臨床医学総論第5回...6...
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新犬山分類(1996) 慢性肝炎とは、臨床的には 6 ヶ月以上の肝機能検査値の異常とウイルス感染が持続している病態をいう。組織学的には、門脈域にリンパ球を主体とした細胞浸潤と線維化を認め、
肝実質内には種々の程度の肝細胞の変性・壊死所見を認める。そして、その組織所見は線
維化と壊死・炎症所見を反映させ、各々線維化(staging)と活動性(grading)の各段階に分け表記する。 staging 線維化の程度は、門脈域から線維化が進展し小葉が改築され肝硬変へ進展する段階を線維化なし(F0)、門脈域の線維性拡大(F1)、bridging fibrosis(F2)、小葉のひずみを伴う bridging fibrosis(F3)までの 4 段階に区分する。さらに結節形成傾向が全体に認められる場合は肝硬変(F4)と分類する。 grading 壊死・炎症所見はその程度により、活動性なし(A0)、軽度活動性(A1)、中等度活動性(A2)、高度活動性(A3)の 4 段階に区分する。すなわち、活動性の評価はピースミールネクローシス(piecemeal necrosis)、小葉内の細胞浸潤と肝細胞の変性ならびに壊死(spotty necrosis, bridging necrosisなど)で行う。 付記 F0:線維化なし F1:門脈域の線維性拡大
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F2:線維性架橋形成 F3:小葉のひずみを伴う線維性架橋形成 F4:肝硬変 A0:壊死・炎症所見なし A1:軽度の壊死・炎症所見 A2:中等度の壊死・炎症所見 A3:高度の壊死・炎症所見
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Interface hepatitis
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Fibrosis
門脈と肝静脈
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肝右葉を前区域と後区域に分ける。 右葉の中心部を貫くように右肝静脈(RHV)が走行しており、右肝静脈より浅部側を前区域、深部側を後区域に分ける。 右葉を上区域と下区域に分ける。(既に前区域と後区域に分かれているので計 4区域に分ける) 既に右葉を前区域と後区域の2つに分けたが、それぞれを上下で2分して計4区域にな
る。 この時、上下に分ける明瞭な境界線や指標は存在しない。その代わり、それぞれの区域
の中心に同名の門脈枝が走行する。 以上のように右葉を4つに分けられた区域をそれぞれ Couinaud の肝区域分類に当てはめると 右葉 前下区域 ・・・・・ S‐5 右葉 後下区域 ・・・・・ S‐6 右葉 後上区域 ・・・・・ S‐7 右葉 前上区域 ・・・・・ S‐8 左葉を内側区域と外側区域に分ける。 肝表面にある左矢状裂溝にある肝円索と門脈左枝臍部を結んだ線を境界として内側区域
と外側区域の2つに分けられる。 左葉内側区域を 2つに分ける。(内側区域が2つに分けられ、外側区域とあわせて3つに分ける)
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肝内にある静脈管策と門脈左枝横行部を境界線として2つに区切り、浅部側を方形葉、
深部側を尾状葉に分ける。 左葉外側区域を2つに分ける。(既に分けた内側区域2つと外側区域2つで計4区域とな
る) 既に分けられた左葉の外側区域を上下で2つ、外側上区域と外側下区域に分ける。ここ
には境界線として左肝静脈が走行する。 以上のように左葉を4つに分けられた区域をそれぞれ Couinaud の肝区域分類に当てはめると 左葉 尾状葉 ・・・・・ S‐1 左葉 外側上区域 ・・・・・ S‐2 左葉 外側下区域 ・・・・・ S‐3 左葉 方形葉 ・・・・・ S‐4 右葉、左葉それぞれ4区域を合わせて前8区域が Couinaud の肝区域分類となる。 肝がんの基礎疾患
HCVの Genotyping
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肝がん(CT)
正常肝超音波検査 肝がん(超音波検査)
治療による腫瘍マーカーの変化
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