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すずらん薬局高宮店
管理薬剤師 小早川正和
高美園介護教室「高齢者と薬」
「すべての人にやさしい薬局でありたい」
日付名前服用法個数又は薬名
遮光袋
施設での管理の一例
栄 養 相 談
・個別栄養相談 ・腎臓病の低たんぱく食指導・治療用特殊食品の取り扱い ・市民講座への協力・腎臓病、糖尿病料理教室 ・在宅での栄養相談
栄養相談室の活動
すずらん薬局高宮店 健康教室
味覚障害・口内炎おススメレシピ
お薬と上手に付き合う方法
一般医療・老人医療別にみた薬剤種類別件数の構成割合
平成17年社会医療診療行為別調査(平成17年6月審査分)より(入院外・投薬)
(注)平成17年5月現在における老人医療受給対象年齢は72歳以上
疾病数と服用薬剤数の増加
7種類以上
3~4種類
5~6種類
1~2種類
一般医療 老人医療
1~2種類
3~4種類
5~6種類
7種類以上
48%
30%
13%
9%
20%
17%
37%
26%
薬の旅
高齢者の主な副作用の原因
お薬の飲み方
食 前・・・・食事の30分位前
食 後・・・・食事の後30分位までの間
食 直 前・・・・食事のすぐ前に
食 直 後・・・・食事のすぐ後に
食 間・・・・食事の約2時間後
頓 服・・・・症状に応じて一時的に服用
就 寝 前・・・・寝る30分位まえの間睡眠薬を飲む場合は、布団に入る直前に!
お薬をのみ忘れたら?
●お薬の飲み忘れに気づいたら、出来るだけ早く飲む
●次のお薬を飲む時間が近い時には1回飲むのをやめるか、
またはお薬を飲んで次に飲むお薬の時間を遅らせるようにする
1回飲み忘れたからといって、決して2回分を一度には飲まないで!
薬の血中濃度
(毒性発現最小濃度)
効き目が現れる範囲(最小有効濃度)
効き目が現れない範囲
副作用が現れる範囲
●1日に3回服用する薬の場合
薬の血中濃度
お薬をのみ忘れたら?
1日3回飲むお薬・・・次にお薬を
飲むまで4時間以上あける
1日2回飲むお薬・・・次にお薬を
飲むまで5時間以上あける
1日1回飲むお薬・・・次にお薬を
飲むまで8時間以上あける
*注意:あくまでも目安です。お薬によって異なることがあります。
すずらん薬局本店
「お薬手帳」を活用する
「お薬手帳」とは
病院で・・・いつもと違う医療機関に行ったり、2ヵ所以上の医療機関を受診する時に、この手帳を見せることで従来の病歴、医薬品歴が理解され、治療方針を決めるのに役立ちます。
薬局で・・・薬の名前、服薬する時間、回数、用法・用量、の注意を書き込んでもらいます。
自分で・・・
一般用医薬品を服用した時や、サプリメント(健康食品)を飲んだ時は、その商品名や、その回数や日時を書いておきます。副作用やアレルギーが起きた時に役立ちます。また、その時の症状を書いておきましょう
飲みやすくする工夫
薬を1回分にまとめる
お薬の飲み方について
お薬は医師の指示通りに、用量・用法を守って服用しましょう。
◎自己判断で飲んではいけません勝手に量を減らしたり、増やしたりすることは危険です。
◎飲み忘れたら、気が付いた時点で飲みましょう飲む時間を決めておくなどの工夫をして飲み忘れを防ぎましょう。
◎飲み合わせに気をつけましょう別の医師からもらっている薬があったら、必ず事前に報告しましょう。
自分で判断しないで!
高齢者の睡眠障害
年齢と睡眠時間
睡眠障害の種類
入眠障害:眠りにつくまで時間がかかる
中途覚醒:何度も目が覚め、その後なかなか眠れない
早朝覚醒:朝、早く目が覚める
熟眠障害:睡眠時間は確保できているが、熟睡したと
いう満足感がない
高齢者の睡眠障害の特徴①
早朝覚醒:朝早く目が覚める
高齢者の睡眠障害の特徴②
中途覚醒:夜中に何度も目が覚めてしまい、
その後なかなか眠れない
高齢者の睡眠障害の特徴③
体内時計の睡眠リズムが前にずれる傾向
不眠症の治療薬
ベンゾジアゼピン関連物質
睡眠促進作用(眠りを導く)
安定剤的作用
抗不安作用(気分をほぐす)筋弛緩作用(筋肉をほぐす)
ベンゾジアゼピン関連物質の種類
睡眠薬の種類 主な症状
超短時間型・短時間型 寝つきが悪い
中時間型・長時間型中途覚醒・早朝覚醒・
熟眠障害
睡眠薬の副作用
■持ち越し効果
翌日になっても薬の作用が続くため、日中
に眠気、ふらつき、記憶・注意力の低下などが起こることがあります。
睡眠薬の副作用
■記憶障害
睡眠薬の服用直後や一度眠って途中で起き
たときの行動・物事を覚えていないという現象が起こることがあります。
睡眠薬の副作用
■反跳性不眠
睡眠薬を一定期間服用した後に、急に服用
を止めると、睡眠薬を服用する以前よりも眠れなくなることがあります。
睡眠薬の副作用
■筋弛緩作用
筋肉がゆるんでしまうため、ふらつきや脱力
感の原因になります。特にご高齢の方の転倒や骨折には注意が必要です。
不眠症の治療薬
ラルメテオン(ロゼレム)
安定剤的作用抗不安作用(気分をほぐす)筋弛緩作用(筋肉をほぐす)
睡眠促進作用(体内時計に働きかけ自然な眠りを誘う)
お酒と睡眠薬の比較
睡眠薬を服用する時に注意することは?
睡眠薬の効果を勝手に判断しないで
少なくとも2週間ぐらいは様子をみて、1週間単位でよく眠れた日数が増えていれば効果があったと判断。自分で勝手に効かないと判断して、薬の量を増やしたりしないように。
睡眠薬に間違ったイメージをもっていませんか?
昔の睡眠薬は大量服用により死に至ることがありました。最近の睡眠薬は、そういった心配はほとんどありません。
睡眠薬を服用し続けても、ぼけることは考えられません。
認知症
認知症の種類
せん妄と認知症の違い
せん妄 認知症
基本症状注意・意識障害、しばしば
幻視・運動不穏記憶・認知障害
発症の仕方 急激 緩やか
動揺性 多い、夜間や夕刻に悪化 少ない
症状の持続 数日~数週間 永続的
睡眠覚醒リズム障害 あり まれ
身体疾患 多い 時にあり
薬物の関与 しばしばあり なし
環境の関与 多い なし
せん妄を引き起こす可能性のあるお薬
麻薬抗パーキンソン病薬睡眠薬精神安定剤抗うつ薬抗てんかん薬胃潰瘍の薬降圧薬制吐薬 など
開発中のアルツハイマー病治療薬
アルツハイマー病治療薬
神経の伝わりを改善するお薬
ドネペジル(アリセプト)ガランタミン(レミニール)リバスチグミン(エクセロン)
神経細胞が壊れるのを抑えるお薬メマンチン(メマリー)