心臓・腹部領域における造影ct ~造影剤量を低減で...
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心臓・腹部領域における造影CT~造影剤量を低減できるか?~
第47回 日本医学放射線学会秋季臨床大会ランチョンセミナー14
富山 憲幸先生 大阪大学大学院医学系研究科 放射線医学講座
心臓CTにおける造影剤減量の考え方と実際田中 良一先生 岩手医科大学附属病院 循環器医療センター 循環器放射線科
腹部造影CT-最適検査の標準化に向けての今後の視点-兼松 雅之先生 岐阜大学医学部附属病院 放射線科
座 長
演 題 ・ 演 者
演 題 ・ 演 者
〒750-0016 下関市細江町3-1-1第7会場〔下関市生涯学習プラザ2F風のホール(小ホール)〕
平成23年 10月22日(土)
本ランチョンはチケット制となっております。海峡メッセ下関1F展示見本市会場前にて、当日 午前8:00より配布予定です。先着順にて受付、無くなり次第終了いたします。
日 時
会 場
12:15~13:00
共 催:第47回 日本医学放射線学会秋季臨床大会 富士フイルムRIファーマ株式会社
第47回 日本医学放射線学会秋季臨床大会【会 期】2011年10月21日(金)~23日(日)【会 場】海峡メッセ下関/下関市生涯学習プラザ【大会長】松永 尚文 山口大学大学院医学系研究科 情報解析医学系学域 放射線医学分野
第47回 日本医学放射線学会秋季臨床大会 ランチョンセミナー14
〒750-0016 下関市細江町3-1-1
第7会場〔下関市生涯学習プラザ2F風のホール(小ホール)〕12:15~13:00 平成23年10月22日(土)日 時 会 場
田中 良一 先生 岩手医科大学附属病院 循環器医療センター 循環器放射線科
兼松 雅之 先生 岐阜大学医学部附属病院 放射線科
心臓CTでは血液と心筋や血管壁とのコントラストを得るために造影を必要とする。心疾患の多く
は動脈硬化を主因とし、潜在的に腎機能低下を伴う症例が多く含まれるため、腎保護の観点から造
影剤を減量する必要がある。
心臓CTでは心筋の変性や血流分布の評価を行うなど平衡相での造影コントラストが必要な場
合は、実質臓器の造影CTと同様に造影剤の総投与量を減らすことは難しいが、虚血性心疾患にお
ける冠動脈の評価では動脈に造影コントラストを得ることで十分に診断できるため造影剤の減量
が可能である。また、近年の装置の発達により、実際の撮影時間は非常に短くなっており、造影の
ピークを撮影に適切に合わせることさえできれば驚くほどの造影剤の減量も可能である。
本セミナーでは心臓CTにおける造影の考え方と実際を代表的心疾患の違いに照らし合わせ解
説する。
心臓CTにおける造影剤減量の考え方と実際
これまでの肝臓を中心とする腹部造影CT検査の最適化研究においては、造影剤の容量、濃度、
注入レート、注入時間と増強効果の関連が検討され、fractional dose(gI/kg/sec)を集約的パラ
メータとして用いることで、時間濃度曲線を制御可能であることが広く知られるようになった。デッド
スペースや生食後押しはこれを修飾する因子となる。
近年は、低電圧撮像、逐次近似法、面検出器CTなどを用い、画質を維持または向上しつつ被ばく
を低減する試みがあり、造影剤の使い方と合わせての最適化、標準化が検討課題となりつつある。
本講演では、最適検査の標準化に向けての今後の視点に関する話題提供として、我々の施設で
行った体表面積規定ヨード負荷による肝造影CT、低線量と高ヨード負荷による肝造影CT、320例
CTを用いた低被ばく膵造影CT、胸・腹・骨盤・膝窩造影CTにおけるヨード負荷と撮像ディレイ最適
化の検討に加え、逐次近似法の可能性に関しても触れたい。
腹部造影CT -最適検査の標準化に向けての今後の視点-