埼玉県小・中学校食育指導力向上 授業研究協議会 学習指導案集 ·...

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平成29年度 埼玉県小・中学校食育指導力向上 授業研究協議会 学習指導案集 埼玉県教育委員会 埼玉県マスコット「コバトン」&「さいたまっち」 埼玉県 彩の国

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Page 1: 埼玉県小・中学校食育指導力向上 授業研究協議会 学習指導案集 · 食べよう」 教 諭・大場 公子 栄養教諭・長谷川志保 教 室 3年3組 学級活動

平成二十九年度 

埼玉県小・中学校食育指導力向上 

授業研究協議会 

学習指導案集

埼玉県教育委員会

平成29年度

埼玉県小・中学校食育指導力向上

授業研究協議会 学習指導案集

埼 玉 県 教 育 委 員 会

彩の国 埼玉県

埼玉県マスコット「コバトン」&「さいたまっち」

埼玉県彩の国

Page 2: 埼玉県小・中学校食育指導力向上 授業研究協議会 学習指導案集 · 食べよう」 教 諭・大場 公子 栄養教諭・長谷川志保 教 室 3年3組 学級活動

は じ め に

学校における食育の推進及び学校給食の充実につきまして、関係の皆様方には

御理解・御協力を賜り深く感謝申し上げます。

現在、国民を取り巻く社会環境・生活環境の急激な変化は、子供たちの心身の

健康に大きな影響を与えており、生活習慣の乱れによる朝食欠食などの食を起因と

する様々な健康課題が指摘されています。

そのような中、学校における食育の推進は、子供たちの食に関する正しい知識と

望ましい食習慣を身に付けるための重要な役割を担っており、各学校における食に

関する指導の充実が一層求められているところです。

県では、本年度も食に関する指導力の向上を図るために、「埼玉県小・中学校

食育指導力向上授業研究協議会」を開催し、県内4教育事務所管内の5校におい

て合計14の公開授業を実施していただきました。

このたび、本協議会の内容を県内に広く発信するため、各会場校で公開された

授業の指導案をまとめ、ここに刊行いたしました。

本年度は、食に関する指導の中心である「体育科(保健体育科)」、「家庭科

(技術・家庭科)」、「特別活動(学級活動)」の3つの教科領域にそれぞれ分

類し、会場校の研究過程や指導の軌跡がわかるよう、会場校の栄養教諭、学校栄

養職員が参画した授業の指導案を全文掲載いたしました。

また、今回、中学校における食育授業の取組が公開されたことを踏まえ、小・

中学校の食に関する学習が系統的に進められる一助として、全ての指導案を略案

にて掲載しています。各学校におかれましては、本書を参考にしていただき、各

校の実態に応じた取組をお願いしたいと思います。

本協議会は、埼玉県教育委員会、埼玉県学校食育研究会及び埼玉県学校栄養士

研究会が主催し、公益財団法人埼玉県学校給食会が実施している「生きる力をは

ぐくむ食に関する指導モデル校等支援事業」の研究支援により進められています。

多くの方に御支援いただき、開催できましたことに改めて御礼申し上げます。

結びに、本書をより多くの先生方に活用していただき、本県の食に関する指導

がますます充実するとともに、学校における食育が一層推進されるよう祈念いた

しまして、挨拶とさせていただきます。

平成30年3月

埼玉県教育局県立学校部保健体育課

課 長 加 藤 健 次

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目 次

は じ め に

目 次

1 会 場 校 一 覧 ················· 1

2 食に関する指導の目標・各教科等における指導の内容 ··· 2

3 学 習 指 導 案

(1)体育科、保健体育科 ················· 4

病気の予防 (小学校6学年 体 育 科) ··· 5

毎日の生活と健康 (小学校3学年 体 育 科) ··· 15

毎日の生活と健康 (小学校3学年 体 育 科) ··· 18

育ちゆく体とわたし (小学校4学年 体 育 科) ··· 21

健康な生活と疾病の予防 (中学校3学年 保健体育科) ··· 24

(2)家庭科、技術・家庭科 ················ 27

くふうしようおいしい食事(小学校6学年 家 庭 科) ··· 28

食べて元気に (小学校5学年 家 庭 科) ··· 33

心をこめて作ろう家族と食べる朝食

(小学校6学年 家 庭 科) ··· 36

食品の選択と保存 (中学校1学年 技術・家庭科) ··· 39

(3)特別活動〔学級活動〕 ··············· 42

「まほうのたべかた」で残さず食べよう

(小学校2学年 学級活動) ··· 43

好き嫌いをしないで食べよう

(小学校2学年 学級活動) ··· 47

めざせ!元気うんち! (小学校2学年 学級活動) ··· 53

しっかり食べよう朝ごはん(小学校3学年 学級活動) ··· 57

正しい食事のタイミングとバランスについて考えよう

(中学校3学年 学級活動) ··· 60

4 発行者・協力校・協力市教育委員会 ·········· 64

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会場校及び公開学級(網掛けは指導案全文、その他は略案を掲載) ① 志木市立志木小学校 平成29年11月29日(水)

年 組 領 域 題 材 名 職 名 ・ 授 業 者 会 場

3年2組 体育科

〔保健〕 毎日の生活と健康

教 諭・吉野 綾

養護教諭・朝日 茜 教 室

6年1組 体育科

〔保健〕 病気の予防

教 諭・松榮多喜子

栄養教諭・猪瀬 里美 教 室

② 北本市立西小学校 平成29年11月17日(金)

年 組 領 域 題 材 名 職 名 ・ 授 業 者 会 場

2年3組 学級活動 「めざせ!元気うんち」 教 諭・熊切 優子

教 諭・小野 雄也 教 室

4年3組 体育科

〔保健〕 育ちゆく体とわたし

教 諭・中田 江里

ゲストティーチャー

調理員・鯨井留美子

調理員・小川奈緒子

教 室

6年1組 家庭科 「くふうしよう

おいしい食事」

教 諭・田中 雅之

栄養主任・瀧沢 綾子 教 室

③ 入間市立藤沢小学校 平成29年11月28日(火)

年 組 領 域 題 材 名 職 名 ・ 授 業 者 会 場

2年1組 学級活動 「まほうのたべかた」で

残さず食べよう

教 諭・細渕 成実

栄養教諭・小林 淳子 教 室

3年1組 体育科

〔保健〕 毎日の生活と健康

教 諭・木村 正章

養護教諭・山﨑 優子 教 室

5年2組 家庭科 「食べて元気に」 教 諭・山田 正史

藤沢中学校教諭・斎藤 師子 教 室

④ 熊谷市立大幡中学校 平成29年11月22日(水)

年 組 領 域 題 材 名 職 名 ・ 授 業 者 会 場

1年1組 技術家庭科 食品の選択と保存 教 諭・川上 香織 教 室

3年1組 学級活動 「正しい食事のタイミングと

バランスについて考えよう」

教 諭・小林 信二

栄養教諭・田口 智理 教 室

3年2組 保健体育科

〔保健〕 健康な生活と疾病の予防

教 諭・滝沢 一真

教 諭・津久井大貴 教 室

⑤ 春日部市立武里西小学校 平成29年11月24日(金)

年 組 教科等 題 材 名 職 名 ・ 授 業 者 会 場

2年1組 学級活動 「好き嫌いをしないで

食べよう」

教 諭・大場 公子

栄養教諭・長谷川志保 教 室

3年3組 学級活動 「しっかり食べよう、

朝ごはん」

教 諭・田上 幸代

養護教諭・関 幸恵 教 室

6年3組 家 庭 科 「心をこめて作ろう

家族と食べる朝食」 教 諭・池澤 成一 教 室

1 会場校一覧

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食に関する指導の目標

○食事の重要性、食事の喜び、楽しさを理解する。

○心身の成長や健康の保持増進の上で望ましい栄養や食事のとり方を

理解し、自ら管理していく能力を身に付ける。

○正しい理解・情報に基づいて、食物の品質及び安全性等について自ら

判断できる能力を身に付ける。

○食物を大事にし、食物の生産等にかかわる人々へ感謝する心をもつ。

○食事のマナーや食事を通じた人間関係形成能力を身に付ける。

○各地域の産物、食文化や食にかかわる歴史等を理解し、尊重する心を

もつ。

食事の重要性(食事の重要性、食事の喜び、楽しさを理解する。)

・食事は、人間が生きていく上で欠かすことのできないものであること。

・食事は、空腹感を満たし気持ちを鎮める働きがあること。

・仲間との食事や食味のよさは、心を豊かにすること。

・食事は規則正しくとることが大切であり、特に、朝食をとることは、心と体を活動

できる状態にし、もてる力を十分に発揮できるようになること。

・外食や中食、自動販売機やコンビニエンスストア等の食環境と自分の食生活とのか

かわりを理解すること。

・自ら調理して食事の準備ができることは、健全な日常生活の基盤を支える技術であ

ること。

食に関する指導の観点と内容(例示)

心身の健康(心身の成長や健康の保持増進の上で望ましい栄養や食事のとり方を

理解し、自ら管理していく能力を身に付ける。)

・手洗いやよくかむこと、よい姿勢や和やかな雰囲気作りは、食事の基本であること。

・規則正しい1日3度の栄養バランスのよい食事は、心身の成長の基本であること。

・栄養のバランスをよくするために、好き嫌い無く食べることが必要であること。

・様々な食品にはそれぞれ栄養的な特徴があること。

・健康の保持増進には、栄養バランスのとれた食事とともに、適切な運動、休養及び

睡眠が必要であること。

・自分の食生活を見つめ直し、よりよい食習慣を形成しようと努力すること。

・1日分の献立をふまえ、簡単な日常食の調理をすること。

2 食に関する指導の目標・食に関する指導の内容

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食品を選択する能力(正しい知識・情報に基づいて、食物の品質及び安全性等に

ついて自ら判断できる能力を身に付ける。)

・学校給食にはいろいろな食品が使われていること。

・日常食べている食品や料理の名前や形を知ること。

・食事の準備や後片付けは、安全や衛生に気を付けて行うこと。

・食品表示など食品の品質や安全性等の情報について関心をもつこと。

・食品の品質の良否を見分け、食品に含まれる栄養素やその働きを考え、適切な選択

をすること。

・食品の衛生に気を付けて、簡単な調理をすること。

感謝の心(食物を大事にし、食物の生産等にかかわる人々へ感謝する心をもつ。)

・食生活は、生産者をはじめ多くの人々の苦労や努力に支えられていること。

・食料の生産は、すべて自然の恩恵の上に成り立っていること。

・食という行為は、動植物の命を受け継ぐことであること。

・食事のあいさつは、食に関しての感謝の気持ちの表現であること。

・感謝の気持ちの表れとして、残さず食べたり無駄なく調理したりすること。

社会性(食事のマナーや食事を通じた人間関係形成能力を身に付ける。)

・協力して食事の準備や後片付けをすること。

・はしの使い方、食器の並べ方、話題の選び方などの食事のマナーを身に付けること。

・協力したりマナーを考えたりすることは、相手を思いやることであり、楽しい食事

につながること。

・マナーを考え、会話を楽しみながら気持ちよく会食をすること。

・自然界の中で動植物と共に生きている自分の存在について考え、環境や資源に配慮

した食生活を実践しようとすること。

食文化(各地域の産物、食文化や食にかかわる歴史等を理解し、尊重する心をもつ。)

・自分たちの住む地域には、昔から伝わる料理や季節、行事にちなんだ料理があるこ

と。

・日常の食事は、地域の農林水産物と関連していること。

・地域の伝統や気候風土と深く結び付き、先人によって培われてきた多様な食文化が

あること。

・自分たちの食生活は、他の地域や諸外国とも深いかかわりがあること。

・諸外国の食事の様子を知ることは、国際理解につながるとともに、日本の風土や食

文化の理解を深めることになること。

『食に関する指導の手引』-第一次改訂版-(文部科学省)引用

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(1)体育科・保健体育科

3 学習指導案

生涯にわたって運動やスポーツを豊か

に実践するための資質や能力、健康で安

全な生活を営む実践力及びたくましい心

身を育てることによって、現在及び将来

とも楽しく明るい生活を営むための基礎

づくりを目指す教科です。

特に保健領域では、健康・安全につい

ての基礎的・基本的な内容を、グループ

活動や実習などを取り入れながら、実践

的に理解することを通して、自らの生活

行動や身近な生活環境における課題を把

握し、改善できる資質や能力を培うこと

が重要です。

小学校 体育(保健領域)

教科の特質

中学校 保健体育(保健分野)

教科の特質

生涯にわたる豊かなスポーツライフを

実現するための資質や能力、健康で安全

な生活を営む実践力及びたくましい心身

を育てることによって、現在及び将来の

生活を健康で活力に満ちた明るく豊かな

ものにすることを目指す教科です。

特に保健分野では、健康・安全につい

ての科学的理解を通して、生徒が現在及

び将来の生活において健康・安全の課題

に直面した場合に、的確な思考・判断を

行うことができるよう、自らの健康を適

切に管理し改善していく思考力・判断力

などの資質や能力を育成することが重要

です。

食に関する指導では 食に関する指導では

健康にかかわる食に関する基礎的な内

容について、実践的に理解させるととも

に、健康的な生活習慣の形成に結び付く

ように配慮することが大切です。

健康にかかわる食に関する内容につい

て、科学的に理解させるとともに、健康

的な生活習慣の形成に結び付くように配

慮することが大切です。

『食に関する指導の手引』-第一次改訂版-(文部科学省)引用

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第6学年 体育科(保健領域)学習指導案

平成29年 11月 29日(水) 第5校時 教室

指導者 T1 教 諭 松榮多喜子

T2 栄養教諭 猪瀬 里美

1 単元名 病気の予防 ~生活のしかたと病気の予防~

2 単元について

本単元では、身近な病気の予防について、

ア 病気は、病原体、体の抵抗力、生活行動、環境がかかわり合って起こること。

イ 病原体が主な原因となって起こる病気の予防には、病原体が体に入るのを防ぐことや病原体に対

する体の抵抗力を高めることが必要であること。

ウ 生活習慣病など生活行動が主な要因となって起こる病気の予防には、栄養の偏りのない食事をと

ること、口腔の衛生を保つことなど、望ましい生活習慣を身に付けることが必要であること。

エ 喫煙、飲酒、薬物乱用などの行為は、健康を損なう原因となること。

オ 地域では、保健にかかわる様々な活動が行われていること。

を理解できるようにすることとなっている。つまり、児童が病気の発生要因や予防方法を理解し、自

分の生活の中で適切な対策を考えて行動できるように、思考力・判断力等を育成することをねらいと

している。

児童は、身近な病気が生活のしかたと関わっていることはある程度わかっているが、自分も病気に

なる可能性があるという自覚は低い。本単元の学習を通して、現在の生活のしかたと未来の健康との

関係性に気付き、健康によい生活習慣を身に付けようとする力を育みたい。

また、児童の心身の成長や健康の保持増進の上で、栄養や食事のとり方を理解し、自ら管理してい

く能力を身につけることは大切である。そこで学級担任と栄養教諭がチームを組むことで、栄養教諭

の専門的知識を基に学習を進めながら学習課題に迫っていく。

3 児童の実態

本学級の児童は、活発で何事にも意欲的に取り組んでいる。給食では、肉や揚げ物が好まれ、魚や

野菜を敬遠する傾向にあるが食べることに意欲があり、食への関心も高い。体育の授業にも意欲的に

取り組み、体力を高めようとしている。休み時間にはサッカー、バスケットボール、ドッジボール、

すもう、おに遊びを男女仲良くやっている。

児童は3,4年生の体育「保健」領域で、よりよく体を発育させるためには、一日の生活のしかた

(食事・運動・睡眠)が深く関わっていることを学習してきている。しかし、学年が進むにつれ、就寝

時刻が遅くなったり、朝ごはんを食べなかったりする児童が増えてきている。

運動に関しては、スポーツクラブに所属して毎日のように運動している児童と、あまり運動してい

ない児童の二極化が進んでいる。

児童に「生活習慣病についてのアンケート」(実施期日:10月20日)を行ったところ、次のよ

うな回答があった。

◎生活習慣病について 【知っている 11人 知らない 27人】

◎生活習慣病について知っていること

・ガン・脳卒中・心臓病・心筋梗塞・糖尿病・高血圧・スマホ、ゲーム、インターネット

・糖分のとり過ぎ・肥満・運動不足・生活習慣がくずれてなる病気。

◎30年後、あなたは健康だと思いますか。 【思う 26人 思わない 12人】

◎思う 理由

・プラス思考だから。・たぶん痩せると思うから。・じょうぶな体をもっていそうだから。

・将来、健康のことなら努力すると思うから。・今みたいな生活が続くと思うから。

・医学が進化してどんな病気も治せる薬が発達していそうだから。

・だんだん規則正しい生活が身についてきたから。・やろうと思えばやれるから。

・ぼくは、大人になってもお酒はあまり飲まない、たばこは吸わないと絶対に決めているから。

・生活習慣に気をつけたいと思っているから。・今、あまり病気をしないから。

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・一日三食、バランスの良い食事をとっているから。・ちゃんと睡眠をとっているから。

・親も先生も元気だから。・今よりしっかりしていると思うから。

・このまま運動を続ければ健康なまま、いける気がする。・料理が得意だから。

・空気の入れ替えやご飯の作り方について母に教えてもらっているから。

◎思わない 理由

・あまり、運動をしていないから。・肥満になっていそうだから。・ガンになるかもしれないから。

・生活習慣が悪いから。・薬や注射が苦手だから。・姿勢が悪いから。・野菜が苦手だから。

・栄養がかたよっていそうだから。・お菓子を食べすぎているから。・いろいろ不安だから。

このアンケート結果から、テレビの情報などによって、漠然とした生活習慣病についての知識をも

っている児童はいるが、詳しくはわかっていない児童が多いと思われる。また、30年後の自分の健

康問題を思い描くという質問には、生活習慣に関する観点で答えている児童が多いことから、生活習

慣と健康には関係があることに気づいている児童が多いといえる。

4 教師の指導観

病気の発生には様々な要因が関係してくるが、そのうち食事・運動・休養・睡眠などの生活習慣は、

がん、脳卒中、心臓病、糖尿病などの発症に深く関わることがわかってきた。これらの病気は、かつ

て 40 歳以降の中高年に発症するケースが多かったため「成人病」と呼ばれていたが、近年の日本人

の生活の変化から中高年だけの病気ではなく、生活のしかたによって年齢に関係なく発症することが

明らかになり「生活習慣病」と呼ばれるようになった。

本時では、「生活習慣病」が中高年だけの病気ではなく、生活のしかたによって、自分たちにも身

近な病気であることの自覚を高めさせたい。また、現在の生活のしかたを見つめ直すことで将来、生

活習慣病の発症の可能性が低くなることに気付かせたい。

しかし、現在元気に生活している児童にとって、今後起こりうる可能性の高い病気について考える

ことは難しいことであろうし、生活習慣が原因で発症まで時間のかかる生活習慣病については遠い世

界の話ととらえているのではないだろうか。

そこで、視覚に訴える資料を用いたり、栄養教諭の専門知識を生かしたりしながら学習を進め、理

解を深めさせたい。また、事前に調査した児童の生活習慣の実態を提示して、「生活習慣の乱れが他

人事ではない。」という自覚を高めさせたい。

本単元を生涯にわたる健康づくりの出発の場として位置づけ、将来を見すえた望ましい生活習慣を

身に付けようとする児童を育てたい。

5 単元の目標

・病気の起こり方と予防の方法について関心をもち、進んで課題をみつけようとしたり、意欲的に課

題解決に取り組むことができる。 【関心・意欲・態度】

・病気の起こり方と予防の方法について課題を設定し、解決の方法を考えたり、判断したりできる。

【思考・判断】

・病気の起こり方や予防の方法について、理解できる。 【知識・理解】

6 食育の視点

・健康の保持増進には、栄養バランスのとれた食事が重要であること。 <食事の重要性>

・自分の食生活を見直し、よりよい食習慣を形成しようと努力すること。 <心身の健康>

・健康の保持増進には、栄養バランスを考えて食品を選ぶことが大切であること。

<食品を選択する能力>

7 評価規準

健康・安全への

関心・意欲・態度

健康・安全についての

思考・判断

健康・安全への

知識・理解

病気の起こり方と予防の方法につ

いて関心をもち、進んで課題をみ

つけようとしたり、意欲的に課題

解決に取り組んだりしようとして

いる。

病気の起こり方と予防の方法につ

いて、課題を設定し、解決の方法

を考えたり、判断したりできる。

病気の起こり方や予防の方法につ

いて、実践的に理解し、自分の生

活に役立つ知識を身につけてい

る。

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学習活動に即した評価規準

学習活動に意欲的に取り組もうと

している。

課題や解決の方法を見付けたり選

んだりしている。

病気について理解し、知識を身に

付けている。

食育の視点に即した評価規準

*健康の保持増進には、栄養バランスのとれた食事が重要であることを理解している。〈食事の重要性〉

*自分の食生活を見直し、よりよい食習慣を形成しようと努力している。 〈心身の健康〉

*健康の保持増進には、栄養バランスを考えて食品を選ぶことが大切であることを理解している。

〈食品を選択する能力〉

8 単元の指導と評価の計画(全8時間)本時は○印

時 学習内容・学習活動 〇指導上の留意点 ◆評価規準

☆食育の視点に即した評価規準

1 病気は、病原体、環境、生活のしか

た、体の抵抗力がそれぞれ関係し合

って起こることを知り、予防のしか

たへの意欲をもつ。

〇病気の起こり方を知ることで病気を防ぐことができるこ

とを理解させ、予防への意欲を高めさせる。

◆病気の起こり方を理解している。 【知識・理解】

◆病気を予防しようと意欲を高めている。

【関心・意欲・態度】

病原体がもとになって起こる病気を

知り、予防方法を考える。

〇インフルエンザ、食中毒を具体例にして病気の起こり方

と予防方法を考えさせる。

◆インフルエンザ、食中毒の起こり方を理解している。

【知識・理解】

◆インフルエンザ、食中毒の予防方法を考えている。

【思考・判断】

☆食事を規則正しくとることや栄養バランスを考えてとる

ことが体の抵抗力を高め、病気を予防することにつなが

ることを理解している。 <食事の重要性>

③ 生活のしかたが関わって起こる病気

を知り、予防方法を考える。

〇生活のしかたの積み重ねによって重篤な病気になること

を理解させ、自分の生活のしかたをもとに予防方法を考

えさせる。

◆心臓病、脳卒中などの病気は生活のしかたで起こりやす

くなることを理解している。 【知識・理解】

◆自分の生活をふり返って、病気の予防方法を考えている。

【思考・判断】

☆生活習慣病を予防するため、自分の食生活を見直し、よ

りよい食習慣を形成する方法を考えている。

<心身の健康>

4 生活のしかたが関わって起こる病気

であるむし歯や歯ぐきの病気を知

り、予防方法を考える。

〇むし歯や歯ぐきの病気は口中だけではなく全身病にも関

わることを理解させ、予防方法を考えさせる。

◆むし歯や歯ぐきの病気の起こり方を理解している。

【知識・理解】

◆むし歯や歯ぐきの病気の予防方法を考えている。

【思考・判断】

☆おやつや食事で食品を選ぶ場合、糖分を考えて選択する

ことが口中の病気を予防することにつながることを理解

している。 <食品の選択>

5 たばこの害を知り、誘いを断る方法

を考える。

〇発育期の喫煙、受動喫煙の危険性を理解させ、効果的な

断り方を考えさせる。

◆発育期の喫煙、受動喫煙の危険性を理解している。

【知識・理解】

◆喫煙を勧められた時の断り方を考えている。

【思考・判断】

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6 アルコールの害を知り、誘いを断る

方法を考える。

〇発育期の飲酒の危険性を理解させ、効果的な断り方を考

えさせる。

◆発育期の飲酒の危険性を理解している。 【知識・理解】

◆飲酒を勧められた時の断り方を考えている。

【思考・判断】

7 薬物乱用の害を知り、誘いを断る方

法を考える。

〇医薬品、化学物質、麻薬や覚せい剤の危険性を理解させ、

効果的な断り方を考えさせる。

◆薬物乱用の危険性を理解している。 【知識・理解】

◆薬物を勧められた時の断り方を考えている。

【思考・判断】

8 地域の保健活動を知る。 〇人々の病気を予防するため、保健所や保健増進センター

が活動を行っていることを理解させる。

◆保健増進センターの活動内容を理解している。

【知識・理解】

◆保健増進センターが人々の病気の予防のために行ってい

る活動を考えている。 【思考・判断】

9 校内研修との関わり

《研究テーマ》豊かに関わり合い、いきいきと運動に取り組む児童の育成~たくましい身体と食生活~

<視点>

心身の健康の前に立ちはだかる現実の問題を、他者との対話を通して解決できるような思考力・

判断力を育成することが、主体的に健康増進を図るための資質や能力を身に付けていくことにつな

がると考える。心身の健康は、とりわけ生活習慣と深く関わっている。仲間との関わり合いの中で

の、生活習慣への気づき合い・教え合い・深め合いが、これからの人生で出合う未知の健康問題に

答えが出せるような思考力・判断力を身に付けていくであろう。

10 本時の学習と指導(3/8)

(1)目標

・生活習慣病の原因、症状、予防の仕方を理解できる。 【知識・理解】

・自分の生活習慣の問題点に気づき、改善策を考えることができる。 【思考・判断】

(2) 食育の視点

*生活習慣病を予防するため、自分の食生活を見直し、よりよい食習慣を形成する方法を考えてい

る。 <心身の健康> (3) 展開

段 階

時間

学習活動

指導上の留意点(指導〇 評価規準◆ 食育の評価規準☆)

教材 T1(学級担任) T2(栄養教諭)

導入

5分

1日本の生活習慣病の

実態を知り、自分たち

との関わりに気付く。

〇アンケート結果を発表しな

がら、児童の未来への漠然と

した不安をクラス全体の共

有問題としていく。

〇T2が提示した数字をクラ

スの人数で表し、自分たちの

問題であると実感させる。

〇「成人病」から「生活習慣病」

に呼び方が変わった理由を

考えることを通して、重篤な

病気には生活習慣が深く関

わっていることを理解させ

る。

〇アンケート結果をテレビ画

面に映しながら、児童の未

来への漠然とした不安に共

感していく。

〇日本人の死因の6割以上が

生活習慣病であること、日

本人の生活習慣病患者が増

えていること、子どもの5

人に1人が予備軍であるこ

とに気づかせる。

〇生活習慣病は病気の進行が

わかりづらいという点も恐

ろしい病気ということを知

らせる。

大型TV

PP

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展開

35分

2本時の課題を確認す

3生活習慣病の原因と

なる生活習慣を理解

する。

(1)生活習慣病の原因

を予想する。

(2)乱れた食生活で血

管が詰まること、

運動不足・睡眠不

足で血管や血液の

状態が悪化するこ

とを理解する。

(3)生活習慣病を予防

する生活習慣を理

解する。

4自分の生活をふり返

り、これからの生活を

考える。

(1)自分の生活習慣の

良いところに気付

く。

(2)自分の生活習慣の

問題点に気付く。

(3)交流した気付きを

もとに改善点を考

える。

〇現在の生活習慣を改善すれ

ば 30 年後の未来は変えられ

ることを確認してから本時

の課題を提示する。

〇自分の考えをもってからペ

アで交流するよう助言する。

〇クイズを進行しながら、生活

習慣病を予防する生活のし

かたを理解させる。

〇事前アンケートから自分た

ちの食習慣・運動習慣・睡眠

習慣に問題があることに気

づかせながらクイズを進行

する。

〇事前に行った「生活調べ表」

をもとに自分の生活のしか

たの良いところに気付かせ

る。

〇自分で「自分の生活のしかた

の良いところ」を見つけてか

ら班で交流し合うことを助

言する。

〇事前に行った「生活調べ表」

をもとに自分の生活のしか

たの問題点に気付かせる。

〇自分で「自分の生活のしかた

の問題点」を見つけてから班

で交流し合うことを助言す

る。

〇交流して気付いたことに目

を向けて改善策を考えるよ

う助言する。

〇よりよい改善策を考えるた

めに友達からアドバイスを

もらうことを提案する。

〇生活習慣は恐ろしい病気で

あるが防ぐこともできると

いうことを知らせる。

〇今までの学習を思い出して

予想するよう助言する。

〇健康に良くない生活習慣の

積み重ねによって血管が硬

くなったり、詰まったりし

て病気になる例を写真やイ

ラストで理解させる。

〇食習慣・運動習慣・睡眠習

慣の大切さを確認しながら

クイズを進行する。(食習慣

については、一日の砂糖・

油・塩の摂取量、和食のす

ばらしさ。運動習慣につい

ては外遊び。睡眠習慣につ

いては、成長ホルモンのゴ

ールデンタイム。)

〇食習慣・運動習慣・睡眠習

慣の3つの観点で見つける

よう助言する。

〇良い所が見つからない児童

に助言する。

〇食習慣・運動習慣・睡眠習

慣の3つの観点で見つける

よう助言する。

〇問題点が見つからない児童

に助言する。

〇改善策が考えられない児童

に助言する。

大型TV

PP

血管の模型

拡大機

生活調べ表

付箋

ワークシート

未来は変えられる。30年後も健康な わたし!!

◆生活習慣病の原因、症状、予防のしかたが理解できる。

【知識・理解】ワークシート・発言・観察

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(4)事前・事後指導

〈事前指導〉・学級活動「健康を考えたおやつを自分で選ぼう」

〈事後指導〉・家庭科「くふうしようおいしい食事」~バランスのよい一食分のこんだてを考えよう~

・学級通信や給食通信、懇談会で学習内容の紹介

・必要に応じて栄養教諭による個別面談

・朝の健康観察などで生活習慣に関する声かけ

(5)事前アンケート・生活調べ

保健アンケート 月 日 6年 組名前

1 生活習慣病を知っていますか。

・はい・いいえ (どちらかに〇をつけましょう。)

・どんなことを知っていますか。(いくつ書いてもいいです。)

2 30年後( 才)あなたは、健康だと思いますか。理由も書きましょう。

・思う・思わない (どちらかに〇をつけましょう。)

【理由】

生活アンケート 月 日 6年 組名前

1 あなたの食事は? ① ( )おなか いっぱいになるまで食べることが多い。 ( )腹八分目で食べることが多い。 ② 夕飯の時間は?

( )7時までには夕飯が終わることが多い。

( )8時までには夕飯が終わることが多い。

( )9時までには夕飯が終わることが多い。

( )10時までには夕飯が終わることが多い。

( )11時までには夕飯が終わることが多い。

( )12時までには夕飯が終わることが多い。

③ 好きなメニューは?

A( )ハンバーグ B( )さんまの塩焼き

コーンスープ 味噌汁

ほうれんそうのベーコン炒め ほうれんそうの胡麻和え

パン ごはん

④ 給食で野菜は?

( )よく食べる。 ( )がまんして食べる。 ( )減らすことがある。( )減らすことが多い。

(4)考えた改善点をも

とに自分へのアド

バイスの手紙を書

く。

5学習のふり返りをす

る。

〇自分へのアドバイスの手紙

を読むよう数名指名する。

〇学習での変容を確認する。

〇生活の改善策を考えられた

ことを称賛する。

◆自分の生活習慣の問題点に気づき、改善策を考えることが

できる。 【思考・判断】ワークシート・発言・観察

☆生活習慣病を予防するため、自分の食生活を見直し、より

よい食習慣を形成する方法を考えている。<心身の健康>

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2 あなたのタイプは? ① 志木駅改札口に行くとき

( ) エスカレーターで上ることが多い。( )階段で上ることが多い。

② 雨が降っていない日の25分休み、昼休みは

( )外で遊ぶことが多い。 ( )教室や学年スペースや図書館などの室内で遊ぶことが多い。

③ 寝る前に(夕飯後)ゲームやパソコン、スマホをやることは?

( )よくある。 ( )たまにある。 ( )あまりやらない。( )ほとんどやらない。

④ 部屋の明かりは?

( )明かりをつけたまま寝る。 ( )小さな明かりをつけたまま寝る。( )明かりを消して寝る。

(6)板書計画

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(7)資料

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(8) ワークシート

月 日 6年 組 名前

未来は変えられる。30年後も健康な わたし 1 生活調べで見つけた 自分の生活習慣の良い点と問題点。

2 自分へのアドバイスの手紙

食事

運動 睡眠

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第3学年 体育科(保健領域)学習指導案 平成29年11月29日(水)第5校時 教室

指導者 T1 養護教諭 朝日 茜

T2 教 諭 吉野 綾

1 単元名 毎日の生活と健康 ~「よふかしまあ子」さんを助けよう~

2 本時の学習と指導(2/4)

(1)ねらい

・一日の生活の仕方について進んで問題をみつけたり、友だちの考えを聞いたり

できる。 【関心・意欲・態度】

・毎日を健康に過ごすためには食事・睡眠・排便・運動などが深く関わっている

ことを理解している。 【知識・理解】

(2)食育の視点

*栄養のバランスのとれた食事のとり方を身につけようとしている。

<心身の健康>

(3)展開 段階

時間 学習活動

指導上の留意点(指導〇 評価規準◆ 食育の評価規準☆) 教材

T1(養護教諭) T2(担任教諭)

導 入 2 分

開 35 分

1まあ子の悩み相談をうける。

2本時の学習内容を知る。

3まあ子の生活調べ表をもとに問題点を生活班で考え発表する。

4体調不良や生活の仕方の問題は 自分達の問題で あることに気づく。

5朝食の大切さを考える。

○「けんこう」とはどんなことかを、振り返る。

○まあ子の生活調べを提示してまあ子の問題点をみつけるよう助言する。

○本時の学習課題を提示する。

○班の代表の児童が発表する中で、生活の仕方と健康のつながりに気づくよう助言する。

○まあ子の生活の問題点は朝寝坊・朝食抜き・朝食の内容・排便なし・運動不足・夜更かしであることを確認する。

○朝食が一日の生活の力のもとになっていること・成長の力のもとになっていることなどをパネルシアターやエプロンシアターなどを使って実感出来るようにする。

○まあ子になって登場する。 体調が良くない悩みを打ち明ける。

T2「なんだかだるくておなかがいたいんだけど、なんでかなあ?」

○机間指導し、生活班で児童が話し合う中で、生活の仕方と健康のつながりに気づくよう助言する。

○まあ子の生活の問題点を画用紙に書きながら確認する。

○朝食に関するアンケート結果を話す。

T2「みんな食べてるみたいだけど、私は食べたくないなあ。食べなくても倒れないし、いいじゃん。みんなどう思う。」

生活調べ

表(拡大・

個別)

ワークシ

ート

まあ子の

問題点を

書く画用

アンケー

ト結果(朝

食)

パネルシ

アター

エプロンシ

アター

「よふかしまあ子」さんを助けよう

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ま と め 8 分

6早寝の大切さをとなりの児童と話し合いながら考える。

7運動の大切さや日光をあびる外遊びの大切さを考える。

8 健康な生活のためには、朝食・早寝・運動がつながっていることが知る。

9 本時のふり返りをする。

○朝食と早寝の関わりに気づくよう、A子の生活調べをもとに考えるよう助言する。

○朝食をしっかり食べるためには早く寝ることが大切であることに気づくよう助言し、早寝は成長ホルモンの量にも深く関わっていることを知らせる。

○早く眠るためには、運動することが大切であることに気づくように助言する

○部屋の中の遊びではなく、光をあびる外での運動は体をつくるもとになること、早寝早起きのリズムをつくることなどを知らせる。

○毎日を健康に過ごすためには、朝食・早寝・運動が大切であること、3つがつながっていることを確認する。

○まあ子さんが健康になるためにどうしたらよいか手紙に書くとともに、自分の生活についても毎日を健康に過ごすためにどう過ごしていくかの両方を記入するように助言する。

○なぜ食べなくてはいけないか、エプロンシアターなどで児童の理解が深まるように T1 に質問しながら補助する。

T2「朝食べると、朝ごはんの大切さはわかったけど、食欲がないんだよ。」

○ふとんに入った時刻アンケートの結果を話す。

○早寝の大切さについて、資料などで児童の理解が深まるようにT1に質問しながら補助する。

T2「早く寝たいんだけど、ね

むれないんだよねえ。」 T2「私も部屋の中でゲー

ムしてるよ。」 ○光をあびる外遊びの大切さについて児童の理解が深まるよう、T1に質問したりしながら補助する。

○T1と共に左記のことを確

認し、健康とは「心や体の調子が良い状態のこと」をいう事を再度、確認する。

T2「私もやろうって思うけど、

2組のみんなも、どんなことを一緒に頑張ってくれるか手紙に書いて、教えてください。」

アンケー

ト結果(寝

た時刻)

成長ホル

モンのグ

ラフ

アンケー

ト結果(運

動)

3つのパワ

ーの図

健康の定

手紙プリ

ント

自分の生

活調べア

ンケート

◆まあ子の生活の問題点を見つけようとしている。

【関心・意欲・態度】ワークシート・発言・観察

◆毎日を健康に過ごすためには食事・睡眠・排便・運

動などが深く関わっていることを理解している。

【知識・理解】ワークシート・発言・観察

☆栄養のバランスのとれた食事のとり方を身につけよ

うとしている。

<心身の健康>ワークシート・発言・観察

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3 資料等

(1) 板書計画 (2)ワークシート

よふかしまあ子さんを助けよう

よふかしまあ子さんを助けるパワーは

朝食のパワー

早寝のパワー 運動のパワー

体のちょ金箱はかんぞう

筋肉や肝臓の パネルシアター

健康とは

まあ子さんの 生活しらべ

学級の生活調べ

集計結果

よふかしまあ子さんを助けよう

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第3学年 体育科(保健領域)学習指導案 平成29年11月28日(火)第5校時 教室

指導者 T1 教 諭 木村 正章

T2 養護教諭 山﨑 優子

1 単元名 毎日の生活と健康 ~かむことのひみつを見つけよう~ 2 本時の学習と指導(5/5) (1)ねらい ・噛むことの大切さについて、資料や体験で考え、表現することができる。 【思考・判断】 (2)食育の視点 *心身の成長や健康の保持増進の上で望ましい栄養や食事のとり方を理解し、自ら管理していく能 力を身につける。 <心身の健康> (3)展開

時 学 習 活 動 ○指導上の留意点◇評価☆言語活動の視点 資

料 T1 T2

導入

5分

1 卑弥呼の時代の食事と現代の食事

の時間と噛む回数の違いを知る。

・卑弥呼の時代は50分、3990回

・現代は10分、610回

2 なぜ食事の時間や噛む回数が違う

のかを考える。

・食べる物が柔らかくなった。

・噛まなくなった。

○養護教諭と担任でやりと

りをしながら、児童に興味

を持たせていく。

○展開に時間をかけるため、

数名を指名し、答えさせる

程度にする。

○卑弥呼のイラ

ストや食事内

容のイラスト

などを使い、ビ

ジュアルに示

す。

展開

30分

3 課題を知る。

4 なぜ、かむことは大切なのか考え

る。

(1)スルメイカを10回噛んだ時点

でワークシートに記入する。

・固い。

・飲み込めない。

・(だ液が)少ない。など

(2)スルメを50回以上噛んだ時点

でワークシートに記入する。

・やわらかい。

・飲み込みやすい。

・(だ液が)多い。など

(3)(1)と(2)を比べてよく噛む

ことの大切さを考えて書く。

・よくかむことで、食べ物が柔ら

かくなり、飲み込みやすくなる。

また、だ液がたくさん出て、味

もどんどん出る。

○スルメを、噛む回数を変え

て食べることで消化しや

すいこと、より味わいやす

くなることに気づかせる。

○ワークシートにあらかじ

め観点を示しておき、児童

の思考の助けとする。

○10回、50回と比較がし

やすいように、選択式で記

入できるようにする。

◇よく噛むことの大切さを

考え、自分の考えをワーク

シートに書いている。

(思考・判断)

【ワークシート】

○机間指導を行

い、書き方が分

からない児童

を支援する。

○全体で取り上

げたい意見を

書いている児

童を見つけT

1と共有する。

よくかんで、かむことのひみつを見つけよう。

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展開

30分

(4)書いた考えを、グループで交流

させる。

(5)全体で交流する。

☆ワークシートに書いたこ

とを中心に、グループで発

表させる。

○書けない児童は、他の児童

の発表を聞き、参考にして

書かせる。

○アレルギーがある児童、苦

手な児童は、感想を他の児

童から聞くことで参加。

◇よく噛むことの大切さを

考え、言ったり書いたりし

ている。(思考・判断)

【発言・ワークシート】

○グループで詳しく発表で

きた意見を交流させる。

○自分になかった考えをワ

ークシートに記入させる。

まとめ

10分

5 なぜ、噛むことが大切なのか、養

護教諭から話を聞く。

・体への吸収がよくなる。

・むし歯予防になる。

・あごが発達する。

・脳への刺激になり、発達する。

6 学習したことをまとめる。

・よく噛むことで、むし歯の予防

になることは知らなかった。よ

く噛んでだ液を出し、むし歯に

ならないようにしたい。等

○児童が話を聞くだけにな

らないよう、ワークシート

に記入させる。

○学んだことをワークシー

トに書かせる。

○課題に迫る感想を書いた

数名に発表させる。

○養護教諭の話

により噛むこ

との大切さを

さらに強く感

じさせる。

○「ひみこのはは

いーぜ」の中

で、内容を精選

し児童に伝え

る。

イラスト

ワークシート

3 資料等

(1)板書計画

〈10回〉 〈50回〉

・固い ・やわらかくなった

・のみこめない ・のみこめる

・だえきが少ない ・だえきが多い

〈さらによいこと〉

・食べる物がかわった。 ・体へのきゅうしゅうがよくなる。

・よくかまなくなった。 ・むし歯よぼうになる。

・あごが発たつする。

・のうがかっぱつになる。

努力を要すると判断できる状況の児童への手立て

・スルメイカを食べた時を想起させ、ワークシ

ートの観点に沿って書かせる。

よくかんで、かむことのひみつを見つけよう。

かむ回数 時間

昔 3990回 50分

現代 610回 10分

食事のイラスト よくかむことで、食べ物が食べやすくなり、おいしく

なる。また、きゅうしゅうがよくなったり、むし歯のよ

ぼうになったりするなど、体によいことがたくさんあ

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(2)ワークシート

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第4学年 体育科(保健領域)学習指導案 平成29年11月17日(金)第5校時 教室

指導者 教 諭 中田 江里

ゲストティーチャー 鯨井 留美子

ゲストティーチャー 小川 奈緒子

1 単元名 育ちゆく体とわたし ~わたしたちの食生活をふり返ろう~ 2 本時の学習と指導(5/5)

(1) ねらい

・よりよい食習慣について知り、自分の食生活を見つめ直して課題を見つけることができる。

【思考・判断】 (2)食育の視点

*成長期に特に必要な栄養について知り、栄養のバランスを考えた食事をとる必要があることを 理解する。 <心身の健康> (3)資料および準備するもの ・3色列車、食材カード、料理カード、教科書、ワークシート (4)展開

時間 学習内容・活動 指導上の留意点(指導○ 評価規準◆)

導 入

5 分

1 前時の復習をする。

<予想される反応>

○食べ物が3つのグループに分かれていることと、その

中でも成長期に必要なものの働きについて確認する。 たんぱくしつ…きん肉になる。 カルシウム…ほねになる。 ビタミン…カルシウムをほねに運ぶ。 ○好きなものばかり食べているとどうなるか。 ○みんなの好きなメニューや嫌いな食べ物を発表する。

30 分

2 本時のねらいを知る。 3 今日の給食について考える。 <予想される反応> 4 調理員さんのお話しを伺う。

○本時のねらいを復唱させる。 ○今日の授業を通して、食事内容の大切さと、今後の生

活に役立てていけるような学習への意識を高めさせ

る。 ○献立ごとの食品名を全体で共有する。 ○班ごとに給食の食材を3つのグループに分け、給食が

バランスよく作られていることを知る。

○たんぱくしつ、カルシウム、ビタミンについても確認

する。 ○調理員から、みんなの成長を考えながら調理している

ことを話してもらう。 ・栄養素がとばないよ うな調理の仕方や食 感を味わえるような 工夫について ・鮮度を保つ工夫につ いて ・児童が苦手な食材の

調理の仕方について ・全校の残食について ・給食の1食分の量について

Q1 成長期に特に必要な栄養 は何だったでしょうか。

カルシウムやビタミンです。

Q2 今日の給食の食材を3つの グループに分けられますか。

わたしたちの食生活を ふり返ろう。

今日食べたのはごはんと…。 肉は赤かな。

Q3 調理員さんは、みんながより

よく成長するために、どん

なことに気をつけて調理を

しているでしょうか。

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展 開

30 分

<予想される反応> 5 骨について知る。 <予想される反応> 6 わたしたちの食生活を振り返

る。 <予想される反応>

○牛乳の残量についても確認する。 ○給食は全部食べてちょうどよい量になっていること

を確認し、苦手なものも一口は食べてみるように働き

かける。 ○ペットボトルで作った2本の骨の模型を見せて、丈夫

だと思う方を予想させ、代表の子に折らせて中身を確

認する。 ○運動をしている人の骨と運動をしていない人の骨と

の違いや、骨密度とカルシウムやビタミンとの関係に

ついて知らせる。 ○年齢ごとの手の骨の成長について知らせる。 ○給食で牛乳が毎日出る訳や、牛乳が飲めない人や苦手 な人は別の食品をとる方法もあることを確認する。 ○学級のアンケートから出された朝食例の写真を各グ

ループに1つずつ配り、グループごとに栄養面から不

足している料理や食材を付け足すように助言する。 ○グループ内で自分の考えを伝え合うことにより、互い

の考えのよさを知る。 ○友達の発表を聞き、各メニューをよりよい朝食にす る方法を全体で共有する。

ま と め

10 分

7 今日の学習をふり返り、食事の めあてをつくる。

○考えを整理し、本時のまとめをする。 ○数人の児童に発表させ、全体に広める。 ○保護者にも協力してもらい取り組んでいくことを話 す。

苦手な野菜も出るよ。 おいしく作る工夫があるかな。

<指導すべき内容> 給食は、成長期に必要な栄養

や量も考えられていること。

Q4 どちらの骨が丈夫でしょう

右かな…。左だと思います。

<指導すべき内容> 丈夫な骨にするためには、必

要な栄養をとり、運動する必

要があること。

Q5成長期のことを考えて、

栄養面ですぐれた朝食

にしてみよう。

カルシウムが足りないよ。 牛乳を足してみよう。

◆成長期に必要な栄養素を知り、バランスよく食

べることの大切さに気づき、今後の食事をより

よいものにするための方策を考えている。 【思考・判断】

【努力を要すると判断できる状況(C)の児童への手立て)】 食生活をふり返り、不足しているものはないか考

えさせ、気づかない児童には板書や学習カードで

内容をふり返らせて、問題解決できるよう支援す

る。

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3 資料等

(1)板書計画

(2)資料

p30 もっと知りたい・調べたい 給食を栄養素別に分けてみよう

赤 黄 緑

調理する時に気をつけること

・栄養をバランスよくとることができるように。

・全部食べてちょうどよい量になるようにしている。

骨の写真 朝食の献立を考えてみよう

成長期に特に必要な栄養素 まとめ 自分のめあて

わたしたちの食生活をふり返ろう。

(エネルギー

のもと) (体をつくる) (体の調子を

整える)

和食

洋食

よりよく成長していくため、たん白質、 カルシウム、ビタミンをバランスよくとる。

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保健体育科(保健分野)学習指導案

平成29年11月22日(水) 第5時限 教室

第3学年○組 男子○名 女子○名 計○名

指導者 T1 教 諭 滝沢 一真

T2 教 諭 津久井大貴

1 単元名 「健康な生活と疾病の予防」 イ「生活行動・生活習慣と健康(食生活と健康)」

2 本時の学習と指導(2/4)

(1)ねらい

・食生活と健康について、学習したことを事例や自分たちの生活などと比較して、選んだり、説

明したりすることができる。 【思考・判断】

・食事には健康な体をつくるとともにエネルギーを補給する役割があり、健康を保持増進するた

めには、適切な食事時間、栄養バランスや食事の量に配慮する必要があることを理解できる。

【知識・理解】

(2)食育の視点

*食事の重要性

*心身の健康(心身の成長や健康の保持増進の上で望ましい栄養や食事の取り方)

(3)準備するもの

ワークシート マグネットシート

(4)展開

学習活動 学習内容 指導上の留意点と評価

〇指導 ◆評価 *食育の視点

1 食事と健康な体つくりと

の関係性を知る。

・資料から病気の原因につい

て考える。

・栄養素の過不足と健康の関

係から、食生活と健康につ

いて関心を持つ。

2 学習内容を確認する。

〇資料を提示し、選択肢から選ばせる

(T1)

〇ワークシートを配布し、本時の学習

の見通しを持たせる。

〇前時の復習をし、運動だけでなく、

栄養素の不足も健康に影響するこ

とを理解させる。 (T1)

〇教科書の資料等を利用して、取りす

ぎについても説明する。 (T2)

*食事の重要性について理解させる。

3 適切な食事の仕方につい

て考える。

健康のための食生活の仕方とは?

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36

36

・献立を見て気付いたことを

発表する。

予想される生徒の反応

・どんな人の食事か考える。

・消費エネルギーと摂取エネル

ギーとの関係を知る。

・萩野選手母親の手記を読む。

4 健康によい食生活につい

て考える。

食事には運動によっ

て、消費されたエネル

ギーを補給する役割が

あること

〇一般の人の食事と比較しながら

班で意見交換をさせる。 (T1)

〇机間巡視をしながら、栄養素のバラ

ンスや食事の時間などに気付かせ

るようにする。 (T1・T2)

〇各班の考えを書いたマグネット

シートを黒板に貼らせてから、発

表させる。

〇予想したことを発表させる。

〇競泳選手(萩野公介)の高校時代の

食事であること、一般の高校生の約

2倍のカロリー摂取であることを

伝える。(T2)

〇「萩野選手はなぜこのような食事を

するのか」「一般の高校生が同じ食

事をしたらどうか」考えさせ、運動

による消費エネルギーと摂取エネ

ルギーの関係を理解させる。(T1)

・手記を教師が読む。 (T2)

・適切な食事の仕方についてまとめ る。 (T1) *健康の保持増進のための望ましい

栄養や食事の取り方について理解

させる。

質問1: 次の食事は、ある人の、ある1日の食事です。どんな人の食事でしょうか。

また、どんなことに気がつきましたか。

朝食・昼食・夕食・捕食(4回)・1日の摂取カロリー4000キロカロリー の献立を示す

・食事の回数が多い

・品目が多い

・牛乳がない

・朝食の量が多い

・バランスがいい

質問2: ある土曜日のAさん(中学生)の食生活にどんな問題があるでしょうか。また、 改善のためにどんなアドバイスをしますか。

Aさんはバレー部に所属していて、全国大会を目指しているが、体調を崩すことが多く、

伸び悩んでいる。 起床が遅く、練習に遅刻しそうになりながら朝練習に参加。帰宅後は昼食、間食、夕食

はハンバーガーやポテトフライ、ジュースなど。夕食後に塾に行き、夜食でカップ麺を食

べ、炭酸飲料を飲む。

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3 資料等

板書計画

食生活と健康

健康のための食生活の仕方とは? 献立を見て気付いたこと 病気の原因は何? ①毒による病気説 ②栄養不足による病気説 ③風土病説 ④伝染病説 ・栄養素の過不足は 健康に影響する

どんな人の食事?

萩野公介選手 の写真 なぜこのような食事をするの

だろう?

・食事には運動によって消費され

たエネルギーを補給する役割が

ある

適切な食事の仕方 ・適切な時間に食事をする ・栄養のバランスに配慮する ・食事の量に配慮する (摂取エネルギー・消費エネルギー)

Aさんの食事の仕方の

問題点は?

Aさんにアドバイスし

よう

・問題点を出し合う。

予想される生徒の反応

・改善のためのアドバイスを考

え、発表する。

アドバイスに使う言葉

5 1時間の学習内容を確認

する。

・適切な時間に食事を

すること

・栄養のバランスや食

事の量に配慮する必

要があること

〇班で出し合った問題点を発表させ、

全体で共有させる。 (T1)

〇各自でアドバイス考えた後、班内で

発表する。 (T1・T2)

〇今まで学習したことを振り返りな

がら考えさせる。

◆食生活と健康について、学習した

ことを事例や自分たちの生活など

と比較して、選んだり説明したりで

きる。 (思考・判断)

【観察・ワークシート】

〇わかったことや、考えたことをもと

に、自分の食生活を振り返らせる。

◆食事には健康な体をつくるととも

にエネルギーを補給する役割があ

り、健康を保持増進するためには、

適切な食事時間、栄養バランスや食

事の量に配慮する必要があること

を理解できる。 (知識・理解)

【ワークシート】

・朝食を食べていない ・栄養バランスが悪い ・炭水化物が多い ・タンパク質が少ない

・適切な時間 ・栄養のバランス ・食事の量

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(2)家庭科、技術・家庭科

3 学習指導案

小学校 家庭

教科の特質

中学校 技術・家庭(家庭分野)

教科の特質

食に関する指導で 食に関する指導で

『食に関する指導の手引』-第一次改訂版-(文部科学省)引用

家庭生活における衣食住などに関する内容

について、実習や観察、調査などを通して学習

することによって、日常生活に必要な基礎的・

基本的な知識及び技能を身に付け、生活におけ

る自立の基礎を培うとともに、家庭生活を大切

にする心情や豊かな人間性を育成する教科で

す。

そのため、一人一人の児童が自分を生かすこ

とができるように、題材構成や使用する教材を

個に応じて工夫したり、問題解決的な学習によ

り個に応じた課題を選択し追究したりするな

ど、弾力的な学習ができるようにすることが重

要です。

技術・家庭科〔家庭分野〕は、生徒の生活の

基盤となる家庭や家族の機能を理解し、衣食住

などの生活にかかわる基礎的・基本的な知識及

び技術を習得することによって、生活の自立を

目指し、家庭生活をよりよく豊かに創造しよう

とする能力と態度を育成する教科です。

そのためには、生徒が家族・家庭や衣食住、

消費・環境などの内容について個別にとらえる

だけでなく、生活全体を見通し、総合的にとら

えて課題を解決する方法を見いだすなど、より

よい生活の実践に向けて学習を進めていくこ

とが重要です。家庭分野の学習は、小学校家庭

科の学習を基盤として発展させるものであり、

その連続性と系統性を重視しながら指導する

必要があります。

家庭科は食に関する指導を行う中核的な教

科であり、食生活を家庭生活の中で総合的にと

らえるという家庭科の特質を生かし、家庭や地

域との連携を図りながら取り組むことが重要

です。日常の食事を大切にする心、心身の成長

や健康の保持増進の上で望ましい栄養や食事

のとり方、食品の品質及び安全性等に関する基

礎的な知識、調理の基礎的・基本的な知識及び

技能などを総合的にはぐくむ観点から、食に関

する指導を推進しています。

技術・家庭科は食に関する指導を行う中核的

な教科であり、食生活を家庭生活の中で総合的

にとらえるという技術・家庭科の特質を生か

し、家庭や地域との連携を図りながら健康で安

全な食生活を実践するための基礎を培うよう

取り組むことが重要です。食に関する指導に当

たっては、食生活の自立を目指し、中学生の栄

養と調理についての基礎的・基本的な知識及び

技術、中学生の 1日分の献立作成、日常食の調

理、地域の食文化についての関心と理解の深化

などを総合的にはぐくむ観点から推進してい

ます。

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第6学年 家庭科学習指導案

平成29年11月17日(水) 第5校時

場 所 6年1組教室

指導者 T1 教 諭 田中 雅之

T2 栄養士 瀧沢 綾子

1 題材名 「くふうしようおいしい食事」 2 題材設定の理由 (1)児童の実態

6年生の児童は、学習や運動の課題に対して意欲的に取り組むことが多く、学年全体として落ち

着いており、決められたことはきちんとこなそうと努力する雰囲気がある。

これまでの家庭科の学習では、5年生で、家庭における自分の役割を考えたり、できることから

実践したりする経験を積み重ねてきた。また、6年生になってからは、1学期に朝食づくりにも挑

戦した。朝食の特徴を調べ、その役割について知ったり、実際に調理をしたりする経験を積んだ。

調理実習を通しての感想の中には、「栄養のバランスについて工夫した。」という内容や、朝食とい

う具体的な場面を想定して「調理時間が短くなるように工夫した。」という内容が挙げられており、

「食」に対して基礎的、基本的な内容についておよそ理解しているものと考えられる。

しかしながら、知識として「食」への理解はあるものの、一方では、給食の様子などから見えて

くる実際の行動は、また別の様相を示している。

配膳された給食を極端に減らす児童や、

片寄った食べ方をする児童も少なくない。

給食について学級でアンケートを取った

ところ、約15%の児童が、毎日残してい

るという結果が出た。

理由としては、嫌いで食べたくない(3

人)食べるとお腹が痛くなる(1人)食べ

た経験のないものが出るから(1人)が挙

げられていた。家庭的な問題も含まれる場

合があり、配慮が必要であるものの、今後、

理解から実践へとどのようにつなげてい

くかが本学級の児童の課題である。

(2)題材について

毎月配られる給食の献立表について児童にアンケート調査を行ったところ、約4割の児童は楽し

みに毎月チェックをしていた。確認する理由としては、「デザートや揚げパン、カレーが出る日を

チェックする」が挙げられていた。「必ず確認する」と回答した児童は、給食が大好きな児童と、

逆に給食をほぼ毎日残す児童に分かれていた。栄養面について考えていたり、食材について考えた

りしている児童はいなかった。

本題材では、①栄養のバランスを中心

に、1食分の献立を考えること。②身近

な食品を用いて調理計画を立て、おかず

を作ること。③食事に関心をもち、その

役割を考え、食事を大切にしようとして

いること。の3点をねらいとしている。

5年生では、卵と野菜をゆでる調理と、

ごはんとみそ汁の学習を通して、調理の

基本と五大栄養素や3つの食品グループ

について学んでいる。 そして、6年生の

1学期では、朝食の大切さや卵や野菜を

いためる調理を学習してきている。今ま

での経験を生かし、本題材で初めて1食

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分の献立を考えることになる。

1食分の食事を作るために、自分のこれまでの食生活を振り返り、望ましい食生活を送ろうとす

る中から、食事作りの視点に気づくことができる題材であり、これまでの調理技能及び知識を生か

して、1食分の献立を考えて調理を行い、家庭での実践につなげていける題材である。また、学校

給食や家庭での食事は栄養のバランスを考えて作られていることに気付き、感謝の気持ちや楽しい

食事の在り方についても考えていける題材である。

(3)指導観

核家族化や個食化が進む現代、家庭生活や食生活の多様化により、食に対する考え方も様々にな

り、家族がそれぞれ別のものを食べることや、家族がそろわずに食事をすることも特別なことでは

なくなっている。給食のみならず、日常生活の中でも好きなものだけを好きなだけ食べることに違

和感をもたなくなっている児童も少なくない。

そこで、児童自身が栄養のバランスを意識し、食事をすることがとても大切であり、栄養のバラ

ンスを考えた食事の計画が立てられるような実践的態度を育てたいと考える。

まず、自分の食生活の問題点に気付き、課題をもつことができるように導入を工夫する。1食分

の献立を考える場では、食に関する専門的な立場から T.T として栄養士を入れ、学校給食を参考に

栄養のバランスを考えた1食分を考える実践的な学習を取り入れる。しかし、知識はあるが実践に

移すことが困難である状況を鑑み、「旬の食材」や「食の安全・安心」など献立に対するテーマを

決めて調べる活動を取り入れ意欲を高めさせていく。「食」に対して意識や意欲が向いていくよう、

よりダイナミックに活動を展開させていく。

調べる方法としては、地域の地場産を取り扱う店に話を聞いたり、本校の特徴でもある「西小サ

ポーター」の方々の話を聞いたり、学校給食会の方の話を聞いたりし、本やインターネットに頼ら

ない調査方法を用い、人や物との関わりを大切にしていく。

そして、調べたことをもとに、グループごとに献立を考えて自分のものとして調理を経験させる

ことで、今後の生活に生かすことができるようにさせていく。

3 研究主題との関わり及び題材における食育の視点

<研究主題>

<食育の視点>

自分の食生活の問題点を意識し、各自献立に対するテーマを決め調べる活動を取り入れながら、

実際の調理実習に生かす。

【心身の健康】【食品を選択する能力】【食文化】【感謝の心】

<主題に迫る手立て>

手立て1 → 自らの献立として考えられるよう、食生活を振り返り問題点を意識させる。

手立て2 → 「食」に対して意識や意欲が高められるよう、献立に対するテーマを決め、調べる

活動を取り入れる。

手立て3 → 理想的な食事の在り方について、今後の生活に生かすことができるよう、調べたこ

とをもとに調理実習を経験させる。

4 題材の目標

・日常とっている食事に関心をもち、食事の役割を考えて、食事を大切にしようとしている。

【関心・意欲・態度】

・日常使用している食品を用いた食事つくりについて課題を見つけ、その解決を目指して考えたり、

自分なりに工夫したりしている。 【創意工夫】

・身近な食品を用いて調理計画を立て、ゆでたりいためたりしておかずをつくることができる。

【技能】

・栄養のバランスを中心に、1食分の献立を考えることができる。 【知識・理解】

食に関心を持ち、自ら学び、心豊かにたくましく生きる児童の育成

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5 題材の評価規準

家庭生活への

関心・意欲・態度

生活を創意工夫

する能力 生活の技能

家庭生活についての

知識・理解

・日常の食事に関心を

もち、栄養を考えた

食事のとり方をし

ようとしている。

・調理に関心をもち、

日常よく使用され

る食品を用いた調

理をしようとして

いる。

・栄養を考えた食事に

ついて課題を見つ

け、その解決を目指

して考えたり、自分

なりに工夫したり

している。

・日常よく使用される

食品を用いた調理

について考えたり、

自分なりに工夫し

たりしている。

・日常よく使用される

食品を用いた調理

に関する基礎的・基

本的な技能を身に

付けている。

・栄養を考えた食事の

とり方について理

解し、基礎的・基本

的な知識を身に付

けている。

・日常よく使用される

食品を用いた調理

に関する基礎的・基

本的な知識を身に

付けている。

6 題材の指導計画と評価計画

小題材 時

間 ねらい 食育の視点 評価規準

評価方

身近な食品を使った調理を知ろう

1 ○身近な食品を使って、おか

ずの作り方がわかる。

心身の健康

食文化

◆身近な食品を使っておかず

を作ろうとしている。

【関・意・態】

◆材料や目的に応じたゆで方

やいため方について考えた

り、自分なりに工夫したり

している。 【創・工】

◆材料や目的に応じたゆで方

やいため方ができる。

【技能】

発言

活動の

様子

ワーク

シート

1 ○身近な食品を使ったおかず

の調理計画を立てる。

2 ○身近な食品を使ったおかず

の調理実習をする。

○五大栄養素や主食・主菜・

副菜・汁物等、献立を考え

るときの注意点がわかる。

2 ○献立作りのテーマや対象を

決めて調べる。

バランスのよいこんだてを考え、つくろう

○1

○各班で、テーマに沿った五

大栄養素のバランスがとれ

た献立を考える。

心身の健康

食品を選択す

る能力

感謝の心

食文化

◆毎日の食事に関心をもち、

栄養を考えた食事のとり方

をしようとしている。

【関・意・態】

◆主食・主菜・副菜・汁物を

五大栄養素の食品のそろっ

た1食分の献立について考

えたり、工夫したりしてい

る。 【創・工】

◆栄養のバランスを中心とし

た、1食分の献立の考え方

について理解している。

【知・理】

発言

活動の

様子

ワーク

シート

1 ○工夫した献立の調理実習計

画を立てる。

2 ○工夫した献立の調理実習を

する。

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7 本時の学習指導(8/12)

(1)本時の目標

・主食・主菜・副菜・汁物がそろい、五大栄養素がバランスよく入った1食分の献立について考えた

り、工夫したりすることができる。 【生活を創意工夫する能力】

・栄養のバランスを中心とした、1食分の献立の考え方について理解している。 【知識・理解】

(2)食育の視点

・栄養のバランスを取りながら、各班のテーマに沿って工夫した献立を考えることができる。

<食品を選択する能力>

(3)展開

間 学習活動

・指導上の留意点 ◆評価規準

T1(担任) T2(栄養士)

5′ 1 これまでの学習を振り返る。

・前時までの学習を振り返り、

献立の考え方を確認させる。

・栄養のバランスを確認し、体

内での働きが同じ食品でア

レンジしたり、食品はそのま

までも調理方法を変えたり

することで献立のバリエー

ションが広がることを確認

する。

・五大栄養素や主食・主菜・

副菜・汁物で献立を考え

ていくことを思い出させ

る。

25′ 2 本時の課題をつかむ。

3 各班がテーマに沿って献立

を考える。

班:テーマ【調査先】

1:地産地消 【桜国屋】

2:食文化(行事)

【西小サポーター】

3:旬の食べ物 【JA】

4:食の安全・安心(国産)

【学校給食会】

5:いろどり

【イタリアンレストラン】

6:食糧自給率【農林水産省】

7:残食・廃棄率 【調理員】

・ワークシートを使い、テーマ

に沿って考えられるように

声かけをする。

・どのような工夫をしているか

確認し、指導助言する。

・学校での調理実習では、生の

肉や魚を入れないように伝

える。

・献立作成に行き詰まった場合

は、食材カードや料理カード

でヒントを与える。

・栄養のバランスがとれて

いるか各班を回りながら

指導助言する。

・生の肉や魚が使われるよ

うな場合には、それに代

わるような加工食品を紹

介する。

楽しくおいしい食事を工夫しよう

1 ○食事の役割を理解する。 社会性 ◆食事の役割を考え、食事を

大切にしようとしている。

【関・意・態】

◆楽しく食事をすることにつ

いて考えたり、自分なりに

工夫したりしている。

【創・工】

◆食事の役割や大切さについ

て理解している。【知・理】

◆楽しく食事をするためのマ

ナーについて理解してい

る。 【知・理】

発言

活動の

様子

ワーク

シート

テーマに沿い五大栄養素のバランスのとれた1食分の献立を考えよう。

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・同じ食材や、同じ味付けに片

寄っている場合には、調理方

法や味付けについて指導助

言する。

15′ 4 全体で発表し合う。

各班の特徴が視覚的に分か

るように、ワークシートを用

いて発表する。

・各班のテーマを確認し、工夫

した点が全体に伝わりやす

いように声がけをする。

・どのように調べたのか方法に

ついても発表するよう声が

けをする。

・各班の工夫した点を具体

的に褒め、調理実習への意

欲づけを行う。

(4)板書計画

(5)資料

テーマに沿った1食分の献立を考えよ

献立作りのポイント

①栄養バランス

②各班のテーマに沿うような特

③食材、味付けの片寄

グループ

献立

献立

献立 献立

献立

献立

献立

献立

◆主食・主菜・副菜・汁物を五大栄養素の食品のそろった1食分の献立につい

て考えたり、工夫したりしている。 【創・工】 ◆栄養のバランスを中心とした、1食分の献立の考え方について理解している。

【知・理】

※食育の視点 <食品を選択する能力>

・栄養のバランスが取れているか。

・各班のテーマに沿うような特徴が出せているか。

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第5学年 家庭科学習指導案

平成29年11月28日(火) 第5校時 指導者 T1 教 諭 山田 正史 T2 教 諭 斎藤 師子(藤沢中学校) 1 題材名 「食べて元気に」B(2)栄養を考えた食事

2 本時の学習指導(1/11)

(1)目標

・毎日食べている食事に関心を持ち、食事を楽しむことを考えようとしている。【関・意・態】 (2)食育の視点 *食事の重要性、食事の喜び、楽しさを理解している。 <食事の重要性>

(3)展開

学習活動

●発問・予想される児童の反応

○指導上の留意点 ◇評価規準 資料

10

1 単元の目標を捉える。 2 アンケートの結果から、食事をど

のように楽しんでいるかを確認す

る。

3 給食の写真に味のパネルを貼って

考える。 ●この給食のそれぞれの味を考えて ください。 ・甘い・すっぱい・しょっぱい ・苦い・渋い・旨い

T1 T2

アンケート

結果

給食の写真

○アンケート結果

を確認して、会

話やおいしさか

ら給食を楽しん

でいることを確

認させる。 〇人は食事で口

(舌)を使って

味わって、楽し

んでいることを

確認させる。

○味にはそれぞれ

役割があること

を伝える。栄養

と味が関係して

いることを着目

させる。

20

4 課題をとらえる。 課題 5 口(舌)以外にも楽しむ方法があ

るか考える。 ●味を感じる以外にも皆さんが食事 を楽しんでいるのはどんな時です か。またそれは体のどこを使って いますか。(見える部分で考える)

○食事で味を感じ

る以外にも楽しむ

ことがあることを

気づかせ、五感で

楽しむことにつな

げる。

ワークシート

具体物

さらに食事を楽しもう

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・目で見て楽しむ ・鼻で香りを楽しむ ・耳で音を楽しむ ・手で肌触りを楽しむ ・歯で触感を楽しむ 6 触覚と聴覚で楽しむ体験をする。 ①コーラ、水を注ぐ音を聞いてどれ

かを当てる。 ②筒の中に米(赤)、小豆(青)、大

豆(緑)を入れて、音で当てる。 ③ブラックボックスの中身をどんな

ものか質問していき、当てる。

○それぞれ、生活

のどんなときに

楽しんでいるか

を考えさせる。 ○触って感じたこ

と を 発 表 さ せ

る。こちらから

も質問する。

○音に集中させ

て、聴覚を意識

す る こ と で 、

様々な情報が入

ることに気付か

せる。

録音音声

カップ

ブラックボックス

具体物(柿)

15

7 学習を振り返り、食べるにはどん

な意味があるのか考え、これからど

のように食べるかを考えてワークシ

ートに書いて発表する。 8 まとめの話を聞く。

◇食事の楽しみ方

を理解し、どの

ように食べてい

くかが書けてい

る。【関・意・態】 〇次時では栄養を

考えた食事のと

り方について学

習していくこと

を伝える。

〇児童の発表の後

に、楽しむこと

でどのような効

果があるかを伝

える。

ワークシート

3 資料等

(1)板書計画

Cの児童に対する手立て ・板書を見せて、学習を振り返

らせてから、自分にとっての

楽しみ方を考えさせる。

「食べて元気に」 課題 中身は何かな? 5-2のアンケート ① ② ③ ・おいしいから 目…見て楽しむ ・会話が楽しいから 鼻…香りを楽しむ ・友達と一緒に食べられるから 耳…音を楽しむ 手…触って楽しむ 歯…触感を楽しむ まとめ

何の音かな? お茶 コーラ 小豆 大豆 米 口(舌)・・・味を楽しんでいる

給食の写真

さらに食事を楽しもう

これからの食事では、味わったり、

五感を使ったりして楽しむ。

楽しい食事=免疫力を高める

児童が触って感じて発表した内容

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(2)資料

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第6学年 家庭科学習指導案

平成29年11月24日(金)第5校時

指導者 教 諭 池澤 成一

1 題材名 心をこめて作ろう 家族と食べる朝食 ~朝食は任せて!~

内容A(1)ア B(1)イ(2)ウ(3)ア・イ・ウ・オ D(1)イ

2 本時の学習指導(2/11)

(1)目標

・栄養のバランスのよい1食分の献立の立て方について理解している。 【知識・理解】

(2)食育の視点

*健やかに心身の成長をするためには、食品に含まれる栄養素やその働きを考え、適切な選択を

することが大切である。 <食品を選択する能力>

(3)展開

時間 学習活動 ○指導上の留意点 ◇評価規準(評価方法) 資料

20

1 前時の学習をふり返

り、本時の課題を確認

する。

2 献立の立て方を知

る。

・担任が考えた献立を見

て、留意点を見付ける。

・米飯とみそ汁の給食の

献立を見て、バランス

のよさを考える。

3 個人で米飯とみそ汁

に合う献立を考える。

○五大栄養素を確認し、それぞれの働きを確認

させる。

○肉中心、野菜中心の献立をそれぞれ提示し、

献立の改善点を話し合う。

○献立の条件を確認する。

①休みの日の朝食

②家族全員分をつくること

③主食(米)、汁物(みそ汁)があること

④生ものは扱わない

○給食の写真(米飯時)を提示し、給食が栄養

バランスのよい献立であることに気付かせ

る。

○レシピカードを見て、作り方や材料を確認し

ながら考えさせる。

○ワークシートに記入をさせ、全体のバランス

を考えられるようにする。

○十分な時間を確保し、じっくり献立を考えら

れるようにする。

・栄養素カード

・栄養のはたらき

カード

・担任が考えた献立

の写真

・食品分類表

・マグネットボード

・ワークシート

・レシピカード

温野菜、おひたし、

ピカタ等

ご飯とみそ汁に合う、「自分の○○献立!」を立てよう

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4 ペアで話し合う。

5 自分の献立につい

て、おすすめポイント

を発表する。

6 本時の学習をふり返

り、次時の学習予定を

知らせる。

○それぞれが、どのようなことを考えて献立を

立てたのか、おすすめポイントを説明させる。

○改善点を見付け、よりよい献立が立てられる

ようにアドバイスをすることを伝える。

○課題に沿った献立を考えられた児童を2~3

名発表させる。

○ペアで話し合った際に、どのようなアドバイ

スがあったのか、あわせて発表ができるよう

にする。

○本時の学習をふり返り、自己評価や感想を記

入させ、発表させる。

○次時は、本時で立てた献立を見直すことを伝

える。

・実物投影機

・マグネットボード

・ワークシート

3 資料等

(1)板書計画

◇栄養バランスのよい1食分の献立の立て方について理解している。 (マグネットボード・ワークシート)

【おおむね満足できる状況】 ○レシピカードをもとに、栄養バランスを考えながら、米飯に合う献立を立てて いる。 (おおむね達成している児童への手立て) ・色どりや旬の食材、調理時間方法や調理時間について考えさせる。 (支援が必要な児童への手立て) ・これまでに学習したり、作ったりしたことがあるレシピを中心に考えさせる。

ご飯とみそ汁に合う「自分の○○献立!」を立てよう

写真① 肉中心

写真③ デザート中心

写真② 野菜中心

主にエネルギーのもとになる食品 主に体の調子を整えるものになる食品 主に体をつくるものになる食品

脂 たんぱく質 ビタミン 炭水化物 無機質

献立を立ててみよう!

1 2

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(2)アンケート

(3)ワークシート

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第1学年 技術・家庭科(家庭分野)学習指導案

平成29年11月24日(金)第5校時

指導者 教 諭 川上 香織

1 題材名 食品の選択と保存 B(2)ウ

2 本時の学習指導(1/6)

(1)目標

・生鮮食品を選択するために必要な情報を収集・整理できる 【生活の技能】

・生鮮食品の選択について収集・整理した情報を活用して考えることができる

【生活を工夫し創造する能力】

(2)食育の視点

*正しい知識・情報に基づいて、食物の品質および安全性などについて自ら判断できる能力

を身に付ける。 <食品を選択する能力>

(3)展 開

学 習 活 動 学 習 内 容 〇指導上の留意点◆評価 *食育の視点 時

1 実習のポテトサラダの写真を

見せ、食品を確認し、食品を2

つに分ける。

2 食品には生鮮食品と加工食品

があることを知る。

・生鮮食品(じゃがいも、

きゅうり、りんご)と加

工食品(ハム)

〇生鮮食品と加工食品の違いを理解

させるためにポテトサラダの写真

を見せる。

〇分け方を考えさせる。

3 本時の学習課題を知る。

4 3つのほうれん草のうち自分

が購入したい、ほうれん草をひ

とつ選び、理由もワークシート

に記入する。(個人)

5 ほうれん草を購入する時にど

んな情報がほしいか考えワーク

シートに記入する。

6 マークや有機栽培、地場産な

どの様々な情報について確認す

る。

・ほうれん草(生鮮食品)

の選び方

・食品選択の情報

・生鮮食品の選び方のポイ

ント(価格、表示、マー

ク、見た目、栄養、鮮度

など)

〇消費者の考えによって商品選択は

異なることに気づかせる。

〇「何が違うのか?」と疑問を持たせ

る。(価格や表示などいくつかの情

報を知らせる。)

〇ほうれん草を購入する際に必要な

情報を考えさせる。

〇生鮮食品の際は価格だけではなく、

鮮度や旬、表示、マーク、生産方法

などの様々な情報が必要であるこ

とに気づかせる。

40

生鮮食品はどのように選べば良いだろうか?

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-40-

7 班に分かれ、A・B・Cのほ

うれん草を詳しく調べ、アピー

ルポイントを探し、ふせんを使

いながら、意見をまとめる。

8 各班で話し合った結果を全体

で発表し、考えを共有する。

9 様々な意見を聞いた上で、最

終的に自分はどのほうれん草を

購入するか考え、ワークシート

に記入する。

10 選択したほうれん草とその理

由、今後の生活に生かせること

などを発表する。

例:

・最終自己選択

・これからの生活に生かす

こと

〇書き方を説明し、見やすく書かせ

る。

〇ABCで均等に分かれるように配

慮して、班を分ける。

〇考えがまとまらない班には、資料を

配布する。

◆生鮮食品を選択するために必要な

情報を収集・整理できる。

【生活の技能】

〇ほかの特徴に気づかせ、表示、マー

クや有機栽培、地産地消などの意味

を理解させる。

〇最終的にどの商品を選択したのか、

その視点を明確にし、選択した条件

や理由を考え、実生活につなげられ

るようにする。

〇ワークシートの記述を発表させる

とともに、今後の学習や生活場面に

つなげられるようにする。

◆生鮮食品の選択について収集・整理

した情報を活用して考えることが

できる。

【生活を工夫し創造する能力】

*正しい知識・情報に基づいて、食物

の品質および安全性などについて

自ら判断できる能力を身に付ける

ことができる。

【食品を選択する能力】

11 本時のまとめをする。

12 本時をふり返り、自己評価カ

ードを記入する。

・生鮮食品を選ぶポイント

(目的、栄養、価格、調理

の能率、環境への影響、

原産地など)

・自己評価カード

〇ふり返られない生徒には、机間巡視

をし、支援を行う。

アピール

ポイント

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3 資料等

(1)板書計画

(2)資料

本時の学習課題

生鮮食品はどのように選べば良いだろうか? 班の 意見

ホワイト ボード

生鮮 加工 A 冷 凍 野 B埼玉県産 C 有 機 栽

特徴 特徴 特徴

生鮮食品を選ぶときのポイント

鮮度 旬 価格

など

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(3)特別活動〔学級活動〕

3 学習指導案

小学校 特別活動〔学級活動〕

目標・内容

中学校 特別活動〔学級活動〕

目標・内容

食に関する指導では 食に関する指導では

『食に関する指導の手引』-第一次改訂版-(文部科学省)引用

学級活動は、共に生活や学習に取り組む

同年齢の学級を単位とした集団において

行われる望ましい集団活動です。

つまり、学級活動という望ましい集団活

動を通して、望ましい人間関係を形成し、

自分のよりよい生活づくりを目指し、学

級、学校生活に関する諸問題について、役

割を分担し友達と協力しながら解決しよ

うとする、自主的実践的な態度を育成する

ことを目標としています。

学級活動は、生徒が学級や学校の生活に

適応し、自己や集団の生活の充実、向上に

主体的に取り組み、望ましい人間関係を形

成し、自己実現を豊かに進めることを大切

にします。また、社会性の育成や人間とし

ての生き方に関する中心的な指導の場で

あるといえます。

学級活動の目標は、小学校の学級活動の

目標と同じです。小学校での学級活動の経

験で身に付けた能力や態度を、更に高めて

いくことが必要です。

学級活動において食に関する指導を行

う場合は、栄養教諭の専門性を生かすな

ど、積極的に協力が得られるようにする

必要があります。その際、学級活動が児

童の学校生活や家庭生活の実態に即して

指導が行われるようにする必要があるこ

とから、学級担任が中心となって指導計

画を作成することも大切なことです。

また、栄養教諭以外にも積極的に人材

を活用し、専門的な立場から話を聞くこ

とも効果的です。

食に関する指導については、個々の児

童や家庭の状況に配慮する必要もあるこ

とから、効果的な指導を展開するために

も家庭との連携を図ることが大切です。

活動内容の指導においては、例えば「偏

りのない食事ができるようにする」、「食

事のマナーが守られ、和やかで楽しい給

食の時間とする」、「給食の時間が好まし

い人間関係を築く時間となるようにす

る」などについて生徒が自主的に話し合

えるようにすることが考えられます。

その際、日ごろの学級経営を大切にす

るとともに、学級の人間関係の状況や生

徒の実態を十分に踏まえて適切な指導の

下で活動を進められるようにする必要が

あります。

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第2学年 学級活動指導案

平成29年11月28日(火)第5校時

指導者 T1 教 諭 細渕 成実

T2 栄養教諭 小林 淳子

1 題材名 「まほうのたべかた」で残さず食べよう

学級活動(2)キ 食育の観点を踏まえた学校給食と望ましい食習慣の形成

2 児童の実態と題材設定の理由

(1)児童の実態

本学級の児童は、明るく活発で、素直な児童が多く見受けられる。給食の時間には、おかわりに

並ぶ児童も多く、残菜も少ない。また、給食のおたよりを楽しみにする等、食への関心は全体的に

高い。

しかし、中にはときどき残したり、ほんの少ししか食べなかったり、食べるのにとても時間がか

かる児童も少数だがいる。また、野菜を減らしている児童も見受けられる。

事前にとった「給食アンケート」では、「きゅうしょくが大好き」または「好き」と答えた児童

で「残さず食べる」と答えた児童が12人、「給食があまり好きではない。苦手」と答える児童で

も「減らして食べている」と答えた児童が2人、「好き」だけれども「残してしまうことがある」

と答えた児童が7人という結果だった。残してしまう理由の多くは「苦手なものがある」「量が多

い」と答えていた。

(2)題材設定の理由

本学級の児童は、給食が好きで楽しみにしている児童や、好き嫌いをせずたくさん食べる児童が

いる反面、苦手なものがあり減らしたり、残したりする児童もいる。苦手なものがある児童は、克

服したい気持ちはあるがなかなか挑戦できず、行動に移せない児童が多い。「まほうのたべかた」

を学習し、自分で『まほうの言葉』を書くことで、食べる気持ちを高め、行動に移す態度を育てた

い。

紙芝居「まほうのたべかた」は、野菜嫌いな主人公がある日道で拾った「まほうのことば」を見

て、挑戦する気持ちが芽生え、苦手なたべものを食べていけるようになるというものである。

この紙芝居を見ることで、主人公に自分を重ねて考えたり、友だちと意見を交流したり、紙芝居

の中の「まほうのたべかた」のカードを自分で作ることにより食べる気持ちを高めるきっかけにし、

行動に移すことができると考えた。

3 教師の指導観

食事に向かう姿勢は、学習面や学校生活に深くかかわり、様々な場面に影響するため、食べてい

こうとする気持ちが育つことで、楽しい学校生活が実現でき、健やかな育ちができるように取り組

みたい。

苦手なものを食べる努力(認知)をさらに後押しし、行動に結び付ける。児童の変容を①バランス

よく食べることの大切さを理解する。②食べている人の意見を聞き、観察する。③できていること

に気付かせ、自己肯定感を持たせる。④小さな目標を立て、「できる」実践を積み重ねる。などの

取り組みから引き出したい。

本校の研究主題の具現化を図るために以下の手立てを考える。

(1)導入、学習課題の工夫

・アンケート結果をもとに自分の食べ方を振り返ることで、自ら課題を見つけ解決する意欲を持

たせる。

(2)かかわりの充実

・紙芝居を読むことを通して、自分の課題に置き換えて考えられるようにする。

・友達の意見や自分の食べ方を見直し、振り返ることで、自分の考えを深めるようにする。

○研究主題 「一人一人のよさを引き出し伸ばす笑顔あふれる授業の実践 ~主体的・対話的で深い学びの実現を目指して~」

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〇小中一貫教育の視点

・教科担任制へのスムーズな移行(担任以外の専門、栄養教諭による授業展開の実施)

・発達段階に応じた食に関する指導を行い、中学校で食生活を自分の手で担っていく力をつけ、

自分の健康を生涯にわたって守る食の自立に繋げる。(朝食、マナー、偏食、流通、畏敬の念、

文化)

・中学生による職場体験チャレンジにて、給食調理員の片づけ作業を体験し、学校給食の献立作

成に取り組み、実際に献立に取り入れることで児童生徒の繋がりを持たせた。

・入間市は基本献立による学校給食が実施されているが、小学校も各校の実態に応じた実践がな

されている。中学校給食は、共同調理場となるものの、自校給食により近い学校給食として、

調理済み加工食品の使用を出来る限り避け、だしを取る、鶏がらや豚骨でスープを取る、カレ

ーやシチューのルウを作るなど食の安全に配慮し、9年間を通じて手作りの学校給食を展開、

生きた教材として活用している。

4 食育の視点

*楽しく食事ができる。 <食事の重要性>

*苦手な食べ物でも親しみを持つことができる。 <心身の健康>

*食事を作ってくれた人に感謝する。 <感謝の心>

5 評価規準

集団活動や生活への

関心・意欲・態度

集団の一員としての

思考・判断・実践

集団活動や生活についての

知識・理解

苦手なたべものにも関心を持

ち、友達の様子を観察し、意見

を交流している。

友達の意見を聞き、行動に移す

ための方法を考え、実践してい

る。

バランスよく食べることの大

切さを理解している。

食育の視点に即した評価規準

*苦手な食べ物を食べようとする努力や工夫を考えることができる。 <心身の健康>

6 事前の活動

(1)給食アンケートの実施

7 本時の学習

(1)ねらい

友達との意見の交流を通し、「食べる気持ち」を高めて、行動に移す態度を養う。

(2)食育の視点

*苦手な食べ物でも親しみを持つことができる。 <心身の健康>

質問 回答

1.給食は好きですか。 ①大好き6人 ②好き5人

③あまり好きではない5人 ④苦手0人

2.給食は残さず食べていますか。 ①残さず食べている12人 ②減らして食べている5人

③ときどき残す9人 ④いつも残す0人

3.2の②③④と答えた理由は何ですか。 ①量が多い7人 ②食欲がない2人

③時間がない5人 ④味が好きじゃない3人

⑤苦手なものがある7人

4.たべものの好き嫌いはありますか。 ①ある19人 ②ない9人

5.苦手なたべものはなんですか。 野菜(トマト3人、なす2人、ゴーヤ1人、だいこん1人

ほうれんそう 1人、にんじん 1人、ピーマン 1人、

かぼちゃ 1人、きゅうり 1人、キャベツ 1人、

パプリカ 1人)

くだもの(みかん2人、バナナ 1人) 魚類 1人

豆類2人 きのこ1人 たまご 1人

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(3)展開

児童の活動 指導上の留意点(〇) ★評価 資料

T1 T2

1 アンケートの結果を

見て、自分の回答と比較

する。

〇アンケートの結果を公

表し、確認する。

〇給食を例にしてバラン

ス良く食べることを知

らせる。

〇しっかり食べることの

大切さを知らせる。

・掌の骨の成長の写真を

提示し、偏食をしない

気持ちを高める。

アンケー

ト結果表

たべもの

掌の骨の

写真

24

2 本時の課題を知る。

3 「まほうのたべかた」

をイメージする。

4 紙芝居「まほうのたべ

かた」を見て、苦手なた

べものについて、班ごと

に意見を出し話し合う。

5 発表する。

〇課題を提示し、「まほう

のたべかた」について

のイメージを交流す

る。

〇紙芝居「まほうのたべ

かた」を読む。

〇苦手な食べものを食べ

る方法を提示する。

・T2との対話で教師の

体験を話す。

・アンケートの結果を振

り返る。

〇苦手なたべものをどの

ようにして食べている

か意見を交流させる。

・自分なりの「まほうの

たべかた」を考えさせ

る。

・班毎に個別指導をする。

・苦手な食べものがない

児童には食べたことが

ないものをどのような

気持ちで食べるか考え

るよう促す。

〇班ごとの発表を聞く。

〇紙芝居「まほうのたべ

かた」を読む。

〇苦手な食べものを食べ

る方法を提示する。

・T1との対話で教師の

体験を話す。

・班毎に個別指導をする。

紙芝居

6 学習した内容を振り

返り、自分の「まほうの

たべかた」を考える。

〇けんちゃんや食べられ

る友達の意見を参考に

自分の「まほうのたべ

かた」を作るよう促す。

○「まほうのたべかた」

のお話を動作化する。

・苦手な食べ物を思い浮

かべるようにさせる。

★苦手なたべものを食べ

る気持ちを高める「ま

ほうのたべかた」を考

えることができたか評

価する。

まほうの

ことば

「まほうのたべかた」を考えよう。

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10

7 発表する。

○自分の「まほうのたべ

かた」を発表する。

○自分の「まほうのこと

ば」を読む。

〇今日の給食から、「まほ

うのたべかた」を実践

する。

8 事後の活動

・「まほうのたべかた」を意識しながら、毎日の給食を食べる。

・偏食の酷い児童に課題を下げて取り組ませる。

・授業後に家庭への呼びかけを行い、家でも意識して食事をすることを啓発する。

9 板書計画

めあて 「まほうのたべかた」を考えよう。

アンケートの結果

10 資料等

十分満足できると判断できる児童には、

苦手な食べ物がある友達に向けたり、食

べたことのない食べものや、料理にも挑

戦したりしていけるような「まほうのこ

とば」を表現するように助言する。

努力を要すると判断できる児童には、 紙芝居中の言葉や好きなことに置き換えて考

えるように促す。 舐めるだけとか、1/4サイズから取り組むよ

うに助言し、自分の言葉を見つけさせる。

にがてな たべもの はじめて たべるもの ↓ ・どんな気もちで食べるか。 ・どうやって食べるか。

苦手なたべものを たべるために・・

骨の成長 (写真)

きょうの きゅうしょく

苦手なたべもの 絵

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第2学年 学級活動学習指導案

平成29年11月24日(金) 第5校時

指導者 T1 教 諭 大場 公子

T2 栄養教諭 長谷川志保

1 題材 「好き嫌いをしないで食べよう」

学級活動(2)キ 食育の観点を踏まえた学校給食と望ましい食習慣の形成

2 児童の実態と題材設定の理由 (1)児童の実態

本学級の児童は、明るく元気で素直な児童が多い。給食の時間を楽しみにしており、

おかわりをする児童が多い。しかし、その一方で、好きなものは食べるが、嫌いなもの

はほとんど食べないという児童もいる。

事前に実施した給食アンケートでは、「給食が好き」とほとんどの児童が答えたが、

「給食が嫌い」と答えた児童が1名いた。また、「嫌いな食べ物がありますか」とい

う質問では、28名の児童が「ある」と答えた。

この結果から、苦手な食べ物があっても給食を楽しみにしている児童が多いと言う

ことが分かる。嫌いな食べ物は、「魚」や「野菜」「きのこ」が多かった。「嫌いな食

べ物が給食に出たらどうしますか」という質問には、ほとんどの児童が「がまんして

たべる」「へらしてたべる」と答えているが、「残す」と答えた児童が7名いた。給食

を残してしまう児童には、「残してはいけない」「少しでも食べよう」という意識はあ

るものの、なかなかできずにいる現状である。

(2)題材設定の理由

本題材は、学級活動(2)「日常生活の学習への適応及び健康安全」の共通事項(キ)

「食育の視点を踏まえた学校給食と望ましい食習慣の形成」の内容に関わるものであ

る。苦手な食べ物でも、好き嫌いをせず何でも食べると言うことは、心身の発育・発

達や健康の保持増進のために大切なことである。

しかし、給食を食べている様子を見ると、好きな食べ物は進んで食べようとするが、

嫌いな食べ物に関してはなかなか口にしないのが現状である。そこで、一番身近な給

食を通して、食べ物が働きによって3つのグループに分けられることを知り、バラン

スよく食べることの良さに気付かせ、何でも食べようとする意欲を持たせたいと考え、

本題材を設定した。

本時の学習では、今日の給食には、どんな食べ物が使われてたのかを思い出させ、

給食にはたくさんの食べ物が使われていることに気づかせたい。その日の給食に使わ

れた食べ物を見せることで一つ一つの食べ物に興味関心をもたせるようにする。

次に、食品を3つのグループに分けることで、食べ物の果たす役割に気づかせたい。

2年生のこの段階としては、食品の働きには簡単に触れる程度にとどめ、いろいろな

食べ物を食べることは、元気が出る、体の調子がよくなるなどの健康な身体作りに大

切であることを意識づけたい。そして、一人一人が自分の食生活を見直し、苦手な食

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べ物を少しでも食べようと取り組むなど、自分に合っためあてをたてて取り組むこと

で、バランスを意識しながら食べるようになってほしいと考えた。

(3)研究主題・目指す児童像

目指す児童像 ○食に関心をもち、正しい知識を身につけ、自分の健康や成長について考える子 ○食事のマナーを守り、豊かな人間関係を築ける子 ○好き嫌いをなくし、感謝する心をもとうとする子

(4)研究主題に迫る手立て

【手立て1】「たのしい食事 つながる食育」の活用(出展 文部科学省) ○各教科等の特性に応じた学習指導過程の工夫に活用

(本時は、15ページ「好ききらいをしないで食べよう」を参照。)

【手立て2】給食指導の充実 ○本校の特色の一つであるランチルームを活用した様々な交流給食の実施

○特別活動と連携して縦割り班での会食

○様々な委員会活動による啓発活動の実施

○栄養教諭と給食調理員との連携

【手立て3】家庭・地域との連携 ○食育だよりの発行による食に関する情報発信や啓発の実施

○学期に1回、「お弁当の日」の実施(6月、10月、2月)

○食に関するアンケートの実施

○家庭での欠食を減らすための簡単レシピの募集とレシピの配布

○食生活改善推進協議会との共催による親子料理教室の実施(7月)

3 題材の評価規準 観

集団生活や生活への

関心・意欲・態度

集団の一員としての

思考・判断・実践

集 団 活 動 や 生 活 に つ い て

の知識・理解

自 分 の 食 事 に 関 心 を も

ち、好き嫌いしないで食べ

ようとしている。

自 分 の 食 生 活 を 振 り 返

り、バランスよく食べるめ

あ て を 考 え 、 実 践 し て い

る。

赤・黄・緑の三色の栄養

素の働きや、バランスのと

れ た 食 事 の よ さ を 理 解 し

ている。

食育の視点に即した評価規準

健康な毎日を送るためには、バランスの良い食事が大切なことを知る。【心身の健康】

研究主題 自ら考え、進んでかかわろうとする児童の育成

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4 事前の活動 日時 児童の活動 指導上の留意点 目指す児童の姿と評価方法

10月

上旬

・題材を知る。

・アンケート調査

・自分の課題について

考える

・題材について関心をもっ

て生活したり、問題意識

を高めたりするために、

事前に予告する

【関心・意欲・態度】

・題材に関心をもつことが

できる。(アンケート調査)

5 本時の学習 (1)ねらい

食べ物のはたらきについて知り、バランスの良い食事のとり方を見付けている。

(2)食育の視点

*健康な毎日を送るためには、バランスの良い食事が大切なことを知る。

<心身の健康>

(3)展開

児童の活動 指導上の留意点 資料

目指す児童の姿と

評価方法 T1 T2

1給食のアンケ

ートの結果を

見て、気付い

たことを発表

する。

2学習課題を知

る。

・給食のアンケー

ト結果を知らせ、

嫌いなものがあ

ることに気付か

せる。

・課題を知らせる。

アンケー

ト結果

実物の給

食材のカ

ード

給食をしらべて、

のこさず食べるための方ほうを考えよう。

3今日の給食に

使われている

材料を発表す

る。

・児童が発表した

食材のカードを

黒板に掲示する。

・食材は、3つの

グループに分け

ながら貼り、児

童の興味・関心

を引かせるよう

にする。

・実物の給食を見

せ、どんな食材

が使われている

か支援する。

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30

4食べ物の3つ

のはたらきを

知る。

53つのグルー

プの食材が不

足するとどう

なるかを考え

る。

・児童の様子を見

な が ら 、 言 葉 を

補 っ た り 資 料 を

指 し 示 し た り し

て理解を助ける。

・不足したグルー

プがあると、「元

気 列 車 」 の 顔 が

泣 き 顔 に な る こ

と を 掲 示 し 、 児

童 の 視 覚 に 訴 え

る。

・食べ物は働きに

よって3つのグ

ループに分けら

れることを伝え

る。

・「元気列車」を

使 っ て 、視 覚 的

に理解しやすい

ようにする。

・「元気列車」の

3つのグループ

のうち、不足し

たグループがあ

るとどうなるか

を考えさせる。

・アレルギー児童

への配慮を忘れ

ず、食べられな

い 場 合 は 、違 う

食品でも補える

ことを伝える。

・給食は3つのグ

ループが全て揃

っ て い る こ と

に気付かせる。

・専門的な立場か

ら助言する。

元気列車

ワークシ

ート

【知識・理解】

・赤黄緑の栄養素

の働きについて

理解している。

(観察・発表)

赤:体をつくる 黄:体を動かす 緑:病気になりにくい

赤:体が大きくならない 歯や骨が弱くなる 黄:力が出ない 体温が上がらない 頭がぼーっとする 緑:便秘になる 病気になりやすい

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6好き嫌いをし

ないで食べる

ためにはどう

したらよいか

を話し合う。

・「 残 さ な い で 食

べ る 」「 少 し ず

つ 食 べ る よ う に

す る 」 な ど 、 具

体 的 な 方 法 が 出

し 合 え る よ う に

する。

10

7自分のめあて

を決める。

8めあてを発表

し合う。

・めあてが決められない児童に対して

は、これまでの食生活を振り返らせ

たり、これからどのようにしたいか

を考えさせたりできるよう、個別指

導する。

・児童が立てためあてを認め励ますこ

とにより、好き嫌いしないで何でも

食べようとする意欲の高揚を図る。

頑張りカ

ード

【思考・判断・実践】

・好き嫌いしない

で食べるために

自らの考えをも

って意見を伝え

ている。

(ワークシート)

6 事後の指導 児童の活動 指導上の留意点 目指す児童の姿と評価方法

11月

27日

12月

1 日

・1週間、自己決定し

ためあての達成に向

けて実践活動に取り

組む。

・自分の立てためあて

や取り組みについて

振り返る。

・ 帰 り の 会 な ど を 利 用 し

て、取り組みを確認し、

頑 張 り を 認 め 励 ま し な

がら、実践の継続化を図

るようにする。

【思考・判断・実践】

・自己決定しためあての達

成に向けて進んで実践し

ている。

(観察・頑張りカード)

7 資料 (1)板書計画

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(2)アンケート (3)ワークシート

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第2学年 学級活動指導案

平成29年11月17日(金)第5校時

指導者 T1 教諭 熊切 優子

T2 教諭 小野 雄也

1 題材名 「めざせ!元気うんち!」

学級活動(2)カ 心身ともに健康で安全な生活態度の育成

キ 食育の観点を踏まえた学校給食と望ましい食習慣の形成

2 本時の学習 (1)ねらい

健康のバロメーターであるうんちと食生活が深く関わっていることを知り、毎日元

気なうんちを出すための方法を決めて、実践することができるようにする。

(2)食育の視点

*自分の体のために好き嫌いしないで食べようと努力する。 <食事の重要性>

*自分の体にあった食べ方を考えることができる。 <食品を選択する能力>

(3)本時の展開

児童の活動 指導上の留意点 資料・教材 目指す児童の姿と評価方法

10

1 1学期に育てた

野菜を振り返る。

2 野菜クイズを行

い、野菜について関

心をもつ。

・毎日食べたり、自分で育てた

野菜の名前を挙げさせたりす

ることにより、野菜に触れる

活動をしてきたことを想起さ

せる。(T1)

・実物の野菜を見せる。(T1)

・本日の給食で使われた食材を

クイズ形式で取り上げること

により、野菜に興味をもたせ

るようにする。(T1)

・クイズは3択で行い、回答を

グー、チョキ、パーのハンド

サインを使って表すようにさ

せる。(T2)

野 菜 の 写

ス ケ ッ チ

ブック

3 本時の課題を知

る。

・事前にとったアンケートの結

果を知らせることで、課題へ

の橋渡しとする。

元気うんちについて かんがえよう

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30

4 電子黒板を見な

が ら 教 師 の 範 読 を

聞く。

5 エプロンシアタ

ーを見て、食べた物

が う ん ち に な る ま

での過程を知る。

6 元気なうんちを

するためには、どう

し た ら よ い か 意 見

を出し合い、話し合

う。

・題材を掲示し、解決に向けて

の意欲化を図る。(T1)

・元気な理由と食べることが関

係していることに気付かせ、

元気うんちを出す食べ方に関

心をもたせる。(T1)

・全員が見えるように、電子黒

板に絵本を映す。(T2)

・エプロンをつけ、口→胃→腸

→肛門の順番で進んでいくこ

とを知らせる。(T1、T2)

・T1が説明し、T2がエプロ

ンを身に付ける。

・うんちは、体の調子を知るた

めに大切なものであることを

知らせる。(T1)

・それぞれの種類のうんちが出

るのは、どんな時か模型を使

ってつかませる。(T1、T2)

・小腸と大腸の実際の長さを伝

えることで、便になるまで長

い道のりがあることを実感さ

せる。(T1、T2)

・これまでの生活経験から、様々

な考えを聞く。

・「朝ご飯をしっかり食べる」「早

寝早起きをする」「運動をす

る」「野菜を食べる」「トイレ

に行く時間を作る」「食物繊維

をとる」など、元気なうんち

を出すために自分はどうした

らよいか意見を出し合えるよ

うにする。(T1、T2)

・班で話し合い、出し合った意

見をミニホワイトボードに書

かせる。 (T1、T2)

エ プ ロ ン

シアター

児 童 用 :

ミ ニ ホ ワ

イ ト ボ ー

水性ペン

【知識・理解】

・毎日を楽し

く健康に送

るための基

本的な生活

の仕方を理

解している

(発言・観察)

絵本

「 う ん ぴ う ん に ょ う ん

ちうんご」(ぽるぷ出版)

電子黒板

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3 資料 (1)板書計画

5

7 元気なうんちを

するために、取り組

む こ と を 1 つ 決 め

る。

8 ダスマン体操を

する。

・具体的な目標を書くことによ

って、実践への意欲を高めさ

せる。(T₁)

・自分が取り組む目標を1つ決

められるように机間指導をす

る。(T₁、T₂)

・1週間続けてワークシートに

取り組ませるとともに、保護

者にも取組を伝え、家庭の協

力を得ておく。

・ダスマン体操の曲を流し、電

子黒板で映像を映す。(T2)

・食べ物と体の働きが関係ある

ことに触れる。(T2)

・元気なうんちを出すための方

法として、「ダスマン体操」が

あることを知らせる。(T1)

ワ ー ク シ

ート

電子黒板

ダ ス マ ン

体操CD

C D デ ッ

【思考・判断・実践】

・自分に合っ

た具体的な

行動目標を

考え、設定

している

(カード・発言)

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(2)ワークシート【表側】

【裏面】

めざせ!元気うんち!がんばりカード 2年 組 ばん 名前( )

☆ これから どんなことに気をつけて、元気うんちを めざしますか? がんばりたいめあてを 書きましょう。 ☆ 自分のきめた めあてが まもれたか チェックしてみよう。 できたら〇、できなかったら△をつけよう。

11/18(土 )

11/19(日 )

11/20(月 )

11/21(火 )

11/22(水 )

11/23(木 )

11/24(金 )

めあて

うんち

が出た

ひるよる

ひるよる

ひるよる

ひるよる

ひるよる

ひるよる

ひるよる

めあて

一 週 間 と り く ん だ か ん そ う を 書 き ま し ょ

う。

おうちの人から

お り ま げ

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第3学年 学級活動学習指導案

平成29年11月24日(金) 第5校時

指導者 T1 教 諭 田上 幸代

T2 養護教諭 関 幸恵

1 題材 「しっかり食べよう、朝ごはん」

学級活動(2)ウ 心身ともに健康で安全な生活態度の形成

キ 食育の観点を踏まえた学校給食と望ましい食習慣の形成

2 本時の学習 (1)ねらい

1日を元気で活動するためには朝食を食べることが大切であることを知り、そのた

めに生活リズムを見直し、朝食をしっかり食べようとする実践への意欲を高める。

(2)食育の視点

*朝食をとることは、心と体を活動できる状態にし、もてる力を十分に発揮できるよ

うになることを理解する。 <食事の重要性>

(3)展開

階 児童の活動

指導上の留意点 資 料

目 指 す 児 童 の

姿と評価方法 T1 T2

1本時のめあて

をつかむ。

(1)朝 ご は ん ア

ンケートの結

果を知る。

(2)本時のめあ

てをつかむ。

・朝ごはんアンケー

トの結果を提示

し、今までの自

分の朝食に対す

る課題意識を高

める。

アンケート結果

・朝食の

摂食状

況と欠

食理由

・目覚めの

様子

・就寝起

床時刻

2朝ごはんをと

らないとどう

なるのかを考

え発表する。

3朝ごはんをと

ると、体にど

んなことが起

きるかを知る

・空腹時の様子につ

いて思い出させる

・様子を見ながら、

言葉を補ったり

資料を示したり

して理解を助ける

・体に起きる具体

的変化について

話をすることで

朝ごはんの大切

さに気付かせる

掲示資料

( 4 つ の

スイッチ、

体 温 変 化

の写真)

しっかり食べよう、朝ごはん

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30

4毎日朝ごはん

を食べるため

に気をつける

ことについて

考える。

(1)自分なりの

考えをまとめ

る。

(2)ペアで自分

の考えを発表

し合う。

(3)全体で考え

た意見を共有

する。

・4つのスイッチ

についてワーク

シートにまとめ

させる。

・アンケート結果や

生活表を示すこと

で、朝ごはんをと

るためには生活リ

ズムに関係がある

ことに気付かせる

・昼、夜、朝の過

ごし方の視点に

分けて考えるこ

とで自分の生活

を振り返りやす

くさせる。

・意見を共有する

場を設けること

で他者の考えに

触 れ 自 分 の 考 え

を深めさせる。

・頭スイッチ、

体スイッチ、

おなかスイッチ、

心スイッチの

観点で体の変化

について説明を

する。

・ で き る 限 り 具

体的な生活の振

り返りができる

よう、専門的立

場で助言する。

ワークシート

生活表

(「たのし

い 食 事 つ

な が る 食

事」参照)

ワークシート

【知識・理解】

・1日を元気

で活動する

ためには朝

食を食べる

ことが大切

であること

を理解して

いる。

(観察、発表)

10

5本時で学習し

たことをもと

に、しっかり

朝ごはんを食

べるために自

分が気をつけ

たいことをが

んばりカード

にまとめる。

・話し合ったことを生かし、自分のめ

あてを決めて具体的にまとめられ

るよう助言する。

・1週間がんばりカードの活用を提示

することで実践への意欲を高める。

・児童が立てためあてを認めること

で、朝ごはんを食べるために生活リ

ズムを見直そうとする実践への意

欲の高揚を図る。

1 週 間 が

ん ば り カ

ード

【思考・判断・実践】

・生活を見直

し朝ごはん

をしっかり

食べていく

ためにこれ

からどのよ

うにしてい

きたいか、

具体的なめ

あてを考え

ている。

(ワークシート)

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3 資料等 (1)板書計画

(2)アンケート (3)ワークシート

しっかり食べよう、朝ごはん

朝ごはんを

とらないと、

どうなるのか あたまスイッチ

からだスイッチ

おなかスイッチ

こころスイッチ

生活表 (朝・昼・夜)

朝ご はん

朝の時間 について

夜のすごし方

について 昼 の す ご し 方

について 人の体の絵

自分でがんばること 気をつけること

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第3学年 学級活動 学習指導案

平成29年11月22日(水) 第5校時

指導者 T1 教 諭 小林 信二

T2 栄養教諭 田口 智理

1 題材 「正しい食事のタイミングとバランスについて考えよう」

内容(2)「適応と成長及び健康安全」

ケ 食育の観点を踏まえた学校給食と望ましい食習慣の形成」

2 生徒の実態と本題材の意図 (1) 生徒の実態

3学年の生徒は現在受験を控え、下校してからも熱心に学習に取り組んでいる。

また、多くの生徒は塾にも通っている。生徒によっては食事をゆっくりと取ること

ができずにいたり、夜遅くに夕食をとる生徒もいる。そのため、食生活が乱れると

いった悩みを抱えている生徒が少なくない。

そこで3学年全体に受験と食事についてアンケートを行った。

「受験と食事」について、栄養教諭に聞いてみたいことはありますか。(数字は人数)

○勉強する前、集中したいときに必要な栄養、おすすめの食べ

物や脳に良い食べ物について …… 28

○受験シーズン何時ごろに食事を食べればよいか、勉強前と後

どちらが良いか …… 17

○バランスのよい食事を取るにはどうすれば良いか …… 15

○受験時に良い朝食について …… 13

○疲労回復、健康に良い食べ物について …… 9

○勉強中お腹がすいたらどんなもの(間食)を食べたら良いか … 5

○夜食の必要性について …… 4

~その他の意見~

一食食べる量はどのくらいが良いか

栄養ドリンク、エナジーゼリーについて

食生活が悪いと勉強にどんな悪影響が出るのか …… など アンケートの結果を見ると、ほとんどの生徒が学習する際にどのような食事を取

ることが効果的なのか、また、食事のタイミングや、バランスについて興味を抱い

ている。

(2) 題材設定の理由

本題材は、学級活動の「(2)適応と成長及び健康安全」の「ケ食育の観点を踏

まえた学校給食と望ましい食習慣の形成」に示されている。心身の発育・発達が著

しい中学生の時期においては、自己の健康を管理し改善していく資質や能力の基盤

を育成することが重要である。特に中学3年生の今の時期は、進路選択に向けて学

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習を充実させていく最も重要な時期である。学習面を充実するためには、自分の食

生活を見直し、自ら改善して望ましい食習慣を形成することが必要である。そこで、

「熊谷の子どもたちはこれができます!『4つの実践』『3減運動』にある[朝ごは

んをしっかり食べる]のように、自らの食習慣を振り返り、規則正しい食習慣に気

づき、実践できる力を身につけるために本題材を設定した。

(3) 指導について

指導に当たっては、導入部分でアンケート結果から生徒の関心を高め、学習にお

いて必要な食事や栄養素に関する知識を身に付け、展開部分で、どのようなタイミ

ングやバランスで食事を取ればよいのかについて学び合いグループを作って考え

るようにする。終末部分では一時間を振り返り、今後の食生活を改善していくため

の自己決定をし、実践していく。

3 題材の目標

(1) 自分の食生活を見直し、改善して望ましい食習慣を形成する意欲を持つことが

できる。 【関心・意欲・態度】

(2) 日常における栄養の偏りがない食事のとり方を考え、実践することができる。

【思考・判断・実践】

(3) 自己の健康に配慮した食生活を営めるよう必要な知識を理解することができる。

【知識・理解】

4 食育の視点

*心身の成長や健康の保持増進の上で望ましい栄養や食事のとり方を理解し、自ら管理

していく能力を身に付ける。 <心身の健康>

5 評価規準

集団活動や生活への

関心・意欲・態度

集団や社会の一員としての

思考・判断・実践

集団活動や生活についての

知識・理解

自分の食生活を見直し、

改善して望ましい食習慣を

形成しようとしている。

日常における栄養の偏り

の な い 食 事 の と り 方 を 考

え、実践している。

自己の健康に配慮した食

生活を営めるよう必要な知

識を理解している。

食育の視点に即した評価規準

*心身の成長や健康の保持増進の上で望ましい栄養や食事のとり方を理解し、自ら管理

していく能力を身に付ける。 <心身の健康>

6 事前指導

日時 生徒の活動 指導上の留意点 目指す生徒の姿と

評価方法

8月31日

(木)

帰りの会

・「受験と食事」についてアン

ケート調査を実施する。

・下校から次の日の登校までの

スケジュールを記入する。

・生徒の実態を把握

し、授業で取り扱

う 参 考 資 料 に す

る。

【関心・意欲・態度】

(アンケート用紙)

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7 本時の学習指導

(1) 目標

・自分自身の食生活を見直し、よりよい食習慣を形成する意欲を持つことができる。

【関心・意欲・態度】

・学習に効果的な食事のタイミングや栄養バランスの重要性について理解できる。

【知識・理解】

(2) 食育の視点

*心身の成長や健康の保持増進の上で望ましい栄養や食事のとり方を理解し、自ら

管理していく能力を身に付ける。 <心身の健康>

(3) 展開

間 学習活動 学習内容

〇指導上の留意点 T1[左]・T2[右]

◆評価 *食育の視点

1 アンケート結果か

ら質問が多かったこ

とを共有する。

〇意見の多くあ

った内容を伝

える。

2 食事と学習のスケ

ジュールについてグ

ループで話し合い、

発表する。

3 栄養教諭の話を聞

き、理想的な食事の

タイミングと脳によ

い食べ物を知る。

4 食事のバランスに

ついてグループで話

し合い、まとめる。

(1) 問題点を黄色

に付箋に書く

(2) 改善策を青い

付箋に書く

・学習前の食事が大切

であること

・夜は寝る二時間前ま

でに食事を終えるこ

とが大切であること

(朝食の影響)

・効果的な食材

(ご飯、魚)

〇今までの授業

など学んだこ

とを生かし、

どのタイミン

グで食事をす

ればよいか予

想させる

〇栄養教諭の話

に合わせて黒

板に掲示する

〇スケジュール

のモデルを出

し、問題点を

黄色い付箋で

書き、改善策

を青い付箋で

書かせる。

○班ごとに発表

できるように

する。

〇発表で出た

意見や質問

を取り入れ

ながら正し

い食事のと

り方につい

て説明する。

〇専門的な視

点から必要

な知識を助

言する。

課題1 正しい食事のタイミングについて 考えよう

課題2 A 君のある日の食事について アドバイスしよう

「生徒の多くが食事のタイミングや適切な

食事について疑問を抱えている」

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(3) 班で話し合い

意見をまとめる

(4)発表する

5 栄養教諭の話から

食事のバランスにつ

いて学ぶ。

五大栄養素をバランス

よくとることが大切で

あること

食に関する夏休みの全

校課題で学んだことを

普段から意識して生活

すること

6 これからの生活で

自分はどうしていく

か行動目標を決定す

る。

<板書計画>

〇今後の自分の

食生活につい

ての実践目標

を書かせる。

8 事後指導

日時 生徒の活動 指導上の留意点 目指す生徒の姿と

評価方法

11月24日(金)

朝の会

・本時の授業で用い

たプリントを家庭

に持ち帰り、保護

者と今後の実践目

標を立てる。

・目標の自己決定を

し、家庭の協力も

得ながら実践でき

る よ う に 助 言 す

る。

【関心・意欲・態度】

(ワークシート)

11月27日(月)

12月 1日(金)

・授業で学んだこと

を実践できている

か 振 り 返 り を 行

う。

・正しい食習慣を大

切にして生活でき

るよう助言し、継

続できるようにす

る。

【関心・意欲・態度】

(ワークシート)

〇机間巡視をしながら脳だけで

はなく、体のことも考えなけ

ればいけないことに気づかせ

る。 [T1・T2]

◆自分自身の食生活を見直し、よ

り良い食習慣を形成する意欲

を持って話し合いに参加して

いる。 (観察)

◆学習に効果的な食事のタイミ

ングや栄養バランスの重要性

について理解している。

(観察・ワークシート)

*心身の成長や健康の保持増進

の上で望ましい栄養や食事の

とり方を理解し、自ら管理して

い く 能 力 を 身 に つ け て い る 。

【心身の健康】(ワークシート)

班ごとにまとめた

改善策

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平成30年3月発行

発 行 者:埼玉県教育委員会

埼玉県学校食育研究会

埼玉県学校栄養士研究会

学習指導案等資料協力校:

志木市立志木小学校

北本市立西小学校

入間市立藤沢小学校

熊谷市立大幡中学校

春日部市立武里西小学校

作成協力:志木市教育委員会

北本市教育委員会

入間市教育委員会

熊谷市教育委員会

春日部市教育委員会

担 当 課:埼玉県教育局県立学校部保健体育課

所 在 地:〒330-9301

埼玉県さいたま市浦和区高砂3-15-1

TEL 048-830-6968