opentrans.it: 公共交通オープンデータを世界標準gtfsで配信!
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OpenTrans.it: 公共交通オープンデータを 世界標準GTFSで配信!
伊藤昌毅(東京大学)
@niyalist
地域の公共交通を守り広めるために
! 地域主体で計画し支えることが求められる ¤ 「地域公共交通の活性 化及び再生に関する法律」
! 不十分な情報提供 ¤ Webページに時刻表を記載 ¤ アプリは? ¤ 分かりやすい路線図は?
オープンデータというアプローチ
! 路線図、時刻表、リアルタイム車両位置情報などのデータの利用を開放 ¤ 商用目的を含めて二次利用可能なライセンス ¤ コンピュータ処理が容易(機械可読)な形式
! 自由に使ってもらうことで、アプリの作成や工夫を凝らした印刷物などの情報提供を促進 ¤ 経路探索などのスマートフォンアプリ ¤ Webでの情報案内 ¤ バスマップなどの印刷物
既にあるコミュニティバスオープンデータ
都都市市、、地地域域 フフォォーーママッットト ラライイセセンンスス
福井県鯖江市 API形式 CC-BY
滋賀県草津市 Excel, CSV, shp形式 CC-BY 4.0
北海道室蘭市 Excel形式 CC-BY 2.1
東京都八王子市 pdf形式 CC-BY 2.1
石川県珠洲市 CSV形式 CC-BY
栃木県小山市 CSV形式 CC-BY-ND 2.1
栃木県宇都宮市 pdf形式 CC-BY-ND 2.1
愛知県尾張旭市 CSV形式(バス停のみ) CC-BY 2.1
! データ内容、フォーマット、ライセンスが不揃いなため、一括処理が困難 ¤ 各データごとに独自のプログラムを開発する必要がある
本発表の対象である静岡県3市を除く
2015年4月時点
OpenTrans.it実証実験
! 統一したフォーマットによるデータ配信を実現 ¤ 配信システムを構築
¤ 静岡県の3市で実証実験 " 掛川、御前崎、裾野
! スケジュール ¤ 2014年1月: プロジェクト始動 ¤ 2014年2月: インターナショナル オープ
ンデータ デイでプロトタイプ披露 ¤ 2014年8月〜: 本格開発 ¤ 2015年1月〜3月: 試験サービス
OpenTrans.it バス停・時刻表データ預かります
時刻表入力画面
路線図・時刻表 などをWeb閲覧
本体は交通情報 データベース
開発: 大石 康晴(AALT株式会社) 伊藤 昌毅(東京大学) 池田 大吾(合同会社ナイツオ) 松浦 紘之(合同会社ナイツオ) 本庄 義治(YFNSoft) 他
世界標準GTFS形式配信で使いやすいデータ
世界中で400以上の提供 中身はCSVファイル • 事業者データ • バス停データ • 路線データ • 時刻表データ • 路線図(緯度経度)データ
http://opentrans.it/feed/gtfs/5707702298738688/gtfs.zip 誰でもDL可能→
CC-BY 4.0 のオープンデータ • 出典の明記で、再利用可能 • 書式の変更や商用利用も問題なし • (でも情報提供の信頼性には配慮してね)
バスロケ・乗降カウンターをリアルタイム配信
スマートフォン(GPS機能) 乗降客数カウンター
現在地と乗客数をリアルタイムに オープンデータ配信
GTFS Realtime形式, JSON 形式でアクセス可能
蓄積データ • これまでの走行
GPSデータ、バス停ごとの乗降客数を蓄積
• オープンデータとしてアクセス可能に(予定)
• 地域交通の分析や計画のための基礎データとして活用を検討
乗降データのリアルタイム オープンデータ配信は世界初?
ハッカソン(アイディアソン)の開催
「インターナショナルオープンデータデイ(IODD)2015 プレイベント in 掛川市竹の丸」(1月31日) • 静岡県や全国から10名以上の開発者が集合 • 地域の課題を解決するアプリケーションを提案
• GTFS, GTFS realtimeを使ったアプリ • 様々な観点からバスの不便を解消する提案
ハッカソンで出されたアイディア
! 利用者目線で路線バスの利便性を高める ¤ 県外から観光に訪れた旅行好きの30代女性という
キャラクターを想定 ¤ 正確な待ち時間や経路上の観光情報などを配信
! バスのわかりにくさや遅れなどを逆手に取り,楽しむアイディア ¤ バスを擬人化し,会えるアイドルとして楽しむ ¤ バスやバス停に好きな名前を付けられる
GTFSだから世界へ/Googleへ
! 世界の公共交通データを視覚化する「TRAVIC」に日本から唯一情報提供
! 身近なアプリにコミュニティバス情報が ¤ 現在Googleと調整中
地域の交通データを協議会などへも
! 各バス停ごとの乗降人数が蓄積される ¤ 地域の交通を見直す際の基礎データとして利用可能 ¤ 透明性の高い意志決定へ
朝日新聞 静岡版 2015年1月29日 朝刊
静岡新聞Web 2015年1月17日
NHK静岡県のニュース 2015年1月31日
今後の課題
! 運営体制はどうするべきか ¤ 誰がコストを負担するか?
" 自治体?データ利用者?
! 実績を説明するための効果測定 ¤ オープンデータ配信で何がうれしいか定量的に実証
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