図書館活用法 第4講 図書館検索システム(2) · 2014-06-26 ·...

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1 1 図書館活用法 第10文献・情報の探し方(6レファレンス資料【演習】 和泉春学期 2014年6月24日(火) コーディネーター 法学部 鈴木 哲也(35限) 和泉図書館事務室 豊満 朝子 (3限) 中野教育研究支援事務室 畑野 繭子 (3限) 和泉図書館事務室 齋木 信一 (5限) 専門職大学院事務室 麻子 (5限) 2 ■本日のメニュー 1.レファレンス資料とは 何が調べられるか ・図書館のどこにあるのか 2.どんな媒体があるか 3.レポート作成にどのように 活用できるか リアクションペーパー・・・宿題です。 3 1.レファレンス資料とは 特定の知識・情報を調べる為の資料 4 1.レファレンス資料とは <特徴> 使い方 必要な部分だけを読む(調べる) 貸出不可 「最初から最後まで読む」資料ではないので、 貸出しない図書館が多い 5 1.レファレンス資料とは 種類① 事実解説型 6 具体的には・・・?(辞典)写真1 辞典 (“辞”=“言葉”を調べるためのもの) ・国語辞書 ・漢和辞書 ・難読語辞書 ・対訳辞書 ・多国語辞書 『日本国語大辞典』

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図書館活用法 第10講

文献・情報の探し方(6) レファレンス資料【演習】

和泉春学期 2014年6月24日(火)

コーディネーター

法学部 鈴木 哲也(3・5限) 和泉図書館事務室 豊満 朝子 (3限) 中野教育研究支援事務室 畑野 繭子 (3限) 和泉図書館事務室 齋木 信一 (5限) 専門職大学院事務室 篠 麻子 (5限)

2

■本日のメニュー

1.レファレンス資料とは

・何が調べられるか

・図書館のどこにあるのか

2.どんな媒体があるか

3.レポート作成にどのように

活用できるか

リアクションペーパー・・・宿題です。

3

1.レファレンス資料とは

特定の知識・情報を調べる為の資料

辞 書 事 典 図 鑑 年 鑑

白 書 目 録 書 誌 索 引

4

1.レファレンス資料とは

<特徴> 使い方

必要な部分だけを読む(調べる)

貸出不可

「最初から最後まで読む」資料ではないので、貸出しない図書館が多い

5

1.レファレンス資料とは

種類①

事実解説型 辞 書 事 典 図 鑑 年 鑑

白 書 目 録 書 誌 索 引

6

具体的には・・・?(辞典)写真1

辞典 (“辞”=“言葉”を調べるためのもの)

・国語辞書

・漢和辞書

・難読語辞書

・対訳辞書

・多国語辞書 『日本国語大辞典』

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具体的には・・・?(辞典)写真2

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具体的には・・・?(辞典)写真3

『現代用語の基礎知識』

9

具体的には・・・?(事典)

事典 事物、現象、事件などを表すことばを見出し語とし、そのもとに解説を加えて項目をまとめ、それらを一定の順序に配列した図書

(『新・図書館学ハンドブック』より

『日本大百科全書』 『国史大辞典』 10

具体的には?(図鑑)

図鑑 写真・図絵等の図版を一定の方針のもとに編集し、解説を加えた図書

(『新・図書館学ハンドブック』より

『元素図鑑』

11

具体的には?

(年鑑・白書・統計書)

主に1年間の推移を中心に、その年間におこった事項を記録・解説した定期刊行物のこと。

『アンケート調査年鑑』 『白書の白書』 12

具体的には?(年表)

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具体的には?(年表)写真2

『昭和・平成家庭史年表』より 14

具体的には?(地図帳)

大型地図 『5万分の1地図』

15

1.レファレンス資料とは

種類②

案内指示型

「二次資料」

一次資料を

探すための資料

辞 書 事 典 図 鑑 年 鑑

白 書 目 録 書 誌 索 引

16

具体的には?(書誌、目録など)

『統計情報

インデックス』

17

2.レファレンス資料にはどんな

媒体があるか

明治大学で利用できるレファンレンス資料 ①事実解説型 ②案内指示型

(1)冊子体(図書) NDC(日本十進分類法)番号により、主題別に配架

(2)オンラインデータベース

(3)インターネットの各種サイト

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2(1)冊子体(図書)

探し方

① 目録

→OPACで検索

② 分類

→日本十進分類法(NDC)

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2(1)冊子体(図書) 探し方 ① OPACで探す

『会計学大辞典(第5版)』をOPACで検索

配置場所: 和泉参考開架

請求記号: R336/33/D/W

『環境問題文献目録』をOPACで検索

配置場所: 和泉参考開架

請求記号: R519/78//W

※冊子体

(レファレンス図書)は

請求記号の先頭が“R”

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2(1)冊子体(図書) 探し方 ② 分類で探す

分類→日本十進分類法(NDC)

図書をテーマ(主題)別に分類

主題を数字で表現

主題を10ずつに区分

例:宅配便は「685.9」

21

2(1)冊子体(図書) 配置場所

和泉図書館1F

R367

51

W

OPACの表示

R367/51//W

本の背ラベル

22

2(2)オンラインデータベース

① 事実解説型

Japan Knowledge Lib

WHOPLUS

OED Online (Oxford English Dictionary. 2nd ed.)

23

2(2)オンラインデータベース

② 案内指示型

CiNii

明治大学図書館OPAC

MAGAZINEPLUS

Web OYA-bunko

Web of Science など 24

2(2)オンラインデータベース

【演習1】 Japan Knowledge Lib

『日本大百科全書』(ニッポニカ)

『日本国語大辞典』

『日本歴史地名大系』

ほか各種辞典・事典ツール

東洋文庫の全文検索など多数の コンテンツを収録。

随時更新。

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2(2)オンラインデータベース

【演習1】 Japan Knowledge Lib

入口

26

2(2)オンラインデータベース 【演習1】 Japan Knowledge Lib

27

2(2)オンラインデータベース 【演習1】 Japan Knowledge

学生番号

Oh-o!Meijiの パスワードと同じ

28

2(2)オンラインデータベース

【演習1】 Japan Knowledge Lib

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2(2)オンラインデータベース 【演習1-1】 Japan Knowledge Lib

1. 百科事典で「外食産業」について調べてみよう。

2. 関連項目にはどんなキーワードがあるか、3つ選んで書く。

また、興味のある関連項目をクリックして、さらに調べてみよう。

3. 参考文献としてどんなものがあるか、1つ選びなさい。

4. 3で選んだ文献について、明治大学図書館で所蔵しているか

どうか調べてみよう。

ヒント:明大OPACを立ち上げて、書名や著者名で検索してみよう

30

2(2)オンラインデータベース 【演習1-2】 Japan Knowledge Lib 1.『日本歴史地名大系』を個別指定して「駿河台」(東京都千代田区)

の地名の由来を調べる。

2. 『会社四季報』を個別指定して「ユナイテッドアローズ」の企業情報(設立年月・上場年月)を調べる。

3. 『日本国語大辞典』を個別指定して 「まご にも 衣装 」の意味を調べてみる。

4. 「環境アセスメント」という言葉の同義語・関連語にはどんな言葉があるか調べ,複数挙げる。

【ヒント】 詳細(個別)検索ですべてのコンテンツから詳細検索の種類を選ぶ

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2(2)オンラインデータベース

その他のデータベースへのログインは・・・

クリックする

32

一覧から

該当データベース

を選んでクリック

2(2)オンラインデータベース

その他のデータベースへのログインは・・・

33

2(2)オンラインデータベース 【演習2】 WHOPLUS

人物情報データベース「WHO」を軸に、様々な人物関連ファイルを横断検索できる総合的サービス

プロフィールと同時に文献情報も一覧

人名検索

全文検索

キーワード検索

検索語

34

2(2)オンラインデータベース 【演習2】 WHOPLUS

1.一般相対性理論を完成させた

アインシュタイン(Einstein, Albert)の

生没年と主な業績を調べてみる。

2. 明治大学出身で、現在活躍している

俳優(男性)を調べる。

35

2(3)インターネットの各種サイト 白書、統計など

総務省統計局 のHP

国勢調査、『日本統計年鑑』、『日本統計月報』などhttp://www.stat.go.jp/

白書(首相官邸のHP) 最近(平成8年~現在)刊行された白書へのリンク

http://www.kantei.go.jp/jp/hakusyo/index.html

36

2(3)インターネットの各種サイト

【参考】 サーチエンジン

気軽に検索できる

速報性が高い場合が

ある

あらゆる分野にまたがっている

発信者により信頼性がまちまち

速報性が高いものもあるが、まちまち

古いものは利用できない場合が多い

など

長所 短所

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2(3)インターネットの各種サイト ウィキペディア(Wikipedia)

アメリカの非営利組織ウィキメディア財団によって運営されているインターネット上の百科事典サイト。

世界の200を超える言語

無料で閲覧でき、誰でも書き込むことができる。

(参考:『デジタル大辞泉』 『現代用語の基礎知識』)

!重要!

⇒情報の信頼性に欠けるので、

利用する際には、信頼できる情報源や

原典に当たる必要あり 38

3. レポート作成に活用する

レポート・論文を作成する際、どのようにレファレンス資料を利用するのか?

事例 「高齢化社会について」

39

レポート作成の手順

(3) 関連情報を集める

(4) レポート・論文を執筆する

課題が決まっていない

(2) 基本情報を知る

課題が決まっている

(1) テーマを探す

② 事実(データ)を集める

① 文献を集める

40

(1)テーマを探す

テーマを探すために、まず入門書・概説書・新書・ブックレットなどのよみやすい書籍を通読してみましょう

・面白かったこと、疑問に思ったこと、共感したこと、

関心をもったことなどをメモする

・新たな探索の手がかりとなるキーワードをメモする

・参考文献があればメモする

・NDC(日本十進分類法)番号をメモする

→図書館で資料を探す時の指針になる

41

(2)基本情報を知る

百科事典や専門事典、用語集などでそのテーマの概要や通説を知る。

そのテーマに関連する事項、キーワード、トピックを拾い出し、さらに関連情報を集めていく。

テーマの概要を知る レファレンス資料

=事実解説型

の活用!

42

百科事典DBでの検索画面例

―JapanKnowledgeで調べてみる

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(3)関連情報を集める

関連事項について、一般図書や論文などの関連文献を探して読む。そのテーマについて理解し、より問題意識を深める。先行研究や研究動向も確認できる。

図書 明大OPACやWebcatPlus、NDL-OPAC

論文 CiNii ArticlesやMAGAZINEPLUS

NDL-OPAC(雑誌記事索引)

関連情報収集と問題深化

レファレンス資料=案内指示型

の活用!

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(4)レポート・論文を執筆する

「高齢化社会」というテーマの中で“テーマの絞込み”

例 ⇒

1.高齢化社会の現状と背景

2.日本社会のおける「家族」の変化

3.老人介護問題

4.今後の課題と展望

アウトラインの作成

現代の日本社会における老人介護と

家族のあり方の変容

45

★自宅から外部データベースを

利用するためには…

VPN接続の設定が必要

→詳細は外部データベース利用サービスのページ

http://www.meiji.ac.jp/mind/ssl-vpn/index.html

にアクセスして「利用手順」の項目をクリック

※ただし、学外利用不可のデータベースもあり

46

*おまけ*

レファレンスサービス

特定テーマの図書や雑誌論文を探したいが、探し方がわからない

調べたい事柄やテーマがあるが、調べ方が

わからない

レファレンス資料の利用方法がわからない

探している資料が明治にない

こんな時はレファレンスカウンターへ

47

本日のまとめ

レファレンス資料を使いこなすことは、

「図書館の一歩進んだ活用術」

レファレンス資料とは、調べるための資料

事実解説型と案内指示型(二次資料)の2種類

冊子体とオンライン版がある

レポート作成の「文献・資料収集」に効果的