小学校外国語活動ckyk/kyoukakenkyu/eigo/eigo...小学校外国語活動 平成24年度...

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小学校外国語活動 平成24年度 秋田県総合教育センター研修員 石田 智之 担当指導主事 黒澤 児童が単元(Lesson)全体にわたった見通しと目的意識をもって活動に取り組めるよう,「単元を貫くタスク」を外国語活動教材“Hi,friends!” に取り入れた課題解決型の単元を構想した。「タスク」とは慣れ親しんだ英語表現を活用させる場面及び課題を指し,教師側からのイメージとして は児童の英語表現に慣れ親しむ必要感やコミュニケーション活動への目的意識を高めるための「仕掛け」と捉えることができる。 本単元計画例では,「単元を貫くタスク」とそのタスク達成につなげるコミュニケーション活動,コミュニケーション活動を支えるために慣れ親 しませたい英語表現について,単元ごとに具体例を挙げている。 「単元を貫くタスク」は以下の要件を満たすものとし,学習指導要領の3つの柱を基に設定している。以下に示す「単元計画の基本構想」を参考 に,コミュニケーション活動に向けた英語表現への慣れ親しみに十分配慮の上,単元や授業づくりを楽しんでいただけると幸いである。 ○「単元を貫くタスク」の要件 ○単元計画の基本構想 “Hi,friends!”において最も多い4時間扱いの単元を例に基本構想を以下に示す。 ①児童が意欲をもって取り組める魅力的な活動や目的意識のもてる活動であること 学校行事や他教科等との関連を考慮しながら,児童の知的好奇心を刺激したり,学級づくりや実際のコミュニ ケーション場面につなげたりする活動を設定する。 ②双方向性のある音声面でのコミュニケーション活動を含んでいること 英語での情報の受渡しがあり,英語を口にする必要感のある活動を仕組む。 ③グループ活動として共同で取り組めること 関わりを大切にし,目的意識の共有化や英語表現の確認をしながら進める活動とする。 ④児童が表現や方法に工夫を加え,自分の思いや考えを活動に反映できる部分があること 表現する内容,表現の仕方,作成資料等に児童の発想を生かせる活動を取り入れる。

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Page 1: 小学校外国語活動ckyk/kyoukakenkyu/eigo/eigo...小学校外国語活動 平成24年度 秋田県総合教育センター研修員 石田 智之 担当指導主事 黒澤 望

小学校外国語活動

平成24年度 秋田県総合教育センター研修員 石田 智之

担当指導主事 黒澤 望

児童が単元(Lesson)全体にわたった見通しと目的意識をもって活動に取り組めるよう,「単元を貫くタスク」を外国語活動教材“Hi,friends!”

に取り入れた課題解決型の単元を構想した。「タスク」とは慣れ親しんだ英語表現を活用させる場面及び課題を指し,教師側からのイメージとして

は児童の英語表現に慣れ親しむ必要感やコミュニケーション活動への目的意識を高めるための「仕掛け」と捉えることができる。

本単元計画例では,「単元を貫くタスク」とそのタスク達成につなげるコミュニケーション活動,コミュニケーション活動を支えるために慣れ親

しませたい英語表現について,単元ごとに具体例を挙げている。

「単元を貫くタスク」は以下の要件を満たすものとし,学習指導要領の3つの柱を基に設定している。以下に示す「単元計画の基本構想」を参考

に,コミュニケーション活動に向けた英語表現への慣れ親しみに十分配慮の上,単元や授業づくりを楽しんでいただけると幸いである。

○「単元を貫くタスク」の要件

○単元計画の基本構想

“Hi,friends!”において最も多い4時間扱いの単元を例に基本構想を以下に示す。

①児童が意欲をもって取り組める魅力的な活動や目的意識のもてる活動であること

学校行事や他教科等との関連を考慮しながら,児童の知的好奇心を刺激したり,学級づくりや実際のコミュニ

ケーション場面につなげたりする活動を設定する。

②双方向性のある音声面でのコミュニケーション活動を含んでいること

英語での情報の受渡しがあり,英語を口にする必要感のある活動を仕組む。

③グループ活動として共同で取り組めること

関わりを大切にし,目的意識の共有化や英語表現の確認をしながら進める活動とする。

④児童が表現や方法に工夫を加え,自分の思いや考えを活動に反映できる部分があること

表現する内容,表現の仕方,作成資料等に児童の発想を生かせる活動を取り入れる。

Page 2: 小学校外国語活動ckyk/kyoukakenkyu/eigo/eigo...小学校外国語活動 平成24年度 秋田県総合教育センター研修員 石田 智之 担当指導主事 黒澤 望

Hi,friends! 2 Lesson 1    「単元を貫くタスク」を取り入れた単元計画例

“Hi,friends!”単元名  Do you have “a”? アルファベットクイズをつくろう4時間単元

単元を貫くタスクを取り入れた単元名  Let's enjoy a-b-c! 手作りゲームで楽しもう!

単元の目標

コミュニケーションへの関心・意欲・態度 ある物を持っているかどうかを積極的に尋ねたり答えたりしようとする。

外国語の音声や基本的な表現への慣れ親しみ

31~100の数の言い方やアルファベットの小文字,ある物を持っているかどうかを尋ねる表現に慣れ親しむ。

言語や文化についての体験的理解 世界には様々な文字があることを知る。

単元を貫くタスク 手作りゲームでゲーム大会をしよう!

活動の概要

児童がゴールとする活動 手作りゲームを使ってゲーム大会をする。

重視する活動 ・身の回りからアルファベットを探し,カードゲームやアルファベット絵クイズなどに書き表す。

・“Hi,friends! 2”では「<Activity>見つけたアルファベットをクイズ形式で紹介しよう」となっているところに単元を貫くタスクを取り入れて発展させ,手作りのアルファベットカルタや絵クイズなどを作成しながらアルファベットの小文字に慣れ親しめる活動にする。・正確にアルファベットを書くことをねらうのではないが,「書き写し」という形で唯一「書く」ことのできる単元であるので,負担にならない範囲で身近なところで見つけた英単語等を書く活動を行う。・“Hi,friends!”にあるクイズ形式のほか,「R」と「r」,「D」と「donut」を組にしたカルタや神経衰弱,ババ抜き,マッチングゲーム,隠しアルファベットクイズなど,グループで工夫したゲームやクイズで楽しめるようにし,例えば勝ったら10ポイントなどとして合計ポイントを70 pointsなど31~100の数に慣れ親しめるよう工夫する。ゲーム大会の時間は第4時だけでは足りないと考えられるので,学級活動や休み時間と連結して行えるとよい。

“Hi,friends!”で扱う英語表現Do you have ~? Yes, I do./No, I don’t.アルファベット小文字(a ~ z), thirty, forty, fifty, sixty, seventy, eighty, ninety, hundred

追加する英語表現(例)

復習となるもの アルファベット大文字,How many~?

新しく扱うもの  

単元終末のコミュニケーション活動での

英語表現(例)

※本単元のゴールはゲーム大会になるので統一した英語表現はないが,ゲームやクイズの中でDo you have ~?や31~100の数を口にできるようなルールになるよう助言していく。

第1時

主に慣れ親しませたい英語表現 アルファベット小文字

第6学年の最初の外国語活動であるので自己紹介的な活動をペアですることに意欲をもち,同じアルファベットの大文字と小文字のカードを持った児童がペアになるマッチングゲームをする。

A:I have “r”.    B:I have “S”.    AB:Good bye!A:I have “r”.    C:I have “R”.   AC:Hello!

コミュニケーション活動の内容

第2時

主に慣れ親しませたい英語表現31~100の数Do you have ~? Yes, I do./No, I don’t.

手作りゲームのヒントを得ることに目的意識をもち,数を使ったマッチングゲームやMake100ゲーム(38と62がペア),アルファベットを使ったゲームなどを試す。

<Make100ゲーム>  A:I have “38”.    B:I have “56”.    AB:Goodbye! A:Do you have “62”?    C:Yes, I do.   AC:Hello!<マッチングゲーム>  A:Do you have “R”or“D”or“Q”?    C:Yes,I do. I have “d”.   AC:Thank you!

コミュニケーション活動の内容

第3時

主に慣れ親しませたい英語表現 アルファベット小文字

グループで探したアルファベットを使った言葉を書き写し,手作りカードやそれらを使ったゲームやクイズを作る。

※音声面でのコミュニケーション活動よりも,アルファベットの書き写しをグループで協力して行う活動となる。

コミュニケーション活動の内容

第4時

主に慣れ親しませたい英語表現アルファベット小文字,31~100の数Do you have ~? Yes, I do./No, I don’t.

全体で行うゲーム,各ゲームブースで行うゲームなど,楽しい場の設定の中でゲーム大会を楽しむ。

※「単元終末のコミュニケーション活動での英語表現(例)」を参照

コミュニケーション活動の内容

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Hi,friends! 2 Lesson 2    「単元を貫くタスク」を取り入れた単元計画例

“Hi,friends!”単元名  When is your birthday? 友だちの誕生日を調べよう 4時間単元

単元を貫くタスクを取り入れた単元名  It's May fifth. 「もりだくさんカレンダー」を作ろう!

単元の目標

コミュニケーションへの関心・意欲・態度 積極的に誕生日や行事の日付を尋ねたり答えたりしようとする。

外国語の音声や基本的な表現への慣れ親しみ

英語での月の言い方や,誕生日を尋ねたり答えたりする表現に慣れ親しむ。

言語や文化についての体験的理解 世界と日本の祭りや行事に興味をもち,時期や季節の違いに気付く。

単元を貫くタスク みんなの誕生日やいろいろな行事を調べ,「もりだくさんカレンダー」をつくろう!

活動の概要

児童がゴールとする活動 「もりだくさんカレンダー」を作成する。

重視する活動 ・友達の誕生日を調べたり,いろいろな行事を紹介し合ったりする。

・“Hi,friends! 2”では「<Activity>友だちの誕生日を調べよう」となっているところに単元を貫くタスクを取り入れ,友達の誕生日だけでなく行事や祭り,○○の日などの情報を記入した「もりだくさんカレンダー」を作成することに目的意識をもたせ,日付の表現に慣れ親しめるような活動にする。・日付の言い方には序数が含まれるためかなりの語彙数であるので,行事名等やカレンダーへの書き込みは日本語で行うようにして安心感をもたせる。カレンダーの日付ができるだけ埋まるように意識付け,グループで調べた行事等の日付を紹介し合う活動を繰り返す。・様々な行事等を調べる活動は朝自習や家庭学習などの外国語活動以外の時間も使い,外国の行事や習慣まで視野を広げることによって外国の文化についての興味・関心を高められると考える。社会科や総合とリンクさせることも有効と考える。

“Hi,friends!”で扱う英語表現When is your birthday?  My birthday is March eighteenth.January, February, March, April, May, June, July, August, September, October, November, December, 序数(自分の誕生日)

追加する英語表現(例)

復習となるもの Do you have ~?What do you want?

新しく扱うもの 自分の誕生日以外の序数

単元終末のコミュニケーション活動での

英語表現(例)※本単元はカレンダー作成がゴールとなっているので,単元終末のコミュニケーション活動は大きくは実施しない。

第1時

主に慣れ親しませたい英語表現月の名前When is ~?

カレンダーを埋めるヒントを得ることに目的意識をもち,児童の知っている範囲で身近な行事などがある「月」を題材にしたクイズをグループでつくってミニクイズ大会をする。

A:When is 七五三?    B:(It's) November.C:When is 納豆の日?   D:(It's) July.E:When is 運動会?    F:(It's) May.

コミュニケーション活動の内容

第2時

主に慣れ親しませたい英語表現序数(1~31)When is your birthday? My birthday is March eighteenth.

カレンダーを埋めるということに目的意識をもち,みんなの誕生日を調べるインタビュー活動をする。

A:Hello!      B:Hello!A:When is your birthday? B:My birthday is October seventh. When is your birthday?A:My birthday is April twenty-fifth.

コミュニケーション活動の内容

第3時

主に慣れ親しませたい英語表現 日付の表現

カレンダーを埋めるということに目的意識をもち,グループで調べた行事等とその日付を紹介し合う。

A:When is きりたんぽの日? It's November eleventh. きりたんぽを焼いている様子が「1111」と似ているからだそうです。B:When is 校長先生のbirthday? It's December thirty-first. 校長先生に質問したら,おおみそか生まれだそうです。

コミュニケーション活動の内容

第4時

主に慣れ親しませたい英語表現 Do you have~? What do you want?

カレンダーを埋めるということに目的意識をもち,まだ埋まっていない日付について他グループから情報を得ようとする。

A:What do you want? B:Do you have March tenth?A:Yes.March tenth is 砂糖の日. B:Thank you!

コミュニケーション活動の内容

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第4時

主に慣れ親しませたい英語表現 ※「単元終末のコミュニケーション活動での英語表現(例)」を参照

『ほめほめタイム』として一人一人に「ほめほめ」を伝え,交流する。

※「単元終末のコミュニケーション活動での英語表現(例)」を参照

コミュニケーション活動の内容

第3時

主に慣れ親しませたい英語表現 You can ~ very well.

「ほめほめタイム」で紹介することを探すことに目的意識をもち,「これができたらすごい」ことを尋ねるアンケート調査や,グループで他グループのみんなの「ほめほめ」をまとめたり紹介のしかたを工夫したりする。時間の都合が付けば,チャレンジランキング的な活動を工夫するとよい(学級活動等との関連)。

※第2時のアンケート調査と同様。※グループ内でYou can~を何度も口にしながら,紹介文をつくったり練習したりする。

コミュニケーション活動の内容

第2時

主に慣れ親しませたい英語表現 Can you ~? Yes, I can./No, I can’t.

「ほめほめタイム」で紹介することを探すことに目的意識をもち,「これができたらすごい」ことをグループで考え,みんなにインタビューをする。

A:Hello!      B:Hello!A:Can you clear jump rope ハヤブサ? B:No, I can't. Can you eat ゴーヤ?A:Yes, I can.

コミュニケーション活動の内容

単元終末のコミュニケーション活動での

英語表現(例)

A:You can swim very well. 背泳ぎができるようになってたね。 You can sing very well. 修学旅行のバスの中ではヒーローだったね。 You can help 1年生. 仲良し掃除でいつも1年生の面倒をよく見ているね。B:Thank you very much!

第1時

主に慣れ親しませたい英語表現“Hi,friends!”掲載の動詞句I can/can’t ~.

グループ内の相互理解をすることに目的意識をもち,グループ内でI can/can’t ~.を用いて簡単に自己紹介し合ってグループで1問「Who am I ?クイズ」をつくり,他グループと交流する。

A:I can swim. I can play baseball. I can't play the piano. I can't ride a unicycle. Who am I?B:You are Takeshi !A:That's right!

コミュニケーション活動の内容

“Hi,friends!”で扱う英語表現I can/can’t ~. Can you ~? Yes, I can./No, I can’t.play, swim, cook, ride, piano, recorder, basketball, soccer, baseball, badminton, table tennis, unicycle

追加する英語表現(例)

復習となるもの

新しく扱うもの “Hi,friends!”掲載以外の動詞句eat,clear,run,sing,make,clean,help等 very well, very fast,very kind Can you do this?(絵で示して質問) 

単元を貫くタスク クラスのみんなの「できること」を探してしょうかいする『ほめほめタイム』をしよう!

活動の概要

児童がゴールとする活動 友達の「できること」を紹介する『ほめほめタイム』をする。 

重視する活動・グループで協力して友達の「できたらすごいこと」を探すためにCan you~?を用いてインタビューしたり,様々な場面からの「ほめほめ」を見つけたりして,「ほめほめ紹介」をつくる。

・“Hi,friends! 2”では「<Activity>自分を紹介しよう。」となっているところを,自分のことではなく友達の「できること」を紹介する単元を貫くタスクを取り入れ,“Hi,friends!”上にある「できることの少ない子への励まし」のコンセプトを生かし,学級づくりにつながる他者理解を強めたコミュニケーションができるようにした。修学旅行や運動会等の学校行事や他教科等の場面と関連付けることが大切である。・“Hi,friends!”掲載以外の英語表現(特に動詞句)を必要とするため,使えそうなものをある程度用意し,紹介する。また,very well, very fast等の「ほめほめ」に使える表現も用意して活用させる。・みんなのできることを紹介する「単元終末のコミュニケーション活動」としての「ほめほめタイム」 を目指し,canを使った英語表現に慣れ親しみながら目的意識をもって取り組めるコミュニケーション活動を各時間に設定する。「ほめほめタイム」では日本語での補足説明も加えながら温かい雰囲気の時間となることが期待できる。

単元の目標

コミュニケーションへの関心・意欲・態度 積極的に友達に「できること」を尋ねたり,自分の「できること」や「できないこと」を答えたりしようとする。 

外国語の音声や基本的な表現への慣れ親しみ

「できる」「できない」という表現に慣れ親しむ。

言語や文化についての体験的理解 言語や人,それぞれに違いがあることを知る。 

Hi,friends! 2 Lesson 3

“Hi,friends!”単元名  I can swim. できることを紹介しよう 4時間単元

単元を貫くタスクを取り入れた単元名  You can do this! ほめほめタイム 

   「単元を貫くタスク」を取り入れた単元計画例

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Hi,friends! 2 Lesson 4    「単元を貫くタスク」を取り入れた単元計画例

“Hi,friends!”単元名  Turn right. 道案内をしよう 4時間単元

単元を貫くタスクを取り入れた単元名  Look at this map! 校内や町内の道案内をしよう 

単元の目標

コミュニケーションへの関心・意欲・態度 積極的に道を尋ねたり,道案内したりしようとする。

外国語の音声や基本的な表現への慣れ親しみ

目的地への行き方を尋ねたり言ったりする表現に慣れ親しむ。

言語や文化についての体験的理解 英語と日本語とでは,建物の表し方が違うことに気付く。

単元を貫くタスク 地図を使って校内や町内の道案内をしよう!

活動の概要

児童がゴールとする活動 ALTやお客さんに,地図を使って校内や町内の道案内をする。

重視する活動 ・グループで協力して校内や町内の地図を使った道案内の仕方を工夫する。

・“Hi,friends! 2”及び文科省からの指導計画例では掲載の仮想地図や机を並べた仮想の街を使った道案内のシミュレーションとなっているところを,より現実の道案内に近い形で行えるよう,校内や町内の実際の地図を使い,ALTなどの第三者に分かりやすく道案内をすることに目的意識をもたせて活動させることにした。・“Hi,friends!”掲載以外の英語表現(特に教室などの校内施設の名前等)を必要とするため,使えそうなものをある程度用意して紹介するが,“Hi,friends! 1”のLesson 8「夢の時間割を作ろう」での教科の名前の復習となることも期待できる。・実際に道案内をしてみる活動がゴールであるが,それまでの道案内の工夫(地図に矢印を示しながら説明する,方向を示すジェスチャーを入れる,地図を場所位置や方向を伝える工夫,建物の特徴を付け加える,等)をグループで考えながら英語表現を何度も口にできるような活動を設定する。・地図はラミネートをかけてホワイトボードマーカーを用いて説明できるようにすると何度でも使える。

“Hi,friends!”で扱う英語表現Where is the school?  Go straight.  Turn right/left.  Stop.  Excuse me.  Sorry. park, flower shop, hospital, bookstore, restaurant,supermarket, fire station, police station, convenience store, department store, post office, station

追加する英語表現(例)

復習となるもの science,home economics等の教科名

新しく扱うもの“Hi,friends!”掲載以外の建物・施設名 gym,library,junior high school等,指示や案内をする言葉 Look at this map. We(You) are here.Go up/down (stairs). This way. Here!

単元終末のコミュニケーション活動での

英語表現(例)

A: Excuse me, where is the music room?B: OK. Look at this map.A: OK.B: We are here, go straight, turn left, go down, go straight, here!A: Thank you!B: You are welcome.

第1時

主に慣れ親しませたい英語表現“Hi,friends!”掲載の建物名Where is the~? Here!

地図上の町内の建物の位置に慣れることに目的意識をもち,互いに尋ね合う活動をしながら英語表現に慣れ親しむ。

A:Where is the station?B:Here!

コミュニケーション活動の内容

第2時

主に慣れ親しませたい英語表現校内の施設名(gym,library,science room等)Go straight. Go up/down (stairs).  Turn right/left.  Stop.

地図上の校内の施設の位置に慣れることに目的意識をもち,地図上での道案内をする。

A:Where is the science room?B:Go straight,turn left,go straight,here!A:Thank you! B:You are welcome.

コミュニケーション活動の内容

第3時

主に慣れ親しませたい英語表現 Excuse me, Look at this map. We(You) are here, This way

地図を使った分かりやすい道案内をすることに目的意識をもち,グループ内で道案内の仕方の工夫をする。

※「単元終末のコミュニケーション活動での英語表現(例)」を参照

コミュニケーション活動の内容

第4時

主に慣れ親しませたい英語表現 ※「単元終末のコミュニケーション活動での英語表現(例)」を参照

校内や町内の地図を使い,ALTやお客さん役の教員,他グループの友達への道案内をする。(校舎入口等で臨場感のある場所で行った方が,方向を示すジェスチャーなどがしやすい)

※「単元終末のコミュニケーション活動での英語表現(例)」を参照

コミュニケーション活動の内容

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   「単元を貫くタスク」を取り入れた単元計画例

自分の世界一周ツアープランをつくる。

・行きたい国や人気のありそうな見どころ・料理を友達にインタビューして調べる。・おすすめの国の見どころや料理を紹介したり,紹介を聞いたりする。

単元を貫くタスクを取り入れた単元名

“Hi,friends!”単元名

自分の思いがはっきり伝わるように,おすすめの国について発表したり,友達の発表を積極的に聞いたりしようとする。 

活動の概要

児童がゴールとする活動

重視する活動

先着順に担当地域を選ぶことに意欲をもち,インタビュービンゴの形で第一印象での行ってみたい国や見てみたい世界遺産を伝え合う。第1時

“Hi,friends!”掲載の国の名前I want to go to~. I want to see~.

A:Hello!      B:Hello!A:I want to go to China. I want to see 万里の長城.B:I want to go to America. I want to see 自由の女神. BINGO!

主に慣れ親しませたい英語表現

コミュニケーション活動の内容

第2時

Where do you want to go?I want to go to Italy.

担当地域内の多くの国の中からみんなが行ってみたいと思っている国をいくつかピックアップすることに目的意識をもち,担当地域グループごとに協力してアンケート調査をし合う。

A:Hello!      B:Hello!A:Where do you want to go? B:I want to go to Greece. Where do you want to go?A:I want to go to Egypt.

主に慣れ親しませたい英語表現

コミュニケーション活動の内容

第3時

You can eat ~. You can see ~.

担当地域グループで調べたいくつかの国の見どころや料理のうち,調べた国々の見どころや料理の中から,次回の紹介の目玉となる人気のありそうなものを調べるためにアンケート調査をし合う。

A:Hello!      B:Hello!A:In Italy, you can eat pizza. You can eat cheese. You can see soccer games. What's your NO.1?B:(I want to eat) Pizza. In America, you can eat steak(s). You can eat hamburger(s). You can see 自由の女神. What’syour №1? A:(I want to see) 自由の女神.

主に慣れ親しませたい英語表現

コミュニケーション活動の内容

第4時

※「単元終末のコミュニケーション活動での英語表現(例)」を参照+αとして,What's this? Oh, good! I like pizza. Enjoy! 等の質問やあいづち等の表現を可能な範囲で取り入れる。

担当地域ごとのブースでおすすめの国を紹介し合い,友達の紹介を基に自分の世界一周ツアープランを作る。

※「単元終末のコミュニケーション活動での英語表現(例)」を参照

主に慣れ親しませたい英語表現

コミュニケーション活動の内容

“Hi,friends!”で扱う英語表現

復習となるもの

新しく扱うもの

You can eat~,You can see~

“Hi,friends!”掲載以外の国名,世界遺産,見どころ,料理など(児童の興味・関心に応じて)

追加する英語表現(例)

単元終末のコミュニケーション活動での

英語表現(例)

A:Hello!      B:Hello!A:Where do you want to go?B:I want to go to Italy.A:OK.Let's go to Italy. You can eat pizza. You can eat cheese. You can see soccer games. Nice country. Let's go.B:Thank you!A:You are welcome.

I want to go to Italy. Where do you want to go? Let’s go.Italy,America, Australia, Brazil, China, Egypt, France, Greece, India, Japan, Spain, eat, see

Hi,friends! 2 Lesson 5

・“Hi,friends! 2”では「<Activity>おすすめの国を紹介しよう」となっているところに,単元を貫くタスクを取り入れ,友達に分かりやすく紹介する目的意識を高めるとともに,自分のツアープラン作成のために友達からの紹介をしっかり聞く必要感のある活動にした。・世界を6地域(アジア,アフリカ,ヨーロッパ,北米カリブ,中南米,オセアニア)に分け,みんなで分担して地域担当グループを作って活動させ,「おすすめの国紹介」に必要な英語表現をスモールステップで扱い,インタビューやアンケート調査という形で目的意識のあるコミュニケーション活動等を行う。・「おすすめの国紹介」のためのポスターを作る活動は朝自習等の外国語活動以外の時間も使い,じっくり調べることによって世界の国々についての興味・関心を高められるようにした。社会科や総合とリンクさせることが有効である。

4時間単元 Let's go to Italy. 友だちを旅行にさそおう 

 Let's go to Italy. 世界一周ツアープランをつくろう 

世界には様々な人たちが様々な生活をしていることに気付く。

単元の目標

みんなのおすすめの国を紹介し合い,自分の世界一周ツアープランをつくろう!

行きたい国について尋ねたり言ったりする表現に慣れ親しむ。

コミュニケーションへの関心・意欲・態度

外国語の音声や基本的な表現への慣れ親しみ

言語や文化についての体験的理解

単元を貫くタスク

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Hi,friends! 2 Lesson 6    「単元を貫くタスク」を取り入れた単元計画例

“Hi,friends!”単元名  What time do you get up? 一日の生活を紹介しよう 5時間単元

単元を貫くタスクを取り入れた単元名  It's eleven thirty now. 様々な国の一日の生活を知ろう

単元の目標

コミュニケーションへの関心・意欲・態度 積極的に自分の一日を紹介したり,友達の一日を聞き取ったりしようとする。 

外国語の音声や基本的な表現への慣れ親しみ

生活を表す表現や,一日の生活についての時刻を尋ねる表現に慣れ親しむ。

言語や文化についての体験的理解 世界には時差があることに気付き,世界の様子に興味をもつ。  

単元を貫くタスク 自分が興味をもった国の子どもになり切って,みんなが驚くような一日の生活を紹介し合おう!

活動の概要

児童がゴールとする活動 みんなが驚くような世界の国々の子どもの一日の生活を紹介し合う。

重視する活動 ・調べた国の子どもの一日の生活を伝えたり聞いたりする。

・“Hi,friends! 2”では「<Activity>あなたの一日を紹介しよう」となっているところに単元を貫くタスクを取り入れ,相手の生活時間を尋ねる必要感を高めたり友達に分かりやすく紹介したりする目的意識を高めるとともに,国際理解に向けた興味関心を高められる活動とした。・グループで選択した国の子どもになり切ることにより,主語を「I」のままで紹介することができたり,時差について現地レポートのように話したりすることができる。細かな生活時間までは調べることは難しいが,「外務省HP~世界の学校を見てみよう」「ASEANキッズセンターHP」「探検しよう!みんなの地球(外務省HP)」や児童向けの書籍を調べることにより,学校生活の時間を中心に知ることができる。・外国の様子について調べる活動は朝自習等の外国語活動外の時間も活用し,じっくり調べることによって世界の国々についての興味・関心を高められるようにした。社会科や総合とリンクさせることも有効と考える。また,現地レポートのような形をつなぎ,学習発表会で発表させることも有効ではないかと考えている。

“Hi,friends!”で扱う英語表現60までの数,What time is it? It's eleven thirty. I get up at seven. What time do you get up?get up, go to school/bed, eat breakfast/lunch/dinner, take a bath, watch TV, clean my classroom, go home, study at school/home

追加する英語表現(例)

復習となるもの 60までの数

新しく扱うもの “Hi,friends!”掲載以外の都市名・国名(児童の興味・関心に応じて)

単元終末のコミュニケーション活動での

英語表現(例)

A:Hello! It's eleven thirty now. I get up at five. I go to school at five thirty. とても早い時間にバスで通学します。  I go home at two forty. そのかわりに早く家に帰ります。

第1・2時

主に慣れ親しませたい英語表現60までの数,What time is it? It's eleven thirty.動作を表す表現get up, go to bed等

自分が調べる国を選ぶことに目的意識をもち,いくつかの国の例をもとに時差や生活の様子を伝え合う。

A:Hello!      B:Hello!A:What time is it (in Beijing, China)? B:It's four twenty-five.A:What time do you get up? B:( I get up )at seven.

コミュニケーション活動の内容

第3時

主に慣れ親しませたい英語表現 60までの数,What time is it? It's eleven thirty.

自分が紹介する国や日本と比べることに目的意識をもち,現在時刻を伝え合う。

A:Hello!      B:Hello!A:What time is it in New York, America? B:It's four twenty-five.

コミュニケーション活動の内容

第4時

主に慣れ親しませたい英語表現 What time do you (go to school)? I (go to school) at seven thirty.

自分の紹介する国の生活がほかの国と比べて珍しいのかどうかを知ることに目的意識をもち,インタビューで調査をする。

A:Hello!      B:Hello!A:Where time do you go to school? B:I go to school at eight thirty. What time do you go to bed?A:I go to bed at eight.

コミュニケーション活動の内容

第5時

主に慣れ親しませたい英語表現 ※「単元終末のコミュニケーション活動での英語表現(例)」を参照

調べた国の子どもになり切って,みんなが驚くような世界の国々の子どもの一日の生活を紹介し合う。

※「単元終末のコミュニケーション活動での英語表現(例)」を参照

コミュニケーション活動の内容

Page 8: 小学校外国語活動ckyk/kyoukakenkyu/eigo/eigo...小学校外国語活動 平成24年度 秋田県総合教育センター研修員 石田 智之 担当指導主事 黒澤 望

Hi,friends! 2 Lesson 7    「単元を貫くタスク」を取り入れた単元計画例

“Hi,friends!”単元名  We are good friends. オリジナルの物語を作ろう6時間単元

単元を貫くタスクを取り入れた単元名  We are good friends. どのグループがいちばん傑作?名作オリジナル「桃太郎」を演じよう

単元の目標

コミュニケーションへの関心・意欲・態度 積極的に英語で物語の内容を伝えようとする。

外国語の音声や基本的な表現への慣れ親しみ

まとまった英語の話を聞いて,内容がわかり,場面にあったセリフを言う。

言語や文化についての体験的理解 世界の物語に興味をもつ。

単元を貫くタスク オリジナルの「桃太郎」を作って発表しよう!

活動の概要

児童がゴールとする活動 オリジナルの「桃太郎」を作り,発表する。

重視する活動・劇の練習をする中で,何度も英語表現を繰り返す。・これまで慣れ親しんだ英語表現を活用し,グループで協力して「桃太郎」の劇を作る。

・“Hi,friends! 2”「<Activity>オリジナルの『桃太郎』を作って演じよう」は,ほぼそのまま「単元を貫くタスク」として活用できるものである。ただ,「桃太郎」のすべてをオリジナルにしたり,「桃太郎」以外の物語を作り変えたりするのは負担が大きいため,「桃太郎」の部分部分を作り変える活動を主に行えるようにする。・これまで慣れ親しんだ英語表現を総動員し,それらを上手く活用しながらオリジナルのセリフや展開を工夫する中で,英語表現に繰り返し慣れ親しめるようにする。・8人程度のグループ(桃太郎,おじいさん,おばあさん,猿,犬,キジ,赤鬼,青鬼)で活動させる。・「いちばん傑作」を目指してグループで活動を進めるが,最後の発表会は他学年や保護者等に公開する場を設けるなどすることによって意欲を高めたい。

“Hi,friends!”で扱う英語表現We are strong and brave. We are good friends.dog, monkey, bird, peach, boy, Grandpa, Grandma

追加する英語表現(例)

復習となるもの これまで慣れ親しんだ英語表現

新しく扱うもの オリジナルストーリーの展開に必要な英語表現(児童の工夫に応じて)

単元終末のコミュニケーション活動での

英語表現(例)

※本単元例では,「鬼ケ島での戦いの場面」以降をオリジナルストーリーを工夫する部分とし,それ以前の場面は基本的に“Hi,friends!”掲載のセリフを使って演じる<別紙「オリジナル桃太郎台本」参照>。共通部分とオリジナル部分を設定して進めると児童にとって負担が少なく,見通しをもって進められるだろう。

第1・2時

主に慣れ親しませたい英語表現 “Hi,friends!”掲載のセリフに活用されている英語表現

コミュニケーション活動の内容

共通部分(本単元例では「鬼ケ島での戦いの場面」以前の場面)を,“Hi,friends!”のセリフに従って練習する。追加セリフや動きなども可能な範囲で工夫する。

おじいさん:You are strong. おばあさん:Yes, you are strong and brave! 桃太郎:Yes, I'm strong and brave!おじいさん:A flag. Here you are. おばあさん:Kibidango . Here you are.     桃太郎:Thank you. Thank youvery much, Grandpa and Grandma. など

第3~5時

主に慣れ親しませたい英語表現これまで慣れ親しんだ英語表現I can~, I want to~, I like/have/make…, I'd like~, What do you like/want…, Go straight,Where is~? What's this?I'm hungry/happy/sleepy… などを活用

コミュニケーション活動の内容

オリジナル部分(本単元例では「鬼ケ島での戦いの場面」以降の場面)を,これまで慣れ親しんだ英語表現を活用しながら工夫し,共通部分とともに繰り返して練習する。

(例)桃太郎:鬼 is very strong! We can't fight. おじいさん:How are you? 桃太郎:I'm bad. 猿:I want to go home. 犬:Me,too. キジ:I'm very hungry. おばあさん:Oh, here you are! 桃太郎:What'sthis? おばあさん:This is SUPER Kibidango !  桃太郎・猿・犬・キジ:Oh, thank you! We are fine again. We are veryvery strong!

※別紙として「オリジナル桃太郎台本(Hi,friends!2 Lesson7)」シートを用意しています。「鬼ケ島での戦いの場面」までの英語台本ですが,“Hi,friends!”掲載の英語表現に少し新しい英語表現も加えています。一太郎ファイルですので,児童の実態等に合わせ適宜修正してお使いください。

第6時

主に慣れ親しませたい英語表現 ※「単元終末のコミュニケーション活動での英語表現(例)」を参照

コミュニケーション活動の内容

グループごとにオリジナル「桃太郎」を発表し合う。

※「単元終末のコミュニケーション活動での英語表現(例)」を参照

Page 9: 小学校外国語活動ckyk/kyoukakenkyu/eigo/eigo...小学校外国語活動 平成24年度 秋田県総合教育センター研修員 石田 智之 担当指導主事 黒澤 望

Hi,friends! 2 Lesson 8    「単元を貫くタスク」を取り入れた単元計画例

“Hi,friends!”単元名  What do you want to be? 「夢宣言」をしよう4時間単元

単元を貫くタスクを取り入れた単元名  Good luck! みんなの「夢」に応援メッセージを送ろう

単元の目標

コミュニケーションへの関心・意欲・態度 積極的に自分の将来の夢について交流しようとする。

外国語の音声や基本的な表現への慣れ親しみ

どのような職業に就きたいかを尋ねたり,答えたりする表現に慣れ親しむ。

言語や文化についての体験的理解世界には様々な夢をもつ同年代の子どもがいることを知り,英語と日本語での職業を表す語の成り立ちを通して,言葉のおもしろさに気付く。

単元を貫くタスク みんなで将来の「夢」を発表し,応援メッセージを送ろう!

活動の概要

児童がゴールとする活動 将来の夢を発表する「『夢宣言』発表会」をする。

重視する活動・友達の「夢」を知るためにインタビューをする。・自分の「夢宣言」や友達の「夢宣言」に対する応援メッセージの内容や英語表現を工夫する。

・“Hi,friends! 2”では「<Activity>あなたの『夢宣言』をしよう」となっているところに,友達の「夢宣言」に応援メッセージを送ることも単元を貫くタスクとして取り入れ,双方向のコミュニケーション活動として聞く側の目的意識を高められる活動にした。・「夢宣言」にも応援メッセージにも,既習の英語表現I(You) can, I(You) like等を意識して使うようにする。その他に,応援メッセージに使えるGood luck!, Nicedream!等の表現を追加する。また,“Hi,friends!”掲載以外の職業名も扱うが,聞き手が理解できるよう絵やジェスチャー,簡単な言い回しの工夫等による相手意識のあるものになるよう留意させる。・応援メッセージは「夢宣言」を聞いたその場で考えるのは困難なため,前時までにグループごとに相手の夢を調べておくこととする。・他者理解を深め,これまでの外国語活動の成果を確かめ合う時間としたい。可能であれば学年末PTAや感謝の会等の卒業に向けた活動場面と関連付けて行うことも意義深い。

“Hi,friends!”で扱う英語表現I want to be a ~.  What do you want to be?doctor, cook, farmer, florist, singer, fire fighter, soccer player, bus driver, cabin attendant, vet, zookeeper, comedian, baker, dentist, artist

追加する英語表現(例)

復習となるもの I want to ~. I(You) like~. I(You) can ~. You are~.

新しく扱うもの “Hi,friends!”掲載以外の職業名(児童の希望に応じて),Good luck!, Nice dream,~very well 等の応援メッセージに使える表現

単元終末のコミュニケーション活動での

英語表現(例)

A: I want to be a soccer player. I like soccer very much. I want to play soccer in the World Cup. I want to be a soccer player. Thank you.B: Nice dream! You can play soccer very well. You are a very good player. Good luck!A: Thank you!

第1時

主に慣れ親しませたい英語表現“Hi,friends!”掲載の職業名I want to be a ~.

グループを作ることに意欲をもち,インタビュービンゴやマッチングゲームのルールを工夫し,“Hi,friends!”掲載の職業から選んだ「なってみたい職業」を伝え合う。

A: Hello! B: Hello!A: I want to be a doctor.B: I want to be a teacher.

コミュニケーション活動の内容

第2時

主に慣れ親しませたい英語表現What do you want to be?I want to be a ~.

応援メッセージづくりの参考にすることに目的意識をもち,応援メッセージを送る相手の「夢」を尋ねるインタビュー活動をする。

A: Hello!      B: Hello!A: What do you want to be ?B: I want to be a zookeeper. A: Thank you!

コミュニケーション活動の内容

第3時

主に慣れ親しませたい英語表現I want to ~. I(You) like~. I(You) can ~. You are~.Good luck!, Nice dream,~very well 等の応援メッセージに使える表現

自分の「夢宣言」と,友達への応援メッセージの内容をグループ内で協力して工夫する。

※「単元終末のコミュニケーション活動での英語表現(例)」を参照

コミュニケーション活動の内容

第4時

主に慣れ親しませたい英語表現 ※「単元終末のコミュニケーション活動での英語表現(例)」を参照

将来の夢を発表する「『夢宣言』発表会」を行い,応援メッセージで交流する。

※「単元終末のコミュニケーション活動での英語表現(例)」を参照

コミュニケーション活動の内容