自己肯定感尺度に関する新たな学術的展開に関する研究admin7.aiiku.or.jp/~doc/houkoku/h16/6276012g.pdf第45回日本母性衛生学会(東京),2004。7)宮田久枝,ほか.不妊症患者の自己肯...

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厚生科学研究費補助金(子ども家庭総合研究事業) 分担研究報告書 自己肯定感尺度に関する新たな学術的展開に関する研究 樋口善之 松浦賢長 福岡県立大学看護学部地域国際看護学講座 福岡県立大学看護学部地域国際看護学講座 これまでに報告された自己肯定感尺度に関する研究の原データを2次的に分析 し,1)その信頼性と因子的妥当性の再検討.2)各領域得点の参考値の検討,を 行った. 自己肯定感尺度を用いた調査研究として,その調査対象は,青年期男女,周産期 女性,育児中の既婚男性,壮年期男性,不妊症患者(女性)であった.因子的妥当 性の再検証の結果,その因子構造は自己肯定感尺度の構成概念と一致しており.復 た,その信頼性は一定水準以上を満たしていた.本稿における検討結果は,自己肯 定感尺度の有用性を支持するものであり,わが国の文化背景を考慮した社会心理的 尺度としての妥当性を支持する知見となった. 自己肯定感尺度を構成する4つの領域得点(自律,自信,信頼,過去受容)につ いて,記述統計的に代表値(平均値,標準偏差)を算出し,図表化を行った.また, 各領域得点の評価手法として,z得点化によるレーダーチャート図による検討手法 を提示した.本稿で提示した参考値は実証的調査研究における重要な基礎的データ として活用されることが期待される. 1.緒言 本稿では,社会心理的概念のひとつであ る自己肯定感(Self-affirmation)を定量的 に測定する方法として樋口ら(2002)により 作成された自己肯定感尺度による尺度得点 について報告する. 自己肯定感とは,樋口ら(2002》により「現 在の自分を自分であると認める感覚」と定 義さている.本尺度に関しては,基準関連 妥当性,内容的妥当性,構成概念妥当性, 弁別的妥当性に関する報告がなされている. 自己肯定感尺度は,「自律」,「自信」,「信頼」, 「過去受容」の4つの領域により構成され る.各領域の項目内容を表1に示す.本尺 度は,各質間項目に対して,「あてはまる嵩 1」から「あてはまらない=5」までの5段 階評定を用いて回答を求め,「自律」領域, r自信」領域,r信頼」領域については,逆 順化した値(ex.rあてはまる」ならば5 点)を項目得点とし,各項目得点の総和を その領域得点として算出する.「過去受容」 領域については,回答の値がその項目得点 (ex.「あてはまる』ならば1点)となり, 各項目得点の合計が「過去受容」領域得点 となる.各領域得点の取り得る範囲は,「自 律」領域において6~30点,r自信」領域 において,4~20点,「信頼」領域,および 「過去受容」領域において5~25点となる. 各領域得点の総和である自己肯定感得点は, 25~100点の間に分布する. H.研究方法 自己肯定感尺度を用いた調査研究の原デー タについて2次的分析を行い,以下につい て,検討した. 1)信頼性係数の算出,および因子的妥当 性について再検証を行う. 2)各領域得点の参考値とその特性につい ての記述統計的に検討する. 複数の調査によるサンプリングであるため, 各調査研究の主題毎に,6つのカテゴリに 分類した(表2).表3に各カテゴリにおけ る年齢の平均値と標準偏差を示す. 一667一

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  • 厚生科学研究費補助金(子ども家庭総合研究事業)

          分担研究報告書

    自己肯定感尺度に関する新たな学術的展開に関する研究

    樋口善之

    松浦賢長

    福岡県立大学看護学部地域国際看護学講座

    福岡県立大学看護学部地域国際看護学講座

     これまでに報告された自己肯定感尺度に関する研究の原データを2次的に分析

    し,1)その信頼性と因子的妥当性の再検討.2)各領域得点の参考値の検討,を行った.

     自己肯定感尺度を用いた調査研究として,その調査対象は,青年期男女,周産期

    女性,育児中の既婚男性,壮年期男性,不妊症患者(女性)であった.因子的妥当

    性の再検証の結果,その因子構造は自己肯定感尺度の構成概念と一致しており.復

    た,その信頼性は一定水準以上を満たしていた.本稿における検討結果は,自己肯

    定感尺度の有用性を支持するものであり,わが国の文化背景を考慮した社会心理的

    尺度としての妥当性を支持する知見となった.

     自己肯定感尺度を構成する4つの領域得点(自律,自信,信頼,過去受容)について,記述統計的に代表値(平均値,標準偏差)を算出し,図表化を行った.また,

    各領域得点の評価手法として,z得点化によるレーダーチャート図による検討手法を提示した.本稿で提示した参考値は実証的調査研究における重要な基礎的データ

    として活用されることが期待される.

    1.緒言

     本稿では,社会心理的概念のひとつであ

    る自己肯定感(Self-affirmation)を定量的

    に測定する方法として樋口ら(2002)により

    作成された自己肯定感尺度による尺度得点

    について報告する.

     自己肯定感とは,樋口ら(2002》により「現

    在の自分を自分であると認める感覚」と定

    義さている.本尺度に関しては,基準関連

    妥当性,内容的妥当性,構成概念妥当性,

    弁別的妥当性に関する報告がなされている.

    自己肯定感尺度は,「自律」,「自信」,「信頼」,

    「過去受容」の4つの領域により構成され

    る.各領域の項目内容を表1に示す.本尺度は,各質間項目に対して,「あてはまる嵩

    1」から「あてはまらない=5」までの5段階評定を用いて回答を求め,「自律」領域,

    r自信」領域,r信頼」領域については,逆

    順化した値(ex.rあてはまる」ならば5

    点)を項目得点とし,各項目得点の総和を

    その領域得点として算出する.「過去受容」

    領域については,回答の値がその項目得点

    (ex.「あてはまる』ならば1点)となり,

    各項目得点の合計が「過去受容」領域得点

    となる.各領域得点の取り得る範囲は,「自

    律」領域において6~30点,r自信」領域において,4~20点,「信頼」領域,および

    「過去受容」領域において5~25点となる.

    各領域得点の総和である自己肯定感得点は,

    25~100点の間に分布する.

    H.研究方法

    自己肯定感尺度を用いた調査研究の原デー

    タについて2次的分析を行い,以下について,検討した.

    1)信頼性係数の算出,および因子的妥当

    性について再検証を行う.

    2)各領域得点の参考値とその特性についての記述統計的に検討する.

    複数の調査によるサンプリングであるため,

    各調査研究の主題毎に,6つのカテゴリに

    分類した(表2).表3に各カテゴリにおけ

    る年齢の平均値と標準偏差を示す.

    一667一

  • 皿.結果,および考察

    1.尺度の信頼性について

     自己肯定感尺度の信頼性について,検討

    するため.Cronbachのα係数を6つのカテゴリ毎に算出した(表4).

     その結果,自律領域では,α=、681~.739,

    自信領域では,α=.543~.741,信頼領域

    では,α=.543~.702,,過去受容領域では,

    α=.801~.867,自己肯定感尺度全体では,

    α=.773~.822となった.分析に用いたサ

    ンプル全体では.自律領域α=.749,自信

    領域α=.648,信頼領域α=.701,過去受容

    領域α=.848,自己肯定感尺度全体α=.793,

    となった.各領域におけるCronbachのα

    係数は,.07以上を示しており,一定水準

    以上の信頼性が確認された.特に,過去受

    容領域,自己肯定感尺度全体においては.

    一定してα=.8に近い値を示していた.

    2.因子的妥当性の再検証

     本尺度は,樋口ら(2002)により,因子

    的妥当性についての検証がなされている.

    本稿において,再度の検証を行い,その因

    子的妥当性の強固性について,検討する.

     因子的妥当性の検証ための分析に関する

    手続きとしては,確証的に因子数を4と仮

    定し,初期固有値を1とした主成分分析を

    行うこととした.因子軸の回転には,直交

    回転法の一つであるバリマックス法を用い.

    収束のための最大反復回数は25回までとした.

     抽出した4因子による累積説明率は51.4%であった.表5に回転後の成分行列

    を示す。自己肯定感尺度を構成する20項

    目はそれぞれが属する領域と対応した4因

    子構造と一致する成分行列を示した.各因

    子の固有値は,過去受容=3.190,自律=2.581,信頼二2.437,自信=2.068であった.

     同様の確証的因子分析を6つのカテゴリ毎に行ったところ,周産期女性においては,

    同様の成分行列を示した.他のカテゴリに

    おいても,成分行列上に1~3項目の不一・

    致がみられたが,その因子構造は総じて自

    己肯定感尺度の構成概念と対応しており,

    本尺度の因子的妥当性における強固性は支

    持された.

    3.各領域得点の記述統計量,および相関関

    表6に各カテゴリの領域得点.および自己

    肯定感得点を示す.図1~5に各カテゴリ

    の領域得点の95%を示すエラーバーを示す.

    っぎに.複数のカテゴリにおける各領域得

    点の傾向を一元的に視覚化するため,各領

    域得点をz得点に変換し(表12),レーダ

    ーチャートとして,図6に示す.

     年齢,および各領域間において.ピア

    ソンの相関係数を算出したところ,年齢

    と閣僚期との間にr=0.050~0.132の相

    関係数がえられたが,強い相関関係は認

    められなかった.年齢と自己肯定感とでは.r=0.129であった.

     各領域間には,自信領域と信頼領域と

    の間を除いて,r=0.47~0.420の有意な

    相関係数がえられた.自律領域と自信領

    域正の相関関係が,自律領域と信頼領域

    に弱い正の相関関係が相れらた.

     自己肯定感と各領域との間には,r=

    0.501~0.784のやや強い正の相関関係が

    みられた.

     カテゴリ毎に相関係数を算出したとこ

    ろ,表13と異なった傾向を示すカテゴリ

    が確認された(表14).

    】V.まとめ

     本稿の前半部では,複数の調査研究によ

    るサンプルを2次的に解析し,自己肯定感

    尺度の因子的妥当性,並びに信頼性にっい

    て検討した.その結果,確証的因子分析に

    よる成分行列は,先行研究の結果と一致し

    た.これは,自己肯定感尺度の構成概念妥

    当性を支持する有力な知見であり.また.

    青年期から壮年期までの各発達段階におい

    ても,尺度の統一性を示すものであると考

    えられる.尺度の信頼性については.各領

    域のCronbachのα係数は一一定水準以上の

    値を示し,自己肯定感尺度全体においても

    一668一

  • α=.8程度の水準を維持していることが示

    された.本稿における分析結果は,自己肯

    定感尺度の信頼性を支持するものとなった.

     本稿の後半部では,自己肯定感尺度を構

    成する4つの領域得点について,記述統計

    的な報告を行った.本尺度は,開発から間

    もないため,各領域得点の基準値や明確な

    カットオフポイントが示されておらず,本

    稿において示した各統計量は今後の調査研

    究時の参考値として有用であると考えられ

    る.また,本稿で用いた領域得点の標準化

    によるレーダーチャートによるグラフ化の

    手法は,本尺度を用いて対象集団を理解す

    るための一つの有効な方法であると思われ

    る.領域得点間の相関関係を検討した結果,

    調査対象カテゴリ間において,その相関関

    係に違いがみられた.今後は,さらなる調

    査研究を実施し,調査対象の社会心理的状

    態や発達段階上の課題と自己肯定感との関

    連について検討していきたいと考える.

    6)藤原さやか,ほか.自己肯定感と母乳

     栄養継続状況および母乳分泌認識の関連.

     第45回日本母性衛生学会(東京),2004。

    7)宮田久枝,ほか.不妊症患者の自己肯

     定感に関する研究(未発表).

    文献

    1)樋口善之,他:自己肯定感の構成概念

     および自己肯定感尺度の作成に関する研

     究,母性衛生,2002:43(4),500-504.

    2)樋口善之,他:新たに作成した自己肯定

     感尺度の妥当性と信頼性に関する研究,

     母性衛生,2002:43(4),505-512.

    3)樋口善之,松浦賢長.大学生における

     自己肯定感と生活習慣との関連に関する

     研究.福岡県立大学看護学部紀要,

     2004:1(1), 65-70.

    4〉森川美保子,ほか.壮年期男性の育児

     支援者としての潜在的可能性に関する研

     究.厚生科学研究(子ども家庭総合研究事

     業)地域における新しいヘルスケア・コン

     サルティングシステムの構築に関する研

     究 平成15年度研究報告書,2004:

     367-378

    5)高橋理佐,ほか.分娩前後における自

     己肯定感およびHLCの変化に関する研

     究.第45回日本母性衛生学会(東京),

     2004.

    一669一

  • 表1.各領域の項目内容自律(6項目)

    1.私は自主的に行動する方だ.

    3.私は,”自分には出来無い”と決めつけることが嫌いだ

    4.私は,自分なりの意見を持っている

    11.私は一度決めた目標はなかなか変えない

    15。私は,むやみに人を頼るより,出来るだけ自分でがんばる

    17.私は,どんな環境にあっても自分のベストを尽くす

    自信(4項目)

    5.私は,常に自分の意見が正しいと思う

    8.私は,自分の将来は自分一人で切り開くことができる

    12.私は,自分のことは自分一人で解決できる

    14.私は,どんな場所でも自分のやり方を通す

    信頼(5項目)

    2.私は,家族と一緒にいると落ち着く

    7.私は,家族中での役割を理解している

    10.私は,家族との絆を感じる

    19.私は,周囲から理解されている

    20.私は,自分の親に似ていると言われるとうれしく思う

    過去受容(5項目)*全て逆転項目

    6.私は,物事の結果を残念に思い続けるほうだ

    9.私は,過去の決断を後悔することがよくある.

    13.私は,自分のとった行動を後悔しやすいほうだ

    16.私は,過去に“ああすればよかった”と思うことがよくある

    18.私は,些細なことでよく落ち込む

    一670一一

  • 表2.各カテゴリのケース数

    カテゴリ名 度数 パーセント 累積パーセント

    周産期女性

    既婚男性

    壮年期男性

    不妊症患者

    男子学生

    女子学生

    758

    268

    235

    315

    151

    219

    39.0

    13.8

    12.1

    16.2

    7.8

    11.3

    39.0

    52.7

    64.8

    81.0

    88。7

    100.0

    合計 1,946 100.0

    表3.各カテゴリの年齢の統計量

    カテゴリ名 度数 平均値 標準偏差 最小値 最大値

    周産期女性

    既婚男性

    壮年期男性

    不妊症患者

    男子学生

    女子学生

    753

    268

    232

    314

    151

    218

    30.37

    36.83

    59.54

    32.92

    21.24

    21.03

    4.22

    7.15

    5.91

    4.65

    2.25

    2.37

    16

    21

    50

    20

    18

    18

    43

    60

    69

    47

    29

    29

    合計 1,936 33.41 11.77 16 69

    表4.各カテゴリのCronbachのα係数自律 自信 信頼 過去受容  自己肯定感

    周産期女性

    既婚男性

    壮年期男性

    不妊症患者

    男子学生

    女子学生

    .739

    .760

    .805

    .765

    .681

    .734

    。634

    。741

    .676

    .663

    .559

    .543

    .674

    .702

    .680

    .676

    .653

    .543

    .856

    .867

    .801

    .843

    .862

    .840

    。790

    .773

    .798

    .803

    .785

    .822

    全体 .749 .648 .701 .848 .793

    …671一

  • 表5、因子抽出後の成分行列                項目 過去受容 自律 信頼 自信

    (過去受容)16.私は,過去に“ああすればよかった”と思うことがよくある.

    (過去受容)13.私は,自分のとった行動を後悔しやすいほうだ.

    (過去受容)6.私は,物事の結果を残念に思い続けるほうだ.

    (過去受容)9.私は,過去の決断を後悔することがある.

    (過去受容》18.私は,些細なことでよく落ち込む

    (自律)17.私は,どんな環境にあっても自分のベストを尽くす.

    (自律)3.私は,“自分にはできない”と決めつけることが嫌いだ.

    (自律)11.私は,一度決めた目標はなかなか変えない.

    (自律)15.私は,むやみに人を頼るより,できるだけ自分で頑張る.

    (自律)4.私は,自分なりの意見を持っている.

    (自律)1.私は,自主的に行動するほうだ.

    (信頼》10.私は,家族との絆を感じる

    (信頼)2.私は,家族と一緒に居ると落ち着く・

    (信頼)7.私は,家族の中での役割を理解している.

    (信頼)20.私は,自分の親に似ていると言われるとうれしく思う.

    (信頼)19.私は,周囲から理解されている.

    (自信)8.私は,自分の将来は自分一人で切り開くことができる.

    (自信)12.私は,自分のことは自分一人で解決できる.

    (自信)5.私は,常に自分の意見が正しいと思う.

    (自信)14.私は,どんな場所でも自分のやり方を通す.

    0.815

    0.809

    0.785

    0.780

    0.734

    0.075

    0.156

    -0.012

    0.027

    0.120

    0.168

    0.070

    -0.029

    0.042

    0.053

    0.017

    0.063

    0.022

    0.053

    -0.134

    0.042

    0.087

    0.110

    0.100

    0.063

    0.725

    0.699

    0.641

    0.580

    0.545

    0.541

    0.145

    0.144

    0.115

    0.022

    0.118

    0.063

    0.239

    0.122

    0.219

    0.054

    -0.001

    0.043

    0.067

    0.029

    0.220

    0.048

    0.003

    0.071

    0。266

    0.242

    0.747

    0.721

    0.698

    0.579

    0.563

    0.023

    0.092

    -0.032

    -0.129

    0.023

    0.014

    。0.002

    -0.047

    0.066

    0.032

    0.030

    0.130

    0.250

    0.261

    0.233

    -0.106

    -0.220

    0.149

    0.061

    0.015

    0.744

    0.674

    0.632

    0.602

    一672一

  • 表6.各カテゴリの領域得点,および自己肯定感得点

     カテゴリ名       自律領域  自信領域  信頼領域 過去受容領域 自己肯定感

    周産期女性  平均値

           度数

          標準偏差

           最小値

           最大値

    21.9

    742

    3.4

     11

     30

    11.0

    740

    2.4

     4

     19

    20。1

    741

    2.7

     7

     25

    15.0

    742

    4.2

     5

    25

    68.2

    721

    8。1

     41

     93

    既婚男性   平均値

           度数

          標準偏差

          最小値

          最大値

    21.0

    268

    3.4

     11

     30

    11.5

    268

    2.6

     4

     18

    17.7

    268

    2.8

     8

    24

    15.7

    268

    3.8

     5

    25

    65.8

    268

    7.6

     42

     88

    壮年期男性  平均値

           度数

          標準偏差

           最小値

           最大値

    23.0

    222

    4.3

     6

     30

    12.6

    223

    2.9

     4

     20

    19。2

    223

    3.2

     5

     25

    15.2

    217

    4.3

     5

    25

    70.0

    201

    9.5

     37

     91

    不妊症患者  平均値

           度数

          標準偏差

           最小値

           最大値

    22.2

    309

    3.7

     9

     30

    10.9

    308

    2.5

     4

     20

    19.3

    306

    2.7

     11

     25

    14.1

    306

    4.2

     5

    25

    66.4

    298

    8.4

     37

     90

    男子学生   平均値

           度数

          標準偏差

          最小値

          最大値

    22.3

    150

    3.8

     13

     30

    12.2

    151

    2.9

     4

     20

    16.9

    150

    3.4

     5

     25

    13.6

    150

    5.1

     5

    25

    65.0

    148

    9.9

     36

     98

    女子学生   平均値

           度数

          標準偏差

          最小値

          最大値

    21.8

    213

    3.9

     11

     30

    11.6

    215

    2.8

     4

     19

    18.3

    217

    3.5

     7

     25

    13.8

    219

    4.6

     5

    25

    65.5

    208

    10.2

     38

     93

    合計 平均値

     度数

    標準偏差

    最小値

    最大値

    22。0

    1,904

     3.7

      6

     30

    11.4

    1,905

     2.7

      4

     20

    19.1

    1,905

     3.1

      5

     25

    14.7

    1,902

     4.3

      5

     25

    67.2

    1,844

     8.8

     36

     98

    一673一

  • カテゴリ

    表7.自律領域の95%信頼区間

             95%信頼区間

          下限         上限

    周産期女性

    既婚男性

    壮年期男性

    不妊症患者

    男子学生

    女子学生

    21.70

    20.56

    22.44

    21.76

    21.69

    21.30

    22.19

    21.38

    23.57

    22.58

    22.90

    22.34

    合計 21.82 22.15

    24

    自23

    翫 22 、駈

    c亙

    21

    謹縫期粛性   既蟻舞性 難購鋼墾樵  不難濃懇蓄

      力攣醸リ

    鰺拳叡駐 嚢苧学蛮

    図1.自律領域のエラーバー

    一674一

  • カテゴリ

    表8.自信領域の95%信頼区間

              95%信頼区問

           下限        上限

    周産期女性

    既婚男性

    壮年期男性

    不妊症患者

    男子学生

    女子学生

    10.83

    11.19

    12.22

    10.62

    11.72

    11.27

    11.18

    11.82

    12.98

    11.17

    12.66

    12.02

    合計 11.29 11.53

    130

    125

    領伽斌・の

    鮪115c壌

    110

    10.5

    幾産期嚢一櫨   既婚欝性 轍難捌勢樵  不鰹磯愚看

      力学二ずり

    畏畢学蕊   歎墨掌変

    図2、自信領域のエラーバー

    一675一一・

  • カテゴリ

    表9.信頼領域の95%信頼区間

              95%信頼区間

           下限 上限

    周産期女性

    既婚男性

    壮年期男性

    不妊症患者

    男子学生

    女子学生

    19.90

    17.32

    18.76

    18.98

    16.32

    17.83

    20。28

    18.00

    19.59

    19.58

    17.40

    18.75

    合計 18.91 19.19

    29

    頼19

    績の⑩σ冒18 『

    c薫

     17 .

    16

    鵠謹捌嚢礫   既蟻男磁 鍛離捌男熾   不難疲憩蕎

      カテぼリ

    饗墨叡簸

    図3.信頼領域のエラーバー

    一676一

  •    表10.過去受容領域の95%信頼区間

                   95%信頼区間

    カテゴリ        下限 上限

    周産期女性

    既婚男性

    壮年期男性

    不妊症患者

    男子学生

    女子学生

    14.70

    15.20

    14.67

    13.68

    12.80

    13.19

    15.31

    16.12

    15.81

    14.61

    14.43

    14.41

    合計 14.54 14.93

    16

    灘・

    蔓欝15

    樋鏡

    霧嶺614

    c亙

    13

    繭謹鯛嚢鞍   暇婚舞鞍 敦鑛潮男骸   不鮭耀憩蓄

      力学認リ

    讐墨掌蕪

    図4.過去受容領域のエラーバー

    一677一・一

  •    表11.自己肯定感の95%信頼区間

                   95%信頼区間

    力テゴリ        下限 上限

    周産期女性

    既婚男性

    壮年期男性

    不妊症患者

    男子学生

    女子学生

    67.57

    64.88

    68.68

    65.42

    63.46

    64.12

    68.76

    66.70

    71.30

    67.33

    66.64

    66.91

    合計 66.78 67.58

    72

    アo 』

    簿

    饗 68懸の

     66c璽

    64

    躍i謹期嚢酸   既嫡輿樗i 綾隊期翼性  不妊嶽憲意

      力響三.『リ

    翼箏掌纏

    図5.自己肯定感のエラーバー

    一678一

  • 表12.各領域のz得点

    カテゴリ名 自律 自信 信頼 過去受容  自己肯定感

    周産期女性 平均値

     度数

    標準偏差

    一〇.009

     7420.924

    。0.152

     7400.900

    0.336

     7410.858

    0.062

     7420.977

    0.113

     7210.923

    既婚男性 平均値

     度数

    標準偏差

    一〇.274

     2680.931

    0.036

     2680。987

    一〇.448

     2680.916

    0.212

     2680.884

    一〇.158

     2680.869

    壮年期男性 平均値

     度数

    標準偏差

    0.279

     2221.166

    0.447

     2231.097

    0.039

     2231.021

    0.”7

     2170.989

    0.321

     2011。080

    不妊症患者 平均値

     度数

    標準偏差

    0.051

     3090.993

    。0.193

     3080.932

    0.075

     3060.864

    一〇.138

     3060.959

    一〇.091

     2980.959

    男子学生 平均値

     度数

    標準偏差

    0.085

     1501.027

    0.294

     1511.104

    一〇.707

     1501.090

    一〇.260

     1501.172

    。0。242

     1481.124

    女子学生 平均値

     度数

    標準偏差

    一〇.043

     2131.056

    0.089

     2151.062

    一〇、246

     2171.122

    一〇.216

     2191.063

    一〇.189

     2081.166

    合計 平均値

     度数

    標準偏差

    0.001

    1,904

    肇.000

    0.000

    1,905

    1.000

    0.001

    1,905

    1.000

    0.000

    1,902

    1.000

    0.001

    1,844

    1.000

    図6.各領域z得点のレーダーチャート

    自律

    過去受容

    0.6

     /\

    0.4. \\

    /     / \     \

    / 0. \    \\    \

     /     〆     /《{

    ////70zN     \     \

     \    \    \

     \    \    \/     / \    \    \

      /     /

         『 〆/ 、/  麺

      \    \    \

       N          \

    \       \       \

     /  〆      瀦     / 〆    /             /    /

    /////// ’一9ζ6/

     / κ 、刃 澤  〆 ■

            \\    \’   \         \\    \’  \    園 \    \麗   N    \         \

    \\

    \\

    噸  \ マ \

    \     \■.\\\\ \戯 \\\

    \\

    \\

    \\

    \駕 \

       ■5∫』        /          /

    /              /         /

    /   /廷グ     /   ノ   /

     /         /    〆    /

    \\\\奨』㍉v

    \\

    \\\

    ギ   \    \    臥    N

       \    \    \   -.\

    笏 ////

    男/・//r/

    \    \ ゆ       /    /

    \  〉1 /    〆    /\     \ /    /

    \     \ /      /

    \    \ 〆    /

    \ 〆

    自信

    信頼

    +周産期女性尋既婚男性→←男子学生 +女子学生

    中壮年期男性一麺不妊症患者

    一679一

  • 表13.年齢,および各領域得点間の相関係数

    年齢 自律領域 自信領域 信頼領域過去 自己

    受容領域 肯定感

    年齢 相関係数   ★★0,086   ★☆0,132   ☆0,050   ★★0,083   ★★0,129

    n 1899 1900 1900 1897 1839

    自律 相関係数   ★★0,086   ★★0,420   ★☆0,341   ☆★0,235   ★★0,784

    n 1899 1881 1884 1882 1845

    自信 相関係数   ★☆0,132   ★☆0,420 0,000   ☆0,047   ★★0,501

    n 1900 1881 1884 1882 1845

    信頼 相関係数   士0,050   ★★0,341 0,000   貢★0,120   ☆貢0,557

    n 1900 1884 1884 1884 1845

    過去受容 相関係数   ★★0,083   ★★0,235   ☆0,047   ☆★0,120   ★★0,649

    n 1897 1882 1882 1884 1845

    自己肯定感 相関係数   ★★0,129   ★貢0,784   ★★0,501   ★★0,557   ☆☆0,649

    n 1839 1845 1845 1845 1845

    歯歯 :P<.01

    歯 :P<.05

    表14.各カテゴリにおける各領域得点間の相関係数

    自律と 自律と 自律と 自信と 自信と 信頼と

    自信 信頼 過去受容 信頼 過去受容 過去受容

    周産期女性 0,363 0,306 0,247 0,006 0,012 0,168

    既婚男性 0,400 0.504a 0.036b 0,067 一〇,037 一〇.071b

    壮年期男性 0,425 0,470 0,190 0,078    b-0,166 0,147

    不妊症患者 0,471 0,368 0,278 一〇,059 0,029 0,196

    男子学生 0,461 0,197 0,318 0,079 0.227a 0,017

    女子学生 0,497 0,284 0.426a 0.153a 0.31ga 0,106

    全体 0,420 0,341 0,235 0,000 0,047 0,120

    a :r>全体+0.15

    b :r<全体一〇.15

    一一680一