用途別建物面積による東京都足立区の地域分類...55 ( 5 5 )...

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53 ている Pacione, 2009, 368-373)。 都市生態学的視点から都市内の住宅地区を識別するた めには,国勢調査などの人口・世帯に関する統計を,社 会地域分析に関わる統計的手法で分析し,地域分類結果 は, GIS (地理情報システム) 上に表示されてきた。しか し,住宅地区の特徴を正確に記述するためには,人口・ 世帯に関する統計だけでは不十分であることが指摘され ている (関根, 2012)。例えば,都市内の業務地区,商業 地区,工業地区などは,人口・世帯に関する統計では捉 えることができず,工業地区の中の住宅という把握はで きない。 そこで本稿では,活動別の土地利用を表すデータか ら,都市内の住宅地区を分類する。近年,GIS の普及と デジタル地理空間データの整備によって,地表面に生起 する事象を詳細に記述することができるようになった。 1 .はじめに 都市の内部構造は,2 つの視点で研究されてきた。1 つは土地利用からの視点であり,業務,商業,工業,住 宅の活動に対する土地利用が,都市の中でどのように分 布するかを研究する。バージェスの同心円モデル,ホイ トの扇形モデル,ハリスとウルマンの多核心モデルは, 土地利用の空間パターンをモデル化した都市構造モデル として有名である(Kingston, 1988, p.170)。もう 1 つは, 都市生態学的視点であり,都市内の住宅地区(residential area)を人口,社会,経済,民族の側面から分類する研 究である。都市の生態構造の成分は,物理空間と社会空 間で構成される。社会空間は,さらに民族的状態,家族 的状態,経済的状態の側面から設定され,それぞれ集 塊,同心円,扇形のパターンを取ることが明らかにされ 関 根 智 子 This paper classifies Adachi ward in Tokyo into ten regions using cluster analysis on the basis of total floor space by eight building uses in each Cyome (small area). Industrial region (the fifth region in table 2b) consists of nine Cyomes, in which average volume of floor space for factories is 5 (unit is ten thousand m 2 ) and that for multifamily housings is 4. Warehouse and transportation facilities regions (the ninth and tenth regions) corresponds to two Cyomes, one is ware- house and transportation facilities only and the other is made up of 11 volume of floor space for warehouse and transpor- tation, 5 for multifamily housings, and 3 for detached housing. Retail region (the eighth region) is identified in one Cyome where 6 volume of floor space is for retailing, 3 for retailing with housing, 6 for multifamily housings, and 6 for detached housing. For residential regions, multifamily housing region (the first region) is the largest, consisting of 72 Cyomes. The rest regions are classified depending on relative volume of multifamily and detached housings as follows: the seventh region is 5 to 10, the fourth 3 to 5, the second 4 to 4, and the sixth 7 to 4 respectively. This paper could describe various types of built environment in small areas such as housings in industrial region or commercial region. Further research will focus on the relationship on the regionalization based on the population census data. Keywords : regionalization, built environment, building uses, GIS, Adachi ward 用途別建物面積による東京都足立区の地域分類 Regionalization of Adachi Ward in Tokyo on the Basis of Floor Space by Building Uses Tomoko SEKINE Received October 31, 2011日本大学文理学部自然科学研究所研究紀要 No.47 2012pp.53 62 53 Department of Geography, College of Humanities and Sciences, Nihon University, 3-25-40 Sakurajosui, Setagaya-ku, Tokyo, 156-8550 Japan 日本大学文理学部地理学科: 156-8550 東京都世田谷区桜上水3-25-40

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Page 1: 用途別建物面積による東京都足立区の地域分類...55 ( 5 5 ) 用途別建物面積による東京都足立区の地域分類 途別建物面積の合計が3 万m2

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ている (Pacione, 2009, 368-373)。

都市生態学的視点から都市内の住宅地区を識別するた

めには,国勢調査などの人口・世帯に関する統計を,社

会地域分析に関わる統計的手法で分析し,地域分類結果

は,GIS (地理情報システム) 上に表示されてきた。しか

し,住宅地区の特徴を正確に記述するためには,人口・

世帯に関する統計だけでは不十分であることが指摘され

ている (関根, 2012)。例えば,都市内の業務地区,商業

地区,工業地区などは,人口・世帯に関する統計では捉

えることができず,工業地区の中の住宅という把握はで

きない。

そこで本稿では,活動別の土地利用を表すデータか

ら,都市内の住宅地区を分類する。近年,GISの普及と

デジタル地理空間データの整備によって,地表面に生起

する事象を詳細に記述することができるようになった。

1.はじめに

都市の内部構造は,2 つの視点で研究されてきた。1

つは土地利用からの視点であり,業務,商業,工業,住

宅の活動に対する土地利用が,都市の中でどのように分

布するかを研究する。バージェスの同心円モデル,ホイ

トの扇形モデル,ハリスとウルマンの多核心モデルは,

土地利用の空間パターンをモデル化した都市構造モデル

として有名である(Kingston, 1988, p.170)。もう 1 つは,

都市生態学的視点であり,都市内の住宅地区(residential

area)を人口,社会,経済,民族の側面から分類する研

究である。都市の生態構造の成分は,物理空間と社会空

間で構成される。社会空間は,さらに民族的状態,家族

的状態,経済的状態の側面から設定され,それぞれ集

塊,同心円,扇形のパターンを取ることが明らかにされ

関 根 智 子

This paper classifies Adachi ward in Tokyo into ten regions using cluster analysis on the basis of total floor space by eight building uses in each Cyome (small area). Industrial region (the fifth region in table 2b) consists of nine Cyomes, in which average volume of floor space for factories is 5 (unit is ten thousand m2) and that for multifamily housings is 4. Warehouse and transportation facilities regions (the ninth and tenth regions) corresponds to two Cyomes, one is ware-house and transportation facilities only and the other is made up of 11 volume of floor space for warehouse and transpor-tation, 5 for multifamily housings, and 3 for detached housing. Retail region (the eighth region) is identified in one Cyome where 6 volume of floor space is for retailing, 3 for retailing with housing, 6 for multifamily housings, and 6 for detached housing. For residential regions, multifamily housing region (the first region) is the largest, consisting of 72 Cyomes. The rest regions are classified depending on relative volume of multifamily and detached housings as follows: the seventh region is 5 to 10, the fourth 3 to 5, the second 4 to 4, and the sixth 7 to 4 respectively.

This paper could describe various types of built environment in small areas such as housings in industrial region or commercial region. Further research will focus on the relationship on the regionalization based on the population census data.

Keywords : regionalization, built environment, building uses, GIS, Adachi ward

用途別建物面積による東京都足立区の地域分類

Regionalization of Adachi Ward in Tokyo on the Basis of Floor Space by Building Uses

Tomoko SEKINE*

(Received October 31, 2011)

日本大学文理学部自然科学研究所研究紀要

No.47 (2012) pp.53 - 62

53

Department of Geography, College of Humanities and Sciences, NihonUniversity, 3-25-40 Sakurajosui, Setagaya-ku, Tokyo, 156-8550 Japan

日本大学文理学部地理学科:〒156-8550 東京都世田谷区桜上水3-25-40

Page 2: 用途別建物面積による東京都足立区の地域分類...55 ( 5 5 ) 用途別建物面積による東京都足立区の地域分類 途別建物面積の合計が3 万m2

関 根 智 子

─ ─54( )54

1 棟ごとのデジタル建物データは,地方自治体や民間企

業で作成され,GISを利用するならば,都市における建

造環境を表現することが可能となった。本研究では,東

京都の建物現況データを使用し,GIS上で町丁目ごとに

建造空間量を計測し,用途別建物面積から地域分類を行

い,住宅地区における建造環境の特色を考察することを

目的とする。

建造環境 (built environment) は,人々がつくり出し

た景観の中で,固定され,永続的に存在する要素を形成

している。建造環境の用語は,通常,都市の中で用いら

れ,地理学のほかに,建築学や計画学などの学問分野

で,人口,健康,気候変動に関して学際的に研究がされ

てきた (Harris, 2010)。その環境の主要部分は,オフィ

スや住宅などの建物 (building) で構成される。巨大都

市の都心にそびえる高層ビル群は,まさしく建造環境の

典型的な事例である。

都市の土地利用を考察するには,土地に基づいた各種

の分類体系が利用できる。日本では,都市計画法の用途

地域として,第一種低層住居専用地域,第二種低層住居

専用地域,第一種中高層住居専用地域,第二種中高層住

居専用地域,第一種住居地域,第二種住居地域,準住居

地域,近隣商業地域,商業地域,準工業地域,工業地

域,工業専用地域の12種類が区分されている。アメリ

カ合衆国では (Wang and Hofe, 2007),土地利用は,活

動,機能,構造,開発,所有の各側面から区分される。

例えば,活動では,居住,買物・事務・流通,工業,公

共団体,交通,集会,レジャー,天然資源関連,その他

の 9 種類に分けられる。また,日本の建物用途としては,

おもに,公共系,事業所系,住宅系,工業系,農林水産

系の 5 種類に大別され,さらに個々の系は細分されてい

る 1)。本研究では,上記の土地利用分類を参考にして,

建物用途の中から,独立住宅,集合住宅,事務所,専用

商業,住商併用建物,住居併用工場,専用工場,倉庫・

運輸の 8 用途を取り上げる。

2.足立区における用途別建物面積の分布

2-1 用途別建物面積とその構成割合

研究地域としては,各種の土地利用がみられる東京都

足立区を選定した。東京都の平成13年度建物現況デー

タ(以下,建物データ)を使用して 2),足立区における

上記の 8 用途(独立住宅,集合住宅,事務所,専用商

業,住商併用建物,住居併用工場,専用工場,倉庫・運

輸)の建物に対し,GISを使用して建物形状から建物面

積を算出し,建物地上階数を乗じ,建物全体の面積を求

めた。なお,建物データでは,建物内で最も広い面積を

占めている建物用途のデータしか得られないので,同じ

用途が上層階にも続いているという前提で,1 棟ごとに

建物全体の用途面積を算出した(関根,2011)。さらに,

建物全体の用途面積を,8 用途ごとに町丁目で集計した。

表 1 は,足立区における用途別建物面積とその構成割

合を示している。一番広い用途は集合住宅であり1133

万m2 である。次は,独立住宅で943万m2,住商併用建

物で266万m2 である。さらに,倉庫・運輸が179万m2,

専用工場が177万m2 と続く。また,事務所が90万m2,

住居併用工場が90万m2,専用商業が86万m2 である。

集合住宅が38%を占め,次の独立住宅が32%であり,2

つの住宅系用途で 7 割を占めている。住商併用建物の

9%を含めれば,住宅系の用途が足立区全体の 8 割を占

めていることがわかる。残りは,倉庫・運輸と専用工場

がそれぞれ 6%,事務所,専用商業がそれぞれ約 3%と

なっている。このことから,足立区は住宅系の建物が多

く,なかでも集合住宅の建物面積が広い。また,倉庫・

運輸と専用工場が続き,事務所と専用商業の建物面積を

上回っていることが特徴である。

2-2 町丁目ごとの8用途別建物面積の分布

図 1 は,町丁目ごとの 8 用途別建物面積の柱状図を示

している。柱の高さは建物面積,柱の彩色は用途を表し

ている。まず,注目されるのは,柱が高い町丁目であ

り,上位 5 位まで列挙すると,大谷田 1 丁目,梅島 3 丁

目,千住旭町,宮城 1 丁目,扇 1 丁目となる。大谷田 1

丁目は,建物面積が30万m2 であり,そのうち77%が集

合住宅(橙色)である。梅島 3 丁目は,建物面積が28万m2

であり,集合住宅が46%である。千住旭町は,27万m2

であり,独立住宅 (黄) と専用商業 (黄緑) がともに23%

である。宮城 1 丁目は,建物面積が25万m2 で,37%が

専用工場 (薄い青) である。扇 1 丁目も25万m2 である

が,独立住宅が45%である。以上より,柱が高い建物

表 1 足立区における用途別建物面積とその構成割合

建物用途 用途別建物面積の 合計(m2 ) 構成割合(%)

集合住宅 11,331,583.7 38.2独立住宅 9,429,431.2 31.8住商併用建物 2,662,835.8 9.0倉庫・運輸 1,786,276.8 6.0専用工場 1,774,566.2 6.0事務所 904,907.6 3.1住居併用工場 898,710.9 3.0専用商業 863,307.0 2.9

合計 29,651,619.2 100.0

Page 3: 用途別建物面積による東京都足立区の地域分類...55 ( 5 5 ) 用途別建物面積による東京都足立区の地域分類 途別建物面積の合計が3 万m2

─ ─55 ( )

用途別建物面積による東京都足立区の地域分類

55

途別建物面積の合計が 3 万m2 以上の建物用途を記した

ものである。

第 1 地域は,72の町丁目からなり,集合住宅のみが卓

越しており (3 万m2 以上であり),7 万m2 の面積 (表 2b

でカッコ内の数値の単位は万m2)をもっている。第 2

の地域は,65町丁目からなり,独立住宅と集合住宅がそ

れぞれ 4 万m2 の面積をもった地域である。第 3 地域は,

57町丁目からなり,建物面積が 3 万m2 以上の用途は存

在しない。町丁目当たりの平均建物面積は 4 万 8 千m2

と低く,低密地域である。第 4 地域は,52町丁目からな

り,独立住宅と集合住宅で構成されるが,それらの面積

は,それぞれ 5 万m2 と 3 万m2 である。

第 5 以降の地域は,町丁目数が10以下と少ない特殊

な地域である。第 5 地域は,9 町丁目からなり,専用工

場が 5 万m2 と集合住宅が 4 万m2 であり,専用工業地域

に集合住宅が立地した地域である。第 6 の地域は,8 町

丁目で,集合住宅と独立住宅で構成されている。集合住

宅は,7 万m2 と多く,さらに,独立住宅が 4 万m2 であ

る。また,事務所が 2 万m2 台であるが,10地域の中で

1 番広く現れていることから,住宅と事務所の混成地域

である。第 7 地域は,4 町丁目であり,独立住宅と集合

住宅が,それぞれ10万m2 と 5 万m2 を占めている住宅

高密地域である。第 8 地域は,1 町丁目のみであるが,

面積が広い町丁目は,建物用途が集合住宅や専用商業,

専用工場のような大型施設が多く立地している場合と,

独立住宅が多い場合であった。柱の高さが低い町丁目

は,北西部などに分布している。

用途構成では,倉庫・運輸 (濃い青) は西部,事務所

(赤) は南部,独立住宅 (黄) は南西部,集合住宅 (橙色)

は東部に分布する傾向がみられる。

3. 町丁目ごとの用途別建物面積による地域分類と

その分布

3-1 町丁目ごとの用途別建物面積による地域分類

足立区の町丁目ごとに 8 用途の建物面積に対して,ク

ラスター分析を行った。本研究では,1 つの観測値(本

研究の場合には 1 つの町丁目)から全観測値へとまとめ

る凝集型クラスター分析(Agglomerative Hierarchical

Clustering) を使用し,連結タイプ (Linkage Type) は,

ウォード (Ward) 法を使用した。図 2 は,町丁目をまと

めていく過程を示した樹形図である。本研究では,町丁

目が10地域 (クラスター) にまとまった時点で分類を止

めた。

表 2aは,10地域ごとの町丁目数と,それらの地域に

含まれる町丁目の 8 用途別建物面積の平均 (m2) を示し

ている。表 2bは,各地域の特徴を考察するために,用

図 1 町丁目ごとの 8 用途別建物面積の柱状図

Page 4: 用途別建物面積による東京都足立区の地域分類...55 ( 5 5 ) 用途別建物面積による東京都足立区の地域分類 途別建物面積の合計が3 万m2

関 根 智 子

─ ─56( )56

図 2 クラスター分析における樹形図と10地域分類

表 2a 10 地域の町丁目数と 8 用途別建物面積の町丁目平均

地域 町丁目数8 用途別建物面積の町丁目平均(m2 )

集合住宅 独立住宅 住商併用建物 倉庫・運輸 専用工場 事務所 住居併用工場 専用商業

1 72 74,502.9 29,279.8 8,564.7 3,542.1 2,666.9 3,372.2 1,916.9 2,436.62 65 35,131.4 38,639.1 14,552.6 7,993.3 3,207.7 3,615.2 3,123.9 5,604.13 57 12,520.2 21,133.8 3,926.7 3,301.6 3,773.6 944.2 2,014.0 612.44 52 33,921.6 50,543.9 10,090.7 4,051.2 10,563.4 2,250.2 5,676.2 1,654.75 9 36,482.6 14,852.3 5,025.6 25,578.8 52,519.4 4,143.3 7,668.4 1,420.96 8 69,180.2 41,670.1 20,370.5 1,408.9 2,734.4 22,727.7 1,590.6 13,661.77 4 54,964.3 103,779.8 26,300.1 3,691.4 20,295.0 4,095.9 14,867.5 4,377.78 1 55,271.6 63,726.3 32,889.9 35,852.8 3,874.3 7,765.2 5,404.3 63,062.69 1 49,338.5 30,964.9 5,437.2 112,808.0 30,053.1 3,559.3 1,068.0 0.0

10 1 0.0 0.0 0.0 207,920.6 0.0 9,472.0 0.0 0.0

表 2b 10 地域における 3 万 m2 以上の建物面積をもつ建物用途とその面積

地域 町丁目数町丁目当たりの平均建物面積(m2 ) 3 万 m2 以上の建物面積をもつ用途(カッコ内は面積:万m2 )

1 72 126,282.0 集合住宅(7)

2 65 111,867.3 独立住宅,集合住宅(4, 4)

3 57  48,226.6 低密地域

4 52 118,751.8 独立住宅,集合住宅(5, 3)

5 9 147,691.3 専用工場,集合住宅(5, 4)

6 8 173,343.9 集合住宅,独立住宅,(事務所)(7, 4, 2)

7 4 232,371.7 独立住宅,集合住宅(10, 5)

8 1 267,847.0 独立住宅,専用商業,集合住宅,倉庫・運輸,住商併用建物(6, 6, 6, 4, 3)

9 1 233,229.0 倉庫・運輸,集合住宅,独立住宅,専用工場(11, 5, 3, 3)

10 1 217,392.7 倉庫・運輸(21)

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─ ─57 ( )

用途別建物面積による東京都足立区の地域分類

57

において,個々の建物データに戻って分析する。

なお,各町丁目の詳細な分類結果は,末尾の付表で参

照することができる。

3-2 用途別建物面積からみた10地域の分布

図 3 は,8 用途別建物面積で分類された10地域ごと

に,町丁目を彩色表示している。まず,特殊な 6 地域の

中で,(凡例で上から10番目の)第10地域 (空色) は,

倉庫・運輸であり,北西部の入谷 6 丁目に相当する。同

じく第 9 地域 (淡い青) は,倉庫・運輸が卓越し,西端

の新田 1 丁目にあたる。第 8 地域 (赤) は,北千住駅東

側の千住旭町であり,商業地域と独立住宅,集合住宅が

広い面積を占めている。

第 7 地域 (濃い紫) は,独立住宅が最も広い面積を占

めている町丁目であり,区の南西部の 4 町丁目に相当す

る。第 6 地域 (橙色) は,集合住宅のほかに事務所機能

が存在している地域である。北千住駅西側と綾瀬駅北

側,西新井駅東側,竹ノ塚駅東側など主要駅前の町丁目

である。第 5 地域 (青) は,工場の建物が広大にみら

れ,南部の隅田川(南西部の区界に沿って流れている)

沿いや荒川沿いと北部の入谷 7~9 丁目にみられる。東

独立住宅,専用商業,集合住宅,倉庫・運輸,住商併用

建物からなり,その面積は,それぞれ6:6:6:4:3と

なっており,商業機能を中心とした混成地域である。第

9 地域は,1 町丁目であり,倉庫・運輸,集合住宅,独

立住宅,専用工場が11:5:3:3であり,倉庫・運輸を中

心とした混成地域である。第10地域は,1 町丁目で成

立し,倉庫・運輸が21万m2 と卓越し,巨大な倉庫空間

を形成している。

表 2bにおいて,町丁目当たりの平均建物面積でみる

と,第 7 から第10地域は少数の特殊な地域で,いずれ

も20万m2 台を占めており,ほかの地域よりも1.5倍か

ら 2 倍の建物面積がみられる。

表 2bにおいて,集合住宅でみると第 1 地域が 7 万m2,

第 6 地域も 7 万m2,第 8 地域が 6 万m2 になっており,

これらの 3 地域が高層あるいは大規模な集合住宅が立地

している地域と考えられる。一方,独立住宅でみると,

第 7 地域が10万m2,第 8 地域が 6 万m2,第 4 地域が 5

万m2 となっており,独立住宅が広い建物面積をもつ独

立住宅地域を形成している。第 7 地域において独立住宅

の面積が広くなった理由として,独立住宅の数が多いの

か,広い独立住宅が分布しているのかについては,4 節

図 3 用途別建物面積からみた 10 地域の分布

Page 6: 用途別建物面積による東京都足立区の地域分類...55 ( 5 5 ) 用途別建物面積による東京都足立区の地域分類 途別建物面積の合計が3 万m2

関 根 智 子

─ ─58( )58

る。小台 2 丁目は,建物数は651と少ないが,100m2 以

上の構成割合が一番多いことから,建物面積が広い独立

住宅がみられる町丁目である。それに対し,扇 1 丁目で

は,30m2 未満が9.5%と一番多く,30から69m2 の構成

割合が2番目に多いことから,建物面積が狭い独立住宅

がみられる町丁目である。同じ,第7地域で,独立住宅

の建物面積が最も広い面積を占めている町丁目でも,規

模の大きな独立住宅が立地する場合と規模の小さな独立

住宅が多数立地する場合というように,その内容は異な

ることが明らかになった。

5.おわりに

本研究では,東京都足立区において,クラスター分析

を使用して 8 用途の建物面積から町丁目を10地域に分

類した。10地域のなかで,まず,工業系 (第 5 地域) は,

9 町丁目みられ,専用工場のほかに集合住宅が 5 と 4

(単位は万m2) の建物面積で存在していた。また,倉

庫・運輸系 (第 9,第10地域) は,2 つの町丁目が該当

し,1 つは倉庫・運輸の建物だけであったが,もう 1 つ

の町丁目では,倉庫・運輸 (11) のほかに,集合住宅

(5),独立住宅 (3) が立地していた。さらに,商業系

(第 8 地域) は,1 つの町丁目でみられ,専用商業と住商

併用建物が 6 と 3 のほかに,独立住宅と集合住宅がそれ

ぞれ 6 の建物面積で存在していた。住宅系としては,集

合住宅のみの町丁目 (第 1 地域) は,72町丁目みられ,

独立住宅のみの町丁目はなかった。残りは,独立住宅と

集合住宅の建物面積の相違で区分され,10と 5 (第 7 地

域),5 と 3 (第 4 地域),4 と 4 (第 2 地域),4 と 7 (第

6 地域) である。

従来の国勢調査の人口・世帯に関する統計を用いた地

域分類では,人口と世帯数が多い町丁目であると集合住

宅が多いと考え,人口が少ないと工業や商業地区ではな

部では,谷中 4 丁目に地下鉄の車両工場が立地している。

第 1 地域 (黄) は,集合住宅が占めている。集合住宅

とは,公団・公社・公営住宅,アパート,マンション,

独身寮,寄宿舎である。第 1 地域の町丁目で,集合住宅

の建物面積が広い上位10町丁目をみると,第 1 位の大

谷田 1 丁目には,マンションが多く立地するとともに小

規模な公団住宅と都営住宅が混在している。第 2 位の花

畑 5 丁目には,町丁目全体に大規模な公団住宅(花畑団

地) が建ち並び,青井 3 丁目 (第 3 位),江北 4 丁目 (第

4 位) と弘道 2 丁目 (第 7 位) には,町丁目全体に大規

模な都営住宅が立地している。それらに対して,綾瀬 2

丁目 (第 5 位),保木間 1 丁目 (第 9 位),中央本町 2 丁

目 (第10位) では,多くのマンションと小規模な (3~5

棟の) 都営住宅が,東和 5 丁目 (第 6 位) と千住曙町 (第

8 位)では,マンションが多く立地している。第 2 地域

(薄紫)は,北千住駅西側から 1km圏外や,大師前駅北

西側,国道 4 号(日光街道)の東側と環状 7 号線に囲ま

れた地域に広がっている。歴史的には,古くからある住

宅地と考えられる。

第 3 地域(薄い灰色)は,低密地域である。分布をみ

ると,区の縁辺の町丁目や交通が不便な町丁目に分布し

ている。なお,日暮里・舎人ライナーとつくばエクスプ

レスは,平成13年時点では未開業であった。第 4 地域

(ピンク)の独立住宅が多い地域は,環状 7 号線の南側

と国道 4 号の西側に囲まれた地域に多くみられる。ほか

に,区の北東部や北西部にも集中している。交通の便も

それほど良いとは考えられない。

4. 第 7地域 (独立住宅,集合住宅) の建物面積の

分析

表 3 は,独立住宅が最も広い面積を占めている 4 町丁

目に対し,建物面積別の構成割合をまとめたものであ

表 3 第 7 地域に含まれる町丁目における独立住宅の建物面積別構成割合

独立住宅

建物面積(m2 )

関原 2 丁目 関原 3 丁目 扇 1 丁目 小台 2 丁目

建物数 構成割合(%) 建物数 構成割合(%) 建物数 構成割合(%) 建物数 構成割合(%)

  ~ 29 63 5.1 38 3.7 107 9.5 35 5.4 30~ 49 129 10.4 93 8.9 103 9.1 56 8.6 50~ 69 218 17.6 202 19.5 215 19.1 70 10.7 70~ 99 335 27.0 296 28.5 280 24.9 156 24.0100~149 302 24.4 262 25.2 227 20.2 183 28.1150~199 124 10.0 87 8.4 105 9.3 97 14.9200~   68 5.5 60 5.8 89 7.9 54 8.3

合計 1239 100.0 1038 100.0 1126 100.0 651 100.0

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─ ─59 ( )

用途別建物面積による東京都足立区の地域分類

59

謝辞

2011年10月に定年を迎えられた永野征男教授に,学部・

大学院そして就職後にわたる永年のご教示に深く感謝し,こ

こに本論文を謹呈いたします。

なお,本研究は,平成23年度私立大学戦略的研究基盤形

成支援事業「東アジアにおける都市形成プロセスの統合的把

握とそのデジタル化をめぐる研究」の一部と,平成23年度

日本大学文理学部個人研究費を使用しました。

いかと推定していた。本研究では,人口・世帯に関する

統計などでは把握できない工業地区の中の住宅,住宅地

であっても商業機能がある地域や,住宅地区における集

合住宅と独立住宅の構成の違いなどの建造空間を明らか

にすることができた。

今後は,本研究で抽出された建造空間と国勢調査小地

域集計との関係を比較・考察し,地域の状態をより詳細

に把握することを試みる。

 1) 東京都における建物用途(コード番号)の詳細は,以下に

示される。官公庁施設 (111), 教育文化施設 (112), 厚生

医療施設 (113),供給処理施設 (114),事務所建築物

(121),専用商業施設 (122),住商併用建物 (123), 宿泊・

遊興施設 (124),スポーツ・興行施設 (125),独立住宅

(131),集合住宅 (132),専用工場 (141),住居併用工場

(142),倉庫運輸関係施設 (143),農林漁業施設 (150)。

 2) 本稿は,平成19年10月から平成20年 3月に,本データ

を借用していた際に分析した結果をまとめたものであ

る。

関根智子(2011):東京都心部における中心業務地区(CBD)

の設定と内部構造の分析.地理情報システム学会講演論

文集,20,C-3-1.

関根智子(2012):国勢調査小地域集計と用途別建造空間量

からみた町丁目の人口特性の考察.統計情報研究開発セ

ンター研究叢書(掲載予定).

参考文献

Harris, R. (2010):Build environment. In Warf, B. ed. Encyclo-pedia of Geography 1. Sage, Los Angeles, 298-300.

Kingston, J. (1988):Longman Geography Handbook. Longman, Harlow.

Pacione M. (2009):Urban Geography: A Global Perspective 3rd Edition. Reutledge, London.

Wang, X. and Hofe, R. (2007) : Research Methods in Urban and Regional Planning. Tsinghua University Press, Beijing.

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関 根 智 子

─ ─60( )60

付表:足立区における町丁目別のクラスター分類の地域番号

町 丁  名 地域番号平成22年

町 丁  名 地域番号平成22年

世 帯 人 口 世 帯 人 口

総 数 300,892 641,888 竹の塚六丁目 2 1,410 2,528      竹の塚七丁目 1 1,177 2,137青井一丁目 3 666 1,402 辰沼一丁目 1 995 2,113青井二丁目 4 1,450 3,006 辰沼二丁目 4 945 2,139青井三丁目 1 2,087 4,687 辰沼町 - - -

青井四丁目 1 1,767 3,955 中央本町一丁目 1 979 2,133青井五丁目 1 956 2,069 中央本町二丁目 1 1,586 3,191青井六丁目 2 1,016 2,363 中央本町三丁目 1 1,225 2,839足立一丁目 2 1,350 2,656 中央本町四丁目 4 1,928 4,202足立二丁目 4 1,566 3,053 中央本町五丁目 1 889 1,962足立三丁目 1 1,760 3,614 椿一丁目 3 87 190足立四丁目 2 1,904 3,717 椿二丁目 2 618 1,412綾瀬一丁目 1 2,021 4,232 東和一丁目 1 1,428 2,991綾瀬二丁目 1 2,344 4,522 東和二丁目 2 1,594 3,202綾瀬三丁目 6 1,578 2,991 東和三丁目 1 1,932 4,769綾瀬四丁目 1 1,707 3,000 東和四丁目 1 2,127 4,381綾瀬五丁目 1 1,592 3,051 東和五丁目 1 1,790 3,912綾瀬六丁目 4 1,468 2,960 舎人一丁目 4 749 1,632綾瀬七丁目 2 929 1,929 舎人二丁目 4 920 2,301伊興一丁目 1 1,077 2,299 舎人三丁目 4 1,039 2,480伊興二丁目 3 836 2,070 舎人四丁目 3 490 1,222伊興三丁目 2 1,434 2,842 舎人五丁目 4 1,552 3,726伊興四丁目 1 1,273 2,923 舎人六丁目 1 1,154 2,601伊興五丁目 3 813 1,892 舎人公園 3 - -

伊興町大境 - - - 中川一丁目 3 1,380 3,215伊興町五庵 - - - 中川二丁目 4 1,247 2,449伊興町白幡 3 - - 中川三丁目 4 1,066 2,163伊興町諏訪木 - - - 中川四丁目 6 1,890 3,928伊興町谷下 - - - 中川五丁目 3 457 1,029伊興町狭間 3 - - 西綾瀬一丁目 3 529 1,086伊興町本町 - - - 西綾瀬二丁目 1 1,345 2,742伊興町前沼 - - - 西綾瀬三丁目 1 1,530 3,259伊興町見通 - - - 西綾瀬四丁目 3 574 1,230伊興本町一丁目 3 595 1,157 西新井一丁目 2 1,366 2,747伊興本町二丁目 3 488 1,067 西新井二丁目 2 1,358 2,831入谷一丁目 2 602 1,535 西新井三丁目 1 1,163 2,389入谷二丁目 2 489 1,287 西新井四丁目 2 1,606 3,750入谷三丁目 3 429 990 西新井五丁目 2 1,234 2,600入谷四丁目 3 383 926 西新井六丁目 2 1,613 3,261入谷五丁目 3 178 462 西新井七丁目 2 643 1,432入谷六丁目 10 48 48 西新井栄町一丁目 4 2,537 5,483入谷七丁目 5 319 697 西新井栄町二丁目 2 891 1,576入谷八丁目 5 495 1,128 西新井栄町三丁目 3 797 1,540入谷九丁目 5 455 832 西新井本町一丁目 1 1,496 2,962梅島一丁目 2 1,618 3,002 西新井本町二丁目 2 1,653 3,390梅島二丁目 1 1,626 3,159 西新井本町三丁目 3 811 1,580梅島三丁目 6 2,347 4,620 西新井本町四丁目 2 2,009 3,937梅田一丁目 2 917 1,924 西新井本町五丁目 3 975 2,303梅田二丁目 2 1,034 2,164 西伊興一丁目 4 1,092 2,627梅田三丁目 4 1,119 2,329 西伊興二丁目 3 775 1,933梅田四丁目 4 1,101 2,331 西伊興三丁目 2 868 2,039梅田五丁目 4 1,419 3,008 西伊興四丁目 2 584 1,478梅田六丁目 2 1,600 3,639 西伊興町 3 1 2梅田七丁目 1 2,087 4,679 西加平一丁目 3 86 200

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─ ─61 ( )

用途別建物面積による東京都足立区の地域分類

61

梅田八丁目 4 1,096 2,210 西加平二丁目 3 267 550扇一丁目 7 2,737 5,927 西加平町 - - -

扇二丁目 4 1,560 3,536 西竹の塚一丁目 3 912 1,887扇三丁目 4 1,643 3,699 西竹の塚二丁目 3 647 1,193大谷田一丁目 1 2,450 4,862 西保木間一丁目 3 984 2,036大谷田二丁目 1 1,038 2,407 西保木間二丁目 1 1,728 3,844大谷田三丁目 4 1,769 3,916 西保木間三丁目 1 1,193 2,532大谷田四丁目 2 805 1,683 西保木間四丁目 1 1,445 2,907大谷田五丁目 1 1,704 3,845 西六町 - - -

大谷田町 - - - 花畑一丁目 2 727 1,668興野一丁目 2 855 1,974 花畑二丁目 3 635 1,570興野二丁目 4 1,723 3,998 花畑三丁目 2 1,111 2,460小台一丁目 5 896 2,034 花畑四丁目 2 1,380 2,682小台二丁目 7 1,880 4,155 花畑五丁目 1 1,766 3,407加賀一丁目 2 536 1,210 花畑六丁目 4 816 1,986加賀二丁目 4 1,091 2,791 花畑七丁目 3 533 1,231加平一丁目 1 1,279 2,596 花畑八丁目 1 1,208 2,677加平二丁目 2 644 1,113 花畑町 - - -

加平三丁目 1 971 2,025 東綾瀬一丁目 1 1,682 3,386上沼田町 - - - 東綾瀬二丁目 1 1,257 2,474北加平町 4 911 1,942 東綾瀬三丁目 1 827 1,761北堀之内町 - - - 東伊興一丁目 2 738 1,715栗原一丁目 1 1,264 2,489 東伊興二丁目 3 795 1,798栗原二丁目 1 1,550 3,055 東伊興三丁目 3 1,214 2,739栗原三丁目 1 1,727 3,668 東伊興四丁目 4 189 432栗原四丁目 1 1,280 2,994 東伊興町 - - -

弘道一丁目 1 1,839 3,501 東加平町 - - -

弘道二丁目 1 1,778 3,357 東栗原町 - - -

江北一丁目 1 1,240 2,651 東島根町 - - -

江北二丁目 4 1,302 2,850 東保木間一丁目 2 1,873 4,015江北三丁目 4 1,821 4,008 東保木間二丁目 2 877 2,159江北四丁目 1 2,240 4,337 東六月町 3 641 1,395江北五丁目 1 162 352 一ツ家一丁目 2 657 1,536江北六丁目 1 1,426 2,922 一ツ家二丁目 2 1,472 2,997江北七丁目 2 1,176 2,497 一ツ家三丁目 2 762 1,774高野町 - - - 一ツ家四丁目 3 270 672古千谷一丁目 3 - - 日ノ出町 1 2,105 3,914古千谷二丁目 3 - - 平野一丁目 2 827 1,980古千谷三丁目 - - - 平野二丁目 3 355 922古千谷四丁目 - - - 平野三丁目 4 871 1,935古千谷五丁目 - - - 保木間一丁目 1 2,050 4,627古千谷町 - - - 保木間二丁目 2 980 2,370古千谷本町一丁目 3 648 1,671 保木間三丁目 2 1,069 2,374古千谷本町二丁目 2 999 2,430 保木間四丁目 2 1,087 2,528古千谷本町三丁目 3 673 1,651 保木間五丁目 4 1,427 3,174古千谷本町四丁目 3 560 1,318 保木間町 - - -

佐野一丁目 4 899 2,124 保塚町 4 1,162 2,709佐野二丁目 2 1,554 3,255 堀之内一丁目 5 276 596佐野町 - - - 堀之内二丁目 3 271 604皿沼一丁目 2 613 1,396 南花畑一丁目 3 855 1,968皿沼二丁目 3 481 958 南花畑二丁目 2 1,691 3,716皿沼三丁目 3 413 1,003 南花畑三丁目 4 1,247 2,846鹿浜一丁目 4 500 1,095 南花畑四丁目 2 1,646 3,334鹿浜二丁目 2 1,527 3,416 南花畑五丁目 1 1,383 2,860鹿浜三丁目 2 854 2,027 宮城一丁目 5 1,819 3,594鹿浜四丁目 2 937 2,063 宮城二丁目 3 190 370鹿浜五丁目 1 1,293 2,819 六木一丁目 1 1,646 3,469鹿浜六丁目 4 1,181 2,633 六木二丁目 3 310 796

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関 根 智 子

─ ─62( )62

鹿浜七丁目 2 937 2,373 六木三丁目 4 1,117 2,853鹿浜八丁目 2 755 1,897 六木四丁目 3 682 1,663島根一丁目 1 904 1,886 六木町 - - -

島根二丁目 1 1,898 4,578 本木一丁目 4 714 1,569島根三丁目 1 1,177 2,309 本木二丁目 4 1,048 2,223島根四丁目 1 1,351 3,022 本木北町 3 600 1,469新田一丁目 9 1,639 3,378 本木西町 4 467 1,054新田二丁目 4 1,119 2,611 本木東町 4 757 1,649新田三丁目 4 2,951 6,844 本木南町 3 807 1,718神明一丁目 3 371 896 谷在家一丁目 1 692 1,702神明二丁目 4 823 2,008 谷在家二丁目 3 529 1,235神明三丁目 4 871 2,086 谷在家三丁目 2 1,235 2,661神明町 - - - 谷在家町 - - -

神明南一丁目 3 807 1,946 谷中一丁目 1 1,333 2,845神明南二丁目 3 661 1,521 谷中二丁目 1 830 1,590神明南町 - - - 谷中三丁目 1 880 1,909内匠町 - - - 谷中四丁目 5 820 1,443関原一丁目 2 845 1,729 谷中五丁目 1 865 1,726関原二丁目 7 2,141 4,603 柳原一丁目 4 1,214 2,461関原三丁目 7 2,385 4,938 柳原二丁目 2 1,390 2,610千住一丁目 6 935 1,626 六月一丁目 2 1,451 3,156千住二丁目 6 732 1,328 六月二丁目 1 1,180 2,786千住三丁目 2 967 1,977 六月三丁目 3 870 1,738千住四丁目 2 1,220 2,294 六月町 - - -

千住五丁目 1 1,215 2,346 六町 - - -

千住曙町 1 1,814 4,014 六町一丁目 4 641 1,343千住旭町 8 1,941 3,620 六町二丁目 3 445 889千住東一丁目 3 750 1,517 六町三丁目 4 612 1,333千住東二丁目 4 1,794 3,777 六町四丁目 3 403 797千住大川町 4 1,788 3,649 入谷町・舎人町 3 - -

千住河原町 2 1,572 3,198 入谷町 - - -

千住寿町 2 1,595 3,024 舎人町 - - -

千住桜木一丁目 1 808 1,754 北鹿浜町 - - -

千住桜木二丁目 1 1,160 2,377 加賀皿沼町 - - -

千住関屋町 5 1,621 3,854 ※北鹿浜町 - - -

千住龍田町 2 961 1,889 ※北堀之内町 - - -

千住中居町 6 1,285 2,499 ※北宮城町 - - -

千住仲町 6 1,807 3,448 ※小台大門町 - - -

千住橋戸町 4 769 1,534 ※小台町 - - -

千住緑町一丁目 5 250 469 ※下沼田町 - - -

千住緑町二丁目 4 982 2,167 ※新田上町 - - -

千住緑町三丁目 4 864 1,726 ※千住八千代町 - - -

千住宮元町 2 812 1,658 ※日ノ出町一丁目 - - -

千住元町 4 1,703 3,309 ※日ノ出町二丁目 - - -

千住柳町 2 885 1,679 ※南鹿浜町 - - -

内匠本町 - - - ※南堀之内町 - - -

竹塚町 - - - ※宮城町 - - -

竹の塚一丁目 2 2,158 4,130 ※本木町一丁目 - - -

竹の塚二丁目 1 1,162 2,539 ※本木町三丁目 - - -

竹の塚三丁目 1 1,670 3,405 ※本木町四丁目 - - -

竹の塚四丁目 1 817 1,560 ※本木町五丁目 - - -

竹の塚五丁目 6 1,107 2,401 ※本木町六丁目 - - -

※柳原町 - - -

*1 町丁目は足立区ホームページに掲載されているものを転載している。

*2 地域番号は表 2 b の地域の番号に対応している。

*3 人口と世帯は参考として平成22年を掲載している。