~3年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

 憲法を一通り学習していることを前提に、毎回、架空の事例を検討することを通じて、これまでに学習したことの総復習をす

るとともに、憲法訴訟において「憲法上の主張」をどのように行うべきかを考える。授業は、対話形式で行う。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

自主学習支援(e‐learning等を活用)

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 事例の検討を通じて、これまでに学習したことを確認すること。また、判例及び学説を踏まえて、憲法訴訟において「憲法上

の主張」を行うことができるようになることを目標とする。

 この科目の修得は、本法科大学院の定めるディプロマポリシー1、2の達成に関与している。

■成績評価方法および基準

 期末試験 70%

 小テスト 20%

 平常点(授業での質疑応答及び授業内課題の結果等を考慮要素とする) 10%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 授業内課題は授業内に返却し、期末試験(および小テスト)の答案は、写しを事務課から返却する。

■教科書

 教材を配布する。

■参考文献

 [ISBN]9784000613224 『憲法 第七版』 (芦部 信喜, 岩波書店 : 2019)

 [ISBN]9784641115453 『憲法判例百選I〔第7版〕』 (有斐閣 : 2019)

 [ISBN]9784641115460 『憲法判例百選II〔第7版〕』 (有斐閣 : 2019)

 [ISBN]9784904228609 『憲法 事例問題起案の基礎』 (岡山大学法科大学院公法系講座, 岡山大学出版会 : 2018)

■関連科目

 憲法A(統治機構・人権総論)、憲法B(人権各論)、憲法演習A(基本的人権)、憲法演習B(憲法訴訟)

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

 C館4M

 [email protected]

■オフィスアワー

 前期:火曜3限、木曜4限

 後期:火曜3限、水曜3限

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

84

Page 86: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

第1回 政治的表現の自由

予習内容:TKC教育支援システムを通じて示す課題について、答案構成をしてくること

予習時間:120分

復習内容:自分が作成した答案構成について、演習を受けて必要な修正をすること

復習時間:120分

 政治的表現の自由に関する仮想事例を素材に、事例演習を行う。

第2回 幸福追求権

予習内容:TKC教育支援システムを通じて示す課題について、答案構成をしてくること

予習時間:120分

復習内容:自分が作成した答案構成について、演習を受けて必要な修正をすること

復習時間:120分

 幸福追求権に関する仮想事例を素材に、事例演習を行う。

第3回 平等権

予習内容:TKC教育支援システムを通じて示す課題について、答案構成をしてくること

予習時間:120分

復習内容:自分が作成した答案構成について、演習を受けて必要な修正をすること

復習時間:120分

 平等権に関する仮想事例を素材に、事例演習を行う。

第4回 思想・良心の自由 (1)

予習内容:TKC教育支援システムを通じて示す課題について、答案構成をしてくること

予習時間:120分

復習内容:自分が作成した答案構成について、演習を受けて必要な修正をすること

復習時間:120分

 思想・良心の自由に関する仮想事例を素材に、事例演習を行う。

第5回 思想・良心の自由 (2)

予習内容:TKC教育支援システムを通じて示す課題について、答案構成をしてくること

予習時間:120分

復習内容:自分が作成した答案構成について、演習を受けて必要な修正をすること

復習時間:120分

 思想・良心の自由に関する仮想事例を素材に、事例演習を行う。

第6回 政教分離原則

予習内容:TKC教育支援システムを通じて示す課題について、答案構成をしてくること

予習時間:120分

復習内容:自分が作成した答案構成について、演習を受けて必要な修正をすること

復習時間:120分

 政教分離原則に関する仮想事例を素材に、事例演習を行う。

第7回 表現の自由 (1)

予習内容:TKC教育支援システムを通じて示す課題について、答案構成をしてくること

予習時間:120分

復習内容:自分が作成した答案構成について、演習を受けて必要な修正をすること

復習時間:120分

 表現の自由に関する仮想事例を素材に、事例演習を行う。

第8回 表現の自由 (2)

予習内容:TKC教育支援システムを通じて示す課題について、答案構成をしてくること

予習時間:120分

復習内容:自分が作成した答案構成について、演習を受けて必要な修正をすること

復習時間:120分

 表現の自由に関する仮想事例を素材に、事例演習を行う。

第9回 取材の自由

予習内容:TKC教育支援システムを通じて示す課題について、答案構成をしてくること

予習時間:120分

復習内容:自分が作成した答案構成について、演習を受けて必要な修正をすること

復習時間:120分

 取材の自由に関する仮想事例を素材に、事例演習を行う。

85

Page 87: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

第10回 集会の自由

予習内容:TKC教育支援システムを通じて示す課題について、答案構成をしてくること

予習時間:120分

復習内容:自分が作成した答案構成について、演習を受けて必要な修正をすること

復習時間:120分

 集会の自由に関する仮想事例を素材に、事例演習を行う。

第11回 職業選択の自由

予習内容:TKC教育支援システムを通じて示す課題について、答案構成をしてくること

予習時間:120分

復習内容:自分が作成した答案構成について、演習を受けて必要な修正をすること

復習時間:120分

 職業選択の自由に関する仮想事例を素材に、事例演習を行う。

第12回 財産権

予習内容:TKC教育支援システムを通じて示す課題について、答案構成をしてくること

予習時間:120分

復習内容:自分が作成した答案構成について、演習を受けて必要な修正をすること

復習時間:120分

 財産権に関する仮想事例を素材に、事例演習を行う。

第13回 生存権

予習内容:TKC教育支援システムを通じて示す課題について、答案構成をしてくること

予習時間:120分

復習内容:自分が作成した答案構成について、演習を受けて必要な修正をすること

復習時間:120分

 生存権に関する仮想事例を素材に、事例演習を行う。

第14回 司法審査の限界

予習内容:TKC教育支援システムを通じて示す課題について、答案構成をしてくること

予習時間:120分

復習内容:自分が作成した答案構成について、演習を受けて必要な修正をすること

復習時間:120分

 いわゆる部分社会と司法審査との関係が問題となる仮想事例を素材に、事例演習を行う。

第15回 処分違憲

予習内容:TKC教育支援システムを通じて示す課題について、答案構成をしてくること

予習時間:120分

復習内容:自分が作成した答案構成について、演習を受けて必要な修正をすること

復習時間:120分

 法令ではなく、処分の合憲性が問題となる仮想事例を素材に、事例演習を行う。

■ホームページ

■実践的な教育内容

86

Page 88: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100029

法理学科目名 :

Philosophy of Law英文名 :

松島 裕一担当者 :

基礎法学・隣接科目群開講学科:

前期2単位 開講期: 選択必修科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 1~3年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

 指定テキストの講読と、受講生の質疑応答・討論を中心に、法理学(法哲学)の主要な論争点への案内を提供します。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 身近な事象・事件の法的な側面をより深く掘り下げることを通じ、現代の法理学(法哲学)の基本的な諸論点に対する洞察力

と理解力を体得することをめざします。

 この科目の修得は、本法科大学院の定めるディプロマポリシー1、2の達成に関与しています。

■成績評価方法および基準

 期末試験 70%

 平常点(授業での質疑応答および授業内課題の結果を考慮要素とする) 30%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 期末テストの答案は、写しを事務課から返却します。

■教科書

 [ISBN]9784589037886 『問いかける法哲学』 (瀧川 裕英編, 法律文化社 : 2016)

■参考文献

 [ISBN]9784641125674 『法哲学』 (瀧川 裕英他, 有斐閣 : 2014)

 [ISBN]9784000260268 『二十世紀の法思想 (岩波テキストブックス)』 (中山 竜一, 岩波書店 : 2000)

■関連科目

 特にありません(あるいは、主要な実定法科目はすべてどこかで関係します)。

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

 [email protected]

■オフィスアワー

 質問などについては、授業時間前後に対応します。

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

第1回 法理学(法哲学)とは何か?

予習内容:法理学(法哲学)の教科書(何でもよい)の序文を読んで、この科目の概要を理解しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義内容の復習と疑問点を整理しておくこと

復習時間:120分

 法理学(法哲学)とはいう科目の特徴を解説し、これからの講義の進め方を確認します。

87

Page 89: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:法理学(法哲学)の教科書(何でもよい)の序文を読んで、この科目の概要を理解しておくこと。

予習時間:120分

復習内容:講義内容の復習と疑問点を整理しておくこと

復習時間:120分

 法理学(法哲学)とはいう科目の特徴を解説し、これからの講義の進め方を確認します。

第2回 第1章 ドーピングは禁止すべきか?

予習内容:教科書の該当箇所を読んで概要を把握し、事前に指示した課題に回答すること

予習時間:120分

復習内容:講義内容の復習と疑問点を整理しておくこと

復習時間:120分

 テキストの講読と解説、質疑応答と討論を行います。

第3回 第2章 自分の臓器を売ることは許されるべきか?

予習内容:教科書の該当箇所を読んで概要を把握し、事前に指示した課題に回答すること

予習時間:120分

復習内容:講義内容の復習と疑問点を整理しておくこと

復習時間:120分

 テキストの講読と解説、質疑応答と討論を行います。

第4回 任意の章(受講生の希望による)

予習内容:教科書の該当箇所を読んで概要を把握し、事前に指示した課題に回答すること

予習時間:120分

復習内容:講義内容の復習と疑問点を整理しておくこと

復習時間:120分

 テキストの講読と解説、質疑応答と討論を行います(教科書第3章から第15章のなかから、受講生の希望する章をひとつ取り

上げます)。

第5回 任意の章(受講生の希望による)

予習内容:教科書の該当箇所を読んで概要を把握し、事前に指示した課題に回答すること

予習時間:120分

復習内容:講義内容の復習と疑問点を整理しておくこと

復習時間:120分

 テキストの講読と解説、質疑応答と討論を行います(教科書第3章から第15章のなかから、受講生の希望する章をひとつ取り

上げます)。

第6回 任意の章(受講生の希望による)

予習内容:教科書の該当箇所を読んで概要を把握し、事前に指示した課題に回答すること

予習時間:120分

復習内容:講義内容の復習と疑問点を整理しておくこと

復習時間:120分

 テキストの講読と解説、質疑応答と討論を行います(教科書第3章から第15章のなかから、受講生の希望する章をひとつ取り

上げます)。

第7回 任意の章(受講生の希望による)

予習内容:教科書の該当箇所を読んで概要を把握し、事前に指示した課題に回答すること

予習時間:120分

復習内容:講義内容の復習と疑問点を整理しておくこと

復習時間:120分

 テキストの講読と解説、質疑応答と討論を行います(教科書第3章から第15章のなかから、受講生の希望する章をひとつ取り

上げます)。

第8回 任意の章(受講生の希望による)

予習内容:教科書の該当箇所を読んで概要を把握し、事前に指示した課題に回答すること

予習時間:120分

復習内容:講義内容の復習と疑問点を整理しておくこと

復習時間:120分

 テキストの講読と解説、質疑応答と討論を行います(教科書第3章から第15章のなかから、受講生の希望する章をひとつ取り

上げます)。

第9回 任意の章(受講生の希望による)

予習内容:教科書の該当箇所を読んで概要を把握し、事前に指示した課題に回答すること

予習時間:120分

復習内容:講義内容の復習と疑問点を整理しておくこと

復習時間:120分

 テキストの講読と解説、質疑応答と討論を行います(教科書第3章から第15章のなかから、受講生の希望する章をひとつ取り

上げます)。

88

Page 90: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

第10回 任意の章(受講生の希望による)

予習内容:教科書の該当箇所を読んで概要を把握し、事前に指示した課題に回答すること

予習時間:120分

復習内容:講義内容の復習と疑問点を整理しておくこと

復習時間:120分

 テキストの講読と解説、質疑応答と討論を行います(教科書第3章から第15章のなかから、受講生の希望する章をひとつ取り

上げます)。

第11回 任意の章(受講生の希望による)

予習内容:教科書の該当箇所を読んで概要を把握し、事前に指示した課題に回答すること

予習時間:120分

復習内容:講義内容の復習と疑問点を整理しておくこと

復習時間:120分

 テキストの講読と解説、質疑応答と討論を行います(教科書第3章から第15章のなかから、受講生の希望する章をひとつ取り

上げます)。

第12回 任意の章(受講生の希望による)

予習内容:教科書の該当箇所を読んで概要を把握し、事前に指示した課題に回答すること

予習時間:120分

復習内容:講義内容の復習と疑問点を整理しておくこと

復習時間:120分

 テキストの講読と解説、質疑応答と討論を行います(教科書第3章から第15章のなかから、受講生の希望する章をひとつ取り

上げます)。

第13回 法学方法論(法解釈をめぐる諸問題)その1

予習内容:事前に配布した資料を読んで概要を把握し、指示した課題に回答すること

予習時間:120分

復習内容:講義内容の復習と疑問点を整理しておくこと

復習時間:120分

 配布資料の講読と解説、質疑応答と討論を行います(第13回から第15回の講義では、教科書には記載されていない内容を扱い

ます)。

第14回 法学方法論(法解釈をめぐる諸問題)その2

予習内容:事前に配布した資料を読んで概要を把握し、指示した課題に回答すること

予習時間:120分

復習内容:講義内容の復習と疑問点を整理しておくこと

復習時間:120分

 配布資料の講読と解説、質疑応答と討論を行います(第13回から第15回の講義では、教科書には記載されていない内容を扱い

ます)。

第15回 法学方法論(法解釈をめぐる諸問題)その3

予習内容:事前に配布した資料を読んで概要を把握し、指示した課題に回答すること

予習時間:120分

復習内容:講義内容の復習と疑問点を整理しておくこと

復習時間:120分

 配布資料の講読と解説、質疑応答と討論を行います(第13回から第15回の講義では、教科書には記載されていない内容を扱い

ます)。

■ホームページ

■実践的な教育内容

89

Page 91: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100023

刑事法事例演習科目名 :

Case Study of Criminal Law and Procedure英文名 :

山本 雅昭担当者 :

法律基本科目群/刑事法系開講学科:

後期2単位 開講期: 選択科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 3年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

 事例問題を検討する。受講者には,十分に予習のうえ,授業に積極的に参加することを求める。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

双方向授業(クリッカー、タブレット端末等を活用)・自主学習支援(e‐learning等を活用)

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 事例問題の検討を通して,事例に含まれる問題の発見・分析,解決の各能力の涵養を目指す。

 この科目の修得は,本法科大学院の定めるディプロマポリシー1,2の達成に関与している。

■成績評価方法および基準

 期末試験 70%

 平常点(授業時間中におけるやり取りや授業への参加意欲を考慮する) 30%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 期末試験の答案は,写しを事務課から返却する。

 期末試験の採点基準をTKCにて公表する。

■教科書

 [ISBN]9784641139091 『刑法事例演習教材 第2版』 (井田 良, 有斐閣 : 2014)

■参考文献

 指定しない。

■関連科目

 刑法A(総論),刑法B(各論),刑法演習

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

 B館8階院長室

 [email protected]

■オフィスアワー

 前期:木曜5限、木曜6限

 後期:水曜5限、木曜3限

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

第1回 刑法総論1

予習内容:参考判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,行為後に介在事情がある場合の因果関係について整理すること

復習時間:120分

 因果関係のうちとくに,行為後の介在事情などが問題となる事例(第8事例)について検討を加える。

《参照判例》

 最一小決平成18・3・27刑集60巻3号382頁,大阪地判平成5・7・9判時1473号156頁,

 最三小決平成2・11・20刑集44巻8号837頁,最一小決平成16・3・22刑集58巻3号187頁

90

Page 92: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:参考判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,行為後に介在事情がある場合の因果関係について整理すること

復習時間:120分

 因果関係のうちとくに,行為後の介在事情などが問題となる事例(第8事例)について検討を加える。

《参照判例》

 最一小決平成18・3・27刑集60巻3号382頁,大阪地判平成5・7・9判時1473号156頁,

 最三小決平成2・11・20刑集44巻8号837頁,最一小決平成16・3・22刑集58巻3号187頁

第2回 刑法総論2

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,不真正不作為犯と共犯の交錯する場合について整理すること

復習時間:120分

 不真正不作為犯と共犯などが問題となる事例(第3事例)について検討を加える。

《参照判例》

 さいたま地判平成18・5・10(LEX/DB 28115252),札幌高判平成12・3・16判時1711号170頁,

 東京地八王子支判昭和57・12・22判タ494号142頁,最三小決平成元・12・15刑集43巻13号879頁

第3回 刑法総論3

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,自招防衛について整理すること

復習時間:120分

 正当防衛のうちとくに,自招防衛などが問題となる事例(第12事例)について検討を加える。

《参照判例》

 大阪高判平成12・6・22判タ1067号276頁,大阪高判平成14・9・4判タ1114号293頁,

 最二小決平成20・5・20刑集62巻6号1786頁,最二小判平成元・11・13刑集43巻10号823頁

第4回 刑法総論4

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,抽象的事実の錯誤について整理すること

復習時間:120分

 錯誤のうちとくに,抽象的事実の錯誤などが問題となる事例(第23事例)について検討を加える。

《参照判例》

 最二小判昭和41・4・8刑集20巻4号207頁,最一小決昭和54・3・27刑集33巻2号140頁,

 最一小決昭和61・6・9刑集40巻4号269頁,最一小決平成20・1・22刑集62巻1号1頁,

 最二小判昭和34・7・24刑集13巻8号1163頁,大判昭和16・11・11刑集20巻598頁

第5回 刑法総論5

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,過失犯の予見可能性,実行行為,結果回避可能性について整理すること

復習時間:120分

 過失犯などが問題となる事例(第4事例)について検討を加える。

《参照判例》

 最二小判平成15・1・24判時1806号157頁

第6回 刑法総論6

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,原因において自由な行為について整理すること

復習時間:120分

 原因において自由な行為などが問題となる事例(第22事例)について検討を加える。

《参照判例》

 新潟地判平成15・9・9(LEX/DB 28095025),最三小決昭和43・2・27刑集22巻2号67頁,

 札幌地判平成2・4・23判タ737号242頁,大阪地判平成元・5・29判タ756号265頁

第7回 刑法総論7

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,中止犯について整理すること

復習時間:120分

 中止犯などが問題となる事例(第35事例)について検討を加える。

《参照判例》

 最一小決平成16・3・22刑集58巻3号187頁,名古屋高判平成19・2・16判タ1247号342頁91

Page 93: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,中止犯について整理すること

復習時間:120分

 中止犯などが問題となる事例(第35事例)について検討を加える。

《参照判例》

 最一小決平成16・3・22刑集58巻3号187頁,名古屋高判平成19・2・16判タ1247号342頁

第8回 刑法総論8

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,承継的共犯、共犯類型について整理すること

復習時間:120分

 承継的共犯、共犯類型の区別などが問題となる事例(第31事例)について検討を加える。

《参照判例》

 東京地判平成7・10・9判時1598号155頁,札幌地判平成17・10・31判タ1242号341頁,

 大阪高判昭和62・7・10高刑集40巻3号720頁,最二小決平成24・11・6刑集66巻11号1281頁

第9回 刑法各論1

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,名誉毀損と真実性の証明(その錯誤)について整理すること

復習時間:120分

 名誉毀損と真実性の錯誤などが問題となる事例(第19事例)について検討を加える。

《参照判例》

 最大判昭和44・6・25刑集23巻7号975頁,最三小判平成9・9・9民集51巻8号3804頁,

 最三小判平成11・10・26民集53巻7号1313頁,最一小決昭和43・1・18刑集22巻1号7頁,

 最一小判昭和34・5・7刑集13巻5号641頁

第10回 刑法各論2

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,窃盗,親族間の犯罪に関する特例について整理すること

復習時間:120分

 窃盗と親族に関する犯罪の特例などが問題となる事例(第38事例)について検討を加える。

《参照判例》

 福岡高判昭和30・4・25高刑集8巻3号418頁,最二小判昭和32・11・8刑集11巻12号3061頁,

 最三小決平成元・7・7刑集43巻7号607頁,最一小決昭和27・7・10刑集6巻7号876頁,

 大阪高判昭和28・11・18高刑集6巻11号1603頁

第11回 刑法各論3

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,2項強盗について整理すること

復習時間:120分

 2項強盗などが問題となる事例(第46事例)について検討を加える。

《参照判例》

 東京高判平成元・2・27高刑集42巻1号87頁,東京高判平成21・11・16東高刑時報60巻1~12号185頁,

 神戸地判平成17・4・26判時1904号152頁,最二小判昭和32・9・13刑集11巻9号2263頁,

 最二小判昭和41・4・8刑集20巻4号207頁,東京地判平成7・1・31判時1559号152頁

第12回 刑法各論4

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,他人名義のクレジットカードの使用と詐欺について整理すること

復習時間:120分

 他人名義のクレジットカードを使用した事例(第13事例)について検討を加える。

《参照判例》

 最二小決平成16・2・9刑集58巻2号89頁

第13回 刑法各論5

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,有価証券偽造,これと横領・背任の関係について整理すること

復習時間:120分

 有価証券偽造と横領・背任などが問題となる事例(第15事例)について検討を加える。

《参照判例》

 最三小決昭和43・6・25刑集22巻6号490頁,広島高判昭和56・6・15判時1009号140頁,

 東京地判平成9・3・17判タ959号277頁,最大判平成15・4・23刑集57巻4号467頁92

Page 94: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,有価証券偽造,これと横領・背任の関係について整理すること

復習時間:120分

 有価証券偽造と横領・背任などが問題となる事例(第15事例)について検討を加える。

《参照判例》

 最三小決昭和43・6・25刑集22巻6号490頁,広島高判昭和56・6・15判時1009号140頁,

 東京地判平成9・3・17判タ959号277頁,最大判平成15・4・23刑集57巻4号467頁

第14回 刑法各論6

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,現住建造物等放火、他人所有建造物等以外放火について整理すること

復習時間:120分

 現住建造物等放火、他人所有建造物等以外放火などが問題となる事例(第9事例)について検討を加える。

《参照判例》

 神戸地判平成19・4・19(LEX/DB 28135303)最一小判昭和60・3・28刑集39巻2号75頁,

 最三小決平成15・4・14刑集57巻4号445頁,最決平成20・4・11刑集62巻5号1217頁,

 最二小判平成21・11・30刑集63巻9号1765頁,最二小決平成元・7・7判時1326号157頁,

 東京地判昭和59・6・22刑月16巻5=6号467頁

第15回 刑法各論7

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,私文書の有形偽造について整理すること

復習時間:120分

 有印私文書偽造などが問題となる事例(第21事例)について検討を加える。

《参照判例》

 東京地判平成15・1・31判時1838号158頁,最二小決昭和45・9・4刑集24巻10号1319頁,

 最二小判昭和59・2・17刑集38巻3号336頁

■ホームページ

■実践的な教育内容

93

Page 95: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100022

刑事法総合演習科目名 :

Comprehensive Seminar in Criminal Law and Procedure英文名 :

山本 雅昭・中園 江里人担当者 :

法律基本科目群/刑事法系開講学科:

前期2単位 開講期: 必修科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 3年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

 質疑応答を中心として,双方向形式の授業を実施する。受講者は,あらかじめ指定する参照判例及び参考文献を十分に予習の

うえ授業に臨み,積極的に議論に参加することが求められる。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

双方向授業(クリッカー、タブレット端末等を活用)・自主学習支援(e‐learning等を活用)

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 刑事実体法・手続法について,基礎的知識・応用能力を修得していることを前提に,問題の発見・分析,解決提示能力を涵養

することを目的とする。

 この科目の修得は,本法科大学院の定めるディプロマポリシー1,2の達成に関与している。

■成績評価方法および基準

 期末試験 70%

 平常点(授業での質疑応答及び授業参加の積極的態度を考慮要素とする) 30%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 期末試験の答案は,写しを事務課から返却します。

 期末試験の採点基準をTKCにて公表します。

■教科書

 (実体法分野の指定教科書)

  [ISBN]9784641139084 『刑法 第3版』 (山口 厚, 有斐閣 : 2015)

  [ISBN]9784641115200 『刑法判例百選1 総論(第7版) (別冊ジュリスト 220)』 (有斐閣 : 2014)

  [ISBN]9784641115217 『刑法判例百選2 各論(第7版) (別冊ジュリスト 221)』 (有斐閣 : 2014)

 (手続法分野の指定基本書)

  [ISBN]9784335313660 『刑事訴訟法 第7版(法律学講義シリーズ)』 (田口 守一, 弘文堂 : 2017)

  [ISBN]9784641115323 『刑事訴訟法判例百選 第10版〈別冊ジュリスト232号〉』 (有斐閣 : 2017)

■参考文献

 指定しない。

■関連科目

 刑法演習,刑事訴訟法演習,刑事法事例演習

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

[山本]

 B館8階院長室

 [email protected]

[中園]

 B館8C

 nakazono‐[email protected]

94

Page 96: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

[山本]

 B館8階院長室

 [email protected]

[中園]

 B館8C

 nakazono‐[email protected]

■オフィスアワー

[山本]

 前期:木曜5限、木曜6限

 後期:水曜5限、木曜3限

[中園]

 前期:月曜2限、月曜3限

 後期:水曜3限、水曜4限

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

第1回 手続法1

予習内容:参考判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,有形力行使の限界,強制採尿,違法収集証拠排除法則について整理すること

復習時間:120分

 職務質問,強制採尿,違法収集証拠排除法則

《参照判例》

 最三小決平成6・9・16刑集48巻6号420頁,最一小決平成15・5・26刑集57巻5号620頁,

 最三小判昭和53・6・20刑集32巻4号670頁,最一小決昭和55・10・23 刑集34巻5号300頁,

 最一小判昭和53・9・7刑集32巻6号1672頁,最二小判昭和61・4・25刑集40巻3号215頁,

 最二小判平成15・2・14刑集57巻2号121頁

第2回 実体法1

予習内容:参考判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,構成要件該当性をめぐる諸問題について整理すること

復習時間:120分

 構成要件該当性をめぐる諸問題

《参照判例》

 最一小判昭和46・6・17刑集25巻4号567頁,最二小決平成15・7・16刑集57巻7号950頁,

 最二小決平成17・7・4刑集59巻6号403頁,最二小決平成15・3・12刑集57巻3号322頁,

 最三小決平成元・12・15刑集43巻13号879頁

第3回 手続法2

予習内容:参考判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,捜索差押をめぐる諸問題について整理すること

復習時間:120分

 捜索差押をめぐる諸問題

《参照判例》

 最二小決平成2・7・9刑集44巻5号421頁,最一小決平成6・9・8刑集48巻6号263頁,

 最一小決平成19・2・8刑集61巻1号1頁,最一小決平成14・10・4刑集56巻8号507頁,

 最一小判昭和51・11・18集刑202号379頁,最二小決平成10・5・1刑集52巻4号275頁,

 最三小決平成8・1・29刑集50巻1号1頁,広島高判昭和56・11・26判時1047号162頁,

 最三小決昭和44・3・18刑集23巻3号153頁,最大判昭和36・6・7刑集15巻6号915頁

第4回 実体法2

予習内容:参考判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,違法性をめぐる諸問題について整理すること

復習時間:120分

 違法性をめぐる諸問題

《参照判例》

 最二小決平成20・5・20刑集62巻6号1786頁,最二小判平成元・11・13刑集43巻10号823頁,

 最一小決平成20・6・25刑集62巻6号1859頁,最一小決平成21・2・24刑集63巻2号1頁,

 最一小決昭和62・3・26刑集41巻2号182頁

第5回 手続法3

予習内容:参考判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,逮捕勾留をめぐる諸問題について整理すること

復習時間:120分

 逮捕勾留をめぐる諸問題

《参照判例》

 京都地決昭和44・11・5判時629号103頁,大阪高判昭和60・12・18判時1201号93頁,

 最三小決平成8・1・29刑集50巻1号1頁,東京地決昭和47・4・4刑月4巻4号891頁,

 浦和地判平成2・10・12判時1376号24頁,仙台地決昭和49・5・16判タ319号300頁

95

Page 97: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

第5回 手続法3

予習内容:参考判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,逮捕勾留をめぐる諸問題について整理すること

復習時間:120分

 逮捕勾留をめぐる諸問題

《参照判例》

 京都地決昭和44・11・5判時629号103頁,大阪高判昭和60・12・18判時1201号93頁,

 最三小決平成8・1・29刑集50巻1号1頁,東京地決昭和47・4・4刑月4巻4号891頁,

 浦和地判平成2・10・12判時1376号24頁,仙台地決昭和49・5・16判タ319号300頁

第6回 実体法3

予習内容:参考判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,責任をめぐる諸問題について整理すること

復習時間:120分

 責任をめぐる諸問題

《参照判例》

 最二小決平成2・2・9判時1341号157頁,東京地判平成3・12・19判タ795号269頁,

 最一小判昭和32・10・3刑集11巻10号2413頁,最三小判平成元・7・18刑集43巻7号752頁,

 最三小判昭和53・7・28刑集32巻5号1068頁,最一小決昭和61・6・9刑集40巻4号269頁,

 最二小決平成元・3・14刑集43巻3号262頁,最二小決平成12・12・20刑集54巻9号1095頁

第7回 手続法4

予習内容:参考判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,任意同行,自白法則について整理すること

復習時間:120分

 任意同行,被疑者の取調べ,自白法則

《参照判例》

 富山地決昭和54・7・26判時946号137頁,最二小決昭和59・2・29刑集38巻3号479頁,

 最三小決平成元・7・4刑集43巻7号581頁,最二小判昭和41・7・1刑集20巻6号537頁,

 最大判昭和45・11・25刑集24巻12号1670頁,浦和地判平成3・3・25判タ760号261頁,

 東京高判平成14・9・4判時1808号144頁,最二小決平成元・1・23判時1301号155頁,

 大阪高判昭和52・6・28刑月9巻5・6号334頁,最一小判昭和42・12・21刑集21巻10号1476頁

第8回 実体法4

予習内容:参考判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,未遂・共犯をめぐる諸問題について整理すること

復習時間:120分

 未遂・共犯をめぐる諸問題

《参照判例》

 最二小判昭和37・3・23刑集16巻3号305頁,大判昭和12・6・25刑集16巻998頁,

 最大判昭和33・5・28刑集12巻8号1718頁,最一小決昭和57・7・16刑集36巻6号695頁,

 大阪高判昭和62・7・10高刑集40巻3号720頁,最二小決平成24・11・6刑集66巻11号1281頁,

 最一小決平成元・6・26刑集43巻6号567頁

第9回 手続法5

予習内容:参考判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,新たな捜査方法,伝聞の意義について整理すること

復習時間:120分

 新たな捜査方法,伝聞の意義

《参照判例》

 最二小決平成20・4・15刑集62巻5号1398頁,最一小決平成16・7・12刑集58巻5号333頁,

 最三小決平成21・9・28刑集63巻7号868頁,最大判平成29・3・15刑集71巻3号13頁,

 千葉地判平成3・3・29判時1384号141頁,東京高判昭和58・1・27判時1097号146頁

第10回 実体法5

予習内容:参考判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,生命・身体・自由・名誉・信用・業務に対する罪をめぐる諸問題について整理す

ること

復習時間:120分

 生命・身体,自由,名誉,信用・業務に対する罪をめぐる諸問題

《参照判例》

 最二小決平成17・3・29刑集59巻2号54頁,大阪高判昭和62・7・10高刑集40巻3号720頁,

 最二小決平成17・12・6刑集59巻10号1901頁,最一小決平成20・1・22刑集62巻1号1頁,

 最一小決平成19・7・2刑集61巻5号379頁,最大判昭和44・6・25刑集23巻7号975頁

96

Page 98: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:参考判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,生命・身体・自由・名誉・信用・業務に対する罪をめぐる諸問題について整理す

ること

復習時間:120分

 生命・身体,自由,名誉,信用・業務に対する罪をめぐる諸問題

《参照判例》

 最二小決平成17・3・29刑集59巻2号54頁,大阪高判昭和62・7・10高刑集40巻3号720頁,

 最二小決平成17・12・6刑集59巻10号1901頁,最一小決平成20・1・22刑集62巻1号1頁,

 最一小決平成19・7・2刑集61巻5号379頁,最大判昭和44・6・25刑集23巻7号975頁

第11回 手続法6

予習内容:参考判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,法328条,再伝聞について整理すること

復習時間:120分

 法328条,再伝聞

《参照判例》

 最三小判平成18・11・7刑集60巻9号561頁,最三小判昭和32・1・22刑集11巻1号103頁,

 最二小決平成17・9・27刑集59巻7号753頁

第12回 実体法6

予習内容:参考判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,財産に対する罪をめぐる諸問題について整理すること

復習時間:120分

 財産に対する罪をめぐる諸問題

《参照判例》

 最三小決平成16・8・25刑集58巻6号515頁,最二小決平成19・4・13刑集61巻3号340頁,

 東京高判平成元・2・27高刑集42巻1号87頁,最一小決昭和61・11・18刑集40巻7号523頁,

 最二小決平成15・3・12刑集57巻3号322頁,最二小決平成14・10・21刑集56巻8号670頁,

 最大判平成15・4・23刑集57巻4号467頁,最二小判昭和33・10・10刑集12巻14号3246頁

第13回 手続法7

予習内容:参考判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,訴因をめぐる諸問題について整理すること

復習時間:120分

 訴因をめぐる諸問題

《参照判例》

 最一小決昭和56・4・25刑集35巻3号116頁,最一小決平成26・3・17刑集68巻3号368頁,

 最三小決平成13・4・11刑集55巻3号127頁,最大判昭和37・11・28刑集16巻11号1633頁,

 最三小判昭和46・6・22刑集25巻4号588頁,最一小決昭和53・3・6刑集32巻2号218頁,

 最三小決昭和63・10・25刑集42巻8号1100頁,福岡高那覇支判昭和51・4・5判タ345号321頁,

 最三小判昭和58・9・6刑集37巻7号930頁,最一小判昭和42・8・31刑集21巻7号879頁,

 最大判昭和40・4・28刑集19巻3号270頁,東京高判昭和52・12・20高刑集30巻4号423頁,

 東京地判昭和58・9・30判時1091号159頁

第14回 実体法7

予習内容:参考判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,社会的法益に対する罪・国家的法益に対する罪をめぐる諸問題について整理する

こと

復習時間:120分

 社会的法益に対する罪,国家的法益に対する罪をめぐる諸問題

《参照判例》

 最三小決平成元・7・14刑集43巻7号641頁,最三小決平成15・4・14刑集57巻4号445頁,

 最二小決昭和45・9・4刑集24巻10号1319頁,最一小決平成11・12・20刑集53巻9号1495頁,

 最一小決平成元・3・10刑集43巻3号188頁,最一小決昭和40・2・26刑集19巻1号59頁,

 最二小決昭和58・3・25刑集37巻2号170頁,最三小決平成16・11・8刑集58巻8号905頁

第15回 手続法8

予習内容:参考判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,択一的認定,罪となるべき事実,一事不再理効等について整理すること

復習時間:120分

 裁判をめぐる諸問題

《参照判例》

 札幌高判昭和61・3・24高刑集39巻1号8頁,最三小判平成15・10・7刑集57巻9号1002頁,

 大阪地判昭和49・5・2刑月6巻5号583頁,最大判昭和33・5・28刑集12巻8号1718頁

97

Page 99: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:参考判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,択一的認定,罪となるべき事実,一事不再理効等について整理すること

復習時間:120分

 裁判をめぐる諸問題

《参照判例》

 札幌高判昭和61・3・24高刑集39巻1号8頁,最三小判平成15・10・7刑集57巻9号1002頁,

 大阪地判昭和49・5・2刑月6巻5号583頁,最大判昭和33・5・28刑集12巻8号1718頁

■ホームページ

■実践的な教育内容

98

Page 100: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100018

刑法A(総論)科目名 :

Criminal Law A ( General Part )英文名 :

山本 雅昭担当者 :

法律基本科目群/刑事法系開講学科:

後期2単位 開講期: 必修科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 1年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

 刑法総論の基本事項について検討を加える。その際,受講者とのやり取りも併用する。受講者は,各回の授業に臨むに当た

り,あらかじめ教科書の該当箇所を精査することを要する。このほか,レジュメを配付する。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

双方向授業(クリッカー、タブレット端末等を活用)・自主学習支援(e‐learning等を活用)

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 犯罪論体系について理解し,事例問題への取組みに向けた基礎力の涵養を目指す。

 この科目の修得は,本法科大学院の定めるディプロマポリシー1,2の達成に関与している。

■成績評価方法および基準

 期末試験 70%

 小テスト 20%

 平常点(授業時間中におけるやり取りや授業への参加意欲を考慮する) 10%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 期末試験及び小テストの答案は,写しを事務課から返却する。

 期末試験の採点基準をTKCにて公表する。

■教科書

 [ISBN]9784641139084 『刑法 第3版』 (山口 厚, 有斐閣 : 2015)

 [ISBN]9784641115200 『刑法判例百選1 総論(第7版) (別冊ジュリスト 220)』 (有斐閣 : 2014)

■参考文献

 指定しない。

■関連科目

 刑法B(各論),法学基礎(刑法A)

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

 B館8階院長室

 [email protected]

■オフィスアワー

 前期:木曜5限、木曜6限

 後期:水曜5限、木曜3限

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

第1回 罪刑法定主義,犯罪論の全体像

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,罪刑法定主義とその派生原則の重要問題及び犯罪論の全体像について整理するこ

復習時間:120分

 罪刑法定主義とその派生原則について検討を加えるとともに,犯罪論の全体像を展望する。

《参照判例》

 大判明治36・5・21刑録9輯874頁,最大判昭和50・9・10刑集29巻8号489頁,

 最大判昭和60・10・23刑集39巻6号413頁

99

Page 101: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

第1回 罪刑法定主義,犯罪論の全体像

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,罪刑法定主義とその派生原則の重要問題及び犯罪論の全体像について整理するこ

復習時間:120分

 罪刑法定主義とその派生原則について検討を加えるとともに,犯罪論の全体像を展望する。

《参照判例》

 大判明治36・5・21刑録9輯874頁,最大判昭和50・9・10刑集29巻8号489頁,

 最大判昭和60・10・23刑集39巻6号413頁

第2回 構成要件要素(1)

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,犯罪の主体,行為及び結果の重要問題について整理すること

復習時間:120分

 構成要件要素のうち,犯罪の主体,行為及び結果について検討を加える。

《参照判例》

 最二小判昭和40・3・26刑集19巻2号83頁,最一小決平成16・3・22刑集58巻3号187頁

第3回 構成要件要素(2)

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,因果関係の重要問題について整理すること

復習時間:120分

 因果関係について検討を加える。

《参照判例》

 最三小決昭和42・10・24刑集21巻8号1116頁,最一小判昭和46・6・17刑集25巻4号567頁,

 最二小決平成15・7・16刑集57巻7号950頁,大判大正12・4・30刑集2巻378頁

第4回 間接正犯,不作為犯

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,間接正犯と不作為犯の重要問題について整理すること

復習時間:120分

 間接正犯の諸類型と不作為犯,とくに不真正不作為犯について検討を加える。

《参照判例》

 最一小決昭和58・9・21刑集37巻7号1070頁,最三小決平成元・12・15刑集43巻13号879頁,

 最三小判昭和33・9・9刑集12巻13号2882頁,最二小決平成17・7・4刑集59巻6号403頁

第5回 違法性の基礎,正当防衛

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,違法性の意味と正当防衛の重要問題について整理すること

復習時間:120分

 違法性の意味を踏まえ,違法性阻却事由のうち,正当防衛について検討を加える。

《参照判例》

 最三小判昭和46・11・16刑集25巻8号996頁,最三小判昭和50・11・28刑集29巻10号983頁,

 最二小判平成元・11・13刑集43巻10号823頁,最一小決平成20・6・25刑集62巻6号1859頁

第6回 緊急避難,正当行為,被害者の同意

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,緊急避難,正当行為及び被害者の同意の重要問題について整理すること

復習時間:120分

 違法性阻却事由のうち,緊急避難,正当行為及び被害者の同意について検討を加える。

《参照判例》

 最一小判昭和35・2・4刑集14巻1号61頁,最一小決昭和53・5・31刑集32巻3号457頁,

 最二小決昭和55・11・13刑集34巻6号396頁,最二小判昭和33・11・21刑集12巻15号3519頁

第7回 責任(有責性)の基礎,故意

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,責任の意味と故意の重要問題について整理すること

復習時間:120分

 責任の意味を踏まえ,故意について検討を加える。

《参照判例》

 最二小決平成2・2・9判時1341号157頁,大判大正13・4・25刑集3巻364頁,

 大判大正14・6・9刑集4巻378頁,最大判昭和32・3・13刑集11巻3号997頁

100

Page 102: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,責任の意味と故意の重要問題について整理すること

復習時間:120分

 責任の意味を踏まえ,故意について検討を加える。

《参照判例》

 最二小決平成2・2・9判時1341号157頁,大判大正13・4・25刑集3巻364頁,

 大判大正14・6・9刑集4巻378頁,最大判昭和32・3・13刑集11巻3号997頁

第8回 事実の錯誤

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,事実の錯誤の重要問題について整理すること

復習時間:120分

 故意を阻却する事実の錯誤の諸類型とその取扱いについて検討を加える。

《参照判例》

 大判大正14・6・9刑集4巻378頁,大判大正13・4・25刑集3巻364頁,

 最三小判昭和53・7・28刑集32巻5号1068頁,最一小決昭和61・6・9刑集40巻4号269頁

第9回 過失犯

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,過失犯の重要問題について整理すること

復習時間:120分

 過失犯の構造や過失犯の成否をめぐる諸問題について検討を加える。

《参照判例》

 最二小判平成15・1・24判時1806号157頁,最二小決平成12・12・20刑集54巻9号1095頁,

 最三小判昭和41・12・20刑集20巻10号1212頁,最一小決平成2・11・16刑集44巻8号744頁

第10回 違法性の意識,期待可能性,責任能力

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,違法性の意識,期待可能性,責任能力の重要問題について整理すること

復習時間:120分

 違法性の意識,適法行為の期待可能性,責任能力(責任無能力・限定責任能力,原因において自由な行為)について検討を加

える。

《参照判例》

 最一小決昭和62・7・16刑集41巻5号237頁,最二小判昭和53・3・24刑集32巻2号408頁,

 最二小判平成20・4・25刑集62巻5号1559頁,最三小決昭和43・2・27刑集22巻2号67頁

第11回 未遂犯

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,未遂犯の重要問題について整理すること

復習時間:120分

 実行の着手の意味,不能未遂,中止未遂について検討を加える。

《参照判例》

 最二小決昭和40・3・9刑集19巻2号69頁,最二小判昭和37・3・23刑集16巻3号305頁,

 最三小決昭和32・9・10刑集11巻9号2202頁

第12回 共犯(1)

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,共犯の処罰根拠,従属性,共同実行の意義等,共犯類型の重要問題について整理

すること

復習時間:120分

 共犯の基礎(処罰根拠,従属性,共同実行の意義等)及び共犯類型(教唆犯,幇助犯,共同正犯)について検討を加える。

《参照判例》

 最一小決昭和54・4・13刑集33巻3号179頁,最二小決平成17・7・4刑集59巻6号403頁,

 最大判昭和33・5・28刑集12巻8号1718頁,最一小決平成15・5・1刑集57巻5号507頁

第13回 共犯(2)

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,共犯と身分,必要的共犯,共犯と違法性阻却などの重要問題について整理するこ

復習時間:120分

 共犯と身分,必要的共犯,共犯と違法性阻却など共犯の諸問題について検討を加える。

《参照判例》

 最三小判昭和32・11・19刑集11巻12号3073頁,最三小判昭和43・12・24刑集22巻13号1625頁,

 最二小決平成4・6・5刑集46巻4号245頁

101

Page 103: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,共犯と身分,必要的共犯,共犯と違法性阻却などの重要問題について整理するこ

復習時間:120分

 共犯と身分,必要的共犯,共犯と違法性阻却など共犯の諸問題について検討を加える。

《参照判例》

 最三小判昭和32・11・19刑集11巻12号3073頁,最三小判昭和43・12・24刑集22巻13号1625頁,

 最二小決平成4・6・5刑集46巻4号245頁

第14回 共犯(3)

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,共犯と錯誤,承継的共犯,共犯関係からの離脱,共犯と過失などの重要問題につ

いて整理すること

復習時間:120分

 共犯と錯誤,承継的共犯,共犯関係からの離脱,共犯と過失など共犯の諸問題について検討を加える。

《参照判例》

 最二小決平成17・7・4刑集59巻6号403頁,最二小決平成24・11・6刑集66巻11号1281頁,

 最一小決平成元・6・26刑集43巻6号567頁,東京地判平成4・1・23判時1419号133頁

第15回 罪数,刑法の適用範囲

予習内容:教科書の該当箇所を疑問点を摘記しつつ熟読するとともに,参照判例の意義を把握すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,罪数処理,刑法の時間的・場所的適用範囲の重要問題について整理すること

復習時間:120分

 法条競合,包括一罪,科刑上一罪及び併合罪,刑法の時間的適用範囲及び場所的適用範囲について検討を加える。

《参照判例》

 最大判平成15・4・23刑集57巻4号467頁,最二小決平成5・10・29刑集47巻8号98頁,

 最大判昭和49・5・29刑集28巻4号114頁,最一小判平成17・4・14刑集59巻3号283頁

■ホームページ

■実践的な教育内容

102

Page 104: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100019

刑法演習科目名 :

Seminar in Criminal Law英文名 :

山本 雅昭担当者 :

法律基本科目群/刑事法系開講学科:

前期2単位 開講期: 必修科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 2年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

 刑法総論及び刑法各論の重要問題について検討を加える。問答形式を基本として,教科書の事例とこれに関する設問に取り組

む。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

双方向授業(クリッカー、タブレット端末等を活用)・自主学習支援(e‐learning等を活用)

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 刑法A(総論)及び刑法B(各論)の履修を踏まえ,刑法総論及び刑法各論につき判例を素材として深い理解と問題分析能力

を涵養する。

 この科目の修得は,本法科大学院の定めるディプロマポリシー1,2の達成に関与している。

■成績評価方法および基準

 期末試験 70%

 平常点(授業時間中におけるやり取りや授業への参加意欲を考慮する) 30%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 期末試験の答案は,写しを事務課から返却する。

 期末試験の採点基準をTKCにて公表する。

■教科書

 [ISBN]9784335305160 『ケースブック刑法 第5版 (弘文堂ケースブックシリーズ)』 (亀井 源太郎, 弘文堂 : 2015)

■参考文献

 指定しない。

■関連科目

 刑法A(総論),刑法B(各論)

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

 B館8階院長室

 [email protected]

■オフィスアワー

 前期:木曜5限、木曜6限

 後期:水曜5限、木曜3限

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

第1回 刑法総論1

予習内容:参照判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,被害者に特殊事情のある場合,行為後に介在事情がある場合の因果関係について

整理すること

復習時間:120分

 被害者に特殊事情のある場合,行為後に介在事情がある場合など因果関係の存否判断が困難な問題事例について検討を加え

る。

《参照判例》

 最決昭和42年10月24日刑集21巻8号1116頁,最決平成2年11月20日刑集44巻8号837頁,

 最決平成18年3月27日刑集60巻3号382頁

103

Page 105: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:参照判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,被害者に特殊事情のある場合,行為後に介在事情がある場合の因果関係について

整理すること

復習時間:120分

 被害者に特殊事情のある場合,行為後に介在事情がある場合など因果関係の存否判断が困難な問題事例について検討を加え

る。

《参照判例》

 最決昭和42年10月24日刑集21巻8号1116頁,最決平成2年11月20日刑集44巻8号837頁,

 最決平成18年3月27日刑集60巻3号382頁

第2回 刑法総論2

予習内容:参照判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,故意と事実の錯誤について整理すること

復習時間:120分

 故意が認められるための要件と事実の錯誤に関する問題事例について検討を加える。

《参照判例》

 最決平成18年2月27日刑集60巻2号253頁,最判昭和53年7月28日刑集32巻5号1068頁

第3回 刑法総論3

予習内容:参照判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,過失犯のうちとくに予見可能性について整理すること

復習時間:120分

 過失犯の注意義務の前提をなす予見可能性に関する問題事例について検討を加える。

《参照判例》

 最決平成21年12月7日刑集63巻11号2641頁,最決平成16年7月13日刑集58巻5号360頁,

 最判平成3年11月14日刑集45巻8号221頁

第4回 刑法総論4

予習内容:参照判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,不作為犯と間接正犯について整理すること

復習時間:120分

 不作為犯と間接正犯について検討を加える。

《参照判例》

 最決平成17年7月4日刑集59巻6号403頁,最決平成元年12月15日刑集43巻13号879頁,

 最決平成9年10月30日刑集51巻9号816頁

第5回 刑法総論5

予習内容:参照判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,責任能力について整理すること

復習時間:120分

 責任能力に関する問題事例について検討を加える。

《参照判例》

 大阪高判平成14年7月9日判時1797号159頁,最判平成元年11月13日刑集43巻10号823頁

第6回 刑法総論6

予習内容:参照判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,未遂の重要問題について整理すること

復習時間:120分

 未遂(実行の着手、不能犯及び中止犯)に関する重要問題について検討を加える。

《参照判例》

 最決平成16年3月22日刑集58巻3号187頁,東京地判平成14年1月22日判時1821号155頁,

 最決昭和32年9月10日刑集11巻9号2202頁

第7回 刑法総論7

予習内容:参照判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,正犯の概念、共犯の諸問題について整理すること

復習時間:120分

 正犯の概念,共犯の諸問題に関する問題事例について検討を加える。

《参照判例》

 最決昭和58年9月21日刑集37巻7号1070頁,最決平成17年7月4日刑集59巻6号403頁,

 最決平成25年4月15日刑集67巻4号437頁

104

Page 106: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:参照判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,正犯の概念、共犯の諸問題について整理すること

復習時間:120分

 正犯の概念,共犯の諸問題に関する問題事例について検討を加える。

《参照判例》

 最決昭和58年9月21日刑集37巻7号1070頁,最決平成17年7月4日刑集59巻6号403頁,

 最決平成25年4月15日刑集67巻4号437頁

第8回 刑法総論8

予習内容:参照判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,共犯の諸問題について整理すること

復習時間:120分

 第7回に引き続き,共犯の諸問題に関する問題事例について検討を加える。

《参照判例》

 東京高判平成11年1月29日判時1683号153頁,東京地判平成7年10月9日判時1598号155頁,

 最決平成元年6月26日刑集43巻6号567頁

第9回 刑法各論1

予習内容:参照判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,生命・身体に対する罪,自由・名誉に対する罪について整理すること

復習時間:120分

 生命・身体に対する罪,自由・名誉に対する罪に関する問題事例について検討を加える。

《参照判例》

 高松高判平成8年1月25日判時1571頁148頁,最決平成21年7月13日刑集63巻6号590頁,

 最大判昭和44年6月25日刑集23巻7号975頁

第10回 刑法各論2

予習内容:参照判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,財産犯共通の論点,窃盗について整理すること

復習時間:120分

 財産犯共通の論点及び窃盗に関する問題事例について検討を加える。

《参照判例》

 最決平成元年7月7日刑集43巻7号607頁,札幌地判平成5年6月28日判タ838号268頁,

 最決平成16年8月25日刑集58巻6号515頁,東京地八王子支判平成3年8月28日判タ768号249頁

第11回 刑法各論3

予習内容:参照判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,強盗及び事後強盗について整理すること

復習時間:120分

 強盗及び事後強盗に関する問題事例について検討を加える。

《参照判例》

 最決昭和61年11月18日刑集40巻7号523頁,東京地判平成15年3月6日判タ1152号296頁,

 最判平成16年12月10日刑集58巻9号1047頁

第12回 刑法各論4

予習内容:参照判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,詐欺・恐喝について整理すること

復習時間:120分

 詐欺・恐喝に関する問題事例について検討を加える。

《参照判例》

 最決平成14年10月21日刑集56巻8号670頁,最判平成26年3月28日刑集68巻3号582頁,

 最決平成26年3月28日刑集68巻3号646頁、最決平成18年2月14日刑集60巻2号165頁

第13回 刑法各論5

予習内容:参照判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,横領・背任について整理すること

復習時間:120分

 横領・背任に関する問題事例について検討を加える。

《参照判例》

 東京高判平成15年10月22日東高刑時報54巻1~12号75頁,最大判平成15年4月23日刑集57巻4号467頁,

 最決平成15年3月18日刑集57巻3号356頁,最判昭和33年2月13日刑集13巻2号101頁

105

Page 107: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:参照判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,横領・背任について整理すること

復習時間:120分

 横領・背任に関する問題事例について検討を加える。

《参照判例》

 東京高判平成15年10月22日東高刑時報54巻1~12号75頁,最大判平成15年4月23日刑集57巻4号467頁,

 最決平成15年3月18日刑集57巻3号356頁,最判昭和33年2月13日刑集13巻2号101頁

第14回 刑法各論6

予習内容:参照判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,放火及び文書偽造について整理すること

復習時間:120分

 放火及び文書偽造に関する問題事例について検討を加える。

《参照判例》

 最決平成元年7月14日刑集43巻7号641頁,最決平成15年4月14日刑集57巻4号445頁,

 最決昭和45年9月4日刑集24巻10号1319頁,最判昭和59年2月17日刑集38巻3号336頁

第15回 刑法各論7

予習内容:参照判例・文献を読み,設例について検討すること

予習時間:120分

復習内容:授業で作成したノートを読み返し,公務執行妨害,犯人蔵匿・証拠隠滅及び賄賂罪について整理すること

復習時間:120分

 公務執行妨害,犯人蔵匿・証拠隠滅及び賄賂罪に関する問題事例について検討を加える。

《参照判例》

 広島高判平成14年11月5日判時1819号158頁,最決平成18年11月21日刑集60巻9号770頁,

 最決平成17年3月11日刑集59巻2号1頁,最決昭和60年6月11日刑集39巻5号219頁

■ホームページ

■実践的な教育内容

106

Page 108: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100014

民事訴訟法B(上訴・複雑訴訟)科目名 :

Civil Procedure Law B英文名 :

渡辺 森児担当者 :

法律基本科目群/民事法系開講学科:

後期2単位 開講期: 必修科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 2年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

 複数請求訴訟、上訴手続を中心に、民事訴訟手続の全般に関する法原則や法理論を学習する。授業では、民事訴訟法の基本概

念や制度趣旨などについて、反復確認する。また、具体的事例の解決にあたっての理論的思考を、判例等を通じて学ぶ。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

自主学習支援(e‐learning等を活用)

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 民事訴訟の制度や手続に関する基本的な知識を用い、具体的な事案に対処できる能力を身につけることを目的とする。終局的

には、民事訴訟法の知識を体系的に関連づけられる総合的理解を目指す。

 この科目の修得は、本法科大学院の定めるディプロマポリシー1、2の達成に関与している。

■成績評価方法および基準

 期末試験 70%

 論述式小テスト 20%

 平常点(授業での質疑応答および授業参加の積極的態度を考慮要素とする) 10%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 期末試験及び小テストの答案は、写しを事務課から返却する。

 期末試験及び小テストの採点基準を公表する。

■教科書

 [ISBN]9784641093799 『新民事訴訟法講義 第3版 (有斐閣大学双書)』 (中野 貞一郎, 有斐閣 : 2018)

■参考文献

 [ISBN]9784641115279 『民事訴訟法判例百選 第5版 (別冊ジュリスト 226)』 (有斐閣 : 2015)

■関連科目

 「民事訴訟法A」を修得済みであることが望ましい。

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

 C館4Q

 [email protected]

■オフィスアワー

 前期:水曜3限、水曜4限

 後期:水曜3限、水曜4限

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

第1回 審判対象の複数と重複訴訟

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

 訴訟物の異同についての理解をふまえ、重複訴訟の禁止について学ぶ。

107

Page 109: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

第1回 審判対象の複数と重複訴訟

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

 訴訟物の異同についての理解をふまえ、重複訴訟の禁止について学ぶ。

第2回 請求の客観的複数

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

 請求の客観的併合と、後発的複数の場面である訴えの変更・反訴等について学ぶ。

第3回 多数当事者間の紛争解決

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

 複数の権利主体が存する場合、事件の当事者として相応しい者が誰かを考え、また、紛争解決のために判決効がいかなる主体

に及ぶのかを学ぶ。選定当事者制度、債権者代位訴訟等を取り上げる。

第4回 共同訴訟

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

 多数当事者訴訟とは何かを概観し、通常共同訴訟と必要的共同訴訟について学ぶ。

第5回 補助参加

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

 選定当事者制度、補助参加制度について学ぶ。また、訴訟告知の意義についても学ぶ。

第6回 独立当事者参加

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

 独立当事者参加制度について、要件と効果を学ぶ。また、上訴との関係、訴訟脱退についても学ぶ。

第7回 当事者の交替

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

 訴訟承継制度、任意的当事者変更について学ぶ。

第8回 上訴制度概論

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

 上訴制度の目的と意義、上訴要件について学ぶ。ここでは、上訴の利益とは何か、および不利益変更禁止の原則について学

ぶ。

第9回 上告と再審

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

 上告制度の構造、上告受理申立制度、再審原理と再審事由について学ぶ。

108

Page 110: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

第10回 略式訴訟手続

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

 少額訴訟制度、手形訴訟、督促手続について学ぶ。

第11回 訴訟物と既判力

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

 訴訟物についての解釈論が、訴訟係属中ではどのような論点となって表れ、また判決確定後の既判力の理解にどのように影響

を与えるかを、事例を通じて理解する。

第12回 相殺の抗弁

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

 民事訴訟における相殺の抗弁とはどのような意義をもつかを考え、実体法との関係や既判力の時的限界における議論を、事例

を通じて学ぶ。

第13回 証拠の収集と立証困難の救済

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

 挙証者にとって証拠を収集する手段にはどのようなものがあるかを考え、証明責任の軽減および転換と、文書提出命令の効果

について、事例を通じて学ぶ。

第14回 境界確定訴訟

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

 境界確定訴訟の法的性質を考え、処分権主義・弁論主義との関係、当事者適格の問題、および固有必要的共同訴訟における問

題について、事例を通じて学ぶ。

第15回 訴訟上の信義則と実体法上の信義則

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

 訴訟上の信義則が適用される具体的場面を学び、また、法人格否認の法理が適用される事案について学ぶ。

■ホームページ

■実践的な教育内容

109

Page 111: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

シラバス№: 2025100015

民事訴訟法演習科目名 :

Seminar in Civil Procedure Law英文名 :

渡辺 森児担当者 :

法律基本科目群/民事法系開講学科:

前期2単位 開講期: 必修科目必修選択の別:開講年次:単 位 : 3年次

科目区分: 専門科目

備 考 :

■授業概要・方法等

 民事訴訟法についての基礎的な知識があることを前提に、各回ごとに民事訴訟法の重要なテーマについて、基本的な判例を素

材にして具体的な事例を事前に検討させ、授業においては、事前検討の結果を基にして、上記テーマの論点について議論するこ

とによってより理解を深めさせると共に、事案の分析能力を育成する。授業は,レクチャー方式,双方向方式を取り混ぜて行

う。

■アクティブ・ラーニングの形態

ディスカッション、ディベート

■ICTを活用したアクティブ・ラーニング

自主学習支援(e‐learning等を活用)

■使用言語

日本語

■学習・教育目標及び到達目標

 民事訴訟法の重要なテーマについて、判例を素材にして具体的な事例を検討することによって、民事訴訟手続の中における重

要な論点について理解を深めさせると共に、事案の分析能力を育成することを目標とする。

 この科目の修得は、本法科大学院の定めるディプロマポリシー1、2の達成に関与している。

■成績評価方法および基準

 期末試験 70%

 論述式小テスト 20%

 平常点(授業での質疑応答および授業参加の積極的態度を考慮要素とする) 10%

■試験・課題に対するフィードバック方法

 期末試験及び小テストの答案は、写しを事務課から返却する。

 期末試験及び小テストの採点基準を公表する。

■教科書

 適時プリント配布

■参考文献

 [ISBN]9784641115279 『民事訴訟法判例百選 第5版 (別冊ジュリスト 226)』 (有斐閣 : 2015)

■関連科目

 「民事訴訟法A」「民事訴訟法B」を修得済みであることが望ましい。

■授業評価アンケート実施方法

 学期後半に多肢選択式および自由記述形式のアンケートを1回行う。

■研究室・メールアドレス

 C館4Q

 [email protected]

■オフィスアワー

 前期:水曜3限、水曜4限

 後期:水曜3限、水曜4限

■授業計画の内容及び時間外学修の内容・時間

110

Page 112: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

第1回 民事訴訟の対象

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

第2回 当事者の確定,当事者能力

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

第3回 当事者適格

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

第4回 訴えの提起とその効果

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

第5回 訴えの利益

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

第6回 弁論主義

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

第7回 裁判所の釈明と自白

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

第8回 主張・立証責任

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

第9回 証拠収集手続(文書提出命令等)

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

第10回 判決効(主に既判力の客観的範囲)

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

第11回 判決効(主に既判力の主観的範囲)

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分 111

Page 113: 特別演習(民事執行・保全)...特別演習(民事執行・保全) 専門科目 赤西 芳文 1 民事裁判と事実認定 専門科目 赤西 芳文 4 民事訴訟実務の基礎

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

第12回 通常共同訴訟と必要的共同訴訟

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

第13回 訴訟主体の参加

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

第14回 当事者の交替,変更

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

第15回 当事者の行為による訴訟の終了と上訴等

予習内容:教科書や配付レジュメなどを参照し、授業での質疑に備えること

予習時間:120分

復習内容:教科書や配付レジュメを読み返し、講義で取り上げられた事項について整理すること

復習時間:120分

■ホームページ

■実践的な教育内容

112