安全研修会を開催安全研修会を開催 •...

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安全研修会を開催 平成29217日(金)KKRホテルおおさかにおいて安全研 修会が開催されました。当日は災害研究所所長 伊永 勉氏 を講師に迎え「南海トラフ巨大地震を大阪は迎え撃てるか~ 危険物取扱事業における防災対策~」と題して講演を実施し ました。近い将来発生するといわれている南海トラフ巨大地 震は大阪府民にとって大事なことであり、会場には多くの方 が詰めかけ熱心に講演会に耳を傾けていた。講演要旨は以 下のとおりです。 1

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安全研修会を開催• 平成29年2月17日(金)KKRホテルおおさかにおいて安全研修会が開催されました。当日は災害研究所所長伊永 勉氏

を講師に迎え「南海トラフ巨大地震を大阪は迎え撃てるか~危険物取扱事業における防災対策~」と題して講演を実施しました。近い将来発生するといわれている南海トラフ巨大地震は大阪府民にとって大事なことであり、会場には多くの方が詰めかけ熱心に講演会に耳を傾けていた。講演要旨は以下のとおりです。

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〘講演要旨〙

映像・動画を駆使し災害の実態を指摘し、その対応について講演がありました。

◎災害に弱くなっていく日本

頻繁に起こる大災害での対処が弱くなっていく現状の背景には

高齢化による防災力が虚弱化している

ネットワーク社会で被害が拡大

一度発信すれば自分だけでは済まないまたそのため広域に影響が拡散し、結果風評被害が生まれる。

災害発生誘因の変化などが考えられる。

この原因は地球温暖化による風水害の多発や環太平洋地震・火山帯の活発化などがその要因としてあげられる。

◎被害想定短周期地震での被害想定で大阪湾岸での「大阪北港」、「堺泉北臨港」、「関西国際空港」、大阪南端の「岬」について被害想定及び大阪に被害を及ぼす活断層帯地震の発生確率、特に大阪市の中心部を走る上町断層帯での発生は最も被害が大きいとされるなどが論じられた。液状化現象での道路の損傷は消防車や救急車や警察車両、その他緊急車両などの迅速な災害対応を遅らせる。

◎災害が起こった時に被災者が特に心配する事柄が指摘された。また、東日本大震災時に被災者が取った行動などに説明があった

◎次に事業所の災害対応をあげられ事業所の存続計画いわゆる災害時の時のBCM(Business Continuity management 事業継続マネジメント)

◎震災時等における危険物の安全対策

東日本では危険物施設の津波による浮遊が問題となった。震災により貯蔵タンク、ドラム缶などが浮遊、発火し大きな燃焼火災を誘引した事例が紹介された。

◎南海トラフ地震

南海トラフ地震の発生については津波、避難また自動車での避難の留意点などが指摘されこれらに対処するための「災害に先手を打つ」また「災害を迎え撃つ」といった内容での減災について語られた。

また、南海トラフ地震などの大規模な災害では安全だと思われている公共建物や耐火建物にも被害が及び、その被害状況、発災直後の人命救助での隣近所の共助の必要性、地震に因るライフラインのダメージやそれに伴う対策、地震の規模や行動等に焦点があてられ総合的な地震に対する行動や備えなどが話された。

一方企業では、上記状況に加えて事業所での大地震への備えや対応、帰宅困難者の対応、社員、従業員の安否さらには、BCP(BisinessContinuity Plan)企業存続計画の重要性、必要性、発災直後の対策、発災後の対策などと時期を定めて事業所の総合的な対応、備えなどについて述べられた。

◎その他

震災に関連した備蓄食料や緊急速報、エリアメール、災害用伝言ダイヤルの活用、災害時帰宅困難者に対する支援ステーションなどについて講演いただいた。

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災害研究所 所長阪神・淡路大震災記念人と防災未来センター友の会副会長

大規模災害対策研究機構企画委員公立大学防災センター連携会議オブザーバー

大阪港開港150周年記念事業築港・安治川エリア活性化推進委員会委員伊永 勉

~危険物取扱事業における防災対策~

公益財団法人大阪府危険物安全協会 平成28年度安全研修会

災害に弱くなっていく日本

❖高齢化による防災力が虚弱化・体力が弱くなり,判断力が鈍くなる・動物的危機察知能力が落ちて、俊敏に反応できない

❖ネットワーク社会で被害が拡大・自分だけで済まない・広域に影響が拡散・風評被害の発生

❖災害発生誘因が変わった・地球温暖化による風水害の頻発・環太平洋地震・火山帯の活発化

阪神淡路大震災

5

東日本大震災

6

熊本地震

7

8

東日本大震災 津波による被害列車の脱線 コンテナの流出

沿岸部の津波による火災の流出

9

大阪湾岸特別防災区域(石油コンビナート)

10

被害想定(短周期地震の場合)

11

液状化現象

道路の損傷は、消防や救急車両の通行障害になる

12川崎市消防局調査アンケート結果より

神奈川県臨港地区のガソリンスタンド、危険物運送会社、産業廃棄物処理業

過去の災害経験の有無

地震 113台風 63火災 28豪雨 26

危険物漏えい 10

落雷 10

河川の氾濫 9

豪雪 7津波 7ガス漏えい 6

危険を感じたことはない 4

土砂崩れ・崖崩れ 4火山噴火 2高潮 2雪崩 1

13

災害が起こった時に心配なこと

火災の発生 96

家族の安否確認 92

交通機関の被害、混乱 90

電話等通信機能の混乱 87

津波、浸水、堤防決壊 82

電気、水道、ガス停止 82食料、飲料水の確保 80建物の倒壊 79液状化現象 66

ガス、危険物の爆発 62

地割れ、陥没 39

窓ガラス落下、塀倒壊 39

生活活動の停止 35デマ等の情報混乱 33消防隊の到着 30治安の混乱 28外出先での避難方法 27土砂崩れ、陥没 8その他 4わからない 0心配なことはない 0

14

事業所での災害への備え

消火器やバケツを用意している 69携帯ラジオ、懐中電灯、医薬品等準備している 61避難する場所を決めている 37食料や飲料水を準備している 31防災訓練に積極的に参加している 19特に何もしていない 19家族と連絡方法を決めている 18

水のため置きをしている 12

非常持ち出し用の衣服、毛布等を準備している 11

棚や冷蔵庫の固定をしている 7

防災教育に力を入れている 7

ブロック塀を点検し、倒壊を防止している 5

その他 3

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東日本大震災の時にとった行動

家族に連絡をとろうとした 78建物の外へ退避した 65

建物の中で待機した 38

人員の確認をした 36施設の点検に向かった 31棚を押さえた 14作業を続けた 11ヘルメットを被った 11何もしなかった 9

震災時等における危険物の仮貯蔵・仮取扱い等の安全対策及び手続きに係るガイドライン

1 共通対策(1)危険物の取扱場所(可燃性蒸気対策)(2)保有空地の確保(3)標識等の設置(4)流出防止対策(5)火気使用の制限(6)静電気対策(7)消火設備の設置(8)取扱い場所の管理(9)危険物取扱者の立会い等(10)二次災害の発生防止(11)安全対策を講ずる上で必要な資機材等の準備

2 危険物の取扱い形態に着目した特有の対策(1)ドラム缶等による燃料の貯蔵及び取扱い(2)危険物を収納する設備等からの危険物の抜取り(3)移動タンク貯蔵所等からの給油、注油等 16

平成2 5 年1 0 月3 日

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長堀通りから千日前線の道路

現在の大阪平野の航空写真

大阪平野約7千年前の縄文時代前期の大阪平野

(地震調査研究推進本部長期評価結果一覧 2016.1.1)

活断層名予想地震規模マグニチュード

30年以内の地震発生確率(%)

平均活動間隔 最新活動時期

有馬-高槻構造線

7.5程度 0.0~0.031,000年-2,000年

1596年慶長伏見地震

生駒断層帯 7.0~7.5 0.0~0.23,000年-6,000年

400年頃以後-1,000年頃以前

上町断層帯 7.5~7.8 2~3 8,000年程度約28,000年-9,000年前

中央構造線断層帯

7.6~7.7 0.07~14約1,100-2,300年

7-9世紀

(文部科学省地震調査研究推進本部地震調査委員会「地震の将来予測への取組」「全国を概観した地震動予測地図」2008年版)

火災で被災1.9%

大雨で被災0.5%

交通事故で死亡

0.2%

参考資料

大阪に被害を及ぼす活断層帯地震の発生確率1

マグニチュードと震度の違い

マグニチュードが大きな地震でも、震源地から遠いと、震度は小さくなる。震度は10段階

0、1、2、3、4、5弱、5強、6弱、6強、7震度6強は、立つことが無理で、家具等が倒れる震度6弱は、立つことができても伝い歩きしかできない

近い 遠い

電球に例えるとワット(電球の明るさ)⇒マグニチュード(地震の規模)ルクス(自分の地点での明るさ)⇒震度(感じる揺れ)

最も被害が大きいと予想される上町断層帯は、豊中市から大阪市域の中心部を通り、岸和田市にまで至る長さ約42㎞の活断層で、震度7に達する地域がある。

上町断層帯地震の震度分布

2016年4月1日午前11時39分に起こった三重県沖地震は「プレート境界地

震だった」(地震調査推進本部発表)

今後30年間の発生確率70%

南海トラフ巨大地震は近いか?

南海トラフ地震における津波

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全堤防破壊の場合の津波被害想定

❖大阪府内津波到達時間・岬町 54分・泉佐野市 81分・岸和田市 93分・堺市堺区 110分・住之江区 110分・此花区 113分

❖津波浸水高さ・関西空港 2.6m・大和川河口 3.7m・淀川河口 3.6m

❖淀川・大和川は、5km遡上

大阪市内湾岸津波避難想定85万人避難所不足数約20万人分

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短時間の大雨発生回数が増えている

220

169145

225

156140

230

186

110

157

103

188

251

190

295

156

112

256

131158

94

177

331

275244

206173182

356

193

238

194

254

169

209

273282

237237207

0

100

200

300

400

500

1976 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010

[アメダス]1000地点あたりの1時間降水量50ミリ以上の年間観測回数

1738回 1840回 2231回 2300回

• 集中豪雨やゲリラ豪雨のような比較的狭い範囲に集中して

記録的な大雨が降る場合、天気予報では「大気の状態が不安定」、「上空に寒気」、「暖かく湿った空気の流れ込み」等の表現で注意を呼び掛けている

• 特にゲリラ豪雨は、集中豪雨と比べて、短時間で雲が発達するため、「いつ、どこに大雨が降る」かの予測が困難

出典:都市水害とその際の避難について 京都大学防災研究所戸田圭一教授

実験風景

実規模ドア模型

歩幅 歩調 30分での歩行距離

高齢者 48cm 84歩/分 1,210m

青 年 63cm 110歩/分 2,079m

出典:労働福祉事業団総合病院釧路労災病院リハビリテーション科HP

歩行避難の目安

地下街・地下室の水害避難

自動車で避難する場合の留意点

成人男性の場合でもドア底部から45cmの浸水深が自力脱出の限界

出典:都市水害とその際の避難について 京都大学防災研究所戸田圭一教授

浸水深が60cm以上に達すると、停車中の自動車が浮遊することが実験によって確かめられている。

浸水エリアで車両が水没する可能性

(NHKためしてガッテン 2009年9月1日放映)

• 自治体防災体制の強化

災害対策本部の充実

公的機関の防災力向上

• 広域連携

住民参加型の推進

自治会・企業・医療福祉等の

ネットワーク

企業・事業所等の潜在力活用

• 自主防災組織の強化

コミュニティーへの参加強化

人材の育成防災訓練の強化

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• ハード対策の先行

耐震補強、液状化防止工事、堤防補強、避難所確保、避難路拡幅、防災行政無権完備、その他、被害軽減対策

• 防災知識の普及

想定災害の理解、地域のハザードの把握、避難路・場所の把握、その他災害の知見

• 自助の強化

家庭の備蓄、家族の連絡簿、非常持ち出し、家具の固定、浸水予防、その他家庭でできること

災害に先手を打つ/災害を迎え撃つ

熊本地震で全壊した宇土市役所 津波の直撃を受けた宮古市役所

大規模災害は、行政も被災する

発災直後の人命救助(阪神淡路大震災の事例)

10万9千人(67%)

3千2百人(2%)

5万9百人(31%)

閉じ込められた16万4千人が救われた

【生存率】1日目:80% 2日目:25%3日目:20% 4日目: 5%

出典:(社)日本火災学会

事業所のBCP 【Business Continuity Plan】

まずは、「事業が○日間停止したら」を考える~損失を抑制する~

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• 電力・通信が5日間事業が停止したら

• 大雨で1週間事業が停止したら

• 地震で1ヶ月事業が停止したら

• 感染症で数か月事業が停止したら

• テロや紛争で1年間事業が停止したら

地震によるライフラインのダメージ

• ライフライン復旧の目安

電気 約1週間

ガス 2~3ヵ月

電話 約2週間

水道 1~2か月

・道路・鉄道(段階的)数日~数か月

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最低3日間は、自助で生き残り、共助で生き延びる

地震の規模と行動

大震災(震度6弱以上)の場合・業務中

利用者と従業員の安全を確保する消火・安全確保・避難の役割分担を決めておく

・休日や夜間・早朝従業員と家族の安否確認を行い、報告する緊急時出勤者による対応手順を決めておく

軽微な地震(震度4以以下)の場合・業務中

被害を点検し、報告する・休日や夜間・早朝など

従業員からの被害状況の報告を受ける・共通の事前準備

携帯メールアドレスを共有することが望まれる連絡網の徹底(バックアップ体制)

死傷者発生の防止

不安行動の鎮静

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事業所の大地震の備え・防災についての任務分担を決める・情報をバックアップしておく・避難方法と手段を考え、避難計画を作る・安全な避難ルートを確認しておく・一斉帰宅を抑えて、二次災害を防ぐ・非常物品や救出用資機材を準備する

社員に備蓄品を持たせるお客様の分も用意する救急・救護用品も用意する

・防災教育・訓練を定期的に行う

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災害発生直後の対策(震災)

・従業員と利用者の安全確保

・初期消火活動

・出口及び通路の確保

・安否確認と応急手当

・対策本部等組織の立上げ

・情報の収集

・施設内外の点検

・従業員と利用者の避難誘導

3.11首都圏が受けた被害各ターミナル駅で大量の滞留者が発生

本郷通り 新宿駅

青山学院

帰宅困難者対策

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交通機関の途絶、道路の交通規制や通行止めで、一斉にみんなが自宅に向かって歩き出すと、救急救助活動などの障害となる可能性があります。

とるべき対策とは

1.とどまる◉一斉帰宅による事故の危険を周知する◉従業員・利用者を留めるための備え・滞在施設の確保・避難所案内の広報・非常用品の備蓄

帰宅困難者対策

2.ともに働く

・一時滞在者への支援(水・食料・毛布など)

・外部滞留者の受け入れ(場所の提供)

3.無事に帰す

・帰宅に役立つ情報の収集と伝達

・帰宅に必要な物品提供(地図・水など)

4.地域で保護

・帰宅困難者支援ステーション

・地域自治会等との日常の連携

大阪市内の主要駅の帰宅困難者予測

項目 大阪駅 天王寺駅 難波駅 新大阪駅

鉄道利用客数/1日 236万人 69万人 113万人 39万人

帰宅困難者数 42万人 11万人 19万人 12万人

徒歩帰宅不可者数 20万人 5万人 9万人 6万人

徒歩帰宅可能者数 22万人 6万人 10万人 6万人

屋外滞留者数 8万人 3万人 4万人 5万人

屋内滞留者数 12万人 2万人 5万人 1万人

❖徒歩帰宅可能者⇒帰宅距離10km以内の人10km~20kmの人に場合は、1km増毎に10%ずつ減衰とする

❖徒歩帰宅不可能者⇒帰宅距離20km以上の人❖屋外滞留者:買い物客・鉄道乗客等❖屋内滞留者:就労者・学生等

国土交通省淀川河川事務所が、以下の河川の橋梁を閉鎖します。【国道2号】・淀川大橋・神崎川大橋・左門橋【国道43号】・伝法大橋【市道】・千船大橋・千北橋・大和田船溜・阪急神戸線神崎川鉄橋・阪神なんば線淀川鉄橋

十三大橋、新十三大橋、新伝法大橋(高架橋)、新御堂筋より上流の橋は通行可能だが、新伝法大橋は、原付、自転車、歩行者は通行禁止となる

大津波警報発表で閉鎖される橋

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1.備蓄物資を置く場所の注意設備・什器が倒れたり、浸水しても取り出せる場所に保管する

2.避難するときの注意持ち出せる大きさと量を考え、持ち出し用のリュック等が必要

❖非常持ち出しの水は、2ℓのペットボトルよりも、500ミリ程度のペットボトルを6本持つほうが動きやすい

ローリングストック(在庫の回転備蓄)

日常食べている食料を通常の2~3倍程度購入しておき、常に在庫がある状態にする方法賞味期限切れまで一度も開けない非常食だけに頼らず、食べ慣れたものを備蓄します

備蓄とは、電気・ガス・水道が止まることを想定して、食料・生活必需品を確保しておくこと

備蓄の考え方

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この例では、3年で100%の整備が完了し、4年目からは、25%ずつ入れ替えを行い、入れ替え分を防災訓練等で試食することで、非常食等の体験ができることと、備蓄食料の賞味期限が切れることはなく、備蓄食料を整備しておくことができます

賞味期限のある食品に適した ランニング備蓄

気象庁が配信する緊急地震速報や津波警報、国・県市町村が配信する災害・避難情報を、回線混雑の影響を受けずに受信します。対象エリアにいる人は、月額使用料、通信料や情報料も含め一切無料で利用できます。

ソフトバンク、auでは、緊急速報メールというサービスが同様の内容です。

参考 緊急速報 エリアメール

• 災害用伝言ダイヤル(171)は、被災地の方の電話番号をキーにして、安否等の情報を音声で登録・確認できるサービスです

• スマートフォンでも災害用安否確認のサービスを使って音声や文字で安否などを伝えるサービスがあります

NTT公衆電話の無料化措置災害救助法適用が想定される規模の災害によって、携帯電話及び固定電話の通話規制が発生する可能性があると判断される場合には、公衆電話の通話料等が無料となります。

参考 災害用伝言ダイヤル171

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【具体的な支援内容】水道水及びトイレの提供・通行可能な道路等の情報の提供

全国に広がる帰宅支援・コンビニ・スーパー・ガソリンスタンド

災害時帰宅支援ステーション