就職活動実践編 - 立命館大学 ·...
TRANSCRIPT
1
就職活動実践編
エントリーのながれ
就職活動の実質的なスタートとなるのが、「エントリー」といわれる手続きです。
志望業界・企業が決まったら、その選考ルートに乗るために、企業に対して応募の意思を示すことから始まり
ます。これを第 1 次エントリー(プレエントリー)と呼んでいます(下表参照)。
最近では、リクナビやマイナビなどの就職情報サイトを利用したり、志望企業のホームページの「採用情報」
の画面から、Web 上でエントリーの登録をすることが一般的です。また、E メールで企業エントリーの登録を行う
など、手続きにもいろいろな方法があります。
第1次エントリーを行うと、次に正式エントリーを行うことになります。第1次エントリーを行った人に対しては、
企業からエントリーシートが送られてきたり、会社説明会(セミナー)の案内が来たりします。ここでエントリーシ
ートを提出したり、会社説明会(セミナー)へ参加申込みをした段階で、正式に本エントリー(正式エントリー)と
なります。
エントリーの手続きについては、企業により異なります。各企業のホームページの採用情報にもエントリーの
方法について説明されていますので、必ず確認しておきましょう。また、学内で開催される「学内企業説明会」で
も、エントリーについて説明があり、またその場でエントリーを受け付けてくれる企業もありますので、大いに活
用してください。キャリアセンターのホームページ内にある「先輩からのメッセージ」に掲載されている先輩たち
の就職体験報告も参考になります。
■一般的なエントリーから採用の流れ
1. エントリーのポイント
就職情報サイトを活用しよう!
「リクナビ」や「マイナビ」等の就職情報サイトでは、一括エントリー機能があり、複数の企業に同時にエントリ
ーができます。第 1 次エントリーでは、多くの企業へのエントリーが必要となりますので、就職情報サイトを効率
的に利用しましょう。
エントリーする業界・企業はできるだけ幅広く!
最初から志望企業を限定するのではなく、特に「第 1 次エントリー」では幅広くエントリーをしてください。エント
リーをすることにより企業から様々な情報が寄せられます。幅広い企業群、多くの情報をもとに志望企業を絞り
第 1 次
エントリー
(プレエントリー)
Web・メール等
企業から
エントリーシート・
セミナーの案内
が送付される
*エントリー
シートを提出
*セミナーへの
参加申込
(郵送・Web で)
会社説明会
(セミナー)
へ参加する
選考会
筆記試験
面接・グルー
プ討論 等
内定
正式エントリー
2
込むことで、的確な選択ができます。またエントリーの受付期間は限定されているので、後になってエントリーし
たいと思っても、既に受付を終了しているケースもあります。チャンスは広く確保しておきましょう!
早めのエントリーを心がけて!
人気企業になると、エントリーの受付期間が短く、受付開始と同時に定員オーバーになり、受付を終了してし
まうケースがあります。エントリー情報は常にチェックするよう心がけましょう。また、エントリーシートを溜め込ん
でしまうと、記入すること自体が大きな負担となります。エントリーは早め早めに手続きを済ませておくことが重
要です。
第一志望群の企業に対しては、12 月一杯を目処に一通りエントリーを済ませましょう!
企業への志望度により、エントリーの優先順位も変わってきますが、志望度の高い企業(第一志望群)に対し
ては早い段階で第一次エントリーを済ませ、正式エントリーに向けて、自己 PR や志望理由、その企業でのビジ
ネスプランなどについてしっかりと考えていきましょう。
エントリーした企業は必ずメモしておきましょう!
自分がエントリーした企業については、必ずエントリーした日を含めて記録しておきましょう。活動スケジュー
ルを考える際に自分のエントリー状況を正確に把握しておくことが必要です。
■技術系の学生の学校推薦の場合のエントリーについて
学校推薦の場合のエントリー(申し込み)はキャリアセンターまたは就職担当教員が窓口となります(学
科によって異なるのでキャリアセンター(BKC)にて確認してください)。希望する業界や企業がある場合は、
必ずキャリアセンターが実施する学校推薦ガイダンスに参加してください。
OB・OG 訪問
「就職活動の情報は Web だけで充分」と思っている人、多くないですか?でも、実際、企業で働いている先輩
から仕事の話を聞けば、企業やその企業が属する業界の実態、先輩の仕事の実情などが知れて、企業で働く
イメージがより具体的になります。是非、積極的にOB・OG訪問をして、生きた情報を入手するようにしましょう。
1. OB・OG の探し方
キャリアセンターHP
先輩の就職活動記録、OB・OG 名簿、「OB・OG のお仕事紹介」等に連絡先が掲載されている場合は、積極
的に活用しよう。
学内OBOG訪問会/CA(キャリアアドバイザー)懇談会
先輩方が皆さんとの懇談のために、大学に集まってくれる企画です。
企業の人事部(総務部)へ電話
先輩を紹介してくれる場合があります。但し、教えてもらえない場合もあるので、注意。
ゼミ・サークルの先輩
ゼミであれば、先生に先輩の情報を聞いてみましょう。
親・親戚・知人など
使える人脈はフルに活用しましょう。
3
2. OB・OG 訪問マナー(注意点)
①連絡をする際には、必ず大学名・学部名・回生・名前をしっかり名乗る。
②なぜ面会したいのか、その理由と熱意をしっかり伝える。
③面会日程は先輩の都合を最優先する。
④面会する前に最低限、企業 HP を見て、企業研究を行なうこと。
※自己 PR や志望動機といった基本的なものに加え、企業研究を行なった内容をもとに、自分の考えや質問
内容を事前に整理しておきましょう。
※面会時に、企業 HP を見れば分かるような基本的事項を聞くことは失礼にあたります。
⑤面会後には必ずお礼のメール、電話、手紙を出すなど、感謝の気持ちは忘れずに。
3. OB・OG 訪問の質問ポイント
①志望度の高い企業では、複数の先輩、入社年度も幅広い先輩に会うようにしましょう。先輩ひとりひとり考え
方はさまざまです。
②面接の模擬練習のつもりで自己 PR や志望理由も言えるようにしましょう。
③給料や休日、福利厚生のことばかりを聞かずに、あくまで「働きたい」という意思を前面に出して仕事や制度
の質問をするようにしましょう
④服装は基本的にはスーツで。どうしてもという場合は普段着でも OK(ただし、こぎれいな服装で)。念のため
に、事前に先輩に確認しましょう。
⑤OB・OG 訪問する時期に決まりはありません。知りたいことがあれば、就職活動前でも、就職活動中でも、就
職活動後でも、いつでも構いません。
■技術系学生の OB・OG 訪問のポイント
ホームページなどに頼りがちな情報収集ですが、人と話すことは非常に大切です。体を使ってそういっ
た場に参加する努力を惜しまないことが大切です。最近は企業主催の説明などでも、エンジニアとの交流
に力を入れています。皆さんが実際の仕事を知りたい様に、企業も伝える必要を強く感じているようです。
大学内でも OB・OG 懇談会や説明会が頻繁に開かれますし、研究室や学会でのつながりもありますの
で、そういった場を有効活用してください。
筆記試験対策
近年の企業の採用は「人物本位」と言われますが、企業が求める「優秀な人材」として、社会で通用する常識
や、物事に対する分析力・洞察力など基礎的な知識・教養をもっているかが問われてきます。採用選考の過程
で多くの企業が筆記試験を実施しており、特に選考の序盤で足切り的に利用するケースも多く見られます。い
かに素晴らしい考えや目標をもっていても、この筆記試験をクリアしなければ、自分自身をアピールできる面接
にすら進めません。筆記試験の対策は万全に行っておきましょう。
4
1. 筆記試験の種類
筆記試験の種類はたくさんあります。ここでは、代表的なものをあげます。
SPI 試験
企業の筆記試験の代表格、業界に関わらず使用頻度が最も高い試験です。内容は言語(国語)・非言語(数
学)の基礎学力を問うマーク式試験で、それに性格適性が加わる場合もあります。
◎言 語…同意語、反対語、漢字能力、長文読解等。
◎性格適性…300~500 問の簡単な質問に「はい・いいえ」の形式で答えていくものです。
※SPI 試験の中に英語や時事・常識試験などの設問を設けるケースもあります。対策としては幅広く、いろ
んな問題に慣れておくことが重要です。 一般常識試験
国語・数学・英語等の学科試験、時事問題や、常識・マナー問題等、その組み合わせは様々です。
SE 適性(情報処理適性)試験
特に、IT 情報業界では頻出の試験です。合理的ロジック組立、複雑システムのシンプル化、能率的シンプル
構築等を検査する試験です。
CAB
情報処理・システム企業が多く使用している採用テストです。暗算、法則性、命令表、暗号解読に性格テスト
が加わります。
GAB
総合商社、専門商社、証券・投資、総研などの業界が多く使用しています。論理的思考力、データ分析の能
力を測ります。計数、言語で構成され、性格テストも加わります。
クレペリン試験
一定時間、連続的な加算作業を課して、作業の成果と正確性をはかる試験です。性格適性や実務適性を評
価します。
Y-G 性格検査
120 の質問からなる質問紙法性格検査で、情緒・人間関係・行動・知覚等の特性を評価します。
小論文・作文試験
マスコミなどを中心に、エントリーシートとは別に小論文や作文を課すケースがあります。テーマが与えられ、
それについて論述するものですが、課題発見力や論理的思考力を問われるものです。日頃から様々なことに
ついて問題意識をもつことが重要です。
企業オリジナル試験
企業が独自に作成する試験で、SPI や一般常識試験的なものから、その企業や業界に関するもの、基礎専
門試験問題(理工系)など、その内容は様々です。
英 語
外資系企業、商社等に限らず、多くの企業・業界で実施されています。企業独自の問題が中心です。
テストセンター
企業から送られてくるIDで受験会場(テストセンター)を予約し、WEB上で回答する形式のテストです。内容に
ついては SPI や英語能力検査など。近年、導入する企業が増えてきています。
5
2. 筆記試験対策のポイント
筆記試験対策のポイントとして次の二点を挙げます。
『自分自身の実力を早い段階で把握すること』
学内で実施される『SPI 模試』を必ず受験しましょう。その結果を踏まえた上で、弱点対策など各自の対策を
立てて勉強を進めましょう。結果によっては、エクステンションセンター実施の『就職試験対策講座』の活用をお
薦めします。早い段階で自分の実力を知ることで、十分な対策ができます。
『制限時間を意識した練習を繰り返し行うこと』
SPI 試験など筆記試験の最大のポイントは、制限時間内にいかに多くの問題に解答できるかということです。
特に SPI 試験の問題は、中学・高校と誰でもが勉強してきた内容が中心で、しっかりと対策さえしておけば必ず
クリアできるレベルです。問題集やテキストを「一通りやってみる」のではなく、「何度も繰り返し勉強する」ことで、
特に弱点分野は時間をかけて練習することにより必然的にレベルは上がってきます。特に文系の学生は非言
語(数学)、理系の学生は言語分野(国語)が苦手な人が多いので、今からじっくりと勉強をしておきましょう。
参考書や問題集は、生協の書籍部や大手の書籍店に行けば、必ず就職のコーナーがあり、多くの関連書籍
が販売されています。またゼミやサークルの先輩方が使った問題集なども参考にしてください。
※筆記試験は、大学入試等とは異なり、高得点を目指すというものではありません。100 点満点をとっても最終
的に合否を決めるのはやはり面接です。筆記試験への対策は、あくまで「企業が求める条件をクリアする」こ
とを目的としてください。
※最近の傾向として、エントリーの段階で、Web 上で SPI 試験や適性検査を実施する企業が増えてきています。
要は筆記試験による選考が早い段階で行われるということですので、筆記試験対策は早期に開始すること
が重要です。
履歴書・エントリーシートの書き方
多くの企業や団体の選考プロセスの第一段階として、エントリーシートや履歴書が活用されています。位置
づけは企業により異なりますが、①応募(エントリー)手続き上の書類として、②書類選考の手段として、③面接
時の参考資料として、などがあります。いずれにせよ選考プロセスの初期段階で重要なステップとなりますので、
しっかりと準備をしておきましょう。
1. エントリーシートで聞かれる内容
あなたはどのような人間なのですか?(自己 PR に関連すること)
①どの様な学生生活を過ごしたのか?、②具体的にどんな経験をしたのか?、③その経験から何を学んだ
のか?ということを通じて、企業はその学生がどのような思考力や行動力を持っているのか、将来どのような可
能性を持っているのか、という「人材としての商品価値」を知ろうとしています。特に大切なのは、結果よりもプロ
セスです。
あなたは将来何をしたいのですか?(志望理由に関連すること)
志望する企業で自分が将来どのようにな仕事をしていきたいのか、将来にわたる自分のビジョンを、自分の
持っている力や適性を絡めてアピールしていくことが必要です。「志望する職種は?興味ある部門は?」など具
体的に問われますので、志望する企業について研究し、自分なりの志望理由を固めておきましょう。
6
※企業から求められる質問内容は多岐にわたりますが、上記 2 点を基本に、自分の考えや思いを、自分の価
値観や判断基準に基づいて、相手に分かりやすく表現することをこころがけてください。
2. ポイント
エントリーシート・履歴書は、企業と皆さんのコミュニケーションの手段です。
エントリーシートや履歴書は「試験」ではありません。これを書けば「合格」とか、明確な基準があるものでは
ありません。自分のこと(自分の強みや将来の目標)を相手に知ってもらうための、コミュニケーションのための
手段として考えてください。
自分を飾って書かないこと
大切なのは「自分らしさ」です。「嘘」や「背伸び」は通用しません。自分がやってきたこと、そこから学んだこと、
そして今現在の自分に自信を持ち、自分の言葉で表現してください。
第三者が具体的にイメージできる内容にすること
「読む人」が理解できて、はじめてその効果が発揮できるものです。自己満足ではなく、自分のことを正しく
イメージしてもらえるよう、伝えるべき内容・ポイントを明確にして記入していきましょう。
早めに提出すること!
履歴書やエントリーシートは溜めずに、効率よく書いていきましょう。共通する質問項目も多いはず。書けると
ころからドンドン書き始めましょう。また提出時期は期日ぎりぎりに出すのではなく、余裕を持って提出しましょう。
志望度が高いというアピールにも繋がります。
書いた履歴書・エントリーシートは必ず保管しておくこと
提出した書類は必ずコピーしたりパソコンで保管しておきましょう。履歴書やエントリーシートは言わば「自分
の分身」です。面接などの対策にも必須ですので、必ず最終選考まで保管しておきましょう。
技術系の場合は必ず研究テーマが問われます。指導教員や研究室の先輩と相談し添削指導を受けてください。理工系
学部の場合は 4 回生から卒業研究がはじまりますが、3 回生の 11 月ごろからプレ卒研が始まり(学科により異なる)、4 回
生や大学院生との交流が始まります。研究テーマについての理解はもとより、テーマの背景や必要性、進め方などについ
てまとめておくことは勿論、説明できるようにしておく必要があります。
7
■和文履歴書(サンプル)
就職活動で最も基本的な書類が「履歴書」です。企業にとって自分の「顔」になるものです。あなたと面識のな
い企業の採用担当者が、これを見て書類選考をしたり、面接での質問の材料としたりしますから、自分の伝え
たいことをしっかりと書き込んでいきましょう!
8
■エントリーシート(サンプル)
実際に利用されたエントリーシートの例です。これはあくまでサンプルです。
大切なのは、あくまで「自分らしさ」であることを忘れずに!
9
10
3. 英文履歴書の書き方
英文履歴書とは
英文履歴書とは、「レジュメ」と「カバーレター」で構成されます。どちらか片方だけでは、それだけで不適格と
判断される場合があります。また面接の際等に持参する場合は、カバーレターは不要です。
① レジュメ
【形式】
英文履歴書には、市販されているような決まったスタイルがありません。また、先方は多数のレジュメに目を
通します。したがって、以下の点に注意し、内容だけでなく見た目についても創意工夫を凝らして、わかりやすく
印象に残るものを作成しましょう。
◎簡潔に(Summary でポイントを絞ってアピール)
◎レイアウトにも工夫を
◎ワープロ使用(手書き不可)
ミススペリングは厳禁
【内容】
◎企業の求める人物像を把握し、それに適合した学歴、資格等を書きます。関連性のない内容をいくら並べて
も効果は余りありません。
◎どこの大学を出たか、どんなアルバイトをしたかではなく、何を学び、それを通じて何を達成し、何を得たか等
を明確に書きます。
◎どのような点において自分が優れており、先方に貢献できるのかを強く印象づけて自分を売り込みます。過
小評価、自信過剰は避けましょう。
◎書いてある内容から自信があふれ出るように、使う単語を厳選しましょう。
【構成項目】
前途の通り、和文履歴書のような書式はありませんが、以下の通り、目安となる構成項目はあります。個々
の項目の内容に関しては、次の 2 点に注意して書きましょう。
◎新しいものから書く(和文履歴書と逆)
◎その期間を必ず記載する
(1) Personal Data(個人情報)
氏名、連絡先(住所、電話番号、ファックス番号、携帯番号、E-mail アドレス等)
(2)Objective(希望職種)
希望する職種、職務および「自分が提供できるもの」を書きます。
(3)Summary(要約)
重要な資格、スキル経験等。一見して売り込みポイントがわかるようにしましょう。
(4)Work Experience(職歴)
新卒の場合、アルバイトやインターンの経験。希望する業界、職種に関連した経験が望ましいですが、そう
でない場合も、周りの人と一緒にうまく仕事ができたこと等をアピールしましょう。
どのような仕事をし、それを通じて何を達成したのか具体的にアピールしましょう。
11
(5)Education(学歴)
大学以降の学歴、大学で何を学んだか、特に力を入れた科目やゼミもアピールしましょう。また、海外セミ
ナー等大学以外での教育も入れよう。
(6)Activities(活動)
サークルやボランティア活動等
(7)Skills(スキル)
コンピュータースキル、語学等、プレゼンテーション、リーダーシップ、フィールドワーク等の活動から得た
スキルも入れましょう。
(8)Reference(照会先)
Available upon request(要求あり次第提出)としておきましょう。
※項目の加除や順序の入れ替えをして構いません。
(2)カバーレター
【カバーレターとは】
カバーレターとは求人に応募するときにレジュメと一緒に送る添え状のことです。これは、一種の自己 PR、志
望動機文ともいえるもので、レジュメの内容を補い、採用担当者へのさらに効果的なアプローチを図るための
手紙です。
【カバーレターの役割】
レジュメが本人の全体像を箇条書き形式の客観的データであるのに対し、カバーレターは、自分がいかに
その会社に役立つのかを文章で表現します。
◎自分の持っている資格、能力、経験が募集職種にいかに適合しているかを強調し、その会社及び職種に対
し、どれほど強い関心を持っているかアピールする。
◎相手の関心を引き、本人に面接してみようという気を起こさせるだけの英語の表現力が求められ、英語力そ
のものも試されることになります。
※カバーレターでは、レジュメ(具体的事実)に表れない性格ややる気、意欲等を全面的にアピールすることが
重要です。
書き終えたら
①「レジュメ」、「カバーレター」を書き終えたら、いろいろな人に見てもらい、内容についての意見を聞いて参考
にしましょう。また、英語を母国語とする人に最終的な英語のチェックをしてもらうことが望ましいです。
②提出後のフォローアップをしましょう。
【参考文献】
『英文履歴書の書き方』有元美津世著(ジャパンタイムス発行)
『面接英語&英文履歴書マニュアル』関邦夫監修(実務教育出版発行)
※英文履歴書の相談希望者は、本文ならびに次ページの例を参考にしながら一度作ること。その上でキャリア
センター窓口へ相談に来てください。
12
■レジュメのサンプル
13
■カバーレターのサンプル
14
面接・グループディスカッション
1. 面接とは(その目的と形態)
採用試験における面接は企業がはじめて学生と出会う場です。学生は社会人としての第一歩にふさわしい
企業であるか、企業は現在あるいは将来の会社を担う人材であるか、自分達の仲間として相応しい人材なの
かなど、短時間でのやりとりの中で判断するものであり、双方にとって非常に重要な場所です。
2. 面接の流れ
前日に面接場所・時間、持参する書類などを確認。面接開始時間の 15 分前には到着する
こと。
※面接会場の場所、アクセス方法は事前に確認し、余裕をもって会場へ向かうこと。
学校名・学部・回生と名前を告げ、要件を告げる。
※提出物などがある場合は受付の指示に従うこと。
面接に備えて入室の指示があるまで静かに待つ。
※話す内容について整理しておくこと。
ノックをする。「どうぞ」と言われたら「失礼致します」と断って入室、面接官に向かって一礼。
学校名と名前を名乗り、面接官からどうぞと勧められてから着席。
面接後はその場で挨拶し、椅子を直し、ドアのところで向き直って、再度挨拶して退出。会
社を出るまで見られているつもりで対応。
3.面接の基本的な質問内容
企業が面接で確認したいことは、①自社の志望理由 ②その学生はどんな人物か、です。それを見るため
に様々な質問を皆さんに投げかけてきます。それらに答えるために企業研究・自己分析が非常に重要になりま
す。これらの作業を経て、「自分はこのような人物である」と「このような理由で御社を志望しました」と自信を持
って述べることができるようになります。
【主な質問】
①志望理由
②入社したらどのような部門で働きたいか
③卒論、ゼミでどのようなことを勉強したか
④大学時代に勉強以外でがんばったことはなにか、そこから学んだことはなにか
⑤あなたの長所、短所(あるいは強み、弱み)はなにか
面接前 受付 控室 入室 退室
15
⑥これまでにもっともつらかったことはなにか? どのように立ち直ったか
自己分析、企業研究がしっかりできていれば、面接官にどのような角度から質問されても自分なりの受け答
えができます。集団面接などで自分の発言したいことを先に言われたとしても、表現がちがうことで、その人の
人柄を表すこととなりますので、あわてず、自分の言いたいことを落ち着いて、自信をもって言うことが大切です。
また、想定された質問に対して、あらかじめ考え、暗記したものをそのまま述べるのではなく、結論を先に述べ、
的確に、手短に、わかりやすく答えることが求められます。
4. 面接の形態
■個人面接 ■集団面接
■グループディスカッション ■プレゼンテーション
5. 面接の注意事項
面接は、短時間のコミュニケーションを通じて、企業とみなさん双方がお互いに対する認識を深め、今後一緒
に働く仲間となるかどうかを判断する機会です。お互いが納得できれば、晴れて内定となる場であるだけに、
「自分を作り上げたり」「企業に媚びたり」しても良い結果にはつながりません。面接では、会話のキャッチボー
ルをする中で「ありのままの自分」をアピール出来るかどうかが決め手です。
最も一般的な形式。志望動機、自己 PR な
ど質問事項を想定し、手短に回答できるよう
発言内容を予め考えておくこと。
同じ質問を順に回答させる形式が一般的。基
本的には個人面接と同じ。学生を比較すること
が目的。他人と同じ答になっても動揺せず、自分
らしさを忘れずに、自分が伝えるべきことをしっ
かり話すこと。
テーマを予め設定し、自由に討論させる。
そのグループで自分が置かれている位置を
理解し、役割を果たしているか、参加者の話
を聞き、議論し、意見をまとめる方向に進め
ているか、などを面接官は冷静に観察。
事前、あるいは当日与えられたテーマにつ
いて、面接官の前で自分の意見や考え方等を
発表させる。問題意識、論理的思考、発想の
視点等を見られる。
面接官
学生
面接官
学生
面接官
学生
学生が説明
面接官
16
面接の注意事項
①面 接 前:会場の場所とアクセス方法は必ず事前に確認し、余裕を持って行動すること。
②面接会場:会社の入り口に入ったときから退出するまで、常に「面接」という意識をもつこと。
受付の仕方や会場への移動、控え室での振舞い等、企業の人は常にチェックしています。
③ 面 接 :面接は「挨拶に始まり、挨拶に終わる」。入室時の挨拶での第一印象で面接の評価が決まること
も。挨拶は元気よくハキハキと!
面接の場では、ひざを揃え、背筋を伸ばし、顔を上げて着席すること。話すときは、質問をした面
接官の目を見ながら、はっきりとした口調で話すようこころがける。
面接で緊張するのは当たり前!言葉につまったり、言い間違いをすることもあります。その時は、
焦らず「すみません」と一言断り、言うべきことをしっかりと伝えましょう。
遅刻は厳禁、もしやむを得ない理由で遅れる場合は、至急に先方に連絡を入れること(遅れ
る理由と到着見込み時間)。また欠席をする時も、必ず事前にその旨を伝えること(無断欠席は
立命館の学生の評価を下げることにもなるので決してしないこと)。
内定について
企業から「内定」を受け取る際、口頭(面接時や電話連絡)のみの場合もありますが、通常は「内定通知書」
という文面が送付されてきます。最終選考の結果を電話で連絡された場合は、必ずみなさんからも「それは内
定ということですね」等、言い直して確認し、その後の手続きについても具体的に日程等確認しておきましょう。
1. 内定をもらったら
内定をもらったら → すみやかにキャリアセンターへ報告を
(どちらのキャンパスでも結構です)
〈方法:キャリアセンターへの来室、キャリアセンターHP(7.進路決定報告)、電話、メールなど〉
2. 進路が決定したら
進路が決定したら → 進路決定届を提出してください。
進路決定届
①企業からの「内定」②公務員・教員採用試験「最終合格」③大学院・他大学への「合格」、④就職以外の進
路選択決定(家業に従事、専門学校進学、受験準備、在学中から継続して就労、家事手伝い等)の場合も、必
ず提出してください。
就職活動記録 みなさんの就職活動の具体的な活動記録は、後輩にとっては大変貴重な財産です。就職が決定したら、ぜ
ひ「就職活動記録」を提出してください。(提出された「就職活動記録」はキャリアセンターのホームページで公
開させていただきます)
17
3. 内定を辞退するとき
やむ終えず内定辞退をしなければならない場合は、①キャリアセンターに内定辞退の相談 ②相談に基づ
き、内定辞退による謝罪のため企業訪問のアポをとる ③企業訪問し、内定辞退の謝罪を行う。この 3 点は厳
守です。訪問し、謝罪することは気が重いかもしれませんが法的な問題に発展することもありえますので、きっ
ちりと行ってください。辞退の謝罪は社会人として当然しなければならないことであり、そこで働く立命館の先輩、
仲間、受験する後輩に多大な迷惑をかけないよう留意してください。
また、複数の会社より「内定」をもらった場合は速やかに判断し、入社しないところには上記を守って早々に
辞退をしてください。複数の企業から内定を保持したままで就職活動を継続してはいけません。
技術系では内定時に学校推薦状や教授推薦状を要求されるケースがあります。推薦状発行後の辞退は出
来なくなります。このような場合はキャリアセンターで相談してください。自由応募と学校推薦企業を平行して活
動する場合には、優先順位を明確にし、十分注意して活動してください。
4. 誓約書・内定承諾書等について
「内定通知書」とともに「誓約書」・「内定承諾書」等が同封されていることがあります。社団法人日本経済団
体連合会(以降「経団連」)による「新規学卒者の採用選考に関する企業の倫理憲章」(以降「倫理憲章」)には、
「内定日は 10 月 1 日以降とする」、また「公平・公正な採用の徹底に努め、男女雇用機会均等法に従った採用
活動を行うのはもちろんのこと、学生の自由な就職活動を妨げる行為(正式内定日前の誓約書要求など)は一
切しない」と明記されています。しかし、日本の企業がすべて経団連に加盟しているわけではないため、それぞ
れの会社の方針により「誓約書」等の提出が正式内定日以前に求められることがあります。その際の取扱につ
いては、キャリアセンターに来室し、事前に相談をしてください。
技術系の採用形態について
1. 技術職の企業への応募方法は概ね下表の内容です。
学校(教授)推薦 ◎本学に対し人数指定があり、学内で選考して学校(教授)推薦を取得する場合
◎上記の学内選考を企業が学内においておこなう場合(事前選考)
◎人数指定は無いが、応募時に学校(教授)推薦が必要な場合
自由応募 ◎企業に直接応募し、内定後も学校(教授)推薦など不要の場合
◎内定後に誓約書(推薦状ではない)が必要な場合
◎企業に直接応募するが、内定前や内定後に学校(教授)推薦などを求められる場合
◎企業に直接応募するが、選考途中に学校(教授)推薦を求められる場合
◎自由応募だが、応募窓口が大学の場合
学校(教授)推薦と
自由応募を併用
◎応募する時点で学校(教授)推薦か自由応募を学生が選択する場合
◎企業が職種や大学、学科専攻によって応募方法を限定している場合
(自由応募を選択した場合に「自由応募」に準じる場合があります)
18
2. 学校(教授)推薦制度について
学校(教授)推薦は本学に推薦を依頼した企業求人に対し、その趣旨を理解、承諾した学生・院生が応募を
希望し、かつ条件が満たされた場合に本学学長が当該学生院生を企業に推薦する制度です。
企業は一般的に特定大学に推薦求人を出しており、応募者を限定することにより効率的に求める人材を確保
することを目的としています。一方、学生・院生は、学校(教授)推薦で応募することにより、①選考試験が短期
間で終了する。②書類のみによる選考が無い。(面接からスタートする)③競争率が低い、といったメリットがあ
ります。
3. 学校(教授)推薦で応募する場合の留意点
学校(教授)推薦で応募する場合は、次の点に留意してください。
応募に関しては以下のような場合があります
◎募集職種によって応募方法が異なる場合。
◎学部生と院生によって応募方法が異なる場合。
◎同じ企業または職種でも、学科や学系により応募方法が異なる場合。
◎同じ企業でも学部学科によって申し込み窓口(キャリアセンター、就職担当教員など)が異なる場合。
応募方法や条件は企業が独自に設定するので、学校(教授)推薦企業への応募方法は企業都合により毎年
変更されます。判断に迷った場合はキャリアセンターに相談下さい。
応募後は以下のような条件が付加されます。
◎応募時点から選考結果が出るまでの間、他企業の学校(教授)推薦に応募できない。
◎応募時点から選考の辞退は出来ない。
◎採用内定後の辞退はできない。
4. 情報収集と対策について
企業の採用方法の現状や動向およびその対策については、進路・就職ガイダンスで主な企業の実例も紹介
しながら説明しますので、必ず参加してください。
個別企業への応募方法については、企業HPを参照し、あわせて学系掲示板、CAMPUSWEBやキャリアセン
ターホームページなどの情報も注意して収集してください。
近年企業の採用環境は変化してきており、採用する上において、学校(教授)推薦だからといって合格ライン
を下げるわけではありません。つまり、学校(教授)推薦であっても不合格になる場合も発生します。また、応募
方法で企業を選択するのはナンセンスであり、事前の企業研究が必要なことに変わりはありません。企業が主
催する説明会、学内での企業セミナー、OB・OG 懇談会などに積極的に参加し、結果として志望企業が指定す
る方法で応募する、ということが肝要だといえます。