重点とする資質・能力を育むカリキュラム・デザインを生か …...
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重点とする資質・能力を育むカリキュラム・デザインを生かした主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善
秋田県由利本荘市立西目小学校~深い学びを自覚する子どもの姿を求めて~
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1 子どもを見る力の高まり
2 研究構想とカリキュラム・デザインの作成・活用
3 教師の変容
4 主体的・対話的で深い学びを求める授業づくり
目 次
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教師に必要な力
わたしたち 教師に必要な力は?
子どもを見る力
子どもがどう学んでいるか?何を求めているか?
資質・能力で見る
1 子どもを見る力の高まり
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教師の役目は 何?
子どもの姿を見る子どもの声を聞く
その姿や声の理由や背景をどう解釈するか
子どもが 考えをつなぐには?子どもが 考えの価値に気付くには?
そのきっかけを 教師が見出せるか?
1 子どもを見る力の高まり
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西目っ子の学びアンケートより1 子どもを見る力の高まり
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西目っ子の学びアンケートより1 子どもを見る力の高まり
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研究構想資質・能力の育成
教科等のねらい
生きて働く知識・技能の習得
思考力・判断力・表現力等の育成
問題解決能力を高める授業づくり
深い学びの自覚化
あれ?おや?まてよ!と考え続ける授業
焦点化視覚化 共有化
求めて学ぶ 西 目 っ 子 の 学 び
重点1 重点2
主体的・対話的な学び
学びの自立
深い学びの実現
たくましく学びに向かう力の育成
2 研究構想とカリキュラム・デザインの作成・活用
カリキュラム・デザイン
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「深い学びの過程」を実現する単元構想
連続した思考・思考の広がり・深まりがもたらす 深い学びの過程
H29年度 本校で重点とした資質・能力
汎用的に見方・考え方を働かせる力
論理的な思考力 考えが伝わる表現力
学年の学びのカリキュラム・デザイン生活科・総合的な学習の時間を中心に据えて
2 研究構想とカリキュラム・デザインの作成・活用
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資質・能力を基にしたカリキュラム・デザイン
横に見る⇒ 資質・能力の単元間の活用・発揮縦に見る⇒ 資質・能力の教科間の活用・発揮
2 研究構想とカリキュラム・デザインの作成・活用
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学年で 学団で 話し合い つなぐ
全体を俯瞰する これからの単元の具体を見通す
資質・能力の育成を目指すカリキュラム・デザイン2 研究構想とカリキュラム・デザインの作成・活用
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資質・能力の育成を目指すカリキュラム・デザイン2 研究構想とカリキュラム・デザインの作成・活用
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教材研究の幅が広がるからこそ,教科の芯が分かる
1年
2年
3年
4年
5年
6年
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だれもが、社会の中で、人間が生きる中で、もともと教科はつながっているのだという認識を持つこと。人間の自然な学びに目を向けると、主体的で対話的で深い学びというのは、もともと人間は主体的にしか学べないし、対話的に学ぶのが普通だし、深く、つまり自分が納得するのが普通だということ。ただ、知識というのはどんなふうに人間の中に存在していて、またどんな質の知識として人間の中に存在することが一生涯を支えていくのかという極めて学習や知識に関する原理的なところについても教師は認識を持ち、これからの社会を生き抜き、生き合っていくためにどんな資質・能力、どんな内容、どんな指導方法というのが学習指導要領で出てきたという要素の根底にあるその構造が大事。その構造を共有していくことが最も大切なこと。
2017年11月13日(月)中央教育審議会教育課程部会 奈須正裕委員の話より抜粋
2 研究構想とカリキュラム・デザインの作成・活用
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カリキュラム・デザインの作成・活用についてのコメント3 教師の変容
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3 教師の変容
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3 教師の変容
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先にデザインがあるのではない と考えてはどうか?
先に 子どもがどう学んでいるかを見る目を養うのが必要なのではないか。
子どもの学びが見えるようになって初めてカリキュラム・デザインの真価が見え始める。
単元を結ぶ線の意味を実感をもって捉えられるか。資質・能力の育ちを子供たちにも自覚させたい。
3 教師の変容
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1 問題解決能力を高める授業づくり
2 深い学びの自覚化
・深い学びを実現する単元構想・子どもがどう学ぶかを視点とした学びの質を高める授業改善
・見通しと振り返りの往還・教科等の見方・考え方を働かせた深い学びの手応えの自覚・自覚した学びの明確化・共有化
振り返りどう変わった?どの場面で変わった?なぜ変わった?
つながり
4 主体的・対話的で深い学びを求める授業づくり
教科で教科横断的に
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• 問いやアイディアを出す• 試行錯誤 困っていることを出す• 最適解を求めた上での納得解の創造
① 単元との出会い•あれ?と思う•やってみたい!と思う
② 課題を解決していく中で•新たな問い これはどうなる?•具体的な見通しと振り返りの往還•子どもの言葉で積み重なる学び
③ 明確あるいは柔軟なゴール設定•責任ある発信•深い学び・自己の変容の自覚化
深い学びを実現する 単元づくりのポイント
⑤ 多様性との出会い・理解・尊重
④ 思考とコミュニケーションが自ずと生じる活動
• 多様な立場や視点で• 自分の考えの再構築
子どもが どう学んでいるかどう 学ぼうとしているか
子どもに任せる場面は?教師の出番は?
4 主体的・対話的で深い学びを求める授業づくり
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4 主体的・対話的で深い学びを求める授業づくり
6年国語19
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単元構想
「新聞に投書を送ろうパート1」
投書ってどんなもの?
説得力のある書き方の
秘けつは何か?
読み手を納得させる
投書に挑戦
どんなことが書かれているのかな。投書ってすごいな。おもしろいな。
最も納得できる投書はこれだ!どうしてだろう。
私の投書は読み手が納得できる投書になっているかな?
主張や述べ方の工夫 および 自己の考えの形成
投書を読み,多様な考え方や述べ方に触れ,自分の見方・考え方を広めたり深めたりする力
主張と理由付けや根拠の挙げ方に着目し,筋道を立てて論を進める力
本単元で育てたい力を明確にする
4 主体的・対話的で深い学びを求める授業づくり
6年国語20
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責任をもった発信資質・能力の発揮人・社会との関わり
実際に投書が掲載される
4 主体的・対話的で深い学びを求める授業づくり
6年国語21
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目指す授業イメージまてよ!
考え続ける授業
911
あれ? おや?
言葉と子どもの姿でイメージを共有
4 主体的・対話的で深い学びを求める授業づくり
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つかみタイム5分
・わくわくする課題・必要感のある課題
自分タイム
つなぎタイム25分
・子どもに任せる自力解決・視点を明確にした学び合い・学びを深めるための
小集団の活用・子ども主体の
全体の学び合い
まとめタイム15分
・整合性のあるまとめ・個の考えの再構築・学びを自覚し変容を振り返る
西目っ子の学び
型ではない。子どもの思考に寄りそう授業を!立ち止まるべき所を 見逃さない!
4 主体的・対話的で深い学びを求める授業づくり
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「西目っ子の学び」を柔軟に
• つかみタイムから対話的に• 自分タイムとつなぎタイムの行き来• まとめタイムでも対話的に
解決を目指し,かかわりを求めて学ぶ主体的・対話的な学び
対話的な学びが主体性を支え
深い学びにつながる
自己決定力・自己有用感が育まれる
深い学び
・友達はどう考えてる?・困った!相談したい!・なるほど!そういう見方もあるな。・だったら,こうしたら…・こういう場合は…・今まではこうだったけど
4 主体的・対話的で深い学びを求める授業づくり
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5年社会
3年総合的な学習の時間
4 主体的・対話的で深い学びを求める授業づくり
ホワイトボードや付箋を活用
思考ツールを用いて協働で可視化
25特別支援 単元学習
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3年総合的な学習の時間
5年算数
思考を共有する意図的な場づくり
学び方を選択して考える
4 主体的・対話的で深い学びを求める授業づくり
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2年国語
思いや願いを実現する生まれる新たな気付き
1年生活
友達と比べる自他のよさを捉える
4年算数
4 主体的・対話的で深い学びを求める授業づくり
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教科の特質を踏まえた言語活動の設定
6年社会
4年算数
4 主体的・対話的で深い学びを求める授業づくり
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3年理科
6年社会
論理的に 伝わるように図示する 述べる
思考の整理を助ける板書教科の見方・考え方を意図的に埋め込んで
4 主体的・対話的で深い学びを求める授業づくり
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全体の学び合いを どう構築するか?グループから 全体になったとき教師にスポットライトが 当たる
子どもが 先生の求めていることを さがす…先生が おいしいところを もらってしまう…
子ども各々の発言が つながりをもつどうつながったのかを 子どもが まとめていく
新たに見えてきたこと新たに生まれて来た問いを 子どもが発する
混乱・混沌場面の重視
子どもが思考する間を意図的につくる
4 主体的・対話的で深い学びを求める授業づくり
カリキュラム・デザインや教科の特質・教材観など含めた教材研究の土台
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• …のとき,あれ?と思った。
• …なるほど!と思った。
• …の言葉で,…の話を聞いて,…の資料を見て,
• 前の学習とつながった!学んだことが広がった!
• この考えでやってみたら…
• …だったら,こういうときは…
思考が見えるように
•自己の変容の自覚•変容の場面の明確化•変容の原因の明確化
学びの自覚が学び続ける意欲に
板 書
ノート
振り返りの掲示
深い学びの過程を共有
付箋
ホワイトボード
単元を見通す⇔振り返る単元のレイアウトや重点を
子どもと共有
4 主体的・対話的で深い学びを求める授業づくり
思考ツール
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4 主体的・対話的で深い学びを求める授業づくり
単元構想と振り返りを合わせて掲示
総合的な学習の時間と他教科のつながりをフィッシュボーンで整理
カリキュラム・デザインを機能させて32
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振り返りについて
授業終末のみに唐突にではなく 足跡を残しながら
授業中の思考の過程が残る 板書 ノート
生活場面との つながり他単元 他教科とのつながり自分の初めの考えとのつながり友達とのつながり など
学びの手応え学びの手応え
子どもは 授業の中で幾度もまとめたり振り返ったりしている
見通しと振り返りの往還見通しと
振り返りの往還
教科の学びがどのように活用・発揮されているか見取る
教科の特質を踏まえた資質・能力教科横断的に発揮される資質・能力を価値付ける
4 主体的・対話的で深い学びを求める授業づくり
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・ 座席表を用いて・ 協議グループで 同一グループを指定・ 授業中の子どもの様子を追跡・ 何がきっかけで どのように変容したのか・ 人の授業を主体的に見ることができる・ 子どもの姿から授業を考える
• 児童評価の突き合わせ
・ 指導案検討会の前に・ 固まらないうちに ざっくばらんに単元を語る・ 単元で培われる 資質・能力が見える・ 本時の位置づけが見える・ 単元から 人の授業に 関わりをもつ
• 単元構想会
提案授業から自分の授業を考える4 主体的・対話的で深い学びを求める授業づくり
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小・中連携した授業改善の取組4 主体的・対話的で深い学びを求める授業づくり
各校で重点とする資質・能力を設定し教科のねらいと合わせて子どもの姿と手立てを協議している。
主体的・対話的で深い学びの姿を小・中で共有
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何を話し合いたいか,話し合うべきことが子どもから 出てくる
論点を見つけようとする姿
問いをもとうとする姿
自分に問い返す姿
自校が重点とした資質・能力がどのような姿となって見えてくるのか
深い学びに向かう子どもの 一つの姿として・・・
視点を変えて考えようとする姿
4 主体的・対話的で深い学びを求める授業づくり
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責任をもって発信する姿
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たくましく学びに向かう