関西大学におけるeポートフォリオの現状...1960 年代後半~ 第1世代 第2世代...

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関西大学におけるeポートフォリオの現状

関西大学 ITセンター

得永義則

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明治19年(1886年)創立 120余年の歴史と伝統

「考動する関大人」-自らの頭で自主的によく考え、自律的かつ積極的に行動する

13学部・大学院研究科・専門職大学院を擁する総合大学

大学構成員 約32,500人(平成22年5月1日現在)

概要紹介

学部学生

約27,900名大学院生

約2,250名

専任教員

約670名非常勤講師

約1,160名事務職員

約490名

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キャンパス・併設校

関西大学第一高等学校

関西大学第一中学校

関西大学北陽高等学校

関西大学北陽中学校

関西大学高等部

関西大学中等部

関西大学初等部

関西大学幼稚園

併設校一覧

千里山キャンパス

高槻キャンパス

高槻ミューズキャンパス

堺キャンパス

天六キャンパス

キャンパス一覧

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大学におけるICT活用の変遷

1995年~インターネットの出現

2010年~クラウドの出現

第1世代

第2世代

第3世代

ユビキタス・携帯情報端末

Webシステム

1960年代後半~

第1世代 第2世代 第3世代

ホストコンピュータ

図書館や学籍管理システム

e-Learningやe-Portfolioなどの

教育システム

シラバスや履修などの

修学支援システム

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日本の総合大学の中でも屈指の情報システムが完成

2010年度 全学ITトータルシステム完成

eポートフォリオシステムの構築・展開

学生・生徒の目標と学びの記録を蓄積し達成度合いを評価教育のPDCAサイクル実践により教育の質の保証と充実

※今後の展望

・学内にバラバラに存在する情報システムの統合・ホストコンピュータ依存からオープン系システムへの移行・最新のIT(情報通信技術)を用いたトータルシステムを構築

全学ITトータルシステム開発の経緯

2006年度 IT化推進プロジェクト発足

全学ITトータルシステム概要図

ネットワーク & 認証基盤

・基幹ネットワークの整備、セキュリティの強化・大規模データベースの運用基盤整備・磁気カードからICカードへの移行

・メールサーバの統合整備・シングルサインオン・入館セキュリティの強化

データ連携

小学校から大学までの全ての情報・データを一元管理するための連携基盤

・学生データの一元管理・学生対応や指導の向上

ファミリーカルテ

・ホストからオープン系システムへの移行・複雑多様化するカリキュラムへの対応

学事

・教員、職員、学生、保護者ポータルの統合・多種多様な情報を迅速に提供

ポータル

・業績入力の操作性改善・登録された情報の活用

学術情報

・蔵書200万冊への対応・マイライブラリなど新機能の提供

図書館

・操作性向上、活動支援機能の向上、キャリアデザイン機能の提供

キャリア支援

・自動計測器による診断データ収集の迅速化・指導・カウンセリングの充実

健康管理

・出席調査の負担減・出席データの迅速な確認、活用

出席管理

・相談データの一元管理と指導の充実

心理相談・ホストからオープン系システムへの移行・研究費等の照会機能強化

法人(財務・人事)

~IDの統合管理~

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eポートフォリオを活用したフューチャースクール

~ 教育の質の充実・向上を目指して ~

教室環境

電子黒板 etc. インフラの整備

運用確立

エンロールメントマネジメント

従来型の一方通行の教育から発展した、多様な教育・学習形態の創造

児童・学生

PC環境

モバイル etc.ネットワーク環境

ユビキタス etc.

認証環境

情報セキュリティ etc.

システム環境

情報の一元化

ポートフォリオ

到達目標の明確化

教員 保護者

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eポートフォリオに求められる機能

学習成果の蓄積

学習プロセスの見える化

大学(学校)と連携先(家庭)との学習コミュニティ

ルーブリック(評価基準)やコンピテンシーモデルの設定

設定されたルーブリックに対する評価

到達目標→計画→実践・蓄積→成長確認・評価→改善のPDCAサイクル

ティーチングポートフォリオによるFDの実践

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関西大学のeポートフォリオの現状

Oracle Student Learning (導入準備中)

KU e – Portfolio System

※図以外のポートフォリオシステム ・・・ 総合情報学部の大学院GPに「Mahara」を使用

・非定型データ(マルチメディアデータ) ・・・ 実データ・定型データ ・・・ メタデータ

エンロールメントマネジメントを可能とする 統合データベース (導入計画中)

高等部/高校 大学 大学院初等部 中等部/中学校

・K-12(幼稚園から高校卒業)までの生徒を対象に開発された学習指導システム・日々の生徒の学びの足跡となる学習履歴、成長記録を一元管理・生徒、先生、保護者の間で学習状況を共有し学習をサポートする

・学習の成果を蓄積し成長の確認を行う・PDCAサイクルの実践による教育の質の保証と充実

[学習成果の蓄積]

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1. KU eポートフォリオシステム

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授業や論文・研究のP(目標)D(実行)C(評価)A(改善)の記録をポートフォリオシステムにより電子化し記録・管理を行います。学生は教育プログラム(科目)ごとに設定された教育目標をもとに学習計画を登録し、学習内容の理解度や習熟度を自己評価するとともに、教員からの指導や達成度評価をもとに目標を再設定し、教育内容の質の向上をサポートします。これらの記録は、データベースに蓄積され学生の成長記録として保存されます。

Plan

Do

Check

■学習目標

■学習の実践・論文・授業

・行動記録

■評価

Action ■学習目標の見直し

学習目標への添削・フォロー

学習目標の記入

学習記録の記入

学習記録への添削・フォロー

自己評価の記入

期末の評価

学期単位の学習計画とフォローの流れ

学生

教員

1. KU eポートフォリオシステム

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学生は、学習目標の入力を行います。教員は、学生が入力した学習目標に対してアドバイス・コメントの記入を行い、目標の相互理解を深めると共に、履歴として記録することができます。

Plan

演習プログラムや執筆論文などの学習目標を記入します。

学生が入力した学習目標に対しコメントを記入し、フィードバックします。

学習目標の設定 学習目標の設定学生 教員

1. KU eポートフォリオシステム

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Do

学習実践シートでは、論文・授業・行動計画の実績を入力し記録します。●[論文] 卒業論文や研究論文に対しての質問・添削依頼●[授業] 履修している授業の疑問点・理解度・質問等を記録●[行動記録] 学習・研究活動全般の記録

教員はこれらの実践内容に対して、コメントやアドバイス、指導・添削等を行います。

授業や行動記録など各学習実践項目に対し学習内容や

評価を記入します

学生が入力した学習実践シートに対しコメントを記入します。

学習実践シート(論文) 学習実践シート

学習実践シート(行動記録)

学習実践シート(授業)

学生 教員

1. KU eポートフォリオシステム

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学期末や各プログラムの区切りごとに、学生は、自身の活動内容を振り返り、自己評価を記入。教員は評価に対するコメントを行い、次学期等に向けたアドバイスを行います。

評価シート評価シート

学生が入力した評価に対しコメントを記入、総合的な評価を行うと共に、次に向けアドバイス。

学期単位などの節目で振り返りを行い、自己評価を記入します。

Action

Check

&

学生 教員

1. KU eポートフォリオシステム

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2. OSL(Oracle Student Learning)システム

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子どもの学びを中心に教育を展開

K-12(小学校から高校卒業まで)の生徒を対象に開発されたeポートフォリオシステム生徒の日々の学びの足跡を蓄積し、一人ひとりに木目細やかな指導を行い、成長の記録を残すことが可能。

・日々の生徒の学びの足跡となる学習履歴、成長記録を一元管理・生徒、先生そして保護者の間で学習状況を共有できる有意義な学習サポート環境・学校の枠を越えた、先生、生徒のつながりを築くコミュニケーション基盤

OSLで実現できること

・生徒一人一人の情報把握・生徒に関する情報の共有・生徒の学習経過を把握する

ことにより一人一人のニーズに対応した学習サポート

・教師の校務負担軽減・生徒の学習経過、得意不得

意、到達状況などを一元的に把握し、指導に反映

・作成したデジタル教材を教員間で共有可能

教員

・学習記録を生かした学習デザイン・小学校~高校卒業までの学

習記録を蓄積・学びの気付きや進み具合の

共有

・生徒同士の活発な学びの実践・デジタル学習教材への簡易

なアクセス・オンラインディスカッショ

ン等を通じ生徒同士の学びの更なる活性化

生徒

・子どもの学習や成長過程の共有・子ども、先生とのコミュニ

ケーションの機会拡充・学期末の通知表だけでなく

学習状況や評価を閲覧・学校のカリキュラムや授業

内容、評価基準を把握・時間場所の制約なく、子ど

もの成長の様子を確認

保護者

教育データの一元管理 生徒の学習コミュニティを広げる 教育の改革

2. OSL(Oracle Student Learning)システム

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生徒の取り組み状況や履歴を一覧で把握できる。カリキュラムごとの評価を確認し、一人ひとりにあった学びの支援が可能。

教員

2. OSL(Oracle Student Learning)システム

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提示されている課題や取り組み中の活動が表示される。先生やクラスの他の生徒との双方向のコミュニケーションが可能。生徒の作品と先生の評価のつながりが保持される

生徒

2. OSL(Oracle Student Learning)システム

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子どもの学びや成長の足跡を確認することができる。保護者

2. OSL(Oracle Student Learning)システム