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神奈川県共同プロジェクト パーキンソン病患者における次世代ヘルスケア社会システムの実現に向けた実証実験 2020.5.29 武田薬品工業株式会社

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神奈川県共同プロジェクトパーキンソン病患者における次世代ヘルスケア社会システムの実現に向けた実証実験

2020.5.29

武田薬品工業株式会社

パーキンソン病とその傾向

1

神経伝達物質のひとつ「ドパミン」が減少し、

脳からの情報の伝達がうまくいかず、動作や運動に

障害が生じる病気です。

神経変性疾患

加齢が重要な危険因子で、国内を含め患者さんの数は

高齢化と共に増加化傾向にあります。わずかに遺伝性

パーキンソン病もあり、20歳よりも若くして発症

する場合もあります。

加齢と共に増加傾向に

パーキンソン病Parkinson’s Disease

パーキンソン病でみられる主な運動症状

2

振戦

運動症状は、パーキンソン病の発症初期からみられる特徴的な症状です。

手、足、あご等のふるえ顔、肩、ひざ、指などの筋肉がかたくなる

動作が遅くなり少なくなる

体のバランスがとりにくくなり、転びやすくなる

参考:パーキンソン病オンライン https://pd-online.jp/about/about02.html

筋強剛 無動・寡動 姿勢反射障害

パーキンソン病でみられる主な非運動症状

3

起立性低血圧睡眠障害便秘

パーキンソン病では、運動症状の他にもさまざまな非運動症状が見られます。

認知障害

自律神経の乱れからくる便秘症状

不眠や日中の眠気認知症など、

物忘れがひどくなる立ちくらみや

失神が起きやすい

参考:パーキンソン病オンライン https://pd-online.jp/about/about02.html

パーキンソン病の診療における課題

患者さんとその家族(介護者)

通院の身体的・経済的な負担患者さんと医師

症状の把握と伝達が困難

• 限られた診療時間で患者さんの症状と状態の包括的な把握が困難

• 患者さんや介護者の最も重要な課題の把握が困難

• リハビリスタッフやかかりつけ医などとの連携が十分にできない

• 多様で変動する症状の正確な把握が困難

• 時間的・身体的制約で自分の状態を医師に十分に伝えられない

• 動作障害が主症状であり、通院が困難

• 通院の身体的・経済的負担

• 介護者は仕事を休んで介助

• 介護者の負担を医師に伝えられない

患者さん 医師患者さん 家族/介護者

シームレスなオンライン医療

処方薬がある場合に薬の説明や服薬指導を提供

次世代ヘルスケアシステム構想 “CARE FOR ONE”

自宅での症状を把握

医師 患者さん 家族Apple Watch で24時間の健康情報を計測・解析しアプリでデータ共有(問診も搭載)

デバイスモニタリング

対面診察オンライン診療

オンライン服薬指導

患者さん宅への薬配送

シームレスなオンライン診察サービス

臨床研究

デバイスモニタリングデバイスモニタリングでオンライン診療を補完することで医師がより正確な診療ができるか

患者さんと医師の症状の把握と伝達の困難さは解消するか

患者さんとその家族(介護者)の通院の身体的・経済的な負担は軽減するか

臨床研究における確認事項

臨床研究概要

7

初回面談対面

2 n d対面

3 r dO N L I N E

4 t hO N L I N E

最終面談対面

実施医療機関・実施薬局

• 目標登録症例数:30例• 研究分類:観察研究• 観察期間:4か月

プロトコル関連

• 振戦• ジスキネジア• 歩行• 転倒 など

• オン/オフ時間• 排便、排尿回数• 痛みや不安、眠気など

• 満足度• 課題• 経済的評価 など

質問による評価項目

A p p l e Wa t c h評価項目

i P h o n e評価項目

• 大学病院• 病院• クリニック• 薬局 ほか

8

モニパド: “ パーキンソン病に向き合うアプリ ”

ウェアラブルデバイスとモバイルアプリを用いてパーキンソン病の症状を自動的*に可視化。

患者さんを自宅に居ながら見守ることができます。

診察からお薬の受け取りまでをシームレスにオンライン化、自宅に居ながら治療が受けられます。*振戦、ジスキネジア、活動量など

9

振戦 ジスキネジア

パーキンソン病特有の2症状を自動計測

Care For One が目指す将来

10

患者さんのデータを活用することで、QoLの向上、セルフサポートを支援

専用システムを用いた、薬剤師によるオンライン服薬指導

処方薬がある場合に、薬の説明や服薬指導を提供

専用システムを用いた医師によるオンライン診療

医師は、24時間の健康情報と問診内容を事前に確認しており、正確な情報を元にした診察が可能

医療のシームレスサービスで、患者さん宅まで薬を配送

デバイスモニタリング

医師・患者さん・家族のタブレットのアプリにデータ共有(問診も搭載)

AIによる症状予測を行い、患者さん・医師にフィードバック

オンライン診療

オンライン服薬指導 個別配送最新技術を用いたデータ解析・疾病予測

診療、また個人から取得したデータを適切に企業、アカデミアと共有

創薬や新規事業(食品、保険)の創出に貢献

医療データの利活用

得られた医療ビッグデータの活用等により 、質の高いヘルスケアサービスを効率的に提供する(個別化医療、疾患予測など)

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