弁護士会による中小企業法律支援活動(事例集) ~中小企業...

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平成28年12月 日弁連中小企業法律支援センター 弁護士会による中小企業法律支援活動(事例集) ~中小企業法律支援活動の更なる充実のために~

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  • 平成28年12月

    日弁連中小企業法律支援センター

    弁護士会による中小企業法律支援活動(事例集)

    ~中小企業法律支援活動の更なる充実のために~

  • 「弁護士会による中小企業法律支援活動(事例集)

    ~中小企業法律支援活動の更なる充実のために~」の発刊に際して

    日弁連中小企業法律支援センター

    本部長 中 本 和 洋

    中小企業及び小規模事業者に対して必要な法的サービスをあまねく適切にお届けするこ

    とは,法の支配を社会の隅々に行き渡らせるべき弁護士の重要な責務であり,そこに関わ

    る経営者のみならず,従業員,取引先など全ての関係者の利益を適切に擁護することに繋

    がります。

    日弁連は,2009年10月,日弁連中小企業法律支援センターを発足させ,翌年4月

    からは「ひまわりほっとダイヤル」を全国の弁護士会と共同して全国展開する一方,中小

    企業庁はじめ官公民の中小企業支援機関・団体との間で連携関係の構築を図っています。

    また,全国の弁護士会とも連携して,金融円滑化法終了問題対応はじめ時宜に応じて諸々

    の諸課題への取組を進めてきています。その結果,今日,弁護士が中小企業支援に関わる

    べき場面は飛躍的に増大しつつあります。

    とはいえ,日弁連や弁護士会による中小企業支援に向けた組織的取組は未だ日が浅く,

    創業,事業承継,事業再生,海外展開支援など,より専門的な知見や関係機関・団体との

    連携による対応が欠かせなくなってきた状況もあり,日弁連や弁護士会による関係機関・

    団体とのなお一層の連携の拡充・強化や会員研修の充実等によって中小企業支援に向けら

    れる会員の業務をしっかりと支えていくことがますます重要となっているといえます。

    取組の一環として,2015年7月に各弁護士会に対して実施したアンケート(「弁護士

    会における中小企業支援活動の実情調査及び活動事例収集のためのアンケート」)で報告を

    いただいた各地(各弁護士会)における支援活動の実情,取り分け関係機関・団体との連

    携の実情や会員研修に関する多くの情報や,同年12月に日弁連が開催した「全国弁護士

    会中小企業支援連絡協議会」における意見・情報の交換によって寄せられた情報には,各

    弁護士会における中小企業支援の課題の実践に向けた創意工夫や意欲的取組など極めて示

    唆に富むものが数多く見られました。これらを弁護士会関係者で共有することが,今後の

    弁護士会における中小企業支援活動を充実させるうえで大いなる手掛かりになるに違いな

    いと考え,本書を企画・編集した次第です。

    弁護士会による中小企業支援に関わっておられる理事者・委員会関係者におかれては,

    是非本書を弁護士会における中小企業支援活動,取り分け中小企業関連機関・団体との連

    携を図り深化させていただくために,あるいは事業者向けのセミナーや会員研修の企画立

    案をされるに際して参考にしていただきますようお願いします。

    また,中小企業支援の各機関・団体の皆さまにおかれましても,本書をヒントに,地域

    の弁護士会に対して連携やセミナーなど,リクエストや御相談をお寄せくださいますと幸

    いです。

  • 「弁護士会による中小企業法律支援活動(事例集)

    ~中小企業法律支援活動の更なる充実のために~」目次

    Ⅰ 弁護士会における中小企業支援活動の実情調査アンケートの結果について

    ……………………… 1

    Ⅱ 弁護士会によるユニークな支援活動例

    神奈川県弁護士会 ………………………………………………………………… 9

    新潟県弁護士会 …………………………………………………………………… 11

    岡山弁護士会 ……………………………………………………………………… 13

    福岡県弁護士会 …………………………………………………………………… 15

    Ⅲ 全国の弁護士会による事業者向けセミナー・イベント一覧 ………………… 20

    Ⅳ 全国の弁護士会における会員向け研修一覧 …………………………………… 51

    Ⅴ 全国弁護士会中小企業支援連絡協議会(第1回)の報告 …………………… 75

    Ⅵ 日弁連中小企業法律支援センター企画開発部会等のその他の活動 ………… 79

    Ⅶ 資料

    (1)中小企業庁との共同コミュニケ

    ①中小企業の法的課題解決支援のための

    中小企業庁と日本弁護士連合会の連携について ………………………… 87

    ②中小企業の法的課題解決支援のための

    経済産業省中小企業庁と日本弁護士連合会の連携強化について ……… 88

    ③中小企業の法的課題解決支援に向けた中小企業庁と日本弁護士連合会の

    連携の拡充について~震災復興のために~ ……………………………… 89

    ④中小企業金融円滑化法への対応及び中小企業の海外展開の

    支援に関する中小企業庁と日本弁護士連合会の連携の強化について … 91

    ⑤中小企業の事業再生支援に向けた

    中小企業庁と日本弁護士連合会の連携の拡充について ………………… 93

    (2)弁護士会と日本政策金融公庫支店との中小企業支援に関する覚書(モデル案)

    ………………………………………… 95

    (3)弁護士会と中小企業基盤整備機構支部との

    東日本大震災により被害を受けた中小企業の支援に関する覚書(モデル案)

    ………………………………………… 96

  • Ⅰ 弁護士会における中小企業支援活動の実情調査アンケートの結果について

    第1 はじめに

    本アンケートは,弁護士会の中小企業支援活動への取組についての現状把握,情報共

    有,今後の活動方針の参考にすることと,各弁護士会の取組の参考となる取組事例集(本

    書)を作成するための情報収集を目的として,次のとおり実施したものです。

    ・実施時期 2015年(平成27年)7月23日~8月28日

    ・実施主体 日本弁護士連合会

    ・実施対象 全弁護士会(52会,回答52会)

    ・調査対象 2012年4月1日~2015年6月30日までの間の取組

    【お断り】

    ・本アンケートに関しては,本書編纂のため2016年度にセミナー等の実施状況に関しての

    追加調査を行いましたが,以下の報告は2015年に実施したアンケートの回答のみに基づ

    いています。なお同報告はアンケート項目の全てを網羅したものではありません。

    ・アンケートの回答に際しては,下記の基準による自己評価を任意に付してもらいました。

    「◎」 大変成果が上がっている(もしくは,これからの成果がかなり期待できる)

    「○」 まずまずの成果が上がっている(もしくは,これからまずまずの成果を期待できる)

    「△」 成果が期待したようには上がっていない(もしくは,これからの成果も大きくは期待できない)

    「×」 成果がほとんど上がっていない(もしくは,今後も成果はほとんど期待できない)

    ・同報告では,主として,自己評価が高い取組例,独創性に富むと評価できる取組例等,各会

    の支援活動の取組の参考になると思われるものを編集者の責任で紹介させていただいてい

    ます。

    ・以下の記述において〔 〕の記載は弁護士会名(略称を含みます。)を表します。

    第2 弁護士会の支援活動の主体となる組織

    1 専門組織(中小企業法律支援センター等)を

    設置して活動している 12

    (参考)各専門組織は,201

    0年1月以降に設置されてい

    ます。

    2 既存の委員会が所管して活動している 33

    既存の委員会内に中小企業支

    援ための対応部会等を設けて

    いると理解できるものが10

    数会含まれています。

    3 複数の委員会から委員を出し合う協議会の

    ような形で組織体を持たずに活動している 0

    4 理事者と一部会員が事実上対応している 1

    5 特に組織だった活動はしていない 6

    1

  • 第3 弁護士会で取り組んでいる中小企業支援活動

    取り組んでいる支援活動の種類

    回答会

    1 中小企業向けのセミナー,イベントの開催 27

    2 自治体,商工会議所等の中小企業支援団体との連携 29

    3 中小企業支援を目的とした他士業との連携 12

    4 中小企業をテーマにした会員向け研修の実施 18

    5 最近の特徴的課題に関するテーマでのセミナー,研修などの取組 20

    6 ひまわりほっとダイヤルの広報 26

    7 WEB,パンフレット等の独自の広報ツールの制作,配布 13

    8 日弁連主催の意見交換会(キャラバン)の開催 9

    9 その他 会独自の取組,サービス 10

    1 中小企業向けのセミナー・イベントの開催

    ・「取り組んでいる」27会

    ・自己評価;◎:1,○:15,◎と○:1,△:5,×:1,回答無し:4

    (1)概況

    回答中,継続的(複数年)開催は18会程度で,連携団体との共催企画も多く見られ

    ます。「事業者向けセミナー・イベント」のテーマ別の取組状況(件数)は下表のとお

    りです。なお,取組例の詳細については「Ⅲ 全国の弁護士会による事業者向けセミ

    ナー・イベント一覧(p.20~)」を御参照ください。

    (2)参考回答例

    ①弁護士紹介制度 ~「コンシェルジュ弁護士」による丁寧な一次対応(ほっとダイヤ

    ル対応を含む)が需要の喚起,信頼性確保に寄与している。〔東京〕

    ②小規模事業者相談 ~夕方・夜間に経営に関するよろず無料相談を実施している。〔神

    奈川県〕

    ③中小企業団体中央会からの受託による電話相談〔長野県〕

    2

  • ④ひまわりほっとダイヤルの無料化 ~初回相談を無期限に無料化(制限時間もなし)

    したことにより相談件数が増えた。〔京都〕

    ⑤地域弁護士制度 ~県商工会連合会,県内全商工会,4商工会議所と連携している。

    〔愛知県〕

    ⑥地域弁護士制度 ~県商工会連合会,仙台商工会議所と連携している。〔仙台〕

    2 自治体,商工会議所等の中小企業団体との連携

    ・「取り組んでいる」29会

    ・自己評価 ◎:4,○:19,△:3,×:0,回答なし:3

    (1)自治体,商工会議所等の中小企業団体等との連携状況(取組例の数)

    合意文

    書の締

    定期

    的な意

    見交

    イベン

    共催・

    後援

    会員

    交流

    案件の

    紹介・

    斡旋

    チラシ

    配布

    広報

    協力

    政府機

    関・独立

    行政法

    人等

    経済産業局・財務局

    2 3 1

    5

    中小企業基盤整備機構 1 1 3

    4

    日本貿易振興機構

    2

    4

    消費生活センター

    1 8

    法テラス

    1 3 1 2 14

    再生支援協議会

    1 1 1

    裁判所,ハローワーク

    1

    公的

    金融機

    日本政策金融公庫 18 9 16 4 4 13

    信用保証協会 1 3 1

    商工中金

    1

    自治体

    地方自治体(都道府県) 2 3 7 4 1 13

    地方自治体(市町村) 1 4 5 1 2 17

    産業振興センター

    2 3

    7

    中小

    三団体

    商工会議所 5 8 16 5 4 19

    商工会・同連合会 2 4 10 2 2 15

    中小企業団体中央会

    3 8 2 1 10

    東京青年会議所

    1

    経営者

    団体

    経営者協会

    1 3 1

    2

    中小企業家同友会

    1

    4

    納税者

    団体

    青色申告会・同連合会

    法人会・同連合会

    1 4

    その他

    新銀行東京 1 1 1 1 1 1

    京都CSR推進協議会 1

    京都信用金庫 1

    3

  • (2)参考回答例 (なお,セミナー・イベントに関する連携しての取組例は,「Ⅲ 全

    国の弁護士会による事業者向けセミナー・イベント一覧(p.20~)」及び「Ⅳ 全

    国の弁護士会における会員向け研修一覧」(p.52~)をご参照下さい。)

    ①新銀行東京との覚書,政党等(自民党,公明党・日本公認会計士協会東京会)との

    意見交換会〔東京〕

    ②神奈川県(産業労働局)との協議会〔神奈川県〕

    ③長野県と条例周知に関する連携,中小企業関連団体との意見交換会,経営者協会と

    の意見交換会〔長野県〕

    ④多彩な連携先(商工会議所,日本政策金融公庫のほか,信用保証協会,JETRO 新潟

    等)〔新潟県〕

    ⑤中小企業関連団体との意見交換会〔和歌山〕

    ⑥愛知県商工会連合会,県内全商工会,4商工会議所とプラットフォームを設立。〔愛

    知県〕

    ⑦中小機構事業承継コーディネーターとの会合〔広島〕

    ⑧商工会連合会や商工会議所の職員(経営指導員)との継続的勉強会・懇親会 ⇒∴

    連携が契機で,商工会連合会の地域プラットフォームに派遣可能構成機関として参

    加することとなった。〔福岡県〕

    ⑨弁護士協同組合青年部による中小企業団体中央会青年部への加入⇒他業界組合青年

    部と次々に交流している(勉強会・懇親会)〔熊本県〕

    ⑩北海道との連携協定〔札幌〕

    3 中小企業支援を目的とした他士業との連携

    ・「取り組んでいる」12会

    ・自己評価 〇:10,回答なし:2

    (1)中小企業支援を目的とした他士業との連携の概況(取組例の数)

    合意文

    書の締

    定期

    的な

    意見

    交換

    イベン

    共催・

    後援

    会員

    交流

    案件の

    紹介・

    斡旋

    チラシ

    配布

    広報

    協力

    他士業

    団体

    税理士会 4 3 7 9 3 5

    公認会計士協会 1 4 6 7 2 3

    司法書士会

    4 4 5 1 1

    社会保険労務士会 2 3 5 7 2 3

    行政書士会 1 4 4 6 1 1

    中小企業診断 (士)協会

    5 7 8 2 6

    不動産鑑定士協会 1 3 4 6 2 2

    土地家屋調査士会 1

    1

    自由業団体連絡協議会

    1 1

    4

  • (2)参考回答例

    ①中小企業診断士協会,若手税理士・社会保険労務士,日本公認会計士協会東京会と

    それぞれ意見交換会を行った〔東京〕

    ②税理士会ほかと,東京企業力強化連携会議を利用して「専門家団体による経営改善

    計画策定支援事業」に関する取組みの説明会を開催。中小企業支援サミット(各専

    門家による中小企業の支援策の相互連携と協力関係構築を目指したシンポジウム)

    の開催。〔第二東京〕

    ③税理士会,公認会計士協会,社会保険労務士会,中小企業診断協会と,それぞれ,

    2,3ヶ月に1回等,意見交換・講演会,勉強会等を開催〔神奈川県〕

    ④3年続けて,士業連携フォーラムを開催(10士業)。〔岡山〕

    ⑤鳥取県士業団体連絡協議会(9士業)で,講演会(勉強会),相談会 〔鳥取県〕

    ⑥中小企業診断協会と効果的中小企業支援及び連携内容の協議等(弁診交流会)〔札幌〕

    4 中小企業をテーマにした会員向け研修

    ・「実施している」18会

    ・自己評価◎:5,○:11,△:2,×:0

    (1)会員研修のテーマ別の取組状況(件数)は下表のとおりです。なお,会員研修の取

    組例の詳細については「Ⅳ 全国の弁護士会における会員向け研修一覧」(p.52~)を

    御覧ください。

    (2)参考回答例

    ①研修センターで前期5コマの研修,中小企業法律支援センターの会議の半分(1時

    間)を研修に当てる等の工夫。〔東京〕

    ②経営者からの信頼を得るために,法律問題以外の経営問題等に関する知識の習得も

    重ねる。〔第一東京〕

    ③他士業との合同講演会(中小企業診断士と弁護士,社会保険労務士と弁護士)。双方

    の事件処理の仕方を同時に学べて,視野が広がる。〔神奈川県〕

    ④再生支援協議会に特化した,制度,再生スキーム等に関する連続研修会(平成23~

    24年度)〔栃木県〕

    ⑤再生支援協議会と実践的な事例研究会。公認会計士による企業会計の基礎に関する

    5

  • 講義〔長野県〕

    ⑥労働事件の勉強会⇒新人弁護士が実務を知る参考になる。〔山口県〕

    ⑦日本政策金融公庫の課長等を講師に招いての決算書の見方の研修会,毎月の委員会

    のあとのミニ勉強会(30分),商工会連合会や商議所の指導員らとの交流・懇親

    を兼ねた共同勉強会の継続開催〔福岡県〕

    5 最近の特徴的課題に関するテーマでのセミナー,研修

    ・「取り組んでいる」20会

    ・自己評価 ◎:2,○:13,△:3,×:0 回答なし:2

    (1)取組例については,「Ⅲ 全国の弁護士会による事業者向けセミナー・イベント一覧

    (p.20~)」及び「Ⅳ 全国の弁護士会における会員向け研修一覧」(p.52~)をご参

    照ください。

    (2)参考回答例

    ①海外展開支援に重点をおいた説明会,セミナー〔神奈川県〕

    ②日弁連の研修,Eラーニングの受講を推奨している。〔長野県〕

    ③国際委員会との共同により「中小企業海外展開法的支援PT」を設置して,名簿を

    作成,若手を育成している。〔福岡県〕

    ④福岡県弁護士会の中小企業法律支援センターとの合同合宿で,海外展開支援,特定

    調停スキームについて勉強した。〔熊本県〕

    ⑤中小企業問題の会内学習会を3年間(延べ9回),継続実施してきている。〔仙台〕

    6 ひまわりほっとダイヤルの広報

    ・「取り組んでいる」26会

    ・自己評価 ◎:0,○:11,△:12,×:0 回答なし:3

    半数の会(26会)がチラシ,パンフレットの送付・配布はじめ何らかの広報に努め

    ているとの回答ですが,そのうち12会が「あまりうまくいっていない」との自己評価

    (△)であり,ほっとダイヤルの広報活動の難しさが伺えます。

    7 WEB,パンフレット,書籍等の独自の広報ツールの制作

    ・「取り組んでいる」13会

    ・自己評価 ◎:1,○:7,△:2,×:0,回答なし:3

    (1)独自広報ツールの例

    WEB での広報 6 東京,大阪,京都,広島,福岡県,沖縄

    独自チラシ・ポスター・パンフレッ

    ト等の製作・頒布 8

    東京,神奈川,大阪,京都,和歌山,広島,

    福岡県,香川

    書籍の発行 2 第一東京,熊本県

    名刺の製作 2 新潟県,岡山

    モノレール・バス内の広告 1 沖縄

    法律雑誌連載 1 第一東京

    6

  • その他(マグネット作成,会報での

    特集) 1 東京

    8 日弁連の各種意見交換会(キャラバン)等の共催

    →これについては,「Ⅵ 日弁連中小企業法律支援センター企画開発部会等のその他の活

    動」(p.81~)をご参照ください。

    9 その他,会独自の取組,サービス

    ・回答10会

    (紹介は割愛させていただきます。他の項目で紹介済みのものが多いので,それら

    を御参照ください。)

    第4 特に成果が上がった中小企業支援活動,他会に推奨する活動(回答例)

    ①コンシェルジュ弁護士:丁寧な一次対応。これにより,法的需要の喚起,弁護士紹

    介制度の信頼性の確保に寄与。〔東京〕

    ②会員研修:中小企業経営者からの信頼を得るために,法律問題以外の経営問題等に

    関する知識の習得を重ねる。〔第一東京〕

    ③合同講演会(研修会):弁護士による事件処理の方法と他士業の事件処理の方法を同

    時に学ぶことができ,視野が広がる。〔神奈川〕

    ④小規模事業者相談:経営者が相談しやすいように夕方夜間の時間帯に,経営よろず

    相談として行っている。〔神奈川〕

    ⑤再生支援協議会との事例研究会:実例を題材に実践的勉強会〔長野県〕

    ⑥中小企業向け(経営者向け)の常設の会館法律相談窓口:格別の宣伝をしなくとも,

    一定数の相談(ひまわりほっとダイヤルより多い)があり,しかも受任率が高い(3

    割程度)。〔大阪〕

    ⑦商工会議所等と定期的にセミナー・法律相談会を重ねて信頼関係を築き,名簿を取

    得した:データを蓄積・更新した事業者名簿を活用することにより,事業者向けセ

    ミナー等を実施する際の集客に困らなくなった。〔大阪〕

    ⑧関連団体等との連携・交流を持続させる:各機関・団体ごとの担当委員を決め,毎

    月の委員会の際に取組状況を随時確認する。相互にすぐに提案できるパイプができ

    る。〔福岡県〕

    ⑨商工会連合会や商工会議所の職員(経営指導員)との勉強会・懇親会:他機関・団

    体との連携については,まず勉強会の提案がもっとも柔軟に実施しやすい。勉強会

    後の懇親会では,勉強会では出なかった意見・質問・本音の話が飛び出たりして相

    互理解に大変役立つ。懇親会の席上で企画案が出ることも多く,それをすぐ実行に

    移すことで継続的な連携を図ることが可能になる。〔福岡県〕

    ⑩中央会青年部に入会しての他業種組合青年部との交流活動:あらゆる業種において

    法律は関係するため,弁護士に対して具体的ニーズはなくても研修を受けたいとい

    うニーズはある。

    ・弁護士の活用法を弁護士側から提案する。

    7

  • ・業界のことで法的問題(弁護士の潜在的ニーズ)を教えてもらう(業界では有名な

    裁判例・法的規制を弁護士が知らないこともある)。

    ・相手の業界に興味を持つ。

    ・人の繋がりを大切にする。

    ・弁護士協同組合青年部の参加や勉強会開催は歓迎。組合間交流に助成金あり。〔熊本

    県〕

    第5 その他,意見(自由記載)

    1 悩み・課題

    ① 関連団体等に支援活動の意義を理解してもらうことが課題ではないか。

    ② 弁護士会内で中小企業支援活動への気運を高めることが重要ではないか。

    ③ 関連団体等との意見交換や連携・交流を拡充させたうえで,個別の中小企業者への

    支援活動を充実させること,中小企業が抱えている法的な諸問題をすぐ弁護士に相

    談できる体制を構築すること,専門弁護士の紹介システムの要望に応えていくこと

    などが課題と感じる。

    ④ 地方では,顧問弁護士や知り合いの弁護士に相談している企業も少なくないが,そ

    こでカバーしきれていない中小・零細企業からの潜在的法的ニーズにどのような対

    応体制を構築して応えていくかを検討して取り組んでいくことが弁護士会として

    の課題ではないか。

    2 提言・要望等

    ①息切れすることなく長続きさせるためには,研修合宿を行ったり,毎月の定例委員

    会の後ミニ勉強会を開いたりする等,委員が疲弊感を持たないようにする工夫や,

    中小企業支援の分野について,やりがいがあって楽しいと思える雰囲気を醸成する

    ことが重要である。

    ②ひまわりほっとダイヤルの運営方法に改善の余地があるか,諸団体・他士業とのよ

    り効果的な連携手法があるか,紹介されるべき弁護士の質の担保の点で見直すべき

    ところはあるか等,課題は多くある。新たなニーズ調査の実施を踏まえた的確な法

    的支援活動の展開が求められている。

    ③日弁連の活動により,中小企業庁や中小企業基盤整備機構等との信頼関係が構築さ

    れ,中小企業支援の分野における弁護士・弁護士会の役割が認知されたこと,国の

    施策に関与する機会ができたことは大きな成果である。日弁連から,中小企業支援

    施策に関する情報をいち早く提供してもらえることで,地方弁護士会でタイミング

    を逃さずに地域の各機関・団体に対し連携の申入れや企画の提案等を行うことがで

    きており,日弁連の活動はとても重要。日弁連を通じて各地の弁護士会の取組状況

    を知ることも刺激となり参考になる。

    ④地方弁護士会において,各種団体との連携・協力をお願いする際,日弁連が事前に

    各種団体の上部団体との間で調整をしてくれている場合には,協力を得やすい。

    8

  • Ⅱ 弁護士会によるユニークな支援活動例

    【本項目の御説明】

    「Ⅰ 弁護士会における中小企業支援活動の実情調査アンケートの結果について」で取り

    上げたアンケートの回答をもとに,神奈川県弁護士会,新潟県弁護士会,岡山弁護士会及び

    福岡県弁護士会から,それぞれの地域の独創的かつ意欲的な取組について御紹介いただきま

    した。

    皆様の地域での活動の参考としてくださいますと幸いです。

    ■ 他の委員会と連携し,タイムリーな企画の実現

    神奈川県弁護士会 / 「ASEAN進出セミナー」

    ◆ 企画概要

    (1) 実施時期 2014 年 5 月 9 日

    (2) 実施場所 神奈川県弁護士会 5 階大会議室

    (3) 講師 Mr Chew Seng Kok,Mr Lim Kar Han(マレーシア),Ms Hanimi

    Hamzah(インドネシア),Mr David Lim(ベトナム),Ms Cheah

    Ching Gaik(ミャンマー),Mr Matthew Rendall(カンボジ

    ア),Mr Ruengrit Pooprasert(タイ)

    通訳 池田孝宏(第二東京弁護士会会員),ZICO-Law

    (4) 参加人数 153 人

    (5) 共催・後援 関東経済産業局国際課,神奈川県,横浜市,川崎市,日本政

    策金融公庫,横浜商工会議所,JETRO横浜,中小企業協

    同組合中央会

    (6) 告知・宣伝方法 関東経済産業局発信によるメルマガ,読売新聞に記事として

    掲載していただきました。

    ■企画の趣旨

    (1) 神奈川県弁護士会では,国際交流委員会がいわば外交使節として海外の弁護士会

    や企業等と交流を深め,その活動を基礎に弁護士業務改革委員会において県内の中

    小企業の海外展開支援等に役立てるという活動を行っております。その第 1 段とし

    て行われたのが本企画でした。

    (2) 国際交流委員会は,2014 年 2 月 8 日から同 12 日にかけてインドネシア共和国のジ

    ャカルタを訪問し,インドネシア統一弁護士会(PERADI) ,最高裁判所,ASEA

    N諸国に事務所を開設している法律事務所(ZICO-Iaw)等をそれぞれ訪問し,交流を

    深めました。そこで培ったネットワークを基に,弁護士業務改革委員会において,

    前記法律事務所のパートナーが来日するのを機に,翌年に経済統合が予定されてい

    たASEAN諸国の現状や取引に際して問題となる法的リスクとその対策につい

    て,県内の中小企業の経営者らに知ってもらうために本企画を企画・実施いたしま

    した。

    9

  • ■セミナーの内容

    セミナーは,2 部構成で行われ,第 1 部では,ZICO-LAW の各弁護士から講演を,第 2

    部では,支援機関から支援制度等の案内をしていただきました。

    <第1部>講演(13 時 30 分から 16 時 00 分)

    (1) 総論

    (2) 各論 ①各国の基本情報,②法的管轄・裁判所,③海外直接投資-会社/事業の

    設立方法,④最新の法令,重要な改正

    (3) 質疑応答

    <第 2 部>支援制度・機関のご案内(16 時 00 分から 16 時 30 分)

    今井 明 神奈川県産業労働局産業・観光部国際ビジネス課課長代理兼グループリーダー

    小林 且典 横浜市経済局誘致推進課担当係長

    長瀬 一郎 川崎市経済労働局国際経済推進室国際経済担当課長

    野口 芳郎 株式会社日本政策金融公庫横浜支店 中小企業事業

    黒武者 潤次 同 横浜支店 南関東創業支援センター

    永瀬 雄一郎 同 横浜支店 南関東創業支援センター

    <第 3 部>名刺交換,歓談(16 時 30 分から 17 時)

    ■工夫した点

    複数の外国人弁護士が講師であるということから,事前の打ち合わせ等準備が大変

    でしたが,国際交流委員会委員の協力を得て進めることができました。

    訪日セミナーの連絡があったのは 3 月中旬でセミナーの実施予定日まで約 2 カ月も

    ありませんでした。当初神奈川県弁護士会では,「今回は見送ろう。」という意見も

    強かったのですが,「折角の機会を逃す手はない。」ということで急遽取り組むこと

    になった次第です。各委員会で手分けをし,会場の確保・広報等を急ぎ行い何とか開

    催にこぎつけることができました。

    本セミナーでは,短い準備期間での準備及びイベントの告知であり,特に中小企業

    の皆さんにどのようにして知ってもらい,来ていただくかということ,言葉の問題を

    どうするか等でしたが,複数の委員会が協力することで乗り切ることができたという

    ことが,工夫のポイントだったと思います。

    ■ 成果,今後の展望

    本セミナーは,ちょうどASEAN諸国が経済的統合を迎える時期に行われたもの

    であり,講師もぞれぞれの国の弁護士であったことからたくさんの方に関心を持って

    もらえ,新聞社にも取材してもらえました。中小企業の皆様の興味あるテーマをタイ

    ムリーに企画することで多くの方にご参加いただけることが実感できたので,今後も

    そのような企画立案に努めて参りたいと思います。また中小企業の海外展開支援とい

    う点では,国際交流委員会との連携を密にし,提携先(訪問先)の弁護士会(弁護士)

    とも連携しながら行っていこうと考えています。国際交流委員会の委員には,弁護士

    業務改革委員会の委員にもなってもらう(逆もまたしかり)などして,委員会相互の

    連携強化を図っているところです。

    10

  • ■ 他機関との連携強化による中小企業支援体制の確立

    新潟県弁護士会 / 保証協会との合同勉強会

    ◆ 企画概要

    (1) 実施時期 年2~3回

    (2) 実施場所 新潟県弁護士会本館,新潟県信用保証協会長岡支店等

    (3) 講師 基本的には両機関から講師を出し合うが,外部講師を招いたこともある

    (4) 参加人数 合計 25 名から 50 名程度

    (5) 内容 それぞれの機関の相互理解,及び,事業承継・事業再生を始めとしたケー

    ススタディが中心である

    ■企画の趣旨

    信用保証協会は,信用保証を通じて,中小企業の金融の円滑化,地域経済の振興と発展

    に貢献されていることは周知の事実であり,各弁護士が債務整理や倒産処理等の案件を遂

    行する場合,同協会と協働しながら処理に当たることが有用です。また,信用保証協会と

    弁護士会とは,中小企業支援という点で活動目的を共有でき,両機関が,相互にいわゆる

    顔の見える関係を構築して協働の場を探り,結実させることができれば,中小企業支援活

    動の一層の充実発展のために大変意義深いものとなります。

    そこで,相互連携の契機とするため,合同勉強会を開催するに至りました。

    ■企画内容

    11

  • 回数 研修タイトル

    (具体的内容)

    実施年月

    講師の属性

    (氏名・所属・肩書)

    1 信用保証の概要,弁護士会の活動

    の概要

    H25.8.7 弁護士,保証協会職員各1名

    2 新潟県信用保証協会による経営改

    善に対する取り組み

    H26.2.20 保証協会職員 1 名

    3 事業再生について

    ~私的再生・法的再生(その分岐

    点)の事例解説~

    H26.11.10 弁護士 1 名

    4 新潟県保証協会による事業再生支

    援の事例

    H27.4.13 信用保証協会職員 2 名

    5 新潟県信用保証協会との合宿型研

    修会

    H27.7.13

    H27.7.14

    藤原敬三氏,岸本昌吾氏,賀

    須井章人氏

    6 民事再生監督員の実務 ~ 監督

    委員のココロ

    H27.10.9 弁護士 1 名

    7 信用保証協会による経営改善支援

    事例についての解説

    H28.2.12 保証協会職員 1 名

    8 弁護士から見た破産か事業再生か

    の見極めのポイント in 長岡

    H28.7.15 弁護士 1 名

    保証協会 1 名

    協定締

    新潟県弁護士会と新潟県信用保証

    協会との協定締結

    H28.9.8

    9

    (テーマ未定) H29.2.3

    (予定)

    未定

    ■工夫した点

    合同勉強会は,3 年以上継続しています。その中で,マンネリ化を防ぐために,単調な

    勉強会だけではなく,2 日間で具体的な企業の再生方法を検討する合宿形式の勉強会を行

    ったり,従来新潟市内でのみ行っていた勉強会を別の地域(長岡市)において行ってみた

    りするなどしながら,勉強会を継続してきました。また,勉強会の後には,毎回懇親会を

    開催しており,両機関から多数の参加者を得て非常に盛り上がります。

    ■成果,今後の展望

    以上のように両機関の連携が深まった一つの成果として,本年 9 月に両機関で連携協定

    を締結し,メディアを招いて調印式を開催しました。

    以上のような活動を通じて,具体的な事案において互いの支援メニューを活用するケー

    スが増えているものと思いますが,今後は,弁護士会において事業承継・事業再生の受け

    皿作りを作るなど,さらに具体的事案における連携を深化してゆく方策を検討していきた

    いと考えています。

    12

  • ■ 岡山県内の基幹商工会議所あるいは日本政策金融公庫岡山支店との

    連携による,セミナーや法律相談会の実現

    岡山弁護士会 / 商工会議所における「弁護士活用セミナー」ほか

    ◆ 企画概要

    (1) 実施時期 ①2015 年 9 月 4 日

    ②2016 年 9 月 7 日

    ③2016 年 11 月 16 日(岡山商工会議所)

    ④2014 年 11 月 11 日(倉敷商工会議所)

    ⑤2016 年 9 月 28 日(日本政策金融公庫岡山支店)

    (2) 実施場所 ①・②・③岡山商工会議所1階大会議室

    ④倉敷商工会議所 3 階第 5 会議室

    ⑤日本政策金融公庫岡山支店 6 階小会議室

    (3) 講師 ①作花知志岡山弁護士会会員

    ②小田弘昭岡山弁護士会会員

    ③肥田弘昭岡山弁護士会会員

    ④安達祐一,馬場幸三岡山弁護士会会員

    ⑤横田亮岡山弁護士会会員

    (4) 参加人数 ①~③10~50 人程度,④は本稿執筆段階では不明,⑤38 人

    (5) 共催・後援 商工会議所のセミナーについては岡山商工会議所,倉敷商工会議所,津

    山商工会議所

    日本政策金融公庫岡山支店のセミナーについては,日本政策金融公庫の

    ほか,日本貿易振興機構岡山事務所

    (6) 告知・宣伝方法 各商工会議所のホームページ掲載,メルマガ発信に含めてもらうほ

    か,商工会議所報(岡山商工会議所なら「Glocal」)を会員に発送

    する際に,チラシを同送してもらう。

    ■企画の趣旨

    岡山弁護士会では,従前から岡山商工会議所において弁護士活用セミナーを実施して

    いましたが,2013 年 1 月には津山商工会議所において,2013 年 11 月には倉敷商工会議

    所において補助金を活用するなどしてセミナーを行いました。2014 年 7 月 7 日に岡山

    にて開催された「中小企業関連団体との意見交換会 in 岡山」を契機に,岡山県下の各々

    の商工会議所とピンスポットで連携するのでなく,岡山県商工会議所連合会との接点が

    できましたので,基幹商工会議所である岡山・倉敷・津山・玉野での弁護士活用セミナ

    ーを実施し,中小企業と弁護士とのより良好な関係を構築すべく基幹商工会議所におけ

    る弁護士活用セミナーを企画しました。

    また日本政策金融公庫岡山支店とも,2016 年 2 月に開催された公庫での協議会を契

    機に,具体的に連絡担当を決めて総合に連絡を取り合う等して中小企業と弁護士との密

    接な関係を構築するために連携を図ってきましたが,さらなる連携強化を図るべく近時

    は ASEAN を念頭においた海外展開支援のセミナーへの講師の派遣も行いました。

    13

  • ■セミナーの内容

    商工会議所でのセミナーは,いずれも講

    義と法律相談会の 2 部構成で行いました。

    その講義について,倉敷と津山では弁護

    士のリレー講義方式をとりました。また日

    本政策金融公庫のセミナーでも,ジェトロ

    本部の課長と実際にタイとベトナムに進

    出した企業2社とのリレー講義で行いま

    した。

    ■工夫した点

    商工会議所の「弁護士活用セミナー」では,中小企業の皆さんに弁護士を身近な存在

    と思って頂けるよう【次第】を工夫し,【テーマ選定】においても会内で講演の内容を

    公募するなどして聞き手に関心を持ってもらえるように工夫しました。

    また,中小企業と弁護士との懇親を深めるために講師にも積極的に懇親会に参加して

    もらおうと,講師の選定に際し懇親会への出席が可能な方にお願いするなどの工夫をし

    ました。

    日本政策金融公庫岡山支店でのセミナーにおいては,事前に公庫を通じて,趣旨・ジ

    ェトロ側の狙いを伺い,海外展開経験のある事業者の話を聞き講演内容とのすりあわせ

    を行いました。そして,講演の際には,海外展開案件であっても岡山の弁護士で対応可

    能であること,弁護士ならではの有益な情報を提供することに意を払いました。

    ■ 成果,今後の展望

    (1)これまで実施してきた各セミナーは,参加人数の多寡はあるにしても,いずれも高評価

    を頂きました。そして,懇親会等を通じ,中小企業と弁護士との良好な関係が作られて

    いったと思います。

    2016 年度に入ってからは,各商工会議所,商工会連合会,中小企業団体中央会,日本

    政策金融公庫岡山支店,岡山県産業振興財団,岡山県信用保証協会など多くの支援団体

    との関係も強化できましたこれは担当者を決めて企画等の交渉を行ってきたことの成果

    だと思います。

    (2)中小企業事業者の関心にタイムリーに沿ったテーマの提供や,さらに多くの中小企業者

    の皆さんに参加してもらえるセミナーを行い,より連携を強化していきたいと考えてい

    ます。そして,そのために講義テーマの選定について常にアンテナを張り巡らしていこ

    うと考えています。

    また 2015 年 3 月に「岡山弁護士会中小企業法律支援センター」を立ち上げたことを対

    外的に広報しましたが,十分ではなく,弁護士が直接に中小企業事業者との接点をもつ

    活動の実現にまで至っておりませんので,広報の点からも中小企業に対して弁護士会の

    活動の周知を徹底していきたいと思います。

    14

  • 【参考:チラシ例】

    表 裏

    表 裏

    ■ コンパクトな起業家向け連続セミナー企画に挑戦!

    福岡県弁護士会 /

    「知りませんでした」では済まされない!弁護士が教える30分シリーズ

    ◆ 企画概要

    起業家向け連続セミナー

    「知りませんでした」では済まされない!弁護士が教える30分シリーズ

    15

  • (1) 実 施 日 (原則)毎月第4火曜日・19時00分~19時30分

    (2 )実施場所 福岡市「スタートアップカフェ」

    (福岡市中央区今泉一丁目20番17号

    TSUTAYA BOOKSTORE TENJIN3階)

    (3) 講 師 福岡県弁護士会中小企業法律支援センター委員

    (4) 対 象 者 創業者(創業予定者)をはじめとする一般市民

    (5) 参加費用 無料

    (6) 事前申込 不要(ただし,「スタートアップカフェ」のフェイスブックにおいて告

    知しており,参加表明者数の確認は可能)

    (7) 告知方法 「スタートアップカフェ」のフェイスブック

    各創業機関・団体の広報ツール(メールマガジン等)

    ■企画の趣旨

    (1)福岡市の国家戦略特区(創業特区)指定

    2014年(平成26年)3月28日,福岡市は,全国6地域の一つとして国家戦略特

    区(「グローバル創業・雇用創出特区」)に指定され,創業支援と雇用創出に取り組むこ

    とになりました。

    その一環として,2014年(平成26年)10月,福岡市の繁華街にある「TSUTAYA

    BOOKSTORE TENJIN」店舗内に,創業支援拠点として「スタートアップカフェ」が設置され

    ました(http://www.startupcafe.jp/)。

    「スタートアップカフェ」では,店舗内にあ

    る3万冊のビジネス書を自由に読むことがで

    き,創業者同士の意見交換の場があり,起業家

    向けのイベントやセミナー等も実施されてお

    り,経営,経済,その他創業にあたって必要と

    なる様々な情報を収集できる場として工夫され

    ています。

    一番の特徴は,「コンシェルジュ」とよばれ

    るアドバイザーが,朝10時から夜10時まで

    常駐しており,創業希望者のビジネス相談にのってくれることです。年齢,職業を問わず,

    予約なしで,無料で相談できます。

    (2)セミナー企画の趣旨

    福岡県弁護士会では,組織的に中小企業の支援に取り組むことを目的として,2010

    年(平成22年)4月,中小企業法律支援センターを設立し,県内の中小企業関係機関・

    団体,行政等と地道に交流を重ね,中小企業者向けのセミナーや法律相談会の実施,事業

    承継等の専門分野に関する連携等を進めてきました。

    そのような中,前述のとおり,福岡市が「グローバル創業・雇用創出特区」に指定され,

    これを契機に,福岡県弁護士会においても本格的に創業支援に取り組むべく,「スタート

    アップカフェ」の協力のもと,毎月1回の起業家向けセミナーを企画しました。

    創業時に押さえておきたい最低限の法律知識やトラブルに巻き込まれないためのポイン

    16

  • トを「30分」という短時間で押さえることをコンセプトに,「『知りませんでした』で

    は済まされない!弁護士が教える30分シリーズ」と題して,2015年(平成27年)

    2月から現在まで,試行錯誤を繰り返しながら,毎月継続して実施しています。

    セミナーは,各テーマに関して,突っ込み役の弁護士が問いかけながら解説を受けると

    いう掛け合い形式で行っています。

    セミナー終了後は,弁護士が会場に残り,聴講者から個別に質問や相談を受けるという

    態勢をとっています。

    ■セミナーの内容

    【2015年度(平成27年度)】 ※8月は台風接近のため中止

    実施日 テーマ 講師・進行役

    【第1回】

    2月23日

    契約の「豆」知識

    池田耕一郎

    塩﨑 智子

    牧 智浩

    【第2回】

    3月24日

    インターネットの落とし穴

    吉野 泉

    池田耕一郎

    【第3回】

    4月21日

    クリエイター必見!発注・受注トラブル

    塗木 麻美

    中川 雅之

    池田耕一郎

    【第4回】

    5月26日

    そのブランディング,大丈夫?

    ~商品やサービスを守る商標の活用術~

    松本 幸太

    千葉 哲也

    牧 智浩

    【第5回】

    6月22日

    サラリーマンの独立開業

    ~前の会社と同じ事業をやっていいの?~

    東 泰雄

    南川 克博

    池田耕一郎

    【第6回】

    7月28日

    そのHP大丈夫?

    ~ネットショップのHP作成上の留意点~

    勝野 幸成

    中川 雅之

    池田耕一郎

    【第7回】

    9月29日

    こんなに違うの?労働者と個人事業主 佐田 洋平

    牧 智浩

    【第8回】

    10月27日

    その債権は大丈夫?

    ~債権回収・契約書作成上の留意点~

    碇 啓太

    東 泰雄

    中川 雅之

    【第9回】

    11月24日

    個人事業主?法人?

    起業するならあなたはどっち?

    牧 智浩

    池田耕一郎

    17

  • 【第10回】

    12月21日

    契約書のよみかた

    ~デザイン契約編~

    芳賀由紀子

    牧 智浩

    勝野 幸成

    【第11回】

    1月26日

    広告していいこと,悪いこと

    ~ちょっと待った!

    その広告,本当に大丈夫ですか?~

    平田 えり

    池田耕一郎

    牧 智浩

    【特別編】

    ※60分拡大版

    3月14日

    How to コンプライナンスチェック

    牧 智浩

    中川 雅之

    勝野 幸成

    【2016年度(平成28年度)】 ※第6回(10月)以降は予定

    実施日 テーマ 講師・進行役

    【第1回】

    4月19日

    これまでの経験を生かしての独立開業と競業避止

    義務

    牧 智浩

    南川 克博

    【第2回】

    5月24日

    個人事業主?法人?

    起業するならあなたはどっち?~

    勝野 幸成

    千葉 哲也

    【第3回】

    6月28日

    契約書をつくっていなかった!

    内容がまちがっていた!?

    事業者にとっては命取り

    事前の知識でリスクを回避しよう

    池田耕一郎

    高柴 将太

    牧 智浩

    【第4回】

    7月26日

    その契約書,本当に大丈夫ですか?

    中川 雅之

    安東 翔太

    牧 智浩

    【第5回】

    8月23日

    債権管理と債権回収のノウハウ

    牧 智浩

    東 泰雄

    【第6回】

    9月27日

    マイナンバー,個人情報はこうやって管理しましょ

    田坂 幸

    後藤健太郎

    牧 智浩

    【第7回】

    10月25日

    ブランディングと商標権

    【第8回】

    11月22日

    ソフトウェアと著作権

    【第9回】

    12月20日

    やらなきゃいけない広告とやってはいけない広告

    【第10回】

    1月24日

    法人設立時の注意点

    18

  • 【第11回】

    2月28日

    レンタルオフィス,バーチャルオフィス,シェアオ

    フィスのメリット・デメリット

    【第12回】

    3月21日

    雇用と業務委託の違い

    ■工夫した点

    ・開始時刻

    「スタートアップカフェ」が福岡市繁華街に

    位置する「TSUTAYA BOOKSTOR」内に設置されて

    いる点,誰でも気軽に入ることのできるオープ

    ンスペースになっている点などから,創業希望

    者やすでに事業を開始した経営者だけでなく,

    仕事帰り,学校帰りの書店来訪者にも気軽に立

    ち寄ってもらえるよう,19時開始としていま

    す。

    ・セミナー時間

    聴講者の集中力が途切れないよう,また参加への負担感を感じさせないよう,コンパ

    クトにポイントを押さえるというコンセプトで,「30分セミナー」と銘打っています。

    ・実施形態

    堅苦しくなく,ユーモアのある雰囲気づくりをモットーに,講師役とかけ合い役(突

    っ込み役)の弁護士のかけ合い形式として,テンポよい進行に努め,聴講者に飽きさせ

    ない工夫をしています。

    ・アフターケア

    セミナーの後は,講師役及びかけ合い役の弁護士が会場に残り,聴講者から個別に質

    問や相談を受けるという態勢をとっています。

    ■成果,今後の展望

    「スタートアップカフェ」は,福岡市の都心部に開設され,創業支援の拠点として注目

    度も高く,定期的なセミナーを継続する場所に適しています。当会としても,弁護士会の

    創業支援活動の重要な場として位置付けています。

    かつて,創業の分野で弁護士を活用する意識は低かったように思われますが,創業支援

    の拠点的な場所に弁護士が常時その存在を示すことにより,創業者(創業予定者)にとっ

    て身近でかつ必要な相談相手(支援者)として認知されるようになったことを感じます。

    「スタートアップカフェ」の利用者には,フリーランスで活動する方や大学生など,弁

    護士に接した経験のない方も多く,その意味でも,裾野が広がりました。

    「スタートアップカフェ」では,弁護士会以外にも,各士業,中小企業関係機関・団体,

    金融機関(日本政策金融公庫等)が活動しており,支援者間の交流・連携も深まりました

    (その一つの流れとして,当会は,福岡県行政書士会との間で,2016年(平成28年)

    1月25日,「福岡市内の創業者等支援に関する覚書」の締結に至りました。)。

    19

  • Ⅲ 全国の弁護士会による

    事業者向けセミナー・イベント一覧

    本章で御紹介する全国の弁護士会における事業者向けセミナー・イベントは,日弁連

    が全国の弁護士会に対して行ったアンケート(「Ⅰ 弁護士会における中小企業支援活動

    の実情調査アンケートの結果について」(p.1~))で2012年4月以降の事業者向けセ

    ミナー・イベントの取組状況を照会したことに対して各弁護士会からなされた報告の内

    容をほぼ原文のとおり転記したものです。

    本章の細目次

    【 1】労務管理等労働法分野 …………………………………………… 21

    【 2】契約書,取引トラブル・クレーム ………………………………… 23

    【 3】事業承継 …………………………………………………………… 25

    【 4】事業再生 …………………………………………………………… 28

    【 5】海外展開支援 ……………………………………………………… 31

    【 6】債権回収 …………………………………………………………… 33

    【 7】マイナンバー ……………………………………………………… 35

    【 8】創業支援 …………………………………………………………… 36

    【 9】会社法 ……………………………………………………………… 43

    【10】その他(法律相談等) …………………………………………… 43

    20

  • ◆事業者向けセミナー・イベント

    【1】労務管理等労働法分野

    ①セミナータイトル

    (具体的内容)

    ②弁護士会

    ③実施年月日・場所

    ④講師の属性

    (氏名、所属、肩書)

    ⑤参加人数

    ⑥共催者・後援者

    ⑦特記事項

    (告知方法・集客方法etc)

    1社会保険労務士と弁護士による合同講演会

    「就業規則、年金等」

    神奈川県

    2015年2月4日

    会務報告・会議室利用申請・業務改革委員会ファ

    イル等に履歴がありません。

    2巡回セミナー

    労務トラブル

    新潟県

    2012年5月16日

    千谷商工会議所

    弁護士 船山 尚五

    30

    小千谷商工会議所

    商工会議所にて集客を行った。

    3巡回セミナー

    使用者側の労務管理

    新潟県

    2012年6月7日

    クロステン2階中ホール

    弁護士 関 雅夫

    約80

    十日町労働基準協会

    十日町労働基準協会からの集客を行った。

    4転ばぬ先の弁護士,転んだ先の弁護士

    (労務管理等)

    新潟県

    2012年9月28日

    燕三条地場産業振興セ

    ンター

    株式会社日本総合研究所総

    合研究部門リサーチ・コン

    サルティング事業部主席研

    究員 寺崎文勝

    その他弁護士

    中小企業庁

    中小企業基盤整備機

    構 日本商工会議所

    全国商工会連合会

    全国中小企業団体中

    央会

    日本政策金融公庫

    日本司法支援セン

    ター

    各関連機関へチラシ及び広報を依頼終了後法律相

    談会を実施

    5巡回セミナー

    (雇用トラブル)

    新潟県

    2012年10月3日

    巻商工会館

    弁護士 中村 崇

    13

    巻商工会

    地元新聞への広報

    6知っておきたい労務管理のポイント

    新潟県

    2013年8月22日

    ホテルセンチュリーイ

    カヤ

    弁護士 佐藤 充

    弁護士 朝日 啓

    弁護士 高橋 直巳

    30

    日本政策金融公庫

    7労使トラブル防止のためのポイント

    新潟県

    2014年7月30日

    国際情報大学

    弁護士,社労士

    91

    新潟商工会議所

    社労士会

    8経営法務セミナー

    ~経営者のためのトラブル回避術(人事労務

    に関する注意点)~

    大阪

    2014年3月5日

    弁護士会館

    弁護士 林 和宏

    84名

    ・過去イベント参加者名簿を使用して、大阪弁護

    士会名義でDMを送付

    ・企業名・住所・氏名(できれば部署や役職等

    も)を記載できるような申込書式を使用し、申込

    者の情報を参加者名簿に蓄積していく。(次回の

    イベントの際にDM案内するため)

    9経営法務セミナー

    ~経営者のためのトラブル回避術(従業員の

    退職問題への処方箋)~

    大阪

    2016年1月18日

    弁護士会館

    弁護士 原 英彰

    95名

    ・過去イベント参加者名簿を使用して、大阪弁護

    士会名義でDMを送付

    ・企業名・住所・氏名(できれば部署や役職等

    も)を記載できるような申込書式を使用し、申込

    者の情報を参加者名簿に蓄積していく。(次回の

    イベントの際にDM案内するため)

    21

  • ①セミナータイトル

    (具体的内容)

    ②弁護士会

    ③実施年月日・場所

    ④講師の属性

    (氏名、所属、肩書)

    ⑤参加人数

    ⑥共催者・後援者

    ⑦特記事項

    (告知方法・集客方法etc)

    10

    経営支援印研修

    「労働保険・社会保険の基礎知識」「小規模

    事業者を取り巻く法律問題」

    京都

    2015年5月29日

    京都商工会議所

    弁護士 古家野 彰平

    弁護士 浅井 悠太

    弁護士 米田 雄一郎

    弁護士 益山 直樹

    弁護士 佐藤 善紀

    弁護士 内村 和朝

    不明

    (主催)

    京都府生菓子協同組

    合青年部

    ・商工会議所の会員向けセミナーは,会議所の会

    員が有料で行っているため,弁護士会のセミナー

    を会員向けに行おうとするとバッティングするた

    め,なかなか実施できない。しかし,経営支援員

    (経営指導員)向けであれば,バッティングしな

    いため,まずはそこの講師派遣から入るとよい

    ・問答形式で講義をするとウケがよかった

    11

    過重労働が招く経営危機~慢性残業に潜む過

    労死等のリスクとその対応策~

    京都

    2014年11月6日

    京都私学会館

    京都弁護士会 後藤真孝,

    京都労働局労働基準部監督

    課長菅森英高,

    京都CSR推進協議会会長明致

    親吾

    58名

    (共催)

    京都CSR推進協議会、

    日本CSR普及協会近畿

    支部

    京都CSR推進協議会から中小企業支援団体に周知依

    頼。

    ・この回に限らないが、法改正等があるなど、時

    機にかなったテーマを担当者と協議して設定して

    いる。

    12

    「中小企業経営に係る法律問題」(テーマは

    メンタルヘルス)

    京都

    2013年9月13日

    京都府中小企業会館

    京都弁護士会 浅井悠太・

    大谷俊介

    50名弱

    (共催)

    京都府中小企業団体

    中央会、京都弁護士

    協同組合、日弁連、

    一般財団法人京都府

    中小企業センター

    京都府中小企業団体中央会から協同組合等の業界

    団体に周知。

    13

    CSRセミナー

    「パワハラ問題と企業の社会的責任」

    兵庫県

    201年10月11日

    午後3時~午後5時30分

    兵庫県弁護士会館

    兵庫県労働局労働基準部監

    督課課長 矢野 総一郎

    兵庫労使相談センター副代

    表委員 栗栖 久慈

    川崎重工業株式会社人事部

    本部労政部副部長 川井

    弁護士39名

    企業・団体

    78名

    日本CSR普及協会近畿

    支部

    関係機関へのチラシ送付

    神戸商工会議所会員へのDM

    兵庫県経営者協会を通じたチラシ配布

    14

    中小企業が知っておくべき労働法実務~時間

    外労働に関する諸問題~

    愛知県

    2012年9月14日

    名古屋商工会議所

    弁護士 山田 洋嗣

    名古屋商工会議所

    名古屋商工会議所の会員向け会報に告知、同会議

    所からセミナーのテーマに関心がありそうな会員

    に対して個別に案内を発送、弁護士会のホーム

    ページにて告知等

    15

    中小企業が知っておくべき労働法実務セミ

    ナー(内容は、パワハラ等のメンタルヘルス

    に関する問題)

    愛知県

    2013年9月14日

    名古屋商工会議所

    弁護士 榎本 修

    約90名

    名古屋商工会議所

    名古屋商工会議所の会員向け会報に告知、同会議

    所からセミナーのテーマに関心がありそうな会員

    に対して個別に案内を発送、弁護士会のホーム

    ページにて告知等

    16

    雇用における懲戒処分に関する法律と実務セ

    ミナー

    愛知県

    2015年9月9日

    名古屋商工会議所

    弁護士 鈴木 智洋

    140名

    名古屋商工会議所

    名古屋商工会議所の会員向け会報に告知、同会議

    所からセミナーのテーマに関心がありそうな会員

    に対して個別に案内を発送、弁護士会のホーム

    ページにて告知等

    17

    事業者のための法律セミナー(労務問題・契

    約の説明等)

    佐賀県

    2016年

    佐賀県地域産業支援セ

    ンター

    弁護士

    10~50

    佐賀県地域産業支援

    センター

    22

  • ①セミナータイトル

    (具体的内容)

    ②弁護士会

    ③実施年月日・場所

    ④講師の属性

    (氏名、所属、肩書)

    ⑤参加人数

    ⑥共催者・後援者

    ⑦特記事項

    (告知方法・集客方法etc)

    【2】契約書,取引トラブル・クレーム

    ①セミナータイトル

    (具体的内容)

    ②弁護士

    会③実施年月日・場所

    ④講師の属性

    (氏名、所属、肩書)

    ⑤参加人数

    ⑥共催者・後援者

    ⑦特記事項

    (告知方法・集客方法etc)

    1セミナー「弁護士が伝授!現場交渉実務から

    学ぶクレーマー対応のポイント」

    第二東京

    2016年2月20日

    午前10時~午後12時30

    分弁護士 村上 泰

    20名

    日本政策金融金庫お

    よび東京三弁護士会

    日本政策金融金庫のDM

    2巡回セミナー

    (クレーム)

    新潟県

    2012年10月10日

    弁護士 石井 正人

    6巻商工会

    地元新聞への広報

    3巡回セミナー

    (契約トラブル)

    新潟県

    2013年2月26日

    新潟西商工会

    弁護士 野中 優

    16

    新潟西商工会

    新潟西商工会が広報

    4悪質不当クレーム対策と対応の方法

    新潟県

    2013年11月14日

    万代島ビル6階

    弁護士 小泉 一樹

    弁護士 氏家 信彦

    新潟県警本部

    新潟県暴力追放運動セン

    ター

    96

    新潟商工会議所

    5不当クレームセミナー

    新潟県

    2014年10月17日

    長岡商工会議所

    弁護士

    78

    長岡商工会議所

    日本政策金融公庫長

    岡支店

    セミナー後に事業者も参加できる懇親会を設けた

    が,参加者数は少なかった

    6経営法務セミナー

    ~経営者のためのトラブル回避術(契約問

    題)~

    大阪

    2015年3月3日

    弁護士会館

    弁護士 井口 喜久治

    118名

    ・過去イベント参加者名簿を使用して、大阪弁護

    士会名義でDMを送付

    ・企業名・住所・氏名(できれば部署や役職等

    も)を記載できるような申込書式を使用し、申込

    者の情報を参加者名簿に蓄積していく。(次回の

    イベントの際にDM案内するため)

    7法律講演会

    「取引トラブルを防ぐ!リスク管理から見た

    契約書のポイント」

    大阪

    2015年9月9日

    弁護士会館

    弁護士 増田 広充

    弁護士 河合 順子

    111名

    共催:大阪商工会議

    所・日本弁護士連合

    会 後援:中小企業庁・

    中小企業基盤整備機

    構・全国中小企業団

    体中央会・全国商工

    会連合会・日本商工

    会議所・日本政策金

    融公庫・日本司法支

    援センター

    ・大阪商工会議所がその会員に向けて案内状を送

    り参加者を募集

    23

  • ①セミナータイトル

    (具体的内容)

    ②弁護士会

    ③実施年月日・場所

    ④講師の属性

    (氏名、所属、肩書)

    ⑤参加人数

    ⑥共催者・後援者

    ⑦特記事項

    (告知方法・集客方法etc)

    8大阪商工会議所支部講演会

    「経営者が知っておくべき経営・商取引をめ

    ぐるトラブルの解決法」

    大阪

    2014年11月19日南支部

    11月11日北支部

    11月19日東支部

    11月26日西支部

    12月4日中央支部

    弁護士 細川 良造

    弁護士 岩本 文男

    弁護士 井川 慶子

    弁護士 室谷 光一郎

    弁護士 林 邦彦

    主催:大阪商工会議

    ・講師の他に、担当委員を各支部ごとに1名を決め

    る。担当委員は先方とのやり取りや、当日講師に

    同行し、中小企業支援センターのチラシを持参の

    うえ、参加者に配布し、5分程度の説明(宣伝)を

    させていただく。

    ・講演会終了後、大阪商工会議所から参加者名簿

    をいただく。

    9大阪商工会議所支部講演会

    「経営・商取引のトラブルを防止する経営者

    のための法律事務基礎」

    大阪

    2016年1月19日中央支部

    1月21日西支部

    1月27日北支部

    2月12日南支部

    弁護士 井上 元

    弁護士 小田 耕平

    弁護士 別城 尚人

    弁護士 吉田 之計

    中央:47名

    西:13名

    北:39名

    南:26名

    主催:大阪商工会議

    ・講師の他に、担当委員を各支部ごとに1名を決め

    る。担当委員は先方とのやり取りや、当日講師に

    同行し、中小企業支援センターのチラシを持参の

    うえ、参加者に配布し、5分程度の説明(宣伝)を

    させていただく。

    ・講演会終了後、大阪商工会議所から参加者名簿

    をいただく。

    10

    初期クレーム対応セミナー~手遅れにならな

    いようにするために

    京都

    2014年7月31日

    京都府生菓子協同組合

    弁護士 青野 理俊

    弁護士 浅井 悠太

    弁護士 宮﨑 純一

    不明

    (主催)

    京都府生菓子協同組

    合青年部(当会から

    は講師派遣)

    11

    フェアな取引できてますか~下請取引におけ

    る公正なルールとは~

    京都

    2013年10月28日

    京都商工会議所

    弁護士 若宮 隆幸

    公正取引委員会近畿中国四

    国事務所総務管理官 山本

    大輔

    京都CSR推進協議会会長 明

    致 親吾

    71名

    (共催)

    京都CSR推進協議会、

    日本CSR普及協会近畿

    支部

    京都CSR推進協議会から中小企業支援団体に周知依

    頼。

    12

    契約書の実務

    京都

    2013年10月21日

    弁護士 小槻 浩史

    不明

    京都商工会議所中小

    企業経営支援セン

    ター洛南支部が主催

    (当会からは講師派

    遣)

    ・ひまわりほっとダイヤルの紹介をしに中小企業

    支援団体におもむき、その際にセミナーの対応が

    可能であることもアピールすると、時々セミナー

    の講師派遣を依頼してくれる。

    13

    弁護士を活用した経営術

    知っておかないと怖い契約書の読み方,作り

    方 ①契約書の基礎知識,②契約書作成の注意

    点,③トラブル事例紹介

    岡山

    2015年3月3日

    午後1時30分~午後4時

    30分

    岡山商工会議所

    弁護士 中村 有作

    54

    岡山弁護士会・岡山

    商工会議所

    商工会議所会報,チラシ

    岡山商工会議所の会報に,セミナーと同内容のQ&

    A方式の記事を掲載し,セミナーを案内していま

    す。 記事については掲載料が無料ですが,ひま

    わりほっとダイヤルなどの広告を有料で掲載して

    います。

    14

    弁護士活用セミナー

    インターネットトラブルの法的対応セミナー

    岡山

    2015年9月4日

    午後1時30分~午後3時

    30分

    岡山商工会議所

    弁護士 作花知志

    20

    岡山弁護士会・岡山

    商工会議所

    商工会議所会報,チラシ

    岡山商工会議所の会報に,セミナーと同内容のQ&

    A方式の記事を掲載し,セミナーを案内していま

    す。 記事については掲載料が無料ですが,ひま

    わりほっとダイヤルなどの広告を有料で掲載して

    います。

    24

  • ①セミナータイトル

    (具体的内容)

    ②弁護士会

    ③実施年月日・場所

    ④講師の属性

    (氏名、所属、肩書)

    ⑤参加人数

    ⑥共催者・後援者

    ⑦特記事項

    (告知方法・集客方法etc)

    15

    講演(契約書,取引トラブル)

    徳島

    2015年12月17日

    石井町商工会2階

    弁護士 真鍋 直敬

    参加者6名(うち経営指導員3名であったので実質

    は3名であった。当初の打合せは20部ほど資料を用

    意してほしいとのことであり、参加者が集まらな

    かったと思われる。石井町商工会では、本セミ

    ナー以外にも多様なセミナーを開催しているが、

    参加人数は多くないとのことらしい)

    【3】事業承継

    1事業承継セミナー

    群馬

    2015年7月14日 午後1

    時~午後3時30分

    前橋商工会議所

    弁護士 竹原 正貴

    弁護士 金井 健

    10名

    前橋商工会議所、高崎商工会議所の経営相談員に

    開催通知を配布してもらいました。

    <工夫点>

    事業承継セミナーは1時間程度にして、残りの時間

    は、弁護士の活用についての懇談会としました。

    また、セミナーに先立って、参加者に弁護士の活

    用方法についてのアンケートを配布し、それに事

    前に回答してもらいました。アンケートの内容

    は、経営相談員が弁護士の支援が必要と感じた場

    面や、弁護士を活用することへの躊躇を感じる場

    面、弁護士を活用するために弁護士や弁護士会に

    要望したい事項、弁護士と中小企業や中小企業団

    体が交流を深めるために有効な方法、今後聞いて

    みたいセミナーの内容といった事項です。

    このアンケートへの回答を基にして、懇談会で、

    参加者(経営相談員、弁護士共)から意見を聞き

    ました。

    アンケートを事前にして、これについての懇談を

    したいと事前に申し入れしていたことで、意見交

    換がスムーズにできたと感じています。

    2経営者の事業承継相続対策セミナー

    新潟県

    2015年11月25日

    燕三条地場産業振興セ

    ンター

    弁護士 髙野 泰夫

    80以上

    主催 新潟産業創造

    機構

    後援 弁護士会

    相談会も実施し,7事業所から相談有り

    広報については,NICOにお任せした。

    3事業承継セミナー及び個別相談会

    新潟県

    2016年1月13日

    上越

    弁護士 太田竜

    主催 新潟産業創造

    機構

    後援 弁護士会

    3件相談有り

    25

  • ①セミナータイトル

    (具体的内容)

    ②弁護士会

    ③実施年月日・場所

    ④講師の属性

    (氏名、所属、肩書)

    ⑤参加人数

    ⑥共催者・後援者

    ⑦特記事項

    (告知方法・集客方法etc)

    4中小企業シンポジウム 中小企業のための事

    業承継

    福井

    2015年9月14日午後3時

    ~午後5時

    福井商工会議所国際

    ホール

    講師:竹川 充 事業承継

    コーディネーター・中小企

    業診断士(独立行政法人中

    小企業基盤整備機構北陸本

    部)

    パネリスト:税理士 鈴木

    徹 竹川 充 事業承継コー

    ディネーター・中小企業診

    断士(独立行政法人中小企

    業基盤整備機構北陸本部)

    弁護士 安藤 健

    コーディネーター:弁護士

    前波 裕司

    26名

    福井商工会議所

    独立行政法人中小企

    業基盤整備機構北陸

    本部

    北陸税理士会福井支

    福井商工会議所会報への折込み,司法・経済記者

    クラブへの告知,共催団体へのチラシ配布

    【工夫した点】

    中小企業において事業承継対策の重要性を認識し

    てもらうことに注力した。

    そのため、パネルディスカッションでは各専門家

    からの事業承継における問題事例紹介に力を入れ

    て、事業承継に危機感を持ってもらえるようにし

    た。その上で、事業承継対策について、親族承継

    と非親族承継のそれぞれのパターンにおけるポイ

    ントを説明し、事業承継の基本を学んでもらっ

    た。その上で、事業承継において専門家を積極的

    に活用して欲しいということを伝えた。

    5事業承継に関する協定書締結

    金沢

    2014年秋頃

    弁護士

    中小企業基盤整備機

    6ひまわりほっと相談会「会社の未来に繋がる

    事業承継~中小企業における具体的な事業承

    継対策~」

    広島

    2015年9月9日午後 弁

    護士会館

    コーディネーター:弁護士

    金子 昌稔

    パネリスト:弁護士 久保

    豊年

    日本政策金融公庫国民生活

    事業中国広域営業推進室長

    増﨑 知徳,

    広島県中小企業診断士協会

    酒井 健次

    38名(うち

    一般21名)

    日弁連

    ・県内の経済団体へのDM,県内の主要企業約1200

    社へのFAX,委員の関係先への個別の案内

    ・中小機構との意見交換をきっかけに中小機構に

    パネリストの派遣要請をしたが,テーマ(資金調

    達問題)について適当な人材がいないとのことで

    あり,日本政策金融公庫につないでいただき,紹

    介をしていただいた中小企業診断士の派遣は,広

    島士業連絡協議会の懇親会の場で,当委員会委員

    長と中小企業診断士協会会長と話をしたことが

    きっかけとなり,要請をした。

    7

    弁護士活用セミナー

    ①株

    ②相続

    ③事業承継における遺言書の書き方

    岡山

    2013年11月11日午後1時

    30分~午後5時00分

    倉敷商工会議所

    弁護士 岡本 健史

    弁護士 松島 幸三

    弁護士 肥田 弘昭

    10

    岡山弁護士会・倉敷

    商工会議所

    商工会議所会報,チラシ

    8弁護士活用セミナー

    事業承継

    岡山

    2014年8月27日

    午後1時30分~午後3時

    30分

    岡山商工会議所

    弁護士 武田 宗久

    15

    岡山弁護士会・岡山

    商工会議所

    商工会議所会報,チラシ

    岡山商工会議所の会報に,セミナーと同内容のQ&

    A方式の記事を掲載し,セミナーを案内していま

    す。 記事については掲載料が無料ですが,ひま

    わりほっとダイヤルなどの広告を有料で掲載して

    います。

    9弁護士活用セミナー

    ①相続

    ②事業承継

    岡山

    2014年10月31日午後1時

    30分~午後4時30分

    玉野商工会議所

    弁護士 井上 雅雄

    弁護士 頓宮 尚公

    15

    岡山弁護士会・玉野

    商工会議所

    商工会議所会報,チラシ

    10

    現役弁護士による弁護士活用経営術

    中小企業の為の「今からやるべき!事業承継

    対策」セミナー

    岡山

    2015年11月16日午後6時

    00分~午後7時30分

    倉敷商工会議所

    弁護士 山﨑 健一郎

    13

    岡山弁護士会・倉敷

    商工会議所

    商工会議所会報,チラシ

    26

  • ①セミナータイトル

    (具体的内容)

    ②弁護士会

    ③実施年月日・場所

    ④講師の属性

    (氏名、所属、肩書)

    ⑤参加人数

    ⑥共催者・後援者

    ⑦特記事項

    (告知方法・集客方法etc)

    11

    ⅰ)講演会

     「いま考える事業承継」

    ⅱ)無料法律相談会

    福岡県

    2013年9月12日

    午後3時00分~午後5時

    30分

    福岡国際ホール

    福岡県事業引継ぎ支援セン

    ター 事業統括

    講演会44名

    無料相談会

    (全地区合

    計)9名

    日弁連

    〔福岡地区〕

    福岡県事業引継ぎ支

    援センター

    〔北九州地区〕

    北九州商工会議所

    後援:北九州市

    〔筑後地区〕

    後援:久留米市、久

    留米商工会議所

    〔筑豊地区〕

    福岡県商工会連合会

    北九州・筑豊広域連

    携拠点

    【2013年度】

    中小企業のための全国一斉無料法律相談会

    ※同日、北九州地区、筑後地区、筑豊地区におい

    ては、無料法律相談会のみを実施

    <告知方法>

    ・新聞社,テレビ(ラジオ)局へプレスリリース

    ・テレビやラジオ番組での無料パブリシティ枠を

    利用した広報

    ・共催,後援機関における広報

    <工夫点>

    ・中小企業に対しアピール力のある連携機関・団

    体の協力を求めること

    ・中小企業経営者の関心を引くテーマ,講師の選

    12

    ⅰ)講演会

     「経営革新の好機

     事業承継で経営を変える」

    ⅱ)無料法律相談会

    福岡県

    2014年9月9日

    午後3時00分~午後5時

    30分

    天神ビル

    日本政策金融公庫

    総合研究所主席研究員

    約30名

    日弁連

    〔福岡地区〕

    日本政策金融公庫福

    岡支店

    〔北九州地区〕

    北九州商工会議所

    後援:北九州市

    〔筑後地区〕

    後援:久留米市、久

    留米商工会議所

    〔筑豊地区〕

    福岡県商工会連合会

    北九州・筑豊広域連

    携拠点

    【2014年度】

    中小企業のための全国一斉無料法律相談会

    ※同日、北九州地区、筑後地区、筑豊地区におい

    ては、無料法律相談会のみを実施

    <告知方法>

    ・新聞社,テレビ(ラジオ)局へプレスリリース

    ・テレビやラジオ番組での無料パブリシティ枠を

    利用した広報

    ・共催,後援機関における広報

    <工夫点>

    日本政策金融公庫福岡支店と連携締結後は、双方

    担当者を決めて、普段から連絡を取り合い、意見

    交換することを心がけており、そのような日常の

    交流の中から新たな企画が生まれ、実現に至りま

    した。

    27

  • ①セミナータイトル

    (具体的内容)

    ②弁護士会

    ③実施年月日・場所

    ④講師の属性

    (氏名、所属、肩書)

    ⑤参加人数

    ⑥共催者・後援者

    ⑦特記事項

    (告知方法・集客方法etc)

    13

    事業承継セミナー

    福岡県

    2014年12月4日

    15時~17時15分

    日本政策金融公庫福岡

    支店

    ⅰ)

    「経営革新の好機