日系itベンダーの動向に見る...

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日系ITベンダーの動向に見る 中国ビジネスの今 2012/1/19 OBCIプレミアムセミナー Update2012/1/17 初版2011/10/3 株式会社BCN 谷畑良胤

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  • 日系ITベンダーの動向に見る 中国ビジネスの今

    2012/1/19 OBCIプレミアムセミナー

    Update2012/1/17

    初版2011/10/3 株式会社BCN 谷畑良胤

  • 弊社の会社概要

    ■商号:株式会社BCN

    ■本社:東京都千代田区内神田2-12-5 内山ビル2階 'Tel. 03-3254-7801 Fax. 03-3254-7802(

    ■創業:1981年

    ■代表者:取締役社長 奥田 喜久男

    ■資本金:5千万円

    ■従業員数:77名'2011年4月現在(

    ■売上高:8億8千万円'2011年4月期(

    ■役員:取締役社長 奥田 喜久男

    取締役 上西 祥久

    取締役 辻本 秀幸

    監査役 松尾 道雄 ■加盟協会:一般社団法人 日本コンピュータシステム販売店協会'JCSSA( 社団法人 コンピュータソフトウェア協会'CSAJ( 社団法人 日本広告業協会'JAAA( 特定非営利活動法人 ITジュニア育成交流協会'A.JITEP( 特定非営利活動法人山梨ICT&コンタクト支援センター

  • 中国市場のITビジネスを伝える

    ●中国での現地取材 ・日系ITベンダーの現地動向

    ・日系ITユーザーの導入事例

    ・現地ITベンダーの動向

    ●日本での情報発信 ・日本のIT業界にとってどう商機か?

    ・日系ITベンダーの中国事業の“今”

    ・中国現地法人が伝える市場環境 ・2010年5月から現地取材を本格化 ・2011年9月時点で60社を定点で取材 ・2011年4月から中国特集号を季刊で発行

  • 中国市場でのITビジネスを発信するメディア

    「週刊BCN」第2部として中国特集号を発行。現地取材による独自コンテンツを中心に、中国におけるITビジネスの“今”を伝えます。

    BCN Bizline 中国関連記事

    ■発行部数:17,000部'週刊BCNに同梱(

    ■発行場所:日本

    ■発行回数:年4回季刊'7月、9月、12月、3月(

    ■読者:日本国内のITベンダー

    中国関連記事をまとめた一覧ページ。タイムリーなトピックスから、中国におけるITビジネスの考察まで、独自のコンテンツで“今”を伝えます。

    週刊BCN 中国特集号

  • 本日のアジェンダ

    1.中国の情報サービス産業の売上規模と推移

    2.日系ITベンダーの動向に見る中国ビジネスの今

    3.中国地場ITベンダーが見る日系ITベンダーの姿

  • はじめに

    ■中国のGDP

    2011年 471,564億元(国家統計局 2012/1/17発表)

    日本円でおよそ565兆8,768億円 ※1元=12円で試算

    前年比9.2%

  • 中国の情報サービス産業の売上と推移

    ■ '上(日本の情報サービス業売上高の推移'前年同月比の増減率(

    '下(日本国内ITサービス市場の予測推移'ユーザー支出ベース(

    ユーザー企業の支出ベースでは今後数年は全体として2%程度の伸びが予測される。しかし、ユーザー企業が海外でIT投資を行い、かつこの投資を日本のSIerが受注できなければ日本のSIerの取り分は減る危険性がある。

    ■海外投資を受注できるか?

  • 中国の情報サービス産業の売上と推移

    ■中国ソフトウェアの情報サービス業の売上規模と推移

    1.ここ数年は年30%前後で急成長している

    2.2010年の売上規模は、前年比34%増の1兆3,364億元'約16兆368億円(

    3.2011年'1月~10月(は、前年同期比32.9%増'17兆9,640億円(で伸長

    4.地域別では、西部40.9%増'919億元(、東部29.8%増'9,654億元(、

    中部26.1増'546億元(。東部が87%超を占める。伸び幅は西部が大きい

    ※2011年'1月~8月(のソフトウェア産業の主要業務収入は工業・情報化部の発表にもとづく

  • 世界と中国における日系ITベンダーのシェア比較

    ■世界と中国における情報サービス市場における日系ITベンダーのシェア

    1.日系ITベンダーは、世界では富士通や日立製作所、NECなどがそこそこのシェアを確保しているが、中国ではまとまったシェアがとれていない

    2.一方、IBMやHP、アクセンチュア、デルは中国でもシェアを獲得しており、4社のシェア合計は20%を超える

    3.「中国市場が対外的に閉ざされている」というわけではない。。。?

    4.日系ITベンダーはグローバル化そのものに出遅れ、かつオフショア開発へ傾注しすぎてきた

  • 主要日系SIerと中国地場有力SIerの協業

    ■主要日系SIerと中国地場有力SIerの協業例

    1.中国の有力SIerは日本のSIerの先進的な部分を貪欲に取り込むことで、中国市場での競争力を高める取り組みを積極的に行っている

    2.中国ビジネスにおいて全面的に協業するケース 東芝ソリューション×東軟集団、ヴィンキュラムジャパン×東忠集団

    3.製造・金融業などの業種や、広東・上海など地域を区切った協業のケース TIS×曙光信息産業'クラウド事業(、NEC×東軟集団'クラウド事業(

    JBCC×大連百易軟件'大連地区(、NTTグループ×用友グループ'西安地区(

    杭州NTTデータ×東忠集団'保険分野(、日立情報システムズ×広東華智科技'広東地区(

    ※中国市場に向けて情報サービ

    ス事業を展開することを主眼

    に置くものの一部を掲載

  • 中国有力地場SIer

    ■日系SIerやITベンダーと関係が深い中国地場有力SIer10社

    ※中国ソフトウェア産業協会の2011年版「中国軟件和信息技術服務業発展研究報告」より

  • 日系ITベンダーの動向に見る中国ビジネスの今

    ■①東芝ソリューション×東軟集団(NEU SOFT)

    ■これまでの関係は、15年余りのオフショア開発を中心とした協業関係

    ■TSOLは海外進出の第一歩を中国として、東軟集団と合弁事業を展開

    ■東軟集団はNECと大連で合弁会社を設立し、クラウド指向DCを運営する

    ■東芝ソリューション

    ・資本金:235億円

    ・従業員数: 5,100人

    ・年商:3,000億円規模'未公開(

    ・拠点数:15拠点'本社含む(

    ■東軟集団

    ・資本金:12億2800万元

    ※約147億3600万円

    ・従業員数: 1万8,000人

    ・年商: 49億3,700億元

    ※約600億円

    ・拠点数:44拠点'本社含む(

    中国国内だけでは40都市

    2011年7月、瀋陽に合弁会社を設立。TSOLは、東軟集団が中国主要都市に

    展開する拠点を活用して、まずは日系企業や東芝グループの顧客を開拓する。

    一方、東軟集団は東芝グループのグローバルネットワークを活用して世界へ

    の進出を加速させる。

  • 日系ITベンダーの動向に見る中国ビジネスの今

    ■②日系企業への導入事例(日立システムズ(旧・日立情報システムズ))

    ■捷而科電材(上海)有限公司

    半導体・液晶製造装置メーカー向けに多品種・

    小ロットの金属・樹脂切削部品およびユニット

    組立品の調達・製造などを手掛ける。

    ■地場パートナー'上海科富信息技術(の顧客ターゲットは日系企業のみ

    ■製品は日本では展開していないクラウドで提供'TENSUITE-クラウド(

    ■旧・日立情報システムズは広東地区で地場ベンダー'広東華智(と合弁会社

    を設立

    2011年6月、日立システムズ'旧・日立情報システムズ(の在庫管理システム

    「TENSUITE」を導入。製品の提案および販売は中国地場パートナーが担当した。

  • 日系ITベンダーの動向に見る中国ビジネスの今

    ■③1stホールディングス×地場ベンター

    1.上海達策信息技術有限公司と資本提携'2011/8/1(

    現地の企業に強力な販売チャネルを持つ上海達策社および上海敏策社の株式を取得し、両社と協業することにより、中国におけるビジネス展開をより一層加速させる

    2.北京宇動源科技有限公司'CosmoSource社(と資本提携'2011/8/17)

    BI'ビジネス・インテリジェンス(プラットフォームの開発および販売を行ってい、中国の現地企業の BI ツールに対するニーズを熟知しているCosmoSource 社と合弁会社を設立し、中国におけるビジネス展開をより一層加速させる

    3.ウイズシステムの中国子会社である大連唯知計算機系統有限公司'大連ウイズシステム(の全株式を取得'2011/9/27(

    今後の事業展開に当たり、①より中国のニーズに即した製品の提供、②ローカライズに関し、中国で販売する製品として適切な品質水準の確保、③人件費の安い地域において開発を行うことにより、開発コストを削減できるオフショア開発拠点の確保が有効である

  • 日系ITベンダーの動向に見る中国ビジネスの今

    ■③1stホールディングス×地場ベンター

    1.上海達策信息技術有限公司と資本提携'2011/8/1(

    現地の企業に強力な販売チャネルを持つ上海達策社および上海敏策社の株式を取得し、両社と協業することにより、中国におけるビジネス展開をより一層加速させる

    2.北京宇動源科技有限公司'CosmoSource社(と資本提携'2011/8/17)

    BI'ビジネス・インテリジェンス(プラットフォームの開発および販売を行ってい、中国の現地企業の BI ツールに対するニーズを熟知しているCosmoSource 社と合弁会社を設立し、中国におけるビジネス展開をより一層加速させる

    3.ウイズシステムの中国子会社である大連唯知計算機系統有限公司'大連ウイズシステム(の全株式を取得'2011/9/27(

    今後の事業展開に当たり、①より中国のニーズに即した製品の提供、②ローカライズに関し、中国で販売する製品として適切な品質水準の確保、③人件費の安い地域において開発を行うことにより、開発コストを削減できるオフショア開発拠点の確保が有効である

    開発

    販売

    マーケティング

  • 日系ITベンダーの動向に見る中国ビジネスの今

    ■③1stホールディングス×地場ベンダー 1stホ

    ールディングス

    顧客400社'現地の中堅企業が中心(

    上海達策信息技術 ERPを中心にソフトウェア販売

    上海敏策信息技術 ERPのインテグレーションおよびコンサルティング

    2社の株式をそれぞれ14.9%を取得

    販売

    大連唯知計算機系統 百貨店のシステム開発を中心に豊富な開発実績がある

    子会社化 開発

    北京宇動源科技 BIプラットフォーム「宇加BI」の開発販売

    高い水準で中国企業のニーズに合った機能を提供している

    合弁会社設立14.9%の持分を保有

    マーケティング

  • ■日系ITベンダーとの協業に見る東忠集団の戦略

    ■従来のオフショア案件が減尐する一方、日系企業の中国進出の意欲は旺盛

    ■合弁事業への出資比率は20%以下、経営の主導権はパートナーに委ねる

    ■クリアすべき法規制へ対処など、スピード感をもった中国ビジネスをサポート

    日系ITベンダー9社'2011/11月時点(と合弁事業を立ち上げ。各社の中国に

    おける仕事量に応じて開発や運用人員の融通を中心に、日系ITベンダーの

    中国市場への進出を支援プするラットフォームを構築する。

    東忠集団にとっては合弁会社を通じて先進的な商材を揃えることができ、他

    者との差別化とともに、中国地場のユーザー企業に対してプレゼンスを上げる

    ことができる。

    中国地場ITベンダーが見る日系ITベンダーの姿

    「日本のITベンダーやSIerの実力をもってすれば、

    中国の情報サービス市場のシェア1割を、

    獲得することもできる」

    東忠集団 董事長

    丁偉儒 氏

  • 中国地場ITベンダーが見る日系ITベンダーの姿

    ■BCNの取材における日系ITベンダーに対するコメント

    東軟集団 董事長兼CEO

    劉積仁 氏

    北京アウトソーシング協会 会長

    曲玲年 氏

    THE SYSCOM GROUP代表'台湾ソフトウェア協会 理事長(

    劉端隆 氏

    「中国へ進出しているIBMやSAPを見ると、彼らはうまく地元で

    人材を育て、有力SIerと協業関係を築いている。日本のSIer

    はこのあたりをもっと強化すべき」

    「日系SIerと関係が深く、かつ中国のユーザー企業のことを

    熟知する中国地場の有力SIerは数多い」

    「日本のITベンダーがもつ技術力や製品力は世界でもトップ

    レベル。アジアの“シリコンバレー”的な役割を果たしてほしい」

  • 中国を旅する、文化を知る、商習慣を知る

    頭の中を地球儀にする、東アジアの地図を入れる

    ユーザー企業のサポートで中国に出る

    現地の日系企業を開拓し、地盤をつくる

    中国地場ITベンダーと組み、現地地場のユーザー企業に入る

    まとめ

  • 伊達

    ■中国事業に関する日本本社および現地法人における取材

    ・自社の中国事業について業界に広く認知を図りたい ・日本本社に対して中国現地の状況を間接的に伝えたい

    ■中国事業に関する情報発信'プロモーション、セミナーの開催など( ・中国市場におけるユーザー導入事例'日系、地場(を制作したい

    ・中国事業における日系パートナー拡充のセミナーを開催したい

    ・中国事業において日系企業向けにセミナーを開催したい

    ■日本市場での優位性を中国市場でのマーケティングツールに利用

    ・BCNランキングを利用し日本ブランドとしての自社商品を訴求したい

    御社の中国事業においてご相談がございましたらお申し付けください。