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No. 66 カトリック東京国際センター(CTIC)〒 141-0021 東京都品川区上大崎 4-6-22 目黒教会内 Tel 03-5759-1061 http://www.ctic.jp シーティク カトリック東京教区が運営してい る外国人(移住者・難民・移動者) のための司牧・相談センターです。 日本での生活に関する様々な相談 を受け付けています。 相談日時: 月曜日~金曜日 10:00 ~ 17:00 相談言語: 日本語、英語、タガログ語 ポルトガル語、スペイン語 イタリア語 2009年9月6日発行 Catholic Tokyo International Center 在住外国人へ大きな影響を与える法案が可決成立した。ほ とんどマスコミ報道されなかったが、現在の自治体が管理し ている「外国人登録制度」を廃止し、国が新たに「在留カード」 を発行し、管理する改正入管難民法と「在留外国人を住民基 本台帳制度の登録対象とする」改正住基台帳法だ。支援団体 などは「外国人監視を強める法律だ」と各地で法案反対集会 を開いた。 新制度は、90 日以上日本に滞在する外国人に、入管が在留 カードを発行。入管は市町村から居住地の情報提供を受け、 留学先や雇用主からも報告を受ける。すべての個人情報を各 省庁がデータマッチングできる監視社会の先取り、会社や学 校による外国人監視が進むのではないかと危惧されている。 また、非正規滞在者に対する在留特別許可のガイドライン も見直され、「小中学校などに在学し相当期間(約 10 年以上) 在住している実子と同居している」「滞在期間が長期間(およ そ 20 年以上)で定着性が認められる」場合などには、積極要 素として、在留資格を付与する方向で検討するとした。 外国人登録者数は、221万人。職を失った、日系ブラジル人。 外務省からの保護費の支給を止められ、生活の糧を失った難 民申請者。困難な状況に置かれている多くの外国人たちと共 に生きられる社会を新政権に望みたい。 カトリック東京国際センター 副所長 有川憲治 2009/08/20 新たな外国人管理制度 ■ 新たな外国人管理制度 ■ 難民たちは今 難民支援緊急キャンペーン ■ サマーキャンプ 2009 報告 4 みんな違ってみんないい 東京教区平和旬間 2009 報告 外国人信徒と共に国際平和を祈る ■ 共同体紹介 イエズス会中国センター (カトリック上野教会) ■5カ国語で労働相談会 ■ インターナショナルデー 2009 報告 ■お知らせ ・難民申請者へ支援を! ・運営委員会 ・移民映画祭 2009

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No. 66カトリック東京国際センター(CTIC)〒 141-0021 東京都品川区上大崎 4-6-22 目黒教会内 Tel 03-5759-1061

http://www.ctic.jp

シーティク

カトリック東京教区が運営している外国人(移住者・難民・移動者)のための司牧・相談センターです。日本での生活に関する様々な相談を受け付けています。

相談日時: 月曜日~金曜日 10:00 ~ 17:00

相談言語: 日本語、英語、タガログ語 ポルトガル語、スペイン語 イタリア語

2009年9月6日発行

Catholic Tokyo International Center

第1回移民映画祭Migrants Film Festival 2009

11 月7日(土)~8日(日)上智大学・講堂

共催:移民映画祭 2009 実行委員会上智大学 社会正義研究所上智大学 カトリックセンター

問合せ先:移民映画祭 2009 実行委員会 http://www.mffj.orgカトリック東京国際センター気付Tel 03-5759-1061 [email protected] 担当:有川憲治

 在住外国人へ大きな影響を与える法案が可決成立した。ほとんどマスコミ報道されなかったが、現在の自治体が管理している「外国人登録制度」を廃止し、国が新たに「在留カード」を発行し、管理する改正入管難民法と「在留外国人を住民基本台帳制度の登録対象とする」改正住基台帳法だ。支援団体などは「外国人監視を強める法律だ」と各地で法案反対集会を開いた。

 新制度は、90 日以上日本に滞在する外国人に、入管が在留カードを発行。入管は市町村から居住地の情報提供を受け、留学先や雇用主からも報告を受ける。すべての個人情報を各省庁がデータマッチングできる監視社会の先取り、会社や学校による外国人監視が進むのではないかと危惧されている。

 また、非正規滞在者に対する在留特別許可のガイドラインも見直され、「小中学校などに在学し相当期間(約 10 年以上)在住している実子と同居している」「滞在期間が長期間(およそ 20 年以上)で定着性が認められる」場合などには、積極要素として、在留資格を付与する方向で検討するとした。

 外国人登録者数は、221 万人。職を失った、日系ブラジル人。外務省からの保護費の支給を止められ、生活の糧を失った難民申請者。困難な状況に置かれている多くの外国人たちと共に生きられる社会を新政権に望みたい。

カトリック東京国際センター 副所長 有川憲治

今年もダブルの子どもたちのキャンプを実施しました。

2009/08/20

千葉市少年自然の家

新たな外国人管理制度

■ 新たな外国人管理制度 1 ■ 難民たちは今 2  難民支援緊急キャンペーン

■ サマーキャンプ 2009 報告 4  みんな違ってみんないい

■ 東京教区平和旬間 2009 報告 5  外国人信徒と共に国際平和を祈る ■ 共同体紹介 6  イエズス会中国センター (カトリック上野教会)

■5カ国語で労働相談会 7

■ インターナショナルデー 7 2009 報告

■お知らせ 8 ・難民申請者へ支援を! ・運営委員会 ・移民映画祭 2009

Page 2: 66ctic.jp/news/CTICnews/2009/CTIC66_2009_09.pdf · いる。カからの申請者が増えてマーやトルコ、スリラン1599人に。ミャン 同課は今年度から「特

世界難民の日2009. 6. 20

国連大学ビル(東京都・渋谷)前でのイベントで、踊るビルマ・カチン族の難民たち。今年のテーマは、

「みんな HOPE で、つながろう!」

難民たちは今。。。

■生活に困窮する難民たち 日本での難民申請は 10 年前の 10 倍以上と急増しています。それに伴い、申請者への唯一の公的な生活支援金「保護費」の予算が不足したため、日本政府は、支給対象者を半減させることを決定しました。月 100 人以上の難民が5月から「保護費」の支給を打ち切られています。

 すでにCTICや支援団体へは難民から、「家賃が払えず自宅を出るよう通告さ

2

れた」、「食べるものがない」、「子どもを抱えているのに生活の手段がない」など多くの切実な声が寄せられています。難民申請期間は平均2年以上におよび、その間多くの難民が働くこともできず、健康保険にも加入できず、生活保護も受けることができません。摘発を日々恐れながら、資格外就労をするか、友人知人の施しを受け、辛うじて命をつないでいるのが現状です。

 CTICは、難民に関わっている諸団体と共同で日本政府や関係機関と交渉し、保護費が必要な人に届くよう、急増する難民を保護するために、十分な予算の確保、難民申請者の生存を確保するための法制度の整備を求めています。しかし、それらが実現するまでには時間がかかります。

 そこで、まず目の前にいる、助けを求めてきたはずの日本で再び大きな困難に直面している難民が日々生きていけるよう、支援団体共同でカンパを集め、生活資金を支援することにしました。

 私たちは難民にとっての最後の砦となりたいと考えています。どうか何とか最低限でも「人」らしい生活を送ることができるよう、皆様のあたたかいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

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◆認定手続き2年

 

アムネスティなど

  

緊急寄付呼びかけ

 

難民認定を申請中の外

国人の生活を支援するた

め支給される保護費が打

ち切られ、困窮する人が

増えているとして、支援

団体などが緊急の寄付を

呼びかけている。12日に

は外務省に、保護費の十

分な予算確保などを申し

入れた。(杉野謙太郎)

 

支援を呼びかけている

のは、社団法人「アムネ

スティ・インターナショ

ナル日本」や「カトリッ

ク東京国際センター」、

NPO法人「難民支援協

会」、「全国難民弁護団連

絡会議」などの計7団体。

 

保護費は外務省の委託

を受けた財団法人「アジ

ア福祉教育財団難民事業

本部」から支給される。

重病の人や妊娠中の女

性、合法的に滞在してい

るが就労許可がない人な

どについては1日の生活

費1500円、単身者の

住居費としては月額4万

円などが支払われる。

 

同省人権人道課による

と、2008年4月~

09年2月の保護費の支

給実績は、約370人に

対し計約1億5000万

円。この期間は、ひと月

に約200人に支給した

が、07年度の月平均約95

人から倍増した。背景に

は難民認定申請者の急増

がある。12日、記者会見

した難民支援協会の石川

えり事務局長などによ

ると、05年は384人

だった申請者が、08年は

1599人に。ミャン

マーやトルコ、スリラン

カからの申請者が増えて

いる。

 

同課は今年度から「特

に保護の必要な人につい

て重点的に支給する」と

して支給基準を厳格化し

た。今年3月末時点では

約260人が保護費を支

給されていた

が、4~5

月で100人以上が受け

取れなくなるという。難

民認定は手続きに2年近

くかかり、カトリック東

京国際センターの有川憲

治さんは「最低のセーフ

ティーネットさえ切られ

ている」と話す。申請者

の中には、家賃を滞納し

て大家から連日立ち退き

を迫られている人や、医

療費を払えず、病気の子

供を抱えて支援団体に駆

け込む母親もいるとい

う。(後略)

3

難民申請者生きられぬ

保護費打ち切り緊急寄付呼びかけ=東京

(読売新聞・2009/05/13)

難民のための緊急募金にご協力ください!CTICでは、保護費を支給されなくなった難民約120名の生活を命を支えるために、支援団体と共同で緊急募金を行っています!ご理解とご協力をお願いします。

目標金額:5,000 万円 募集期間:2009 年5月~9月末

■ 郵便振替 00130-1-512230 難民支援緊急キャンペーン実行委員会

■ 銀行振込 みずほ銀行 飯田橋支店 普通口座 2473625 

      口座名「特定非営利活動法人 難民支援協会 難民緊急支援金」

*ご寄付は、難民一人ひとりの生活を支援するための支援金、および支援金支給に必要な交通費・ 通信費等に活用させていただきます。キャンペーン終了後には報告書をお送りいたします。

難民支援緊急キャンペーン事務局(難民支援協会 広報部) TEL:03-5379-6001

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 今年も8月 18 日(火)~ 20 日(木)、千葉市少年自然の家で CTIC サマーキャンプが行われました。外国人の親を持つ青少年とその家族が参加し、子どもから大人まで総勢 44 名のにぎやかなキャンプとなりました。天候にも恵まれ、しのぎやすい暑さの中で、自然に親しみ、活動を通じて仲間をつくり友情を深め、福音を分かち合い、自分自身に気づく体験をしました。

 テーマは「みんな違ってみんないい」です。聖書の箇所「一つの体と多くの部分」

(コリントⅠ、12:12-27)をキャンプ中、様々な活動の中で分かち合いました。

 ビンゴゲームで自分の特別なところ、みんなとは違ったところに気づいたセッションⅠ、ナイトウォークの謎解きポイントでキーワードを解き明かし聖書の言葉を分かち合った夕べの集い、指令書によって色紙で形を作るワークショップで必

要なものを与え合い協力する体験をしたセッションⅡ、夏風がそよぐ草原を走り回り神様が作った大自然を感じた野外レクリエーション、自分のよさを生かして作り上げたグループ発表会、自分たちの思いをこめて自分たちで準備し賛美したユースミサなど、キャンプの一つひとつの活動はこの聖書の箇所を意識して行われました。

 「目が手に向かって『お前は要らない』とはいえず、頭が足に向かって『お前たちは要らない』ともいえません。あなた方はキリストの体であり、一人ひとりはその部分なのです。」日本人であろうと外国人であろうと、どんな文化を背景にもっていようと、それぞれが違ったよさを持つキリストの一部分なのだから、みんな違ってみんないい。だから、違いがあっても安心して神様の栄光をあらわすためにそのよさを活かし生きればよい。そんなメッセージをみんなで分かち合いました。

みんな違ってみんないい。 CTIC スタッフ 中村 潔

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 8 月 9 日、東京教区平和旬間の千葉地区行事として、五大陸の平和を祈るロザリオと国際平和祈願ミサが、千葉寺教会にて行われました。今回は千葉中央宣教協力体主催で行われ、CTIC も準備段階から協力させて頂きました。当日は幸田司教様をお迎えし、千葉地域の外国人や子どもたちを含むカトリック信徒、約 400 人が参加し、ロザリオの祈りとミサで国際平和を祈りました。 今年のテーマは「貧困と闘い、平和を築く」です。ロザリオの祈りでは、お御堂の十字架の右側にプロジェクターによって映し出された5大陸の貧困状況に心を寄せ、5色のろうそくカップを持って行列し、ロザリオの祈りをみんなで唱えました。国際平和祈願ミサでは、幸田司教の司式により日本語と英語による国際ミサが行われ、みんなで国際平和を祈りました。 幸田司教様のお説教は「貧困と闘い、平和を築く」の本当の意味を私たち共同体に説き明かして下さるものでした。「わたしたちがこの世界の貧しい人々のことを忘れて、自分たちさえよければと思い、自分たちの豊かさを守ることを優先するとき、その心が平和を壊し、戦争を引き起こす。又、神が人類に必要なものを与えてくださっていることを絶えず感謝し、与えられたものをどうやってすべての人の間で分かち合っていくことができるのか .... 私たちは皆そこから、世界の平和を考え、平和のために祈り、平和のために働くように召されている」ことを示してくださいました。 参加した外国人信徒の一人は、「 祈りの共同体であることの力を感じた。自分一人だけのためではなく、他の人たちのために祈っていることに平和を感じた」と語っていました。 今回、日本人と外国人が共に国際平和を祈る機会が与えられたこと、CTIC がこのイベントに協力できたことを感謝いたします。

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東京教区平和旬間 2009

外国人信徒と共に国際平和を祈る

(千葉・千葉寺教会)

 現在、日本におけるカトリック教会の全体信徒数における外国人信徒の割合は50%に達しています。まだまだ日本人と外国人のそれぞれの文化への理解不足による軋轢や無関心は、教会の中でさえも起こっています。違いを理解し、他の文化を尊重し、協力し合う共同体に育っていくために、彼らは大きな可能性を持った、教会にとって大切な存在ではないでしょうか。彼らは、外国人の親によって育てられ、日本社会の中で育ってきたのですから、両方の文化を理解し、日本人と外国人の教会共同体を結ぶ架け橋になることができるのです。

 CTIC では、将来の教会を担う多文化の背景を持つ若者たちを見守り、彼らが教会共同体の中で共に助け合い、信仰を深め、教会のリーダーに育っていってほしいと願い、様々な活動を展開していきたいと考えています。

大陸の平和を祈るロザリオと国際平和祈願ミサ案内ポスター

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インターナショナルデー 2009約 5000 人が参加しました!

 4月 26 日、東京カテドラルにおいて第18 回インターナショナルデーが行われました。CTIC は前回より企画・運営に協力しており、今年も多くの外国人共同体やサポートグループ、教会信徒のボランティアの協力を得ながら実施することができました。当日は強風もありましたが晴天に恵まれ、5千人近くの参加がありました。今年のテーマはパウロ年に因んで「あなた方はもはや、外国人でも寄留者でもなく、聖なる民に属するもの、神の家族である」です。国際ミサでは、各国の共同体メンバーが各国の言葉で祈り、各国の聖歌で賛美し、国際色豊かなミサとなりました。構内では各国料理が食べられる模擬店、各国伝統の歌や踊りを披露するアトラクション、子どもたちが楽しめるキッズコーナーのほか、各活動団体によるワールドバザーや医療相談会もあり、賑やかな1日となりました。

5ヶ国語で労働相談会カリタス・ジャパンの支援を受け実施中

 未曾有の不況が続くなか、カトリック東京国際センターCTICに寄せられる労働相談の数も急増している。「これまでは『解雇』になりたくなかったので、会社の言うままに『労災隠し』や『サービス残業』を受け入れて来たけれど、解雇された今、正当な権利を求めたい」「『期間の定めのある雇用』を長期間繰り返して来た後の『雇い止め』を『不当』なものとして撤回させたい」など、解決にユニオンなどの「法的に保護された立場」や「緊急に対応できる体制」が求められるケースも少なくない。 そのため、CTICでは、カリタス・ジャパンの支援を受け、東京労働安全衛生センター、下町ユニオンと協力し、4月から「外国人緊急労働相談会」を開催している。相談には、「労働問題」「職場の安全衛生」の専門家と CTIC のスタッフがあたり、通訳は日系人の子女として日本で教育を受け、両親や親族知人が「雇用問題」に直面している大学生が協力している。

「外国人緊急労働相談会」日  時 毎週金曜日 10:00 ~ 18:00場  所 東京労働安全衛生センター(東京・江東区)対応言語 ポルトガル語、スペイン語、英語、タガログ語、日本語

*面談相談希望者は、事前の予約が必要。 

専用電話 080-4129-300 (10:00 ~ 18:00)

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インターナショナルデーで上野教会の日本人信徒と「マ

リア音頭」を踊ったり、「餃子」の活気ある屋台を出しているのが「イエズス会中国センター」です。

中国センターは、1984 年、上智大学の小さな聖堂で、東

京に住む中国語を話す信徒が、主の食卓にあずかり、交流するだけの小さなグループとして始まりました。1991 年には鷺宮の上智大学学生寮あとに移り、2001 年にその拠点をカトリック上野教会内に移しました。現在、登録されている信徒数は約280 人、平日のミサには 160 人、大きな祝日には 200 人以上の信徒が集まります。

数年前ま で メ ン バ ー の 多 く は、建築や解体の現場、中華

料理店などで働く労働者でしたが、現在は日本人の配偶者、留学生、研修生、また大学を卒業し日本企業に就職した若い世代が中心となっています。司牧にあたるスタッフ達は、これらの若い信徒達が、祈りの中で「自分の道を識別すること」を願い、共同体の霊的雰囲気作りを大切にしています。そのため特に「リーダーの養成」に力を入れています。

毎年、年末年始には教会に宿泊して黙想会を開催しますが、今

年はゴールデンウイークに信徒がイニシアティブをとって、台湾台北の洪山川大司教様をお招きしての2日間の黙想会を開催しました。多くの若者にとって、ゴールデンウイークはアルバイトや娯楽に使いたい時間ですが、信徒委員達の熱心な呼びかけによって 100 名近い人たちが参加しました。

夏にはバスを借り切って遠足に出かけたり、下町宣教協

力体の卓球大会では優勝候補に挙げられる活躍を果たしています。中国人にとって一年で一番大事な行事「春節」には、下町宣教協力体の方々や関係者をお招きして、獅子舞や民族音楽の演奏とともにメンバーの作る豪華な中華料理が準備されます。中国では『春節』に離れ離れになっている家族が集まる習慣がありますが、春節に帰国できない彼らは、センターや上野教会の信徒が「日本の家族」になっています。

中国語ミサ 毎週日曜日 13 時半~

共同体紹介

イエズス会中国センター(カトリック上野教会)

6

http://www.sjchina-japan.org/

「マリア音頭」は上野教会の皆さんの直伝です。

「中国センター所長」ディーターズ神父様の叙階金祝と

「上野教会主任」の岩橋神父様の叙階40周年を共に祝いました。

インターナショナルデー2009

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宗教法人 カトリック東京大司教区 ARCHDIOCESE OF TOKYO

カトリック東京国際センター (CTIC)Catholic Tokyo International Center

【運営委員長】岡田武夫  【所長】大原 猛

〒 141-0021 東京都品川区上大崎 4-6-22カトリック目黒教会内

Tel (03)5759-1061 Fax 5759-1063http:www.ctic.jp [email protected]

*賛助会へご協力下さい。 個人会員  《一口》3,000 円(年間) 団体会員  《一口》5,000 円(年間)

《郵便振替》 00150- 5- 120640 カトリック東京国際センター賛助会

《銀行振込》 みずほ銀行目黒支店 (普通)8010313  宗教法人カトリック東京大司教区 カトリック東京国際センター 代表役員岡田武夫

Informationお知らせ

3700 2009/08/27 puri

第1回移民映画祭Migrants Film Festival 2009

11 月7日(土)~8日(日)上智大学・講堂

共催:移民映画祭 2009 実行委員会上智大学 社会正義研究所上智大学 カトリックセンター

問合せ先:移民映画祭 2009 実行委員会 http://www.mffj.orgカトリック東京国際センター気付Tel 03-5759-1061 [email protected] 担当:有川憲治

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難民申請者への支援をお願いします! CTIC では、難民申請者、収容者への支援として日用品、衣類、食糧等の提供をしています。これまで皆様からのたくさんのご寄付をいただいておりますが、難民申請者の急増などにより、支援物資も不足気味になっています。

 毎回のお願いですが、男性用衣類(Lサイズ以上)、タオル、シャンプー、石鹸、歯ブラシ、歯磨き粉、洗濯洗剤、保存できる食料品など、ご協力をお願い致します。(担当 真神、中口)

毎週、ご支援頂いた物資やセカンド・ハーベストジャパンから頂いた食糧を困窮する難民の方々へ送っています!

運営委員会の体制が新しくなりました! 《運営委員長》  岡田武夫大司教(東京大司教) 

 《副運営委員長》  幸田和生司教(東京教区補佐司教、司教総代理)

 《運営委員》   カヴァニャ チェレスティーノ(東京教区事務局長)  レオ シューマカ(目黒教会主任)  小池亮太(小岩教会主任)  マルコ アントニオ マルチネス フランコ(千葉寺教会・東金教会主任)  岩井慶子(聖心会)  ノルミダ マルケス(イエズス孝女会)

 《所長》  大原 猛(市川教会主任) 

 《副所長》  レスティ オグシメール(スカラブリーニ宣教会)、有川憲治